JP5270340B2 - アルケンまたはエーテルを得るためのアルコールの脱水 - Google Patents

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Description

本発明は、アルケンまたはエーテルを得るための、アルコラートまたはアルコールの官能基に対してα位において少なくとも1つのCH基を有するアルコール、ポリアルコールまたはアルコラートの脱水方法に関するものであり、ここで、脱水は、一般式Kのイオン性液体中で行われる。
アルコラート、特にリチウムまたはグリニャールアルコラートからの水の脱離によるアルコールまたはエーテルの生成は、例えば亜病原性物質、医薬活性化合物、作物保護剤、ファインケミストリーにおけるポリマーもしくは前駆体として使用することができるアリール置換アルケンの合成または対応する出発化合物の生成に関して主に知られており、役立つ。水の脱離のためには、アルコラートの官能基に対してα位においてCH基を有するアルコラートを通常は酸と反応させる。使用した溶媒は、その後蒸留により取り除くか、または、生成された水と共に共沸混合物として蒸留して取り除かなければならない。あるいは、脱水はまた、300〜400℃の温度で触媒として酸化アルミニウムを使用することにより、不均一に行うことができる。
上述の方法は、有機化合物の分解をもたらし得る高温を用いなければならないこと、または、水の脱離が行われた後に苦労して再び取り除かいて正しく処分しなければならない多量の有機溶媒を用いなければならないことの、いずれかの不利点を有する。特に大規模工業合成にとって、言及した二つの方法は、したがって、特に有機溶媒の使用に関して、環境汚染を避けるために、および防火のために、さらなる安全面を考慮に入れなければならないので、不都合であることが分かる。
溶媒の使用を避けるために、WO 00/51957は、例えば、超臨界CO、超臨界プロパン、超臨界ハロゲン化炭化水素、または超臨界窒素などの超臨界溶媒中で不均一に酸によって触媒されるアルコールの反応によりアルケンを得ることを提案している。しかしながら、上記の超臨界溶媒の使用は、合成を対応する耐圧コンテナーの中で行わなければならず、および上記の気体の多くは有毒であるかまたはその上に可燃性を有するかのどちらかであることから、大変面倒であることが分かる。超臨界溶媒の使用はこのように安全または経済的観点より商業規模の合成にはあまり適していない。
したがって、本発明の目的は、揮発性溶媒を使用することなく、非常に高い収率で所望のアルケンまたはエーテルの合成を可能にする冒頭で言及した型の方法を提供することにあり、該方法は容易に制御でき、重大な安全対策を必要とせず、工業規模でのアルケンの経済的合成を可能にする。
上述の目的は、驚くべきことに、本発明による方法により達成される。本発明は、したがって、アルケンまたはエーテルを得るための、アルコラートまたはアルコールの官能基に対してα位において少なくとも1つのCH基を有するアルコール、ポリアルコールまたはアルコラートの脱水方法に関するものであり、ここで脱水は、一般式Kのイオン性液体中で行われる。イオン性液体が、脱水を行うのに特に適していることを見出した。
イオン性液体あるいは液体塩(liquid salts)は、有機カチオン(K)と一般的には無機アニオン(A)からなるイオン種である。それらはいかなる中性分子も含まず、そして通常は373K以下の融点を有する。
イオン性液体の分野においては、潜在的な利用方法が多種多様であることから、近年徹底した研究が行われている。イオン性液体に関する総説としては、例えば、R.Sheldon“Catalytic reactions in ionic liquids”、Chem.Commun.、2001、2399−2407;M.J.Earle、K.R.Seddon“Ionic liquids.Green solvent for the future”、Pure Appl.Chem.、72(2000)、1391−1398;P.Wasserscheid、W.Keim“Ionische Fluessigkeiten-neue Loesungen fuer die Uebergangsmetallkatalyse”[Ionic Liquids-Novel Solutions for Transition−Metal Catalysis]、Angew.Chem.、112(2000)、3926−3945;T.Welton“Room temperature ionic liquids.Solvents for synthesis and catalysis”、Chem.Rev.、92(1999)、2071−2083またはR.Hagiwara、Ya.Ito“Room temperature ionic liquids of alkylimidazolium cations and fluoroanions”、J.Fluorine Chem.、105(2000)、221−227がある。
イオン性液体は塩であるので、揮発性を有さず、したがってまたいかなる可燃性のまたは有毒な蒸気をも遊離させない。したがって、これらは、脱水反応を行うための安全な溶媒を代表する。さらに、脱水方法においてイオン性液体を使用する上で、反応を触媒するために他の方法では通常用いられる酸の付加が全く必要ないことを見出した。したがって、イオン性液体自体が、所望の構成のアルケンまたはエーテルを触媒することができる。さらに、イオン性液体は生成した水と結合し得、このことにより、面倒なアルケンまたはエーテルからの水の分離を回避するこができることを見出した。最も簡単な場合には、生成されたアルケンまたはエーテルを、イオン性液体から別の容器にデキャンタリングすることができ、さらなる精製を行うことなく使用することができる。またイオン性液体も、この方法によると簡単に再利用することができ、何回も再使用することができる。概して、本発明にかかる方法は、簡単で費用がかからない方法であり、また工業規模でのアルケンまたはエーテルの合成に適していることが明らかである。
本発明にかかる脱水方法の本質的要素は、一般式Kのイオン性液体である。イオン性液体のアニオンAの選択は、この場合に特別な役割を果たす。アニオンAは、好ましくは対応する強酸のアニオンである。特に、イオン性液体のアニオンAは、群:[HSO、[SO−2、[NO、[BF、[(R)BF、[(RBF、[(RBF]、[(RB]、[B(CN)、[PO−3、[HPO2−、[HPO、[アルキル−OPO−2、[(アルキル−O)PO、[アルキル−PO、[RPO、[(アルキル)PO、[(RPO、[RSO、[アルキル−SO、[アリ−ル−SO、[アルキル−OSO、[RC(O)O]、[(RSON]、{[(RP(O)]N}、Clおよび/またはBr、から選択され、
ここで、
は、フッ素化アルキル
(C2n−x+1
ここで、n=1〜12であり、x=0〜7であり、ここでn=1ならば、x=0〜2であるべきであり、および/またはフッ素化された(またはべルフルオロ)アリールまたはアルキルアリールの意味を有する。
上述のアニオンにおけるアルキル基は、1〜20の炭素原子、好ましくは1〜14の炭素原子、特に好ましくは1〜4の炭素原子を有する、直鎖または分枝状アルキル基から選択することができる。
は好ましくはCF、C、CまたはCを示す。
イオン性液体のカチオンKの選択に関してはそれ自体に制限はない。しかしながら、好ましくは有機カチオン、特に好ましくはアンモニウムカチオン、ホスホニウムカチオン、チオウロニウムカチオン、グアニジンカチオンまたは複素環カチオンである。
アンモニウムカチオンは、例えば、式(1)、
