JP5266374B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、音声出力手段が発生する音声の量を調節可能な遊技機に関するものである。
一般的に遊技機は、遊技者の気持ちを高めるために、様々な音声を発生させる音声演出を行っている。そして、機裏側(例えばサブ統括制御基板上)にある操作手段を遊技店の店員が操作することにより、発生する音声の量が設定される。ところで、遊技者は、音声がうるさいときに音を小さくしたいと思ったり、逆に音声を聞き取れないときに音を大きくしたいと思う場合があるが、機裏側にある操作手段を操作できないために音量を調節することができない。
そこで、上記の問題を解決するために、音量調節用の操作手段を機表側に配置した遊技機が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。このようにすれば、遊技者が機表側の操作手段を操作することで、遊技者の要求に応じた音量調節が可能となる。
特開2002−291990号公報(図1,図5など) 特開平10−108940号公報(図1など)
しかしながら、特許文献1,2に記載の遊技機では、遊技者が機表側の操作手段を自由に操作できるため、遊技店の想定外の音量に設定されてしまう場合がある。例えば、想定外の大きな音に設定されてしまった場合、周囲の遊技者にとって迷惑となり、遊技者間でのトラブルの原因となるおそれがある。また、想定外の小さな音に設定されてしまった場合、音声を聞き取れないために遊技がつまらなくなり、遊技者が遊技を止めてしまうおそれがある。
なお、特許文献1に記載の遊技機は、機表側の操作手段の操作が常時有効になっているため、想定外の音量に設定される可能性が高い。一方、特許文献2に記載の遊技機は、切替スイッチによって切替を行うことで、機裏側の操作手段の操作、または、機表側の操作手段の操作を有効にしているため、機裏側の操作手段の操作が有効である場合には、想定外の音量に設定されることはない。しかし、機表側の操作手段の操作が有効になると、特許文献1と同様に、想定外の音量に設定される可能性がある。それゆえ、遊技店が意図する限られた範囲内で音量を設定できるようにすることが望ましいが、このような遊技機は従来存在していない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者によって想定外の音量に設定されることを防止できる遊技機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、音声を発生させる音声演出を実行する音声出力手段と、前記音声出力手段に前記音声演出を実行させる制御を行う音声制御手段とを備える遊技機であって、前記音声制御手段から前記音声出力手段に出力されるべき音量信号が示す音の大きさを音量値として記憶する音量値記憶手段と、機表側に配置され、遊技者に操作された際に操作信号を出力する操作手段と、前記操作手段から出力された前記操作信号に基づいて、前記音量値記憶手段に記憶されている音量値の中から1つの音量値を選択する音量値選択手段と、前記音量値選択手段によって選択された音量値に基づいて音量値を変更する音量値変更手段と、機裏側に設けられ、前記音の大きさを変更する音量調節手段とを備え、前記遊技機は、機体の外郭をなす外枠と、前記外枠に組み付けられ、遊技盤を保持する中枠と、前記中枠の前面側に組み付けられ、前記遊技盤を透視保護する前枠と、前記中枠の前面側に組み付けられ、遊技球を貯留する皿ユニットとからなる枠部材を備え、前記操作手段は、前記枠部材に設置され、遊技者が操作可能な操作部であり、前記音量値選択手段が選択可能な音量値のうち最大の音量値を選択した状態で、前記音量調節手段によって前記音の大きさが最大となるように変更されている場合には、前記音声出力手段から出力される音声の大きさが最大となり、前記音量値選択手段が選択可能な音量値のうち最小の音量値を選択した状態で、前記音量調節手段によって前記音の大きさが最小となるように変更されている場合には、前記音声出力手段から出力される音声の大きさが最小となり、前記音量値選択手段が前記最大の音量値を選択した状態であっても、前記音量調節手段によって前記音の大きさが小さくなるように変更されている場合には、前記音声出力手段から出力される音声の大きさが最大になることはなく、前記音声出力手段から出力される音声の大きさは、前記音量値選択手段によって選択された音量値と、前記音量調節手段によって変更された前記音の大きさとによって決定されることを特徴とする遊技機をその要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明によると、音量の変更が、音量値変更手段による音量値の変更と音量調節手段による音量の変更とに基づいて行われる。そのため、音量調節手段によって音量を設定しておけば、遊技者による操作手段の操作に基づき、音量値変更手段によって音量値を設定したとしても、音声出力手段から出力される音声の音量は限られた範囲内に収まる。ゆえに、遊技者が操作手段を操作したとしても、想定外の音量に設定されることを防止できる。
また、音量値を示す音量表示を行う音量表示手段が機表側に設けられている場合、遊技者は、音量表示を見ながら操作手段を操作できるため、意図する値に音量を調節しやすい。さらに、音量表示手段が常時視認可能となっている場合、遊技者は、現在の音量を聴覚だけではなく視覚を通じて明確に認識できる。
また、音量値選択手段は、音量調節手段によって音の大きさが調節された状態で、音量値記憶手段に記憶されている音量値の中から限られた範囲内の音量値を選択可能としている。その結果、音量値に基づいて音声出力手段から出力される音量が想定外のものとならないため、操作手段を操作した際に想定外の音量に設定されることをより確実に防止できる。
なお、操作手段は、遊技者の手が届く機表側に配置されている。操作手段が配置される具体的な場所としては、前枠、上球皿、下球皿、遊技球の発射に用いられる操作ハンドル、灰皿の裏側などが挙げられる。また、操作手段としては、同操作手段を操作している間のみ操作信号を出力する機械式スイッチ(メカスイッチ)、例えば遊技者の手が近づいたときに操作信号を出力する電磁式スイッチ(近接スイッチ)、例えば遊技者の手が接触したときに操作信号を出力するタッチセンサなどが挙げられる。
さらに、操作手段は、機表側にて複数設けられていてもよいし、1個のみ設けられていてもよい。ところで、操作手段が複数設けられている場合、少なくとも1つの操作手段を音量値を加算する操作手段とし、その他の操作手段のうち少なくとも1つを音量値を減算する操作手段とすることなどが考えられる。しかし、前記音量値変更手段が、変更開始条件となる初期値から変更終了条件となる閾値までの範囲内で音量値を順次変更し、音量値が前記閾値に到達した場合に、音量値を前記初期値に戻すようになっていれば、操作手段は1個のみ設けられることが好ましい。このようにすれば、操作手段を低コストで設けることができるとともに、操作手段の設置スペースを小さくすることができる。
なお、前記音量値変更手段は、音量値を順次加算してもよいし、音量値を順次減算してもよい。前記音量値変更手段によって音量値を加算する具体例としては、音量値を1個ずつ加算することや、音量値を複数個ずつ加算することなどが挙げられる。同様に、音量値を減算する具体例としては、音量値を1個ずつ減算することや、音量値を複数個ずつ減算することなどが挙げられる。
前記音量調節手段としては、可変抵抗器によって電気経路の電圧を変化させて音量を調節するものや、電気経路の一部を抵抗値の異なる複数の経路のうちいずれか1つに切り替える切替スイッチを設け、切替スイッチを切り替えることにより電気経路の電圧を変化させて音量を調節するものなどが挙げられる。なお、可変抵抗器を備えた音量調節手段を用いれば、音量を無段階で設定することができる。なお、音量調節手段によって調節可能な最小の音の大きさは、音量値記憶手段に記憶されている最小の音量値よりも大きいことが好ましい。
