JP5265517B2 - オーディオ信号処理 - Google Patents

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Description

本開示は概してオーディ信号処理に関する。
サウンド信号は、リスニング効果の向上を提供するように処理可能である。例えば、種々の処理技術は、リスナーに対して位置決めされたり移動したりするものとしてサウンドソースを知覚させることができる。このような技術によってリスナーは、構成および性能が制限されているスピーカーを使用する場合でもシミュレーションされた3次元リスニング経験を享受することができる。
しかしながら、多数のサウンド知覚向上技術は複雑であり、相当の演算能力およびリソースをしばしば必要とする。したがって、これらの技術の使用は、演算能力およびリソースが制限されている多数の電子デバイスに適用される場合には実用的ではない。携帯電話、PDA、MP3プレーヤーなどのポータブルデバイスの多くは概してこのカテゴリに入る。
(優先権請求)
本出願は、2006年4月3日に出願され、MULTI−CHANNEL AUDIO ENHANCEMENT SYSTEMと題された米国仮特許出願第60/788,614号の優先権の利点をU.S.C第35条第119(e)項に基づいて請求するものであり、この全体は参照して本明細書に組み込まれている。
発明の概要
上記問題の少なくとも一部は、本明細書に開示されているようなオーディオ信号処理用のシステムおよび方法の種々の実施形態によって対処可能である。
一実施形態では、多数の単純なディジタルフィルタがオーディオ周波数範囲の特定部分について生成可能である。研究は、特定の周波数範囲が人の耳の位置認識性能についてとりわけ重要であるが、他の範囲は概して問題にならないことを示している。頭部伝達関数(HRTF)は、耳が異なる場所にある音を知覚する様子を特徴付ける応答関数の例である。このような応答関数の1つ以上の「位置関連」部分を選択することによって、位置認識性能が実質的に維持されるヒアリングをシミュレーションするために使用可能な比較的単純なフィルタを構築することができる。フィルタの複雑さは低減可能であるため、フィルタは、多数の望ましいオーディオ効果の基礎を形成する位置認識応答を提供する、演算能力およびリソースが制限されているデバイスで実現可能である。
本開示の一実施形態は、1組のヘッドホンのオーディオ信号を処理する方法に関し、この方法は、複数のオーディオ信号入力を受信することであって、各オーディオ信号入力はリスナーに対するサウンドソースの空間位置に関する情報を含むことと、複数のミキシングオーディオ信号を生成するために該オーディオ信号入力の2つ以上をミキシングすることと、該ミキシングオーディオ信号の各々を複数の位置フィルタに提供することであって、各フィルタはシミュレーションヒアリング応答を提供する頭部伝達関数を含むことと、該オーディオ信号入力の各々を非ミキシングオーディ信号として該複数の位置フィルタの1つ以上に通過させることであって、該ミキシングおよび非ミキシングオーディオ信号は、各オーディオ信号入力が該位置フィルタの2つ以上にミキシングおよび非ミキシング形態で提供されるように配列されていることと、該位置フィルタを該ミキシングオーディオ信号および該非ミキシングオーディオ信号に適用して複数の左チャンバフィルタリング信号および複数の右チャネルフィルタリング信号を生成することと、該複数のサウンドソースの該空間位置が1組のヘッドホンの該左右の出力チャネルから知覚可能となるように該複数の左チャネルフィルタリング信号を左オーディオ出力信号にダウンミキシングし、かつ該複数の右チャネルフィルタリング信号を右オーディオ出力チャネルにダウンミキシングすることとを含んでいる。
別の実施形態では、オーディオ信号処理方法が、リスナーに対するサウンドソースの空間位置に関する情報を含む複数のオーディオ信号を受信することと、オーディオ信号ごとに2つの対応するフィルタリング信号を生成するように各オーディオ信号に少なくとも1つのオーディオフィルタを適用することと、該フィルタリング信号をミキシングして左オーディオ出力および右オーディオ出力を生成することであって、該サウンドソースの該空間位置は該左右の出力チャネルから知覚可能であることとを含んでいる。
本開示の種々の実施形態は、各々がリスナーに対するサウンドソースの空間位置に関する情報を含む複数のオーディオ信号入力と、複数の位置フィルタであって、各オーディオ信号入力は該位置フィルタの2つ以上に提供されて少なくとも1つの右チャネルフィルタリング信号および少なくとも1つの左チャネルフィルタリング信号をオーディオ信号ごとに生成する複数の位置フィルタと、該複数のサウンドソースの該空間位置が該左右の出力チャネルから知覚可能になるように、該右チャネルフィルタリング信号を右オーディオ出力チャネルにダウンミキシングし、かつ該左チャネルフィルタリング信号を左オーディオ出力チャネルにダウンミキシングするダウンミキサーとを含むオーディオ信号処理装置を想定している。
さらに、別の実施形態では、オーディオ信号処理装置は、リスナーに対するサウンドソースの空間位置に関する情報を含むオーディオ信号を受信する手段と、シミュレーションヒアリング応答を提供する頭部伝達関数を含む少なくとも1つのオーディオフィルタを選択する手段と、2つの対応するフィルタリング信号を生成するように該少なくとも1つのオーディオフィルタを該オーディオ信号に適用する手段であって、該フィルタリング信号の各々は該サウンドソースに適用された該頭部伝達関数のシミュレーション効果を有する手段と、該サウンドソースの該空間位置が各チャネルから知覚可能になるように、該フィルタリング信号の一方を左オーディオチャネルに、もう一方のフィルタリング信号を右オーディオチャネルに提供する手段とを含んでいる。
本発明の教示のこれらおよび他の態様、利点および新規の特徴が以下の詳細な説明を読み、かつ添付の図面を参照することによってより明らかになるであろう。図面において、同様の要素は同様の参照番号を有している。
詳細な説明
本開示は概してオーディオ信号処理技術に関する。一部の実施形態では、本開示の種々の特徴および技術はオーディオまたはオーディオ/ビジュアルデバイスで実現可能である。本明細書に説明されているように、本開示の種々の特徴によってサウンド信号の効率的な処理が可能になるため、一部の用途では、実際の位置サウンドイメージングは信号処理リソースが小さい場合でも達成可能である。したがって、一部の実施形態では、リスナーへの実際の影響があるサウンドは、演算能力が制限されることがある携帯デバイスなどのポータブルデバイスによって出力可能である。本明細書に開示されている種々の特徴および概念はポータブルデバイスでの実現に制限されないが、サウンド信号を処理する多様な電子デバイスで実現可能である点が理解されるであろう。
図1は、ヘッドホン124などの2スピーカーデバイスからのサウンドをリスナー102が聞いている例示的状況120を示している。位置オーディオエンジン104は、ヘッドホンへの信号122を生成および提供するものとして図示されている。本例示的具現化において、リスナー102によって知覚されたサウンドは、リスナー102に対する略固定位置の複数のサウンドソースから入ってくるものとして知覚される。例えば、サラウンドサウンド効果は、サウンドソース126(本例では5個であるが、他の個数および構成も可能である)が特定の位置にあるようにみせることによって生成可能である。種々の実現における特定のサウンドもまた、リスナー102に対して移動しているようにみえることもある。
一部の実施形態では、(例えばスクリーンからの)対応するビジュアル知覚と組み合わされたこのようなオーディオ知覚は有効かつ強力な知覚効果をリスナーに提供可能である。したがって、例えば、サラウンドサウンド効果は、ヘッドホンやスピーカーなどを介して携帯デバイスを聞いているリスナーに対して生成されることが可能である。位置オーディオエンジン104の種々の実施形態および特徴についてさらに詳細に後述する。
図2は、入力信号132を受信し、かつ出力信号134を生成する位置オーディオエンジン130のブロック図を示している。本明細書に説明されているような特徴を備えるこのような信号処理は多数の方法で実現可能である。非制限的例において、位置オーディオエンジン130の機能性の一部または全部が、ソフトウェアアプリケーションとして、あるいは電子デバイスにおけるオペレーティングシステムとマルチメディアアプリケーション間のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)として実現可能である。別の非制限的例において、エンジン130の機能性の一部または全部が(例えば、データファイルやストリーミングデータにおける)ソースデータに内蔵されてもよい。
他の構成も可能である。例えば、本開示の種々の概念および特徴は、アナログシステムでの信号処理について実現可能である。このようなシステムでは、位置オーディオエンジン130における種々のフィルタのアナログ類似物が、本明細書に説明されている種々の技術と同様に位置関連情報に基づいて構成可能である。したがって、本開示の種々の概念および特徴はディジタルシステムに制限されない点が理解されるであろう。