[NR (1)
によって表すことができ、
ここで、
Rは、各々、互いに独立に、
H、ここですべての置換基Rが同時にHであってはならない、
1〜20のC原子を有する直鎖または分枝状アルキル、
2〜20のC原子および1または2以上の二重結合を有するアルケニル、
2〜20のC原子および1または2以上の三重結合を有するアルキニル、
3〜7のC原子を有する飽和しているか部分的にまたは完全に不飽和なシクロアルキル、
を示しており、
これらは1〜6のC原子を有するアルキル基に置換されていてもよく、ここで1または2以上のRは部分的もしくは完全にハロゲン、特に−Fおよび/もしくは−Clによって置換されていてもよく、または部分的に、−OR、−CN、−C(O)OH、−C(O)NR’、−SONR’、−C(O)X、−SOOH、−SOXもしくは−NOによって置換されていてもよく、ここでα位に位置しないRの1または2の隣り合わないC原子は、群:−O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−NR’−、−C(O)NR’−、−SONR’−、−P(O)(NR’)NR’−、または−P(O)R’−から選択された原子および/または原子団によって置換されていてもよく、ここでR’は、H、フッ素化されていないか部分的にもしくは完全にフッ素化されたC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、または、非置換のもしくは置換されたフェニルであってもよく、Xはハロゲンであってもよい。
ホスホニウムカチオンは、例えば、式(2)、
[PR (2)
によって表すことができ、
ここで、
は、各々、互いに独立に、
H、NR’
1〜20のC原子を有する直鎖または分枝状アルキル、
2〜20のC原子および1または2以上の二重結合を有する直鎖または分枝状アルケニル、
2〜20のC原子および1または2以上の三重結合を有する直鎖または分枝状アルキニル、
3〜7のC原子を有する飽和しているか部分的にまたは完全に不飽和なシクロアルキル、
を示しており、
これらは1〜6のC原子を有するアルキル基によって置換されていてもよく、ここで1または2以上のRは、部分的もしくは完全にハロゲン、特に−Fおよび/もしくは−Clによって置換されていてもよく、または部分的に、−OR’、−CN、−C(O)OH、−C(O)NR’、−SONR’、−C(O)X、−SOOH、−SOXもしくは−NOによって置換されていてもよく、ここでα位に位置しないRの1つまたは2つの隣り合わないC原子は群:−O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−NR’−、−C(O)NR’−、−SONR’−、−P(O)(NR’)NR’−、または−P(O)R’−から選択される原子および/または原子団によって置換されていてもよく、ここでR’は、H、フッ素化されていないか部分的にもしくは完全にフッ素化されたC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、または、非置換のもしくは置換されたフェニルであってもよく、Xはハロゲンであってもよい。
しかしながら、4つまたは3つの置換基RおよびRすべてが完全にハロゲンによって置換されている式(1)および(2)のカチオン、例えばトリス(トリフルオロメチル)メチルアンモニウムカチオン、テトラ(トリフルオロメチル)メチルアンモニウムカチオンまたはテトラ(ノナフルオロブチル)アンモニウムカチオンは除外される。
好適なチオウロニウムカチオンは、式(3)
[(RN)−C(=SR)(NR)] (3)、
によって表すことができ、
ここで、
からRは、各々、互いに独立に、
水素、ここで水素はRについては除外される、
1〜20のC原子を有する直鎖または分枝状アルキル、
2〜20のC原子および1または2以上の二重結合を有する直鎖または分枝状アルケニル、
2〜20のC原子および1または2以上の三重結合を有する直鎖または分枝状アルキニル、
3〜7のC原子を有する、飽和しているか部分的にまたは完全に不飽和なシクロアルキル、
を示しており、
これらは、1〜6のC原子を有するアルキル基によって置換されていてもよく、ここで1または2以上の置換基R〜Rは、部分的もしくは完全に、ハロゲン、特に−Fおよび/もしくは−Clによって置換されていてもよく、または部分的に、−OH、−OR’、−CN、−C(O)OH、−C(O)NR’、−SONR’、−C(O)X、−SOOH、−SOXもしくは−NOによって置換されていてもよく、ここでα位に位置しないR〜Rの1つまたは2つの隣り合わないC原子は、群:−O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−SOO−、−C(O)O−、−NR’−、−P(O)R’O−、−C(O)NR’−、−SONR’−、−OP(O)R’O−、−P(O)(NR’)NR’−、−PR’=N−または−P(O)R’−から選択された原子および/または原子団によって置換されていてもよく、ここでR’は、H、フッ素化されていないか部分的にもしくは完全にフッ素化されたC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、または、非置換のもしくは置換されたフェニルであってもよく、Xはハロゲンであってもよい。
グアニジンカチオンは、式(4)、
[C(NR)(NR1011)(NR1213)] (4)
によって表すことができ、
ここで、
〜R13は、各々、互いに独立に、
水素、−CN、NR’
1〜20のC原子を有する直鎖または分枝状アルキル、
2〜20のC原子および1または2以上の二重結合を有する直鎖または分枝状アルケニル、
2〜20のC原子および1または2以上の三重結合を有する直鎖または分枝状アルキニル、
3〜7のC原子を有する飽和しているか部分的にまたは完全に不飽和なシクロアルキル、
を示し、
これらは1〜6のC原子を有するアルキル基によって置換されていてもよく、ここで1または2以上のR〜R13は、部分的もしくは完全に、ハロゲン、特に−Fおよび/もしくは−Clによって置換されていてもよく、または部分的に、−OR’、−CN、−C(O)OH、−C(O)NR’、−SONR’、−C(O)X、−SOOH、−SOXもしくは−NOによって置換されていてもよく、ここでα位に位置しないRからR13の1つまたは2つの隣り合わないC原子は、群:−O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−NR’−、−C(O)NR’−、−SONR’−、−P(O)(NR’)NR’−、または−P(O)R’−から選択された原子および/または原子団に置換されていてもよく、ここでR’は、H、フッ素化されていないか部分的にもしくは完全にフッ素化されたC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、または、非置換のもしくは置換されたフェニルであってもよく、Xはハロゲンであってもよい。
さらに、一般式(5)
[HetN] (5)
のカチオンを用いることが可能であり
ここで
HetNは、以下の群:
Figure 0005270340
Figure 0005270340
から選択することができ、
ここで、
置換基R1’〜R4’は、各々、互いに独立に、
水素、CN、−OR’、−NR’、−P(O)R’、−P(O)(NR’、−C(O)R’、
1〜20のC原子を有する直鎖または分枝状アルキル、
2〜20のC原子および1または2以上の二重結合を有する直鎖または分枝状アルケニル、
