JP5269381B2 - 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 Download PDF

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Description

本発明は、被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データに基づいて前記被検者を撮像する磁気共鳴イメージング(MRI)装置および磁気共鳴イメージング方法に関する。
MRIによる心臓撮像においては、心臓の動きによる画質の劣化を抑えることが望ましい。このように心臓の動きによる画質の劣化を抑えることは、特に冠状動脈撮像や心筋遅延造影などの高い空間分解能が要求される撮像法において重要である。この様なニーズに適応する撮像法としては、心周期内の心拍動の少ない期間に選択的にデータ収集を行う方法が知られている(例えば、非特許文献1を参照)。この方法においては、被検者の心電波形から得たR波を起点として、予め設定された遅延時間とデータ収集時間(ウィンドウ時間)とから定まる期間にデータ収集を行う。
図5は心周期における特定の心時相のデータを収集するMRI法におけるパルスシーケンスの一例を示す図である。データ収集は、心臓の動きが少なくなる開始時点Tsより心臓が再び動き出す終了時点Teまでの期間に行われる。ただし通常は、被検者の心電波形よりR波が現れてから遅延時間Tdが経過した時点を開始時点Tsとする。また、この開始時点Tsからウィンドウ時間Twが経過した時点を終了時点Teとする。これにより、一般に心室拡張期あるいは緩徐流入期と呼ばれる心臓の動きの少ない期間のみにおいてデータを収集する。なお、心臓の動きの少ない期間とは、図5に示すように左心室容積の変化が少ない期間(左心室容積のグラフが平坦である期間)である。この期間にデータ収集を行うことにより、心臓の動きの影響による画質の低下を抑えることが可能となる。
なお図5に示すように遅延時間Tdが経過するまでの期間中には、プリパルスの照射が行われる。プリパルスは例えば、インバージョンパルス、T2強調プリパレーションパルス、磁化移動コントラスト(magnetization transfer contrast:MTC)パルス、ダミーショット、脂肪抑制パルス、あるいは呼吸性体動を検出するためのパルスなどである。インバージョンパルスは、冠状動脈撮像や心筋遅延造影などの場合に画像のコントラストを向上させるためのパルスである。T2強調プリパレーションパルスは、T2強調のためのパルスである。MTCパルスは、2つ以上のスピン系の磁化移動を利用してコントラストを高めるためのパルスである。ダミーショットは、核スピンの定常状態への到達を促進するためのパルスである。脂肪抑制パルスは、脂肪信号を抑制するためのパルスである。
心拍動の少ない期間の長さは、被検者の心拍数などに応じて変化することが知られている。このため、被検者毎に適正な遅延時間Tdおよびウィンドウ時間Twを設定することが、画質の向上のためには好ましい。そこで、被検者毎の適正な遅延時間Tdおよびウィンドウ時間Twを設定することを支援する方法が提案されている(非特許文献2を参照)。この方法では、心臓の動きがわかる短時間のシネ撮像などを行うことによって、心拍動の少ない期間を操作者が視覚的に判断することを可能とする。
Stuber M et al, "Submillimeter Three-dimensional Coronary MR Angiography with Real-Time Navigator Correction: Comparison of Navigator Locations.", Radiology 1999;212:579-587 Plein S et al, "Three-Dimensional Coronary MR Angiography Performed with Subject-Specific Cardiac Acquisition Window and Motion-adopted Respiratory Gating." AJR;180:505-512,2003 栗林幸夫/佐久間肇編、「心臓血管疾患のMDCTとMRI」、医学書院、2005年9月、P.16
さて、1心拍内に収集可能なデータライン数Nは、パルスシーケンスの繰り返し時間TRとウィンドウ時間Twとから次式により求められる。
N=Tw/TR
例えば、3次元のデータ収集を行う場合を考える。スライス枚数、すなわちスライスエンコード数Kzを60とし、位相エンコード方向のマトリクス数Kyを120とすると、必要なデータライン数は次式により7200ラインと求められる。
Kz×Ky=60×120=7200
1心周期内で心臓の動きが少ないウィンドウ時間Twを100msecとすると、繰り返し時間TRが5msecであれば、1心拍内に収集可能なデータライン数Nは次式から20ラインと求められる。
N=100/5=20
画像再構成に必要な全データラインを収集するのに要する心拍数は次式から360心拍と求められる。
7200/20=360
1心拍を1秒とすると、360秒、すなわち6分でデータ収集が完了することになる。ただし、一般的には心臓の動き以外に被検者の呼吸による体動も考慮する必要があり、呼吸による体動の影響の少ないデータを選択的に収集する手法を併用する場合が多い。そしてこの場合には、実際に必要なデータ収集時間はこれよりも延長する。
