JP5271899B2 - 通信システムにおける制御システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信システムに関するもので、特に通信システムにおけるアップリンク(uplink)を制御する方法及びシステムに関する。
次世代通信システムでは、多様なサービス品質(Quality of Service:以下、“QoS”と称する)レベルを有する高速のサービスをユーザーに提供するための活発な研究が進行されている。特に、通信システムは、データ伝送容量の増大及びQoSの向上のために、ダウンリンク及びアップリンクで送信電力を制御し、従って基地局(Base Station:以下、“BS”と称する)又は移動端末(Mobile Station:以下、“MS”と称する)が最小限の信号強さでデータ受信するために必要な信号対干渉雑音比(Signal to Interference and Noise Ratio:以下、“SINR”と称する)を有することができる。このように送信電力を制御することによって、通信システムは、低いSINRを有するMSがBSから通信サービスを受信できるサービス領域でより高い送信電力を有するようにして、BSと安定してデータを送受信する。そうすることによって、通信システムは、QoSを向上させ、MSが必要以上の高い電力で信号を送信しないようにして、同一の周波数帯域を使用し、隣接BSから通信サービスを受信するMSのQoS低下を減少させる。
このような電力制御方式は、BS又はMSによって伝送された送信信号を受信器が受信する場合に、受信器が要求されるSINRを維持できるように送信器の送信電力を制御する。特に、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)/直交周波数分割多重アクセス(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)方式を適用した通信システムは、前述したように、隣接BS間の干渉が発生しない領域、例えば隣接BSと前記隣接BSから通信サービスを受信するMSとの間のデータ送受信時に干渉信号として作用しない領域で信号の送信電力を増加し、それによって受信信号のQoSを改善させる。したがって、この通信システムは、高いチャンネル品質を有するMS(すなわち、所定のセルを管理するBSの中心領域に位置するMS)と、低いチャンネル品質を有する他のMS(すなわち、BSの境界(boundary)領域に位置するMS)に異なる電力制御条件を適用する必要がある。
例えば、BSの境界領域に存在するMSが位置するセルを管理するBSとデータを送受信するためにその送信信号の送信電力を増加する場合に、MSは、現在位置しているセルに隣接したセルを管理する隣接BSに前記送信電力より高い強さの干渉信号を誘発する。そのため、BSは、受信器またはMSが、データ送受信のために要求されるSINRを維持するのに必要な最小限の送信電力で信号を送信するようにする。しかしながら、BSの中心領域に位置するMSが、送信信号の送信電力を増加する場合に、現在位置しているセルと隣接したセルを管理する隣接BSに適用される干渉信号は、低い強さである。したがって、BSは、送受信信号の受信品質、すなわちQoSを向上させるためにMSがより高い送信電力で信号を送信するようにする。それにより、前述したように通信システムでデータ送受信のための送信電力を制御する方案が必要である。
また、BSは、その中心領域に位置するMSがより高い送信電力で信号を送信するようにして送受信データのパケット誤り率(Packet Error Rate:以下、“PER”と称する)を減少させ、それによってデータの受信失敗によるパケットの再伝送を減少させてリソースの浪費を防止することができる。このようにパケットの再伝送を減少させるために、BSは、低いチャンネル品質を有するMSに残っているリソースを割り当て、この割り当てられたチャンネルを介して低いチャンネル品質を有するMSのパケット再伝送を増加させることによって、通信システムの性能を向上させることができる。したがって、上記のように通信システムで送信電力を制御するための方案が必要である。
したがって、本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、通信システムにおける制御方法及びシステムを提供することにある。
本発明の他の目的は、通信システムにおけるアップリンクの電力を制御する方法及びシステムを提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、通信システムにおける制御方法であって、基地局によって、基地局のサービングセルに隣接する隣接セルを管理する少なくとも一つの隣接基地局から雑音及び干渉情報を受信する段階と、サービングセル内に位置する移動端末と少なくとも一つの隣接基地局との間のチャンネル情報を移動端末から受信する段階と、受信された雑音及び干渉情報と、受信されたチャンネル情報と、移動端末に割り当てられたリソースの量と、電力オフセットと、変調及び符号化方式(MCS)レベルとによってサービングセルに位置する移動端末の制御値を計算する段階と、計算された制御値によって要求キャリア対干渉雑音比(CINR)、周波数帯域及び電力オフセットを決定する段階と、計算された制御値と決定された要求CINR、周波数帯域及び電力オフセットに対応する制御情報を生成して移動端末に伝送する段階とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の態様によれば、通信システムにおける制御システムであって、基地局のサービングセルに隣接する隣接セルを管理する少なくとも一つの隣接基地局から雑音及び干渉情報を受信し、サービングセル内に位置する移動端末と少なくとも一つの隣接基地局との間のチャンネル情報を移動端末から受信し、受信された雑音及び干渉情報と、受信されたチャンネル情報と、移動端末に割り当てられたリソースの量と、電力オフセットと、変調及び符号化方式(MCS)レベルとによりサービングセルに位置する移動端末の制御値を計算し、計算された制御値によって要求キャリア対干渉雑音比(CINR)、周波数帯域及び電力オフセットを決定し、計算された制御値と決定された要求CINR、周波数帯域及び電力オフセットに対応する制御情報を生成して移動端末機に伝送する基地局を含むことを特徴とする。
本発明は、特定のセルを管理する基地局が、その特定セルに隣接した隣接セルを管理する隣接基地局から受信された雑音及び干渉情報と、移動端末と隣接基地局との間のチャンネル情報により、上記特定のセルに位置する移動端末の送信電力、MCSレベル及び割り当てリソース、及び基準電力からのオフセットを制御することができる。
また、本発明は、基地局が移動端末の送信電力、MCSレベル、及び割り当てリソースを制御することによって基地局と移動端末との間の送受信される制御メッセージの数を減少させることで、リソースの浪費を防止することができる。さらに、基地局は、移動端末の送信電力、MCSレベル及び割り当てリソースを最適化するように制御することで、システムの性能を向上させることができる。
本発明による通信システムの構造を示す図である。 本発明による通信システムにおける電力制御のためのBSの構造を示す図である。 本発明による通信システムにおける電力制御のためのBSの動作を示す図である。 本発明による通信システムにおける電力制御のためのBSの動作を示す図である。 本発明による通信システムにおいてBSから電力制御情報を受信するMSの構造を示す図である。 本発明による通信システムにおける電力制御のためのシステムの信号フローを示す図である。
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
下記の説明において、本発明に関連した公知の機能または構成に関する具体的な説明は明瞭及び簡潔を目的として省略する。
