JP5271219B2 - 映像信号の符号化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、映像信号に符号化処理を施し、伝送路を通じて復号化装置に送信する映像信号の符号化装置に関し、特に、復号後の映像の乱れを取り除く目的で、符号化に際して周期的にリフレッシュ処理を行う装置に関する。
従来、映像信号の伝送においては、限られた帯域の伝送路を有効活用するために、映像信号の帯域を圧縮して伝送している。帯域圧縮の手法としては、画面間の相関を利用したフレーム間予測符号化を行うものがあり、この方法では、画面間の差分情報を符号化データとすることで圧縮率を高め、少ないデータ量での映像伝送を実現している。
しかし、映像信号の伝送に際しては、伝送路の品質が悪く、伝送路エラーが多発する回線を使用せざるを得ない場合もあるため、フレーム内相関を利用して符号化した画面データを、フレーム間相関を利用した符号化データの中へ周期的に織り交ぜるようにしている。これは、伝送路エラーに起因して生じる復号映像の乱れを除去するための工夫であるが、フレーム内相関を利用した符号化は、圧縮率が低いため、伝送データ量が増加し、画質劣化や駒落ちを招くという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1、2には、通常の状況下では、フレーム間相関を利用した符号化を行い、ネットワーク等で発生したエラーの頻度が許容値を超えた場合に、フレーム内符号化に切り替えてリフレッシュを行う映像配信方法が提案されている。しかし、この方法では、受信側でエラーが検出されてからエラー通知として送信側に伝わるまでに時間を要し、映像の乱れを速やかに取り除くことができないという問題がある。
また、特許文献3には、復号映像の不規則な駒落ちを防止する目的で、周期的なフレーム内符号化を行うにあたり、入力フレームレート(フレーム間隔)よりも符号化フレームレートを低下させ(フレーム間引き)、符号化フレームレートを均一に揃える符号化方法が提案されている。さらに、特許文献4には、初期設定したフレームレート(15フレーム/秒)でフレーム間符号化を行い、エラー通知を受けると、低いフレームレート(10フレーム/秒)を設定してフレーム内符号化を行う符号化方法が提案されている。
しかし、これらの方法では、不規則な駒落ちを防止し得る反面、フレームレートの低下による動きの滑らかさの劣化が避けられず、動きがギクシャクとした不自然な動画になり易いという問題がある。
特開2000−270330号公報 特表2008−516561号公報 特開平10−229561号公報 特開2004−193850号公報
フレーム内相関を利用した符号化によるリフレッシュ(画面の書き替え)は、伝送するデータ量の増大を招くため、これを短い間隔で繰り返すと、データ量が大きく増大するという問題がある。この際、符号量を抑える目的で符号化パラメータを粗くすることが考えられるが、この場合は、復号映像の画質劣化が避けられなくなる。
また、伝送エラーの頻度が許容値を超えた場合に限ってリフレッシュを行う方法では、映像の乱れを取り除くまでに時間がかかるため、応答性に劣るという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、周期的なリフレッシュ処理に伴う伝送データ量の増大を抑えつつ、伝送路エラーに起因する映像の乱れを速やかに除去することが可能な符号化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、映像信号に符号化処理を施し、伝送路を通じて復号化装置に伝送する映像信号の符号化装置であって、入力される映像信号に対し、画面間の相関を利用した第1の符号化を施しつつ、画面内の相関を利用した第2の符号化を周期的に施してリフレッシュ処理を実行する符号化処理部と、前記符号化処理での発生情報量を算出する情報量算出部と、該符号化処理部の符号化処理を制御する符号化制御部とを備え、該符号化制御部は、前記復号化装置から送信される伝送路エラー通知及び前記情報量算出部で算出される発生情報量に応じて前記リフレッシュ処理の周期を変化させるとともに、前記発生情報量に関して値の異なる複数のしきい値を設定し、前記復号化装置からの前記伝送路エラー通知を受信しない状態では、前記情報量算出部で算出される発生情報量が前記複数のしきい値の各々を超える、又は下回る都度、前記リフレッシュ処理の周期を段階的に伸縮させ、前記伝送路エラー通知を受信したときに、該リフレッシュ処理の周期をエラー発生時用の短い周期に変化させることを特徴とする。
