JP5262551B2 - Blood test equipment - Google Patents
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Description
本発明は、血糖値等を検査する血液検査装置に関するものである。 The present invention relates to a blood test apparatus for testing blood sugar levels and the like.
以下、従来の血液検査装置について説明する。図21は、従来の血液検査装置1の斜視図であり、図22〜25はこの血液検査装置1を用いた使用状態の平面図である。
Hereinafter, a conventional blood test apparatus will be described. FIG. 21 is a perspective view of a conventional
図21において、2は略直方体形状をした本体ケースであり、この本体ケース2の一方の長手方向の側面には皮膚を穿刺するための穿刺部3が設けられている。この穿刺部3には半円形の指カバー4が設けられており、この指カバー4により覆われた指挿入孔5が形成されている。また、本体ケース2の他方の長手方向の側面には穿刺ボタン6aが設けられており、本体ケース2の上面側には表示部7が設けられている。
In FIG. 21,
穿刺部3には、血液センサ(以下センサという)が装着されており、このセンサは、血糖値等を測定する電気回路部に接続されている。この電気回路部で測定され血糖値は表示部7に表示される。穿刺部3に対向してレーザ穿刺ユニット6(図示せず)が本体ケース2内部に搭載されており、このレーザ穿刺ユニット6は穿刺ボタン6aの押下により起動する。
The puncture unit 3 is equipped with a blood sensor (hereinafter referred to as a sensor), and this sensor is connected to an electric circuit unit for measuring a blood sugar level or the like. The blood glucose level measured by this electric circuit unit is displayed on the
以上のように構成された血液検査装置1の動作について以下説明する。この血液検査装置1は容易に握ることができる携帯型であり、指挿入孔5へ指8(指の総称)を挿入して、穿刺ボタン6aを押下する。穿刺ボタン6aを押下するとレーザ穿刺ユニット6からはレーザ光6b(図示せず)が放射され、指8を穿刺する。指8からは血液10(図示せず)が滲出する。滲出した血液10はセンサに取り込まれる。センサに取り込まれた血液10は、センサ内の試薬と反応する。この反応結果は電気回路部に伝送され、この電気回路部で血糖値等が測定される。そして、その測定された値は表示部7に表示される。
The operation of
以下、この血液検査装置1の使用状態について説明する。図22は、右手の人指し指8bから血液10を採取する場合の平面図である。右手で本体ケース2を握り、人指し指8bを指挿入孔5へ挿入する。そして、親指8aで穿刺ボタン6aを押下する。このことにより、人指し指8bが穿刺され、皮膚表面から滲出する血液10の血糖値を測定することができる。
Hereinafter, the usage state of the
図23は、右手の中指8cから血液10を採取する場合の平面図である。右手で本体ケース2を握り、中指8cを指挿入孔5へ挿入する。そして、親指8aで穿刺ボタン6aを押下する。このことにより、中指8cが穿刺され、皮膚表面から滲出する血液10の血糖値を測定することができる。
FIG. 23 is a plan view when
図24は、右手の薬指8dから血液10を採取する場合の平面図である。右手で本体ケース2を握り、薬指8dを指挿入孔5へ挿入する。そして、親指8aで穿刺ボタン6aを押下する。このことにより、薬指8dが穿刺され、皮膚表面から滲出する血液10の血糖値を測定することができる。
FIG. 24 is a plan view when
図25は、右手の小指8eから血液10を採取する場合の平面図である。右手で本体ケース2を握り、小指8eを指挿入孔5へ挿入する。そして、親指8aで穿刺ボタン6aを押下する。このことにより、小指8eが穿刺され、皮膚表面から滲出する血液10の血糖値を測定することができる。
FIG. 25 is a plan view when
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
しかしながらこのような従来の血液検査装置1では、穿刺する指8の種類(人指し指8b、中指8c、薬指8d、小指8e)によって、把握する位置が異なるので、携帯に適したコンパクト形状ではあるものの血液検査装置1としては、握り難く操作性が悪いという問題があった。
However, in such a conventional
本発明は、このような問題点を解決したもので、コンパクト形状でありながらしかも操作性の良い血液検査装置を提供することを目的としたものである。 The present invention has been made to solve such problems, and an object of the present invention is to provide a blood test apparatus having a compact shape and good operability.
この目的を達成するために、本発明の血液検査装置は、穿刺部を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられるとともに前記穿刺部に対向して設けられた穿刺手段と、前記穿刺部に装着される血液センサと、この血液センサと電気的に接続される電気回路部とを備え、本体ケースの少なくとも一部を覆うとともに摺動自在なカバーケースを有し、このカバーケースを引き出した状態において、前記カバーケースには穿刺部に対応する位置に指挿入孔が設けられたものである。これにより、所期の目的を達成することができる。 In order to achieve this object, a blood test apparatus according to the present invention includes a main body case having a puncture portion, a puncture means provided in the main body case and opposed to the puncture portion, and the puncture portion. A blood sensor to be mounted; and an electric circuit portion electrically connected to the blood sensor; a cover case that covers at least a portion of the main body case and is slidable; and the cover case is pulled out In the above, the cover case is provided with a finger insertion hole at a position corresponding to the puncture portion. Thereby, the intended purpose can be achieved.