図3は、位置オーディオエンジン130に関する入力および出力モードの一実施形態を示している。位置オーディオエンジン130は、様々な入力を受信し、かつ様々な出力を生成する種々の構成で示されている。入力はデコーダー142およびチャネルデコーダー144a、146および148によって提供される。
デコーダー142は、比較的少数のオーディオチャネル入力141を復号して比較的多数のオーディオチャネル出力143を提供するコンポーネントである。この例示的実施形態では、デコーダー142は左右のオーディオチャネル入力141を受信して、6つのオーディオチャネル出力143を位置オーディオエンジン130に提供する。オーディオチャネル出力143はサラウンドサウンドチャネルに対応することもある。オーディオチャネル入力141は、例えば、Circle Surround 5.1エンコードソース、Dolby Surroundエンコードソース、(オリジナルオーディオ、MP3オーディオ、RealAudio、WMAオーディオなどとして符号化された)従来の2チャネルステレオソースおよび/または単チャネルモノラルソースを含むことができる。
一実施形態では、デコーダー142はCircle Surround 5.1用のデコーダーである。Circle Surround 5.1(CS5.1)技術は、全体を参照して本明細書に組み込まれている「5−2−5 MATRIX SYTEM」と題された米国特許第5,771,295号(‘259特許)に開示されているように、マルチチャネルオーディオ配信技術としての使用に適合可能である。CS5.1は、オーディオの2つのチャネルで5.1高品質チャネルのマトリクス符号化を可能にする。これら2つのチャネルは次いで、使用可能な一般的な圧縮スキーム(Mp3、RealAudio、WMAなど)のいずれかを使用して、あるいは代替的には圧縮スキームを使用せずに、デコーダー142に効率的に送信可能である。デコーダー142は2つのチャネルからのフルマルチチャネルオーディオ出力を復号するために使用可能であり、このチャネルは一実施形態ではインターネットでストリーミングされる。CS5.1システムは、5つのチャネルは2つのチャネルに符号化されて、この2つのチャネルは5つのチャネルに再度復号化されるため、‘259特許では5−2−5システムと称される。「CS5.1」で使用されているような「5.1」設計は通常5つのチャネル(例えば、左、右、中央、(左サラウンドとも称される)左後方、(右サラウンドとも称される)右後方)、およびこれら5つのチャネルから導出される任意のサブウーファーチャネルのことをいう。
‘259特許はハードウェア関連用語および図面を使用してCS5.1システムについて説明しているが、当業者は、信号処理システムや、さらにはソフトウェアで実現される信号処理システムのハードウェア指向説明は当業界においては一般的であり、便宜的であり、かつ信号処理アルゴリズムの明確な開示を効率的に提供することを認識するであろう。当業者は、‘259特許に説明されているCS5.1システムは、説明されているハードウェアの動作を模倣するディジタル信号処理アルゴリズムを使用してソフトウェアで実現可能であることを認識するであろう。
マルチチャネルオーディオ信号を符号化するCS5.1技術の使用は、後方互換性がありかつ完全アップグレード可能な配信システムを生成する。例えば、CS5.1デコーダーとして実現されるデコーダー142は任意のオーディオソースからマルチチャネル出力を生成可能であるため、オーディオソースのオリジナルフォーマットは、Dolby Surround、従来のステレオまたはモノラルソースを含む多様な符号化および非符号化ソースフォーマットを含むことができる。CS5.1技術がインターネットでオーディオ信号をストリーミングするのに使用される場合、CS5.1は、インターネットオーディオストリーミングを実行するウェブサイト開発者と、インターネットでオーディオ信号を受信するリスナーの両方に対してシームレスアーキテクチャを生成する。ウェブサイト開発者がクライアントサイドでさらに高品質のオーディオ経験を望む場合、オーディオソースはストリーミング前にまずCS5.1で符号化されることが可能である。CS5.1復号システムは次いで、最適オーディオ経験を提供する全帯域幅オーディオの5.1チャネルを生成する。
CS5.1デコーダーから導出されるサラウンドチャネルは、他の使用可能なシステムと比較してより高品質のものである。Dolby ProLogicシステムにおけるサラウンドチャネルの帯域幅は7kHzモノラルに制限されるが、CS5.1は、送信媒体の帯域幅によってのみ制限されるステレオサラウンドチャネルを提供する。
チャネルデコーダー144、146および148は、サウンドの複数のチャネルを提供するサラウンドサウンドデコーダーの種々の具現化である。例えば、チャネルデコーダー144は5.1サラウンドサウンドチャネルを提供する。5.1の「5」は通常左、右、中央、左サラウンドおよび右サラウンドのチャネルのことをいう。5.1の「1」は通常サブウーファーのことをいう。したがって、5.1チャネルデコーダー144は位置オーディオエンジン130に6つの入力を提供する。同様に、6.1チャネルデコーダー146は位置オーディオエンジン130に7つのチャネルを提供して、中央サラウンドチャネルが追加される。中央サラウンドチャネルの代わりに、7.1チャネルデコーダー148は左後方および右後方チャネルを追加することによって、位置オーディオエンジンに8つのチャネルを提供することができる。例えば3.0、4.0、4.1、10.2または22.2を含む、図示されている実施形態に示されているよりも多数または少数のチャネルが位置オーディオエンジン130に提供されてもよい。
位置オーディオエンジン130は2つの出力150を提供し、これらは左右のヘッドホンスピーカーに対応する。しかしながら、スピーカーに送信されたサウンドは、入力チャネル数に対応する仮想スピーカー位置から位置オーディオエンジンに130に入ってくるものとしてリスナーに知覚される。多数の具現化において、サブウーファーのサウンド位置は人の耳には識別不可能である。したがって、例えば、5.1チャネルデコーダーが位置オーディオエンジン130に入力を提供するために使用される場合、リスナーは、リスナーに対する略固定位置で最大5つのサウンドソースを知覚するであろう。
図4は、位置オーディオエンジン130のもう1つのブロック図を示している。位置オーディオエンジン130は、チャネルデコーダーによって提供可能な入力180を受信する。同様に、位置オーディオエンジン130は、左出力192および右出力194を含む出力190を提供する。
入力180は位置オーディオエンジン130内のプレミキサー182に提供される。プレミキサー182は、加算ブロック、利得ブロックおよび遅延ブロックを含むようにハードウェアまたはソフトウェアで実現されてもよい。プレミキサー182は入力180のうちの1つ以上をミキシングして、ミキシング入力184を1つ以上の位置フィルタ186に提供する。代替実施形態では、プレミキサー182は、非ミキシング形態の特定の入力180を位置フィルタ186のうちの1つ以上に直接渡す。さらに別の実施形態では、入力180のうちのいくつかはプレミキサー182を介して渡され、プレミキサー182をバイパスして、位置フィルタ186に直接提供される入力180もある。プレミキサーに関するより詳細な例は図6〜8で後述する。
図示されている位置フィルタ186は、信号処理機能を実行するコンポーネントである。種々の実施形態の位置フィルタ186はプレミキシング出力186をフィルタリングして、入力180の数に対応する仮想スピーカー位置から入ってくるものとしてリスナーに知覚されるサウンドを提供する。
位置フィルタ186は種々の方法で実現可能である。例えば、位置フィルタ186はアナログまたはディジタル回路、ソフトウェア、ファームウェアなどを備えてもよい。位置フィルタ186はまた、パッシブまたはアクティブ、離散時間(例えば、サンプリング)または連続時間、線形または非線形、無限インパルス応答(IIR)または有限インパルス応答(FIR)、あるいは上記これらの組み合わせであってもよい。加えて、位置フィルタ186は、多様な方法で実現される伝達関数を有することもある。例えば、位置フィルタ186は、Butterworthフィルタ、Chebyshevフィルタ、Besselフィルタ、楕円フィルタとして、あるいは別のタイプのフィルタとして実現可能である。
位置フィルタ186は、2つ、3つまたはこれ以上のフィルタの組み合わせから形成されてもよく、この例については後述する。加えて、位置オーディオエンジン130に含まれている位置フィルタ186の数は、様々な数のプレミキシング出力184をフィルタリングするように変更可能である。代替的に、位置オーディオエンジン130は、様々な数のプレミキシング出力184をフィルタリングする一定数の位置フィルタ186を含む。
