JP4593811B2 - 安全弁及び一体型弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、溶栓を用いた安全弁係り、詳しくは、ガスを燃料として使用する自動車の燃料タンクに使用される安全弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
天然ガスなどの可燃性ガスをエンジンの燃料として用いる自動車に搭載される燃料タンクは、軽量化を図るためプラスチック製タンクが用いられている。このプラスチック製タンクは、軽量であるが、金属製のタンクに比べると、熱や圧力の上昇に対して十分な強さを備えていない。
また、自動車は、エンジンから発せられる熱や、太陽熱などによって車体自体の熱が上昇する要素を備えており、上記燃料タンクの設置されている周囲の温度も、車体の外側の温度よりもかなり高いものとなっている。
【0003】
以上のような背景のもと、タンクの温度上昇に伴う内圧の上昇による破裂を防止するために、燃料タンクには安全弁が取り付けられている。この安全弁は、弁周囲の雰囲気の温度が上昇すると溶栓が溶けて、弁が開放される構造となっている。
このような燃料タンクの安全弁として用いられるものには、図10及び図11に示されているような構造の安全弁9がある。この安全弁9は、ガスを排出するための通路92を本体91に形成し、該通路92に、溶栓として可溶材料93を充填したものがある。
上記構造の安全弁の作用は、次のようなものである。弁周囲の温度が予め定められた所定の値まで上昇すると、可溶材料93が溶解し、溶解した可溶材料93が、ガスの圧力によって通路92の外側に押出され、通路92が弁の外側に連通し、ガスが排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の安全弁では、可溶材料93にガス圧が常時作用している状態となっている。このため、溶栓を構成する可溶材料は、クリープによって長い時間をかけて本体91の外側に押し出されてしまう。また、周囲の温度が既述の予め設定された溶解温度に達していない場合であっても、溶栓の温度が上昇すると、クリープが発生し易くなる。このように、図11に示されているように、可溶材料93が押出されてしまった(94)安全弁は、最初に設計された性能を発揮するこができないという問題があった。
【0005】
また、クリープの発生を抑制する目的で、溶栓に対してガス圧が作用する面積を少なくするために、通路92の横断面積を小さくすると、ガスを排出するための排出路の横断面積を小さくすることとなり、排出に必要な十分な流路断面積を確保できなくなるといった問題がある。一方、十分な流通面積を確保するには、安全弁自体の大きさを大きくしなければならず、弁の大型化を招いてしまう。
【0006】
ところで、内燃機関を備えた自動車においては、燃料タンクの温度が上昇する要素を多く有している。
例えば、大気温が40℃である場合を例にあげて説明すると、第1に、直射日光によって、燃料タンク表面は約52℃程度に上昇すると言われている。第2に、エンジンの廃熱によって5〜10℃程度上昇すると言われている。第3に、天然ガスを燃料とする場合には、燃料タンクに対して燃料を充填する際、例えば、タンク内圧を20気圧程度の圧力から、200気圧程度の圧力となるまで短時間(3〜5分)で充填する。このような燃料補給のための充填作業を行うと、断熱圧縮によってタンク内温度は15℃程度上昇する。
このような温度上昇が生ずる要素を総て合わせる、タンクの温度は、72〜78℃となり、かつガスの充填によって、安全弁には200気圧が加わっていることとなる。このように、圧力が加わり、かつ温度が上昇した状態が維持されると、従来の安全弁では、一層クリープが生じ易くなってしまう。
【0007】
一方、自動車などの移動体は、収納スペースが限られるため、構成部品は、コンパクトに構成されることが望まれる。例えば、燃料タンクには、燃料パイプの破損などによる燃料の過流出を防止するための過流防止弁が設けられ、また、上記説明した安全弁なども取り付けられる。これらの弁がタンクの外側に突出した状態となっていると、タンクを収納する際に邪魔となり、かえって収納スペースを取ってしまうこととなる。従って、移動体に搭載される燃料タンクは、装着されている弁も含めて全体としてコンパクトであることが望まれる。
【0008】
