JP5262677B2 - 含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体およびその製造方法 - Google Patents

含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5262677B2
JP5262677B2 JP2008323810A JP2008323810A JP5262677B2 JP 5262677 B2 JP5262677 B2 JP 5262677B2 JP 2008323810 A JP2008323810 A JP 2008323810A JP 2008323810 A JP2008323810 A JP 2008323810A JP 5262677 B2 JP5262677 B2 JP 5262677B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
block copolymer
fluorine
polyether block
acrylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008323810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010144080A (ja
Inventor
健一 勝川
晴彦 毛利
博一 青山
友和 戸澤
正人 日下部
越生 堀井
良太郎 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2008323810A priority Critical patent/JP5262677B2/ja
Publication of JP2010144080A publication Critical patent/JP2010144080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5262677B2 publication Critical patent/JP5262677B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

本発明は、特定の金属錯体の存在下に原子移動ラジカル重合によって含フッ素ポリエーテルセグメントとビニル系モノマー成分を含む含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の製造方法、およびその製造方法により得られるブロック共重合体に関する。また、本発明の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体を利用した防汚性材料およびフッ素系ポリマー用の乳化剤にも関する。
含フッ素ポリエーテルセグメントを有するブロック共重合体に関しては、たとえば特許文献1に、カルボン酸末端のフッ素系ポリマーから過酸化物末端フッ素ポリマーを誘導し、該マクロ開始剤を用いて種々のモノマーを重合させる方法が記載されている。しかし該方法ではプロセスが煩雑で経済的ではなく、また、過酸化物末端からの重合は効率が悪いため、多くのホモポリマーが副生してしまうという問題があった。
重合の効率を高めてブロック共重合体の収率を向上させる方法として、ヨウ素移動重合を利用する方法が提案されている(特許文献2および3)。特許文献2では、含フッ素のヨウ化物に、過酸化物あるいはアゾ化合物を重合触媒として用いてビニル系モノマーを重合させているが、これらの方法でもブロック化の効率が悪いため、多くのビニル系モノマーの単独重合体が副生してしまうという問題があった。
特開昭47−6193号公報 特開昭63−270717号公報 特開平4−202303号公報
本発明の課題は、含フッ素ポリエーテルセグメントとビニル系モノマー成分を含む含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体を高効率で製造する方法、さらにその製造方法により得られる含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の特性を利用した防汚性材料およびフッ素系ポリマー用の乳化剤を提供することにある。
本発明の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の製造方法は、パーフルオロエーテル単位(A)〜(D):
(A):−(CF2O)a−、
(B):−(CF2CF2O)b−、
(C):−(CF2CF2CF2O)c−および
(D):−(CF(CF3)CF2O)d
(式中、a、b、cおよびdはそれぞれ0または正の整数であって、2≦a+b+c+d≦200を満足する数である)から構成されるパーフルオロポリエーテルセグメントの両末端または片末端に炭素−ヨウ素結合を有するパーフルオロポリエーテルを開始剤とし、銅、ニッケル、ルテニウムおよび鉄よりなる群から選択される少なくとも1種の金属の錯体の存在下に、ビニル系モノマーを原子移動ラジカル重合することを特徴とする。
本発明はまた、本発明の製造方法で得られた含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体、該共重合体を含む乳化剤、防汚性組成物、水性エマルション組成物にも関する。
本発明の製造方法によれば、含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体を効率的に製造することが可能となる。また本発明の製造方法において、ビニル系モノマーとして(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを用いる場合、得られる含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル重合体ブロックを(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリル酸塩の重合体ブロックへと変換することにより、水への溶解性が向上して乳化剤としての利用が可能となり、従来、安定な水性エマルジョンの形成が困難であったフッ素系ポリマーの水性エマルジョンを製造することが可能となる。また、本発明の製造方法によれば、対水接触角が大きい含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体が容易に得られ、防汚性材料としても用いることが可能となる。
