JP5268974B2 - 数値制御装置および生産システム - Google Patents

数値制御装置および生産システム Download PDF

Info

Publication number
JP5268974B2
JP5268974B2 JP2010053569A JP2010053569A JP5268974B2 JP 5268974 B2 JP5268974 B2 JP 5268974B2 JP 2010053569 A JP2010053569 A JP 2010053569A JP 2010053569 A JP2010053569 A JP 2010053569A JP 5268974 B2 JP5268974 B2 JP 5268974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compression
determination
command
post
feed speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010053569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011186939A (ja
JP2011186939A5 (ja
Inventor
慎哉 西野
直樹 中村
智典 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2010053569A priority Critical patent/JP5268974B2/ja
Publication of JP2011186939A publication Critical patent/JP2011186939A/ja
Publication of JP2011186939A5 publication Critical patent/JP2011186939A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5268974B2 publication Critical patent/JP5268974B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Description

この発明は、工作機械を数値制御(Numerical Control:NC)する数値制御装置、又は数値制御装置を備えた生産システムに関し、特に連続した複数の指令経路を一つの指令経路に置き換える(圧縮する)ことで、高速加工を実現する数値制御装置又は数値制御装置を備えた生産システムに関する。
数値制御装置を備えた工作機械で3次元形状の加工を行なう場合、自由曲面を連続した複数の指令経路で近似した加工プログラムに従って加工が行なわれることがある。加工プログラムは、簡単な形状であれば手動で作成されることもあるが、自由曲面を含む3次元形状の場合にはCAM(Computer Aided Manufacturing)などで作成されるのが一般的である。
CAMを用いて加工プログラムを作成する際には、自由曲面をできるだけ正確に表現するために、1つの指令経路の長さ(以下、経路長という)を短くすることがある。しかし、工作機械の数値制御装置のデータ処理能力により一定時間内に処理できる指令経路数は制限されるため、経路長が短くなると、工具が移動できる距離、つまり工具の送り速度(以下、実加工送り速度という)が制限されることになる。
そこで、従来の数値制御装置では、同一直線区間にある連続した複数の指令経路を1つの指令経路(以下、圧縮後指令経路という)に圧縮することで経路長を長くし、複数の指令経路を1つに圧縮した圧縮後指令経路に基づいて許容送り速度計算や経路補正などの処理を行うことで処理負荷を軽減し、高速加工を実現していた。ここで、複数の連続した指令経路が同一直線区間にあるか否か、すなわち圧縮の可否判定は、単に局所的な指令経路の形状情報に基づいて判定が行われていた。例えば、下記特許文献1では、線分の傾きの変化量が所定の値以上である場合に圧縮不可と判定していた。
特許第3459155号公報
しかしながら、上記方法では圧縮による経路誤差を所定の値以内にすることは可能であるが、圧縮による許容送り速度(詳細については後述)の変化は考慮されていないため、圧縮により工具への指令送り速度である工具指令送り速度が変化するおそれがある(ここで、工具指令送り速度とは、数値制御装置のデータ処理能力とは関係なく決定される送り速度であり、加工プログラムにより指令された指令送り速度と、指令経路により決定される許容送り速度の小さい方を指す。また、実加工送り速度とは実際に工具が移動する送り速度であり、工具指令送り速度と、数値制御装置のデータ処理能力によって制限される最大送り速度の小さい方を指す)。例えば図12(a)に示すような緩やかなコーナ形状をした指令経路の場合、指令経路N2とN3の傾きの変化が小さければ指令経路N2とN3は圧縮され、図12(b)に示すように圧縮後指令経路N’2となる。ここで、図中の矢印は許容送り速度を指し、矢印の長さは許容送り速度の大きさを示す。一般的に、コーナ等の加速度の大きい点で減速するために工具指令送り速度は指令経路に基づいた許容送り速度と、加工プログラムにより指令された指令送り速度の小さい方となる。そのため、指令位置P2の許容送り速度が指令送り速度よりも小さい場合、図12(a)に示す圧縮前の指令経路における指令位置P2では指令位置P2の許容送り速度で減速されるのに対し、図12(b)に示す圧縮後指令経路では圧縮後指令経路N’1と圧縮後指令経路N’2、圧縮後指令経路N’2と圧縮後指令経路N’3のコーナで許容送り速度計算が行われるため、圧縮前の指令経路に対しコーナが緩やかになり許容送り速度が高くなるため圧縮により工具指令送り速度が変化してしまう。また、図12(a)に示す圧縮前の指令経路では指令位置P2で許容送り速度にて減速しているのに対し、図12(b)に示す圧縮後指令経路では指令位置P1、P3で許容送り速度にて減速しているため、減速位置がずれてしまう。このような問題は指令送り速度が大きい加工プログラムで顕著にあらわれ、コーナ等で減速されず、加工精度が悪化する問題が発生する。また、例えば図13(a)に示すような曲線指令経路の場合、指令経路N1、N2、N3、N4、N5は滑らかな曲線であるが、N1、N2、N3およびN4、N5が圧縮され、図13(b)に示すように圧縮後指令経路N’1、N’2に圧縮されると、N’1とN’2の線分の傾きの変化は大きくなり、指令位置P3での許容送り速度が必要以上に小さくなり、工具指令送り速度も小さくなるおそれがある。上記二つの例にあげた課題は従来の手法でも圧縮可能な線分の傾きの変化を小さくすることなどで対処できるが、圧縮可能な線分の傾きの変化を小さくすると、指令経路を圧縮する効果が失われ、高速加工を行えなくなるといった問題が発生する。
さらに、一般的に、連続した複数の指令経路で近似された自由曲面の許容送り速度は、指令経路の形状に応じた正確な許容送り速度を算出するために大域的な形状を参照し、複数の指令経路に基づいて算出する場合がある。その場合、上記従来の圧縮可否判定のような局所的な指令経路の形状情報のみに基づいた圧縮可否判定では、圧縮による工具指令送り速度の変化を防止することはできない。
