JP5262943B2 - 定着手段および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真式の画像形成における定着手段および画像形成装置に関し、特に定着個所でニップ部を形成している部材に接するトナー等の温度および/または被加圧力を検出する検出機構に関するものである。
図15は、既知の定着装置の概略構成の一例を示す図である。この定着装置1は、加熱体であるハロゲンランプ2、サーミスタ等の温度検知手段3、サーモスタットからなる過昇温防止手段4、送風ファンからなる冷却手段5及び制御手段6を備えている。被加熱体である加熱ローラ7に対する通常の加熱動作時(記録媒体が搬送されて印刷動作時)には、制御手段6は、ハロゲンランプ2の出力制御は、加熱ローラ7表面に非接触で対向する温度検知手段3による加熱ローラ表面温度の検知結果に基づいて、定められる通電時間だけ、ハロゲンランプ2に交流電圧が印加される。
このように、加熱ローラ7の温度検知結果に基づき定着部の温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御している。
また、制御手段6は、加熱ローラ7の表面温度が所定温度に到達したことを温度検知手段3が検知したときに、これにより、過昇温防止手段4の温度が急激に上昇し、過昇温防止手段4がハロゲンランプ2への通電を強制的に遮断して、加熱ローラ7の異常昇温を防止するようになっている。なお、制御手段6は、オーバーシュートが発生して不要に過昇温防止手段4が動作しないように、一定条件下では、冷却手段5を制御して過昇温防止手段4を冷却して低温に維持する。上記例以外にも画像形成装置用の定着装置は、各種知られている。
ところで、カラートナーを定着するさいには、定着性および光沢を安定させるために定着部材同様に加圧部材を十分に加熱し、また、白黒画像を定着する場合に必要なニップ時間の1.5倍〜2倍の時間で十分にカラートナーと紙を加熱する。このため、トナーだけでなく記録媒体を裏面まで温めることとなり余分なエネルギを消費している。このような場合、定着工程で消費されるエネルギのうち、純粋にトナーを加熱するのに費やされるエネルギはせいぜい1割であり、あとは定着部材の放熱などが1〜2割、残りの約7〜8割が紙を加熱することに費やされている。
従って、カラー出力時の消費電力を抑える(ここでは、カラー画像形成に際しての時間当たり出力枚数を上げる)ためには、いかに紙(記録媒体)を加熱せずにトナーを加熱溶融するかがポイントとなる。加圧部材側にもハロゲンランプ等加熱源を設ける例もあるが、事情は同様である。
紙を加熱せずに定着するためには、短いニップ時間でトナーが載っている紙表面のみを加熱して定着することが有効である。しかし短時間でトナーを加熱するためトナー内の温度勾配が大きくなり、定着不良やホットオフセットなどの不具合が発生しやすい。
この不具合に対応すべく、特許文献1では、加熱が必要な個所、タイミングを見極めて、トナーに必要なだけの熱を加えることが示されている。すなわち、上述したと同様な定着手段を有する画像形成装置において、画像情報に基づいて予測されるトナーの最大付着量の情報を基に、消費エネルギを最小限にできるように定着条件を制御する制御機能を備えるようにして、トナー付着量に応じて定着条件を制御することで紙を加熱するために費やされるエネルギを最小限として紙一枚当たりのエネルギの低減を図るとともに、カラー出力時の生産性を向上させている。
しかし、特許文献1の場合、トナーの定着に必要な、トナーへの熱や付着力を与える制御について、さらには、トナーが定着においてどのような温度になり、どのような加圧圧力を受けているかを詳細に把握して行われているものではない。この点を改良した提案として、例えば特許文献2乃至9が、挙げられる。
特許文献2では、画像形成装置の定着プロセスにおいては、加熱制御するにあたり、定着ローラの表面温度を測定する意図で、定着ローラ11の表面には温度検知手段であるサーミスタ41が備えられている(符号は当該特許文献中での参照符号、以下各特許文献についても同様)。
特許文献3では、定着時の温度をより正確に検出するために。転写材との接触直前のトナー温度あるいはそれと相関する温度を得るために、ベルト上で加熱されるトナーの温度を放射温度センサ32により測定する方式を提案している。
特許文献4では、定着個所の温度や圧力に関して、定着サーマルヘッドドライバの加圧および加熱による、トナー像の定着機構を示していて、トナーに対しピエゾであらかじめ設定された加圧圧力を適宜調節し、サーマルヘッドの加熱温度をあらかじめ設定された電力で適宜調節して加えている。
特許文献5では、画像形成装置の分野で用紙の表面状態を検出するために、焦電体(強誘電体材料)を用い温度と圧力の同時検出を扱っている。
特許文献6では、医療、バイオ分野に利用するための、半導体基板上に、圧電体膜等を形成し圧力と温度を検出する触覚センサが示されている。
特許文献7では、複合圧電体3の振動電圧検出手段6と可撓性電極4または5の抵抗温度特性に基づく抵抗検出手段7と温度換算手段8を有している。これによって、圧力と温度を簡易構造で同時に検出する可撓性圧電素子が示されている。
特許文献8では、定着を向上させるために、トナーの極性に対向させ定着ローラや加圧ローラの表面電位の極性を設定しており、そのために強誘電体層を形成している。
