JP2009031118A - Blood test device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、血糖値等を測定する血液検査装置に関するものである。 The present invention relates to a blood test apparatus for measuring a blood sugar level or the like.
糖尿病患者は、定期的に血糖値を測定し、この測定した血糖値に基づいてインスリンを注射し、血糖値を正常に保つ必要がある。この血糖値を正常に保つため、血糖値を常時測定する必要があり、そのために血液検査装置を用いて患者の指先等から少量の血液を採取し、この採取した血液から血糖値を測定する。 A diabetic patient needs to regularly measure a blood glucose level, inject insulin based on the measured blood glucose level, and keep the blood glucose level normal. In order to keep this blood glucose level normal, it is necessary to constantly measure the blood glucose level. For this purpose, a small amount of blood is collected from the fingertip of the patient using a blood test apparatus, and the blood glucose level is measured from the collected blood.
以下、従来の血液検査装置について説明する。従来の血液検査装置1は、図18に示すように、一方に装着部2aが形成された本体部2と、装着部2aへ着脱自在に装着されるセンサ部3とで構成されていた。センサ部3はホルダ3aと、このホルダ3a内に装着された血液センサ(以後、センサという)3bとで構成されていた。センサ3bには複数の検出電極3c(図示せず)が形成されており、これらの検出電極3cは夫々電極端子3dへ導出されている。センサ部3を装着部2aに挿入することにより、これらの電極端子3dは装着部2aの先端に設けられた複数個のコネクタ2cに夫々接続される。このコネクタ2cの信号は、本体部2内に設けられた電気回路部4に接続されている。
Hereinafter, a conventional blood test apparatus will be described. As shown in FIG. 18, the conventional
また、この本体部2内には、センサ3bに対向して設けられたレーザ発射装置5と、このレーザ発射装置5及び電気回路部4に電力を供給する電池6が収納されている。ここで、センサ部3が本体部2から着脱自在に設けられている理由は、穿刺の度にセンサ3bを取り替えなければならないことによる。
In the
また、複数個ある検出電極3cの信号は、夫々対応させて電気回路部4へ導くため、装着部2aの外形とセンサ部3の外形とを非対称形にしておく必要がある。そのため例えば、図19(a)に示すように装着部2aには凸部2dを形成し、ホルダ3aには図19(b)に示すように、凹部3eを形成し、凸部2dを凹部3eと嵌合させ、その後挿入する必要がある。
Further, since the signals of the plurality of detection electrodes 3c are associated with each other and guided to the
以上のように構成された血液検査装置1の動作について以下説明する。患者は、先ず新しいセンサ部3を本体部2に装着する。この場合、装着部2aに形成された凸部2dへホルダ3aに形成された凹部3eを回転させながら合わせて、その後センサ部3を本体部2へ挿入する。
The operation of
次に、図20に示すように、血液検査装置1を例えば右手に持って、左手の皮膚7に当接させる。そして、図18に示す穿刺ボタン5bを押下する。すると、レーザ発射装置5からレーザ光5aが発射される。このレーザ光5aは皮膚7を穿刺する。この穿刺により、皮膚7から血液8が滲出する。この血液8はセンサ3bに設けられた貯留部に一時蓄えられる。この貯留部に蓄えられた血液8は、検出電極3cで検出されて、本体部2内に設けられた電気回路部4で血糖値が測定される。
Next, as shown in FIG. 20,
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
しかしながらこのような従来の従来の血液検査装置1では、穿刺の度に、装着部2aに形成された凸部2dへ、ホルダ3aに形成された凹部3eを回転させながら嵌合させなければならない。この嵌合のために最大360度回転させる必要がある。このようにして嵌合させた後、センサ部3を挿入しなければならない。
However, in such a conventional
このように、凸部2dと凹部3eを嵌合させ、その後挿入させる作業は、健常者でも煩わしいものである。まして糖尿病等で視力の低下した患者においては尚更困難な作業となる。
As described above, the operation of fitting the
そこで本発明は、このような問題を解決したもので、容易にセンサ部を挿入することができる血液検査装置を提供することを目的としたものである。 Accordingly, the present invention has been made to solve such problems, and an object thereof is to provide a blood test apparatus in which a sensor unit can be easily inserted.