実際に工具が移動する軌跡である実工具軌跡には実加工送り速度に応じた軌跡誤差が含まれるため、圧縮により工具指令送り速度が変化した経路と変化しなかった経路が混在し、隣り合う経路で実加工送り速度が異なると、経路ごとに実加工軌跡が異なり被加工材に跡が残るなど、加工精度に悪影響を及ぼす。そのため、自由曲面を多く有する金型加工等では圧縮による経路誤差の発生よりも実加工送り速度を変化させないことが重要となる。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、連続した複数の指令経路を一つの経路に圧縮して加工を行う数値制御装置、又は数値制御装置を備えた生産システムにおいて、圧縮による工具指令送り速度の変化を防止、ひいては実加工送り速度の変化を防止し、加工精度を悪化させることなく高速に加工を行わせることが可能な数値制御装置、又は数値制御装置を備えた生産システムを得ることを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる数値制御装置は、連続した複数の指令経路を一つの経路に圧縮した圧縮後指令経路を作成し、圧縮後指令経路に基づいて工作機械を制御する数値制御装置において、数値制御装置は、判定用許容送り速度算出部と圧縮可否判定部と圧縮処理部と補間用許容送り速度算出部とを有し、判定用許容送り速度算出部は、指令経路又は/および圧縮後指令経路から判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度を算出し、圧縮可否判定部は、判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度に基づいて圧縮の可否を判定し、圧縮処理部は、圧縮可否判定部の圧縮可否判定結果が圧縮可のときに、連続した複数の指令経路を一つの経路に圧縮した圧縮後指令経路を作成し、補間用許容送り速度算出部は、圧縮後指令経路から補間用許容送り速度を算出することを特徴とする。
また、この発明にかかる生産システムは、連続した複数の指令経路を一つの経路に圧縮した圧縮後指令経路を作成し、圧縮後指令経路に基づいて工作機械を制御する生産システムにおいて、生産システムは、判定用許容送り速度算出部と圧縮可否判定部と圧縮処理部と圧縮後データ保存部を備える圧縮装置と、補間用許容送り速度算出部を備える数値制御装置からなり、判定用許容送り速度算出部は、指令経路又は/および圧縮後指令経路から判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度を算出し、圧縮可否判定部は、判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度に基づいて圧縮の可否を判定し、圧縮処理部は、圧縮可否判定部での圧縮可否判定結果が圧縮可のときに、連続した複数の指令経路を一つの経路に圧縮した圧縮後指令経路を作成し、圧縮後データ保存部は、圧縮後指令経路を圧縮後データバッファに保存し、補間用許容送り速度算出部は、圧縮後データバッファに保存された圧縮後指令経路から補間用許容送り速度を算出することを特徴とする。
この発明によれば、圧縮処理部の前に判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度を求め、前記判定用圧縮前許容送り速度又は/および前記判定用圧縮後許容送り速度に基づいて工具指令送り速度が変化しないように圧縮の可否判定を行うため、圧縮による実加工送り速度の変化を防止し、高精度加工を実現することが可能である。
図1は、本発明に係る数値制御装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図。 図2は、本発明の実施の形態1における圧縮後指令経路作成の処理の流れを示すフローチャート。 図3は、本発明の実施の形態1における圧縮後指令経路の説明図。 図4は、本発明の実施の形態1における許容送り速度算出の処理の流れを示すフローチャート。 図5は、本発明の実施の形態1における工具推定位置の説明図。 図6は、本発明の実施の形態1における加速度および法線加速度の算出方法の説明図。 図7は、本発明の実施の形態1における圧縮可否判定の処理の流れを示すフローチャート。 図8は、本発明の実施の形態1における工具移動経路の説明図。 図9は、本発明の実施の形態1における補間処理の流れを示すフローチャート。 図10は、本発明の実施の形態1における工具位置算出方法の説明図。 図11は、本発明の実施の形態2の概略構成を示すブロック図。 図12は、先行例におけるコーナ経路圧縮の説明図。 図13は、先行例における曲線経路圧縮の説明図。
以下に、本発明に係る数値制御装置の実施の形態1を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態1によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る数値制御装置の実施の形態1の概略構成を示すブロック図である。図1において、数値制御装置100には、加工プログラム読み取り部2、判定用許容送り速度算出部3、圧縮可否判定部4、圧縮処理部5、移動データ作成部6、補間用許容送り速度算出部7、補間処理部8が設けられている。
まず、加工プログラム読み取り部2では、加工プログラム1より指令されたプログラム命令11を読み取り、指令経路12および圧縮前経路補正・動作データ13を出力する。なお、この経路補正・動作データ13には、加工プログラムより指令された指令経路12を工具移動経路へ補正するための情報、指令経路の指令送り速度や動作モードなど指令経路12を移動中の動作を決定するために必要な情報が含まれている。
判定用許容送り速度算出部3では、加工プログラム読み取り部2にて出力された指令経路12に基づいて判定用許容送り速度14として判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度を算出する。なお、判定用圧縮後許容送り速度を算出する際には暫定的に指令経路12を圧縮した圧縮後指令経路を作成し、この圧縮後指令経路に基づいて判定用圧縮後許容送り速度を算出する。
圧縮可否判定部4では、判定用許容送り速度算出部3にて出力された判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度に基づいて圧縮の可否を判定し、圧縮可否判定結果15を出力する。
圧縮処理部5では、圧縮可否判定部4から出力された圧縮可否判定結果15に基づいて、加工プログラム読み取り部2から出力された連続した複数の指令経路12の始点と終点とを結ぶ新たな1つの圧縮後指令経路16を出力する。また、圧縮処理部5では、圧縮後指令経路16に対する経路補正・動作データ17も出力する。なお、圧縮可否判定部4では、後述するように圧縮前経路補正・動作データ13が異なる指令経路12は圧縮不可と判定するため、圧縮処理部5では圧縮前経路補正・動作データ13が異なる指令経路12同士は圧縮しないため、圧縮後指令経路16に含まれるどの指令経路12に対する圧縮前経路補正・動作データ13を圧縮後経路補正・動作データ17としてもよい。
