JP5264874B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば二段圧縮機を有する冷凍装置に係わり、さらに詳しくは、二段圧縮機の中間圧部に冷媒をインジェクションする冷凍装置に関するものである。
従来の冷凍装置においては、凝縮器で凝縮された液冷媒の一部を用いて液冷媒の過冷却度を大きくするエコノマイザを利用したり、圧縮機の吐出ガス冷媒から油分離器で分離された冷凍機油を圧縮機に戻す際に、凝縮された液冷媒の一部をバイパスしてその高温の冷凍機油を冷却したりする技術が知られている。その冷凍機油や液冷媒の冷却のためにバイパスされた冷媒は、中間圧インジェクションの形で圧縮機に戻される。
油冷却側のバイパス量は、圧縮機に戻る給油温度が所定値になるように調整されるか、圧縮機の吐出ガス冷媒の温度が所定値になるように調整されるのが一般的である。また、エコノマイザは、蒸発器で利用できるエンタルピ差を拡大して冷凍サイクルの運転効率を向上させるので、熱交換量が極力大きくなるように冷媒のバイパス量が調整される。一方で、そのバイパス冷媒は、圧縮機に液冷媒が吸入されないように、所定の過熱度を確保しなければならない。
そこで、エコノマイザで液冷媒を冷却した後の一部ガス化した気液二相冷媒を油冷却に用いる冷凍装置が開示されている。これによれば、エコノマイザの冷却側を流出する冷却冷媒を過熱させる必要がなく、エコノマイザの伝熱性能を十分に発揮することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−190520号公報(第3頁、図1)
しかしながら、前述した特許文献1に記載の冷凍装置では、圧縮機への液バックは回避できるものの、エコノマイザでの冷却熱量と油冷却器での冷却熱量との配分が調整できない。すなわち、エコノマイザでの液冷媒の冷却負荷が冷凍機油の冷却負荷に対して大きい場合には、液冷媒を冷却した時点で過熱してしまい、冷凍機油を十分に冷却できない可能性がある。
また、冷凍機油の給油温度が適正になるようにバイパス冷媒の流量を調整する場合であっても、エコノマイザの冷却側出口で過熱度が大きくなりすぎる状況や、殆ど液状態のままエコノマイザを通過してしまう状況となり、伝熱性能が十分に発揮されないことが考えられる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、油冷却器とエコノマイザの冷却熱量を任意に調整可能とするとともに、バイパス冷媒の流量を必要最小限にすることで運転効率を向上できる冷凍装置を得ることを目的としている。
本発明に係る冷凍装置は、少なくとも、圧縮機、油分離器、凝縮器、エコノマイザの被冷却側、第1の膨張手段および蒸発器が順次に環状に連結された冷凍サイクル装置と、凝縮器と第1の膨張手段との間から分岐され、エコノマイザの冷却側に接続されたエコノマイザ流路と、エコノマイザ流路に流入する冷媒を減圧する第2の膨張手段と、油分離器から油冷却器を経由して圧縮機に接続された油供給流路と、凝縮器と第1の膨張手段の間から分岐され、油冷却器を経由して圧縮機の中間圧部に接続された油冷却流路と、油冷却流路に流入する冷媒を減圧する第3の膨張手段と、少なくとも第2および第3の膨張手段を制御する弁制御手段とを備え、エコノマイザ流路を、油冷却流路のうち第3の膨張手段と油冷却器との間に接続し、エコノマイザを通過したエコノマイザ流路内の冷媒を、第3の膨張手段により減圧された油冷却流路内の冷媒と合流させて、油冷却器に流入させるようにした。
本発明によれば、エコノマイザ流路に第2の膨張手段を設置し、油冷却流路に第3の膨張手段を設置しているので、エコノマイザの冷却側出口の冷媒状態および油冷却器を通過する冷凍機油の温度を任意に調整することが可能である。また、これらを冷却するためのエコノマイザ流路および油冷却流路に流れる冷媒の量を必要最小限に調整することができるので、冷却用の冷媒バイパスに伴う圧縮機への冷媒流入の増加や蒸発器エンタルピ差の縮小を抑制でき、運転効率が向上する。
