〔第1実施形態〕
本発明に係る電子機器の第1実施形態について、図1乃至図20を参照しながら説明する。第1実施形態の電子機器として、複数の筐体が開閉自在に結合されてなるクラムシェル型の携帯電話機1を例に挙げて説明する。図1(A)は、携帯電話機1の開いた状態を示す正面図、図1(B)は、本発明に係る携帯電話機1の開いた状態を示す側面図、図2(A)は、携帯電話機1の閉じた状態を示す正面図、図2(B)は、携帯電話機1の閉じた状態を示す側面図である。
携帯電話機1は、図1及び図2に示すように、主に、矩形の板状の上筐体10と、この上筐体10とほぼ同形状をした下筐体11とにより構成されていて、これらの上筐体10及び下筐体11は、閉じた状態において相互に一面を覆うように積層されている。上筐体10及び下筐体11は、ヒンジ部12を挟むようにヒンジ結合されていて、上筐体10は下筐体11に対して、ヒンジ部12を軸にして、図1のX方向に所定角度だけ回転自在なように形成されている。携帯電話機1は、上筐体10を下筐体11に対して回転させることにより、閉じた状態から開いた状態に、あるいは開いた状態から閉じた状態に変形する。
上筐体10の内面(下筐体11に対面する側の面)には、文字や画像等を含んだ表示情報を表示するためのディスプレイ13が設けられている。ディスプレイ13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイで形成されている。また、上筐体10の内面には、音声を出力するスピーカ14が設けられている。
下筐体11の内面(上筐体10に対面する側の面)には、例えば、電源のON/OFFを切り替えるための電源キーや発呼処理を行うための発呼キー、数字や文字を入力するためのテンキー、メール機能やWeb機能を起動するためのショートカットキー等からなる操作キー15が設けられている。また下筐体11の内面には、音声を集音するためのマイクロフォン16が設けられている。
次に、携帯電話機1の機能について、図3に示す機能ブロック図を用いて説明する。携帯電話機1は、図3に示すように、主制御部20、電源回路部21、表示制御部22、記憶部23、外部メモリ接続部24、音声制御部25、通信制御部26、テレビ受信部27、映像再生制御部28、及びタイマー部29を備えていて、これらはバスBによって相互に通信可能に接続されている。
主制御部20は、様々なデータ処理や演算を行うCPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述するメール作成処理やテレビ視聴処理等や、その他の様々な処理を行う。また主制御部20は、操作キー15に対する入力インタフェースを備え、操作キー15が有するいずれかのキーが押下された際に、この押下されたキーに対応付けられた様々な処理を行う。さらに主制御部20は、例えばRTC(Real Time Clock)回路を用いて計時する内蔵時計を備えていて、現在時刻を常時計時している。
電源回路部21は、ユーザによる操作キー15を介した入力に基づいて電源のON/OFF状態を切り替え、電源がON状態の場合には電力供給源(バッテリ等)から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。表示制御部22は、ディスプレイ13の表示インタフェースを備え、主制御部20の制御に基づいて、メール作成画面やテレビ視聴画面等の様々な表示情報をディスプレイ13に表示する。
記憶部23は、主制御部20が処理を行う際に使用するデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、主制御部20が行う処理の処理プログラム等を格納するROM(Read Only Memory)、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶装置を具備する。主制御部20が後述するメール作成処理やテレビ視聴処理等を行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されている。
外部メモリ接続部24は、例えばSD(Secure Digital)カード(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部メモリMに対する入出力インタフェースを備え、外部メモリMが携帯電話機1に電気的に接続された際に、この外部メモリMに対してデータの書き込み処理や読み込み処理を行う。
音声制御部25は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン16で集音した音声からアナログ音声信号を生成し、このアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部25は、デジタル音声信号を取得すると、主制御部20の制御に基づいて、このデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ14から音声として出力する。
通信制御部26は、主制御部20の制御に基づいて、アンテナ26aを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部20の指示により、ディスプレイ13に表示されたり記憶部23に記録されたりする。また通信制御部26は、主制御部20の制御に基づいて、操作キー15を介して入力されたデータや記憶部24に記憶されたデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、アンテナ26aを介して送信する。
地デジ受信部27は、チューナ27a、アンテナ27b、復調部27c、TSデコーダ27d、字幕デコーダ28eを備えている。チューナ27aは、地上波デジタル放送の放送局(図示せず)から放送された地上波デジタル放送(地上波デジタルワンセグ放送も含む)の変調波aを、アンテナ27bを介して受信する。復調部27cは、チューナ27aが受信した変調波aを取得して復調し、地上波デジタル放送の符号化映像情報bを生成する。TSデコーダ27dは、復調部27cが生成した符号化映像情報bを取得して復号し、符号化映像情報bのうちの音声情報cを音声制御部25または記憶部23へ伝送するとともに、符号化映像情報bのうちの動画像情報dを映像再生制御部28または記憶部23に、符号化映像情報bのうちの文字情報eを字幕デコーダ27eまたは記憶部23に伝送する。