特許文献9では、クリーニング機構が強誘電体材料層の電界を利用したものであって、像担持体11及び転写媒体15とは別のクリーニング部材として組み込まれている。
上述の従来技術に見られるように、画像形成装置のトナー加熱定着プロセスにおいて、加熱ローラなどの加熱部材の表面温度を測定し加熱制御が行われているが、定着ニップ内のトナーの温度を測定するものは知られていない。なお、強誘電体材料による温度、圧力測定の仕組みは定着器に適用されてはおらず、特にその働きが有効な定着器のニップ部に利用されているものはない。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、その目的は、上記の問題点を解決するために、トナー付着量に応じて定着条件を制御することで記録媒体を加熱するために費やされるエネルギを最小限として紙一枚当たりのエネルギの低減を図るとともに、カラー出力時の生産性を向上させた定着手段および画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、定着における消費エネルギの低減、定着における最大消費電力の低減、装置の出力速度(時間当たりの出力枚数)の増加、画像形成のためのエネルギの低減、および画像形成のための消費エネルギの低減を図るようにした画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、トナー像担持部材上でトナー像を加熱溶融し、記録媒体上に加圧して圧着させ定着する、又は記録媒体上に転写された未定着トナー像をトナー加熱部材と加圧部材によって加圧加熱して定着する、画像形成装置用の定着手段において、前記トナー像担持部材表層部分、前記トナー加熱部材表層部分または前記加圧部材表層部分に、少なくとも温度または圧力を検出する機能層を有し、当該機能層が少なくとも温度または圧力を検出する個所は、定着ニップ個所であることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、未定着トナー像を加熱および加圧して記録媒体上に加圧して圧着させ定着するローラ状部材を有してなる、画像形成装置用の定着手段であって、前記ローラ状部材が、トナー像を担持するトナー像担持部材であり、当該トナー像担持部材の表層部分に少なくとも温度または圧力を定着ニップ個所Nで検出するための機能層を有し、検出結果に基づいて前記トナー像担持部材表面上でトナー像を加熱溶融し、前記定着ニップ個所で前記記録媒体上に加圧して圧着させ定着すること、もしくは、前記ローラ状部材が、前記記録媒体上に転写された未定着トナー像を加圧加熱して定着するための定着ニップ個所を形成している加熱部材および/または加圧部材であり、その表層部分に少なくとも温度または圧力を前記定着ニップ個所で検出するための機能層を有すること、を特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の定着手段において、温度を検出する前記機能層が、電気抵抗値の温度による特性、焦電作用による特性、または、ゼーベック効果の熱起電力による特性を持つ材料を有することを特徴とする。トナー像担持部材表面、トナー加熱部材表面や加圧部材表面に設置して、定着プロセス中に、リアルタイムに高精度に温度を検出することにより、トナーの定着に必要な、トナーへの熱を与える制御が適確にできる。また、別の測定システムを用いることなく、簡便に定着器に温度計測手段を設置することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の定着手段において、少なくとも温度または圧力を検出する機能層は、強誘電体材料を有することを特徴とする。機能材料層に、圧電性を持つ強誘電体材料を選択し圧力の検出をする。特に、温度依存性の大きい強誘電体材料を選定すれば、圧力と温度の検出機能をあわせ、圧力と温度を同時に検出することができる。
上述各発明では、定着プロセスにおけるニップ個所において、定着プロセス中の直接トナーや用紙に当接させることにより、トナーの温度や圧力を検出することができ、リアルタイムに高精度に温度や圧力を直接に検出することができ、トナーの定着に必要な、トナーへの熱や付着力を適切に与える制御が可能になる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着手段において、前記機能層の少なくとも温度または圧力を検出する検出領域は、定着プロセスの進行方向と直交する方向に延びるストライプ形状に配置されていることを特徴とする。定着ニップにおけるプロセスの進行方向(ローラ状部材周回方向)で所定の個所の温度、圧力が検出できることにより、より適確な個所とタイミングの温度、圧力の制御ができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着手段において、前記機能層の少なくとも温度または圧力を検出する検出個所は、定着プロセスの進行方向と直交する直線上に離間して点状に配置されていることを特徴とする。