JP5270518B2 - 安全弁装置 - Google Patents

安全弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5270518B2
JP5270518B2 JP2009249623A JP2009249623A JP5270518B2 JP 5270518 B2 JP5270518 B2 JP 5270518B2 JP 2009249623 A JP2009249623 A JP 2009249623A JP 2009249623 A JP2009249623 A JP 2009249623A JP 5270518 B2 JP5270518 B2 JP 5270518B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
safety valve
flow path
valve
opening
sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009249623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011094712A (ja
Inventor
栄治 大川内
一志 沼▲崎▼
久紀 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp, Toyota Motor Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2009249623A priority Critical patent/JP5270518B2/ja
Publication of JP2011094712A publication Critical patent/JP2011094712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5270518B2 publication Critical patent/JP5270518B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Description

本発明は、流体の収容容器または移送経路上に設けられる安全弁装置に関する。
高圧ガス容器のガス出入口には容器元弁が設けられる。容器元弁には、ガスのガス消費装置側への流通を開閉する主止弁、ガス容器の圧力や温度が上昇した際にガスを外部に放出する安全弁などが内蔵される。こうした容器元弁では、主止弁が閉弁した状態で固着してしまった時に、容器内のガスを廃棄する場合や緊急時にガスを抜きたい場合、安全弁を開操作してガスを放出することがある。
例えば、下記特許文献1では、高圧ガス容器に装着する容器元弁において、主止弁によって開閉される第1のガス流通経路と平行して、安全弁によって開閉される第2のガス流通経路を設け、主止弁の開閉用ハンドルと同じ側に設けられた安全弁の開閉装置の開操作を行うことで、第2のガス流通経路と略垂直の方向で連通するガス放出流路からガスを放出する技術を開示している。
しかしながら、特許文献1の技術では、安全弁の開閉装置を主止弁の開閉用ハンドルと同じ側に設けているので、その開閉動作が難しく、特殊工具等を用いて作業する必要があった。また、ガスを円滑に放出するために、ガス放出流路の開口部側が他の機器等と干渉しないように安全弁を配置することは勿論のこと、安全弁の開閉装置側も作業スペースを確保する必要があった。その結果、高圧ガス容器を車両等に搭載する場合には、その搭載の制約を受けること、あるいは、作業スペースを確保するために、車両等を大型化する必要があることが問題となっていた。かかる問題は、高圧ガス容器に装着する容器元弁に限らず、種々の流体用の安全弁に共通する問題であった。
特開2008−232408号公報
上述の問題の少なくとも一部を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、安全弁の作業上、または、配置上の利便性を向上させることである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]流体の収容容器または移送経路上に設けられる安全弁装置であって、前記安全弁装置内の前記流体の流路において、該流路の内周に沿って摺動して、該流路を開閉する弁部と、前記弁部を保持するための保持部であって、該保持部の少なくとも一部に、所定温度以上で溶融する性質を有し、溶融した際に該弁部を開方向に摺動させる可溶部を備えた保持部と、前記弁部が開の状態の際に、前記流体を前記安全弁装置から外部に放出する放出流路と、前記放出流路の外部放出側の開口部からの前記弁部の開操作を可能とする開操作部とを備えた安全弁装置。
かかる構成の安全弁装置は、いわゆる溶栓としての可溶部のほかに、放出流路の外部放出側の開口部から弁部の開操作を可能とする開操作部を備えているので、非常時などの所望のタイミングで、安全弁装置が設けられた収容容器や移送経路の圧抜きを行うことができる。ここで、放出流路の外部放出側の開口部には、流体の放出を円滑に行うために、一般的に、他の機器などは配置されない。したがって、容易に開操作を行うことができる。また、開口部側以外の方向から開操作を行うことがないので、つまり、開口部側以外の方向に作業スペースを確保する必要がないので、安全弁装置の配置上の自由度が向上する。また、安全弁装置を搭載する装置を小型化することができる。
[適用例2]前記弁部の摺動方向と、前記放出流路における前記流体の流通方向とは同一方向である適用例1記載の安全弁装置。
かかる構成の安全弁装置は、弁部の摺動方向と放出流路における流体の流通方向とが同じであるから、放出流路の外部放出側の開口部からの開操作を簡単な構成で行うことができる。また、装置を小型化することができる。また、弁部や保持部を放出流路から抜き出しやすいので、メンテナンスの作業性も向上する。
[適用例3]適用例1または適用例2記載の安全弁装置であって、前記保持部は、
前記弁部の摺動方向に沿って移動することで該弁部を開状態にし、前記可溶部の溶融時と、前記開操作部を用いた開操作時とで、前記保持部の移動方向が異なる安全弁装置。