この発明は、移動体用の燃料タンクに使用される弁であって、クリープによる溶栓の漏れを抑制し、長期間使用することのできる安全弁や、燃料タンクに装着した際には全体として小型化を図ることのできる過流防止弁を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、以下の本発明によって達成される。
(1) 移動体に搭載されるガスの容器又は該容器の近傍において、ガス容器又はガスの流通路に取り付けられる安全弁であって、
ガス雰囲気に開口する開口部を備えた本体と、
前記本体内に形成され、開口部に連通するシリンダ部と、
前記シリンダ部に摺動自在に収納されたピストンと、
所定の温度以上で溶ける可溶材料が充填され、前記ピストンの移動によって容積が減少する収納部と、
前記収納部と前記本体の外部とを連通させる連通路と、
前記ピストンと前記本体の間に介挿され、収納部の容積が減少する方向にピストンを付勢する付勢手段と、
前記シリンダ部と前記本体外側とを連通させ、前記ピストンが収納部を減少させる方向に移動した時に開状態となる排出路と、
前記シリンダ部の閉塞端部と前記ピストンとの間に形成された空間と、
前記ピストンの両端部に形成され、容器側からのガス圧を受ける第1の受圧面と、前記空間側からガス圧を受ける第2の受圧面と、
前記空間と、前記ピストンに対して開口部側にあるシリンダ部とを連通させる通路とを備えた安全弁。
【0010】
(2) 前記通路は、前記ピストン内に形成され、前記第1の受圧面と、前記第2の受圧面とにそれぞれ開口している上記(1)に記載の安全弁。
【0011】
(3) 前記第1の受圧面と前記第2の受圧面は、面積が同じである上記(1)又は(2)に記載の安全弁。
【0012】
(4) 前記付勢手段は、前記ピストンとシリンダ部との間の摩擦抵抗以上で、かつ溶融した可溶材料を押出すために必要な付勢力を有している上記(1)〜(3)のいずれかに記載の安全弁。
【0013】
(5) 上記(1)〜(4)の内いずれか1に記載の安全弁を備えたガス流出経路と、ガス容器から供給するガスの供給経路とを備え、ガス供給経路には、ガスの過流出を防止する過流防止弁とを設け、該過流防止弁の過流防止動作部はガス容器の内側に設けた一体型ガス容器用弁。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態である安全弁の側面断面図であり、動作していない通常の状態を示すものである。図2は、同じく側面断面図であり、作動した状態を示すものである。
本発明の第1実施形態における安全弁1は、天然ガスを燃料とするエンジンの燃料タンクに取り付けられる。或いは、燃料タンクに接続された流通路に接続され、燃料タンクの温度が安全弁に十分伝わる範囲の位置に取り付けられる。この安全弁は、燃料タンクの温度上昇により、タンク内圧が上がり燃料タンクが爆発することを防止するため、燃料タンクの温度が上昇して、所定の温度に達すると作動し(開放し)、燃料タンク内のガスを外側に放出する作用を有する安全弁である。
【0015】
安全弁1は、本体2と、本体2内に収納されるピストン5と、ピストン5と本体2との間に充填されている可溶材料としての可溶合金7と、ピストン5と本体2との間に介挿されている付勢手段としてのスプリング4とを備えている。
本体2は、基体21と、蓋体22とを備えている。基体21は、燃料タンク側の接続孔20に螺合される雄ネジ部211が形成された接続部210と、接続部210の先端に形成された開口部212と、開口部212の反対側の端部に形成されたシリンダ部3と、開口部212とシリンダ部3の間に形成され、スプリング4を収納するためのスプリング収容部213と、開口部212とシリンダ部3とを連通するガス流路214と、基体21の外側面と、シリンダ部3の内周面とを連通させる排出路215と、シリンダ部3の外周面に形成され蓋体22が螺合する雄ネジ部216とを備えている。
【0016】
シリンダ部3は、内径が小さな第1シリンダ31と、内径が大きな第2シリンダ32とを有し、第1シリンダ31と第2シリンダ32は同一軸線上に連通した状態で形成されており、第1シリンダ31と第2シリンダ32の間にスプリング収容部213が形成されている。スプリング収容部213の開口部212側の段部は、スプリング受け面213aとして作用する。第1シリンダ31は、弁開放時には、排出路215と連通してガス流路214として作用する。
【0017】
