JP5271387B2 - 電気機器のエネルギー管理装置及び電気機器のエネルギー管理方法 - Google Patents
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Description
然るに、最近では、限られたエネルギー資源をより効率的に利用し、エネルギー消費を低減する方案として、エネルギー価格を時間帯や季節別に差別化する方案が工夫されている。
スマートグリッドは、電力網に情報技術(IT)を組み合わせて、電力供給者と消費者とが双方向に実時間情報を交換できるようにすることによって、エネルギー効率を最適化し、新しい付加価値を創出できる次世代電力網である。
スマートメーター(Smart Meter)は、通信機能を追加したデジタル電力量計のことをいうもので、電力使用量の実時間調査や電力供給者と消費者との双方向通信を可能にする。
したがって、検針員が家庭を直接訪問する必要なく遠隔で検針することができ、実時間検針が可能なため、エネルギー使用量を精密測定でき、検針費用の低減及びエネルギー節約などの効果を奏することができる。
使用者が能動的に電気エネルギー消費を調節できるようにするためには、エネルギー使用量や電気料金のようなエネルギー関連情報を、便利且つ容易に確認可能にすることが必要である。
また、エネルギー関連情報を統合的に伝達するだけでは、エネルギー消費状況が実感し難いから、個別電気機器にそれぞれ対応してエネルギー関連情報を提供することを考慮しなければならない。
前記推定手段及び分析手段の役割を、スマートメーターまたは中央サーバーで行うように構成することができる。
前記分析手段は、前記個別電気機器の現在エネルギー使用料金及び将来のエネルギー使用料金のうち一つ以上を予測することができる。
前記分析手段は、前記個別電気機器の寿命を予測することができる。
前記エネルギー関連情報表示手段は、前記個別電気機器のオン/オフスイッチのそばに配置されることができる。
前記推定段階及び分析段階は、スマートメーターまたは中央サーバーで行うように構成されることができる。
前記分析段階は、前記個別電気機器の現在エネルギー使用料金及び将来のエネルギー使用料金のうち一つ以上を予測するように構成されることができる。
前記分析段階は、前記個別電気機器の寿命を予測するように構成されることができる。
前記個別エネルギー関連情報は、RF通信、ジグビー(Zigbee)通信、ブルートゥース(登録商標:Bluetooth)通信などの無線通信方式によってやり取りしたり、一般電線、電力線、LANケーブル、電話線などを使って有線通信方式でやり取りすることができる。
各電気機器の動作状態が把握されると、各電気機器の使用時間及び電気消耗量などの情報がわかり、時間による電気の価格情報を用いて現在または将来のエネルギー使用料金を合理的な範囲内で予測することができる。
エネルギー関連情報が個別電気機器ごとに表示されると、使用者が各電気機器のエネルギー消費状況を実感でき、動作させる電気機器と動作を中止させる電気機器を選択する意思決定に役立つことができる。
また、現在または将来のエネルギー使用料金が予測されると、その結果に基づいて電気機器をオン/オフ(ON/OFF)させることによって、エネルギー使用が、制限された範囲内でなされるように制御し、エネルギーをより効率的に使用することができる。
本発明でいうエネルギーは電気エネルギーを指す。
電気機器とは、冷蔵庫、テレビジョン(TV)セット、暖房機器、冷房機器、照明機器など、電気エネルギーを用いて動作する機器のことをいう。
エネルギー使用先にはメーター(Meter)13が設置される。メーター13とは、エネルギー使用量のような電気エネルギー使用情報を検出する電子式計器のことをいう。メーター13はスマートメーターであれば良い。
中央サーバー15は、電力会社11がエネルギー関連サービスを提供するサーバーで、無線メッシュ(Mesh)、電力線通信網、インターネット網などの様々な通信網を介して電気の価格情報を伝送することができる。
推定手段21及び分析手段22と第1受信手段25−1〜25−kとは、様々な無線通信方式または有線通信方式を用いて、個別電気機器のエネルギー関連情報をやり取りすることができる。
