JP2019083433A - 映像送信装置、映像受信装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】通常帯域から狭帯域に切り替えてデータ伝送する場合であっても、簡易な構成で、画質を劣化させることなくデータ伝送できる、映像送信装置及び映像受信装置を提供する。【解決手段】映像送信装置10は、縮小率を設定する有効領域制御部13と、設定された縮小率になるように映像データの画角サイズを変換し、元の映像データの画角サイズを維持した状態で、画角サイズが変換された映像が現れる有効領域と、単色又は複数色の所定の画素値からなる無効領域と、を有する映像データを生成するスケーラ部14と、スケーラ部14により得られた映像データを圧縮符号化する圧縮符号化部15と、圧縮符号化部15により得られた映像データをパケット化して圧縮符号化データを送信する送信部16と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、映像送信装置、映像受信装置及びプログラムに関する。
デジタル化された映像データは大容量になるため、デジタル化された映像データを伝送する際に、映像データをフレーム間で予測して圧縮符号化する。このような圧縮符号化する技術として、一般に、MPEG方式が用いられている。
MPEG方式におけるフレーム間予測では、映像データの圧縮符号化において高い圧縮効率を得るために、異なる時刻のフレームに基づいて予測画像が生成され、入力画像と予測画像との差分(誤差)画像が符号化される。フレーム間予測では、さらに圧縮効率を高めるために、動き補償も同時に行われる。
一般的な映像では、前のフレームと現在のフレームとは全く同じわけではなく、フレーム中の物体が動いたり、カメラがパンをしたりすることにより、フレーム間で動きがある。動き補償とは、フレーム間予測においてこれらの動きを補うものである。具体的には、現在のフレームを予測する場合に、前のフレームにおいて動きの分だけずらされた位置の部分画像を用いる。動き補償を行うためには、当該部分画像の動き量を推定する動きベクトル探索が必要になる。符号化する場合には、この動きベクトルも同時に符号化される。
従来、上述したMPEG方式を用いて、映像データを圧縮符号化する技術が開示されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1には、画角サイズの切替えにおいて、映像データの圧縮符号化を新たに再開させる技術が記載されている。具体的には、特許文献1の技術は、画角サイズの変化を検出した場合に、ビデオエンコーダとオーディオエンコーダの動作を停止させることで符号化GOP(Group Of Picture)の生成処理を一旦終了し、画角サイズの変化点以降から新しいGOPが始まるようにビデオエンコーダ及びオーディオエンコーダを再開させる。
特許文献2には、複数の画像伝送装置で高解像度と低解像度の切り替えが同時に発生しても、Iフレームや余分なヘッダ等を挿入することなく、ネットワークの負荷を抑える技術が記載されている。具体的には、特許文献2の技術は、圧縮符号化の際に必要となる参照画像を予め記憶し、解像度の変更指示があった場合には当該参照画像に対して拡大又は縮小処理を施し、当該拡大又は縮小処理された参照画像を使用して圧縮符号化処理を継続する。
特開2011−14948号公報 特開2008−311946号公報
特許文献1の技術では、新しいGOPを開始するために、当該新しいGOPの先頭部分にアンカーとしてのIピクチャが必要になる。しかし、Iピクチャは、その画質をPピクチャやBピクチャと同程度にするために、PピクチャやBピクチャに比べてデータサイズを著しく大きくする必要があり、狭帯域での伝送に不向きである。このため、特許文献1の技術により圧縮符号化されたビットストリームを狭帯域で伝送すると、新しいGOPの開始時点において、画質が一時的に大きく劣化する問題がある。
特許文献2の技術では、符号化部は、解像度の変更が指示されると、参照画像を拡大又は縮小処理する必要がある。また、符号化部は、ヘッダ情報から解像度の変更の有無を判断し、解像度の変更ありと判断した場合にのみ、参照画像を拡大又は縮小処理する必要がある。このように、特許文献2の技術は、解像度の変更がある場合には、参照画像の拡大又は縮小処理という特殊な処理を行う必要があるため、MPEG方式における一般的な圧縮符号化処理又は伸張復号化処理をそのまま適用できない問題がある。