蓋体22は、シリンダ部3を構成する第3シリンダ33と、基体21の雄ネジ部216が螺合する雌ネジ部221を内側に有する円筒状の接続部222と、接続部222の内側と外側を連通させる連通路223とを備えている。本実施形態では、第1シリンダ31の内径と、第3シリンダ33の内径は同一となるように形成されている。
【0018】
蓋体22の接続部222に、基体21の雄ネジ部216を螺合させねことによって、本体2が構成される。そして、シリンダ部3内にピストン5が収められている。ピストン5は、3つの摺動部を有している。ピストン5は、第1シリンダ31と第3シリンダ33とにそれぞれ収められている第1摺動部51と第3摺動部53とを備え、さらに第1摺動部51と第3摺動部53との間に形成され、これらの摺動部より大きな径を有し、第2シリンダ32内に収められている第2摺動部52を備えている。そして、第1摺動部51の先端には第1受圧面561、第3摺動部53の先端には第2受圧面562がそれぞれ形成されている。ピストン5は、シリンダ部3内で摺動自在であり、両端の第1受圧面561と第2受圧面562にガス圧を受けるバランスピストンとなっている。
【0019】
さらに、ピストン5には、第1受圧面561と第2受圧面562の中央にそれぞれ開口571、572を有する通路57を備えている。この実施形態では、第1シリンダ31と第3シリンダ33との内径が同一である結果、第1受圧面561と第2受圧面562の受圧面積は同一に形成されている。
【0020】
上記各摺動部51、52、53の外周面には、シール材としてOリング541、542、543がそれぞれ設けられている。第2摺動部52と、第1摺動部51との間に形成されている段部は、スプリング受け面55として作用する。スプリング4は、第1摺動部51に外装され、スプリング受け面213aとスプリング受け面55との間に、縮められた状態で介挿されている。スプリング4の付勢力は、3つのOリングの摩擦力に打ち勝ってピストン5を移動させる程度に大きく、かつその範囲で最も小さい力に設定されている。
【0021】
可溶合金7を収納している収納部6について説明する。収納部6は、ピストン5がスプリング4の付勢力によって移動することにより、容積が減少する構成となっている。シリンダ部3内に収められているピストン5と第2シリンダ部32との間に形成された空間が収納部6とされる。つまり、収納部6は、第2摺動部52と第3摺動部53との間に形成される段部によってなる移動側押圧面58と、蓋体22側において、移動側押圧面58に対向する位置に形成された、固定側押圧面224との間の隙間によってなり、この収納部6内に可溶合金7が充填されている。また、収納部6は、連通路223によって、本体2の外側と連通している。
【0022】
第3摺動部53は、収納部6を設けることによって、第3シリンダ33内から後退した状態となり、第3シリンダ33内で第2受圧面562の先端側に空間8を形成される。空間8内には、通路57を介してタンク内と同じガス圧が作用する。
【0023】
以上のように構成された本発明の安全弁1の作用について説明する。
この安全弁1は、燃料タンクに取り付けられた状態で、作動していない通常の状態では、閉じ状態となっている。ピストン5はスプリング4の付勢力によって、開放する方向へ常時付勢されている。可溶合金7は、ピストン5と本体2の間に設けられ、ピストン5の移動を止めるストッパーとして作用している。
【0024】
この状態では、通路57によって、ピストン5の第1受圧面、第2受圧面には、逆方向から同じガス圧が加わっており、ガス圧に基因して生ずるピストンを動かす力は生じていない。このガス圧に基因する力は、ガス圧の上昇とは無関係につねに発生しない。つまり、ピストン5には、スプリング4による付勢力のみが加わっている。この付勢力は、燃料タンクのガス圧とは無関係に加わっている力である。スプリング4による付勢力は、ピストン5を移動させ得る大きさで、かつ極力小さな力に設定されているので、可溶合金7に加わっている力の値は、クリープを生じさせる程の大きさではない。
【0025】
以上のように、可溶合金7にはガス圧に基因する押圧力が加わらない。これにより、ガス圧を考慮しなくてもよいので、クリープの発生を抑制するために、排出する際にガスが流通するガス流路214の断面積を小さくする必要がなく、該断面積を十分広く取ることができる。従って、安全弁のサイズを大きくすることなく、排出する際にガスが流通するガス流路214の断面積を大きくとることができる。つまり、安全弁のコンパクト化が図られ、自動車の燃料タンクの様に、安全弁の配置スペースの少ないところでも容易に取付けることができる。