本発明の製造方法は、
パーフルオロポリエーテル単位(A)〜(D):
(A):−(CF2O)a−、
(B):−(CF2CF2O)b−、
(C):−(CF2CF2CF2O)c−および
(D):−(CF(CF3)CF2O)d
(式中、a、b、cおよびdはそれぞれ0または正の整数であって、2≦a+b+c+d≦200を満足する数である)から構成されるパーフルオロポリエーテルセグメントを含むパーフルオロポリエーテルを開始剤としてビニル系モノマーを原子移動ラジカル重合して含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体を製造するに際し、
(1)パーフルオロポリエーテル開始剤がその両末端または片末端に炭素−ヨウ素結合を有すること、
(2)原子移動ラジカル重合を銅、ニッケル、ルテニウムおよび鉄よりなる群から選択される少なくとも1種の金属の錯体の存在下に行うこと
を特徴とする。
以下に本発明について詳細に説明する。
まず、本発明で用いられる原子移動ラジカル重合について説明する。ラジカル重合法は一般に重合速度が大きく、ラジカル同士のカップリングや不均化などによる停止反応が起こりやすいため制御が難しいとされている。原子移動ラジカル重合法もこのラジカル重合法に含まれる重合方法であるが、重合触媒(特定の金属錯体)により開始剤が末端に有する炭素−ヨウ素結合をラジカル的に開裂させて炭素ラジカルを生成させ、ついで生じた炭素ラジカルが、ビニル系モノマーに付加してビニル系モノマーの炭素−炭素二重結合を開裂させ、新たな炭素−ヨウ素結合を末端に形成しながら(成長しながら)重合を進める重合方法である。
かかる原子移動ラジカル重合法では、停止反応が起こりにくく、分子量分布の狭い重合体が得られるとともに、モノマーと開始剤の仕込み比によって分子量が自由にコントロールすることができる特異なラジカル重合法である。したがって原子移動ラジカル重合法は、分子量分布が狭く、特定の官能基を有するモノマーを重合体のほぼ任意の位置に導入することができるため、特定の官能基を有するビニル系重合体の製造方法としてはより好ましいものである。
したがって、本発明における「原子移動ラジカル重合」を用いると、パーフルオロポリエーテル末端の炭素−ヨウ素結合からのみ重合が開始され、その後の生長反応では、ビニル系モノマー由来の炭素−ヨウ素結合の開裂と付加が繰り返され、結果として、ビニル系モノマーの単独重合体は副生しない。
この点に関し、たとえば特許文献2および3に記載されているようなラジカル重合触媒としてパーオキサイドを用いるヨウ素移動重合法があるが、この方法では、重合触媒が、ヨウ素原子を末端に有する開始剤の炭素−ヨウ素結合だけではなく、重合されるビニル系モノマーの炭素−炭素二重結合も開裂させて重合を開始しているため、ビニル系モノマーの単独重合体も副生してしまう。
本発明の原子移動ラジカル重合において、開始剤として用いるパーフルオロポリエーテルは、合成が容易である点から、
パーフルオロエーテル単位(A)〜(D):
(A):−(CF2O)a−、
(B):−(CF2CF2O)b−、
(C):−(CF2CF2CF2O)c−および
(D):−(CF(CF3)CF2O)d
(式中、a、b、cおよびdはそれぞれ0または正の整数であって、2≦a+b+c+d≦200、好ましくは2≦a+b+c+d≦100、さらに好ましくは2≦a+b+c+d≦50を満足する数である)から構成されるパーフルオロポリエーテルセグメントを含むものが好ましい。本発明において、このパーフルオロポリエーテルセグメントがブロック共重合体の一方のブロックを形成する。
また、パーフルオロポリエーテル開始剤はその両末端または片末端に炭素−ヨウ素結合を有するものである。末端の炭素−ヨウ素結合としては特に限定されず、たとえば−Rf−I(Rfはフッ素原子で置換されていてもよいアルキル基)が例示できる。
本発明の製造方法で用いる重合触媒は、銅、ニッケル、ルテニウムおよび鉄よりなる群から選択される少なくとも1種の金属の錯体であり、なかでも、錯体の調製が容易な点から、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅、塩化第二銅、臭化第二銅およびヨウ化第二銅よりなる群から選択される少なくとも1種の銅ハロゲン化物から調製される銅錯体が好ましい。
また、銅錯体の触媒活性を高めるために2,2’−ビピリジルおよびその誘導体、1,10−フェナントロリンおよびその誘導体、トリブチルアミン等のアルキルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、ヘキサメチルトリエチレンテトラアミン、1,4,8,11−テトラアザ−1,4,8,11−テトラメチルシクロテトラデカン等のポリアミン等の配位子を添加してもよい。
本発明の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体で他方のブロックを構成するビニル系モノマーとしては特に制約はなく、各種のものを用いることができる。また、ここに示されている重合系は原子移動ラジカル重合であるため、重合性モノマーの逐次添加により複数の異種のブロック(セグメント)を有する共重合体を製造することも可能である。
ビニル系モノマーとしては、たとえば(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸トルイル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシブチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−アミノエチル、γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシラン、(メタ)アクリル酸のエチレンオキサイド付加物、(メタ)アクリル酸トリフルオロメチルメチル、(メタ)アクリル酸2−トリフルオロメチルエチル、(メタ)アクリル酸2−ペンタフルオロエチルエチル、(メタ)アクリル酸2−ペンタフルオロエチル−2−パーフルオロブチルエチル、(メタ)アクリル酸2−ペンタフルオロエチル、(メタ)アクリル酸トリフルオロメチル、(メタ)アクリル酸ジトリフルオロメチルメチル、(メタ)アクリル酸2−トリフルオロメチル−2−ペンタフルオロエチルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロヘキシルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロデシルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロヘキサデシルエチル等の(メタ)アクリル酸系エステル系モノマー;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロルスチレン、スチレンスルホン酸および塩等のスチレン系モノマー;テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化ビニリデン等のフッ素含有ビニルモノマー;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等のケイ素含有ビニル系モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル基含有ビニル系モノマー;アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド基含有ビニル系モノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル、桂皮酸ビニルなどのビニルエステル類;エチレン、プロピレンなどのアルケン類;ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩化アリル、アリルアルコールなどがあげられ、これらは単独で用いてもよいし、複数を共重合させてもよい。
原料の入手性およびコスト面から、ビニル系モノマーとしては、スチレン系モノマーおよび(メタ)アクリル酸エステル系モノマーよりなる群から選択される少なくとも1種のモノマーが好ましい。特に、原子移動ラジカル重合におけるビニル系モノマーの重合効率(転化率またはブロック化効率)の観点から、より好ましくは(メタ)アクリル酸エステル系モノマーであり、さらに好ましくはメタクリル酸エステル系モノマーである。また、乳化剤などに使用する場合は、親水性の(メタ)アクリル酸あるいは(メタ)アクリル酸塩へ重合後に変換可能な(メタ)アクリル酸エステル系モノマーが好ましく、容易に変換できる点で(メタ)アクリル酸tert−ブチルが特に好ましい。
重合は無溶剤または各種の溶媒中で行うことができる。溶媒は特に限定されないが、たとえばベンゼン、トルエン等の炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の炭化水素アルコール系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート系溶媒、パーフルオロアルカン、パーフルオロアルコール、パーフルオロエーテル等のフッ素系溶媒等があげられ、単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
限定はされないが、重合温度は0〜200℃の範囲、好ましくは50〜150℃である。
なお、ビニル系モノマーとして(メタ)アクリル酸を用いるときは転化率が低い場合があり、その場合はビニル系モノマーとして(メタ)アクリル酸エステルを用い、得られる(メタ)アクリル酸エステル系単位を含む含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル系単位を酸触媒または塩基性触媒の存在下に加水分解または熱分解することにより、(メタ)アクリル酸系単位または(メタ)アクリル酸塩系単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体とすることができる。
酸触媒としては、塩化水素、硫酸、p−トルエンスルホン酸、四塩化チタン、塩化アルミニウム等を使用して加水分解することが可能であるが、これらに限定されるものではない。塩基性触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、トリメチルアミン等を使用して加水分解することが可能であるが、これらに限定されるものではない。
また、(メタ)アクリル酸エステル系単位を含む含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体においては、その共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル系単位を熱分解することにより、(メタ)アクリル酸系単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体とすることができる。熱分解により(メタ)アクリル酸単位とする場合は、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとしては(メタ)アクリル酸tert−ブチルが好ましい。この場合、加熱のみで(メタ)アクリル酸単位とすることが可能であるが、高温で加熱を必要とする場合があり、共重合体の熱分解を抑制し、反応速度を速くする面から酸触媒を使用してもよい。酸触媒としては特に限定されず上述のものを使用可能である。