無線通信方式の例には、RF通信方式、ジグビー(Zigbee)通信方式、ブルートゥース(Bluetooth)通信方式などがある。有線通信方式を利用する場合には、一般電線、電力線、LAN(Local Area Network)ケーブル、電話線などを使って通信すれば良い。
このために、推定手段21は、各電気機器の単位時間当たりのエネルギー使用量情報を維持する。各電気機器の単位時間当たりのエネルギー使用量情報は、製造に当たってあらかじめ入力しておくこともでき、使用者が入力しておくこともできる。
後者の場合、推定手段21は、使用者が各電気機器の単位時間当たりのエネルギー使用量情報を入力しておくことができるようにユーザインターフェース(UI:User Interface)を提供したり、使用者が入力した各電気機器の単位時間当たりのエネルギー使用量情報を、別の装置から受信したりすることができる。
推定手段21の役割をメーター13で果たす実施例では、メーター13は、上記のユーザインターフェースを提供するために、ディスプレイ画面とキーボタンなどを備えることができる。
推定手段21の役割を中央サーバー15で果たす実施例では、中央サーバー15は、インターネットウェブサイトやコールセンターなどの様々な方法で使用者とインターフェースして、使用者が、自身が使用する各電気機器の単位時間当たりのエネルギー使用量情報を入力しておくことができるようにする。
単位時間当たりの全体エネルギー使用量が変動したということは、動作中の電気機器が変わったという意味である。
推定手段21は、図4に示すように、‘Qb−Qa’を、あらかじめ入力されている各電気機器別単位時間当たりのエネルギー使用量情報と比較して(S311)、‘Qb−Qa’と誤差範囲内で一致する単位時間当たりのエネルギー使用量を持つ電気機器を探し、当該電気機器が、時点taで、オフ(OFF)状態からオン(ON)状態に変わったと推定する(S312)。
推定手段21は、図6に示すように、‘Qa−Qb’を、使用者が入力した各電気機器別単位時間当たりのエネルギー使用量情報と比較して(S321)、‘Qa−Qb’と誤差範囲内で一致する単位時間当たりのエネルギー使用量を持つ電気機器を探し、当該電気機器が、時点taで、オン(ON)状態からオフ(OFF)状態に変わったと推定する(S322)。
推定手段21は、各電気機器の動作状態から把握可能な情報、例えば、動作中であるか否か、動作時間などの情報を、各電気機器16−1〜16−kに対応する第1受信手段25−1〜25−kに伝送することができる。
図7は、電気機器L1乃至L5に対する単位時間当たりのエネルギー使用量を示す図で、電気機器L1乃至L5はそれぞれ、単位時間当りQ1乃至Q5のエネルギーを使用する機器である。
上述したように、電気機器L1乃至L5がそれぞれ、単位時間当りQ1乃至Q5の電気エネルギーを使用する機器であるという情報は、製造に当たってあらかじめ入力しておくこともでき、使用者により入力しておくこともできる。
区間1における単位時間当たりの全体エネルギー使用量はQ2であり、区間2における単位時間当たりの全体エネルギー使用量は‘Q2+Q4’である。
すなわち、図8の(8a)で、区間1及び区間2に対する単位時間当たりの全体エネルギー使用量の変動量がQ4であるから、推定手段21が、Q4を、あらかじめ入力されている各電気機器別単位時間当たりのエネルギー使用量と比較すると、区間2の始点に、電気機器L4の動作状態がオフ(OFF)からオン(ON)に変わったと推定することができる。
すなわち、図8の(8a)において、区間2及び区間3に対する単位時間当たりの全体エネルギー使用量の変動量がQ1であるから、推定手段21が、Q1を、あらかじめ入力されている各電気機器別単位時間当たりのエネルギー使用量と比較すると、区間3の始点に、電気機器L1の動作状態がオフ(OFF)からオン(ON)に変わったと推定できる。
同様に、図8の(8a)で、区間5において単位時間当たりの全体エネルギー使用量がQ2だけ減少したとすれば、推定手段21は、区間5の始点に、電気機器L2の動作状態がオン(ON)からオフ(OFF)に変わったと推定できる。
このように、推定手段21は、全体エネルギー使用量の単位時間当たりの変動量を、あらかじめ入力されている各電気機器別単位時間当たりのエネルギー使用量と比較することによって、各電気機器の動作状態を推定することができる。
