JP5260284B2 - 赤ちゃんまたは小さな子供用の吸引および噛み用品 - Google Patents

赤ちゃんまたは小さな子供用の吸引および噛み用品 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも1つのエラストマー成分を含む実質的にエラストマー材料からなる少なくとも1個のマウスピースを有する、赤ちゃんまたは小さな子供用の吸引および噛み用品に関する。
赤ちゃんまたは小さな子供用の吸引および噛み用品は公知である。この用品は例えば鎮静用吸引具(“おしゃぶり”)または飲用容器に装着可能な栄養吸引具のような吸引具、飲み口あるいは歯がためリングのような中実の噛み物あるいは類似の製品を含む。赤ちゃんまたは小さな子供用のいろいろな吸引具が例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7によって知られている。
上記の用品はそれぞれ、吸引のためにおよび/または噛むために子供の口の中に入れられる少なくとも1個のマウスピースを備えている。例えば吸引具の場合、マウスピースはゴム弾性の乳首である。この乳首は(鎮静用吸引具の場合には)硬いマウスシールドによって保持され、(栄養吸引具の場合には)瓶アダプタによって保持される。歯がためリング等のような純粋な歯がため物の場合には、マウスピースは往々にして、他の部分を設けないで、用品全体を形成している。マウスピースは基本的には、ほぼ弾性の特性を有する材料によって作られ、この材料は1つまたは複数のエラストマー、典型的な場合には架橋ラテックスを含んでいる。
これらのすべての製品の場合、不用意な飲み込みを防止するために、子供による弾性マウスピースの一部の引き裂きを回避すべきである。従って、この用品の規定通りの使用の際に発生する大きな機械的応力に鑑みて、材料特性、特に引き裂き強度について高度な要求がなされ、しばしば法律で規定されている。他方では、すべての成分は勿論、厳格な毒物学的要求を満足し、成分のブリージングおよび遊離を確実に防止しなければならない。高分子化学において、強度を高める添加物質が一般的に知られているが、しかし、本用途の場合エラストマーへの添加物質の混入は往々にして許容されない。
他方では、塗料、コーティング、フィルム等のための主要な熱可塑性合成樹脂マトリックス内に液晶顔料(LCピグメント)を入れることが知られている(特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12)。液晶顔料は液晶特性を有するそれ自体無色の1つまたは複数の液晶化合物を含む。この液晶特性は規則的な状態で(すなわちスメクチック、コレステリック、ディスコチックの状態で)架橋によって“凍結”されている。液晶顔料はそれ自体無色である。すなわち、光吸収作用によって生じる色を有していない。液晶顔料は光の回析に基づいて、視角に依存するカラー効果、特に角度に依存するカラー変化(“カラーフロップ”)を材料に付与する。特許文献13には、効果塗装のためのキラル相を有する液晶顔料が記載されている。液晶顔料は小さな棒状の重合可能な化合物と、同様に重合可能なキラル化合物との混合物を含んでいる。この混合物はナイフによる塗布またはローリングによってフィルム状に引き伸ばされ、その際配向される。キラル成分に基づいて、らせん状超格子構造が生じる。この液晶状態では、化合物は三次元的に架橋され、規則的な構造が凍結される。このようにして生じたフィルムは小さな板状の顔料粒子に粉砕される。この顔料粒子は適当なコーティング材料に添加される。特許文献14には、きらびやかな化粧品におけるアクリル酸塩をベースとしたこのような液晶顔料の使用が記載されている。この化粧品はきらきら光る効果を皮膚に生じさせる。
DE−U−9415655 DE−U−29510460 DE−U−20007609 DE−C−3232101 DE−C−3241845 DE−C−3347876 DE−C−4229224 DE−C−4418490 DE−C−19639179 EP−B−0758362 EP−B−0758363 EP−B−0887398 DE−A−19917067 US 2004 023993 A
