JP2000308671A - 歯根膜トレーナー - Google Patents

歯根膜トレーナー

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JP2000308671A JP2000024786A JP2000024786A JP2000308671A JP 2000308671 A JP2000308671 A JP 2000308671A JP 2000024786 A JP2000024786 A JP 2000024786A JP 2000024786 A JP2000024786 A JP 2000024786A JP 2000308671 A JP2000308671 A JP 2000308671A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の食品を噛んだ場合と極めて近似した感
触を与えることにより、適切な噛む運動を可能にする歯
根膜トレーナーを提供すること。 【解決手段】 使用者がつかむための把持部11と、こ
の把持部から突出して設けられた噛むための部分23と
を有しており、前記噛むための部分は、少なくとも二方
向から挟まれるように力を加えられた場合に、力が加わ
る初期の動作に対しては、小さな反力を生じ、後期の動
作に対しては、初期よりも大きな反力を生じる構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乳歯が生える前
後の乳幼児が噛む動作を適切に学習するための歯根膜ト
レーナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】乳幼児に乳歯が生えはじめる前後の期間
において、人の食生活の基本となる噛む動作を学習する
めに、従来から、所謂、歯がためが使用されている。こ
のような歯がための一例として、図17に示すような構
成のものが知られている。
【0003】図において、この歯がためは、平板に形成
した座板1と、この座板1の一方にて、垂直に突出する
ように形成された噛むための部分2とを備えている。こ
の噛むための部分2は、紙面手前のソフトラバー部4
と、その背面側に一体に設けられたハードラバー部とを
備えており、表面に凸条6を有している。
【0004】このような歯がためにおいては、乳幼児が
噛むための部分2を口にくわえて噛むことによって、上
の歯茎と下の歯茎にソフトな噛み心地とハードな噛み心
地を各別に与えることができるようになっている。これ
により、乳幼児に対しては,その上の歯茎と下の歯茎に
異なる噛み心地を伝えることによって、適切な噛む練習
をすることができるようにしようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乳幼児にお
いては、生後すぐから続けてきた哺乳運動に対して、異
なる摂食動作である「物を食べる」運動の準備として、
乳歯が生えはじめる。図17のような従来の歯がため
は、このような時期に使用を開始して、噛む練習を行う
ために使われているが、最近、次のような理由から、従
来の歯がためでは、噛むための練習を適切に行うために
は、機能的に不十分であることがあきらかとなった。
【0006】図18は、歯とその周辺の構造を示す説明
図である。歯3は、内側より髄質(歯髄)3aと、その
外側の象牙質3bと、さらに外側のエナメル質3cとか
ら構成されており、その下側を歯槽5内に埋め込まれる
ようにして固定支持されている。上記歯槽5内には、骨
組織5aが存在し、さらに、この骨組織5aと歯3は、
歯根膜5bによりつながれている。
【0007】ここで、歯根膜5bは、次のような重要な
機能を果している。すなわち、歯根膜5bは、歯の根の
部分である歯根周囲をとりまいて、歯3と歯槽骨5aと
を結び付け、その空隙を満たす繊維性の結合組織であ
る。歯根膜5bは、太い繊維束で形成され、主繊維とそ
の間にある脈管神経隙を備えている。これによって、歯
根膜5bは、歯根を支持し、咬合時のショックを和らげ
たりするだけでなく、脈管神経隙には、血管や神経繊維
が通っており、歯根への栄養供給を行うとともに、歯根
膜5b内の感覚受容器は、歯の変位を伝えるとともに、
上下の顎神経に触覚や痛覚を伝えることができるように
なっている。この歯根膜5bからの感覚は、頭脳に伝え
られ、開口反射、歯根膜咬筋反射、咀嚼筋活動の調整に
関与している。
【0008】したがって、噛む運動においては、本来、
物を噛んだ時に、この歯根膜5bによる、いわば圧力セ
ンサ機能による感覚の学習と、これによる咬合運動のコ
ントロールを学ぶことをねらいとするものである。とこ
ろが、従来の歯がためでは、物を噛んだ時に、その動作
の際に一種類の圧力しか歯根膜5bに与えることができ
なかった。この点、図17のような歯がためにおいて
も、二種類の材質により形成したとしても、これをそれ
ぞれを噛んだ時の一動作においては、一種類の圧力しか
伝えることができない。
【0009】しかしながら、実際の食事の際に、食品を
噛んだ時には、一般に、その食品に咬合圧力をかけた初
期に受ける圧力(食品から歯を介して歯根膜5bが受け
る反力)と、食品が咬合により破壊された後に受ける圧
力は変化している。逆に食品が複雑な構造をしている場
合には、咬合の初期に受ける圧力、例えば、食品の表面
