JP5261352B2 - 差棟材及び隅棟部の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根の隅棟において用いられる差棟材に関するものであり、またこの差棟材を用いて形成される隅棟部の構造に関するものである。
寄棟屋根や入母屋屋根において、出隅の稜線に沿って傾斜する隅棟(降り棟ともいう)には、隅棟頂部を挟んでその両側にそれぞれ本体瓦1が葺設されるが、本体瓦1の隅棟側の側端部は、隅棟に沿って斜めに切断されている。そして隅棟頂部を挟んで両側に葺設される本体瓦1はこの切断した端部同士が対向しているものであり、この対向端部間の隙間を覆って防水性を確保するために、例えば特許文献1では、図9(a)に示すような差棟材Aを用い、この差棟材Aを図9(b)のように、本体瓦1の対向する端部の上面間に跨って軒側前端部から棟側後端部に亘って取り付けるようにしてある。
すなわち、差棟材Aは鋼板等の金属板を折曲加工して形成されるものであり、断面逆V字形に折曲した本体部2の軒側先端部に引掛け片10が下側へ折り返し屈曲してある。そして隅棟頂部を挟んで配置される一対の本体瓦1の軒側前端部に引掛け片10を引掛けると共に、この一対の本体瓦1の対向する端部の上面間に跨って軒側前端部から棟側後端部に亘って差棟材Aを重ねて配置し、釘等の固着具6を打入して差棟材Aの固定を行なうようにしてある。
特開平10−338997号公報
上記の図9のように、金属板を折曲して形成される差棟材Aを用いることによって、隅棟頂部を挟んで葺設される本体瓦1の対向端部間の隙間を覆って屋根の隅棟部を造作する施工を行なうことができる。
ここで、本体瓦1として表面が比較的フラットな態様のものを用いて屋根を施工する場合には、上記のような差棟材Aを用いて隅棟部の施工を支障なく行なうことができる。しかし図8(a)に示すように、棟側後端部に水返し用の立上り部3を設けた本体瓦1を用いて屋根を施工する場合、上記のような差棟材Aでは隅棟部の施工を行なうことが難しい。
すなわち、図8(a)の本体瓦1を用いて屋根を施工する場合、隅棟の部分では図8(b)のように、本体瓦1の一方の側端部を隅棟に沿って斜めに切断して用いることになる。そして、上記の図8(b)のようにこの本体瓦1の切断した側端部の上に差棟材Aを軒側前端部から棟側後端部に亘って重ねると、差棟材Aの棟側後端部が立上り部3の上に乗り上げることになり、差棟材Aが本体瓦1の上から浮き上がって密着させることが難しくなる。またこの差棟材Aの上に載置されることになる上段の本体瓦1も下段の本体瓦1から浮き上がって密着させることが難しくなる。
このように、棟側後端部に水返し用の立上り部3を設けた本体瓦1を用いて屋根を施工する場合、差棟材Aを本体瓦1の上に密着させることが難しくなり、また上段の本体瓦1を下段の本体瓦1に密着させることが難しくなり、隅棟部での防水性に問題が生じることになるものであった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、水返し用の立上り部を設けた本体瓦を用いるにあたって、防水性に問題が生じるようなことなく隅棟部の施工を行なうことができる差棟材及び隅棟部の構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る差棟材は、屋根の隅棟部において、隅棟頂部を挟んだ両側に、切断した側端部同士を対向させて配設された一対の本体瓦1の、この対向する端部の上面間に跨って軒側前端部から棟側後端部に亘って配置される差棟材Aであって、差棟材Aの本体部2の棟側後端部の両側には、上記の本体瓦1の棟側後端部の上面に突設された水返し用の立上り部3が収められる切欠部4が形成されていることを特徴とするものである。