一実施形態では、位置フィルタ186は、全体を参照して本明細書に組み込まれている「Systems and Methods for Audio Processing」と題された米国特許出願第11/531,624号に説明されているHRTFなどの位置関連情報に基づいて構成された頭部伝達関数(HRTF)である。説明目的で、「位置関連」とは、サウンドソース位置識別がとりわけ鋭いものである人間のヒアリング応答スペクトル(例えば、周波数応答スペクトル)の一部を意味している。HRTFは人間のヒアリング応答スペクトルの一例である。研究(例えば、E.A.Macperson,Journal of the Acoustical Society of America,101,3105,1997による「A comparison of spectral correlation and local feature−matching models of pinna cue processing」)は、人間のリスナーは、サウンドがどこから入ってくるのかを区別するためにHRTF情報全部を処理するわけではないことを示している。反対に、この研究は、HRTFにおける特定の特徴に焦点を当てているようである。例えば、4KHzの周波数におけるローカル特徴整合および勾配相関は、サウンド方向認識にはとりわけ重要であると思われるが、HRTFの他の部分は概して問題とされない。
種々の実施形態の位置フィルタ186は線形フィルタである。線形性は、入力のフィルタリング合計がフィルタリング入力の合計に等しいことを提供する。したがって、ある具現化では、プレミキサー182は位置オーディオエンジン130に含まれていない。むしろ、1つ以上の位置フィルタ186の出力は、プレミキサー182と同じまたはほぼ同じ結果を達成するように結合される。プレミキサー182はまた、他の実施形態では、位置フィルタ186の出力の結合に加えて含まれることもある。
位置フィルタ186はフィルタリング出力をダウンミキサー188に提供する。プレミキサー182のように、ダウンミキサー188は1つ以上の加算ブロック、利得ブロックまたはこれら両方を含んでいる。加えて、ダウンミキサー188は遅延ブロックおよびリバーブブロックを含むこともある。ダウンミキサー188はアナログまたはディジタルのハードウェアまたはソフトウェアで実現可能である。種々の実施形態では、ダウンミキサー188はフィルタリング出力を2つの出力信号190に結合する。代替実施形態では、ダウンミキサー188はより少数または多数の出力信号190を提供する。
図5は、リスナー102がヘッドホン124からのサウンドを聞いている例示的状況120に類似の例示的状況200を図示している。ヘッドホン124におけるサラウンドサウンド効果は位置フィルタリングによってシミュレーションされる(シミュレーションされた仮想スピーカー210によって図示されている)。オーディオデバイス(図示せず)からヘッドホン124に提供される出力信号214は、リスナー102に、ヘッドホン124の左右のスピーカーのみを聞いている間にサラウンドサウンド効果を体験させることができる。
例示的サラウンドサウンド構成200について、位置フィルタリングは、(例えば、5.1サラウンドデコーダーの5つのチャネルからの)5つのサウンドソースを処理するように構成可能である。(例えば、5つの仮想スピーカー210の)サウンドソースの位置に関する情報が、一部の実施形態では、図4の位置フィルタ186によって提供される。
具体的実現において、2つの位置フィルタが各入力180に用いられる。結果として、この実現において、2つの位置フィルタが仮想スピーカー210ごとに使用される。一実施形態では、2つの位置フィルタの一方は左耳で知覚されるサウンドに対応しており、もう一方は右耳で知覚されるサウンドに対応している。したがって、図5は、各仮想スピーカー210から延びる破線222、224を図示している。破線222は仮想スピーカー210からリスナーの左耳232に提供されるサウンドを示しており、破線224は右耳234に提供されるサウンドを示している。実際のスピーカーは普通両耳で聞かれるものであるため、この対機構の特定の実施形態はシミュレーションされた仮想スピーカー位置のリアリズムを高める。
図6〜8は位置オーディオエンジンのより詳細な例示的実施形態を示している。具体的には、図6は、5.1チャネルサラウンドシステムで使用可能な位置オーディオエンジン300を図示している。図7は、6.1チャネルサラウンドシステムで使用可能な位置オーディオエンジン400を図示している。同様に、図8は、7.1チャネルサラウンドシステムで使用可能な位置オーディオエンジン500を図示している。図6〜8に示されている位置オーディオエンジン300、400および500の種々のブロックはハードウェアコンポーネント、ソフトウェアコンポーネントまたはこれらの組み合わせとして実現可能である。特定の実施形態では、図6〜8のうちの1つ以上はオーディオ信号処理方法を示している。
図6に戻ると、位置オーディオエンジン300はマルチチャネルデコーダー302から入力304を受信する。図示されている実施形態では、6つの入力304が提供され、マルチチャネルデコーダー302は5.1チャネルデコーダーである。入力304は、左、中央、右、サブウーファー、左サラウンドおよび右サラウンドスピーカーを含む、5.1サラウンドサウンドシステムにおける異なるスピーカー位置に対応する。
入力304は入力利得バンク306に提供される。図示されている実施形態では、入力利得バンク306は入力304を−6dB(デシベル)減衰する。入力304の減衰は追加ヘッドルームを提供し、これは、後の信号処理について圧縮や歪みもなくより高い可能な信号レベルである。入力利得バンク304は左出力314と、中央出力316と、右出力318と、サブウーファー出力320と、左サラウンド出力322と右サラウンド出力324とを提供する。
プレミキサー308は入力利得バンク306から出力を受信する。プレミキサー308は加算器310、312を含んでいる。図示されている実施形態では、プレミキサー308は加算器310を介して中央出力316を左出力314と結合させて、左中央出力326を生成する。同様に、プレミキサー308は加算器312を介して中央出力316を右出力318と結合させて、右中央出力328を生成する。好都合なことに、中央出力316を左右の出力314、318とプレミキシングすることによって、プレミキサー308は左、中央および右のサウンドをブレンドする。結果として、これらのサウンドは、中央チャネルへの追加処理なく、それぞれ仮想的な左、中央または右のスピーカーから入ってくるものとしてより正確に知覚可能である。しかしながら、図示されている実施形態では、プレミキサー308はサブウーファー、左サラウンドおよび右サラウンドの出力320、322、324をミキシングしない。代替的に、プレミキサー308は、これらの出力320、322、324のうちの1つ以上の何らかのミキシングを実行する。
プレミキサー308は出力のうちの少なくともいくつかを1つ以上の位置フィルタ330に提供している。具体的には、左中央出力326が左前方位置フィルタ332に提供され、左出力314が右前方位置フィルタ334に提供される。右出力318は左前方位置フィルタ336に提供され、右中央出力328は右前方位置フィルタ338に提供される。同様に、左サラウンド出力322は左後方位置フィルタ340および右後方位置フィルタ342の両方に提供され、右サラウンド出力324は左後方位置フィルタ344および右後方位置フィルタ346の両方に提供される。対照的に、サブウーファー出力320は、図示されている実施形態では、位置フィルタ330に提供されないが、サブウーファー出力320は、代替的具現化では、位置フィルタ330に提供されることもある。
位置フィルタ330は、仮想スピーカー位置をシミュレーションするために対で結合されてもよい。1対の位置フィルタ330内で、一方の位置フィルタ330はリスナーの左耳で聞かれる仮想スピーカー位置を表しており、もう一方の位置フィルタ330は右耳で聞かれる仮想スピーカー位置を表している。実際のスピーカーは普通両耳で聞かれるものであるため、この対機構の特定の実施形態は、シミュレーションされた仮想スピーカー位置のリアリズムを高める。
具体的な位置フィルタ330の対に戻ると、左前方位置フィルタ332および右前方位置フィルタ334は仮想左前方スピーカーに対応している。左前方位置フィルタ336および右前方位置フィルタ338は仮想右前方スピーカーに対応している。左前方位置フィルタ332、336は仮想前方スピーカーの左チャネルに対応しており、右前方位置フィルタ334、338は仮想前方スピーカーの右チャネルに対応する。同様に、左後方位置フィルタ340および右後方位置フィルタ342は左サラウンド仮想スピーカーに対応しており、左後方位置フィルタ344および右後方位置フィルタ346は右サラウンド仮想スピーカーに対応している。左後方位置フィルタ340、344および右後方位置フィルタ342、346はそれぞれ、仮想の左および右のサラウンドスピーカー位置の左および右のチャネルに対応している。
左前方位置フィルタ332および右前方位置フィルタ338が仮想中央スピーカーからの左および右のチャネルに対応するように、中央出力316は左および右の出力314、318とミキシングされる。結果として、左前方および右前方の位置フィルタ332、338は、複数の対の仮想スピーカー位置を生成するために使用される。結果として、10個の位置フィルタ330を使用して5つの仮想スピーカーを表すのではなく、位置オーディオエンジン300は8個の位置フィルタ330を用いる。個別位置フィルタ330は、代替実施形態では、中央仮想スピーカー位置に使用可能である。
