JP5271727B2 - 排気浄化システム - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれる粒子状物質を除去する排気浄化システムの技術に関する。
従来、エンジンの排気ガスの流路において、DPF(Diesel Particulate Filter)の上流側に酸化触媒を配置した技術は公知とされている。また、捕集した粒子状物質を連続して酸化・除去することにより、前記DPFを再生させる自己再生型DPFが知られている(特許文献1参照)。
また、前記自己再生型DPFにおいて、前記DPF及び酸化触媒の温度を適正温度(例えば、約300℃)に保つために、前記エンジンの排気通路に排気絞りを設け、当該エンジンに負荷をかけることにより、排気温度を上昇させる技術も知られている。
しかし、上記の如く排気絞りによって前記エンジンに負荷をかける構成では、エンジン回転数が低い場合等には十分に自己再生が出来なかった。
特許第3012249号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、当該エンジンの排気温度を確実に上昇させることが可能な排気浄化システムを提供するものである。
請求項1においては、酸化触媒(73)及びパティキュレートフィルタ(74)を有し、エンジン(20)の排気を浄化する排気浄化装置(70)と、前記エンジン(20)の動力により、該エンジン(20)の運転時に常時駆動されることにより発電し、表示装置や制御装置を構成する電気機器に電力を供給する第1オルタネータ(26)と、前記エンジン(20)の動力により、所望の場合にのみ駆動されることにより発電し、かつ、エンジン(20)により駆動されることにより燃料噴射量を増加させて、エンジン(20)の排気温度(T)を上昇させる第2オルタネータ(27)と、前記第2オルタネータ(27)で発生された電力が供給されることにより、該エンジン(20)の排気温度(T)を上昇させるためのヒータ(76)とを具備し、前記第2オルタネータ(27)は、前記エンジン(20)から前記第2オルタネータ(27)への動力の伝達を断接するクラッチ(27b)を具備し、前記エンジン(20)の排気、前記酸化触媒(73)、又は前記パティキュレートフィルタ(74)の温度を検出する温度検出手段(77)を具備し、前記温度検出手段(77)により検出される温度が設定温度以上になると、制御手段(80)により、前記クラッチ(27b)による動力の伝達を遮断するものである。
請求項2においては、請求項1記載の排気浄化システムにおいて、前記クラッチ(27b)は電磁クラッチにより構成するものである。
本発明は、次のような効果を奏するものである。
酸化触媒(73)及びパティキュレートフィルタ(74)を有し、エンジン(20)の排気を浄化する排気浄化装置(70)と、前記エンジン(20)の動力により、該エンジン(20)の運転時に常時駆動されることにより発電し、表示装置や制御装置を構成する電気機器に電力を供給する第1オルタネータ(26)と、前記エンジン(20)の動力により、所望の場合にのみ駆動されることにより発電し、かつ、エンジン(20)により駆動されることにより燃料噴射量を増加させて、エンジン(20)の排気温度(T)を上昇させる第2オルタネータ(27)と、前記第2オルタネータ(27)で発生された電力が供給されることにより、該エンジン(20)の排気温度(T)を上昇させるためのヒータ(76)とを具備し、前記第2オルタネータ(27)は、前記エンジン(20)から前記第2オルタネータ(27)への動力の伝達を断接するクラッチ(27b)を具備し、前記エンジン(20)の排気、前記酸化触媒(73)、又は前記パティキュレートフィルタ(74)の温度を検出する温度検出手段(77)を具備し、前記温度検出手段(77)により検出される温度が設定温度以上になると、制御手段(80)により、前記クラッチ(27b)による動力の伝達を遮断するので、当該エンジンの排気温度を確実に上昇させることができる、という効果を奏する。