実施の形態における冷凍装置の一例を示す冷媒回路図である。 図1に示す冷凍装置の冷却運転時における各部位の冷媒の状態を示すP−h線図である。 実施の形態の冷凍装置におけるエコノマイザおよび油冷却器での冷却に利用する中間圧のバイパス冷媒の流量の変化を示す特性図である。 実施の形態の変形例を示す冷凍装置の冷媒回路図である。
図1は本発明の実施の形態における冷凍装置の一例を示す冷媒回路図である。
図1において、本実施の形態の冷凍装置は、コンデンシングユニット1と、ユニットクーラー2とで構成されている、コンデンシングユニット1には、圧縮機3、油分離器4、空冷凝縮器5、それに付随する室外ファン6、レシーバタンク7、エコノマイザ8、第2および第3の膨張弁9、10、油冷却器11などが搭載されている。また、ユニットクーラー2には、液電磁弁12、第1の膨張弁13、蒸発器14などが搭載されている。そして、コンデンシングユニット1の圧縮機3、油分離器4、空冷凝縮器5、レシーバタンク7、エコノマイザ8、およびユニットクーラー2の液電磁弁12、第1の膨張弁13、蒸発器14が順次に環状に連結されて冷凍サイクル装置が構成されている。その冷凍サイクル装置を循環する冷媒には、例えばR404Aが使用されている。
冷凍サイクル装置の各部品のうち、圧縮機3は、低段側圧縮部15と高段側圧縮部16、これら圧縮部15、16を回転駆動するモーター(図示せず)が搭載された例えばロータリ式の二段圧縮機である。低段側圧縮部15と高段側圧縮部16との間の中間圧部には、インジェクションポート17が設けられ、後述するが、油冷却器11で冷凍機油を冷却した後の冷媒がインジェクションされる。圧縮機3と空冷凝縮器5の間に挿入された油分離器4は、下部に油溜まり部を有している。空冷凝縮器5とエコノマイザ8の間に挿入されたレシーバタンク7は、この冷凍サイクルに封入された余剰分の液冷媒を貯留する。
また、前述したコンデンシングユニット1には、例えば、エコノマイザ8と液電磁弁12の間から分岐され、第2の膨張弁9およびエコノマイザ8を順次に経由して配管されたエコノマイザ流路21と、エコノマイザ流路21の第2の膨張弁9の上流側から分岐され、第3の膨張弁10および油冷却器11を順次に経由して圧縮機3の中間圧部のインジェクションポート17と接続された油冷却流路22と、油分離器4の下部から油冷却器11を経由して圧縮機3の低段側圧縮部15と高段側圧縮部16とに接続された油供給流路23と、弁制御手段を有する制御装置24とが設けられている。
前述のエコノマイザ流路21は、油冷却流路22のうち第3の膨張弁10の下流側の油冷却流路22と接続されている。第1の膨張弁13、第2の膨張弁9および第3の膨張弁10には、例えば電子制御弁が使用されている。制御装置24は、圧縮機3の運転/停止、室外ファン6の送風量、液電磁弁12の開閉、各膨張弁9、10、13の開度などを制御する。なお、制御装置24における第2および第3の膨張弁9、10の開度制御については、冷凍装置の動作を説明するときに詳述する。
次に、本実施の形態における冷凍装置の冷却運転時の動作について図2を参照しながら説明する。
図2は図1に示す冷凍装置の冷却運転時における各部位の冷媒の状態を示すP−h線図である。
制御装置24の制御により、液電磁弁12と各膨張弁9、10、13が動作し、室外ファン6と圧縮機3が運転を開始すると、圧縮機3から高温高圧のガス冷媒(状態A)が吐出され、油分離器4に流入する。そのガス冷媒は、油分離器4により、冷媒と共に吐出された冷凍機油と分離され、空冷凝縮器5に流入する。空冷凝縮器5に流入した高温高圧のガス冷媒は、室外ファン6により外気へと放熱されながら凝縮し、低温高圧の液冷媒(状態B)となる。その室外ファン6は、冷媒温度が所定値となるように風量が調整されている。室外ファン6による液冷媒の凝縮温度は、大凡、外気よりも10℃程度高い温度に調整される。
