以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、本発明に係る遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について説明を行う。図1に示すように、遊技機100は、矩形枠状に構成された本体枠110を備え、本体枠110の前面側には、該本体枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸着されている。前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面本体枠130と、当該前面本体枠130に対して、その前面側に回動可能に軸支された前面開放枠140と、前面本体枠130の前面であって前面開放枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、を有する。
図2に示すように、前面本体枠130は、矩形枠状の本体枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部にわたる部分に、遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部131が形成されている。そして、前面本体枠130に収容された遊技盤1(図4に図示)の前面が前面本体枠130の開口部131から前側に臨むようになっている。すなわち、遊技盤1は、前面本体枠130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
前面本体枠130の前面には、施錠装置の一部をなす鍵穴133が形成されている。鍵穴133は、前面本体枠130の施錠装置の一部であるとともに、前面開放枠140の施錠装置の一部でもあって、鍵穴133に鍵を入れて一方(例えば、左回り)に回すと前面本体枠130の施錠が解除され、他方(例えば、右回り)に回すと前面開放枠140の施錠が解除されるようになっている。
図1、3に示すように、前面開放枠140は、前面本体枠130の上端から遊技盤1が嵌め込まれる開口部131の下方の所定領域までを覆うことのできる大きさとなっている。この前面開放枠140は、一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)が、前面本体枠130の一方の側部に回動可能に軸支されて扉状に開閉自在とされ、図1に示すように前面本体枠130の前面に重なる閉状態と、図3に示すように前面本体枠130の前方に回動した開状態とに変換可能に取り付けられている。
前面開放枠140の中央部分であって、前面開放枠140が閉状態において開口部131と対向する位置には、クリア部材として二重のガラス板141が取り付けられている。このガラス板と遊技盤1の前面との間であって、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされており、遊技機100の前側からガラス板を介して少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。
また、前面開放枠140の前面であって、ガラス板141が取り付けられた部分の周囲には、内部にLEDを備える枠装飾装置142、音声を出力するスピーカ145、145などが設けられている。また、前面開放枠140の前面であって、ガラス板141が取り付けられた部分の下方には、賞球や貸球として排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置160に遊技球を送る貯留部としての上皿143が設けられている。上皿143の左端部には、球払出装置190から払い出された遊技球を誘導する誘導流路193の下流側端部が接続しており、ここから上皿143内に遊技球が排出される。なお、発射装置160への連通部は上皿143の右端部に位置しており、図3に示すように前面開放枠140の裏面側に設けられた発射球供給路147を介して前面本体枠130の前面に設けられた発射装置160に遊技球が供給されるようになっている。また、図1に示すように上皿143の上方には、上皿球抜きレバー144が設けられており、この上皿球抜きレバー144を操作する(スライドさせる)ことで上皿143内の遊技球を下皿151に排出することができる。さらに、上皿143の前方には、表示装置50における演出に関連して遊技者が操作可能な演出用ボタン146が設けられている。
前面開放枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150には、上皿143に収容しきれない遊技球を収容する下皿151が設けられている。下皿151には、下皿球抜きレバー152が設けられており、この下皿球抜きレバー152を操作する(スライドさせる)ことで下皿151内の遊技球を下方に排出することができる。また、発射操作ユニット150には、遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うとともに該遊技領域1aに遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル153、音声を出力するスピーカ154などが設けられている。