音声情報cを受信した音声制御部25は、この音声情報cをスピーカ14から音声として出力する。動画像情報dを受信した映像再生制御部28は、この動画像情報dを表示制御部22を介してディスプレイ13に表示する。文字情報eを受信した字幕デコーダ27eは、この文字情報eから字幕情報fを生成して、表示制御部22または記憶部23に伝送する。
映像再生制御部28は、地デジ受信部27により受信された地上波デジタル放送の動画像情報dや記憶部24に記憶されている動画像情報dを取得すると、これらの動画像情報dを表示制御部22を介してディスプレイ13に表示する。また映像再生制御部28は、主制御部20の制御に基づいて、ディスプレイ13に表示されている画面を画像ファイル(キャプチャ画像)gとして記憶部26に記憶する(キャプチャする)。
タイマー部29は、主制御部20の指示に基づいて、所定時間の経過を通知するタイマー処理を行う。タイマー部29は、主制御部20からタイマー開始指示を受信すると、このタイマー開始指示に基づいて所定時間(タイマー時間)の計時を開始し、所定時間が経過した際に、主制御部20にタイマー終了通知を送信する。
携帯電話機1は、複数のアプリケーションプログラムを同時に実行して、各々のアプリケーションプログラムにより生成されている複数の画面を同時に表示する機能を備えている。例えば図4に示すように、テレビ機能とメール機能とが同時に起動されているときに、携帯電話機1は、ディスプレイ13の表示画面30に、テレビ画面31とメール画面32との双方の画面を同時に表示することができる。
携帯電話機1は、テレビ画面31とメール画面32を同時に表示している間、メール画面における入力予測の候補に、その時に視聴しているテレビ放送番組の情報を反映させることができる。テレビ番組の情報とは、図5に示すように、例えば地上波デジタル放送の放送情報から取得できる番組名や放送局名、チャネル、放送地域、番組説明、及び、文字情報のストリームから取得できる字幕情報等である。ユーザが、視聴中のテレビ放送番組に関する情報をメール画面32に入力させたい場合に、変換候補から選択することで簡単に入力することができる。なお、視聴中のテレビ放送番組が字幕情報を含んでいない場合には、携帯電話機1において音声認識をして放送音声を文字列化して字幕情報と同様の扱いにしても良い。
まず、携帯電話機1がテレビ視聴中にメールの作成を開始した場合に、視聴中のテレビ放送番組に関する情報をメール画面32に入力させるために、視聴中のテレビ放送番組の情報をメールの本文やタイトルの入力予測の候補として記憶部23に記憶する処理を行う手順について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。以下、例えば「ステップS101」を「S101」のように、「ステップ」の語句を省略して説明する。
始めに主制御部20は、ユーザによる操作キー15を介した指示(例えばメール機能を起動するためのショートカットキーの押下)に基づいて、ディスプレイ13にメール画面32を表示する(S101)。ユーザは、このメール画面32に従って、操作キー15を用いてメールの送信先やタイトル、本文を入力する。
主制御部20は、ステップS101にて表示されたメール画面32が、図4に示すような、テレビ画面31との同時表示であるか否かを判断する(S103)。テレビ画面31との同時表示である場合(S103のYes)は、主制御部20は、視聴中のテレビ放送番組の字幕情報41がメール画面32に入力されることを考慮して、テレビ視聴機能において、字幕処理が動作中であるか否かを判断する(S105)。
携帯電話機1においてテレビ視聴機能を起動しているときに、ユーザの指示に基づいて、またはテレビ放送番組の内容に応じて、字幕動作を行っている場合と行っていない場合とがある。字幕処理が動作中でなかった場合(S105のNo)には、主制御部20は、字幕情報に含まれる単語を入力予測変換の候補に追加するために、字幕処理を起動する(S107)。
主制御部20は、視聴中のテレビ放送番組の番組情報40を記憶部23に記憶する(S109)。番組情報40は、例えば図5に示すように、番組名「今日のお料理」、放送局名「ラララ放送局」、チャネル「20」、放送地域「東京」、番組説明「料理を紹介する番組」等の情報を含んでいる。この番組情報40は、視聴中のテレビ放送番組が切り替わった場合等に、上書きされる。
主制御部20は、視聴中のテレビ放送番組の字幕情報41を記憶部23に記憶する(S111)。字幕情報41は、例えば図7に示すように、現在表示中の「今日の料理は麻婆豆腐です」、直前に表示された「今日のゲストは料理研究家のA太郎さんです」や「料理の時間になりました!」等の情報を含んでいる。この字幕情報41は、表示されている字幕が切り替わるたびに、切り替わった字幕が追加されるようにして記憶される。
次に主制御部20は、メール作成が終了したか否かを判断する(S113)。この際、例えば所定の操作キー15の入力によりメールが送信されたことに基づいて、メール作成が終了したものと判断される。メール作成が終了していない場合(S113のNo)は、ステップS103に戻って、主制御部20は、再びステップS103乃至S113の処理を行い、メール作成が終了するまでこのステップS103乃至S113の処理を繰り返すことで、記憶部23に記憶されている番組情報40及び字幕情報41を随時更新する。
メール作成が終了した場合(S113のYes)は、主制御部20は、テレビ画面31と同時表示中であったか否かを判断する(S115)。テレビ画面31との同時表示中であった場合(S115のYes)は、主制御部20は、ステップS109にて記憶した番組情報40を記憶部23から削除する(S117)。また主制御部20は、ステップS111にて記憶した字幕情報41を記憶部23から削除する(S119)。
このようにして携帯電話機1は、メール機能が起動された際に、テレビ視聴機能が起動されている場合には、視聴中のテレビ放送番組の番組情報40や字幕情報41を記憶部23に記憶し、メール作成が終了するまでの間、その記憶された番組情報40や字幕情報41を随時更新する。これらの番組情報40や字幕情報41に含まれる単語は、メール画面32等で文字が入力された際に、変換候補として表示される。
次に、携帯電話機1がメール作成中にテレビの視聴を開始した場合に、視聴を開始したテレビ放送番組に関する情報をメール画面32に入力させるために、視聴中のテレビ放送番組の情報をメールの本文やタイトルの入力予測の候補として記憶部23に記憶する処理を行う手順について、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