本発明の課題は、公知の用品と比べて改善された引き裂き強度を有する、赤ちゃんまたは小さな子供用の吸引および噛み用品を提供することである。その際、用品は食品適合性でなければならない、すなわち食品と接触しても健康上問題があってはならない。
上記課題は請求項1の特徴を有する吸引および噛み用品によって解決される。本発明による用品は実質的にエラストマー特性を有する材料(エラストマー材料)からなる少なくとも1つのマウスピースを備え、この材料が少なくとも1つのエラストマー成分のほかに少なくとも1つの液晶顔料(LCピグメント)を含んでいる。驚くべきことに、エラストマー材料を製造するために使用されるポリマー物質に液晶顔料を混合すると、引き裂き強度が大幅に増大することが発見された。その際、液晶顔料はその極性がマトリックスポリマーと異なっているにもかかわらず、ブリージング試験において、マトリックス材料から分解する傾向を示さない。これは本発明による用品におけるその使用を可能にする。
更に、それ自体無色の液晶顔料は、マトリックスポリマーおよび液晶顔料の種類に依存して非常に異なる良好な視覚効果を、エラストマー材料に付与する。液晶顔料は好ましくは、着色視覚作用および/または反射視覚作用(きらきら光る効果)を生じるように選定される。この場合、色の印象は光の入射角と視角によって変化する。その際、液晶の場合普通であるように、所定の波長の吸収によってではなく、液晶顔料の準結晶格子構造の回析現象および干渉現象によって、色の印象が生じる。従って、本発明による用品またはマウスピースの平らではなく複雑な三次元的な代表的形状の場合には、固定された観察位置でも、湾曲部の範囲に注目すべきカラーフロップが生じる。驚くべきことに、その際視覚効果は、シリコンのような透明材料だけでなく、ラテックスのような非透明材料でも発生する。本発明の有利な実施形では、用品のマウスピースのエラストマー材料が液晶顔料のほかに、1つまたは複数の他の着色顔料および/または色素を有することによって、視覚作用が補助されるかおよび/または変化する。この着色顔料と色素は勿論、上記のように食品適合性の上記要求を満足しなければならない。
液晶顔料は広い濃度幅でエラストマー材料に添加可能である。0.01重量パーセントの重量割合(w)未満では強度を改善する効果(および視覚効果)が小さく、一方、10重量パーセントを越えると不所望な材料特性が生じる。マウスピースのエラストマー材料内の液晶顔料の重量割合は、特に0.1〜5重量パーセントが好ましく、より好ましくは0.5〜1重量パーセントである。
液晶顔料は、1つまたは複数の液晶化合物、すなわち液相で少なくとも一部が規則的な構造を有する物質を含んでいる。特に、小さな棒状の分子の場合、ネマチック相(分子軸の平行配向)と、スメクチック相(層状/積層状の平行配向)と、コレステリック層(分子軸の連続回転に基づくらせん状の超格子構造)に分けられる。コレステリック層のらせん状の超格子構造がキラル分子によってのみ得られるのに対し、スメクチック相またはネマチック相ではらせん状の超格子構造がキラル化合物(キラル層)の添加によって誘導可能である。本発明の範囲内において、らせん状の構造がそのきわめて重要な視覚効果に基づいて特に有利である。
液晶化合物の一定方向の配向は基本的には、本発明による用品の製造中、例えば射出成形法または浸漬法の際の剪断力によって生じる。しかし、液晶顔料を挿入すると有利である。この液晶顔料内には、液晶化合物が既に少なくとも部分的に配向されて存在し、三次元的な架橋または架橋重合によって、規則的な構造が“凍結され”、それによって不可逆である。ここで、例えばDE19917067Aに記載された液晶顔料を使用することができる。