ここで、前記音量表示手段としては、デジタル式の音量表示手段やアナログ式の音量表示手段を挙げることができる。デジタル式の音量表示手段としては、点灯によって音量表示を行うランプや、数字、記号、絵などのアイコンを表示画面に表示させる音量表示を行う表示装置などが挙げられる。また、アナログ式の音量表示手段としては、ノブをスライドさせて音の大きさを変化させるとともに、ノブの位置(例えば大、中、小の位置)により音量表示を行う音量調節装置などが挙げられる。なお、音量調節装置は、前記操作手段としての機能も兼ねることができる。また、前記音量表示は、音量値の更新に伴って加算または減算される。ここで、音量表示を加算または減算する具体例としては、音量表示がランプの点灯表示である場合、音量値の更新に伴ってランプを点灯または消灯させていくことが挙げられる。音量表示が記号、絵などのアイコンである場合、音量値の更新に伴ってアイコンを出現または消去させていくことが挙げられる。音量表示が数字などのアイコンである場合、音量値の更新に伴ってアイコンを更新させていくことが挙げられる。また、音量表示を加算または減算する具体例としては、インジケータ(メータなど)の針を動かしていくことが挙げられる。
なお、音量表示手段が配置される具体的な場所としては、遊技機が普通機である場合、中央入賞装置内などが挙げられる。また、音量表示手段が配置される具体的な場所としては、前枠、上球皿、下球皿などが挙げられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記操作手段は、演出に関する操作に用いられる演出スイッチ、及び、球貸しボタンの少なくとも1つであることをその要旨とする。
なお、請求項1,2に記載の発明によると、操作手段が、遊技者の手が届きやすい箇所である遊技機の枠部材に設置されるため、操作手段が操作しやすくなる。また、音量表示手段が遊技者が常時注視している遊技盤に設置されるため、音の変化を認識しやすくなる。なお、操作部は枠部材にあるために形態を変更できないが、音量表示手段は遊技盤にあるため、遊技盤を交換すれば、表示形態を遊技性に合わせて変更できる。例えば、図柄表示装置を有しない遊技盤から図柄表示装置を有する遊技盤に変更した場合、音量表示を図柄表示装置に表示することができる。なお、皿ユニットは、上球皿及び下球皿などからなり、灰皿などを備えている。
なお、操作手段として既存の操作部を使用すると考えると、操作部が不要になった場合に操作部を操作手段として用いることにより、操作部を有効利用できる。また、操作部が不要であるか否かにかかわらず、操作部を操作手段として用いれば、操作手段を操作部と別々に設けたりしなくても済む。操作手段となる操作部としては、リーチの選択、図柄の停止、キャラクタの出現に用いられていた演出スイッチなどが挙げられる。また、操作部としては、上球皿に設けられた球貸しボタンなどが挙げられる。ところで、上記の演出スイッチや球貸しボタンは、一般的に遊技機に1個しか設けられていない。この場合、前記音量値変更手段が、変更開始条件となる初期値から変更終了条件となる閾値までの範囲内で音量値を順次変更し、音量値が前記閾値に到達した場合に、音量値を前記初期値に戻すようになっていれば、演出スイッチや球貸しボタンを操作手段として機能させることができる。その結果、操作手段を低コストで設けることができるとともに、操作手段の設置スペースを小さくすることができる。
以上詳述したように、請求項1,2に記載の発明によれば、遊技者によって想定外の音量に設定されることを防止できる遊技機を提供することができる。
本実施形態におけるパチンコ機を示す正面図。 パチンコ機を示す裏面図。 遊技盤を示す正面図。 遊技盤を示す裏面図。 (a),(b)は、中央下入賞装置開放機構を示す説明図。 (a),(b)は、左中上入賞装置開放機構及び中央入賞装置を示す説明図。 パチンコ機の制御構成を示すブロック図。 サブ統括制御基板のサブ統括CPUにて行われる演出実行処理を示すフローチャート。
以下、本発明の遊技機を具体化したパチンコ機10の一実施形態を図1〜図8に基づき説明する。
(1)パチンコ機10全体の概略構成
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されている。パチンコ機10は、機体の外郭をなす縦長方形状の外枠1、遊技盤11を保持するとともに各種の遊技機用部品をセットする縦長方形の中枠2、遊技盤11を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠4などを備えている。外枠1は、外枠1の下部を構成する合成樹脂製の腰板ユニット1aを備えている。中枠2は、外枠1の開口前面側に開閉及び着脱可能に組み付けられており、前枠4は、中枠2の前面側に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠4の上部前面には、パチンコ機10の各種遊技の演出態様に応じて点灯(点滅)・消灯などの発光演出を行うトップランプ6が前面側に向けて突出している。このトップランプ6は、図示しない発光体(発光ダイオードなど)を備え、同発光体にレンズ部材を覆い被せて構成されている。また、パチンコ機10は、遊技球A1(図5等参照)を貯留する『皿ユニット』を構成する上球皿5及び下球皿9を備えている。さらに、パチンコ機10は、遊技球A1を遊技盤11の遊技領域12に打ち出す際に操作される操作ハンドル8を備えている。上球皿5は、中枠2の前面側に横開き状態で開閉可能に組み付けられており、下球皿9及び操作ハンドル8は、中枠2の前面側において上球皿5の下方に装着されている。さらに、中枠2の前面側において下球皿9の左方には、灰皿3が装着されている。また、腰板ユニット1aの前面側における左右両側部には、『音声出力手段』としてのスピーカ7が形成されている。スピーカ7は、遊技の演出状態に応じて各種音声(効果音、言語音声など)を発生させる音声演出を実行するようになっている。なお、上記の外枠1、中枠2、前枠4、上球皿5、下球皿9、操作ハンドル8及び灰皿3により、枠部材10aが構成されている。
図1に示される上球皿5の上面には、『操作手段』としての操作ボタン5aが設けられている。即ち、操作ボタン5aは、遊技者の手が届く枠部材10aの表側に配置されており、遊技者が操作可能な操作部である。操作ボタン5aは、スピーカ7から出力される音量を変更するために操作されるようになっている。操作ボタン5aは、遊技者によって操作された際にオン状態となり、操作信号をサブ統括制御基板92のサブ統括CPU92a(図7参照)に出力するようになっている。また、操作ボタン5aは、遊技者によって操作されていない際にオフ状態となり、操作信号を出力しなくなる。なお、操作ボタン5aは、灰皿3の裏側や操作ハンドル8などの他の場所に設けられていてもよい。
また、操作ボタン5aは、遊技盤が図柄表示装置などの演出装置を有する場合に、図柄表示装置にて行われる遊技演出の内容を変更する際に操作されていたものである。操作ボタン5aは、図柄表示装置を有する遊技盤が図柄表示装置を有しない本実施形態の遊技盤11に交換されて使用できなくなった際に、操作手段として機能するようになっている。
次に、パチンコ機10の機裏側の構成について述べる。図2に示されるように、前記中枠2の裏面側には、裏部品を組み付けるための機構セット盤83が配設されている。この機構セット盤83の裏面側における上部左側の箇所には、前記遊技球A1を貯溜するための球タンク84が設けられている。この球タンク84の下方には、そこから流れ出る遊技球A1を整列状態で流下させるためのタンクレール85が設けられている。斜め右下方向に延びるタンクレール85の下端(右端)には、球供給路86が設けられている。この球供給路86の下端部には、球払出装置87が接続されている。また、球タンク84の右側のスペースには、図示しないホールコンピュータとパチンコ機10とを接続するための枠用外部端子板88が配設されている。枠用外部端子板88は、賞球情報、球貸し情報及び球切れ情報をホールコンピュータに対して送信するようになっている。
また、図2に示されるように、本実施形態のパチンコ機10は、機構セット盤83の裏面側に、各種の制御基板(主制御基板91、サブ統括制御基板92、払出制御基板93、発射制御基板94など)を収容した基板ケース90を複数備えている。例えば、機構セット盤23の中央部上寄りの位置(具体的には前記遊技盤11の裏側の位置)には、サブ統括制御基板92を内部に収容する基板ケース90が配置されている。これら基板ケース90は、10cm角以上の外形寸法を有する比較的大きな部品であるとともに、いずれも前記腰板ユニット1aの上方に配置されている。