移動データ作成部6では、圧縮処理部5から出力された圧縮後指令経路16を圧縮後経路補正・動作データ17に基づいて工具移動経路へ補正し、工具移動経路を補間するために必要な工具移動データ18を出力する。なお、工具移動データ18とは、補間に必要な工具移動の経路および移動のデータであり、具体的には工具位置を決める各軸の始点や終点、始点から終点までの経路長、工具移動経路の単位方向ベクトル、指令送り速度などの工作機械の動作を決定するために必要な情報が含まれる。
補間用許容送り速度算出部7では、移動データ作成部6から出力された工具移動データ18に基づいて補間用許容送り速度19を出力する。
そして、補間処理部8では、移動データ作成部6から出力された工具移動データ18および補間用許容送り速度算出部7から出力された補間用許容送り速度19に基づいて工具移動経路上を補間し、工具位置20を図示しない加減速処理部およびサーボ制御装置へ出力することで、図示しない各軸の可動部を駆動させることができる。次に、この実施の形態1に係る数値制御装置の動作について説明する。
<加工プログラム読み取り部、判定用許容送り速度算出部、圧縮可否判定部、圧縮処理部の動作>
先ず、圧縮処理部5から出力される圧縮後指令経路16および圧縮後経路補正・動作データ17の作成手順について説明する。図2は、この実施の形態1において圧縮処理部5から出力される圧縮後指令経路16および圧縮後経路補正・動作データ17の作成処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、指令経路番号i(加工プログラムから指令されたi番目)の指令経路をN(i)、複数の指令経路N(i)を圧縮した圧縮後指令経路番号j(j番目)の圧縮後指令経路をN’(j)としている。図3は、この実施の形態1におけるN(i)とN’(j)との関係の一例を表す図である。
先ず、ステップS1では、加工プログラム読み取り部2にて、加工プログラム1の実行が初回か否かを判断し、初回の場合にはステップS2へ進み、指令経路N(i)の指令経路番号iを0で、圧縮後指令経路N’(j)の圧縮後指令経路番号jを1で初期化し、ステップS3へ進む。一方、加工プログラム1の実行が初回でない場合には、ステップS3へ進む。
ステップS3では加工プログラム読み取り部2にて指令経路番号iをインクリメントし、ステップS4では加工プログラム読み取り部2にて加工プログラム1より指令されたプログラム命令11から指令経路N(i)を読み取る。
ステップS5では、加工プログラム読み取り部2にて、圧縮後指令経路N’(j)の圧縮処理が初回か否か、つまり圧縮後指令経路N’(j)に含まれる指令経路N(i)が1つであるか否かを判定し、圧縮処理が初回の場合にはステップS6へと進む。一方、圧縮が初回でない場合にはステップS7に進む。ステップS7の処理は後述することにし、ステップS6に進んだ場合の処理について説明する。
ステップS6では、圧縮処理部5にて、圧縮後指令経路N’(j)の始点を指令経路N(i)の始点で初期化する。ステップS9では、圧縮処理部5にて、圧縮後指令経路N’(j)の終点に指令経路N(i)の終点を設定し、ステップS3の加工プログラム読み取り部2の処理へ戻る。
ここまでの処理で圧縮後指令経路N’(j)の作成が行なわれている。なお、ステップS5の判断でステップS6に進んだ場合には、圧縮後指令経路N’(j)と指令経路N(i)は同じ指令経路となっている。
ステップS3に戻った後の処理の流れについてさらに説明を続ける。ステップS9から戻ったステップS3では、指令経路番号iをインクリメントし、ステップS4で加工プログラム1より指令されたプログラム命令11から指令経路N(i)を読み取る。つまり、前回ステップS4で読み取った指令経路の次の指令経路を読み取る。ステップS5の判断では、既に前回の指令経路N(i−1)の圧縮処理を行っているため、ステップS7に進むことになる。
ステップS7では、判定用許容送り速度算出部3にて、暫定的に圧縮後指令経路N’(j)の終点を指令経路N(i)で更新した暫定圧縮後指令経路N’’(j)を作成し、指令経路N(k)又は/および暫定圧縮後指令経路N’’(h)に基づいて判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度を算出する。ここで、i−δ≦k≦i+δ(δ:先読み指令経路数)であり、h≦jである。
ステップS8では、圧縮可否判定部4にて、圧縮後指令経路N’(j)と指令経路N(i)が圧縮可能か否かを判断し、圧縮可能な場合にはステップS9に進み、圧縮後指令経路N’(j)の終点を指令経路N(i)の終点で更新する。この後ステップS9以降の処理を繰り返すことで、複数の指令経路を圧縮した圧縮後指令経路が作成される。
一方、圧縮不可の場合には圧縮処理を終了し、ステップS10で指令経路番号iをデクリメント、および圧縮後指令経路番号jをインクリメントする。なお、本実施の形態1ではステップS10にて指令経路番号iをデクリメントし、圧縮不可と判定された指令経路N(i)を以降では使用しないようにしているが、読み込んだ指令経路N(i)を保存しておき、次回のステップS4の処理では加工プログラム1から読み込むのではなく、保存した指令経路N(i)を使用するようにしてもよい。
<<許容送り速度算出方法の説明>>
ここで、ステップS7の判定用圧縮前許容送り速度および判定用圧縮後許容送り速度の算出方法について述べる。なお、判定用圧縮前許容送り速度および判定用圧縮後許容送り速度の算出方法は同様であるため、以降の説明では許容送り速度の算出方法について述べ、指令経路N(k)に基づいて算出した許容送り速度が判定用圧縮前許容送り速度であり、暫定圧縮後指令経路N’’(h)で算出した許容送り速度が判定用圧縮後許容送り速度である。ここで、i−δ≦k≦i+δ(δ:先読み指令経路数)であり、h≦jである。
許容送り速度の算出方法については、一般に、以下のような方法が知られている。
・3点を通る円弧を求め、求めた円弧の曲率から予め設定した許容最大加速度、又は許容最大トルクを超えない許容送り速度を求める。
・2つの指令経路がなす角の角度から2つの指令経路のつなぎ目における加速度を求め、その加速度が予め設定された許容最大化速度を超えないように許容送り速度を求める。
・2つの指令経路における各軸の速度変化を求め、その速度変化が予め設定された許容最大速度変化を超えないように許容送り速度を求める。
以上のような方法は局所的な指令経路の形状情報から許容送り速度を求めているが、指令経路の形状を把握し正確な許容送り速度を求めるために、複数の指令経路を先読みし、前後数本の指令経路から曲率を求め、求めた曲率から予め設定した許容最大加速度、又は許容最大トルクを超えない許容送り速度を求める方法も知られている。
また、実際の工具の軌跡はサーボ系の遅れやモータ特性により指令経路とは異なるため、サーボ系の遅れやモータ特性に基づいた伝達関数を用いて実際の工具の位置である工具推定位置を求め、工具推定位置に基づいて許容送り速度を算出する方法も知られている。図4はサーボ系の遅れやモータ特性に基づいた伝達関数を用いた許容送り速度算出方法の処理の流れの一例を示したフローチャートである。まず、ステップS71にて加工プログラム読み取り部2から出力された指令経路を所定の距離刻みで補間した仮指令位置P(i)(i=1、2、・・・、n)を作成する。ここで、所定の距離刻みは、予め設定された値、又は指令送り速度Fにサンプリング周期δtを乗じた値Fδtとする。