かかる構成の安全弁装置は、可溶部が溶融した際と、開操作部を用いた開操作の際とでは、保持部が異なる方向に移動してもよい。こうすれば、開操作部や安全弁装置の設計の自由度を大きくすることができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれか記載の安全弁装置であって、前記開操作部に装着されることで、前記放出流路に配管を気密に接続する接続部を備え、前記弁部は、接続された前記配管の押圧力によって開弁する安全弁装置。
かかる構成の安全弁装置は、放出流路に配管を気密に接続し、配管の押圧力によって弁部を開弁することができる。つまり、配管を接続するだけの操作で、容易に開弁することができる。しかも、開弁による放出される流体は、配管を流通して放出されるので、配管の接続作業者の手元に流体が放出されることがない。その結果、開操作を安全に行うことができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれか記載の安全弁装置であって、前記安全弁は、車両に搭載され、前記放出流路の開口部は、路面に向かって開口するように配置された安全弁装置。
かかる構成の安全弁装置は、車両に搭載され、放出流路の開口部が路面に向かって開口しているので、車両の床面側から容易に開操作を行うことができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれか記載の安全弁装置を備えた流体収容システムであって、前記流体を収容する収容容器と、前記収容容器に前記流体を充填するための充填経路とを備え、前記安全弁装置は、前記充填経路から分岐した経路上に設けられた流体収容システム。
かかる構成の流体収容システムは、流体の流通経路の一部を、収容容器への流体の充填用と収容容器からの流体の放出用とで兼用することができる。したがって、省資源化に資する。また、システムの構成を簡略化し、小型化することができる。
本発明の実施例としての水素収容システム100を搭載した車両VEを示す説明図である。 容器元弁20の概略構成を示す説明図である。 安全弁40について水素の流れ方向に沿った断面を示す説明図である。 圧抜き作業時における安全弁40の動作を示す説明図である。 溶栓溶融時における安全弁40の動作を示す説明図である。 比較例としての従来の容器元弁220の概略構成を示す説明図である。 比較例としての従来の安全弁240の概略構成を示す説明図である。 第2実施例としての安全弁340について水素の流れ方向に沿った断面を示す説明図である。 圧抜き作業時における安全弁340の動作を示す説明図である。 溶栓溶融時における安全弁340の動作を示す説明図である。
A.第1実施例:
A−1.安全弁40の構成:
本発明の第1実施例について説明する。本発明の第1実施例としての水素収容システム100を搭載した車両VEを図1に示す。車両VEは、その動力源として燃料電子システムを搭載した車両である。本実施例では、水素収容システム100は、車両VEの後方のフロアパネルFPの下に搭載されている。ただし、水素収容システム100の設置場所は、当該箇所に限らず、配置スペース等を考慮して適宜設置すればよく、例えば、車両VEの前方やトランクルームの下方などであってもよい。
水素収容システム100は、燃料電池システムにおいて燃料ガスとして使用される水素を高圧状態で貯留する収容容器である高圧ガスタンクFTKと、高圧ガスタンクFTKの側面に装着される容器元弁20とを備えている。本実施例では、水素収容システム100は、車両VEの床下からメンテナンスを容易に行えるように、その路面側を露出させて設置されている。つまり、水素収容システム100と路面との間には、車両VEを構成する他の機器等は配置されていない。
容器元弁20の概略構成について図2に示す。図示するように、容器元弁20は、略立方体の筐体の内部に、高圧ガスタンクFTKとそれぞれ連通する、第1のガス流路L1と第2のガス流路L2とを備えている。第1のガス流路L1は、高圧ガスタンクFTKに貯留された高圧水素を燃料電池システム側に供給するための流路であり、主止弁36とジョイント37とを備えている。主止弁36は、燃料電池システムでの発電運転が停止された際や、車両VEの事故等の緊急時に、水素の供給を停止する電磁弁である。ジョイント37は、水素を燃料電池システムに供給するための水素供給装置(図示せず)に接続される。
第2のガス流路L2は、高圧ガスタンクFTKに水素を充填するため、また、高圧ガスタンクFTKから水素を外部に放出するための流路であり、高圧ガスタンクFTKと連通する共通流路L21と、共通流路L21から分岐する分岐路L22,L23とを備えている。共通流路L21は、本実施例においては、高圧ガスタンクFTKから容器元弁20に向かう方向(−X方向)に沿って設置される。
分岐路L22は、本実施例では、共通流路L21から、共通流路L21に対して略垂直に分岐し、−Y方向に沿って設置される。なお、図2では、簡略的(平面的)に図示するために、分岐路L22をZ方向に沿った方向に図示している。分岐路L22は、その経路上に逆止弁32とジョイント33とを備えている。ジョイント33は、外部から水素を高圧ガスタンクFTKに供給するための水素供給装置を接続する接続口であり、車両VEの−Y方向の外縁部に設けられる。つまり、分岐路L22及び共通流路L21は、高圧ガスタンクFTKに水素を充填するための充填経路として機能する。逆止弁32は、高圧ガスタンクFTKからジョイント33側への水素の逆流を防止する。
分岐路L23は、本実施例では、共通流路L21から、共通流路L21に対して略垂直に分岐し、重力方向下向き(−Z方向)に沿って配置される。分岐路L23は、分岐点の反対側(−Z方向側)の先端部に安全弁40を備えている。安全弁40の構成については後述する。
かかる容器元弁20の周囲においては、図2に示すように、そのメンテナンスが不利な場所SP1と、有利な場所SP2とが存在する。メンテナンスが不利な場所SP1とは、水素収容システム100を搭載する装置の構成機器等が配置され、容器元弁20の周囲が外部に向かって開放されていない場所であり、メンテナンスが有利な場所SP2とは、構成機器等が配置されず、容器元弁20の周囲が外部に向かって開放されている場所である。本実施例においては、容器元弁20の重力方向の上面及び側面は、車両VEの構成機器、フレーム、ボディなどが配置されるので、メンテナンスが行いにくく、メンテナンスが不利な場所SP1に該当し、容器元弁20の重力方向底面は、構成機器が配置されていないので、メンテナンスが行いやすく、メンテナンスが有利な場所SP2に該当する。