(2)遊技盤11の構成
図3等に示されるように、遊技盤11は、略正方形状の外形を有しており、遊技盤前面側にガイドレール13が複数のレールピン14を介して取り付けられている。ガイドレール13は、金属板を曲げることで円弧状に湾曲形成されており、内レール13a及び外レール13bから構成されている。これら内レール13a及び外レール13bにより、略円形状の遊技領域12が区画される。なお、各レールピン14の一部は、内レール13aの側面や外レール13bの側面に露出している。また、遊技領域12内には、風車とも称される案内車16や、遊技領域12のほぼ全域に突設される複数の遊技釘21などが配設されている。案内車16及び遊技釘21は、遊技領域12内を流下する遊技球A1の方向を変更することにより、遊技球A1を後記する各入賞装置30〜38,41〜43に入賞させうるようになっている。即ち、案内車16及び遊技釘21は、遊技結果に影響を与える役割を果たしている。
また、遊技領域12内の最下部には、遊技領域12内を流下した遊技球A1を回収するアウト口部材20が配置されている。アウト口部材20は遊技盤11と内レール13aとによって挟持されている。アウト口部材20は、複数のレールピン14のうち2本のレールピン14によって遊技盤11に固定されている。即ち、両レールピン14は、アウト口部材20における開口部20aの左方及び右方をそれぞれ貫通して遊技盤11に打ち込まれる。
図1,図3等に示されるように、遊技領域12の略中央部には中央入賞装置31が配設されている。中央入賞装置31の上方には上入賞装置30が配設されている。また、中央入賞装置31の左方には左中上入賞装置32が配設され、左中上入賞装置32の直下には左中下入賞装置34が配設されている。一方、中央入賞装置31の右方には右中上入賞装置33が配設され、右中上入賞装置33の直下には右中下入賞装置35が配設されている。また、遊技領域12における中央入賞装置31の直下には、中央下入賞装置36が配設されている。中央下入賞装置36の左方には左下入賞装置37が配設され、中央下入賞装置36の右方には右下入賞装置38が配設されている。さらに、中央下入賞装置36の直下であってアウト口部材20の直上となる位置には、下部入賞装置41が配設されている。下部入賞装置41の左方には左側部入賞装置42が配設され、下部入賞装置41の右方には右側部入賞装置43が配設されている。なお、各入賞装置34,35,41〜43の奥方には、遊技球A1の通過を検出して第1検出信号を出力する第1検出スイッチ45(図7参照)が配設されている。各入賞装置32,33の奥方には、遊技球A1の通過を検出して第2検出信号を出力する第2検出スイッチ46(図7参照)が配設されている。中央下入賞装置36の奥方には、遊技球A1の通過を検出して第3検出信号を出力する第3検出スイッチ47(図7参照)が配設されている。各入賞装置30,37,38の奥方には、遊技球A1の通過を検出して第4検出信号を出力する第4検出スイッチ48(図7参照)が配設されている。これら検出スイッチ45〜48により遊技球A1の通過が検出されると、所定数(例えば8個)の賞球が払い出されるようになっている。
図3等に示されるように、各入賞装置32〜36,41〜43には、入賞装置32〜36,41〜43への遊技球A1の入賞を契機として、遊技球A1の入賞が容易な開状態、または、遊技球A1の入賞が困難な閉状態に変位可能な一対の羽根部材44(開閉部材)が設けられている。なお、両羽根部材44は、上端が外向きに傾斜した状態(図1の実線部分等参照)が開状態となり、上端が起立した状態(図1の破線部分等参照)が閉状態となる。例えば、各入賞装置32〜36,41に遊技球A1が入賞した場合、遊技球A1が入賞した入賞装置の羽根部材44が開状態にあれば閉状態に変位するようになっている。特に、入賞装置42,43に遊技球A1が入賞した場合、遊技球A1が入賞した入賞装置の羽根部材44が開状態にあれば閉状態に変位し、閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。また、中央下入賞装置36に遊技球A1が入賞すると、下部入賞装置41の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。同様に、左中上入賞装置32に遊技球A1が入賞すると、左中下入賞装置34の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位し、右中上入賞装置33に遊技球A1が入賞すると、右中下入賞装置35の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。即ち、本実施形態のパチンコ機10は、リンク機構(図2に示す連動機構61)を備えたものであり、ソレノイドを用いた電動役物を備えていないいわゆる普通機である。
(3)中央入賞装置31の構成
図1,図3,図4に示されるように、中央入賞装置31は、装置本体51の外周側に位置するフランジ状の枠板52を介して、前記遊技盤11に装着されるようになっている。装置本体51は、略箱状に形成されるとともに、上部中央位置に中央上入賞口53が形成されている。なお、中央上入賞口53には、遊技球A1の通過を検出して第5検出信号を出力する中央上入賞口スイッチ53a(図4,図6参照)が配設されている。この中央上入賞口スイッチ53aにより装置本体51内への遊技球A1の流入が検出されると、所定数(例えば8個)の賞球が払い出されるようになっている。
図3等に示されるように、装置本体51には、第1入賞空間54と第2入賞空間55とが区画形成されている。第1入賞空間54には、中央上入賞口53を通過した遊技球A1が流入しうるようになっている。第2入賞空間55は、第1入賞空間54の下側に配置されており、第1入賞空間54に流入した遊技球A1が流入しうるようになっている。
図3,図6等に示されるように、第2入賞空間55の下側には、第2入賞空間55に流入した遊技球A1が入賞可能な複数の入賞口(中入賞口56、左入賞口57及び右入賞口58)が上方にて開口するように形成されている。中入賞口56に遊技球A1が入賞した場合、前記中央下入賞装置36、前記左中上入賞装置32及び前記右中上入賞装置33の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。左入賞口57に遊技球A1が入賞した場合、左中上入賞装置32の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。一方、右入賞口58に遊技球A1が入賞した場合、右中上入賞装置33の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位するようになっている。また、中入賞口56と左入賞口57との間、及び、中入賞口56と右入賞口58との間には、ハズレ入賞口59が上方にて開口するように形成されている。なお、ハズレ入賞口59に遊技球A1が入賞したとしても、各入賞装置32〜36,41〜43の羽根部材44は何ら変化しないようになっている。また、賞球の払い出しのための遊技球A1の検出は前記中央上入賞口53の前記中央上入賞口スイッチ53aにて行っているため、各入賞口56〜59に遊技球A1を検出する検出スイッチは設けられていない。ゆえに、各入賞口56〜59に遊技球A1が入賞したとしても、賞球の払い出しは行われない。
図3に示されるように、第2入賞空間55を構成する底面(傾斜面)には、回転スロープ60(振分手段)が回転可能に設けられている。回転スロープ60は、略円板状をなし、上面に複数の誘導ピンを有している。これにより、回転スロープ60に流入した遊技球A1は、誘導ピンに接触して回転スロープ60を回転させながら回転スロープ60上を流下することにより、中入賞口56側、左入賞口57側、右入賞口58側及びハズレ入賞口59側のいずれかに振り分けられる。