非特許文献2で提案されている方法は、被検者の心拍数がきわめて安定している場合には有効に動作すると考えられる。しかしながら、上記のように長時間に及ぶデータ収集の期間内には、被検者の心拍数が変化することがあり得る。心拍数が上昇すれば、心臓の動きの少ない時相の継続時間が短縮し、ウィンドウ時間Twの適正な値も短くなる。例えば、図6に示すR−R間隔Trr1に合わせて図6に示すようなウィンドウ時間Twを設定していたとする。このときに、R−R間隔が図6に示すTrr2に短縮すると、心臓の動きが大きくなる時点がTe1からTe2に変化する。そしてこの場合には、データ収集期間中に心臓が大きく動いてしまうことになる。そして図6の場合には、期間Paにおいて収集されたデータは心拍動の影響を大きく受けているため、再構成される画像にブレを生じさせる原因となる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、心拍数の変化に起因した画質劣化を防ぎ、安定した画質での撮像を行うことを可能とすることにある。
本発明の第1の態様による磁気共鳴イメージング装置は、被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データをデータライン毎に取得する取得手段と、前記被検者の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて1つまたは複数の単位データ群分の磁気共鳴データを収集するように前記取得手段を制御する制御手段と、前記取得手段により取得された前記磁気共鳴データのうちで、その磁気共鳴データの取得が行われた心周期の終了時点から予め定められた時間を遡った時点から前記終了時点までとして定まる無効期間に少なくとも一部が取得された単位データ群に関するものを無効データとして、前記無効期間以外の期間に全てが取得された単位データ群に関するものを有効データとして判定する判定手段と、前記有効データを使用して前記被検者に関する画像を再構成する手段とを備える。
本発明の第2の態様による磁気共鳴イメージング装置は、被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データをデータライン毎に取得する取得手段と、前記被検者の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて複数のデータライン分の磁気共鳴データを収集するように前記取得手段を制御する制御手段と、前記取得手段により取得された前記磁気共鳴データのうちで、その磁気共鳴データの取得が行われた心周期の終了時点から予め定められた時間を遡った時点から前記終了時点までとして定まる無効期間に少なくとも一部が取得されたデータラインに関するものを無効データとして、前記無効期間以外の期間に全てが取得されたデータラインに関するものを有効データとして判定する判定手段と、前記有効データを使用して前記被検者に関する画像を再構成する手段とを備える。
本発明の第3の態様による磁気共鳴イメージング装置は、被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データをデータライン毎に取得する取得手段と、前記被検者の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて1つまたは複数のスライスエンコード分の磁気共鳴データを収集するように前記取得手段を制御する制御手段と、前記取得手段により取得された前記磁気共鳴データのうちで、その磁気共鳴データの取得が行われた心周期の終了時点から予め定められた時間を遡った時点から前記終了時点までとして定まる無効期間に少なくとも一部が取得されたスライスエンコードに関するものを無効データとして、前記無効期間以外の期間に全てが取得されたスライスエンコードに関するものを有効データとして判定する判定手段と、前記有効データを使用して前記被検者に関する画像を再構成する手段とを備える。
本発明の第4の態様による磁気共鳴イメージング方法は、被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データをデータライン毎に取得し、前記被検者の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて複数のデータライン分の磁気共鳴データを収集するように前記取得を制御し、取得された前記磁気共鳴データのうちで、その磁気共鳴データの取得が行われた心周期の終了時点から予め定められた時間を遡った時点から前記終了時点までとして定まる無効期間に取得されたデータラインに関するものを無効データとして、前記無効期間以外の期間に取得されたデータラインに関するものを有効データとして判定し、前記有効データを使用して前記被検者に関する画像を再構成する。
本発明の第5の態様による磁気共鳴イメージング方法は、被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データをデータライン毎に取得し、前記被検者の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて1つまたは複数のスライスエンコード分の磁気共鳴データを収集するように前記取得を制御し、取得された前記磁気共鳴データのうちで、その磁気共鳴データの取得が行われた心周期の終了時点から予め定められた時間を遡った時点から前記終了時点までとして定まる無効期間に少なくとも一部が取得されたスライスエンコードに関するものを無効データとして、前記無効期間以外の期間に全てが取得されたスライスエンコードに関するものを有効データとして判定し、前記有効データを使用して前記被検者に関する画像を再構成する。
