JP5263043B2 - 遠心圧縮機の吸込ケーシング及び遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法 - Google Patents

遠心圧縮機の吸込ケーシング及び遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法 Download PDF

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Description

本発明は作動流体を圧縮する遠心圧縮機の吸込ケーシング及び遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法に関する。
作動流体を圧縮する遠心圧縮機として、例えば非特許文献の「EXPERIMENTAL AND COMPUTATIONAL STUDY OF A RADIAL COMPRESSOR INLET」(ASME Paper 95-GT-82、1995年、P.7)に遠心圧縮機の吸込ケーシングに関する技術が開示されている。
ところで、この遠心圧縮機の吸込ケーシングでは、遠心圧縮機の性能を損なわないようにするために、軸方向吸込型の遠心圧縮機のインペラに流入する気流を周方向に均一化する必要がある。
そのための手段として、特開平10−318191号公報には、遠心圧縮機の吸込ケーシング内部に吸込口から吸い込まれる気流を分割するガイド板を該吸込ケーシング内部の入口部分に設けた技術が開示されている。
また、特開2006−200489号公報には、遠心圧縮機の吸込ケーシング内部に回転軸と同心状に円弧状のガイドフェンスを設けた技術が開示されている。
特開平10−318191号公報 特開2006−200489号公報
「EXPERIMENTAL AND COMPUTATIONAL STUDY OF A RADIAL COMPRESSOR INLET」、(ASME Paper95-GT-82、1995年、P.7)
特許文献1に記載の遠心圧縮機の吸込ケーシングでは、吸込ケーシング内部の入口部分にガイド板を設けて吸込口から吸い込まれる気流を分割して吸込ケーシングの内部の羽根車に流入する流れを周方向に均一化させている。
しかしながら、吸込ケーシング内部の入口部分にガイド板を設けることによって吸込ケーシングでの圧力損失が増加し、遠心圧縮機の効率低下を招くことになる。また、ガイド板については、ガイド板の取付け位置や方向、長さなどの複数の設計パラメータを要するが、最適なガイド板形状を得るには長年に亘る経験や多数の実験が必要となる。
特許文献2に記載の遠心圧縮機の吸込ケーシングでは、吸込ケーシング内部に遠心圧縮機の回転軸と同心状に円弧状のガイドフェンスを設けて流れを周方向に均一化させて、羽根車への流入速度分布を均一化でき圧縮機の効率が向上する。
しかしながら、ガイドフェンスを設けたことによる吸込ケーシングの圧力損失増加によって遠心圧縮機の効率低下を招くことについては何等考慮されていない。また、ガイドフェンスについても、ガイドフェンスの取付け位置や方向、長さなどの複数の設計パラメータを要し、最適なガイドフェンス形状を得るには長年に亘る経験や多数の実験が必要となる。
また、非特許文献1に記載の遠心圧縮機の吸込ケーシングでは、吸込ケーシング内部に周方向に45°間隔で半径方向に放射状に広がるガイドベーンを8枚設けて流れを周方向に均一化させている。しかしながら、ガイドベーンを設けることによって吸込ケーシングの圧力損失が増加し、遠心圧縮機の効率低下を招くことになる。
本発明の目的は、吸込ケーシング内部に気流の圧力損失を生じる整流部材を設置せずに、遠心圧縮機の吸込ケーシングに流入する気流の吸込流れの均一化を可能にして遠心圧縮機の効率低下を抑制した遠心圧縮機の吸込ケーシング、及び遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法を提供することにある。
