JP5267314B2 - 反射スクリーン - Google Patents

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Description

本発明は、投影光を入射させて用いる反射スクリーンに関する。
プロジェクターなどから出射される投影光を受け、その投影光を反射させて拡大画像を映し出す反射スクリーンが知られている。近年、ホームシアター等の用途として反射スクリーンの近くにプロジェクターを設置できる近接型プロジェクターが開発され、近接型プロジェクター用の反射スクリーンも開発されている(例えば特許文献1、2)。
特開2006−215162号公報 特開2009−15195号公報
このような反射スクリーンに映像を映すときには、映像が傾いて見づらくないように近接型プロジェクターを移動させて、反射スクリーンに映る投影光の位置を適正に調整する必要がある。
しかしながら、反射スクリーンに近い場所で近接型プロジェクターの設置作業を行うため、反射スクリーンに対する投影光の位置がうまく見えない。このため、位置調整の都度、プロジェクターから離れて投影光が映った反射スクリーンを遠くから見るなど、作業が煩雑で時間がかかってしまうという問題がある。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる反射スクリーンは、スクリーン基板の観察面の法線に対して垂直方向にずれた方向から前記観察面に向けて斜めに射出された投影光を、観察側に反射する反射スクリーンであって、前記スクリーン基板に形成され前記投影光を観察側に反射する複数の反射部と、前記スクリーン基板の一部に形成され、前記投影光を射出された側に反射する位置決め用反射部と、を有し、前記位置決め用反射部は前記スクリーン基板の一つの辺の付近で、かつ前記一つの辺に平行な直線上に間隔をあけて少なくとも2箇所設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、投影光を射出された側に反射する位置決め用反射部がスクリーン基板の一つの辺の付近で、かつ一つの辺に平行な直線上に間隔をあけて少なくとも2箇所設けられている。
このようなスクリーン基板の観察面に斜めに射出された投影光を反射スクリーンに投影させると、投影光の一部が反射スクリーンの位置決め用反射部により光源の近くに反射される。ここで、光源の位置に近い場所にいる人にはこの反射光を光る点として確認することができる。
そして、投影光を出射するプロジェクターなどの光源を設置するときに、投影光の輪郭の一辺と、反射スクリーンの位置決め用反射部から反射される少なくとも2点の反射光(光る点)とを合わせるように光源位置を調整することで、反射スクリーンに対する投影光の適正位置を得ることができる。
このように、従来のように位置調整の都度、光源から離れて投影光が映った反射スクリーンを遠くから見るなどの作業をすることがなく、投影光の反射光を利用して、反射スクリーンを見ながら容易にかつ短時間に反射スクリーンに対する投影光の適正位置を合わせることができる。
[適用例2]上記適用例にかかる反射スクリーンにおいて、前記位置決め用反射部は前記スクリーン基板の厚み方向に窪んだ凹部を有し、前記凹部の内壁面の一部に平面からなる位置決め用反射面を備えていることが望ましい。
この構成によれば、位置決め用反射部は凹部の内壁面の一部に平面からなる位置決め用反射面を備えている。
このように、凹部内に位置決め用反射面が形成されているため、位置決め用反射面の損傷を防ぐことができる。また、位置決め用反射面が平面であることからスクリーン基板を製作するための型が複雑にならず、製作が容易である。
[適用例3]上記適用例にかかる反射スクリーンにおいて、前記位置決め用反射部は前記スクリーン基板の観察側に突出する凸部を有し、前記凸部の一部に平面からなる位置決め用反射面を備えていることが望ましい。
この構成によれば、位置決め用反射部は凸部の一部に平面からなる位置決め用反射面を備えている。
このように、位置決め用反射面が凸部に形成されているため、投影光を反射させる面積を大きく形成でき、光の反射量が大きくなる。また、位置決め用反射面が平面であることからスクリーン基板を製作するための型が複雑にならず、製作が容易である。
[適用例4]上記適用例にかかる反射スクリーンにおいて、前記スクリーン基板の前記観察面に対する投影光の入射角よりも、前記スクリーン基板の前記観察面における法線と位置決め用反射面とのなす角が小さいことが望ましい。