本発明によれば、心拍数の変化に起因した画質劣化を防ぎ、安定した画質での撮像を行うことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係るMRI装置100の構成を示す図である。このMRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、RFコイルユニット6a,6b,6c、送信部7、選択回路8、受信部9、ECGユニット10および計算機システム11を具備する。
静磁場磁石1は、中空の円筒形をなし、内部の円筒状の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石や超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形をなし、静磁場磁石1の内側に配置される。傾斜磁場コイル2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3種のコイルが組み合わされている。傾斜磁場コイル2は、上記の3種のコイルが傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、磁場強度がX,Y,Zの各軸に沿って傾斜する傾斜磁場を発生する。なお、Z軸方向は、例えば静磁場方向と同方向とする。X,Y,Z各軸の傾斜磁場の組み合わせにより、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grが形成される。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮影断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させるために利用される。
寝台4は、寝台制御部5により駆動され、天板4aをその長手方向(図1中における左右方向)および上下方向に移動する。通常、この長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように寝台4が設置される。被検者200は、天板4aに載置された状態で、天板4aの移動によって傾斜磁場コイル2の空洞(診断用空間)内に挿入される。
RFコイルユニット6aは、1つまたは複数のコイルを円筒状のケースに収容して構成される。RFコイルユニット6aは、傾斜磁場コイル2の内側に配置される。RFコイルユニット6aは、送信部7から高周波パルス(RFパルス)の供給を受けて、高周波磁場を発生する。
RFコイルユニット6b,6cは、天板4a上に載置されたり、天板4aに内蔵されたり、あるいは被検者200に装着される。そして撮影時には、被検者200とともに診断用空間内に挿入される。RFコイルユニット6b,6cとしては、アレイコイルが利用される。すなわちRFコイルユニット6b,6cは、それぞれ複数の要素コイルを備える。RFコイルユニット6b,6cに備えられた要素コイルはそれぞれ、被検者200から放射される磁気共鳴信号を受信する。要素コイルのそれぞれの出力信号は、個別に選択回路8に入力される。受信用のRFコイルユニットは、RFコイルユニット6b,6cに限らず、様々なタイプのものが任意に装着可能である。また受信用のRFコイルユニットは、1つまたは3つ以上が装着されても良い。
送信部7は、ラーモア周波数に対応するRFパルスをRFコイルユニット6aに供給する。
選択回路8は、RFコイルユニット6b,6cから出力される多数の磁気共鳴信号のうちのいくつかを選択する。そして選択回路8は、選択した磁気共鳴信号を受信部9へ与える。選択回路8がどのチャネルを選択すべきであるかは、計算機システム11から指示される。
受信部9は、前段増幅器、位相検波器およびアナログディジタル変換器を有する処理系を複数チャネル備えている。これら複数チャネルの処理系へは、選択回路8が選択する磁気共鳴信号がそれぞれ入力される。前段増幅器は、磁気共鳴信号を増幅する。位相検波器は、前置増幅器から出力される磁気共鳴信号の位相を検波する。アナログディジタル変換器は、位相検波器から出力される信号をディジタル信号に変換する。受信部9は、各処理系により得られるディジタル信号をそれぞれ出力する。
ECGユニット10は、被検者200の体表に付着させてECG信号を電気信号として検出するECGセンサを含む。ECGユニット10は、このECGセンサから出力される信号にデジタル化処理を含む各種の処理を施した上で、計算機システム11へと出力する。
計算機システム11は、インタフェース部11a、データ収集部11b、再構成部11c、記憶部11d、表示部11e、入力部11fおよび主制御部11gを有している。
インタフェース部11aには、傾斜磁場電源3、寝台制御部5、送信部7、受信部9および選択回路8等が接続される。インタフェース部11aは、これらの接続された各部と計算機システム11との間で授受される信号の入出力を行う。
データ収集部11bは、受信部9から出力されるディジタル信号を収集する。データ収集部11bは、収集したディジタル信号、すなわち磁気共鳴データを記憶部11dに格納する。