上述したように、推定手段21で各電気機器の動作状態に関する情報が推定されるので、この情報を用いて各電気機器の使用時間が把握でき、各電気機器の使用時間、及び単位時間当たりのエネルギー使用量を用いて、消耗電力量を分析することができる。
消耗電力量とは、各電気機器が使用した総消耗電力量のことをいい、消耗電力量は、電気料金が算定される基準期間に対するものであれば良い。例えば、電気料金が1ケ月単位に請求されるとすれば、電気料金が再び計算されてから現在までに該当の電気機器が使用した電力量であれば良い。
分析手段22は、基本的に個別電気機器のエネルギー使用料金を予測するが、必要によっては個別電気機器のエネルギー使用料金を合算することで、全体エネルギー使用料金を予測することもできる。
電気の価格情報は、第2受信手段23が中央サーバー15から受信し、図2に示すように、分析手段22の役割を中央サーバー15が果たす実施例では、中央サーバー15が電気の価格情報を有している。
しかし、エネルギー価格は、累進制、時間帯別料金制(Time of Use Pricing:TOU)、緊急ピーク時間帯料金制(Critical Peak Pricing:CPP)、リアルタイム料金制(Real−Time Pricing:RTP)等、エネルギー使用量や時間によって変動する構造を有することもできる。
下記の表1は、エネルギー使用量が増加するほど単位価格が高くなる累進制の例を示すものである。
ここで、エネルギー使用料金を予測しようとする将来の時点は、日、週、月、年などの単位に設定したり、将来の特定時点に設定したりすることができる。後者において、特定時点は、使用者がエネルギー使用料金を決済するように規定されている時点、例えば、毎月の末日にすることができる。
過去時点t1におけるエネルギー使用料金(個別電気機器のエネルギー使用料金または全体エネルギー使用料金)がM1であり、t1から一定時間が経過した現在時点t2におけるエネルギー使用料金がM2であり、予測しようとする将来の一時点t3におけるエネルギー使用料金がM3であるとする。
この場合、エネルギー使用料金の変動量はdMであり、エネルギー使用料金の変動率は‘dM÷dt’と計算できる。
ここで、dMは‘M2−M1’で、dtは‘t2−t1’である。
その一例に、エネルギー使用料金の変動率に基づき、重み‘C’を1よりも大きい値、1、または1よりも小さい値として適用する方法を挙げることができる。この場合、将来の一時点t3におけるエネルギー使用料金M3は、下記の数学式4のように予測することができる。
電力会社11の課金政策に関する情報は、基本的に課される基本料金、税金、力率料金、料金特典などの情報を含むことができる。
税金は、付加価値税や各種基金などを含むことができ、料金特典の例としては、特定産業、例えば、知識サービス産業に対しては他の産業に比べて電気料金を安価に策定する場合などを挙げることができる。その具体例として、使用者に実際に請求される料金を、‘電気料金+付加料金’と策定することができる。
この場合、電気料金は‘電力使用量×単位価格+基本料金’、付加料金は‘電力産業基盤基金+付加価値税’、電力産業基盤基金は電気料金の3.7%、付加価値税は電気料金の10%などに決定することができる。
ここで、電気料金を構成する‘電力使用量×単位価格’の部分が、上記の数学式1乃至数学式6によって予測される値である。
例えば、あらかじめ入力されたり、使用者が入力しておく各電気機器の寿命と、推定手段21で把握される個別電気機器の使用時間とを比較することで、残余寿命を予測することができる。
分析手段22は、分析された各種エネルギー関連情報、例えば、個別電気機器の消耗電力量、残余寿命、現在エネルギー使用料金、将来のエネルギー使用料金などを、個別電気機器16−1〜16−kに対応して備えられている第1受信手段25−1〜25−kに伝送する。
また、分析手段22を、予測された個別エネルギー使用料金や全体エネルギー使用料金が、使用者の設定しておいた上限値を超えるか否かを監視するように構成することもできる。
このような実施例において、分析手段22は、使用者が上限値情報を設定できるようなユーザインターフェース(UI:User Interface)を提供したり、使用者が設定した上限値情報を、別の装置から受信したりすることができる。
そして、分析手段22は、予測された個別エネルギー使用料金や全体エネルギー使用料金が上限値を超えると、使用者の携帯端末やIHD(In Home Display)などに警告メッセージを伝送することができる。