前面本体枠130には、遊技に必要な各種装置が取り付けられている。なお、前面本体枠130に取り付けられている装置は、複数の機種で共通使用可能な装置であり、遊技を統括的に制御する遊技制御装置や演出を制御する演出制御装置などの機種に依存する装置は遊技盤1の裏面に設けられている。すなわち、遊技盤1を変更することにより機種に依存する装置(基板)のみが交換され、遊技機100の遊技内容を変更することが可能である。
図2に示すように、前面本体枠130の裏面であって開口部131の下方には、賞球や貸球を排出する球払出装置190や遊技領域へ遊技球を発射する発射装置160を制御する排出発射制御装置170や、各種装置に電力を供給する電源供給装置171が取り付けられている。
また、前面本体枠130の裏面であって開口部131の上方には、遊技機100が設置される図示しない島設備に設けられた供給装置から供給される遊技球を一時貯留し、球払出装置190に供給する貯留タンク191が取り付けられている。貯留タンク191の底面は、前面本体枠130の後方に向かって下るとともに、前面本体枠130の裏面側から見て左方向に下る傾斜を有しており、この傾斜下流側に位置する貯留タンク191の底面には、貯留タンク191内の遊技球を外部に排出する排出口(図示略)が形成されている。
貯留タンク191の下方には、排出口に連通した導出流路192が形成されている。この導出流路192は、排出口から排出された遊技球を前面本体枠130の裏面側から見た右端部へ誘導するとともに、前面本体枠130の裏面側から見た右端部においてさらに下方へ誘導するように形成されており、その下流側端部は前面本体枠130の裏面側から見て開口部131の右側に設けられた球払出装置190に接続している。
球払出装置190は、上部に導出流路192に接続する遊技球を受け入れる流入口を、下部に誘導流路193に接続する遊技球を排出する排出口を備えており、所定数の遊技球を誘導流路193に排出するようになっている。この球払出装置190は、排出発射制御装置170が、遊技を統括的に制御する遊技制御装置の制御の下で制御するようになっている。
球払出装置190の排出口に接続した誘導流路193は、前面本体枠130の裏面側から見て開口部131の右側に沿って形成されており、球払出装置190から排出された遊技球を下方に誘導するようになっている。この誘導流路193の下流側端部は、前面開放枠140の前面に形成された上皿143に連通しており、球払出装置190から排出された所定数の遊技球が上皿143排出されるようになっている。なお、貯留タンク191の排出口から球払出装置190に至る導出流路192内には、常に遊技球が待機している状態となっており、球払出装置190によって導出流路192内の遊技球が排出されることに伴って貯留タンク191から流路に遊技球が流入するようになっている。
この誘導流路193は、前面本体枠130側に形成された第1流路193aと、前面開放枠140側に形成された第2流路193bとからなる。図3に示すように、前面本体枠130の前面であって開口部131の下方には第1流路193aの下流側端部が位置している。また、第2流路193bの上流側端部は前面開放枠140の裏面側に位置しており、前面開放枠140を閉状態とすることで、第1流路193aの下流側端部と第2流路193bの上流側端部が接続して連通するように構成されている。なお、図3では本発明にかかる閉鎖部材230は図示を省略している。
また、前面本体枠130の前面であって開口部131の下方には、遊技領域1aに遊技球を発射するための発射装置160が設けられている。発射装置160は前面に上皿143に連通する発射球供給路147からの遊技球を受け入れる受入孔161を有し、この受入孔161から受け入れた遊技球を、前面側から見て左斜め上方へ向けて設置された発射レール162に沿って発射する。発射された遊技球は、開口部131に嵌め込まれる遊技盤1(図4に図示)のガイドレール2に沿って移動し遊技領域1aを流下するようになっている。また、発射レール162の上端と開口部131との間には、遊技領域1aへ向けて発射したにもかかわらず、発射勢が弱く戻ってきた遊技球であるファール球を受け入れるファール球流下口163が形成されている。このファール球流下口163に流入した遊技球は下皿151へ返却されるようになっている。
図4に示すように、遊技盤1は、各種部材の取付ベースとなる平板状の遊技盤本体1b(木製もしくは合成樹脂製)を備え、該遊技盤本体1bの前面にガイドレール2で囲まれた遊技領域1aを有している。また、遊技盤本体1bの前面であってガイドレール2の外側には、前面構成部材3,3,…が取り付けられている。そして、このガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に発射装置160から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域1aの略中央にはセンターケース20が取り付けられている。このセンターケース20に形成された窓部10aの後方には、変動表示ゲームをなす特図変動表示ゲームに対応して複数の識別情報を変動表示する飾り特図変動表示ゲームを実行可能な変動表示装置としての表示装置50が配されるようになっている。この表示装置50は、例えば、液晶ディスプレイを備え、表示内容が変化可能な表示部がセンターケース20の窓部10aを介して遊技盤1の前面側から視認可能となるように配されている。なお、表示装置50は液晶ディスプレイを備えるものに限らず、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであっても良い。