以上のように本発明の血液検査装置は、本体ケースの少なくとも一部を覆うとともに摺動自在なカバーケースを設け、このカバーケースを引き出した状態において、前記カバーケースには穿刺部に対応する位置に指挿入孔が設けられたものであり、本体ケースの外形を実質的に伸縮自在とさせるカバーケースが設けられているので、カバーケースを引き出すことにより、実質的に血液検査装置を大型化することができ握り易くなる。また、本体ケースをカバーケースに収納した状態では、携帯に便利なコンパクト形状となる。 As described above, the blood test apparatus of the present invention is provided with a cover case that covers at least a part of the main body case and is slidable. In the state where the cover case is pulled out, the cover case has a position corresponding to the puncture portion. Since the finger case is provided with a finger insertion hole and a cover case is provided to make the outer shape of the main body case substantially extendable and retractable, the blood test apparatus is substantially enlarged by pulling out the cover case. Can be gripped easily. Moreover, in the state which accommodated the main body case in the cover case, it becomes a compact shape convenient for carrying.
更に、穿刺時においては、穿刺手段として例えばレーザ光で穿刺するものを用いたとしても、レーザ光が指挿入孔の外部へ放射されることを妨げる位置にカバーケースが位置しているため安全である。更にまた、カバーケースに収納した状態においては、指挿入孔は本体ケース2により塞がれ穿刺部に対応しなくなるので、指を挿入することはできず安全となる。
Further, when puncturing, even if a puncturing means such as one that punctures with laser light is used, it is safe because the cover case is located at a position that prevents the laser light from being emitted outside the finger insertion hole. is there. Furthermore, in the state stored in the cover case, the finger insertion hole is closed by the
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の血液検査装置11の分解斜視図である。血液検査装置11は、本体ケース12と、この本体ケース12をカバーするカバーケース13とで構成されている。
(Embodiment 1)
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is an exploded perspective view of a
本体ケース12は、略直方体形状をしており、下方の角には穿刺部14が設けられている。カバーケース13は、少なくとも上方13aが開口した箱型形状をしており、本体ケース12の下方から挿入して、穿刺部14を覆うようになっている。このカバーケース13は、本体ケース12へ摺動自在に挿入される。そして、このカバーケース13へ本体ケース12が収納された第1の状態と、本体ケース12からカバーケース13を引き出した第2の状態とが形成されるようになっている。
The
カバーケース13は、表面13bから裏面13cへ貫通する半円形状の指挿入孔15が設けられており、カバーケース13を引き出した第2の状態においては、指挿入孔15が穿刺部14と対応する位置になるように設けられている。従って、この第2の状態において、指8を指挿入孔15へ挿入すると、指8は、穿刺部14に当接するように規制される。また、カバーケース13の一方の側面13dは上方へ突出しており、その内側には凹部13eが形成されている。この凹部13eは、カバーケース13を第1の状態にしたとき、穿刺ボタン19(図3参照)を覆うようになっている。
The
本体ケース12の表面12aには、操作スイッチ16と液晶で形成された表示部17が設けられている。また、本体ケース12の他方の側面12bには、血液センサ23(以下「センサ」という。図7〜9参照)を排出する排出スライダ18が摺動自在に設けられている。
On the front surface 12a of the
図2は、カバーケース13へ本体ケース12が挿入された第1の状態における血液検査装置11の外観斜視図である。この状態においては、本体ケース12がカバーケース13へ挿入されているので、血液検査装置11としては、携帯に便利なコンパクトサイズとなる。また、カバーケース13の一方の側面13dで穿刺ボタン19(図3参照)を覆うことになるので、誤って穿刺ボタン19を押下することは無く安全である。更に、カバーケース13の表面13bで穿刺部14を覆うので、指挿入孔15から指8を挿入することはできず安全である。
さらに、カバーケース13の摺動動作に連動して電源のオン/オフを制御する方法もある。
FIG. 2 is an external perspective view of the
Further, there is a method of controlling the power on / off in conjunction with the sliding operation of the
カバーケース13が本体ケース12に挿入されている第1の状態では、電源がオフになるようにする。それにより、血液検査装置11は動作できないため、携帯中も安心である。
In the first state in which the
図3は、カバーケース13を本体ケース12から引き出した第2の状態における全体斜視図である。この状態においては、カバーケース13が本体ケース12から引き出されて、前記カバーケース13に設けられた指挿入孔15が本体ケース12に設けられた穿刺部14に対応した位置(図5参照)になるので、この指挿入孔15へ何れの指8であっても容易に挿入して穿刺をすることができる。また、血液検査装置11としては、カバーケース13が引き出されているので、装置全体が長くなっており握り易くなる。このことにより、指挿入部に何れの指8(人指し指8b、中指8c、薬指8d、小指8e)を挿入しても、従来のように操作性を損なうことなく握ることができる。