再構成部11cは、記憶部11dに記憶された磁気共鳴データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成を実行し、被検者200内の所望核スピンのスペクトラムデータあるいは画像データを求める。再構成部11cは、心電同期撮像時には、主制御部11gにより有効データとして判定された磁気共鳴データのみを再構成に用いる。
記憶部11dは、磁気共鳴信号データと、スペクトラムデータあるいは画像データとを、被検者毎に記憶する。
表示部11eは、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を主制御部11gの制御の下に表示する。表示部11eとしては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
入力部11fは、オペレータからの各種指令や情報入力を受け付ける。入力部11fとしては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
主制御部11gは、CPUやメモリ等を有しており、本実施形態のMRI装置100を総括的に制御する。主制御部11gは、MRI装置100の動作を実現するための周知の機能に加えて、次のようないくつかの機能を備える。当該機能の1つは、被検者200の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて複数のデータライン分の磁気共鳴データを収集するように、傾斜磁場電源3、送信部7、選択回路8、受信部9およびデータ収集部11bなどを制御する。上記機能の1つは、磁気共鳴データを、その磁気共鳴データが無効期間中に取得されたか否かに基づいて無効データまたは有効データとして判定する。上記機能の1つは、無効データと同じデータラインに関する磁気共鳴データを再度取得するように、傾斜磁場電源3、送信部7、選択回路8、受信部9およびデータ収集部11bなどを制御する。
次にMRI装置100の動作について説明する。
以下では、スライスエンコード数Kzを60とし、位相エンコード方向のマトリクス数Kyを120とした3次元のデータ収集を、繰り返し時間TRが5msecのパルスシーケンスにより心電同期で行う場合を考える。そしてウィンドウ時間Twとして100msecが設定されたことに応じて、1心周期当たり20データライン分のデータ収集を360心周期に渡り行うことによって、全7200デーラライン分のデータ収集を行うことが計画されたこととする。さらに、実際の心周期の変動とは様子が異なるが、説明の簡略化のために、360心周期中の連続する2つの心周期におけるR−R間隔が他の心周期よりも低下する場合を考える。
図2は被検者200の心電波形とデータ収集の実行タイミングとの関係の一例を示したタイミング図である。図2中の(a)は、心電波形におけるR波の発生タイミングのみを示している。上記のようなデータ収集が計画された360心周期のうちの358心周期に関してはR−R間隔がTrr1であり、残りの2心周期はR−R間隔がそれぞれTrr2およびTrr3である。これらのR−R間隔は、Trr1>Trr2>Trr3なる関係にある。
図2の(b)は、データ収集の実行タイミングを示している。この(b)に示すように、各心周期内においては、その心周期におけるR−R間隔の大きさに拘わらずに、R波が生じてから遅延時間Tdが経過した時点から20データライン分のデータ収集が行われる。このデータ収集は、主制御部11gの制御の下に、傾斜磁場電源3、送信部7、選択回路8、受信部9おおびデータ収集部11bなどが例えば周知の動作を行うことによって行われる。
さて主制御部11gは、心電波形に次にR波が生じると、それから始まる心周期でのデータ収集の開始タイミングを判定するために遅延時間Tdの計時を開始する。これとともに主制御部11gは、そのR波によって終了した心周期において収集された磁気共鳴データの有効/無効の判定を行う。
ところで、被検者200の心拍数が変化する場合、通常はR−T間隔(収縮期)はあまり変化せず、T−R間隔(拡張期)が伸縮することが知られている(非特許文献3を参照)。従って、心拍数が増えた場合に、予め設定したデータ収集ウィンドウの終わりの部分が心臓の動きの大きな心房収縮期にかかり、極端な場合には次の心周期にまたがる。このように心房収縮期や心周期の境界をまたぐ期間において収集された磁気共鳴データは心拍動の影響を大きく受ける。そこで本実施形態では、1心周期内において、その心周期の終わりのR波が生じた時点から予め定められた時間(以下、バックワードディレイと称する)Tbdを遡った時点よりも後の期間を無効期間とする。この無効期間に一部でも収集されたデータラインに関する磁気共鳴データは無効データとする。また、無効期間外に全てが収集されたデータラインに関する磁気共鳴データは有効データとする。
この判定のために主制御部11gは、新たに発生したR波とその1つ前のR波とのR−R間隔Trrを測定し、Td+TwがTrr−Tbdよりも小さいか否かを判定する。そしてTd+TwがTrr−Tbdよりも小さい場合には、その心周期に収集した全磁気共鳴データは無効期間外、すなわち心臓の動きの少ない期間に得られているので、主制御部11gは有効データと判定する。
図2の(c)は、R−R間隔がTrr1である心周期における心電波形、データ収集の実行タイミングおよび収集された磁気共鳴データを具体的に示している。この心周期においては、Td+TwがTrr1−Tbdよりも小さくなっている。従って、この心周期において収集された20ライン分の磁気共鳴データは、いずれも有効データとされる。