2〜20のC原子および1または2以上の三重結合を有する直鎖または分枝状アルキニル、
3〜7のC原子を有する飽和した、部分的にまたは完全に不飽和なシクロアルキル、
を示しており、
これらは1から6のC原子を有するアルキル基によって置換されていてもよく、
ここでR1’、R2’、R3’および/またはR4’はまた環系を形成してもよく、ここで1または2以上のR1’〜R4’は、部分的または完全に、ハロゲン、特に−Fおよび/もしくは−Cl、または、−OR’、−CN、−C(O)OH、−C(O)NR’、−SONR’、−C(O)X、−SOOH、−SOXもしくは−NOに置換されていてもよく、しかしここでR1’およびR4’は同時にハロゲンに完全に置換されることはできず、そしてここでヘテロ原子に結合されていないR1’〜R4’の1つまたは2つの隣り合わない炭素原子は、群:−O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−C(O)−、−NR’−、−C(O)NR’−、−SONR’−、−P(O)(NR’)NR’−、−PR’=N−または−P(O)R’−から選択された原子あるいは原子団によって置換されていてもよく、ここでR’は、H、フッ素化されていないか部分的にもしくは完全にフッ素化されたC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、または、非置換のもしくは置換したフェニルであってもよく、Xはハロゲンであってもよい。
本発明の目的のために、完全に不飽和な置換基とはまた、芳香族の置換基をも意味すると考える。
本発明によると、式(1)〜(5)の化合物に好適な置換基RおよびR〜R13は、ハロゲンに加えて、好ましくは:C〜C20−、特にC〜C14−アルキル基、および、飽和したまたは不飽和の、すなわちまた芳香族の、C〜Cシクロアルキル基であり、これらはC〜C−アルキル基、特にフェニルに置換していてもよい。
式(1)または(2)の化合物中の置換基RおよびRは同一であっても異なっていてもよい。置換基RおよびRは好ましくは異なっている。置換基RおよびRは、特に好ましくは、メチル、エチル、イソプロピル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、またはテトラデシルである。
グアニジンカチオン
[C(NR)(NR1011)(NR1213)]の4つまでの置換基もまた、単環式カチオン、二環式カチオン、または多環式カチオンが形成されるような方法で対で結合していてもよい。
一般的に制限されることなく、それらのグアニジンカチオンの例は以下:
Figure 0005270340
であり、
ここで、置換基R〜R10およびR13は、上述の意味または特に好ましい意味を有することができる。
所望の場合、上述のグアニジンカチオンの炭素環または複素環もまた、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、NO、F、Cl、Br、I、OH、C〜C−アルコキシ、SCF、SOCF、COOH、SONR’、SOX’もしくはSOH、ここでXおよびR’は上述した意味を有する、置換もしくは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換の複素環によって置換されていてもよい。
チオウロニウムカチオン[(RN)−C(=SR)(NR)]の4つまでの置換基もまた、単環式カチオン、二環式カチオン、多環式カチオンが形成されるような方法で対で結合していてもよい。
一般に制限されることなく、かかるカチオンの以下で示され、ここでY=S:
Figure 0005270340
ここで置換基R、RおよびRは上述の意味または特に好ましい意味を有することができる。
所望の場合、上述のカチオンの環状炭素または複素環は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、NO、F、Cl、Br、I、C〜C−アルコキシ、SCF、SOCF、COOH、SONR’、SOX’もしくはSOH、または置換もしくは非置換のフェニル、または置換もしくは非置換の複素環に置換されていてもよく、ここでXおよびR’は上述した意味を有する。
置換基R〜R13は各々、互いに独立に、好ましくは1〜10のC原子を有する直鎖あるいは分枝状アルキル基である。式(3)〜(5)の化合物における置換基RおよびR、RおよびR、RおよびR、R10およびR11およびR12およびR13は、ここで同一であってもまたは異なっていてもよい。R〜R13は特に好ましくは各々、互いに独立に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、フェニルまたはシクロヘキシル、とりわけ特に好ましいのはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルまたはn-ブチルである。
本発明によると、式(5)の化合物において好適な置換基R1’〜R4’は、ハロゲンに加え、好ましくはC〜C20−、特にC〜C12−アルキル基、そして飽和したまたは不飽和、すなわちまた芳香族のC〜C−シクロアルキル基であり、これらはC〜C−アルキル基に置換していてもよく、特にフェニル基である。
置換基R1’およびR4’は各々、互いに独立に、特に好ましくはメチル、エチル、イソプロピル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、シクロヘキシル、フェニルまたはベンジルである。これらは非常に特に好ましくは、メチル、エチル、ブチルまたはヘキシルである。ピロリジニウム、ピペリジニウム、またはインドリニウム化合物においては、二つの置換基R1’およびR4’は好ましくは異なっている。
置換基R2’またはR3’はいずれの場合にも、互いに独立に、特にハロゲン、メチル、エチル、イソプロピル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロヘキシル、フェニルまたはベンジルである。R2’は特に好ましくはハロゲン、メチル、エチル、イソプロピル、プロピル、ブチルまたはsec−ブチルである。R2’およびR3’はとりわけ特に好ましくはハロゲンである。
〜C12−アルキル基は、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、プロピル、ブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチル、さらにまたペンチル、1−、2−もしくは3−メチルブチル、1,1−、1,2−もしくは2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシルまたはドデシル、随意に、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンフルオロメチル、ヘプタフルオロプロピルまたはノナフルオロブチルである。
2〜20の炭素原子を有する直鎖または分枝状アルケニルにおいては、複数の2重結合がまた存在してもよく、例えば、アリル、2−または3−ブテニル、イソブテニル、sec−ブテニル、さらに4−ペンテニル、イソペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、−C17、−C1019〜−C2039;好ましくはアリル、2−または3−ブテニル、イソブテニル、sec−ブテニル、さらに好ましくは4−ペンテニル、イソペンテニルまたはヘキセニルである。