FIG. 3 is an overall perspective view in the second state in which the
更に、カバーケース13の一方の側面13dを下方へ移動させることにより、穿刺ボタン19は露出し、容易に穿刺ボタン19を操作することができる。
Further, by moving one
さらに、カバーケース13の摺動動作に連動して電源のオン/オフを制御する機能を搭載している場合は、カバーケース13が引き出されている第2の状態では、電源がオンになるようにする。それにより、血液検査装置11は動作準備が自動で出来、且つ確実に前記第2の状態になっていることが確認されるため、操作性とともに確実性も向上する。
Further, when a function for controlling on / off of the power supply in conjunction with the sliding operation of the
図4は、カバーケース13へ本体ケース12が挿入された第1の状態を裏面から見た斜視図である。この状態においては、本体ケース12がカバーケース13に挿入されており、本体ケース12の他方の側面12bに設けられた血液センサ用の排出スライダ18は、カバーケース13の開口13j側で係止されることにより規制される。従って、この状態で排出スライダ18のスライドは抑止され、誤って装着されている血液センサ23が排出されることはない。
FIG. 4 is a perspective view of the first state in which the
図5は、カバーケース13を本体ケース12から引き出した第2の状態を裏面から見た斜視図である。この状態においては、カバーケース13が本体ケース12から引き出されて、指挿入孔15が穿刺部14と対応した位置になり、この指挿入孔15に指8を挿入して穿刺をすることができる。また、本体ケース12の他方の側面12bに設けられた排出スライダ18は、スライドさせることが可能となる。従って、この状態において排出スライダ18を下方にスライドさせることにより、穿刺・測定完了後、使用済みのセンサ23を排出することができる。
FIG. 5 is a perspective view of the second state in which the
65は、センサカートリッジ24(図6参照)の排出ボタンであり、この排出ボタン65を押下することにより、センサカートリッジ24が表面12aから排出される。なお、この排出ボタン65は、誤って押下されないように本体ケース12の表面よりは一段下がった窪み内に設けられている。
カバーケース13の形状を、前述の穿刺ボタンを覆う形状と同様に、前記排出ボタン65を覆うような形状にすることで、カバーケース13の摺動動作により、排出ボタン65の使用の可否を制御できる。つまり、前記カバーケース13が引き出された状態においては、前記排出ボタン65の覆いを解除し、本体ケース12が前記カバーケース13に収納された状態においては、前記排出ボタン65を覆い使用を禁止するようにすることが可能である。これにより、必要以外の時には排出ボタンが動作しないように禁止され、誤操作を防止できる。
The
次に66は、レベル設定ダイアルであり、穿刺手段が針穿刺方式の場合は、このレベル設定ダイアル66で穿刺の深さレベルを設定・調整する。また、穿刺手段がレーザ穿刺方式の場合は、このレベル設定ダイアル66の設定レベル出力で高電圧発生回路30h(図16参照)からのレーザの出力レベルを調整している。なお、このレベル設定ダイアル66は、誤って操作しないように本体ケース12の表面よりは一段下がった窪み内に設けられている。
Next,
次に67は、本体ケース12の上面に設けられた補助表示部であり、発光ダイオードで形成されている。この補助表示部67は、穿刺の際にカウントダウンを行うときに視覚的に穿刺タイミングを患者に知らせたり、測定中や測定完了などの表示を複数の色を使用して視覚的に患者に通知したりするものである。穿刺及び測定の操作中は、患者は装置全体を持つことが予想され、本体正面に設けられた表示部を見ることは難しい。そのために操作中は、この上面に配置された補助表示部のガイド表示が有効である。この補助表示部の発光ダイオードの表示により測定完了を確認し、その後測定結果を本体正面の表示部で確認する流れになる。
Next, 67 is an auxiliary display portion provided on the upper surface of the
図6は、血液検査装置11を構成する本体部21の断面図である。本体部21を構成する本体ケース12の下方の角には穿刺部14が設けられている。この穿刺部14は、上ホルダ14aと下ホルダ14bとで構成されている。そして、この上ホルダ14aと下ホルダ14bとの間にセンサ23が挟まれて固定される。
FIG. 6 is a cross-sectional view of the
穿刺部14に対向してレーザ光を放射するレーザ穿刺ユニット22(穿刺手段の一例として用いた)が装着されている。なお、本実施の形態では、レーザ穿刺ユニット22を用いたがこれはレーザ穿刺ユニット22に限ることはなく、穿刺針を用いた針穿刺ユニットであっても良い。
A laser puncture unit 22 (used as an example of puncture means) that emits laser light is attached to face the
レーザ穿刺ユニット22と並列に、センサ23が積層収納されたセンサカートリッジ24が挿抜自在に挿入されている。このセンサカートリッジ24は、センサ23が収納されるセンサ室24aと乾燥剤25が収納される乾燥剤室24bとから成る。積層収納されたセンサ23はバネ24cで下方(図面において左方)へ押圧されている。センサカートリッジ24の下端(図面において左端)にはスライドプレート27が装着されており、このスライドプレート27に形成された動力伝達部27aを摺動させることにより、一番下(図面において左)側に積層収納されたセンサ23を押し出して、上ホルダ14aと下ホルダ14bの間へ搬送する。
In parallel with the
28は、搬送手段であり、スライドプレート27を左右(図面において上下)方向に移動させることにより、センサ23を穿刺部14へ搬送させるものである。この搬送手段28は、例えば円柱28a(図示せず)の表面に形成された螺旋状の溝へ動力伝達部27aを滑動自在に嵌入させて、この円柱28aを回転させることによりスライドプレート27を左右方向に摺動させる。