そして、本発明によれば、伝送路エラー通知に応じてリフレッシュ処理の周期を変化させるため、周期的なリフレッシュ処理に伴う伝送データ量の増大を抑えつつ、伝送路エラーに起因する映像の乱れを速やかに除去することが可能になる。また、伝送するデータ量が過大となるのを防止しつつ、より迅速に映像の乱れを除去することが可能になる。さらに、符号化時の発生情報量によっては、受信機器からのエラー通知信号が送信機器へ届く前に復号映像の乱れを除去することが可能になる。
上記映像信号の符号化装置において、前記符号化制御部が、前記復号化装置からの前記伝送路エラー通知を受信しない状態では、前記リフレッシュ処理の周期を第1の周期に設定し、該伝送路エラー通知を受信したときに、該リフレッシュ処理の周期を前記第1の周期より短い第2の周期に変化させることができる。
以上のように、本発明によれば、周期的なリフレッシュ処理に伴う伝送データ量の増大を抑えつつ、伝送路エラーに起因する映像の乱れを速やかに除去することが可能になる。
本発明にかかる符号化装置を適用した伝送システムの全体構成図である。 Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャの構成を説明する図である。 Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャの発生情報量を説明する図である。 Iピクチャの周期による符号化パラメータの変化を説明する図である。 号化方法を説明する図である。 符号化装置の具体構成を示すブロック図である。 復号化装置の具体構成を示すブロック図である。 本発明にかかる符号化装置の第2の実施形態を示すブロック図である。 図8の符号化装置の動作を説明する図である。 本発明にかかる符号化装置の第3の実施形態を示すブロック図である。 図10の符号化装置の動作を説明する図である。
次に、発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、映像信号の圧縮・復号を用いた伝送システムの概略構成を示し、この伝送システム1は、大別して、送信機器2及び受信機器3と、これらを繋ぐ伝送路4とから構成される。
送信機器2には、映像信号を出力する映像情報源5(カメラ又は記録済み映像再生装置)と、周期的なリフレッシュ処理を行いつつ、映像信号を符号化して符号化データ(圧縮映像)を生成する符号化装置6とが設けられる。一方、受信機器3には、送信機器2から送信される圧縮映像を復号化するとともに、伝送路エラーを検出してエラー通知を発信する復号化装置7と、復号化した映像信号に基づいて映像を表示するモニタ8とが設けられる。
また、伝送路4は、符号化装置6で生成した符号化データを送信機器2から受信機器3に向けて伝送するための送信伝送路9と、受信機器3で検出したエラー通知を送信機器2に向けて伝送するための受信伝送路10とを備える。
ここで、周期的なリフレッシュ(画面の書き替え)を利用した符号化方法について、図2〜図4を参照しながら説明する。
図2に示すように、映像信号の符号化にあたって、最初の画面は、フレーム内相関を利用したフレーム内予測符号化を行い、Iピクチャ11を得る。このIピクチャ11は、1画面内の情報のみで符号化するため、Iピクチャ11のデータのみで画面を復号化することができる。しかし、圧縮率が低いため、受信機器3へ送るべきデータ量が多くなるという欠点がある。