また、(メタ)アクリル酸単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体に(メタ)アクリル酸と塩を形成する有機または無機塩基を反応させることにより、(メタ)アクリル酸単位を(メタ)アクリル酸塩単位に変換することができる。このような塩基としては、たとえば水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属の水酸化物;アンモニアなどの無機化合物、ピリジンなどの有機化合物が例示されるが、これらのみに限定されるものではない。
本発明の製造方法で得られる含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体は新規な化合物である。特に、ビニル系モノマーとして(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルおよび/または(メタ)アクリル酸塩のブロックを有する共重合体は、共重合体の乳化性をコントロールできる点で優れた共重合体である。
本発明の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の数平均分子量は特に限定されないが乳化剤や防汚性付与剤としての特性に優れる点で、3,000〜500,000が好ましく、さらには5,000〜100,000がより好ましい。また、用途によっても異なるが、フッ素含量は0.5〜60質量%、さらには1〜40質量%が好ましい。
本発明の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体を防汚性付与剤として使用する場合、例えばフィルムやコーティング膜にした場合の水の接触角が90度以上である共重合体が好ましい。
本発明の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体は乳化剤として使用することが可能である。なかでも水に対する溶解度が25℃、1気圧の条件で1mg/1mL以上、好ましくは10mg/1mL以上である共重合体は、乳化剤として特に有用である。
本発明の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体をフッ素系ポリマーおよび水と混合することにより、フッ素系ポリマーの安定した水性エマルジョン組成物を得ることができる。本発明のブロック共重合体はパーフルオロエーテルブロックを有しているためフッ素系ポリマーとの親和性に優れ、フッ素系ポリマーに高分子量タイプの乳化剤として作用するため、従来知られている低分子量タイプの乳化剤と比較して水性エマルジョンの安定性に優れる。
フッ素系ポリマーは特に限定されないが、たとえばポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレン、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ヘキサフルオロプロピレン/テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン/テトラフルオロエチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン/クロロトリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン/クロロトリフルオロエチレン/テトラフルオロエチレン共重合体、直鎖または分岐のパーフルオロアルキレンオキシドなどのパーフルオロポリエーテルなどをあげることができる。
本発明の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体は、乳化剤(界面活性剤)のほか、ブロック部位に(メタ)アクリル酸やメタアクリル酸塩等の親水性部位を有する場合には種々の用途に使用可能である。たとえば、フッ素系の材料(たとえばフッ素系ワックスやグリースなど)の除去剤、他材料(ポリマーなど)に添加して他材料の性質を改質するといった改質剤、基材の表面に被覆して表面に新たな特性を付与する表面改質剤などとしての利用も期待できる。
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明は以下によって限定されるものではない。
なお、以下の実施例にて採用した測定法はつぎのとおりである。
(1)分子量および分子量分布
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、ポリスチレン換算で測定した。
GPC本体:(株)島津製作所製LC−6ADvp(ポンプ部)、CTO−10Avp(カラムオーブン)、DGU−12A(脱気装置)
検出器:(株)島津製作所製RID−10A
カラム:Shodex製 K−806M×2本、カラムオーブンにて40℃で保持
溶媒:クロロホルム
流速:1mL/min
(モノマーの転化率)
ガスクロマトグラフィーにより算出した。
GC装置:(株)島津製作所製 GC−2010
(2)フッ素原子量の定量
酸素燃焼法によるイオンクロマトグラフにより算出した。
装置:ダイオネクス製DX−500(GP40、ED40)
カラム:IonPac AG12A、AS12A(4Φ×250mm)
溶離液:0.03mM NaHCO3+0.27mM Na2CO3
試料注入量:25μL
検出器:電気伝導度検出器
(3)対水接触角
接触角測定機にて直径2mm大の純水を滴下したときの静的接触角を測定し、対水接触角とした。
接触角測定機:協和界面科学株式会社製CA−S150型
(4)1H−NMR
測定装置:Varian社製のGEMINI−300
製造例1(片末端にヨウ素原子を有するパーフルオロポリエーテルの製造)
F(CF2CF2CF2O)nCF2CF2COOH(nの平均=23)180g(0.0446モル)に水酸化カリウム水溶液80mL(水酸化カリウムを4.87g含む)をトリクロロトリフルオロエタン100mLの存在下、撹拌しながら加えて、カリウム塩とした。合成したカリウム塩を100℃真空下で乾燥し粒状にしたあと、このカリウム塩180g(0.044モル)をヘキサフルオロテトラクロロブタン600mLで窒素気流下分散させ、ヨウ素を100g(0.394モル)加えた。そして、この混合物を200℃に加熱し、1.5時間保持して末端のヨウ素化を行った。反応前カリウム塩は粒状固体であったのに対して、反応生成物は白濁したオイルであった。白濁したオイルをヘキサフルオロテトラクロロブタンに溶解させ−20℃で静置しておくと、白濁物は下に沈み透明な上澄み液から沈澱物をろ別し、トリクロロトリフルオロエタンを留去して透明なF(CF2CF2CF2O)nCF2CF2I(nの平均=23)160gを得た。
実施例1(含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の合成)
窒素雰囲気下、製造例1にて合成したF(CF2CF2CF2O)nCF2CF2I(nの平均=23)のヨウ素末端パーフルオロポリエーテル5.1g、臭化銅(I)191mg、メタクリル酸メチル13.2gおよびアセトニトリル15mLをジムロート冷却管を備えた内容量50mLの三つ口ナスフラスコに入れ、窒素バブリングを30分間行い、磁気撹拌子にて撹拌した。その後、溶液温度が90℃になるまでオイルバスにて加温した。溶液温度が90℃に達した後、ペンタメチルジエチレントリアミン230mgを添加した。内温が90℃を維持するようにオイルバスにて加温し、7時間反応を行った。モノマーの転化率は35%であった。反応は不均一系で進行し、反応終了後はアセトニトリル層と不溶沈澱成分の2層に分離した。アセトニトリル可溶成分はエバポレーションにより濃縮し、メタノールにより再沈澱を行うことによりアセトニトリル可溶成分として4.8gのポリマーを得た。このアセトニトリル可溶成分のポリマーの分子量を測定したところ、数平均分子量Mnは128000(分子量分布Mw/Mn=2.0)であり、イオンクロマト法によりフッ素含量を測定したところ、1.1質量%であった。このアセトニトリル可溶成分を塩化メチレンに溶解させ(10質量%濃度)、PETフィルム上にキャストし、対水接触角を測定したところ、98度であった。一方、アセトニトリル不溶成分の乾燥重量は4.5gであり、クロロホルムに不溶であったため分子量測定ができなかった。
実施例2(含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の合成)
窒素雰囲気下、製造例1にて合成したF(CF2CF2CF2O)nCF2CF2I(nの平均=23)のヨウ素末端パーフルオロポリエーテル5.1g、臭化銅(I)0.8595mg、アクリル酸tert−ブチル13.2gおよびアセトニトリル15mLをジムロート冷却管を備えた内容量50mLの三つ口ナスフラスコに入れ、窒素バブリングを30分間行い、磁気撹拌子にて撹拌した。その後、溶液温度が90℃になるまでオイルバスにて加温した。溶液温度が90℃に達した後、ペンタメチルジエチレントリアミン690mgを添加した。内温が90℃を維持するようにオイルバスにて加温し、9時間反応を行った。モノマーの転化率は14%であった。反応は不均一系で進行し、反応終了後はアセトニトリル層と不溶沈澱成分の2層に分離した。アセトニトリル可溶成分はエバポレーションにより濃縮し、メタノールにより再沈澱を行うことによりアセトニトリル可溶成分として2.0gのポリマーを得た。このアセトニトリル可溶成分のポリマーの分子量を測定したところ、Mnは32000(Mw/Mn=2.0)であった。イオンクロマト法によりフッ素含量を測定したところ、18質量%であった。このアセトニトリル可溶成分を塩化メチレンに溶解させ(10質量%濃度)、PETフィルム上にキャストし、対水接触角を測定したところ、115度であった。一方、アセトニトリル不溶成分の乾燥重量は4.5gであり、クロロホルムに不溶であったため分子量測定ができなかった。
実施例3(含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の合成)
窒素雰囲気下、製造例1にて合成したF(CF2CF2CF2O)nCF2CF2I(nの平均=23)のヨウ素末端パーフルオロポリエーテル5.1g、臭化銅(I)0.8595mg、メタクリル酸tert−ブチル15.1gおよびアセトニトリル15mLをジムロート冷却管を備えた内容量50mLの三つ口フラスコに入れ、窒素バブリングを30分間行い、磁気撹拌子にて撹拌した。その後、溶液温度が90℃になるまでオイルバスにて加温した。溶液温度が90℃に達した後、ペンタメチルジエチレントリアミン690mgを添加した。内温が90℃を維持するようにオイルバスにて加温し、8時間反応を行った。モノマーの転化率は69%であった。反応は不均一系で進行し、反応終了後はアセトニトリル層と不溶沈澱成分の2層に分離した。アセトニトリル可溶成分はエバポレーションにより濃縮し、メタノールにより再沈澱を行うことによりアセトニトリル可溶成分として10.5gのポリマーを得た。このアセトニトリル可溶成分のポリマーの分子量を測定したところ、Mn=87000(Mw/Mn=1.38)であった。イオンクロマト法によりフッ素含量を測定したところ、5質量%であった。このアセトニトリル可溶成分を塩化メチレンに溶解させ(10質量%濃度)、PETフィルム上にキャストし、対水接触角を測定したところ、118度であった。一方、アセトニトリル不溶成分の乾燥重量は5.2gであり、クロロホルムに不溶であったため分子量測定ができなかった。
実施例4(アクリル酸単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の合成)
窒素雰囲気下、実施例2で得られた含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体(ブロック部位:アクリル酸tert−ブチル)3gをトルエン18mLに溶解し、p−トルエンスルホン酸二水和物0.06gを添加し、加熱・還流下で3時間、加水分解反応を行った。室温まで冷却後、沈澱が析出したため、メタノールを添加して沈澱物を溶解し、ヘキサンに再沈澱を行うことにより、アクリル酸単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体1.8gを得た。加水分解反応後の共重合体を1H−NMR分析し、0.9ppm付近のtert−ブチル基由来のピークが消失していることを確認した。
実施例5(メタクリル酸単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の合成)
窒素雰囲気下、実施例3で得られた含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体(ブロック部位:メタクリル酸tert−ブチル)3gをトルエン18mLに溶解し、p−トルエンスルホン酸二水和物0.06gを添加し、加熱・還流下で3時間加水分解反応を行った。室温まで冷却後、沈澱が析出したため、メタノールを添加して沈澱物を溶解し、ヘキサンに再沈澱を行うことにより、メタクリル酸単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体1.9gを得た。加水分解反応後の共重合体を1H−NMR分析し、0.9ppm付近のtert−ブチル基由来のピークが消失していることを確認した。
実施例6(アクリル酸塩単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の合成)
実施例4で得られた含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体1g(ブロック部位としてアクリル酸単位を1.7ミリモル含む)に、1モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液2mLを加えて得られた水溶液を60℃に加熱した送風乾燥器で乾燥させ、アクリル酸ナトリウム単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体2.2gを得た。
実施例7(メタクリル酸塩単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の合成)
実施例5で得られた含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体1g(ブロック部位としてメタクリル酸単位を1.5ミリモル含む)に、1モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液1.7mLを加えて得られた水溶液を60℃に加熱した送風乾燥器で乾燥させ、メタクリル酸ナトリウム単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体2.1gを得た。
実施例8(アクリル酸塩単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の溶解性)
実施例6で得られた含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体(ブロック部位としてアクリル酸ナトリウムを含む)10mgに水を0.1mLずつ加え、10分間撹拌したときの状態を目視で観察した。水を合計0.4mL加えたところで、全ての含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体が溶解し、透明になった。
実施例9(水性エマルションの製造)
実施例6で得られた含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体(ブロック部位としてアクリル酸ナトリウムを含む)0.5質量部、パーフルオロポリエーテル油(デムナム(登録商標)グリースL200。ダイキン工業(株)製)3質量部および水96.5質量部をポリエチレン製容器に入れ、超音波ホモジナイザー(出力300W、発信周波数200kHz)で超音波を5分間作用させ、水性エマルションを得た。得られた水性エマルションは、一晩静置後も乳化状態を維持していた。
実施例10(水性エマルションの製造)
実施例7で得られた含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体(ブロック部位としてメタクリル酸ナトリウムを含む)0.5質量部、パーフルオロポリエーテル油(デムナム(登録商標)グリースL200。ダイキン工業(株)製)3質量部および水96.5質量部をポリエチレン製容器に入れ、超音波ホモジナイザー(出力300W、発信周波数200kHz)で超音波を5分間作用させ、水性エマルションを得た。得られた水性エマルションは、一晩静置後も乳化状態を維持していた。

Claims (13)

  1. パーフルオロエーテル単位(A)〜(D):
    (A):−(CF2O)a−、
    (B):−(CF2CF2O)b−、
    (C):−(CF2CF2CF2O)c−および
    (D):−(CF(CF3)CF2O)d
    (式中、a、b、cおよびdはそれぞれ0または正の整数であって、2≦a+b+c+d≦200を満足する数である)から構成されるパーフルオロポリエーテルセグメントの両末端または片末端に炭素−ヨウ素結合を有するパーフルオロポリエーテルを開始剤とし、銅、ニッケル、ルテニウムおよび鉄よりなる群から選択される少なくとも1種の金属の錯体の存在下に、ビニル系モノマーを原子移動ラジカル重合することを特徴とする含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の製造方法。
  2. 金属の錯体が、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅、塩化第二銅、臭化第二銅およびヨウ化第二銅よりなる群から選択される少なくとも1種の銅ハロゲン化物から調製される銅錯体である請求項1記載の製造方法。
  3. ビニル系モノマーが、スチレン系モノマーおよび(メタ)アクリル酸エステル系モノマーよりなる群から選択される少なくとも1種のモノマーである請求項1または2記載の製造方法。
  4. ビニル系モノマーが(メタ)アクリル酸エステル系モノマーである請求項3記載の製造方法。