安全弁40の概略構成について図3に示す。図3は、安全弁40について、水素の流れ方向に沿った断面を示す説明図である。図示する安全弁40は、通常使用時の状態を示している。ここでの通常使用時とは、安全弁40が閉の状態であることをいう。図示するように、安全弁40は、ボディ41とケーシング42とがボルト43によって連結されて構成される。ボディ41のケーシング42と反対側(Z方向側)の端部の外周を、分岐路L23の内周と嵌合させることで、分岐路L23と安全弁40とが接続する。以降、ボディ41の側(Z方向側)を上流側、ケーシング42の側(−Z方向側)を下流側ともいう。
ボディ41の断面内部には、ボディ41の上流側の端部から−Z方向に貫通する流路61が形成されている。また、ボディ41は、その下流側の端面がさらに下流側に突出した円筒状のガイド47を備えている。ガイド47の内側には、流路61と連通し、−Z方向に貫通する流路62が形成され、外側には空間46が形成されている。流路62の径は、流路61の径よりも大きく形成されている。
流路61,62には、ディスクスライド44が収納されている。ディスクスライド44は、流路61,62を摺動する弁体であり、流路61の径に略等しい径の小径部44aと、流路62の径に略等しい径の大径部44bとを備えている。ディスクスライド44は、請求項の弁部に該当する。小径部44aの上流側部分は流路61に嵌合し、小径部44aのボディ41側の側面には、Oリング49が設けられている。こうして、流路61と流路62とは気密に区画されている。大径部44bの下流側の端面には、角部を凹曲面形状に切り欠いた凹部44cが形成されている。流路62は、ディスクスライド44によって、上流側流路62aと、下流側流路62bとに分離されるが、ディスクスライド44には、内部流路63と孔部63a〜63cとが形成されており、これらを介して上流側流路62aと下流側流路62bとが連通する。
また、ケーシング42の断面内部には、流路62と連通し、−Z方向に貫通する放出流路64が形成されている。放出流路64は、ディスクスライド44が摺動する流路61,62と同一方向に形成されている。また、放出流路64の開口部は、−Z方向に向かって、つまり、路面に向かって開口している。
空間46とその下流側の放出流路64の領域には、ディスクスライド44を閉の位置に保持する保持部50が設けられている。保持部50は、上流側から順に、バネ53、ガイドスライド52、ボール51、可溶合金54、スリーブ55を備えている。スリーブ55は、ガイド47よりも下流側において、放出流路64を形成するケーシング42の側面から放出流路64の流路軸方向に向かって、ガイド47よりも流路軸方向に近い位置まで張り出すように設けられている。
ガイドスライド52の下流側かつガイド47側には、凹曲面形状に切り欠かれたボール退避部57が形成されている。ガイドスライド52、可溶合金54、スリーブ55は、バネ53によって下流側に付勢され、ケーシング42の内側面から張り出した凸部42aにスリーブ55が当接することで、所定位置に配置される。このとき、ガイドスライド52は、ガイド47側の面であってボール退避部57が形成されていない位置でボール51を係止し、ボール51が空間46に移動するのを阻止する。
可溶合金54は、所定温度以上で溶融する性質を有した低融点合金であり、いわゆる溶栓として機能する。また、ケーシング42において、可溶合金54の脇には、可溶合金54が溶融した際に溶融物を滞留させる溶融物流路56が形成されている。
また、ガイド47には、流路62と空間46との間を貫通するボール穴48が設けられ、その中に上述のボール51が収納されている。ボール51の空間46側の端部は、ガイドスライド52に係止され、その反対側の端部は、ボール穴48から下流側流路62b側に突出した状態で、ディスクスライド44の凹部44cと嵌合している。かかる位置関係により、ディスクスライド44は、小径部44aが流路61に嵌合し、流路61と上流側流路62aとの間を水素が流通不可能な状態で保持されている。このとき、流路61の水素の内圧によって、ディスクスライド44に作用する−Z方向の力は、ボール51を介して、ボディ41とケーシング42とによって支持されている。
また、ケーシング42の放出流路64の側面の下流側には、ネジ切りされたネジ部42bが形成され、放出口71が下流側からネジ作用により脱着可能に嵌め込まれている。ネジ部42bは、請求項の開操作部に該当する。放出口71は、管形状部71aとフランジ形状部71bとからなり、これらの内部には、放出流路64が形成される。また、管形状部71aのケーシング42側の側面の上流側にはOリング72が設けられ、これによりケーシング42と放出口71とは気密に接続される。
放出口71は、フランジ形状部71bが、ケーシング42の下流側の端面と当接する位置までケーシング42に嵌め込まれ、このとき、管形状部71aの上流側の端面は、スリーブ55と当接しない位置に位置している。つまり、管形状部71aにおける放出流路64の流路軸方向(Z方向)の長さは、放出口71をケーシング42に嵌め込んだ際に、管形状部71aの上流側の端面がスリーブ55に当接することがない長さに形成されている。また、放出口71の下流側の開口部には、通気可能なフィルタ73が貼り付けられている。フィルタ73は、安全弁40の内部への異物の混入を防止する。
A−2.安全弁40の動作:
上述した安全弁40の動作について以下に説明する。
A−2−1.圧抜き作業時の動作:
圧抜き作業時の安全弁40の動作について、図4を用いて説明する。圧抜き作業とは、第1のガス流路L1の主止弁36が閉弁した状態で固着してしまった時に、高圧ガスタンクFTKの水素を廃棄する場合や緊急時に水素を抜きたい場合に、作業員の手動操作により、安全弁40を開弁して、高圧ガスタンクFTKに貯留された水素を外部に放出する作業をいう。