一方、撮像中の心拍数の上昇によりTrrが短くなり、Td+TwがTrr−Tbdを超えた場合には、少なくとも一部の磁気共鳴データは心臓の動きの大きい心房収縮期に得られている。そこで、無効期間に一部でも収集されたデータラインに関する磁気共鳴データは無効データとし、その他のデータラインに関する磁気共鳴データは有効データとする。各心周期においてn番目(1≦n≦20)に取得されるデータラインは、前のR波からおおよそTd+n・TRの時刻に取得されたことになる。そこでTd+n・TR<Trr−Tbdが成り立つ場合には、n番目に取得されたデータラインに関する磁気共鳴データを有効データとする。上記の関係が成り立たない場合には、n番目に取得されたデータラインに関する磁気共鳴データを無効データとする。なお、無効データとされたデータラインのライン番号または位相エンコード量を、未収集データラインの情報として記録しておく。
図2の(d)は、R−R間隔がTrr2およびTrr3である心周期における心電波形、データ収集の実行タイミングおよび収集された磁気共鳴データを具体的に示している。R−R間隔がTrr2である心周期においては、Td+TwがTrr2−Tbdよりも小さくなっている。またR−R間隔がTrr3である心周期においては、Td+TwがTrr3−Tbdよりも小さくなっている。そしてR−R間隔がTrr2である心周期においては、図2にハッチングして示す4データライン分の磁気共鳴データが、またR−R間隔がTrr3である心周期においては、図2にハッチングして示す8データライン分の磁気共鳴データが、それぞれ無効データとされる。なお、図2においてハッチングされていないデータラインにおいて取得された磁気共鳴データは、それぞれ有効データとされる。
有効データは、記憶部11dに記憶される。無効データは、有効データとは区別して記憶部11dに記憶させても良いし、この時点で破棄しても良い。
これら無効データに関するデータラインを、以下では未収集データラインと称する。未収集データラインに関しては、予定されたデータ収集(例えば位相エンコード数×スライスエンコード数のデータラインのそれぞれについての磁気共鳴データの収集)が完了した後に、引き続き心電波形に同期しながら収集することができる。
具体的には、無効データが発生しても、360心周期の間では当初計画の通りにデータ収集を行う。すなわち、必要とされる7200データライン分のデータ収集を一通り行う。これが終了した後に主制御部11gは、未収集データラインのライン番号または位相エンコード量が記録されているか否かを確認する。そしてこれが記録されているならば主制御部11gは、該当するデータラインに関する磁気共鳴データの再取得を開始する。
再取得は、ライン番号または位相エンコード量が記録されている未収集データラインのそれぞれを対象として、上述した通常のデータ収集と同様にして行われる。未収集データラインが21以上になっているならば、主制御部11gは20データラインずつを1心周期に割り当てるように再収集を計画する。図2の例においては、未収集データラインは合計12データラインであるので、これは図2の(e)に示すように1心周期にて収集するように計画され、収集される。この再収集により取得されたデータに関しても、主制御部11gは有効/無効の判定を前述したのと同様にして行い。無効データとして判定される磁気共鳴データが無くなるまで再収集を繰り返す。
無効データとして判定される磁気共鳴データがなくなれば、記憶部11dには7200データラインの全てに関する有効データが揃うことになる。再構成部11cは、この有効データを使用して画像の再構成を行う。
かくして本実施形態によれば、被検者の心拍数に変化が生じたとしても、心臓の動きの少ない期間に取得された磁気共鳴データのみを用いた再構成が行われる。これにより、心臓の動きに影響されることなく安定した画質での撮像を行うことができる。
ところで、ウィンドウ時間Twは、心臓の動きの影響を確実に少なくするためには、データ収集が終了してから心臓の動きが大きくなるまでに十分な時間的マージンが残るように設定されることが一般的である。つまり従来は、心臓の動きの少ない期間の一部のみを利用してデータ収集が行われていた。このため、1心周期当たりのデータライン数が少なくなってしまい、撮像時間の延長を招いている。これに対して本実施形態によれば、ウィンドウ時間Twを上記のマージンを考慮せずに従来より長目に設定すれば、心拍数が少ない期間には1心周期当たりのデータライン数を向上させることができるので、撮像時間を短縮することが可能である。さらには、心拍数が減少することを見越して、設定時における心臓の動きの少ない期間の時間幅よりも大きな値にウィンドウ時間Twを設定しておくようにすることによって、さらなる撮像時間の短縮をはかることも可能である。すなわち、撮像前に確認した心臓の動きの少ない期間よりも長いデータ収集ウィンドウを設定し、多めのデータラインを1心周期内に収集することをあらかじめ計画しておく。このようにすれば、被検者200の心拍が撮像前の測定よりも長くなった場合にはTd+n・TR>Trr−Tbdを満たすnが大きくなるので、撮像前に確認した心臓の動きの少ない期間に収集可能なデータライン数よりも多くのデータを収集することができる。被検者200の心拍が長い場合が多ければ、その分収集可能なデータ数を増やすことが可能となり、全データを収集するための総撮像時間を短縮できる。