Iピクチャ11に続いて、フレーム間の前方向の予測符号化によるPピクチャ12、又は、フレーム間の双方向の予測符号化によるBピクチャ13を得る。Pピクチャ12及びBピクチャ13は、動き補償を用いたフレーム間相関(画面間の差分)を利用して生成するため、動きが少ない映像では、符号化情報量が少なくなり、圧縮率が高くなる。
尚、Pピクチャ及びBピクチャは、フレーム間予測を利用して生成するため、最初の映像再生には、予測の元になる画面(Iピクチャ)が必要になる。このため、符号化に際しては、フレーム内予測符号化によりIピクチャを生成した後に、Pピクチャ又はBピクチャを複数フレーム(画面)分に亘って繰り返す。
そして、符号化データの復号化に際して、図1に示す伝送路4でエラーが発生すると、復号信号が乱れるようになるが、その際、Pピクチャ及びBピクチャの復号化では、上記の乱れた復号信号を予測信号として使用することになる。このため、Pピクチャ及びBピクチャが続く限り、映像の乱れが修正されず、映像の動きなどにより映像の乱れが更に拡大されていくに至る。その後、次のIピクチャ14が現れた時点で、乱れた映像を予測信号として使用しなくなるため、映像の乱れが取り除かれる。
このように、Pピクチャ及びBピクチャの組み合わせの中にIピクチャを周期的に挿入することで、受信機器3でIピクチャが定期的に復号化されるようになり、伝送路エラーの影響が連鎖的に続くのを回避することが可能になる。通常、放送用途等では、チャネルの切り替えや伝送路4で発生したエラーの回復を速めるべく、15フレーム周期又は30フレーム周期の短い周期でIピクチャが挿入される。
図3は、15フレーム(約0.5秒)の周期でIピクチャを織り交ぜて符号化した場合の各フレーム(画面)の発生情報量の一例である。
同図から判るように、Iピクチャは、Pピクチャ及びBピクチャの数倍の情報量を生じさせており、15フレーム周期のような短い周期でIピクチャを織り交ぜることは、平均情報量を大幅に増加させることになる。しかし、前述のように、伝送路エラーが生じた場合の乱れを除去する点に鑑みれば、Iピクチャの挿入頻度を高めることは、画面の乱れを速やかに除去し得ることにもなる。
図4は、同一の伝送レートにおいて、Iピクチャの挿入周期を15フレーム周期として符号化した場合と、300フレーム周期として符号化した場合とのシミュレーション結果の一例である。
符号化制御により選択された量子化ステップサイズは、Iピクチャの間隔を広く設定した場合、選択される量子化ステップサイズが一段と低い値となっていることが判る。量子化ステップサイズとして低い値を選択できるということは、符号化によって発生する歪みを低減できるということであり、換言すれば、Iピクチャの間隔の拡大は、高画質化に貢献すると言える。
次に、号化方法について、図1及び図5を参照しながら説明する。
本発明においては、映像信号を符号化する際に発生する情報量と、伝送路エラーに起因する映像乱れの除去効率との双方を勘案し、映像信号の符号化処理にあたって、伝送路エラーの有無に応じてIピクチャの挿入周期を変化させる。
具体的には、伝送路エラーが発生したときに、受信機器3から送信機器2にエラー通知を送信するように構成し、その上で、図5に示すように、送信機器2の符号化装置6において、受信機器3からのエラー通知を受信しないときには、前後のIピクチャの間隔を広く定め(長周期21)、受信機器3から伝送路エラーの通知を受信するのに応じて、前後のIピクチャの間隔を狭く変更する(短周期22)ように構成する。
このため、例えば、時刻t1〜t2の期間で伝送路エラーが発生したとすると、最初のエラー通知信号ES1を受けるまでの時刻t0〜t1の期間では、Iピクチャの挿入間隔を広く定めた長周期21によってリフレッシュを行う。そして、最初のエラー通知信号ES1を受けた時刻t1で、Iピクチャの挿入周期を切り替え、挿入間隔の狭い短周期22によってリフレッシュを行う。
その後、エラー通知信号ESを複数回に亘って受信し、最後のエラー通知信号ESnを受けた時刻t2で、計時動作を開始し、予め定めた期間Tnが経過する時刻t3まで、短周期22によるリフレッシュ動作を維持する。そして、時刻t3となった時点で、再度、長周期21のリフレッシュ周期に戻す制御を行う。