本発明は、通信システム、例えば、広帯域無線アクセス(Broadband Wireless Access:BWA)通信システムであるIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16通信システムにおける制御方法及びシステムを提供する。ここで本発明の好ましい実施形態は、一例として、OFDM/OFDMA方式を採用したIEEE802.16通信システムに関連して説明されるが、本発明によって提案される制御方法及びシステムは、他の通信システムにも適用されることができる。
また、本発明の好ましい実施形態は、通信システムが特定のセルを管理する基地局(BS)と、特定のセルに位置し、BSから通信サービスを受信する移動端末(MS)との間のデータを送受信(exchange)する場合に、電力を制御するための方法及びシステムを提供する。後述する本発明の実施形態では、OFDM/OFDMA方式を採用する通信システムがアップリンク伝送を遂行する場合、すなわち特定のセルを管理するBSから通信サービスを受信するMSがBSにデータを送信する場合に、送信電力を制御するための方法及びシステムを提供する。
なお、本発明の好ましい実施形態は、通信システムにおけるアップリンクの電力制御方法及びシステムを提供する。また、本発明の実施形態では、OFDM/OFDMA通信システムで特定のセルを管理するBS(すなわち、サービング(serving)BS)がMSの送信電力を制御する方法及びシステムを提供する。サービングBSのサービングセルに位置する任意のMSがアップリンクで信号を送信する場合、サービングBSは、サービングセルに隣接した隣接セルを管理する隣接BSの雑音及び干渉のレベルを表す雑音及び干渉レベル(Noise and Interference level:以下、“NI”と称する)情報、およびサービングセルに位置する任意のMSと隣接BSとの間のチャンネル品質に対応するチャンネル情報、例えば伝播経路損失(propagation path loss)情報又はチャンネル品質情報(Channel Quality Information:以下、“CQI”と称する)によってMSの送信電力を制御する。本発明の好ましい実施形態では、サービングBSが隣接BSのNI情報と、サービングセルに位置するMSと隣接BSとの間のチャンネル情報、例えば伝播経路損失情報とによって電力制御情報を生成してMSに伝送する場合について後述されるが、本発明は、電力制御情報だけでなく、変調及び符号化方式(Modulation and Coding Scheme:以下、“MCS”と称する)情報、リソース割り当て及び基準電力でのオフセット情報のような制御情報を生成してMSに伝送する場合にも適用されることができる。
ここで、‘NI情報“は、サービングBSがサービングセルに位置する任意のMSから受信する信号を除いた信号、例えば隣接セルに位置するMSが該当隣接BSに送信する信号による雑音及び干渉に対するNI情報を意味する。すなわち、サービングセルに位置するMSから信号を受信すると、サービングBSは、MSから受信された信号を除いた信号によってサービングBSに影響するNIを測定し、この測定されたNI情報をバックボーンネットワーク(backbone network)を介して該当隣接BSに伝送する。このとき、サービングBSは、自分のNI情報と隣接BSのNI情報をバックボーンネットワークを介して隣接BSと送受信する。このサービングBSは、NI測定のために、サービングセルに位置するMSから受信された信号を除いた信号のレベル、すなわち雑音及び干渉のレベルを測定するか、あるいはレベルを例えばパイロットを用いて測定する。サービングBSは、バックボーンネットワークを介して測定結果に対応するNI情報を該当隣接BSに伝送する。
ここで使用される‘チャンネル情報’は、隣接BSとサービングセルに位置するMSとの間のチャンネル品質に対応する情報を意味する。この隣接BS又はMSは、隣接BSとMSとの間の伝播経路損失、受信信号強度表示(Received Signal Strength Indication:以下、“RSSI”と称する)、信号対干渉雑音比(SINR)、又はキャリア対干渉雑音比(Carrier to Interference and Noise Ratio:以下、“CINR”と称する)のようなチャンネルの品質を測定してサービングBSに伝送する。隣接BSがサービングセルに位置するMSとの間のチャンネル品質を測定する場合に、チャンネル情報は、バックボーンネットワークを介してサービングBSに伝送される。そして、MSが隣接BSとの間のチャンネル品質を測定する場合に、チャンネル情報は、サービングBSとMSとの間のアップリンクを通じてサービングBSに伝送される。
図1は、本発明による通信システムの構造を示す。
図1を参照すると、通信システムは、多重セル構造、すなわち第1のセル110、第2のセル120、及び第3のセル130を有し、これらセルは各々BS1 112、BS2 122、及びBS3 132によって制御される。MS1 114及びMS2 116は、第1のセル110に位置し、BS1 112から通信サービスを受信する。MS3 124及びMS4 126は、第2のセル120に位置し、BS2 122から通信サービスを受信する。MS5 134及びMS6 136は、第3のセル130に位置し、BS3 132から通信サービスを受信する。各MSは、移動性及び固定性を共に有する。ここでは、便宜上、MS1 114、MS3 124、及びMS5 134は、それらのBS、すなわちBS1 112、BS2 122、及びBS3 132から遠くに位置し、すなわち第1のセル110、第2のセル120、及び第3のセル130の境界領域に位置し、MS2 116、MS4 126、及びMS6 136は、それらのBS、すなわちBS1 112、BS2 122、BS3 132の近くに位置し、すなわち第1のセル110、第2のセル120、及び第3のセル130の中心領域に位置すると仮定する。また、BS1 112は、他のBS122,132よりNIが大きく、BS3 132は、他のBS112,122よりNIが小さいと仮定する。なお、BS112,122,132と、セル110,120,130に位置するMS114,116,124,126,134,136との間の信号送受信は、OFDM/OFDMA方式を使用して実行されると仮定する。
MS1 114,MS3 124,MS5 134は、上述したように第1のセル110、第2のセル120、第3のセル130の境界領域に位置し、他のMS、例えばMS2 116、MS4 126、MS6 136に比べて高い送信電力で該当BSに信号を送信し、MS2 116、MS4 126、MS6 136は、第1のセル110、第2のセル120、第3のセル130の中心領域に位置し、MS1 114、MS3 124、MS5 134に比べて低い送信電力で該当BSに信号を送信する。MS114,116,124,126,134,136によって送信された信号は、隣接BSに雑音及び干渉信号として作用する。特に、各セルの境界領域に位置したMS114,124,134によって送信された信号は、隣接BSに高いレベルの雑音及び干渉として作用する。したがって、BS112,122,132は、サービングセルに位置したMS114,116,124,126,134,136の送信電力を制御する。
BS112,122,132は、バックボーンネットワークを介して、隣接BSのNI情報と、隣接BSまたはサービングセルに位置したMS114,116,124,126,134,136から受信された隣接BSと上記MS114,116,124,126,134,136との間のチャンネル情報を用いて、MS114,116,124,126,134,136の送信電力をそれぞれ制御する。例えば、第1のセル110のBS1 112は、バックボーンネットワークを介して隣接BS、すなわちBS2 122、BS3 132のNI情報を受信し、隣接BS、すなわちBS2 122、BS3 132と第1のセル110に位置した各MS、すなわちMS1 114、MS2 116との間のCQIを受信する。BS1 112は、バックボーンネットワークを介して、隣接BSと第1のセル110に位置するMS114,116との間のCQIを隣接BS、すなわちBS2 122及びBS3 132から受信し、あるいはアップリンクを通じてMS、すなわちMS1 114、MS2 116からCQIを受信する。また、BS1 112は、第1のセル110に位置するMS、すなわちMS1 114、MS2 116から受信される信号を除いた信号のレベル、すなわち雑音及び干渉のレベルを測定するか、あるいはNIを測定する。