この目的を達成するために本発明の血液検査装置は、少なくとも一方の電極端子或いはコネクタは、同心円状或いは筒体形状に形成されたものである。これにより、初期の目的を達成することができる。 In order to achieve this object, in the blood test apparatus of the present invention, at least one electrode terminal or connector is formed in a concentric or cylindrical shape. Thereby, the initial purpose can be achieved.
以上のように本発明によれば、少なくとも一方の電極端子或いはコネクタは、同心円状或いは筒体形状に形成されたものであり、同心円状或いは筒体形状に形成されていので、センサ部の挿入方向が360度のどの方向からの挿入であっても、そのままの角度で押圧するのみで、電極端子は夫々対応するコネクタと接続されることになり、挿入が非常に容易なものとなる。 As described above, according to the present invention, at least one of the electrode terminals or the connector is formed in a concentric or cylindrical shape, and is formed in a concentric or cylindrical shape. Even if it is inserted from any direction of 360 degrees, the electrode terminal is connected to the corresponding connector only by pressing at the same angle, and the insertion becomes very easy.
即ち、従来のように例えば凸部と凹部の位置合わせを、最大360度回転させて合わせる必要はなく、容易にセンサ部を本体部に装着することができる。 That is, for example, it is not necessary to rotate the position of the convex portion and the concave portion by rotating up to 360 degrees as in the conventional case, and the sensor portion can be easily attached to the main body portion.
また、電極端子の識別のみを目的とした電極端子も不要となり、小型化と低価格化を図ることができる。 In addition, an electrode terminal only for identification of the electrode terminal is not necessary, and the size and the price can be reduced.
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における血液検査装置11の斜視図である。図1において、12は血液検査装置11の本体部であり、この本体部12の一方には円筒形状の装着部12aが設けられている。そして、この装着部12aの表面には複数のコネクタ13が設けられている。このコネクタ13はリング状に形成されている。34は、本体部12の表面に設けられた表示部である。
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a perspective view of
14は、円形状をしたセンサ部であり、装着部12aへ着脱自在に装着されるものである。このセンサ部14は図2に示すように、ホルダ14aとこのホルダ14a内に装着された血液センサ(以下、センサという)15とで構成されている。
ホルダ14aは、断面が椀形状をしており、上部14bの内側には電極端子25b〜29bが一列に形成されている。この電極端子25b〜29bは、装着部12aに形成されたコネクタ13(13a〜13e)に夫々当接する。コネクタ13からは本体部12内に設けられた電気回路部31(図7参照)に接続されている。上部14bの上端近傍には位置決め凹部14cが形成されており、この位置決め凹部14cは、装着部12aに形成された位置決め凸部12cと嵌合して位置決めされる。従って、予め定められた一定深さの穿刺をすることができるとともに、装着部12a内を密閉して負圧が逃れないようにしている。
The cross section of the holder 14a has a bowl shape, and