このように、検出個所を分散個所配置することにより、トナーに加わる圧力や温度が、トナー像担持部材、トナー加熱部材表面や、加圧部材表面の端部と中央部での分布が発生しやすく均一な圧力や温度ではない場合でも、より適確な個所とタイミングの温度、圧力の制御ができるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着手段において、前記加熱部材表層部分および前記加圧部材表層部分に、温度を検出する前記機能材料層を夫々に形成し、これら両機能材料層の検出する温度により求められる、前記両機能材料層の間を縦断する温度勾配に基づいて、前記両機能材料層間の所定の個所の温度を算出し、この算出結果に基づいて前記加熱部材の加熱電力または前記定着ニップ個所での加圧力を調整することを特徴とする。これにより、用紙の異なる厚みやトナーが形成される厚み方向のより適確なトナー温度、圧力の制御が可能になる。多種多様な用紙やトナーに対しても適確な定着性能を得ることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の定着手段において、加圧操作のみ行われた後に加熱操作が加わる定着プロセスにおいて、前記機能材料層が、加圧操作時には前記定着ニップ個所での圧力を検出し、加熱操作時には前記定着ニップ個所での温度を検出し、加圧の程度と温度検出結果とに基づいて前記定着ニップ個所への加熱電力を調整することを特徴とする。用紙を加熱すること無しにトナーを変形させることが出来るため、その分加熱不要であって、加熱電力が削減できる。加圧してトナーを一定の厚みに平坦化させた後、一定の厚みトナーへ加熱を行い効率的に溶融させるようにし、厚みが大きいまま加熱させるよりも電力が削減できる。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の定着手段において、前記機能層が、前記定着ニップ個所以外の個所において電力印加により振動させることが可能でこれにより、少なくとも前記記録媒体の分離機能機構または前記ローラ状部材のクリーニング機能のいずれかの機能を更に有することを特徴とする。これにより、温度および/または圧力を検出することに加え、用紙の分離機構やクリーニング機構の役割も兼ねることができるので、定着器に関連する機能の構成要素を集約(集積)することができる。
請求項10に記載の発明は画像形成装置であって、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の定着手段を具備しており、前記定着手段の前記機能層が、更に前記定着ニップ個所において前記記録媒体の少なくとも熱伝導率または硬さを検出する機能を有することを特徴とする。定着性能に影響を与える用紙の特性値を合わせて検出し温度や加圧力の制御に反映させることができ、用紙の種類に応じた適確な定着が可能となる。
本発明によれば、定着処理におけるニップ個所においてトナーの温度や圧力を検出することができ、リアルタイムに高精度に温度や圧力を直接に検出することができる。これにより、トナーの定着に必要な、トナーへの熱や付着力を適切に与える制御が可能になる。
本発明による一実施形態に係る画像形成装置としての複写機の概略構成図である。 第1実施形態に係る定着器の斜視図である。 図3の定着器の断面図である。 図3の加熱部材と加圧部材が対向する定着ニップ個所の拡大図である。 実施形態における処理部での温度算出処理の説明図である。 第2実施形態の定着ニップ個所の拡大図である。 第3実施形態の定着器の斜視図である。 第4実施形態の定着ニップ個所の拡大図である。 第5実施形態に係る定着器の斜視図である。 定着ニップ個所における圧力と温度の検出による適確な定着条件の設定例を説明した図である。 第6実施形態の定着ニップ個所の拡大図である。 第7実施形態に係る定着器の斜視図である。 第8実施形態の定着ニップ個所の拡大図である。 第9実施形態の定着ニップ個所の拡大図である。 従来の定着器の断面図である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明による一実施形態に係る画像形成装置としての複写機の概略構成図である。図1において、符号100は複写機本体であり、符号200はそれを載せる給紙テーブルであり、符号300は複写機本体100上に取り付けるスキャナであり、符号400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。この複写機は、タンデム型で中間転写(間接転写)方式を採用する電子写真複写機である。
複写機本体100には、その中央に、無端状ベルトからなる中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、3個の支持回転体としての支持ローラ14、15、16に掛け渡されており、図中時計回り方向に回転移動する。これらの3個の支持ローラのうちの第2支持ローラ15の図中左側には、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。
また、3個の支持ローラのうちの第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間に張り渡したベルト部分には、図1に示すように、そのベルト移動方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成部18Y、18M、18C、18Kが並べて配置された画像形成手段であるタンデム画像形成部20が対向配置されている。