図4に示すように、圧抜き作業においては、作業者は、放出口71を安全弁40から取り外し、放出口71に代えて圧抜装置80を安全弁40に装着する。圧抜装置80は、ナット部81と配管部82とを備えており、ナット部81をケーシング42の下流側の開口部に嵌め込むことで、ケーシング42と圧抜装置80とを接続できる。配管部82のケーシング42側の側面の上流側にはOリング83が設けられ、これによりケーシング42と圧抜装置80とは気密に接続される。
また、配管部82における放出流路64の流路軸方向(Z方向)の長さは、上述した放出口71の管形状部71aよりも長く、配管部82の上流側の端面がスリーブ55に当接し、さらに、スリーブ55とガイド47の下流側の端面とが当接する位置まで、スリーブ55を上流側に押し上げることができる長さに形成されている。
作業者が、かかる圧抜装置80を安全弁40に接続することにより、スリーブ55は、圧抜装置80の押圧力によって、バネ53の付勢力に逆らって、ガイド47の下流側の端面と当接する位置まで上流側に移動する。また、スリーブ55の上流側への移動に伴って、可溶合金54及びガイドスライド52は、スリーブ55と同じ距離だけ上流側に移動する。すると、ボール穴48に収納されたボール51の位置と、ボール退避部57の位置とがZ方向において同一位置となり、ボール51は、流路61の水素の内圧によってディスクスライド44を介して受ける作用力により、ボール退避部57に移動する。
このように、ディスクスライド44を支持していたボール51がボール退避部57に退避することによって、図4に示すように、ディスクスライド44は、水素の内圧によって下流側に向けた作用力を受けて、凹部44cがスリーブ55と当接する位置まで下流側に移動する。こうして、小径部44aの上流側の先端部は、流路61よりも下流側に移動し、流路61と流路62とは、水素が流通可能に連通した状態となる。このような動作により安全弁40が開状態となることで、高圧ガスタンクFTKの水素は、共通流路L21と、分岐路L23と、安全弁40の流路61、上流側流路62a、孔部63a〜63c、内部流路63、放出流路64とを介して、外部へ放出される。
A−2−2.溶栓としての動作:
溶栓としての安全弁40の動作について、図5を用いて説明する。高圧ガスタンクFTKの水素の温度が異常上昇すると、ボディ41やケーシング42を介して可溶合金54の温度も上昇し、当該温度が所定温度に達すると、可溶合金54が溶融して溶融物流路56に移動する。
すると、図5に示すように、バネ53の付勢力により、ガイドスライド52が可溶合金54のスペース分だけ下流側に移動する。つまり、ガイドスライド52の上流側の端面が、ボール51よりも下流側に位置することとなる。その結果、ボール51は、流路61の水素の内圧によってディスクスライド44を介して受ける作用力により、空間46側に移動する。
このように、ディスクスライド44を支持していたボール51が空間46側に退避することによって、図5に示すように、ディスクスライド44は、水素の内圧によって下流側に向けた作用力を受けて、凹部44cがスリーブ55と当接する位置まで下流側に移動する。こうして、小径部44aの上流側の先端部は、流路61よりも下流側に移動し、流路61と流路62とは、水素が流通可能に連通した状態となる。このような動作により安全弁40が開状態となることで、高圧ガスタンクFTKの水素は、共通流路L21と分岐路L23と、安全弁40の流路61、上流側流路62a、孔部63a〜63c、内部流路63、放出流路64とを介して、外部へ放出される。
A−3.効果:
上述した安全弁40の効果について説明する前に、比較例としての従来の安全弁装置について説明する。図6は、従来の水素収容システム200における容器元弁220の概略構成を示している。本発明の容器元弁20と同様の構成については、図2と同一の符号を付して説明を省略し、容器元弁20と異なる点についてのみ以下に説明する。水素収容システム100を構成する容器元弁220には、安全弁240が設けられている。ただし、容器元弁220は、容器元弁20の共通流路L21及び分岐路L23に対応する経路のみを備えている。すなわち、容器元弁220は、分岐路L22を備えていない点が容器元弁20とは異なる。この相違点により、水素収容システム200では、高圧ガスタンクFTKに水素を充填するための経路と、高圧ガスタンクFTKから水素を外部に放出するための経路とは、それぞれ個別的に設けられることとなる。
安全弁240の概略構成を図7に示す。安全弁240は、六角部242、弁体244、バネ253、可溶合金254、流路261、放出流路264、開口部265を備えている。流路261は、共通流路L21と接続される。放出流路264は、一端側で流路261と略垂直に連通し、他端側で水素を外部に放出する開口部である開口部265に連通している。弁体244は、流路261と放出流路264との接続箇所に設けられ、通常時には、可溶合金254及び六角部242によって、流路261と放出流路264とを気密に区画する位置に係止されている。六角部242は、ネジ構造により261の流路軸方向に移動可能に構成されている。
かかる安全弁240は、流路261の水素の温度が異常上昇し、可溶合金254が溶融すると、バネ253の付勢力により、弁体244が−X方向に移動する。また、圧抜き作業時には、作業員が工具を用いて六角部242を回転させ、六角部242を−X方向に移動させる。すると、バネ253の付勢力により、弁体244が−X方向に移動する。これらのように、弁体244が−X方向に移動すると、流路261と放出流路264とが連通し、安全弁240は開状態となり、開口部265から水素が外部に放出される。
このように、従来の安全弁240における圧抜き作業では、作業者は、安全弁240の−X方向側から、すなわち、メンテナンスが不利な場所SP1(図6参照)から六角部242を操作する必要があった。あるいは、安全弁240の−X方向側に、メンテナンスのためのスペースを十分に確保する必要があった。
