JPH06339514A - 歯がため - Google Patents

歯がため

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JPH06339514A
JPH06339514A JP12982893A JP12982893A JPH06339514A JP H06339514 A JPH06339514 A JP H06339514A JP 12982893 A JP12982893 A JP 12982893A JP 12982893 A JP12982893 A JP 12982893A JP H06339514 A JPH06339514 A JP H06339514A
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dome
dome portion
shaped
teeth
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Emi Sasaki
絵美 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳幼児の口に入る部分には歯がためとして十
分な柔らかさと弾力性を有し、またドームを設けること
により玩具として要素も有する歯がためで、安全面及び
衛生面で優れた歯がためを提供することである。 【構成】 耐熱性の硬質樹脂により形成されたドーム部
1を中心に配置し、その周囲に、耐熱性のスチレン系エ
ラストマーにより花びらの形状に形成された歯がため部
2を配置する。ドーム部1内部に、ドーム部内周縁を摺
動する図案化物12と複数の小球状物を設ける。ドーム
部1は超音波溶着により接着し、この時、歯がため部2
を挟持する。これにより、煮沸可能で接着剤等の薬剤の
溶出することのない安全面・衛生面の優れた歯がため
で、玩具と同様に視覚的・聴覚的に乳幼児が楽しめる歯
がためとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳幼児の歯の生え始め
の頃の歯ぐきのかゆみを和らげ、歯の発育を促すための
歯がために関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、乳幼児の歯の生え始めの頃は、
歯ぐきがむずかゆく、何でも口にいれて噛みたがる。こ
のかゆみを和らげ、歯の発育を促すために、生後3〜1
8か月の乳幼児を対象として、歯がためが提供されてい
る。
【0003】このような歯がためは、弾力性を有する樹
脂により、板状に形成されている。更に、実開昭62−
82024号公報に記載されたように、動植物や乗物等
の図案化された歯がためも提供されている。また、中央
にドーム部を形成し、内部にボール等を収納することに
より乳幼児の玩具であるガラガラとしても使用可能とし
た歯がためも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の歯がためは、全体が同一材料により形成されたもの
であるため、次のような問題が発生している。
【0005】すなわち、図案化された歯がためでは、全
体が同一材料であると共に、表面に凹凸が少ないため、
手で触った時や口中での触感が全体に単一のものであ
り、歯がためとしては物足りなく感じるものである。ま
た、音が出ることも無いため、身近にある各種の玩具に
比べると、その形状だけでは乳幼児の興味を引くことは
難しい。このため、乳幼児にとって魅力の乏しいもので
ある。
【0006】更に、図案化された歯がためは、厚みを変
化させることにより図案化しているため、一般的な突出
部を設けたものに比べて、薄い部分ができ、その部分の
耐久性が低くなり、乳幼児が噛んでいる間にちぎれる等
の発生が考えられる。これは、全体に厚みを増すことに
より解決するが、この場合、主な部分がそれだけ厚くな
り噛みにくくなってしまう問題がある。
【0007】一方、中央にドーム部の形成された歯がた
めでは、ドーム部として形成するためには、一定の硬度
が必要となる。また、ドーム部とボールが当接すること
によりガラガラ様の音を発生するためにも、ドーム部は
一定の硬度が必要となる。しかし、このような硬質樹脂
により歯がためを形成した場合、乳幼児が口に入れるド
ーム部周囲も同一材料により形成されるため、高硬度と
なり弾力性の低いものである。従って、おしゃぶりとし
ては使用することができるが、歯がためとしては硬すぎ
て不適当である。しかも、乳幼児が口に入れているとき
に万一破損した場合、硬いため歯ぐきを傷める等、安全
性に問題がある。
【0008】しかも、歯がためは、口中にいれるもので
あるため、適宜消毒が必要なものである。歯がための消
毒は、家庭において一般的且つ確実に消毒できる煮沸消
毒が望まれる。しかし、ドーム部を形成したものは、そ
の材質により耐熱性が低いため、煮沸消毒はできない。
このため、消毒する場合は、エタノール等薬品により周
囲を拭くことになるが、これは細部の消毒が不十分とな
り易い。しかも、エタノール等薬品が完全に乾燥してい