本実施形態においては、第3支持ローラ16を駆動ローラとしている。また、タンデム画像形成部20の上方には、露光手段としての露光装置21が設けられており、この露光装置21からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の画像情報に基づいた露光LY、LM、LC、LKが各色のトナー像を形成するドラム状感光体40Y、40M、40C、40Kの表面に照射し各色に対応する静電潜像を形成するようになっている。また、中間転写ベルト10を挟んでタンデム画像形成部20の反対側には、第2の転写手段としての2次転写装置22が設けられている。この2次転写装置22においては、2つのローラ231、232間に用紙搬送部材としての無端状ベルトである2次転写ベルト24が掛け渡されている。この2次転写ベルト24は、中間転写ベルト10を介して第3支持ローラ16に押し当てられるように設けられている。この2次転写装置22により、中間転写ベルト10上のトナー像を記録媒体である用紙Sに転写する。
また、この2次転写装置22の図中左方には、用紙S上に転写されたトナー像を定着する定着器25が設けられている。
この定着器25は、加熱手段としての加熱ローラ7と定着ローラ9に張架されて加熱される無端状ベルトである定着ベルト8に対して加圧手段としての加圧ローラ8が押し当てられた構成となっている。上述した2次転写装置22には、トナー像を中間転写ベルト10から用紙Sに転写後の用紙Sをこの定着器25へと搬送するシート搬送機能も備わっている。もちろん、2次転写装置22としては、転写ローラや非接触の転写チャージャを使用してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて持たせることが難しくなる。
また、本実施形態では、このような2次転写装置22および定着器25の下に、上述したタンデム画像形成部20と平行に、用紙Sの両面に画像を記録すべく用紙Sを反転するシート反転装置28も設けられている。
上記複写機を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動する。
他方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動する。次いで、第1走行体33および第2走行体34を走行させる。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読取る。
この原稿読取りに並行して、図示しない駆動源である駆動モータで駆動ローラ16を回転駆動させる。これにより、中間転写ベルト10が図中時計回り方向に移動するとともに、この移動に伴って残り2つの支持ローラ(従動ローラ)14、15が連れ回り回転する。また、これと同時に、個々の画像形成部18において像担持体としてのドラム状の感光体40Y、40M、40C、40Kを回転させ、各感光体40Y、40M、40C、40Kの表面を帯電装置12で一様に帯電させる。その後一様に帯電された各感光体40Y、40M、40C、40K上に、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の色別情報を対応するそれぞれ露光LY、LM、LC、LKを照射して各色の静電潜像を形成する。
続いて、これらの静電潜像に対して、現像装置13Y、13M、13C、13Kからトナーを供給してこれらの静電潜像を現像し、それぞれの感光体40Y、40M、40C、40Kに単色のトナー像(顕像)を形成する。そして、各感光体40Y、40M、40C、40K上のトナー画像を中間転写ベルト10上に互いに重なり合うように順次転写して、中間転写ベルト10上に合成カラートナー像を形成する。このようにして各色のトナー像を中間転写ベルト10上に転写した各感光体40Y、40M、40C、40Kは、その表面に残存するトナーがクリーニング装置19によって除去され、次の画像形成の準備が行われる。
このような画像形成に並行して、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから用紙Sを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の用紙Sを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト10上の合成カラートナー像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置22との間に用紙Sを送り込み、2次転写装置22で転写して用紙S上にカラートナー像を転写する。
トナー像転写後の用紙Sは、2次転写ベルト24で搬送して定着器25へと送り込み、定着器25で定着ベルト8と加圧ローラ8とによって熱と圧力とを加えて転写トナー像を定着した後、切換爪55で切り替えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り替えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
なお、本実施形態における画像形成装置は、用紙Sの搬送速度(プロセス線速)が352mm/秒程度に、A4サイズの用紙Sを横向きに連続搬送したときの生産性が75CPM程度に設定された高速機である。