本発明は、このような実情を鑑みて提案されたものであり、通常帯域から狭帯域に切り替えてデータ伝送する場合であっても、簡易な構成で、画質を劣化させることなくデータ伝送できる映像送信装置、映像受信装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る映像送信装置は、縮小率を設定する縮小率設定部と、前記縮小率設定部により設定された縮小率になるように入力された映像データの画角サイズを変換し、元の映像データの画角サイズを維持した状態で、前記画角サイズが変換された映像が現れる有効領域と、単色又は複数色の所定の画素値からなる無効領域と、を有する映像データを生成するスケーラ部と、前記スケーラ部により得られた映像データを圧縮符号化する圧縮符号化部と、前記圧縮符号化部により得られた圧縮符号化データをパケット化して送信する送信部と、を備える。
本発明に係る映像受信装置は、パケット化された圧縮符号化データを受信する受信部と、前記受信部により受信されたパケット化された圧縮符号化データを伸張復号化して、映像が現れる有効領域と、所定の画素値からなる無効領域と、を有する映像データを得る伸張復号化部と、所定の方法で、前記伸張復号化部により得られた前記映像データ内の前記有効領域を検出する有効領域検出部と、前記有効領域検出部により検出された有効領域の画角サイズと、前記映像データの画角サイズと、を用いて、前記有効領域の画角サイズを前記映像データの画角サイズに変換するスケーラ部と、を備える。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを前記映像送信装置の各部として機能させるためのものである。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを前記映像受信装置の各部として機能させるためのものである。
本発明は、通常帯域から狭帯域に切り替えてデータ伝送する場合であっても、簡易な構成で、画質を劣化させることなくデータ伝送することができる。
本発明の一実施形態に係る映像伝送システムの概略構成を示す図である。 あるフレームにおける映像データの有効領域と無効領域を示す図である。 フレームごとに有効領域が変化する状態を示す図である。 映像送信ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る映像伝送システムにおけるフレーム番号毎のピークSN比(PSNR:Peak Signal−to−Noise Ratio)と従来の映像伝送システムにおけるフレーム番号毎のPSNRとの比較を示す図である。 図5の測定結果を説明するための模式図である。 帯域切り替え前(通常帯域)の従来の映像伝送システムによる画像(左)と本実施形態に係る映像伝送システムによる画像(右)との比較を示す図である。 帯域切り替え後(狭帯域)の従来の映像伝送システムによる画像(左)と本実施形態に係る映像伝送システムによる画像(右)との比較を示す図である。 有効領域を拡大するときの拡大率の算出方法を説明するための図である。 映像受信ルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る映像伝送システム1の概略構成を示す図である。
映像伝送システム1は、被写体を撮像して外部ネットワークに映像データを送信する映像送信装置10と、外部ネットワークを介して映像データを受信する映像受信装置20と、を備えている。映像送信装置10は、撮像部11と、目標縮小率入力部12と、有効領域制御部13と、スケーラ部14と、圧縮符号化部15と、送信部16と、を備えている。
撮像部11は、被写体を撮像して、フレーム毎に、非圧縮の映像データを生成する。
目標縮小率入力部12は、通常帯域から狭帯域に切り替えてデータ伝送する場合に、例えばメモリから目標とする縮小率を入力して、有効領域制御部13へ出力する。
縮小率とは、各々のフレームの全体領域に対する有効領域の比率をいう。ここで有効領域とは、フレームの全体領域のうち被写体の映像が現れる領域をいう。詳細は後述するが、フレーム毎の映像データは、有効領域に寄与するものと無効領域に寄与するものとに分けられる。目標縮小率とは、狭帯域において映像データを伝送するときに最適な縮小率であり、有効領域の画角サイズを段階的に100%から低下させて、最終的に目標とする縮小率のことをいう。
図2は、あるフレームにおける映像データの有効領域と無効領域を示す図である。有効領域には、フレームの全体領域において、被写体の映像を表現するための画素値が存在する。無効領域には、フレームの全体領域において、被写体に関係なくダミーの画素値が存在する。
有効領域制御部13は、通常帯域から狭帯域に切り替える際に、目標縮小率入力部12に入力されたフレームの目標縮小率に基づいて、フレーム毎に段階的に小さくした縮小率を設定して、フレームの全体領域に対する有効領域の比率を制御する。