円柱28aはモータで駆動される。このモータの起動は、カバーケース13を引き出したことを検知するスライドセンサ12d(図16参照)で検知して起動される。従って、カバーケース13を引き出すと自動的にセンサ23が穿刺部14にセットされる。
The cylinder 28a is driven by a motor. The activation of the motor is detected and activated by a slide sensor 12d (see FIG. 16) that detects that the
搬送手段28に隣接して負圧手段29が収納されている。この負圧手段29は、負圧路を経由して、穿刺時に穿刺部14内を負圧にすることにより、皮膚9(図15参照)を盛り上がらせるものである。この負圧手段29とセンサカートリッジ24に隣接して電気回路部30が収納されている。この電気回路部30は、センサ23からの信号に基づいて血糖値等の測定とレーザ穿刺ユニット22の制御と負圧手段29の制御及び搬送手段28の制御を行っている。
A negative pressure means 29 is accommodated adjacent to the conveying
20は、これらの各要素に電源を供給する電池であり、電気回路部30と負圧手段29に隣接して挿抜自在に挿入されている。
A
以下、各要素について詳細に説明する。図7は、センサ23の断面図である。このセンサ23は、基板31と、この基板31の上面に貼り合わされたスペーサ32と、このスペーサ32の上面に貼り合わされたカバー33とで構成されている。
Hereinafter, each element will be described in detail. FIG. 7 is a cross-sectional view of the
34は、血液10(図15参照)の貯留部であり、この貯留部34は、基板31の略中央に形成された基板孔31aと、この基板孔31aに対応してスペーサ32に形成されたスペーサ孔32aと、基板孔31aに対応してカバー33に形成されたカバー孔33aとが連通して形成されている。また、36は、センサ23の穿刺部14への装着位置を決める位置決め孔であり、センサ23を貫通して形成されている。
35は、この貯留部34に一方の端が連結された血液10の供給路であり、貯留部34に溜められた血液10を毛細管現象により検出部37へ導く導入路である。また、この供給路35の他方の端は空気孔38に連結している。貯留部34の容積は約1μLであり、供給路35の容積は0.1〜0.2μLとしている。このように少量の血液10で検査可能とし、患者への負担を軽減している。
40は、検出部37上に載置された試薬である。この試薬40は、0.01〜2.0wt%CMC水溶液に、PQQ−GDHを0.1〜5.0U/センサ、フェリシアン化カリウムを10〜200mM、マルチトールを1〜50mM、タウリンを20〜200mM添加して融解させて試薬溶液を調整し、これを基板31に形成された検出電極41,43(図8参照)上に滴下し、乾燥させることで形成したものである。この試薬40は吸湿すると性能の劣化が微少ながら進行する。この劣化を出来るだけ防止するため、センサカートリッジ24には乾燥剤25が収納されている。
ここで、基板31の上面には金、白金、パラジウム等を材料として、スパッタリング法或いは蒸着法により導電層を形成し、これをレーザ加工により検出電極41〜45(図8参照)と、この検出電極41〜45から夫々導出された接続電極41a〜45aと識別電極47aが一体的に形成されている。
Here, a conductive layer is formed on the upper surface of the
また、基板31、スペーサ32、カバー33の材質は共にポリエチレンテレフタート(PET)を用いている。材料の共用化を図ることにより、管理コストの低減を図っている。
図8は、センサ23の透視平面図であり、一方の端には、接続電極41a〜45aと、識別電極47aが形成されている。接続電極43aと識別電極47aとの間に、導電体パターンで形成された識別部47が形成されている。
The
FIG. 8 is a perspective plan view of the
貯留部34は、センサ23の略中央に設けられ、この貯留部34に一方の端が接続された供給路35が検出電極42に向かって設けられている。そして、この供給路35の他方の端は空気孔38に連結している。この供給路35上には、貯留部34から順次接続電極44aに接続された検出電極44と、接続電極45aに接続された検出電極45と、再度接続電極44aに接続された検出電極44と、接続電極43aに接続された検出電極43と、接続電極41aに接続された検出電極41と、再度接続電極43aに接続された検出電極43と、接続電極42aに接続された検出電極42が設けられている。また、検出電極41,43上には、試薬40(図7参照)が載置される。
The
接続電極43aと識別電極47a間の電気的な導通があるか無いかで、センサ23が穿刺部14に装着されたか否かを識別することができる。即ち、このセンサ23を穿刺部14に搬送したとき、接続電極43aと識別電極47a間の電気的な導通を検知することにより、センサ23が確実に穿刺部14に装着されたか否かを検知することができる。若し電気的な導通がなければ、センサ23が穿刺部14に装着されていない訳である。この場合は、血液検査装置11の表示部17(図16参照)へ警告表示することができる。
Whether or not the
また、識別部47の電気抵抗値を変えることにより、使用する検量線の情報を格納したり、製造情報を格納したりすることが可能となる。従って、これらの情報を用いて、より精密な血液検査を行なうことができる。
In addition, by changing the electric resistance value of the
図9は、センサ23の斜視図である。このセンサ23は長方形状をした板体で形成されている。この板体の略中央には貯留部34が形成されており、一方の端には接続電極41a〜45aと識別電極47aが形成されている。また、他方の端近傍には位置決め孔36が形成されている。この位置決め孔36は、貯留部34側が狭まった台形をしている。この位置決め孔36と貯留部34との間に空気孔38が形成されている。
FIG. 9 is a perspective view of the
付着した血液10などがバネ14c側へ再付着する可能性を最小にするためである。また、このバネ14cは、孔14g側からコネクタ49側に向かって開いている。従って、穿刺部14へ搬送されるセンサ23はスムーズに挿入される。14jは、センサ23に形成された位置決め孔36と嵌合する位置決め凸部である。
This is to minimize the possibility that the