次に、上記動作を実現するための符号化装置6及び復号化装置7の具体構成について説明する。ここでは、先ず、図6を参照しながら符号化装置6について説明する。
同図に示すように、符号化装置6は、同期分離器31、符号化制御回路32、減算器33、直交変換器34、量子化器35、逆量子化器36、逆直交変換器37、加算器38、フレームメモリ39、予測信号切替器40、動ベクトル検出器41、動き補償回路42、可変長符号器43及び量子化制御回路44を備える。
同期分離器31は、入力された映像信号IPSから同期信号を分離し、フレームのタイミングを示すフレーム同期信号FSを生成する。
符号化制御回路32は、同期分離器31から与えられたフレーム同期信号FSと、受信伝送路10を通じて受信機器3(図1参照)から送信されるエラー通知信号ESとに応じて、Iピクチャ、Pピクチャ及びBピクチャの切り替えを行う切替信号SSを生成する。切替信号SSの生成にあたっては、エラー通知信号ESを受信しない期間で、Iピクチャの挿入周期を長周期21(図5参照)に設定し、エラー通知信号ESの受信に応答してIピクチャの挿入周期を短周期22に変更するように行う。
尚、Iピクチャの挿入周期を短周期22から長周期21に戻すのは、前述のように、最後のエラー通知信号ESの受信時から所定の時間Tnが経過したときとする。符号化制御回路32で生成された切替信号SSは、フレームメモリ39、予測信号切替器40及び可変長符号器43に与えられる。
減算器33は、入力された映像信号IPSと、動き補償回路42からの予測信号PS’との減算処理を行って予測誤差信号PEを生成し、直交変換器34に出力する。直交変換器34は、減算器33から出力される空間領域の予測誤差信号PEを周波数領域の信号FPEに変換し、情報量を削減する。
量子化器35は、量子化制御回路44の指示に従って量子化ステップを切り替えつつ、直交変換器34で生成された周波数領域の予測誤差信号FPEに対して量子化処理を行い、情報量を更に削減する。量子化器35の出力QPEは、逆量子化器36及び可変長符号器43に与えられる。
逆量子化器36及び逆直交変換器37は、量子化器35から出力される量子化処理後の周波数領域の予測誤差信号QPEに対して、量子化及び直交変換の逆処理を行い、空間領域の予測誤差信号PEに戻す。加算器38は、逆直交変換器37から出力される予測誤差信号PEと、動き補償回路42から出力される予測信号PS’とを加算し、局部復号データLDDを生成する。
フレームメモリ39は、複数フレーム(画面)分の記憶領域を有し、加算器38から出力される局部復号データLDDを記憶する。フレームメモリ39には、Pピクチャ(フレーム間の前方向)用の記憶領域と、Bピクチャ(フレーム間の双方向)用の記憶領域とが別個に割り当てられ、Pピクチャの局部復号データをPピクチャの領域に記憶し、Bピクチャの局部復号データをBピクチャの領域に記憶する。
また、フレームメモリ39は、符号化制御回路32からの切替信号SSに従って、記憶したIピクチャ、Pピクチャ及びBピクチャの局部復号データLDDを選択的に読み出し、予測信号切替器40に出力する。
予測信号切替器40は、符号化制御回路32からの切替信号SSに応じて入力端子40a、40bの何れかを選択する。ここで、入力端子40aは、Iピクチャ(フレーム内予測)用の予測信号となるゼロ値が供給される端子であり、一方、入力端子40bは、フレームメモリ39から出力される局部復号データLDDが供給される端子である。予測信号切替器40の出力は、予測信号PSとして動ベクトル検出器41及び動き補償回路42に与えられる。
動ベクトル検出器41は、入力された映像信号IPSと、予測信号切替器40より出力される予測信号PSとから、ブロックマッチング法等を利用して、画面間での動きの方向と変化量を示す動きベクトルMVを求める。求められた動きベクトルMVは、動き補償回路42及び可変長符号器43に与えられる。
動き補償回路42は、予測信号切替器40から与えられた予測信号PSを、動ベクトル検出器41から与えられた動きベクトルMVに沿って動かし、予測信号PSの動きを補正する。動き補償回路42の出力は、動きが補正された予測信号PS’として減算器33及び加算器38に与えられる。