次に、ステップS72にて仮指令位置P(i)を用いて、サーボ系の遅れやモータ特性等を考慮した指令位置から実際の工具の位置である工具推定位置までの伝達関数に基づいて工具推定位置P(i)を算出する。図5に実線で表した指令経路を補間して作成した仮指令位置P(i)および工具推定位置P(i)を示す。また、工具推定位置Pを算出するための伝達関数H(z)の一例を以下に示す。
Figure 0005268974
ここで、zはZ変換子、mは伝達関数の次数、aj7、bj7(j=0〜m)は伝達関数の分子多項式、分母多項式の係数であり、実際のシステムが有するサーボ系の遅れやモータ特性等により決定される。
次に、ステップS73では、ステップS72にて算出した工具推定位置P(i)の時間的変化を表す特徴量を算出する。ここではこの特徴量として工具推定位置P(i)の加速度の法線成分An(i)(以下、法線加速度と呼ぶ)を算出する。工具推定位置P(i)における法線加速度An(i)は以下の式で表される。
Figure 0005268974
上式において、A(i)、V(i)、u(i)はそれぞれ工具推定位置P(i)における加速度ベクトル、方向ベクトル、単位方向ベクトルである。図6(a)に加速度ベクトルA(i)、図6(b)に法線加速度An(i)の算出方法を表すベクトル図を示す。
最後にステップS74では、ステップS73で算出した法線加速度An(i)と、予め設定された許容法線加速度Amaxから、許容送り速度Fdを求める。許容送り速度Fdは以下の式で与えられる。
Figure 0005268974
ここで、Frは経路を円弧とみなせる場合の許容送り速度(以下、円弧許容送り速度という)であり、Fcは経路をコーナとみなせる場合の許容送り速度(以下、コーナ許容送り速度という)FはステップS72で用いた距離刻みに対応する送り速度である。また、Cr(Cr>0)、Cc(Cc>0)はそれぞれ円弧、コーナに対する精度を決定する予め設定されたパラメータ(以下、円弧精度係数、コーナ精度係数という)であり、例えば、0<Cr<1に設定しておけば円弧でより精度の高い加工を行うことができ、Cr>1に設定しておけば円弧でより高速加工を実現できる。
なお、上記の説明では工具推定位置の時間的変化の特徴量として法線加速度を用いて許容送り速度を求めたが、別の特徴量によっても許容送り速度を求めることができる。例えば、法線加速度An(i)の代わりに加速度A(i)、加速度の時間変化である加加速度を上記特徴量として用いても許容送り速度を求めることができる。また、振動が生じやすい機械により加工面に生じる縞状の傷を低減させたい場合は、工具推定位置、速度、加速度、又は加速度の振動成分を特徴量として用い、各々の許容値に基づいて許容送り速度を求めてよい。
また、最終的に補間に用いる補間用許容送り速度19は補間用許容送り速度算出部7で改めて算出するため、判定用許容送り速度算出部3では許容送り速度の概算値を算出するのみでもよい。すなわち、法線加速度などの特徴量、又はその特徴量を用いた許容送り速度の算出式を近似することで、判定用許容送り速度算出部3の処理負荷を軽減してもよい。また、複数の指令経路を先読みし、複数の指令経路に基づいて許容送り速度を算出する場合には、判定用許容送り速度算出部3では判定用許容送り速度を算出する際に参照する先読み指令経路数を、補間用許容送り速度算出部7で参照する先読み指令経路数よりも少なくすることで、判定用許容送り速度算出部3の処理負荷を軽減してもよい。
<<圧縮可否判定の説明>>
次に、ステップS8の圧縮可否の判定処理について説明する。図7は、圧縮可否判定部4の行う圧縮可否判定の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS81にて、加工プログラム読み取り部2で読み取った圧縮前経路補正・動作データを用いて、圧縮後指令経路N’(j)の経路補正・動作データ17と指令経路N(i)の経路補正・動作データ13とが異なる場合、又は圧縮後指令経路N’(j)あるいは指令経路N(i)が指令経路の終点にて減速停止が必要な指令経路である場合、又は、圧縮後指令経路N’(j)または指令経路N(i)が各指令経路の終点において減速停止させる動作モード中である場合には圧縮不可とし、圧縮不可判定を圧縮処理部5に出力する。なお、指令経路の終点にて減速停止が必要な指令経路には、位置決め指令(G00指令)やイグザクトストップ指令(G09指令、G61指令)が含まれ、各指令経路の終点において減速停止させる動作モードには、指令経路を1つずつ実行するシングルブロック運転モードや外部信号を入力することにより各指令経路の終点で減速チェックを行なうエラーディテクトモードが含まれる。他にも、圧縮可否の判断方法として、圧縮経路数(圧縮後指令経路に含まれる指令経路の本数)が予め定められた最大値を超えた場合、又は圧縮による経路誤差が予め定められた許容誤差を越えた場合、又は圧縮後指令経路の経路長が予め定められた許容長さを越えた場合、又は一つの経路に圧縮した複数の指令経路の累積経路長が所定の値を超えた場合、圧縮不可と判定する方法を適用することができる。また、ステップS81での圧縮可否判定では、判定用圧縮前許容送り速度および判定用圧縮後許容送り速度を用いていないため、ステップS81の圧縮可否判定を許容送り速度算出部3の前に行い、ステップS81にて圧縮不可と判定された場合には許容送り速度算出部3の処理を行わないようにすることで、圧縮処理における処理負荷を軽減してもよい。ステップS81にて圧縮不可と判定されなかった場合はステップS82へと進む。
ステップS82では、判定用許容送り速度算出部3にて算出された判定用圧縮前許容送り速度と加工プログラムにより指令された指令送り速度(F指令)とを比較し、両者のうち値の小さい方を判定用圧縮前工具指令送り速度として算出する。また、判定用許容送り速度算出部3にて算出された判定用圧縮後許容送り速度と加工プログラムにより指令された指令送り速度(F指令)とを比較し、両者のうち値の小さい方を判定用圧縮後工具指令送り速度として算出し、ステップS83へと進む。
ステップS83では、ステップS82にて算出された判定用圧縮前工具指令送り速度が指令経路におけるコーナ許容送り速度と等しい場合、つまり、圧縮前形状におけるコーナ許容送り速度が、圧縮前形状における円弧許容送り速度および指令送り速度(F指令)よりも値が小さい場合、圧縮不可とし、圧縮不可判定を圧縮処理部5へと出力する。ステップS83にて圧縮不可と判定されなかった場合はステップS84へと進む。
ステップS84では、ステップS82にて算出された判定用圧縮後工具指令送り速度が圧縮後形状におけるコーナ許容送り速度と等しい場合、つまり、圧縮後形状におけるコーナ許容送り速度が、圧縮後形状における円弧許容送り速度および指令送り速度(F指令)よりも値が小さい場合、圧縮不可とし、圧縮不可判定を圧縮処理部5へと出力する。ステップS84にて圧縮不可と判定されなかった場合はステップS85へと進む。
なお、上記ステップS83、ステップS84の説明では、コーナ精度係数Ccによって決まるコーナ許容送り速度を圧縮可能送り速度とし、判定用圧縮前工具指令送り速度、又は判定用圧縮後工具指令送り速度がコーナ許容送り速度と等しくなった場合圧縮不可と判定したが、圧縮可能送り速度は予め設定しておいてもよい。また、圧縮可能送り速度は他のパラメータから決定してもよい。