始めに主制御部20は、ユーザによる操作キー15を介した指示(例えばテレビ視聴機能を起動するためのショートカットキーの押下)に基づいて、ディスプレイ13にテレビ画面31を表示する(S201)。
主制御部20は、ステップS201にて表示されたテレビ画面31が、図4に示すような、メール画面32との同時表示であるか否かを判断する(S203)。メール画面32との同時表示だった場合(S203のYes)は、主制御部20は、視聴中のテレビ放送番組の字幕情報41がメール画面32に入力されることを考慮して、テレビ視聴機能において、字幕処理が動作中であるか否かを判断する(S205)。字幕処理が動作中でなかった場合(S205のNo)には、主制御部20は、字幕情報に含まれる単語を入力予測変換の候補に追加するために、字幕処理を起動する(S207)。
主制御部20は、ステップS109と同様に、視聴中のテレビ放送番組の番組情報40を記憶部23に記憶する(S209)。また主制御部20は、ステップS111と同様に、視聴中のテレビ放送番組の字幕情報41を記憶部23に記憶する(S211)。
次に主制御部20は、テレビ視聴機能が終了したか否かを判断する(S213)。この際、例えば所定の操作キー15の入力に基づいて、テレビ視聴機能が終了したものと判断される。テレビ視聴機能が終了していない場合(S213のNo)は、ステップS203に戻って、主制御部20は、再びステップS203乃至S213の処理を行い、テレビ視聴処理が終了するまでこのステップS203乃至S213の処理を繰り返すことで、記憶部23に記憶されている番組情報40及び字幕情報41を随時更新する。
テレビ視聴機能が終了した場合(S213のYes)は、主制御部20は、メール画面32と同時表示中であったか否かを判断する(S215)。メール画面32との同時表示中であった場合(S215のYes)は、主制御部20は、ステップS209にて記憶した番組情報40を記憶部23から削除する(S217)。また主制御部20は、ステップS211にて記憶した字幕情報41を記憶部23から削除する(S219)。
このようにして携帯電話機1は、テレビ視聴機能が起動された際に、メール機能が起動されている場合には、視聴が開始されたテレビ放送番組の番組情報40や字幕情報41を記憶部23に記憶し、テレビ機能が終了されるまでの間、その記憶された番組情報40や字幕情報41を随時更新する。これらの番組情報40や字幕情報41に含まれる単語は、メール画面32等で文字が入力された際に、変換候補として表示される。
次に、携帯電話機1が、テレビ視聴機能とメール機能とを同時表示している最中に、視聴中のテレビ放送番組の番組情報40に変更があった場合に、記憶部23に記憶されている番組情報40を更新する処理を行う手順について、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
始めに主制御部20は、視聴中のテレビ放送番組の番組名に変更があったか否かを判断する(S301)。例えば、時刻によってテレビ放送番組が切り替わった場合や、ユーザの操作キー15による操作に基づいてチャネルが切り替わった場合、携帯電話機1が異なる放送地域に移動した場合等に、テレビ放送番組の番組名に変更が生じる。視聴中のテレビ放送番組の番組名に変更があった場合(S301のYes)は、主制御部20は、変更後の番組名を記憶部23に記憶する(S303)。
また主制御部20は、ステップS303にて記憶された番組名に対して、テレビ単語登録処理を行う(S305)。このテレビ単語登録処理の手順について、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
主制御部20は、ステップS303にて記憶された番組名の構文解析を行う(S401)。この際、例えば形態素解析を行って単語を判別して、各々の単語を抽出するようにすると良い。または、「は」、「が」、「で」、「に」等の格助詞に基づいてその直前の名詞を抽出するようにしても良い。
主制御部20は、ステップS401にて単語が検出されたか否かを判断する(S403)。単語が検出されなかった場合(S403のNo)は、主制御部20は、ステップS303にて記憶された番組名の中に、変換候補としてユーザに対して提示するテレビ単語が存在しないので、テレビ単語を登録せずにテレビ単語登録処理を終了する。
単語が検出された場合(S403のYes)は、主制御部20は、この単語に読み仮名を対応付けるために、ステップS403にて検出された単語を検索キーとして、通常の変換辞書を検索する(S405)。そして主制御部20は、ステップS403にて検出された単語が通常の変換辞書に登録されているか否かを判断する(S407)。
ステップS403にて検出された単語が通常の変換辞書に登録されていた場合(S407のYes)には、主制御部20は、通常の変換辞書からこの単語の読み仮名を取得して、ステップS403にて検出された単語に対して読み仮名を対応付ける(S409)。
主制御部20は、ステップS401にて構文解析した情報が字幕情報41であるか否かを判断する(S411)。ステップS401にてテレビ放送番組の番組名について構文解析を行っている場合は、主制御部20は、字幕情報41ではなく番組情報40であると判断する。
字幕情報41でなく番組情報であった場合(S411のNo)は、主制御部20は、番組情報40に含まれる単語をテレビ単語として記憶部23に記憶する(S413)。この際、図11に示すように、ステップS409にて読み仮名が対応付けられている場合には、単語を示す単語情報42と読み仮名を示す読み仮名情報43とがそれぞれ対応付けた状態で記憶され、読み仮名が対応付けられていない場合には、単語情報42のみが記憶される。
例えば、ステップS401にて構文解析された文章が番組名「今日の料理」であった場合は、ステップS403にて「今日」や「料理」の単語が抽出されて、ステップS409にて「きょう」や「りょうり」の読み仮名が対応付けられ、ステップS413にて単語「今日」と読み仮名「きょう」とが、また、単語「料理」と読み仮名「りょうり」とが対応付けられて記憶される。