この時、近距離無線通信ネットワークやインターネット網などの様々な通信インターフェースを介して警告メッセージを伝送でき、特に、移動通信網を介して使用者の携帯電話に伝送することもできる。
推定手段21及び分析手段22により把握される各種エネルギー関連情報、例えば、個別電気機器の使用時間、消耗電力量、残余寿命、現在エネルギー使用料金、将来のエネルギー使用料金などが、有線または無線の様々な通信方式によって伝送されると、個別電気機器16−1〜16−kに対応して設けられている第1受信手段25−1〜25−kに受信される。
第1受信手段25−1〜25−kは、推定手段21及び分析手段22から受信されるエネルギー関連情報を、表示手段26−1〜26−kに伝達し、表示手段26−1〜26−kは、エネルギー関連情報をディスプレイ画面を介して視覚的に出力し、使用者が個別電気機器のエネルギー関連情報を確認できるようにする。
スイッチ手段205−1は、壁コンセントや壁コンセントに連結されたマルチコンセント18−1の締結口18−2,18−3に挿脱可能な締結ピン18−4,18−5を有し、また、電気機器の電源プラグ18−9が連結される締結口18−7,18−8を有する構成にすれば良い。
スイッチ手段205−1における通信モジュール18−11は、機器制御信号を受信して接点駆動部18−12に伝達し、接点駆動部18−12は、該当の電気機器の電源に関する接点18−13を連結させたり開放させたりする。
このようなスイッチ手段205−1は、電気機器の内部に設けられても良い。
また、表示手段26−1は、エネルギー関連情報を用いてスイッチ手段205−1を制御するか否か決定し、当該決定にしたがって、スイッチ手段205−1に機器制御信号を伝達し、該当の電気機器のオン/オフ状態を制御する。
すると、該当の電気機器における第1受信手段25−1が、機器制御信号を受信して表示手段26−1に伝達し、表示手段26−1が機器制御信号をスイッチ手段205−1に伝達する。すなわち、表示手段26−1は、スイッチ手段205−1の制御と関連して機器制御信号を伝達する役割のみを果たす。
図15の(15b)の例では、第1受信手段25−1が表示手段26−1を介さずに直接スイッチ手段205−1に機器制御信号を伝達する構成にしても良い。
すなわち、使用者が各電気機器に対して電気の価格、消耗電力量、現在エネルギー使用料金、将来のエネルギー使用料金などに関する上限値を設定しておくようにし、電気の価格、消耗電力量、現在エネルギー使用料金、将来のエネルギー使用料金などが、設定された上限値を超えると、該当の電気機器の電源を遮断することができる。
この場合、制御対象とする電気機器を選択する方法は、必要に応じて様々な方法にすればいい。例えば、循環制御方式や優先順位制御方式を用いることができる。
ここで、各電気機器の優先順位は、使用者が機器制御スケジュールとして直接指定する方法、エネルギー効率が悪いほど優先順位を低く設定する方法、エネルギー使用料金が多いほど優先順位を低く設定する方法など、様々な方法で設定することができる。
分析手段22や表示手段26−1は、電気機器への制御を実行すると、その結果を、使用者の携帯端末やIHDなどに伝送して使用者に知らせるように構成することができる。
この場合、有線/無線の様々な通信インターフェースを介して該当の情報を送信でき、移動通信網を介して使用者の携帯電話にメッセージを伝送することもできる。
説明の便宜のために、一つの第1受信手段25−1、表示手段26−1、スイッチ手段205−1のみを示すが、第1受信手段25−1、表示手段26−1、スイッチ手段205−1は、各電気機器16−1〜16−kに一対一に対応して設けられる。
第1受信手段25−1及び表示手段26−1は、電気機器16−1の外側または周辺に取り付けられた単一装置にすることができ、この装置は着脱可能に構成することもできる。スイッチ手段205−1は、該当の装置と一体にしても良く、別体の装置にしても良い。
エネルギー管理装置30を構成する推定手段21及び分析手段22の役割を、メーター13で果たすように構成することができる。
エネルギー管理装置30を構成する推定手段21、分析手段22、第2受信手段23、第1受信手段25−1、表示手段26−1、スイッチ手段205−1は、上述したエネルギー管理システムにおけるそれと同一の役割を果たすので、重複説明は省略する。
