JP5262090B2 - 非接触icタグ付き包装体及びその製造方法 - Google Patents

非接触icタグ付き包装体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、非接触で情報データの読み書きが可能な非接触ICタグが設けられた非接触ICタグ付き包装体及びその製造方法に関する。
一般に、電波を用いてICチップへ情報の読み書きを行う技術を応用したタグがある。これは、メモリを内蔵したICチップを使用し、リーダ/ライタからの無線通信によりタグ内の情報の読出し、書込みが可能であり、一般的に無線タグ、無線ICタグ、RFID(Radio Frequency Identification)タグ、電子タグ等と呼ばれ、近年では、通信距離がより確保されたUHFタグがある。以下、これらを纏めてICタグという。
このICタグを利用した媒体としては、非接触ICカード、ETC(Electronic toll Collection System)、さらには食品のトレーサビリティ化への運用事例があり、包装体への装着もその一例である(特許文献1参照)。
このように包装体にICタグを装着する利点としては、在庫の管理だけでなく、識別の面でコンビニエンスストアやスーパー等におけるバーコードのスキャンレス化による大幅な読取時間の短縮化が図れ、つまり瞬時に商品情報を読み取ることができ、スキャン等の操作の煩わしさが軽減される。
一般に、包装体へのICタグ装着イメージとしては、包装体表面にシール基材等を介して取り付けられる非接触通信のICタグが多く、この場合は、ICタグが包装体表面に取り付けられたことで、損傷及び剥離等を招くことから通信信頼性が低下する不具合がある。
この不具合を回避するため、特許文献2に開示された発明のように包装体の表面にICタグを内蔵させたものがある。この発明では、包装体に内蔵するICタグの回収方法として、包装体のカッティングライン上を通過する部位にICタグを内蔵させることで容易に回収することができるようにしている。
特開2003−155062号公報 特開2006−69560号公報
しかしながら、上記特許文献2に開示された発明は、内容物を抽出する注ぎ口が狭幅シールのパウチである場合、その袋形状からICタグを装着可能な範囲に限界があった。
また、上記特許文献2に開示された発明は、包装体のカッティングライン上を通過する部位にICタグを内蔵させているので、カッティングラインに沿って切断すると、ICタグが包装体内に落下することがあり、この場合にはICタグのみを回収しにくいという問題がある。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、狭幅シールでICタグを設けることができない包装体に対しても適用可能であり、ICタグを容易に回収可能な非接触ICタグ付き包装体及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
すなわち、請求項1に係る発明は、互いに重ね合わせた包装フィルム(2)の周縁をシール(12)するとともに、その内部を内容物を収容するための第1の空間と非接触ICタグを収容する第2の空間とに区分けするためのシール部(9)を形成し、当該第2の空間に非接触ICタグ(10)を介挿し、前記第2の空間は、前記包装フィルムの隅部に設けられ、前記非接触ICタグの周囲に形成された前記包装フィルムの周縁のシール部分に前記非接触ICタグを取り出すためのカッティング部(11)を設け
前記カッティング部は、前記シール部分から前記第2の空間の内部まで並行して水平に延びる2つの線と、前記第2の空間において前記2つの線の端部が結ばれるカッティングラインであり、