  5. (メタ)アクリル酸エステル系モノマーが(メタ)アクリル酸tert−ブチルである請求項3または4記載の製造方法。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の製造方法により得られる(メタ)アクリル酸エステル系単位を含む含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル系単位を酸触媒または塩基性触媒の存在下に加水分解することを特徴とする、(メタ)アクリル酸系単位または(メタ)アクリル酸塩系単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の製造方法。
  7. 請求項3〜5のいずれかに記載の製造方法により得られる(メタ)アクリル酸エステル系単位を含む含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体中の(メタ)アクリル酸エステル系単位を熱分解することを特徴とする(メタ)アクリル酸系単位を有する含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法により得られる含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体。
  9. 対水接触角が90度以上である請求項8記載の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体。
  10. 水に対する溶解度が25℃、1気圧の条件で1mg/1mL以上である請求項8記載の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体。
  11. 請求項8または9記載の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体を含有する防汚性組成物。
  12. 請求項8または10記載の含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体を含有するフッ素系ポリマー用の乳化剤。
  13. フッ素系ポリマーおよび請求項12記載の乳化剤を含む水性エマルジョン組成物。
JP2008323810A 2008-12-19 2008-12-19 含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体およびその製造方法 Active JP5262677B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008323810A JP5262677B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008323810A JP5262677B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010144080A JP2010144080A (ja) 2010-07-01
JP5262677B2 true JP5262677B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=42564828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008323810A Active JP5262677B2 (ja) 2008-12-19 2008-12-19 含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5262677B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108148204A (zh) * 2017-12-21 2018-06-12 广东顺德墨赛生物科技有限公司 全氟聚醚-聚乙二醇嵌段式共聚物、制备方法及其应用

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012177731A2 (en) * 2011-06-23 2012-12-27 Basf Se Alkylaminoalkyl oligomers as broad-spectrum antimicrobial agent
US8975346B2 (en) 2012-05-18 2015-03-10 Sabic Global Technologies B.V. Polycarbonate copolymers via controlled radical polymerization
JP6176426B2 (ja) 2015-07-23 2017-08-09 Dic株式会社 含フッ素化合物、リビング重合開始剤、含フッ素重合体、含フッ素重合体の製造方法及びレジスト組成物
JP2020038324A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 シャープ株式会社 防汚性フィルム及び重合性組成物
JPWO2021064908A1 (ja) * 2019-10-02 2021-04-08

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2615724B2 (ja) * 1986-12-23 1997-06-04 ダイキン工業株式会社 グリース及びグリース組成物
JPH0826087B2 (ja) * 1990-11-29 1996-03-13 ダイキン工業株式会社 ポリマーの新規な製造方法
JP3336958B2 (ja) * 1998-06-11 2002-10-21 日本メクトロン株式会社 含フッ素ブロック共重合体の製造法
DE10237286A1 (de) * 2002-08-14 2004-02-26 Degussa Construction Chemicals Gmbh Verwendung von Blockcopolymeren als Dilpergiermittel für wässrige Feststoff-Suspensionen