また、第2入賞空間55を構成する奥面には、『音量表示手段』としての5個の音量表示ランプ101が横一列に配設されている。即ち、各音量表示ランプ101は、遊技者が常時注視している前記遊技盤11に設置されており、機表側において常時視認可能な位置に設けられている。各音量表示ランプ101は、点灯することによって音量表示を行うため、遊技者は、各音量表示ランプ101により音量表示を目視で確認できる。なお本実施形態では、前記操作ボタン5aの操作(音量の変更)に伴って、音量表示ランプ101の点灯数が増減するようになっている。音量表示ランプ101の点灯数は、点灯数が「1」、「2」、「3」、「4」のいずれかである場合に操作ボタン5aが操作されると「+1」され、点灯数が「5」である場合に操作ボタン5aが操作されると「1」となる。即ち、音量表示ランプ101の少なくとも1つが常時点灯するようになっている。なお、本実施形態の音量表示ランプ101は発光ダイオードである。
(4)連動機構61の構成
図4に示されるように、前記遊技盤11の裏面には、各入賞口56,57,58への遊技球A1の入賞と、各入賞装置36,32,33の羽根部材44の開状態への変位とを連動させる連動機構61が設けられている。連動機構61は、遊技盤11の裏面において前記中央入賞装置31を囲むように設けられている。連動機構61は、中央下入賞装置開放機構62(図5(a),(b)参照)、左中上入賞装置開放機構63及び右中上入賞装置開放機構64を備えている。中央下入賞装置開放機構62は、中入賞口56に遊技球A1が入賞した場合に、中央下入賞装置36の羽根部材44を開状態に変位させる機構である。左中上入賞装置開放機構63は、中入賞口56または左入賞口57に遊技球A1が入賞した場合に、左中上入賞装置32の羽根部材44を開状態に変位させる機構である。右中上入賞装置開放機構64は、中入賞口56または右入賞口58に遊技球A1が入賞した場合に、右中上入賞装置33の羽根部材44を開状態に変位させる機構である。
(4−1)中央下入賞装置開放機構62の構成
図5(a),(b)に示されるように、中央下入賞装置開放機構62は、中央下入賞装置36内に設けられるとともに、ロック板65を備えている。ロック板65は、中央下入賞装置36の横方向に延びる軸部66を介して揺動可能に設けられている。また、ロック板65は、同ロック板65の前端から突出する一対のロック部67を有している。両ロック部67は、中央下入賞装置36が有する一対の羽根部材44の後部にそれぞれ係合することにより、両羽根部材44を閉状態に維持するようになっている。
従って、中央下入賞装置36の羽根部材44が閉状態にある場合(図5(a)参照)に遊技球A1が中入賞口56を通過してロック板65の後側部に衝突すると、遊技球A1の自重によりロック板65の後側部が押し下げられる(図5(b)参照)。これに伴い、ロック板65が回動して前側部が押し上げられ、ロック部67による両羽根部材44のロックが解除される。その結果、両羽根部材44が開状態となる。なお、羽根部材44が開状態である場合に遊技球A1が中入賞口56を通過したとしても、羽根部材44は開状態のままである。しかし、中央下入賞装置36に遊技球A1が入賞すれば、中央下入賞装置36の羽根部材44は閉状態に変位する。しかも、この際に下部入賞装置41の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位する。
(4−2)左中上入賞装置開放機構63の構成
図4,図6(a),(b)に示されるように、左中上入賞装置開放機構63は、左右方向に延びる第1アーム68が回動軸69を介して回動可能に設けられている。第1アーム68における回動軸69の一端側は、中入賞口56及び左入賞口57の下方まで延びており、中入賞口56及び左入賞口57の下方となる位置にそれぞれ球受部70を有している。また、第1アーム68における回動軸69の他端側には、上下方向に延びる第2アーム71が揺動可能に連結されている。さらに、第2アーム71の先端側には、左右方向に延びる第3アーム72が揺動可能に連結されている。第3アーム72は、中央部分に設けられた回動軸73を介して回動可能になっている。第3アーム72の先端部は、左中上入賞装置32が有する図示しないロック板(前記ロック板65と同じ機構)に連結されたレバー74を駆動するようになっている。
従って、左中上入賞装置32の羽根部材44が閉状態にある場合(図6(a)参照)に、遊技球A1が中入賞口56または左入賞口57に入賞すると、入賞した遊技球A1が球受部70に衝突し、第1アーム68における回動軸69の一端側が遊技球A1の自重で押し下げられる(図6(b)参照)。これに伴い、第1アーム68における回動軸69の他端側が押し上げられ、第2アーム71が上方に移動し、第3アーム72における回動軸73の基端側が押し上げられる。さらに、第3アーム72における回動軸73の先端側が押し下げられ、レバー74を介して各羽根部材44が開状態に切り替えられる。なお、羽根部材44が開状態である場合に遊技球A1が中入賞口56または左入賞口57を通過したとしても、羽根部材44は開状態のままである。しかし、左中上入賞装置32に遊技球A1が入賞すれば、左中上入賞装置32の羽根部材44は閉状態に変位する。しかも、この際に左中下入賞装置34の羽根部材44が閉状態にあれば開状態に変位する。なお、右中上入賞装置開放機構64の構成は、左中上入賞装置開放機構63と同様の構成である(図4参照)ため、ここでの説明は省略する。
(5)パチンコ機10の電気的構成
図7に示されるように、このパチンコ機10は、主制御基板91及びサブ統括制御基板92を備えている。主制御基板91には前記払出制御基板93が接続されており、払出制御基板93には主制御基板91から出力された制御信号が入力されるようになっている。また、主制御基板91にはサブ統括制御基板92が接続されており、サブ統括制御基板92には主制御基板91から出力された制御信号が入力されるようになっている。
(5−1)主制御基板91の電気的構成
主制御基板91は、パチンコ機10全体を制御するメインCPU91aを備えており、メインCPU91aにはメインROM(図示略)及びメインRAM(図示略)が接続されている。また、メインCPU91aには、前記第1〜第4検出スイッチ45〜48や、前記中央上入賞口スイッチ53aが電気的に接続されている。メインCPU91aは、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種乱数の値を所定の周期ごとに更新している。そして、メインCPU91aは、更新後の値をメインRAMの設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。メインRAMには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。メインROMには、パチンコ機10を制御するための制御プログラムが記憶されている。メインCPU91aは、メインROMに記憶されている制御プログラムに基づいて、遊技演出に関連する各種のコマンドを生成して払出制御基板93及びサブ統括制御基板92に出力する。また、メインCPU91aは、前記入賞装置32〜36,41〜43に設けられた前記検出スイッチ(第1〜第3検出スイッチ45〜47)からの検出信号(第1〜第3検出信号)が入力されると、入力された検出信号に応じて、制御信号としての入賞信号(入賞コマンド)をサブ統括制御基板92のサブ統括CPU92aに出力する。即ち、メインCPU91aは、第1検出信号が入力されると第1入賞信号(第1入賞コマンド)を出力し、第2検出信号が入力されると第2入賞信号(第2入賞コマンド)を出力し、第3検出信号が入力されると第3入賞信号(第3入賞コマンド)を出力する。
(5−2)払出制御基板93及び発射制御基板94の電気的構成
払出制御基板93は、メインCPU91aから出力された制御信号に基づいて賞球の払い出しを制御する。なお、賞球として払い出される遊技球A1の数は、入賞信号に基づいて決定される。また、発射制御基板94は、前記操作ハンドル8の操作(接触)を検出するタッチスイッチからのタッチ信号、操作ハンドル8の回動量を示す回動量信号などに基づいて、遊技球A1を発射させる発射モータ(図示略)を制御する。