排気浄化システムを具備するパワーショベルの全体構成を示す側面図。 ボンネットの内部の構成を示す平面概略図。 ボンネットの内部の構成を示す背面概略図。 エンジンの構成を示す側面図。 排気浄化装置の構成を示す概略図。 排気浄化システムの概要を示す図。
以下、本発明に係る排気浄化システムの一実施形態に係る排気浄化システム100について、図面に基づいて説明する。
まず、図1を用いて、排気浄化システム100を備えるパワーショベル1の全体的な構成について説明する。なお、本実施形態に係る排気浄化システム100は、パワーショベル1に備えられるものに限定されるものではなく、その他の農業用作業車両や土木作業用作業車両等に備えられるものであってもよい。
図1に示すように、パワーショベル1は、主に、クローラ式走行装置2と、本体フレーム3と、操作部4と、ボンネット5と、作業機6と、ブレード7と、から構成される。
クローラ式走行装置2は、パワーショベル1を走行させるための走行装置である。本体フレーム3は、パワーショベル1の主たる構造体を成す部材である。本体フレーム3は、クローラ式走行装置2上に左右旋回可能に搭載される。
操作部4は、本体フレーム3の上部に配設され、各種操作レバーやフットペダル等を備える。ボンネット5は本体フレーム3の後部に円弧状に設けられ、主に、後述するエンジン20と、油圧ポンプ30と、作動油タンク40と、ラジエータ50と、排気浄化装置70と、を収納して被覆する。ボンネット5の上部には、座席5aが付設される。本体フレーム3の上面かつ操作部4の近傍には、ステップ部3aが形成される。
作業機6は、本体フレーム3の前端部に設けられ、主に、ブーム6aと、アーム6bと、バケット6cと、ブームシリンダ6dと、アームシリンダ6eと、バケットシリンダ6fと、から構成される。本体フレーム3の前端部には、ブームブラケット6gが左右回動可能に枢支される。ブーム6aの一端は、ブームブラケット6gの前端に枢支される。アーム6bの一端は、ブーム6aの他端に枢支される。バケット6cの一端は、アーム6bの他端に枢支される。作業機6は、ブームシリンダ6dによりブーム6aを上下回動可能とされ、アームシリンダ6eによりアーム6bを上下回動可能とされ、バケットシリンダ6fによりバケット11を上下回動可能とされる。ブレード7は、クローラ走行装置2の後端部に突設され、図示せぬリフトシリンダにより上下回動可能に支持される。
次に、図2から図4までを用いて、ボンネット5の内部の構成について説明する。上述のように、ボンネット5は、主に、エンジン20と、油圧ポンプ30と、作動油タンク40と、ラジエータ50と、排気浄化装置70と、を収納して被覆する。
図2及び図3に示すように、エンジン20は、本体フレーム3の後端中央部に、エンジン支持部材21を介して設けられる。エンジン20は、図示左側面に図示せぬフライホイールが付設される。当該フライホイールはフライホイールケース22に収納される。エンジン20は、上部に燃焼ガス(排気ガス)を排気するための排気管23を具備する。エンジン20には、図示右側方に冷却ファン24が付設される。
図4に示すように、エンジン20のクランク軸(出力軸)の一端は、エンジン20の右側面から突出され、当該一端にはクランクプーリ25aが固設される。クランクプーリ25aの上方には、冷却ファン24が配置され、当該冷却ファン24には、ファンプーリ24aが連結される。
冷却ファン24の側方(図面右側方)には、第1オルタネータ26が配置され、当該第1オルタネータ26には、第1プーリ26aが連結される。第1オルタネータ26は、パワーショベル1が具備するランプ等の表示装置や制御装置やライト等の種々の電気機器と接続され、それらに供給するための電力を発電するものである。
第1オルタネータ26の下方かつクランクプーリ25aの側方(図面右側方)には、第2オルタネータ27が配置され、当該第2オルタネータ27には、第2プーリ27aが連結される。第2オルタネータ27は、エンジン20に負荷を加えるとともに、エンジン20の動力により発電するものである。第2オルタネータ27には、後述する酸化触媒73等が低温である場合にエンジン20の排気の温度を上昇させるためのヒータ76、又はヒータ76に代えて電力を消費する電気機器が接続される。なお、第2オルタネータ27の配置位置は限定するものではなく、第1オルタネータ26の上方やクランクプーリ25aの下側方等の空いた空間であって、ベルト28を巻回できる範囲内に配置することも可能である。