可変長符号器43は、量子化器35からの量子化処理後の周波数領域の予測誤差信号QPEと、動ベクトル検出器41から出力される動きベクトルMVと、符号化制御回路32から出力される切替信号(ピクチャ種類(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)を示す信号)SSとを、ハフマン符号等により可変長符号化して符号化データ(圧縮映像データ)CDを生成する。生成された符号化データCDは、送信伝送路9を通じて受信機器3の復号化装置7(図1参照)に送信される。
また、可変長符号器43は、符号化処理時の発生情報量(現在の発生情報量)AIを算出し、量子化制御回路44に出力する。量子化制御回路44は、可変長符号器43からの発生情報量AIに応じて、量子化器35の量子化ステップを切り替える信号を発生する。
次に、図7を参照しながら復号化装置7について説明する。
同図に示すように、復号化装置7は、可変長復号器51、逆量子化器52、逆直交変換器53、加算器54、フレームメモリ55、予測信号切替器56、動き補償回路57及び復号化信号切替器58を備える。
可変長復号器51は、送信機器2から送信される符号化データ(圧縮データ)CDに可変長復号化処理を施し、周波数領域に変換された予測誤差信号QPEの量子化レベル番号と、動きの方向及び大きさを示す動きベクトルMVと、ピクチャ種類を示す信号(以下、「ピクチャ種信号」という)PCSを生成する。可変長復号化された予測誤差信号QPE及び動きベクトルMVは、各々、逆量子化器52及び動き補償回路57に与えられる。一方、ピクチャ種信号PCSは、予測信号切替器56及びフレームメモリ55に与えられる。
また、可変長復号器51は、伝送路4の伝送エラーの有無を監視し、エラーが発生した際には、その旨をエラー通知信号ESとして送信機器2へ出力する。
逆量子化器52は、可変長復号器51から与えられた量子化レベル番号に対し、量子化の逆変換を行って周波数領域の予測誤差信号FPEを生成する。逆直交変換器53は、逆量子化器52で生成した周波数領域の予測誤差信号FPEを逆直交変換し、空間領域の予測誤差信号PEを生成する。加算器54は、逆直交変換器53で生成した予測誤差信号PEと、動き補償回路57から与えられる予測信号PS’を加算して復号データDDを生成する。
フレームメモリ55は、複数フレーム(画面)分の記憶領域を有し、加算器54から出力される復号データDDを記憶する。また、可変長復号器51からのピクチャ種信号PCSに従って、記憶したIピクチャ、Pピクチャ及びBピクチャの復号データを選択的に出力する。
予測信号切替器56は、可変長復号器51から出力されるピクチャ種信号PCSに従って、予測信号PSの切り替えを行う。予測信号切替器56では、ピクチャ種信号PCSがIピクチャを示す場合に、ゼロ値が与えられる入力端子56aを選択し、予測信号PSとしてゼロ値の信号を出力する。一方、ピクチャ種信号PCSがPピクチャ又はBピクチャを示す場合には、フレームメモリ55の出力を受ける入力端子56bを選択し、予測信号PSとして出力する。
動き補償回路57は、可変長復号器51から出力される動きの方向及び大きさを示す動きベクトルMVに従って、予測信号切替器56から出力される予測信号PSの動きを補正する。動き補償された予測信号PS’は、加算器54及び復号化信号切替器58に与えられる。
復号化信号切替器58は、可変長復号器51から出力されるピクチャ種信号PCSに従って、加算器54から出力される復号データDDと、動き補償回路57から出力される予測信号PS’との何れか一方を選択する。復号化信号切替器58では、ピクチャ種信号PCSがIピクチャ又はPピクチャを示す場合には、IP端子58aを選択して動き補償回路57から与えられる予測信号PS’を出力する。一方、ピクチャ種信号PCSがBピクチャを示す場合には、B端子58bを選択し、加算器54からの復号データDDを出力映像信号OPSとして出力する。