一方、上述した安全弁40は、いわゆる溶栓として機能する可溶合金54のほかに、安全弁40の放出流路64の開口部側から安全弁40の開操作を行うことができるネジ部42bを備えている。したがって、非常時などの所望のタイミングで、安全弁40が設けられた高圧ガスタンクFTKの圧抜きを行うことができる。放出流路64の開口部側には、水素の放出を円滑に行うために、他の機器などは配置されていないので、容易に開操作を行うことができる。上述の実施例では、安全弁40は、車両VEに搭載され、放出流路64の開口部が路面に向かって開口しているので、車両VEの床面側から、つまり、メンテナンスが有利な場所SP2(図2参照)から容易に開操作を行うことができる。また、開口部側以外の方向から開操作をすることがないので、つまり、開口部側以外の方向に作業スペースを確保する必要がないので、安全弁40の配置上の自由度が向上すると共に、安全弁40を搭載する車両VEを小型化することができる。
また、安全弁40は、ディスクスライド44の摺動方向と、放出流路64における水素の流通方向とが同じであるから、放出流路64の開口部側からの安全弁40の開操作を簡単な構成で行うことができる。つまり、特別な伝達機構などによって、開操作による作用力の方向を変換する必要がない。その結果、安全弁40を小型化することができる。
また、安全弁40は、圧抜き作業時と溶栓溶融時とでは、保持部50が反対方向に移動するが、いずれの方向に移動した場合であっても、安全弁40を開状態にすることができる。したがって、一つの方向に移動した場合にのみ開状態にできる場合と比べて、安全弁40の開操作の方法や安全弁40の設計の自由度を大きくすることができる。
また、安全弁40は、ケーシング42に圧抜装置80を気密に接続し、圧抜装置80の上流側への押圧力によってディスクスライド44を開方向へ移動させて安全弁40を開弁することができる。したがって、圧抜装置80を接続するだけの操作で、容易に開弁することができる。しかも、開弁による放出される水素は、配管部82を流通して放出されるので、圧抜装置80の接続作業者の手元に水素が放出されることがない。その結果、開操作を安全に行うことができる。
また、安全弁40は、外部から高圧ガスタンクFTKに水素を充填する共通流路L21及び分岐路L22から分岐した分岐路L23上に設けられているので、高圧ガスタンクFTKへの水素の充填用と、高圧ガスタンクFTKからの水素の放出用とに共通流路L21を兼用することができる。その結果、水素収容システム100の構成を簡略化し、小型化、省資源化に資する。
B.第2実施例:
本発明の第2実施例について説明する。第2実施例としての水素収容システムは、安全弁の構成が第1実施例と異なる。以下、第1実施例と異なる点についてのみ説明する。
B−1.安全弁340の構成:
第2実施例としての安全弁340の概略構成について図8に示す。図8は、安全弁340について、水素の流れ方向に沿った断面を示す説明図である。図示する安全弁340は、通常使用時の状態を示している。図示するように、安全弁340は、ボディ341の内部に、第1のスリーブ381、ディスクスライド344、第2のスリーブ382、第3のスリーブ387が収容されて構成される。ボディ341の第1のスリーブ381と反対側(Z方向側)の端部の外周を、分岐路L23の内周と嵌合させることで、分岐路L23と安全弁340とが接続する。以降、ボディ341の側(Z方向側)を上流側、第1のスリーブ381の側(−Z方向側)を下流側とも言う。
ボディ341の断面内部には、ボディ341の上流側の端部から−Z方向に貫通する流路361が形成されている。流路361の上流側は相対的に径が小さく(当該部位を小径部361aともいう)、下流側は相対的に径が大きく形成されている(当該部位を大径部361bともいう)。大径部361bの内部には、第1のスリーブ381がネジ機構によって嵌め込まれ、第1のスリーブ381とボディ341とが螺着している。第1のスリーブ381の内部は、−Z方向に貫通する貫通穴を有しており、当該貫通穴には、ディスクスライド344が収容されている。また、第1のスリーブ381の内部には、貫通穴の中心に向かって張り出した凸部381aが形成されている。
ディスクスライド344は、流路361の小径部361aの径に略等しい径の小径部344aと、第1のスリーブ381の貫通穴の径に略等しい径の大径部344bと、小径部344aの径と等しい径の小径部344cとを、上流側から下流側に向かって上述した順に備えている。また、ディスクスライド344の内部には、上流側から下流側に貫通する内部流路363が形成されている。小径部344aの上端側は、流路361の小径部361aに摺動可能に収容され、その側面はOリング349によってボディ341との間を気密に保たれている。大径部344bは、Z方向において、第1のスリーブ381の貫通穴に摺動可能に、ボディ341と凸部381aとの間に収容され、その側面はOリング349によってボディ341との間を気密に保たれている。
ディスクスライド344の大径部344bと、大径部361bの上流側のボディ341の端面341aとの間には、可溶合金354が配置され、その脇の第1のスリーブ381及びボディ341には、溶融物流路356が形成されている。また、大径部344bと凸部381aとの間には、バネ353が配置されており、バネ353は、大径部344bを上流側に付勢している。
第1のスリーブ381の貫通穴の、凸部381aよりも下流側には、第2のスリーブ382が、ネジ機構により脱着可能に下流側から嵌め込まれている。第2のスリーブ382の側面は、Oリング383によって第1のスリーブ381との間を気密に保たれている。第2のスリーブ382の内部には、上流側から水素の流れ方向に沿って孔部384が形成され、また、下流側から水素の流れ方向に沿って孔部386が形成されている。孔部384と孔部386との間には、壁部382aが形成され、孔部384と孔部386との間を区画している。孔部384は、内部流路363と、内部流路363の上流側の開口部である孔部363aと、下流側の開口部である孔部363bとを介して、流路361と連通している。
また、第2のスリーブ382の内部には、水素の流れ方向に沿って、貫通穴385が複数(本実施例では4つ)設けられている。貫通穴385は、孔部384側の開口部である孔部385aと、孔部386側の開口部である孔部385bとを介して、孔部384と孔部386とを連通させている。なお、図8に示す断面では、2つの貫通穴385が形成されており、壁部382aが、貫通穴385をはさんで第2のスリーブ382と分離しているように図示しているが、貫通穴385が形成されていない断面(図示せず)においては、これらは一体に形成されている。また、貫通穴385の数は、特に限定するものではなく、例えば、1つでもよいし、6つでもよい。