【0026】
燃料タンクの温度が上昇すると、該温度上昇によって、安全弁1の温度も上昇し、可溶合金7の温度も上昇する。可溶合金7の温度が予め設定された温度に達すると可溶合金7が溶融する。可溶合金7の溶融によって、スプリング4の付勢力によってピストン5が押し込まれ、移動側押圧面58が固定側押圧面224方向へ移動する。図2に示されているように、このピストン5の移動によって可溶合金7が連通路223により本体2の外側に押出される。
【0027】
同時に、ピストン5の移動によって、第1摺動部51が第1シリンダ31から外れ、ガス流路214と排出路215がスプリング収容部213を介して連通し、燃料タンク内のガスが排出される。このような安全弁1の開動作によって、燃料タンク内のガス圧が低下する。
【0028】
以上説明した構成の他、第1シリンダ31と第3シリンダ33の径を変えて、第1受圧面561と第2受圧面562の面積を変えてもよい。第1受圧面561の面積を第2受圧面562の面積より大きくし、ガス圧に基因するピストン5に加わる力を調整し、スプリング4の付勢力を補強する構成としてもよい。このようにすることによって、スプリング4を小型化することが可能となり、安全弁のサイズを一層小さくすることが可能となる。
【0029】
さらに、ピストン4に通路57を設けず、本体2側に、通路を設けてもよい。例えば、図1に想像線で示すように、空間8の最深部とガス流路214に開口571a、572aをそれぞれ設け本体2内をバイパスした構成とすることができる。
【0030】
図3に示されているように、ピストン5Bの動作方向を逆にしてもよい。この構成の場合には、開放動作時には、ピストン5Bの移動によって空間8Bと排出路215Bが連通し、タンク内のガスは、ガス流路214B、通路57B、空間8B、スプリング収容部213B、排出路215Bの順で安全弁1B内を流通し、排出される。
次に、第2実施形態の一体型燃料タンク用弁について、図4〜図9に基づいて説明する。図4は、安全弁1Aと、開閉操作弁11と、過流防止弁100とを一体とした一体型燃料タンク用弁の断面側面図である。一体型燃料タンク用弁は、弁収容体10に、安全弁1Aと、開閉操作弁11と、過流防止弁100を組み込んで一体として構成されたものである。弁収容体10は、安全弁を備えたガス流出経路と、開閉操作弁11と過流防止弁100とを備え、ガス容器から供給するガスの供給経路とを有している。
【0031】
弁収容体10には、燃料タンクの取り付け口に螺合させられるネジ部101と、燃料タンク内と安全弁1Aとを連通する流路102と、安全弁1Aを構成する蓋体22Aが螺合される安全弁収容穴103と、ガス流を開閉操作する開閉操作弁11を収納する操作弁収容穴104aと、過流防止弁100を収納し、タンク内と操作弁収容穴104aとを連通する過流防止弁収納部105dとを備えている。
【0032】
安全弁1Aを構成する蓋体22Aは、外周面に雄ネジ部225Aを有し、安全弁収容穴103内に形成された雌ネジ部103aに螺合する。安全弁1Aの構造は、図1〜図3で既に説明した安全弁1の構成と同様であるので、詳しい説明を省略する。蓋体22Aには、溶けた可溶合金7Aが流出する連通路223Aが2つ形成されている。連通路223Aは、第2シリンダ32Aと外部とを連通させている。蓋体22Aは、第3シリンダ33Aと、第3シリンダ33Aよりも断面径が大きい第2シリンダ32Aとを備えており、これらのシリンダ内に、ピストン5Aが挿入される。
【0033】
ピストン5Aの構成は、第1実施形態の安全弁1のピストン5と同様である。
ピストン5Aは、両端の小径部が、第1シリンダ31Aと第3シリンダ33Aとにそれぞれ気密に挿入され、中央の大径部は、第2シリンダ32Aに気密に挿入されている。第1シリンダ31Aは、弁収容体10の流路102と安全弁収容穴103との接続部に形成されている。そして、安全弁収容穴103の底部とピストン5Aとによって、弁室103bが画成され、安全弁収容穴103の底部とピストン5Aの大径部との間には、スプリング4Aが圧縮された状態で介挿されている。これにより、ピストン5Aは第3シリンダ33Aの方向へ付勢されている。図5に示されているように、弁室103bには、排出路106の一端が連通し、排出路106の他端は、弁収容体10の反対側面に達して、配管等を接続する接続口106aとなっている。