空冷凝縮器5により状態Bとなった低温高圧の液冷媒は、液冷媒とガス冷媒とが共存するレシーバタンク7内で飽和液となり、エコノマイザ8に流入する。エコノマイザ8に流入した低温高圧の液冷媒は、エコノマイザ流路21にバイパスされ第2の膨張弁9で減圧されて中間圧二相冷媒(状態F)と熱交換して冷却され、過冷却度の大きい状態Cとなってユニットクーラー2へ流入する。前述の中間圧二相冷媒は、状態Cとなった低温高圧の液冷媒の一部がエコノマイザ流路21に設けられた第2の膨張弁9により減圧されて低温となった二相冷媒である。
ユニットクーラー2に流入した状態Cの低温高圧の液冷媒は、液電磁弁12を通過し、第1の膨張弁13によって低圧まで減圧され、低圧二相冷媒(状態D)となって蒸発器14へと流入する。ここで、その低圧二相冷媒は、室内空気と熱交換されて蒸発し、低圧ガス冷媒(状態E)となって、再び圧縮機3に吸入される。圧縮機3内に流入した低圧ガス冷媒は、低段側圧縮部15により中間圧まで圧縮・加熱され(状態J)、後述する冷媒(状態I)と合流して若干加熱され(状態J)、再び高段側圧縮部16により高圧まで圧縮されて吐出される(状態A)。この一連の動作が繰り返し行われることにより、冷却対象となる例えば冷蔵室内や冷凍室内の空気が所定温度とほぼ同じ温度となる。
一方、油分離器4により高温高圧のガス冷媒(状態A)と分離された高温の冷凍機油は、油冷却器11によって冷却された後に圧縮機3へ戻される。油冷却器11での冷却側の冷媒は、エコノマイザ8を流出した低温高圧の液冷媒(状態C)の一部が油冷却流路22に設けられた第3の膨張弁10により減圧された中間圧二相冷媒(状態Fと同様の状態)と、エコノマイザ8内で低温高圧の液冷媒(状態B)と熱交換して加熱された中間圧冷媒(状態G)が合流した中間圧二相冷媒(状態H)である。その中間圧二相冷媒は、油冷却器11内で高温の冷凍機油を冷却した後に状態Iとなり、前述の圧縮機3の中間圧部に吸入される。
油分離器4から戻される冷凍機油は、圧縮機3の低段側圧縮部15と高段側圧縮部16に必要量が供給される。さらに、低段側圧縮部15と高段側圧縮部16との間の中間圧部には、油冷却器11を流出した状態Iの冷媒がインジェクションされる。そのインジェクションされる冷媒は、油分離器4を流出した高温の冷凍機油と熱交換されることにより例えば70℃程度の高温となっている。
引き続いて、圧縮機3の中間圧部にバイパスされる冷却冷媒の流量調整について図3を参照して説明する。図3はエコノマイザおよび油冷却器での冷却に利用する中間圧のバイパス冷媒の流量の変化を示す特性図である。なお、エコノマイザ流路21と油冷却流路22に流れる冷媒を「バイパス冷媒」と記して説明する。
図3(a)に示すように、圧縮機3の中間圧部へのバイパス冷媒(状態I)の流量が多くなるに伴い、中間圧部内の圧力(中間圧力)が上昇する。これは、エコノマイザ8を流出した低温高圧の液冷媒(状態C)や高温の冷凍機油を冷却するバイパス冷媒(状態F、H)の温度が上昇することを示している。つまり、そのバイパス冷媒(状態I)の流量が多量になると本冷凍装置の冷却冷媒自体の温度が上昇し、エコノマイザ8で冷却される低温高圧の液冷媒(状態C)の出口温度が上昇してしまう。
一方で、図3(b)に示すように、エコノマイザ8の冷却側入口のバイパス冷媒(状態F)の流量が少なくなってエコノマイザ8の冷却側出口の過熱度(状態G)が大きくなりすぎると、低温高圧の液冷媒(状態C)との温度差が小さくなって伝熱量が減少し、十分な過冷却をとることができなくなる。