ない状態では、その薬品が乳幼児の口に入ることにな
り、衛生面・安全面で問題となるものである。
【0009】更に、ドーム部の形成された歯がためは、
ドーム部内に収納されるものが従来技術ではボールであ
るため、3か月位の乳児にとってはガラガラとして楽し
めるものであるが、幼児になると興味を持たなくなって
しまう。このため、使用期間が短いものとなってしま
う。
【0010】本発明は、上記の従来技術における課題を
解決するためになされたものであり、その目的は、乳幼
児の口に入る部分には歯がためとして十分な柔らかさと
弾力性を有し、またドーム部を設けることにより玩具と
しての要素も有する歯がためで、安全面及び衛生面で優
れた歯がためを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の歯がためでは、耐熱性のスチ
レン系エラストマーにより形成された歯がため部と、耐
熱性の硬質樹脂により形成されたドーム部と、前記ドー
ム部内部に内部で可動となる収納物とが設けられ、前記
ドーム部が2個のドーム状部材を溶着することにより形
成され、前記歯がため部が2個のドーム状部材により挟
持されていることを特徴とする。
【0012】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の耐熱性の硬質樹脂として、ポリカーボネートまた
はABS樹脂が使用されていることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載のド
ーム状部材のそれぞれの端部に、互いに係合可能な段部
が設けられていることを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
溶着として、超音波溶着されていることを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1記載の収
納物として図案化物が設けられ、図案化物の一縁部にド
ーム部の周面に沿って摺動自在となる摺動板が設けられ
ていることを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の摺
動板に重りが設けられていることを特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項5記載の摺
動板が図案化物の対向する2か所の縁部に設けられたこ
とを特徴とする。
【0018】
【作用】上記のような構成を有する本発明では、歯がた
め部及びドーム部が共に、耐熱性の樹脂により形成され
ているため、煮沸消毒が可能となり、衛生上優れたもの
となる。また、歯がため部が軟質なスチレン系エラスト
マーにより形成されているため、噛み具合が歯がためと
して適当なものとなる。
【0019】また、ドーム部内部に、内部で可動となる
収納物が設けられているため、収納物が硬質なドーム部
と当接したときに、玩具であるガラガラのように音が出
る。これと共に、収納物として図案化物が設けられるこ
とにより、視覚的・聴覚的に楽しい歯がためとなる。特
に、図案化物にドーム部の周面に沿って摺動自在となる
摺動板が設けられたことにより、起き上がりこぼしのよ
うになり、月齢の高い幼児でも楽しめる歯がためとな
る。
【0020】更に、超音波溶着することにより、接着剤
や溶剤等の薬剤を使用せずに接着することができ、安全
面・衛生面で優れたものである。
【0021】
【実施例】
(1)主な実施例 以下、本発明による歯がための一実施例を、図面に基づ
き説明する。なお、図1は、本実施例の花形の歯がため
を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、図2は図1
の各花びら部分の断面図、図3はドーム部の溶接部分
と、ドーム部と歯がため部との係合を示す要部側面断面
図である。
【0022】本実施例の歯がためは、中心にドーム部1
を有し、その周囲に花びら状の歯がため部2が設けられ
て、全体に花形に成形されている。
【0023】ドーム部1は、上面及び下面のドーム状部
材1aから構成され、それぞれが透明な硬質樹脂である
ポリカーボネートにより形成されている。そして、両ド
ーム状部材の周縁部分が係合されて中空なドーム部1が
形成されている。このようなドーム状部材1aは、図3
に示すように、それぞれの周縁部に第1脚部6が略L字
形に設けられている。更に、その内部近傍にも、第1脚
部6と平行に第2脚部7がリング状に設けられ、両脚部
間がリング状溝8として形成されている。この第2脚部
7の端面7aは階段状に形成され、上部側ドーム状部材
と下部側ドーム状部材とが互いに係合可能となってい
る。更に、第2脚部7の階段状端面7aの係合する一方
には、溶着用突起11がリング状に突出して形成されて
いる。
【0024】一方、歯がため部2は6枚の花びらが一体
に成形されている。この歯がため部2は、弾力性を有す
る樹脂としてスチレン系エラストマーであるスチレン−
エチレン・ブチレン−スチレン(S−EB−S)の分子