【0034】
以上のように構成された安全弁1Aは、弁収容体10の温度が、予め設定された温度に到達すると、可溶合金7Aが溶けて、スプリング4Aの押圧力によって、ピストン5Aが溶けた合金7Aを223Aから外部へ押し出す。ピストン5Aが合金7Aを外部に押し出すとともに、第1シリンダ31Aからピストン5Aの端部が外れ、燃料タンク内のガスが、流路102から弁室103bへ流入し、さらに排出路106から外部へ排出される。
【0035】
以上のような構成の安全弁1Aは、弁収容体10の内部に完全に収められており、燃料タンクの一部に含められ、外側へ突出して取り付けられていない。このため、突出して取り付けられた弁の周囲にできるデッドスペースなどか、発生しにくく、収納スペースの限られた自動車などへの搭載に有利である。
【0036】
一方、弁収容体10の操作弁収容穴104aには、開閉操作弁11が収容されている。開閉操作弁11は、操作弁収容穴104aに螺合させられる接続固定ボルト112と、該接続固定ボルト112の中心に挿通している弁部材113と、弁部材113の先端部113dに接続されたハンドル111とを備えている。ハンドル111の中心には孔111aが穿設され、この孔111aには、下側から弁部材113の先端部113dが嵌入され、弁部材113と、ハンドル111とが一体回転するように構成されている。弁部材113とハンドル111とは、孔111aを貫通し、先端部113dに螺合するボルト111bによって固定されている。
【0037】
弁部材113は、外周面にネジ部113cが形成されており、固定ボルト112の中心に形成された軸受孔に螺合されている。このような構成とすることによって、弁部材113は、ハンドル111を回動操作することによって、固定ボルト112に対して気密に進退移動し得る。弁部材113の基端部には、パッキン113bを埋設した当接面113aが設けられている。当接面113aは、ハンドル111の回動操作によって、ガス流出開口部105bの弁座105cに当接して、ガス排出を遮断する閉じ状態と、弁座105cから離れてガスを排出する開状態とに切り替えられる。また、操作弁収容穴104aには、外部ガス配管等に接続されるガス出口104bが接続されている。ガス流出開口部105bは、過流防止弁収納部105dと連通している。
【0038】
図7は、過流防止弁100の全体側面図である。過流防止弁100は、弁体ホルダー12と、作動部13と、スプリング14とを備えている。弁体ホルダー12は、筒状の挿入部120と、挿入部120の基端に設けられた、弁体を収納する弁体収納部121とを備えている。図8は、弁体収納部121と弁体131の底面全体図である。弁体収納部121内には、作動部13の弁体131が移動自在に収納されている。弁体収納部121の周面には、3つの流通孔122が形成されている。弁体収納部121内には弁体131が移動可能となる程度の隙間123が形成され、弁体収納部121内は、開口124を介して、挿入部120内に形成されている流通路126に連通している。そして、開口124の周囲には、弁体131が当接する弁座125が設けられている。挿入部120の外周には、ネジ部が形成され、過流防止弁収納部105d内のネジ部105eと螺合し、弁体収納部121は、過流防止弁収納部105dの開口部に形成された凹部105a内に配置される。
【0039】
一方、作動部13は、弁体131と、連結ロッド132と、解除ロッド133とを備えている。弁体131は、弁座125に当接する位置にパッキン135を埋設しており、周面には、弁体収納部121の内壁に接触する突起136を有している。この突起136によって、弁体131と弁体収納部121の内壁の間には、ガス流通可能な隙間137が形成される。
【0040】
連結ロッド132は、流通路126内を挿通し、その両端部には、ネジ部132b、132cが形成されている。連結ロッド132の一端のネジ部132bは、解除ロッド133の接続穴133bの雌ネジ部に螺合し、他端のネジ部132cは、弁体131の接続穴134の雌ネジ部に螺合している。さらに、解除ロッド133は、ロッド本体133aと、ロッド本体133aの基端部に鍔状に形成された絞り部133cと、先端当接部133fとを備えている。解除ロッド133の基端には、連結ロッド132のネジ部132bが螺合する接続穴133bが形成されている。図9に示されているように、絞り部133cには、連結ロッド132の軸方向に沿って貫通形成された絞り孔133dが複数個形成されている。過流防止弁収納部105d内のガス流出開口部105b側に形成された段部105fと、絞り部133cの当接面133eとの間には、圧縮されたスプリング14が介挿されている。