このように、圧縮機3の中間圧部へのバイパス冷媒(状態I)の流量が過多となっても過少となってもエコノマイザ8から流出する低温高圧の液冷媒(状態C)の温度が上昇方向へと傾き、運転効率が低下する(図3(c)参照)。よって、エコノマイザ8の冷却側入口のバイパス冷媒(状態F)の流量は、冷却冷媒が異常過熱しない程度に多く、また、圧縮機3の昇圧仕事を増大させないように極力少なくする方がよい。ここでは、エコノマイザ8の冷却側出口の過熱度が所定の過熱度、例えば10Kから20Kの範囲となるように、第2の膨張弁9の開度が制御装置24により制御される。
油冷却器11の冷却側入口へのバイパス冷媒(状態H)の流量調整は、圧縮機3の低段側および高段側圧縮部15、16の吐出ガス温度が所定温度を超えないようになされる。具体的な制御目標としては、各圧縮部15、16への冷凍機油の温度が例えば50℃前後となるように第3の膨張弁10の開度が制御装置24により制御される。油分離器4で分離された冷凍機油は、吐出ガス冷媒の温度とほぼ同一で、非常に高温であるため、エコノマイザ8の冷却側出口を流出したバイパス冷媒(状態G)が過熱ガスであっても油冷却のための温度差を得ることができる。つまり、エコノマイザ8の冷却側出口を流出したバイパス冷媒(状態G)を油冷却器11の入口側(第3の膨張弁10の下流側)で合流させることで、バイパス冷媒(状態H)の熱を有効に利用できる。
このような構成にすることで、油冷却器11で冷凍機油を冷却した後のバイパス冷媒(状態I)が圧縮機3に戻る際の温度は、前述したように、圧縮機3の吐出ガス冷媒の温度に近い温度、例えば70℃程度になる。エコノマイザ8の冷却側出口を流出したバイパス冷媒(状態G)を冷凍機油の冷却冷媒として第3の膨張弁10から流出した冷媒と合流させることで、バイパス冷媒(状態G)と第3の膨張弁10から流出した冷媒を高温にして圧縮機3に戻すことができる。つまり、少量のバイパス冷媒でエコノマイザ8での過冷却と油冷却器11での冷凍機油の冷却とを行うことができる。
さらに詳述すると、第2および第3の膨張弁9、10の開度を独立に制御される場合に、例えば現在の運転状態が凝縮温度が50℃で、圧縮機3の吐出ガス冷媒の温度が80℃としたとき、油冷却器11で冷凍機油を所定温度まで冷却したバイパス冷媒(状態I)の温度は70℃程度になる。また、エコノマイザ8で50℃の高圧の液冷媒を所定温度まで冷却したバイパス冷媒(状態G)の温度は40℃程度になる。その結果、エコノマイザ8での冷却、油冷却器11での冷却を完了して合流するバイパス冷媒(状態H)の温度は55℃程度になってしまう。本実施の形態では、その55℃程度のバイパス冷媒(状態H)を冷凍機油と熱交換させることで、圧縮機3の中間圧部にインジェクションされるバイパス冷媒(状態H)の温度が70℃程度にできる。即ち、冷却に利用するエンタルピ差を前述の場合よりも拡大できるので、冷却に使用するバイパス冷媒の総量を少なくすることができる。
バイパス冷媒の総量を少なくするその他の手段としては、例えば図4に示すような構成が考えられる。図4の構成では、油分離器4からの油供給流路23は、空冷凝縮器5の一部である放熱器5bを経由して圧縮機3の低段側および高段側圧縮部15、16と接続されている。油分離器4に貯留された高温の冷凍機油を、空冷凝縮器5の放熱器5bを用いて外気に放熱させる。油冷却器11での冷凍機油の冷却は、もともと空冷凝縮器5で凝縮温度となる冷媒を用いているが、放熱器5bを用いて油分離器4を流出する冷凍機油から直接外気に放熱した方が大きな温度差が得られる。これにより、圧縮機3に戻す冷凍機油を所定温度にするためのバイパス冷媒(状態I)の流量をより少なくすることができる。
本実施の形態の冷凍装置においては、外気が非常に低温となり、凝縮温度が10℃以下となる状況下では、高温の冷凍機油の冷却が不要となる。この場合でも、圧縮機3の中間圧部へのバイパス冷媒(状態I)の戻り温度は、圧縮機3の吐出ガス冷媒の温度に近くなり、エコノマイザ8側でバイパスされる冷媒の流量を少なくすることができる。