位置フィルタ330の出力350はダウンミキサー360に提供される。ダウンミキサー188は利得ブロック362、363、368、370と、加算器364、366、372と、残響コンポーネント374とを含んでいる。ダウンミキサー188の種々のコンポーネントはフィルタリング出力350を、左チャネル出力380および右チャネル出力382を含む2つの出力にミキシングする。
出力350は利得ブロック362を通過する。利得ブロック362は左右のチャネルを別個に調整して、存在する可能性があり、かつ位置フィルタ330のうちの1つ以上を適用することによっては説明されない任意の両耳間強度差(IID)を説明する。一実施形態では、種々の利得ブロック362は、IIDを補償するために異なる値を有することがある。IIDについて説明するためのこの調整は、サウンドソースが、リスナーに対して左右いずれのスピーカー位置にあるかを判断することを含んでいる。この調整はさらに、サウンドソースと反対側にある左または右のフィルタリング信号をより弱い信号として割り当てることを含んでいる。
種々の利得ブロック362は加算器364に出力を供給する。加算器364aは左前方位置フィルタ332、336の利得出力を結合して、各仮想前方スピーカーから左チャネル出力を生成する。加算器364bは同様に右前方位置フィルタ334、338の利得出力を結合して、各仮想前方スピーカーから右チャネル出力を生成する。加算器364cおよび364dは同様に、それぞれ左サラウンドおよび右サラウンドの仮想スピーカーからの左および右の出力に対応する利得位置フィルタ出力を結合する。
加算器366aは左前方位置フィルタ332、336の利得出力を左サラウンド位置フィルタ340、344の利得出力と結合して、左チャネル信号367aを生成する。加算器366bは右前方位置フィルタ334、338の利得出力を右サラウンド位置フィルタ342、346の利得出力と結合して、右チャネル信号367bを生成する。
左右のチャネル信号367a、367bは残響コンポーネント374によってさらに処理されて、出力信号367a、367bに残響効果を提供する。残響コンポーネント374は、頭部からサウンドイメージを移動させるという効果を高め、かつ3D空間のサウンドイメージをさらに空間化するために、種々の具現化で使用される。左右のチャネル信号367a、367bは次いで、値1−G1を有する利得ブロック370a、370bを乗算される。平行して、左右のチャネル信号367a、367bは、値G1お有する利得ブロック368bが乗算される。この後、利得ブロック368a、368bおよび利得ブロック370a、370bの出力は加算器372a、372bで結合されて、左チャネル出力380および右チャネル出力382を生成する。
したがって、種々の実施形態の位置オーディオエンジン300はサラウンドサウンドシステムに対応する複数の入力を受信し、この入力をフィルタリングおよび結合してサウンドの2つのチャネルを提供する。種々の実施形態の位置オーディオエンジン300はしたがって、ヘッドホンや他の2スピーカーリスニングデバイスのリスニング経験を高める。
図7を参照すると、6.1チャネルサラウンドシステムで使用可能な位置オーディオエンジン400が示されている。6.1チャネルサラウンドシステムの一具現化において、5.1サラウンドシステムのチャネルの全てが含まれており、また追加中央サラウンドチャネルが含まれている。したがって、位置オーディオエンジン400は、5.1サラウンドシステムの左、右、中央、左サラウンドおよび右のサラウンドチャネルに対応する位置オーディオエンジン300のコンポーネントの多くを含んでいる。例えば、位置オーディオエンジン400はプレミキサー408と、位置フィルタ430とダウンミキサー460とを含んでいる。
一実施形態のプレミキサー408は図6のプレミキサー308に類似している。プレミキサー308によって実行される機能に加えて、プレミキサー408は加算器402、404を含んでいる。図6のプレミキサー308に提供された出力に加えて、プレミキサー408は、利得中央サラウンドチャネルに対応する中央サラウンド出力410を受信する。
プレミキサー408は、加算器402を介して中央サラウンド出力410を左サラウンド出力332と結合して、左サラウンド中央出力432を生成する。同様に、プレミキサー408は加算器404を介して中央サラウンド出力410を右サラウンド出力324と結合して、右サラウンド中央出力434を生成する。好都合なことに、中央サラウンド出力410を左右のサラウンド出力322、324とプレミキシングすることによって、プレミキサー408は左、中央および右のサラウンドサウンドをブレンドする。結果として、これらのサウンドは、中央サラウンドへの追加処理なく、それぞれ仮想の左、中央または右のサラウンドスピーカーから入ってくるものとしてより正確に知覚可能である。
位置フィルタ430に戻ると、位置フィルタ430のうちの一部または全部は、図6に示されている位置フィルタ330と同じまたは実質的に同じである。代替的に、位置フィルタ430のいくつかは位置フィルタ330と異なる場合もある。位置フィルタ430のいくつかは、しかしながら、追加中央サラウンド出力410も処理する。図示されている実施形態では、中央サラウンド出力410は左右のサラウンド出力322、324とミキシングされて、左サラウンド位置フィルタ440および右サラウンド位置フィルタ448に提供される。これらのフィルタ440、448はまた、左右のサラウンド出力322、324をフィルタリングするために使用される。結果として、左右のサラウンド位置フィルタ440、448は、複数の対の仮想スピーカー位置を生成するために使用される。
結果として、12個の位置フィルタ430を使用して6個の仮想スピーカーを表すのではなく、位置オーディオエンジン400は8個の位置フィルタ430を用いる。個別位置フィルタ430は、しかしながら、代替実施形態では中央および中央サラウンド仮想スピーカー位置の両方に使用されてもよい。
種々の位置フィルタ430はフィルタリング出力450をダウンミキサー460に提供する。図示されている実施形態のダウンミキサー460は、上記図6に説明されているダウンミキサー360と同じコンポーネントを含んでいる。ダウンミキサー360によって実行される機能に加えて、ダウンミキサー460は、フィルタリング中央サラウンド出力を左右のチャネル信号367a、367bの両方にミキシングする。
図8において、7.1チャネルサラウンドシステムで使用可能な位置オーディオエンジン500が示されている。7.1チャネルサラウンドシステムの一具現化において、5.1サラウンドシステムのチャネルの全てが含まれており、またさらなる左後方および右後方のチャネルが含まれている。したがって、位置オーディオエンジン500は、5.1サラウンドシステムのチャネル、つまり左、右、中央、左サラウンドおよび右サラウンドのチャネルに対応する位置オーディオエンジン300のコンポーネントの多くを含んでいる。例えば、位置オーディオエンジン500はプレミキサー508と、位置フィルタ530とダウンミキサー560とを含んでいる。
一実施形態のプレミキサー508は図6のプレミキサー308に類似している。プレミキサー308によって実行される機能に加えて、プレミキサー508は遅延ブロック506と、利得ブロック514と加算器520とを含んでいる。図6のプレミキサーに提供される出力に加えて、プレミキサー508は、利得左後方および右後方チャネルにそれぞれ対応する左後方出力502および右後方出力504を受信する。
遅延ブロック506は、遅延信号を利得ブロック514に提供するコンポーネントである。遅延ブロック560は入力利得バンク306から出力信号を受信する。具体的には、左サラウンド出力322は遅延ブロック506aに提供され、左後方出力502は遅延ブロック506bに提供され、右後方出力504は遅延ブロック506dに提供され、右サラウンド出力324は遅延ブロック506cに提供される。種々の遅延ブロック506は、リスナーに対する3D空間における仮想スピーカーの空間位置に基づいて両耳間時間差(ITD)をシミュレーションするために使用される。
遅延ブロック506は遅延出力信号322、324、502、504を利得ブロック514に提供する。具体的には、左サラウンド出力322は利得ブロック514aに提供され、左後方出力502は利得ブロック514bおよび514cに提供され、右後方出力504は利得ブロック514eおよび514fに提供され、右サラウンド出力324は利得ブロック514dに提供される。利得ブロック514は、3D空間において異なる位置に配置されている仮想サラウンドおよび後方スピーカーからのIIDを調整するために使用される。
この後、利得ブロック514は利得出力信号322、324、502、504を加算器520に提供する。加算器520aは遅延左サラウンド出力322を遅延左後方出力502とミキシングする。加算器520bは左サウンド出力322を左後方出力502とミキシングする。加算器520cは右サラウンド出力324を右後方出力504とミキシングする。最後に、加算器520dは遅延右サラウンド出力324を遅延右後方出力504とミキシングする。
