JP3208552U - 炭酸泉浴用シャワー装置 - Google Patents

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【課題】デザイン性の高い全身に炭酸泉を供給可能な炭酸泉浴用シャワー装置を提供する。【解決手段】液体供給部30から上下方向上方に向かって配置されるシャワーバー10と、シャワーバー10の下流側に配置されるオーバーシャワーヘッド11と、シャワーバー10に設置される炭酸泉製造ユニット20と、を備え、炭酸泉製造ユニット20は、液体と炭酸ガスを混合して炭酸泉を製造する炭酸泉製造部21と、この炭酸泉製造部21に炭酸ガスを供給するガス供給部22と、炭酸ガスの流量を調節する流量調節手段23と、を有し、炭酸泉製造部21は、棒状に形成され、シャワーバー10の軸線に沿って配置されている。【選択図】図1

Description

本考案は、炭酸泉を供給可能な炭酸泉浴用シャワー装置に関する。
従来、炭酸泉浴は、血行促進や保温効果等、身体に良いことが知られている。そして、皮膚や頭皮、毛髪に好影響であることから、炭酸泉を供給可能なシャワー装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の炭酸泉浴用シャワー装置は、一般的な家庭にて使用されているシャワー装置に、炭酸ガス供給装置を取り付けたものである。この炭酸ガス供給装置は、小型の高圧ガスカートリッジを着脱可能に設けることにより、水又は湯に炭酸ガスを導入しているため、場所を取らず使用者の邪魔にならないとされている。
また、液体に炭酸ガスを安定して混合させる装置としては、「一端部に流体の流入口が設けられ、他端部に流体の流出口が設けられた中空状の混合部を備えたものであって、混合部の内部には、内部流路をそれぞれ仕切るように、複数の混合細孔が設けられた混合栓と、周縁部に複数のスリットが設けられた少なくとも1つの調整板と、複数の絞り細孔が設けられた絞り弁とが設けられた」多機能型混合装置が提案されている(特許文献2)。
特開平8−173344号公報 特開2015−144993号公報
ところで、炭酸泉浴を行う上では、全身に満遍なく炭酸泉を供給することが望ましい。しかしながら、特許文献1のような一般的な家庭にて使用されているシャワー装置においては、使用者の頭上斜め上方から水又は湯を吐出するため、使用者の全身に炭酸泉を供給可能なものではなかった。
また、質の良い炭酸泉を得るためには、特許文献2のような多機能型混合装置(炭酸泉製造部)を導入することが望ましいが、シャワー装置の流路中に炭酸泉製造部を取付けるスペースを確保した場合には、シャワー装置のデザイン性を損ねてしまうという問題があった。
本考案は、かかる実情に鑑み、全身に炭酸泉を供給可能な炭酸泉浴用シャワー装置を提供することを課題とする。
また、本考案は、デザイン性に優れた炭酸泉浴用シャワー装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本考案に係る炭酸泉浴用シャワー装置は、液体供給部から上下方向上方に向かって配置されるシャワーバーと、前記シャワーバーの下流側に配置されるオーバーシャワーヘッドと、前記シャワーバーに設置される炭酸泉製造ユニットと、を備えることを特徴とする。
このように、オーバーシャワーヘッドから炭酸泉を供給可能にしたことにより、炭酸泉を使用者の全身にくまなく供給することができる。
本考案の好ましい形態では、前記炭酸泉製造ユニットは、液体と炭酸ガスを混合して炭酸泉を製造する炭酸泉製造部と、この炭酸泉製造部に前記炭酸ガスを供給するガス供給部と、前記炭酸ガスの流量を調節する流量調節手段と、を有し、
前記炭酸泉製造部は、棒状に形成され、前記シャワーバーの軸線に沿って配置されていることを特徴とする。
このように、棒状に形成された炭酸泉製造部を、シャワーバーの軸線に沿って配置することにより、炭酸泉製造部を省スペースかつスタイリッシュに配置することができ、炭酸泉浴用シャワー装置のデザイン性を高めることができる。
本考案の好ましい形態では、前記炭酸泉製造ユニットは、前記炭酸泉製造部と前記流量調節手段を固定する補強板をさらに有していることを特徴とする。
このように、補強板をさらに有することにより、結合箇所の強度を高めるとともに、結合箇所を覆ってデザイン性を高めることができる。
本考案の好ましい形態では、前記ガス供給部は、小型ガスボンベであることを特徴とする。
このように、ガス供給部に小型ガスボンベを採用することにより、使用者が炭酸ガスの供給を容易に行うことができる。
本考案の好ましい形態では、前記液体供給後に接続される第二シャワーユニットをさらに備えることを特徴とする。
このように、第二シャワーユニットを備えることにより、局所的に水又は湯を供給したい場合に快適に利用することができる。
本考案の好ましい形態では、前記第二シャワーユニットは、シャワーヘッドと、このシャワーヘッド及び前記液体供給部を接続するシャワーホースと、前記シャワーヘッドを固定するシャワーフックと、を備え、前記シャワーフックは、前記シャワーバー上を摺動可能に構成されていることを特徴とする。
このように、シャワーフックがシャワーバー上を摺動することにより、使用者の快適な位置にシャワーバーを固定することができる。
本考案は、全身に炭酸泉を供給可能な炭酸泉浴用シャワー装置を提供することができる。
また、本考案は、デザイン性に優れた炭酸泉浴用シャワー装置を提供することができる。
本考案の一実施形態に係る炭酸泉浴用シャワー装置を示す全体斜視図である。 本考案の一実施形態に係る炭酸泉浴用シャワー装置の炭酸泉製造ユニットを示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る炭酸泉浴用シャワー装置の炭酸泉製造ユニットを示す分解斜視図である。 本考案の一実施形態に係る炭酸泉浴用シャワー装置の炭酸泉製造部の断面を示す縦断面図である。 本考案の一実施形態に係る炭酸泉浴用シャワー装置の補強板を示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係る炭酸泉浴用シャワー装置のレギュレーターを示す図である。
以下、本考案を図面に示した好ましい一実施形態について、図1〜図6を用いて詳細に説明する。本考案の技術的範囲は、添付図面に示した実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された範囲内において、適宜変更が可能である。