ステップS85では、判定用圧縮前工具指令送り速度と判定用圧縮後工具指令送り速度とを比較し、判定用圧縮前工具指令送り速度と判定用圧縮後工具指令送り速度との差が予め設定された最大送り速度変化量以上であった場合、圧縮不可とし、圧縮不可判定を圧縮処理部5へ出力する。なお、上記説明では判定用圧縮前工具指令送り速度と判定用圧縮後工具指令送り速度とを直接比較したが、サーボ系の遅れやモータ特性等を考慮した指令位置から実際の工具の位置である工具推定位置までの伝達関数を用いて、指令経路を判定用圧縮前工具指令送り速度で工具が移動したときの工具の軌跡である圧縮前工具推定軌跡Pbと、圧縮後指令経路を判定用圧縮後工具指令送り速度で工具が移動したときの工具の軌跡である圧縮後工具推定軌跡Paを算出し、圧縮前工具推定軌跡Pbと圧縮後工具推定軌跡Paの経路誤差が予め設定した最大軌跡誤差以上になった場合、圧縮不可と判定してもよい。さらには、判定用圧縮前工具指令送り速度と判定用圧縮後工具指令送り速度の比較と、圧縮前工具推定軌跡Pbと圧縮後工具推定軌跡Paの比較の両方の比較を行い、判定用圧縮前工具指令送り速度と判定用圧縮後工具指令送り速度との差が予め設定された最大送り速度変化量以上であるか、あるいは圧縮前工具推定軌跡Pbと圧縮後工具推定軌跡Paの経路誤差が予め設定した最大軌跡誤差以上になった場合に、圧縮不可と判定するようにしてもよい。
なお、上記説明では各指令経路における始点・終点である指令点での許容送り速度を求め、指令点での許容送り速度に基づいて圧縮の可否判定を行なうことについて説明したが、円弧補間指令(G02、G03指令)など曲線形状では指令経路全体に対する許容送り速度を算出するため、指令経路全体に対する許容送り速度に基づいて、指令点での許容送り速度に基づいた圧縮の可否判定と同様の圧縮可否判定を行ってもよい。
また、本実施の形態1では、上記のように圧縮可否判定を、(1)経路補正・動作データ等による圧縮可否判定、(2)判定用圧縮前工具指令送り速度による圧縮可否判定、(3)判定用圧縮後工具指令送り速度による圧縮可否判定、及び(4)判定用圧縮前工具指令送り速度と判定用圧縮後工具指令送り速度の比較による圧縮可否判定の四つ判定を行うことにより行うが、上記四つの圧縮可否判定のうち一つあるいは複数の圧縮可否判定のみを行ってよい。
<移動データ作成部の動作>
移動データ作成部6では、圧縮処理部5で作成された圧縮後指令経路16を圧縮後経路補正・動作データ17に基づいて工具移動経路へ補正する。この補正には、工具長オフセットやワークオフセットなどの平行移動、指令経路全体の拡大・縮小、および座標回転などの座標変換が含まれる。図8は、この実施の形態1における圧縮後指令経路と工具移動経路との関係の一例を表す図である。続いて、移動データ作成部6では、経路補正した工具移動経路上を補間するために必要な工具移動データ18を作成する。なお、工具移動データ18とは、補間に必要な工具移動の経路および移動のデータであり、具体的には工具位置を決める各軸の始点や終点、始点から終点までの経路長、工具移動経路の単位方向ベクトル、指令送り速度などの工作機械の動作を決定するために必要な情報が含まれる。
圧縮後指令経路16を用いて移動データ作成部6、補間用許容送り速度算出部7、補間処理部8を行なうことで、移動データ作成部6、補間用許容送り速度算出部7、補間処理部8の処理時間を短縮することができる。具体的には、圧縮経路数(圧縮後指令経路に含まれる指令経路の本数)をnとすると、圧縮後指令経路16と圧縮後経路補正・動作データ17から工具位置を、圧縮しなかった場合の1/nの処理時間で求めることができる。
<補間用許容送り速度算出部の動作>
補間用許容送り速度算出部7では、移動データ作成部で作成された工具移動データ18に基づいて補間用許容送り速度19を算出する。補間用許容送り速度19の算出方法については判定用許容送り速度算出部3で算出した判定用圧縮前許容送り速度および判定用圧縮後許容送り速度と同様である。
<補間処理部の動作>
補間処理部8では、移動データ作成部6で作成された工具移動データおよび補間用許容送り速度算出部7にて算出された補間用許容送り速度19を用いて工具移動経路上を補間し、工具位置20を作成する。
図9は、この実施の形態1においての補間処理部8の処理の流れの一例を表すフローチャートである。以下、図9に基づいて説明する。なお、j番目の圧縮後指令経路N’(j)を補正した工具移動経路をNt’(j)、工具移動経路Nt’(j)の工具経路長(始点から終点までの距離)をLt’(j)とする。
ステップS801では、補間用許容送り速度算出部7にて算出された補間用許容送り速度19と加工プログラムにより指令された指令送り速度の値の小さい方を工具指令送り速度Fとし、工具指令送り速度Fから補間周期あたりの移動量FΔTを求める。
ステップS802では、工具移動経路Nt’(j)上の現在の工具位置ptから補間周期あたりの移動量FΔT進んだときの工具位置ptのある工具移動経路Nt’(m)を求める。工具位置ptのある工具移動経路Nt’(m)の算出方法を図10に基づいて説明する。ここでは、簡単のため現在の工具位置ptが工具移動経路Nt’(j)の始点にあるものとしている。まず、ステップS802では、移動量FΔTが工具経路長Lt’(j)よりも大きいか否かを判定する。移動量FΔTが工具経路長Lt’(j)よりも小さい場合は、工具位置ptは工具移動経路Nt’(j)にある。一方、移動量FΔTが工具移動経路Nt’(j)よりも大きい場合は、補間周期あたりの移動量FΔTから工具経路長Lt’(j)を差し引いた移動量FΔT’と工具経路長Lt’(j+1)との大小比較を行う。そして、差し引いた移動量FΔT’の方が小さい場合には、工具位置ptは工具移動経路Nt’(j+1)にあることになる。以上を繰り返すことで、工具位置ptのある工具移動経路Nt’(m)を求めることができる。以下、工具位置ptがある工具移動経路をNt’(m)とする。また、上記の例では現在の工具位置ptが工具移動経路Nt’(j)の始点にあるものとして算出したが、現在の工具位置ptが工具移動経路Nt’(j)の始点にない場合には、改めて現在の工具位置ptがある工具移動経路Nt’(j)の残り経路長(現在の工具位置から工具移動経路Nt’(j)の終点までの長さ)をLt’(j)とすれば、上記と同様の手順にて工具位置ptがある工具移動経路Nt’(m)を求めることができる。
ステップS803では、工具位置ptを求める。工具移動経路Nt’(m)の始点座標値をp(m−1)とすると、工具位置ptは式(4)のように、始点座標値をp(m−1)と工具移動経路Nt’(m)の始点からの移動量FΔT’の和で表される。
Figure 0005268974
上式(4)にて工具位置ptが求まり、これを工具位置20として出力する。なお、この実施の形態1では、加工プログラム読み取り部2、判定用許容送り速度算出部3、圧縮可否判定部4、圧縮処理部5、移動データ作成部6、補間用許容送り速度算出部7、補間処理部8が同一の装置に備えられている場合について説明したが、上記各部を異なる装置に備えてもよい。例えば、加工プログラム読み取り部2、判定用許容送り速度算出部3、圧縮可否判定部4、圧縮処理部5と、新たに圧縮後指令経路16および圧縮後経路補正・動作データ17を圧縮後データ保存部に保存する圧縮後データ保存部を備える装置と、圧縮後データ保存部に保存された圧縮後指令経路16および圧縮後経路補正・動作データ17を用いて移動データ作成部6、補間用許容送り速度算出部7、補間処理部8を処理する装置に分けてもよい。