このように、差棟材Aの本体部2に切欠部4を形成することによって、本体瓦1の水返し用の立上り部3を切欠部4に収めた状態で差棟材Aを本体瓦1の側端部の上に配置することができ、立上り部3に乗り上げて浮き上がることなく、差棟材Aを本体瓦1の上に重ねることができると共に、またこの本体瓦1の上に上段の本体瓦1を浮き上がることなく重ねることができるものであり、防水性に問題が生じるようなことなく隅棟部の施工を行なうことができるものである。
また請求項2に係る発明は、上記構成に加えて、本体部2に設けた上記の切欠部4が、本体瓦1の立上り部3に係合して固定されるように、本体部2の外側方へ開口して形成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、本体瓦1の立上り部3を収めるための切欠部4を利用して、差棟材Aを固定することができるものであり、固着具等を用いて固定を行なう必要がなくなるものである。
また請求項3に係る発明は、上記構成に加えて、本体部2に設けた上記の切欠部4より棟側後端部の位置に、固着具6を打入して固定するための固定片5が設けられていることを特徴とするものである。
この発明によれば、固定片5に固着具6を打ち付けることによって、差棟材Aを強固に固定することができるものである。
また請求項4に係る発明は、上記構成に加えて、本体部2の軒側先端に引掛け片10が設けられていると共に、他の差棟材Aの引掛け片10を係止することのできる係止片25が本体部2上に軒棟方向にスライド自在に設けられていることを特徴とするものである。
この発明によれば、本体瓦1の隅棟側の側端部を隅棟に沿って斜めに切断する際に、本体瓦1を短く切りすぎてしまい、差棟材Aの引掛け片10を本体瓦1の軒側先端部に係止することができない場合でも、各差棟材Aの係止片25にこの差棟材Aの棟側に配置される上段の差棟材Aの引掛け片10を係止させることができ、これにより差棟材Aを固定することができるものである。
本発明に係る隅棟部の構造は、屋根の隅棟頂部を挟んでその両側にそれぞれ、切断した側端部同士を対向させて本体瓦1を配設すると共に、各本体瓦1の棟側後端部に他の本体瓦1の軒側前端部を重ねて配設し、各対向する一対の本体瓦1の、この対向する端部の上面間に跨って軒側前端部から棟側後端部に亘って上記請求項2に記載の差棟材Aを配置し、本体瓦1の棟側後端部の上面に突設された水返し用の立上り部3を差棟材Aの本体部2に設けた切欠部4に収めると共にこの切欠部4を立上り部3に係合させて差棟材Aを本体瓦1に固定して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、本体瓦1の水返し用の立上り部3を切欠部4に収めた状態で差棟材Aを本体瓦1の側端部の上に配置することができ、立上り部3に乗り上げて浮き上がることなく、差棟材Aを本体瓦1の上に重ねることができると共に、またこの本体瓦1の上に上段の本体瓦1を浮き上がることなく重ねることができるものであり、防水性に問題が生じるようなことなく隅棟部の施工を行なうことができるものである。しかも本体瓦1の立上り部3を収めるための切欠部4を利用して、差棟材Aを固定することができるものであり、固着具等を用いて固定を行なう必要がなくなるものである。
また本発明に係る隅棟部の構造は、屋根の隅棟頂部を挟んでその両側にそれぞれ、切断した側端部同士を対向させて本体瓦1を配設すると共に、各本体瓦1の棟側後端部に他の本体瓦1の軒側前端部を重ねて配設し、各対向する一対の本体瓦1の、この対向する端部の上面間に跨って軒側前端部から棟側後端部に亘って上記請求項3に記載の差棟材Aを配置し、本体瓦1の棟側後端部の上面に突設された水返し用の立上り部3を差棟材Aの本体部2に設けた切欠部4に収めると共に切欠部4より棟側後端部の位置に設けた固定片5に固着具6を打入することによって差棟材Aを本体瓦1に固定して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、本体瓦1の水返し用の立上り部3を切欠部4に収めた状態で差棟材Aを本体瓦1の側端部の上に配置することができ、立上り部3に乗り上げて浮き上がることなく、差棟材Aを本体瓦1の上に重ねることができると共に、またこの本体瓦1の上に上段の本体瓦1を浮き上がることなく重ねることができるものであり、防水性に問題が生じるようなことなく隅棟部の施工を行なうことができるものである。