上述の構成を有する符号化装置6及び復号化装置7により、図5に示した「受信機器3からのエラー通知を受信しない状態では、長周期21でリフレッシュ処理を実行し、エラー通知を受信するのに応じて、長周期21より短い短周期22でリフレッシュ処理を実行するように切り替える」動作を実現することができる。
そして、本実施の形態によれば、送信機器2での符号化処理に際し、受信機器3からのエラー通知信号ESを受信しない期間では、Iピクチャの挿入間隔を拡げた長周期21によりリフレッシュ処理を実行するため、符号化後のデータに占めるIピクチャの割合を少なく抑えることができ、伝送データ量の増大を抑制することが可能になる。
その一方で、エラー通知信号ESを受信した場合には、リフレッシュ処理の周期をIピクチャの挿入間隔が狭い短周期22へ直ちに切り替え、符号化後のデータに占めるIピクチャの割合を高める。これにより、復号化装置7に対してIピクチャを迅速に供給することができ、伝送路エラーに起因する映像の乱れを速やかに除去することが可能になる。
次に、本発明にかかる符号化装置の第2の実施形態について、図8及び図9を参照しながら説明する。尚、図8において、図6の符号化装置6と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、本実施の形態にかかる符号化装置61では、可変長符号器43で算出する発生情報量AIが符号化制御回路62へ出力され、符号化制御回路62がエラー通知信号ESと発生情報量AIの双方に応じてリフレッシュ周期を変更するように構成される。
符号化制御回路62においては、発生情報量AIに関して値の異なる複数のしきい値を設け、可変長符号器43から供給される発生情報量AIが、複数のしきい値の各々を超えたり、下回る都度、段階的にリフレッシュ周期を変化させる。
具体的には、図9に示すように、発生情報量AIが少ないときには、最短周期71によりリフレッシュを行い、情報量AIが増加するに従って、周期72、周期73、周期74及び周期75といった具合にリフレッシュ周期が徐々に長くなるように変化させる。
そして、情報量AIに応じてリフレッシュ周期を制御している間に、エラー通知信号ESを受けた場合には、リフレッシュ周期をエラー時の周期76に切り替える。エラー時の周期76は、例えば、15フレーム(およそ0.5秒)に1度の頻度でIピクチャによるリフレッシュを実行するような短い周期とする。
このように、本実施の形態においては、発生情報量に応じてリフレッシュ周期を変化させるため、符号化時の発生情報量によっては、受信機器3からのエラー通知信号ESが送信機器2へ届く前に復号映像の乱れを除去することが可能になる。
すなわち、送信機器2において、発生情報量が少なくなるのに応じて自発的にリフレッシュ周期を短くするため、受信機器3から伝送路エラーが通知されない状態でも、ある程度の高い頻度でIピクチャが挿入されるようになる。その結果、受信機器3において、伝送路エラーに起因する映像の乱れが生じたときに、送信機器2側の対応を待つことなく、映像の乱れを取り除くことができるようになり、より迅速に対処することが可能になる。
その一方で、発生情報量が高くなる場合には、リフレッシュ周期を長くしてIピクチャの挿入頻度を低減させるため、伝送するデータ量が過大となるのを防止することができ、伝送可能なデータ量が制限されるような場合にも柔軟に対応することが可能になる。
尚、本実施の形態は、前述した第1の実施形態に比してIピクチャの挿入頻度が高くなり易くなるため、伝送路4の伝送レートが2Mbps(メガビット/秒)以上の帯域を確保し得る回線を利用する場合に適用することが望ましい。
次に、本発明にかかる符号化装置の第3の実施形態について、図10及び図11を参照しながら説明する。尚、図10において、図6の符号化装置6と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10に示すように、本実施の形態にかかる符号化装置81では、符号化制御回路82が、受信装置3(図1参照)からのエラー通知信号ESを受けることなく、可変長符号器43からの発生情報量AIのみに応じてリフレッシュ周期を変更するように構成される。