通常使用時においては、上述したディスクスライド344の小径部344cは、凸部381a及び孔部384の内周に摺動可能に収容されている。小径部344cの下流側の側面は、Oリング349によって、第2のスリーブ382との間を気密に保たれている。かかるディスクスライド344と第2のスリーブ382との位置関係により、孔部385aは、ディスクスライド344によって塞がれた状態となっている。
孔部386には、第3のスリーブ387が、ネジ機構により脱着可能に下流側から嵌め込まれている。第3のスリーブ387の側面は、Oリング388によって第2のスリーブ382との間を気密に保たれている。第3のスリーブ387の断面内部には、孔部386と連通し、−Z方向に貫通する放出流路364が形成されている。放出流路364は、ディスクスライド344が摺動する方向と同一方向に形成されている。また、放出流路364の開口部は、−Z方向に向かって、つまり、路面に向かって開口している。当該開口部には、通気可能なフィルタ373が貼り付けられている。孔部386は、放出流路364の上流側の開口部である孔部364aと、放出流路364とフィルタ373とを介して、大気と連通している。
かかる構成の安全弁340は、流路361と内部流路363と孔部384とが連通し、また、貫通穴385と孔部386と放出流路364と大気とが連通しているが、上述したディスクスライド344と第2のスリーブ382との位置関係により、孔部385aが塞がれているので、流路361と大気とは、水素が流通不可能となっている。なお、可溶合金354、バネ353、第1のスリーブ381は、請求項の保持部に該当する。
B−2.安全弁340の動作:
上述した安全弁340の動作について以下に説明する。
B−2−1.圧抜き作業時の動作:
圧抜き作業時の安全弁340の動作について、図9を用いて説明する。図9に示すように、圧抜き作業においては、作業者は、第3のスリーブ387を安全弁340から取り外し、第3のスリーブ387に代えて、第4のスリーブ391を安全弁340に装着する。第4のスリーブ391は、第3のスリーブ387と同様に、ネジ機構により、第2のスリーブ382に嵌め込まれる。第4のスリーブ391の側面にはOリング392が設けられ、これにより第2のスリーブ382と第4のスリーブ391とは気密に接続される。
第4のスリーブ391は、第3のスリーブ387と同様に、内部断面に放出流路464が形成されており、第4のスリーブ391が第2のスリーブ382と接続されると、放出流路464は、その上流側の開口部である孔部464aを介して、孔部386と連通する。放出流路464は、第3のスリーブ387の放出流路364よりも長く形成されている。
作業者は、かかる第4のスリーブ391を安全弁340に接続した後、さらに、図9に示すように、ディスクスライド344によって塞がれていた孔部385aが開口して、孔部384と貫通穴385とを連通させる位置まで、第2のスリーブ382を、ネジ機構を利用して、下流側に移動させる。かかる動作により、流路361は、内部流路363、孔部384、貫通穴385、孔部386、放出流路464を介して大気と流通可能となり、安全弁40が開状態となる。その結果、高圧ガスタンクFTKの水素は、これらの流路を介して、外部へ放出される。このように、第4のスリーブ391を接続してから、圧抜き動作を行えば、外部に放出される水素を所望の位置(例えば、作業者から離れた安全な場所)で放出することができ、安全に圧抜き作業を行うことができる。ただし、第4のスリーブ391の接続は必須ではなく、作業者の手元に水素が放出されてもよい場合には、第3のスリーブ387を安全弁340に接続した状態で、上述の圧抜き動作を行ってもよい。
B−2−2.溶栓としての動作:
溶栓としての安全弁340の動作について、図10を用いて説明する。高圧ガスタンクFTKの水素の温度が異常上昇すると、ボディ341や第1のスリーブ381を介して可溶合金354の温度も上昇し、当該温度が所定温度に達すると、可溶合金354が溶融して溶融物流路356に移動する。
すると、図10に示すように、バネ353の付勢力により、ディスクスライド344が可溶合金354のスペース分だけ上流側に移動する。かかる動作により、孔部385aを塞いでいたディスクスライド344は、孔部385aを開口する位置まで上流側に移動し、安全弁40が開状態となる。その結果、高圧ガスタンクFTKの水素は、これらの流路を介して、外部へ放出される。
B−3.効果:
上述した安全弁340は、いわゆる溶栓として機能する可溶合金354のほかに、安全弁40の放出流路364の開口部側から安全弁340の開操作を行うことができる第2のスリーブ382を備えている。したがって、非常時などの所望のタイミングで、安全弁340が設けられた高圧ガスタンクFTKの圧抜きを行うことができる。また、第1実施例と同様に、放出流路364の開口部側には、水素の放出を円滑に行うために、他の機器などは配置されていないので、容易に開操作を行うことができるなど、第1実施例と同様の効果を奏する。
また、安全弁340は、ディスクスライド344の摺動方向と、放出流路364における水素の流通方向とが同じであるから、放出流路364の開口部側からの安全弁340の開操作を簡単な構成で行うことができる。また、安全弁340は、第2のスリーブ382を下流側に移動させるだけの操作で、容易に開弁することができる。しかも、開弁による放出される水素は、第4のスリーブ391を流通して放出されるので、圧抜き作業者の手元に水素が放出されることがない。その結果、開操作を安全に行うことができる。
また、安全弁340は、圧抜き作業時における可動部材が第2のスリーブ382のみである。したがって、圧抜き作業後に、第2のスリーブ382を通常使用時の状態となるまで上流側に戻せば、特にメンテナンスを行わなくても、安全弁340を継続して使用することができ、利便性が高い。
C.変形例:
上述の実施例の変形例について説明する。
C−1.変形例1:
上述の実施形態においては、安全弁40を容器元弁20の分岐路L23に設ける構成について示したが、安全弁40の設置場所は、高圧ガスの収容容器に直接的に設けるものであってもよいし、高圧ガスの移送経路、例えば、管路上に設けるものであってもよい。