本発明の範囲内において、“エラストマー”または“エラストマー成分”とは、ゴム弾性的な特性を有する重合体、すなわち室温でその長さの少なくとも2倍に可逆的に伸張可能であり、伸張力を取り除いた後で再び少なくともほぼその出発形状を自発的に取ることができる重合体であると理解される。エラストマーは目が粗くなるように架橋された高重合体の物質である。この場合、架橋は不可逆的に、化学的共有結合を介してまたは物理的にひいてはほとんどが可逆的に実施可能である。本発明による製品の規定に相応して、次のエラストマークラスから、好ましくは少なくとも1つのエラストマーが選定される。ラテックス(特に天然ゴムラテックス)、天然ゴムまたは合成ゴムをベースとした固体ゴム混合物、シリコンエラストマー、熱可塑性エラストマー(TPE)またはこれらの混合物からなる材料の中から、食品との接触に適しているかまたはこの接触が許される材料が選択される。
その際、“ラテックス”とは一般的に、天然または合成起源の水性媒体内でのポリマーのコロイド系であると理解される。本発明の範囲内において特に重要な“天然ゴムラテックス”は植物性製品、すなわち種々の植物、特にゴムノキの白い乳液での総称である。天然ゴムラテックスは水中の約0.5〜1μmの大きさの天然ゴム滴(すなわち、1,4-シス-ポリイソプレンまたは稀に1,4-トランス-ポリイソプレン)のエマルジョンである。このエマルジョンはそのほかに、タンパク質、ステロール、脂質、炭水化物およびミネラル成分を含んでいてもよい。組成は植物に依存して変化する。1,4-シス-ポリイソプレン−天然ゴムラテックスが特に有利である。
“固体ゴム混合物”とは、加工の際、架橋(加硫)される固体のゴムをベースとした物質であると理解すべきである。本発明の範囲において、天然ゴムも合成ゴムあるいはこれらに由来する物質が考慮に値する。“天然ゴム”は天然ゴムラテックス(上記参照)から通常は凝固によって得られ、かつほぼ1,4-シス-ポリイソプレンまたは1,4-トランス-ポリイソプレン(および場合によっては他のラテックス成分の残り)を有する固体物質である。適当な架橋剤、例えば硫黄による架橋によって、不溶性で熱可塑的に加工できない製品である固体ゴムが生じる。イソプレン(2-メチルブタ-1,3-ジエン)の人工的に作られた重合体(それによってこの重合体は天然ゴムと同じ構造を有する)と、他の1,3-ジエンの重合体が“合成ゴム”と呼ばれる。この後者の重合体には例えば、(2,3-ジメチル-1,3-ブタジエンからなる)メチルゴム、(1,3-ブタジエンからなる)ポリブタジエンおよび2つまたは3つの異なるモノマーの共重合または三元共重合によって生じる重合体が含まれる。本発明の範囲内において、きわめて有利なゴムは天然の1,4-シス-ポリイソプレン(天然ゴム)と合成の1,4-シス-ポリイソプレンを含んでいる。
“熱可塑性エラストマー”(TPE)はエラストマーの使用特性と熱可塑性樹脂の加工特性の組み合わせを有する。これは、TPEが弾性変形可能であり、かつ熱で溶かして加工可能であることを意味する。これは、互いに不相溶の軟質セグメントと硬質セグメントが鎖状重合体内に存在することによって達成される。その際、軟質セグメントは大きな伸張性と低いガラス転移温度を有する弾性特性を有し、一方、結晶可能な硬質セグメントは小さな伸張性と高いガラス転移温度を有し、たいていの場合会合体形成の途中で物理的に(可逆的に)架橋される。重要なTPEクラスは例えばオレフィンをベースとした熱可塑性エラストマー(TPO);熱可塑性天然ゴム(TP−NR、軟質セグメント=架橋された天然ゴム/硬質セグメントはポリプロピレン);熱可塑性シリコンゴム(TP−Q);スチロール−トリブロック−共重合体、例えばSBS(ブタジエン/スチロール)、SIS(イソピレン/スチロール)およびSEBS(エチレンブチレン/スチロール);熱可塑性ポリウレタン(TPU,エステルグリコールまたはエーテルグリコール/イソシアネート)、共重合ポリエーテルエステル(CPE,CPA);(ポリエーテルブロックアミド(PEBA、エーテルジオール/アミド)である。本用途にあまり適していないTPUを除いて、上記のTPEクラスのすべてが本発明に従って使用可能である。