【0041】
以上のように構成された作動部13は、一体として弁ホルダー12内を軸方向へ往復動し得るように構成されている。スプリング14によって、弁体ホルダー12の先端開口部127に、絞り部133cが押接され、弁体131は、開状態に維持(開状態方向へ付勢)されている。そして、閉じ状態では(図7中、想像線で示されている状態)、弁体131は、弁座125に当接して開口124を閉鎖し、先端当接部133fは、ガス流出開口部105bから弁部材113側へ突出している。
【0042】
以上のような構成を有する過流防止弁100は、以下のような作用を有する。
過流防止弁100が開状態である場合には、燃料タンク内のガスは、流通孔122又は隙間137を通って開口124から流通路126内に流入する。そして、絞り部133cの絞り孔133dを通過する際に、所定の流量に調整され、ガス流出開口部105bから操作弁収容穴104a内を経て、ガス出口104bから外部ガス配管等へ流出する。
【0043】
ここで、燃料ガスの配管等が破損して、燃料ガスが急激に排出されると、流通孔122と隙間137を通過するガス流量が急増し、弁体131が押し込まれ、開口124を閉鎖し、過流防止弁100を閉状態とする。この時、先端当接部133fは、ガス流出開口部105bから弁部材113側へ突出している。
【0044】
過流防止弁100を開状態に復帰させる場合には、開閉操作弁11を閉じ状態とする。つまり、弁部材113を閉じ状態することで、弁部材113の当接面113aが、先端当接部133を押し込み、スプリング14の付勢力で、弁体131が開状態位置に復帰する。
【0045】
この過流防止弁100は、絞り部133cで構成される流量調節部138と、弁体収納部121と弁体131で構成される過流防止動作部130が別の部位に分けて設けられている。そして、過流防止動作部130は、タンク内に突出した状態で設けられているので、タンク内のガス圧を受けて動作する弁体131のガス圧を検出する面(図8に表されている面)の面積を十分に取ることができ、過流が生じたときの反応動作の感度を上げることができる。また、タンク内に過流防止動作部130を設けたことで、弁体131の動作範囲(開口124と弁体131との距離)を広く取ることができ、弁体131と開口124との距離が変動することがあっても、流出量の変動が起こりにくく、誤動作の発生が抑制される。
【0046】
また、タンク内に突出させて設けたことによって、弁体収納部121の側面にもガスが流通する孔122を形成することができたので、タンクにガスを充填する際の抵抗を軽減することがき、ガスの充填時間を短縮することができる。さらに、タンク外に過流防止弁100を装着した場合と比較して、タンク自体の形状がシンプルなものとなり、搭載スペースの少ない自動車などの燃料タンクに使用する一体型弁として有利である。
以上説明した安全弁、過流防止弁およびこれらの一体型弁、は、自動車の燃料として使用される天然ガスにおいて、その燃料タンクに使用されるものであるが、他の種類のガスや、他のタンクに使用することもできる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ピストンに対して反対側からガス圧が加わるので、可溶材料に加わるガス圧に基因する力の大きさを調整でき、クリープを生じにくくすることができる。このため、長期間安定した性能を発揮させることができる。
例えば、自動車の燃料タンクの安全弁として使用する場合など、使用時に周囲の温度が特に高くなるような環境で使用する場合であっても、クリープの発生を抑制し、長期使用が可能となるので、特に適している。
【0048】
請求項2に記載の発明によれば、ピストン内にバイパス用の通路を形成することによって、安全弁をコンパクトにすることができ、配置スペースの少ない自動車に取り付けて使用する場合に特に有利である。
【0049】
請求項3に記載の発明によれば、第1の受圧面と第2の受圧面の面積を同じとすることで、ピストンを介して可溶材料に加わる力は、ガス圧に基因するものがなくなり、付勢手段の付勢力のみとなる。この為、可溶材料に加わる力は、付勢手段により付勢力となり、ガス圧の上昇に関わりなく、略一定に維持され、クリープの発生をより一層抑制することができる。