なお、各心周期におけるデータ収集の前には、図5に示したようにプリパルスの照射が行われる。本実施形態によれば、遅延時間TdはR−R間隔に拘わらず一定であるので、プリパルスの照射もR波を基準とした一定のタイミングで行えば良い。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
未収集データラインに関する磁気共鳴データの再収集は、撮像中に動的にタイミングを決定して行うことが可能である。すなわち、ある心周期で記録された未収集データラインは、それ以降の心周期に予定されているデータラインの収集の終了後に収集するように計画することができる。すなわち、以降の心周期にて心拍数が減少しR−R間隔Trrが延長した場合には、当該心周期にて当初より未収集データラインの磁気共鳴データを収集することが可能である。図3はこの変形例のデータ収集の手順の特徴を示す図である。図3中の最初の心周期で8ラインの未収集データラインが生じている。この未収集データラインは、次の心周期での当初計画されたデータラインに関するデータ収集の後に再収集するように計画する。図3の例では、R−R間隔がTrr11からTrr12へと延長したことにより、4ラインの未収集データラインについての再収集に成功しているが、4ラインの未収集データラインの収集が依然として無効となっている。図3中の3番目の心周期での当初計画されたデータラインに関するデータ収集の後に、依然として未収集である上記の4ラインを再収集するように計画する。そして図3の例では、R−R間隔がTrr13と十分に大きくなっているために、4ラインの未収集データラインの再収集に成功している。このようにすることによって、当初計画されたデータラインに関するデータ収集を行いながら、未収集データラインに関する再収集も行うことができる。なお、心拍数が増加した状態が継続するために未収集データラインが増えた場合には、これらの未収集データラインの再収集を1心周期中に終わらせることができない場合が生じ得る。そこで、1心周期において試みる再収集のライン数を予め定めた数に制限し、複数の心周期にて分割して再収集するように計画すれば良い。
未収集データラインがk空間の端部近傍のデータライン、すなわち高い空間周波数に対応したデータラインであるならば、当該データラインの磁気共鳴データは画像コントラストに寄与しない。そこで、このようなデータラインの磁気共鳴データの再収集は行わないようにしても良い。この場合、当該データラインについては0データを充填して再構成する。再収集するデータラインの範囲は、固定であっても良いし、操作者の指定に応じて任意に設定可能としても良い。再収集するデータラインの範囲は、空間周波数や位相エンコード量により指定を受け付けるようにすると良い。また、k空間の中央に近いデータラインほど各心周期の早いタイミングでデータ取得するように計画すれば、未収集データラインがk空間の端部近傍のデータラインになる確率が向上するため、未収集データライン数を低減した効率的なデータ収集が行えるようになる。得ようとする画像の再構成にとって重要ではないデータラインがk空間の端部近傍のデータライン以外である場合にも、そのデータラインは再収集の対象から除外しても良い。
再収集を、未収集データラインに加えてその周辺のデータラインについても行うようにして、重複して取得されたデータラインに関する磁気共鳴データをそれぞれ用いて再構成を行うようにしても良い。このようにすれば、再構成画像のS/Nを向上できる。
バックワードディレイTbdは、各心周期のR−R間隔に予め定められた1未満の係数を乗じて定めるようにしても良い。この場合にはバックワードディレイTbdは、心周期のたびに変化することになる。
操作者による遅延時間Td、ウィンドウ時間Tw、あるいはバックワードディレイTbdを設定するための設定画面にECGユニット10により計測された心電波形を表し、この心電波形に従って各時間の指定を受け付けるようにしても良い。
磁気共鳴データが無効であるか否かの判定の対象とする単位データ群は、1データライン分には限らず任意であって良い。例えば、パルスシーケンスとしてfast spin echo法のようなマルチエコー法を採用する場合には、1スライスエンコード分の磁気共鳴データを1心周期内に収集する必要がある。また2次元撮像の場合には、1スライス分の磁気共鳴データを1心周期内に収集することがアーチファクトを低減するためには望ましい。このような事情から、1つまたは複数のスライスエンコード分の磁気共鳴データを1心周期内に収集するように撮像が計画される場合がある。この場合、単位データ群は1スライスエンコード分の磁気共鳴データとする。
図4はウィンドウ時間Twで1スライスエンコード分の磁気共鳴データを収集する場合における心電波形とデータ収集の実行タイミングとの関係の一例を示したタイミング図である。この図4は、1心周期当たり1スライスエンコード分ずつKz心周期に渡り行うことによって、Kzスライスエンコード分のデータ収集を行う場合を示している。Kz心周期のうちの2心周期のみで、R−R間隔が他の心周期におけるTrr31とは異なるTrr32およびTrr33となっている。これらのR−R間隔は、Trr31>Trr32>Trr33なる関係にある。