隣接BSのNI情報と隣接BSとサービングセルに位置するMSとの間のチャンネル情報を受信すると、サービングBSは、サービングセルに位置するMSの送信電力を制御する。便宜のために、隣接BSとサービングセルに位置するMSとの間のチャンネル情報として伝播経路損失を一例として使用し、サービングセル及び隣接セルに位置する複数のMSの中でサービングセルに位置するm番目のMSの送信電力を制御すると仮定する。サービングBSによって制御されるサービングセルに位置するMSの送信電力は、下記の数式(1)のように示す。
Figure 0005271899
数式(1)において、PUL,mは、サービングBSによって決定されたサービングセルに位置するm番目のMSの送信電力、すなわちアップリンクでMSの送信電力を意味し、PUL−MAX,mは、m番目のMSによって利用可能な最大送信電力を意味する。すなわち、サービングBSによって決定されたm番目のMSの送信電力PUL,mは、m番目のMSの最大送信電力PUL−MAX,mを超えることができない。また、Lは、サービングBSとm番目のMSとの間の伝播経路損失、すなわちチャンネル情報を意味し、CINRreq,mは、サービングBSがMCSレベルでm番目のMSによって伝送されたデータを受信するために要求される受信CINRを意味する。すなわち、CINRreq,mは、サービングBSがm番目のMSからデータを受信する場合に、所定のパケット誤り率(Packet Error Rate:以下、“PER”と称する)を満たすために使用される、アップリンクでサービングBSの要求される受信CINRであって、サービングBSは、m番目のMSの伝送データに対するMCSレベルを制御することによってCINRreq,mを制御することができる。
さらに、NIULは、サービングBSによって測定されたそのNI情報に含まれるサービングBSのNIを意味し、BWは、サービングBSがm番目のMSとデータを送受信するためにm番目のMSに割り当てられたリソースを意味し、スケジューリングを通じてm番目のMSに割り当てられた周波数帯域を表す。OffsetBS,mは、サービングBSによって決定されたm番目のMSの基準送信電力からのオフセットを意味する。例えば、OffsetBS,mが正(positive)の値である場合、m番目のMSは、サービングBSの受信CINRを向上させるように送信電力を増加(UP)させ、所定のPERが要求される受信CINR以下に維持される場合、サービングBSは、m番目のMSが送信電力を減少(DOWN)させるようにOffsetBS,mを負(negative)の値に設定し、それによってm番目のMSによる隣接セルの干渉を減少させる。
数式(1)に示すように、サービングBSによって決定されたm番目のMSの送信電力PUL,mは、伝播経路損失LのようなサービングBSとm番目のMSとの間のチャンネル情報、サービングBSの要求される受信CINR CINRreq,mのようなm番目のMSによってデータ伝送に適用されるMCS情報、サービングBSのNI情報NIUL、m番目のMSに割り当てられたリソース、すなわち周波数帯域BWと、基準送信電力からのオフセットOffsetBS,mに基づいて決定される。
通信システムで使用される電力制御方式は、送信器またはBSが、受信器またはMSに電力制御情報を周期的に伝送するか否かによって、開ループ(open-loop)電力制御方式と閉ループ(closed-loop)電力制御方式に分けられる。開ループ電力制御方式は、BSによって伝送されたNI情報とオフセット、周波数帯域、及び要求CINR、換言すればMCS情報と、MSによって測定され生成された伝播経路損失情報を用いて電力を制御する。しかしながら、閉ループ電力制御方式は、BSによって伝送されるNI情報とオフセット、周波数帯域、及び要求CINR、換言すればMCS情報と、BSによって測定され生成された伝播経路損失情報を用いて、すなわち周波数帯域及びMCS情報によって送信信号を生成し、この送信信号の電力をNI情報とオフセット及び受信CINRに含まれる伝播経路損失変動値によって制御する。
より具体的には、通信システムにおいて開ループ電力方式を使用する場合に、サービングBSは、数式(1)でm番目のMSがデータ伝送に適用されるMCS情報、例えばサービングBSの要求受信CINR CINRreq,m、サービングBSのNI情報NIUL、m番目のMSに割り当てられたリソース、すなわち周波数帯域BW、及び基準送信電力からのオフセットOffsetBS,mをm番目のMSに伝送する。m番目のMSは、サービングBSとの間のチャンネル品質、例えばダウンリンクの伝播経路損失LDL,mを測定する。すると、m番目のMSは、数式(1)でのパラメータを認識するように、数式(1)を用いてアップリンクの送信電力PUL,mを決定する。その後、数式(2)に示すように、m番目のMSは、開ループ電力方式を用いてサービングBSに信号を送信する場合の送信電力を決定する。
Figure 0005271899
数式(2)において、PUL,m−OLは、開ループ電力制御方式を用いて決定されたm番目のMSの送信電力を意味し、PUL,mは、数式(1)によって決定されたm番目のMSの送信電力を意味し、OffsetMS,mは、数式(1)によって決定されたm番目のMSの送信電力、すなわち基準送信電力からオフセットを意味する。
通信システムに閉ループ電力制御方式を使用する場合に、サービングBSは、数式(1)でm番目のMSのデータ伝送に適用されるMCS情報、例えばサービングBSの要求受信CINR CINRreq,m、m番目のMSに割り当てられたリソース、すなわち周波数帯域BWをm番目のMSに伝送する。その後、サービングBSは、下記の数式(3)に示すように、m番目のMSの送信電力変動値を計算する。
Figure 0005271899
数式(3)において、ΔPはm番目のMSの送信電力変動値を意味し、CINRreq,mは、m番目のMSによって伝送されたデータを受信するためにサービングBSが要求される受信CINRを意味し、CINRRX,mは、m番目のMSから最近受信されたデータの受信CINRを意味し、そしてm番目のMSが数式(1)を用いてサービングBSによって決定された送信電力PUL,m−oldでサービングBSにデータを送信する場合のサービングBSの受信CINRを表す。
このように、サービングBSがm番目のMSの送信電力変動値ΔPを計算し、m番目のMSに伝送し、m番目のMSは、下記の数式(4)に示すように送信電力を決定する。
Figure 0005271899
数式(4)において、PUL,m−CLは、閉ループ電力制御方式を用いて決定されるm番目のMSの送信電力を意味し、PUL,m−oldは、数式(1)に示すように、サービングBSによって決定されたm番目のMSの送信電力を意味し、m番目のMSによって最近サービングBSにデータを伝送時に使用される送信電力を表す。また、ΔPは、数式(3)によって計算されたm番目のMSの送信電力変動値を意味し、OffsetMS,mは、数式(1)によって決定されたMSの送信電力、すなわち基準送信電力からのオフセットを表す。
本発明による通信システムにおいて、電力制御のために、送信器またはサービングBSが、隣接BSから隣接BSのNI情報を受信するだけでなく、サービングBSのNIを測定し、測定されたNIに対応する自分のNI情報を該当隣接BSに伝送する。サービングBSは、隣接セルに位置するMS間のアップリンクのチャンネル品質を測定してCQIを生成し、例えば伝播経路損失を測定して伝播経路損失情報を生成して隣接BSに伝送し、この隣接BS又はサービングセルに位置するMSから隣接BSとMSとの間の伝播経路損失情報を受信する。その後、サービングBSは、受信されたNI情報と伝播経路損失情報により各MSの制御値を計算し、計算された制御値を含む電力制御情報をMSに伝送し、それによってMSの電力を制御する。特に、後述する本発明では、サービングBSが、隣接BSから受信されたNI情報をMSにブロードキャスティングせず、サービングBSがMSの電力を制御することによって各MSのMCS、リソース割り当て、及びオフセットを制御することができる。