また、遊技盤1には、普図始動ゲート21と、普通変動表示ゲームをなす普図変動表示ゲームの未処理回数を表示する普図記憶表示器、普通変動表示装置として普図変動表示ゲームを表示する普図表示器が設けられている。また、遊技領域1a内には、第1の始動入賞領域をなす第1始動入賞口24と、第2の始動入賞領域をなす普通電動入賞装置25と、が設けられている。そして、遊技球が第1始動入賞口24又は普通電動入賞装置25に入賞した場合は、特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。
また、遊技盤1には、変動表示装置として特図変動表示ゲームを表示する特図表示器と、特図変動表示ゲームの未処理回数(特図始動記憶)を表示する特図記憶表示器が設けられている。なお、普図記憶表示器、普図表示器、特図表示器、特図記憶表示器、遊技状態を表す遊技状態表示LED、特別遊技状態となった場合のラウンド数(2R,15R)を表示するラウンド数表示器(LED)は、遊技状態表示装置40として一体に設けられている。
第1始動入賞口24の内部には第1特図始動口SWが備えられ、この第1特図始動口SWによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特図変動表示ゲーム(特別変動表示ゲーム)を開始する始動権利が発生するようになっている。また、普通電動入賞装置25の内部には第2特図始動口が備えられ、この第2特図始動口SWで遊技球を検出することによっても補助遊技としての特図変動表示ゲーム(特別変動表示ゲーム)を開始する始動権利が発生するようになっている。この特図変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で特図始動記憶として記憶される。そして、この特図始動記憶は、特図記憶表示器に表示される。また、特図記憶表示器の表示に対応して表示部に飾り特図始動記憶表示がなされる。
普通電動入賞装置25は左右一対の開閉部材25a,25aを具備し、第1始動入賞口24の下部に配設され、この開閉部材25a,25aは、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいて閉じた閉状態(遊技者にとって不利な状態)を保持している。ただし、上方に第1始動入賞口24が設けられているので、閉じた状態では遊技球が入賞できないようになっている。そして、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイドによって、逆「ハ」の字状に開いて普通電動入賞装置25に遊技球が流入し易い開状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。
普図始動ゲート21内には、該普図始動ゲート21を通過した遊技球を検出するためのゲートSWが設けられている。そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普図始動ゲート21内を通過すると、普図変動表示ゲームが行われる。また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って普通電動入賞装置25が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート21を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数未満でならば、普図始動記憶数が1加算されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。普図始動記憶には、普図変動表示ゲームの当りはずれを決定するための当り判定用乱数値が記憶されるようになっていて、この当り判定用乱数値が判定値と一致した場合に、当該普図変動表示ゲームが当りとなって特別の結果態様(特定結果)が導出されることとなる。
普図変動表示ゲームは、遊技盤1に設けられた普図表示器で実行されるようになっている。なお、表示装置50の表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は普通識別情報として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普図変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様(特定結果)となれば、普図の当りとなって、普通電動入賞装置25の開閉部材25a,25aが所定時間(例えば、0.3秒間)開放される開状態となる。これにより、普通電動入賞装置25に遊技球が入賞しやすくなり、特図変動表示ゲームの始動が容易となる。
特図変動表示ゲームは、遊技盤1に設けられた特図表示器(変動表示装置)で実行されるようになっており、複数の特別識別情報(特図、特別図柄)を変動表示したのち、所定の結果態様(停止結果態様)を停止表示することで行われる。また、表示装置50にて各特図変動表示ゲームに対応して複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。すなわち、特図表示器、表示装置50が複数の識別情報による変動表示ゲームを表示する変動表示装置をなす。そして、この特図変動表示ゲームの結果として、特図表示器の表示態様が特別結果態様となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。また、これに対応して表示装置50の表示態様も特別結果態様となる。なお、遊技機に特図表示器を備えずに、表示装置50のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