FR2899235B1 (fr) * 2006-03-31 2012-10-05 Arkema Electrolytes polymeres solides a base de copolymeres triblocs notamment polystyrene-poly(oxyethylene)-polystyrene
JP5223435B2 (ja) * 2008-04-16 2013-06-26 ダイキン工業株式会社 含フッ素ブロック共重合体
DE102008034106A1 (de) * 2008-07-21 2010-01-28 Evonik Röhm Gmbh Blockcopolymere auf (Meth)acrylatbasis mit A-P-Struktur

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108148204A (zh) * 2017-12-21 2018-06-12 广东顺德墨赛生物科技有限公司 全氟聚醚-聚乙二醇嵌段式共聚物、制备方法及其应用
CN108148204B (zh) * 2017-12-21 2020-10-20 广东永诺医疗科技有限公司 全氟聚醚-聚乙二醇嵌段式共聚物、制备方法及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010144080A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5262677B2 (ja) 含フッ素ポリエーテル系ブロック共重合体およびその製造方法
JP5375095B2 (ja) ペルフルオロカルボン酸塩の製造方法、ペルフルオロカルボン酸塩水溶液の製造方法、テトラフルオロエチレンの単独重合体または共重合体の製造方法
JP5091131B2 (ja) フッ素化界面活性剤を用いたフッ素化モノマーの水性乳化重合
Girard et al. Direct synthesis of vinylidene fluoride-based amphiphilic diblock copolymers by RAFT/MADIX polymerization
US7838608B2 (en) Fluorinated surfactants for making fluoropolymers
JP5757862B2 (ja) フルオロポリエーテル酸またはその塩の混合物を使用するフッ素化モノマーの水性重合
Mohammad et al. Macromolecular engineering approach for the preparation of new architectures from fluorinated olefins and their applications
JP6678954B2 (ja) 多官能ニトリルオキシド化合物
JP5223435B2 (ja) 含フッ素ブロック共重合体
JP2009517502A (ja) フルオロポリマーを製造するために使用されるフッ素化界面活性剤
WO2007011631A1 (en) Aqueous emulsion polymerization of fluorinated monomers using a perfluoropolyether surfactant
JPWO2007049517A1 (ja) 含フッ素乳化剤の残留量が少ないフッ素樹脂およびその製造方法
CN111040058A (zh) 聚四氟乙烯水性分散液的制造方法
JP5320266B2 (ja) フッ素系重合体およびコーティング剤
JP2010235667A (ja) 含フッ素ポリマーの製造方法
JP2017534716A (ja) フルオロポリマー分散系の製造方法
Shirai et al. Synthesis, structure, and surface properties of Poly (meth) acrylates bearing a vinylene-bridged fluoroalkyl side chain
JP4956868B2 (ja) 安定性に優れるテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)系共重合体の製造方法
JPWO2021100836A5 (ja)
JP5684477B2 (ja) 含フッ素有機溶媒のゲル化剤、及びフッ素含有有機溶媒とフッ素非含有有機溶媒との相溶化剤
Lin et al. Grafting well-defined polymers onto unsaturated PVDF using thiol-ene reactions
WO2015152273A1 (ja) 含フッ素化合物、重合体組成物及び表面処理剤
US20090124774A1 (en) Fluoroolefin monomers and copolymers thereof
RU2814921C2 (ru) Способ получения фторсодержащего полимера, водная дисперсионная жидкость и композиция фторсодержащего полимера
JP2009013078A (ja) ハーフエステル化合物、ハーフエステル化合物の製造方法、含フッ素ポリマー水性分散体、及び、含フッ素ポリマー水性分散体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100517

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110729

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110729

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120611

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5262677

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151