構造をもつ樹脂により形成されている。この歯がため部
2は、対向する花びらを一対とすると、3対の花びら2
a,2b,2cが設けられ、それぞれ異なった表面形状
となっている。すなわち、図3の(a)に示す花びら2
aには、花びら中央部に2本のレール状に突出したレー
ル状突部3が形成されている。この突部3は、対向する
花びらの2本と共に、平行に設けられている。また、図
3(b)に示す花びら2bは、花びらの周縁が突出した
突部4として形成されている。更に、図3(c)に示す
花びら2cは、花びらの外縁部近傍に、半球状に突出し
た半球状突部5が複数形成されている。
【0025】更に、このような歯がため部2の内周縁部
分は、前記ドーム部1の周縁部と係合するように形成さ
れている。すなわち、歯がため部2の内周縁部分には、
上面及び下面に前記ドーム部のリング状溝8と係合する
リング状係合突起9と、第1脚部6と係合するリング状
係合溝10が形成されている。
【0026】このように形成されたドーム部1と歯がた
め部2は、次のようにして、係合される。すなわち、上
下のドーム状部材1aの係合部分である第2脚部の端面
を互いに超音波溶着により接着する。これは、上下のド
ーム状部材1aの超音波溶着時には、前記溶着用突起1
1が溶融することにより、係合部分が接着することにな
る。これと同時に、ドーム部1のリング状溝8にリング
状係合突起9を係合させ、更に第1脚部6とリング状係
合溝10を係合させる。これにより、上下のドーム状部
材1aが接着することにより、ドーム部1が歯がため部
2を挟持することになる。
【0027】なお、ドーム部1及び歯がため部2に使用
される樹脂は、衛生上無害なことが確認されたものが使
用されている。
【0028】ところで、ドーム部1の内部には、ドーム
部1内部よりも小さい収納物が、可動に設けられいる。
この収納物は、ボールや花、星、雪、青果物、動物、魚
介類、乗物等、またはアニメーションの登場物等の乳幼
児にとって興味を持ち、喜ぶような可愛い形状に形成さ
れている。このような収納物は、1種類または2種類の
ものが1個または2個以上が設けられている。
【0029】このような収納物の一例として、図4に示
すような1個の主な収納物と、複数のボール等の小球状
物(図示せず)とを設けたものがある。主な収納物とし
ては、板状部13と、その縁部に設けられた湾曲した摺
動板14とから構成された図案化物12が、ドーム部1
内部に設けられている。板状部13は、歯がため部2と
同一方向に板状となるように設けられている。その表裏
の板状面には、動物等の絵13aが描かれている。そし
て、板状部13の絵の下部側の縁部に摺動板14が設け
られている。摺動板14は、ドーム部1内の第2脚部7
により構成されるリング状周縁を摺動自在となるように
構成されている。
【0030】(2)実施例の作用効果 以上の様に構成される本実施例の歯がための作用効果
は、以下のようになる。すなわち、本実施例の歯がため
は、内部に収納物の収納されたドーム部1周囲に、歯が
ため部2が配置され、ドーム部1と歯がため部2とが超
音波溶着により接着されて花形に形成される。このよう
な本実施例では、全体の形状及びドーム部1内部によ
り、乳幼児にとって玩具と同様に親しみを覚えるものと
なる。
【0031】ドーム部1については、硬質樹脂のポリカ
ーボネートが使用され、その内部に収納物が可動に設け
られていることから、次のような効果が得られることに
なる。すなわち、本実施例の歯がためは、ドーム部1が
透明であるため、ドーム部1内部の収納物を見ることが
でき、視覚的に乳幼児の興味を引くものである。特に収
納物の図案化物12には、乳幼児に好まれる絵13aが
描かれ、歯がためが振られた時には、ドーム部の内周縁
に沿って移動するため、玩具としての効果を得ることが
できる。更に、図案化物12に、ドーム部の第2脚部に
沿って摺動自在な摺動板14が設けられているため、歯
がためを垂直に立てた場合は、常に絵13aも立った状
態、すなわち天地が合った状態となる。これにより、起
き上がりこぼしの様になり、歯がためを使用する乳幼児
にとって、玩具と同様に飽きることのないものとなる。
更に、収納物として図案化物12の他に、ボール等の小
球状物が設けられているため、歯がためが振られると、
小球状物が硬質なドーム部1に当接し、音がすることに
なる。これは、玩具のガラガラと同様の効果を発揮し、
特に低月齢の乳児にとって楽しいものとなる。なお、こ
の小球状物は、歯がためを立てた時には摺動板14に乗
ることにより、図案化物が起き上がりこぼしとなるとき
の、重りとしても作用する。
【0032】そして、本実施例の歯がためは、ドーム部
1及び歯がため部2が共に耐熱性材料により成形されて
いるため、煮沸消毒を行うことができる。歯がためは乳
幼児が口に入れるものであるため消毒が不可欠であり、
従来技術のようにエタノール等の消毒用薬品による消毒
に比べ、煮沸消毒は薬品の残存が無く、また細部まで消
毒することができる。これにより、安全面・衛生面で優
れた歯がためとすることができる。
【0033】特に、ドーム部1が超音波溶着により接着