字幕情報41であった場合(S411のYes)は、主制御部20は、記憶部23における字幕情報41を格納するための領域に空き領域があるか否かを判断する(S415)。この際、主制御部20は、所定値以上の空き領域があった場合に、空き領域があるものと判断する。空き領域がなかった場合(S415のNo)は、主制御部20は、記憶部23に記憶されている字幕情報41を削除する(S417)。この際、記憶されている字幕情報41のうちの一部を、古いものから順に削除するようにしても、記憶されている全ての字幕情報41を削除するようにしても良い。
主制御部20は、字幕情報41に含まれる単語をテレビ単語として記憶部23に記憶する(S419)。この際、図11に示すように、ステップS409にて読み仮名が対応付けられている場合には、単語を示す単語情報42と読み仮名を示す読み仮名情報43とがそれぞれ対応付けた状態で記憶され、読み仮名が対応付けられていない場合には、単語情報42のみが記憶される。
次に、主制御部20は、視聴中のテレビ放送番組の放送局名に変更があったか否かを判断する(S307)。例えば、ユーザの操作キー15による操作に基づいてチャネルが切り替わった場合や、携帯電話機1が異なる放送地域に移動した場合等に、テレビ放送番組の放送局名に変更が生じる。
視聴中のテレビ放送番組の放送局名に変更があった場合(S307のYes)は、主制御部20は、変更後の放送局名を記憶部23に記憶する(S309)。
また主制御部20は、ステップS309にて記憶された放送局名に対して、テレビ単語登録処理を行う(S311)。このテレビ単語登録処理は、ステップS305の場合と同様であり、図10に示すステップS401乃至S419に示す手順で行われる。
例えば、ステップS401にて構文解析された文章が放送局名「ラララ放送局」であった場合は、ステップS403にて「ラララ放送局」の単語が抽出されて、図11に示すように、ステップS413にて単語「ラララ放送局」が記憶される。
次に、主制御部20は、視聴中のテレビ放送番組の番組説明に変更があったか否かを判断する(S313)。例えば、時刻によってテレビ放送番組が切り替わった場合や、ユーザの操作キー15による操作に基づいてチャネルが切り替わった場合、携帯電話機1が異なる放送地域に移動した場合等、テレビ放送番組の番組説明に変更が生じる。
視聴中のテレビ放送番組の番組説明に変更があった場合(S313のYes)は、主制御部20は、変更後の番組説明を記憶部23に記憶する(S315)。なお、番組名や放送局名や番組説明に加えて、チャネルや放送地域に変更があった場合にも、変更後のチャネルや放送地域を記憶部23に記憶すると良い。
また主制御部20は、ステップS317にて記憶された番組説明に対して、テレビ単語登録処理を行う(S317)。このテレビ単語登録処理は、ステップS305、S311の場合と同様であり、図10に示すステップS401乃至S419に示す手順で行われる。
例えば、ステップS401にて構文解析された文章が放送局名「料理を紹介する番組」であった場合は、ステップS403にて「料理」、「紹介」等の単語が抽出されて、図11に示すように、ステップS413にて単語「料理」と読み仮名「りょうり」とが、単語「紹介」と読み仮名「しょうかい」とが、それぞれ対応付けられて記憶される。
なお、ステップS407にて通常の変換辞書から対応する単語が検出されなかった場合に、ステップS403にて検出された単語の先頭の文字に基づいて、読み仮名を予測するようにしても良い。例えばステップS403にて「ラララ放送局」の単語が検出された場合に、この単語が通常の変換辞書に載っていない場合であっても、先頭の文字が「ラ」であることに基づいて、図11に示すように、「ら」の読み仮名を対応付けるようにしても良い。また、抽出された単語の先頭の文字が「山」であった場合には、この単語を訓読みの「やま」または音読みの「さん」に対応付けるようにしても良い。
このようにして携帯電話機1は、テレビ視聴機能とメール機能とが同時に起動されている最中に、ステップS401乃至S419の処理を定期的に行うことで、視聴中のテレビ放送番組の番組情報40に変更があった場合に、記憶部23に記憶されている番組情報40を随時更新する。
次に、携帯電話機1において、テレビ視聴機能とメール機能とを同時表示している最中に、視聴中のテレビ放送番組の字幕情報41に変更があるかどうかを監視して、変更があった場合に、記憶部23に記憶されている字幕情報41を更新する処理を行う手順について、図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
始めに主制御部20は、視聴中のテレビ放送番組の字幕情報41に変更があったか否かを判断する(S501)。字幕情報41に変更がなかった場合(S501のNo)は、主制御部20は、記憶部23に記憶されている字幕情報41を更新せずに、処理を終了する。
字幕情報41に変更があった場合(S501のYes)は、主制御部20は、記憶部23における字幕情報41を格納するための領域に空き領域があるか否かを判断する(S503)。この際、主制御部20は、所定値以上の空き領域があった場合に、空き領域があるものと判断する。空き領域がなかった場合(S503のNo)は、主制御部20は、記憶部23に記憶されている字幕情報41を削除する(S505)。この際、記憶されている字幕情報41のうちの一部を、古いものから順に削除するようにしても、記憶されている全ての字幕情報41を削除するようにしても良い。
主制御部20は、変更後の字幕情報41を記憶部23に記憶する(S507)。また主制御部20は、ステップS419にて記憶された字幕情報41に対して、テレビ単語登録処理を行う(S509)。このテレビ単語登録処理は、ステップS305、S311、S319の場合と同様であり、図10に示すステップS401乃至S419に示す手順で行われる。
例えば、ステップS401にて構文解析された文章が字幕情報「今日の料理は麻婆豆腐です」であった場合は、ステップS403にて「料理」、「麻婆豆腐」等の単語が抽出されて、ステップS409にて単語「料理」に対して読み仮名「りょうり」が、単語「麻婆豆腐」に対して読み仮名「まーぼーどうふ」がそれぞれ対応付けられ、図11に示すように、ステップS413にて単語「料理」と読み仮名「りょうり」とが、単語「麻婆豆腐」と読み仮名「まーぼーどうふ」とが、それぞれ対応付けられて記憶される。
このようにして携帯電話機1は、ステップS501乃至S509の処理を定期的に繰り返すことで、テレビ視聴機能とメール機能とが同時に起動されている最中に、ステップS401乃至S419の処理を定期的に行うことで、視聴中のテレビ放送番組の字幕情報41に変更があった場合に、記憶部23に記憶されている字幕情報41を随時更新する。