第1通信モジュール13−1は、中央サーバーと通信し、第2通信モジュール13−2は、各電気機器16−1〜16−k側にエネルギー関連情報を伝送する。
計量部13−4は、電気線路11−1に流れる電気エネルギーの使用情報、例えば、全体エネルギー使用量などを検出する。
表示部13−5は、メーターの動作に関する各種情報を視覚的に表示する。
入力部13−7は、キーボタンやタッチスクリーンなどの様々な入力装置を介して、使用者がメーターの動作に関する命令や情報を入力できるようにする。
メモリー13−6には、各電気機器別単位時間当たりのエネルギー使用量情報、各電気機器に対応する第1受信手段25−1〜25−kと通信するための情報などが保存される。
このような情報は、製造に当たってメモリー13−6にあらかじめ保存しておいたり、使用者12が入力部13−7を介して入力しておくことができる。
プロセッサ13−3は、メーター13が駆動を始めると、メモリー13−6の駆動プログラムに従ってメーター13を制御して、本発明に係るエネルギー管理装置30の各実施例によって動作するようにする。
すなわち、プロセッサ13−3は、計量部13−4で検出する全体エネルギー使用量情報を用いて個別電気機器の動作状態を推定し、推定された情報、及び第1通信モジュール13−1を介して中央サーバー15から受信した電気の価格情報を用いて、個別電気機器の使用時間、消耗電力量、残余寿命、現在エネルギー使用料金、将来のエネルギー使用料金などの各種エネルギー関連情報を分析し、分析されたエネルギー関連情報を、第2通信モジュール13−2を介して各電気機器側に伝送する。
もし、図15bまたは図15cを参照して説明したように、分析手段22がスイッチ手段205−1を制御するとすれば、メモリー13−6には、電気の価格、消耗電力量、現在エネルギー使用料金、将来のエネルギー使用料金などに関する上限値、制御方法(例えば、循環制御、優先順位制御など)、各電気機器の効率情報、機器制御スケジュールなど、電気機器の制御のために必要な情報が保存される。このような情報は、入力部13−7を介して使用者12が設定することができる。
プロセッサ412は、メモリー413に格納されている駆動プログラムに従って動作して、装置400を総括的に制御する。
すなわち、プロセッサ412は、メーター13が伝送するエネルギー関連情報を、第1通信モジュール411を介して受信して処理し、ディスプレイモジュール415に伝達することによって、ディスプレイモジュール415がエネルギー関連情報を視覚的に表示するようにする。
この時、電気の価格、消耗電力量、現在エネルギー使用料金、将来のエネルギー使用料金などの上限値など、個別電気機器の制御のために必要な情報は、使用者から入力部414を介して受信してメモリー413に保存しておくことができる。
例えば、使用者が入力部414を介して該当の電気機器のエネルギー使用料金に関する上限値を5000ウォンに設定しておいたとすれば、プロセッサ412は、第1通信モジュール411を介して受信されるエネルギー関連情報のうちの現在エネルギー使用料金が5000ウォンを超過する場合、第2通信モジュール416を介して、電源を遮断させる機器制御信号をスイッチ手段205−1に伝達する。
この装置400の画面には、自身と対応する電気機器である冷蔵庫10−1の使用時間、残余寿命、現在エネルギー使用料金、予想された将来のエネルギー使用料金などの様々なエネルギー関連情報が出力される。
装置400は、各電気機器の外側または周辺に固着されても良く、着脱自在に取り付けられても良い。
例えば、装置400は、冷蔵庫10−1のような電気機器の外ケース(A)に取り付けられも良く、電気機器の周辺に配置されているテーブル10−2の上面(B)や電気機器周辺の壁面(C)など、該当の電気機器の周辺に取り付けられても良い。なお、装置400は、着脱自在に構成することもできる。
かかる情報は、単純な文字を含め、イメージ、グラフィック、グラフ、動映像などの様々な手法で表示することができ、さらに、使用者の合理的なエネルギー使用に役立つようなその他付加情報も一緒に表示することができる。
まず、メーターが単位時間当たりの全体エネルギー使用量を測定する(S351)。
メーターはスマートメーターであれば良い。