クランクプーリ25a、ファンプーリ24a、第1プーリ26a、及び第2プーリ27aには、1本のベルト28が巻回される。エンジン20の動力は、前記クランク軸及びベルト28を介して伝達され、冷却ファン24、第1オルタネータ26、及び第2オルタネータ27が駆動される。
図2及び図3に示すように、油圧ポンプ30は、エンジン20のフライホイールケース22側(エンジン20の図示左側)に設けられている。油圧ポンプ30は、エンジン20の前記クランク軸と連結されて駆動される。
作動油タンク40は、油圧機器用の作動油を貯留するタンクであり、本体フレーム3の図示左側端部(エンジン20の図示左側)に設けられている。作動油タンク40は、下部側面に油圧ホース40aが接続されている。作動油タンク40の作動油は、油圧ホース40aを通じて油圧ポンプ30へ供給される。
ラジエータ50は、エンジン20で発生する過剰な熱を発散(冷却)するための装置である。ラジエータ50は、冷却ファン24の右側方(エンジン20の図示右側)に連設され、かつボンネット5の側壁と所定間隔を置いて配置される。ラジエータ50とボンネット5の側壁との間にはダクト50aが設けられ、冷却ファン24からの冷却風をダクト50aから外部へ排出可能としている。ダクト50aにはルーバー50bが設けられ、冷却ファン24からの冷却風の風向きを変更可能としている。
排気浄化装置70は、エンジン20の排気ガス中に含まれる粒子状物質を除去する装置である。排気浄化装置70は、断面視六角形の筒状の部材で構成される排気浄化装置カバー60内に収納される。排気浄化装置70は、油圧ポンプ30の上方かつエンジン20と作動油タンク40との間に配置され、その長手方向がパワーショベル1の前後方向と略一致するように設けられる。排気浄化装置70は、その上部外周面にエンジン20の排気管23が接続されている。エンジン20から排気される排気ガスは排気管23を介して排気浄化装置70へ導入される。
ここで、図5を用いて、排気浄化装置70の各構成について説明する。排気浄化装置70は、主に、筐体71と、入口部72と、酸化触媒73と、パティキュレートフィルタ74と、出口部75と、ヒータ76と、温度検出手段77と、から構成される。
筐体71は、排気浄化装置70の主たる構造体を成す部材である。排気浄化装置70を構成する他の部材は、筐体71に取り付けられる。筐体71は、第1筐体部71aと、第2筐体部71bと、第3筐体部71cと、から構成される。
第1筐体部71aは、図示右側部分が開口し、図示左側部分が閉塞する円筒状の部材である。第2筐体部71bは、両端部が開口する円筒状の部材である。第2筐体部71bの図示左側端部は第1筐体部71aの図示右側端部に接続される。第3筐体部71cは、図示左側部分が開口し、図示右側部分が閉塞する円筒状の部材である。第3筐体部71cの図示左側端部は第2筐体部71bの図示右側端部に接続される。
入口部72は、エンジン20から排気される排気ガスを筐体71内へ導く部分である。入口部72は、第1筐体部71a内であって排気浄化装置70の図示左側端部に設けられる。入口部72は、入口管72aを具備する。入口管72aは、エンジン20から排気される排気ガスの入口部分である。図2に示すように、入口管72aは、排気浄化装置70のエンジン20側であって、第1筐体部71aの外周面から突出して設けられる。入口管72aの一端部には、エンジン20の排気マニホールドに接続される排気管23の一端部が接続される。
酸化触媒73は、略円筒形の部材であり、第1筐体部71a内に設けられる。酸化触媒73は、排気ガスの流れ方向に格子状(ハニカム状)の通路が形成される図示せぬモノリス担体を有する。モノリス担体上には、白金やロジウムやパラジウム等の触媒金属が担持される。このような触媒金属を担持することにより、酸化触媒73には、NO、CO、HC等を酸化させるための酸化力が付与される。酸化触媒73において酸化されたNOは、NO2となってパティキュレートフィルタ74へと供給される。