しかも固定片5に固着具6を打ち付けることによって、差棟材Aを強固に固定することができるものである。
また本発明に係る隅棟部の構造は、屋根の隅棟頂部を挟んでその両側にそれぞれ、切断した側端部同士を対向させて本体瓦1を配設すると共に、各本体瓦1の棟側後端部に他の本体瓦1の軒側前端部を重ねて配設し、各対向する一対の本体瓦1の、この対向する端部の上面間に跨って軒側前端部から棟側後端部に亘って上記請求項4に記載の差棟材Aを配置し、本体瓦1の棟側後端部の上面に突設された水返し用の立上り部3を差棟材Aの本体部2に設けた切欠部4に収め、各差棟材Aの係止片25をこの差棟材Aの棟側に配設された各本体瓦1の軒側前端縁に合致させ、この各差棟材Aの係止片25にこの差棟材Aの棟側に配置される他の差棟材Aの引掛け片10を係止させることによって差棟材Aを固定することを特徴とするものである。
この発明によれば、本体瓦1の水返し用の立上り部3を切欠部4に収めた状態で差棟材Aを本体瓦1の側端部の上に配置することができ、立上り部3に乗り上げて浮き上がることなく、差棟材Aを本体瓦1の上に重ねることができると共に、またこの本体瓦1の上に上段の本体瓦1を浮き上がることなく重ねることができるものであり、防水性に問題が生じるようなことなく隅棟部の施工を行なうことができるものである。しかも本体瓦1の隅棟側の側端部を隅棟に沿って斜めに切断する際に、本体瓦1を短く切りすぎてしまい、差棟材Aの引掛け片10を本体瓦1の軒側先端部に係止することができない場合でも、各差棟材Aの係止片25にこの差棟材Aの棟側に配置される上段の差棟材Aの引掛け片10を係止させることができ、これにより差棟材Aを固定することができるものである。
また本発明は、上記構成に加えて、本体瓦1と差棟材Aの間に防水部材7を介在させて成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、差棟材Aの下面を防水部材7を介して本体瓦1に密着させることができ、防水性を高めることができるものである。
本発明によれば、差棟材Aの本体部2に切欠部4を形成することによって、本体瓦1の水返し用の立上り部3を切欠部4に収めた状態で差棟材Aを本体瓦1の側端部の上に配置することができ、立上り部3に乗り上げて浮き上がることなく、差棟材Aを本体瓦1の上に重ねることができると共に、またこの本体瓦1の上に上段の本体瓦1を浮き上がることなく重ねることができるものであり、防水性に問題が生じるようなことなく隅棟部の施工を行なうことができるものである。
本発明の第一の実施形態を示すものであり、(a)は分解斜視図、(b)は一部の斜視図である。 (a)は屋根葺き施工前の屋根下地の斜視図、(b)は図1(b)のイ−イ線断面図である。 本発明の第一の実施形態における差棟材を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 同上の差棟材を示すものであり、(a)は平面図、(b)は(a)のロ−ロ線切断端面図、(c)は(a)のハ−ハ線切断端面図である。 本発明の第二の実施形態における差棟材を示すものであり、(a)は平面図、(b)は斜視図を示すものである。 同上の差棟材の係止片を形成するための金属板の一例を示す平面図である。 本発明の第二の実施形態を示す、一部の正面図である。 本体瓦を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は隅棟部に施工される本体瓦の斜視図である。 従来例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は差棟材の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(第一の実施形態)