本発明である遠心圧縮機の吸込ケーシングは、回転軸及びこの回転軸の外周に設置されて気流を圧縮する遠心羽根車を内部にそれぞれ収容する羽根車ケーシングと、前記羽根車ケーシングの上流側に設置されており、遠心羽根車の回転軸に対して直交する方向に開口した吸込口から回転軸に対して直交する内向き方向に気流を導く吸込ノズルを備え、この吸込ノズルから流入した回転軸に対して半径方向の流れを全周に広げる環状流路と、この環状流路で導かれた半径方向からの流れを回転軸中心方向に集約するとともに、半径方向から回転軸方向へ流れの向きを転向して気流を遠心羽根車へ導く軸方向流路をその内部に形成した吸込ケーシングから構成される遠心圧縮機の吸込ケーシングにおいて、前記吸込ケーシングの吸込ノズルと該吸込ケーシングの内部に形成された環状流路の合流部における流路断面積A1と吸込ケーシングの内部に形成された軸方向流路と遠心羽根車の間における最小流路断面積Asの比A1/Asが2.5以上になるように形成すると共に、前記吸込ケーシングの内部に形成された環状流路の環状流路半径と軸方向流路幅の積から求まる円筒表面積A2と前記最小流路断面積Asの比A2/Asが12以上になるように前記吸込ケーシングの流路形状を形成したことを特徴とする。
また本発明である遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法は、回転軸及びこの回転軸の外周に設置されて気流を圧縮する遠心羽根車を内部にそれぞれ収容する羽根車ケーシングと、前記羽根車ケーシングの上流側に設置されており、遠心羽根車の回転軸に対して直交する方向に開口した吸込口から回転軸に対して直交する内向き方向に気流を導く吸込ノズルを備え、この吸込ノズルから流入した回転軸に対して半径方向の流れを全周に広げる環状流路と、この環状流路で導かれた半径方向からの流れを回転軸中心方向に集約するとともに、半径方向から回転軸方向へ流れの向きを転向して気流を遠心羽根車へ導く軸方向流路をその内部に形成した吸込ケーシングから構成される遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法において、前記吸込ケーシングの吸込ノズルと該吸込ケーシングの内部に形成された環状流路の合流部における流路断面積A1と吸込ケーシングの内部に形成された軸方向流路と遠心羽根車の間における最小流路断面積Asの比A1/Asの値と、このA1/Asと相関が強い初段羽根車入口流速偏差ΔCを参照して、前記A1/Asの値が、初段羽根車入口流速偏差ΔCが急激に増加し始めることのない2.5以上の値になるように設定すると共に、前記吸込ケーシングの内部に形成された環状流路の環状流路半径と軸方向流路幅の積から求まる円筒表面積A2と前記最小流路断面積Asの比A2/Asの値と、このA2/Asと相関が強い初段羽根車入口流速偏差ΔCを参照して、前記A2/Asの値が、初段羽根車入口流速偏差ΔCが急激に増加し始めることのない12以上の値になるように設定して前記吸込ケーシングの吸込ノズルと前記環状流路の合流部における流路断面形状および前記環状流路の環状流路半径を決定することを特徴とする。
本発明によれば、吸込ケーシング内部に気流の圧力損失を生じる整流部材を設置せずに、遠心圧縮機の吸込ケーシングに流入する気流の吸込流れの均一化を可能にして遠心圧縮機の効率低下を抑制した遠心圧縮機の吸込ケーシング、及び遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法が実現できる。
本発明の第1実施例である吸込ケーシングを備えた多段遠心圧縮機の構造を示した断面図。 図1に示した第1実施例の吸込ケーシングを備えた多段遠心圧縮機におけるA−A断面図。 本発明の各実施例の多段遠心圧縮機における吸込ノズルと環状流路の合流部における流路断面積A1と、軸方向流路と遠心羽根車の間における最小流路断面積Asの比A1/Asに対する初段羽根車入口流速偏差ΔCを示すグラフ。 本発明の各実施例の多段遠心圧縮機における環状流路の環状流路半径と軸方向流路幅の積から求まる円筒表面積A2と、軸方向流路と遠心羽根車の間における最小流路断面積Asの比A2/Asに対する初段羽根車入口流速偏差ΔCを示すグラフ。 本発明の第1実施例である多段遠心圧縮機における環状流路の環状流路半径の2倍と合流部の流路断面積の幅方向寸法との比A2×r2/a1に対する初段羽根車入口流速偏差ΔCを示すグラフ。 本発明の第2実施例である多段遠心圧縮機に備えられた吸込ケーシングにおける、図1のA−A断面に相当する断面図。
次に本発明の実施例である遠心圧縮機の吸込ケーシング及び遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法について、図1〜図5を参照して以下に詳細に説明する。なお、本実施例の遠心圧縮機は多段遠心圧縮機の吸込ケーシングを例にとり説明するが、単段の場合や、類似構造を有するその他の遠心圧縮機にも本発明は適用可能である。
図1は、本発明の第1実施例に係る吸込ケーシングを備えた多段遠心圧縮機の構造を示した断面図であり、図2は、図1におけるA−A断面図であり、多段遠心圧縮機に備えられた吸込ケーシングの横断面の形状を示している。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施例の吸込ケーシングを備えた遠心圧縮機である多段遠心圧縮機100では、1本の回転軸1と、この回転軸1の外周に取付けられ該回転軸1の軸方向に離間して配設された複数の遠心羽根車2が羽根車ケーシング4の内部に回転可能に設置され、更に羽根車ケーシング4の内部には前記遠心羽根車2を相互に連絡して該遠心羽根車2によって圧縮された作動流体10を流下させる内部流路7が形成されている。
そして、回転軸1及び遠心羽根車2を内部に収容する前記羽根車ケーシング4は、その上流側を、吸い込んだ気流を作動流体10として導く吸込ケーシング3に接続されており、この吸込ケーシング3から導入した作動流体10を該羽根車ケーシング4の内部に設置した遠心羽根車2の回転によって圧縮し、昇圧した作動流体10を外部に吐出する吐出スクロール5をその下流側に設けている。
なお、吸込ケーシング3は、図1および図2に示すように、吸込ケーシング3の入口側で作動流体10となる気流を該吸込ケーシング3に導入する吸込口31と、吸込口31から導入した気流を遠心羽根車2側に導く流路断面積が上流側から下流側に行くほど暫減する吸込ノズル32とを備えており、この吸込ケーシング3の吸込ノズル32を通じて導入された作動流体10となる気流は、吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33に流入した後に、この環状流路33に連通した軸方向流路34を流下して羽根車ケーシング4の内部に配設した複数の遠心羽根車2に導かれ、これらの複数の遠心羽根車2の回転によって順次、圧縮される。
遠心圧縮機の外部より吸込口31から吸込ケーシング3の内側に吸入された作動流体10は、図2に示したように、吸込ケーシング3の内側の吸込ノズル32を遠心羽根車2の回転軸1に対して直交する内向き方向に流れて吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33に至る。
吸込ケーシング3の内側の吸込ノズル32から流出する回転軸1に対して半径方向内向きの作動流体10の流れは、この環状流路33によって環状流路33の全周に広げられ、この環状流路33の全周から軸方向流路34に半径方向内向きに流入する。
環状流路33から半径方向内向きに軸方向流路34に流入した作動流体10は、回転軸1の中心方向に集約されるとともに、その流れ方向を半径方向から回転軸方向へ転向されて羽根車ケーシング4の内部に配設された多段の遠心羽根車2へ流入する。
本実施例の遠心圧縮機における羽根車ケーシング4の内部に配設された遠心羽根車2は、軸方向吸込を想定して設計されているので、作動流体10が周方向に均一、かつ軸方向に並行して遠心羽根車2へ流入するほど遠心圧縮機100の効率は向上する。
本実施例の遠心圧縮機の吸込ケーシング3は、作動流体10を円周方向に均一、かつ軸方向に並行して遠心羽根車2へ流入させるために、吸込ケーシング3の吸込ノズル32と吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33の合流部における長方形の流路断面積A1(=a1×b1)と、吸込ケーシング3の内部の軸方向流路34と遠心羽根車2との間で形成される最小流路断面積As(=π×(rsh −r ))との比A1/Asの値が、後述する図3に示すように、2.5以上となるように設定している。
ここで、環状流路33の合流部における長方形の流路断面積A1を形成する一方の一辺となるa1は、図1及び図2に示すように、吸込ケーシング3の内部に形成した環状流路33の半径r2と吸込ケーシング3の吸込ノズル32の流路が接する半径方向位置における流路断面積A1の幅方向寸法であり、前記流路断面積A1を形成する他方の一辺となるb1は、流路断面積A1の軸方向寸法である。
また、図1及び図2に示すように、軸方向流路34となる遠心羽根車2の初段の最小流路断面積Asを形成するrsh及びrは、それぞれ遠心羽根車2の初段における軸方向流路34の最小流路断面積Asを形成する外周側半径及び内周側半径である。
そして、本実施例の遠心圧縮機の吸込ケーシング3においては、吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33において、環状流路33の半径r2と軸方向寸法b1の積から求まる円筒表面積A2(=2π×r2×b1)と、軸方向流路34と遠心羽根車2の間における最小流路断面積Asとの比であるA2/Asの値が、後述する図4に示すように、12〜24となるように形成している。
なお、本実施例の遠心圧縮機の吸込ケーシング3から流入して羽根車ケーシング4の内部の遠心羽根車2に流れる作動流体10の流れを、より均一化するために、図2に示すように吸込ケーシング3の内部に形成した環状流路33の流路内に、吸込ケーシング3の吸込ノズル32の開口側と、この吸込ノズル32の開口側の周方向反対側とに旋回防止板35をそれぞれ設けても良い。
また、吸込ケーシング3によって生じる圧力損失がある程度許容できる場合は、特許文献1や特許文献2、および非特許文献1に記載されたように、吸込ケーシング3の内部に流れを導く板を設けることも可能である。
図3は、図1及び図2に示した第1実施例の遠心圧縮機における吸込ケーシング3の吸込ノズル32と吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33の合流部における流路断面積A1と、吸込ケーシング3の内部に形成された軸方向流路34と遠心羽根車2との間で形成される最小流路断面積Asとの比であるA1/Asに対する初段羽根車入口流速偏差ΔCを示すグラフである。
ここで、初段羽根車入口流速偏差ΔCは、本実施例の遠心圧縮機の吸込ケーシング3の内部に形成された軸方向流路34と遠心羽根車2との間に形成される最小流路断面積Asにおける作動流体10の最大流速Cmaxと最小流速Cminとの差である。
なお、ここでは流れの周方向均一性を評価するために初段羽根車入口流速偏差ΔCを用いたが、これに限らず流れ角度や圧力などの流れを表す物理量の同一断面における最大値と最小値の差を用いても構わない。
図3に示した初段羽根車入口流速偏差ΔCのグラフから理解できるように、本実施例の遠心圧縮機の吸込ケーシング3においては、流路断面積A1と最小流路断面積Asとの比であるA1/Asは、初段羽根車入口流速偏差ΔCと相関が強い形状パラメータであり、白抜きの矢印で示したように、前記A1/Asの値が2.5より小さいと羽根車入口流速偏差ΔCが急激に増大することがわかる。
流路断面積A1と最小流路断面積Asとの比であるA1/Asの値が2.5よりも小さい場合は流路断面積A1が狭すぎることを意味しており、吸込ケーシング3の吸込ノズル32から吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33へ作動流体10が流入する際の流速が速すぎるために、流入した作動流体10は吸込ノズル32から環状流路33の全周に広がること無く軸方向流路34へ向かう流れが支配的になる。
この結果、吸込ケーシング3の環状流路33では作動流体10の流れが環状流路33の全周に広がり難くなり、環状流路33から軸方向流路34に流下する作動流体10の流れは吸込ノズル32の開口側に偏った流れとなり、環状流路33の周方向において吸込ノズル32開口側の流速が速く、該開口部以外の側部部分の流速が遅い不均一な管路速度分布となるので遠心圧縮機の効率を低下させる原因となる。
そこで、本実施例の遠心圧縮機においては、吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33の合流部の形状を、環状流路33の合流部における長方形の流路断面積A1と、吸込ケーシング3の内部の軸方向流路34と遠心羽根車2との間で形成される最小流路断面積Asとの比であるA1/Asの値が、図3に示すように、初段羽根車入口流速偏差ΔCが急激に増加し始めることのない2.5以上になるように設定する。
この場合、遠心羽根車2に流入する作動流体10の流量に対する遠心圧縮機の効率変化の特性において、環状流路33から軸方向流路34に流入する作動流体10の流れが周方向に均一、かつ軸方向に並行して流下することが可能となり、よって作動流体10が吸込ケーシング3の環状流路33から軸方向流路34の遠心羽根車2へ流入する場合に問題となるような遠心圧縮機の効率を低下させる現象は見られない。
図4は、図1及び図2に示した本実施例の遠心圧縮機における吸込ケーシング3の内部に形成した環状流路33において、環状流路半径r2と軸方向流路寸法b1の積から求まる円筒表面積A2と、軸方向流路34と遠心羽根車2との間で形成される最小流路断面積Asとの比であるA2/Asに対する初段羽根車入口流速偏差ΔCを示すグラフである。
なお、ここでは流れの周方向均一性を評価するために初段羽根車入口流速偏差ΔCを用いたが、これに限らず流れ角度や圧力などの流れを表す物理量の同一断面における最大値と最小値の差を用いても構わない。
図4に示した初段羽根車入口流速偏差ΔCのグラフから理解できるように、本実施例の遠心圧縮機の吸込ケーシング3においては、前述した流路断面積A1と最小流路断面積Asとの比であるA1/Asの場合と同様に、円筒表面積A2と最小流路断面積Asとの比であるA2/Asは、初段羽根車入口流速偏差ΔCと相関が強い形状パラメータであり、円筒表面積A2と最小流路断面積Asとの比であるA2/Asの値が、12よりも小さいと初段羽根車入口流速偏差ΔCが急激に増大することがわかる。
円筒表面積A2と最小流路断面積Asとの比であるA2/Asの値が12よりも小さい場合は、円筒表面積A2が狭すぎることを意味しており、吸込ケーシング3の吸込ノズル32から吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33に流入した作動流体10は環状流路33の全周に広がり、吸込ノズル32の開口側と反対側にまでまわり込むものの、作動流体10の流速が速すぎるために軸方向流路34の内周側壁面(すなわち、回転軸2の表面)にぶつかり、流速が遅い渦を形成する。
この結果、軸方向流路34における作動流体10の周方向の流速分布は、吸込ノズル32の開口側と反対側部分の流速が遅いような不均一な管路速度分布となる。
そこで、本実施例の遠心圧縮機においては、吸込ケーシング3の形状を、円筒表面積A2と最小流路断面積Asとの比であるA2/Asの値が、白抜きの矢印で示したように、初段羽根車入口流速偏差ΔCが急激に増加し始めることのない12以上の範囲になるように設定する。
この場合、遠心羽根車2に流入する作動流体10の流量に対する遠心圧縮機の効率変化の特性において、環状流路33から軸方向流路34に流入する作動流体10の流れが周方向に均一、かつ軸方向に並行して流下することが可能となり、よって作動流体10が吸込ケーシング3の環状流路33から軸方向流路34の遠心羽根車2へ流入する場合に対して問題となるような遠心圧縮機の効率を低下させる現象は見られない。
ところで、本実施例における多段遠心圧縮機の吸込ケーシング3では、吸込ケーシング3の環状流路33から軸方向流路34の遠心羽根車2へ流入する作動流体10の周方向の流れ分布を均一化するためには、吸込ケーシング3の吸込ノズル32と吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33の合流部における幅方向流路寸法a1を、吸込ノズル32と環状流路33とが接合できる範囲で、前記環状流路33の環状流路半径r2の2倍と同等の寸法となるa1≒2×r2の寸法に設定して吸込ケーシング3を形成することが望ましい。
但し、多段遠心圧縮機の吸込ケーシング3の製作上の制約から、幅方向流路寸法a1が、a1≒2×r2、となる形状に構成に製作することが困難な場合には、図5に示した初段羽根車入口流速偏差ΔCのグラフから理解できるように、本実施例の遠心圧縮機の吸込ケーシング3における環状流路33の合流部における幅方向流路寸法a1は、吸込ケーシング3の環状流路33における環状流路半径r2の2倍と、環状流路33の合流部における幅方向流路寸法a1との比である2×r2/a1の値が、図5中に白抜きの矢印で示したように、初段羽根車入口流速偏差ΔCがそれほど急激に増加していない2〜4.5の範囲になるように設定しても良い。
この場合でも、遠心羽根車2に流入する作動流体10の流量に対する遠心圧縮機の効率変化の特性において、環状流路33から軸方向流路34に流入する作動流体10の流れが周方向にほぼ均一、かつ軸方向にほぼ並行して流下することが可能となり、よって作動流体10が吸込ケーシング3の環状流路33から軸方向流路34の遠心羽根車2へ流入する場合に問題となるような遠心圧縮機の効率を低下させる現象は見られない。
したがって、第1実施例である多段遠心圧縮機では吸込ケーシング3の形状は、図3の流路断面積A1と最小流路断面積Asとの比であるA1/Asの値が、2.5以上で、かつ図4の円筒表面積A2と最小流路断面積Asとの比であるA2/Asの値が、12以上の範囲になるように、吸込ケーシング3の吸込ノズル32と環状流路33の合流部における断面形状を決める幅方向流路寸法a1及び軸方向流路寸法b1と、環状流路33の環状流路半径r2を設定して吸込ケーシング3を製作すれば、吸込ケーシング内部に気流の圧力損失を生じる整流部材を設置することなく、遠心圧縮機の吸込ケーシングに流入する気流の吸込流れの均一化が可能となる。
この結果、本実施例では、遠心圧縮機の効率低下を抑制した遠心圧縮機の吸込ケーシング、及び遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法が実現できることになる。
以上の説明から明らかなように、本実施例によれば吸込ケーシング内部に気流の圧力損失を生じる整流部材を設置せずに、遠心圧縮機の吸込ケーシングに流入する気流の吸込流れの均一化を可能にして遠心圧縮機の効率低下を抑制した遠心圧縮機の吸込ケーシング、及び遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法が実現できる。
図6は本発明の第2実施例に係る多段遠心圧縮機に備えられた吸込ケーシングの構造を示した断面図であり、図1のA−A断面に相当する位置での吸込ケーシングの断面図である。
本第2実施例の多段遠心圧縮機は図1及び図2を用いて説明した本発明の第1実施例の多段遠心圧縮機と基本的な構造は同じであるので、両者に共通した構成についての説明は省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図6に示した第2実施例の多段遠心圧縮機における吸込ケーシング3は、吸い込んだ作動流体10を周方向に均一かつ軸方向に並行して羽根車ケーシング4の内部の遠心羽根車2へ流入させるために、第1実施例の多段遠心圧縮機に備えられた吸込ケーシング3と同様に、吸込ケーシング3の吸込ノズル32と吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33の合流部における流路断面積A1と、吸込ケーシング3の内部に形成された軸方向流路34と遠心羽根車2との間で形成される最小流路断面積Asとの比であるA1/Asの値が、白抜きの矢印で示したように、2.5以上となるように設定されている。
また、これと同時に、吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33において、環状流路半径r2と軸方向流路寸法b1の積から求まる円筒表面積A2と、軸方向流路34と遠心羽根車2の間における最小流路断面積Asとの比であるA2/Asの値が、白抜きの矢印で示したように、12以上となるように設定されている。
本実施例における多段遠心圧縮機の吸込ケーシング3は、吸込ケーシング3の環状流路33から軸方向流路34の遠心羽根車2へ流入する作動流体10の周方向の流れ分布を、実施例1における多段遠心圧縮機の吸込ケーシング3の形状よりも更に均一化させるために、前記流路断面積A1と最小流路断面積Asとの比である断面積比A1/Asの値が、できるだけ大きくなるように形成している。
具体的には、図6に示すように、吸込ケーシング3の吸込ノズル32と吸込ケーシング3の内部に形成された環状流路33の合流部における幅方向流路寸法a1を、吸込ノズル32と環状流路33とが接合できる範囲で、前記環状流路33の環状流路半径r2の2倍と同等の寸法となるa1≒2×r2の寸法に設定して吸込ケーシング3を形成することが望ましい。
図6に示した第2実施例の多段遠心圧縮機の吸込ケーシング3の形状に関しては、図1及び図2に示した第1実施例の遠心圧縮機における吸込ケーシング3の形状と同様に、図3に示す断面積比A1/Asと初段羽根車入口流速偏差ΔCの相関関係を示すグラフと、図4に示す面積比A2/Asと初段羽根車入口流速偏差ΔCの相関相関関係を示すグラフが当てはまる。
よって第2実施例の多段遠心圧縮機の吸込ケーシング3の形状についても、図3に示された流路断面積A1と最小流路断面積Asとの比であるA1/Asの値が初段羽根車入口流速偏差ΔCが急激に増加し始める2.5以上となるように設定することによって、遠心羽根車2の流量に対する遠心圧縮機の効率変化の特性において、作動流体10の流れが周方向に均一、かつ、軸方向に並行して遠心羽根車2へ流入する場合に対して問題となるような遠心圧縮機の効率を低下させる現象は見られない。
同様に、第2実施例の多段遠心圧縮機の吸込ケーシング3の形状を、図4に示された円筒表面積A2と最小流路断面積Asとの比であるA2/Asの値が、初段羽根車入口流速偏差ΔCが急激に増加し始めることのない12以上の範囲になるように設定することによって、遠心羽根車2の流量に対する遠心圧縮機の効率変化の特性において、作動流体10の流れが周方向に均一かつ軸方向に並行して遠心羽根車2へ流入する場合に対して問題となるような遠心圧縮機の効率を低下させる現象は見られない。
したがって、第2実施例である多段遠心圧縮機では吸込ケーシング3の形状は、図3の流路断面積A1と最小流路断面積Asとの比であるA1/Asの値が2.5以上で、かつ図4の円筒表面積A2と最小流路断面積Asとの比であるA2/Asの値が12以上の範囲になるように、吸込ケーシング3の吸込ノズル32と環状流路33の合流部における断面形状を決める幅方向流路寸法a1及び軸方向流路寸法b1と、環状流路33の環状流路半径r2を決定すれば良い。
なお、ここでは流れの周方向均一性を評価するために初段羽根車入口流速偏差ΔCを用いたが、これに限らず流れ角度や圧力などの流れを表す物理量の同一断面における最大値と最小値の差を用いても構わない。
本実施例によっても、前述した先の実施例と同様に、吸込ケーシング内部に気流の圧力損失を生じる整流部材を設置せずに、遠心圧縮機の吸込ケーシングに流入する気流の吸込流れの均一化を可能にして遠心圧縮機の効率低下を抑制した遠心圧縮機の吸込ケーシング、及び遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法が実現できる。
1:回転軸、2:遠心羽根車、3:吸込ケーシング、4:羽根車ケーシング、5:吐出スクロール、7:内部流路、10:作動流体、31:吸込口、32:吸込ノズル、33:環状流路、34:軸方向流路、35:旋回防止板、100:多段遠心圧縮機。

Claims (4)

  1. 回転軸及びこの回転軸の外周に設置されて気流を圧縮する遠心羽根車を内部にそれぞれ収容する羽根車ケーシングと、前記羽根車ケーシングの上流側に設置されており、遠心羽根車の回転軸に対して直交する方向に開口した吸込口から回転軸に対して直交する内向き方向に気流を導く吸込ノズルを備え、この吸込ノズルから流入した回転軸に対して半径方向の流れを全周に広げる環状流路と、この環状流路で導かれた半径方向からの流れを回転軸中心方向に集約するとともに、半径方向から回転軸方向へ流れの向きを転向して気流を遠心羽根車へ導く軸方向流路をその内部に形成した吸込ケーシングから構成される遠心圧縮機の吸込ケーシングにおいて、
    前記吸込ケーシングの吸込ノズルと該吸込ケーシングの内部に形成された環状流路の合流部における流路断面積A1と吸込ケーシングの内部に形成された軸方向流路と遠心羽根車の間における最小流路断面積Asの比A1/Asが2.5以上になるように形成すると共に、前記吸込ケーシングの内部に形成された環状流路の環状流路半径と軸方向流路幅の積から求まる円筒表面積A2と前記最小流路断面積Asの比A2/Asが12以上になるように前記吸込ケーシングの流路形状を形成したことを特徴とする遠心圧縮機の吸込ケーシング。
  2. 請求項1に記載された遠心圧縮機の吸込ケーシングにおいて、
    前記吸込ケーシングの吸込ノズルと該吸込ケーシングの内部に形成された前記環状流路の合流部における流路断面積を構成する幅方向流路寸法a1を、前記環状流路の環状流路半径r2の2倍と同等の寸法に形成したことを特徴とする遠心圧縮機の吸込ケーシング。
  3. 請求項1に記載された遠心圧縮機の吸込ケーシングにおいて、
    前記吸込ケーシングの吸込ノズルと該吸込ケーシングの内部に形成された前記環状流路の合流部における流路断面形状を構成する幅方向流路寸法a1を、前記環状流路の環状流路半径r2の2倍と、幅方向流路寸法a1との比である2×r2/a1の値が、2〜4.5となるように形成したことを特徴とする遠心圧縮機の吸込ケーシング。
  4. 回転軸及びこの回転軸の外周に設置されて気流を圧縮する遠心羽根車を内部にそれぞれ収容する羽根車ケーシングと、前記羽根車ケーシングの上流側に設置されており、遠心羽根車の回転軸に対して直交する方向に開口した吸込口から回転軸に対して直交する内向き方向に気流を導く吸込ノズルを備え、この吸込ノズルから流入した回転軸に対して半径方向の流れを全周に広げる環状流路と、この環状流路で導かれた半径方向からの流れを回転軸中心方向に集約するとともに、半径方向から回転軸方向へ流れの向きを転向して気流を遠心羽根車へ導く軸方向流路をその内部に形成した吸込ケーシングから構成される遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法において、
    前記吸込ケーシングの吸込ノズルと該吸込ケーシングの内部に形成された環状流路の合流部における流路断面積A1と吸込ケーシングの内部に形成された軸方向流路と遠心羽根車の間における最小流路断面積Asの比A1/Asの値と、このA1/Asと相関が強い初段羽根車入口流速偏差ΔCを参照して、前記A1/Asの値が、初段羽根車入口流速偏差ΔCが急激に増加し始めることのない2.5以上の値になるように設定すると共に、前記吸込ケーシングの内部に形成された環状流路の環状流路半径と軸方向流路幅の積から求まる円筒表面積A2と前記最小流路断面積Asの比A2/Asの値と、このA2/Asと相関が強い初段羽根車入口流速偏差ΔCを参照して、前記A2/Asの値が、初段羽根車入口流速偏差ΔCが急激に増加し始めることのない12以上の値になるように設定して前記吸込ケーシングの吸込ノズルと前記環状流路の合流部における流路断面形状および前記環状流路の環状流路半径を決定することを特徴とする遠心圧縮機の吸込ケーシングの設計方法。
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