前記カッティングラインは、前記内容物を取り出すためのカッティングラインから外れていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、互いに重ね合わせた包装フィルム(2)間に非接触ICタグ(10)を介挿するICタグ装着工程と、前記包装フィルムの周縁をシール(12)するとともに、その内部を内容物を収容するための第1の空間と非接触ICタグを収容する第2の空間とに区分けするためのシール部(9)を形成するシール部形成工程と、前記非接触ICタグの周囲に形成されたシール部分に前記非接触ICタグを取り出すためのカッティング部(11)を設けるカッティング部形成工程とを備え、前記第2の空間は、前記包装フィルムの隅部に設けられ、前記カッティング部は、前記シール部分から前記第2の空間の内部まで並行して水平に延びる2つの線と、前記第2の空間において前記2つの線の端部が結ばれるカッティングラインであり、前記カッティングラインは、前記内容物を取り出すためのカッティングラインから外れていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に記載の非接触ICタグ付き包装体の製造方法において、前記カッティング部形成工程は、前記ICタグ装着工程の前に行われることを特徴とする。
本発明に係る非接触ICタグ付き包装体(1)によれば、互いに重ね合わせた包装フィルム(2)間に非接触ICタグ(10)を介挿し、少なくとも非接触ICタグ(10)の周囲に重ね合わせた包装フィルム(2)をシールするシール部(9,12)を形成し、非接触ICタグ(10)の周囲に形成されたシール部(9,12)に非接触ICタグ(10)を取り出すためのカッティング部(11)を設けたことにより、狭幅シールでICタグを設けることができない包装体に対しても非接触ICタグ(10)を装着することが可能となり、非接触ICタグ(10)の装着箇所の選択性を高めることができる。
また、本発明の非接触ICタグ付き包装体(1)によれば、内容物を取り出すための開封用カッティングライン上に非接触ICタグ10を設けることがなくなるので、開封用カッティングラインを破断した際に非接触ICタグ(10)が包装体(1)内に落下することがなくなり、非接触ICタグ(10)を容易に回収することができる。
本発明に係る非接触ICタグ付き包装体(1)の製造方法によれば、互いに重ね合わせた包装フィルム(2)間に非接触ICタグ(10)を介挿するICタグ装着工程と、少なくとも非接触ICタグ(10)の周囲に重ね合わせた包装フィルム(2)をシールするシール部(9,12)を形成するシール部形成工程と、非接触ICタグ(10)の周囲に形成されたシール部(9,12)に非接触ICタグ(10)を取り出すためのカッティング部(11)を設けるカッティング部形成工程とを備えることにより、製袋機のインライン下において包装体(1)に非接触ICタグ(10)を内蔵させることが可能であり、従来の包装体表面下での外部による損傷やシールの劣化等による剥離を招く恐れを減少させ、通信信頼性の高い非接触ICタグ(10)を内蔵する包装体(1)を提供することができるとともに、包装体(1)に内蔵する非接触ICタグ(10)を容易に回収する袋設計を確立することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明に係る非接触ICタグ付き包装体の一実施形態を示す正面図、図2は図1の非接触ICタグを回収する状態を示す説明図である。なお、本実施形態は、自立性の包装体に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
図1に示すように、非接触ICタグ付き包装体である包装体1は、二つ折り又は2枚重ねにて重ね合わせた略矩形状の軟質包装フィルムの前面フィルム2と図示しない後面フィルムの互いに対向する下端部の内面側に、二つ折りにて折り込まれた底面折りフィルムを備え、前面フィルム2と上記後面フィルムとの対向する口元、上端、下端及び両側端をヒートシールして、それぞれ口元シール部3、上端シール部4、下端シール部5及び両側端シール部6,7を形成している。なお、二つ折りにて折り込まれた上記底面折りフィルムの両側端部には、予めパンチ孔8,8が形成されている。ここで、口元シール部3の一端には、ノッチ部(切込部)3aが形成され、このノッチ部3aから口元シール部3を破断することにより、包装体1に封入された内容物を取り出すことができる。
また、上端シール部4は、上端開口部から内容物を充填した後に、ヒートシールされるものである一方、折り込まれた上記底面折りフィルム(その底面折り内面は未シール状態)では、二つ折りを開くことにより、包装体底部の面積を拡張して自立できるようにしている。
さらに、上端シール部4と側端シール部7との隅角部には、ICタグ装着用シール部9が略「く」字状に形成され、このICタグ装着用シール部9、上端シール部4及び側端シール部7とで囲まれる前面フィルム2と図示しない後面フィルムとの間の内面に電子情報記録/読取用の非接触ICタグ10が介挿されている。
そして、側端シール部7から非接触ICタグ10が装着されている部分までには、非接触ICタグ10を回収する際に破断される回収用のカッティングライン11が形成され、このカッティングライン11内における側端シール部7がICタグ保護用シール部12となる。すなわち、カッティングライン11は、側端シール部7から非接触ICタグ10近傍まで2本水平に延び、かつこれらが非接触ICタグ10を通って結ばれるように形成されている。ここで、カッティングライン11に代えて、側端シール部7と非接触ICタグ10とを結ぶ線上における側端シール部7の端縁部に切込部を形成しても、この切込部から側端シール部7を破断すれば、非接触ICタグ10を容易に取り出すことができる。
非接触ICタグ10には、例えば、物流管理情報、在庫管理情報の他、商品又は包装対象商品に関する商品情報等を情報データとして記録することができ、商品情報のみが記録されていてもよい。なお、非接触ICタグ10への情報の記録は、非接触ICタグ10を取り付ける前でもよいし、取り付け後でもよい。
非接触ICタグ10に記録される商品に関する商品情報としては、例えば商品名称、製造者、販売者、住所、電話番号、あるいは製造ロット、製造日付、製造機械、製造担当者等の製造情報、あるいは調理レシピ、カロリー、賞味期限、お知らせ情報、景品の当たりはずれや応募情報等のキャンペーン情報、店舗情報、あるいは原材料名、原材料生産者名、原産地名、あるいは廃棄情報等が記録されているものの、これらの情報に限定されるものではない。
上記非接触ICタグ10を回収する場合には、図2に示すように側端シール部7におけるICタグ保護用シール部12のカッティングライン11に沿って破断することにより、前面フィルム2と図示しない後面フィルムとの間に介挿された非接触ICタグ10を取り出すことで、非接触ICタグ10を容易に回収することができる。
このように本実施形態の非接触ICタグ付き包装体によれば、少なくとも非接触ICタグ10の周囲に重ね合わせた前面フィルム2と図示しない後面フィルムをシールするICタグ装着用シール部9及びICタグ保護用シール部12を形成し、非接触ICタグ10の周囲に形成されたICタグ保護用シール部12に非接触ICタグ10を取り出すためのカッティングライン11を設けたことにより、狭幅シールでICタグを設けることができない包装体に対しても非接触ICタグ10を装着することが可能となり、非接触ICタグ10の装着箇所の選択性を高めることができる。
また、本実施形態の非接触ICタグ付き包装体によれば、内容物を取り出すための開封用カッティングライン上に非接触ICタグ10を設けることがなくなるので、開封用カッティングラインを破断した際に非接触ICタグ10が包装体1内に落下することがなくなり、非接触ICタグ10を容易に回収することができる。
次に、本実施形態の非接触ICタグ付き包装体の製造装置及びその製造方法について説明する。
図3は本実施形態の非接触ICタグ付き包装体を製造するための一般の製袋機を示す概略構成図、図4は本実施形態の非接触ICタグ付き包装体を製造する工程を示す工程図である。
一般の製袋機は、図3に示すように製造工程の上流側から、少なくともシーラント層を有するプラスチックフィルム原反を装着して繰り出す原反装着ユニット21と、それらのプラスチックフィルム原反表裏となるフィルムをスリット(又は折込み)するスリットユニット22と、プラスチックフィルム原反を互いに重ね合わせ、その上下に配置された熱板によってヒートシール(フィルム溶着)するヒートシールユニット23と、連続して搬送されるプラスチックフィルムを打ち抜き・断裁し、包装袋1を完成させる袋断裁ユニット24とに大別される。
ところで、本実施形態では、非接触通信機能を有する非接触ICタグ10を装着するICタグ装着ユニット25と、市場にて非接触ICタグ10の易回収性を有する包装袋1を製造するためのICタグ易回収製造ユニット26を少なくとも上述したヒートシールユニット23より製造工程の上流側に設置するようにしている。
ここで、本実施形態では、原反装着ユニット21にプラスチックフィルムが巻回された原反を複数セットし、それらを互いに重ね合わせることによるスリットユニット22が排除された製袋機を含むものとする。また、スリットなしのガセット状の折込み方式による製袋機を使用するようにしてもよい。さらに、ヒートシールユニット23には、昇温された熱板のユニット以外に超音波加熱や高周波誘導加熱方式等のように加熱媒体は如何なるものでもよい。そして、本実施形態のヒートシールユニット23では、プラスチックフィルム上下に配置された冷却板によってヒートシール部におけるフィルムの降温処理をも含むものとする。
(ICタグ装着ユニットの構成)
次に、本実施形態におけるICタグ装着ユニット25の構成について説明する。
ICタグ装着ユニット25は、プラスチックフィルムのシーラント面に非接触ICタグ10を包装体ピッチごとに貼付けするユニットである。これにより、非接触ICタグ10の構成要素であるICチップと金属製のアンテナは、表裏の包装材料によって封止され、インレット状の包装体となる。
なお、非接触ICタグ10は、ICチップと金属製のアンテナパターンが導通され、それらが予め別のフィルム等により封止されているものでもよいが、本実施形態では、製袋機上において、ICチップとアンテナパターンとをそれぞれハンドリング、接合するようにしている。
本実施形態では、非接触ICタグ10を包装体フィルムに内蔵させるため直接的に包装材のシーラント層に貼り付けるものではなく、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPEF(ポリエチレンフィルム)等の基材にICチップとアンテナを積層(導通も含む)させる方式を採用している。因みに、包装材のシーラント層に直接的に貼り付けない理由としては、包装体からの易回収性及び回収時の非接触ICタグ10の破損を防止するためである。
アンテナパターン材料としては、一般的なアルミニウムや銅等の金属フィルムを用いている。このアンテナパターンを、包装体と異なる融点のプラスチックフィルム(以下、積層母材と称す)上に積層させるため、予めアンテナパターン材料となる金属フィルム下層には、熱可塑性接着剤がコーティングされており、アンテナパターンを打ち抜き後、熱板等により部分ヒートシールすることで、上記積層母材面上にアンテナパターンが装着される。
ここで、変形例として、PET等の積層母材上に、予めアンテナパターン材料が積層されているフィルムで、ハーフカットにてアンテナパターンとならない部分を剥離除去させ、上記積層母材上にアンテナパターンを形成させる方式でもよい。また、アンテナパターンの装着方法として熱板を用いているが、超音波による拡散接合方式でもよい。ここで、上記打ち抜きにより余分となるアンテナパターン材料は、集塵機を用いて回収される。
次に、上記積層母材にアンテナパターンが装着された後、ICチップを積層する方法について説明する。
まず、アンテナパターン上に導電性接着材を塗布し、その塗布部にロボットアーム等によりICチップが吸着ハンドリングされて装着される。この装着されたICチップは、直ちに拡散接合によりアンテナパターンと導通し、非接触ICタグ10が形成される。
次いで、上記方法により連続する積層母材に非接触ICタグ10が連続的に形成される。この積層母材に非接触ICタグ10が連続的に形成されたものを、以下ICタグテープと称す。このICタグテープを定ピッチで切断し、包装体となるフィルム内面に装填、装着する。
ここで、枚葉形状のICタグを装填する方法としては、ICチップのハンドリングと同様にロボットアームにより装填するようにしてもよい。また、ICタグテープのまま、包装体のフィルムと平行に間欠搬送させ、定位置にて切断・装着するような方式を用いてもよい。
非接触ICタグ10の装着方法としては、市場にて非接触ICタグ10を包装体1と分離するため、完全に溶着するレベルのヒートシールを与えず、仮貼り程度の低温シールにて、包装体1の内面に装着する方法や、非接触ICタグ10を包装体フィルムへの介挿時に、直ちにヒートシールユニット23によって非接触ICタグ10の周囲を溶着させる方法(シール部形成工程)が好ましい。すなわち、まずフィルム搬送方向に対して垂直なシールユニット(サイドシールユニット23a)にて挿入する非接触ICタグ10の上流側及び下流側をシールし、間欠性による移動を防止する。
また、少なくともこの操作時においては、未だロボットアームによって非接触ICタグ10がハンドリングされ、間欠運動に追従しているものである。上記サイドシール位置のシール完了次第、非接触ICタグ10とロボットアームとが分離する。
次に、サイドシール間に仮置きされた非接触ICタグ10は、フィルム搬送方向に対して水平なシールユニット(縦シールユニット)23bにてICタグの幅方向をヒートシールし、ここで完全にICタグ周囲が密閉された状態となる。なお、図3に示す製袋機では、縦シールユニット23bが製造工程の上流側に配置されているものの、この順序は、上述したように逆であってもよい。
非接触ICタグ10の周囲を溶着させる理由としては、直接的な熱プレスにより行うことによる非接触ICタグ10の破損を防止するためであり、非接触ICタグ10の周囲にヒートシールすることで、包装体1の内容物が液体、固形物を問わず両者を保護する境界シール面の役割を果たすことになる。
上記のようにして十分な非接触ICタグ境界層を設けるため、非接触ICタグ専用のヒートシールユニットを増設することや、非接触ICタグ用冷却ユニットを追加することで、確実なシール境界層を得ることができる。
なお、上記非接触ICタグ専用のシールユニットは、熱板によらず、超音波接着方法でもよい。さらには、従来の袋を形成するシール箇所近傍に非接触ICタグ10を設けるのであれば、熱板形状を変形することで1つのシールユニットとして同時に加工することができる。したがって、製袋機インラインにてシーラント層となるプラスチックフィルム上に装着された非接触ICタグ10は、上下封止状態となる。
(ICタグ易回収製造ユニットの構成)
次に、袋ピッチごとに非接触ICタグ10を装着させるものの、市場において包装体1から非接触ICタグ10を分離・回収するため、包装体1の一部に易回収部分を設ける必要がある。このICタグ易回収部分を形成するために、ICタグ易回収製造ユニット26の構成について以下に説明する。
非接触ICタグ10が包装体1の一部に装着される箇所と同一の場所になるように同期をとり、ICタグ回収用のカッティングライン11を形成する(カッティング部形成工程)。
この時、非接触ICタグ10のカッティングライン11は、包装体1に内蔵する非接触ICタグ10の真上に位置する箇所にあることが望ましい。このカッティングライン11は、包装体1の表裏にフィルムに加工するものである。
ここで、ICタグ回収用のカッティングラインの加工方法としては、超音波カッター、I型ノッチ刃、レーザーカット等の従来の公知製袋技術に備えられたカッティング加工技術を用いることができる。
但し、非接触ICタグ10が装着された上層部においてカッティング(ハーフカット等)加工を行う場合、非接触ICタグ10を損傷する恐れが十分に考えられることから、非接触ICタグ10の上層位置からの加工は回避すべきである。
このカッティングライン11を形成するには、製造工程において少なくともICタグ装着ユニット25の以前に設ける必要がある。
また、製袋機上に現有するフィルムの搬送方向位置を制御する機構として、湾曲形状のダンサーローラユニットによって、包装体1に内蔵する非接触ICタグ10がアンテナパターンと剥離することを防止するため、ダンサーローラユニットやニップローラ部については、溝付きローラによって、直接的にプレスしないようにすることが望ましい。
よって、内蔵する非接触ICタグ10の表裏のフィルムには、ICタグ易回収性のあるカッティングライン11が設けられ、非接触ICタグ10の周囲にヒートシール処理を行うことで、包装体1に内蔵された非接触ICタグ10が製造される。
これにより、製袋機のインライン下において包装体1に非接触ICタグ10を内蔵させることが可能であり、従来の包装体表面下での外部による損傷やシールの劣化等による剥離を招く恐れを減少させ、通信信頼性の高い非接触ICタグ10を内蔵する包装体1を提供することができる。
さらには、包装体1に内蔵する非接触ICタグ10を容易に回収する袋設計を確立するとともに、その包装体1を提供することが可能である。
したがって、本発明は、製袋機インラインにて包装体1に非接触ICタグ10を装着する方法、及びICタグの市場回収性を向上させるために、包装体に易回収加工を施したものである。
なお、本実施形態の変形例としては、スタンドパウチのような自立性を有する包装体1の底材となる箇所に、上記加工を施す場合でも適用可能であり、胴材となるプラスチックフィルムに制限されたものではない。
また、本実施形態によれば、袋形状や従来の開封用カッティングライン位置、同カッティングライン幅に制限されず、自由な位置にICタグを内蔵させることが可能で、かつ回収も容易に行うことができる。
なお、本実施形態の非接触ICタグ10を内蔵する包装体1の変形例として、アルミニウム層等、非接触ICタグ10の通信信頼性を阻害するフィルムに対しては不適であるものの、アルミニウム層と同等の酸素・水素透過レベルを備えた金属蒸着フィルムにおいて、多層化した包装体でも十分に通信信頼性があることが実証された。
本発明に係る非接触ICタグ付き包装体の一実施形態を示す正面図である。 図1の非接触ICタグを回収する状態を示す説明図である。 本実施形態の非接触ICタグ付き包装体を製造するための一般の製袋機を示す概略構成図である。 本実施形態の非接触ICタグ付き包装体を製造する工程を示す工程図である。
符号の説明
1…包装体
2…前面フィルム
3…口元シール部
4…上端シール部
5…下端シール部
6…側端シール部
7…側端シール部
8…パンチ孔
9…ICタグ装着用シール部
10…非接触ICタグ
11…カッティングライン
12…ICタグ保護用シール部
21…原反装着ユニット
22…スリットユニット
23…ヒートシールユニット
24…袋断裁ユニット
25…ICタグ装着ユニット
26…ICタグ易回収製造ユニット

Claims (3)

  1. 互いに重ね合わせた包装フィルムの周縁をシールするとともに、その内部を内容物を収容するための第1の空間と非接触ICタグを収容する第2の空間とに区分けするためのシール部を形成し、当該第2の空間に非接触ICタグを介挿し、前記第2の空間は、前記包装フィルムの隅部に設けられ、前記非接触ICタグの周囲に形成された前記包装フィルムの周縁のシール部分に前記非接触ICタグを取り出すためのカッティング部を設け
    前記カッティング部は、前記シール部分から前記第2の空間の内部まで並行して水平に延びる2つの線と、前記第2の空間において前記2つの線の端部が結ばれるカッティングラインであり、
    前記カッティングラインは、前記内容物を取り出すためのカッティングラインから外れていることを特徴とする非接触ICタグ付き包装体。
  2. 互いに重ね合わせた包装フィルム間に非接触ICタグを介挿するICタグ装着工程と、
    前記包装フィルムの周縁をシールするとともに、その内部を内容物を収容するための第1の空間と非接触ICタグを収容する第2の空間とに区分けするためのシール部を形成するシール部形成工程と、前記非接触ICタグの周囲に形成されたシール部分に前記非接触ICタグを取り出すためのカッティング部を設けるカッティング部形成工程とを備え
    前記第2の空間は、前記包装フィルムの隅部に設けられ、前記カッティング部は、前記シール部分から前記第2の空間の内部まで並行して水平に延びる2つの線と、前記第2の空間において前記2つの線の端部が結ばれるカッティングラインであり、
    前記カッティングラインは、前記内容物を取り出すためのカッティングラインから外れていることを特徴とする非接触ICタグ付き包装体の製造方法。
  3. 請求項に記載の非接触ICタグ付き包装体の製造方法において、
    前記カッティング部形成工程は、前記ICタグ装着工程の前に行われることを特徴とする非接触ICタグ付き包装体の製造方法。
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