図3及び図4は本発明に係る差棟材Aの一例を示すものであり、鋼板等の金属板を折曲加工して薄板状に形成されるものである。差棟材Aは軒棟方向に細長く、軒側先端部が平面V字状に尖る形態の本体部2と、本体部2の軒側先端に下側へ折り返して延設される引掛け片10とを備えて形成されるものであり、本体部2は図4(c)のように、軒棟方向と垂直な断面形状を略逆V字形に形成してある。
また引掛け片10は本体部2から垂下される前片12と、前片12の下端から後方へ本体部2とほぼ平行に延出される下片13とから形成されるものであり、前片12の断面形状は図4(b)のように、本体瓦1の軒側先端面と相似形に屈曲して形成してある。ここで、引掛け片10の前片12は平面形状がV字状に形成されるので、図3(b)のように、重ね代15a,15bを残して逆V字形にカットし、カット部を付き合わせて作製するようにしてある。尚、重ね代15a,15bを溶接等で接合することにより、差棟材Aの軒側先端部の開きを防ぐこともできるものである。また、前片12の接合部分はシーリング等でふさがれていることが好ましい。
また差棟材Aの本体部2の棟側後端部の両側部にはそれぞれ切欠部4が設けてある。切欠部4は本体部2の一部を切除する加工で形成されるものであり、図3(a)及び図4(a)に示すように、本体部2の両側の各側端縁において外側方へのみ開口するスリット状に形成してある。このスリット状の切欠部4は、隅棟の傾きの角度に適応して、棟側後方へ向けて斜め外方に傾斜するように形成されるものである。
一方、本体瓦1としては、比較的厚い厚みで形成される既述の図8(a)のように形成されるものを用いるものである。図8(a)に示す本体瓦1にあって、その一方の側端部には上面に水返し用凸部17を突設した接続片18が延設してあり、本体瓦1の後端部の上面には幅方向の全長に亘って水返し用の立上り部3が突設してある。
そしてこの本体瓦1を用いて屋根を施工するにあたっては、図2(a)のように、軒先端部に軒先水切り21を設けた野地板22の上にルーフィング23を敷くと共に、野地板22の軒先端部の上に広小舞24を取り付けておき、まず、広小舞24の上に本体瓦1の軒側前端部を載置した状態で、本体瓦1を野地板22の上に取り付けることによって、1段目での本体瓦1を葺く施工を行なう。この段において左右に隣り合う本体瓦1の接続は、一方の本体瓦1の接続片18の上に他方の本体瓦1の側端部を重ねて係合することによって行なうことができる。次に、1段目の本体瓦1の棟側後端部に、2段目の本体瓦1の軒側前端部を重ねて施工することによって、2段目での本体瓦1を葺く施工を行なうことができる。このとき、1段目の本体瓦1の棟側後端部の立上り部3は、2段目の本体瓦1によって覆われるようになっている。この操作を順に繰り返すことによって、軒側から棟側へと複数段に本体瓦1を葺くことができるものである。
このように本体瓦1を葺くにあたって、各段の本体瓦1のうち最も隅棟側の端部に位置する本体瓦1は、隅棟側の側端部を隅棟の傾きに合わせて既述の図8(b)のように斜めに切断し、この切断した側端部同士を所定間隔を隔てて対向させた状態で、隅棟頂部を挟んだ両側にこの本体瓦1を配置するようにしてある。
上記のようにして各段の本体瓦1を葺く施工を行なった後、隅棟頂部を挟んで配置される本体瓦1の対向する側端部間に差棟材Aを取り付けることによって、図1(a)のように屋根の隅棟部を造作することができるものである。
差棟材Aの取り付けは、隅棟頂部を挟んで配置される本体瓦1の側端部間に跨らせて差棟材Aを配置し、図2(b)に示すように本体瓦1の軒側先端部に差棟材Aの引掛け片10を被挿係合して、差棟材Aの軒側先端部を本体瓦1に固定した状態で、各本体瓦1の対向する側端部を軒側前端部から棟側後端部に亘って差棟材Aで覆うことによって行なわれるものである。ここで、上記のように上下複数の各段に本体瓦1を葺く施工を終えた後に差棟材Aを取り付ける場合、上段側の本体瓦1の下側に差棟材Aの棟側後端部を差し込んで、差棟材Aの取り付けを行なうことになる。
そしてこのように隅棟頂部を挟んだ両側の本体瓦1の対向する端部の上面間に跨って差棟材Aを配置すると、図1(b)に示すように、両側の各本体瓦1の水返し用の立上り部3は、差棟材Aの棟側後端部の両側に設けた切欠部4内に納められるものである。従って、差棟材Aの後端部が本体瓦1の立上り部3に乗り上げるようなことがなくなり、差棟材Aが本体瓦1の上から浮き上がるようなことがなくなるものである。またこの差棟材Aの上に載置されることになる上段の本体瓦1も、下段の本体瓦1から浮き上がるようなことがなくなるものである。従って、このような浮き上がりが発生することによって防水性が低下することを防ぐことができ、防水性の高い隅棟部の施工を行なうことができるものである。
ここで、差棟材Aの棟側後端部の両側に切欠部4を設けるにあたって、切欠部4の開口幅、すなわちスリット状に形成される切欠部4のスリット幅の寸法を、本体瓦1の立上り部3の厚み、すなわち軒棟方向の幅寸法にほぼ等しく形成するようにしてある。差棟材Aの切欠部4をこのように形成すると、上記のように本体瓦1の立上り部3を切欠部4内に納める際に、立上り部3は切欠部4内に無理嵌めされるようにして係合することになり、差棟材Aの棟側後端部をこの立上り部3に対する切欠部4の係合によって固定することができる。従って、本体瓦1の立上り部3を納めるために設けた切欠部4を利用して、釘打ち等を行なう必要なく、差棟材Aの固定を行なうことが可能になるものである。
また差棟材Aの棟側後端部の両側に切欠部4を設けるにあたって、切欠部4よりも棟側後端の部分に固定片5を設けることができる。上記の図3,4の実施の形態のように切欠部4を外側方へ開口するスリット状に形成する場合、切欠部4よりも棟側後端の部分全体が固定片5となる。このように差棟材Aの棟側後端部に固定片5を設けることによって、固定片5を通して釘等の固着具6を本体瓦1に打入して、固着具6により差棟材Aを強固に固定することが可能になるものである。上記のように上下複数の各段に本体瓦1を葺く施工を終えた後に、上段側の本体瓦1の下側に差棟材Aの棟側後端部を差し込んで、差棟材Aの取り付けを行なう場合には、上段の本体瓦1の上から固定片5に固着具6を打入すればよい。そしてこのように固定片5に固着具6を打入して差棟材Aの固定を行なう場合には、切欠部4の開口幅を本体瓦1の立上り部3の厚みより大きく形成して、無理嵌めする必要なく、立上り部3を切欠部4内に容易に納めるようにすることができるものである。
また、隅棟頂部を挟んで両側に配置される本体瓦1の対向する側端部の上面には、その端縁に沿って軒棟方向の全長に防水部材7が取り付けてある。防水部材7としては、例えば発泡ゴムなどの弾性材を長尺テープ状に形成したものを用いることができるものであり、粘着剤などで貼り付けることによって、施工現場において防水部材7を本体瓦1に取り付けるようにしてある。そしてこのように本体瓦1の側端部の上面に防水部材7を取り付けておくことによって、上記のように本体瓦1の対向する側端部の上面間に跨って差棟材Aを配置すると、図2(b)のように本体瓦1の上面と差棟材Aの下面の間に防水部材7が圧縮された状態で挟まれ、防水部材7を介して本体瓦1に差棟材Aを密着させることができるものであり、より防水性の高い隅棟部の施工を行なうことができるものである。このとき、上段側に位置する差棟材Aの軒側先端部の引掛け片10の下面と、下段側に位置する差棟材Aの上面の間に、同様に防水部材7を設けることによって、差棟材A間の防水性も高めることができるものである。
尚、上記の実施の形態では、上下複数の各段に本体瓦1を葺く施工を終えた後に、下の段から順に差棟材Aの取り付けを行なうようにしたが、1段目の本体瓦1を葺いた後に、この1段目において隅棟を挟んだ本体瓦1間に差棟材Aを取り付け、次に1段目の上に2段目の本体瓦1を葺いた後に、この2段目において隅棟を挟んだ本体瓦1間に差棟材Aを取り付けるというように、各段で本体瓦1を葺く施工を行なう毎に、差棟材Aを取り付けるようにしてもよい。
(第二の実施形態)
また、図5は本発明に係る差棟材Aの他の一例を示すものであり、上記の図3、4に示される差棟材Aの本体部2上に係止片25が設けられたものである。
前記係止片25は,平面形状において差棟材Aの引掛け片10の軒側先端の角度および軒棟頂部を挟んで対向する一対の本体瓦1の軒側前端縁が成す角度と同じ角度を有するV字状に形成されると共に、軒棟方向と垂直な断面形状において本体部2と合致する略逆V字形に形成されるスライド板26a、26bと、後述するようにスライド板26a、26bをV字状の先端を軒側方向に向けて突出するように本体部2上に載置した時に、スライド板26a、26bの軒側前端縁から垂直上向きに突出する立上り片27a、27bとから構成されるものである。ここで、立上り片27a、27bはお互いの隅棟側の端縁が突き合わされており、この部分を溶接等で接合するようにして形成されている。このような係止片25は図6に示されるような形状の鋼板等の金属板を折曲加工することによって形成することができる。このように、スライド板26a、26bの軒側前端縁に立上り片27a、27bが形成され、この立上り片27a、27bの少なくとも一方を上段に位置する本体瓦1の軒側前面に当接させることにより、係止片25の差し込み過ぎを防止するとともに、差棟材Aの係止片25に他の差棟材Aの引掛け片10を係止させる際に、スライド板26a、26bの軒側前端縁が曲がってしまうことを防ぐことができ、係止片25の強度を上げることができるものである。尚、図7の符号30に示すように、立上り片27a、27bの接合部分はシーリング等でふさがれていることが好ましい。
上記のような、係止片25を本体部2上に設けるにあたっては、スライド板26a、26bのV字の先端を軒側方向に向けて突出させると共に各スライド板26a、26bを本体部2の上面の傾斜に沿わせて、スライド板26a、26bを本体部2の上に載置し、スライド板26a、26bのうち本体部2の側端縁からはみ出した部分を本体部2の裏側へ折り曲げることによってこの折り曲げ部分でスライド保持片28a、28bを形成する。これにより、本体部2の両側側端部がスライド板26a、26bとスライド保持片28a、28bとの間に遊嵌され、係止片25が本体部2にスライド自在に保持される。ここで、スライド保持片28a、28bはスライド板26a、26bが本体部2上に固定されてしまわない程度のゆとりをもって折り曲げ形成されているので、本体部2上に軒棟方向にスライド自在となるように係止片25を設けることができるものである。
一方、本体瓦1としては、第一の実施形態と同様の構成のものを用いることができる。この本体瓦1を用い、第一の実施形態と同様に屋根を施工する。
本体瓦1を葺く施工を行なったあと、隅棟頂部を挟んで配置される本体瓦1の対向する側端部間に差棟材Aを取り付けることによって、図7に示すように屋根の隅棟部を造作することができるものである。
差棟材Aの取り付けは、隅棟頂部を挟んで配置される本体瓦1の側端部間に跨らせて差棟材Aを配置し、図2(b)に示す場合と同様に本体瓦1の軒側先端部に差棟材Aの引掛け片10を被挿係合して、差棟材Aの軒側先端部を本体瓦1に固定した状態で、各本体瓦1の対向する側端部を軒側前端部から棟側後端部に亘って差棟材Aで覆うことによって行なわれるものである。ここで、上記のように上下複数の各段に本体瓦1を葺く施工を終えた後に差棟材Aを取り付ける場合、上段側の本体瓦1の下側に差棟材Aの棟側後端部を差し込んで、差棟材Aの取り付けを行なうことになる。
このとき、図7に示すように差棟材Aの係止片25の立上り片27a、27bを、この差棟材Aの棟側に配置される上段の本体瓦1の前端に当接させることで係止片25を上段の本体瓦1の軒側前端縁に合致させ、係止片25のスライド板26a、26bは、上段の本体瓦1の裏側に潜り込むように配置される。そして、この差棟材Aの係止片25と上段の本体瓦1の軒側先端部に、この差棟材Aの棟側に配置される上段の差棟材Aの引掛け片10を引掛け係止させることによって差棟材Aを固定する。
そしてこのように隅棟頂部を挟んだ両側の本体瓦1の対向する端部の上面間に跨って差棟材Aを配置すると、第一の実施形態の場合と同様に、両側の各本体瓦1の水返し用の立上り部3は、差棟材Aの棟側後端部の両側に設けた切欠部4内に納められるものである。従って、差棟材Aの後端部が本体瓦1の立上り部3に乗り上げるようなことがなくなり、差棟材Aが本体瓦1の上から浮き上がるようなことがなくなるものである。またこの差棟材Aの上に載置されることになる上段の本体瓦1も、下段の本体瓦1から浮き上がるようなことがなくなるものである。従って、このような浮き上がりが発生することによって防水性が低下することを防ぐことができ、防水性の高い隅棟部の施工を行なうことができるものである。
さらに、本体瓦1の隅棟側の側端部を隅棟に沿って斜めに切断する際に、本体瓦1を短く切りすぎてしまい、対向する本体瓦1間の幅が大きくなって本体瓦1と差棟材Aとの重なり幅が小さくなり、差棟材Aの引掛け片10を本体瓦1の軒側先端部に係止することができなかったり、係止できたとしてもその固定強度が弱かったりする場合でも、各差棟材Aの係止片25にこの差棟材Aの棟側に配置される上段の差棟材Aの引掛け片10を係止させることにより、差棟材Aを強固に固定することができるものである。
このとき、本体瓦1の立上り部3を納めるために設けた切欠部4を利用して、釘打ち等を行なうことなく差棟材Aの固定を行ってもよく、また、差棟材Aの棟側後端部に設けた固定片5を通して釘等の固着具6を本体瓦1に打入して、固着具6により差棟材Aを固定してもよい。
また、隅棟頂部を挟んで両側に配置される本体瓦1の対向する側端部の上面には、その端縁に沿って軒棟方向の全長に防水部材7が取り付けてある。防水部材7としては、例えば発泡ゴムなどの弾性材を長尺テープ状に形成したものを用いることができるものであり、粘着剤などで貼り付けることによって、施工現場において防水部材7を本体瓦1に取り付けるようにしてある。そしてこのように本体瓦1の側端部の上面に防水部材7を取り付けておくことによって、上記のように本体瓦1の対向する側端部の上面間に跨って差棟材Aを配置すると、本体瓦1の上面と差棟材Aの下面の間に防水部材7が圧縮された状態で挟まれ、防水部材7を介して本体瓦1に差棟材Aを密着させることができるものであり、より防水性の高い隅棟部の施工を行なうことができるものである。このとき、上段側に位置する差棟材Aの軒側先端部の引掛け片10の下面と、下段側に位置する差棟材Aの上面の間に、同様に防水部材7を設けることによって、差棟材A間の防水性も高めることができるものである。
また、図7中の符号29は本体瓦1の切断面の凹凸の隙間をふさぐためのシーリングを示すものであるが、このように本体瓦1の切断面の隙間をシーリング29等でふさぐことが好ましい。