2〜20の炭素原子を有する直鎖または分枝状アルキニルにおいては、複数の3重結合がまた存在してもよく、例えば、エチニル、1−または2−プロピニル、2−または3−ブチニル、さらに4−ペンチニル、3−ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、−C15、−C1017〜−C2037、好ましくはエチニル、1−または2−プロピニル、2−または3−ブチニル、4−ペンチニル、3−ペンチニルまたはヘキシニルである。
アリ−ル−C〜C−アルキルは、例えば、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルペンチルまたはフェニルヘキシル、ここでフェニル環およびまたアルキレン鎖の両方は、上述のように部分的にまたは完全に、ハロゲン、具体的には−Fおよび/または−Clによって置換されていても、または部分的に、−OR’、−CN、−C(O)OH、−C(O)NR’、−SONR’、−C(O)X、−SOOH、−SOX、−NOによって置換されていてもよい。
3〜7の炭素原子を有する非置換の飽和しているかまたは部分的にもしくは完全に不飽和のシクロアルキル基は、したがって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロペンタ−1,3−ジエニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサ−1、3−ジエニル、シクロヘキサ−1,4−ジエニル、フェニル、シクロヘプテニル、シクロヘプタ−1,3−ジエニル、シクロヘプタ−1,4−ジエニルまたはシクロヘプタ−1,5−ジエニルであり、ここで各々は、C〜C−アルキル基によって置換されていてもよく、ここでシクロアルキル基またはC〜C−アルキル基によって置換されたシクロアルキル基は、また同様にF、Cl、BrもしくはI、特にFもしくはClのようなハロゲン原子、または−OR’、−CN、−C(O)OH、−C(O)NR’、−SONR’、−C(O)X、−SOOH、−SOX、−NOによって置換されていてもよい。
置換基R、R〜R13またはR1’〜R4’、においては、α位においてヘテロ原子に結合していない1または2の隣り合わない炭素原子もまた、群:−O−、−S−、−S(O)−、−SO−、−NR’−、−C(O)NR’−、−SONR’−、−P(O)(NR’)NR’−または−P(O)R’−、ここでR’は、フッ素化していないか部分的にもしくは完全にフッ素化したC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、または非置換もしくは置換したフェニルである、から選択される原子および/または原子団によって置換されていてもよい。
一般に制限されることなく、このように変更された置換基R、R〜R13およびR1’〜R4’の例は、
−OCH、−OCH(CH、−CHOCH、−CH−CH−O−CH、−COCH(CH、−CSC、−CSCH(CH、−S(O)CH、−SOCH、−SO、−SO、−SOCH(CH、−SOCHCF、−CHSOCH、−O−C−O−C、−CF、−C、−C、−C、−C(CF、−CFSOCF、−CN(C)C、−CHF、−CHCF、−C、−CFH、−CH、−C(CFH、−CHC(O)OH、−CHまたは−P(O)(Cである。
R’において、C〜C−シクロアルキルは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルである。
R’において、置換したフェニルは、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、NO、F、Cl、Br、I、C〜C−アルコキシ、SCF、SOCF、COOH、SOX’、SONR’’またはSOHによって置換されたフェニルを示し、ここでX’はF、lまたはBrを示し、R’’は、R’について定義されたようにフッ素化していないか部分的にまたは完全にフッ素化したC〜C−アルキルまたはC〜C−シクロアルキルであり、例えば、o−、m−またはp−メチルフェニル、o−、m−またはp−エチルフェニル、o−、m−またはp−プロピルフェニル、o−、m−またはp−イソプロピルフェニル、o−、m−またはp−tert−ブチルフェニル、o−、m−またはp−ニトロフェニル、o−、m−またはp−メトキシフェニル、o−、m−またはp−エトキシフェニル、o−、m−、p−(トリフルオロメチル)フェニル、o−、m−、p−(トリフルオロメトキシ)フェニル、o−、m−、p−(トリフルオロメチルスルホニル)フェニル、o−、m−またはp−フルオロフェニル、o−、m−またはp−クロロフェニル、o−、m−またはp−ブロモフェニル、o−、m−またはp−ヨ−ドフェニル、さらに好ましくは、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジメチルフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジヒドロキシフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジフルオロフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジクロロフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジブロモフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジメトキシフェニル、5−フルオロ−2−メチルフェニル、3,4,5−トリメトキシフェニル、または2,4,5−トリメチルフェニルである。
1’〜R4’においては、ヘテロアリ−ルは、5〜13員環を有する飽和または不飽和の単環式または二環式の複素環ラジカルの意味を有するとし、ここで、1つ、2つもしくは3つのNおよび/または1つもしくは2つのSもしくはO原子が存在していてもよく、複素環ラジカルは、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、NO、F、Cl、Br、I、C〜C−アルコキシ、SCF、SOCF、COOH、SOX’、SONR’’またはSOHによって単置換または多置換されていてもよく、ここでX’およびR’’は上述の意味を有する。
複素環ラジカルは、好ましくは、置換したまたは非置換の2−または3−フリル、2−または3−チエニル、1−、2−または3−ピロリル、1−、2−、4−または5−イミダゾリル、3−、4−または5−ピラゾリル、2−、4−または5−オキサゾリル、3−、4−または5−イソオキサゾリル、2−、4−または5−チアゾリル、3−、4−または5−イソチアゾリル、2−、3−または4−ピリジル、2−、4−、5−または6-ピリミジニル、さらに好ましくは、1、2、3−トリアゾル−1−、−4−または−5−イル、1、2、4−トリアゾル−1−、−4−または−5−イル、1−または5−テトラゾリル、1、2、3−オキサジアゾル−4−または−5−イル、1、2、4−オキサジアゾル−3−または−5−イル、1、3、4−チアジアゾル−2−または−5−イル、1、2、4−チアジアゾル−3−または−5−イル、1、2、3−チアジアゾル−4−または−5−イル、2−、3−、4−、5−または6−2H−チオピラニル、2−、3−または4−4H−チオピラニル、3−または4−ピリダジニル、ピラジニル、2−、3−、4−、5−、6−または7−ベンゾフリル、2−、3−、4−、5−、6−または7−ベンゾチエニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−1H−インドリル、1−、2−、4−または5−ベンジイミダゾリル、1−、3−、4−、5−、6−または7−ベンゾピラゾリル、2−、4−、5−、6−または7−ベンゾオキサゾリル、3−、4−、5−、6−または7−ベンズイソオキサゾリル、2−、4−、5−、6−または7−ベンゾチアゾリル、2−、4−、5−、6−またはベンズイソチアゾリル、4−、5−、6−または7−ベンズ−2,1,3−オキサジアゾリル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−キノリニル、1−、3−、4−、5−、6−、7−または8−イソキノリニル、1−、2−、3−、4−または9−カルバゾニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−または9−アクリジニル、3−、4−、5−、6−、7−または8−シンノリニル、2−、4−、5−、6−、7−または8−キナゾリニルまたは1−、2−または3−ピロリジニルである。