パティキュレートフィルタ74は、略円筒形のハニカムフィルタであり、第1筐体部71aの一端部及び第2筐体部71b内に設けられる。パティキュレートフィルタ74は、コージェライトのようなセラミックスからなる多孔質の隔壁で仕切られた多角形断面を有する。パティキュレートフィルタ74は、これらの隔壁により多数の互いに平行に形成された貫通孔の相隣接する入口部と出口部を交互に実質的に封止することにより構成される。隔壁には、Pt等の触媒金属がコーティングされ、触媒機能が担持される。このような構成とすることで、パティキュレートフィルタ74では、パティキュレートフィルタ74の入口側から導入されたエンジンの排気ガスが多孔質の隔壁を通過する際に、排気ガスに含まれる微粒子からなるPMがろ過されて、PMが除去された排気ガスが出口部75から排出される。
また、パティキュレートフィルタ74においてろ過され、当該パティキュレートフィルタ74に堆積したPMは、酸化触媒73から供給されるNO2によって酸化され、当該パティキュレートフィルタ74から取り除かれる。以下、この化学反応によりパティキュレートフィルタ74に堆積したPMを取り除くことを、単に「再生」と記す。
なお、パティキュレートフィルタ74における再生を活発に起こすためには、酸化触媒73及びパティキュレートフィルタ74の温度を約300℃以上に保つことが望ましい。このため、エンジン20の排気温度Tを高温に保つことが要される。
出口部75は、排気ガスを筐体71の外部へ排出するものであり、第3筐体部71c内であって排気浄化装置70の図示右側端部に設けられる。出口部75は、出口管75a及び共鳴管75bを具備する。
出口管75aは、筐体71内の排気ガスの出口部分である。出口管75aは、出口部75を略水平方向に挿通する。出口管75aは、円筒形状で形成され、図示左側端部はパティキュレートフィルタ74を通過した排気ガスを導入するため開口され、図示右側端部は排気ガスを筐体71の外部へ排出するため開口される。出口管75aの図示右側端部は、ボンネット5を挿通してボンネット5の外部へ突出される。
共鳴管75bは、排気ガス排出時の騒音を低減させる部材である。共鳴管75bは、出口管75aに並設される略円筒形状の部材である。共鳴管75bの両端は、開口している。共鳴管75bの軸線は、出口管75aの軸線と平行となる状態で第3筐体部71c内に設けられる。
ヒータ76は、熱を発生することによって周囲の空気の温度を上昇させるものであり、入口部72内に配置される。ヒータ76が作動されることにより、入口部72に導入されたエンジン20の排気の温度を上昇させることができる。
温度検出手段77は、周囲の空気の温度を検出するものであり、入口管72a内に配置される。温度検出手段77により、入口管72aを介して排気浄化装置70へと導入されるエンジン20の排気の温度(以下、単に「排気温度」と記す)Tを検出することができる。
上述のように、排気浄化装置70は、その長手方向がパワーショベル1の前後方向と略一致するように配置される。具体的には、入口部72がパワーショベル1の前側、出口部75がパワーショベル1の後側、となる向きに配置される。なお、本実施形態では、酸化触媒73とパティキュレートフィルタ74とを排気浄化装置70内に配置する構成としているが、酸化触媒73のみ、又はパティキュレートフィルタ74のみを排気浄化装置70内に配置する構成としても構わない。
以下では、図6を用いて、排気浄化システム100について説明する。排気浄化システム100は、エンジン20に適度な負荷を加えることによってエンジン20の排気温度Tを調節しながら、当該排気の浄化を行うものである。排気浄化システム100は、主に、エンジン20と、第1オルタネータ26と、第2オルタネータ27と、排気浄化装置70と、制御手段80と、から構成されている。
第2プーリ27aは、クラッチ27bを介して第2オルタネータ27と連結される。クラッチ27bは電磁クラッチにより構成される。