また、圧縮機3の吸入圧力が非常に低くなる条件下では、圧縮機3の吐出ガス冷媒の温度が上がりやすく、また、圧縮機3への給油のための差圧も大きくなって冷凍機油の冷却負荷は非常に大きくなる。一方で、圧縮機3の容量が小さい場合には、エコノマイザ8側に要求される冷媒の冷却負荷も小さくなる。このように、圧縮機3の回転数の制御による圧縮機の容量が可変である場合や、蒸発温度が−50℃以下になるような極低温対応の冷凍装置では、特に冷凍機油とバイパス冷媒(状態H)の冷却負荷のバランスが大きく変動し、適正な熱量配分が難しくなる。しかし、本実施の形態においては、第2および第3の膨張弁9、10の開度を制御することで、高温の冷凍機油とバイパス冷媒(状態H)の冷却負荷の変動を抑えることができ、熱量配分を適正に行うことができる。
次に、本冷凍装置の冷凍サイクル上で不具合が発生した場合の保護動作について説明する。
前述したように、油冷却器11側の油冷却流路22に設置された第3の膨張弁10は、圧縮機3に給油される冷凍機油の温度が50℃程度となるように制御装置24によって制御されるが、圧縮機3から吐出される高温高圧のガス冷媒(状態A)が異常高温になった場合、例えば、ユニットクーラー2側の第1の膨張弁の制御不具合などにより、圧縮機3の吐出ガス冷媒(状態A)が異常高温になったときには、制御装置24により第3の膨張弁10が全開に制御される。その第3の膨張弁10の全開により、圧縮機3の中間圧部の圧力(中間圧力)が上昇するものの、エコノマイザ8の冷却側出口のバイパス冷媒(状態G)の過熱度が急激に下がるので、冷凍機油の給油温度の低下およびバイパス冷媒のエンタルピ低下によって圧縮機3の吐出ガス冷媒の温度が下がっていく。
また、第3の膨張弁10の開度制御により、油冷却器11の冷却側出口のバイパス冷媒(状態I)が気液二相状態になることも回避することが可能である。油冷却器11の熱交換容量が不足し、冷凍機油の給油温度制御で液バックするような状況においては、油冷却器11の冷却側出口のバイパス冷媒(状態I)が少なくとも5K以上の過熱度が確保されるように第3の膨張弁10の開度が制御装置24によって制御される。
以上のように本実施の形態においては、エコノマイザ流路21に第2の膨張弁9を設置し、油冷却流路22に第3の膨張弁10を設置しているので、エコノマイザ8の冷却側出口の冷媒状態および油冷却器11を通過する冷凍機油の温度を任意に調整することが可能である。また、これらを冷却するためのエコノマイザ流路21および油冷却流路22に流れる冷媒の量を必要最小限に調整することができるので、冷却用の冷媒バイパスに伴う圧縮機3の中間圧部への冷媒流入の増加や蒸発器エンタルピ差の縮小を抑制でき、運転効率が向上する。
また、前述したようにエコノマイザ流路21と油冷却流路22に第2の膨張弁9および第3の膨張弁10を設置しているので、エコノマイザ流路21の冷却側出口の冷媒状態および冷凍機油の給油温度を任意に調整可能である。
本実施の形態においては、圧縮機の回転数が可変速であっても、第2および第3の膨張弁9、10の開度を制御することで、高温の冷凍機油とバイパス冷媒(状態H)の冷却負荷の変動を抑えることができ、熱量配分を適正に行うことができる。
また、第2の膨張弁9により、エコノマイザ8の冷却側出口の冷媒の状態を調整できるようにしているので、過熱度が異常に大きくなって熱交換不良を起こしたり、ほとんど液状態のままエコノマイザ8を流通することによる伝熱不良を起こしたりすることがない。
また、エコノマイザ8の冷却側出口を流出したバイパス冷媒(状態G)を冷凍機油の冷却冷媒として第3の膨張弁10から流出した冷媒と合流させて圧縮機3に戻るようにしているので、1つの流路に温度センサーを設けるだけで液バックを検知でき、簡易な構成で信頼性が向上する。
また、第2および第3の膨張弁9、10の開度を制御することで、バイパス冷媒の流量を任意に調整でき、圧縮機3の吐出ガス冷媒の温度や冷凍機油の給油温度を適正に維持することが容易となる。