“シリコン”は、基本構造が酸素原子を介して鎖状または網状に結合されたシリコン原子である合成高分子である。残りのシリコン原子価は残留炭化水素(ほとんどがメチル基)を介して飽和させられる。本発明の範囲内において、シリコンゴムの架橋(加硫)によって得られる“シリコンエラストマー”(シリコンゴム)が考慮の対象となる。シリコンゴムは基礎重合体として、架橋可能な原子団(例えばH原子、OH基またはビニル基)を有するポリジオルガノシロキサンを含み、架橋によってゴム弾性状態に移行する。高温加硫(HTV)のシリコンゴムと低温加硫(RTV)のシリコンゴムが区別される。HTVタイプとしては本発明に従い、分散した珪酸からなる単一成分系が有利である。この珪酸は適当な架橋触媒によって100℃以上の温度で加硫される(固体シリコン)。同様に、液体ゴム技術(LSR=液体シリコンゴム)によって加工可能な二成分系が有利である。その際、2つの液状HTVシリコンゴム成分は自動射出成形機において付加架橋することによって加硫される。RTVシリコンゴムの場合にも、単一成分系と二成分系が知られている。本発明の範囲内では、単一成分または二成分のHTV系が有利である。
本発明の範囲内において一方では、マウスピースのエラストマー材料全体が、ほぼ均一に分布した少なくとも1つの液晶顔料を備えることができる。代替的な実施形態では、エラストマー材料が液晶顔料を領域的に、すなわち部分領域に含んでいてもよい。特に、液晶顔料を1つまたは複数の個々の層にのみ含んでいてもよい。例えばマルチパス式浸漬法で製造されるマウスピースの場合、最後に生じた最も外側の層だけが液晶顔料を含んでいてもよい。これにより、最も強く機械的に応力を加えられる層が本発明に従って強化され、同時に有利な視覚的効果を有する。
用品は好ましくは吸引具、特に鎮静用吸引具、栄養吸引具、飲み口、歯がためリング等、すなわち口の中に部分的に収容するため、場合によっては食品と接触させるための用品であり、飲食のための用品ではない。本発明の他の観点は、上記の用品のマウスピースのためのエラストマー材料における液晶顔料の使用に関する。
次に、本発明の実施例を詳しく説明する。
実施例1:ラテックス吸引具
約60%のDRC(乾燥ゴム含有量、ゴム含有量)、約1.9phr(ゴム成分100重量部あたりの重量部)の硫黄(架橋剤)、0.4phrのジベンジルジチオカルバメイト(加硫促進剤)、0.4phrのZnO(促進活性剤)および0.3phrの1,2'-メチレン-ビス-(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)(酸化防止剤)を有する生ラテックスからなる天然ラテックス混合物に、アクリレートをベースとした1重量%の液晶顔料(Helicone HC, Wacker Chemie GmbH)が添加された。
この混合物から、マルチパス式浸漬法で吸引具が製造された。比較のために、同じ方法で、液晶顔料を添加していない吸引具が製造された。
このようにして製造された吸引具は、液晶顔料を含んでいない比較吸引具と同様に、透明ではない。比較吸引具の普通のラテックス黄色の着色に対して、本発明による吸引具はかすかに金色に着色されている。
実施例2:シリコン吸引具
二成分-HTV-固体シリコン混合物(50:50)(Elastosil R plus 4000, Wacker Chemie GmbH)が、架橋触媒(Pt)およびアクリレートをベースとした0.5重量%の液晶顔料(Helicone HC, Wacker Chemie GmbH)が均質に混合された。
この混合物から、自動射出成形機において165℃の型温度で吸引具が製造された。比較のために、同じ方法で、液晶顔料を添加していない吸引具が製造された。
このようにして製造された吸引具は、液晶顔料を含んでいない比較吸引具と同様に、透明である。しかし、本発明による吸引具は、比較吸引具と異なり、きらきら光る効果と、顔料に依存する着色効果を有する。この着色効果は特に光入射角および視角によって変化する。
実施例3:TPE飲み口
Cawiton PR 1088C (オランダ、Wittenburg B.V.)のタイプのTPE材料が、アクリレートをベースとした0.5重量%の液晶顔料(Helicone HC, Wacker Chemie GmbH)に混合された。
この混合物から、射出成形法で飲み口が製造された。
飲み口は、光が入射する際に、きらきら光る効果を示した。この効果の場合、着色は光入射角と視角に左右される。
引き裂き強度の試験