<効果>
以上のように、この実施の形態1によれば、圧縮処理部5の前に判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度を求め、前記判定用圧縮前許容送り速度又は/および前記判定用圧縮後許容送り速度および指令送り速度に基づいて圧縮の可否判定を行うため、圧縮による被加工材に対する工具の送り速度の変化を防止することが可能である。つまり、圧縮前に許容送り速度を算出し、許容送り速度に基づいて圧縮の可否を判定することで、圧縮による許容送り速度の変化を防止することができ、加工精度を保ったまま高速加工を実現することができる。(従来の圧縮判定では、局所的な形状データにより圧縮可否判定を行っており、送り速度により圧縮可否判定していなかった。また、指令送り速度を変更した場合にもトレランスは一定のため、圧縮範囲は変化せず、指令送り速度に対応した圧縮判定が行うことができなかった。)
具体的には、本実施の形態1では、判定用圧縮前許容送り速度および判定用圧縮後許容送り速度と指令送り速度の小さい方を判定用圧縮前工具指令送り速度および判定用圧縮後工具指令送り速度とし、判定用圧縮前工具指令送り速度および判定用圧縮後工具指令送り速度を用いた圧縮可否判定の判定基準として、(2)判定用圧縮前工具指令送り速度による圧縮可否判定、(3)判定用圧縮後工具指令送り速度による圧縮可否判定、(4)判定用圧縮前工具指令送り速度と判定用圧縮後工具指令送り速度の比較による圧縮可否判定を行う。
この実施の形態1では、(2)判定用圧縮前工具指令送り速度による圧縮可否判定において、圧縮前のコーナ許容送り速度が曲線許容送り速度および指令送り速度よりも小さかった場合に圧縮不可としているため、図12(a)に示すような、コーナ等の加速度の大きい位置(指令位置P2)では圧縮不可となるため、図12(b)に示すような、コーナが圧縮により変形することを防止することができる。つまり、圧縮後指令経路においても指令位置P2のコーナ角度は変化せず、圧縮により補間用圧縮後許容送り速度が大きくなること、また補間用許容送り速度により減速する位置がずれることを防止できるため、加工精度の悪化を防止することができる。また、指令送り速度を変更した場合でも、変更後の指令送り速度に応じた圧縮可否判定が可能である。
すなわち、この実施の形態1によれば、圧縮可否判定部において、判定用許容送り速度算出部にて算出された判定用圧縮前許容送り速度が、予め設定された圧縮可能送り速度以下になった場合に、圧縮不可とすることにより、コーナ部等、許容送り速度が低くなる(線分の傾きの変化が大きい)部分では圧縮不可とすることになり、圧縮により線分の傾きの変化が小さくなり、許容送り速度が圧縮前に比べ高くなることを防止することで、高精度加工を実現することができる。また、圧縮可否判定部において、判定用許容送り速度算出部にて算出された判定用圧縮前許容送り速度が加工プログラムにより指令された指令送り速度以下になった場合のみに、圧縮不可とするようにすると、許容送り速度よりも指令送り速度が低い場合には指令送り速度で工具が移動し、圧縮よる工具の送り速度の変化は生じないため、許容送り速度よりも指令送り速度が低い場合は圧縮可能とすることで圧縮効果を向上させ、高速加工を実現することができる。
また、(3)判定用圧縮後工具指令送り速度による圧縮可否判定において、圧縮後のコーナ許容送り速度が曲線許容送り速度および指令送り速度よりも小さかった場合に圧縮不可としているため、図13(a)に示すように、指令経路N1、N2、N3、N4、N5が滑らかな曲線であるにもかかわらず、N1、N2、N3およびN4、N5が圧縮され、図13(b)に示すように、圧縮後指令経路N’1、N’2に圧縮されることによりN’1とN’2の傾きの変化が大きくなり、指令位置P3での補間用許容送り速度が必要以上に小さくなることを防止し、加工精度の悪化を防止することができる。
すなわち、この実施の形態1によれば、圧縮可否判定部において、判定用許容送り速度算出部にて算出された判定用圧縮後許容送り速度が、予め設定された圧縮可能送り速度以下になった場合に、圧縮不可とするようにすると、圧縮により線分の傾きの変化が大きくなり圧縮後許容送り速度が低下する場合には圧縮不可とすることにより、圧縮による許容送り速度の低下を防止し、高精度加工を実現することができる。また、圧縮可否判定部において、判定用許容送り速度算出部にて算出された判定用圧縮後許容送り速度が加工プログラムにより指令された指令送り速度以下になった場合のみに、圧縮不可とするようにすると、許容送り速度よりも指令送り速度が低い場合には指令送り速度で工具が移動し、圧縮よる工具の送り速度の変化は生じないため、許容送り速度よりも指令送り速度が低い場合は圧縮可能とすることで圧縮効果を向上させ、高速加工を実現することができる。
また、(4)判定用圧縮前工具指令送り速度と判定用圧縮後工具指令送り速度の比較による圧縮可否判定において、判定用圧縮前工具指令送り速度と判定用圧縮後工具指令送り速度の差が予め設定された最大送り速度変化量以上であった場合圧縮不可とするようにすると、圧縮による補間送り速度の変化を最大送り速度変化量未満にすることが可能であり、圧縮による加工精度の悪化を防止することができる。つまり、圧縮前後で判定用工具指令送り速度が大きく変化しない範囲でのみ圧縮を行うことで、圧縮による工具指令送り速度のばらつきを抑え、高精度加工を実現することができる。
なお、指令経路12を判定用圧縮前工具指令送り速度で移動したときの工具の推定軌跡である圧縮前工具推定軌跡と、圧縮後指令経路16を判定用圧縮後工具指令送り速度で移動したときの工具の推定軌跡である圧縮後推定工具軌跡の軌跡誤差が予め設定した最大軌跡誤差以上であった場合圧縮不可とするようにすると、圧縮による補間用送り速度変化も考慮した、圧縮前後の軌跡誤差を最大軌跡誤差未満にすることも可能である。つまり、指令経路および圧縮後指令経路での実際の工具軌跡を予測し、圧縮前後で工具軌跡の変化量が所定値以内に納まる範囲でのみ圧縮を行うことで、高精度加工を実現することができる。
また、この実施の形態1において、圧縮可否判定部では、一つの経路に圧縮した複数の指令経路の累積経路長が指令送り速度における単位時間当たりの移動量よりも大きい場合、又は、圧縮した指令経路数が所定の値を超えた場合、圧縮不可とするようにしてもよい。このような構成とすることにより、圧縮後の累積経路長および圧縮した線分数の最大値を設けることで必要以上に指令経路を圧縮することを防止し、圧縮による精度悪化を防止することができる。
さらに、圧縮可否判定部では、加工プログラムにより加工条件が変更された場合に、圧縮不可とするようにしてもよい。このような構成とすることにより、指令速度や主軸回転数など加工条件が異なる指令経路を一つの圧縮後指令経路に圧縮することを防止し、圧縮前後で加工条件が変化することを防止することができる。
実施の形態2.