されているため、煮沸消毒時にドーム部1内部に水滴が
侵入することがない。更に、ドーム部の周縁部は階段状
に係合可能に形成され、各階段部分が溶着されるため、
水滴の侵入防止が3重に設けられていることになり、煮
沸消毒を頻繁に行っても、ドーム内部に水滴が侵入する
ことは起こらず、歯がためとして長期間安定した状態で
使用することができる。また、ドーム部1がドーム状部
材を接着により成形するときに、歯がため部を挟持する
ため、ドーム部1と歯がため部2とが確実に係合するこ
とになる。
【0034】このように、ドーム部1は超音波溶着によ
り接着され、ドーム部1と歯がため部2とは係合される
ため、接着剤や溶剤等の薬剤を使用せずに歯がためを成
形することができる。従って、歯がためとしての使用時
も、また煮沸消毒時にも接着剤等薬剤の溶出が起こらな
いため、安全性の高いものである。
【0035】また、本実施例では、歯がため部2がスチ
レン系エラストマーにより成形されているため、歯がた
めとして十分な柔らかさと弾力性を有している。更に、
スチレン系エラストマーは、射出または押しだし成形が
可能であるため、その表面にレール状・半球状突部や周
縁が突出した突部等、各種の形状を形成することができ
る。これにより、歯がためとして、変化に富んだ噛み具
合いとなり、乳幼児が飽きずに使用することができる。
特に、本実施例では、花びら部に3種類の形状が形成さ
れているため、噛む部分により噛み具合いが異なり、乳
幼児が長期間に渡って使用しても飽きることがない。
【0036】以上のように、本実施例の歯がためは、乳
幼児にとって噛み具合が最適となり、安全面・衛生面の
優れた歯がためが、歯がためを必要とする幅広い月齢の
乳幼児にとって、視覚的にも聴覚的にも玩具的に楽しむ
ことができるものとなる。これにより、飽きることなく
長期間使用することになり、歯がためとしての効果を十
分に得ることができる。
【0037】なお、本実施例の歯がためは、煮沸消毒の
他、エタノール等の消毒用薬品で消毒することも可能で
ある。これは、例えば、戸外で歯がためを路上に落とす
等により消毒が必要な場合には、エタノール等の消毒用
薬品を浸透させた柔らかい紙・布等により拭くことによ
っても、十分に消毒を行うことができる。ただし、エタ
ノール等の消毒用薬品を使用した場合、乳幼児が使用す
るのは完全に乾燥したことを確認した後とする。
【0038】(3)他の実施例 本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、具
体的な形状、またはドーム部1と歯がため部2との係合
方法は適宜変更可能である。例えば、実施例では花形の
歯がためとしたが、この形状以外にも、乳幼児の喜ぶ形
状とすることができる。例えば図5に示すように、さく
らんぼの形状とすることや、図6に示すリンゴの形状と
することもできる。更に、星、雪、青果物、動物、魚介
類、乗物等、またはアニメーションの登場物等の乳幼児
にとって興味を持ち、喜ぶような夢のある可愛い形状と
することが可能である。
【0039】更に、ドーム部1内部の収納物として、実
施例の図4に示すような図案化物12について、摺動板
14を対向側の板状部13の上部に設けること可能であ
る。これにより、板状部13の上部が振動することがな
くなる。なお、この場合には、板状部13の上部側に比
べ下部側が重くなるように、重り等を設ける。これによ
り、常に起き上がりこぼしの様になる。更に、摺動板を
リング状板に設け、この内部に円板や十文字状等の板状
部を設ける。また、ドーム部に対して可動となるボール
状物を設ける。このような収納物の板状部やボール状物
の表面に、乳幼児にとって興味の対象となる花、星、
雪、青果物、動物、魚介類、乗物、アニメーションの登
場物または虹等の夢のあるものを、1または2以上表面
に描くことも可能である。更に描くことに限定されず、
図案化されたシールを貼る等も可能である。
【0040】また、図案化物は、板状部に描くことに限
定されず、ぬいぐるみのようなものとすることも可能で
ある。更に、他の収納物として小リングを設け、図案化
物のの腕等の一部を上方や側方に突出させ、輪投げのよ
うに構成することも可能である。更に、収納物自体が鈴
のように音を発生するように構成することも可能であ
り、複数種類の音がすることになり、乳幼児にとっては
玩具と同様に楽しいものとなる。
【0041】以上のように、視覚・聴覚的に、乳幼児が
興味を持ち、喜ぶような収納物によって、歯がためとし
て飽きることなく使用することができ、その効果を十分
に得ることができる。
【0042】ところで、本発明の歯がためとして使用さ
れるスチレン系エラストマーは、スチレン−エチレン・
ブチレン−スチレン(S−EB−S)の分子構造に限定
されず、スチレン−ブタジエン−スチレン(S−B−
S)の分子構造のものを使用することも可能である。ま
た、オレフィン系の熱可塑性樹脂と混合したのものを使
用することも可能である。更に、衛生上無害な充填剤、
硬化剤を必要に応じて混入し、硬度を適宜変更すること
も可能である。これにより、例えば、上述の実施例の場
合、花びら部分1枚毎、または一対毎に硬度を変えるこ
ともでき、それだけ噛み具合に変化を持たせることがで
き、3か月の乳児から18か月の幼児まで幅広く使用す
ることができる。
【0043】更に、このようなスチレン系エラストマー
に、衛生上無害な着色顔料を必要に応じて混入すること
も可能である。着色顔料を混入することにより、その形
状やドーム内部の色彩に応じて適宜着色することができ
る。これにより、乳幼児にとって楽しい歯がためとする
ことができる。
【0044】一方、本発明の歯がためのドーム部は、硬
質樹脂としてポリカーボネートに限定されず、耐熱性を
有し、衛生上無害である透明な樹脂として、耐熱性のA
BS樹脂等を使用することができる。
【0045】また、実施例中のドーム部1を構成するド
ーム状部材について、各第2脚部の端面の溶着用突起1
1は、リング状に形成することに限定せず、複数箇所に
設けることもできる。すなわち、各第2脚部は係合可能
に階段状に形成されているので、複数箇所が超音波溶着
されるだけでも、水滴の侵入を十分に防止することがで
きる。更に、超音波溶着以外の溶着によっても、ドーム
部1を形成することは可能である。
【0046】更に、本発明では、ドーム中に温度により
色彩の変化する、または、一定温度(例えば100℃)
以上で、一定時間経つと色彩が変化する紙等の材料をい
れておくこともできる。これにより、煮沸消毒時の温度
または時間の目安とすることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、乳幼児の
口に入る部分には歯がためとして十分な柔らかさと弾力
性を有し、また煮沸可能であり、更にドームを設けるこ
とにより玩具として要素も有することにより、安全面及
び衛生面で優れ、乳幼児にとって楽むことのできる歯が
ためを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である花形の歯がためを示
し、(a)は平面図、(b)は側面図。
【図2】図1の3種の花びら部分の各断面図。
【図3】図1のドーム部の要部側面断面図。
【図4】ドーム部内部に設けられる収納物の一例を示す
斜視図。
【図5】他の実施例の一例であるさくらんぼの形状の歯
がためを示し、(a)は平面図、(b),(c)は側面
図、(d)は歯がため部の背面図、(e)は歯がため部
のA−A´断面図、(f)は同じくB−B´断面図、
(g)は同じくC−C´断面図、(h)はD−D´断面
図。
【図6】他の実施例の一例であるリンゴの形状の歯がた
めを示し、(a)は平面図、(b),(c)は側面図、
(d)は部分側面図、(e)は歯がため部の背面図、
(f)は歯がため部のA−A´断面図、(g)同じくB
−B´断面図。
【符号の説明】
1 … ドーム部 2 … 歯がため部 3,4,5 … 突部 6 … 第1脚部 7 … 第2脚部 8 … リング状溝 9 … リング状係合突起 10 … リング状係合溝 11 … 溶着用突起 12 … 図案化収納物 13 … 板状部 14 … 摺動板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性のスチレン系エラストマーにより
    形成された歯がため部と、耐熱性の硬質樹脂により形成
    されたドーム部と、前記ドーム部内部に内部で可動とな
    る収納物とが設けられ、前記ドーム部が2個のドーム状
    部材を溶着することにより形成され、前記歯がため部が
    2個のドーム状部材により挟持されていることを特徴と
    する歯がため。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性の硬質樹脂として、ポリカー
    ボネートまたはABS樹脂が使用されていることを特徴
    とする請求項1記載の歯がため。
  3. 【請求項3】 前記ドーム状部材のそれぞれの端部に、
    互いに係合可能な段部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の歯がため。
  4. 【請求項4】 前記溶着として、超音波溶着されている
    ことを特徴とする請求項1記載の歯がため。
  5. 【請求項5】 前記収納物として図案化物が設けられ、
    図案化物の一縁部にドーム部の周面に沿って摺動自在と
    なる摺動板が設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の歯がため。
  6. 【請求項6】 前記摺動板に重りが設けられていること
    を特徴とする請求項5記載の歯がため。
  7. 【請求項7】 前記摺動板が、図案化物の対向する2か
    所の縁部に設けられていることを特徴とする請求項5記
    載の歯がため。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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