図11は、穿刺部14を形成する下ホルダ14bを上面側(図6では右側)から見た斜視図である。この上面にはバネ14dが設けられている。このバネ14dは、下ホルダ14bを形成する樹脂と同一材料で一体的に形成されている。このバネ14dは、上ホルダ14aに形成されたバネ14cに対向した位置に2個設けられており、一点でセンサ23を支える。このようにしてセンサ23との当接面積を少なくしている。これは、センサ23に付着した血液10などがバネ14d側に再付着する可能性を最小にするためである。また、このバネ14dも、下ホルダ14bを貫通する孔14m側から徐々に傾斜して開いている。従って、穿刺部14へ搬送されるセンサ23はスムーズに挿入される。14pは、押圧スライダ18(図1、13参照)を形成する押圧部18cが当接して押し上げる舌片である。
FIG. 11 is a perspective view of the
図12は、センサ23排出時における穿刺部14の断面図である。図12(a)は、上ホルダ14aと下ホルダ14bとの間にはセンサ23が挟まれて固定されている状態を示す断面図である。14fは下ホルダ14bを上ホルダ14a側に押圧する板バネであり、下ホルダ14bは、この板バネ14fで上ホルダ14aと平行に保たれる。このとき、バネ14c、14dは弾性に抗して撓んでいる。バネ14c、14dは変形しており、上下ホルダ14a、14b及びセンサ23間の気密性に影響を与えない。この状態において、負圧手段によりセンサ23の貯留部34周辺を負圧にして皮膚を盛り上げ、レーザ穿刺ユニット22で穿刺された後、血液点着そして測定検査されることになる。
FIG. 12 is a cross-sectional view of the
図12(b)は、レーザ穿刺ユニット22による穿刺動作が終了し、測定・検査が完了した状態を示す断面図である。一連の測定動作が完了した後、排出スライダ18(図5参照)を下方にスライドさせると、排出スライダ18に連結された押圧部18cが、下ホルダ14bの舌片14pを押し上げる。舌片14pが押し上げられると下ホルダ14bは上ホルダ14aから離間する。この時、舌片14pとは反対側の方から先に離れて行くことになる。このようにして、上ホルダ14aと下ホルダ14bとの間が開くとセンサ23は、バネ14c、14dの弾性により、上ホルダ14aと下ホルダ14bとの間に隙間14q、14rを形成する。つまり、上ホルダ14aとセンサ23間には隙間14qが形成され、下ホルダ14bとセンサ23の間には隙間14rが形成される。このように隙間14q、14rが形成されるので、センサ23に附着した血液10などが上ホルダ14aや下ホルダ14bに再附着して汚すことはない。
FIG. 12B is a cross-sectional view showing a state where the puncturing operation by the
図12(c)は、センサ23が取り出される状態を示す断面図である。排出スライダ18に連結された押圧部18cが、下ホルダ14bの舌片14pを更に押し上げている。そして、上ホルダ14aと下ホルダ14bとの間は更に開放され、センサ23はバネ14c、14dに支えられて上ホルダ14aと下ホルダ14bとの間に浮上した状態で落下する。
FIG. 12C is a cross-sectional view showing a state where the
このように、センサ23がバネ14c、14dに一点で支えられて係止しているので、血液検査装置11の傾き等の姿勢に依存することなく使用することができる。
Thus, since the
図13は、本体ケース12の側面に設けられた排出スライダ18とその近傍の断面図である。図13(a)は、本体ケース12をカバーケース13に収納した第1の状態における断面図である。排出スライダ18はカバーケース13の開口13j側で係止されており、排出スライダ18を摺動させることができない。即ち、センサ23の排出が禁止された状態である。
FIG. 13 is a cross-sectional view of the
排出スライダ18は、鋼(屈曲自在な剛体)18bを介して、下ホルダ14bの舌片14pを押圧する押圧部18cに連結されている。排出スライダ18と押圧部18cとの間にはガイド18d,18eが設けられており、鋼18bの進行方向を直角に曲げている。また、排出スライダ18は、バネ18fで図13(a)において上方へ付勢されている。
The
図13(b)は、本体ケース12からカバーケース13が引き出された第2の状態の断面図であり、カバーケース13の開口13j側は下方に移動しており、排出スライダ18を本体ケース12の他方の側面12bに設けられたスリット12c内を摺動させることができる。即ち、センサ23の排出が可能な状態となる。
FIG. 13B is a cross-sectional view of the second state in which the
排出スライダ18をバネ18fの力に抗して下方に移動させると、押圧部18cは図面において左方向に移動する。即ち、この押圧部18cで、下ホルダ14bの舌片14pを押圧する。この押圧部18cによる押圧動作により前述の図12に示したように、下ホルダ14bと上ホルダ14aが離間し、センサ23は排出される。排出スライダ18に加える力を除去すると、バネ18fに付勢されて、排出スライダ18は上方に移動し元の位置にもどる。即ち、舌片14pの押圧は解除され、下ホルダ14bはもとの位置に戻る。
When the
図14は、穿刺手段の一例であるレーザ穿刺ユニット22の断面図である。レーザ穿刺ユニット22は、発振チューブ22aと、この発振チューブ22aに連結された筒体22bとで構成されている。発振チューブ22a内には、Er:YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザ結晶22cとフラッシュ光源22d(光源の一例)が格納されている。発振チューブ22aの一方の端には反射率約90%の部分反射鏡22eが装着されており、他方の端には全反射鏡22fが装着されている。部分反射鏡22eの前方の筒体22b内には凸レンズ22gが設置されており、レーザ光22hが患者の皮膚において焦点を結ぶように設定されている。
FIG. 14 is a cross-sectional view of a
以上のように構成されたレーザ穿刺ユニット22について、以下にその動作を説明する。
穿刺ボタン19(図3、16参照)を押下する。そうするとフラッシュ光源22dが発光する。このフラッシュ光源22dから放射された光は、Er:YAGレーザ結晶22c内の電子を励起し誘導放出を引き起こす。誘導放出により生じた光は、全反射鏡22fとYAGレーザ結晶22cと部分反射鏡22eの間を何度も反射し往復することにより増幅される。この増幅されたレーザ光の一部は部分反射鏡22eを通過する。この部分反射鏡22eを通過したレーザ光22hはレンズ22gで屈折され、皮膚9下で焦点を結ぶ。穿刺する際の焦点の深さは、皮膚9から0.1mm〜1.5mmが適している。
The operation of the
The puncture button 19 (see FIGS. 3 and 16) is pressed. Then, the