ここで、携帯電話機1において、テレビ視聴機能とメール機能とを同時表示している最中に、メール作成等のための文字入力があった場合に、ステップS101乃至S119、ステップS201乃至S219、ステップS301乃至S319、ステップS501乃至S509にて記憶部23に記憶、更新されたテレビ単語を用いて、ユーザに対してテレビ視聴機能による変換候補を提示する。携帯電話機1がこの予測入力処理を行う手順について、図13に示すフローチャートに基づいて説明する。
始めに主制御部20は、メール画面32において、操作キー15を介して文字が入力されたか否かを判断する(S601)。文字が入力されていない場合(S601のNo)は、主制御部20は文字が入力されるまで待機する。文字が入力された場合(S601のYes)は、主制御部20は、テレビ画面32との同時表示中であるか否かを判断する(S603)。
テレビ画面32との同時表示中でない場合(S603のNo)は、主制御部20は、通常の変換辞書による予測変換候補をディスプレイ13に表示する(S605)。例えば図14(A)に示すように、ディスプレイ13の表示画面30に、テレビ画面31とメール画面32とが同時に表示されているときに、メール画面32の本文入力欄33に「ま」の文字が入力された場合、変換候補表示欄34に、通常の変換辞書から抽出された変換候補である「まだ」、「前」、「毎日」等の単語が表示される。
テレビ画面32との同時表示中である場合(S603のYes)は、主制御部20は、テレビ単語が登録されているか否かを判断する(S607)。この際、主制御部20は、ステップS413、S419にて記憶部23に記憶されたテレビ単語が、記憶部23に記憶されている場合に、テレビ単語が登録されているものと判断する。テレビ単語が登録されていなかった場合(S607のNo)は、主制御部20は、ステップS603のNoの場合と同様に、通常の変換辞書による予測変換候補をディスプレイ13に表示する(S605)。
テレビ単語が登録されていた場合(S607のYes)は、主制御部20は、ステップS601にて入力された文字に前方一致する予測変換候補を抽出するために、記憶部23に記憶されているテレビ単語を検索する(S609)。このとき主制御部20は、単語情報42に対応付けられている読み仮名情報43に基づいて検索する。
主制御部20は、ステップS609における検索により、変換候補が抽出されたか否かを判断する(S611)。テレビ単語から変換候補が抽出された場合(S611のYes)は、抽出されたテレビ単語を入力変換の第1候補とする(S613)。
例えば図14(B)に示すように、ディスプレイ13の表示画面30に、テレビ画面31とメール画面32とが同時に表示されているときに、メール画面32の本文入力欄33に「ま」の文字が入力された場合、変換候補表示欄34に、テレビ辞書から抽出された変換候補である「麻婆豆腐」の単語が第1候補として表示される。
テレビ単語から変換候補が抽出されなかった場合(S611のNo)は、主制御部20は、最後に記憶部23に記憶されたテレビ単語を第1候補とする(S615)。例えば図14(C)に示すように、ディスプレイ13の表示画面30に、テレビ画面31とメール画面32とが同時に表示されているときに、メール画面32の本文入力欄33に「ま」の文字が入力された場合、最後に記憶部23に記憶されたテレビ単語が「ラララ放送」であったときには、図14(C)に示すように、入力された文字と前方一致していなくても、「ラララ放送」の単語が第1候補として表示される。
そして主制御部20は、通常の変換辞書による予測変換候補をディスプレイ13に表示する(S605)。例えば図14(B)及び図14(C)に示すように、ステップS613にて第1候補とされたテレビ単語である「麻婆豆腐」、またはステップS615にて第1次候補とされたテレビ単語である「ラララ放送」の後に、通常の変換辞書から抽出された変換候補である「まだ」、「前」、「毎日」等の単語が表示される。
ユーザは、ステップS613乃至S615にて変換候補表示欄34に表示された変換候補の中から、操作キー15を介していずれかの単語を選択することで、視聴中のテレビ放送番組に関する情報、及び通常の変換辞書に記されている単語を簡単に入力することができる。
このようにして携帯電話機1は、テレビ視聴機能とメール機能とが同時に起動されている最中に、ステップS601乃至S615の処理を継続的に行うことで、メール画面32に入力があった場合に、テレビ画面31において視聴中のテレビ放送番組に関する情報を、その入力の変換候補としてユーザに対して提示する。
携帯電話機1は、テレビ視聴機能とメール機能とを同時表示している最中に、メール作成等のための文字入力があった場合に、ステップS101乃至S119、ステップS201乃至S219、ステップS301乃至S319、ステップS501乃至S509にて記憶部23に記憶、更新されたテレビ単語を用いて、ユーザに対してテレビ視聴機能による変換候補を、使用される可能性が高い順に提示する。携帯電話機1がこのTV情報タブ表示処理を行う手順について、図15に示すフローチャートに基づいて説明する。
なお、図16(A)に示すように、ディスプレイ13の表示画面30には予測変換タブ35とテレビ情報タブ36とが表示されていて、文字入力の際に、予測変換タブ35が選択されている場合には、通常の変換辞書により抽出された単語が予測変換の候補として提示され、テレビ情報タブ36が選択されている場合には、テレビ単語から抽出された単語が変換候補として提示される。ここではテレビ情報タブ36が選択されているものとする。
始めに、携帯電話機1はテレビ視聴機能とメール機能とを同時に起動していて、テレビ画面31とメール画面32とを同時に表示している。主制御部20は、メール画面32において、操作キー15を介して文字が入力されたか否かを判断する(S701)。文字が入力されていない場合(S701のNo)は、主制御部20は文字が入力されるまで待機する。文字が入力された場合(S701のYes)は、主制御部20は、候補「N=1」、すなわち第1候補とする(S703)。
主制御部20は、テレビ単語が登録されているか否かを判断する(S705)。この際、主制御部20は、ステップS413、S419にて記憶部23に記憶されたテレビ単語が、記憶部23に記憶されている場合に、テレビ単語が登録されているものと判断する。テレビ単語が登録されていない場合(S705のNo)は、主制御部20は、ユーザに対して提示するテレビ単語が存在しないため、変換候補を表示せずに、テレビ情報タブ表示処理を終了する。