制御手段80は、温度検出手段77による検出結果に基づいてクラッチ27bの断接を切り換えるものである。制御手段80は、温度検出手段77及びクラッチ27bと接続される。制御手段80は、温度検出手段77による検出結果を受信することができる。また、制御手段80は、クラッチ27bの断接を切り換えることにより、第2オルタネータ27と第2プーリ27aとの間の動力の伝達の有無を切り換えることができる。
また、第2オルタネータ27は、ヒータ76と接続され、第2オルタネータ27が駆動されることにより発生される電力により当該ヒータ76が作動し、エンジン20の排気温度Tを上昇させることができる。
以下では、上記の如く構成された排気浄化システム100の動作態様について説明する。
制御手段80には、クラッチ27bの断接を切り換える際の基準となる温度(以下、単に「設定温度」と記す)Teが記憶される。当該設定温度Teは、実験や数値計算等に基づいて定められる。なお、当該設定温度Teは、予め記憶される構成とする他に、入力手段を用いて所望の値に変更可能な構成とすることが可能である。
温度検出手段77により検出されるエンジン20の排気温度Tが、設定温度Te以上である場合、制御手段80は、クラッチ27bを切断することにより、第2オルタネータ27と第2プーリ27aとの間の動力の伝達を遮断する。この場合、エンジン20の動力は第2オルタネータ27に伝達されることがないため、第2オルタネータ27は作動しない。よって、第2オルタネータ27を回転させるためのエンジン20の動力ロスもない。また、第2オルタネータ27が作動しないため、ヒータ76に電力が供給されることがなく、ヒータ76は作動しない。
温度検出手段77により検出されるエンジン20の排気温度Tが、設定温度Te未満である場合、制御手段80は、クラッチ27bを接続することにより、第2オルタネータ27と第2プーリ27aとの間の動力の伝達を可能とする。この場合、エンジン20の動力は第2オルタネータ27に伝達され、第2オルタネータ27は作動する。また、第2オルタネータ27により発生された電力は、ヒータ76に供給され、ヒータ76が作動する。
なお、排気温度Tが、設定温度Te以上である場合及び設定温度Te未満である場合のいずれの場合においても、第1オルタネータ26はエンジン20の動力により作動される。第1オルタネータ26により発生された電力は、パワーショベル1が具備する種々の電気機器に供給される。
上記の如く、排気温度Tが設定温度Te未満である場合に、エンジン20の動力によって第2オルタネータ27を作動することで、エンジン20に負荷を加えることができる。これによって、燃料噴射量が増加されエンジン20の排気温度Tを上昇させることができる。また、エンジン20の排気温度Tを上昇させることによって、酸化触媒73及びパティキュレートフィルタ74の温度を上昇させることができ、パティキュレートフィルタ74における再生を活発に行うことができる。
また、第2オルタネータ27を用いてエンジン20に負荷を加える構成とすることにより、当該第2オルタネータ27によって発電することができるため、エンジン20に負荷を加えることができる。
また、第2オルタネータ27にクラッチ27bを具備することにより、第2オルタネータ27によるエンジン20に対する負荷の有無を切り換えることができる。当該クラッチ27bを切り換えることにより、所望の場合にのみエンジン20に負荷を与え、排気温度Tを上昇させることができる。
また、制御手段80により排気温度Tに基づいてクラッチ27bの断接を切り換える構成とすることにより、エンジン20の排気温度Tを自動的に制御することができる。また、本実施形態の如く、排気温度Tが設定温度Te未満の場合にのみエンジン20に負荷を加えることにより、排気温度Tを設定温度Te以上に保つことができる。例えば、設定温度Teを、パティキュレートフィルタ74における再生が活発に起こる値に設定することにより、パティキュレートフィルタ74に堆積したPMを効率よく取り除くことができる。
また、第2オルタネータ27により発生された電力によってヒータ76を作動させることにより、排気温度Tをさらに上昇させることができ、ひいては、パティキュレートフィルタ74における再生を活発に起こすことができる。