図2は、本発明による通信システムにおける電力制御のためのBSの構造を示す。
図2を参照すると、BSは、メディアアクセス制御(Medium Access Control:以下、“MAC”と称する)伝送部201と、OFDM/OFDMAモデム部203と、MAC制御部205と、電力制御部207と、情報交換部(information exchanger)209とを含む。
MAC伝送部201は、上位階層及びOFDM/OFDMAモデム部203と伝送データをやり取りすることによって、MACプロトコルデータユニット(MAC Protocol Data Unit:以下、“MAC PDU”と称する)を生成する。すなわち、MAC伝送部201は、上位階層から伝送されたデータパケットとMAC制御部205から制御パケットを受信し、受信されたパケットを用いてMAC PDUを生成してOFDM/OFDMAモデム部203に伝送する。また、MAC伝送部201は、各MSから受信されたOFDM信号に対してOFDM/OFDMAモデム部203によって生成され伝送されたMAC PDUからペイロード(payload)部分を分離し、データパケットは上位階層に伝送し、制御パケットはMAC制御部205に伝送する。
MAC制御部205は、サービングセルに位置するMSにBSから信号を送信するためのダウンリンク送信電力、MSから獲得したアップリンク送信電力、及びBSのダウンリンク及びアップリンクリソース構造のようなシステム情報を管理する。また、MAC制御部205は、アップリンク及びダウンリンクで伝送されるデータに対するスケジューリングを遂行して適切なMCSレベルを決定し、OFDM/OFDMAモデム部203を通じてデータ送受信のために使用されるリソース、例えば物理階層リソースとして周波数帯域を割り当てる。このスケジューリングの遂行後に、MAC制御部205は、アップリンク及びダウンリンクで割り当て情報を生成し、この生成された割り当て情報及びBSのシステム情報を情報交換部209を通じて隣接BSに伝送する。
さらに、MAC制御部205は、情報交換部209を通じて隣接BSのシステム及び割り当て情報を受信し、この受信された隣接BSのシステム及び割り当て情報を自分のシステム及び割り当て情報と一緒に管理する。このシステム及び割り当て情報は、OFDM/OFDMAモデム部203に伝送され、OFDM信号を生成し、そしてNI、伝播経路損失、及び数式(3)の受信CINR CINRRXを測定する際に利用される。加えて、MAC制御部205は、電力制御部207から伝送された電力制御メッセージ、例えば開ループ電力制御方式又は閉ループ電力制御方式情報を含む電力制御メッセージをMACメッセージとして生成してMAC伝送部201に伝送し、このMAC伝送部201は、電力制御方式情報を各MSに伝送するために、生成されたMACメッセージをOFDM/OFDMAモデム部203に伝送する。OFDM/OFDMAモデム部203がMSと隣接BSとの間のダウンリンク伝播経路損失情報をMSから受信すると、MAC制御部205は、MAC伝送部201を通じて受信された伝播経路損失情報を受信して管理する。この伝播経路損失情報は、電力制御部207に伝送され、上記MSの送信制御値を生成するために使用される。MSから受信された伝播経路損失情報を用いてMSの送信制御値を生成するプロセスについては、下記に詳しく説明する。
情報交換部209は、バックボーンネットワークを介して、電力制御に必要な情報、例えばシステム情報、リソース割り当て情報、及びNI情報を隣接BSと送受信する。より具体的には、情報交換部209は、MAC制御部205からBSのシステム及び割り当て情報を受信し、OFDM/OFDMAモデム部203によって測定及び生成されたBSのNI情報及び隣接セルに位置するMSとBSとの間の伝播経路損失情報を、上記OFDM/OFDMAモデム部203から受信する。情報交換部209は、受信された情報をバックボーンネットワークを介して隣接BSに伝送し、隣接BSから隣接BSのシステム及び割り当て情報、隣接BSのNI情報、及び隣接BSとサービングセルに位置するMSとの間の伝播経路損失情報をバックボーンネットワークを介して受信する。情報交換部209に受信された隣接BSのシステム及び割り当て情報は、MAC制御部205に伝送され、隣接BSのNI情報、隣接BSとサービングセルに位置するMSとの間の伝播経路損失情報は、電力制御部207に伝送される。
OFDM/OFDMAモデム部203は、MAC伝送部201とMAC制御部205から受信されたMAC PDUと割り当て情報を用いてOFDM信号を生成した後に各MSに伝送する。このOFDM/OFDMAモデム部203は、各MSから受信されたOFDM信号からMAC PDUを生成し、生成されたMAC PDUをMAC伝送部201に伝送する。さらに、OFDM/OFDMAモデム部203は、BSのNIを測定し、その測定結果に対応するBSのNI情報を電力制御部207及び情報交換部209に伝送する。また、OFDM/OFDMAモデム部203は、隣接セルに位置するMSとBSとの間の伝播経路損失を測定し、その測定結果に対応する伝播経路損失情報を電力制御部207及び情報交換部209に伝送する。隣接BSの受信器として動作するOFDM/OFDMAモデム部203は、MAC伝送部201を通じてMAC制御部205から受信される、隣接BSのシステム及び割り当て情報を用いて隣接セルに位置するMSとBSとの間の伝播経路損失を測定する。この伝播経路損失の測定は、隣接セルに位置するMSから受信される信号のRSSI、SINR、及びCINRを測定することによって可能である。OFDM/OFDMAモデム部203は、MAC制御部205から受信されたシステム及び割り当て情報によってサービングセルに含まれるMSから受信されたアップリンク信号に対する受信CINR CINRRXを測定し、この測定されたCINRRXを電力制御部207に伝送する。
電力制御部207は、開ループ又は閉ループ電力制御方式を用いてMSの電力を制御する。このとき、電力制御部207は、情報交換部209から受信された隣接BSのNI情報、OFDM/OFDMAモデム部203又は情報交換部209から受信された伝播経路損失情報、及びOFDM/OFDMAモデム部203から受信されたCINRRXによってサービングセルに位置するMSの電力を制御する。以下に、OFDM/OFDMAモデム部203と電力制御部207の動作、すなわち本発明によるBSの電力制御動作について具体的に説明する。
OFDM/OFDMAモデム部203に対して、隣接セルに位置するMSが信号を該当BSに送信する場合、送信される信号は、サービングBSに雑音及び干渉信号として作用し、この雑音及び干渉信号に基づいたNIを測定した後に、OFDM/OFDMAモデム部203は、その測定結果に対応するBSのNI情報を情報交換部209及び電力制御部207に伝送する。NIの測定は、隣接セルに位置するMSによって送信されるパイロット信号を用いて行われ、OFDM/OFDMAモデム部203は、その測定結果に対応するBSのNI情報を情報交換部209に伝送し、情報交換部209はそのNI情報をバックボーンネットワークを介して隣接BSに伝送する。また、隣接BSの受信器として動作するOFDM/OFDMAモデム部203は、MAC制御部205から受信される、隣接BSのシステム及び割り当て情報を用いて隣接セルに位置するMSとBSとの間の伝播経路損失を測定し、その測定結果に対応する伝播経路損失情報を情報交換部209及び電力制御部207に伝送する。なお、OFDM/OFDMAモデム部203は、MAC制御部205から受信されるBSのシステム及び割り当て情報を用いてサービングセルに位置するMSから受信されるアップリンク信号に対して受信CINR CINRRXを測定し、その測定されたCINRRXを電力制御部207に伝送する。測定されたCINRRXに関しては、サービングセルに位置するMSからデータを受信すると、OFDM/OFDMAモデム部203が、数式(3)を用いて最近受信されたデータに対するCINRRXを測定して電力制御部207に伝送する。このCINRRXは、数式(3)で詳細に説明した。
電力制御部207は、情報交換部209がバックボーンネットワークを介して隣接BSから受信して伝送する隣接BSのNI情報、OFDM/OFDMAモデム部203又は情報交換部209から受信される伝播経路損失情報、OFDM/OFDMAモデム部203によって測定及び伝送されるBSのNI情報及びCINRRX、及びMAC制御部205から受信されるシステム情報及び割り当て情報、例えばMSのMCS情報、すなわち数式(1)に示したようにMSからMCSレベルが適用されるデータを受信するためにBSが要求するCINRreq,mと、MSの基準送信電力からのオフセットOffsetBS,mと、MSの周波数帯域情報のようなリソース割り当て情報とを受信する。
電力制御部207は、OFDM/OFDMAモデム部203、MAC制御部205、及び情報交換部209から受信された情報を用いて、数式(1)に示すように、MSのアップリンク送信電力の制御値を計算することによって各MSの電力制御情報を生成する。数式(1)に示すように、MSの送信電力は、本発明による通信システムでは、BSの電力制御部207の電力制御に基づいて下記の数式(5)に示すことができる。すなわち、数式(1)は、数式(5)として示すことができ、数式(1)の説明と同様に、数式(5)の説明は、複数のMSの中でサービングセルに位置する一つのMS、すなわちm番目のMSについてなされる。
Figure 0005271899
数式(5)において、PUL,mは、サービングBSによって決定されるサービングセルに位置するm番目のMSの送信電力を意味し、PUL−MAX,mはm番目のMSによって利用可能な最大送信電力を意味する。すなわち、サービングBSによって決定されるm番目のMSの送信電力PUL,mは、m番目のMSの最大送信電力を超えることができない。PUL,m−oldは、数式(3)及び数式(4)を用いるサービングBSによって決定及び伝送されるm番目のMSの送信電力を意味し、m番目のMSの最近送信電力を表し、ΔUL,mは、m番目のMSの制御値を意味する。m番目のMSの制御値ΔUL,mは、下記に具体的に説明する。PUL,m−oldは、情報交換部209、MAC制御部205、または電力制御部207に格納及び管理される。数式(5)において、L,CINRreq,m,NIUL,BW、OffsetBS,mについては、数式(1)を参照して詳細に説明した。
数式(5)において、サービングBSは、情報交換部209がバックボーンネットワークを介して隣接BSから受信される隣接BSのNI情報NIULと、OFDM/OFDMAモデム部203又は情報交換部209から受信される、隣接BSとm番目のMSとの間の伝播経路損失情報Lm−nとを用いて制御値ΔUL,mを計算する。その制御値ΔUL,mを計算した後に、BSは、数式(5)を満たす、すなわち以前の送信電力PUL,m−oldから制御値ΔUL,mに対応する送信電力変動を満足させる要求受信CINR CINRreq、m、を決定し、すなわちm番目のMSによってデータ伝送のために適用されるMCSレベルと、m番目のMSに割り当てられるリソースまたは周波数帯域BWと、基準送信電力からのオフセットOffsetBS,mを決定し、その決定されたCINRreq,m、BW、及びOffsetBS,mによって開ループ電力制御方式又は閉ループ電力制御方式を用いてm番目のMSの送信電力PUL,mを決定するようにMSの電力制御情報を生成し、その生成された電力制御情報を各MSに伝送する。BSは、各MSの電力制御情報をサービングセルに位置するすべてのMSに対して任意の順序で生成し、電力制御情報がすべてのMSに対して生成されると、BSは、上記電力制御情報をすべてのMSに伝送する。ここでは、数式(5)を満たす電力制御情報を生成することについて説明したが、一例として、BSは、MCS情報、リソース割り当て情報、及びオフセット情報のような制御情報を生成してMSに伝送することもできる。
下記に、m番目のMSに対して、情報交換部209がバックボーンネットワークを介して隣接BSから受信した隣接BSのNI情報NIULと、OFDM/OFDMAモデム部203から受信され、あるいは情報交換部209を通じて隣接BSから受信される隣接BSとMSとの間の伝播経路損失Lm−nとを用いて、BSが制御値ΔUL,mを計算する動作について詳しく説明する。
隣接BSが複数個であり、サービングセル及び隣接セルに位置するMSも複数個であるため、サービングBSは、複数の隣接BSから受信される隣接BSのNI情報と、複数の隣接BS又はサービングセルに位置するm番目のMSから受信される伝播経路損失情報を受信する。すなわち、サービングBSは、複数のNI値と複数の伝播経路損失値を有する。したがって、サービングBSは、下記の数式(6)に示すように、m番目のMSの制御値ΔUL,mを計算し、サービングセルに位置したすべてのMSの制御値ΔULを計算する。
Figure 0005271899
数式(6)において、m番目のMSの制御値ΔUL,mは、隣接BSのNI情報NIULと、隣接BS又はm番目のMSから受信される隣接BSとm番目のMSとの間の伝播経路損失情報Lm−nに基づいて決定される。以下に、これについて具体的に説明する。
隣接BSから受信された隣接BSのNI情報に基づいて、通信環境により隣接BSのNIULがシステム又はユーザーによって設定される基準NI NIUL−refより大きい隣接BSが複数個ある場合に、上記BSは、NI>NIUL−refの隣接BS、すなわち第1グループの隣接BSに大きい雑音及び干渉を誘発するMSに高い送信電力で信号を送信するので、低い伝播経路損失Lm-n_1を有し、隣接BSに高い雑音及び干渉を誘発する、すなわち通信環境に応じてシステム又はユーザーによって設定される基準伝播経路損失Lrefより小さい伝播経路損失を有するm番目のMSの制御値ΔUL,mは負の値である−ΔDNを有する。このとき、低い伝播経路損失Lm−n_1を有するm番目のMSの制御値ΔUL,mの絶対値は、隣接BSのNIULと基準NIUL−refとの間の差の絶対値に比例し、低い伝播経路損失Lm−n_1に反比例する。
基準NI NIUL−refより低いNIULを有する隣接BSが複数個である場合、BSは、NI<NIUL-refの隣接BS、すなわち第2グループの隣接BSに低い雑音及び干渉を誘発するMSに低い送信電力で信号を送信するので、高い伝播経路損失Lm−n_2を有し、隣接BSに低い雑音及び干渉を与える、すなわち基準伝播経路損失Lrefより大きい伝播経路損失を有するm番目のMSの制御値ΔUL,mは正の値であるΔUPを有する。高い伝播経路損失Lm−n_2を有するm番目のMSの制御値ΔUL,mの絶対値は隣接BSのNIULと基準NIUL−ref間の差の絶対値に比例し、高い伝播経路損失Lm-n_2に反比例する。
基準NI NIUL−refより低いNIULを有する隣接BSが複数個である場合に、BSは、NI>NIUL-refの隣接BS、すなわち第3グループの隣接BSに低い雑音及び干渉を誘発するMSに低い送信電力で信号を送信するので、高い伝播経路損失Lm−n_3を有し、隣接BSに低い雑音及び干渉を与える、すなわち基準伝播経路損失Lrefより高い伝播経路損失を有するm番目のMSの制御値ΔUL,mは正の値であるΔUPを有する。高い伝播経路損失Lm−n_3を有するm番目のMSの制御値ΔUL,mの絶対値は隣接BSのNIULと基準NIUL-refとの差の絶対値に反比例し、高い伝播経路損失Lm−n_3に比例する。
上記した関係を考慮して決定されたm番目のMSの制御値ΔUL,mは、下記の数式(7)のように示される。
Figure 0005271899
数式(7)において、wは、複数の隣接BSの中で任意の一つのBSを考慮する場合のm番目のMSの制御値ΔUL,mを意味し、数式(7)のwm-nに対して、すべてのN個の隣接BSを考慮したm番目のMSの制御値ΔUL,mは、下記の数式(8)のように示される。
Figure 0005271899
数式(8)において、eは、N個の隣接BSを考慮する場合に、m番目のMSの制御値ΔUL,mを意味し、この制御値ΔUL,mは、上記通信環境に従ってシステム又はユーザーによって設定される下限しきい値DNTHと上限しきい値UPTHを考慮して、下記の数式(9)のように示される。
Figure 0005271899
数式(9)において、ΔDNとΔUPは、制御値ΔUL,mの変動値を意味する。
数式(6)に示すように、m番目のMSの制御値ΔUL,mを計算すると、BSは、計算された制御値ΔUL,mによって数式(5)を満たすCINRreq,m、BW、及びOffsetBS,mを決定し、開ループ電力制御方式又は閉ループ電力制御方式を用いてm番目のMSの送信電力を制御する電力制御情報を生成する。BSは、m番目のMSの送信電力を制御する電力制御情報を生成する方式でサービングセルに位置するすべてのMSの電力制御情報を生成した後に、その生成された電力制御情報をサービングセルに位置するすべてのMSに伝送する。以下に、BSが計算された制御値ΔUL,mによって数式(5)を満足させるCINRreq,m、BW、及びOffsetBS,mを決定し、m番目のMSの送信電力PUL,mを制御する電力制御情報を生成する好ましい動作について詳細に説明する。
例えば、数式(6)を用いて計算された制御値ΔUL,mが3dBである場合、最近送信電力PUL,m−oldを決定したサービングBSのNI情報NIUL、L、及びBWが同一であると、BSは、現在スケジューリングするCINRreq,mとOffsetBS、mを調節して数式(5)を満たすPUL,mを制御するように電力制御情報を生成する。より具体的に、PUL,m−oldでMCSレベルによるCINRreq,mが10dBで、ターゲットMCSレベルによるCINRreq,mが8dBであると、BSは、OffsetBS、mを−1dBに設定して要求される−3dBの制御値ΔUL,mを満たすことができる。それによって、BSは、数式(5)で制御値ΔUL,mを満たすCINRreq,m、BW、及びOffsetBS、mによって開ループ又は閉ループ電力制御方式を用いてm番目のMSの送信電力PUL,mを制御する電力制御情報を生成し、その生成された電力制御情報をMSに伝送する。
ここでは、数式(5)を満たす電力制御情報を生成することについて説明したが、一例として、BSは、MCS、リソース割り当て情報及びオフセット情報のような制御情報を生成してMSに伝送することもできる。
図3は、本発明による通信システムにおける電力制御のためのBSの動作を示す。図3には、隣接BSとサービングセルに位置するMSとの間の伝播経路損失情報をバックボーンネットワークを介して隣接BSから受信する場合のBSの動作を示す。
図3を参照すると、BSは、ステップ301で、バックボーンネットワークを介して隣接BSから隣接BSのNI情報を受信する。BSは、ステップ303で、隣接BSのNI情報を受信する場合のように、バックボーンネットワークを介して隣接BSからサービングセルに位置するMSと隣接BSとの間の伝播経路損失情報と隣接BSのシステム及び割り当て情報を受信する。また、BSは、そのNIを測定してNI情報を生成し、隣接セルに位置するMSとの間の伝播経路損失を測定して伝播経路損失情報を生成する。NI情報及び伝播経路損失情報を生成して送受信するBS動作と、システム情報及び割り当て情報を送受信する動作は、上記で具体的に説明した。
次に、BSは、ステップ305で、ステップ301で受信した隣接BSのNI情報と、ステップ303で受信した伝播経路損失情報によって任意のMSに対する制御値を計算する。すなわち、BSは、数式(6)を用いて任意のMSに対する制御値を計算する。その後、BSは、ステップ307で、ステップ305で計算された制御値により、数式(5)を満たす要求CINR CINRreq、周波数帯域BW、及びオフセットOffsetBSを決定する。BSは、ステップ309で、計算された制御値、要求CINR CINRreq、周波数帯域BW、及びオフセットOffsetBSにより、数式(5)に示すようにMSの送信電力PULを制御するための電力制御情報を生成する。
BSは、ステップ311で、サービングセルに位置するすべてのMSの送信電力PULを制御する電力制御情報が生成されたか否かを判定する。その結果、すべてのMSの電力制御情報が生成された場合に、BSは、ステップ313で、生成された電力制御情報をMSに伝送する。一方、ステップ311で、すべてのMSの電力制御情報が生成されないと、BSは、ステップ305に戻り、任意のMSに対する制御値を計算し、電力制御情報を生成するための上述した動作を反復する。BSは、このプロセスをすべてのMSに対して遂行することによって、すべてのMSの電力制御情報を生成する。ここでは、数式(5)を満たす電力制御情報を生成することについて説明したが、一例として、BSは、MCS情報、リソース割り当て情報、及びオフセット情報のような制御情報を生成してMSに伝送することもできる。図4は、本発明による通信システムにおける電力制御のためのBSの動作を示す。図4には、BSが隣接BSとサービングセルに位置するMSとの間の伝播経路損失情報をサービングセルに位置するMSから受信する場合のBSの動作を示す。
図4を参照すると、BSは、ステップ401で、バックボーンネットワークを介して隣接BSから隣接BSのNI情報を受信する。BSは、ステップ403で、サービングセルに位置するMSから伝播経路損失情報を受信する。また、BSは、隣接BSのNI情報を受信する場合のように、バックボーンネットワークを介して隣接BSのシステム及び割り当て情報を受信した後に、BSと隣接セルに位置するMSとの間の伝播経路損失を測定することによって伝播経路損失情報を生成し、BSのNIを測定してNI情報を生成する。NI情報及び伝播経路損失情報を生成して送受信するBSの動作と、システム情報及び割り当て情報を送受信するBSの動作は、上記に具体的に説明した。
ステップ405〜413は、図3に示したステップ305〜313の動作と同一である。BSは、ステップ405で、ステップ401で受信した隣接BSのNI情報と、ステップ403で受信した伝播経路損失情報によって任意のMSに対する制御値を計算する。すなわち、BSは、数式(6)を用いて任意のMSに対する制御値を計算する。その後、BSは、ステップ407で、ステップ405で計算された制御値により、数式(5)を満たす要求CINR CINRreq、周波数帯域BW、オフセットOffsetBSを決定する。BSは、ステップ409で、計算された制御値、要求CINR CINRreq、周波数帯域BW、オフセットOffsetBSにより、数式(5)に示すようにMSの送信電力PULを制御するための電力制御情報を生成する。
BSは、ステップ411で、サービングセルに位置するすべてのMSの送信電力PULを制御する電力制御情報が生成されたか否かを判定する。その結果、すべてのMSの電力制御情報が生成された場合に、BSは、ステップ413で、生成された電力制御情報をMSに伝送する。一方、ステップ411で、すべてのMSの電力制御情報が生成されないと、BSは、ステップ405に戻り、任意のMSに対する制御値を計算し、電力制御情報を生成するための上述した動作を反復する。BSは、このプロセスをすべてのMSに対して遂行することによって、すべてのMSの電力制御情報を生成する。ここでは、数式(5)を満たす電力制御情報を生成することについて説明したが、一例として、BSは、MCS情報、リソース割り当て情報、及びオフセット情報のような制御情報を生成してMSに伝送することもできる。
図5は、本発明による通信システムにおけるBSから電力制御情報を受信するMSの構造を示す。
図5を参照すると、MSは、MAC伝送部501と、OFDM/OFDMAモデム部503と、MAC制御部505と、電力制御部507とを含む。
MAC伝送部501は、上位階層及びOFDM/OFDMAモデム部503と伝送データをやり取りすることによってMAC PDUを生成する。すなわち、MAC伝送部501は、上位階層から伝送されたデータパケットとMAC制御部505から制御パケットを受信し、受信されたパケットを用いてMAC PDUを生成してOFDM/OFDMAモデム部503に伝送する。また、MAC伝送部501は、各MSから受信されたOFDM信号に対してOFDM/OFDMAモデム部503によって生成され伝送されたMAC PDUからペイロード部分を分離し、データパケットは上位階層に伝送し、制御パケットはMAC制御部505に伝送する。換言すれば、MAC伝送部501は、制御パケットに含まれたサービングBS及び隣接BSのシステム情報、MSに対するアップリンク及びダウンリンク割り当て情報をMAC制御部505に伝送する。