層を破壊した時の圧力よりも、その後で内側の層を咬合
した時の圧力は大きくなる。
【0010】そして、乳幼児が離乳期を経過して普通食
を取るようになる摂食変化の過程では、トレーニングと
して、歯根膜を通じて、上述のような複雑な圧力変化を
学び、これにより、歯で噛んだ時に、それがどのような
食品であるかといった微妙な感覚まで習得する必要があ
る。これに対して、従来の歯がためでは、一咬合動作の
間は一種類の圧力(反力)しか伝えることができず、乳
幼児の歯(歯根膜)に食品を噛んだ時のような圧力変化
を与えることができないことから、適切な噛む運動の学
習ができないという問題があった。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、実際の食品を噛んだ場合と極めて近
似した感触を与えることにより、適切な噛む運動を可能
にする歯根膜トレーナーを提供すること目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、使用者がつかむための把持部と、この把
持部から突出して設けられた噛むための部分とを有して
おり、前記噛むための部分は、少なくとも二方向から挟
まれるように力を加えられた場合に、力が加わる初期の
動作に対しては、小さな反力を生じ、後期の動作に対し
ては、初期よりも大きな反力を生じる構成とした、歯根
膜トレーナーにより、達成される。
【0013】請求項1の構成によれば、使用者である乳
幼児が、前記噛むための部分を上の歯と下の歯で挟むよ
うに噛むと、この咬合動作をおこなった時には、小さな
反力を受け、ひき続き咬合動作を継続すると反力が大き
くなる。このため、1回の咬合動作の間に、噛む部分か
ら受ける反力が変化し、1回の咬合動作において、使用
者の歯根膜にこのような圧力変化を伝えることできる。
このため、使用者は、1回の咬合動作において、歯根膜
を通じて異なる反力を学習することができる。したがっ
て、本発明の前記噛むための部分は、1回の咬合動作に
おいて異なる反力を伝えることができる変化反力の付与
手段である。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、使用者がつかむための前記把持部と、この把持部か
ら突出して設けられた前記噛むための部分とを有してお
り、前記噛むための部分が、軟質の材料により、内側に
クリアランスを有するように形成されていることを特徴
とする。
【0015】請求項2の構成によれば、噛むための部分
が、軟質の材料で形成されていて咬合に適している。そ
して、咬合動作の開始により、噛むための部分は、前記
クリアランス分だけ、咬合方向つまり内側へ変位するの
で、この変位中は、使用者側への反力は小さい。そし
て、変位を終了すると、当該材料の塑性変形が許される
範囲において、反力を返すので、より大きな反力とな
る。
【0016】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、前記噛むための部分が複数形成されてお
り、複数の噛むための部分のうち第1の噛むための部分
が軟質の材料で中実の構造に形成され、第2の噛むため
の部分が第1の噛むための部分と同じ材料により、内側
にクリアランスを有するように形成されていることを特
徴とする。
【0017】請求項3の構成によれば、第2の噛むため
の部分による請求項1また2の作用に加えて、反力の変
化しない第1の噛むための部分を噛むことによって、一
定の反力を感じる学習をすることもできる。つまり、請
求項3の発明においては、第1の噛むための部分は、1
回の咬合動作中においてその反力は同じであり、第2の
噛むための部分が前記変化反力の付与手段として構成さ
れている。
【0018】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、前記第1の噛むための部分及び/または第2の噛む
ための部分の表面が凹凸となるように形成されているこ
とを特徴とする。
【0019】請求項4の構成によれば、第1及び第2の
噛むための部分を噛んだ時に、その歯の当たる箇所は、
凹凸のある部分であったり、凹凸のない部分であったり
することにより、請求項3の作用に加えて、咬合動作を
行うたびに、歯のあたる対象の形状変化に基づく、反力
の変化を学習できる。
【0020】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、前記第1の噛むための部分及び第2の噛むための部
分の表面の凹凸が互いに異なるパターンとされているこ
とを特徴とする。
【0021】請求項5の構成によれば、凹凸の形状等が
変化すると、請求項4の作用に加えてさらに、咬合動作
を行うたびに、歯のあたる対象の形状変化に基づく、反
力の変化を学習できる。
【0022】請求項6の発明は、請求項3ないし5のい
ずれかの構成において、前記第1の噛むための部分は、
前記把持部の一端に形成され、前記第2の噛むための部
分は、前記把持部の他端に形成されていることを特徴と
する。
【0023】請求項6の構成によれば、複数の噛むため
の部分を区別しやすい異なる位置に設けることにより、
効果的に噛む運動の学習を進めることができる。
【0024】請求項7の発明は、請求項3ないし6のい