下部14dは、上部14bより小さな径となっており、第1のセンサ部14の上部14b内へ、第2のセンサ部14の下部14dが挿入可能になっている。従って、センサ部14は積層することができ、小スペースでの収納が可能となる。
The
上部14bは上方に向かって開いた傾斜を有しており、装着部12aのコネクタ13が形成された当接部19は下方に向かって狭まった傾斜を有している。この傾斜角度は共に略15度としており、センサ部14の挿抜と電極の当接を容易にしている。
The
ホルダ14aの下部14dは下方に向かって開口しており、この開口は負圧室33aを形成している。下部14dの下端には皮膚検知センサ33bが設けられている。
The
図3は、当接部19近傍の回路図である。図2、図3に示すように、皮膚検知センサ33bの信号は、電極端子14gに接続されている。この電極端子14gは電極端子25b〜29bの延長上に設けられている。電極端子14gはコネクタ13gを介して電気回路部31に接続されている。
FIG. 3 is a circuit diagram in the vicinity of the
14fは、ホルダ14aに形成されたセンサ部14検出用の電極端子であり、2つの電極端子14fが短絡されている。この電極端子14fは対応する2つのコネクタ13fを介して電気回路部31に接続されている。このコネクタ13f間の短絡を検知することにより、センサ部14が挿入されているか否かを検出する。この電極端子14fも電極端子25b〜29bの延長上に設けられている。この2つの電極端子14fの内の1つは電極端子25b〜29bの何れかの1つと共用化することも可能である。
14f is an electrode terminal for detection of the
なお、この電極端子14fは、ホルダ14aの最も上端側に位置するコネクタ13に設けておくことが望ましい。これは、センサ部14が確実に奥まで挿入されたことを検出するための重要な配慮である。
The electrode terminal 14f is preferably provided on the
図4は、ホルダ14aに装着されるセンサ15の断面図である。このセンサ15は、基板16と、この基板16の上面に貼り合わされたスペーサ17と、このスペーサ17の上面に貼り合わされたカバー18とで構成されている。
FIG. 4 is a cross-sectional view of the
20は、血液8(図20参照)の貯留部であり、この貯留部20は、基板16の略中央に形成された基板孔16aと、この基板孔16aに対応してスペーサ17に形成されたスペーサ孔17aと、基板孔16aに対応してカバー18に形成されたカバー孔18aとが連通して形成されている。
21は、この貯留部20に一方の端が連結された血液8の供給路であり、貯留部20に溜められた血液8を毛細管現象で一気に検出部22へ導く路である。また、この供給路21の他方の端は空気孔23に連結している。貯留部20の容積は0.904μLであり、供給路21の容積は0.128μLとしている。このように少量の血液8で検査可能とし、患者への負担を軽減している。
24は、検出部22上に載置された試薬である。この試薬24は、0.01〜2.0wt%CMC水溶液に、PQQ−GDHを0.1〜5.0U/センサ、フェリシアン化カリウムを10〜200mM、マルチトールを1〜50mM、タウリンを20〜200mM添加して融解させて試薬溶液を調整し、これを基板16に形成された検出電極25,27(図5参照)上に滴下し、乾燥させることで形成したものである。
ここで、基板16の上面には金、白金、パラジウム等を材料として、スパッタリング法或いは蒸着法により導電層を形成し、これをレーザ加工により検出電極25〜29と、この検出電極25〜29から夫々導出された接続電極25a〜29aが一体的に形成されている。
Here, a conductive layer is formed on the upper surface of the
また、基板16、スペーサ17、カバー18の材質は共にポリエチレンテレフタート(PET)を用いている。材料の共用化を図ることにより、管理コストの低減を図っている。
図5は、円形状をしたセンサ15の透視平面図であり、検出電極25〜29からは夫々接続電極25a〜29aが導出されている。
The
FIG. 5 is a perspective plan view of the
20は、センサ15の略中央に設けられた血液8の貯留部であり、この貯留部20に一方の端が接続された供給路21が検出電極26に向かって設けられている。そして、この供給路21の他方の端は空気孔23に連結している。この供給路21上には、貯留部20から順次接続電極28aに接続された検出電極28と、接続電極29aに接続された検出電極29と、再度接続電極28aに接続された検出電極28と、接続電極27aに接続された検出電極27と、接続電極25aに接続された検出電極25と、再度接続電極27aに接続された検出電極27と、接続電極26aに接続された検出電極26が設けられている。また、検出電極25,27上には、試薬24(図4参照)が載置される。