OFDM/OFDMAモデム部503は、サービングBSから受信されるOFDM信号及び制御MACから伝達されたシステムと割り当て情報を用いて、サービングBSによって送信されたMAC PDUを復元し、この復元されたデータをMAC伝送部501に伝送する。OFDM/OFDMAモデム部503は、MAC伝送部501とMAC制御部505から受信されたMAC PDUと、制御MACから伝送されたシステム及び割り当て情報を用いて、MAC PDUからOFDM信号を生成してサービングBSに送信する。このOFDM/OFDMAモデム部503は、サービングBSから受信されたシステム情報と割り当て情報を用いてMSと隣接BSとの間のダウンリンク伝播経路損失を測定した後に、その測定結果に従って伝播経路損失情報を生成してMAC制御部505に伝送する。OFDM/OFDMAモデム部503は、MSと隣接BSとの間のダウンリンク伝播経路損失に加えて、CINR、SINR、またはRSSIを測定することもできる。
MAC制御部505は、サービングBSから受信された隣接BSのシステム情報と、MSに対するアップリンク及びダウンリンクの割り当て情報をMAC伝送部501から受信して管理する。受信された隣接BSとサービングBSのシステム情報及び割り当て情報は、OFDM/OFDMAモデム部503によってサービングBSからOFDM信号を受信し、またはMSと隣接BSとの間の伝播経路損失を測定して伝播経路損失情報を生成し、あるいは受信CINR CINRRXを測定するために使用される。サービングBSから受信された電力制御情報をMAC伝送部501から受信した後に、MAC制御部505は、受信された電力制御情報を電力制御部507に伝送する。MAC制御部505は、OFDM/OFDMAモデム部503から受信された伝播経路損失情報と受信CINR CINRRXとを含む制御パケットを生成してから、この生成された制御パケットをサービングBSに伝送するためにMAC伝送部501に伝送する。MSは、所定のメッセージまたはハンドオーバーのためのメッセージを用いて、隣接BSとのダウンリンク伝播経路損失情報、あるいは隣接BSとのCINR又はSINRをサービングBSに伝送する。
電力制御部507は、MAC制御部505から受信された電力制御情報に従って、開ループ電力制御方式又は閉ループ電力制御方式を用いて電力制御を遂行することによって決定される送信電力をOFDM/OFDMAモデム部503に伝送する。
図6は、本発明による通信システムにおける電力制御のためのシステムの信号フローを示す。
図6を参照すると、サービングBS601と隣接BS605は、ステップ611で、NI情報、システム情報、及び割り当て情報を送受信する。この送受信については、上記で詳細に説明した。
その後、サービングBS601は、ステップ613で、サービングセルに位置するMS603から伝播経路損失情報を受信し、あるいはステップ615で隣接BS605から伝播経路損失情報を受信する。このサービングBS601は、図3及び図4で説明したような電力制御動作を遂行することで、MS603の電力制御情報を生成し、ステップ617でこの生成された電力制御情報をMS603に伝送する。ここでは、数式(5)を満足させる電力制御情報を生成することについて説明したが、一例として、BSは、MCS情報、リソース割り当て情報、及びオフセット情報のような制御情報を生成してMSに伝送することもできる。次に、サービングBS601は、ステップ619で、隣接セルに位置するMSとの間の伝播経路損失情報を隣接BS605に伝送する。
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲を外れない限り、様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。

Claims (34)

  1. 通信システムにおける制御方法であって、
    基地局によって、前記基地局のサービングセルに隣接する隣接セルを管理する少なくとも一つの隣接基地局から雑音及び干渉情報を受信する段階と、
    前記サービングセル内に位置する移動端末と前記少なくとも一つの隣接基地局との間のチャンネル情報を前記移動端末から受信する段階と、
    前記受信された雑音及び干渉情報と、前記受信されたチャンネル情報と、前記移動端末に割り当てられたリソースの量と、電力オフセットと、変調及び符号化方式(MCS)レベルとによって前記移動端末の制御値を計算する段階と、
    前記計算された制御値によって要求キャリア対干渉雑音比(CINR)、周波数帯域及び電力オフセットを決定する段階と、
    前記計算された制御値と前記決定された要求CINR、周波数帯域及び電力オフセットに対応する制御情報を生成して前記移動端末に伝送する段階と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  2. 前記チャンネル情報は、前記移動端末と前記隣接基地局との間のチャンネルにおける伝播経路損失情報、受信信号強度表示(RSSI)情報、信号対干渉雑音比(SINR)情報、及びキャリア対干渉雑音比(CINR)情報のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記移動端末の制御値を計算する段階は、
    前記雑音及び干渉情報に含まれた前記隣接基地局の雑音及び干渉レベルが基準雑音及び干渉レベルより高い場合、前記移動端末の中で前記隣接基地局と高いチャンネル品質を有する移動端末の制御値を負の値で計算する段階を有することを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  4. 前記制御値を負の値で計算する段階は、
    前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より高い隣接基地局に雑音及び干渉を提供する移動端末の制御値を負の値で計算する段階を有することを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
  5. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の雑音及び干渉レベルと前記基準雑音及び干渉レベルとの間の差の絶対値に比例することを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
  6. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より高い隣接基地局と前記移動端末との間のリンクの伝播経路損失に反比例することを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
  7. 前記移動端末の制御値を計算する段階は、
    前記雑音及び干渉情報に含まれた前記隣接した基地局の雑音及び干渉レベルが基準雑音及び干渉レベルより低い場合、前記移動端末のうちの前記隣接基地局と低いチャンネル品質を有する移動端末の制御値を正の値で計算する段階を有することを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  8. 前記制御値を正の値で計算する段階は、
    前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より低い隣接基地局に雑音及び干渉を提供する移動端末の制御値を正の値で計算する段階を有することを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
  9. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の雑音及び干渉レベルと前記基準雑音及び干渉レベルとの間の差の絶対値に比例することを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