段階S351での測定結果、全体エネルギー使用量が変動すると、該変動量を、あらかじめ入力されている各電気機器の単位時間当たりのエネルギー使用量と比較して、個別電気機器の動作状態を推定する(S352)。
すなわち、段階S352では、図3乃至図8を参照して説明したように、メーターで測定する単位時間当たりの全体エネルギー使用量が変動すると、当該変動量を、あらかじめ入力されている各電気機器の単位時間当たりのエネルギー使用量情報と比較して、その値が誤差範囲内で一致する電気機器を探す。
そして、単位時間当たりの全体エネルギー使用量の変動量が正(+)あれば、該当の電気機器がオフ状態からオン状態に変わったと推定し、単位時間当たりの全体エネルギー使用量の変動量が負(−)であれば、該当の電気機器がオン状態からオフ状態に変わったと推定する。
この時、各電気機器の単位時間当たりのエネルギー使用量情報は、メーターの製造に当たってあらかじめ入力しておくこともでき、使用者が入力しておくようにすることもできる。
エネルギー関連情報は、RF通信、ジグビー(Zigbee)通信、ブルートゥース(Bluetooth)通信などの様々な無線通信方式を用いて伝送したり、一般電線、電力線、LANケーブル、電話線などを用いる有線通信方式によって伝送したりすることができる。
まず、段階S353では、各電気機器の使用時間に基づいて個別電気機器の消耗電力量を分析することができる。
すなわち、段階S352で各電気機器の動作状態が推定されるから、この情報を用いて各電気機器の使用時間が把握でき、各電気機器の使用時間及び単位時間当たりのエネルギー使用量を用いて消耗電力量を分析することができる。
したがって、消耗電力量及び電気の価格情報に基づいて個別電気機器に対する現在エネルギー使用料金を予測できる。
そのために、段階S353は、中央サーバーから時間による電気の価格情報を受信する段階をさらに含むことができる。
段階S353では、基本的に、上記の数学式1を用いて説明した例のように、個別電気機器の現在エネルギー使用料金を予測できるが、必要によっては、上記の数学式2を用いて説明した例のように、個別電気機器のエネルギー使用料金を合算して全体エネルギー使用料金を予測することもできる。
また、段階S353では、消耗電力量情報及び電気の価格情報に基づき、上記の数学式3乃至数学式6を用いて説明したように、線形的な方法または2次以上の非線形的な方法を用いて各電気機器に対する将来のエネルギー使用料金を予測することができる。
この時、電力会社の課金政策に関する情報を用いて、使用者に実際に請求される料金を、現在または将来のエネルギー使用料金から予測することができる。
この場合、予測された個別エネルギー使用料金や全体エネルギー使用料金が上限値を超えると、使用者の携帯端末やIHDなどに警告メッセージを伝送することができる。
エネルギー関連情報を受信して視覚的に出力する装置は、各電気機器に一対一に対応して備えられるもので、各電気機器に固着しても良く、着脱自在にしても良い。
段階S354において、どんな場合に電気機器の電源スイッチを制御するかは、必要に応じて様々に判断すれば良い。
具体例として、各種エネルギー関連情報が、既に設定された上限値を超えると、電源スイッチをオフ状態に制御することができる。
すなわち、使用者が、各電気機器に対して消耗電力量、現在エネルギー使用料金、将来のエネルギー使用料金などに関連した上限値を設定しておくようにし、消耗電力量、現在エネルギー使用料金、将来のエネルギー使用料金などが、設定された上限値を超えると、該当の電気機器の電源スイッチをオフにすることができる。
段階S354は、電気機器に対する制御を実行した場合、その結果を使用者の携帯端末やIHDなどに伝送して使用者に知らせることもできる。
11−1 電気線路
13 メーター
13−1 第1通信モジュール
13−2 第2通信モジュール
13−3 プロセッサ
13−4 計量部
13−5 表示部
13−6 メモリー
13−7 入力部
15 中央サーバー
16−1〜16−k 電気機器
21 推定手段
22 分析手段
23 第2受信手段
25−1〜25−k 第1受信手段
26−1〜26−k 表示手段
30 エネルギー表示装置
205−1〜205−k スイッチ手段
Claims (15)
- 複数の電気機器のそれぞれの単位時間当たりのエネルギー使用量を保存するメーターで、時間によるエネルギー変動量に基づき、前記複数の電気機器の動作しているか否か及び動作時間を含む動作状態を推定する推定手段と、