本実施の形態では、患者の皮膚9へ非接触で穿刺できるレーザ穿刺ユニット22を用いているので、衛生的である。また、可動部品は無く故障は少なくなる。
In the present embodiment, the
図15は、血液検査装置11を用いた測定動作実施時の要部断面図である。図15において、下ホルダ14bの下面には負圧室29aが形成されており、この負圧室29aは下ホルダ14bに形成された孔14mと貯留部34と上ホルダ14aに形成された孔14gと負圧路29bを介して負圧手段29に連結されている。この負圧手段29(図6参照)は、モータと、このモータに連結された真空ポンプで構成されている。真空ポンプで生成された負圧は、前記負圧路29b経由で下ホルダ14bに形成された負圧室29aに供給されることになる。負圧室29aの周囲を形成する凸部には皮膚検知センサ29cが設けられている。49(49a〜49f)は、上ホルダ14aに設けられたコネクタであり、センサ23に形成された接続電極41a〜45a、識別電極47a(図8参照)にコンタクトするために設けられている。そして、接続電極41a〜45a、識別電極47aの信号はコネクタ49を介して電気回路部30(図16参照)へ送られる。また、センサ23に形成された位置決め孔36は、上ホルダ14aに形成された位置決め凸部14jと嵌合して位置決め規正されている。
FIG. 15 is a cross-sectional view of the main part when the measurement operation using the
以上のように構成された血液検査装置11の下ホルダ14bを指8の皮膚9に当接させて穿刺ボタン19(図3参照)を押下する。すると、レーザ穿刺ユニット22からはレーザ光22hが発射される。このレーザ光22hは、孔14gと貯留部34と孔14mを一直線上に貫通して皮膚9を穿刺する。皮膚9が穿刺されると、この皮膚9からは血液10が滲出し貯留部34内には血液滴10aが形成される。この血液滴10aはセンサ23の供給路35から毛細管現象により検出部37(図7、8参照)に取り込まれ、試薬40と反応する。試薬40と反応した信号はコネクタ49を介して電気回路部30で測定される。
The
図16は、電気回路部30とその近傍のブロック図である。図16において、センサ23の接続電極41a〜45a、(図8参照)は、コネクタ49a〜49eを介して切換回路30aに接続されている。この切換回路30aの出力は、電流/電圧変換器30bの入力に接続されている。そして、その出力はアナログ/デジタル変換器(以後、A/D変換器という)30cを介して演算部30dの入力に接続されている。この演算部30dの出力は、液晶で形成された表示部17と通信部30eに接続されている。また、切換回路30aには基準電圧源30fが接続されている。なお、この基準電圧源30fはグランド電位であっても良い。
FIG. 16 is a block diagram of the
30gは制御部であり、この制御部30gの出力は、レーザ穿刺ユニット22に接続された高電圧発生回路30hと、切換回路30aの制御端子と、演算部30dと、通信部30eと、負圧手段29及び、搬送手段28に接続されている。また、制御部30gの入力には、カバーケース13の引き出しを検知するスライドセンサ12dと、穿刺ボタン19と、皮膚検知センサ29cと、タイマ30kと、コネクタ49fが接続されている。
Reference numeral 30g denotes a control unit. The output of the control unit 30g includes a high
ここで、カバーケース13の引き出した状態を検知する前記スライドセンサ12dの信号を利用して、血液検査装置11のメイン電源をオン/オフすることも可能である。つまり、スライドセンサ12dがオフ(カバーケース13が引き出されていない状態)の場合は、血液検査装置11のメイン電源はオフになっており表示部やレーザ穿刺ユニットなどへの電源供給を停止しておく。
Here, it is also possible to turn on / off the main power supply of the
また、スライドセンサ12dがオン(カバーケース13が引き出されている状態)になった場合は、メイン電源をオンし、内部の電気的な初期処理を行ない、表示部などに電源を供給する。
When the slide sensor 12d is turned on (in a state where the
以下、電気回路部30の動作を説明する。先ず、この穿刺ボタン19を押下して、レーザ穿刺ユニット22で皮膚9を穿刺する。そして、穿刺により滲出した血液10の性質を測定する。測定動作では、切換回路30aを切換えて、検出電極41(図8参照)を電流/電圧変換器30bに接続する。また、血液10流入を検知するための検知極となる検出電極42を基準電圧源30fに接続する。そして、検出電極41及び検出電極42間に一定の電圧を印加する。この状態において、血液10が流入すると、検出電極41,42間に電流が流れる。この電流は、電流/電圧変換器30bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器30cによってデジタル値に変換される。そして、演算部30dに向かって出力される。演算部30dはそのデジタル値に基づいて血液10が十分に流入したことを検出する。なお、この時点で負圧手段29の動作をオフにする。
Hereinafter, the operation of the
次に、血液成分であるグルコースの測定が行なわれる。グルコース成分量の測定は、先ず、制御部30gの指令により、切換回路30aを切換えて、グルコース成分量の測定のための作用極となる検出電極41を電流/電圧変換器30bに接続する。また、グルコース成分量の測定のための対極となる検出電極43を基準電圧源30fに接続する。
Next, glucose, which is a blood component, is measured. In the measurement of the glucose component amount, first, the switching circuit 30a is switched by a command from the control unit 30g, and the
なお、血液中のグルコースとその酸化還元酵素とを一定時間反応させる間は、電流/電圧変換器30b及び基準電圧源30fをオフにしておく。そして、一定時間(1〜10秒)の経過後に、制御部30gの指令により、検出電極41と43間に一定の電圧(0.2〜0.5V)を印加する。そうすると、検出電極41,43間に電流が流れる。この電流は電流/電圧変換器30bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器30cによってデジタル値に変換される。そして、演算部30dに向かって出力される。演算部30dではそのデジタル値を基にグルコース成分量に換算する。