図4において、Td+TwがTrr31−TbdまたはTrr32−Tbdよりも小さくなっている。従って、この心周期において収集されたスライスエンコードの磁気共鳴データは、いずれも有効データとされる。しかしながら、Td+TwがTrr33−Tbdよりも大きくなっているので、この心周期において収集されたスライスエンコードの磁気共鳴データは、その全てが無効データとされる。そして無効データとされたスライスエンコードについては、Kzスライスエンコード分のデータ収集を当初計画の通りに終了した後に、1スライスエンコード分をまとめて再収集する。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
本発明の一実施形態に係るMRI装置100の構成を示す図。 被検者200の心電波形とデータ収集の実行タイミングとの関係の一例を示したタイミング図。 本発明の変形実施形態におけるデータ収集の手順の特徴を示す図。 ウィンドウ時間Twで1スライスエンコード分の磁気共鳴データを収集する場合における心電波形とデータ収集の実行タイミングとの関係の一例を示したタイミング図 冠状動脈撮像や心筋遅延造影などのように心周期における特定の心時相のデータを収集するMRI撮像法におけるパルスシーケンスの一例を示す図。 被検者の心拍数の変化がデータ収集に影響する様子を示す図。
符号の説明
100…MRI装置、1…静磁場磁石、2…傾斜磁場コイル、3…傾斜磁場電源、4…寝台、5…寝台制御部、6a,6b,6c…コイルユニット、7…送信部、8…選択回路、9…受信部、10…ECGユニット、11…計算機システム、11a…インタフェース部、11b…データ収集部、11d…記憶部、11c…再構成部、11g…主制御部、11f…入力部、11e…表示部。

Claims (19)

  1. 被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データをデータライン毎に取得する取得手段と、
    前記被検者の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて1つまたは複数の単位データ群分の磁気共鳴データを収集するように前記取得手段を制御する制御手段と、
    前記取得手段により取得された前記磁気共鳴データのうちで、その磁気共鳴データの取得が行われた心周期の終了時点から予め定められた時間を遡った時点から前記終了時点までとして定まる無効期間に少なくとも一部が取得された単位データ群に関するものを無効データとして、前記無効期間以外の期間に全てが取得された単位データ群に関するものを有効データとして判定する判定手段と、
    前記有効データを使用して前記被検者に関する画像を再構成する手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データをデータライン毎に取得する取得手段と、
    前記被検者の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて複数のデータライン分の磁気共鳴データを収集するように前記取得手段を制御する制御手段と、
    前記取得手段により取得された前記磁気共鳴データのうちで、その磁気共鳴データの取得が行われた心周期の終了時点から予め定められた時間を遡った時点から前記終了時点までとして定まる無効期間に少なくとも一部が取得されたデータラインに関するものを無効データとして、前記無効期間以外の期間に全てが取得されたデータラインに関するものを有効データとして判定する判定手段と、
    前記有効データを使用して前記被検者に関する画像を再構成する手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記判定手段は、前記心周期の基準時相から前記予め定められた時間を遡った時点から前記基準時相までを前記無効期間として定めることを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記判定手段は、前記被検者に関する心電波形にR波が生じる時相を前記基準時相とすることを特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記判定手段は、前記心周期に予め定められた係数を乗じて求まる時間を前記予め定められた時間とすることを特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記制御手段は、前記無効データと同じデータラインに関する磁気共鳴データを再度取得するように前記取得手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記制御手段は、必要なデータラインに関する磁気共鳴データを予め定められた計画に従って収集するように前記取得手段を制御するとともに、前記予め定められた計画における磁気共鳴データ収集が完了したのちに、前記無効データと同じデータラインに関する磁気共鳴データを再度取得するように前記取得手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記制御手段は、必要なデータラインに関する磁気共鳴データを前記心周期毎に予め定められた計画に従って収集するように前記取得手段を制御するとともに、各心周期における収集が完了したのちに、前記無効データと同じデータラインに関する磁気共鳴データを再度取得するように前記取得手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記制御手段は、前記無効データのデータラインが低重要度なデータラインとして定められている場合には、当該データラインに関する磁気共鳴データの再度の収集を行わないように前記取得手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データをデータライン毎に取得する取得手段と、