なお、本実施形態において、クラッチ27bは電磁クラッチにより構成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、クラッチ27bを湿式クラッチ、乾式クラッチ、粉体クラッチ、ワンウェイクラッチ等で構成することも可能である。また、本実施形態において、クラッチ27bの断接を制御手段80により制御する構成としたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、クラッチ27bの断接をオペレータの手動操作により切り換える構成とすることも可能である。
また、本実施形態において、温度検出手段77は、入口管72a内に配置され、エンジン20の排気温度Tを検出する構成としたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、温度検出手段77は、酸化触媒73又はパティキュレートフィルタ74の温度を検出する構成とすることも可能である。この場合、制御手段80は、温度検出手段77により検出される酸化触媒73又はパティキュレートフィルタ74の温度に基づいてクラッチ27bの断接を切り換える。
また、本実施形態において、第2オルタネータ27により発生された電力はヒータ76に供給される構成としたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、第2オルタネータ27により発生された電力を蓄電池に供給し充電する構成や、その他の電気機器に供給する構成とすることも可能である。また、本実施形態において、ヒータ76は排気浄化装置70にのみ設けているが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、吸気マニホールドやオイルパン等にもヒータを設け、当該ヒータを、制御手段80を介して第2オルタネータ27と接続し、始動時や外気温が低い時にクラッチ27bを接続して前記吸気マニホールド等を加熱する構成とすることも可能である。このように構成することにより、第2オルタネータ27により発生された電力を有効利用でき、エンジン20が安定回転に至る時間を減少させることもできる。
1 パワーショベル
20 エンジン
26 第1オルタネータ
27 第2オルタネータ
27b クラッチ
70 排気浄化装置
73 酸化触媒
74 パティキュレートフィルタ
76 ヒータ
77 温度検出手段
80 制御手段
100 排気浄化システム

Claims (2)

  1. 酸化触媒(73)及びパティキュレートフィルタ(74)を有し、エンジン(20)の排気を浄化する排気浄化装置(70)と、前記エンジン(20)の動力により、該エンジン(20)の運転時に常時駆動されることにより発電し、表示装置や制御装置を構成する電気機器に電力を供給する第1オルタネータ(26)と、前記エンジン(20)の動力により、所望の場合にのみ駆動されることにより発電し、かつ、エンジン(20)により駆動されることにより燃料噴射量を増加させて、エンジン(20)の排気温度(T)を上昇させる第2オルタネータ(27)と、前記第2オルタネータ(27)で発生された電力が供給されることにより、該エンジン(20)の排気温度(T)を上昇させるためのヒータ(76)とを具備し、前記第2オルタネータ(27)は、前記エンジン(20)から前記第2オルタネータ(27)への動力の伝達を断接するクラッチ(27b)を具備し、前記エンジン(20)の排気、前記酸化触媒(73)、又は前記パティキュレートフィルタ(74)の温度を検出する温度検出手段(77)を具備し、前記温度検出手段(77)により検出される温度が設定温度以上になると、制御手段(80)により、前記クラッチ(27b)による動力の伝達を遮断することを特徴とする排気浄化システム。
  2. 請求項1記載の排気浄化システムにおいて、前記クラッチ(27b)は電磁クラッチにより構成されたことを特徴とする排気浄化システム。
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