ヘテロアリール−C〜C−アルキルは、アリール−C〜C−アルキルと同じように、例えばピリジニルメチル、ピリジニルエチル、ピリジニルプロピル、ピリジニルブチル、ピリジニルペンチルまたはピリジニルヘキシルを意味するとし、ここで上述の複素環はさらにこのようにアルキレンに結合していてもよい。
HetNは好ましくは、
Figure 0005270340
であり、
ここで置換基R1’〜R4’は各々、互いに独立に、上述の意味を有する。
本発明にかかるイオン性液体のカチオンは、好ましくは、アンモニウム、ホスホニウム、イミダゾリウム、ピリジニウム、またはピロリジニウムカチオンである。
特に好ましいイオン性液体は、アンモニウム、ホスホニウム、イミダゾリウムまたはピロリジニウムの、硫酸水素、アルキル硫酸、アルキルスルホン酸、ペルフルオロアルキルスルホン酸、リン酸、リン酸水素、アルキルリン酸、アルキル−およびペルフルオロアルキルホスフィン酸、アルキル−およびペルフルオロアルキルホスホン酸またはペルフルオロアルキルカルボン酸である。
本発明にかかる方法の好ましい実施形態において、イオン性液体は、さらに少なくとも1種の酸、好ましくはアニオンAに対応する酸を含む。一般的に、いかなる酸もイオン性液体と混合するのに適している。本発明にかかる方法において特に好適であると分かる好ましい混合物の例は、例えば、[HSOアニオンおよびHSOを含んでいるイオン性液体の混合物である。代替例は、[CFSOアニオンおよびCFSOHを含むイオン性液体の混合物、または[CFC(O)O]アニオンおよびCFC(O)OHを含むイオン性液体の混合物である。上記の混合物は、ここでは、本発明の可能性を限定するものを表すことなく例示するものとみなすべきである。
イオン性液体における酸の比率は、混合溶液を基準に、0〜90重量%、好ましくは0〜50重量%の範囲である。
処理温度はそれ自体は重要なものではなく、通常は0〜170℃、好ましくは20〜120℃である。
上記イオン性液体と少なくとも1種の酸との混合物は、脱水反応がイオン性液体単独の場合と比較してより速く進むことから、本発明にかかる方法にとくに好適である。加えて、イオン性液体とイオン性液体のアニオンAに対応する酸との混合物は、酸が混合物中で低い揮発性を有する、すなわち酸が高温下においてさえも定濃度でイオン性液体中に存在するという事実からも優れていることを見出した。したがって、例えば、トリフルオロ酢酸は実質的に不揮発であることが分かり、トリフルオロ酢酸アニオンを含むイオン性液体との混合物中では低い蒸気圧を有するのみである。
概して、従来の方法によっては行うことができないアルコラ−トまたはアルコ−ルまたはポリアルコ−ルからの水の脱離は、したがって、本発明にかかる新しい方法により達成することができ、同時に脱水反応を著しくよりよく最適化することができる。記載したシステムにおいては、アルコ−ルからの水の脱離は、二つの経路:分子内または分子間で可能である。第一の場合にはアルケンが形成し、一方、第二の場合にはエ−テル、例えばジアルキルエ−テルが生じる。本発明にかかる方法は好ましくはアルケンの生成に使用される。
本発明にかかる方法はアルコ−ルからだけでなく、ポリアルコ−ル、例えばグリコ−ル、トリオ−ル、または、例えば、多糖、ヘキソ−スもしくはペント−スのような天然物からの水の脱離にも好適である。
本発明にかかる方法は、アリ−ル置換アルケンの合成のために特に有利に用いられ、例えば、亜病原性物質、医薬活性化合物、作物保護剤、ファインケミストリーのポリマーもしくは前駆体として、または類似する出発化合物の生成のために使用される。
使用されるアルコラ−トまたはアルコ−ルは、以下ではともにアルコ−ルとして言及されるが、好ましくは式I
Figure 0005270340
の化合物であり、
式中
Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属ハライド、またはH原子を示し、
、R、R、Rは、互いに独立に、随意に置換された脂肪族ラジカルまたは芳香族ラジカルを示し、これらは1または2以上のヘテロ原子を有していてもよく、ここで群R〜Rからの1、2、または3のラジカルはまたHを示してもよく、ここでラジカルR、R、Rおよび/またはRの2つ以上は互いに結合していてもよい。
ラジカルRおよびRならびに/またはRおよびRは、好ましくは、例えば脂肪族および/または芳香族の環系または融合環系を形成して、互いに結合し、これらはまた1もしくは2以上のヘテロ原子を有してもよい。
Mの好ましい意味は、H、Li、MgCl、MgBrまたはMgIである。
は、好ましくは式la:
Figure 0005270340
の意味を有し、
式中
は、非置換かまたはCNおよび/もしくはハロゲンによって一置換もしくは多置換された1〜15のC原子を有するアルキルラジカルを示し、ここでさらに、これらのラジカルにおける1または2以上のCH基は−O−、−S−、−CH=CH−、−C≡C−、−OC−O−および/または−O−CO−によって置換されていてもよく、ならびに/あるいは、さらに1または2以上のCH基は、2個のO原子が互いに直接に結合しないような方法でNまたはPによって置換されていても、rおよび/またはpが0でない場合はまた、H、ハロゲン、CN、SFまたはNCSによって置換されていてもよく、
、Aは、各々、互いに独立に、
a) 1、4−シクロヘキセニレン、または1、4−シクロヘキシレンラジカル、ここで、1または2の隣り合わないCH基は−O−または−S−によって置換されていてもよい、
b) 1、4−フェニレンラジカル、ここで1または2のCH基はNによって置換されていてもよい、
c) 群:ピペリジン1,4−ジイル、1,4−ビシクロ[2.2.2]オクチレン、フェナントレン−2,7−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイルからのラジカル、
d) 群:フラン、ピロ−ル、チオフェン、ピラゾ−ル、イミダゾ−ル、1,2−オキサゾ−ル、1,3−オキサゾ−ル、チアゾ−ル、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、2H−ピラン、4H−ピラン、プリン、プテリジン、1H−アゼピン、3H−1,4−ジアゼピン、インド−ル、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、キノリン、イソキノリン、フェナジン、フェノキサジンからの2価のラジカル、
を示し、
ここで、ラジカルa)、b)、c)およびd)は、R、特にハロゲンおよび//またはCNによって一置換または多置換されていてもよく、