また、安全弁40を設ける収容容器や移送経路は、高圧水素に係るものに限らず、大気圧以上の圧力で貯留される種々のガスに係るものとしてもよい。例えば、車両VEが天然ガス自動車である場合には、天然ガスに係るものであってもよい。もとより、安全弁40は、気体に係るものに限らず、蒸気、液体など、種々の流体に係るものであってもよい。
C−2.変形例2:
上述の実施形態においては、溶栓としての動作時は、ボール51が空間46に退避することによって、安全弁40を開弁させる構成について示したが、溶栓としての動作時の安全弁40の動作は、かかる構成に限るものではない。例えば、ガイドスライド52がその下流側に備えるボール退避部57と同様の凹形状を上流側にも備え、当該凹形状にボール51が退避することにより、安全弁40を開弁させる構成としてもよい。
C−3.変形例3:
上述の実施形態においては、圧抜装置80を安全弁40に装着することにより、安全弁40の開操作を可能とする構成について示したが、安全弁40の開操作を可能とする構成は、上述の例に限られるものではない。例えば、ケーシング42の下流側の端面にハンドル機構を設け、当該ハンドル機構を作業者が回すことで、ハンドルの軸部が上流側に移動し、その押圧力によって、スリーブ55が上流側に移動し、開操作を行える構成としてもよい。
また、流路61と放出流路64とは、必ずしも同一の方向に形成されている必要はなく、例えば、直交する方向に形成されていてもよい。このような構成は、例えば、上述のハンドル機構に加え、更に、ハンドル機構の軸部の移動方向をスリーブ55の移動方向に変換するギア機構などを備える構成とすることにより実現可能である。このようにしても、放出流路64の開口側から安全弁40の開操作が行える。
C−4.変形例4:
上述の実施形態においては、安全弁40を開弁するために、圧抜き作業時と溶栓としての動作時とで、ディスクスライド44を逆方向に摺動させる構成としたが、同一方向に摺動させて開弁する構成としてもよい。例えば、上述のハンドル機構を設け、圧抜き作業時にはスリーブ55を下流側に移動な構成としてもよい。こうすれば、圧抜き作業時、溶栓としての動作時のいずれの場合も、ボール51を空間46に退避させ、ディスクスライド44を下流側に摺動させて、開弁を行える。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態における本発明の構成要素のうち、独立クレームに記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。
20…容器元弁
32…逆止弁
33,37…ジョイント
36…主止弁
40…安全弁
41…ボディ
42…ケーシング
42a…凸部
42b…ネジ部
43…ボルト
44…ディスクスライド
44a…小径部
44b…大径部
44c…凹部
46…空間
47…ガイド
48…ボール穴
49…Oリング
50…保持部
51…ボール
52…ガイドスライド
53…バネ
54…可溶合金
55…スリーブ
56…溶融物流路
57…ボール退避部
61,62…流路
62a…上流側流路
62b…下流側流路
63…内部流路
63a〜63c…孔部
64…放出流路
71…放出口
71a…管形状部
71b…フランジ形状部
72…Oリング
73…フィルタ
80…圧抜装置
81…ナット部
82…配管部
83…Oリング
100,200…水素収容システム
220…容器元弁
240…安全弁
242…六角部
244…弁体
253…バネ
254…可溶合金
261…流路
264…放出流路
265…開口部
340…安全弁
341…ボディ
341a…端面
344…ディスクスライド
344a,344c…小径部
344b…大径部
349,383,392…Oリング
353…バネ
354…可溶合金
356…溶融物流路
361…流路
361a…小径部
361b…大径部
363…内部流路
363a,363b…孔部
364…放出流路
364a…孔部
373…フィルタ
381…第1のスリーブ
381a…凸部
382…第2のスリーブ
382a…壁部
384,386…孔部
385…貫通穴
385a,385b…孔部
387…第3のスリーブ
391…第4のスリーブ
464…放出流路
464a…孔部
VE…車両
FTK…高圧ガスタンク
L1…第1のガス流路
L2…第2のガス流路
L21…共通流路
L22,L23…分岐路
SP1,SP2…場所

Claims (6)

  1. 流体の収容容器または移送経路上に設けられる安全弁装置であって、
    前記安全弁装置内の前記流体の流路において、該流路の内周に沿って摺動して、該流路を開閉する弁部と、
    前記弁部を保持するための保持部であって、該保持部の少なくとも一部に、所定温度以上で溶融する性質を有し、溶融した際に該弁部を開方向に摺動させる可溶部を備えた保持部と、
    前記弁部が開の状態の際に、前記流体を前記安全弁装置から外部に放出する放出流路と、
    前記放出流路の外部放出側の開口部からの前記弁部の開操作を可能とする開操作部と
    を備えた安全弁装置。
  2. 前記弁部の摺動方向と、前記放出流路における前記流体の流通方向とは同一方向である請求項1記載の安全弁装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の安全弁装置であって、
    前記保持部は、
    前記弁部の摺動方向に沿って移動することで該弁部を開状態にし、
    前記可溶部の溶融時と、前記開操作部を用いた開操作時とで、前記保持部の移動方向が異なる
    安全弁装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか記載の安全弁装置であって、
    前記開操作部に装着されることで、前記放出流路に配管を気密に接続する接続部を備え、
    前記弁部は、接続された前記配管の押圧力によって開弁する
    安全弁装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか記載の安全弁装置であって、
    前記安全弁は、車両に搭載され、
    前記放出流路の開口部は、路面に向かって開口するように配置された
