JP5268877B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5268877B2
JP5268877B2 JP2009284498A JP2009284498A JP5268877B2 JP 5268877 B2 JP5268877 B2 JP 5268877B2 JP 2009284498 A JP2009284498 A JP 2009284498A JP 2009284498 A JP2009284498 A JP 2009284498A JP 5268877 B2 JP5268877 B2 JP 5268877B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
pattern
adjustment
tint block
adjustment pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009284498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011130028A (ja
Inventor
広規 坂根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2009284498A priority Critical patent/JP5268877B2/ja
Publication of JP2011130028A publication Critical patent/JP2011130028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5268877B2 publication Critical patent/JP5268877B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、複写により浮かび上がる文字又は画像を潜像として印刷する地紋印刷機能を備えた画像形成装置及び画像形成方法に関する。
領収書、証券、証明書などの重要な印刷物には、原本の複写を抑止するために、複写により文字や画像が浮かび上がる特殊な模様が背景に印刷されているものがある。このような特殊な模様は、一般に「偽造抑止地紋」と呼ばれ、心理的にではあるが、原本の複写を抑止する効果を実現している。例えば、図6は、複写によりある文字が浮かび上がる偽造抑止地紋の例を示している。
この偽造抑止地紋では、複写により消失しない領域(以下、再現可能部という)と、複写により消失又は濃度低下する領域(以下、再現不能部という)との2つの領域から構成されている。この2つの領域は、マクロ的にはほぼ同じ濃度であり、一見すると文字や画像が隠れていることが分からないが、ミクロ的にはそれぞれ異なる特性を持っている。なお、この隠された文字や画像は一般に、潜像とも呼ばれる。
例えば、再現可能部は、大きなドットからなる画素がまばらに存在する、すなわち、それぞれのドット(画素)が集中した固まりのドット構成とし、再現不能部は、小さなドットからなる画素が分散しつつ、それぞれのドットは分散したドット構成とすることで、マクロ的な濃度がほぼ同じで、かつ、ミクロ的な特性が異なる二つの領域を作り出すことができる。
なお、図6に示される偽造抑止地紋印刷は、複写後に白黒反転状に文字を浮かび上がらせる例であり、文字領域が地紋画像の再現不能部に相当する。
一般に、複写機には、複写原稿の微小なドットを読み取る入力解像度や微小なドットを再現する出力解像度に依存した画像再現能力の限界が存在する。
したがって、複写機の画像再現能力の限界を超えた孤立した微小なドットが原稿中に存在すると、その複写物では微小なドットを完全には再現できず、孤立した微小なドットの部分が抜け落ちてしまう。
つまり、偽造抑止地紋の再現不能部が複写機で再現できるドットの限界を超えるように作成されている場合、複写によって偽造抑止地紋の大きなドット(集中したドット)は再現できるが、小さなドット(分散したドット)は再現できないので、隠された文字や画像が浮かび上がる現象が起きる。
また、複写により分散したドットが完全に消えなくとも、集中したドットと比較して明らかに複写後の濃度差があるような場合にも、隠された文字や画像が浮かび上がる。以上が偽造抑止地紋の概要である。
プリンタによる上述の偽造抑止地紋印刷(以下、地紋印刷と称する)においては、プリンタエンジン特性、印刷環境(温度や湿度)、出力する用紙の種類や状態等の変化に起因し、地紋印刷における再現可能部の濃度と再現不能部の濃度が変動することが予想される。