実施例1〜3による本発明の用品の引き裂き強度は、ペンチ検査機で測定され、液晶顔料を含まない比較用品と比較された。その際、本発明による用品は比較吸引具と比べて10%まで高められた引き裂き強度を示した。用品の貯蔵が長くなるにつれて、この効果を更に高めることが可能である。
ブリージングの試験
実施例1〜3による本発明の用品のブリージング検査(ドイツ食品法および生活必需品法LMBGによる全体ブリージング)が行われた。この場合、分解による液晶顔料の遊離が検査された。驚くべきことに、液晶顔料とそれぞれのマトリックスポリマーとの間に極性の違いがあるにもかかわらず、顔料の遊離は全く検出されなかった。これは、液晶顔料が材料内にとどまることを意味する。これは、食品に接触する材料で用品を使用するための前提条件である。

Claims (15)

  1. 実質的にエラストマー材料からなる少なくとも1個のマウスピースを備えている、赤ちゃんまたは小さな子供用の吸引および噛み用品において、
    前記エラストマー材料が、少なくとも1つのエラストマー成分、及び、少なくとも1つの液晶顔料(LCピグメント)を含み、
    前記液晶顔料の少なくとも1つは、少なくとも1つの液晶物質を含み、該液晶物質の少なくとも一部が三次元架橋されていることを特徴とする赤ちゃんまたは小さな子供用の吸引および噛み用品。
  2. 前記少なくとも1つの液晶顔料が、エラストマー材料内に0.01〜10%の重量割合(w)を有することを特徴とする請求項1記載の用品。
  3. 前記少なくとも1つの液晶物質の少なくとも一部が、らせん状の超格子構造であることを特徴とする請求項1又は2に記載の用品。
  4. 前記少なくとも1つの液晶物質が、キラル相を有することを特徴とする請求項3に記載の用品。
  5. 前記少なくとも1つの液晶顔料が、エラストマー材料に、視覚作用を付与することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の用品。
  6. 前記少なくとも1つの液晶顔料が、エラストマー材料に、着色作用および/または反射作用を付与することを特徴とする請求項5に記載の用品。
  7. 前記少なくとも1つのエラストマー成分が、ラテックス、天然ゴムまたは合成ゴムをベースとした固体ゴム混合物、シリコンエラストマー、熱可塑性エラストマー(TPE)またはこれらの混合物を含むグループから選択されることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の用品。
  8. 前記ラテックスが、天然ゴムラテックスであることを特徴とする請求項7に記載の用品。
  9. 前記エラストマー材料が、前記少なくとも1つの液晶顔料のほかに、少なくとも1つの着色顔料および/または色素を含んでいることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の用品。
  10. 前記エラストマー材料全体が、前記少なくとも1つの液晶顔料を含んでいることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の用品。
  11. 前記エラストマー材料が、前記少なくとも1つの液晶顔料を部分領域にのみ含んでいることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の用品。
  12. 前記用品が、射出成形法または浸漬法で製造されていることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の用品。
  13. 前記用品が、吸引具、飲み口、又は、歯がためリングであることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の用品。
  14. 前記用品が、鎮静用吸引具または栄養吸引具からなる吸引具であることを特徴とする請求項13に記載の用品。
  15. 前記用品が、平らでない三次元形状を有することを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載の用品。
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