JP5270979B2 - シート - Google Patents
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Description
(1)図17(a)に示すように着座可能な状態。
(2)図17(b)に示すように、着座可能な状態のシート1のシートバック2を図示しないリクライニング機構のレバーを操作して前傾させると、シートバック1が着座可能な状態を過ぎてシートクッション3に当接する状態までの間の中間ストッパ位置で、シートバック2のそれ以上の前傾を禁止し、シート1を前方へ移動可能となり、3列目シートへの乗降性を向上させるウォークイン状態。
(3)図17(c)に示すように、中間ストッパ位置にあるシートバック2を図示しない中間ストッパ解除レバーを操作してシートクッション3に当接するまで前傾させ、シートバック2の背面をテーブルとして使用可能なテーブル使用可能状態。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は操作性がよいシートを提供することにある。
からなることを特徴とする請求項1記載のシートである。
図において、シート11は、着座者の臀部を支持するシートクッション13と、着座者の背部を支持するシートバック15とからなっている。そして、フロア側に設けられたロアレール21と、ロアレール21に移動可能に係合し、シート11のシートクッション13側に設けられたアッパレール23とからなるシートトラック25が設けられている。
円板状のベースプレート100の外周部分には、ベースプレート100の回転軸方向に折曲されたラチェット保持部100bが形成され、更に、ベースプレート100の外周部とラチェット130の外周部とに設けられた取り付け金具206により、円板状のベースプレート100と円板状のラチェット130とは、相対回転可能に接合されている。ラチェット保持部100bは回転軸と直行する方向のベースプレート100とラチェット130との移動を禁止し、取り付け金具206は、回転軸方向のベースプレート100とラチェット130との移動を禁止するものである。ベースプレート100、ラチェット130の回転中心軸が通る部分には、穴101、穴131が形成され、これら穴101、穴131をピン120が挿通している。
一方、ポール140,150のラチェット130の回転平面と平行な面には、レリーズプレート180の凸部183,184が係合し、レリーズプレート180が回転することにより、ポール140,150の外歯141,151がラチェット130の内歯133より離れる方向にポール140,150を移動させる形状に設定された側壁面を有する凹部としてのカム溝144,154が形成されている。
ここで、図9に示すように、ストッパプレート203の第1ストッパ面207が第1突部251と当接不能で、シートバック15が中間ストッパ位置を越えて更なる前傾がなされた状態を中間ストッパ解除状態とする。中間ストッパ状態にあるストッパプレート203が、図2において反時計方向に回転し、中間ストッパ解除状態である図9に示す位置まで回転すると、ストッパプレート203の回転に伴ってストッパ操作プレート211が上方に移動し、長穴213の下方の端部がピン215に当接しそれ以上のストッパプレート203の回転が禁止される。
更に、リンク221には、キャンセルリンク231が当接可能で、前傾するアッパアーム(シートバック15)43の第1突部251に押されると、キャンセルリンク231が押されて回転するのを許容し、後傾するアッパアーム(シートバック15)43の第1突部251に押されると、キャンセルリンク231が押されて回転するのを禁止するキャンセルリンクストッパ235が設けられている。
また、シートバック15側のアッパアーム43には、ストッパ操作プレート211の切り起こし部219を押すことにより、中間ストッパ解除位置にあるストッパプレート203を押して中間ストッパ位置へ移動させる第3突部253が形成されている。