1 コンデンシングユニット、2 ユニットクーラー、3 圧縮機、4 油分離器、5 空冷凝縮器、5b 放熱器、6 室外ファン、7 レシーバタンク、8 エコノマイザ、9 第2の膨張弁、10 第3の膨張弁、11 油冷却器、12 液電磁弁、13 第1の膨張弁、14 蒸発器、15 低段側圧縮部、16 高段側圧縮部、17 インジェクションポート、21 エコノマイザ流路、22 油冷却流路、23 油供給流路、24 制御装置。

Claims (9)

  1. 少なくとも、圧縮機、油分離器、凝縮器、エコノマイザの被冷却側、第1の膨張手段および蒸発器が順次に環状に連結された冷凍サイクル装置と、
    前記凝縮器と前記第1の膨張手段との間から分岐され、前記エコノマイザの冷却側に接続されたエコノマイザ流路と、
    前記エコノマイザ流路に流入する冷媒を減圧する第2の膨張手段と、
    前記油分離器から油冷却器を経由して前記圧縮機に接続された油供給流路と、
    前記凝縮器と前記第1の膨張手段の間から分岐され、前記油冷却器を経由して前記圧縮機の中間圧部に接続された油冷却流路と、
    前記油冷却流路に流入する冷媒を減圧する第3の膨張手段と、
    少なくとも前記第2および第3の膨張手段を制御する弁制御手段とを備え、
    前記エコノマイザ流路を、前記油冷却流路のうち前記第3の膨張手段と前記油冷却器との間に接続し
    前記エコノマイザを通過した前記エコノマイザ流路内の冷媒を、前記第3の膨張手段により減圧された前記油冷却流路内の冷媒と合流させて、前記油冷却器に流入させることを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記油供給流路は、前記油冷却器の上流側で前記凝縮器の一部を経由していることを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  3. 前記弁制御手段は、前記エコノマイザ流路が接続された前記エコノマイザの冷却側出口が所定の過熱度になるように前記第2の膨張手段の開度を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍装置。
  4. 前記弁制御手段は、前記油冷却流路が接続された前記油冷却器の冷却側出口の冷媒温度が所定温度となるように前記第3の膨張手段の開度を制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の冷凍装置。
  5. 前記弁制御手段は、前記圧縮機から吐出される冷媒温度が所定温度となるように前記第3の膨張手段の開度を制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の冷凍装置。
  6. 前記弁制御手段は、前記油冷却器の冷却側出口の冷媒が少なくとも所定値以上の過熱度となるように前記第3の膨張手段の開度を制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の冷凍装置。
  7. 前記弁制御手段は、前記圧縮機から吐出された冷媒が異常温度になったときに、前記第3の膨張手段の開度を全開することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の冷凍装置。
  8. 前記圧縮機は、回転数の制御が可能であることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の冷凍装置。
  9. 前記圧縮機は、二段圧縮機あるいはインジェクション圧縮機であることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の冷凍装置。
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