なお、トナー像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写ベルトクリーニング装置17で、トナー像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部20による再度の画像形成に備える。ここで、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。また、本実施形態においては、像担持体として、ドラム状の感光体を使用しているが、ドラム状の感光体以外にも無端ベルト状の感光体であっても適用することができる。
次に、上記実施形態の画像形成装置において使用される第1の実施形態に係る定着器(定着手段)について、図2乃至図4に基づいて説明する。図2は、加熱部材と加圧部材の対向する2表面に温度や圧力(トナー等の被加圧力)を検出する機構を設置した定着器25の斜視図であって、加熱ローラ7と加圧ローラ8にはさまれて用紙と用紙上のトナーが定着されているプロセスが描かれている。図3は、図2の断面図である。図4は、図3の加熱部材と加圧部材の対向する夫々の表面に温度測定機構を設置した定着ニップ個所を拡大した図である。図4には、定着ニップ個所Nに対応した配置の、電極と信号配線のコンタクト部および信号配線からなる構成が模式的に示されている。
第1実施形態に係る定着器25は、図に示すように、ハロゲンランプ(ヒータ)1集熱器2を配置した加熱体としての加熱ローラ7、加圧部材としての加圧ローラ8により構成されている。加熱ローラ7内部には、定着ニップ個所Nを加熱するための発熱体であるハロゲンランプ1および集熱器2が定着ニップ個所Nに対面して配設されている。そして、本実施形態では、加熱ローラ7の表層部の加熱部材並びに加圧ローラ8の表層部の加圧部材の夫々の表面に形成された機能材料層72、82が備えられている。
この機能材料層72、82は、用紙S上のトナーTaが定着されるに際して、用紙や用紙上のトナーに対して定着ニップ個所Nにおいて加わる温度を検出する温度検知手段(温度センサ)として、また、定着ニップ個所Nにおいて加わる圧力を検出する圧力検知手段として機能する。また、定着器25には、これら機能材料層72、82からの検出出力を導出するための導出機構が備わっている。なお、本実施形態では加熱ローラ7と加圧ローラ8による定着の場合について図示しているが、周知の定着ベルト式定着器の場合でも、また加熱源として高周波加熱器を利用する定着器に対しても本発明は同様に適用可能である。
上記を機能材料層図4に沿って詳述する。加熱ローラ7の周面表層部に位置する加熱部材71の表面には、機能材料層72として、電気絶縁材料層72aが形成され、さらに順に先ず温度係数の大きい金属などの電気抵抗材料層72bがパターン形成され、次に、電気抵抗材料層72bのパターン間に電気絶縁材料層72aが積層して形成されている。電気抵抗材料層72bのパターンが個々に定着ニップ個所Nの所定個所の温度を検出する役割を持つ。
他方、加圧ローラ8側の周面表層部に位置する加圧部材81の表面においても、機能材料層2として、加熱部材71表面と同様に、電気絶縁材料層72aが形成され、さらに温度係数の大きい金属などの電気抵抗材料層72bがパターン形成され、次に、電気抵抗材料層72bのパターン間に電気絶縁材料層72aが形成されている。なお、加圧部材の場合、電気抵抗材料層72bのパターン間の電気絶縁材料層72aは、用紙を円滑に搬送する目的で、弾性を有するものを選択しても良い。
実際の製造方法としては、例えば、基材が導電性の金属ロールであれば外側を電気絶縁材料層72aで被覆、Alであればアルマイト加工で電気絶縁層を形成し、絶縁層(弾性材料層)を印刷等によりラインパターン形成した後、NiCrなどの電気抵抗材料をメッキし、表面の凹凸を削除し平滑に研磨する。機能材料層72の厚みとしては数μmである。図2で示すように、電気抵抗材料層72bがパターン形成された状態では、ロールの回転軸方向に沿った感熱材料のラインパターン72dとして配置されている。
前記導出機構について説明する。図においては、定着ニップ個所Nに対応した配置の、電極(電極ライン)72fと信号配線Ha、Hb、Hc(加熱ローラ7側)および信号配線Pa、Pb、Pc(加圧ローラ8側)の端部に設けられた各コンタクト部Jからなる構成を加熱ローラ7側について模式的に示してある。
上記感熱材料のラインパターン72dの定着ニップ個所Nにおける温度を検出するために、コンタクト部の配置は定着ニップ個所Nの個所に沿って重なる配置にならないように、感熱材料のラインパターン72dの端部でロール円周方向にねじれて接続された検出電極パターン72e、および定着ニップ個所Nに対応した配置の模式的に示された電極と信号配線のコンタクト部J、および信号配線からなる構成である。
加熱ローラ7側(加熱部材71側)では、信号配線Ha、Hb、Hcに定電流源9から検出電流を印加し、感熱材料である電気抵抗材料層72bのラインパターン72dの両端電圧Vtpaを検出(導出)する。検出した信号は、明示しない処理部であらかじめ温度で校正し記憶されている変換値テーブルを参照することによって温度に変換し、電気抵抗材料層72bのパターンの温度、すなわち、当接する用紙やトナーの表面温度としてプロセス制御等に利用することができる。全く同様にして、加圧ローラ8側では(一部図示略)、加圧部材81側の信号配線Pa〜Pcを介して、定着ニップ個所Nにおける温度を検出する。
図5は、第1の実施形態における処理部での温度算出処理の様子を示すもので、定着ニップ個所Nの加熱部材71と加圧部材の対向する2表面の温度測定値を夫々に得て両方の測定温度により用紙上のトナー温度を推測する場合を説明している。図5において、横軸は、定着ニップ個所Nの加熱部材71の表面から加圧部材81の表面への各部材の配置位置を示す。また、縦軸は、各位置での温度を示す。
図4に示した信号配線中のHbとPbとの個所の測定値を利用する場合について例示すれば、図5に示す比例関係に基づき、トナー表面位置や、トナーと用紙表面との界面位置での温度等が任意に算定(推測)できることがわかる。このようにして、加熱部材71の表面に形成した温度を検出する機能材料層72と、加圧部材の表面に形成した温度を検出する機能材料層82とにより、従来技術に比べて、より精密に各部の温度を測定することができる。
なお、ここでは温度係数の大きい電気抵抗層による温度検出部として電気抵抗材料について述べたが、焦電作用による特性を用いた温度検出材料やゼーベック効果による熱起電力の特性を用いた温度検出材料を利用することもできる。また、圧電性を持つ強誘電体材料を圧力検出部として利用することができる。この場合にさらに温度依存性の大きい強誘電体材料を選定することで、圧力と温度の検出機能をあわせ、圧力と温度を同時に検出することもできる。
[第2実施形態]
図6は、別の例として、図3から図5で説明した構成のように、加熱部材71と加圧部材81の両方に、温度や圧力を検出する機能材料を設けたのではなく、片側部材表面のみ(ここでは加熱ローラ7側のみ)に温度を検出する機構を設置した定着ニップ個所Nの拡大図を示している。このように、少なくとも加圧部材81の表面または加熱部材71の表面に、温度係数の大きい電気抵抗層による温度検出部をライン配置し、より簡易な構成で定着ニップ個所Nにおける温度を測定することも考えられる。
[第3実施形態]
図7は、加圧ローラ8側に感熱材料ラインパターン72dに熱起電力を生ずる異なる金属材料を用いて既述したと同様に機能材料層72を配置している。図示例では温度検知手段(温度センサ)として、ローラ周方向に連続する3本のラインパターンを一組として夫々のラインパターンに付き一箇所、ローラの軸方向に中央と両端部の個所に異種金属の接合部いわゆるサーモカップル(熱電対)72gを形成してある。各ラインパターンに対応して得られる、熱起電力Vthaにより定着ニップ個所Nにおけるローラ端部と中央部の温度を測定することができる。図では、一組3本分のサーモカップル72gしか明示されていないが、ローラ全周にわたってサーモカップルの組が配置してある。なお、サーモカップル72gは、離間させて複数組の同様の3個所のサーモカップルを配置しても良く、少なくとも1組あればローラ軸方向に沿った温度分布測定ができる。
[第4実施形態]
図8は、図6の構成において、感熱材料層間を電気絶縁するための電気絶縁材料を、感応材料層72hに置き換えた場合を示す。感応材料層をはさむ両側の電極ライン層72jによって、感応材料層により検出される温度や圧力の信号を信号配線Haと信号配線Hbとの間や、信号配線Hbと信号配線Hcとの間で取り出す構造になっている。
感応材料層の電気抵抗値の温度依存性、感応材料層に吸着する水分量の静電容量依存性、などが検出できる。また、感応材料層として主としてローラ径方向の圧力変動を横方向(ローラ周方向)の電界変化(電極ライン層72jに重畳される電圧変動)をことによって検出可能な圧電材料を用い、圧力を検出する(高入力インピーダンスの前置増幅器を介して取り出して処理する)。
[第5実施形態]
図9は、図2と図8に開示の構造を組み合わせた場合の定着器を示す。図2の構成と同じく、感熱材料ラインパターン72dにより温度に相当するVthaを測定することができる。これと同時に、図8の構成と同じく、感熱材料ラインパターン72dを電極ラインパターンとして用い、感熱材料ラインパターン72d間の感応材料72hにより圧力に相当するVfhabを測定することができ、これにより温度と圧力の両方が検出できる。
図10は、上記定着器を実装する際に、定着ニップ個所Nにおける圧力と温度の検出による適確な定着条件の設定例を示している。
横軸は、ニップ距離(プロセス時間と対応している)、右縦軸は圧力、左縦軸は温度を示す。圧力が示される特性に対し、従来の構成および設定による加熱では、感応部Haの温度が最大加圧時の直後に加熱温度が最大になる。
本実施形態のように、圧力と温度を同時に検出し、図10に示す如くに感応部Haの温度および感応部Paの温度になるように加熱設定(加熱操作)すると、トナーの温度は破線で示すことが推定され、圧力と温度の検出による加熱制御を、トナーの過加熱にならない制限されたより高い温度を、所定の加圧によるトナーの変形がされたあと、トナーの熱物性値に対応させた像形成条件で、確実にトナーを溶融させることが可能になる。
その結果、従来に比してより短時間だけ温度を加え、かつ冷却させることができるため、効率よく加熱することができ、これにより、省電力その他の効果が得られる。また、加熱を先に加圧を後にもできる用紙への対応も可能であり、また、光沢度合いの選択などの検出、また、重送やジャムも検出できるようになる。
[第6実施形態]
機能材料層72に更なる機能を併せて付加することができる。図11は、圧電材料を機能材料層72に設置して、温度や圧力検出だけではなく、更に、圧電材料の特性を有効に活用することができる構造を示した。例えば、機能材料層72が定着ニップ個所N以外の位置にある時には、当該部分を図示しない駆動電源部から供給される高周波数交流信号で駆動して振動させてホットオフセットしたトナーを除去して、加熱ローラ表面をクリーニングする機能を付加することが可能である。
このクリーニング動作時には、定着後のローラ表面側の適宜位置に、駆動用信号配線Sa〜Scを設置し、この駆動用信号配線Sa〜Scを通じて電極ラインパターン72d間の感応材料(圧電材料)に交流信号(高周波電圧)を印加し(励振駆動)、感応材料を振動させてホットオフセットしたトナーを除去、加熱ローラ表面をクリーニングする。あるいは、励振場所(駆動用信号配線Sa〜Scの設置位置)を適切に選定することにより、加熱ローラと用紙の分離を促進する機能として利用することもできる。交流信号は、必ずしも高周波数信号でなくとも良い。これらの機能は、全て備えさせることもできるが、実機に合わせて適宜選択して必要な機能を採用すれば良い。
[第7実施形態]
図12は、図9に示したと同等構成の定着器に図11に示した機能層を採用し励振機能を付加した定着器25の斜視図である。交流電源9ACによりスイッチSWを介し発振用信号配線Qを通じて、定着後のローラ表面側の感応材料(圧電材料)72hを振動させている。もちろん、既述したように感熱材料ラインパターン72dにより温度に相当するVthaを測定することができ、感熱材料ラインパターン72dにより圧力に相当するVfhabを測定することができる。
[第8実施形態]
図13は、電極ライン(層)72dの内側に感応材料層72として感温、感圧材料層を配置し、電極ライン72dと導電性の加熱部材71(金属ロール)との間に延在する、感応材料層72による温度、圧力信号を検出する構造を示している。電極ライン層72dと、電極として機能する金属ロール製加熱部材71との間に配置した感応材料層72の温度、圧力による電気特性変化を、電極ライン層72dと金属ロール電極の裏面にコンタクトさせた(裏面)信号配線Hrにより検出する。この構造に依ると、これまでに、図3、図6、図8、図11等に示した構造に比べると、さらに信号配線が少なくて済む利点がある。
[第9実施形態]
図14に示す第8実施形態では、加熱部材(加熱ロール)71の外側に温度や圧力を検出するための感応材料層72が形成されており、この感応材料層72が導電性を有するカーボン微粒子や金属微粒子を分散させた柔軟性のあるゴム質材から成っている。
ゴム質材中の、微粒子の抵抗温度依存性と圧力による密度変化による導電性変化を利用し、定着ニップ個所Nにおける用紙上のトナーの温度と圧力を検出することができる。なお、感応材料層はこれまで説明したのと同じように温度と圧力を検出する強誘電体材料であっても良い。
感応材料層の抵抗温度依存性と導電性変化を検出するために、感応材料層と加熱ロ―ルの層間に電極ライン層が配置されていて、定着ニップ個所Nの電極ラインから信号配線Ha〜Hcを通じ、HaとHbとの間や、HbとHcとの間、の感応材料層の抵抗温度依存性と導電性変化を検出する。なお、電極ラインは感応材料層以外に対して電気絶縁する必要があるため、加熱ロ―ルが金属で導電性があれば、加熱ロール外側に電気絶縁材料層72aを形成し電極ライン層では電極ライン間を電気絶縁材料層72aで絶縁している。
第2実施形態以降のこれまで説明した圧力と温度を同時に検出する定着器のいずれかを画像形成装置に実装する際にも、先の図10に示した定着ニップ個所Nにおける圧力と温度の検出による適確な定着条件の設定例に準じることで、より短時間温度を加えかつ冷却させることがで、効率よく加熱することが可能になり、これにより、省電力効果が得られる。
以上の各実施形態で示したように、本発明における機能層(感応材料層)には、感応材料層の温度もしくは圧力、あるいは温度と圧力の両方に依存する電気特性を有するものを用途に合わせて選択することができる。こうして、用紙上のトナーが加熱定着されるに際して、定着ニップ個所Nで、トナーへの温度や圧力が検出することができるようになる。更には、既述した適切な感応材料層を採用することによって、温度および/または圧力の検出に加えて、被励振機能等の既述した機能を併せ持たすこともでき、一層の活用が可能となる。
以上の実施形態では、専ら、記録媒体上に転写された未定着トナー像をローラ状のトナー加熱部材とローラ状の加圧部材によって加圧加熱して定着する定着装置に則して本発明に係る定着手段について説明したが、これに限らず本発明は、外周面に潜像が形成されトナー像(未定着)に顕像化され、更に未定着トナー像を加熱溶融し、記録媒体上に加圧して圧着させ定着する定着手段としても機能する、ローラ状トナー像担持部材に対しても適用可能であり、その場合には、これまでの実施形態で説明したと同様の技術を適用して、トナー像担持部材表層部分に定着ニップ個所において、少なくとも温度または圧力を検出する機能層を設けるようにすれば良い。機能層にその他の機能を併せ持たせることも無論できる。