尚、図の実施の形態では、上下複数の各段に本体瓦1を葺く施工を終えた後に、下の段から順に差棟材Aの取り付けを行なうようにしたが、1段目の本体瓦1を葺いた後に、この1段目において隅棟を挟んだ本体瓦1間に差棟材Aを取り付け、次に1段目の上に2段目の本体瓦1を葺いた後に、この2段目において隅棟を挟んだ本体瓦1間に差棟材Aを取り付けるというように、各段で本体瓦1を葺く施工を行なう毎に、差棟材Aを取り付けるようにしてもよい。
1 本体瓦
2 本体部
3 立上り部
4 切欠部
5 固定片
6 固着具
7 防水部材
25 係止片
A 差棟材

Claims (8)

  1. 屋根の隅棟部において、隅棟頂部を挟んだ両側に、切断した側端部同士を対向させて配設された一対の本体瓦の、この対向する端部の上面間に跨って軒側前端部から棟側後端部に亘って配置される差棟材であって、差棟材の本体部の棟側後端部の両側には、上記の本体瓦の棟側後端部の上面に突設された水返し用の立上り部が収められる切欠部が形成されていることを特徴とする差棟材。
  2. 本体部に設けた上記の切欠部が、本体瓦の立上り部に係合して固定されるように、本体部の外側方へ開口して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の差棟材。
  3. 本体部に設けた上記の切欠部より棟側後端部の位置に、固着具を打入して固定するための固定片が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の差棟材。
  4. 本体部の軒側先端に引掛け片が設けられていると共に、他の差棟材の引掛け片を係止することのできる係止片が本体部上に軒棟方向にスライド自在に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の差棟材。
  5. 屋根の隅棟頂部を挟んでその両側にそれぞれ、切断した側端部同士を対向させて本体瓦を配設すると共に、各本体瓦の棟側後端部に他の本体瓦の軒側前端部を重ねて配設し、各対向する一対の本体瓦の、この対向する端部の上面間に跨って軒側前端部から棟側後端部に亘って上記請求項2に記載の差棟材を配置し、本体瓦の棟側後端部の上面に突設された水返し用の立上り部を差棟材の本体部に設けた切欠部に収めると共にこの切欠部を立上り部に係合させて差棟材を本体瓦に固定して成ることを特徴とする隅棟部の構造。
  6. 屋根の隅棟頂部を挟んでその両側にそれぞれ、切断した側端部同士を対向させて本体瓦を配設すると共に、各本体瓦の棟側後端部に他の本体瓦の軒側前端部を重ねて配設し、各対向する一対の本体瓦の、この対向する端部の上面間に跨って軒側前端部から棟側後端部に亘って上記請求項3に記載の差棟材を配置し、本体瓦の棟側後端部の上面に突設された水返し用の立上り部を差棟材の本体部に設けた切欠部に収めると共に切欠部より棟側後端部の位置に設けた固定片に固着具を打入することによって差棟材を本体瓦に固定して成ることを特徴とする隅棟部の構造。
  7. 屋根の隅棟頂部を挟んでその両側にそれぞれ、切断した側端部同士を対向させて本体瓦を配設すると共に、各本体瓦の棟側後端部に他の本体瓦の軒側前端部を重ねて配設し、各対向する一対の本体瓦の、この対向する端部の上面間に跨って軒側前端部から棟側後端部に亘って上記請求項4に記載の差棟材を配置し、本体瓦の棟側後端部の上面に突設された水返し用の立上り部を差棟材の本体部に設けた切欠部に収め、各差棟材の係止片をこの差棟材の棟側に配設された各本体瓦の軒側前端縁に合致させ、この各差棟材の係止片にこの差棟材の棟側に配置される他の差棟材の引掛け片を係止させることによって差棟材を固定することを特徴とする隅棟部の構造。
  8. 本体瓦と差棟材の間に防水部材を介在させて成ることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の隅棟部の構造。
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