符号化制御回路82においては、発生情報量AIに関して値の異なる複数のしきい値を設け、可変長符号器43から供給される発生情報量AIが、複数のしきい値の各々を超えたり、下回る都度、段階的にリフレッシュ周期を変化させる。
具体的には、図11に示すように、発生情報量AIが少ないときには、最短周期91によりリフレッシュを行い、情報量AIが増加するに従って、周期92、周期93、周期94及び周期95といった具合に、リフレッシュ周期が徐々に長くなるように変化させる。
本実施の形態によれば、周期的にIピクチャを挿入しつつ、その挿入頻度を発生情報量に応じて変化させるため、復号映像の乱れを速やかに除去し得るとともに、伝送するデータ量の増大を抑制することが可能になる。
尚、本実施の形態においても、第2の実施形態同様に、伝送路4の伝送レートが2Mbps(メガビット/秒)以上の帯域を確保できる回線を利用する場合に適用することが望ましい。
1 伝送システム
2 送信機器
3 受信機器
4 伝送路
5 映像情報源
6 符号化装置
7 復号化装置
8 モニタ
9 送信伝送路
10 受信伝送路
11、14 Iピクチャ
12 Pピクチャ
13 Bピクチャ
21 長周期
22 短周期
31 同期分離器
32 符号化制御回路
33 減算器
34 直交変換器
35 量子化器
36 逆量子化器
37 逆直交変換器
38 加算器
39 フレームメモリ
40 予測信号切替器
40a、40b 入力端子
41 動ベクトル検出器
42 動き補償回路
43 可変長符号器
44 量子化制御回路
51 可変長復号器
52 逆量子化器
53 逆直交変換器
54 加算器
55 フレームメモリ
56 予測信号切替器
56a、56b 入力端子
57 動き補償回路
58 復号化信号切替器
58a、58 入力端子
61 符号化装置
62 符号化制御回路
71〜75 周期
76 エラー時の周期
81 符号化装置
82 符号化制御回路
91〜95 周期
IPS 入力映像信号
FS フレーム同期信号
ES エラー通知信号
SS 切替信号
PS、PS’ 予測信号
PE 空間領域の予測誤差信号
FPE 周波数領域の予測誤差信号
QPE 量子化処理後の予測誤差信号
LDD 局部復号データ
MV 動きベクトル
CD 符号化データ
AI 発生情報量
PCS ピクチャ種信号
DD 復号データ
OPS 出力映像信号

Claims (2)

  1. 映像信号に符号化処理を施し、伝送路を通じて復号化装置に伝送する映像信号の符号化装置であって、
    入力される映像信号に対し、画面間の相関を利用した第1の符号化を施しつつ、画面内の相関を利用した第2の符号化を周期的に施してリフレッシュ処理を実行する符号化処理部と、
    前記符号化処理での発生情報量を算出する情報量算出部と、
    該符号化処理部の符号化処理を制御する符号化制御部とを備え、
    該符号化制御部は、前記復号化装置から送信される伝送路エラー通知及び前記情報量算出部で算出される発生情報量に応じて前記リフレッシュ処理の周期を変化させるとともに、
    前記発生情報量に関して値の異なる複数のしきい値を設定し、前記復号化装置からの前記伝送路エラー通知を受信しない状態では、前記情報量算出部で算出される発生情報量が前記複数のしきい値の各々を超える、又は下回る都度、前記リフレッシュ処理の周期を段階的に伸縮させ、前記伝送路エラー通知を受信したときに、該リフレッシュ処理の周期をエラー発生時用の短い周期に変化させることを特徴とする映像信号の符号化装置。
  2. 前記符号化制御部は、前記復号化装置からの前記伝送路エラー通知を受信しないときは、前記リフレッシュ処理の周期を第1の周期に設定し、該伝送路エラー通知を受信したときに、該リフレッシュ処理の周期を前記第1の周期より短い第2の周期に変化させることを特徴とする請求項1に記載の映像信号の符号化装置。
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