テレビ単語が登録されていた場合(S705のYes)は、主制御部20は、ステップS701にて入力された文字に前方一致する予測変換候補を抽出するために、記憶部23に記憶されているテレビ単語を検索する(S707)。このとき主制御部20は、単語情報42に対応付けられている読み仮名情報43に基づいて検索する。
主制御部20は、ステップS707における検索により、変換候補が抽出されたか否かを判断する(S709)。テレビ単語から変換候補が抽出された場合(S709のYes)は、抽出されたテレビ単語を入力変換の第N候補とする(S711)。すなわち、N=1であった場合には、抽出されたテレビ単語が第1候補に設定される。テレビ単語から変換候補が抽出されなかった場合(S709のNo)は、主制御部20は、最後に記憶部23に記憶されたテレビ単語を同様に入力変換の第N候補とする(S713)。
主制御部20は、ステップS711またはS713にて入力変換の候補に設定されたテレビ単語を、次回からの検索対象(ステップS707における検索対象)から除外する(S715)。そして主制御部20は、記憶部23に記憶されている全てのテレビ単語を変換候補に加えたか否か、すなわちステップS711またはS713の処理を行ったか否かを判断する(S717)。
全てのテレビ単語を変換候補に加えていない場合(S717のNo)は、主制御部20は、候補「N=N+1」とする(S719)。例えばN=1であった場合には、Nに1を加算してN=2とする。そしてステップS707に戻って、主制御部20は再びステップS707乃至S717の処理を行う。
全てのテレビ単語を変換候補に加えた場合(S717のYes)は、主制御部20は、ステップS711またはS713にて順序付けした順に、テレビ単語を変換候補としてディスプレイ13に表示する(S721)。例えば、「麻婆豆腐」が第1候補で、「今日」が第2候補で、「料理」が第3候補であった場合は、図16に示すように、変換候補表示欄34にテレビ単語が「麻婆豆腐」、「今日」、「料理」の順で表示される。なお、予測変換タブ35が選択されていた場合には、テレビ単語が登録されているかどうかに関わらず、通常の変換辞書により予測入力が行われる。例えば、図16(B)に示すように、「今日は」が変換された後に「え」の文字が入力された場合、通常の変換辞書に基づいて、「駅」、「映画」、「エアコン」などの単語が変換候補として表示される。このとき、例え「ま」の文字が入力されたとしても、テレビ単語「麻婆豆腐」は上位に表示されない。
ユーザは、ステップS721にて変換候補表示欄34に表示された変換候補の中から、操作キー15を介していずれかの単語を選択することで、視聴中のテレビ放送番組に関する情報を簡単に入力することができる。
このようにして携帯電話機1は、テレビ視聴機能とメール機能とが同時に起動されている最中に、ステップS701乃至S721の処理を継続的に行うことで、メール画面32に入力があった場合に、視聴中のテレビ放送番組に関する情報の中から抽出されたテレビ単語を、入力が予測される順に並べて、その入力の変換候補としてユーザに対して提示する。
また、携帯電話機1は、テレビ視聴機能とメール機能とを同時表示している最中に、ユーザにより字幕の切り取りの指示があった場合に、ユーザに対してテレビ画面31に表示されている字幕を提示して、この字幕の一部をメール画面32で使用できるようにする。携帯電話機1がこのTV情報タブ表示処理を行う手順について、図17に示すフローチャートに基づいて説明する。
なお、図18(A)及び図18(B)に示すように、ディスプレイ13の表示画面30には予測変換タブ35とテレビ情報タブ36とが表示されていて、文字入力の際に、予測変換タブ35が選択されている場合には、通常の変換辞書により抽出された単語が予測変換の候補として提示され、テレビ情報タブ36が選択されている場合には、テレビ画面31に表示されている字幕等が変換候補として提示される。
始めに主制御部20は、メール画面32において、切り取りが指示されたか否かを判断する(S801)。この際、主制御部20は、例えば文字入力中にユーザの操作キー15を介した入力によりテレビ情報タブ36が選択された場合に、切り取りが指示されたものと判断する。切り取りが指示されていない場合(S801のNo)は、主制御部20は切り取りが指示されるまで待機する。
切り取りが指示された場合(S801のYes)は、主制御部20は、テレビ画面31に表示中の字幕情報41をメール画面32に表示する(S803)。例えば図18(A)に示すように、テレビ画面31に表示されている「今日の料理は麻婆豆腐です」の字幕が、変換候補入力欄34に表示される。
主制御部20は、切り取り箇所が選択されたか否かを判断する(S805)。この際、主制御部20は、ステップS803にて表示された字幕のうちの一部(例えば切り取り箇所の始点と終点)が、ユーザの操作キー15を介した入力により選択された場合に、切り取り箇所が選択されたものと判断する。切り取り箇所が選択されていない場合(S805のNo)は、主制御部20は、切り取り箇所が選択されるまで待機する。
切り取り箇所が選択された場合(S805のYes)は、主制御部20は、ユーザによって選択された切り取り箇所をメール本文に挿入する(S807)。例えば図18(B)に示すように、ステップS803にて変換候補表示欄34に表示された「今日の料理は麻婆豆腐です」の文章のうちの「麻婆豆腐です」の部分が切り取り箇所として選択された場合には、主制御部20は、本分入力欄33にこの「麻婆豆腐です」の部分が挿入される。
このようにして携帯電話機1は、テレビ視聴機能とメール機能とが同時に起動されている最中に、ステップS801乃至S807の処理を継続的に行うことで、メール画面32に入力があった場合に、視聴中のテレビ放送番組に関する情報をユーザに対して提示して、その情報のうちユーザにより選択された箇所をメール本文に挿入する。
また、携帯電話機1は、表示画面30にテレビ画面31のみを表示している最中に、ユーザによりテレビ単語の入力または字幕の切り取りの指示があった場合に、ユーザに対して、テレビ単語やテレビ画面31に表示されている字幕を提示して、テレビ単語や字幕の一部(または全部)をメール画面32で使用できるようにする。携帯電話機1がこのテレビ情報タブ表示処理を行う手順について、図19に示すフローチャートに基づいて説明する。