図3は、フレームごとに有効領域が変化する状態を示す図である。有効領域制御部13は、目標縮小率入力部12にフレームの目標縮小率が入力された場合は、フレームの全体領域に対する有効領域の画角サイズ比が100%から目標縮小率に向かって段階的に小さくなるように各フレームに適用する縮小率を算出し、算出した縮小率を各フレームに設定する。他方、有効領域制御部13は、目標縮小率入力部12にフレームの目標縮小率が入力されていない場合は、当該縮小率を100%に設定する。
例えば、目標縮小率入力部12に「50%」が入力された場合、有効領域制御部13は、入力直後のフレームから5フレームに渡って、100%、90%、80%、70%、60%、50%と段階的に当該縮小率を算出し、設定する。これにより、図3に示すように、フレームの全体領域に対する有効領域の画角サイズ比が段階的に変化して、最終的には、当該画角サイズ比が50%に縮小された映像データが得られる。
逆に、既に有効領域の縮小率が50%であり、目標縮小率入力部12に「100%」が入力される場合がある。この場合、有効領域制御部13は、入力直後のフレームから5フレームに渡って、50%、60%、70%、80%、90%、100%と段階的に当該縮小率を算出し、設定する。これにより、フレームの全体領域に対する有効領域の画角サイズ比が段階的に変化して、最終的には、当該画角サイズ比が100%、つまり、有効領域がフレームの全体領域に一致する映像データが得られる。
スケーラ部14は、有効領域制御部13で設定される各フレームに適用する縮小率に従って、撮像部11で生成された映像データに含まれるフレームの有効領域を縮小制御する。以下、各々のフレームにおいて、元のフレームの画角サイズを変えることなく、有効領域の画角サイズのみを縮小することを擬似縮小という。
具体的には、スケーラ部14は、例えば双三次元補間法を用いて、有効領域制御部13で設定される各フレームに適用する縮小率に基づいて、撮像部11から入力される元のフレームの画角サイズを変換したフレームを得る。そして、スケーラ部14は、当該画角サイズを変換したフレーム(有効領域の画素値)を元のフレーム上に貼り付ける。
ここで、元のフレームの左上の角を2次元XY座標の原点とし、横(右)方向にX軸、縦(下)方向にY軸を設定する。有効領域は、その左上の角が原点、つまり元のフレームの左上の角と一致するように、元のフレーム上に貼り付けられる。一方、無効領域は、元のフレーム上の有効領域以外の領域である。
スケーラ部14は、無効領域においては、YCbCr=(124,128,128)となる固定の画素値(グレー)を設定する。無効領域の画素値をYCbCr=(124,128,128)に設定した理由は、グレーの画素が有効領域の境界に接しても、有効領域にあまり影響を与えないからである。なお、無効領域の画素値は、上記の例に限定されるものではなく、他の値であってもよい。また、無効領域は、単色に限らず、複数色であってもよい。
また、有効領域は、図2では、フレームの左上に貼り付けられているが、この位置に限定されるものではない。有効領域は、例えば元のフレームの任意の位置にあってもよい。この場合、上記の2次元XY座標において、有効領域の4つの角のいずれか1つ(例えば、左上の角)の位置を座標(x,y)(以下、位置オフセット値という。)で定義するとよい。フレーム上の任意の位置に配置された有効領域は、位置オフセット値と目標縮小率により特定できる。
圧縮符号化部15は、例えばHEVC/H.265ビデオエンコーダに該当する。圧縮符号化部15は、スケーラ部14からの映像データに対して、低遅延を図るために、前方フレームのみを参照してインターフレーム圧縮を実行する。このため、圧縮符号化部15は、当該映像データに含まれる先頭フレームのみをIピクチャとし、それ以降をPピクチャのみからなるフレームシーケンスを生成する。すなわち、本実施形態では、Bピクチャは生成されない。
なお、本実施形態では、通常帯域から狭帯域へ切り替える際、フレームの前後で有効領域の画角サイズは異なるものの、各フレームの実際の画角サイズは同一である。このため、圧縮符号化部15は、スケーラ部14からの映像データに対して、通常通りのインターフレーム圧縮を実行できる。
ところで、フレームの前後で有効領域の画角サイズが異なるため、インターフレーム圧縮の際に、動き補償処理が有効に実行されるか否かの問題がある。動き補償が有効に実行されるか否かは、対象領域のフレーム間の変化量に依存する。例えば、ズームイン・ズームアウトの場合は、対象領域(移動物体)のフレーム間の変化量は少ないので、動き補償処理は有効に実行される。
本実施形態の場合、動き補償処理が有効に実行されるか否かは、フレーム間における有効領域の変化量、つまり、フレーム間における有効領域の画角サイズ比の差に依存する。そこで、有効領域制御部13は、隣接するフレーム間の有効領域の縮小率の差を、動き補償処理が有効に機能する範囲内に設定している。これにより、圧縮符号化部15に供給される映像データの有効領域の画角サイズ比の差が抑制されるので、動き補償処理が有効に実行される。
送信部16は、圧縮符号化部15から供給される圧縮符号化データをパケット化して、外部ネットワークにビットストリーム(パケット化された圧縮符号化データ)を送信する。なお、送信部16は、圧縮符号化データをパケット化する際、フレーム毎の有効領域の縮小率を重畳してもよく、またフレーム毎の位置オフセットがある場合、当該位置オフセット値を更に重畳して、パケット化してもよい。
さらに、縮小率及び位置オフセット値は、上述した外部ネットワークとは異なる別系統のネットワークで送信可能である。この場合、映像受信装置20では、縮小率及び位置オフセット値は、当該別系統のネットワークを介して得られる。
図4は、映像送信ルーチンを示すフローチャートである。
ステップS1では、撮影の開始が指示されると、ステップS2へ進む。
ステップS2では、撮像部11は、被写体からの撮像光に応じた映像データ(フレームシーケンス)を生成する。そして、ステップS3へ進む。
ステップS3では、目標縮小率入力部12に目標縮小率が入力されたかが判定される。目標縮小率が入力された場合はステップS4へ進み、目標縮小率が入力されていない場合はステップS6へ進む。
ステップS4では、有効領域制御部13は、目標縮小率入力部12に入力された目標縮小率に基づいて、各フレームに適用する縮小率を算出する。そして、ステップS5へ進む。
ステップS5では、スケーラ部14は、有効領域制御部13で算出された各フレームに適用する縮小率を用いて擬似縮小処理を実施する。そして、ステップS6へ進む。
ステップS6では、圧縮符号化部15は、スケーラ部14から供給される映像データの圧縮符号化処理を行う。そして、ステップS7へ進む。
ステップS7では、送信部16は、圧縮符号化部15で圧縮符号化処理された圧縮符号化データを外部ネットワークへ送信する。そして、ステップS8へ進む。
ステップS8では、撮影中であるか、すなわち撮像部11が映像データを生成しているかが判定される。撮影中であると判定された場合はステップS2へ戻り、撮影中でないと判定された場合は本ルーチンを終了する。
図5は、図1に示した映像伝送システム1(本実施形態)におけるフレーム番号毎のピークSN比(PSNR:Peak Signal−to−Noise Ratio)と、従来の映像伝送システム(従来)におけるフレーム番号毎のPSNRとの比較を示す図である。縦軸は、PSNR[dB]である。横軸は、映像データの各フレームに付与されたフレーム番号である。
PSNRとは、オリジナルの映像データを圧縮伸張して復元された映像データが、オリジナルの映像データをどれだけ忠実に再現しているかを定量的に示す指標をいう。したがって、PSNRの値が大きいほど、復元された映像データの再現性(画質)が高い、すなわち、復元された映像データはオリジナルの映像データに、より近くなる。
図5では、フレーム番号40において、伝送帯域が通常帯域から狭帯域に切り替わる。このため、フレーム番号40において、従来の場合にはPSNRの値が一気に落ちる。これに対して、本実施形態のPSNRの値は、フレーム番号40からフレーム番号70までに徐々に低下する。なお、フレーム番号0からフレーム番号40までは、両者のPSNRの値は同じである。
図6は、図5の測定結果を説明するための模式図である。劣化1は、目標縮小率を50%(解像度1/4)としたことにより最終的に観察される劣化であり、本実施形態及び従来とも同じである。他方、従来の場合、伝送帯域が狭帯域に切り替わった直後に、劣化1に加えて更なる劣化(劣化2)が発生する。その理由は次の通りである。
従来、伝送帯域が狭帯域に切り替わった直後は、画角サイズが変わり、新たなフレームシーケンス(GOP)が始まるため、Iピクチャが生成される。Iピクチャは、その前後にあるPピクチャと比較して著しくデータサイズが大きい。このため、狭帯域に対応するためには、Iピクチャの圧縮率を通常帯域のIピクチャの圧縮率よりも大幅に高くするか、圧縮率をそのまま保持する場合には伝送時のパケットロスを許容する必要がある。いずれの場合でも、従来においては、伝送帯域が狭帯域に切り替わった直後に、大きな劣化(劣化1+劣化2)が発生する。
これに対して、図1に示す映像伝送システム1(本実施形態)の場合、伝送帯域が狭帯域に切り替わった直後であっても、元の画角サイズは変わらず、有効領域の画角サイズのみが変わるので、IピクチャではなくPピクチャが使用される。そして、当該有効領域の画角サイズが目標縮小率50%まで段階的に縮小するため、映像データは劣化1に向けて徐々に劣化していく。
図7は、帯域切り替え前(通常帯域)の従来の映像伝送システムによる画像(左)と本実施形態に係る映像伝送システムによる画像(右)との比較を示す図である。これらの2つの画像は解像度を変更する以前のフレームのデコード画像であるため、両者は完全に一致する。
図8は、帯域切り替え後(狭帯域)の従来の映像伝送システムによる画像(左)と本実施形態に係る映像伝送システムによる画像(右)との比較を示す図である。従来の画像(図8左)では、被写体の顔付近に多数のブロックノイズが出現している。その理由は、狭帯域に切り替えられた直後にデータサイズの大きいIピクチャが生成されるが、当該Iピクチャが著しく劣化しているからである。
これに対して、本実施形態の画像(図8右)では、ブロックノイズは出現していない。その理由は、帯域切り替え直後では有効領域の縮小率の変化が小さいことから、それまでと同様データサイズの小さいPピクチャが生成されたからである。
さらに映像データの最終的な変化量が同じであっても、映像が徐々に変化する場合に比べて、映像が瞬間的に大きく変化する場合の方が、人間の視覚に遥かに大きなインパクトを与える傾向がある。このため、従来の画像(図8左)は図5で定量的に示された値以上の画質劣化のインパクトがあるが、本実施形態の画像(図8右)は画質劣化のインパクトが小さい。
一方、映像受信装置20は、図1に示すように、受信部21と、伸張復号化部22と、有効領域検出部23と、スケーラ部24と、表示部25と、を備えている。
受信部21は、外部ネットワークを介して、映像送信装置10から送信されたビットストリーム及びその他の情報を受信する。
伸張復号化部22は、受信部21で受信されたビットストリームから再構築された圧縮符号化データを伸張復号化して、ベースバンドの映像データ(フレームシーケンス)、位置オフセット値等を得る。
有効領域検出部23は、伸張復号化部22で得られた映像データを用いて、フレーム毎に有効領域を検出する。さらに、有効領域検出部23は、有効領域の映像をフレーム全体の映像に拡大するための拡大率を算出する。
図9は、有効領域を拡大するときの拡大率の算出方法を説明するための図である。元のフレームの横幅をWr、有効領域の横幅をWeとする。ここで、無効領域の画素値は固定値であることを考慮すると、元のフレームと有効領域の横幅の差であるd(=Wr−We)は、任意の走査ラインを走査することによって、次のように求められる。
dは、任意の画素値と上記固定値の画素値の両方をもつ走査ラインにおいて、上記固定値が連続する画素の個数をカウントすることで得られる。これにより、拡大率として、(Wr/We)×100=[Wr/(Wr−d)]×100[%]が算出される。さらに、任意の画素値と上記固定値の画素値の両方をもつ走査ラインの中から最上段の走査ラインを選択し、選択した走査ラインから有効領域の境界を検出することで、位置オフセットが求められる。
有効領域検出部23は、伸張復号化部22から供給される情報の中に各フレームに適用した縮小率が重畳されている場合、又は別系統のネットワークを介して当該縮小率を受信した場合は、その縮小率の逆数を演算することで、拡大率を算出できる。
また、有効領域検出部23は、伸張復号化部22から供給される情報の中に位置オフセットが含まれている場合、又は別系統のネットワークを介して位置オフセットが受信された場合は、位置オフセットを求める処理を省略できる。
スケーラ部24は、有効領域検出部23から供給される位置オフセット及びフレーム毎の拡大率を用いて有効領域を抽出し、抽出した有効領域を元の画角サイズに拡大する。当該画角サイズの拡大処理では、例えば総三次元補間法が用いられる。なお、スケーラ部24は、拡大率が100%の場合は、有効領域の画角サイズと元の画角サイズが一致しているので、有効領域の映像をそのまま出力する。表示部25は、スケーラ部24から供給される映像データに基づいて映像を表示する。
図10は、映像受信ルーチンを示すフローチャートである。
ステップS11では、受信部21は、外部ネットワークを介して、映像送信装置10から送信されたビットストリーム及びその他の情報を受信する。そして、ステップS12へ進む。
ステップS12では、伸張復号化部22は、受信部21で受信されたビットストリームから再構築された圧縮符号化データの伸張復号化処理を行い、ベースバンドの映像データ、位置オフセット値等を得る。そして、ステップS13へ進む。
ステップS13では、有効領域検出部23は、伸張復号化部22で得られた映像データから有効領域を検出する。そして、ステップS14へ進む。
ステップS14では、有効領域検出部23は、位置オフセット値及びフレーム毎の拡大率を算出する。そして、ステップS15へ進む。
ステップS15では、拡大率が100%であるか否かが判定される。拡大率が100%の場合はステップS17へ進み、拡大率が100%でない場合はステップS16へ進む。