  10. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より高い隣接基地局と前記移動端末との間のリンクの伝播経路損失に比例することを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
  11. 前記移動端末の制御値を計算する段階は、
    前記雑音及び干渉情報に含まれた前記隣接基地局の雑音及び干渉レベルが基準雑音及び干渉レベルより高い場合、前記移動端末のうちの前記隣接基地局と低いチャンネル品質を有する移動端末の制御値を正の値で計算する段階を有することを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  12. 前記制御値を正の値で計算する段階は、
    前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より高い隣接基地局に雑音及び干渉を提供する移動端末の制御値を正の値で計算する段階を有することを特徴とする請求項11に記載の制御方法。
  13. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の雑音及び干渉レベルと前記基準雑音及び干渉レベルとの間の差の絶対値に反比例することを特徴とする請求項11に記載の制御方法。
  14. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より高い隣接基地局と前記移動端末との間のリンクの伝播経路損失に比例することを特徴とする請求項11に記載の制御方法。
  15. 前記隣接セルに位置する移動端末との雑音及び干渉を測定し、前記測定結果によって前記基地局の雑音及び干渉情報を生成し、前記生成された雑音及び干渉情報を前記隣接基地局に伝送する段階をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  16. 前記移動端末との雑音及び干渉を測定する段階は、
    前記隣接セルに位置する各移動端末によって伝送される信号のパイロット強さを測定する段階を有することを特徴とする請求項15に記載の制御方法。
  17. 前記雑音及び干渉情報は、バックボーンネットワークを介して前記基地局と前記隣接基地局との間で送受信されることを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
  18. 通信システムにおける制御システムであって、
    基地局のサービングセルに隣接する隣接セルを管理する少なくとも一つの隣接基地局から雑音及び干渉情報を受信し、前記サービングセル内に位置する移動端末と前記少なくとも一つの隣接基地局との間のチャンネル情報を前記移動端末から受信し、前記受信された雑音及び干渉情報と、前記受信されたチャンネル情報と、前記移動端末に割り当てられたリソースの量と、電力オフセットと、変調及び符号化方式(MCS)レベルとにより前記サービングセルに位置する移動端末の制御値を計算し、前記計算された制御値によって要求キャリア対干渉雑音比(CINR)、周波数帯域及び電力オフセットを決定し、前記計算された制御値と前記決定された要求CINR、周波数帯域及び電力オフセットに対応する制御情報を生成して前記移動端末機に伝送する基地局を含むことを特徴とする制御システム。
  19. 前記チャンネル情報は、前記移動端末と前記隣接基地局との間のチャンネルにおける伝播経路損失情報、受信信号強度表示(RSSI)情報、信号対干渉雑音比(SINR)情報、及びキャリア対干渉雑音比(CINR)情報のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項18に記載の制御システム。
  20. 前記基地局は、前記雑音及び干渉情報に含まれた前記隣接基地局の雑音及び干渉レベルが基準雑音及び干渉レベルより高い場合、前記移動端末の中で前記隣接基地局と高いチャンネル品質を有する移動端末の制御値を負の値で計算することを特徴とする請求項18に記載の制御システム。
  21. 前記基地局は、前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より高い隣接基地局に雑音及び干渉を提供する移動端末の制御値を負の値で計算することを特徴とする請求項20に記載の制御システム。
  22. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の雑音及び干渉レベルと前記基準雑音及び干渉レベルとの間の差の絶対値に比例することを特徴とする請求項20に記載の制御システム。
  23. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より高い隣接基地局と前記移動端末との間のリンクの伝播経路損失に反比例することを特徴とする請求項20に記載の制御システム。
  24. 前記基地局は、前記雑音及び干渉情報に含まれた前記隣接した基地局の雑音及び干渉レベルが基準雑音及び干渉レベルより小さい場合、前記移動端末のうちの前記隣接基地局と低いチャンネル品質を有する移動端末の制御値を正の値で計算することを特徴とする請求項18に記載の制御システム。
  25. 前記基地局は、前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より低い隣接基地局に雑音及び干渉を提供する移動端末の制御値を正の値で計算することを特徴とする請求項24に記載の制御システム。
  26. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の雑音及び干渉レベルと前記基準雑音及び干渉レベルとの間の差の絶対値に比例することを特徴とする請求項24に記載の制御システム。
  27. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より高い隣接基地局と前記移動端末との間のリンクの伝播経路損失に比例することを特徴とする請求項24に記載の制御システム。
  28. 前記基地局は、前記雑音及び干渉情報に含まれた前記隣接基地局の雑音及び干渉レベルが基準雑音及び干渉レベルより高い場合、前記移動端末のうちの前記隣接基地局と低いチャンネル品質を有する移動端末の制御値を正の値で計算することを特徴とする請求項18に記載の制御システム。
  29. 前記基地局は、前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より高い隣接基地局に雑音及び干渉を提供する移動端末の制御値を正の値で計算することを特徴とする請求項28に記載の制御システム。
  30. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の雑音及び干渉レベルと前記基準雑音及び干渉レベルとの間の差の絶対値に反比例することを特徴とする請求項28に記載の制御システム。
  31. 前記制御値の絶対値は、前記隣接基地局の中で、雑音及び干渉レベルが他の隣接基地局より高い隣接基地局と前記移動端末との間のリンクの伝播経路損失に比例することを特徴とする請求項28に記載の制御システム。
  32. 前記基地局は、前記隣接セルに位置する移動端末との雑音及び干渉を測定し、前記測定結果によって前記基地局の雑音及び干渉情報を生成し、前記生成された雑音及び干渉情報を前記隣接基地局に伝送することを特徴とする請求項18に記載の制御システム。
  33. 前記基地局は、前記移動端末との雑音及び干渉を測定するために、前記隣接セルに位置する各移動端末によって伝送される信号のパイロット強さを測定することを特徴とする請求項32に記載の制御システム。
  34. 前記雑音及び干渉情報は、バックボーンネットワークを介して前記基地局と前記隣接基地局との間で送受信されることを特徴とする請求項18に記載の制御システム。
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