加算器520は結合出力を位置フィルタ540、542、546および548に提供する。図示されている実施形態の位置フィルタの一部または全部は図6に示されている位置フィルタ330と同じまたは実質的に同じである。代替的に、位置フィルタ530のいくつかは位置フィルタ330と異なることもある。位置フィルタ530のいくつかは、しかしながら、加算器520から受信された遅延および非遅延の左右の後方出力502、504を処理する。図示されている実施形態では、ミキシングされた遅延左サラウンド出力322および遅延左後方出力502は右後方位置フィルタ540に提供される。ミキシングされた遅延右サラウンド出力324および遅延右後方出力504は左後方位置フィルタ548に提供される。同様に、ミキシングされた左サラウンド出力322および左後方出力502は左後方位置フィルタ542に提供され、ミキシングされた右サラウンド出力324および右後方出力504は右後方位置フィルタ546に提供される。
4つの出力信号322、324、502、504の各々はしたがって、4つの位置フィルタ540、542、546、548のうちの1つに2回提供される。結果として、これらの位置フィルタ540、542、546、548は、複数の対の仮想スピーカー位置を生成するために使用される。したがって、14個の位置フィルタ530を使用して7個の仮想スピーカーを表すのではなく、位置オーディオエンジン500は8個の位置フィルタ530を用いる。個別位置フィルタ530は、しかしながら、代替実施形態において左後方および右後方の仮想スピーカー位置に使用されてもよい。
種々の位置フィルタ530はフィルタリング出力550をダウンミキサー560に提供する。図示されている実施形態のダウンミキサー560は、上記図6に説明されているダウンミキサー360と同じコンポーネントを含んでいる。ダウンミキサー360によって実行される機能に加えて、ダウンミキサー560はフィルタリングされた中央サラウンド出力を左右のチャネル信号367a、367bの両方にミキシングする。
図9〜12は、位置オーディオエンジン300、400および500の位置フィルタ330、430、530のより具体的な実施形態を図示している。位置フィルタ(332,334,336,338,340,342,344,346,440,442,446,448,540,542,546,548)は3つの個別コンポーネントフィルタ610(610a,610b,610cまたは610dとひとまとめとして称する)それぞれ含むものとして示されており、これらのフィルタは加算器605において結合されて、単一の位置フィルタ形成する。図9〜12で図示されている実施形態では、12個の種々のコンポーネントフィルタ610が示されており、この12個のコンポーネントフィルタ610の種々の組み合わせは位置フィルタ生成するために使用される。12個のコンポーネントフィルタ610の例示的グラフ図は、以下の図13〜24と関連して示され、説明されている。
図9〜12は12個のコンポーネントフィルタ610の構成を示しているが、異なる構成も代替実施形態で提供可能である。例えば、12個より多数または少数のコンポーネントフィルタ610が、位置フィルタ構築するのに用いられてもよい。例えば、1つ、2つまたはこれ以上のコンポーネントフィルタ610が、位置フィルタを形成するために使用されてもよい。示されている12個のコンポーネントフィルタ610は、異なるコンポーネントフィルタ610が、示されているのとは異なる構成の位置フィルタ提供されるように、再配列されてもよい。加えて、コンポーネントフィルタ610のうちの1つ以上が1つ以上の他のフィルタと置換されてもよく、これらは本明細書に示されても説明されてもいない。他の実施形態では、位置フィルタうちの1つ以上が、コンポーネントフィルタ610の組み合わせではなくカスタムフィルタカーネルから形成される。さらに、一実施形態の図示されているコンポーネントフィルタ610は特定のHRTFから導出される。コンポーネントフィルタ610はまた、異なるHRTFから導出された他のフィルタと置換されてもよい。
示されているコンポーネントフィルタ610には、バンドストップフィルタ、バンドパスフィルタおよびハイパスフィルタを含む3つのタイプがある。加えて、図示されてはいないが、一部の実施形態ではローパスフィルタが用いられている。コンポーネントフィルタ610の特徴は、所望の位置フィルタ生成するために変更可能である。これらの特徴は、カットオフ周波数、帯域幅、振幅、減衰、位相、ロールオフ、Q係数などを含むことがある。さらに、コンポーネントフィルタ610は、コンポーネントフィルタ610のフーリエ、ラプラスまたはZ変換表記に従って単極または多極フィルタとして実現可能である。
より具体的には、バンドストップコンポーネントフィルタ610の種々の具現化は特定の周波数を阻止または減衰して、他の周波数を通過させる。特定の周波数を減衰するストップバンドの幅は、特定の周波数を強調しないように調整可能である。同様に、パスバンドは、特定の周波数を強調するように調整可能である。好都合なことに、バンドストップコンポーネントフィルタ610は、リスナーがこれらの周波数を仮想スピーカー位置と関連付けるように、サウンド周波数を成形する。
同様に、バンドパスコンポーネントフィルタ610の種々の具現化は特定の周波数を通過させ、他の周波数を減衰する。パスバンドの幅は特定の周波数を強調するように調整可能であり、ストップバンドは特定の周波数を強調しないように調整可能である。したがって、バンドストップコンポーネントフィルタ610と同様に、バンドパスコンポーネントフィルタ610は、リスナーがこれらの周波数を仮想スピーカー位置に関連付けるように、サウンド周波数を成形する。
ハイパスまたはローパスコンポーネントフィルタ610の種々の具現化はまた特定の周波数を通過させ、他の周波数を減衰する。これらのフィルタのパスバンドの幅は、特定の周波数を強調するように調整可能であり、ストップバンドは、特定の周波数を強調しないように調整可能である。ハイパスおよびローパスのコンポーネントフィルタ610はしたがって、リスナーがこれらの周波数を仮想スピーカー位置と関連付けるように、サウンド周波数を成形する。
図9の位置フィルタ330の具体例を参照すると、左前方位置フィルタ332はバンドストップフィルタ602と、バンドパスフィルタ604とハイパスフィルタ606とを含んでいる。右前方位置フィルタ334はバンドストップフィルタ608と、バンドストップフィルタ612とバンドストップフィルタ614とを含んでいる。左前方位置フィルタ336はバンドストップフィルタ608と、バンドストップフィルタ614とバンドストップフィルタ612とを含んでいる。右前方位置フィルタ338はバンドストップフィルタ612と、バンドパスフィルタ604とハイパスフィルタ606とを含んでいる。
図10の位置フィルタ330の具体例を参照すると、左後方位置フィルタ340はバンドストップフィルタ642と、バンドパスフィルタ644とバンドストップフィルタ646とを含んでいる。右後方位置フィルタ342はバンドストップフィルタ648と、バンドパスフィルタ650とバンドストップフィルタ652とを含んでいる。左後方位置フィルタ344はバンドストップ648と、バンドパスフィルタ650とバンドストップフィルタ652とを含んでいる。右後方位置フィルタ346はバンドストップフィルタ642と、バンドパスフィルタ644とバンドストップフィルタ646とを含んでいる。
図11の位置フィルタ430の具体例を参照すると、例示的左サラウンド位置フィルタ440は左後方位置フィルタ340と同じコンポーネントフィルタ610を含んでいる。右サラウンド位置フィルタ442は右後方位置フィルタ342と同じコンポーネントフィルタ610を含んでいる。同様に、左サラウンド位置フィルタ446は左後方位置フィルタ344と同じコンポーネントフィルタ610を含んでおり、右サラウンド位置フィルタ448は右後方位置フィルタ346と同じコンポーネントフィルタ610を含んでいる。
図12の位置フィルタ530の具体例を参照すると、右後方位置フィルタ540はバンドストップフィルタ648と、バンドパスフィルタ650とバンドストップフィルタ652とを含んでいる。左後方位置フィルタ542はバンドストップフィルタ642と、バンドパスフィルタ644とバンドストップフィルタ646とを含んでいる。右後方位置フィルタ546はバンドストップフィルタ642と、バンドパスフィルタ644とバンドストップフィルタ646とを含んでいる。最後に、左後方位置フィルタ548はバンドストップフィルタ648と、バンドパスフィルタ650とバンドストップフィルタ652とを含んでいる。
図13〜24は、コンポーネントフィルタ610の実施形態のグラフを示している。各例示的グラフは例示的コンポーネントフィルタに対応している。したがって、図13のグラフ702はコンポーネントフィルタ602に使用可能であり、図14のグラフ704はコンポーネントフィルタ604に使用可能であり、図24のグラフ752はコンポーネントフィルタ752に使用可能である。他の実施形態では、種々のグラフが他のグラフによって変更または転置可能であるため、種々のコンポーネントフィルタ620は再配列、置換または変更されて、異なるフィルタ特徴を提供する。