は、−CO−O−、−O−CO−、−CFO−、−OCF−、−CHO−、−OCH−、−CHCH−、−(CH−、−C−、−CHCF−、−CFCH−、−CF=CF−、−CH=CH−、−C≡C−、または単結合を示し、
pは0、1、2または3を示し、および
rは0、1または2を示す。
の好ましい意味は、1〜8のC原子を有する直鎖または分枝状アルキルおよびアルコキシラジカルであり、ここで−CNによって一置換および/またはハロゲンによって一置換もしくは多置換されていてもよい。
および/またはAの好ましい意味は、1、4−シクロヘキシレンであり、ここで1または2の隣り合わないCH基は、−O−、1,4−フェニレンによって置換されていてもよく、ここで1または2のCH基は、N、フェナントレン−2,7−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル、および1,2,3,4−テトラリン−2,6−ジイルによって置換されていてもよく、ここで、これらのラジカルは、ハロゲン、特にフッ素および/もしくは塩素、CN、および/またはハロゲンに随意に置換されたC1〜5−アルキルもしくは−アルコキシによって一置換または多置換されていてもよい。
は、特に好ましくは1、4−フェニレン基であり、これは、非置換であるか、または2、3、5および/または6位がフッ素によって一置換、二置換、三置換または四置換されており、それによって、本発明にかかる反応は以下の反応経路:
Figure 0005270340
にしたがって進行し、
ここでR、A、Z、p、M、R、RそしてRは上記および下記の意味を有し、sは0、1、2、3または4を示す。
好ましくは:
p=r=0、ここでRは、好ましくは1個〜8個のC原子を有する直鎖または分枝状アルキルラジカルであり、これは、−CNによって一置換および/またはハロゲンによって一置換もしくは多置換されていてもよく、
r=1およびp=0、1または2である。
は配位子、例えば有機金属錯体中のシクロペンタジエニル系の配位子の構成物質であってもよい。
特に好ましい基Rは、以下:
Figure 0005270340
で示され、
ここでXは、O、NRまたはSを示し、Rは示された意味を有し、(アスタリスク)は自由結合を表す。
上記のおよび下記において、有機ラジカルの置換基としてのハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくはフッ素または塩素、特に好ましくはフッ素を示す。
上記のおよび下記において、例えばA、Z、A、Rなどの1回以上現れる基および置換基は、各々、同一の意味を有していても異なる意味を有してもよい。
好ましくは、群:R、R、Rからの1つ、二つまたは三つのラジカルは、互いに独立に、式Iaの意味を有し、の群:R、R、Rからのその他のラジカルはHを示す。
特に好ましくは、RはHであり、Rおよび/またはRはH以外の意味を有する。RおよびRは非常に特に好ましくはHとは異なっている。
およびRは、さらに好ましくは、式Iのアルコラ−トが式Ib:
Figure 0005270340
の意味を有するような方法で互いに結合しており、
式中、
は、Rについて示された意味の1つを有し、
は、A、Aについて示された意味の1つを有し、
は、Zについて示された意味の1つを有し、
qは0、1、2または3を示し、および
およびMは、上記および下記の意味を有する。
式Iのアルコラ−トは、1または2以上のカルボニル官能基を有する化合物への有機金属化合物の付加反応により、よい収率から非常によい収率において得ることができる。この型の反応、ならびに用いられる出発物質、溶媒および反応条件は、当業者に公知であるか、または公知の合成の改変により容易に得ることができる。
上記のイオン性液体またはアルコ−ルまたはアルコラ−トにおいては、例えばH、N、O、Cl、Fのような置換基が対応する同位体によって置換されていてもよいということは、当業者にとっては言うまでもない。
本発明は、同様に一般式Kのイオン性液体と少なくとも1種の酸との混合物に関する。少なくとも1種の酸は、好ましくは、イオン性液体のアニオンAに対応する酸である。これらの上述の混合物は、脱水反応が様々な基質とともに行われることを可能にする。さらに、一般式Kのイオン性液体とアニオンAに対応する酸との好ましい混合物は、酸が混合物中で低い揮発性を有し、したがって、一定の酸濃度がより容易に実現することができるという点に特徴がある。
イオン性液体とそのアニオンA-に対応する酸との混合物は、さらに遊離酸の揮発性が低い強酸性のシステムの新規のクラスを表す。上記の混合物は、多様な用途における揮発性の有機酸および無機酸の代替として、例えばエッチング剤(ペースト)の成分として、様々な反応経路、例えばフリ−デル・クラフツのアルキル化もしくはアシル化における、あるいはアルカン異性化における触媒として、または電気化学セル用の電解質の成分として、使用することができる。したがって、本発明は、同様に、様々な用途における揮発性の有機物および無機酸の代替としてのイオン性液体と酸との混合物の使用に関する。
本発明にかかる混合物における少なくとも1種の酸の比率は、上述の範囲内にある。
以下の実施例は、本発明を限定することなく本発明を説明することを目的とする。上記のおよび下記において、パ−センテ−ジデ−タは重量パ−センテ−ジを示す。全ての温度は摂氏で示されている。
例:
例1:1−フェニルシクロヘキセ−1−エンの合成
1−フェニル−1−シクロヘキサノ−ルを、10mlの硫酸水素エチルメチルイミダゾリウムに加え、そして混合物を80〜90℃で1時間攪拌する。冷却した後に、二つの相が形成され、上層である生成物相をデキャンタリングする。1−フェニル−1−シクロヘキサノ−ルを、再び、より低い相であるイオン性液体に加え、それ相当に反応させ、分離する。上記の手段はイオン性液体を交換することなく何度も繰り返すことができる。1−フェニルシクロヘキセ−1−エンの平均収率は97.2%であり、生成物を蒸留によりさらに精製することができる。
単離した生成物はNMR分光法により分析される。
H NMR(標準:TMS;溶媒:CDCN)、ppm:1.90m(CH);2.01m、(CH);2.43m(CH);2.64m(CH);6.36 m(1CH);7.54 m(5CH、Ph)。
例2:イソブチレンの合成
Tert−ブタノ−ルを硫酸水素エチルメチルイミダゾリウムと濃硫酸の混合物(体積比3.75:1)に加える。反応混合物(エマルジョン)を43℃で四時間攪拌する。生成されたイソブチレンを、トラップにおいて、−196℃(液体窒素)および大気圧でで凝縮する。トラップを、続いて−78℃まで温め、融解し、室温で計量する。イソブチレンを無色透明な液体として単離する。上記の手段はイオン性液体を交換することなく何度も繰り返すことができる。
単離したイソブチレンの平均収率は92%である。
単離した生成物はNMR分光法により分析される。
H NMR (標準:TMS;溶媒:CDCl)、ppm:1.55t(2CH);4.49sep、(CH);H、H=1.1Hz。
例3:シクロヘキセンの合成
濃硫酸(97〜98%)を硫酸水素エチルメチルイミダゾリウムとシクロヘキサノ−ルとの混合物(体積比1:1.7:2)に加える。高い発熱反応および激しい攪拌の後で、エルマジョンが均質になる。生成された溶液を、75℃で1時間攪拌し、生成されたシクロヘキセンを蒸留する。シクロヘキセンの収率は82%である。
単離した生成物をNMR分光法により分析する。
H NMR(標準:TMS;溶媒:CDCl)、ppm:1.50m(2CH);1.87m、(2CH);5.53m(2CH)。
例4:2,3−ジメチルブタ−1,3−ジエンの合成