以下に、本発明に係る数値制御装置を備えた生産システムの実施の形態2を図面に基づいて説明する。なお、この実施の形態2によりこの発明が限定されるものではない。図11は、本発明に係る数値制御装置を備えた生産システムの実施の形態2の概略構成を示すブロック図である。図11において、圧縮装置101は、圧縮処理部5から出力された圧縮後指令経路16および圧縮後経路補正・動作データ17を圧縮後データバッファ10に保存する圧縮後データ保存部9、加工プログラム読み取り部2、判定用許容送り速度算出部3、圧縮可否判定部4、圧縮処理部5を備える。一方、数値制御装置100は、移動データ作成部6、補間用許容送り速度算出部7、補間処理部8を備える。なお、図1に示す実施の形態1における数値制御装置の概略構成図を示すブロック図の構成要素と同一機能を達成する構成要素には同一番号を付して重複する説明は省略する。
次に、実施の形態2の動作について説明する。実施の形態1では図1における加工プログラム読み取り部2、判定用許容送り速度算出部3、圧縮可否判定部4、圧縮処理部5、移動データ作成部6、補間用許容送り速度算出部7、補間処理部8を全て数値制御装置100が備えていたのに対し、実施の形態2では、図11における加工プログラム読み取り部2、判定用許容送り速度算出部3、圧縮可否判定部4、圧縮処理部5、圧縮後データ保存部9を備える圧縮装置101により加工前に予め圧縮後指令経路16および圧縮後経路補正・動作データ17を圧縮後データバッファに保存する。移動データ作成部6、補間用許容送り速度算出部7、補間処理部8を備える数値制御装置100では圧縮後データバッファに保存された圧縮後指令経路16および圧縮後経路補正・動作データ17を用いて工具位置20を出力する。
なお、上記実施の形態2では、加工プログラム読み取り部2、判定用許容送り速度算出部3、圧縮可否判定部4、圧縮処理部5、圧縮後データ保存部9を備える圧縮装置101と移動データ作成部6、補間用許容送り速度算出部7、補間処理部8を数値制御装置100が備えるように説明したが、移動データ作成部6の処理も圧縮装置で行ってもよい。その場合、圧縮装置は、工具移動データを工具移動データバッファに備える工具移動データ保存部を備える。
また、移動データ作成部6に加え補間用許容送り速度算出部7の処理も圧縮装置にて行ってもよい。その場合には、圧縮装置は、工具移動データおよび補間用許容送り速度を工具補間用データバッファに保存する工具補間用データ保存部を備える。
以上のように、本発明にかかる数値制御装置および生産システムは、工作機械を数値制御する数値制御装置、又は数値制御装置を備えた生産システムに適用されて有用なものであり、特に連続した複数の指令経路を一つの指令経路に置き換える(圧縮する)ことで、高速加工を実現する数値制御装置又は数値制御装置を備えた生産システムに適用されて最適なものである。
1 加工プログラム
2 加工プログラム読み取り部
3 判定用許容送り速度算出部
4 圧縮可否判定部
5 圧縮処理部
6 移動データ作成部
7 補間用許容送り速度算出部
8 補間処理部
9 圧縮後データ保存部
10 圧縮後データバッファ
11 プログラム命令
12 指令経路
13 圧縮前経路補正・動作データ
14 判定用許容送り速度
15 圧縮可否判定結果
16 圧縮後指令経路
17 経路補正・動作データ
18 工具移動データ
19 補間用許容送り速度
20 工具位置
100 数値制御装置
101 圧縮装置

Claims (14)

  1. 連続した複数の指令経路を一つの経路に圧縮した圧縮後指令経路を作成し、圧縮後指令経路に基づいて工作機械を制御する数値制御装置において、
    前記数値制御装置は、判定用許容送り速度算出部と圧縮可否判定部と圧縮処理部と補間用許容送り速度算出部とを有し、
    前記判定用許容送り速度算出部は、指令経路又は/および圧縮後指令経路から判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度を算出し、
    前記圧縮可否判定部は、前記判定用圧縮前許容送り速度又は/および前記判定用圧縮後許容送り速度に基づいて圧縮の可否を判定し、
    前記圧縮処理部は、前記圧縮可否判定部の圧縮可否判定結果が圧縮可のときに、前記連続した複数の指令経路を一つの経路に圧縮した圧縮後指令経路を作成し、
    前記補間用許容送り速度算出部は、前記圧縮後指令経路から補間用許容送り速度を算出する
    ことを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記圧縮可否判定部は、前記判定用許容送り速度算出部にて算出された前記判定用圧縮前許容送り速度、または、前記判定用圧縮後許容送り速度が、予め設定された圧縮可能送り速度以下になった場合、圧縮不可とすることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記圧縮可否判定部は、前記判定用許容送り速度算出部にて算出された前記判定用圧縮前許容送り速度、または、前記判定用圧縮後許容送り速度が加工プログラムにより指令された指令送り速度以下になった場合、圧縮不可とすることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  4. 前記圧縮可否判定部は、前記判定用許容送り速度算出部にて算出された前記判定用圧縮前許容送り速度と指令送り速度とのうち小さい方を判定用圧縮前工具指令送り速度とし、前記判定用許容送り速度算出部にて算出された前記判定用圧縮後許容送り速度と指令送り速度とのうち小さい方を判定用圧縮後工具指令送り速度とし、前記判定用圧縮前工具指令送り速度と前記判定用圧縮後工具指令送り速度の差が予め設定された最大送り速度変化量以上になった場合、圧縮不可とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の数値制御装置。
  5. 前記圧縮可否判定部は、前記判定用許容送り速度算出部にて算出された前記判定用圧縮前許容送り速度と指令送り速度とのうち小さい方を判定用圧縮前工具指令送り速度とし、前記判定用圧縮後許容送り速度と指令送り速度とのうち小さい方を判定用圧縮後工具指令送り速度とし、前記判定用圧縮前工具指令送り速度および前記判定用圧縮後工具指令送り速度で工具の移動を制御した場合のそれぞれの圧縮前工具推定軌跡および圧縮後工具推定軌跡を求め、前記圧縮前工具推定軌跡と前記圧縮後工具推定軌跡の軌跡誤差が予め設定した最大軌跡誤差以上になった場合、圧縮不可とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の数値制御装置。
  6. 前記圧縮可否判定部は、一つの経路に圧縮した複数の指令経路の経路長が指令送り速度における単位時間当たりの移動量よりも大きい場合、又は、圧縮した指令経路数が所定の値を超えた場合、圧縮不可とすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の数値制御装置。
  7. 前記圧縮可否判定部は、加工プログラムにより加工条件が変更された場合は圧縮不可とすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の数値制御装置。
  8. 連続した複数の指令経路を一つの経路に圧縮した圧縮後指令経路を作成し、圧縮後指令経路に基づいて工作機械を制御する生産システムにおいて、
    前記生産システムは、判定用許容送り速度算出部と圧縮可否判定部と圧縮処理部と圧縮後データ保存部を備える圧縮装置と、補間用許容送り速度算出部を備える数値制御装置からなり、
    前記判定用許容送り速度算出部は、指令経路又は/および圧縮後指令経路から判定用圧縮前許容送り速度又は/および判定用圧縮後許容送り速度を算出し、
    前記圧縮可否判定部は、前記判定用圧縮前許容送り速度又は/および前記判定用圧縮後許容送り速度に基づいて圧縮の可否を判定し、
    前記圧縮処理部は、前記圧縮可否判定部での圧縮可否判定結果が圧縮可のときに、前記連続した複数の指令経路を一つの経路に圧縮した圧縮後指令経路を作成し、
    前記圧縮後データ保存部は、前記圧縮後指令経路を圧縮後データバッファに保存し、
    前記補間用許容送り速度算出部は、前記圧縮後データバッファに保存された前記圧縮後指令経路から補間用許容送り速度を算出する
    ことを特徴とする生産システム。
  9. 前記圧縮可否判定部は、前記判定用許容送り速度算出部にて算出された前記判定用圧縮前許容送り速度、または、前記判定用圧縮後許容送り速度が、予め設定された圧縮可能送り速度以下になった場合、圧縮不可とすることを特徴とする請求項8に記載の生産システム。
  10. 前記圧縮可否判定部は、前記判定用許容送り速度算出部にて算出された前記判定用圧縮許容送り速度、または、前記判定用圧縮後許容送り速度が、加工プログラムにより指令された指令送り速度以下になった場合、圧縮不可とすることを特徴とする請求項8に記載の生産システム。
  11. 前記圧縮可否判定部は、前記判定用許容送り速度算出部にて算出された前記判定用圧縮前許容送り速度と指令送り速度とのうち小さい方を判定用圧縮前工具指令送り速度とし、
    前記判定用許容送り速度算出部にて算出された前記判定用圧縮後許容送り速度と指令送り速度とのうち小さい方を判定用圧縮後工具指令送り速度とし、前記判定用圧縮前工具指令送り速度と前記判定用圧縮後工具指令送り速度の差が予め設定された最大送り速度変化量以上になった場合、圧縮不可とすることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の生産システム。