図1は、本実施形態に係る炭酸泉浴用シャワー装置の全体斜視図を示している。この炭酸泉浴用シャワー装置は、液体供給部30から上下方向上方に向かって配置されるシャワーバー10と、このシャワーバー10の下流側に配置されるオーバーシャワーヘッド11と、シャワーバー10に設置される炭酸泉製造ユニット20と、を備えている。
シャワーバー10は、液体供給部30及び浴室の壁Wの上方に配置された取付部W1に支持されており、浴室の壁Wに沿って鉛直方向に設置されている。なお、図においては、円筒状に形成されたシャワーバー10を示しているが、水又は湯を送液可能な筒状であればよく、多角形状の筒や楕円形の筒を採用することもできる。また、図1においては、取付部を1つ設けた場合を示したが、取付部を2つ以上設けて、シャワーバー10を固定する強度を向上させてもよい。
オーバーシャワーヘッド11は、使用者の頭上にまで延びたシャワーバー10の端部に配置されており、使用者の頭上から炭酸泉を供給可能に構成されている。このオーバーシャワーヘッド11は、吐出孔を大面積に配置したり、吐出孔を外側に向かって傾斜させる等して、広範囲に炭酸泉を吐出できるよう構成されていることが望ましい。すなわち、このオーバーシャワーヘッド11は、使用者の直上から、全身に炭酸泉を供給可能なよう構成されている。
図2は炭酸泉製造ユニット20の斜視図であり、図3は炭酸泉製造ユニット20の分解斜視図を示している。
炭酸泉製造ユニット20は、液体と炭酸ガスを混合して炭酸泉を製造する炭酸泉製造部21と、この炭酸泉製造部21に前記炭酸ガスを供給するガス供給部(小型ガスボンベ22)と、前記炭酸ガスの流量を調節する流量調節手段(アジャスター23)と、を有している。
炭酸泉製造部21は、図4に示すように、棒状の外形を有し、液体導入孔21aから導入される液体と炭酸ガス導入孔21bから導入される炭酸ガスを混合して炭酸泉を製造し、この炭酸泉を炭酸泉供給孔21cから吐出するように構成されている。
この炭酸泉製造部21は、シャワーバー10の軸線に沿って配置されており、図1〜3に示すように、シャワーバー10の同軸上に配置したり、シャワーバー10の側面側に平行に取り付けられる。
この炭酸泉製造部21としては、例えば、特許文献2に記載されている多機能型混合装置を採用することができる。この多機能型混合装置は、図4の断面図に示すように、複数の混合細孔が設けられた混合栓Aと、周縁部に複数のスリットが設けられた少なくとも1つの調整板Bと、複数の絞り細孔が設けられた絞り弁Cと、を有しており、液体(水又は湯)と炭酸ガスの撹拌混合をより促進させることができる。
なお、この炭酸泉製造部21は、棒状に形成されていればよく、上記多機能型混合装置以外の炭酸泉製造部を採用することができる。
液体導入孔21aは、液体供給部30に液密に接続され、水や湯等の液体が供給されている。例えば、液体導入孔21aに形成された雄ネジ部が、液体供給部30の筐体32の液体吐出32aの雌ネジ部に螺合されることにより接続されている。
また、炭酸ガス導入孔21bは接続管24を介してアジャスター23に気密に接続されており、炭酸泉供給孔21cはシャワーバー10の上流側において液密に接続されている。
なお、これら接続部分は、液密又は気密に接続可能な方式であればよく、例えば、Oリングを介挿した差し込み方式等の従来法を採用することができる。
小型ガスボンベ22は、炭酸ガス(CO)が供給可能な小型高圧ガスカートリッジであり、炭酸ガスの供給量はアジャスター23の調節ノブ23cで調節される。
アジャスター23は、図5に示すように、アジャスター本体23aと、小型ガスボンベ22を取付ける取付部23bと、炭酸ガスの供給量を調節する調節ノブ23cと、この炭酸ガスを炭酸泉製造部21に供給する供給部24dと、平坦面23eと、を有している。
また、炭酸泉製造部21とアジャスター23(流量調節手段)を固定する補強板25をさらに有していてもよい。
補強板25は、図6に示すように、ボルトBが挿通される貫通孔25aを有し、このボルトBが炭酸泉製造部21に設けられるネジ穴21d及びアジャスター23に設けられるネジ穴23fに螺合されることで固定されている。
液体供給部30は、操作用レバー31と、この操作用レバー31が取付けられる筐体32とを有している。なお、図に示した操作用レバー31以外にも、一般的に用いられている操作用部であれば採用することができ、水や湯の供給量を調節可能なよう構成されている。
また、液体供給部30に接続される第二シャワーユニット40を、さらに備えていてもよい。この第二シャワーユニット40は、シャワーヘッド41と、このシャワーヘッド41及び液体供給部30を接続するシャワーホース42と、シャワーヘッド41を固定するシャワーフック43と、を備えている。
なお、シャワーフック43は、シャワーバー10上を摺動可能に構成されている。
本考案によれば、炭酸泉をオーバーシャワーヘッドから吐出することにより、炭酸泉を使用者の全身にくまなく供給することができ、炭酸泉の効果を全身に生き渡らせることができる。すなわち、炭酸泉を頭から全身に浴びることにより、炭酸ガスの皮膚からの吸収を促進させることができ、炭酸泉が皮膚や頭皮、毛髪に与える良好な効果を最大限に引き出すことができる。
なお、オーバーシャワーヘッドから身を包み込むように降り注ぐシャワーは、身体を洗い流すだけではなくリラクゼーション効果があるため、使用者にとって快適な環境で炭酸泉の供給を行うことができる。
また、本考案によれば、棒状の炭酸泉製造部21をシャワーバー10の軸線に沿って配置することにより、炭酸泉製造部21をスタイリッシュかつ省スペースに配置することができる。そのため、炭酸泉浴用シャワー装置のデザイン性を損なうことなく、炭酸泉製造部21により、炭酸泉の質を高めることができる。
また、本考案によれば、炭酸泉製造ユニット20は、炭酸泉製造部21とアジャスター23(流量調節手段)を固定する補強板25を有していることにより、結合箇所の強度を高めるとともに、結合箇所を覆い隠してデザイン性を高めることができる。
10 シャワーバー
11 オーバーシャワーヘッド
20 炭酸泉製造ユニット
21 炭酸泉製造部
22 小型ガスボンベ
23 アジャスター
24 接続管
25 補強板
30 液体供給部
31 操作用レバー
32 筐体
40 第二シャワーユニット
41 シャワーヘッド
42 シャワーホース
43 シャワーフック
W 壁
W1 固定部

Claims (6)

  1. 液体供給部から上下方向上方に向かって配置されるシャワーバーと、
    前記シャワーバーの下流側に配置されるオーバーシャワーヘッドと、
    前記シャワーバーに設置される炭酸泉製造ユニットと、を備えることを特徴とする、炭酸泉浴用シャワー装置。
  2. 前記炭酸泉製造ユニットは、液体と炭酸ガスを混合して炭酸泉を製造する炭酸泉製造部と、この炭酸泉製造部に前記炭酸ガスを供給するガス供給部と、前記炭酸ガスの流量を調節する流量調節手段と、を有し、
    前記炭酸泉製造部は、棒状に形成され、前記シャワーバーの軸線に沿って配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の炭酸泉浴用シャワー装置。
  3. 前記炭酸泉製造ユニットは、前記炭酸泉製造部と前記流量調節手段を固定する補強板をさらに有していることを特徴とする、請求項2に記載の炭酸泉浴用シャワー装置。
  4. 前記ガス供給部は、小型ガスボンベであることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の炭酸泉浴用シャワー装置。
  5. 前記液体供給部に接続される第二シャワーユニットをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の炭酸泉浴用シャワー装置。
  6. 前記第二シャワーユニットは、シャワーヘッドと、このシャワーヘッド及び前記液体供給部を接続するシャワーホースと、前記シャワーヘッドを固定するシャワーフックと、を備え、
    前記シャワーフックは、前記シャワーバー上を摺動可能に構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の炭酸泉浴用シャワー装置。

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