Note that the current /
グルコース成分量の測定後、Hct(ヘマトクリット)値の測定が行なわれる。Hct値の測定は次のように行なわれる。先ず、制御部30gからの指令により切換回路30aを切換える。そして、Hct値の測定のための作用極となる検出電極45を電流/電圧変換器30bに接続する。また、Hct値の測定のための対極となる検出電極41を基準電圧源30fに接続する。
After the measurement of the glucose component amount, the Hct (hematocrit) value is measured. The Hct value is measured as follows. First, the switching circuit 30a is switched by a command from the control unit 30g. Then, the
次に、制御部30gの指令により、電流/電圧変換器30b及び基準電圧源30fから検出電極45と41間に一定の電圧(2V〜3V)を印加する。検出電極45と41間に流れる電流は、電流/電圧変換器30bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器30cによってデジタル値に変換される。そして演算部30dに向かって出力される。演算部30dはそのデジタル値に基づいてHct値に換算する。
Next, a constant voltage (2 V to 3 V) is applied between the
この測定で得られたHct値とグルコース成分量を用い、予め求めておいた検量線または検量線テーブルを参照して、グルコース成分量をHct値で補正し、その補正された結果を表示部17に表示する。何れの検量線または検量線テーブルを用いるかは、センサ23内の識別部47に基づいて決定する。また、検量線または検量線テーブルで補正された結果を通信部30eからインスリンを注射する注射装置に向けて送信する。この送信は電波を用いることもできるが、医療器具への妨害のない光通信で送信することが好ましい。
Using the Hct value and the glucose component amount obtained in this measurement, the glucose component amount is corrected with the Hct value by referring to a calibration curve or a calibration curve table obtained in advance, and the corrected result is displayed on the
このように補正された測定データを通信部30eから送信することにより、インスリンの投与量が注射装置に自動的に設定されるようにすれば、患者が投与するインスリンの量を注射装置に設定する必要は無く、設定の煩わしさは無くなる。また、人為手段を介さずにインスリンの量を注射装置に設定することができるので、設定のミスを防止することができる。 If the dose of insulin is automatically set in the injection device by transmitting the measurement data corrected in this way from the communication unit 30e, the amount of insulin administered by the patient is set in the injection device. There is no need, and the troublesome setting is eliminated. In addition, since the amount of insulin can be set in the injection device without using artificial means, setting errors can be prevented.
以上、グルコースの測定を例に説明したが、センサ23の試薬40を交換して、グルコースの測定の他に乳酸値やコレステロールの血液成分の測定にも適用できる。
The glucose measurement has been described above as an example, but the present invention can be applied to the measurement of blood components such as lactate and cholesterol in addition to glucose measurement by exchanging the
次に、図17を用いて血液検査装置11の検査方法を説明する。先ずステップ51では、血液検査装置11のカバーケース13を引き出す。このカバーケース13を引き出しに連動してスライドセンサ12dがオンとなり、ステップ52へ移行する。この時、血液検査装置11のメイン電源をオンにするようにしても良い。
Next, the test method of
ステップ52では、スライドセンサ12dのオン信号で搬送手段28(図6参照)が動作する。そして、スライドプレート27でセンサ23を穿刺部14へ搬送する。この搬送の確認は、センサ23の接続電極43aと識別電極47aの導通を検知することにより行う。その後、搬送手段28によりスライドプレート27は待機状態に戻る。
In
次に、ステップ53に移行する。ステップ53では、表示部17に皮膚9(図15参照)への当接を促す表示を行う。患者はこの表示に従って、穿刺部14を患者の皮膚9に当接させる。この皮膚9への当接は皮膚検知センサ29cの出力で行う。皮膚9への当接が確認されたらステップ54に移行し、負圧手段29を動作させて穿刺部14に設けられた負圧室29a内に負圧を加える。負圧を加えることにより皮膚9は盛り上がる。また、皮膚検知センサ29cの出力を検知した時点で高電圧発生回路30hを動作させて、コンデンサに高電圧チャージを開始させる。
Next, the process proceeds to step 53. In
負圧手段29の動作に伴う電流の変化と高電圧発生回路30hによる高電圧チャージの完了、或いはタイマ30kにより予め定められた時間が経過すると、穿刺に充分な高電圧のチャージと貯留部34内の皮膚9が十分盛り上がったと判断し、ステップ55に移行する。ステップ55では、表示部17に穿刺可である旨の表示をする。そして、ステップ56に移行し、穿刺ボタン19の押下を待つ。穿刺ボタン19が押下されるとステップ57に移行する。
When the change of the current accompanying the operation of the negative pressure means 29 and the completion of the high voltage charge by the high