ここで、アッパレール23のロアレール21に対する移動を禁止するロック機構を説明する。アッパレール23の天部には、ブラケット24が設けられている。このブラケット24には、ロックレバー26がアッパレール23の移動方向に沿う軸29を中心に回転可能に設けられている。そして、ロックレバー26には、ブラケット24の穴24a、ロアレール21の複数のロック穴21a、21a’のうちの1つのロック穴21a、アッパレール23の穴23a’に係合可能なロック爪26aが形成されている。更に、ロックレバー26は図示しない付勢手段により、ロック爪26aがロアレール21のロック穴21aに係合する方向に付勢されている。よって、ロックレバー26のロック爪26aが、ブラケット24の穴24a、ロアレール21の複数のロック穴21a、21a’のうちの1つのロック穴21a、アッパレール23の穴23a’に係合することにより、アッパレール23の移動が禁止されている(ロック状態)。付勢手段の付勢力に抗して、ロックレバー26を回転させ、ロック爪26aをブラケット24の穴24a、ロアレール21の複数のロック穴21a、21a’のうちの1つのロック穴21a、アッパレール23の穴23a’から離脱させることにより、アッパレール23のロアレール21に対する移動が許可される(ロック解除状態)。
[着座可能状態:図2、図3]
(アウタ側)
図2に示すように、シートバック(アッパアーム43)15が着座可能状態にあるときには、矢印H方向に付勢されたストッパプレート203の第2突部209と、矢印I方向に付勢されたリンク221の第2ストッパ面225とが当接している。
図3に示すように、ケーブルリンク303はテンションスプリング321の付勢力により、中立位置にある。
[着座可能状態から前傾した中間ストッパ状態:図7、図8]
(アウタ側)
着座可能状態で、リクライニング機構59の操作レバー57を操作して(図2において、操作レバー57を二点鎖線位置から実線位置に引き上げる)、リクライニング機構59をロック解除し、シートバック(アッパアーム43)15を前傾させる。
(インナ側)
図8に示すように、シートバック15が着座可能な状態から前傾すると、第4突部331がケーブルリンク303を押してケーブルリンク303を回転させ、インナケーブル313を引く。インナケーブル313が引かれると、ロックレバー26が回転し、ロック爪26aは、ブラケット24の穴24a、ロアレール21の複数のロック穴21aのうちの1つのロック穴21a’、アッパレール23の穴23a’から離脱し、アッパレール23のロアレール21に対する移動が許可される(ロック解除状態)。
[中間ストッパ機構のロック状態の解除:図9,図10]
(アウタ側)
図9に示すように、リクライニング機構59がロック解除状態のシートバック15を後傾させると、アッパアーム43の第1突部251がキャンセルリンク231を押す。このとき、キャンセルリンク231はキャンセルリンクストッパ235により、回転が禁止され、リンク221が矢印Iと反対方向に回転する。すると、ストッパプレート203の第2突部209と、リンク221の第2ストッパ面225との当接が解除され、ストッパプレート203は矢印H方向に回転し、ストッパ操作プレート211は上方に移動する。ストッパプレート203は、ストッパ操作プレート211の長穴213の下方の端部がピン215に当接するまで回転する。
(インナ側)
図10に示すように、ケーブルリンク303は中立位置方向に若干戻るが、インナケーブル313はまだ引かれた状態であるので、シートトラック25のロック機構はロック解除状態にある。
[テーブル使用可能状態:図11,図12]
(アウタ側)
図11に示すように、リクライニング機構59がロック解除状態のシートバック15をシートクッション13に当接するまで前傾させると、シートバック15の背面をテーブルとして使用可能なテーブル使用可能状態となる。
(インナ側)
図12に示すように、シートバック15をシートクッション13に当接するまで前傾させると、アッパアーム47の第4突部331はケーブルリンク303より離れ、ケーブルリンク303は中立位置に復帰し、シートトラック25のロック機構はロック状態になる。
[着座可能位置への復帰:図13,図14、図15]
(アウタ側)
図13に示すように、リクライニング機構59の操作レバー57を操作して、シートバック15を後傾させると、アッパアーム43の第3突部253が、ストッパ操作プレート211の切り起こし部219を押し、ストッパ操作プレート211は下方に移動する。ストッパ操作プレート211の下方への移動に伴い、ストッパプレート203が矢印H方向と逆方向に回転し、図15に示すように、ストッパプレート203の第2突部209と、矢印I方向に付勢されたリンク221の第2ストッパ面225とが当接する。
(インナ側)
図14に示すように、シートバック15を後傾させると、アッパアーム43の第4突部331が、ケーブルリンク303を押してケーブルリンク303を回させる。この場合は、ケーブルリンク303の回転によりインナケーブル313を押されるので、シートトラック25のロック機構はロック状態のままである。そして、第4突部331がケーブルリンク303より離れると、ケーブルリンク303は中立位置に復帰する。
15 シートバック
59 リクライニング機構
Claims (4)
- 着座者の臀部を支持するシートクッションと、該シートクッションに対して回転可能に設けられ、着座者の背部を支持するシートバックと、前記シートクッション,前記シートバックに取付けられ、前記シートバックの回転を許可/禁止するリクライニング機構とを有したシートにおいて、
前記リクライニング機構がロック解除され、シートバックが前傾する際に、前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて前記シートクッションに当接する状態までの間の中間ストッパ位置で、前記シートバックのそれ以上の前傾を禁止する中間ストッパ状態とし、
前記中間ストッパ位置で、前傾が禁止された前記シートバックが後倒すると、前記中間ストッパ状態が解除され、前記シートバックの前記中間ストッパ位置を越えた更なる前傾が可能となる中間ストッパ解除状態となる中間ストッパ機構を備え、
前記中間ストッパ機構は、
前記シートクッションに設けられ、前記リクライニング機構がロック解除され、シートバックが前傾する際に、前記シートバックが着座可能な状態を過ぎて前記シートクッションに当接する状態までの間の中間ストッパ位置で、前記シートバックに当接し、前記シートバックのそれ以上の前傾を禁止する中間ストッパ状態とするストッパプレートと、
前記中間ストッパ位置で、前傾が禁止された前記シートバックが後倒すると前記ストッパプレートを移動させて、前記中間ストッパ状態を解除して、前記シートバックの前傾を可能とするキャンセル機構と、
からなることを特徴とするシート。 - 前記中間ストッパ機構は、
前記シートバックの回転中心以外の部分に設けられた第1突部と、
前記シートクッション側に回転可能に設けられ、前記中間ストッパ位置で、前記シートバックの前記第1突部が当接可能な第1ストッパ面,回転中心以外の箇所に設けられた第2突部を有するストッパプレートと、
前記シートクッション側に回転可能に設けられ、前記ストッパプレートの第2突部が当接可能で、当接すると前記ストッパプレートを前記中間ストッパ位置に保持する第2ストッパ面が設けられたリンクと、
前記第2突部が前記リンクの第2ストッパ面に当接する方向に前記ストッパプレートを付勢する第1付勢手段と、
前記第2ストッパ面が前記ストッパプレートに近づく方向に前記リンクを付勢する第2付勢手段と、
前記リンクに回転可能に設けられ、前記第1突部が当接可能なキャンセルリンクと、
前記リンクに設けられ、前記キャンセルリンクが当接可能で、前傾するシートバックの第1突部に押されると、前記キャンセルリンクが押されて回転するのを許容し、後傾する前記シートバックの第1突部に押されると、前記キャンセルリンクが押されて回転するのを禁止するキャンセルリンクストッパと、
前記キャンセルリンクストッパに当接する方向に前記キャンセルリンクを付勢する第3付勢手段と、
からなることを特徴とする請求項1記載のシート。 - 前記シートバックに、
中間ストッパ解除状態のストッパプレートを押して中間ストッパ状態の位置へ移動させる第3突部を設けたことを特徴とする請求項2記載のシート。 - 前記シートクッション側に、シートクッション側に設けられたピンが遊嵌する長穴が形成され、一端部が前記ストッパプレートに係合し、他端部は前記シートバックの第3突部が押接可能なストッパ操作プレートを設け、
前記シートバックの第3突部から前記ストッパプレートへの力の伝達は、前記操作プレートを介して行なわれ、
前記中間ストッパ解除状態でのストッパプレートのそれ以上の回転は、前記長穴の端部と前記ピンとが当接することで禁止されることを特徴とする請求項3記載のシート。
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