なお、表示画面30にテレビ画面31が表示されているとき、図20(A)に示すように、この表示画面30の下部にテレビ情報タブ36が表示されていて、テレビの視聴中に操作キー15を介してテレビ情報タブ36が選択された場合に、テレビ単語や字幕がメール画面32で使用される。
始めに主制御部20は、テレビの視聴中に、テレビ単語の選択または字幕の切り取りが指示されたか否かを判断する(S901)。この際、主制御部20は、例えばテレビ情報タブ36が選択されたことに基づいて、テレビ単語の選択または字幕の切り取りが指示されたものと判断する。テレビ単語の選択または字幕の切り取りが指示されていない場合(S901のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
テレビ単語の選択または字幕の切り取りが指示された場合(S901のYes)は、主制御部20は、ステップS703乃至S719に示すテレビ情報タブ表示処理を行い、視聴中のテレビ放送番組の番組情報40や字幕情報41等からテレビ単語を抽出する(S903)。
そして主制御部20は、ステップS903にて抽出されたテレビ単語、またはテレビ画面31に表示中の字幕をユーザに対して提示する(S905)。この際、主制御部20は、例えば図20(B)に示すように、ディスプレイ13の表示画面30に、ステップS903にて抽出された「麻婆豆腐」、「今日」、「料理」等のテレビ単語が表示された入力候補表示欄37をテレビ画面31と同時に表示する。または、例えば図20(C)に示すように、主制御部20は、ディスプレイ13の表示画面30に、テレビ画面31に表示されている字幕が表示された入力候補表示欄37をテレビ画面31と同時に表示する。
このとき、ユーザの指示(例えばテレビ情報タブ36の選択)に基づいて、図20(B)に示すテレビ単語の表示と、図20(C)に示す字幕の表示とを切り替えられるようにしても良い。また、表示される字幕も、現在表示中の字幕に限定されず、字幕情報41として記憶部23に記憶されている字幕を表示しても良い。
ユーザは、操作キー15を介して、入力候補表示欄37に表示されているテレビ単語を選択したり、入力候補表示欄37に表示されている字幕のうちの一部を切り取ったりして、テレビ画面31から、メール画面32に入力したい文字を選択することができる。
主制御部20は、ユーザにより入力候補表示欄37に表示されているテレビ単語のうちの一つが選択されたり、ステップS805の処理と同様に、入力候補表示欄37に表示されている字幕のうちの切り取り箇所が選択されたりして、メール画面32へ入力文字が選択されたか否かを判断する(S907)。メール画面32への入力文字が選択されていない場合(S907のNo)は、主制御部20は、入力文字が選択されるまで待機する。
メール画面32への入力文字が選択された場合(S907のYes)は、主制御部20は、送信メールの本文に、ステップS907にて選択された入力文字を設定する(S909)。そして主制御部20は、このメール画面32をテレビ画面31と同時に表示する(S911)。このとき、図20(D)に示すように、ディスプレイ13の表示画面30には、テレビ画面31と同時に、ステップS907にて選択された入力文字が設定された本文入力欄33を含んだメール画面32が表示される。
例えば、テレビを視聴している最中にテレビ単語の選択や字幕からの切り取りが指示され、ステップS907にて「麻婆豆腐」のテレビ単語が選択された場合や、字幕から「麻婆豆腐」の部分が切り取られた場合には、ステップS911にて、「麻婆豆腐」の文字が本文に設定されたメール画面32が、テレビ画面31と同時に表示される。
このようにして携帯電話機1は、表示画面30にテレビ画面31のみが表示されているときに、ステップS901乃至S911の処理を継続的に行うことで、ユーザの指示に基づいて、視聴中のテレビ放送番組のテレビ単語や字幕等をユーザに対して提示して、ユーザにより選択されたテレビ単語や切り取られた字幕の一部をメール本文に挿入する。
なお、第1実施形態として、テレビ視聴機能とメール機能とが同時に起動されていて、視聴中のテレビ放送番組に関する情報をメール機能において使用する例について説明したが、これに限定されず、例えば再生中の音楽に関する情報や閲覧中のWebページに関する情報などを、文字入力可能な任意の機能で使用できるようにしても良い。
また、一旦記憶部23に記憶されたテレビ放送番組に関する情報は、テレビ視聴が終了した後やメール作成が終了した後であっても、そのまま記憶部に記憶されていて、後からユーザが文字入力を行った際に、その機能で使用できるようにしても良い。また、これらのテレビ放送番組に関する情報は、メモ帳やスケジュールの入力等、メール以外の入力予測時に適用しても良い。
第1実施形態によると、テレビ機能とメール機能とを同時に起動して、テレビ画面とメール画面とを同時に表示しているときに、テレビ放送番組に関する情報を、メール機能で使用できるようにすることで、キー入力効率を向上させることが可能となる。
〔第2実施形態〕
本発明に係る電子機器の第2実施形態について、図21乃至図23を参照しながら説明する。以下、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第2実施形態の電子機器は、図1及び図2に示すように、第1実施形態の携帯電話機1と同一の構成を備えている。
また第2実施形態の電子機器は、第1実施形態の携帯電話機1と同様に、図3に示すように、主制御部20、電源回路部21、表示制御部22、記憶部23、外部メモリ接続部24、音声制御部25、通信制御部26、テレビ受信部27、映像再生制御部28、及びタイマー部29がバスBによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
第1実施形態では、携帯電話機1がテレビ視聴機能とメール機能とを同時に起動している際に、視聴中のテレビの番組情報40や字幕情報41等の文字情報をメール機能において使用する例について説明したが、第2実施形態では、視聴中のテレビの番組情報40や字幕情報41に加えて、ディスプレイ13に表示されている画像を併せてメール機能において使用することができる。
第2実施形態の携帯電話機1は、テレビ視聴機能とメール機能とを同時に起動している際、ステップS401乃至S419に示すようなテレビ単語登録処理を行って、テレビ単語を記憶部23に記憶する際に、表示画面30に表示されているテレビ画面をキャプチャして、テレビ単語に対応付けて記憶部23に記憶するテレビ画像登録処理を行う。携帯電話機1がこの文字変換支援処理を行う際の手順について、図21に示すフローチャートに基づいて説明する。