(5−3)サブ統括制御基板92の電気的構成
図7に示されるように、サブ統括制御基板92は、サブ統括CPU92aを備えている。サブ統括CPU92aには、メインCPU91aが出力した制御信号を入力する入力バッファ102が電気的に接続されている。さらに、入力バッファ102には入力ポート103が電気的に接続されており、制御信号は入力ポート103を介してサブ統括CPU92aに入力されるようになっている。なお、前記操作ボタン5aからの操作信号も、入力ポート103を介してサブ統括CPU92aに入力される。
また、サブ統括CPU92aには、サブ統括ROM92b及びサブ統括RAM92cが接続されている。サブ統括CPU92aは、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種乱数の値を所定の周期ごとに更新している。そして、サブ統括CPU92aは、更新後の値をサブ統括RAM92cの設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。
図7に示されるサブ統括ROM92bには、サブ統括CPU92aからスピーカ7に出力されるべき音量信号が示す音の大きさが音量値として記憶されている。即ち、サブ統括ROM92bは、『音量値記憶手段』としての機能を有している。なお本実施形態では、「0」〜「127」までの128段階の音量値がサブ統括ROM92bに記憶されている。
また、サブ統括CPU92aとスピーカ7とをつなぐ電気経路107上には、出力ポート108、自動演奏LSI104、『音量調節手段』を構成する可変抵抗器105a、及び、アンプ106(増幅回路)などが設けられている。自動演奏LSI104は、スピーカ7にて行われる音声演出の内容を制御する機能を有している。自動演奏LSI104には、音声データROM109が電気的に接続されている。
音声データROM109には、スピーカ7による音声演出を実行させるための複数の音声データなどが記憶されている。音声データには、所定の旋律を有する楽曲を再生させるための楽曲再生用データや、効果音を再生させるための効果音再生用データが含まれている。本実施形態では、再生時間や旋律が異なる5種類の楽曲に応じて、5種類の楽曲再生用データが音声データROM109に記憶されている。各楽曲の再生時間は、各楽曲再生用データにそれぞれ関連付けられて音声データROM109に記憶されている。
一方、上記効果音は、例えば単音で構成された擬音であり、具体的には、鐘の音、銅鑼の音、チャイムの音などである。本実施形態では、再生時間または音の種類が異なる8種類の効果音に応じて、8種類の効果音再生用データが音声データROM109に記憶されている。なお、各効果音の再生時間は、各楽曲の再生時間よりも短く、本実施形態では0.2秒〜0.5秒の範囲内に設定されている。
図7に示される前記可変抵抗器105aは、機裏側にある前記サブ統括制御基板92上に配置されている。なお、『音量調節手段』を構成する音量調節ツマミ105(図2参照)が遊技店の店員によって回動操作されると、可変抵抗器105aの抵抗値が変化し、前記電気経路107を流れる電流の電圧が変化する。これにより、前記スピーカ7から出力される音の大きさが所定の範囲内で無段階に変更される。例えば、音量調節ツマミ105を時計回り方向に回転させた場合、可変抵抗器105aの抵抗値が小さくなって電気経路107を流れる電流の電圧が高くなるため、スピーカ7から出力される音が大きくなる。一方、音量調節ツマミ105を反時計回り方向に回転させた場合、可変抵抗器105aの抵抗値が大きくなって電気経路107を流れる電流の電圧が低くなるため、スピーカ7から出力される音が小さくなる。また、音量調節ツマミ105の近傍には、音の大きさを示す「大」、「小」の文字がそれぞれ表示されているため、遊技店の店員は迷うことなく音量調節を行うことができる。なお、前記アンプ106は、音量調節ツマミ105によって調節された音量を増幅して、スピーカ7に出力するようになっている。
図7に示されるサブ統括ROM92bには、音声制御プログラム、音量値選択プログラム、音量値変更プログラム、発光制御プログラムなどが記憶されている。
音声制御プログラムとは、前記サブ統括CPU92aを『音声制御手段』として機能させるためのプログラムである。サブ統括CPU92aは、前記スピーカ7に前記音声演出を実行させる制御を行うようになっている。具体的に言うと、サブ統括CPU92aは、前記メインCPU91aから出力された前記入賞信号に基づいて、音声演出の種類(5種類の楽曲、8種類の効果音)を指示するとともに、音声演出の開始を指示する音声演出指定信号を生成する。そして、サブ統括CPU92aは、生成した音声演出指定信号を出力ポート108を介して自動演奏LSI104に出力する。自動演奏LSI104は、サブ統括CPU92aから出力された音声演出指定信号に基づいて、前記音声データROM109に記憶されている前記複数の音声データから1つの音声データを選択し、選択した音声データを用いて音声制御情報を生成する。
前記音量値選択プログラムとは、図7に示されるサブ統括CPU92aを『音量値選択手段』として機能させるためのプログラムである。サブ統括CPU92aは、前記操作ボタン5aから出力された前記操作信号に基づいて、サブ統括ROM92bに記憶されている音量値の中から1つの音量値を選択するようになっている。詳述すると、サブ統括CPU92aは、サブ統括ROM92bに記憶されている音量値の中から限られた範囲内の音量値を選択可能となっている。具体的に言うと、サブ統括CPU92aは、サブ統括ROM92bに記憶されている「0」〜「127」の128段階の音量値のうち、「40」、「60」、「80」、「100」、「127」の5種類の音量値を選択可能となっている。なお、前記音量調節ツマミ105によって変更可能な音の範囲は、サブ統括CPU92aによって変更可能な音量値の範囲よりも狭く設定されている。
前記音量値変更プログラムとは、図7に示されるサブ統括CPU92aを『音量値変更手段』として機能させるためのプログラムである。サブ統括CPU92aは、同サブ統括CPU92aによって選択された音量値に基づいて音量値を変更するようになっている。具体的に言うと、サブ統括CPU92aは、変更開始条件となる初期値「40」から変更終了条件となる閾値「127」までの範囲内で音量値を順次加算し、音量値が閾値に到達した場合に、音量値を初期値に戻すようになっている。例えば、サブ統括CPU92aは、操作信号が入力される度に音量値を順次加算して、音量値を「40」、「60」、「80」、「100」、「127」の順に変更するようになっている。そして、音量値が「127」であるときに操作信号が入力されると、サブ統括CPU92aは、音量値を「40」に戻すようになっている。なお、電源投入時においては、サブ統括CPU92aは、初期設定を行って音量値を「80」とするようになっている。
そして、図7に示されるサブ統括CPU92aは、決定された音量値を示す前記音量信号を、出力ポート108を介して自動演奏LSI104に出力するようになっている。なお、音量信号は、サブ統括CPU92aから前記音声演出指定信号が出力される際に出力されるものであってもよいし、操作ボタン5aからの操作信号がサブ統括CPU92aに入力された際に出力されるものであってもよい。自動演奏LSI104は、サブ統括CPU92aから出力された音量信号に基づいて音量制御情報を生成する。そして、自動演奏LSI104は、音量制御情報と既に生成されている前記音声制御情報とを音声信号に変換(アナログ変換)し、前記アンプ106に対してこの信号を出力する。その結果、スピーカ7は、アンプ106で増幅された音声信号に基づき所定の出力動作(音声の出力)を行うことができる。このとき、自動演奏LSI104とアンプ106とをつなぐ電気経路107に設けられた可変抵抗器105aの抵抗値を音量調節ツマミ105によって変更することにより、出力動作時の音の大きさが調節される。