以上のように構成されたセンサ15の接続電極25a〜29aは、図2、図3に示すようにセンサ部14に形成された電極端子25b〜29bへ導出されている。
The
図6は、電気回路部31とその近傍のブロック図である。図6において、センサ15の接続電極25a〜29a(図5参照)は、電極端子25b〜29b(図3参照)とコネクタ13a〜13eを介して切換回路31aに接続されている。この切換回路31aの出力は、電流/電圧変換器31bの入力に接続されている。そして、その出力はアナログ/デジタル変換器(以後、A/D変換器という)31cを介して演算部31dの入力に接続されている。この演算部31dの出力は、液晶で形成された表示部34と送信部31eに接続されている。また、切換回路31aには基準電圧源31fが接続されている。なお、この基準電圧源31fはグランド電位であっても良い。
FIG. 6 is a block diagram of the
31gは制御部であり、この制御部31gの出力は、レーザ発射装置32に接続された高電圧発生回路31hと、切換回路31aの制御端子と、演算部31dと、送信部31eと、負圧手段33に接続されている。また、制御部31gの入力には、センサ部14の挿入を検知する検知コネクタ13f(図3参照)と、レーザ発射装置32でレーザ光32hを発射させる穿刺ボタン32jと、皮膚検知センサ33bと、タイマ31kとが接続されている。
31g is a control unit, and the output of the control unit 31g includes a high
以下、電気回路部31の動作を説明する。先ず、穿刺ボタン32jを押下して、レーザ発射装置32で皮膚7(図20参照)を穿刺する。そして、穿刺により滲出した血液8の性質を測定する。測定動作では、切換回路31aを切換えて、検出電極25(図5参照)を電流/電圧変換器31bに接続する。また、血液8流入を検知するための検知極となる検出電極26を基準電圧源31fに接続する。そして、検出電極25及び検出電極26間に一定の電圧を印加する。この状態において、血液8が流入すると、検出電極25,26間に電流が流れる。この電流は、電流/電圧変換器31bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器31cによってデジタル値に変換される。そして、演算部31dに向かって出力される。演算部31dはそのデジタル値に基づいて血液8が十分に流入したことを検出する。なお、この時点で負圧手段33の動作をオフにする。
Hereinafter, the operation of the
次に、血液成分であるグルコースの測定が行なわれる。グルコース成分量の測定は、先ず、制御部31gの指令により、切換回路31aを切換えて、グルコース成分量の測定のための作用極となる検出電極25を電流/電圧変換器31bに接続する。また、グルコース成分量の測定のための対極となる検出電極27を基準電圧源31fに接続する。
Next, glucose, which is a blood component, is measured. In the measurement of the glucose component amount, first, the switching circuit 31a is switched by a command from the control unit 31g, and the
なお、血液中のグルコースとその酸化還元酵素とを一定時間反応させる間は、電流/電圧変換器31b及び基準電圧源31fをオフにしておく。そして、一定時間(1〜10秒)の経過後に、制御部31gの指令により、検出電極25と27間に一定の電圧(0.2〜0.5V)を印加する。そうすると、検出電極25,27間に電流が流れる。この電流は電流/電圧変換器31bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器31cによってデジタル値に変換される。そして、演算部31dに向かって出力される。演算部31dではそのデジタル値を基にグルコース成分量に換算する。
Note that the current /
グルコース成分量の測定後、Hct値の測定が行なわれる。Hct値の測定は次のように行なわれる。先ず、制御部31gからの指令により切換回路31aを切換える。そして、Hct値の測定のための作用極となる検出電極29を電流/電圧変換器31bに接続する。また、Hct値の測定のための対極となる検出電極25を基準電圧源31fに接続する。
次に、制御部31gの指令により、電流/電圧変換器31b及び基準電圧源31fから検出電極29と25間に一定の電圧(2V〜3V)を印加する。検出電極29と25間に流れる電流は、電流/電圧変換器31bによって電圧に変換され、その電圧値はA/D変換器31cによってデジタル値に変換される。そして演算部31dに向かって出力される。演算部31dはそのデジタル値に基づいてHct値に換算する。