始めに主制御部20は、ステップS401乃至S419に示すテレビ単語登録処理を行う(S1001)。これにより、視聴中のテレビ放送番組の番組情報40や字幕情報41に含まれるテレビ単語が抽出されて、記憶部23に記憶される。
主制御部20は、ディスプレイ13の表示画面30に、テレビ放送番組の映像が表示されているか否かを判断する(S1003)。映像が表示されていた場合(S1003のYes)は、主制御部20は、ディスプレイ13の表示画面30をキャプチャする、すなわち表示画面30に基づいて画像ファイル(キャプチャ画像)を作成する(S1005)。
そして主制御部20は、ステップS1005におけるキャプチャに成功して、視聴中のテレビ放送番組の映像のキャプチャ画像が生成できたか否かを判断する(S1007)。キャプチャに成功した場合(S1007のYes)には、主制御部20は、ステップS413またはS419にて記憶されたテレビ単語に対して、ステップS1005にて生成したキャプチャ画像を対応付けて、記憶部23に記憶する。
このようにして携帯電話機1は、テレビ機能とメール機能とが同時に起動されているときに、視聴中のテレビ放送番組の番組情報40や字幕情報41を記憶部23に記憶する際に、その時のテレビ放送番組の映像からキャプチャ画像を生成して、このキャプチャ画像を番組情報40や字幕情報41と対応付けて記憶部23に記憶する。
次に、携帯電話機1は、テレビ視聴機能とメール機能とを同時に起動している際に、ユーザの指示に基づいて、ステップS1001乃至S1007にて記憶部23に記憶されたテレビ単語がメール画面32において入力された際に、これに対応付けられたキャプチャ画像を作成メールに添付するテレビ画像選択処理を行う。携帯電話機1がこのテレビ画像選択処理を行う際の手順を、図22に示すフローチャートに基づいて説明する。
ユーザは、携帯電話機1でテレビ視聴を行いながらメールを作成している際に、視聴中のテレビ番組に関する情報をメールのタイトルや本文に入力する場合がある。この際、例えば図23(A)に示すように、変換候補表示欄34に表示されているテレビ単語である「麻婆豆腐」にカーソルが合っている場合には、テレビ単語「麻婆豆腐」が登録されたときにキャプチャされたキャプチャ画像38が、例えば変換候補表示欄34にプレビュー表示される。このキャプチャ画像は、メールの添付ファイルの候補となる。
そしてユーザによりメールの作成が完了すると、携帯電話機1は、例えば図23(B)に示すように、メール画面32に、作成されたメールの宛先、タイトル、添付ファイル、本文などの情報が表示される。
まず主制御部20は、メール作成時に、テレビ単語が選択されたか否かを判断する(S1101)。この際、主制御部20は、例えばステップS613またはS615により変換候補とされたテレビ単語が操作キー15を介して選択された場合や、ステップS721にて変換候補として表示されたテレビ単語が操作キー15を介して選択された場合等に、テレビ単語が選択されたものと判断する。
メール作成時にテレビ単語が選択された場合(S1101のYes)は、主制御部20は、選択されたテレビ単語に対応付けられたキャプチャ画像が記憶部23に記憶されているか否かを判断する(S1103)。このテレビ単語に対して、ステップS1009にてキャプチャ画像が記憶されていた場合に、記憶部23に記憶されているキャプチャ画像を取得する。
選択されたテレビ単語に対応付けられたキャプチャ画像が記憶部23に記憶されていた場合(S1103のYes)は、主制御部20は、このキャプチャ画像を記憶部23から取得する(S1105)。そして主制御部20は、ステップS1105にて取得したキャプチャ画像が添付可能であるか否かを判断する(S1107)。この際、例えばキャプチャ画像がメールに添付可能なサイズであった場合等に、添付可能であると判断される。
キャプチャ画像が添付可能であった場合(S1107のYes)は、主制御部20は、メールにステップS1105にて取得したキャプチャ画像を添付する(S1109)。そして主制御部20は、ステップS1101にて選択されたテレビ単語をメールの本文に入力する(S1111)。
ステップS1101にて選択されたテレビ単語に対応付けられたキャプチャ画像がない場合(S1101のNo)や、ステップS1105にて取得されたキャプチャ画像が添付可能でなかった場合(S1107のNo)は、主制御部20は、キャプチャ画像を添付せずに、ステップS1101にて選択されたテレビ単語をメールの本文に入力する(S1111)。
例えば図23(A)に示すように、ステップS1101にて、変換候補表示欄34に表示されているテレビ単語である「麻婆豆腐」が選択された場合には、ステップS1105にて、テレビ単語「麻婆豆腐」が登録されたときにキャプチャされたキャプチャ画像が取得され、ステップS1109にて、メールにこのキャプチャ画像が添付される。
このようにして携帯電話機1は、視聴中のテレビ放送番組の番組情報40や字幕情報41に対してキャプチャ画像を対応付けて記憶しておくことで、テレビ視聴機能とメール機能とが同時に起動されている最中に、メール画面32にテレビ単語の入力があった場合に、このテレビ単語に対応付けられて記憶されているキャプチャ画像を、その作成メールに添付する。
なお、テレビ放送番組に関する情報から、入力変換候補としての単語抽出を行わず、過去数画面分の字幕データを文字列として記憶部23に記憶しておき、図24(A)に示すように、メール作成時に添付ファイルとして提示して、ユーザにより字幕データが選択された場合に、図24(B)に示すように、作成メールにテキストファイル(例えばTV20080707.txt)として添付するようにしても良い。
第2実施形態によると、テレビ機能とメール機能とを同時に起動して、テレビ画面とメール画面とを同時に表示しているときに、テレビ放送番組に関する番組情報40や字幕情報41、及び画面に表示された画像情報を、メール機能で使用できるようにすることで、キー入力効率を向上させることが可能となる。
本発明の説明として、携帯電話機1について説明したが、これに限らず、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯ゲーム機、携帯テレビ等、テレビ視聴機能やメール機能を備えた電子機器であれば、任意の電子機器であって良い。