なお本実施形態において、スピーカ7から出力される音の大きさが最大となるのは、サブ統括CPU92aが選択可能な音量値のうち最大の音量値「127」を選択した状態で、音量調節ツマミ105を時計回り方向(音が大きくなる方向)に一杯に回動操作したときである。また、スピーカ7から出力される音の大きさが最小となるのは、サブ統括CPU92aが選択可能な音量値のうち最小の音量値「40」を選択した状態で、音量調節ツマミ105を反時計回り方向(音が小さくなる方向)に一杯に回動操作したときである。即ち、スピーカ7から出力される音の大きさは、操作ボタン5aの操作に基づき選択された音量値と、音量調節ツマミ105の回動操作に基づき変更された可変抵抗器105aの抵抗値との両方によって決定される。よって、音量調節ツマミ105を回動操作すれば、サブ統括CPU92aから出力された音量を減衰させることができる。このため、例えば、遊技者が操作ボタン5aを操作して音量値を最大の「127」にした場合であっても、あらかじめ音量調節ツマミ105で音が小さくなるように調節してあれば、スピーカ7から出力される音の大きさが最大になることはない。また、スピーカ7から出力される音が最小である場合でも、スピーカ7からは必ず音が出力される。
前記発光制御プログラムとは、図7に示されるサブ統括CPU92aを『発光制御手段』として機能させるためのプログラムである。サブ統括CPU92aは、入賞信号などに基づいて、前記トップランプ6などのランプ類6aに前記発光演出を実行させる制御を行うようになっている。
また、サブ統括CPU92aは、同サブ統括CPU92aに選択・変更された音量値に基づいて、前記音量表示ランプ101による前記音量表示を実行させる制御を行うようになっている。なお、音量表示ランプ101の点灯数は、操作ボタン5aの操作に伴う音量値の変更に伴って変更される。例えば、サブ統括CPU92aは、音量値が変更される度に音量表示ランプ101の点灯数を順次加算して、点灯数を「1」、「2」、「3」、「4」、「5」の順に変更するようになっている。例えば、音量値が「40」から「60」に変更されると、音量表示ランプ101の点灯数は「1」から「2」に加算される。そして、音量値が「127」から「40」に変更されると、音量表示ランプ101の点灯数は「5」から「1」に戻される。なお、電源投入時においては、初期設定によって音量値が「80」に設定されるため、音量表示ランプ101の点灯数が「3」になる。
なお本実施形態では、前記音声制御プログラムにより、入賞装置32〜36,41〜43に遊技球A1が入賞したときに音声演出が行われる。以下、サブ統括制御基板92のサブ統括CPU92aによって行われる処理(演出実行処理)について説明する。なお、この処理を行うためのプログラムは、サブ統括CPU92aにおいて所定の割込み周期ごとに(2msごとに)実行される。
図8に示されるステップS10の処理において、サブ統括CPU92aは、主制御基板91のメインCPU91aから入賞信号が入力されたか否かを判定する。入賞信号が入力されていない場合(ステップS10:N)、サブ統括CPU92aは、ステップS20〜S90の処理を行わずに、ここでの処理を終了する。
一方、入賞信号が入力された場合(ステップS10:Y)、サブ統括CPU92aは、ステップS20の処理へ移行する。ステップS20において、サブ統括CPU92aは、スピーカ7に楽曲を再生させているか否かを判定する。具体的には、サブ統括CPU92aは、楽曲再生が終了するまでの残り時間を示す楽曲再生タイマが0msであるか否かを判定する。この楽曲再生タイマは、サブ統括RAM92cのタイマ記憶領域に記憶されており、サブ統括CPU92aによって所定周期ごとに減算されるようになっている。
楽曲の再生中である場合(ステップS20:Y)、サブ統括CPU92aは、ステップS30〜S90の処理を行わずに、ここでの処理を終了する。一方、楽曲の再生中ではない場合(ステップS20:N)、サブ統括CPU92aはステップS30の処理へ移行する。
ステップS30において、サブ統括CPU92aは、スピーカ7に効果音を再生させているか否かを判定する。具体的には、サブ統括CPU92aは、効果音再生が終了するまでの残り時間を示す効果音再生タイマが0msであるか否かを判定する。この効果音再生タイマは、サブ統括RAM92cのタイマ記憶領域に記憶されており、サブ統括CPU92aによって所定周期ごとに減算されるようになっている。
効果音の再生中である場合(ステップS30:Y)、サブ統括CPU92aは、ステップS40〜S90の処理を行わずに、ここでの処理を終了する。一方、効果音の再生中ではない場合(ステップS30:N)、サブ統括CPU92aはステップS40の処理へ移行する。ステップS40において、サブ統括CPU92aは、遊技球A1が入賞した入賞装置が入賞装置32,33,36のいずれかであるか否かを判定する。具体的には、サブ統括CPU92aは、メインCPU91aから入力した入賞信号が第2入賞信号または第3入賞信号であるか否かを判定する。
遊技球A1が入賞した入賞装置が入賞装置32,33,36のいずれかである場合、即ち、入賞信号が第2入賞信号または第3入賞信号である場合(ステップS40:Y)、サブ統括CPU92aは、ステップS50の処理へ移行する。ステップS50において、メインCPU91aは、楽曲を再生させるか否かを乱数抽選により判定する。本実施形態では、メインCPU91aから入力した入賞信号の種類によって当選確率(ステップS50の処理が「Y」と判定される確率)が異なっている。例えば、第3入賞信号が入力された場合には、25/107の確率で当選するように設定されており、第2入賞信号が入力された場合には、1/107の確率で当選するように設定されている。
楽曲を再生させる場合(ステップS50:Y)、サブ統括CPU92aは、ステップS60の処理へ移行する。ステップS60において、サブ統括CPU92aは、5種類の楽曲の中から1曲を乱数抽選により決定する。本実施形態では、各楽曲が決定される確率(選択率)は同じであり、1/5の確率で各楽曲は選択されるようになっている。そして、ステップS70において、サブ統括CPU92aは、決定した楽曲の再生時間を、前記楽曲再生タイマとして設定(サブ統括RAM92cのタイマ記憶領域に記憶)する。さらに、サブ統括CPU92aは、決定した楽曲を示す音声演出指定信号を生成し、生成した音声演出信号を自動演奏LSI104に出力する。そして、自動演奏LSI104は、音声データROM109に記憶されている5種類の楽曲再生用データの中から、入力された音声演出信号が示す楽曲に対応した楽曲再生用データを決定し、決定した楽曲再生用データに基づき、スピーカ7に楽曲を再生させるように制御する。これにより、スピーカ7は楽曲を再生する。
一方、遊技球A1が入賞した入賞装置が入賞装置32,33,36のいずれでもない場合、即ち、遊技球A1が入賞した入賞装置が入賞装置34,35,41〜43のいずれかであって、入賞信号が第1入賞信号である場合(ステップS40:N)、サブ統括CPU92aはステップS80の処理へ移行する。また、上記ステップS50において楽曲を再生させない場合(ステップS50:N)であっても、サブ統括CPU92aはステップS80の処理へ移行する。ステップS80において、サブ統括CPU92aは、8種類の効果音の中から1つを乱数抽選により決定する。本実施形態では、各効果音が決定される確率(選択率)は同じであり、1/8の確率で各効果音は選択されるようになっている。そして、ステップS90において、サブ統括CPU92aは、決定した効果音の再生時間を、前記効果音再生タイマとして設定(サブ統括RAM92cのタイマ記憶領域に記憶)する。さらに、サブ統括CPU92aは、決定した効果音を示す音声演出指定信号を生成し、生成した音声演出信号を自動演奏LSI104に出力する。そして、自動演奏LSI104は、音声データROM109に記憶されている8種類の効果音再生用データの中から、入力された音声演出信号が示す効果音に対応した効果音再生用データを決定し、決定した効果音再生用データに基づき、スピーカ7に効果音を再生させるように制御する。これにより、スピーカ7は効果音を再生する。