ずれかの構成において、前記第1の噛むための部分と前
記第2の噛むための部分とは、硬度の異なる材料により
形成されていることを特徴とする。
【0025】請求項7の構成によれば、噛むための部分
ごとに、噛んだときの感触が異なるので、咬合の位置に
よって、歯のあたる対象の硬度変化に基づく、反力の変
化を学習できる。
【0026】請求項8の発明は、請求項3ないし7のい
ずれかの構成において、前記第1の噛むための部分及び
/または前記第2の噛むための部分が、硬度の異なる複
数の材料により形成されていることを特徴とする。
【0027】請求項8の構成によれば、噛むための部分
の位置に応じて、噛んだときの感触が異なるので、咬合
の位置によって、歯のあたる対象の硬度変化に基づく、
反力の変化を学習できる。
【0028】請求項9の発明は、請求項3ないし8のい
ずれかの構成において、前記第1及び第2の噛むための
部分の各先端部は、使用者の口の口角幅より小さく、か
つ哺乳窩の幅よりも大きくなるようにされており、第1
及び第2の噛むための部分の終端部には使用者の口の口
角幅より大きく形成された規制部が設けられていて、前
記各先端部から前記規制部までの距離が使用者の唇の先
端から哺乳窩の前端までの距離よりも小さく設定されて
いることを特徴とする。
【0029】請求項9の構成によれば、噛むための部分
は、乳幼児が口に入れたときに、噛む動作の学習に最適
な位置にとどまることになる。
【0030】請求項10の発明は、請求項1ないし9の
いずれかの構成において、前記噛むための部分が、一回
の咬合動作中において、変化しない反力を付与する手段
としての前記第1の噛むための部分と、変化反力を付与
する手段としての前記第2の噛むための部分とを有して
おり、この第1及び第2の噛むための部分の少なくとも
一方が、複数の形態でなる複数個の噛むための部分を構
成することを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか
に記載の歯根膜トレーナー。
【0031】請求項10の構成によれば、一回の咬合動
作中において、変化しない反力を付与する手段としての
前記第1の噛むための部分と、変化反力を付与する手段
としての前記第2の噛むための部分とを有している。そ
して、これら第1及び第2の噛むための部分の少なくと
も一方が、複数の形態でなる複数個の噛むための部分を
構成しているので、一つの歯根膜トレーナーによって、
複数種類の変化しない反力もしくは、複数種類の変化反
力を体験させることができる。さらに、請求項11の発
明は、前記変化反力を付与するための第1の噛むための
部分が、内側に形成されたクリアランスが段階的につぶ
れることにより、複数の変化反力を付与することを特徴
とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下
に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0033】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態による歯根膜トレーナ
ーを示す概略正面図であり、図2は、図1の歯根膜トレ
ーナーを示す概略側面図である。図において、歯根膜ト
レーナー10は、把持部である本体11と、この本体1
1の一端部に形成した第1の噛むための部分12と、第
2の噛むための部分13とを有している。
【0034】本体11は、軟質のラバー材料等にて形成
されており、乳幼児の口に入れても害がなく、感触の柔
らかな素材が適していて、例えばエラストマーやシリコ
ン等で形成されている。この本体11は、例えば図示さ
れているようにリング状に形成されて、内側の穴に手指
を入れて持ちやすい形状となっている。
【0035】本体11は、本実施形態の場合、上半分1
1bと下半分11cの2部材でなり、これらの部材は透
明,もしくは半透明に形成され、それぞれの一端に第1
の噛むための部分12と第2の噛むための部分が一体に
設けられている。本体11の一部は、図1に示すよう
に、上半分と下半分のそれぞれの一部が中空部11aを
備えており、この中空部11a内には、2つの同形の接
続部材14,14が挿入されることにより、上半分と下
半分とが接続されている。尚、上半分11bと下半分1
1cとは硬度が異なる材料で形成してもよい。
【0036】この接続部材14は、ある程度剛性を備え
た比較的硬い材質でなっており、歯根膜トレーナー10
全体を補強,支持する役割を果たす。各接続部材14,
15の中間部14a,15aは、拡径されて外部に露出
するようになっており、支持構造を強固とするととも
に、デザイン的にも美しい外観を構成するようになって
いる。
【0037】第1の噛むための部分12は、1回の咬合
動作中においてその反力が同じとなるように構成されて
いる。この第1の噛むための部分12は、本体11の上
半分11bの図において上端から上方に突出して設けら
れており、本体11と同一の材質で形成されている。第
1の噛むための部分12は、その上面図である図3に示
すように、左右に張り出した薄板部12a,12bを有
しており、乳幼児が噛んだときに、他の箇所と異なる厚
さを学びとることができるようになっている。この第1
の噛むための部分12は、全体が中実の構造であり、そ
の材質の弾性に基づいてある程度の変形は許容するよう