したがって、複写を抑止したい印刷物の背景に地紋画像を配置し、複写抑止効果を実現させるためには、複写を抑止したい印刷物と合成する地紋画像における再現可能部と再現不能部のマクロ的な濃度がほぼ等しくなり、かつ、複写後に再現可能部又は再現不能部が浮かび上がるように、地紋画像における再現可能部と再現不能部のミクロ的な特性を適切に調整する必要がある(例えば、特許文献1〜3参照)。
地紋画像における再現可能部と再現不能部のマクロ的な濃度を調整する方法としては、地紋画像を試し刷り印刷する方法が知られている。
一般的な地紋画像の試し刷り印刷では、地紋画像における再現可能部と再現不能部の一方又は両方について、濃度を段階的に変化させた再現可能部と再現不能部の組み合せが複数印刷される。使用者は、試し刷りにおいて、マクロ的な濃度がほぼ等しくなる再現可能部と再現不能部の組み合せを目視で選択し、選択した組み合せを登録する。
特開2001−197297号公報 特開2005−231145号公報 特開2007−129694号公報
しかしながら、上述した地紋印刷の濃度調整方法にあっては、地紋画像の試し刷りを行い、目視による濃度調整を行う必要があるので、使用者の負担が大きいだけでなく、使用者の誤った調整により不適切な地紋印刷が実行されるおそれがあった。
なお、特許文献2、3では、機械の状態を監視し、地紋印刷が適切に実行できない可能性があると判断された際に、その旨を使用者に通知することが示されている。このようにすると、機械状態の変化による不適切な地紋印刷の実行を抑止できるが、使用者は、この通知の後に地紋印刷の試し刷りを行い、目視による濃度調整を行う必要がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、地紋印刷の濃度調整において、使用者の負担を軽減できるだけでなく、誤った調整による不適切な地紋印刷の実行を抑止することができる画像形成装置及び画像形成方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の画像形成装置は、複写により再現される領域と再現されない領域とを用いて地紋印刷を行う画像形成装置であって、所定の印刷記録媒体上に所定の地紋調整パターンを印刷する地紋調整パターン印刷部と、印刷された前記地紋調整パターンの濃度を測定する濃度測定部と、前記地紋調整パターンの測定濃度にもとづいて、地紋印刷に用いる地紋調整パターンを選択する地紋印刷濃度調整部とを備える構成としてある。
また、本発明の画像形成方法は、複写により再現される領域と再現されない領域とを用いて地紋印刷を行う画像形成方法であって、所定の印刷記録媒体上に所定の地紋調整パターンを印刷するステップと、印刷された前記地紋調整パターンの濃度を測定するステップと、前記地紋調整パターンの測定濃度にもとづいて、地紋印刷に用いる地紋調整パターンを選択するステップとを有する方法としてある。
本発明によれば、地紋印刷の濃度調整において、使用者の負担を軽減できるだけでなく、誤った調整による不適切な地紋印刷の実行を抑止することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の地紋印刷濃度調整機能を実現するための構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の調整パターンの印刷例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の地紋調整パターンの例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の地紋印刷濃度調整処理手順を示すフローチャートである。 地紋印刷の説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態に係る画像形成装置として、カラータンデム方式を採用したレーザカラープリンタを例示して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Bと、中間転写ベルト20と、駆動ローラ21、従同ローラ22と、1次転写ローラ23Y、23M、23C、23Bと、2次転写ローラ24と、用紙カセット25と、給紙ローラ26と、定着器27と、排紙ローラ28とから構成されている。
画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Bは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の各色に対応して設けられているとともに、図中のY軸方向(副走査方向)に沿って一列に配置されており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各処理によって、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を中間転写ベルト20に順次転写(1次転写)する。