After the measurement of the glucose component amount, the Hct value is measured. The Hct value is measured as follows. First, the switching circuit 31a is switched by a command from the control unit 31g. Then, the
Next, a constant voltage (2 V to 3 V) is applied between the
この測定で得られたHct値とグルコース成分量を用い、予め求めておいた検量線または検量線テーブルを参照して、グルコース成分量をHct値で補正し、その補正された結果を表示部34に表示する。また、検量線または検量線テーブルで補正された結果を送信部31eからインスリンを注射する注射装置に向けて送信する。この送信は電波を用いることもできるが、医療器具への妨害のない光通信で送信することが好ましい。
Using the Hct value and the glucose component amount obtained in this measurement, the glucose component amount is corrected with the Hct value by referring to a calibration curve or a calibration curve table obtained in advance, and the corrected result is displayed on the
このように補正された測定データを送信部31eから送信することにより、インスリンの投与量が注射装置に自動的に設定されるようにすれば、患者が投与するインスリンの量を注射装置に設定する必要は無く、設定の煩わしさは無くなる。また、人為手段を介さずにインスリンの量を注射装置に設定することができるので、設定のミスを防止することができる。
By transmitting the measurement data corrected in this way from the
以上、グルコースの測定を例に説明したが、センサ15の試薬24を交換して、グルコースの測定の他に乳酸値やコレステロールの血液成分の測定にも適用できる。
Although the measurement of glucose has been described above as an example, the
図7は、血液検査装置11の断面図である。血液検査装置11は、樹脂で形成された本体部12と、この本体部12の一方に形成された装着部12aと、この装着部12aに着脱自在に装着される円形状のセンサ部14とで構成されている。
FIG. 7 is a cross-sectional view of
本体部12内には、センサ部14に対向して設けられたレーザ発射装置(穿刺手段の一例として用いた)32と、このレーザ発射装置32に接続された電気回路部31と、センサ部14に形成された負圧室33aに負圧を供給する負圧手段33と、これらに電源を供給する電池36とが収納されている。32jはレーザ発射装置32からレーザ光32hを発射させる穿刺ボタンである。この穿刺ボタン32jと表示部34(図1参照)は、本体部12の表面に装着されている。
In the
レーザ発射装置32は、発振チューブ32aと、この発振チューブ32aに連結された筒体32bとで構成されている。発振チューブ32a内には、Er:YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザ結晶32cとフラッシュ光源32d(光源の一例)が格納されている。発振チューブ32aの一方の端には透過率約1%の部分透過鏡32eが装着されており、他方の端には全反射鏡32fが装着されている。部分透過鏡32eの前方の筒体32b内には凸レンズ32gが装着されており、レーザ光32hで患者の皮膚下に焦点を結ぶように設定されている。
The
以上のように構成されたレーザ発射装置32について、以下にその動作を説明する。穿刺ボタン32jを押下する。そうすると、高電圧発生回路31h(図6参照)が駆動され、フラッシュ光源32dが励起する。このフラッシュ光源32dが励起することにより放射される放射光は、Er:YAGレーザ結晶32c内に入り、ここで、全反射鏡32fとYAGレーザ結晶32cと部分透過鏡32eの間を反射して共振するとともに増幅される。この増幅されたレーザ光の一部は誘導放出により部分透過鏡32eを通過する。この部分透過鏡32eを通過したレーザ光32hはレンズ32gを透過して放射され、皮膚7下で焦点を結ぶ。穿刺する際の焦点の深さは、皮膚7から0.1mm〜1.5mmが適しており、本実施の形態では0.5mmとしている。
The operation of the
本実施の形態では、患者の皮膚7へ非接触で穿刺できるレーザ発射装置32を用いているので、衛生的である。また、可動部品は無く故障は少なくなる。更に、血液検査装置11全体を容易に防水構造とすることができ、全体を丸洗いすることも可能となる。なお、このレーザ光32hでの穿刺電圧は、約300Vとしている。従って、患者に与える苦痛は少ない。なお、本実施の形態では、穿刺手段としてレーザ発射装置32を用いたが、これはレーザ発射装置32に限ることはなく、穿刺針で穿刺する針穿刺装置を用いても良い。この針穿刺装置を用いれば穿刺時に電力を消費しないので、電池36を長持ちさせることができる。
In this embodiment, since the
次に、図8を用いて血液検査装置11を用いての検査方法を説明する。先ずステップ41では、センサ部14を装着部12aに装着する。このセンサ部14の装着は、コネクタ13がリング状に形成されているので、360度どの方向から押圧挿入しても良い。この装着はコネクタ13f(図3参照)の信号で検出する。センサ部14が装着されたら、ステップ42に移行する。ステップ42では、血液検査装置11を患者の皮膚7に当接させる。この皮膚7への当接は皮膚検知センサ33bの出力で行う。皮膚7への当接が確認されたらステップ43に移行し、タイマ31kをスタートさせるとともに負圧手段33を動作させて負圧室33a内に負圧を加える。負圧を加えることにより皮膚7は盛り上がる。
負圧手段33の動作に伴う電流の変化、或いはタイマ31kにより予め定められた時間が経過すると、貯留部20内の皮膚7が負圧により十分盛り上がったと判断し、ステップ44に移行する。ステップ44では、表示部34に穿刺可である旨の表示をする。そして、ステップ45に移行し、穿刺ボタン32jの押下を待つ。穿刺ボタン32jが押下されるとレーザ発射装置32からレーザ光32hが放射される。このレーザ光32hはセンサ15の貯留部20を貫通して皮膚7を穿刺する。
Next, a test method using the
When the current change caused by the operation of the negative pressure means 33 or the time predetermined by the timer 31k elapses, it is determined that the skin 7 in the
そして、ステップ46に移行する。ステップ46では、皮膚7の穿刺により、滲出した血液8がセンサ15の貯留部20に取り込まれる。この貯留部20に取り込まれた血液8は、供給路21による毛細管現象により一気に(定まった流速で)検出部22(図4、図5参照)に取り込まれる。また、このステップ46では、ステップ44で行った表示をオフするとともに負圧もオフする。そして、ステップ47へ移行する。ステップ47では、血液8の血糖値が測定される。なお、この血糖値の測定に付いては、図6の説明を参照する。
Then, the process proceeds to step 46. In
ステップ47で血糖値が測定されたら、ステップ48に移行し、測定した血糖値を表示部34に表示するとともにメモリに格納する。なお、負圧手段33のオフは、血液8が検出電極26へ到達した時点でオフにする。
When the blood glucose level is measured in
以上、説明したように、ステップ41におけるセンサ部14の装着は、コネクタ13がリング状に形成されているので、360度どの方向から押圧挿入しても良い。従って、位置合わせ等は不要となり、センサ部14の装着は著しく容易となる。
As described above, since the
また、ステップ45で穿刺ボタン32jを押下するとレーザ光32hは、貯留部20を貫通して穿刺するので、滲出した血液8は全て貯留部20に溜まり血液検査に用いられる。従って、滲出した血液8が無駄なく用いられ患者にかける負担は最小のものとなる。
In addition, when the puncture button 32j is pressed in
(実施の形態2)
実施の形態2は、血液検査装置51の先端に同心円状のコネクタ52(52a〜52e)を設けたものである。なお、実施の形態1と同じものには同一番号を付して説明を簡略化している。以下の実施の形態においても同様とする。
(Embodiment 2)
In the second embodiment, concentric connectors 52 (52a to 52e) are provided at the tip of blood test apparatus 51. Note that the same reference numerals are assigned to the same components as those in the first embodiment to simplify the description. The same applies to the following embodiments.
図9は、実施の形態2における血液検査装置51の要部断面図である。図9において、53aは装着部(実施の形態1における装着部12aに該当)であり、この装着部53aの先端にはコネクタ52(実施の形態1におけるコネクタ13に該当)が同心円状に形成されている。そして、このコネクタ52は、電気回路部31に接続されている。
FIG. 9 is a cross-sectional view of a main part of blood test apparatus 51 in the second embodiment. In FIG. 9, 53a is a mounting portion (corresponding to the mounting
54は、センサ部(実施の形態1におけるセンサ部14に該当)であり、このセンサ部54内には、センサ55(実施の形態1におけるセンサ15に該当)が装着されている。そして、このセンサ部54は、装着部53aへ着脱自在に挿抜される。53cは、装着部53aに設けられた位置決め凸部(実施の形態1における位置決め凸部12cに該当)であり、図示していないが実施の形態1と同様にセンサ部54を形成するホルダ54aにも位置決め凹部が形成されており、この位置決め凹部と嵌合して位置決めされる。
センサ55の上面には、接続電極25a〜29a(図11参照)から夫々導出された電極端子56b〜60b(実施の形態1における電極端子25b〜29bに該当)が一列に並んで形成されており、センサ部54を装着部53aに装着することにより、この電極端子56b〜60bはコネクタ52(52a〜52e)と当接して接続される。なお、図示していないが、実施の形態1と同様に皮膚検知センサ33bの信号とセンサ部54の装着検知信号も電極端子に導かれ、コネクタ52を介して電気回路部31に接続されている。図10は、装着部53aとセンサ部54の斜視図である。
On the upper surface of the
図11は、センサ55の透視平面図であり、基板16(図12参照)に設けられた接続電極25a〜29aから導線56c〜60cで同一箇所に直線状に集められている。そして、この直線状に集められた位置から図12に示すように、ビアホール56d〜60dを介してセンサ15のカバー18表面に導出されて電極端子56b〜60bに接続されている。
FIG. 11 is a perspective plan view of the
以上のように、本実施の形態では、電極端子56b〜60bが同心円状に形成されているので、センサ部54を360度どの方向から挿入してもセンサ55に形成された接続電極25a〜29aの信号を夫々対応するコネクタ52(52a〜52e)を介して電気回路部31に導くことができる。従って、患者は、センサ部54の方向性を何ら考慮することなくそのまま押圧挿入することができる。
As described above, in the present embodiment, since the
(実施の形態3)
実施の形態3は、センサ62(実施の形態1におけるセンサ15に該当)の表面に同心円状の電極端子63b〜67b(実施の形態1における電極端子25b〜29bに該当)を設けたものである。
(Embodiment 3)
In the third embodiment,
図13は、実施の形態3におけるセンサ62の透視平面図である。このセンサ62は、基板16(図4,図5参照)に設けられた接続電極25a〜29aからビアホール63c〜67cを介してカバー18の表面へ導出する。そして、このカバー18の表面に設けられた同心円状の電極端子63b〜67bに夫々接続したものである。図14はセンサ62の断面図であり、図15はこのセンサ62が内蔵されたセンサ部68(実施の形態1におけるセンサ部14に該当)の断面図である。
FIG. 13 is a perspective plan view of the
図16は、センサ部68と、このセンサ部68を用いる血液検査装置61の装着部70aの断面図である。装着部70aの先端にはコネクタ71(71a〜71e)(実施の形態1におけるコネクタ13に該当)が一列に設けられている。図17は、装着部70aとセンサ部68の斜視図である。コネクタ71は、電気回路部31に接続されている。また、この装着部70aにはセンサ部68が着脱自在に挿抜される。
FIG. 16 is a cross-sectional view of the
70cは、装着部70aに設けられた位置決め凸部(実施の形態1における位置決め凸部12cに該当)であり、図示していないが実施の形態1と同様にセンサ部68を形成するホルダ68aに形成された位置決め凹部と嵌合して位置決めされる。センサ部68を装着部70aに装着すると、このセンサ62に設けられた電極端子63b〜67bはコネクタ71(71a〜71e)に当接して接続される。なお、図示していないが、実施の形態1と同様に皮膚検知センサ33bの信号とセンサ部68の装着検知信号も電極端子に導かれ、コネクタ71を介して電気回路部31に接続されている。図17は、装着部70aとセンサ部68の斜視図である。
本発明にかかる血液検査装置は、センサ部の装着が容易であるので、血液検査装置等として有用である。 The blood test apparatus according to the present invention is useful as a blood test apparatus or the like because the sensor unit can be easily mounted.
11 血液検査装置
12 本体部
12a 装着部
13a コネクタ
13b コネクタ
13c コネクタ
13d コネクタ
13e コネクタ
14 センサ部
15 センサ
25 検出電極
26 検出電極
27 検出電極
28 検出電極
29 検出電極
25b 電極端子
26b 電極端子
27b 電極端子
28b 電極端子
29b 電極端子
31 電気回路部
DESCRIPTION OF
Claims (9)
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JP2007195387A JP2009031118A (en) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | Blood test device |
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2007
- 2007-07-27 JP JP2007195387A patent/JP2009031118A/en active Pending
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