これらのグラフは対数周波数スケール840および振幅スケール850にプロットされる。位相グラフは示されていないが、一実施形態では、各図示されているグラフは対応する位相グラフを有している。異なるグラフは異なる大きさスケール850を有することもあり、サウンドの特定のコンポーネントを強調し、かつ他のコンポーネントを強調しないように、異なるフィルタは異なる振幅を有することがある点を反映している。
図示されている実施形態では、各グラフは、パスバンド820およびストップバンド830を有する軌跡810を示している。図示されているグラフのいくつかにおいて、パスバンド820およびストップバンド830はそれ程明確ではないが、これは、パスバンド820とストップバンド830間の推移がそれほど明らかではないためである。パスバンド820およびストップバンド830を含むことによって、軌跡810は、コンポーネントフィルタ610が特定の周波数を強調し、かつ他の周波数を強調しない様子をグラフ表示している。
より詳細な実施例を参照すると、図13のグラフ702は例示的バンドパスフィルタを図示している。軌跡810aは、−42〜−46dBu(0.775ボルトのRMS(二乗平均平方根)に対する電圧比のデシベル)で減衰する20Hzでのフィルタを図示している。軌跡810aは次いで、4〜5kHzで最大約0〜−2dBuに上昇してから、20kHzで約−18〜−22dBuに低下する。カットオフ周波数、例えば軌跡810aが軌跡810aの最大値以下3dBである周波数は、約2.2kHz〜2.5kHzおよび約8kHz〜9kHzに見られる。パスバンド820aはしたがって、約2.2−2.5kHz〜約8−9kHzの範囲の周波数を含んでいる。約20Hz〜2.2−2.5kHzおよび約8−9kHz〜20kHzの範囲の周波数はストップバンド830にある。
図14のグラフ704は例示的バンドストップフィルタを図示している。軌跡810bは、約175〜250Hzまで約−7〜−8dBuの大きさを有する20Hzでのフィルタを図示しており、この場合軌跡810bは約700〜800Hzで約−26〜−28dBu減衰にロールオフする。この後、軌跡810bは約2kHz〜4kHzで−7〜−8dBuに上昇し、少なくとも20kHzまでほぼ同じ大きさのままである。カットオフ周波数は約480〜520Hzおよび980〜1200Hzで見られる。パスバンド820bはしたがって、約20Hz〜480−520Hzおよび980−1200Hz〜20kHzの範囲の周波数を含んでいる。ストップバンド830bは、約480−520Hz〜980−1200kHzの範囲の周波数を含んでいる。
図15のグラフ706は例示的ハイパスフィルタを図示している。軌跡810cは、約−50dBuの値を有する約35〜40Hzでのフィルタを図示している。軌跡810cは次いで、約400〜600Hzで約−10〜−12dBuの値に上昇する。この後、軌跡810cは、少なくとも20kHzまでほぼ同じ大きさのままである。カットオフ周波数は約290〜330Hzに見られる。したがって、パスバンド820cは約290−330Hz〜20kHzの範囲の周波数を含んでおり、ストップバンド830cは約20Hz〜290−330Hzの範囲の周波数を含んでいる。
図16のグラフ708はバンドストップフィルタのもう1つの例を図示している。軌跡810dは、約60〜100Hzまで約−13〜−14dBuの大きさを有する20Hzでのフィルタを図示しており、この場合軌跡810dは約500〜550Hzで−48dBu以上の減衰にロールオフする。この後、軌跡810dは約2.5kHz〜5kHz間で−13〜−14dBuに上昇し、少なくとも20kHzまでほぼ同じ大きさのままである。カットオフ周波数は約230−270Hzおよび980−1200Hzに見られる。パスバンド820dはしたがって、約20Hz〜290−330Hzおよび980−1200Hz〜20kHzの範囲の周波数を含んでいる。ストップバンド830dは、約290−330Hz〜980−1200Hzの範囲の周波数を含んでいる。
図17のグラフ710もまた例示的バンドストップフィルタを図示している。軌跡810eは、約4〜7kHzまで約−16〜−17dBuの大きさを有する20Hzでのフィルタを図示しており、この場合軌跡810eは約10〜12kHzで−32dBu以上の減衰にロールオフする。この後、軌跡810eは約13〜16kHzで−16〜−17dBuに上昇し、少なくとも20kHzまではほぼ同じ大きさのままである。カットオフ周波数は約8.8−9.2kHzおよび12−14kHzに見られる。パスバンド820eはしたがって、約20kHz〜8.8−9.2kHzおよび12−14kHz〜20kHzの範囲の周波数を含んでいる。ストップバンド830eは、約8.8−9.2kHz〜12−14kHzの範囲の周波数を含んでいる。
図18のグラフ712はさらに別の例示的バンドストップフィルタを図示している。軌跡810fは、約500Hz〜1kHzまで約−7〜−8dBuの大きさを有する20Hzでのフィルタを図示しており、この場合軌跡810fは1.6kHz〜2kHzで約−40〜−41dBu減衰にロールオフする。この後、軌跡810fは約3kHz〜6kHzで−7〜−8dBuに上昇し、少なくとも20kHzまでほぼ同じ大きさのままである。カットオフ周波数は約480−1.5−1.8Hzおよび2.3−2.5Hzに見られる。パスバンド820fはしたがって、約20Hz〜1.5−1.8kHzおよび2.3−2.5kHz〜20kHzの範囲の周波数を含んでいる。ストップバンド830fは、約1.5−1.8kHz〜2.3−2.5kHzの範囲の周波数を含んでいる。
図19のグラフ742はもう1つの例示的バンドストップフィルタを図示している。軌跡810gは、約500Hz〜900Hzまで約−5〜−6dBuの大きさを有する20Hzでのフィルタを図示しており、この場合軌跡810gは、約1.4kHz〜1.8kHzで約−19〜−20dBu減衰にロールオフする。この後、軌跡810gは約3kHz〜5kHzで−5〜−6dBuに上昇し、少なくとも20kHzでほぼ同じ大きさのままである。カットオフ周波数は約1.4−1.6kHzおよび1.7−1.9kHzに見られる。パスバンド820gはしたがって、約20Hz〜1.4−1.6kHzおよび1.7−1.9kHz〜20kHzの範囲の周波数を含んでいる。ストップバンド830gは、約1.4−1.6Hz〜1.7−1.9kHzの範囲の周波数を含んでいる。
図20のグラフ744はさらなる例示的バンドストップフィルタを図示している。軌跡810hは、約2kHz〜4kHzまで約−5〜−6dBuの大きさを有する20Hzでのフィルタを図示しており、この場合軌跡810hは約5.5kHz〜6kHzでの約−12〜−13dBu減衰にロールオフする。この後、軌跡810hは約9kHz〜13kHzで−5〜−6dBuに上昇し、少なくとも20kHzまでほぼ同じ大きさのままである。カットオフ周波数は約5.5−5.8kHzおよび6.5−6.8kHzに見られる。パスバンド820hはしたがって、約20Hz〜5.5−5.8kHzおよび6.5−6.8kHz〜20kHzの範囲の周波数を含んでいる。ストップバンド830hは、約5.5−5.8kHz〜6.5−6.8kHzの範囲の周波数を含んでいる。
図21のグラフ746は例示的バンドパスフィルタを図示している。軌跡810iは、約−50dBuで減衰する200Hzでのフィルタを図示している。軌跡810iは、13kHz〜17kHzで最大約−4〜−6dBuに上昇してから、20kHzで約−18〜−20dBuに低下する。カットオフ周波数は約11−13kHzおよび15−17Hzの範囲の周波数を含んでいる。パスバンド820iは約11−13kHzおよび15−17Hzの範囲の周波数を含んでいる。約20Hz〜15−17kHzおよび15−17kHz〜20kHzの範囲の周波数はストップバンド830iにある。
図22のグラフ748は別の例示的バンドストップフィルタを図示している。軌跡810jは、約500kHz〜800Hzまで約−7〜−8dBuの大きさを有する20Hzでのフィルタを図示しており、この場合軌跡810jは約16kHz〜18kHzで減衰する約−40〜−41dBuにロールオフする。この後、軌跡810jは約3kHz〜5kHzで−7〜−8dBuに上昇し、少なくとも20kHzまでほぼ同じ大きさのままである。カットオフ周波数は約480−1.2−1.5kHzおよび1.8−2.1kHzに見られる。パスバンド820jはしたがって、約20Hz〜1.2−1.5lHzおよび1.8−2.1kHz〜20kHzの範囲の周波数を含んでいる。ストップバンド830jは約1.2−1.5kHz〜1.8−2.1kHzの範囲の周波数を含んでいる。
図23のグラフ750はバンドストップフィルタの別の例を図示している。軌跡810kは、約3−4kHzまで約−15〜−16dBuの大きさを有する20Hzでのフィルタを図示しており、この場合軌跡810kは約6−6.5kHzで約―43〜−44dBu減衰にロールオフする。この後、軌跡810kは約8−10kHzで−5〜−16dBuに上昇し、少なくとも20kHまでほぼ同じ大きさのままである。カットオフ周波数は約5.3−5.7kHzおよび6.8−7.2kHzに見られる。パスバンド820kはしたがって、約20Hz〜5.3−5.7Hzおよび6.8−7.2kHz〜20kHzの範囲の周波数を含んでいる。ストップバンド830kは約5.3−5.7Hz〜6.8−7.2kHzの範囲の周波数を含んでいる。