【0050】
請求項4に記載の発明によれば、ピストンを動かすために必要な力の値の内、最も小さい値を選択することが可能で、その力で、可溶材料に圧力を加えているので、より一層クリープが発生し難い。
【0051】
請求項5に記載の発明によれば、タンク内に突出させて設けたことによって、タンク外に過流防止弁を装着した場合と比較して、タンク自体の形状がシンプルなものとなる。つまり、タンク周囲のデッドスペースが少なくなり、例えば、搭載スペースの少ない自動車などの燃料タンクに使用する一体型弁として有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安全弁の断面側面図であり、動作していない通常の状態を示すものである。
【図2】同じく、断面側面図であり、作動した状態を示すものである。
【図3】他の実施形態における断面側面図である。
【図4】一体型容器用弁の全体断面側面図である。
【図5】一体型容器用弁の全体断面側面図である。
【図6】一体型容器用弁の全体平面図である。
【図7】過流防止弁の全体断面側面図である。
【図8】一体型容器用弁の底面図である。
【図9】一体型容器用弁の絞り部の横断面平面図である。
【図10】従来の安全弁の構成を示す側面断面図である。
【図11】従来の安全弁の構成を示す側面図であり、クリープが生じた状態を示すものである。
【符号の説明】
1 安全弁
2 本体
20 接続孔
21 基体
210 接続部
211 雄ネジ
212 開口部
213 スプリング収容部
213a スプリング受け面
214 ガス流路
215 排出路
216 雄ネジ部
22 蓋体
221 雌ネジ部
222 接続部
223 連通路
224 固定側押圧面
3 シリンダ部
31 第1シリンダ
32 第2シリンダ
33 第3シリンダ
4 スプリング
5 ピストン
51 第1摺動部
52 第2摺動部
53 第3摺動部
541 Oリング
542 Oリング
543 Oリング
55 スプリング受け面
561 第1受圧面
562 第2受圧面
57 通路
571、572 開口
58 移動側押圧面
6 収納部
7 可溶合金
8 空間
10 弁収容体
11 開閉操作弁
100 過流防止弁
131 弁体
130 過流防止動作部
138 流量調節部

Claims (5)

  1. 移動体に搭載されるガスの容器又は該容器の近傍において、ガス容器又はガスの流通路に取り付けられる安全弁であって、
    ガス雰囲気に開口する開口部を備えた本体と、
    前記本体内に形成され、開口部に連通するシリンダ部と、
    前記シリンダ部に摺動自在に収納されたピストンと、
    所定の温度以上で溶ける可溶材料が充填され、前記ピストンの移動によって容積が減少する収納部と、
    前記収納部と前記本体の外部とを連通させる連通路と、
    前記ピストンと前記本体の間に介挿され、収納部の容積が減少する方向にピストンを付勢する付勢手段と、
    前記シリンダ部と前記本体外側とを連通させ、前記ピストンが収納部を減少させる方向に移動した時に開状態となる排出路と、
    前記シリンダ部の閉塞端部と前記ピストンとの間に形成された空間と、
    前記ピストンの両端部に形成され、容器側からのガス圧を受ける第1の受圧面と、前記空間側からガス圧を受ける第2の受圧面と、
    前記空間と、前記ピストンに対して開口部側にあるシリンダ部とを連通させる通路とを備えた安全弁。
  2. 前記通路は、前記ピストン内に形成され、前記第1の受圧面と、前記第2の受圧面とにそれぞれ開口している請求項1に記載の安全弁。
  3. 前記第1の受圧面と前記第2の受圧面は、面積が同じである請求項1又は2に記載の安全弁。
  4. 前記付勢手段は、前記ピストンとシリンダ部との間の摩擦抵抗以上で、かつ溶融した可溶材料を押出すために必要な付勢力を有している請求項1〜3のいずれかに記載の安全弁。
  5. 請求項1〜4の内いずれか1に記載の安全弁を備えたガス流出経路と、ガス容器から供給するガスの供給経路とを備え、ガス供給経路には、ガスの過流出を防止する過流防止弁とを設け、該過流防止弁の過流防止動作部はガス容器の内側に設けた一体型ガス容器用弁。
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