JP5270518B2 - 安全弁装置 - Google Patents
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Description
前記弁部の摺動方向に沿って移動することで該弁部を開状態にし、前記可溶部の溶融時と、前記開操作部を用いた開操作時とで、前記保持部の移動方向が異なる安全弁装置。
A−1.安全弁40の構成:
本発明の第1実施例について説明する。本発明の第1実施例としての水素収容システム100を搭載した車両VEを図1に示す。車両VEは、その動力源として燃料電子システムを搭載した車両である。本実施例では、水素収容システム100は、車両VEの後方のフロアパネルFPの下に搭載されている。ただし、水素収容システム100の設置場所は、当該箇所に限らず、配置スペース等を考慮して適宜設置すればよく、例えば、車両VEの前方やトランクルームの下方などであってもよい。
上述した安全弁40の動作について以下に説明する。
A−2−1.圧抜き作業時の動作:
圧抜き作業時の安全弁40の動作について、図4を用いて説明する。圧抜き作業とは、第1のガス流路L1の主止弁36が閉弁した状態で固着してしまった時に、高圧ガスタンクFTKの水素を廃棄する場合や緊急時に水素を抜きたい場合に、作業員の手動操作により、安全弁40を開弁して、高圧ガスタンクFTKに貯留された水素を外部に放出する作業をいう。
溶栓としての安全弁40の動作について、図5を用いて説明する。高圧ガスタンクFTKの水素の温度が異常上昇すると、ボディ41やケーシング42を介して可溶合金54の温度も上昇し、当該温度が所定温度に達すると、可溶合金54が溶融して溶融物流路56に移動する。
上述した安全弁40の効果について説明する前に、比較例としての従来の安全弁装置について説明する。図6は、従来の水素収容システム200における容器元弁220の概略構成を示している。本発明の容器元弁20と同様の構成については、図2と同一の符号を付して説明を省略し、容器元弁20と異なる点についてのみ以下に説明する。水素収容システム100を構成する容器元弁220には、安全弁240が設けられている。ただし、容器元弁220は、容器元弁20の共通流路L21及び分岐路L23に対応する経路のみを備えている。すなわち、容器元弁220は、分岐路L22を備えていない点が容器元弁20とは異なる。この相違点により、水素収容システム200では、高圧ガスタンクFTKに水素を充填するための経路と、高圧ガスタンクFTKから水素を外部に放出するための経路とは、それぞれ個別的に設けられることとなる。
本発明の第2実施例について説明する。第2実施例としての水素収容システムは、安全弁の構成が第1実施例と異なる。以下、第1実施例と異なる点についてのみ説明する。
B−1.安全弁340の構成:
第2実施例としての安全弁340の概略構成について図8に示す。図8は、安全弁340について、水素の流れ方向に沿った断面を示す説明図である。図示する安全弁340は、通常使用時の状態を示している。図示するように、安全弁340は、ボディ341の内部に、第1のスリーブ381、ディスクスライド344、第2のスリーブ382、第3のスリーブ387が収容されて構成される。ボディ341の第1のスリーブ381と反対側(Z方向側)の端部の外周を、分岐路L23の内周と嵌合させることで、分岐路L23と安全弁340とが接続する。以降、ボディ341の側(Z方向側)を上流側、第1のスリーブ381の側(−Z方向側)を下流側とも言う。
上述した安全弁340の動作について以下に説明する。
B−2−1.圧抜き作業時の動作:
圧抜き作業時の安全弁340の動作について、図9を用いて説明する。図9に示すように、圧抜き作業においては、作業者は、第3のスリーブ387を安全弁340から取り外し、第3のスリーブ387に代えて、第4のスリーブ391を安全弁340に装着する。第4のスリーブ391は、第3のスリーブ387と同様に、ネジ機構により、第2のスリーブ382に嵌め込まれる。第4のスリーブ391の側面にはOリング392が設けられ、これにより第2のスリーブ382と第4のスリーブ391とは気密に接続される。
溶栓としての安全弁340の動作について、図10を用いて説明する。高圧ガスタンクFTKの水素の温度が異常上昇すると、ボディ341や第1のスリーブ381を介して可溶合金354の温度も上昇し、当該温度が所定温度に達すると、可溶合金354が溶融して溶融物流路356に移動する。
上述した安全弁340は、いわゆる溶栓として機能する可溶合金354のほかに、安全弁40の放出流路364の開口部側から安全弁340の開操作を行うことができる第2のスリーブ382を備えている。したがって、非常時などの所望のタイミングで、安全弁340が設けられた高圧ガスタンクFTKの圧抜きを行うことができる。また、第1実施例と同様に、放出流路364の開口部側には、水素の放出を円滑に行うために、他の機器などは配置されていないので、容易に開操作を行うことができるなど、第1実施例と同様の効果を奏する。
上述の実施例の変形例について説明する。
C−1.変形例1:
上述の実施形態においては、安全弁40を容器元弁20の分岐路L23に設ける構成について示したが、安全弁40の設置場所は、高圧ガスの収容容器に直接的に設けるものであってもよいし、高圧ガスの移送経路、例えば、管路上に設けるものであってもよい。
上述の実施形態においては、溶栓としての動作時は、ボール51が空間46に退避することによって、安全弁40を開弁させる構成について示したが、溶栓としての動作時の安全弁40の動作は、かかる構成に限るものではない。例えば、ガイドスライド52がその下流側に備えるボール退避部57と同様の凹形状を上流側にも備え、当該凹形状にボール51が退避することにより、安全弁40を開弁させる構成としてもよい。
上述の実施形態においては、圧抜装置80を安全弁40に装着することにより、安全弁40の開操作を可能とする構成について示したが、安全弁40の開操作を可能とする構成は、上述の例に限られるものではない。例えば、ケーシング42の下流側の端面にハンドル機構を設け、当該ハンドル機構を作業者が回すことで、ハンドルの軸部が上流側に移動し、その押圧力によって、スリーブ55が上流側に移動し、開操作を行える構成としてもよい。
上述の実施形態においては、安全弁40を開弁するために、圧抜き作業時と溶栓としての動作時とで、ディスクスライド44を逆方向に摺動させる構成としたが、同一方向に摺動させて開弁する構成としてもよい。例えば、上述のハンドル機構を設け、圧抜き作業時にはスリーブ55を下流側に移動な構成としてもよい。こうすれば、圧抜き作業時、溶栓としての動作時のいずれの場合も、ボール51を空間46に退避させ、ディスクスライド44を下流側に摺動させて、開弁を行える。
32…逆止弁
33,37…ジョイント
36…主止弁
40…安全弁
41…ボディ
42…ケーシング
42a…凸部
42b…ネジ部
43…ボルト
44…ディスクスライド
44a…小径部
44b…大径部
44c…凹部
46…空間
47…ガイド
48…ボール穴
49…Oリング
50…保持部
51…ボール
52…ガイドスライド
53…バネ
54…可溶合金
55…スリーブ
56…溶融物流路
57…ボール退避部
61,62…流路
62a…上流側流路
62b…下流側流路
63…内部流路
63a〜63c…孔部
64…放出流路
71…放出口
71a…管形状部
71b…フランジ形状部
72…Oリング
73…フィルタ
80…圧抜装置
81…ナット部
82…配管部
83…Oリング
100,200…水素収容システム
220…容器元弁
240…安全弁
242…六角部
244…弁体
253…バネ
254…可溶合金
261…流路
264…放出流路
265…開口部
340…安全弁
341…ボディ
341a…端面
344…ディスクスライド
344a,344c…小径部
344b…大径部
349,383,392…Oリング
353…バネ
354…可溶合金
356…溶融物流路
361…流路
361a…小径部
361b…大径部
363…内部流路
363a,363b…孔部
364…放出流路
364a…孔部
373…フィルタ
381…第1のスリーブ
381a…凸部
382…第2のスリーブ
382a…壁部
384,386…孔部
385…貫通穴
385a,385b…孔部
387…第3のスリーブ
391…第4のスリーブ
464…放出流路
464a…孔部
VE…車両
FTK…高圧ガスタンク
L1…第1のガス流路
L2…第2のガス流路
L21…共通流路
L22,L23…分岐路
SP1,SP2…場所
Claims (6)
- 流体の収容容器または移送経路上に設けられる安全弁装置であって、
前記安全弁装置内の前記流体の流路において、該流路の内周に沿って摺動して、該流路を開閉する弁部と、
前記弁部を保持するための保持部であって、該保持部の少なくとも一部に、所定温度以上で溶融する性質を有し、溶融した際に該弁部を開方向に摺動させる可溶部を備えた保持部と、
前記弁部が開の状態の際に、前記流体を前記安全弁装置から外部に放出する放出流路と、
前記放出流路の外部放出側の開口部からの前記弁部の開操作を可能とする開操作部と
を備えた安全弁装置。 - 前記弁部の摺動方向と、前記放出流路における前記流体の流通方向とは同一方向である請求項1記載の安全弁装置。
- 請求項1または請求項2記載の安全弁装置であって、
前記保持部は、
前記弁部の摺動方向に沿って移動することで該弁部を開状態にし、
前記可溶部の溶融時と、前記開操作部を用いた開操作時とで、前記保持部の移動方向が異なる
安全弁装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか記載の安全弁装置であって、
前記開操作部に装着されることで、前記放出流路に配管を気密に接続する接続部を備え、
前記弁部は、接続された前記配管の押圧力によって開弁する
安全弁装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか記載の安全弁装置であって、
前記安全弁は、車両に搭載され、
前記放出流路の開口部は、路面に向かって開口するように配置された
安全弁装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか記載の安全弁装置を備えた流体収容システムであって、
前記流体を収容する収容容器と、
前記収容容器に前記流体を充填するための充填経路と
を備え、
前記安全弁装置は、前記充填経路から分岐した経路上に設けられた
流体収容システム。
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