硫酸水素エチルメチルイミダゾリウムと2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオ−ルとの混合物(重量比1:1)を140℃で熱し、そして生成された2,3−ジメチルブタ−1,3−ジエンを他の脱水生成物(例えば2,3−エポキシ−2,3−ジメチルブタンなど)とともに大気圧下で蒸留する。純粋な2,3−ジメチルブタ−1,3−ジエンは、それに続く分留により単離することができる。単離した2、3−ジメチルブタ−1、3−ジエンの収率は60%である。上記の手段はイオン性液体を交換することなく何度も繰り返すことができる。
分離した生成物をNMR分光法により分析する。
H NMR(標準:TMS;溶媒:CDCl)、ppm:1.68s(2CH);4.73m、(2CH);4.82m(2CH)。
例5:ジヘプチルエーテルの合成
濃硫酸(97〜98%)を硫酸水素エチルメチルイミダゾリウムと1−ヘプタノールとの混合物(体積比1:2:1.3)に加える。高い発熱反応および激しい攪拌の後で、エルマジョンが均質になる。生成された溶液を117℃で2.5時間攪拌し、生成したジヘプチルエーテルを分留により抽出し、単離する。分離したジヘプチルエーテルの収率は50%である。
分離した生成物をNMR分光法により分析する。
H NMR(標準:TMS;溶媒:CDCN)、ppm:0.85m(2CH);1.27m、(8CH);1.30m(2CH);3.70t(2CH);H、H=6.8Hz。
13C{H}NMR(標準:TMS;溶媒:CDCN)、ppm:14.1s;23.0s;25.9s;29.1s;29.4s;32.0s;70.1s。
例6:1-ブチル−3−トリフルオロ酢酸メチルイミダゾリウムとトリフルオロ酢酸との混合物
10重量%(または20重量%)のトリフルオロ酢酸を1−ブチル−3−トリフルオロ酢酸メチルイミダゾリウムに加える。得られた混合物をTGA法により分析する。
20重量%のトリフルオロ酢酸(遊離酸の沸点は72−73℃である)との混合物は、140℃下で約2.5%のみの重量の減少を有した。
10重量%のトリフルオロ酢酸との混合物は、140℃で2%未満のみの重量の減少を有した。

Claims (6)

  1. アルケンまたはエーテルを得るための、アルコラートまたはアルコールの官能基に対してα位において少なくとも1つのCH基を有するアルコールまたはアルコラートの脱水方法であって、脱水が一般式Kのイオン性液体中で行われ
    イオン性液体のアニオンA が、群:[HSO 、[SO −2 、[NO 、[BF 、[(R )BF 、[(R BF 、[(R BF] 、[(R B] 、[B(CN) 、[PO −3 、[HPO −2 、[H PO 、[アルキル−OPO −2 、[(アルキル−O) PO 、[アルキル−PO 、[R PO 、[(アルキル) PO 、[(R PO 、[R SO 、[アルキル−SO 、[アリール−SO 、[アルキル−OSO 、[R C(O)O] 、[(R SO N] 、{[(R P(O)] N} 、Cl および/またはBr
    ここで、R は、フッ素化アルキル(C 2n−x+1
    ここでn=1〜12であり、x=0〜7であり、ここでn=1の場合、x=0〜2であるべきである、
    および/またはフッ素化アリールもしくはアルキルアリールの意味を有する、
    から選択され、
    イオン性液体のカチオンK が、アンモニウムカチオン、ホスホニウムカチオン、チオウロニウムカチオン、グアニジンカチオンおよび複素環カチオンの群から選択され、
    イオン性液体には追加の酸が使用されず、
    アルコールが、式(I)の化合物
    Figure 0005270340
    式中
    Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属ハライドまたは水素原子を示し、
    、R 、R は、互いに独立に、随意に置換した脂肪族基または芳香族基を示し、これらは1または2以上のヘテロ原子を有していてもよく、これらの1、2か3の基はHを示してもよく、これらの2つ以上は互いに結合していてもよく、
    が、式laで示されるものであり、
    Figure 0005270340
    式中
    は、1から15のC原子を有するアルキル基を示し、これは、非置換か、またはCNおよび/もしくはハロゲンによって一置換もしくは多置換されており、さらに、これらの基における1または2以上のCH 基は、−O−,−S−、−CH=CH−、−C≡C−、−OC−O−および/もしくは−O−CO−によって置換されていてもよく、および/または、1もしくは2以上のCH基は、2個のO原子が互いに直接に結びつかないような方法でNまたはPによって置換されていてもよく、
    rおよび/またはpが0でない場合には、H、ハロゲン、CN、SF またはNCSによって置換されていてもよく、
    、A は、各々、互いに独立に、
    a)1,4−シクロヘキセニレン,または1,4−シクロヘキシレン基、ここで、1または2の隣り合わないCH 基は−O−または−S−によって置換されていてもよい、
    b)1,4−フェニレン基、ここで1または2のCH基はNによって置換されていてもよい、
    c)群:ピペリジン−1,4−ジイル、1、4−ビシクロ[2.2.2]オクチレン、フェナントレン−2,7−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル,1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイルから選択される基、
    d)群:フラン、ピロール、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、1,2−オキサゾール、1,3−オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、2H−ピラン、4H−ピラン、プリン、プテリジン、1H−アゼピン、3H−1,4−ジアゼピン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、キノリン、イソキノリン、フェナジン、フェノキサジン、フェノチアジンおよび1,4−ベンゾジアゼピンの群からの2価の基、を示し、
    ここで、a)、b)、c)およびd)は、R 、ハロゲンおよび/またはCNによって置換されているR によって、一置換または多置換されていてもよく、
    は、−CO−O−、−O−CO−、−CF O−、−OCF −、−CH O−、−OCH −、−CH CH −、−(CH −、−C −、−CH CF −、−CF CH −、−CF=CF−、−CH=CH−、−C≡C−または単結合を示し、
    pは、0、1、2または3を示し、
    rは、0、1または2を示す、
    アルコールまたはアルコラートの脱水方法。
  2. イオン性液体のアンモニウムカチオンは、式(1)、
    [NR (1)
    によって表され、
    ここで、
    Rは、各々、互いに独立に、
    H、ただしすべての置換基Rが同時にHであってはならない、
    1〜20のC原子を有する直鎖または分枝状アルキル、
    3〜7のC原子を有する飽和ないし不飽和のシクロアルキル、を示しており、
    これらは1〜6のC原子を有するアルキル基に置換されていてもよいものであり、
    イオン性液体のホスホニウムカチオンは、式(2)、
    [PR (2)
    によって表され、
    ここで、
    は、各々、互いに独立に、