前記推定手段から推定した各電気機器の動作状態から、各電気機器の動作時間と単位時間当たりのエネルギー使用量とを用いて各電気機器のエネルギー関連情報を分析する分析手段と、
前記複数の電気機器にそれぞれ備えられ、前記推定手段及び前記分析手段から各電気機器の動作状態及びエネルギー関連情報を受信する第1受信手段と、
前記複数の電気機器の外側または周辺にそれぞれ取り付けられ、前記第1受信手段で受信した電気機器の動作状態及びエネルギー関連情報をディスプレイする表示手段と、
前記表示手段の周辺において電気機器を動作するか否かを決定するスイッチ手段と、
を含み
前記エネルギー関連情報は、各電気機器が使用した電力量、各電気機器の残余寿命、現在のエネルギー使用料金及び将来のエネルギー使用料金を含むことを特徴とする、電気機器のエネルギー管理装置。 - 中央サーバーから時間による電気の価格情報を受信する第2受信手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の電気機器のエネルギー管理装置。
- 前記メーターは、スマートメーターを含むことを特徴とする、請求項1に記載の電気機器のエネルギー管理装置。
- 前記推定手段及び分析手段の役割を、スマートメーターまたは中央サーバーで果たすことを特徴とする、請求項1に記載の電気機器のエネルギー管理装置。
- 前記個別電気機器の個別エネルギー関連情報を、無線通信方式によってやり取りすることを特徴とする、請求項1に記載の電気機器のエネルギー管理装置。
- 前記無線通信方式は、RF通信方式、ジグビー(Zigbee)通信方式、ブルートゥース(Bluetooth)通信方式のうち一つ以上を含むことを特徴とする、請求項5に記載の電気機器のエネルギー管理装置。
- 前記個別電気機器の個別エネルギー関連情報を、有線通信方式によってやり取りすることを特徴とする、請求項1に記載の電気機器のエネルギー管理装置。
- 前記有線通信は、一般電線、電力線、LANケーブル、電話線のうち一つ以上を使って行うことを特徴とする、請求項7に記載の電気機器のエネルギー管理装置。
- 前記エネルギー関連情報表示手段は、前記個別電気機器のオン/オフスイッチのそばに配置されることを特徴とする、請求項1に記載の電気機器のエネルギー管理装置。
- 複数の電気機器のそれぞれの単位時間当たりのエネルギー使用量を保存するメーターで、時間によるエネルギー変動量に基づいて前記複数の電気機器の動作しているか否か及び動作時間を含む動作状態を推定する推定段階と、
各電気機器の動作状態から、各電気機器の動作時間と単位時間当たりのエネルギー使用量とを用いて各電気機器のエネルギー関連情報を分析する分析段階と、
各電気機器の動作状態及びエネルギー関連情報を各電気機器が受信する受信段階と、
受信した各電気機器の動作状態及びエネルギー関連情報をそれぞれの電気機器が表示する表示段階と、
前記個別電気機器を動作するか否かを決定する電気機器制御段階と、
を含み、
前記エネルギー関連情報は、各電気機器が使用した電力量、各電気機器の残余寿命、現在のエネルギー使用料金及び将来のエネルギー使用料金を含むことを特徴とする電気機器のエネルギー管理方法。 - 中央サーバーから時間による電気の価格情報を受信する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項10に記載の電気機器のエネルギー管理方法。
- 前記推定段階及び分析段階は、中央サーバーで行うことを特徴とする、請求項10に記載の電気機器のエネルギー管理方法。
- 前記個別電気機器の個別エネルギー関連情報を、無線通信方式によってやり取りすることを特徴とする、請求項10に記載の電気機器のエネルギー管理方法。
- 前記無線通信方式は、RF通信方式、ジグビー(Zigbee)通信方式、ブルートゥース(Bluetooth)通信方式のうち一つ以上を含むことを特徴とする、請求項13に記載の電気機器のエネルギー管理方法。
- 前記個別電気機器の個別エネルギー関連情報を、有線通信方式によってやり取りすることを特徴とする、請求項10に記載の電気機器のエネルギー管理方法。
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