なお、このステップ56における穿刺ボタン19の押下操作を穿刺可の表示に基づいて自動化することもできる。このとき、カウントダウンを行って患者に穿刺タイミングを知らせることが望ましい。カウントダウンの方法としては、他人への気遣いから表示部17(或いは補助表示部67)への視覚による報知が好ましい。
It should be noted that the pressing operation of the
ステップ57では、ステップ55で行った表示をオフする。そして、ステップ58へ移行する。ステップ58では皮膚9の穿刺により、滲出した血液10(図15参照)がセンサ23の貯留部34に取り込まれる。この貯留部34に取り込まれた血液10は、センサ23に形成された供給路35による毛細管現象により一気に(定まった流速で)検出部37に取り込まれる。そして、血液10の血糖値が測定される。
In
ステップ58で血糖値が測定されたら、ステップ59に移行し、負圧手段29をオフする。そして、ステップ60に移行する。ステップ60では、測定した血糖値を表示部17に表示する。なお、負圧手段29のオフは、血液10が検出電極42へ到達した時点でオフにしても良い。
When the blood glucose level is measured in step 58, the process proceeds to step 59 and the negative pressure means 29 is turned off. Then, the process proceeds to step 60. In
これで、血液10の測定は終了し、ステップ61へ移行する。ステップ61では、排出スライダ18を押し下げて、センサ23を血液検査装置11外へ排出する。そしてステップ62へ移行する。ステップ62では、血液検査装置11の本体ケース12をカバーケース13へ収納する。このカバーケース13による収納はスライドセンサ12dで検出される。この時、血液検査装置11のメイン電源をオフにするようにしても良い。
This completes the measurement of
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における血液検査装置71は、カバーケース73(実施の形態1におけるカバーケース13に該当)の引き出し動作に連動して機構的にセンサ23が搬送される点で実施の形態1と相違する。なお、実施の形態1と同じものについては同符号を付して説明を簡略化している。
(Embodiment 2)
The
図18は、カバーケース73へ本体ケース72(実施の形態1における本体ケース12に該当)が挿入された第1の状態を裏面から見た斜視図である。カバーケース73の他方の側面73gは、開口73j側よりは突出しており、突出部73kを形成している。このカバーケース73へ本体ケース72が挿入されており、本体ケース72の他方の側面72bに設けられた排出スライダ18は、突出部73kの上端73mで係止される。従って、この状態で排出スライダ18のスライドは禁止され、誤ってセンサ23が排出されることはない。また、突出部73kに形成された孔74には、スライドプレート27に連結された動力伝達部75a(実施の形態1における動力伝達部27aに該当)が挿入された状態にある。
FIG. 18 is a perspective view of the first state in which the main body case 72 (corresponding to the
図19は、カバーケース73を本体ケース72から引き出した第2の状態を裏面から見た斜視図である。この状態において、カバーケース73が引き出されることにより、孔74に挿入された動力伝達部75aも孔74にカバーケース73の引き出し動作に連動してスリット76に沿って下方に移動する。このことにより、センサ23は穿刺部14へ機構的に搬送される。
FIG. 19 is a perspective view of the second state in which the
また、この状態においては、指挿入孔15が穿刺部14に対応した位置になり、この指挿入孔15に指8を挿入して穿刺をすることができる。また、本体ケース72の他方の側面72bに設けられた排出スライダ18は、スリット12cに沿って下方にスライドさせることが可能となる。従って、この状態において排出スライダ18をスライドさせることにより、測定完了した使用済みのセンサ23を排出させることができる。
In this state, the
図20(a)は、カバーケース73へ本体ケース72が挿入された第1の状態の要部断面図である。この状態では、動力伝達部75aは突出部73kに形成された孔74に挿入されている。この状態からカバーケース73を下方に移動させると、動力伝達部75aは孔74の上端74aで押されて図20(b)の点線に示すように下方(図20(a)における矢印の方向)へ移動する。即ち、カバーケース73を本体ケース72から引き出すことにより、動力伝達部75aに連結されたスライドプレート27(図6参照)が移動し、センサ23が穿刺部14へ搬送される。
FIG. 20A is a cross-sectional view of the main part in the first state in which the
カバーケース73が下方に移動して、孔74の近傍に形成された円弧74bが、他方の側面72bに形成されたスリット76の下端76aに乗り上げる。そうすると、突出部74kは矢印77a方向へ移動する。突出部74kが矢印77a方向(図20(b)において右方向)へ移動すると、動力伝達部75aは、孔74の上端74aとの係合が解除される。係合が解除されると動力伝達部75aは、バネ77に付勢されて矢印77bに示す方向に移動してもとの位置に戻る。
The
次に、穿刺動作が終了して、本体ケース72がカバーケース73に収納されると、動力伝達部75aは、孔74の上端74a側に形成された円弧74cを滑動して孔74へ収まり、図20(a)に示す状態に戻る。
Next, when the puncturing operation is finished and the
本発明にかかる血液検査装置は、コンパクトな形状でありながらしかも操作し易いので、血液検査装置に適用できる。 The blood test apparatus according to the present invention can be applied to the blood test apparatus because it is compact and easy to operate.
11 血液検査装置
12 本体ケース
13 カバーケース
14 穿刺部
15 指挿入孔
22 レーザ穿刺ユニット
23 センサ
30 電気回路部
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