ステップS16では、スケーラ部24は、映像データから有効領域を抽出して、ステップS14で算出された拡大率に基づいて、抽出した有効領域を元の画角サイズに一致するように拡大する。そして、ステップS17へ進む。
ステップS17では、表示部25は、スケーラ部24から供給される映像データに基づく映像を表示する。そして、ステップS18へ進む。
ステップS18では、受信部21がビットストリームの受信中であるかが判定される。ビットストリームの受信中である場合はステップS11へ戻り、ビットストリームの受信中でない場合は本ルーチンを終了する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で設計変更されたものにも適用可能である。
例えば、有効領域制御部13は、有効領域の座標等の情報を圧縮符号化部15に通知してもよい。圧縮符号化部15は、有効領域制御部13から供給される有効領域の座標等の情報を用いることで、圧縮符号化処理のための演算量を軽減できる。また、圧縮符号化部15は、所定の方式を使って無効領域を圧縮符号化することで、圧縮率を最大化できる。さらに、圧縮符号化部15は、単フレームのみで圧縮するイントラフレーム圧縮方式であっても、無効領域を強制スキップすることで、高い圧縮率を実現できる。
1 映像伝送システム
10 映像送信装置
11 撮像部
12 目標縮小率入力部
13 有効領域制御部
14 スケーラ部
15 圧縮符号化部
16 送信部
20 映像受信装置
21 受信部
22 伸張復号化部
23 有効領域検出部
24 スケーラ部
25 表示部


Claims (10)

  1. 縮小率を設定する縮小率設定部と、
    前記縮小率設定部により設定された縮小率になるように入力された映像データの画角サイズを変換し、元の映像データの画角サイズを維持した状態で、前記画角サイズが変換された映像が現れる有効領域と、単色又は複数色の所定の画素値からなる無効領域と、を有する映像データを生成するスケーラ部と、
    前記スケーラ部により得られた映像データを圧縮符号化する圧縮符号化部と、
    前記圧縮符号化部により得られた圧縮符号化データをパケット化して送信する送信部と、
    を備えた映像送信装置。
  2. 前記縮小率設定部は、目標とする縮小率になるまで、フレーム毎に段階的に小さくした縮小率を適用する
    請求項1に記載の映像送信装置。
  3. 被写体を撮像して映像データを生成する撮像部を更に備え、
    前記スケーラ部は、前記撮像部により生成された映像データから、前記有効領域と前記無効領域と、を有する映像データを生成する
    請求項1又は請求項2に記載の映像送信装置。
  4. パケット化された圧縮符号化データを受信する受信部と、
    前記受信部により受信されたパケット化された圧縮符号化データを伸張復号化して、映像が現れる有効領域と、所定の画素値からなる無効領域と、を有する映像データを得る伸張復号化部と、
    所定の方法で、前記伸張復号化部により得られた前記映像データ内の前記有効領域を検出する有効領域検出部と、
    前記有効領域検出部により検出された有効領域の画角サイズと、前記映像データの画角サイズと、を用いて、前記有効領域の画角サイズを前記映像データの画角サイズに変換するスケーラ部と、
    を備えた映像受信装置。
  5. 前記有効領域検出部は、前記所定の方法として、前記伸張復号化部により得られた映像データを走査する
    請求項4に記載の映像受信装置。
  6. 前記有効領域検出部は、前記所定の方法として、前記受信部で受信した前記圧縮符号化データに重畳された前記有効領域のオフセット値と画角サイズとを抽出する
    請求項4に記載の映像受信装置。
  7. 前記有効領域検出部は、前記所定の方法として、前記圧縮符号化データとは別の経路を介して前記有効領域のオフセット値と画角サイズとを前記映像送信装置より受信する
    請求項4に記載の映像受信装置。
  8. 前記スケーラ部により画角サイズの変更された有効領域の映像を表示する表示部を更に備えた
    請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の映像受信装置。
  9. コンピュータを請求項1又は請求項2に記載の映像送信装置の各部として機能させるためのプログラム。
  10. コンピュータを請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の映像受信装置の各部として機能させるためのプログラム。


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