図24のグラフ752はバンドパスフィルタの最後の例を図示している。軌跡810Lは、−56〜−58dBuで減衰する400Hzでのフィルタを図示している。フィルタは、14〜17kHzで約−19〜−20dBuに上昇してから、20kHzで約−28〜−30dBuに低下する。カットオフ周波数は約11−13kHzおよび17−19kHzに見られる。パスバンド820Lは、約11−13kHz〜約17−19kHzの範囲の周波数を含んでいる。約20Hz〜11−13kHzおよび17−19kHz〜20kHzの範囲の周波数はストップバンド830Lにある。
示されている例示的実施形態では、コンポーネントフィルタ610はIIRフィルタによって実現される。一実施形態では、IIRフィルタは、重み入力および先行出力を加算する巡回フィルタである。IIRフィルタは巡回的であるため、畳み込みFIRフィルタなどの他のタイプより迅速に算出可能である。したがって、IIRフィルタのいくつかの実現は、しばしば他のデバイスに比較して処理能力が小さい携帯デバイスでオーディオ信号をより容易に処理することができる。
IIRフィルタは異なる式によって表されることが可能であり、この式は入力信号が出力信号に関連付けられる様子を定義する。二次IIRフィルタの例示的差分方程式は以下の形態を有する。
=b+an−1+bn−1+an−2+bn−2 (1)
ここで、xは入力信号であり、yは出力信号であり、bはフィードフォワードフィルタ係数であり、aはフィードバックフィルタ係数である。
上記の例示的位置オーディオエンジンのいくつかにおいて、入力信号xはコンポーネントフィルタ610への入力であり、出力信号yはコンポーネントフィルタ610への出力である。図13〜24に示されている12個の例示的コンポーネントフィルタ610の例示的フィルタ係数870は図25の表860に示されている。例示的フィルタ係数のサンプリングレートは48kHzであるが、代替的サンプリングレートが使用されてもよい。
表860に示されているフィルタ係数870はコンポーネントフィルタ610の実施形態、ひいては種々の位置フィルタ330、430、530の実施形態が仮想スピーカー位置をシミュレーションできるようにする。係数870は、異なる仮想スピーカー位置をシミュレーションしたり、特定の仮想スピーカー位置を強調または強調しないように変更されてもよい。したがって、例示的コンポーネントフィルタ610は仮想リスニング経験の向上を提供する。
図26および27は、位置フィルタリングの種々の機能性が実現可能な様子の非制限的例示的構成を示している。図26に示されている例示的システム910において、位置フィルタリングは、3Dサウンドアプリケーションプログラミングインタフェース(API)920として示されているコンポーネントによって実行可能である。このようなAPIは、オペレーティングシステム918とマルチメディアアプリケーション922間にインタフェースを提供しつつ、位置フィルタリング機能性を提供することができる。オーディオ出力コンポーネント924は次いで、スピーカーやヘッドホンなどの出力デバイスに出力信号926を提供することができる。
一実施形態では、3DサウンドAPI920の少なくとも一部はシステム910のプログラムメモリ916に常駐可能であり、またプロセッサ914のコントロールに基づくことが可能である。一実施形態では、システム910はまた、ビジュアル入力をリスナーに提供可能なディスプレイ912のコンポーネントを含むことができる。ディスプレイ912によって提供されるビジュアルキューおよびAPI920によって提供されるサウンド処理は、リスナー/視聴者へのオーディオビジュアル効果を向上させることができる。
図27は、ディスプレイコンポーネント932と、位置フィルタリング信号940をスピーカーやヘッドホンなどのデバイスに出力するオーディオ出力コンポーネント938とを含むことができるもう1つの例示的システム930を示している。一実施形態では、システム930は、位置フィルタリングに必要な少なくとも何らかの情報を有するデータ934への内部アクセスを含むことができる。例えば、種々のフィルタ係数および他の情報は、データ934から、プロセッサ936のコントロールに基づいて実行されている何らかのアプリケーション(図示せず)に提供可能である。他の構成も可能である。
本明細書に説明されているように、位置フィルタリングおよび関連処理技術の種々の特徴は、厳しい演算要件なしで実際の3次元サウンド効果の生成を可能にする。したがって、本開示の種々の特徴は、演算能力およびリソースが制限されている場合があるポータブルデバイスでの具現化にとりわけ有用である。
図28は、位置フィルタリングの種々の機能性が実現可能であるポータブルデバイスの非制限例を示している。図28は、一実施形態では、3Dオーディオ機能性956は、携帯電話950などのポータブルデバイスで実現可能であることを示している。多数の携帯電話は、ビデオディスプレイ952およびオーディオ出力954を含むことができるマルチメディア機能性を提供する。さらに、このようなデバイスは通常演算能力およびリソースが制限されている。したがって、3Dオーディオ機能性956は、携帯電話950のユーザーにリスニング経験の向上を提供することができる。
ポータブルならびに非ポータブルデバイスに対する他の具現化も可能である。
本書の説明において、種々の機能性はコンポーネントやモジュールに関して説明および図示されている。このような図示は説明目的であり、物理的な境界やパッケージ構成を必ずしも意味しているわけではない。これらのコンポーネントの機能性は単一のデバイス/ソフトウェア、個別デバイス/ソフトウェアあるいはこれらの組み合わせで実現可能である点が理解されるであろう。さらに、位置フィルタなどの所与のコンポーネントについて、この機能性は単一のデバイス/ソフトウェア、複数のデバイス/ソフトウェアあるいはこれらの組み合わせで具現化可能である。
一般的に、プロセッサは、例えば、本明細書に説明されているように動作するコンピュータ、プログラム論理、または、データおよび命令を表す他の基板構成を含むことができる点が認識されるであろう。他の実施形態では、プロセッサは、コントローラー回路、プロセッサ回路、プロセッサ、汎用シングルチップまたはマルチチップマイクロプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ、埋め込みマイクロプロセッサ、マイクロコントローラーなどを含むことができる。
さらに、一実施形態では、プログラム論理は好都合なことに1つ以上のコンポーネントとして具現化可能である点が認識されるであろう。コンポーネントは好都合なことには1つ以上のプロセッサで実行するように構成されてもよい。コンポーネントは、ソフトウェアまたはハードウェアコンポーネント、ソフトウェアモジュールなどのモジュール、オブジェクト指向ソフトウェアコンポーネント、クラスコンポーネントおよびタスクコンポーネント、プロセス方法、機能、属性、手順、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイおよび変数を含むがこれらに制限されない。
上記開示されている実施形態は、この開示されている実施形態に適用されるような本発明の基本的な新規の特徴を図示、説明および指摘しているが、示されているデバイス、システムおよび/または方法の詳細な形態の種々の省略、置換および変更は、本発明の範囲を逸脱することなく当業者によってなされてもよいことが理解されるはずである。結果として、本発明の範囲は上記説明に制限されるべきではないが、添付の請求項によって定義されるべきである。
図1は、位置オーディオエンジンが、ヘッドホンを使用するリスナーにサラウンドサウンド効果を提供可能なもう1つの例示的リスニング状況を示している。 図2は、位置オーディオエンジンの機能性の実施形態のブロック図を示している。 図3は、位置オーディオエンジンに関する入力および出力モードの実施形態のブロック図を示している。 図4は、位置オーディオエンジンの実施形態のもう1つのブロック図を示している。 図5は、位置オーディオエンジンの例示的機能性のブロック図を示している。 図6は、位置オーディオエンジンのさらなる実施形態のブロック図を示している。 図7は、位置オーディオエンジンのさらなる実施形態のブロック図を示している。 図8は、位置オーディオエンジンのさらなる実施形態のブロック図を示している。 図9は、位置オーディオエンジンの位置フィルタの実施形態のブロック図を示している。 図10は、位置オーディオエンジンの位置フィルタの実施形態のブロック図を示している。 図11は、位置オーディオエンジンの位置フィルタの実施形態のブロック図を示している。 図12は、位置オーディオエンジンの位置フィルタの実施形態のブロック図を示している。 