1、1A、1B ハロゲンランプ(ハロゲンヒータ)、2 集熱器、4過昇温防止手段(サーモスタット)、6 制御手段、7 加熱ローラ(定着ローラ)、7a 芯金(回転軸の芯)、71 加熱部材、72 機能材料層、72a 電気絶縁材料層、72b 電気抵抗材料層、72d ラインパターン、72e 検出電極パターン、72f コンタクト部、72g サーモカップル、72h 感応材料層、8 加圧ローラ(定着ローラ)、81 加圧部材、10中間転写ベルト、12 帯電装置、13 現像装置、14、15、16 支持ローラ、18Y、18M、18C、18K 画像形成部、21 露光装置、25 定着装置、26 ヒータ制御装置、27 画像形成装置制御装置、40Y、40M、40C、40K 感光体、N 定着ニップ個所N、Q 発振用信号配線、S 用紙(転写シート)
特開2004−286806公報 特開2004−325612公報 特開2007−256809公報 特開平06−186882号公報 特開2004−085304公報 特登3668312号 特開2002−022560公報 特開2002−304073公報 特開2002−341711公報

Claims (10)

  1. トナー像担持部材上でトナー像を加熱溶融し、記録媒体上に加圧して圧着させ定着する、又は記録媒体上に転写された未定着トナー像をトナー加熱部材と加圧部材によって加圧加熱して定着する、画像形成装置用の定着手段において、
    ローラ状部材である、前記トナー像担持部材表層部分、前記トナー加熱部材表層部分または前記加圧部材表層部分に、少なくとも温度または圧力を検出する機能層を有し、当該機能層が少なくとも温度または圧力を検出する個所は、定着ニップ個所であることを特徴とする定着手段。
  2. 未定着トナー像を加熱および加圧して記録媒体上に加圧して圧着させ定着するローラ状部材を有してなる、画像形成装置用の定着手段であって、
    前記ローラ状部材は、トナー像を担持するトナー像担持部材であり、当該トナー像担持部材の表層部分に少なくとも温度または圧力を定着ニップ個所Nで検出するための前記機能層を有し、検出結果に基づいて前記トナー像担持部材表面上でトナー像を加熱溶融し、前記定着ニップ個所で前記記録媒体上に加圧して圧着させ定着する定着手段、
    もしくは、前記ローラ状部材は、前記記録媒体上に転写された未定着トナー像を加圧加熱して定着するための定着ニップ個所を形成している加熱部材および/または加圧部材であり、その表層部分に少なくとも温度または圧力を前記定着ニップ個所で検出するための前記機能層を有することを特徴とする定着手段。
  3. 温度を検出する前記機能層は、電気抵抗値の温度による特性、焦電作用による特性、または、ゼーベック効果の熱起電力による特性を持つ材料を有することを特徴とする請求項1または2に記載の定着手段。
  4. 少なくとも温度または圧力を検出する機能層は、強誘電体材料を有することを特徴とする請求項1または2に記載の定着手段。
  5. 前記機能層の少なくとも温度または圧力を検出する検出領域は、定着プロセスの進行方向と直交する方向に延びるストライプ形状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着手段。
  6. 前記機能層の少なくとも温度または圧力を検出する検出個所は、定着プロセスの進行方向と直交する直線上に離間して点状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着手段。
  7. 前記加熱部材表層部分および前記加圧部材表層部分に、温度を検出する前記機能材料層を夫々に形成し、これら両機能材料層の検出する温度により求められる、前記両機能材料層の間を縦断する温度勾配に基づいて、前記両機能材料層間の所定の個所の温度を算出し、この算出結果に基づいて前記加熱部材の加熱電力または前記定着ニップ個所での加圧力を調整することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着手段。
  8. 加圧操作のみ行われた後に加熱操作が加わる定着プロセスにおいて、前記機能材料層が、加圧操作時には前記定着ニップ個所での圧力を検出し、加熱操作時には前記定着ニップ個所での温度を検出し、加圧の程度と温度検出結果とに基づいて前記定着ニップ個所への加熱電力を調整することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の定着手段。
  9. 前記機能層が、前記定着ニップ個所以外の個所において電力印加により振動させることが可能でこれにより、少なくとも前記記録媒体の分離機能機構または前記ローラ状部材のクリーニング機能のいずれかの機能を更に有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の定着手段。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の定着手段を具備し、
    前記定着手段の前記機能層が、更に前記定着ニップ個所において前記記録媒体の少なくとも熱伝導率または硬さを検出する機能を有することを特徴とする画像形成装置。
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