この構成によれば、スクリーン基板の観察面に対する投影光の入射角よりも、スクリーン基板の観察面における法線と位置決め用反射面とのなす角が小さい。このように位置決め用反射面を形成することで、反射スクリーンに対して反射光が光源位置より遠くに反射され、光源位置を調整する者に反射光が確認しやすくなる。
[適用例5]上記適用例にかかる反射スクリーンにおいて、前記位置決め用反射部の前記位置決め用反射面の非形成領域は、光を吸収する光吸収面であることが望ましい。
この構成によれば、外光などを光吸収面で吸収できコントラストの高い位置決め用の反射光を得ることができる。
第1の実施形態にかかる反射スクリーンと光源との位置関係を示す断面図。 第1の実施形態における反射スクリーンの正面図。 第1の実施形態における反射スクリーンの垂直方向の断面を示す概略断面図。 第1の実施形態における一方の位置決め反射部の構成を示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のB−B断線に沿う概略断面図、(c)は同図(a)のC−C断線に沿う概略断面図。 第1の実施形態における他方の位置決め反射部の構成を示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のD−D断線に沿う概略断面図、(c)は同図(a)のE−E断線に沿う概略断面図。 第1の実施形態の位置決め反射部における、観察面に対して斜めからの投影光の反射状態を示す説明図。 第1の実施形態の反射スクリーンに対してプロジェクターを設置する際の様子を示す説明図。 変形例における反射スクリーンの正面図。 変形例における一方の位置決め反射部の構成を示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のF−F断線に沿う概略断面図、(c)は同図(a)のG−G断線に沿う概略断面図。 第2の実施形態における一方の位置決め反射部の構成を示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のH−H断線に沿う概略断面図、(c)は同図(a)のJ−J断線に沿う概略断面図。 第2の実施形態における位置決め反射部の光の反射状態を示す説明図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の寸法の割合を適宜変更している。また、以下の説明においては直交座標系を設定して各部材の位置関係について説明する。鉛直面内における所定方向をX軸方向、鉛直面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向をZ軸方向とする。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態にかかる反射スクリーンと光源との位置関係を示す断面図である。また、図2は本実施形態における反射スクリーンの正面図である。図3は本実施形態における反射スクリーンの垂直方向の断面を示し、図2のA−A断線に沿う概略断面図である。
図1に示すように、反射スクリーン100は、矩形状の反射スクリーン100の観察面100aの中心点Cを通る法線NLに対して垂直方向(Y軸方向)にずれた位置に配置されたプロジェクターなどの光源Pから、観察面100aに向けて斜めに投射された投影光Lpを、反射スクリーン100の観察側(Z軸正方向側)に反射するものである。反射スクリーン100は、法線NLがZ軸と平行に配置されている。
図2および図3に示すように、反射スクリーン100はスクリーン基板10の観察面100a側に半球状の凹部11が複数備えられている。凹部11は、スクリーン基板10の厚み方向(Z方向)に窪み、略同一径の球状面に形成されている。凹部11の直径としては、例えば20μm〜200μm程度に形成されている。
また、凹部の形状は球状面を有するものであれば、半球状ではなく、半楕円球状、円錐状、扇型、またはこれらの組み合わせであってもよい。
スクリーン基板10は、例えば、樹脂等の可撓性を有する材料によって形成されている。また、スクリーン基板10は、例えば、染色等によって全体が黒色の光吸収材によって着色され、可視光を吸収可能に形成されている。