になっているが、第1の噛むための部分12を乳幼児が
噛んだとき、1回の咬合動作中においては、これから生
じる反力が変化することはない。
【0038】第2の噛むための部分13は、後で詳しく
説明するように変化反力の付与手段であり、本体11の
上半分11cの図において下端から下方に突出して設け
られていて、本体11と同一の材質で形成されている。
図1に示すように、第2の噛むための部分13は、横に
長い楕円形状を呈している。この第2の噛むための部分
13は、図2によく表れているように、先端側が二股に
別れて、第1の部分13aと第2の部分13bとなって
おり、第1の部分13aと第2の部分13bとの間に
は、下端が開放したクリアランス(空隙)部C1が形成
されている。ここで、クリアランス部は、種々の形態と
することができ、図示したような隙間の他、空洞や一定
の間隔等により形成することができる。
【0039】さらに、第1の部分13aと第2の部分1
3bの各表面には、一体に設けた小さな突起でなる凹凸
13cが多数形成されている。この場合、図示されてい
るのは、同じ大きさの突起に基づく凹凸であるが、突起
の大きさの大きさを異ならせることで、凹凸をさらに変
化させるようにしてもよい。また、突起ではなく小さな
凹部(へこみ)や山や谷状の構造にて凹凸を形成しても
よい。そして、第1の噛むための部分12に凹凸を設け
ず、第2の噛むための部分13に凹凸を設けると、各部
を噛んだ時に、それぞれツルツル感とゴツゴツ感を感じ
ることができて、使用感にバリエーションを持たせるこ
とができて好ましい。なお、第1の噛むための部分12
の表面にも、同様のもしくは異なる凹凸を形成してもよ
い。さらに、第1の噛むための部分12と第2の噛むた
めの部分の厚みを変えるようにして、異なる使用感を与
えるようにしてもよい。
【0040】本実施形態は以上のように構成されてお
り、以下のような作用を発揮する。使用者である乳幼児
は、把持部である本体11を手にもって、第1の噛むた
めの部分12と、第2の噛むための部分13とを択一的
に口腔内に挿入し、噛むことで、摂食運動の前提となる
噛む運動を学習することができる。
【0041】この場合、第1の噛むための部分12を口
腔内に入れたときには、これを噛むことで、歯茎及び歯
根膜(図18参照)に伝えられる圧力(反力)は、一回
の咬合動作中は変化しない。これに対して、第2の噛む
ための部分13を口腔内に入れたときには、次のような
作用がある。
【0042】すなわち、図4の説明図に示されているよ
うに、乳幼児が第2の噛むための部分13を口腔内で噛
むと、乳幼児の上の歯T1が第2の噛むための部分13
の第1の部分13aの表面に当たり、乳幼児の下の歯T
2が第2の噛むための部分13の第2の部分13bの表
面に当たる。咬合動作の初期においては、図4(a)に
示すように、最初、第1の部分13aと第2の部分13
bの位置は変化していないので、クリアランス部C1に
変化はない。
【0043】そして、この状態から咬合動作が進行する
と、第1の部分13aと第2の部分13bは、それぞれ
柔軟な材料でなっていることから、容易に撓んで、上の
歯T1と下の歯T2に挟まれて、クリアランス部C1の
あるほうへ逃げるように変位する。この変位の間は、図
4(a)の矢印で示すように、乳幼児の歯T1と下の歯
T2及びこれらの歯根膜にかかる力(反力)は小さい。
次いで、図4(b)に示すように、第1の部分13aと
第2の部分13bが互いに近づくように変位して、クリ
アランス部C1いっぱいまで、すなわちクリアランス部
C1がなくなるまで変位する。そうすると、第1の部分
13aと第2の部分13bはこれ以上同じ方向に変位す
ることができず、互いにその内面が当接する。この状態
から、継続して咬合動作が行われると、こんどは、第1
の部分13aと第2の部分13bを変位させる力と対応
する力ではなく、各第1の部分13aと第2の部分13
bの材料自体を押しつぶす力と対応する力が矢印に示す
ように大きな力として、乳幼児の歯T1と下の歯T2及
びこれらの歯根膜にかかることになる。
【0044】このように、本実施形態の歯根膜トレーナ
ー10によれば、乳幼児が第1と第2の各噛むための部
分12,13を噛むことで、異なる感触を得ることがで
きる。しかも、第2の噛むための部分13を噛んだとき
には、一回の咬合動作中において、使用者の歯根膜に異
なる反力を与えることができ、その感圧機能を効果的に
訓練することができる。すなわち、噛むことにより、食
品が破壊されて、その形状が変化した場合に対応する各
圧力変化を学ぶことができ、しかも、圧力に応じた対象
の形状や性質等を感覚的に知る手掛かりを得ることがで
きる。これにより、実際の摂食行動における噛む動作と
近い感覚を体験することができ、効果的な学習が可能と
なる。
【0045】また、複数の噛む部分を備えることによる
さらに異なる感触や、各噛む部分に一様な凹凸もしくは
種類の異なる凹凸を形成することで、さらに一層複雑な
感触を体験することができる。
【0046】第2の実施形態 図5ないし図8は、本発明の第2の実施形態を示してい
る。これらの図において、第1の実施形態と同じ符号を
付した箇所は共通の構造であるから重複する説明は省略
し、以下、相違点を中心に説明する。
【0047】図5に示すように歯根膜トレーナー20
は、第1の実施形態と異なり、下に第1の噛むための部
分22が位置し、上に第2の噛むための部分23が位置
して示されているが、上下の方向に特別の意味はない。
第1の噛むための部分22は、その上面(端面)図であ
る図7及び側断面図である図8に示されているように、
中実の構造であり断面が長円となるような棒状に形成さ
れている。そして、第1の噛むための部分22の外径が
大小と連続的に変化するようにして、その表面に山と谷
による凹凸22aが形成されている。
【0048】第2の噛むための部分23は、変化反力の
付与手段であり、上面図である図6や全体の側断面図で
ある図8に示されているように、中空の筒体でなり、先
端側が開放されていて、内側にクリアランス部C1を有
している。これにより、第2の噛むための部分23は、
図4で説明した機能を含めて、第1の実施形態の場合と
同様に機能する。第2の実施形態に係る歯根膜トレーナ
ー20は以上のように構成されており、第1の実施形態
と全く同様の作用効果を発揮する。
【0049】図10は、本発明の歯根膜トレーナーにお
ける第2の噛むための部分の異なる構成例を示してい
る。すなわち、本発明の歯根膜トレーナーでは、噛むた
めの部分を有していて、この噛むための部分は、少なく
とも二方向から挟まれるように力を加えられた場合に、
力が加わる初期の動作に対しては、小さな反力を生じ、
後期の動作に対しては、初期よりも大きな反力を生じる
構成とするものである。このような構造としては、種々
の構成例が考えられ、例えば図示するような構成とする
ことが考えられる。
【0050】図10(a)に示す噛むための部分33
は、変化反力の付与手段であり、柔軟な材料でなる二枚
の板状の部材33a,33bが平行に配置されており、
これらの間には、隙間でなるクリアランス部C2が形成
されている。このような構成によっても、第1及び第2
の実施形態と同じ作用効果を発揮することができる。
【0051】図10(b)に示す噛むための部分43
は、ひとつの部材43aでなっており、この部材43a
は、柔軟な材料により一枚の波板状に形成されている。
この場合、第1及び第2の実施形態における噛むための
部分に形成したクリアランス部は、この形態の場合に
は、波板状の部材の各谷部C3に相当する。
【0052】つまり、図10(b)に示す噛むための部
分43は、例えば第1の実施形態の図4にて説明したよ
うに、上下から歯が当てられた場合に、波板状の部分4
3aの山と谷がつぶれて平坦になるように変位もしくは
変形し、平坦になるまでの間は、使用者の歯を介して歯
根膜に作用する反力は小さい。そして、咬合動作を継続
すると、平坦な状態からさらに噛むと、反力は大きくな
る。したがって、このような構成によっても、第1及び
第2の実施形態と同じ作用効果を発揮することができ
る。
【0053】図9は、本発明の上記各実施形態における
噛むための部分の大きさと、乳幼児の口腔内の構造との
関係を示す説明図である。図において、実線は、口腔内
の上顎を下から見た状態を示しており、歯槽51の周囲
には、頬肉52がとりまいている。口腔の先端側には口
唇53が位置しており、上顎の奥側の中央付近には、哺
乳窩54が位置している。この哺乳窩54は、成長過程
で授乳期のみに存在し、乳首が入り込むような凹部にな
っている。この哺乳窩54に乳首が入り込むことによ
り、反射行動としての哺乳運動が行われると考えられて
いる。
【0054】図9において、点線で示した歯根膜トレー
ナー20は、口腔内において、図示するような位置をと
るようになっている。この場合、第1の噛むための部分
22と本体11の境界である23の箇所は、口角よりも
幅が大きく、ここで歯根膜トレーナー20がそれ以上口
腔内に侵入することが阻止される規制部となっている。
【0055】歯根膜トレーナ20の第1の噛むための部
分22の奥行きDは、図示するように口腔内において、
哺乳窩54の中央位置Dよりも奥に位置しない範囲に設
定されている。また、第1の噛むための部分22の最大
幅Wは、哺乳窩54の最大幅B−Bよりも大きく設定さ
れている。これにより、歯根膜トレーナー20において
は、その噛むための部分が口腔内にはいったときに、哺
乳窩54に入り込んで反射としての哺乳運動を促すこと
がないようになっており、噛む運動を、適切に促すこと
ができるようになっている。したがって、このような噛
むための部分の大きさ設定は、第1及び第2の実施形態
また、後述する第3の実施形態の全ての噛むための部分
に適用される。
【0056】尚、図9において、月齢8か月の乳幼児の
平均のサイズは、Z−A(上唇先端−上顎切歯乳頭の歯
槽頂点)間が約7mm、Z−D(上唇先端−哺乳窩最深
点)間が約28.1mm、Z−F(上唇先端−上顎結節
部に相当する歯槽の最後縁部(哺乳窩の前端部)とA−
Dの延長線の交点)間が約45.0mm、B−B(哺乳
窩の幅)約20.8mm程度である。
【0057】第3の実施形態 図11ないし図16は、本発明の第3の実施形態を説明
するための図である。これらの図において、第1の実施
形態と同じ符号を付した箇所は共通の構造であるから重
複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0058】図11において、歯根膜トレーナー50
は、リング状の把持部である本体51を有している。こ
の本体51は、第1の実施形態の本体11と同じ形状及
び材料で形成されている。この本体51には、第1の噛
むための部分22と、第2の噛むための部分13と、第
3の噛むための部分23とが設けられている。
【0059】つまり、リング状の把持部である本体51
に対して、等角度間隔にて、3つの噛むための部分2
2,13,23が放射状に各先端を外方に向けて配置さ
れ、それぞれ本体51より外側に突出するように設けら
れている。ここで、第2の噛むための部分13と、第3
の噛むための部分23とが変化反力の付与手段として構
成されており、第1の噛むための部分22は、1回の咬
合動作中においてその反力が同じとなるように構成され
ている。
【0060】具体的には、第1の噛むための部分22
は、図11のA−A線断面図である図13の右側及び、
図11の矢印D方向からの部分拡大図である図14に示
されているように、上述した図5における歯根膜トレー
ナー20の第1の噛むための部分22と同じ構成であ
る。また、第2の噛むための部分13は、図11の矢印
B方向からの部分拡大図である図12に示されているよ
うに、図1の歯根膜トレーナー10の第2の噛むための
部分13と同じ構成である。そして、第3の噛むための
部分23は、図11の矢印C方向からの部分拡大図であ
る図15に示されているように、図5の歯根膜トレーナ
ー20の第2の噛むための部分23と同じ構成である。
【0061】また、この実施形態においては、本体51
は、3つの噛むための部分22,23,23を備えるこ
とから、3つに分割されていて、各分割部の端部に臨ん
で一部を中空に形成し、各中空部にそれぞれ接続部材1
4,15,16が挿入されて接続固定されている。
【0062】各接続部材14,15,16は、第1及び
第2の実施形態と同様に、ある程度剛性を備えた比較的
硬い材質でなっており、歯根膜トレーナー50の本体5
1全体を補強,支持する役割を果たす。各接続部材1
4,15,16の中間部14a,15a,16aは、拡
径されて外部に露出するようになっており、支持構造を
強固とするとともに、デザイン的にも美しい外観を構成
するようになっている。
【0063】さらに、第2の噛むための部分13と第3
の噛むための部分23とはその表面に突起もしくは凹凸
13a,23aを備えており、これらの突起もしくは凹
凸は、第1及び第2の実施形態と同様の構成と機能を発
揮する。特に、噛むための部分23は、図15に示され
ているように、中央部の互いに対向して接近した部分2
3e,23eを有しており、これにより、後述のような
作用効果を発揮する。
【0064】本発明の第3の実施形態は以上のように構
成されており、以下のような作用を発揮する。使用者で
ある乳幼児は、把持部である本体51を手にもって、第
1の噛むための部分22と、第2の噛むための部分13
と、第3の噛むための部分23とを択一的に口腔内に挿
入し、噛むことで、摂食運動の前提となる噛む運動を学
習することができる。
【0065】この場合、第1の噛むための部分22を口
腔内に入れたときには、これを噛むことで、歯茎及び歯
根膜(図18参照)に伝えられる圧力(反力)は、一回
の咬合動作中は変化しない。これに対して、第2の噛む
ための部分13または第3の噛むための部分23を口腔
内に入れたときには、次のような作用がある。
【0066】ここで、第2の噛むための部分13の作用
は、図4にて詳しく説明したのと同じであるから、第3
の噛むための部分23による作用を図16を参照して説
明する。尚、図16では、第3の噛むための部分23の
表面の突起もしくは凹凸については、図示を省略してい
る。すなわち、図16の説明図に示されているように、
乳幼児が第3の噛むための部分23を口腔内で噛むと、
乳幼児の上の歯T1が第3の噛むための部分23の図に
おいて上面23bに当たり、乳幼児の下の歯T2が第3
の噛むための部分23の下面23cに当たる。咬合動作
の初期においては、図16(a)に示すように、最初、
第3の噛むための部分の上面23bと下面23cの位置
は変化していないので、クリアランス部C2に変化はな
い。
【0067】そして、この状態から咬合動作が進行する
と、第3の噛むための部分23は、柔軟な材料でなって
いることから、容易に撓んで、上面23bと下面23c
は、上の歯T1と下の歯T2に挟まれて、クリアランス
部C2が縮小する方向へ変位する。この変位の間は、図
16(a)の矢印で示すように、乳幼児の歯T1と下の
歯T2及びこれらの歯根膜にかかる力(反力)は小さ
い。次いで、図16(b)に示すように、上面23bと
下面23cが互いに近づくように変位して、つまり、第
3の噛むための部分23がつぶれるように変位すると、
対向して近接した部分23e,23eが互いに当接する
位置まで来る。この状態においては、クリアランスC2
は、図示されているように、中心の当接している部分2
3eと両側の各側面部分23d,23dとの間に分割さ
れたクリアランス部となっている。これにより、さらに
咬合動作が進行して、歯T1と下の歯T2がさらに接近
する方向に移動すると、対向して近接した部分23e,
23eが当接することで、この力に対抗しようとするの
で、乳幼児の歯T1と下の歯T2及びこれらの歯根膜に
かかる力(反力)は矢印に示すように、図16(a)の
場合よりも大きくなる。そして、この状態からさらに、
咬合動作が進行すると、図16(c)に示すように、第
3の噛むための部分23のクリアランス部C2はさらに
潰れて上下の大きさが非常に小さくなり、もしくは殆ど
無くなるまで変位する。そうすると、上面23bと下面
23cはこれ以上同じ方向に変位することができず、場
合によっては、互いにその内面が当接する。この状態か
ら、継続して咬合動作が行われると、こんどは、上面2
3bと下面23cの水平位置を変化させる力と対応する
力ではなく、各上面23bと下面23cの材料自体を押
しつぶす力と対応する力が矢印に示すように図16
(b)の場合よりもさらに大きな力として、乳幼児の歯
T1と下の歯T2及びこれらの歯根膜にかかることにな
る。
【0068】このように、本実施形態の歯根膜トレーナ
ー50では、第3の噛むための部分23は、第1の実施
形態における第2の噛むための部分13と同様に機能し
て、第1の噛むための部分22を噛む場合と比べると異
なる感触を得ることができる。特に、第3の噛むための
部分23は、上述のように、クリアランス部C2が段階
的に潰れる構成とされているために、2段階ではなく、
3段階に変化する反力を付与することができる。尚、噛
むための部分としての構成においては、3段階に限ら
ず、クリアランス部がさらに他段階に潰れる構成とされ
て、多数の段階に変化する反力を付与するようにしても
よい。したがって、本実施形態においても、第2の噛む
ための部分13及び第3の噛むための部分23を噛んだ
ときには、一回の咬合動作中において、使用者の歯根膜
に異なる反力を与えることができ、その感圧機能を効果
的に訓練することができる。すなわち、噛むことによ
り、食品が破壊されて、その形状が変化した場合に対応
する各圧力変化を学ぶことができ、しかも、圧力に応じ
た対象の形状や性質等を感覚的に知る手掛かりを得るこ
とができる。これにより、実際の摂食行動における噛む
動作と近い感覚を体験することができ、効果的な学習が
可能となる。
【0069】さらに、第3の実施形態の歯根膜トレーナ
ー50では、2種類の変化反力付与手段である第2及び
第3の噛むための部分13,23を備えていることか
ら、実際の摂食行動における噛む動作を学習する上で、
複数種類の変化反力を体験することができる。すなわ
ち、第2及び第3の噛むための部分13,23におい
て、それぞれ異なる変化反力を設定することで、複数種
類の変化反力を感じることができ、より適切な学習を行
えるとともに、噛むための部分が異なる形態で3つ形成
されていることから、乳幼児がより飽きることなく、長
期間継続して使用することができる。
【0070】本発明は、上述の実施形態に限定されな
い。例えば噛むための部分は、第1及び第2の2つに限
らず、多数形成してもよい。また、把持部もしくは本体
はリング状のみならず、あらゆる握りやすい形態が採用
される。また、本発明は、上述の各実施形態の各部分的
構成を適宜組み合わせて構成することができる。
【0071】尚、第2の実施形態の歯根膜トレーナー2
0における第2の噛むための部分23も図16で説明し
たのと全く同じ作用効果を発揮することは勿論である。
そして、上述の各実施形態における噛むための部分の数
や形態に限らず、さらに多数の噛むための部分を備える
ことによるさらに異なる感触や、各噛む部分に一様な凹
凸もしくは種類の異なる凹凸を形成することで、さらに
一層複雑な感触を体験することができる。第3の実施形
態では、変化しない反力を付与する手段としての一種類
の噛むための部分と、変化反力を付与するための手段と
しての二種類の噛むための部分とを備えているが、これ
に限らず、変化しない反力を付与する手段としての複数
種類の噛むための部分と、変化反力を付与するための手
段としての一種類の噛むための部分とを備えていてもよ
いし、変化しない反力を付与する手段と、変化反力を付
与するための手段にそれぞれ対応した、各複数種類の噛
むための部分を備えるようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、実
際の食品を噛んだ場合と極めて近似した感触を与えるこ
とにより、適切な噛む運動を可能にする歯根膜トレーナ
ーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歯根膜トレーナーの第1の実施形
態を示す概略正面図である。
【図2】図1の歯根膜トレーナーの概略側面図である。
【図3】図1の歯根膜トレーナーの第1の噛むための部
分の概略上面図である。
【図4】図1の歯根膜トレーナーの噛むための部分の作
用を説明する説明図である。
【図5】本発明による歯根膜トレーナーの第2の実施形
態を示す概略正面図である。
【図6】図5の歯根膜トレーナーの第2の噛むための部
分の概略上面図である。
【図7】図5の歯根膜トレーナーの第1の噛むための部
分の概略上面図である。
【図8】図5の歯根膜トレーナーの概略側面図である。
【図9】図5の歯根膜トレーナーの噛むための部分の大
きさを説明する図である。
【図10】本発明の歯根膜トレーーナーの噛むための部
分の別の構成例を示す図である。
【図11】本発明による歯根膜トレーナーの第3の実施
形態を示す概略正面図である。
【図12】図11の歯根膜トレーナーの第2の噛むため
の部分の概略上面図である。
【図13】図11の歯根膜トレーナーのA−A線断面図
である。
【図14】図11の歯根膜トレーナーの第1の噛むため
の部分の概略上面図である。
【図15】図11の歯根膜トレーナーの第3の噛むため
の部分の概略上面図である。
【図16】図11の歯根膜トレーナーの第3の噛むため
の部分の作用を説明する説明図である。
【図17】従来の歯がための一例を示す概略正面図であ
る。
【図18】口腔内の歯の周辺部の構成を示す概略説明図
である。
【符号の説明】
10,20・・・歯根膜トレーナー、11・・・本体
(把持部)12,22・・・第1の噛むための部分、1
3,23・・・第2の噛むための部分、14,15・・
・支持部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川野 裕介 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内 (72)発明者 仲田 洋一 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者がつかむための把持部と、 この把持部から突出して設けられた噛むための部分とを
    有しており、 前記噛むための部分は、少なくとも二方向から挟まれる
    ように力を加えられた場合に、力が加わる初期の動作に
    対しては、小さな反力を生じ、後期の動作に対しては、
    初期よりも大きな反力を生じる構成としたことを特徴と
    する、歯根膜トレーナー。
  2. 【請求項2】 使用者がつかむための前記把持部と、 この把持部から突出して設けられた前記噛むための部分
    とを有しており、 前記噛むための部分が、軟質の材料により、内側にクリ
    アランスを有するように形成されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の歯根膜トレーナー。
  3. 【請求項3】 前記噛むための部分が複数形成されてお
    り、 複数の噛むための部分のうち第1の噛むための部分が軟
    質の材料で中実の構造に形成され、 第2の噛むための部分が第1の噛むための部分と同じ材
    料により、内側にクリアランスを有するように形成され
    ていることを特徴とする、請求項1または2のいずれか
    に記載の歯根膜トレーナー。
  4. 【請求項4】 前記第1の噛むための部分及び/または
    第2の噛むための部分の表面が凹凸となるように形成さ
    れていることを特徴とする、請求項3に記載の歯根膜ト
    レーナー。
  5. 【請求項5】 前記第1の噛むための部分及び第2の噛
    むための部分の表面の凹凸が互いに異なるパターンとさ
    れていることを特徴とする、請求項4に記載の歯根膜ト
    レーナー。
  6. 【請求項6】 前記第1の噛むための部分は、前記把持
    部の一端に形成され、前記第2の噛むための部分は、前
    記把持部の他端に形成されていることを特徴とする、請
    求項3ないし5のいずれかに記載の歯根膜トレーナー。
  7. 【請求項7】 前記第1の噛むための部分と前記第2の
    噛むための部分とは、硬度の異なる材料により形成され
    ていることを特徴とする、請求項3ないし6のいずれか
    に記載の歯根膜トレーナー。
  8. 【請求項8】 前記第1の噛むための部分及び/または
    前記第2の噛むための部分が、硬度の異なる複数の材料
    により形成されていることを特徴とする、請求項3ない
    し7のいずれかに記載の歯根膜トレーナー。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の噛むための部分の各
    先端部は、使用者の口の口角幅より小さく、かつ哺乳窩
    の幅よりも大きくなるようにされており、 第1及び第2の噛むための部分の終端部には使用者の口
    の口角幅より大きく形成された規制部が設けられてい
    て、 前記各先端部から前記規制部までの距離が使用者の唇の
    先端から哺乳窩の前端までの距離よりも小さく設定され
    ていることを特徴とする請求項3ないし8のいずれかに
    記載の歯根膜トレーナー。
  10. 【請求項10】 前記噛むための部分が一回の咬合動作
    中において、変化しない反力を付与する手段としての前
    記第1の噛むための部分と、変化反力を付与する手段と
    しての前記第2の噛むための部分とを有しており、 この第1及び第2の噛むための部分の少なくとも一方
    が、複数の形態でなる複数個の噛むための部分を構成す
    ることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記
    載の歯根膜トレーナー。
  11. 【請求項11】 前記変化反力を付与するための第1の
    噛むための部分は、内側に形成されたクリアランスが段
    階的につぶれることにより、複数の変化反力を付与する
    ことを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記
    載の歯根膜トレーナー。
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