    H、1〜20のC原子を有する直鎖または分枝状アルキル、
    3〜7のC原子を有する飽和ないし不飽和のシクロアルキル、を示しており、
    これらは1〜6のC原子を有するアルキル基に置換されていてもよく、
    イオン性液体のチオウロニウムカチオンは、式(3)
    [(R N)−C(=SR )(NR )] (3)
    によって表され、
    ここで、
    からR は、各々、互いに独立に、
    H、ただしR についてはHは除外される、
    1〜20のC原子を有する直鎖または分枝状アルキル、
    3〜7のC原子を有する、飽和ないし不飽和のシクロアルキル、を示しており、
    これらは1〜6のC原子を有するアルキル基に置換されていてもよく、
    イオン液体のグアニジンカチオンは、式(4)、
    [C(NR )(NR 10 11 )(NR 12 13 )] (4)
    によって表され、
    ここで、
    〜R 13 は、各々、互いに独立に、
    H、1〜20のC原子を有する直鎖または分枝状アルキル、
    3〜7のC原子を有する飽和ないし不飽和のシクロアルキル、を示しており、
    これらは1〜6のC原子を有するアルキル基によって置換されていてもよく、
    イオン液体の複素環カチオンは、式(5)
    [HetN] (5)
    によって表され、
    ここで、HetN は、以下の群:
    Figure 0005270340
    Figure 0005270340
    から選択され、
    ここで、
    置換基R 1’ 〜R 4’ は、各々、互いに独立に、
    H、1〜20のC原子を有する直鎖または分枝状アルキル、
    3〜7のC原子を有する飽和ないし不飽和のシクロアルキル、を示しており、
    これらは1から6のC原子を有するアルキル基によって置換されていてもよい、請求項1に記載の方法。
  3. 処理温度が0〜170℃である、請求項1または2に記載の方法。
  4. MがH、Li、MgCl、MgBrまたはMglを示す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 、R 、R の群からの1、2または3の基が、互いに独立に、請求項1に記載の式laの意味を有し、R 、R 、R の群からのその他の基がHを示す、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. アルコラートまたはアルコールの官能基に対してα位において少なくとも1つのCH基を有するアルコールまたはアルコラートを脱水してアルケンを得るための、一般式K で表されるイオン性液体の組成物であって、
    イオン性液体のアニオンA が、群:[HSO 、[SO −2 、[NO 、[BF 、[(R )BF 、[(R BF 、[(R BF] 、[(R B] 、[B(CN) 、[PO −3 、[HPO −2 、[H PO 、[アルキル−OPO −2 、[(アルキル−O) PO 、[アルキル−PO 、[R PO 、[(アルキル) PO 、[(R PO 、[R SO 、[アルキル−SO 、[アリール−SO 、[アルキル−OSO 、[R C(O)O] 、[(R SO N] 、{[(R P(O)] N} 、Cl および/またはBr
    ここで、R は、フッ素化アルキル
    (C 2n−x+1
    ここでn=1〜12であり、x=0〜7であり、ここでn=1の場合、x=0〜2であるべきである、
    および/またはフッ素化アリールもしくはアルキルアリールの意味を有する、
    から選択されるものであり、
    イオン性液体のカチオンK が、アンモニウムカチオン、ホスホニウムカチオン、チオウロニウムカチオン、グアニジンカチオンおよび複素環カチオンの群から選択され、
    イオン性液体のアニオンA は、カチオンK を超える量で含まれることはなく、そのアニオンに対応する酸が含まれることはなく、そのアニオンに対応しない別の酸が含まれることもない組成であり、
    脱水対象のアルコールまたはアルコラートが、式(I)の化合物
    Figure 0005270340
    式中
    Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属ハライドまたは水素原子を示し、
    、R 、R は、互いに独立に、随意に置換した脂肪族基または芳香族基を示し、これらは1または2以上のヘテロ原子を有していてもよく、これらの1、2または3の基はHを示してもよく、これらの2つ以上は互いに結合していてもよく、
    が、式laで示されるものであり、
    Figure 0005270340
    式中
    は、1から15のC原子を有するアルキル基を示し、これは、非置換であるか、またはCNおよび/もしくはハロゲンによって一置換もしくは多置換されており、さらに、これらの基における1または2以上のCH 基は、−O−,−S−、−CH=CH−、−C≡C−、−OC−O−および/もしくは−O−CO−によって置換されていてもよく、および/または、1もしくは2以上のCH基は、2個のO原子が互いに直接に結びつかないような方法でNまたはPによって置換されていてもよく、
    rおよび/またはpが0でない場合には、H、ハロゲン、CN、SF またはNCSによって置換されていてもよく、
    、A は、各々、互いに独立に、
    a)1,4−シクロヘキセニレン,または1,4−シクロヘキシレン基、
    ここで、1または2の隣り合わないCH 基は−O−または−S−によって置換されていてもよい、
    b)1,4−フェニレン基、
    ここで1または2のCH基はNによって置換されていてもよい、
    c)群:ピペリジン−1,4−ジイル、1、4−ビシクロ[2.2.2]オクチレン、フェナントレン−2,7−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル,1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイルから選択される基、
    d)群:フラン、ピロール、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、1,2−オキサゾール、1,3−オキサゾール、チアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、2H−ピラン、4H−ピラン、プリン、プテリジン、1H−アゼピン、3H−1,4−ジアゼピン、インドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、キノリン、イソキノリン、フェナジン、フェノキサジン、フェノチアジンおよび1,4−ベンゾジアゼピンの群からの2価の基、を示し、
    ここで、a)、b)、c)およびd)は、R 、ハロゲンおよび/またはCNによって置換されているR 、によって一置換または多置換されていてもよく、
    は、−CO−O−、−O−CO−、−CF O−、−OCF −、−CH O−、−OCH −、−CH CH −、−(CH −、−C −、−CH CF −、−CF CH −、−CF=CF−、−CH=CH−、−C≡C−または単結合を示し、
    pは、0、1、2または3を示し、rは、0、1または2を示す、
    アルコールまたはアルコラートの脱水用の組成物。
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