図13は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図14は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図15は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図16は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図17は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図18は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図19は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図20は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図21は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図22は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図23は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図24は、位置オーディオエンジンのコンポーネントフィルタの実施形態のグラフ図を示している。 図25は、コンポーネントフィルタのフィルタ係数の実施形態を図示する表を示している。 図26は、位置フィルタを有する位置オーディオエンジンが実現可能なオーディオシステムの非制限的例を示している。 図27は、位置フィルタを有する位置オーディオエンジンが実現可能なオーディオシステムの非制限的例を示している。 図28は、位置フィルタを有する位置オーディオエンジンが実現可能なオーディオシステムの非制限的例を示している。

Claims (10)

  1. オーディオ信号を処理する方法であって、
    複数のオーディオ信号を受信することであって、前記オーディオ信号は、リスナーに対するサウンドソースの空間位置に関する情報を備え、前記オーディオ信号は、左右前方オーディオ信号と中央オーディオ信号と左右後方オーディオ信号とを少なくとも備えることと、
    前記左前方オーディオ信号と前記中央オーディオ信号とを結合し、左中央出力を生成することと、
    前記右前方オーディオ信号と前記中央オーディオ信号とを結合し、右中央出力を生成することと、
    第1の位置フィルタを前記左中央出力に適用して第1の出力を生成し、前記第1の位置フィルタは、第1のバンドストップフィルタ、第1のバンドパスフィルタ、第1のハイパスフィルタを具備する第1のコンポーネントフィルタから形成される、ことと、
    第2の位置フィルタを前記右中央出力に適用して第2の出力を生成し、前記第2の位置フィルタも前記第1のコンポーネントフィルタから形成される、ことと、
    第3の位置フィルタを前記左前方オーディオ信号に適用して第3の出力を生成し、前記第3の位置フィルタは、3つのバンドストップフィルタを具備する第2のコンポーネントフィルタから形成される、ことと、
    第4の位置フィルタを前記右前方オーディオ信号に適用して第4の出力を生成し、前記第4の位置フィルタも前記第2のコンポーネントフィルタから形成される、ことと、
    第5の位置フィルタを前記左後方オーディオ信号に適用して第1の左後方フィルタリング信号を生成し、前記第5の位置フィルタは、第2のバンドストップフィルタ、第のバンドパスフィルタ、第3のバンドストップフィルタを具備する第3のコンポーネントフィルタから形成される、ことと、
    第6の位置フィルタを前記左後方オーディオ信号に適用して第2の左後方フィルタリング信号を生成し、前記第5の位置フィルタは、前記第3のコンポーネントフィルタから形成される、ことと、
    第7の位置フィルタを前記右後方オーディオ信号に適用して第1の右後方フィルタリング信号を生成し、前記第7の位置フィルタは、前記第3のコンポーネントフィルタから形成される、ことと、
    第8の位置フィルタを前記右後方オーディオ信号に適用して第2の右後方フィルタリング信号を生成し、前記第8の位置フィルタは、前記第3のコンポーネントフィルタから形成される、ことと、
    前記第1の出力、前記第4の出力、前記第1の左後方フィルタリング信号、前記第1の右後方フィルタリング信号をミキシングして左オーディオ信号を生成することと、
    前記第2の出力、前記第3の出力、前記第2の左後方フィルタリング信号、前記第2の右後方フィルタリング信号をミキシングして右オーディオ信号を生成することと
    を備え、前記サウンドソースの前記空間位置は、前記右および前記左のオーディオ出力から知覚可能である、方法。
  2. 前記第1バンドパスフィルタは20Hzで−42〜−46dBuに減衰し、4〜5kHzで0〜−2dBuに上昇し、前記第2バンドパスフィルタは20kHzで−18〜−22dBuに降下する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2バンドパスフィルタは200Hzで−50dBuに減衰し、13〜17kHzで−4〜−6dBuに上昇し、前記第2バンドパスフィルタは20kHzで−18〜−22dBuに降下する、請求項1に記載の方法。
  4. 複数の前記位置フィルタは無限インパルス応答フィルタである、請求項1に記載の方法。
  5. 各オーディオ信号の前記空間位置はサラウンドサウンドシステムにおける仮想スピーカー位置を備える、請求項1に記載の方法。
  6. オーディオ信号を処理する装置であって、
    複数のオーディオ信号入力であって、各オーディオ信号入力が、リスナーに対するサウンドソースの空間位置に関する情報を備え、前記複数のオーディオ信号入力が、左右前方オーディオ信号と中央オーディオ信号と左右後方オーディオ信号とを少なくとも備える、入力と、
    前記左前方オーディオ信号と前記中央オーディオ信号とを結合して左中央出力を生成するように構成された第1の加算器と、
    前記右前方オーディオ信号と前記中央オーディオ信号とを結合して右中央出力を生成するように構成された第2の加算器と、
    複数の位置フィルタであって、前記複数のオーディオ信号入力のそれぞれが前記位置フィルタのうちの2つ以上に提供されて、オーディオ信号ごとに少なくとも1つの右チャネルフィルタリング信号および少なくとも1つの左チャネルフィルタリング信号を生成し、
    前記複数の位置フィルタは、
    前記左中央出力に適用されて第1の出力を生成し、第1のバンドストップフィルタ、第1のバンドパスフィルタ、第1のハイパスフィルタを具備する第1のコンポーネントフィルタから形成される第1の位置フィルタと、
    前記右中央出力に適用されて第2の出力を生成し、前記第1のコンポーネントフィルタからまた形成される第2の位置フィルタと、
    前記左前方オーディオ信号に適用されて第3の出力を生成し、3つのバンドストップフィルタを具備する第2のコンポーネントフィルタから形成される第3の位置フィルタと、
    前記右前方オーディオ信号に適用されて第4の出力を生成し、前記第2のコンポーネントフィルタからまた形成される第4の位置フィルタと、
    前記左後方オーディオ信号に適用されて第1の左後方フィルタリング信号を生成し、第2のバンドストップフィルタ、第のバンドパスフィルタ、第3のバンドストップフィルタを具備する第3のコンポーネントフィルタから形成される第5の位置フィルタと、
    前記左後方オーディオ信号に適用されて第2の左後方フィルタリング信号を生成し、前記第3のコンポーネントフィルタから形成される第6の位置フィルタと、
    前記右後方オーディオ信号に適用されて第1の右後方フィルタリング信号を生成し、前記第3のコンポーネントフィルタから形成される第7の位置フィルタと、
    前記右後方オーディオ信号に適用されて第2の右後方フィルタリング信号を生成し、前記第3のコンポーネントフィルタから形成される第8の位置フィルタと
    を備える、前記複数の位置フィルタと、
    ダウンミキサーであって、
    前記サウンドソースの前記空間位置が前記右および前記左のオーディオ出力から知覚可能であるように、
    前記第1の出力、前記第4の出力、前記第1の左後方フィルタリング信号、前記第1の右後方フィルタリング信号をミキシングして左オーディオ信号を生成し、
    前記第2の出力、前記第3の出力、前記第2の左後方フィルタリング信号、前記第2の右後方フィルタリング信号をミキシングして右オーディオ信号を生成する
    ように構成された前記ダウンミキサーと
    を備える装置。
  7. 前記第1バンドパスフィルタは20Hzで−42〜−46dBuに減衰し、4〜5kHzで0〜−2dBuに上昇し、前記第2バンドパスフィルタは20kHzで−18〜−22dBuに降下する、請求項6に記載の装置。
  8. 前記第2バンドパスフィルタは200Hzで−50dBuに減衰し、13〜17kHzで−4〜−6dBuに上昇し、前記第2バンドパスフィルタは20kHzで−18〜−22dBuに降下する、請求項6に記載の装置。
  9. 複数の前記位置フィルタは無限インパルス応答フィルタである、請求項6に記載の装置。
  10. 各オーディオ信号出力の前記空間位置はサラウンドサウンドシステムにおける仮想スピーカー位置を備える、請求項6に記載の装置。
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