JP5259869B1 - 炭酸泉の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 湯又は水と炭酸ガスの流路を形成した管体1と、前記流路に湯又は水に炭酸ガスを溶解させるための撹拌手段2を備え、前記管体1の後部に湯又は水の供給部62と炭酸ガスの供給手段3を連結し、先端には湯又は水の排出手段15を備え、前記湯又は水の排出手段15より、炭酸ガスが溶解した湯又は水を排出する炭酸泉の製造装置。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1に示す炭酸泉の製造装置は、温水に炭酸ガスを溶解する溶解器(4)、炭酸ガスを供給するガスボンベ(6)、炭酸ガス圧を一定に保つ減圧弁及び開閉弁からなり、溶解器は中空糸膜を介して炭酸ガスを温水に溶解せしめる構造を有し、温水導入口(32)は蛇口直結の切替コックを先端に有するフレキシブルな温水導入管(3)と連結されており、炭酸泉導出口(37)は給湯するためのフレキシブルな導出管(10)に連結されているものである。
本発明はこのような従来の欠点を除去したもので、簡単な構成で効率よく炭酸泉を製造でき、メンテナンスも簡単な炭酸泉製造機を提供する。
本実施形態は、図1に示すように、管体をフレキシブルなホース1によって構成し、このホース1の内部の流路10に撹拌手段の実施形態1であるコイル2を配置し、ホース1の前端に湯又は水の排出手段であるシャワーヘッド15を取り付け、後端は混合水栓6の湯水供給部62に固定したものである。
なお、前記パイプ3は、湯水供給部62に取り付けることもできる。
また前記コイル2は、様々な太さと形状、ピッチあるいは長さのものを採用でき、ホース1内に収容する数も1本に限らず、複数本収容しても良い。
図4(a)に示す実施例1のコイル21は、全長に亘りコイルの径が同一であり、ピッチの大きいコイル21aと、密着して巻装したコイル21bとが交互に配されている。コイル21aの長さは約5cmである。
前記コイル21は、コイル21aとコイル21bとが交互に配されているため、全体が長尺となってもコイル21bの働きでコイル21aのピッチが変化することが防止されコイル21の形状が安定する。したがって全長にわたり後述の撹拌効果が効率よく発揮され、かつ長き使用に耐えるのである。このコイル21は、他の実施例に比べて最も構成が単純で製作も容易であるというメリットもある。
図中左方より右方に向かい、密着して巻装した3個のコイル22aと、2個のピッチの大きなコイル22bを交互に連続して構成し、右端のコイル22aに、ピッチを有し径が徐々に小さくなるコイル22cを連設する。
このコイル22cの右端に、密着して巻装した小径のコイル22eを介して、径が徐々に大きくなるコイル22fを設けて、1パターンとする。
前記コイル22fの他端に前記コイル22aを連設することで、前記パターンを繰り返して長尺のコイルを得る。なお、コイル22bは約5cm、コイル22c、22fは約10cmである。
このコイル22は、径の同一部分と、径が徐々に変化する部分を交互に設けたことで湯や炭酸ガスの流れに変化を与え、撹拌効果を高めるものである。
図中左方より右方に向かい、密着して巻装した小径のコイル23aと、ピッチを有し径が徐々に大きくなるコイル23bと、密着して巻装した大径のコイル23cと、径が徐々に小さくなるコイル23eとを連設し1パターンとする。この1パターンを繰り返して長尺のものを得る。
なお、前記1パターンが約30cmであり、コイル23aの径D1は約4mm、コイル23cの径D2は約6mmである、
このコイル23は、径の同一部分がなく、径が小から大へ、大から小へと変化することで、湯や炭酸ガスの流れに常に変化を与えることができ撹拌効果を高めるものである。本発明の各実施例の中でもっとも撹拌効果が良いと考えられる。
図4(c)の拡大図(c−2)に示すように、炭酸ガスと湯wが左方向から流れてきて、湯wが矢印で示すようにコイル23b,23b・・の表面に当る。このときコイル23bは径の大きさが徐々に大きくなっているから、コイル23bの外側を流れる湯wは次々とコイル23に当たることになり、同様にコイル23eの内側を流れる湯wは次々とコイル23に当たることになり、この水流によってコイル23も揺れるため、その結果湯wは不規則な流れとなり十分に炭酸ガスと撹拌され、炭酸ガスが効率よく溶解していくのである。
その結果、1000pm程度の濃度の炭酸泉が得られるのである。
本実施形態で使用する管体は、前記実施形態1と同様であり、チェーンは、様々な太さと形状、ピッチあるいは長さのものを採用でき、ホース1内に収容する数も1本に限らず、複数本収容しても良い。
チェーン27、28、29はホース1の流路10の全長にわたって配置されていて、必要に応じ一端又は両端をホース1の端部等に係止している。図ではチェーンの一例の一部分を示す。
図6(b)に示すチェーン28は、形状が複雑となるがため、湯又は水と炭酸ガスの撹拌効率が高くなる。
図6(c)に示すチェーン29は、球状体を互いに揺動自在に連設したもので、軽量であるというメリットがある。
上記チェーンは、前記実施形態1と同様の作用、効果を奏するが、前記コイル2より水流によって揺動するため、撹拌が効率よく行われると考えられる。
さらにホース41の後部には、実施形態1と同様に、炭酸ガスボンベ(図示せず)に連結して炭酸ガスを供給するパイプ3の端部が固定部12によって固定されている。
なお、通常は図8のようにホース1や水流切替器64を付けずに管材4のみで使用する。
図9によれば、管材4を取り付けたホース41とシャワーヘッドを有するホース1とを混合水栓6に設けた水流切替器64によって連結し、スイッチ65を矢印X方向に交互に倒すことによって、湯又は水と炭酸ガスをホース1またはホース41に送ることができ、シャワーを楽しんだり、あるいはバスタブに炭酸泉を供給することが効率よく行える。
本実施形態は、従来の炭酸泉の製造装置の撹拌器に代えて使用できるものである。
この撹拌ヘッド7は、ホース1の端部に固定される固定部77を後端に構成し、この固定部77に連結して前方に向かって径が広くなっている連結部76を構成し、この連結部76の前端に螺合した本体部71からなる。
前記本体部71は、連結部76より大径の円筒形状であり、周面部73の前端を前板74で閉鎖してなるため、周面部73と前板74によって円筒形状の空間部75を構成している。また、周面部73の前端で前板74の近傍には、複数の排出孔72,72・・が設けられている。
また、前記排出孔72の個数、大きさ、形状、構成位置等は任意であり、前板74に構成してもよい。
さらに、本実施形態の撹拌ヘッド7は、前記管材4の排出部4aにも取り付けることができる。また、図13に示したように、バスタブ9の側面に取り付けて、炭酸泉をジェット水として排出することもできる。
本実施形態の撹拌手段は、前記コイル2に代えて、大径の管材81の内部の流路83に多数のセラミック球82,82・・を配置してなる。
セラミック球82の大きさや数は任意であり、前記管材81はセラミック球が湯又は水を撹拌するために移動できる程度の太さが必要である。
使用に際しては、バスタブ9の外側に配したパイプ91から、炭酸ガスと撹拌された湯又は水が管材81の内部に送り込まれる。炭酸ガスと湯又は水は、この管材81の内部の流路83内で、多数のセラミック球82,82・・に衝突し、そのためセラミック球82,82・・が水流で掻き回されて、湯又は水を撹拌することになり、撹拌効果が上がるのである。
撹拌された炭酸泉は、パイプ92、93を通って、撹拌ヘッド7,7からジェット水となって排出されていくのである。
この固定金具104は、湯の取入用のホース112の取付口であり、その内側端部は撹拌器103の内部のホース1の端部と連結している。
固定金具106は、湯の排出用のホース113の取付口であり、その内側端部はホース1の端部と連結している。
図中105は、炭酸ガスボンベ(図示せず)と連結したパイプ114の取付口であり、前記固定金具104に連通している。
前記バスタブ101から送られた湯は、ホース111から加圧式循環ポンプ102によって加圧され、ホース112によって撹拌器103に圧送される。
送られた湯は、パイプ114から送られた炭酸ガスと混合されて撹拌器103内部のホース1に送られ撹拌されながらホース1内を通過して固定金具106から排出され、ホース113を通って再びバスタブ101へと送られる。
また、ホース112を水道に連結して直接撹拌器103に水を供給する場合には、前記加圧式循環ポンプ102は不要となる。
3 パイプ 4 管材(管体)
5 撹拌器 6 混合水栓
7 撹拌ヘッド
15 シャワーヘッド(湯又は水の排出手段) 82 セラミック球(撹拌手段)
Claims (5)
- 浴室の壁に取り付けた混合水栓に水流切替器を付け、この水流切替器に、先端に撹拌ヘッドを固定し内部にコイルを配置したホースと、先端にシャワーヘッドを有し内部にコイルを配置したホースとを連結し、
前記撹拌ヘッドは前端に本体部を構成してなり、この本体部は、円筒形状であり周面部の前端を前板で閉鎖して、周面部と前板によって円筒形状の空間部を構成すると共に周面部の前端で前板の近傍に複数の排出孔を設けてなり、
前記水流切替器によって、混合水栓から供給される湯又は水と炭酸ガスを前記いずれか一方のホースに送ることができることを特徴とする炭酸泉の製造装置。 - 前記コイルは、全長に亘りコイルの径が同一であり、ピッチの大きいコイルと、密着して巻装したコイルとが交互に配されていることを特徴とする請求項1記載の炭酸泉の製造装置。
- 前記コイルは、コイルの径が同一の部分と、コイルの径が変化する部分の組み合わせからなり、一端部より他端部に向かい、密着して巻装した3個のコイルと2個のピッチの大きなコイルを交互に連続して構成し、これに接続してピッチを有し径が徐々に小さくなるコイルと、密着して巻装した小径のコイルと、径が徐々に大きくなるコイルとを連設して1パターンとしたことを特徴とする請求項1記載の炭酸泉の製造装置。
- 前記コイルは、径が変化するコイルの組み合わせからなり、一端部より他端部に向かい、密着して巻装した小径のコイルと、ピッチを有し径が徐々に大きくなるコイルと、密着して巻装した大径のコイルと、径が徐々に小さくなるコイルを連設し1パターンとしたことを特徴とする請求項1記載の炭酸泉の製造装置。
- 前記コイルは、一端部より他端部に向かい、径が徐々に大きくなるピッチを有するコイルからなり、このコイルをホース内に複数個連続して配置したことを特徴とする請求項1記載の炭酸泉の製造装置。
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