遊技領域1a内に設けられた変動入賞装置としての特別変動入賞装置26は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉26bによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせ、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与するようになっている。なお、開閉扉26bは、例えば、駆動装置としてのソレノイドにより駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するカウントSWが配設されている。
また、遊技領域1aには、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴29が設けられている。この他、遊技領域1aには、一般入賞口27,27,…、打球方向変換部材としての風車、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。また、各一般入賞口27には、一般入賞口27に入った遊技球を検出するための入賞口SWが配設されている。
そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口27,27,…、普通電動入賞装置25、第1始動入賞口24、特別変動入賞装置26等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が球払出装置190によって払い出されるようになっている。
次に、誘導流路193をなす第1流路193aと第2流路193bの接続部分の構成について説明する。第1流路193aは前面本体枠130側に形成され、第2流路193bは前面開放枠140側に形成されており、前面開放枠140が閉状態である場合に接続して連通するとともに、前面開放枠140を開状態とすると接続が解除されるようになっている。ここで、前面開放枠140を閉状態から開状態に変換する際に第1流路193aを流下する遊技球があった場合に遊技球がこぼれる虞があるが、これを防止するために前面本体枠130側に落下球回収部200及び閉鎖部材230が設けられている。
図5に示すように、落下球回収部200は、第1流路193aの下流側端部の下方から前方へ延出する落下球受入部201と、落下球受入部201に受け入れた遊技球を所定部位に誘導する落下球案内路202と、を備えている。この落下球回収部200は、前面本体枠130において各種部材を取り付けるベース部132における遊技機100の左右方向に沿った略鉛直な前面に、落下球流路形成部材210を取り付けることで形成される。
図6,図7に示すように、落下球流路形成部材210は板状の前面部211を有しており、この前面部211に形成された取付部212により前面部211がベース部132の前面と略平行となるように取り付けられる。前面部211の前面側には第1流路193aの下流側端部に対応する位置に、前面部211から前方向に向かって延出する落下球受入部201を形成する受皿部213が形成されている。この受皿部213の延出方向は、第1流路193aから流出する遊技球の流下方向に沿った方向である。受皿部213は、後方を除く周囲を囲むように壁部213aが形成されており、受け入れた遊技球が前方にこぼれないようになっている。また、底面213bは、後方に向かって下る傾斜面となっており、受け入れた遊技球は後方に向けて流下するようになっている。なお、受皿部213の壁部213aは底面213bからの高さが遊技球の直径よりも低くなっている。
図7に示すように、板状の前面部211の裏面には、前面部211に対して垂直に後方へ突出する板状の流路形成壁214が複数形成されている。この流路形成壁214の突出幅は遊技球の直径よりもやや広い幅となっており、前面部211とベース部132の前面との間に遊技球が流下可能な流路が形成されるようになっている。この流路形成壁214のうち、落下球流路形成部材210の下端に沿って形成される第1流路形成壁214aは、落下球受入部201から受け入れた遊技球を落下球流路形成部材210の右端の下部に形成される排出部215へ向けて誘導する落下球案内路202を形成するように、右方へ向かって下る傾斜面を形成する。排出部215は下皿151へ連通する流路に接続しており、落下球受入部201から受け入れた遊技球は下皿151へ誘導される。また、落下球案内路202の中央部はS字状に屈曲するように形成されており、この屈曲部分には、第1流路形成壁214aと遊技球の直径以上の間隔をおいて対向するように第2流路形成壁214bが形成されている。
落下球流路形成部材210の前面側から見た右方の上部は、左方へ向かって上る傾斜部217とされており、この傾斜部217に沿って発射レール162が配される。この傾斜部217には、遊技領域1aへ向けて発射したにもかかわらず、発射勢が弱く戻ってきた遊技球であるファール球を受け入れるファール球流下口163及びファール球流路216が第3流路形成壁214c、第4流路形成壁214dにより形成されている。
発射レール162の上端は傾斜部217の途中に位置するように配され、第3流路形成壁214cは、落下球流路形成部材210における発射レール162の上端と一致する部分から左方へ下る傾斜面を形成するように設けられている。また、第4流路形成壁214dは、第3流路形成壁214cの上方に遊技球の直径以上の間隔をおいた位置から傾斜部217に沿って形成されている。この第4流路形成壁214dは段状になるように形成されており、ファール球の落下に対して十分な強度を有するようになっている。
さらに、第2流路形成壁214bが第3流路形成壁214cの傾斜下端よりも遊技球の直径以上の間隔をおいた位置に略垂直に形成されており、ファール球流路216はこの部分で下方に屈曲するとともに落下球案内路202に合流する。これにより、ファール球流下口163から流入したファール球はファール球流路216に流入し、さらに下方の落下球案内路202に合流して排出部215から排出されて下皿151へ誘導される。
また、前面部211には、落下球案内路202の屈曲部分からファール球流路216と落下球案内路202の合流部分にかけて、前後に貫通するスリット状の球詰まり解消孔218が形成されている。この部分では遊技球の流下方向の変更や合流が行われるため、球詰まりが発生する可能性があり、球詰まりが発生した場合に球詰まり解消孔218から棒状の部材を挿入して球詰まりを解消できるようにされている。
また、落下球案内路202におけるファール球流路216との合流部分よりも下流側には、落下球案内路202の上壁を形成するように、第1流路形成壁214aと遊技球の直径以上の間隔をおいて平行に第5流路形成壁214eが形成されている。そして、第5流路形成壁214eの上流側端部であるファール球流路216と落下球案内路202の合流部分には、不正行為を目的として下皿151から挿入された不正部材(針金など)の侵入を防止する不正防止手段220が設けられている。
この不正防止手段220が設けられた部分では、第5流路形成壁214eの合流部分から下流側の所定範囲が上方へ湾曲しているとともに、湾曲した部分の下方に第1流路形成壁214aと遊技球の直径以上の間隔をおいて平行に第6流路形成壁214fが形成されている。これにより、第5流路形成壁214eの湾曲部分と第3流路形成壁214cの下面及び第6流路形成壁214fの上面とで空間部221が形成される。さらに、第5流路形成壁214eの湾曲した部分の下流側端部と、第6流路形成壁214fの下流側端部との間には、空間部221に連通する間隙部222が形成されている。
不正行為を目的として下皿151から挿入された不正部材は、下方に向けて開口する排出部215から落下球案内路202に挿入されるため、落下球案内路202の上壁をなす第5流路形成壁214eに沿って上流側へと侵入する。このように挿入された不正部材は、不正防止手段220が形成された部分に達すると間隙部222から空間部221に侵入するためこれよりも上流側へ侵入することができなくなり、不正行為を防止することができる。
図5に示すように、閉鎖部材230は、第1流路193aの下流側端部の下方となる位置に、前面本体枠130のベース部132の前面に対して上下にスライド可能に取り付けられた板状の部材である。閉鎖部材230は、例えば図15に示すように、第1流路193aの下流側端部を閉鎖する閉鎖状態と、図17に示すように開放する開放状態とに変換可能となっている。ただし、閉鎖状態では、第1流路193aの下側部分のみを閉鎖するようになっている。この閉鎖部材230は、付勢部材をなす引張コイルばね240により常時閉鎖状態となる方向である上方向へ向けて付勢されており、前面開放枠140を閉状態とした際に開放状態に変換されるようになっている。なお、図5では、説明のために開放状態となっている状態を示しているが、このように外部から力が加わっていない状態では付勢部材の付勢力により閉鎖状態となるようにされている。
図8に示すように、閉鎖部材230の前面は、左側部分が下方に向かって前方に突出する傾斜面231となっている。この傾斜面231は、後述するように前面開放枠140を閉状態に変換することに伴い閉鎖部材230を開放状態に変換する変換手段の一部をなす。また、閉鎖部材230の右側部分は落下球案内路202の下流側に近い部分であり、遊技球が落下球案内路202に落下しやすくなるように平面232となっている。さらに、下方に向かって前方に突出する傾斜面231の右端は、傾斜面231である左側部分と平面232である右側部分の境目となる部分であり、落下球案内路202の下流側へ遊技球を誘導するように、下方に向かって右方へ突出する傾斜面233となっている。
図9に示すように、閉鎖部材230の裏面には、前面本体枠130のベース部132に形成されたスリット状の案内部134に係合する係合部234が形成されている。この係合部234は、閉鎖部材230の裏面から後方に突出するとともに先端が左方に突出するL字状に形成されており、裏面における左右二ヶ所に形成されている。
また、閉鎖部材230の裏面には、後方に突出したリブ状の当接部235が形成されている。この当接部235は、閉鎖部材230をベース部132に取り付けた際にベース部132の前面に当接するようになっており、これによりベース部132と閉鎖部材230の接触面積が減って閉鎖部材230の動作が円滑になる。また、閉鎖部材230の両側端には、付勢部材をなす引張コイルばね240の一端部を係止する係止部236が形成されている。
図10に示すように、ベース部132における閉鎖部材230を取り付ける第1流路193aの下方となる位置には、スリット状の案内部134が閉鎖部材230の動作範囲に合わせて上下に延在するように形成されている。この案内部134は、係合部234の後方に突出する部分が通過可能なスリット部134aと、左方に突出した先端部分が係合する被係合部134bとが形成されている。また、案内部134の所定位置には、閉鎖部材230を取り付ける際に係合部234を挿入するための挿入部134cが形成されている。閉鎖部材230をベース部132に取り付ける際には、挿入部134cから係合部234を挿入し、左方にスライドさせて係合部234が案内部134の被係合部134bに係合するようにする。これにより、閉鎖部材230は案内部134に沿って上下に移動可能に取り付けられる。また、ベース部132における第1流路193aの下流側端部の両側方であって、閉鎖部材230を取り付けた際に閉鎖部材230の係止部236と上下に対向する位置には、付勢部材をなす引張コイルバネ240の他端部を係止する係止部135が形成されている。
前面開放枠140側に形成された第2流路193bは、図1に示すように、前面開放枠140の前面側に設けられた上皿143と前面開放枠140の裏面とを連通する連通部250と、図3に示すように、前面開放枠140の裏面側であって連通部250に接続するように取り付けられた第2流路形成部材260と、から構成されている。
図11から図13に示すように、第2流路形成部材260は、略矩形筒状の部材であり、前面開放枠140側に取り付けられる前側の開口261は、図14に示す上皿143に連通する連通部250の開口と同じ大きさの開口となっている。図12、図13に示すように、この前側の開口261に近い第2流路形成部材260の両側面には、前面開放枠140に取り付けるための取付部262が形成されている。取付部262には、連通部250に隣接して前面開放枠140の裏面から後方に突出するように形成された取付ボス148(図14に図示)を挿入する挿入凹部262aが形成されており、第2流路形成部材260を前面開放枠140の裏面の所定位置に配設できるようになっている。また、取付ボス148の後端部にはねじ止め部148aが形成され、取付部262の対応する位置にはねじ孔262bが形成されており、ねじにより第2流路形成部材260を固定できるようになっている。
このように第2流路形成部材260を前面開放枠140の所定位置に取り付けることで、前面開放枠140の裏面側に位置する連通部250の開口と第2流路形成部材260の前面側の開口261が接続し、矩形筒状の第2流路193bが形成される。また、図14に示すように、前面開放枠140の裏面側に位置する連通部250の開口の下方には、前方に窪んだ凹部251が形成されている。この凹部251には、図17に示すように前面開放枠140を閉状態とした際に前面本体枠130側に設けられた上述の落下球受入部201が収容される。
図11に示すように、第2流路形成部材260における前面本体枠130側に配される後側の開口263は第2流路193bの上流側端部をなし、前面開放枠140を閉状態とした際に前面本体枠130側の第1流路193aの下流側端部と接続する。ここで、前面本体枠130側に配される後側の開口263の大きさよりも、前面開放枠140側に取り付けられる前側の開口261の大きさのほうが小さいため、前面本体枠130側に配される後側から前面開放枠140側に取り付けられる前側へ向かって内部の流路が徐々に縮小するように、上面が傾斜した面となっている。これにより、第1流路193aから流出した遊技球を円滑に上皿143へ誘導可能である。
また、図13に示すように、第2流路形成部材260の内部の両側面には流下する遊技球の流下方向を制御するための流下方向変更リブ264が形成されている。この流下方向変更リブ264は、第2流路形成部材260の内部を後方から前方へ向かって流下する遊技球の流下方向を、前方から見て左側へ誘導するようになっている。これにより排出された遊技球が上皿143の左端部側へ誘導されるようになる。
また、図12に示すように、第2流路形成部材260の下面には、下方に突出するリブ状の誘導部266が形成されている。この誘導部266は、前面開放枠140を閉状態とした際に落下球受入部201内に停留している遊技球を後方の落下球案内路202に押し出して誘導するためのものである。なお、落下球受入部201の壁部213aは遊技球の直径よりも低く、誘導部266の下方への突出幅は、落下球受入部201内の遊技球と接触可能であるとともに壁部213aと前後に重ならない幅とされている。
また、図11に示すように、第2流路形成部材260における前面本体枠130側に配される後側の開口263には、底面を後方へ延長するように後方へ突出する板状の後方突出部265が形成されている。この後方突出部265の後端は、後述するように前面開放枠140を閉状態に変換することに伴い、閉鎖部材230を開放状態に変換する変換手段の一部をなす。なお、図10に示すように、第1流路193aの下流側端部の下部には、前方に開口する凹部136が形成されており、前面開放枠140を閉状態とした際には後方突出部265が凹部136に挿入された状態となる。
以上のような構成を有することにより、前面開放枠140の開閉動作の際に遊技球がこぼれることを防止できる。図15に示すように、前面開放枠140が開状態である場合には、閉鎖部材230が付勢部材をなす引張コイルバネ240の付勢力により閉鎖状態となる。この閉鎖状態では、閉鎖部材230が第1流路193aの下流側端部における下側部分を覆う位置に配され、第1流路193aからの遊技球の流出が阻止される。
この状態から前面開放枠140を閉状態に変換すると、まず図16に示すように、後方突出部265が閉鎖部材230の傾斜面231に当接する。傾斜面231は下方に向かって前方に突出するようになっているため、後方突出部265により後方へ押圧されることで、閉鎖部材230が付勢部材の付勢力に抗して下方へ移動する。このように、前面開放枠140が完全に閉状態となる前の状態において、閉鎖部材230を越えて第1流路193aから流出した遊技球は、落下球受入部201に流入する。
そして、図17に示すように、前面開放枠140を閉状態とすると、第1流路193aと第2流路193bが接続して誘導流路193が連通する。このとき、後方突出部265は閉鎖部材230の上方に重なるとともに、第1流路193aの下流側端部に形成された凹部136に挿入された状態となる。これにより、閉鎖部材230が完全に開放状態となるとともに、前面開放枠140が閉状態であるにもかかわらず閉鎖部材230が閉鎖状態となってしまうことを防止できる。また、第1流路193aと第2流路193bの接合部分で間隙ができることがなく、誘導流路193を流下する遊技球を確実に上皿143へ誘導することができる。また、前面開放枠140を閉状態に変換することに伴い、第2流路形成部材260の下面に形成された誘導部266が落下球受入部201の上側を後方に移動するので、落下球受入部201に遊技球が停留していた場合は誘導部266により後方の落下球案内路202へ誘導される。
前面開放枠140を閉状態から開状態に変換する際には上述した動作とは逆の動作となり、図17に示す状態から後方突出部265が前方に移動することに伴い、閉鎖部材230が付勢部材の付勢力により上方へ移動して閉鎖状態に変換される。
なお、上述の実施形態では上皿143と下皿151とを備える構成としたが、上皿と下皿の機能を一体とした貯留部のみを備える構成としても良い。また、前面開放枠140に遊技盤の前面を覆うガラス板141と貯留部としての上皿143を備える構成としたが、貯留部としての上皿143を備える前面開放枠140と、該前面開放枠140とは別に遊技盤の前面を覆うガラス板141を備えたガラス枠とを備える構成としても良い。すなわち、前面開放枠140は少なくとも上述の実施形態で説明した上皿143の機能を有する貯留部を有していれば良い。また、落下球回収部200で回収した遊技球は下皿151に返却されるとしたが、遊技者に回収した遊技球を返却できれば下皿151以外であっても良く、遊技機100の前面側であれば良い。
また、閉鎖部材230は、第1流路193aの下流側端部における下側部分を閉鎖する構成としたが、第1流路193aの下流側端部の全てを閉鎖する構成としても良い。また、遊技球が第1流路193aから落下しないようにするものであれば良く、遊技球が通過できない間隙を有していても良い。また、閉鎖部材230が閉鎖状態と開放状態との間で変換する際の動作をスライド動作としたが、回動動作など何でも良い。また、付勢部材は引張コイルバネ240に限られず、ゴムなどの弾性体であっても良い。また、付勢部材は閉鎖部材230を閉鎖状態となるように付勢する構成であれば良く、上述した構成に限られない。また、閉鎖部材230を開放状態に変換する変換手段を後方突出部265と傾斜面231により構成したが、例えば、前面開放枠の開放を検出するセンサや閉鎖部材を駆動する手段を備え、電気的に動作するものとしても良い。
また、落下球受入部201の壁部213aは遊技球の直径よりも低く、誘導部266の下方への突出幅は、落下球受入部201内の遊技球と接触可能であるとともに壁部213aと前後に重ならない幅としたが、これに限られるものではない。例えば、誘導部266を可撓性のある材質とすれば、壁部213aを遊技球の直径よりも高くしても良いし、誘導部266の下方への突出幅が落下球受入部201内の遊技球と接触可能である幅であれば、壁部213aと前後に重なる幅でも良い。誘導部266を可撓性のある材質で構成する場合の形状は、上述の実施形態と同様に板状とする場合の他、ブラシ状にしたり遊技球の直径以下の間隙を有する櫛歯状にしたりしても良い。
また、壁部213aを上方へ延出する櫛歯状に形成するとともに誘導部266を下方に延出する櫛歯状とし、前面開放枠140の開閉の際に壁部213aの櫛歯状の部分と誘導部266の櫛歯状の部分とがすれ違うことのできるように(前後に重ならないように)しても良い。このようにすれば、壁部213aを遊技球の直径よりも高くしても良いし、誘導部266の下方への突出幅が落下球受入部201内の遊技球と接触可能である幅であれば、壁部213aと前後に重なる幅でも良い。なお、壁部213aに加えて底面213bも櫛歯状として、誘導部266が底面213bよりも下方に突出するようにしても良い。
以上のような遊技機100は、前面に遊技球が流下する遊技領域1aを形成した遊技盤1と、遊技領域1aに設けられた入賞口に遊技球が入賞したことに基づき所定数の球を払い出す球払出装置190と、遊技盤1及び球払出装置190を取り付ける前面本体枠130と、遊技球を貯留する貯留部(上皿143)を有し、前面本体枠130の前面に重なる閉状態と、前面本体枠130の前方に回動した開状態とに変換可能に取り付けられた前面開放枠140と、球払出装置190から払い出された遊技球を貯留部に誘導する誘導流路193と、を備えた遊技機100であって、誘導流路193は、前面本体枠130側に設けられた第1流路193aと、前面開放枠140側に設けられた第2流路193bと、からなり、前面開放枠140が閉状態である場合に、第1流路193aの下流側端部と第2流路193bの上流側端部が接続して連通するように構成され、前面本体枠130は、前面開放枠140が開状態である場合に、第1流路193aの下流側端部から流出する遊技球を回収する落下球回収部200を備え、落下球回収部200は、第1流路193aの下流側端部の下方から前方へ延出する落下球受入部201と、落下球受入部201に受け入れた遊技球を所定部位に誘導する落下球案内路202と、を備え、前面開放枠140は、当該前面開放枠140を閉状態とした際に落下球受入部201の上方に重なる部分に、当該落下球受入部201内に停留する遊技球を落下球案内路202へ誘導する誘導部266を備えている。
したがって、前面本体枠130は、前面開放枠140が開状態である場合に、第1流路193aの下流側端部から流出する遊技球を回収する落下球回収部200を備え、落下球回収部200は、第1流路193aの下流側端部の下方から前方へ延出する落下球受入部201と、落下球受入部201に受け入れた遊技球を所定部位に誘導する落下球案内路202と、を備えるので、前面開放枠140を開放した際に、誘導流路193から排出される遊技球がこぼれないようにすることができる。また、落下球受入部201に受け入れた遊技球を所定部位に誘導する落下球案内路202により、回収した遊技球が遊技者に返却されるので、遊技者が得た利益を損なうことがない。
また、前面開放枠140は、当該前面開放枠140を閉状態とした際に落下球受入部201の上方に重なる部分に、当該落下球受入部201内に停留する遊技球を落下球案内路202へ誘導する誘導部266を備えるので、前面開放枠140を開状態から閉状態に変換する際に、落下球受入部201に遊技球が残っていたとしても落下球案内路202側に誘導することができ、遊技球が邪魔で前面開放枠140が閉まらなくなることを防止できる。また、回収した遊技球を確実に遊技者に返却することができる。
また、前面本体枠130は、第1流路193aの下流側端部を閉鎖する閉鎖状態と、開放する開放状態とに変換可能な閉鎖部材230と、閉鎖部材230を閉鎖状態となるように付勢する付勢部材(引張コイルバネ240)と、前面開放枠140を閉状態に変換することに伴い、閉鎖部材230を前記開放状態に変換する変換手段(後方突出部265、傾斜面231)と、を備えている。
したがって、前面本体枠130は、第1流路193aの下流側端部を閉鎖する閉鎖状態と、開放する開放状態とに変換可能な閉鎖部材230と、閉鎖部材230を閉鎖状態となるように付勢する付勢部材と、前面開放枠140を閉状態に変換することに伴い、閉鎖部材230を開放状態に変換する変換手段と、を備えるので、前面開放枠140を開放した際に、誘導流路193から排出される遊技球がこぼれないようにすることができる。また、前面開放枠140を閉状態に変換することに伴い、閉鎖部材230を開放状態に変換する変換手段を備えるので、閉鎖部材230を開放状態に変換するために特別な操作を必要とせず、メンテナンス等の際の手間がかかることがない。
また、閉鎖部材230は、閉鎖状態から下方に移動することで開放状態に変換されるように構成され、変換手段は、閉鎖部材230の前面に形成された下方に向かって前方に突出する傾斜面231と、第2流路193bの上流側端部の下端に形成された後方突出部265と、から構成され、前面開放枠140を閉状態とする際に、後方突出部265が傾斜面231に当接して当該傾斜面231を後方へ押圧することで閉鎖部材230が下方に移動し、開放状態に変換されるようにしている。
したがって、閉鎖部材230は、閉鎖状態から下方に移動することで開放状態に変換されるように構成され、変換手段は、閉鎖部材230の前面に形成された下方に向かって前方に突出する傾斜面231と、第2流路193bの上流側端部の下端に形成された後方突出部265と、から構成され、前面開放枠140を閉状態とする際に、後方突出部265が傾斜面231に当接して当該傾斜面231を後方へ押圧することで閉鎖部材230が下方に移動し、開放状態に変換されるので、閉鎖部材230を開放状態に変換するために特別な操作を必要とせず、メンテナンス等の際の手間がかかることがない。また、閉鎖状態から開放状態に変換する際に下方に移動することで変換されるため、変換の過程において遊技球が第1流路193aからこぼれにくい。
また、後方突出部265は、前面開放枠140を閉状態とした際に、閉鎖部材230の上方に重なるようにしている。
したがって、後方突出部265は、前面開放枠140を閉状態とした際に、閉鎖部材230の上方に重なるので、前面開放枠140を閉状態とした際に閉鎖部材230を確実に開放状態とすることができる。また、前面開放枠140を閉状態としているにもかかわらず閉鎖部材230が閉鎖状態となるような不具合を防止できる。また、第1流路193aと第2流路193bの接合部分で間隙ができることがなく、誘導流路193を流下する遊技球を確実に貯留部(上皿143)へ誘導することができる。
なお、本発明の遊技機100は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。