以上のように、サブ統括CPU92aは、入賞信号が入力された際に、楽曲または効果音の再生中であるか否かを判断する(ステップS20,S30)。楽曲または効果音の再生中でないと判定した場合、サブ統括CPU92aは、入賞装置32,33,36のいずれかに遊技球A1が入賞したか否かを判定し、楽曲を再生させるか否かを判定する。そして、これらの判定結果がともに「Y」であるならば楽曲を再生させ、いずれか一方の判定結果が「N」であるならば効果音を再生可能とする。ゆえに、遊技球A1が入賞装置32〜36,41〜43のいずれかに入賞すると、音声演出が実行されるようになる。なお本実施形態では、入賞装置30〜38,41〜43のうち、入賞装置32,33,36が楽曲または効果音を再生させる契機となりうる入賞装置であり、入賞装置34,35,41〜43が、効果音のみを再生させる契機となる入賞装置である。
一方、ステップS20,S30の処理により、楽曲または効果音の再生中であると判定した場合、サブ統括CPU92aは、そのまま演出実行処理を終了する。これにより、楽曲または効果音の再生が、他の楽曲や効果音によって干渉されることなく継続される。即ち、楽曲または効果音の再生中において、別の楽曲または効果音の再生や、別の楽曲または効果音への切り替わりを防止できる。逆に言えば、楽曲または効果音の再生中でないと判定した場合のみに楽曲または効果音が再生されるため(ステップS70,S90)、実行される音声演出が効果的なものとなる。
次に、スピーカ7から出力される音の大きさを変更する方法について説明する。
まず、電源投入時などにおいて、遊技店の店員が、スピーカ7から出力される音の設定を行いたいと思った場合、遊技店の店員は音量調節ツマミ105を回動操作する。この場合、音量調節ツマミ105に連動して可変抵抗器105aの抵抗値が変化し、電気経路107を流れる電流の電圧が変化する。その結果、サブ統括CPU92aから出力された音量信号が示す音量値に基づいて、スピーカ7から出力される音の大きさが変更される。
また、遊技中において、遊技者が、スピーカ7から出力される音の大きさを変更したいと思った場合、遊技者は操作ボタン5aを操作する。例えば、音を大きくしたいと思った場合(音声を聞き取れない場合)に操作ボタン5aを操作すると、サブ統括CPU92aは、音量値を例えば「40」から「80」に変更する。これにより、スピーカ7から出力される音が大きくなる。また、これに伴い、音量表示ランプ101の点灯数が例えば「1」から「2」に加算される。また、操作ボタン5aをさらに操作すれば、スピーカ7から出力される音がさらに大きくなるとともに、音量表示ランプ101の点灯数がさらに加算される(但し「5」まで)。即ち、遊技者が操作ボタン5aを操作すれば、スピーカ7から出力される音量が段階的に調節される。
逆に、音を小さくしたいと思った場合(音声がうるさい場合)、遊技者は、操作ボタン5aを操作して音量表示ランプ101の点灯数を一旦最大「5」にする。そして、遊技者がさらに操作ボタン5aを操作すれば、サブ統括CPU92aは、サブ統括ROM92bに記憶されている音量値から初期値「40」を選択し、音量値を初期値「40」に戻す。これにより、音が小さくなるとともに、音量表示ランプ101の点灯数が最小「1」になる。
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態のパチンコ機10によれば、遊技店の店員が音量調節ツマミ105を操作して音量を設定しておけば、遊技者による操作ボタン5aの操作に基づいて音量値を設定したとしても、スピーカ7から出力される音声の音量は限られた範囲内に収まる。ゆえに、遊技者が操作ボタン5aを操作したとしても、想定外の音量に設定されることを防止できる。しかも、音量調節ツマミ105によって変更可能な音の大きさの範囲が、サブ統括CPU92aによって変更可能な音量値の範囲よりも狭く設定されているため、音量値に基づいてスピーカ7から出力される音量が想定外のものとならない。よって、遊技者が操作ボタン5aを操作した際における想定外の音量の設定をより確実に防止できる。
また、遊技者は、音量表示ランプ101の点灯数を確認しながら操作ボタン5aを操作できるため、意図する値に音量を調節しやすい。さらに、音量表示ランプ101が常時視認可能となっているため、遊技者は、現在の音量を聴覚だけではなく視覚を通じて明確に認識できる。また、音量表示ランプ101の少なくとも1つが常時点灯しているため、図柄表示装置を有しない本実施形態のパチンコ機10(いわゆる普通機)が華やかになる。
(2)本実施形態では、音量調節ツマミ105を回動操作して音を最小にしたとしても、スピーカ7からは必ず音が出力される。よって、スピーカ7からの音を必ず遊技者に聞かせることができるため、遊技者は、音が聞こえないために「故障しているかも」と不安にならなくても済む。特に、音量調節用の操作ボタン5aの存在に遊技者が気付かなければ、音が聞こえないことへの不安が大きくなるため、スピーカ7からは必ず音を出力させることが望ましい。
(3)本実施形態の操作ボタン5aは、パチンコ機10に図柄表示装置を有する遊技盤が取り付けられていたときに、図柄表示装置にて行われる遊技演出の内容を変更する際に操作されていた操作部である。このため、パチンコ機10に本実施形態の遊技盤11を取り付けるにあたり、外枠1、中枠2、前枠4などからなる枠部材10aの構成を変更しなくても済む。逆に、本実施形態の遊技盤11を図柄表示装置を有する遊技盤に変更したとしても、枠部材10aの構成を変更しなくても済む。
また、本実施形態の遊技盤11は図柄表示装置を有しないため、操作ボタン5aが上記操作部を流用したものであっても、操作ボタン5aを遊技演出の内容変更のために用いなくても済む。その結果、操作ボタン5aが常時操作可能となるため、遊技者は、いつでも操作ボタン5aを操作して音量値を変更できる。
(4)本実施形態のパチンコ機10は、図柄表示装置などの比較的高価な装置を有しないいわゆる普通機であるため、パチンコ機10を低コストで製作できる。また、パチンコ機10が図柄表示装置を有する遊技機であった際に上記遊技演出の内容変更に用いられていた操作部は、パチンコ機10を本実施形態のような普通機に変更した際に不要となる。そこで、本実施形態では、不要となった操作部を操作ボタン5aとして用いているため、操作部を有効利用できる。
(5)本実施形態では、自動演奏LSI104とサブ統括CPU92aとが別のものである。このため、自動演奏LSI104を音声演出のための機能に特化させることができ、音声演出の高音質化を図りやすくなり、音声演出のバリエーションを増やすことができる。また、音声演出に関する処理を自動演奏LSI104に分担させることができるため、サブ統括CPU92aにかかる負担を低減できる。さらに、音声演出の内容(楽曲、効果音)を変更する場合、音声データROM109を交換するだけで済む。
(6)本実施形態のパチンコ機10はいわゆる普通機であり、シンプルであることやレトロ感覚を強調した遊技機であるが、図柄表示装置を有するパチンコ機10と比較すると視覚的な演出が少ない。そのため、遊技者は、視覚的な演出にではなく、音声演出に意識が向かうようになる。ゆえに、パチンコ機10の興趣を向上させるためには、音声演出の機能を充実させることが必要である。そこで、本実施形態では、自動演奏LSI104及び音声データROM109を設けているため、音声演出を充実させることができる。しかも、操作ボタン5aを設けて音の大きさを変更可能とすることにより、パチンコ機10のさらなる興趣向上につなげることができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、操作ボタン5aが操作される度に音量表示ランプ101の点灯数が順次加算されるようになっていたが、順次減算されるようになっていてもよい。
・上記実施形態では、サブ統括CPU92aが選択可能な音量値は5種類であり、音量表示ランプ101の数が5個であった。しかし、選択可能な音量値の種類及び音量表示ランプ101の数を適宜変更してもよい。仮に、音量値の種類及び音量表示ランプ101の数を多くすれば、遊技者は、スピーカ7から出力される音の大きさをより細かく設定できる。一方、音量値の種類及び音量表示ランプ101の数を少なくすれば、パチンコ機10の構造を簡略化できる。
・上記実施形態では、音量表示ランプ101の少なくとも1つが常時点灯するようになっていたが、常時点灯しなくてもよい。例えば、音量表示ランプ101の点灯数を、点灯数が「0」、「1」、「2」、「3」、「4」のいずれかである場合に操作ボタン5aが操作されると「+1」し、点灯数が「5」である場合に操作ボタン5aが操作されると「0」とするようにしてもよい。
・上記実施形態では、音量表示ランプ101の少なくとも1つが常時点灯するようになっていたが、入賞装置30〜38,41〜43のいずれかに遊技球A1が入賞した場合に、音量表示ランプ101の少なくとも1つが点滅するようになっていてもよい。
・上記実施形態の遊技機はいわゆる普通機であったが、他の遊技機であってもよい。例えば、上記実施形態の遊技機はいわゆる「羽根モノ」と称される遊技機であってもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1または2において、前記遊技機は、遊技盤前面に区画された遊技領域の中央部に設けられ、遊技球が流入しうる入賞空間、前記入賞空間の下側に設けられ、前記入賞空間に流入した遊技球が入賞可能な複数の入賞口、及び、前記入賞空間内に設けられ、前記入賞空間に流入した遊技球を前記複数の入賞口のいずれかに振り分ける振分手段を有する中央入賞装置と、遊技球の入賞が容易な開状態及び遊技球の入賞が困難な閉状態に変位可能な開閉部材を有する複数の普通入賞装置と、前記遊技盤の裏面において前記中央入賞装置を囲むように設けられ、前記複数の入賞口のいずれか1つへの遊技球の入賞、及び、前記複数の普通入賞装置のうち少なくとも1つの普通入賞装置の前記開閉部材の変位を連動させる連動機構とを備え、前記複数の入賞口のいずれか1つに遊技球が入賞した際に、前記連動機構によって前記複数の普通入賞装置のうち少なくとも1つの普通入賞装置の前記開閉部材を開状態に変位させるとともに、前記複数の普通入賞装置のいずれか1つに遊技球が入賞した際に、遊技球が入賞した普通入賞装置の前記開閉部材を閉状態に変位させるのに伴い、他の普通入賞装置のうち少なくとも1つの普通入賞装置の前記開閉部材を開状態に変位させる普通機であることを特徴とする遊技機。
(2)請求項1または2において、前記音量値変更手段は、変更開始条件となる初期値から変更終了条件となる閾値までの範囲内で音量値を順次加算し、音量値が前記閾値に到達した場合に、音量値を前記初期値に戻すことを特徴とする遊技機。
(3)請求項1または2において、前記音量調節手段によって調節可能な最小の音の大きさは、前記音量値記憶手段に記憶されている最小の音量値よりも大きいことを特徴とする遊技機。
(4)請求項1または2において、前記電気経路上に、前記音量調節手段によって調節された音量を増幅して前記音声出力手段に出力する増幅回路を設けたことを特徴とする遊技機。
(5)請求項1または2において、前記音量調節手段は、前記音声出力手段に接続される制御基板上に配置されていることを特徴とする遊技機。
(6)請求項2において、前記操作部は、遊技盤が有する演出装置にて行われる遊技演出の内容を変更する際に操作され、前記遊技盤が前記演出装置を有しない遊技盤に交換されて使用できなくなった際に、前記操作手段として機能することを特徴とする遊技機。
(7)音声を発生させる音声演出を実行する音声出力手段と、前記音声出力手段に前記音声演出を実行させる制御を行う音声制御手段とを備える遊技機であって、前記音声制御手段から前記音声出力手段に出力されるべき音量信号が示す音の大きさを音量値として記憶する音量値記憶手段と、機表側に配置され、遊技者に操作された際に操作信号を出力する操作手段と、前記操作手段から出力された前記操作信号に基づいて、前記音量値記憶手段に記憶されている音量値の中から1つの音量値を選択する音量値選択手段と、前記音量値選択手段によって選択された音量値に基づいて音量値を変更する音量値変更手段と、機裏側に設けられ、前記音の大きさを変更する音量調節手段と、遊技盤前面に区画された遊技領域に設けられ、遊技球の入賞を検知して入賞信号を出力する入賞装置と、前記入賞信号に基づいて、前記音声演出の種類を指示するとともに前記音声演出の開始を指示する音声演出指定信号を出力する音声演出指定信号出力手段と、前記音声出力手段にて行われる前記音声演出を実行させるための音声データを記憶する音声データ記憶手段と、前記音声制御手段と前記音声出力手段とをつなぐ電気経路上に設けられ、前記音声演出指定信号に基づき、前記音声データ記憶手段に記憶されている前記音声データを用いて音声制御情報を生成するとともに、前記音量信号に基づいて音量制御情報を生成し、前記音声制御情報及び前記音量制御情報を音声信号に変換して出力する自動演奏LSIと、前記電気経路上に設けられ、前記音量値が示す音の大きさ、及び、前記音量調節手段によって調節された音の大きさを増幅して前記音声出力手段に出力する増幅回路とを備え、前記音量値選択手段は、前記音量調節手段によって音の大きさが調節された状態で、前記音量値記憶手段に記憶されている音量値の中から限られた範囲内の音量値を選択可能とし、前記音声出力手段は、前記増幅回路によって増幅された音の大きさに基づいて音声を出力することを特徴とする遊技機。
1…外枠
2…中枠
4…前枠
5…皿ユニットを構成する上球皿
5a…操作手段及び操作部としての操作ボタン
7…音声出力手段としてのスピーカ
8…操作ハンドル
9…皿ユニットを構成する下球皿
10…遊技機としてのパチンコ機
10a…枠部材
11…遊技盤
12…遊技領域
92a…音声制御手段、音量値選択手段及び音量値変更手段としてのサブ統括CPU
92b…音量値記憶手段としてのサブ統括ROM
105…音量調節手段を構成する音量調節ツマミ
105a…音量調節手段を構成する可変抵抗器
A1…遊技球

Claims (2)

  1. 音声を発生させる音声演出を実行する音声出力手段と、
    前記音声出力手段に前記音声演出を実行させる制御を行う音声制御手段と
    を備える遊技機であって、
    前記音声制御手段から前記音声出力手段に出力されるべき音量信号が示す音の大きさを音量値として記憶する音量値記憶手段と、
    機表側に配置され、遊技者に操作された際に操作信号を出力する操作手段と、
    前記操作手段から出力された前記操作信号に基づいて、前記音量値記憶手段に記憶されている音量値の中から1つの音量値を選択する音量値選択手段と、
    前記音量値選択手段によって選択された音量値に基づいて音量値を変更する音量値変更手段と、
    機裏側に設けられ、前記音の大きさを変更する音量調節手段と
    を備え、
    前記遊技機は、機体の外郭をなす外枠と、前記外枠に組み付けられ、遊技盤を保持する中枠と、前記中枠の前面側に組み付けられ、前記遊技盤を透視保護する前枠と、前記中枠の前面側に組み付けられ、遊技球を貯留する皿ユニットとからなる枠部材を備え、
    前記操作手段は、前記枠部材に設置され、遊技者が操作可能な操作部であり、
    前記音量値選択手段が選択可能な音量値のうち最大の音量値を選択した状態で、前記音量調節手段によって前記音の大きさが最大となるように変更されている場合には、前記音声出力手段から出力される音声の大きさが最大となり、
    前記音量値選択手段が選択可能な音量値のうち最小の音量値を選択した状態で、前記音量調節手段によって前記音の大きさが最小となるように変更されている場合には、前記音声出力手段から出力される音声の大きさが最小となり、
    前記音量値選択手段が前記最大の音量値を選択した状態であっても、前記音量調節手段によって前記音の大きさが小さくなるように変更されている場合には、前記音声出力手段から出力される音声の大きさが最大になることはなく、
    前記音声出力手段から出力される音声の大きさは、前記音量値選択手段によって選択された音量値と、前記音量調節手段によって変更された前記音の大きさとによって決定される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記操作手段は、演出に関する操作に用いられる演出スイッチ、及び、球貸しボタンの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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