  12. 前記圧縮可否判定部は、前記判定用許容送り速度算出部にて算出された前記判定用圧縮前許容送り速度と指令送り速度とのうち小さい方を判定用圧縮前工具指令送り速度とし、
    前記判定用圧縮後許容送り速度と指令送り速度とのうち小さい方を判定用圧縮後工具指令送り速度とし、前記判定用圧縮前工具指令送り速度および前記判定用圧縮後工具指令送り速度で工具の移動を制御した場合のそれぞれの圧縮前工具推定軌跡および圧縮後工具推定軌跡を求め、前記圧縮前工具推定軌跡と前記圧縮後工具推定軌跡の軌跡誤差が予め設定した最大軌跡誤差以上になった場合、圧縮不可とすることを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の生産システム。
  13. 前記圧縮可否判定部は、一つの経路に圧縮した複数の指令経路の経路長が指令送り速度における単位時間当たりの移動量よりも大きい場合、又は、圧縮した指令経路数が所定の値を超えた場合、圧縮不可とすることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の生産システム。
  14. 前記圧縮可否判定部は、加工プログラムにより加工条件が変更された場合は圧縮不可とすることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか1項に記載の生産システム。
JP2010053569A 2010-03-10 2010-03-10 数値制御装置および生産システム Active JP5268974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010053569A JP5268974B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 数値制御装置および生産システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010053569A JP5268974B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 数値制御装置および生産システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011186939A JP2011186939A (ja) 2011-09-22
JP2011186939A5 JP2011186939A5 (ja) 2011-12-01
JP5268974B2 true JP5268974B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=44793099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010053569A Active JP5268974B2 (ja) 2010-03-10 2010-03-10 数値制御装置および生産システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5268974B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6192843B2 (ja) * 2014-08-08 2017-09-06 三菱電機株式会社 数値制御装置
JP2016218934A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 株式会社アイエイアイ ロボット言語プログラムの修正装置,方法およびプログラム
JP6267156B2 (ja) * 2015-05-29 2018-01-24 ファナック株式会社 微小ブロックのコーナ制御を行うワイヤカット放電加工機用数値制御装置
JP6441262B2 (ja) * 2016-06-24 2018-12-19 ファナック株式会社 加工プログラム編集装置、方法、及び編集用プログラム
CN113253677B (zh) * 2021-07-05 2021-10-08 武汉瀚迈科技有限公司 一种速度优化和前馈补偿相结合的机器人运动控制方法
CN115616982B (zh) * 2021-07-12 2024-06-04 大族激光科技产业集团股份有限公司 一种拐弯轨迹的过度方法及激光装置和计算机设备

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63271505A (ja) * 1987-04-28 1988-11-09 Okuma Mach Works Ltd 数値制御装置における位置補間方法
JP3533229B2 (ja) * 1993-04-21 2004-05-31 東芝機械株式会社 数値制御指令データ前処理方法および装置
JPH09198116A (ja) * 1996-01-17 1997-07-31 Yaskawa Electric Corp 数値制御装置のブロックデータ処理方法
JP2000330617A (ja) * 1999-05-17 2000-11-30 Toshiba Mach Co Ltd 数値制御装置および数値制御装置の送り制御処理方法
JP3440996B2 (ja) * 1999-09-14 2003-08-25 株式会社安川電機 数値制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011186939A (ja) 2011-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5268974B2 (ja) 数値制御装置および生産システム
JP5202735B2 (ja) 数値制御装置
US8018192B2 (en) 3D-trajectory display device for machine tool
US8560112B2 (en) Numerical controller with function to correct movement path of machining program
Lai et al. On the development of a parametric interpolator with confined chord error, feedrate, acceleration and jerk
JP2010511919A (ja) 許容差ベースの経路設計と制御の方法
JP5417392B2 (ja) 数値制御装置
US10416613B2 (en) Machining time estimating apparatus
Bosetti et al. Feed-rate and trajectory optimization for CNC machine tools
US9897992B2 (en) Numerical control apparatus
JP2007094936A (ja) 数値制御装置
US10048675B2 (en) Numerical controller performing 3-dimensional interference check corresponding to feedrate change
US10788805B2 (en) Numerical controller having tool path interpolation
US20180246491A1 (en) Servomotor control device, servomotor control method, and computer readable recording medium
CN109313429B (zh) S型速度规划方法、装置、系统、机器人以及数控机床
JPWO2018020663A1 (ja) 数値制御装置
US10162332B2 (en) Servomotor control device, servomotor control method, and computer-readable recording medium
CN112865750A (zh) 基于fir滤波器的数控系统倍率变化平滑控制方法及装置
Sekar et al. Design of jerk bounded feedrate with ripple effect for adaptive nurbs interpolator
JPH11345014A (ja) 数値制御装置
JP2004341984A (ja) 数値制御装置及び数値制御方法
WO2022138843A1 (ja) 数値制御装置
KR100249354B1 (ko) 컴퓨터 수치 제어 장치의 2차원 평면상의 실시간 윤곽 오차모델링 방법
JP3902353B2 (ja) 数値制御装置
CN116449773A (zh) 切割速度规画系统及方法、非暂态记录介质及切割系统

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111014

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5268974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250