    前記被検者の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて1つまたは複数のスライスエンコード分の磁気共鳴データを収集するように前記取得手段を制御する制御手段と、 前記取得手段により取得された前記磁気共鳴データのうちで、その磁気共鳴データの取得が行われた心周期の終了時点から予め定められた時間を遡った時点から前記終了時点までとして定まる無効期間に少なくとも一部が取得されたスライスエンコードに関するものを無効データとして、前記無効期間以外の期間に全てが取得されたスライスエンコードに関するものを有効データとして判定する判定手段と、
    前記有効データを使用して前記被検者に関する画像を再構成する手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記判定手段は、前記心周期の基準時相から前記予め定められた時間を遡った時点から前記基準時相までを前記無効期間として定めることを特徴とする請求項10に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記判定手段は、前記被検者に関する心電波形にR波が生じる時相を前記基準時相とすることを特徴とする請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  13. 前記判定手段は、前記心周期に予め定められた係数を乗じて求まる時間を前記予め定められた時間とすることを特徴とする請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  14. 前記制御手段は、前記無効データと同じデータラインに関する磁気共鳴データを再度取得するように前記取得手段を制御することを特徴とする請求項10に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  15. 前記制御手段は、必要なデータラインに関する磁気共鳴データを予め定められた計画に従って収集するように前記取得手段を制御するとともに、前記予め定められた計画における磁気共鳴データ収集が完了したのちに、前記無効データと同じデータラインに関する磁気共鳴データを再度取得するように前記取得手段を制御することを特徴とする請求項14に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  16. 前記制御手段は、必要なデータラインに関する磁気共鳴データを前記心周期毎に予め定められた計画に従って収集するように前記取得手段を制御するとともに、各心周期における収集が完了したのちに、前記無効データと同じデータラインに関する磁気共鳴データを再度取得するように前記取得手段を制御することを特徴とする請求項14に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  17. 前記制御手段は、前記無効データのデータラインが低重要度なデータラインとして定められている場合には、当該データラインに関する磁気共鳴データの再度の収集を行わないように前記取得手段を制御することを特徴とする請求項14に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  18. 被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データをデータライン毎に取得し、
    前記被検者の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて複数のデータライン分の磁気共鳴データを収集するように前記取得を制御し、
    取得された前記磁気共鳴データのうちで、その磁気共鳴データの取得が行われた心周期の終了時点から予め定められた時間を遡った時点から前記終了時点までとして定まる無効期間に取得されたデータラインに関するものを無効データとして、前記無効期間以外の期間に取得されたデータラインに関するものを有効データとして判定し、
    前記有効データを使用して前記被検者に関する画像を再構成することを特徴とする磁気共鳴イメージング方法。
  19. 被検者における磁気共鳴に関する磁気共鳴データをデータライン毎に取得し、
    前記被検者の心周期の開始時点に基づいて定まる収集期間にて1つまたは複数のスライスエンコード分の磁気共鳴データを収集するように前記取得を制御し、
    取得された前記磁気共鳴データのうちで、その磁気共鳴データの取得が行われた心周期の終了時点から定められた予め定められた時間を遡った時点から前記終了時点までとして定まる無効期間に少なくとも一部が取得されたスライスエンコードに関するものを無効データとして、前記無効期間以外の期間に全てが取得されたスライスエンコードに関するものを有効データとして判定し、
    前記有効データを使用して前記被検者に関する画像を再構成することを特徴とする磁気共鳴イメージング方法。
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