以下、これら画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Bの詳細な構成について説明するが、各ユニットは使用する現像剤(トナー)の色が異なるだけで主要な構成は同一であるため、代表的に画像形成ユニット10Yを用いて説明する。
画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム11Y、帯電器12Y、露光器13Y、現像器14Yから構成されている。
感光体ドラム11Yは、図中のX軸方向(主走査方向)を回転軸とする円筒形状の静電潜像担持体であり、中間転写ベルト20を挟持した状態で1次転写ローラ23Yと対向するように、図示の回転方向に回転自在に設置されている。
帯電器12Yは、感光体ドラム11Yの回転軸方向(つまりX軸方向)に沿って延在しており、感光体ドラム11Yの表面に向かってプラスに帯電した電荷を放出することにより、感光体ドラム11Yの表面を一様に帯電させる(帯電処理)。
露光器13Yは、不図示のレーザ光源、ポリゴンモータ等を備えるレーザ・スキャニング・ユニット(LSU)から構成されており、レーザ光源から出射されるレーザ光を、ポリゴンモータを回転駆動することで感光体ドラム11Yの主走査方向に沿って走査することにより、感光体ドラム11Yの表面における所定の位置のプラス電荷を消去し、イエロー画像に対応する静電潜像を形成する(露光処理)。
現像器14Yは、感光体ドラム11Yの回転軸方向に沿って延在しており、不図示のイエロー用のトナーカートリッジからトナーの供給を受け、このトナーを感光体ドラム11Yの表面に静電的に付着させることにより、感光体ドラム11Yの表面に露光処理により形成された静電潜像に応じたトナー像を形成する(現像処理)。
このように感光体ドラム11Yの表面に形成されたトナー像は、感光体ドラム11Yと1次転写ローラ23Yとの間をY軸方向に移動する中間転写ベルト20上に転写される(1次転写処理)。
具体的には、1次転写ローラ23Yに所定の転写電圧が印加され、中間転写ベルト20をマイナスに帯電させることにより、感光体ドラム11Yの表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト20上に転写させる。
画像形成ユニット10M、10C、10Bも上述した画像形成ユニット10Yと同様の構成となっている。
つまり、画像形成ユニット10Mは、感光体ドラム11M、帯電器12M、露光器13M、現像器14Mから構成されており、感光体ドラム11Mの表面に形成されたマゼンタ画像に対応するトナー像は、感光体ドラム11Mと1次転写ローラ23Mとの間をY軸方向に移動する中間転写ベルト20上に転写される。
また、画像形成ユニット10Cは、感光体ドラム11C、帯電器12C、露光器13C、現像器14Cから構成されており、感光体ドラム11Cの表面に形成されたシアン画像に対応するトナー像は、感光体ドラム11Cと1次転写ローラ23Cとの間をY軸方向に移動する中間転写ベルト20上に転写される。
また、画像形成ユニット10Bは、感光体ドラム11B、帯電器12B、露光器13B、現像器14Bから構成されており、感光体ドラム11Bの表面に形成されたブラック画像に対応するトナー像は、感光体ドラム11Bと1次転写ローラ23Bとの間をY軸方向に移動する中間転写ベルト20上に転写される。
以上のように画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Bによって、中間転写体である中間転写ベルト20上に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像に対応するトナー像が順次転写されて1つのトナー像に重ね合わされる。この中間転写ベルト20は、駆動ローラ21の回転によってY軸方向(副走査方向)を往復移動するものであり、その移動速度と画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Bによる画像形成速度(現像処理が完了するまでの速度)とは、中間転写ベルト20上にトナー像が順次転写されて重ね合わされる際に色ズレが発生しないように同期制御されている。
2次転写ローラ24は、中間転写ベルト20を狭持した状態で駆動ローラ21と対向するように設置されており、用紙カセット25から給紙ローラ26によって用紙Pが2次転写ローラ24と中間転写ベルト20との間に搬送されることにより、中間転写ベルト20上に形成されたトナー像が用紙P上に一括転写される(2次転写処理)。このような2次転写処理によってトナー像が形成された用紙Pは定着器27に搬送される。
定着器27は、互いに対向配置された加熱ローラ27aと加圧ローラ27bとから構成されており、これら加熱ローラ27aと加圧ローラ27bとの間に搬送された用紙Pを加熱及び加圧することによりトナー像を用紙Pに定着させる(定着処理)。
これにより、用紙P上には所望のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Pは、排紙ローラ28によって画像形成装置100本体外部に排紙される。
濃度測定部40は定着器27の用紙搬送方向下流側に配置され、従来、濃度階調特性(ガンマ特性)の補正を行うために、実際に印刷されるトナー濃度を測定するものである。
画像形成装置においては、経年等により印刷出力時に感光体に付着するトナー濃度の階調特性が所望のガンマ特性からずれてくる現象が発生する。このため、濃度測定部40を介して定期又は不定期に実際の出力濃度を測定し、ガンマ特性の線形からのずれが閾値を超えたとき、ガンマ特性を補正して、実際のトナー濃度の階調特性を適正値となるようにしている(ガンマ補正処理)。
このようなガンマ補正処理は、一般に、補正用のパッチ画像に対応して、トナーを感光体、中間転写体、用紙などの印刷記録媒体に付着させ、このパッチ画像のトナー濃度をセンサにより測定し、その測定値に基づき実際のガンマ特性を補正するようにしている。
特に、濃度測定部40は、上述したガンマ補正のみならず、地紋印刷に用いる地紋調整パターンの濃度測定に利用する。
具体的には、図3に示すパッチ画像が印字された用紙における各パターンの濃度を濃度測定部40が測定する。そして、通常印字用調整パターンの濃度測定結果を従来の階調調整(ガンマ補正処理)に利用するとともに、地紋調整パターンの濃度測定結果を地紋印刷に用いる再現可能パターンと再現不能パターンの組み合わせの選択に利用する。なお、再現可能パターン及び再現不能パターンの組み合わせ選択の詳細については後述する。
画像形成装置100は、複写により浮かび上がる文字又は画像を潜像として印刷する地紋印刷機能を備えている。
具体的には、地紋印刷は、複写により消失しない再現可能部と、複写により消失又は濃度低下する再現不能部との2つの領域から構成される。
この2つの領域は、マクロ的にはほぼ同じ濃度であり、一見すると文字や画像が隠れていることが分からないが、ミクロ的にはそれぞれ異なる特性を持っている。
例えば、再現可能部は、それぞれのドットが集中した固まりのドット構成とし、再現不能部は、それぞれのドットが分散したドット構成とすることで、マクロ的な濃度がほぼ同じで、かつ、ミクロ的な特性が異なる二つの領域を作り出す。
プリンタによる上述の地紋印刷においては、プリンタエンジン特性、印刷環境(温度や湿度)、出力する用紙の種類や状態等の変化に起因し、地紋印刷における再現可能部の濃度と再現不能部の濃度の変動が予想される。
したがって、複写を抑止したい印刷物の背景に地紋画像を配置し、複写抑止効果を実現させるためには、複写を抑止したい印刷物と合成する地紋画像における再現可能部と再現不能部のマクロ的な濃度がほぼ等しくなり、かつ、複写後に再現可能部又は再現不能部が浮かび上がるように、地紋画像における再現可能部と再現不能部のミクロ的な特性を適切に調整する必要がある。
本発明は、地紋印刷の濃度調整において、使用者の負担を軽減できるだけでなく、誤った調整による不適切な地紋印刷の実行を抑止可能な地紋印刷濃度調整機能を提供する。
以下、このような地紋印刷濃度調整機能を実現するための構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の地紋印刷濃度調整機能を実現するための構成を示すブロック図、図3は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の調整パターンの印刷例を示す説明図、図4は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の地紋調整パターンの例を示す説明図である。
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100は、上述の地紋印刷濃度調整機能を実現するための構成として、地紋調整パターン印刷部30と、濃度測定部40と、地紋印刷濃度調整部50とを備えている。
地紋調整パターン印刷部30は、用紙P上に所定の地紋調整パターンを印刷する。地紋調整パターンは、図3及び図4に示すように、複写により消失又は濃度低下する再現不能部パターンと、複写により消失しない再現可能部パターンとを含んでいる。
例えば、再現不能部パターンは、分散したドットで構成され、再現可能部パターンは、集中したドットで構成される。
また、再現不能部パターン及び再現可能部パターンは、それぞれ、ドット数の増減により濃度が段階的に変化する一又は複数の濃度変化パターンを含んでいる。
例えば、図3及び図4に示す再現不能部パターンは、ドット数の増減に伴う分散ドットの密度変化によりマクロ的な濃度が段階的に変化する12段階の濃度変化パターンからなり、再現可能部パターンは、ドット数の増減に伴う集中ドットのサイズ変化によりマクロ的な濃度が段階的に変化する12段階の濃度変化パターンからなる。
詳しくは、再現不能部パターンは、ドットが一様に分布し、単位面積当たりのドット数の増減により濃度が段階的に変化し、再現可能部パターンは、ドットの集合体が一様に分布し、ドット数の増減にもとづく前記集合体の大小により濃度が段階的に変化する態様としている。
なお、本実施形態では、再現不能部パターン及び再現可能部パターンが、それぞれ複数種類の濃度変化パターンを含むが、再現不能部パターン又は再現可能部パターンのいずれか一方において濃度変化パターンを一種類とし、他方において濃度変化パターンを複数種類としてもよい。
上述の地紋調整パターン印刷は、任意のタイミングで実行することが可能であるが、通常印刷に用いる階調パラメータを調整する階調調整部60を備える場合は、階調調整部60が階調パラメータの調整に用いる階調調整パターンを印刷するタイミングで、同一用紙上に地紋調整パターンを印刷することが好ましい。
このようにすると、通常印刷の階調パラメータ調整と同時に地紋印刷濃度調整を行うことができるだけでなく、用紙も節約することができる。
濃度測定部40は、印刷された地紋調整パターンの濃度を測定する。濃度測定部40としては、人の目で見た濃度に近い測定が可能なものが好ましい。
例えば、地紋調整パターンに光を照射する発光素子と、その反射光を受光する受光素子を備え、受光素子の出力レベル(受光レベル)にもとづいて濃度を検出する濃度センサを用いることができる。
また、スキャナで地紋調整パターンを読み取り、単位面積あたりのドット数で濃度を特定することも可能であるが、この場合には、再現不能部パターンを構成している分散状のドットを正確に読み取ることができる解像度が要求される。
地紋調整パターンの濃度を測定する濃度測定部40は、画像形成装置100に新たに追加してもよいが、本実施形態においては、既存の濃度測定機能を利用して地紋調整パターンの濃度測定を行うようにしている。
具体的には、上述したガンマ補正に用いる階調調整パターン(図3左図参照)の濃度測定機能を利用して地紋調整パターンの濃度測定を行うようにする。このようにすると、ハードウェアを追加することなく、ソフトウェアの追加又は変更により本発明の実施が可能となる。
地紋印刷濃度調整部50は、地紋調整パターンの測定濃度に応じて、地紋印刷の濃度を自動的に調整する。本実施形態では、測定濃度平均値算出手段51と、濃度差算出手段52と、組み合せ選択手段53とにより地紋印刷濃度調整部50を構成している。
測定濃度平均値算出手段51は、再現不能部パターンの測定濃度平均値及び再現可能部パターンの測定濃度平均値を算出する。
測定濃度平均値算出手段51は、再現不能部パターンや再現パターンを構成するすべての画素の測定濃度値を平均することによってこれを算出することができるが、いくつかの代表画素についての平均値を測定濃度平均値として算出することもできる。
このようにすると、濃度測定部40の分解能や解像度に依存することなく、演算負荷をかけずに地紋印刷濃度調整を円滑に実施することが可能になる。
濃度差算出手段52は、再現不能部パターンの測定濃度平均値及び再現可能部パターンの測定濃度平均値にもとづいて、再現不能部パターン及び再現可能部パターンの各組み合せの濃度差を算出する。
組み合せ選択手段53は、濃度差が閾値以下となる再現不能部パターンと再現可能パターンとの組み合せを選択する。
組み合わせ選択手段53は、濃度差が閾値以下となる組み合せが複数存在する場合は、濃度が薄い組み合せを優先的に選択することができる。
例えば、再現不能部の領域の単位ページに占める領域が大きい場合には、少なくとも再現不能部の濃度を判断基準とする。
これにより、種々のオブジェクト情報(文字、図形、記号、写真等)と地紋画像とを合成するにあたり、地紋画像の濃度を相対的に薄くし、原稿を見やすくすることができる。
なお、濃度差が閾値以下となる組み合せが複数存在する場合、その組み合わせを使用者に提示し、好ましい組み合わせを使用者が選択するようにしてもよい。
つぎに、上述の地紋印刷濃度調整機能を実現する地紋印刷濃度調整処理手順について、図5を参照して説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の地紋印刷濃度調整処理手順を示すフローチャートである。
この図に示すように、本実施形態に係る地紋印刷濃度調整処理では、予め図3に示すような地紋調整パターンを用紙Pに印刷する(S1)。
つぎに、濃度測定部40が、用紙Pに印刷された地紋調整パターンのマクロ的な濃度を測定する(S2)。
続いて、測定濃度平均値算出手段51が、再現不能部パターンの測定濃度平均値及び再現可能部パターンの測定濃度平均値を算出する(S3)。
次いで、濃度差算出手段52が、再現不能部パターンの測定濃度平均値及び再現可能部パターンの測定濃度平均値の各組み合せの濃度差を算出する(S4)。
そして、組み合わせ選択手段53が、濃度差が閾値以下となる組み合せを選択する(S5)。
ここで、組み合わせ選択手段53は、濃度差が閾値以下となる組み合せの数を判断する(S6)。
この結果、濃度差が閾値以下となる組み合せが無いと判断した場合(S6:=0)はステップS7に進み、濃度差が閾値以下となる組み合せが1つであると判断した場合(S6:=1)はステップS8に進み、濃度差が閾値以下となる組み合せが複数存在すると判断した場合(S6:≧2)はステップS9に進む。
ステップS7では、地紋印刷濃度調整に失敗したことを使用者に知らせるエラー表示を行う(S7)。
ステップS8では、組み合わせ選択手段53が、選択された組み合せを地紋印刷設定値にセットする(S8)。
ステップS9では、組み合わせ選択手段53が、複数の組み合せの中から濃度が薄い組み合せを優先的に選択し、地紋印刷設定値にセットする(S9)。
以上で地紋印刷濃度調整処理が完了する。
以上のように構成された本実施形態によれば、複写により浮かび上がる文字又は画像を潜像として印刷する地紋印刷機能を備えた画像形成装置100において、用紙P上に所定の地紋調整パターンを印刷する地紋調整パターン印刷部30と、印刷された地紋調整パターンの濃度を測定する濃度測定部40と、地紋調整パターンの測定濃度に応じて、地紋印刷の濃度を自動的に調整する地紋印刷濃度調整部50と、を備えるので、地紋印刷の濃度調整において、使用者の負担を軽減できるだけでなく、誤った調整による不適切な地紋印刷の実行を抑止することができる。
特に、地紋調整パターンは、複写により消失又は濃度低下する再現不能部パターンと、複写により再現される再現可能部パターンとを含み、再現不能部パターン及び再現可能部パターンは、それぞれ、ドット数の増減により濃度が段階的に変化する。
詳しくは、再現不能部パターンは、ドットが一様に分布され、単位面積当たりのドット数の増減により濃度が段階的に変化する構成としている。
前記再現可能部パターンは、ドットの集合体が一様に分布され、ドット数の増減にもとづく前記集合体の大小により濃度が段階的に変化する構成としている。
このため、再現不能部パターン及び再現可能部パターンの濃度測定結果にもとづいて、地紋印刷の濃度を精度良く調整することができる。
また、地紋印刷濃度調整部50は、再現不能部パターンの測定濃度平均値及び再現可能部パターンの測定濃度平均値を算出する測定濃度平均値算出手段51と、再現不能部パターンの測定濃度平均値及び再現可能部パターンの測定濃度平均値の各組み合せの濃度差を算出する濃度差算出手段52と、濃度差が閾値以下となる再現不能部パターンと再現可能部パターンとの組み合せを選択する組み合せ選択手段53とを備える。
このため、演算負荷をかけずに本実施形態に係る地紋印刷濃度調整を円滑に実施することが可能になる。
さらに、組み合せ選択手段53は、濃度差が閾値以下となる組み合せが複数存在する場合、濃度が薄い組み合せを優先的に選択するので、原稿に地紋画像を合成するにあたり、地紋画像の濃度を相対的に薄くし、原稿を見やすくすることができる。
さらに、本実施形態の画像形成装置100は、ガンマ補正を行う階調調整部60を備え、地紋調整パターン印刷部30は、階調調整に用いる階調調整パターンとともに地紋調整パターンを印刷することができる。
濃度測定部40は、階調調整に用いる既存の濃度測定機能を利用して地紋調整パターンの濃度を測定することができる。
このため、従来の画像形成装置に対し、ハードウェアを追加することなく、ソフトウェアの追加又は変更により本発明の実施が可能となる。
以上、本発明について、実施形態を示して説明したが、本発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態においては、文字や画像が浮かび上がる部分(潜像)を再現不能部で表し、それ以外の部分(背景)を再現可能部で表したが、これを逆にして表すこともできる。
本発明は、複写により浮かび上がる文字又は画像を潜像として印刷する地紋印刷機能を備えた画像形成装置及び画像形成方法に適用される。
30 地紋調整パターン印刷部
40 濃度測定部
50 地紋印刷濃度調整部
51 測定濃度平均値算出手段
52 濃度差算出手段
53 組み合せ選択手段
60 階調調整部
100 画像形成装置

Claims (4)

  1. 地紋印刷を行う画像形成装置であって、
    所定の印刷記録媒体上に所定の階調調整パターンを印刷し、当該階調調整パターンに基づいて当該画像形成装置の濃度階調特性を調整する階調調整部と、
    所定の印刷記録媒体上に所定の地紋調整パターンを印刷する地紋調整パターン印刷部と、
    印刷された前記地紋調整パターンの濃度を測定する濃度測定部と、
    前記地紋調整パターンの測定濃度にもとづいて、地紋印刷に用いる地紋調整パターンを選択する地紋印刷濃度調整部とを備え
    前記地紋調整パターン印刷部が、前記所定の地紋調整パターンを、前記所定の階調調整パターンが印刷されるのと同一の印刷記録媒体上に印刷し、
    前記濃度測定部が、前記所定の階調調整パターンの濃度を測定するとともに、前記地紋調整パターンの濃度を測定し、
    前記地紋印刷濃度調整部が、前記地紋調整パターンの測定濃度にもとづいて、地紋印刷に用いる地紋調整パターンを選択し、
    前記階調調整部が、前記階調調整パターンの濃度測定値にもとづいて前記濃度階調特性を調整す
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記地紋印刷濃度調整部は、
    ドット数の増減により濃度が段階的に変化する地紋調整パターンであって、複写により消失又は濃度低下する再現不能部パターンの測定濃度平均値及び複写により消失しない再現可能部パターンの測定濃度平均値を算出する測定濃度平均値算出手段と、
    前記再現不能部パターンの測定濃度平均値及び前記再現可能部パターンの測定濃度平均値の各組み合せの濃度差を算出する濃度差算出手段と、
    濃度差が閾値以下となる前記再現不能部パターンと再現可能部パターンとの組み合せを選択する組み合せ選択手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記組み合せ選択手段は、濃度差が閾値以下となる前記組み合せが複数存在する場合、再現不能部パターン及び/又は再現不能部パターンの濃度が低い組み合せを選択する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 所定の印刷記録媒体上に所定の階調調整パターンを印刷し、当該階調調整パターンに基づいて画像形成装置の濃度階調特性を調整するステップと、
    所定の印刷記録媒体上に所定の地紋調整パターンを印刷するステップと、
    印刷された前記地紋調整パターンの濃度を測定するステップと、
    前記地紋調整パターンの測定濃度にもとづいて、地紋印刷に用いる地紋調整パターンを選択するステップとを有し、
    前記所定の地紋調整パターンを印刷するステップにおいて、前記所定の地紋調整パターンを、前記所定の階調調整パターンが印刷されるのと同一の印刷記録媒体上に印刷し、
    前記印刷された地紋調整パターンの濃度を測定するステップにおいて、前記所定の階調調整パターンの濃度を測定するとともに、前記地紋調整パターンの濃度を測定し、
    前記地紋調整パターンを選択するステップにおいて、前記地紋調整パターンの測定濃度にもとづいて、地紋印刷に用いる地紋調整パターンを選択し、
    前記濃度階調特性を調整するステップにおいて、前記階調調整パターンの濃度測定値にもとづいて前記濃度階調特性を調整する
    ことを特徴とする画像形成方法。
JP2009284498A 2009-12-15 2009-12-15 画像形成装置及び画像形成方法 Expired - Fee Related JP5268877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009284498A JP5268877B2 (ja) 2009-12-15 2009-12-15 画像形成装置及び画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009284498A JP5268877B2 (ja) 2009-12-15 2009-12-15 画像形成装置及び画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011130028A JP2011130028A (ja) 2011-06-30
JP5268877B2 true JP5268877B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=44292169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009284498A Expired - Fee Related JP5268877B2 (ja) 2009-12-15 2009-12-15 画像形成装置及び画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5268877B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005210376A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Canon Inc 画像形成装置、その制御方法
JP2008097537A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP5286902B2 (ja) * 2008-04-09 2013-09-11 富士ゼロックス株式会社 濃度制御システム、印刷装置、および濃度制御プログラム
JP4974963B2 (ja) * 2008-05-14 2012-07-11 キヤノン株式会社 画像形成装置及びドットパターン較正方法ならびにプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011130028A (ja) 2011-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017079365A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
US8639135B2 (en) Image forming apparatus
JP2005204314A (ja) 画像形成システムにおける色の位置ずれの分光光度評価のためのシステムおよび方法
JP4533609B2 (ja) カラー画像形成装置の階調濃度カーブ補正方法
US7583908B2 (en) Image forming apparatus using an electrophotographic process and image forming method
JP2004070010A (ja) 画像形成装置
US9354574B2 (en) Method of controlling performance of auto color registration and image forming apparatus using the same
JP2010032958A (ja) 画像形成装置
JP2022071988A (ja) 画像形成装置
JP5511244B2 (ja) 画像形成装置
JP2003035977A (ja) 画像形成装置
JP4865305B2 (ja) 画像形成プロセス制御装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2005275128A (ja) 画像補正方法及び画像形成装置
JP2012191487A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP5268877B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP4085615B2 (ja) 画像形成装置
JP2010262243A (ja) 画像形成装置
JP6537022B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム
JP2010032808A (ja) 画像形成装置
JP5104894B2 (ja) 画像形成装置
JP6459413B2 (ja) 画像形成装置
JP2001066835A (ja) 画像形成装置における画像濃度補正方法
JP2006301030A (ja) カラー画像形成装置及びその制御方法
JP5751009B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法およびコンピュータープログラム
US10375254B2 (en) Image forming apparatus and recording medium

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5268877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees