JP5266153B2 - 生産リソースの持続的失敗確率および間欠的失敗確率を継続的に推定するための方法およびシステム - Google Patents

生産リソースの持続的失敗確率および間欠的失敗確率を継続的に推定するための方法およびシステム Download PDF

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Description

本出願は、2008年7月10日に出願された、「HEURISTIC SEARCH FOR TARGET−VALUE PATH PROBLEM」と題する、米国仮特許出願第61/079,456号の優先権および利益を主張し、また2008年9月19日に出願された、「METHODS AND SYSTEMS FOR CONTINUOUSLY ESTIMATING PERSISTENT AND INTERMITTENT FAILURE PROBABILITIES FOR PRODUCTION RESOURCES」と題する、米国仮特許出願第61/098,392号の優先権および利益を主張する。
本発明は、生産ゴール(production goal)を達成するための、多数のリソースを有する生産システムにおけるリソースの自動診断に関する。
システム性能およびコンポーネントステータスの診断は、生産性を改善し、障害リソースまたは不採算リソースを識別し、修理または保守をスケジュールする際などに、有利に役立てることができる。正確な診断法は、生産システム内のコンポーネントの本当のコンディションについての情報を必要とする。そのような情報は、個々のコンポーネントに関連するセンサから直接獲得することができ、ならびに/またはシステム構造およびダイナミクスについてのモデルもしくは他の知識を使用して、生産プラント内における限られた数のセンサ読み取りから推測することができる。
しかし、起こり得るすべてのシステム障害のセンサによる完全なカバーは、高コストとなることがあり、または厳しい生産環境では非実用的となることがある。したがって、センサによる完全なカバーを必要とせずに、生産リソースが障害を起こしている確率を確定できる、改良された診断技法およびシステムが必要とされている。
本発明は、多数の生産リソースを有する生産システムにおける単一または複数の持続的障害(persistent fault)または間欠的障害(intermittent fault)の失敗確率を推定するための生産制御システムおよび方法を提供する。1つ以上の生産ゴールを達成し、また生産システム内のリソースの失敗ステータスを診断するために、生産システムの動作を制御する、自己診断生産制御システムが提供される。制御システムは、生産システムにおいて実施される計画を提供するために、生産システムに動作可能に結合されるプランナ(planner)と、生産システムのプラントのモデルを含み、プランナに動作可能に結合されるプラントモデルと、ビリーフモデル(belief model)およびプラントコンディション推定コンポーネントを有する診断エンジンとを含む。ビリーフモデルは、生産システム内のリソースの各々についての、単一または複数の持続的障害または間欠的障害の現在の障害確率値を含む。プラントコンディション推定コンポーネントは、リソースmが使用され失敗した計画の数を表す第1のカウント値m11と、リソースmが使用され成功した計画の数を表す第2のカウント値m10と、リソースmが使用され失敗した計画の数を表す第3のカウント値m01と、リソースmが使用され成功した計画の数を表す第4のカウント値m00とを含む、各生産リソースのカウント値を維持する。
各生産計画は生産システムにおいて実施されるので、推定コンポーネントは、実施された計画で使用されたリソースのリストに加え、計画が成功したか、それとも失敗したかについての表示も提供される。これに基づいて、4つのカウント値のうちの1つがインクリメントされ、各リソースについて、対応するカウント値に基づいて、現在の障害確率値が、単一持続的障害、複数持続的障害、単一間欠的障害、および/または複数間欠的障害について推定される。その後、リソースの現在の障害確率値は、生産ジョブを構成しスケジュールするモデルベースプランナによって使用するため、または失敗システムリソースの診断、保守スケジューリングなど、他の目的のため、保存される。プラントコンディション推定コンポーネントは、ある実施では、生産システムにおいて任意の計画を実施する前に、確率値を所定の値に初期化することもでき、現在の障害確率値を推定した後に、各カウント値に1より小さい加重係数を乗じることもできる。
本開示の1つ以上の態様による、生産システムと、プランナ、プラントモデル、ならびに生産リソースの現在の障害確率値を含むビリーフモデルおよび障害確率を推定するためのプラントコンディション推定コンポーネントを有する診断エンジンを有する例示的なモデルベース生産制御システムとを示す概略図である。 図1の生産システム内の例示的なモジュラ印刷システムプラントをさらに詳細に示す概略図である。 図1および図2の生産制御システム内の例示的なプランナおよび診断エンジンをさらに詳細に示す概略図である。 生産および診断計画を含む、生産システムのための計画空間(plan space)を示す概略図である。 図1および図3の生産システムで実施される計画の構成を示すフロー図である。 プラントで実施される計画の評価および構成を示すフロー図である。 図1および図3の生産システムにおいてシステム状態を開始状態からゴール状態まで遷移させるための可能な計画を示す例示的な状態/アクション図を示す概略図である。 本開示の1つ以上の態様による生産システム内のリソースの失敗確率を推定する例示的な方法を示すフロー図である。 図1および図3の生産システムにおける複数の可能な生産リソース障害タイプの概略図である。 本開示による生産システム内の各生産リソースについての、図1および図3のプラントコンディション推定コンポーネントによって維持される4つの例示的なカウンタ値を示す概略図である。 図1および図3のコンディション推定コンポーネントにおける、単一持続的障害についての例示的な観測関数を示す概略図である。 6つのリソースA〜Fおよび可能な相互作用経路を有する簡略化された生産システムを示す概略図である。 図12のシステムにおける例示的な単一持続的障害ケースについての、例示的な1組の事後リソース障害確率値を示す表である。 図1および図3のコンディション推定コンポーネントにおける、単一間欠的障害についての例示的な観測関数を示す概略図である。 図12のシステムにおける例示的な単一間欠的障害ケースについての、事後リソース障害確率値を示す表である。 図12のシステムにおける例示的な単一間欠的障害ケースについての、事後リソース障害確率値を示す表である。 図1および図3のコンディション推定コンポーネントにおける、複数持続的障害についての例示的な観測関数を示す概略図である。 本開示による診断エンジンにおいて維持される例示的な1組のカウンタ値を示す概略図である。 図12のシステムにおける例示的な複数持続的障害ケースについての、診断および事後リソース障害確率値を示す表である。 図12のシステムにおける例示的な複数持続的障害ケースについての、診断および事後リソース障害確率値を示す表である。 図1および図3のコンディション推定コンポーネントにおける、複数間欠的障害についての例示的な観測関数を示す概略図である。 試行の数の関数としての間欠性レートの推定を示すグラフである。
本開示は、一般に、生産システムにおけるリソース障害コンディションの自動診断およびリソース障害確率の推定に関し、これ以降、様々な印刷および文書輸送リソースまたはモジュールを有する例示的な文書処理システムとの関連で例示および説明される。開示される概念はまた、機械、人間、ソフトウェアまたはロジックコンポーネント、物体などに関わらず、複数のリソースが、1つ以上の生産ゴールを達成するために、一連のアクションから成る計画に従って選択的に利用され得る、製品パッケージングシステムおよび任意のタイプまたは形態のシステムとの関連で有用性を見出す。本開示は特に、異なるリソースの使用および/または異なるパラメータ値での所定のシステムリソースの動作を含む2つ以上の異なる方法で所定の生産ゴールが達成できるシステムにおいて、計画の構成およびスケジューリングを容易にするために、障害を起こしていることが疑われる生産リソースまたはその動作モードを識別する際に有用性を見出す。
図1〜図3は、生産システム6を有する例示的なシステム1を示しており、生産システム6は、生産ジョブ49をカスタマ4から受け取るプロデューサコンポーネント10と、プロデューサ10によってカスタマ4に提供される1つ以上の製品52を生産するために、1つ以上の計画54に従って始動または動作させ得る、複数のリソース21〜24を有するプラント20とを含み、ここで、製品の「生産」は、製品のパッケージングまたはラッピング、紙または他の印刷可能基板の印刷および移送などを含む、製品、物体などの変形を含むことができる。図2は、1つの例示的なプラント20をさらに詳細に示しており、図3は、本開示による診断エンジン40を有する例示的なモデルベース制御システム2に関してさらに詳細に示している。プロデューサ10は、カスタマジョブ49を満たすために出力製品52を実際に生産する1つ以上のプラント20を管理する。プロデューサ10は、ジョブおよび目標51をモデルベース制御システム2の多目標プランナ30に提供し、生産システム6は、プラント20で実施される計画54をプランナ30から受け取る。ジョブ51は、生産ゴールおよび診断ゴールの一方または両方を含むことができる。
制御システム2は、プラント20のコンポーネントおよび動作のモデルを提供するプラントモデル50と、診断エンジン40とをさらに含む。診断エンジンは、本開示の様々な態様によれば、プラントリソース21〜24の各々の障害確率45を含むビリーフモデル42に加えて、リソース21〜24の各々の一連の4つのカウンタ値m11、m10、m01、m00と、ビリーフモデル42およびリソース障害確率値45を更新するためのプラントコンディション推定/更新コンポーネント44を維持する。各個別リソースの4つのカウント値は、リソースmが使用され失敗した計画の数を表す第1のカウント値m11と、リソースmが使用され成功した計画の数を表す第2のカウント値m10と、リソースmが使用され失敗した計画の数を表す第3のカウント値m01と、リソースmが使用され成功した計画の数を表す第4のカウント値m00とを含む。
診断エンジン40は、1つ以上の以前実施された計画54、プラント20からの対応する観測56、およびモデル50に基づいて、プラントコンディション推定/更新コンポーネント44を介して、現在のプラントコンディション58を決定および更新し、現在のプラントコンディション58およびモデル50に基づいて、1つ以上の可能な計画54についての予想情報獲得データ70をプランナ30に提供する。生産システム6において実施された各計画54について、診断エンジン40は、計画で使用されたリソースの順序付けられたリストに加え、計画の成功または失敗の表示も受け取る。これに基づいて、すなわち、使用リソースリストおよび計画54の成功または失敗に基づいて、推定コンポーネント44は、リソースの各々(使用されなかったリソースおよび使用されたリソース)のカウント値m11、m10、m01、m00のうちの適切な1つをインクリメントする。1つ以上のカウント値m11、m10、m01、m00を使用して、各リソース21〜24について、現在の障害確率値が、単一または複数の持続的障害または間欠的障害について、推定コンポーネント44によって推定され、リソースの障害確率値が、例えば、診断エンジン40に組み込まれたメモリまたは診断エンジン40に動作可能に結合されたメモリに保存される。確率値は、生産システム6において任意の計画54を実施する前に、ゼロまたは何らかの所定の値(例えば、10−10)に初期化される。さらに、ある実施では、カウント値は、現在の障害確率値を推定した後に、加重係数λを乗じられ、ここで、λは1より小さい(例えば、一例ではλ=0.99999)。
リソース障害確率を含む現在のプラントコンディションの、コンポーネント44による推定および更新を補足するために、インタフェース8からのオペレータ観測56も使用することができる。推定コンポーネント44は、プラント20の1つ以上のリソース21〜24または他のコンポーネントの確認済または疑わしいコンディションをプランナ30に通知するために、コンディション情報58を提供し、プランナ30は、生産目標(production objective)34aおよび診断目標(diagnostic objective)34bに鑑みて、所定の生産ジョブまたはゴール51を実施するための計画54を提供する際に、この情報58を利用することができる。診断エンジン40は、モデル50およびビリーフモデル42に基づいて予想情報獲得データ70をプランナ30に提供するコンポーネント46も含む。例示的なシステム1は、オペレータ観測56aを診断エンジン40に提供するために、診断エンジン40に結合される任意選択のオペレータインタフェース8(図1)も含み、診断エンジン40は、ある実施では、オペレータ観測56aに少なくとも部分的に基づいて、現在のプラントコンディション58を決定する。オペレータインタフェース8は、オペレータが診断ジョブ記述言語8aを使用して診断ジョブ8bを定義することも可能にし、診断エンジン40は、診断ジョブ60をプロデューサ10に提供する。診断エンジン40は、この実施では、1つ以上の自己生成診断ジョブ60および/またはオペレータ定義診断ジョブ8bをプロデューサ10に選択的に提供するように動作し、それを受けて、プロデューサ10は、ジョブおよび目標51をプランナ30に提供する。情報獲得データ70は、オペレータインタフェース8からのオペレータ定義診断ジョブ8bに鑑みて、任意選択で決定することができる。
モデルベース制御システム2およびそのコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、プログラマブルロジック、またはそれらの組合せとして実施することができ、一体方式または分散方式で実施することができる。可能な一実施では、プランナ30、診断エンジン40、およびモデル50は、ソフトウェアコンポーネントであり、1つ以上のプロセッサ、データストア、メモリなどを含む1つ以上のコンピュータなど、1つ以上のハードウェアプラットフォーム上で動作する、コンピュータ実行可能命令およびコンピュータ可読データを含む、サブコンポーネントまたはオブジェクトの組として実施することができる。コンポーネント30、40、50およびそれらのサブコンポーネントは、同一コンピュータ上で動作させることができ、または本明細書で説明される機能および動作を提供するために互いに動作可能に結合された2つ以上の処理コンポーネントにおいて分散方式で動作させることができる。同様に、プロデューサ10は、単一のシステムコンポーネントにおいて、または多数の相互運用可能なコンポーネントにおいて分散方式で、任意の適切なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ロジック、またはそれらの組合せで実施することができる。この点に関して、制御システム2は、デバッグおよびテストをより容易にし、最新モジュールを任意の役割に結び付ける能力を促進し、多数のサーバ、コンピュータ、ハードウェアコンポーネントなどへの動作の分散を容易にするために、モジュラソフトウェアコンポーネント(例えば、モデル50、プランナ30、診断エンジン40、および/またはそれらのサブコンポーネント)を使用して実施することができる。
図2および図3を参照すると、プランナ30は、少なくとも1つの出力目標34(図3)、およびプロデューサ10からの到着ジョブ51によって指示される生産ゴールに基づいて、プラント20で実施される1つ以上の計画54を生産システム6に提供する。プランナ30は、生産目標34aおよび診断目標34bを含む計画54を構成する際に、ジョブおよび目標51から導き出された1つ以上の出力目標34を選択的に考慮する。生産目標34aは、生産システム6から取得されたジョブおよび目標51に従って生成され、それらに従って更新され、診断目標34bは、診断エンジン40によって提供される現在のプラントコンディション58および予想情報獲得データ70から導き出され、それらに従って更新される。生産目標34aは、生産される製品52(図1)の順序のスケジューリングに関係し、生産の優先順位、在庫の最小化、ならびに大部分はコストおよびカスタマの必要に起因する他の考慮および制約を含むことができる。生産目標34aの例は、所定の製品出力ゴール(単純な生産基準)の達成、ならびに単純な時間効率のよい生産、コスト効率のよい生産、および堅牢な生産など、2次的な考慮の達成に関する、計画構成/生成の優先順位付けを含む。例えば、コスト効率のよい生産目標34aは、プロデューサ10から受け取ったジョブ51によって指示される生産ゴールを満たす計画のうちで最もコスト効率のよい計画54の構成/生成をもたらす。診断目標34bは、所定の生産関係タスクを実行し、プラント20の動作における保守および修理コストを最小化し、間欠的または持続的な障害を引き起こすリソース21〜24を識別するためなどの、生成された計画54における好ましいアクションシーケンスの決定に関する目標を含むことができる。制御システム2は、1つ以上の生産目標または診断目標34を容易にするために、プランナ30によって選択可能なプラント20で実施される計画54を保存するために使用される計画データストアまたはデータベース36を任意選択で含むことができる。代替として、または併用として、プランナ30は、所定の生産目標および/または診断目標34を容易にするために必要とされる状態およびアクションを決定するために、プラントモデル50と、プロデューサ10および診断エンジン40からの情報とを使用して、必要とされる1つ以上の計画54を合成(例えば、構成または生成)することができる。
プランナ30は、プラント20で実施される計画54を生成し、提供する。計画54は、ジョブ51に従って生産ゴールを達成しながら、1つ以上の生産目標および/または診断目標34を容易にするための一連のアクションを含み、その中には所定のアクションが1回以上出現し得る。アクションは、例えば、図2に示されるように、所定の基板を開始状態から終了状態までモジュラ印刷システム20の中を配送するために、プラント20のモデル50において定義された状態およびリソース21〜24に関して取られる。動作中、プランナ30は、診断目標34bと、診断エンジン40からの予想情報獲得データ70とに少なくとも部分的に基づいて、所定の生産ゴールを達成する計画54を生成または構成する。図示の実施形態におけるプランナ30は、プラント20で実施される計画54を生成する際に、診断エンジン40からの現在のプラントコンディション58を評価するゴールベース計画構成コンポーネント32を含む。コンポーネント32は、観測56と、システム障害の原因であることが疑われる1つ以上のプラントコンポーネント21〜24を指示する現在のプラントコンディション58とに基づいて、計画54を構成する際に障害コンポーネント21〜24またはそれらの組の識別を容易にすることもできる。
また図4を参照すると、プランナ30は好ましくは、生産を実施しながら、診断情報獲得を容易にするために、生産計画102および診断計画104の両方を含む計画空間100内で計画54を構成する。計画集合102および104の合併は、(例えば、図3の1つ以上の診断目標34bを容易にすることができる)診断値を有する生産計画106を含み、プランナ30は、診断目標34bに従って有用な診断情報を取得しながら生産ゴールを達成する計画106を優先的に構成するために、診断エンジン40からの情報を有利に利用する。
図2は、生産システム6における例示的なモジュラ印刷システムプラント20をさらに詳細に示しており、モジュラ印刷システムプラント20は、2つの供給源21a、21bの一方から印刷可能なシート基板を提供する材料供給コンポーネント21と、複数の印刷またはマーキングエンジン22と、出力仕上げステーション23と、(図2では点線の円で示される)複数の多方向基板輸送/配送コンポーネント24を含むモジュラ基板輸送システムと、輸送システム24と仕上げ23の間に配置される1つ以上の出力センサ26と、プラント20の様々なアクチュエータリソース21〜24を動作させるための制御信号を提供するコントローラ28とを含む。例示的な印刷システムプラント20は、4つの印刷エンジン22a、22b、22c、22dを含むが、そのようなマーキングエンジンはいくつ含まれてもよく、また印刷システムプラント20はさらに、個々の基板シートを供給21から(双方向両面印刷のために反転されるまたは反転されない)1つ以上のマーキングエンジン22を介して最終的に所定の印刷ジョブが出力製品52として提供される出力仕上げステーション23まで輸送するために、3つの多方向基板輸送経路25a、25b、25cを有する多経路輸送ハイウェイを、コントローラ28からの適切な配送信号によって動作可能な輸送コンポーネント24に提供する。さらに、印刷エンジン22の各々は、ローカル双方向配送および媒体反転を個別に提供することができ、またコントローラ28からの信号を介して動作可能な単色または多色印刷エンジンとすることができる。モデルベース制御システム2は、ある実施形態では、プラントコントローラ28に組み込むことができる。
動作中、プランナ30は、例えば、計画を形成するための一連のアクションの区分的(piece−wise)決定によって、ならびに/または1つ以上の生産目標34aおよび診断目標34bに鑑みて到着ジョブ51から導き出される出力生産ゴールの記述に基づいて、印刷システムプラント20のコンポーネントリソース21〜24のための全体もしくは部分計画54をデータストア36から取得することによって、計画54を自動的に生成する。特に、所望の製品52を生産するために2つ以上の可能な計画54が使用できる場合など、どのように出力ゴールを達成できるか(例えば、どのように所望の製品52を作成し、変形し、パッケージし、ラップできるかなど)について、プラント20が柔軟性を有する場合、診断エンジン40は、最も情報提供的な観測56をもたらすことが期待される計画54を生成するために、プランナ30の計画構成動作を変更すること、または計画構成動作に影響を及ぼすことができる。構成された計画54の実施から獲得される付加的情報は、障害コンポーネントリソース21〜24に対処するため、効果的な修理/保守をスケジュールするため、および/またはシステム状態をさらに診断するため(例えば、あるシステムリソース21〜24をセンサ26によって以前に検出された障害の発生源として確認もしくは除外するため)、プロデューサ10によって、ならびに/またはプランナ30および診断エンジン40によって使用することができる。このようにして、構成された計画54から収集された情報(例えば、プラント観測56)は、現在のビリーフモデル42の正確性をさらに改善するために、推定および更新コンポーネント44によって使用することができる。
さらに、プラント20が限定されたセンシング能力しか含まない場合(例えば、印刷エンジン22の下流の輸送システム24の出力にのみセンサ26を有する図2のシステムなど)、パッシブ診断は、システム20で起こり得るすべての障害を曖昧さなしに識別することができず、それに対して、ダイレクト診断法の試みは、システム休止時間と、生産性の観点からそれに関連するコストをもたらす。他方、本開示の制御システム2は、プラントコンディション58および/または予想情報獲得70に従って拡張診断情報を提供する計画54の構成および実施によって補助される、インテリジェントオンライン診断の選択的な利用を有利に容易にし、少なくとも1つの診断目標34bおよびプラントコンディション58に基づいた、プラント20で実施される1つ以上の専用診断計画54の生成をさらに有利に容易にすることができ、専用診断計画54および生産計画54は、現在のプラントコンディション58に従い、生産目標および診断目標34に基づいて、インテリジェントに交互実施される。特に、計画から獲得された情報70が、将来における生産性の著しい増大、障害リソース21〜24を識別する能力の増強、または他の長期生産性目標34aおよび/もしくは診断目標34bをもたらすことが予想される場合、プランナ30は、生産停止を伴うエクスプリシット診断計画54の実施を引き起こすことができる。
さらに、専用診断計画54を利用しなくても、制御システム2は、生産の最中に本開示のパーベイシブ診断態様によってオンラインで行うことができる診断の範囲を著しく(例えば、システムの純粋にパッシブな診断能力を超えて)拡大し、それによって、停止時間、サービス来訪(service visit)の数、および実際にはセンサによる完全なカバーを必要とせず動作するシステム20内のコンポーネント21〜24の不要な取替えコストを軽減することによって、診断情報の全体的コストを低下させる。プランナ30はさらに、プラント20で実施される計画54を生成する際に、生産目標34aと診断目標34bの間でトレードオフを行う場合、現在のプラントコンディション58を使用するように動作し、プラント20の障害リソース21〜24を分離するにあたって診断を実行する場合、コンディション58を考慮することもできる。
診断エンジン40のプラントコンディション推定および更新コンポーネント44は、限定されたセンサ26から取り出された観測56の形の情報から少なくとも部分的に、プラント20の内部コンポーネント21〜24のコンディションを推論し、一実施形態では、診断エンジン40は、プラント20の個々のリソース21〜24またはコンポーネントのコンディション(例えば、正常、消耗、故障)および現在の動作状態(例えば、オン、オフ、使用中、空きなど)の両方を表すプラントコンディション58を構成する。ビリーフモデル42は、リソースまたはコンポーネント21〜24のコンディションおよび/または状態の信頼性を表すために、しかるべく更新することができる。プロデューサ10が1つ以上の計画54の生産を開始すると、診断エンジン40は、実施計画54および対応する観測56のコピーを(任意のオペレータ入力観測56aとともに)受け取る。
コンディション推定および更新コンポーネント44は、内部コンポーネント/リソース21〜24のコンディション58を推論および推定するために、計画54およびプラントモデル50とともに観測56、56aを使用し、ビリーフモデル42をしかるべく更新する。推論されたプラントコンディション情報58は、障害中であることが知られている(もしくは高い確率で信じられる)1つ以上のリソース/コンポーネント21〜24の使用を回避する計画54を選択的に構成することなどによって、システム20の生産性を直接的に改善するために、プランナ30によって使用され、および/またはプロデューサ10は、障害リソース21〜24のそのような回避を達成するようにジョブ51をスケジュールする際に、コンディション情報58を利用することができる。例示的な診断エンジン40は、多数の冗長コンポーネント21〜24に利用負荷を拡散させて、耐久性(wear)さえ生み出し、または他の長期目標34を容易にするために、プランナ30によって使用され得る、診断目標34bを更新するための将来の予測情報も提供する。
図5は、1つ以上の生産ゴールを達成ために生産システム6で実施される計画54の構成を示す図200が示されている。202において、診断目標34bが受け取られ、204において、プラントモデル50を使用して、以前に実施された計画54と、プラント20からの少なくとも1つの対応する観測56とに少なくとも部分的に基づいて、現在のプラントコンディション58および予想情報獲得データ70が決定される。プランナ30は、208において、プラントコンディション58を診断エンジン40から受け取り、210において、生産ジョブおよび目標51をプロデューサ10から受け取る。プランナ30は、212において、診断目標34bと、予想情報獲得データ70とに少なくとも部分的に基づいて、計画54を構成し、214において、構成された計画54を実施のためにプラント20に送る。診断エンジン40は、216において、計画54およびプラント観測56を受け取り、218において、プラントコンディション58および予想情報獲得データ70を更新し、その後で、さらなるジョブおよび目標51が提供され、プロセス200は、210から再び上述のように継続される。
プランナ30は、生産ゴールを達成しながら診断情報獲得を増強するように計画54を構成するために、ヒューリスティック探索、SATソルバ(SAT solver)などの使用を含む、任意の適切な技法を利用することができる。図6は、A探索を使用して、プラント20で実施される計画を評価および構成するための例示的な方法300を示している。この実施形態では、診断エンジン40の推定コンポーネント44(図3)が、各生産リソース21〜24の障害確率値45を含むビリーフモデル42内のビリーフを確立および更新し、プラントモデル50を更新する。推定コンポーネント44は、302において、プラント20における各障害仮説について失敗または障害確率を導き出し、304において、ビリーフモデル42と現在のプラントコンディション58とに基づいて、上界および下界計画失敗確率ヒューリスティック(upper and lower plan failure probability bounding heuristic)を生成するために、動的プログラミングを利用する。306において、プランナ30は、好ましくはA探索手法を使用して、最も情報提供的な計画54を構成するために、ヒューリスティックを使用して部分計画54を評価する。その後、308において、診断エンジン40は、構成された計画54と、プラント20における構成された計画54の実施から取得された出力観測56とを使用して、ビリーフモデル42を更新する。
診断エンジン40は、システム20の診断にとって価値ある情報を取り出すために、プランナ30による探索に入力を有利に提供する。単一持続的障害のための診断値に関して最良の計画54は、成功または失敗について等しい確率を有する計画である。診断エンジン40は、プラント20で実施される計画54を構成するために部分計画54を評価する際に、この概念を使用して、プランナ30による探索を導くためのヒューリスティックを開発する。制御システム2は、プランナ30における効率的なヒューリスティックターゲット探索を使用して、診断エンジン40におけるモデルベースの確率的推論と、計画の実施に関連する情報獲得の分解(decomposition of information gain)との組合せを通して、プラント20を制御する際に、効率的なオンラインアクティブまたはパーベイシブ診断(pervasive diagnosis)を実施する。プランナ30は、計画構成を支援するためのパーベイシブ診断を使用して、基板シートをシステム20を通して移動させて、所定の印刷ジョブについて要求された出力を生成する(例えば、生産ゴールを満たす)、アクションの列(計画54)を構成するように動作する。このシステム20における1つの特定の生産目標34aは、印刷エンジン22のいくつかが故障を起こし、または用紙処理モジュール24のいくつかが故障もしくは紙詰まりを起こしたとしても、印刷を継続することである。さらに、この印刷システム例20では、仕上げ23の手前に出力タイプセンサ26が存在するだけであり、結果として、多くのアクションから成る計画54は、有益な観測56が行われ得る前に実施されなければならない。さらに、所定の計画54のアクションの実施は、単一の観測可能計画結果または観測(例えば、センサ26からの観測56)しかもたらさないことがある。
ビリーフモデル42内のシステムのビリーフは、仮説空間Hsys上の確率分布Pr(H)として表すことができ、ビリーフモデル42は、観測Oと計画Pが与えられた場合に未知の仮説Hに関する事後分布を取得するために、ベイズの公式Pr(H|O,P)=αPr(O|H,P)Pr(H)を使用して、過去の観測56から、診断エンジン40によって更新される。診断的な情報値の文脈における計画選択/構成優先順位に関して、情報提供的な計画54は、システムのビリーフ42の不確実性を低下させ、したがって、予測が困難な結果を有する計画54は、最も情報提供的であり、一方、成功することが分かっている(または失敗することが分かっている)計画54の実施は、診断的な情報獲得をもたらさない。したがって、例示的なプランナ30は、診断的な情報獲得を容易にするために、情報提供的な計画を生成しようと試みるが、本開示の様々な障害推定技法は、計画選択基準に関わりなく利用することができる。
例示的なプランナ30は、初期状態Iから中間状態S,S,...,Sに進む部分計画の集合PI→S1,PI→S2,...,PI→Snを使用するAターゲット値探索を利用することなどによって、構造を共用する計画54の集合またはファミリをそれによって考えるヒューリスティックを確立する。この手法では、ステップ毎に、プランナ30は、最良の(例えば、最も情報提供的な)方法で生産ゴールを達成する可能性が最も高くなるよう計画の拡張を試みるために、Aターゲット探索を使用する。この点に関して理想的な計画pは、システム20を状態Sにするプレフィックス(prefix)PI→Snで開始し、状態Sからゴール状態Gに到るサフィックス(suffix)計画PSn→Gを続行する。このA技法は、診断エンジン40によって提供されるヒューリスティック関数f(S)を使用して拡張するために、部分計画PI→Snを選択し、ヒューリスティック関数f(S)は、計画プレフィックスPI→Snの品質(g(S)と書かれる)に、サフィックスPSn→Gの予測品質(h(S)と書かれる)を加算したものとして全経路品質を推定する。したがって、示された実施形態では、プランナ30は、プラントモデル50におけるシステムアーキテクチャおよびダイナミクスの記述に少なくとも部分的に基づいて診断エンジン40によって導き出されたヒューリスティック関数を利用する。
図7は、プラント20においてシステム状態を開始状態Sからゴール状態Gまで遷移させるための可能な計画を表す、例示的な状態/アクション図400を示している。この例では、システム状態ノード402は、開始状態S 402s、ゴール状態G 402g、およびノードA〜Dにそれぞれ対応する4つの中間状態402a〜402dを含む。この例のための所定の計画54は、最終的にゴールG 402gに到達する図400の以下のアクション404によって進行する。そのような生産ゴールを満たす1つの可能な計画54は、図7に示されるように、アクション404sa、404ac、および404cgを通る状態列[S,A,C,G]によってシステムを動かす。説明目的で、この計画54が、システムリソース21〜24の1つにおける単一持続的障害に起因する、ノードAとノードCの間の障害アクション404acによって引き起こされる異常結果をもたらすと仮定すると、診断エンジン40は、計画54および結果の障害観測56から、計画経路沿いのアクション404sa、404ac、および404cgのすべては、(さらなる情報なしに)障害を起こしていることが疑われると決定する。この例では、プランナ30は、プラント20において実施される計画54[S,A,D,G]を構成する。計画54は、成功することも、または成功しないこともあるが、いずれの場合も、診断的観点から、何かを学ぶことができる。例えば、計画[S,A,D,G]が失敗した場合、診断エンジン40は、(仮定した単一持続的障害シナリオでは)ノードaS,Aが失敗アクションであったことを学び、計画54が成功した場合、診断エンジン40は、アクション404sを障害が疑われるとして排除することによって、ビリーフモデル42をさらに改良することができる。
プランナ30は、生産中に観測された障害の発生源の決定を助けるために、計画54の生成に加えて、コンポーネント32を介したプラント20内の既知の障害リソース21〜24の選択的回避を容易にすることもできる。例えば、図2の上述のモジュラ印刷システムプラント20を動作させるプランナ30は、配送コンポーネント24および印刷コンポーネント22の異なるサブセットを使用する基板の適切な配送を介した紙経路を優先的に構成するように、診断目標34b(図3)によって影響されることができ、これらの経路の所定の列は、観測された障害の原因を分離するために使用することができる。さらに、多数のプラント経路、プラントリソースの冗長性、およびリソースを異なる速度、方向、電圧レベル、温度で動作させる能力、またはプラントリソースの動作パラメータを設定する際の他の柔軟性は、所定のプラント20においてセンサによる完全なカバーがないとしても、プランナ30が、インテリジェント診断情報獲得のためにアクティブな生産計画生成を適合させることを可能にする。このようにして、所定のシステム20のモジュール性および柔軟性は、生産ゴールを達成する際の柔軟性に関して利益も提供しながら、診断目標34bを容易にするために、制御システム2のパーベイシブ診断機能によって利用することができる。
この実施では、プランナ30は、(プロデューサ10内の)ジョブ待ち行列(またはプランナ30内の待ち行列)から生産印刷ジョブ51を受け取ることができ、1つ以上の計画54が、ジョブ51を実施するために、上述のように構成される。計画54が成功したか、それとも失敗したか(例えば、センサ26によって検出された印刷基板における折れた角および/またはしわ)を通知するため、計画54の実施時に、観測56が診断エンジン40に提供される。診断エンジン40は、実施された計画54および観測56に基づいて、ビリーフモデル42の仮説確率を更新する。障害が発生した場合、プランナ30は、診断目標34bを満たすために、その後のスケジューリングにおいて最も情報提供的な計画54を構成する。
生産リソース21〜24における単一持続的障害に対処するのに加えて、診断エンジン40は、ビリーフモデル42内に維持されたカウンタ値43(m11、m10、m01、m00)に基づいて間欠的障害および複数障害状況のための障害確率も導き出すことができる。この点に関して、間欠的障害の分離は、障害がまれにしか発生しない場合は特に、困難なことがある。例えば、白紙ページを1000ページのうち1ページ印刷する印刷エンジン、または1日に1回自発的に再ブートするコンピュータは、容認できないが、障害コンポーネントを識別することは困難なことがある。間欠的失敗確率の正確な評価は、機器を診断および修理する際に価値があり、これから開示される技法およびシステムは、持続的および間欠的リソース失敗確率をともに推定するため、ならびにプラントを動作させ続けながら推定を継続的に更新するためのフレームワークを提供する。図1〜図3の例示的なシステムは、紙を1つの状態(例えば、白紙)から別の状態(マーク付けされた、ホチキス留めされた、製本された状態など)に変化させる、継続的に動作する製造ラインを構成し、製造ラインでは、限られたセンサ能力(例えば、図2のセンサ26)が、基板がプラント20内の障害リソース21〜24に遭遇したことの表示を含むかなり一定の観測56のストリームを診断エンジン40に提供する。診断エンジン40は、このデータストリームからモジュール失敗の確率を推定するために、所定の計画54を実施する際に基板が移動する計画状態のリストと併せて、推定コンポーネント44およびカウンタ値43を利用する。
プランナ30は、この例では、各基板について計画を構成し、個々の基板行程が計画54を構成し、多基板印刷ジョブを実施するために、多数の計画54が連結され得る。したがって、個々の計画54は、各基板がプラント20を横断する完全な軌道を指定し、それは、リソースのアクションおよび動作状態(例えば、輸送機構が順方向に動作しているか、それとも逆方向に動作しているかなど)の指定を含む、リソース21〜24の順序付けられたリストとして表すことができる。大規模システムにおける計画54は、多数のリソースモジュール21〜24を含むことができ、所定の計画は、所定のリソースを1回以上横断するよう基板に要求することができる。失敗は、2つの方法で検出することができる。例えば、基板は、リソースがまだ前の基板を処理している最中にリソースに到着することがあり、そのアクセス障害は、モジュールセンサによって検出することができ、モジュールは、基板の移動を直ちに停止させる(「ジャム」として明示される)。第2に、システムは、(例えば、図2のセンサ26を介して)印刷エンジンマトリックスの出力を感知し、したがって、基板が何らかの損傷を受けたかどうかを検出することができる。そのような基板不良は、隅の1つの折れ曲がり、ローラが紙をきつく把持し過ぎたことが原因の(ニップ(nip)と呼ばれる)紙面のこすれ痕、(例えば、基板がシステム20を移動中に突出と遭遇したこと、および/または基板が機械20内でしわにされたこと、もしくは切り傷を付けられたことが原因の)基板の前縁部の損傷を含む。したがって、(信号レベルが基板にマップされる)デジタル回路システムとは対照的に、このタイプの生産システムは、エラーをマスクまたはキャンセルできないこと、システムが損傷基板を修復できないこと、所定の基板が同じモジュールリソースによって1回以上接触されることがあるという事実を含む、ある特徴を有する。
計画54または行程、およびその結果は、基板によって接触されるリソースモジュールの列の後に、失敗または成功を付け加えたものとして表すことができる。例えば、図12の簡略化されたシステム530では、基板がモジュールA、B、C、D、E、B、Cを順次通過して、損傷を受けることなく出力トレイまで移動した計画54は、(A、B、C、D、E、B、C、成功)と表される。同じ規約を使用すると、基板がモジュールA、Bを通過した後、Cにおいてジャムが発生した計画54は、(A、B、C、失敗)と表される。本開示は、複数および持続的障害のすべての組合せのためのソリューションを提供する。
図8は、本開示の生産システムの様々な態様による生産システムリソースの失敗確率を推定するための例示的な方法700を示している。
方法700は、702において、生産システム内の複数のリソースの各々について4つのカウント値からなる組(例えば、上記の図1および図3のシステムにおける値43)を維持するステップを含む。各個別リソースmのカウント値は、リソースmが使用され失敗した計画の数を表す第1のカウント値m11と、リソースmが使用され成功した計画の数を表す第2のカウント値m10と、リソースmが使用され失敗した計画の数を表す第3のカウント値m01と、リソースmが使用され成功した計画の数を表す第4のカウント値m00とを含む。704において、リソースの順序付けられたリストおよび対応する成功/失敗ステータスが受け取られ、706において、リストおよびステータスに従って(例えば、実施された計画54および結果のプラント観測56に基づいて)、カウンタm11、m10、m01、m00の組が更新される。生産システム6において実施された各計画54について、(使用および非使用)リソースの各々のカウント値43のうちの選択された1つが、計画で使用されたリソースのリストおよび計画の成功または失敗に基づいて、インクリメントされる。708において、各リソースについて、対応する1組のカウント値43のうちの少なくとも1つに基づいて、単一または複数の持続的障害または間欠的障害の現在の障害確率値が推定され、現在の確率値45が保存される。
図9は、単一持続的障害、単一間欠的障害、複数持続的障害、および複数間欠的障害を含む様々な可能性を示す図500を示しており、図10の図510は、各リソースの個々のカウンタ値43の特徴を示している。診断エンジン40における(図8の708における)確率推定は、図2のシステム内の複写リソースに関する様々な仮定を適用する。第1の前提は、すべての障害モジュール出力が観測可能であることであり(破局的障害仮定(catastrophic fault assumption))、別の前提は、基板のどの損傷もシステム6の後続リソース21〜24によって修正できないことである。加えて、障害確率は、ドリフティング確率(drifting probability)とは対照的に変化しないことが仮定され、障害リソースは、不良出力を生産することが仮定される。さらに、基板は、モジュールリソースを損傷できないことが仮定され、さらに、観測自体は、機械挙動に影響しないことが仮定される。さらに、すべての障害は、識別可能であることが仮定される(識別不可能な障害は崩壊的であり得る)。図8のプロセス700は、入力情報として計画−結果ペアの列だけを必要とする。
単一持続的障害
単一持続的障害の場合、p(M)は、モジュールが障害を起こす確率であり、シーケンシャルベイジアンフィルタ(sequential Bayesian filter)は、以下の式(1)によって与えられる。
これは、事後確率の和が1になるように選択される(障害が存在するという知識から開始することを仮定している)。使用Uをモジュールが観測を生成した計画で使用されたかどうかと定義すると、p(O|M,U)は、m00またはm11がインクリメントされる状況では、1であり、それ以外では、ゼロである。したがって、所定のリソースモジュールは、失敗した計画で使用されない場合、仮定された単一持続的障害の発生源ではないとして容疑を免れる。すべての障害は観測可能であると仮定されているので、リソースは、成功した計画で使用された場合も、容疑を免れる。したがって、更新されたカウンタ値を使用することで、708(図8)における障害確率推定(単一持続的障害ケース)は、第2のカウント値m10または第3のカウント値m01がゼロより大きい場合に現在の障害確率をゼロに設定することによって、リソースの容疑を晴らすことを含む。この結果は、図11に事後確率図520として示されている。それ以外の場合、現在の障害確率は、1/Xに設定され、ここで、Xは、第2のカウント値m10および第3のカウント値m01がともにゼロであるリソースの数である。
図12は、モジュールA〜Fの例示的な組と、その間の例示的な相互作用経路を示しており、モジュールは、上記の図2の印刷システム20内のリソースモジュールを表す。一例では、初期時間t=0において、すべてのモジュールは、任意の計画54の実施前にp=10−10に初期化された事後確率を有する障害状態にある。その後、3つの計画54の例示的な列が実施され、以下の対応する結果、すなわち、(A、B、C、D、E、F、失敗)、(A、B、C、成功)、(E、F、成功)をもたらす。カウンタ値が初期化され(図13の結果表540のt=0の場合の第1のデータ行)、最初の計画(A、B、C、D、E、F、失敗)が実施された後、t=1において、6つのリソースのうちの1つが障害を起こすと仮定する。図13の第2のデータ行に示されるように、t=1における各リソースは、障害を起こしていることが疑われなくてはならず、1/6の確率値を有する。上記の仮定を有する仮定された単一持続的障害ケースでは、成功した計画は、計画54で使用されたすべてのリソースの容疑を晴らす。結果として、その後の計画(A、B、C、成功)の実施は、モジュールA、B、Cがすべて正常に動作していることを示し、それらの対応するm10カウンタ値は、(t=2においてインクリメントされて)非ゼロになり、モジュールA、B、Cは、(図13のt=2において確率値がゼロにされて)容疑を免れる。その後、t=3において、計画(E、F、成功)の実施が、モジュールE、Fのm10カウンタ値をインクリメントするので、モジュールE、Fの容疑が晴れる。この時点で、リソースDが障害を起こしていると決定され、図13に示されるように、確率1を有する。
単一間欠的障害
単一間欠的障害の場合、図8の708における障害確率値推定は、第3のカウンタ値m01がゼロより大きい場合に(現在の障害確率をゼロに設定して)リソースの容疑を晴らすステップと、式αwp(M)に従って現在の障害確率を設定するステップとを含み、ここで、αは、すべてのリソースの事後障害確率の和が1になるように選択される値であり、wは、以下の式

に従って決定され、p(M)は、事前リソース障害確率値である。この単一間欠的障害ケースでは、リソース障害確率値p(O|M,U)は、カウンタ値m01がインクリメントされる(リソースが使用されず、計画が失敗する)場合は0であり、値m11がインクリメントされる(失敗した計画でリソースが使用される)場合は1である。
(m10またはm00がインクリメントされる)他の可能性の場合、リソース障害確率値p(O|M,U)は、カウント値43を使用して推定される。この点に関して、障害を起こした場合にリソースが誤った出力を生成する確率は、m11/(m11+m10)として計算され、ここで、分母は決してゼロになることはできない。モジュールmの事前障害確率推定は、p(M)であり、特定の観測Oを与えた場合、ベイズの公式が、p(M|O,U)=αp(O|M,U)p(M)を与え、ここで、Uは、実施された計画54でモジュールが使用されたかどうかを表す。観測関数P(O|M,U)は、カウントmijから推定される。観測が失敗であり、mが計画で使用された(m11がインクリメントされた)場合、p(失敗|M=m,U)=m11/(m11+m10)である。代わりに、計画が成功し、リソースが使用された(m10がインクリメントされた)場合、p(成功|M=m,U)=m10/(m11+m10)である。それ以外の場合(リソースモジュールmが使用されなかった場合)、mは観測Oに影響することはできず、単一障害仮定ごとに、結果が成功(良好)であった場合、p(成功|M=m,U)=1であり、または結果が障害(不良)であった場合、p(失敗|M=m,U)=0である。結果の観測関数結果が、図14の図550に示されている。
ベイズの公式の反復が、p(M|O)=αp(良好)p(不良)(M)をもたらし、ここで、mが使用された良好な挙動の観測はg回、mが使用された不良な挙動の観測はb回存在し、これは、以下の式(2)および(3)で公式化することができる。

ここで、
また図15の表560および図12のシステムリソースモジュールA〜Fを参照して、以下の計画54、すなわち、(A、B、C、D、E、F、失敗)、(A、B、C、成功)、(E、F、成功)が順次実施される単一間欠的障害ケースにおける、推定コンポーネント44の動作が以下で説明される。図15(t=0)に示されるように、リソースA〜Fの確率値は、第1の計画54を実施する前に、10−10に初期化される。第1の計画が実施され、t=1において、結果の観測(A、B、C、D、E、F、失敗)が得られると、すべてのリソースA〜Fが使用され、計画が失敗したので、各m11カウンタが1にインクリメントされる(他のカウンタm10、m01、m00はすべてゼロである)。結果として、上記の式(3)における各リソースのw値は1である。その後、第2の計画(A、B、C)が実施され、t=2において、成功観測が受け取られる。リソースA〜Cは成功した計画で使用されたので、リソースA〜Cのカウンタ(m00、m01、m10、m11)はすべて、この時点において、0、0、1、1であり、一方、リソースD〜Fのカウンタはすべて、1、0、0、1である。上記の式(3)に基づいて、T=2において、リソースA〜Cについて、w=1/4であり、残りのリソースD〜Fについて、w=1である。その後のt=3におけるリソースE、Fを使用する成功する第3の計画の実施と、観測(E、F、成功)が、リソースA〜Cすべてのカウント値を1、0、1、1とし、Dのカウント値を2、0、0、1とし、リソースE、Fのカウント値を1、0、1、1とし、図15の表560の行t=3における結果の障害確率値をもたらす。この例では、ジョブ/観測(A、B、C、D、E、F、成功)が、さらなる7回の反復にわたって繰り返され、表560は、対応する選択的カウンタ値インクリメントおよび上記の式(3)の計算に基づいた、t=4およびt=10の結果のリソース障害確率値を示している。
また図16を参照すると、単一間欠的障害の場合の診断エンジン40の動作をさらに説明するために、別の例示的なシナリオが説明されている。この場合、間欠的失敗の事前確率は最初、図12のすべてのモジュールリソースA〜Fについて等しいと仮定される。図16の表570は、リソースモジュールDが間欠的に障害を起こし、(基板1001を最初として)1001個の基板当たり1個を損傷するシナリオについて、上述の技法を使用して、様々な時間t=2001、4002、6003、16008においてそれぞれ計算された、リソース障害確率値を示している。さらに、この例では、印刷システムは、計画(A、B、E、F)、(C、B、E、D)、(A、B、C)、(F、E、D)を順次繰り返して実施する。2000回の計画の後、リソースA、F、C、Dのカウントは、m10=1000、m11=0であり、リソースモジュールB、Eのカウントは、m10=1500、m11=0である。単一間欠的障害仮定において、モジュールリソースDが計画(C、B、E、D)中に基板を損傷する場合、リソースA、Fの第3のカウント値m01は今では非ゼロである(これらは失敗した計画で使用されなかった)ので、リソースA、Fは容疑を免れ、それらの事後障害確率値は0に設定される。
この時点(図16のt=2001)で、リソースB、Eについての上記の式(3)のw値は、以下の式(4)によって与えられる。
リソースC、Dについてのw項は、観測された良好な挙動のサンプルがより僅かしか存在しないので、以下の式(5)のようにより大きい。
正規化を行った後、図16に示されるように、モジュールB、Eの事後リソース障害確率は0.2であり、リソースC、Dの障害確率値は0.3である。この例で続けると、次の2000回の計画実施の間は計画失敗は観測されず、その後、t=4002において、リソースDが、計画(D、E、F)で基板を損傷する。単一障害仮説によって、リソースB、Cは今では容疑を免れており、したがって、障害確率値は、図16に示されるようにゼロである(これらのリソースは、失敗した計画で使用されておらず、したがって、それらの第3のカウント値m01は、今では非ゼロである)。さらに、この時点で、リソースモジュールD、Eについての上記の式(3)のw値は、今ではそれぞれ以下の式(6)および(7)で与えられる。

正規化を行った後、t=4002におけるD、Eの対応する障害確率値は、図16の表570に示されるように、それぞれp(D|O)=0.7およびp(E|O)=0.3である。計画(A、B、E、F)、(C、B、E、D)、(A、B、C)、(F、E、D)を順次実施するシステムのさらなる動作の後、他の例示的な反復t=6003、8004、16008における結果の事後確率p(M=m|O,U)が、図16に示されており、説明された技法がどのように継続的に更新され、ビリーフモデル42の障害確率推定45を改善するかを示しており、この例では、最も疑わしいのはリソースDであることが分かる。この説明から分かるように、単一障害の仮説は、失敗した計画で使用されていないモジュールの容疑を選択的に晴らすことを可能にする。さらに、単一障害仮説の下では、すべての失敗したランで使用されたモジュールだけが容疑者であり続けるので、容疑が晴れていないすべてのモジュールは、同じm11カウント値を有する。したがって、この例では、式4および5ではm11=1であり、より多くの観測の後、式6および7ではm11=2である。
上記の式(3)では、m11およびm10は、分母に出現することに留意されたい。式(3)におけるゼロ除算エラーを回避するための1つの可能な手法は、すべての初期カウントを1にするラプラス調整(Laplace adjustment)であり、それは、すべてのモジュールリソースについて、同一の事前障害確率を仮定することと等価である。別の手法は、観測が行われるまで、式3は評価される必要がないことに気づき、したがって、式(3)を計算する前に、現在の観測をカウント値に含めることである。
本開示の別の態様は、現在の障害確率値を推定した後で、各カウント値m11、m10、m01、m00に加重係数λを乗じることを含み、ここで、加重係数は1より小さい(例えば、一例では0.99999)。これは、モジュールが、カウント値が非常に大きくなるまで申し分なく動作した後で、障害を起こす状況に対処する。この場合、加重係数が使用されないと、失敗診断において主要候補として扱われるのに十分なだけ障害リソースの障害確率値が上昇するまでに、非常に長い時間(例えば、多くの失敗サンプル)を要することがある。好ましい手法は、過去の100000カウントが新しいサンプルの半分の重みしかもたないように、すべてのインクリメントにおいて小さな指数加重係数λを適用することである(例えば、λ=0.99999)。
複数持続的障害
ここで図17および図18を参照すると、複数持続的障害の場合、すべてのメンバシステムモジュールリソースに「良好」または「障害」を割り当てるために、診断dが使用される。この場合、複数の一意的な診断dが評価され、その少なくとも1つは、ただ1つのリソースmを含み、診断の少なくとも1つは、少なくとも2つのリソースmを含み、各診断は、各メンバリソースmへの良好または障害の一意的な割り当てを有する。各診断dについて、診断エンジン40は、4つの診断カウント値d00、d01、d10、d11からなる組を維持する。計画54が実施され、対応する観測56がプラント20から取得されると、推定コンポーネント44は、第2の診断カウント値d10または第3の診断カウント値d01がゼロより大きい場合は所定の診断の現在の障害確率をゼロに設定し、それ以外の場合は現在の診断障害確率を1/Xに設定することによって、選択的に所定の診断のリソースの容疑を晴らし、ここで、Xは、第2の診断カウント値d10および第3の診断カウント値d01がともにゼロである診断の数である。これに基づいて、推定コンポーネント44は、以下の式(8)に従って、評価されるリソースmの現在の障害確率を設定する。
可能な診断の数は、モジュールの数の関数として指数関数的である。実際に、診断エンジン40は、より有望な診断のサブセットだけを検討するように構成することができる。各暫定的診断dは、関連するカウンタ値d00、d01、d10、d11を有する。図17に示されるように、評価される各診断について4つのカウント値からなる組が提供され、カウンタの数は、検討されるモジュール障害の最大数の指数関数である。診断カウント値は、診断dの不良リソースが使用され失敗した計画の数を表す第1の診断カウント値d11と、診断dの不良リソースが使用され成功した計画の数を表す第2の診断カウント値d10と、診断dの良好リソースが使用され失敗した計画の数を表す第3の診断カウント値d01と、診断dの良好リソースが使用され成功した計画の数を表す第4の診断カウント値d00とを含む。4つのカウンタm00、m01、m10、m11からなる組43a1〜43aXが、図17に示されるように、上記の単一障害ケースのためにエンジン40において評価された、X個の個々のリソースmの各々について提供され、例示的な診断カウント値43bが、複数障害確率値45を推定するために、Y個の評価される診断について提供される。
診断カウント値43bは、すべての診断dにおいて以下のようにインクリメントされる。例示的なケースの診断は、検討されるリソースモジュールmの各々についての診断と、検討される複数リソースの各グループについての診断を含む。上述された単一障害ケースと同様に、障害確率に関して、すべてのリソースが評価される必要はなく、同様に、障害確率の推定において、すべての可能な診断(評価されるリソースの組合せ)が検討される必要はない。複数障害の例示的な実施では、複数の一意的な診断dが、評価のためにエンジン40によって確立され、評価において、少なくとも1つの診断は、ただ1つのリソースmを含み、少なくとも1つの診断は、少なくとも2つのリソースmを含み、1つの診断は、障害なしのケースを表す。
dの不良モジュールを含む失敗した計画では、カウント値d11がインクリメントされ、成功した計画がdの不良モジュールを含む場合は、d10がインクリメントされる。確率p(良好|d)およびp(不良|d)は今では、単一間欠的障害ケースと同じ方法で、直接計算することができる。上述された単一持続的障害ケースと同様に、一般ケースでは、障害確率は、p(D|O,U)=αp(O|D,U)pt−1(D)として決定され、ここで、αは、すべての診断の事後障害確率の和が1となるように選択される。診断の事前確率p(D)を決定する際、モジュールは、以下の式(8)のように、独立に失敗すると仮定される。
したがって、計画54で使用されたすべてのリソースモジュールが診断dの良好モジュールのサブセットである場合、p(失敗|D=d,U)=0であり、p(成功|D=d,U)=1である。残りのすべてのケース(すなわち、dにおける使用モジュールのいずれかが不良である場合)では、p(成功|D=d,U)=0であり、p(失敗|D=d,U)=1である。複数持続的障害ケースの場合、上記の図8の708における確率推定は、第2の診断カウント値d10または第3の診断カウント値d01がゼロより大きい場合はその診断の現在の障害確率をゼロに設定することによって、診断のリソースの容疑を晴らすことと、それ以外の場合は診断障害確率を1/Xに設定することを含み、ここで、Xは、第2の診断カウント値d10および第3の診断カウント値d01がともにゼロである診断の数である。図18は、計画Uの観測oについての複数持続的障害ケースにおける観測関数を示している。特定のモジュールが障害を起こす事後確率は、そのモジュールが出現する診断の確率の単なる和である。
ここで、mは、リソースであり、o,...,oは、1組の観測であり、dは、その範囲が容疑候補Sからなる残りの組(それらの第3のカウント値d01はゼロである)にわたる。
複数間欠的障害
推定コンポーネント44は、以降で説明される1つ以上の手法を使用して、失敗確率を推定するように適合される。コンポーネント44はさらに、単独でまたは障害確率推定と組合せて、失敗間欠性レート(intermittency rate)を推定するように動作する。第1の確率推定手法は、カウンタ値43を利用し、CPU時間およびメモリに関して効率的であり、一方、第2の手法は、より計算集約的ではあるが、改善された精度を提供すると思われる。
複数間欠的障害ケースのカウンタ技法は、単一モジュール障害のすべての発生を候補診断dで置き換えることと、診断のために上述のカウント値43を使用することを含む。ベイズの公式の適用が、上記の複数持続的障害ケースにおけるように、障害確率p(D|O,U)=αp(O|D,U)pt−1(D)をもたらす。各暫定的診断dは、図17に示され、上述されたように、関連するカウンタ値43b d00、d01、d10、d11を有し、ここで、完全なカバーを行うためのカウンタ43bの数は、検討されるモジュール障害の最大数の指数関数である。上述された複数持続的障害ケースにおけるように、個々の診断dは一意的であり、診断の少なくとも1つは、ただ1つのリソースmを含み、診断の少なくとも1つは、2つ以上のリソースmを含み、各診断dは、各メンバリソースmへの良好または障害の一意的な割り当てを有する。
動作中、診断エンジンは、計画54がプラント20で実施され、検討される診断dについて、対応する観測56が受け取られると、診断カウンタ43bを選択的にインクリメントする。受け取られた観測56が、dの不良モジュールmを含む計画54が失敗したことを示す場合、カウント値d11がインクリメントされ、それ以外の場合、d10がインクリメントされる。カウンタ値43を使用して、推定コンポーネント44は、上記の単一間欠的障害ケースと同じ方法で、p(良好|d)およびp(不良|d)を直接計算する。図12のシステムでは、例えば、単一および二重障害をともに考慮する場合、1つの障害なしと、6つの可能な単一障害と、15の二重障害とを含む、22の可能な診断が存在する。例えば、最初に実施される計画54および観測56は、(A、B、C、D、E、F、失敗)である。この時点で、すべての残りの21の診断について、d11=1である(「障害なし」診断が失敗した)。この例示的な例では、次に実施される計画54および観測56は、(A、B、C、成功)である。診断エンジン40は、以下の15の診断、すなわち、A、B、C、AB、AC、AD、AE、AF、BC、BD、BE、BF、CD、CE、CFについて、d10をインクリメントする。図19の表590は、さらなる計画/観測(E、F、成功)、(A、B、C、D、E、F、成功)、(A、B、C、D、E、F、成功)の後の、カウント値d11およびd10を列挙している。図20の表600は、疑わしい診断の対応する事後診断確率を列挙しており、推定コンポーネント44は、上述された公式

に従って、任意の特定のコンポーネントリソースmの事後確率を推定し、ここで、dは、その範囲が容疑候補Sからなる残りの組(d01=0である容疑候補)にわたる。計画/観測(A、B、C、失敗)の後に、(D、E、F、失敗)が続く場合、単一障害ケースでは、これはエラーを生成する。以前のように、サイズが2またはより小さい候補診断について検討する。しかし、複数間欠的障害ケースでは、すべての診断について、p=0.11である。個々のコンポーネント失敗確率はすべて、p=0.33である。システムは2つの障害を含むので、確率の和は2である。
複数間欠的障害の第2の手法では、ベイズの公式の適用が、

をもたらす。障害が起きた場合にモジュールmが誤った出力を生産する確率としてp(m)が与えられると仮定すると、PD|O,Uは、以下の式によって与えられる。
推定コンポーネント44は、ベイズの公式の反復適用によって診断の事後確率を決定して、以下の式をもたらす。
第2項(すなわち、成功)は、各リソースについて(単一障害ケースにおけるように)カウンタm10を維持することによって、以下のように計算される。
第1項を計算するため、単一のカウンタi11(図17のカウンタi11 43c)が、失敗計画i(54)で利用されたモジュールmからなる各組に関連付けられ、ここで、Iは、少なくとも1回は失敗したそのような組すべてからなる集合である。その場合、第1項は、以下のように計算される。
この場合、診断エンジン40は、成功計画54のモジュールの組を保存する必要はない。複数間欠的障害確率を推定するためのこの第2の手法は、計算集約度の増大と引き換えにより良い精度を提供すると思われる。
間欠性レートの学習
上述されたように、プラント20の各リソースmは、良好または障害とすることができ、したがって、K個のモジュールのうちのゼロ個、いくつか、またはすべてが、障害を引き起こす可能性があり、したがって、プラント20の生産製品52に未知の確率qで悪影響を及ぼすことができ、ここで、良好モジュールについては、q=0であり、障害モジュールmについては、q>0である。診断エンジン40の推定コンポーネント44は、ある実施形態では、プラント20から受け取った観測56から{q;k=1,2,...,K}を推定するように動作する。この単一量qは、障害時に正しい値を出力する確率(上記のp(m))と障害を起こしている確率(上記のp(m))を組合せ、したがって、モジュールkが障害値を出力する確率を表す。以下の説明では、計画54 wが与えられた場合、以下の確率で、出力は0(無損傷)である。
ここで、gは「良好」であり、この確率は、計画54 wによって決定される。この例における出力は、関与するすべてのモジュールmが正しく挙動する場合に良好となると考えられ、したがって、確率gは、積形式をとる。以下のように決定される確率で、出力は1(損傷)である。
観測56の列の場合、観測尤度(observation likelihood)は、

である。観測56は、関連する計画54、例えば、グループwに基づいてグループ化することができ、ここで、すべての観測は、計画54 wの実施から得られる。観測尤度は、

のように、または等価的に

のように決定される。
計画wが使用される場合に良好出力のカウントおよび不良出力のカウントを表すためにそれぞれcgwiおよびcbwiを使用すると、推定コンポーネント44は、以下のように勾配を計算することによって上記の観測尤度を最大化する最適な{q;k=1,2,...,K}を決定する。
ここで、cgwiおよびcbwiは、上記のカウンタ値43から決定され、qの最適値を探索するために、決定の任意の勾配降下(gradient descent)タイプが使用でき、ここで、コスト曲面(cost surface)はgwiの多項式であり、gwiはqの多項式である。
任意の与えられた計画54 wのより簡単な近似として、推定コンポーネント44は、対応する経験的成功率を以下のように計算することができる。
合計カウントcgw+cbwが十分に大きい場合、経験的成功率は、真の値gに収束する。さらに、
を、N個の独立同一分布変数(independent and identically distributed variable)の集合にわたる平均と、すなわち、

と見なすことができ、ここで、xは、gの確率で値1をとり、1−gの確率で値0をとる2値確率変数である。大数の法則(Law of Large Numbers)から、Nが増大するにつれて、平均はガウス分布に収束し、ガウス分布は、以下のような平均および分散を有する。
最小2乗公式化として、任意の計画54 wの良好な確率

は、経験的に観測されるものであり、

は、予想される観測である。

を決定し、以下の総差異(total discrepancy)



を用いて最小化するために、qの推定は、推定コンポーネント44において、最小2乗フィット(least−squares fit)として公式化することができる。
推定コンポーネント44はさらに、計画54が同じ試行カウントをもたなくても、すべての計画54を同様に扱う、加重最小2乗公式化を実施する。例えば、100回実施された計画54は、僅か数回実施された別の計画54に比べ、より信頼できる成功率を与える。しかし、最小2乗公式化は、可変の信頼度を無視し、試行(実施)回数が多い計画54により重点を置くために、推定コンポーネント44において、加重最小2乗公式化が実施できる。最小化するコストは、以下で与えられる。
ここで、Nは、計画wが実施される試行の総数であり、すなわち、N=cgw+cbwである。この場合、勾配は、以下で与えられる。
推定コンポーネント44は、他の実施形態では、最適な

を決定するために、座標降下アルゴリズム(coordinate descent algorithm)を実施する。1つを除くすべてのq値を固定し、ただ1つのqを変化させると、

を0に設定することによって、閉形式によって最適なq値が取得でき、

をもたらす。

である場合、上記の式は、

と書き直され、したがって、

となる。

は近似的に、平均が
、分散が

である、ガウシアンであるので、以下を評価することができる。
上記の加重最小2乗公式化におけるコスト関数と比較して、線形項Nは、2次差異項と類似しており、分母が欠けている。これは、g(1−g)がすべてのwについて多かれ少なかれ同じであることを仮定し、それが、より簡単な実施を提供する。
推定コンポーネント44は、単一障害ケースにおけるように、複数間欠障害のための、簡単のためqで表される、モジュール失敗の間欠性パラメータを決定するように動作する。一実施形態では、qは、単一のスカラであり(すべてのモジュールが同じ間欠性パラメータを有すると仮定する)、または代替として、ベクトルとして計算することができる(モジュールが異なる間欠性を有することを可能にする)。コンポーネント44は、観測56(O)を最も良く一致させるためにqの値を推定するように動作し、ここで、qは、決定論的未知パラメータとして扱われ、推定は、最尤推定問題として公式化される。
ここで、Oは、観測履歴、すなわち、計画54および対応する観測56である。項p(O)は、以下のように評価される。
ここで、p(D)は、最初はすべての仮説についてすべての等しい、事前確率である。観測尤度p(O|D)は、上記のp(O|D,U)であり、計画54 Uは、既知であり、このUは、表記を簡略化するために除去されている。したがって、任意の間欠性パラメータを与えた場合、推定コンポーネント44は、上記の公式によって観測尤度p(O)を評価し、空間にわたる最大p(O)の探索によって最適な推定を取得する。例示的な一例では、すべての障害モジュールが同じ間欠性パラメータを有すると仮定し、任意の計画54を与えた場合、成功または失敗を観測する確率は、以下のようになる。
ここで、指数

は、計画54 Uに関与する仮説D(診断)における不良モジュールの数を表す。任意の与えられたDおよびUについて、n(D;U)が評価され、それによって、p(O)をqの多項式関数として表現することができる。その後、推定コンポーネント44は、最適な

を探索する。図22のグラフ700に示されるように、5つのモジュールを有し、そのうちの2つが0.2の間欠性レートで障害を起こす、例示的な簡単なシステムについて、結果がシミュレートされた。曲線702、704、706は、100回、200回、および500回の試行にそれぞれ基づいて、qの関数として計算された観測尤度p(O)を示しており、間欠性推定についての最尤推定が、丸印でマークされている。グラフ700は、試行を多くすればするほど、推定されるqが潜在する真の値により近づくことを示している。例えば、500回の試行では、

である(実際の値は0.2である)。
所定のプラント20のリソースは、異なる性能レベルおよび異なるモードで動作可能とすることができ、それによって、上述された失敗確率推定技法は、障害アクション/能力/モード(これ以降では能力)と所定のモジュールリソース内の機能能力を区別するように拡張することができる。1つのモジュールの出力能力における失敗が、接続モジュールの入力能力における失敗と区別できない機械構成を設計することが可能であり、これは、区別不可能な障害を崩壊させることによって対処することができる。
1 システム、 2 モデルベース制御システム、 4 カスタマ、 6 生産システム、 8 オペレータインタフェース、 8a 診断ジョブ記述言語、 8b オペレータ定義診断ジョブ、 10 プロデューサ、 20 プラント、 21 リソース、 材料供給、 21a 供給1、 21b 供給2、 22 リソース、 マーキングエンジン、 23 出力仕上げ、 24 リソース、 双方向基板輸送/配送コンポーネント、 25 双方向基板輸送経路、 26 センサ、 28 コントローラ、 30 多目標プランナ、 32 ゴールベース計画構成、 34 出力目標、 34a 生産目標、 34b 診断目標、 36 計画DB、 38 SATソルバ、 40 診断エンジン、 42 ビリーフモデル、 43 カウント値、 44 プラントコンディション推定/更新、 45 障害確率、 46 予想情報獲得決定/更新、 49 生産ジョブ、 50 プラントモデル、 51 ジョブ&目標、 52 製品、 54 計画、 56 観測、 56a オペレータ観測、 58 コンディション、 60 診断ジョブ、 70 情報獲得データ、 100 計画空間、 102 生産計画、 104 診断計画、 106 診断値を有する生産計画。

Claims (11)

  1. 生産システム内のリソースの失敗確率を推定する方法であって、
    少なくとも1つの処理装置を用いて、生産システム内の複数のリソースの各々について4つのカウント値からなる組を維持するステップであって、各個々のリソースmの前記4つのカウント値が、
    前記リソースmが使用されて失敗した計画の数を表す第1カウント値m11と、
    前記リソースmが使用されて成功した計画の数を表す第2カウント値m10と、
    前記リソースmが使用されず、失敗した計画の数を表す第3カウント値m01と、
    前記リソースmが使用されず、成功した計画の数を表す第4カウント値m00と、を含むステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、前記生産システム内で実施される各計画について、前記計画で使用されたリソースのリストおよび前記計画の成功または失敗に基づいて、前記リソースの各々の前記カウント値のうち選択された1つをインクリメントするステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、各リソースについて、対応する1組のカウント値のうち少なくとも1つに基づいて、単一または複数の、持続的障害または間欠的障害について現在の障害確率値を推定するステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、前記リソースの前記現在の障害確率値を保存するステップと、を含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、各リソースについて、単一の持続的障害についての前記現在の障害確率値を推定するステップが、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、前記第2のカウント値m10または前記第3のカウント値m01がゼロより大きい場合、前記現在の障害確率をゼロに設定することによって、前記リソースを障害確率値の推定から外すステップと、
    それ以外の場合、前記少なくとも1つの処理装置を用いて、前記現在の障害確率を1/Xに設定するステップであって、Xは、前記第2カウント値m10及び前記第3カウント値m01が両方ともゼロである場合のリソースの数である、ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載の方法であって、各リソースについて、単一の間欠的障害についての前記現在の障害確率値を推定するステップが、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、前記第3カウント値m01がゼロより大きい場合、前記現在の障害確率をゼロに設定することによって、前記リソースを障害確率値の推定から外すステップと、
    それ以外の場合、前記少なくとも1つの処理装置を用いて、式αwp(M)に従って前記現在の障害確率を設定するステップと、
    を含み、
    ここで、αは、全ての前記リソースの事後障害確率の和が1になるように選択される値であり、
    ここで、wは、以下の式に従って決定され、
    ここで、 (M)は、事前障害確率値である、
    ことを特徴とする方法。
  4. 請求項1に記載の方法であって、複数の持続的障害について、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、評価する複数の固有の診断dを確立するステップであって、前記診断のうち少なくとも1つは、前記リソースmのうち1つを含み、前記診断のうち少なくとも1つは、前記リソースmのうち少なくとも2つを含み、各診断は、各メンバーリソースに対する良好または障害のいずれかの固有の割り当てを有する、ステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、各診断について、4つの診断カウント値からなる組を維持するステップであって、各個々の診断の前記4つの診断カウント値が、
    前記診断dの不良リソースが使用されて失敗した計画の数を表す第1診断カウント値d11と、
    前記診断dの不良リソースが使用されて成功した計画の数を表す第2診断カウント値d10と、
    前記診断dの良好リソースが使用されず、失敗した計画の数を表す第3診断カウント値d01と、
    前記診断dの良好リソースが使用されず、成功した計画の数を表す第4診断カウント値d00と、
    を含む、ステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、前記第2診断カウント値d10または前記第3診断カウント値d01がゼロより大きい場合、その診断の前記現在の障害確率をゼロに設定することによって、診断の前記リソースを障害確率値の推定から外すステップと、
    それ以外の場合、前記少なくとも1つの処理装置を用いて、現在の診断障害確率を1/Xに設定するステップであって、Xは、前記第2診断カウント値d10及び前記第3診断カウント値d01が両方ともゼロである場合のリソースの数である、ステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、評価されたリソースの前記現在の障害確率を以下の式に従って設定するステップであって、
    ここで、mは、前記リソースであり、o1,...otは、1組の観測値であり、dは、その範囲が、前記第3診断カウント値d01がゼロである障害が疑われる候補Sからなる残りの組にわたる、ステップと、
    をさらに含むことを特徴とする方法。
  5. 請求項1に記載の方法であって、各リソースについて、複数の間欠的障害について前記現在の障害確率値を推定するステップが、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、評価する複数の固有の診断dを確立するステップであって、前記診断のうち少なくとも1つは、前記リソースmのうち1つを含み、前記診断のうち少なくとも1つは、前記リソースmのうち少なくとも2つを含み、各診断は、各メンバーリソースに対する良好または障害のいずれかの固有の割り当てを有する、ステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、各診断について、4つの診断カウント値からなる組を維持するステップであって、各個々の診断の前記4つの診断カウント値が、
    前記診断dの不良リソースが使用されて失敗した計画の数を表す第1診断カウント値d11と、
    前記診断dの不良リソースが使用されて成功した計画の数を表す第2診断カウント値d10と、
    前記診断dの良好リソースが使用されず、失敗した計画の数を表す第3診断カウント値d01と、
    前記診断dの良好リソースが使用されず、成功した計画の数を表す第4診断カウント値d00と、
    を含む、ステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、前記第3診断カウント値d01がゼロである障害が疑われる残りの候補の診断のリストSを維持するステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、評価されたリソースの事後障害確率を以下の式に従って設定するステップであって、
    ここで、mは、前記リソースであり、o1,...otは、1組の観測値であり、dは、その範囲が、前記第3診断カウント値d01がゼロである障害が疑われる候補Sからなる残りの組にわたる、ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  6. 請求項1に記載の方法であって、各リソースについて、複数の間欠的障害について前記現在の障害確率値を推定するステップは、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、失敗計画iで利用されたモジュールmからなる各組に関連するカウンタ値i11を維持するステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、評価されたリソースの失敗項を前記カウンタ値i11を使用して以下の式に従って計算するステップであって、
    ここで、Iは、少なくとも1回は失敗した組からなる集合であり、mは、前記リソースであり、p(m)は、障害時にリソースmが不正な出力を生成する確率である、ステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、前記評価されたリソースの成功項を各リソースの前記カウント値m10を使用して以下の式に従って計算するステップと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて、前記評価されたリソースの事後障害確率を以下の式に従って設定するステップであって、
    ここで、O={o,...,o}は、1組の観測値であり、Uは、前記モジュールが前記観測値Oに関連する前記計画で使用されたかどうかを示す、ステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  7. 請求項1に記載の方法であって、前記方法は、さらに、前記少なくとも1つの処理装置を用いて、前記生産システムにおいてどの計画の実施前でも、前記リソースの各々についての前記現在の障害確率値を所定値に初期化するステップ、を含む方法。
  8. 請求項1に記載の方法であって、前記方法は、さらに、前記少なくとも1つの処理装置を用いて、現在の障害確率値を推定した後、各カウント値に重み付け係数を乗算するステップであって、前記重み付け係数は1未満である、ステップを、含む方法。
  9. 1つ以上の生産ゴールを達成し、生産リソースの障害状態を診断するために生産システムの動作を制御する自己診断生産制御システムであって、前記生産制御システムは、
    少なくとも1つの処理装置と、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて実施されるプランナであって、前記生産システムに動作可能に接続され、前記生産システムで実行するための計画を提供するプランナと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて実行されるプラントモデルであって、前記プランナに動作可能に接続され、前記生産システムのプラントのモデルを含むプラントモデルと、
    前記少なくとも1つの処理装置を用いて実施され、前記プランナ、生産システム及びモデルに動作可能に接続された診断エンジンであって、前記診断エンジンは、
    前記生産システムの複数のリソースの各々についての単一または複数の、持続的または間欠的障害の現在の障害確率値を含む信用モデルと、
    前記生産システムの複数のリソースの各々についての4つのカウント値からなる組を含むプラント状態推定コンポーネントであって、各個々のリソースmの前記4つのカウント値が、前記リソースmが使用されて失敗した計画の数を表す第1カウント値m11と、前記リソースmが使用されて成功した計画の数を表す第2カウント値m10と、前記リソースmが使用されず、失敗した計画の数を表す第3カウント値m01と、前記リソースmが使用されず、成功した計画の数を表す第4カウント値m00と、を含む、プラント状態推定コンポーネントと、を含み、
    前記プラント状態推定コンポーネントは、前記プラントで実行された計画で使用されたリソースのリスト及び前記計画の成功または失敗を受信し、前記生産システムで実行された各計画について、前記計画で使用されたリソースのリスト及び前記計画の成功または失敗に基づいて、前記リソースの各々のカウント値のうち選択された1つをインクリメントし、対応する1組のカウント値のうち少なくとも1つに基づいて、単一または複数の、持続的または間欠的障害についての現在の障害確率値を推定し、前記リソースの現在の障害確率値を保存する、
    ことを特徴とする生産制御システム。
  10. 請求項9に記載の生産制御システムであって、
    各リソースについて、前記プラント状態推定コンポーネントは、前記第2カウント値m10または前記第3カウント値m01がゼロより大きい場合、前記現在の障害確率をゼロに設定することにより、前記リソースを障害確率値の推定から外し、それ以外の場合、前記現在の障害確率を1/Xに設定することにより、単一の持続的障害についての前記現在の障害確率値を推定し、
    Xは、前記第2カウント値m10及び前記第3カウント値m01が両方ともゼロである場合のリソースの数である、
    ことを特徴とする生産制御システム。
  11. 請求項9に記載の生産制御システムであって、
    各リソースについて、前記プラント状態推定コンポーネントは、前記第3カウント値m01がゼロより大きい場合、前記現在の障害確率をゼロに設定することにより、前記リソースを障害確率値の推定から外し、それ以外の場合、式αwp(M)に従って前記現在の障害確率を設定することにより、単一の間欠的障害についての前記現在の障害確率値を推定し、
    ここで、αは、全ての前記リソースの事後障害確率の和が1になるように選択される値であり、
    ここで、wは、以下の式に従って決定され、
    ここで、 (M)は、事前障害確率値である、
    ことを特徴とする生産制御システム。
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