スクリーン基板10における凹部11の配置は、光源Pからの距離が大きくなるに従って、配置ピッチが大きくなるように配置されている。詳細には、凹部11は、矩形のスクリーン基板10の長辺に沿う方向(X方向)、及び短辺に沿う方向(Y方向)に複数配列されており、X方向のピッチ及びY方向のピッチが光源Pからの距離が大きくなるに従って、順次大きくなるように形成されている。つまり、凹部11は光源Pからの距離に応じて密度が疎となる分布で配置されている。
そして、図3に示すように、凹部11の内壁面には観察面100aの斜め方向から投射された投影光が投射される部分に反射部12が形成されている。反射部12は凹部11の内壁面の一部分に形成され、この反射部12は光源Pからの距離が大きくなるに従い、形成面積が小さくなっている。つまり、スクリーン基板10の上部側(光源Pから遠ざかった部分)では、スクリーン基板10の下方側(光源Pに近い部分)に比べて、反射部12の形成面積は小さい。
この反射部12は、例えば、アルミニウム(Al)等の反射性を有する材料によって、スパッタ法または蒸着法により膜厚が10nm〜5μmとなるように成膜されている。
また、凹部11の内壁面には、光源Pからの投影光Lpが照射される範囲外に、光吸収面15が形成されている。光吸収面15は、スクリーン基板10の基材を黒色にすること、または凹部11の内壁面にブラックカーボン粉末などの光吸収性材料を塗布するなどの方法で得られる。
さらに、図2に示すように、スクリーン基板10のX方向に平行な一辺10xの付近の2箇所に、位置決め反射部21,22が形成されている。このスクリーン基板10のX方向に平行な一辺10xは、反射スクリーン100を設置したときに、上部に位置するスクリーン基板10の辺である。
位置決め反射部21,22はスクリーン基板10のX方向の一辺10xに平行な直線Hx上に設けられている。さらに、位置決め反射部21,22はスクリーン基板10の角に近い位置に設けられ、それぞれが充分な間隔をあけて配置されている。
このスクリーン基板10のX方向の一辺10xに平行な直線Hxは、プロジェクターなどの光源Pからの投影光Lpの輪郭の一辺と合わせたときに、Y方向の投影光Lpの輪郭が反射スクリーンの適正位置に収まるように設定されている。また、投影光Lpの輪郭の角部と位置決め反射部21,22とを合わすことで、投影光Lpを反射スクリーン100の中央部に配置できるように設定されている。なお、この位置決め反射部21,22の間隔は長いほうが好ましく、それぞれを繋ぐ直線Hxと投影光Lpの輪郭の一辺とを合わせるのが容易となる。
そして、スクリーン基板10の観察面100a上には、凹部11を充填するように保護層18が形成されている。保護層18は、例えば、樹脂などの可撓性を有する材料で形成されている。
さらに、保護層18の上で、スクリーン基板10の観察面100a側の最表面には、反射防止層19が形成されている。反射防止層19は、保護層18と同様な材料で形成され、保護層18の表面での投影光または外光などの反射を防止するように保護層18との間で屈折率が調整されている。
次に、位置決め反射部について詳しく説明する。
図4は一方の位置決め反射部の構成を示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のB−B断線に沿う概略断面図、(c)は同図(a)のC−C断線に沿う概略断面図である。
図5は他方の位置決め反射部の構成を示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のD−D断線に沿う概略断面図、(c)は同図(a)のE−E断線に沿う概略断面図である。
図4に示すように、位置決め反射部21は、矩形状にスクリーン基板10の厚み方向に窪んだ凹部に位置決め反射面21aと光吸収面21bとを備えている。位置決め反射面21aと光吸収面21bとはそれぞれ平面で形成され、凹部の底辺で二つの面の端辺が接するように形成されている。そして、位置決め反射面21aは、スクリーン基板10の観察面100aに向けて斜めに投射された投影光が反射可能となるように、スクリーン基板10に対して設置されるプロジェクターなどの光源の方向に向くように形成されている。
また、位置決め反射面21aの表面にはアルミニウム(Al)等の反射性を有する材料によって、スパッタ法または蒸着法により膜厚が10nm〜5μmとなるように成膜されている。光吸収面21bはブラックカーボン粉末などの光吸収性材料が塗布されている。
同様に、図5に示すように、位置決め反射部22は、矩形状にスクリーン基板10の厚み方向に窪んだ凹部に位置決め反射面22aと光吸収面22bとを備えている。位置決め反射面22aと光吸収面22bとはそれぞれ平面で形成され、凹部の底辺で二つの面の端辺が接するように形成されている。そして、位置決め反射面22aは、スクリーン基板10の観察面100aに向けて斜めに投射された投影光が反射可能となるように、スクリーン基板10に対して設置されるプロジェクターなどの光源の方向に向くように形成されている。
また、位置決め反射面22aの表面にはアルミニウム(Al)等の反射性を有する材料によって、スパッタ法または蒸着法により膜厚が10nm〜5μmとなるように成膜されている。光吸収面22bはブラックカーボン粉末などの光吸収性材料が塗布されている。
なお、位置決め反射部21,22の大きさは、例えば一辺が20μm〜200μm程度に形成されている。
このような構成の反射スクリーン100は、公知の技術を用いて製造される。例えば、ガラス基板などにエッチングにより凹部を形成し、そのガラス基板を型として、2P転写法を用いてスクリーン基板10を形成できる。また、エンボス加工を施してスクリーン基板10を形成してもよい。そして、その後、反射性の材料や光吸収性の材料を選択的に形成して反射スクリーン100を製造できる。なお、本実施形態にかかる位置決め反射部21,22は平面で形成されていることから、型の製作が容易である。
次に、反射スクリーンの作用について前述した図3および図6、図7を用いて説明する。
図6は本実施形態の位置決め反射部における、観察面に対して斜めからの投影光の反射状態を示す説明図である。図7は本実施形態の反射スクリーンに対してプロジェクターを設置する際の様子を示す説明図であり(a)は反射スクリーンを側面方向から見た図、(b)は反射スクリーンを正面方向から見た図である。
まず、図3において、映像を映し出す反射スクリーンの作用について説明する。
反射スクリーン100の観察面100aの法線に対して垂直方向(Y軸方向)にずれた位置に配置されたプロジェクターなどの光源Pから、観察面100aに向けて斜めに投影光Lpが投射される。
このような、観察面100aに対して斜めに入射した投影光Lpは、反射防止層19に入射し、反射防止層19を透過して保護層18に入射する。このとき、反射防止層19は保護層18との間で屈折率が調整されているので、反射防止層19を透過した投影光Lpが保護層18の表面での反射が防止される。
保護層18に入射した投影光Lpは、保護層18を透過して凹部11内に形成された反射部12に到達する。反射部12に到達した投影光Lpは、反射部12によって反射スクリーン100の観察側(Z方向)に反射光Lrが反射される。
一方、反射スクリーン100の観察面100aには、投影光Lpのほかに反射スクリーン100の上方から外光Loが入射する。観察面100aに入射した外光Loは、反射防止層19に入射して、反射防止層19を透過して保護層18に入射する。外光Loは反射防止層19が形成されているため、保護層18の表面で観察側に反射することが防止される。
そして、保護層18の表面に到達した外光Loは、保護層18を透過して凹部11に入射し、凹部11の光吸収面15に到達する。そして、凹部11の光吸収面15に到達した外光Loは光吸収面15に吸収される。
このように、本実施形態の反射スクリーン100は、観察面100aに対して斜めからの投影光Lpが入射した場合には、コントラストの高い映像を映し出すことができる。
次に、本実施形態の位置決め反射部における投影光の反射状態について説明する。
図6に示すように、観察面100aに対して斜めに入射した投影光Lpは、反射防止層19に入射し、反射防止層19を透過して保護層18に入射する。保護層18に入射した投影光Lpは、保護層18を透過して位置決め反射部21(22)に形成された位置決め反射面21a(22a)に到達する。そして位置決め反射面21a(22a)に到達した投影光Lpは、投影光Lpが出射された方向に反射光Lpcとして反射される。なお、この反射光Lpcは光源近くに反射され、通常の映像の鑑賞者には認識されない。
また、図示しないが、反射スクリーン100の上方から入射した外光は光吸収面21b(22b)に吸収される。
ここで、スクリーン基板10の観察面100aに対する投影光Lpの入射角をθ1とし、スクリーン基板10の観察面100aにおける法線と位置決め反射面21a(22a)とのなす角をθ2とすると、θ1>θ2となる関係にある。本実施形態ではθ1=60°、θ2=50°に設定されている。
このような反射スクリーン100に対して、プロジェクターを設置する際の状況について説明する。
図7に示すように、台座102に反射スクリーン100が装備され、プロジェクター105を動かすことで、この反射スクリーン100に映る投影光Lpを適正な位置に調整を行う。
前述のように、スクリーン基板10の観察面100aに斜めに射出された投影光Lpを反射スクリーン100に投影させると、投影光Lpの一部が反射スクリーン100の位置決め反射部21,22によりプロジェクター105の近くに反射される。このとき、投影光Lpの入射角θ1とスクリーン基板10の観察面100aにおける法線と位置決め反射面21a(22a)とのなす角θ2とを、θ1>θ2なる関係とすることで、反射スクリーン100に対して反射光Lpcがプロジェクター105より遠くに反射され、プロジェクター105の位置を調整する者に確認しやすくなる。この位置に近い場所にいる人にはこの反射光Lpcを光る点31,32として確認することができる。
この光る点31,32は、スクリーン基板10の一辺10xに平行な直線Hx上に設けられている位置決め反射部21,22からの反射光である。
このことから、プロジェクター105の投影光Lpの輪郭の一辺と、反射スクリーン100の位置決め反射部21,22から反射される光る点(反射光)31,32とを合わせるようにプロジェクター105の位置を調整することで、反射スクリーン100に対して傾きのない投影光Lpの適正位置を得ることができる。
このように、従来のように位置調整の都度、プロジェクター105から離れて投影光Lpが映った反射スクリーン100を遠くから見るなどの作業をすることがなく、投影光Lpの反射光を利用して、反射スクリーン100を見ながら容易にかつ短時間に反射スクリーン100に対する投影光Lpの適正位置を合わせることができる。
(変形例)
次に、第1の実施形態における変形例について説明する。本変形例では、位置決め反射部を、スクリーン基板のX方向の一辺に平行な直線上に3箇所設けた例である。
図8は本変形例における反射スクリーンの正面図である。なお、以下の説明では第1の実施形態と同様な構成要素については同符号を付し、詳細な説明を省略する。
反射スクリーン110は、図1で説明したのと同様に、反射スクリーン110の観察面110aの法線に対して垂直方向(Y軸方向)にずれた位置に配置されたプロジェクターなどの光源Pから、観察面110aに向けて斜めに投射された投影光Lpを、反射スクリーン110の観察側(Z軸正方向側)に反射するものである。
反射スクリーン110はスクリーン基板10の観察面110a側に半球状の凹部11が複数備えられている。スクリーン基板10は、例えば、染色等によって全体が黒色の光吸収材によって着色され、可視光を吸収可能に形成されている。
また、スクリーン基板10における凹部11の配置は、光源Pからの距離が大きくなるに従って、配置ピッチが大きくなるように配置されている。
そして、凹部11の内壁面には観察面110aの斜め方向から投射された投影光Lpが投射される部分に反射部12が形成されている。
さらに、スクリーン基板10のX方向に平行な一辺10xの付近の3箇所に、位置決め反射部21,22,23が形成されている。このスクリーン基板10のX方向に平行な一辺10xは、反射スクリーン110を設置したときに、上部に位置するスクリーン基板10の辺である。
また、位置決め反射部21,22はスクリーン基板10の角に近い位置に設けられ、位置決め反射部23は位置決め反射部21,22を結ぶ線分のほぼ中央部に設けられ、それぞれが間隔をあけて配置されている。
位置決め反射部21,22は、図4、図5にて説明したのと同じ構成であり説明を省略する。
続いて、位置決め反射部23の構成について説明する。
図9は変形例における位置決め反射部の構成を示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のF−F断線に沿う概略断面図、(c)は同図(a)のG−G断線に沿う概略断面図である。
位置決め反射部23は、矩形状にスクリーン基板10の厚み方向に窪んだ凹部に位置決め反射面23aと光吸収面23bとを備えている。位置決め反射面23aと光吸収面23bとはそれぞれ平面で形成され、凹部の底辺で二つの面の端辺が接するように形成されている。そして、位置決め反射面23aは、スクリーン基板10の観察面110aに向けて斜めに投射された投影光が反射可能となるように、スクリーン基板10に対して設置されるプロジェクターなどの光源の方向に向くように形成されている。
また、位置決め反射面23aの表面にはアルミニウム(Al)等の反射性を有する材料によって、スパッタ法または蒸着法により膜厚が10nm〜5μmとなるように成膜されている。光吸収面23bはブラックカーボン粉末などの光吸収性材料が塗布されている。
さらに、図示しないが、スクリーン基板10の観察面110aに対する投影光Lpの入射角よりも、スクリーン基板10の観察面110aにおける法線と位置決め反射面23aとのなす角は小さく設定され、位置決め反射部21,22と同様である。
本変形例の反射スクリーン110では、3箇所の位置決め反射部21,22,23を備えており、プロジェクターの位置を調整する者は、位置決め反射部21,22,23からの反射光を光る3つの点として確認することができる。
このことから、3つの光る点を投影光の輪郭の一辺と合わせることができるので、2つの光る点と合わせる場合より位置を合わせやすく、反射スクリーン110を見ながら容易にかつ短時間に反射スクリーン110に対する投影光の適正位置を合わせることができる。
(第2の実施形態)
次に、反射スクリーンの第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、第1の実施形態とは異なり、位置決め反射部が凸部の一部に形成されている。また、本実施形態では、第1の実施形態と位置決め反射部の構成が異なるのみであり、第1の実施形態の説明で用いた図面を引用しながら、位置決め反射部について説明する。そして、以下の説明では第1の実施形態と同様な構成要素については同符号を付し、詳細な説明を省略する。
図2を引用して、本実施形態の反射スクリーン120は、スクリーン基板10のX方向に平行な一辺10xの付近の2箇所に、位置決め反射部25,26(図中、位置決め反射部21に相当するのが位置決め反射部25であり、位置決め反射部22に相当するのが位置決め反射部26)が形成されている。このスクリーン基板10のX方向に平行な一辺10xは、反射スクリーン120を設置したときに、上部に位置するスクリーン基板10の辺である。
位置決め反射部25,26はスクリーン基板10のX方向の一辺10xに平行な直線Hx上に設けられている。また、位置決め反射部25,26はスクリーン基板10の角に近い位置に設けられ、それぞれが充分な間隔をあけて配置されている。
このスクリーン基板10のX方向の一辺10xに平行な直線Hxは、プロジェクターなどの光源Pからの投影光Lpの輪郭の一辺と合わせたときに、Y方向の投影光Lpの輪郭が反射スクリーンの適正位置に収まるように設定されている。また、投影光Lpの輪郭の角部と位置決め反射部25,26とを合わすことで、投影光Lpを反射スクリーン120の中央部に配置できるように設定されている。
図10は本実施形態における位置決め反射部の構成を示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のH−H断線に沿う概略断面図、(c)は同図(a)のJ−J断線に沿う概略断面図である。ここでは、一方の位置決め反射部25について説明し、それと点対称の関係にある他方の位置決め反射部26については説明を省略する。
図10に示すように、位置決め反射部25は、矩形状にスクリーン基板10の厚み方向に突出する凸部に位置決め反射面25aと光吸収面25bとを備えている。位置決め反射面25aと光吸収面25bとはそれぞれ平面で形成され、凸部の先端で二つの面の端辺が接するように形成されている。そして、位置決め反射面25aは、スクリーン基板10の観察面120aに向けて斜めに投射された投影光が反射可能となるように、スクリーン基板10に対して設置されるプロジェクターなどの光源の方向に向くように形成されている。
また、位置決め反射面25aの表面にはアルミニウム(Al)等の反射性を有する材料によって、スパッタ法または蒸着法により膜厚が10nm〜5μmとなるように成膜されている。光吸収面25bはブラックカーボン粉末などの光吸収性材料が塗布されている。
次に、本実施形態の位置決め反射部における投影光の反射状態について説明する。
図11に示すように、観察面120aに対して斜めに入射した投影光Lpは、反射防止層19に入射し、反射防止層19を透過して保護層18に入射する。保護層18に入射した投影光Lpは、保護層18を透過して位置決め反射部25に形成された位置決め反射面25aに到達する。そして位置決め反射面25aに到達した投影光Lpは、投影光Lpが出射された方向に反射光Lpcとして反射される。なお、この反射光Lpcは光源近くに反射され、通常の映像の鑑賞者には認識されない。
また、図示しないが、反射スクリーン120の上方から入射した外光は光吸収面25bに吸収される。
ここで、スクリーン基板10の観察面120aに対する投影光Lpの入射角をθ1とし、スクリーン基板10の観察面120aにおける法線と位置決め反射面25aとのなす角をθ2とすると、θ1>θ2となる関係にある。このような関係とすることで、反射スクリーン120に対して反射光Lpcがプロジェクターより遠くに反射され、プロジェクターの位置を調整する者に確認しやすくなる。本実施形態ではθ1=60°、θ2=50°に設定されている。
位置決め反射部25,26からの反射光Lpcは、プロジェクター位置に近い場所にいる人には2つの光る点として確認することができる。
このことから、プロジェクターの投影光Lpの輪郭の一辺と、反射スクリーン120の位置決め用反射部25,26から反射される光る点(反射光)とを合わせるようにプロジェクターの位置を調整することで、反射スクリーン120に対して傾きのない投影光Lpの適正位置を得ることができる。
このように、本実施形態の反射スクリーンは、位置決め反射部の形状が異なるが第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の実施形態では位置決め反射部の数は一辺に2箇所および3箇所の例を示して説明したが、さらに多くの位置決め反射部を設けて実施してもよい。
さらに、上記実施形態において、反射スクリーンの観察面に保護層、反射防止膜を設けたが、これらの層を設けなくてもよい。
10…スクリーン基板、11…凹部、12…反射部、15…光吸収面、18…保護層、19…反射防止層、21…位置決め反射部、21a…位置決め反射面、21b…光吸収面、22…位置決め反射部、22a…位置決め反射面、22b…光吸収面、23…位置決め反射部、23a…位置決め反射面、23b…光吸収面、25…位置決め反射部、25a…位置決め反射面、25b…光吸収面、100…反射スクリーン、100a…観察面、102…台座、105…プロジェクター、110…反射スクリーン、110a…観察面、120…反射スクリーン、120a…観察面。

Claims (4)

  1. スクリーン基板の観察面の法線に対して垂直方向にずれた方向から前記観察面に向けて斜めに射出された投影光を、観察側に反射する反射スクリーンであって、
    前記スクリーン基板に形成され前記投影光を観察側に反射する複数の反射部と、
    前記スクリーン基板の一部に形成され、前記投影光を射出された側に反射する位置決め用反射部と、を有し、
    前記位置決め用反射部は前記スクリーン基板の一つの辺の付近で、かつ前記一つの辺に平行な直線上に間隔をあけて少なくとも2箇所設けられ
    前記位置決め用反射部は前記スクリーン基板の厚み方向に窪んだ凹部を有し、
    前記凹部の内壁面の一部に平面からなる位置決め用反射面を備えていることを特徴とする反射スクリーン。
  2. スクリーン基板の観察面の法線に対して垂直方向にずれた方向から前記観察面に向けて斜めに射出された投影光を、観察側に反射する反射スクリーンであって、
    前記スクリーン基板に形成され前記投影光を観察側に反射する複数の反射部と、
    前記スクリーン基板の一部に形成され、前記投影光を射出された側に反射する位置決め用反射部と、を有し、
    前記位置決め用反射部は前記スクリーン基板の一つの辺の付近で、かつ前記一つの辺に平行な直線上に間隔をあけて少なくとも2箇所設けられ、
    前記位置決め用反射部は前記スクリーン基板の観察側に突出する凸部を有し、
    前記凸部の一部に平面からなる位置決め用反射面を備えていることを特徴とする反射スクリーン。
  3. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記スクリーン基板の前記観察面に対する投影光の入射角よりも、前記スクリーン基板の前記観察面における法線と位置決め用反射面とのなす角が小さいことを特徴とする反射スクリーン。
  4. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記位置決め用反射部の前記位置決め用反射面の非形成領域は、光を吸収する光吸収面であることを特徴とする反射スクリーン。
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