    安全弁装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか記載の安全弁装置を備えた流体収容システムであって、
    前記流体を収容する収容容器と、
    前記収容容器に前記流体を充填するための充填経路と
    を備え、
    前記安全弁装置は、前記充填経路から分岐した経路上に設けられた
    流体収容システム。
JP2009249623A 2009-10-30 2009-10-30 安全弁装置 Expired - Fee Related JP5270518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009249623A JP5270518B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 安全弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009249623A JP5270518B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 安全弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011094712A JP2011094712A (ja) 2011-05-12
JP5270518B2 true JP5270518B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=44111854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009249623A Expired - Fee Related JP5270518B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 安全弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5270518B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101469578B1 (ko) * 2013-03-29 2014-12-05 한국원자력연구원 일자형 기밀 밸브
JP6011566B2 (ja) 2014-03-05 2016-10-19 トヨタ自動車株式会社 可溶式安全弁

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58195200U (ja) * 1982-06-23 1983-12-26 いすゞ自動車株式会社 車両用エアタンクの安全弁
JP4593811B2 (ja) * 2000-03-02 2010-12-08 株式会社ハマイ 安全弁及び一体型弁
JP5118806B2 (ja) * 2005-06-01 2013-01-16 トヨタ自動車株式会社 高圧タンク
JP2007032825A (ja) * 2005-07-21 2007-02-08 Access Kasuga:Kk 不法駐車防止栓
JP5068093B2 (ja) * 2007-03-23 2012-11-07 Udトラックス株式会社 高圧ガス容器の安全弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011094712A (ja) 2011-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109416152B (zh) 储罐阀
CN109416151B (zh) 储罐阀
JP5386249B2 (ja) 車両用高圧タンクのバルブ装置
JP4496477B2 (ja) ガス容器用バルブアッセンブリ
JP5030230B2 (ja) 加圧流体シリンダ
US20090166359A1 (en) Element for Controlling Filling and/or Drawing of a Pressurized Gas, Tank and Circuit Provided with such an Element
KR102151471B1 (ko) 충전장치
US20100206403A1 (en) Valve device
CN110945278B (zh) 带有残余压力功能的紧凑气体瓶阀
JP5270518B2 (ja) 安全弁装置
JP4714125B2 (ja) ガス燃料用配管装置
JP2006214491A (ja) ガス貯蔵装置、バルブ装置及びガス供給システム
JP5685426B2 (ja) 苛酷な環境用の緊急時流体供給源
JP4877947B2 (ja) リリーフ弁及び燃料電池システム
JP2007162763A (ja) バルブ装置
JP5635813B2 (ja) 液封防止機構内蔵逆止弁
JP2011522171A (ja) 加圧ガス受け取り装置、ディスペンサー・受け取り装置アセンブリー、及び対応する供給システム
CN113137568A (zh) 用于液化气储罐的内置式紧急切断装置
KR101986456B1 (ko) 배관 차단장치
CZ20012998A3 (cs) Rychlouzavírací ventil
JP4923191B2 (ja) 燃料電池システムに用いる水素ガス容器用バルブ装置
JP3071653U (ja) 冷媒設備用の複合バルブ
JP2005214268A (ja) ガスタンク用止め弁
US6615851B2 (en) Storage vessel for liquid high-purity substances
KR20240071575A (ko) 차단과 배출 기능 통합형 수동 밸브를 갖춘 수소탱크 밸브 및 수소탱크 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130509

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5270518

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees