JP5259854B2 - 上衣 - Google Patents

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Description

本発明は、デザイン性を損なわず、眼鏡等を安定的に保持できる挿通孔を設けた上衣に関するものである。
サングラスや老眼鏡などの頻繁に着脱を行う眼鏡は、外したあと、常時手近なところに置いておきたいが、ズボンのポケットに入れた場合には破損したり変形したりする虞があるので、シャツ等の上衣の胸元に設けられたポケットや上衣そのものに、テンプル部を引っ掛けた状態で眼鏡を保持することがある。また、上衣にポケットがない場合でも眼鏡を引っ掛けることができるように構成した例として、例えば特許文献1及び2に記載されたものがある。特許文献1では、上衣の胸元に帯状の引っ掛け体を設ける構成が開示されている。特許文献2では、上衣の胸元に眼鏡のテンプルを差し込む穴を設ける方法が開示されている。
特開平11−1806号公報 特開平11−124715号公報
外した眼鏡を上衣に設けたポケットに引っ掛けたり挿入したりした場合、かがんだときなどに眼鏡を落としやすいという問題があり、外した眼鏡を安定して保持できるとは言えない。また、特許文献1及び2に記載の方法では、上衣のデザイン性を損ねたり、特別な部材が必要となったりしていた。
本発明の目的は、上衣のデザイン性を損ねることなく、また特別な部材を必要とせず、眼鏡等を安定して保持することができる挿通孔を設けたシャツの上衣を提供することである。
本発明は、前身頃の襟元から胸元にかけて縫い付けられたファスナーと、ファスナーの胸元側の開き止まり部分を覆うように縫い付けられる飾り布とを有する上衣において、ファスナーの開き止まり部分において、上衣の内側から順に、ファスナーと、飾り布と、前身頃とが重ね合わされており、ファスナーの長手方向においては、ファスナーと飾り布と前身頃とが、ファスナーの両側端部でファスナーの長手方向に延びる縫い目によって縫合されており、ファスナーを横断する方向においては、飾り布と前身頃とが、ファスナーを横断する縫い目によって縫合されているが、飾り布とファスナーとを、ファスナーを横断する方向に延びる縫い目によって縫合しないことにより、飾り布とファスナーとの間に、ファスナーの長手方向に保持対象物を挿通可能な挿通孔を設ける。
また、前身頃の襟元から胸元にかけて前立てが設けられた上衣において、前立ての胸元側端部において、前立ての長手方向においては、前立て及びこれと重なる前身頃を、前立ての両側端縁近傍で縫合するが、前立てを横断する方向においては、前立て及びこれと重なる前身頃の少なくとも一部を、前立てを横断する方向に延びる縫い目によって縫合しないことにより、前立てと前立てと重なる前身頃との間に、前立ての長手方向に保持対象物を挿通可能な挿通孔を設ける。
上述の上衣において、挿通孔と連通する袋体を更に備える。
本発明によれば、上衣のデザイン性を損ねず、また特別な部材を必要とせずに、眼鏡等を安定に保持することができる上衣を提供することができる。
第1の実施形態に係る上衣の正面図 図1に示した上衣の胸元付近の拡大図 図2を裏側から見た一部破断図 図2の線A−A´に沿う断面を模式的に示す図 図2の線B−B´に沿う断面を模式的に示す 第2の実施形態に係る上衣の襟元から胸元付近の拡大図 図6の線C―C´に沿う断面を模式的に示す図 図6の線D―D´に沿う断面を模式的に示す図 図6の線E―E´での断面の模式図 第3の実施形態に係る上衣の胸元付近を裏側から見た図 図1の線F−F´に沿う断面を模式的に示す図 第4の実施形態に係る上衣の胸元付近を裏側から見た図 図1の線G−G´に沿う断面を模式的に示す図 図1の線H−H´に沿う断面を模式的に示す図 図1の線I−I´に沿う断面を模式的に示す図 第5の実施形態に係る上衣の正面図 図1に示した上衣の胸元付近の前立てを裏側から見た図 図1の線J−J´に沿う断面を模式的に示す図 第6の実施形態に係る上衣の胸元付近の前立てを裏側から見た図 変形例に係る上衣の裾付近を裏側から見た図
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る上衣1の正面図であり、図2は、図1に示した上衣1の胸元付近の拡大図である。ただし、図2においては、眼鏡2の記載を省略している。
上衣1は、前身頃4と、襟元から胸元にかけて開閉自在となるように前身頃に縫い付けられるファスナー3と、ファスナー3の開き止まり部分を覆うように縫い付けられる飾り布20とを備える。本実施形態に係る上衣1は、飾り布20とファスナー3との間を部分的に縫い付けないことによって、飾り布20とファスナー3との間に眼鏡2のテンプル等を挿通可能な挿通孔40が形成されている点に特徴を有する。以下、挿通孔40の詳細について説明する。
図3は、図2を裏側から見た一部破断図であり、図4は、図2の線A−A´に沿う断面を模式的に示す図であり、図5は、図2の線B−B´に沿う断面を模式的に示す図である。
図3〜5に示すように、飾り布20が設けられていない部分においては、上衣1の内側から順に、見返し30と、ファスナー3と、前身頃4とが重ね合わされて縫い付け糸21によって縫い付けられている。ファスナー3のき止まり部分においては、上衣1の内側から順に、見返し30と、ファスナー3と、飾り布20と、前身頃4とが重ね合わされ、ファスナー3の長手方向に延びる縫い付け糸21によって縫い付けられている。ファスナー3を横断する方向においては、飾り布20と、前身頃4とが縫い付け糸22によって縫い付けられており、見返し30とファスナー3とが縫い付け糸23で縫い付けられているが、飾り布20とファスナー3との間は縫い付けられていない。
尚、このように飾り布20とファスナー3との間をファスナー3の長手方向に縫い付け、横断方向にのみ縫い付けないようにするには、初めに見返し30と、ファスナー3と、飾り布20と、前身頃4とを重ね合わせ、ファスナー3の長手方向に延びる縫い付け糸21で縫い付けた後、ファスナー3を横断する方向において、飾り布20と、前身頃4とを縫い付け糸22によって縫い付け、見返し30とファスナー3とを縫い付け糸23で縫い付ければ良い。
このように、飾り布20とファスナー3との間を、ファスナー3を横断する方向に延びる縫い付け糸22及び23によって縫い付けないことによって、飾り布20とファスナー3との間に挿通孔40が形成される。この挿通孔40に眼鏡2のテンプルを差し込むことによって、眼鏡2を引っ掛けて保持することができる。
本実施形態によれば、挿通孔40に眼鏡2のテンプルを先セルから丁番まで差し込むことができるので、かがんだときなども容易に脱落することなく安定して眼鏡2を保持することができる。また、図1及び2に示すように、眼鏡2を挿通孔40に引っ掛けていない状態においても、挿通孔40が外見上見えることがないため、上衣1のデザイン性を損なわない。
本実施形態では、ファスナー3と飾り布20との縫い付けにおいて、ファスナー3を横断する方向には全く縫い付けを行っていないが、少なくとも眼鏡2のテンプルが差し込める幅だけ縫い付けていなければ良い。
また、本実施形態では、上衣1は立襟を有した半袖の上衣を用いているが、襟の形状あるいは袖の長さによって限定されず、襟元から胸元にかけてファスナーが縫い付けられている上衣ならば良い。
(第2の実施形態)
図6は、上衣61の襟元から胸元付近の拡大図である。ただし、図においては、眼鏡2の記載を省略している。
上衣61は、襟元から胸元にかけて前立て62と、前立て62と重なる前身頃63とを備える。前立て62と、前身頃63とが、胸元側端部で縫い合わされている。本実施形態に係る上衣61は、前立て62と、前身頃63との間を部分的に縫い付けないことによって、前立て62と、前立て62と重なる前身頃63との間に眼鏡2のテンプル等を挿通可能な挿通孔70(図の斜線部)が形成されている点に特徴を有する。以下、挿通孔70の詳細について説明する。
は、図の線C−C´に沿う断面を模式的に示す図であり、図は、図の線D−D´に沿う断面を模式的に示す図であり、図は、図の線E−E´に沿う断面を模式的に示す図である。
に示すように、前立て62と、前身頃63との縫い付け部分において、上衣61の内側から順に、前身頃63と、前立て62とが、前立て62の長手方向に延びる縫い付け糸73によって縫い付けられている。ただし、前立て62を横断する方向においては、前立て62の下端部分と前身頃63との重なり部のうち、端縁700側の部分701は互いに縫い付けられず、端縁700と反対側の部分702は互いに縫い付けられている。より具体的には、端縁700側と反対側の部分702においては、前身頃63と前立て62とが、縫い付け糸71及び72によって縫い合わされているのに対し、端縁700側の部分701においては、前立て62と前身頃63との間は縫い合わされていない。
尚、このように前立て62と、前身頃63との間の一部を前立て62の横断方向にのみ縫い付けないようにするには、初めに、前立て62と前身頃63とを重ね合わせ、前立て62の長手方向に延びる縫い付け糸73で縫い付けた後、前立て62を横断する方向において、前立て62と前身頃63とを縫い付け糸71及び72で部分的に縫い付ければ良い。
このように、前立て62と、前身頃63との間を、前立て62を横断する方向に延びる縫い付け糸74及び75によって一部縫い付けないことによって、前立て62と、前立て62と重なる前身頃63との間に挿通孔70が形成される。この挿通孔70を利用して、眼鏡2のテンプルを差し込むことによって、眼鏡2を引っ掛けて保持することができる。
本実施形態によれば、挿通孔70に眼鏡2のテンプルを先セルから丁番まで差し込むことができ、さらに前立て62で眼鏡2のテンプルを押さえることができるので、かがんだときなども容易に脱落することなくより安定して眼鏡2を保持することができる。また、図6に示すように、眼鏡2を挿通孔70に引っ掛けていない状態においても、挿通孔70が外見上見えることがないため、上衣61のデザイン性を損なわない。
本実施形態では、前立て62と前身頃63との重なり部分のうち、一部(図の斜線部)を縫い付けないことにより挿通孔70を形成しているが、前立て62を横断する方向に全く縫い付けを行わず、挿通孔70を形成しても良い。より具体的には、図において、前立て62の下端部分と前身頃63との重なり部Xに設ける挿通孔70の幅が、前立て62の幅と略等しくなるように、挿通孔70を形成してもよい。
また、本実施形態では、襟とボタンを有する左前合わせの上衣を用いているが、襟の形状あるいはボタンの有無に限定されない。また、襟元から胸元にかけて前立てが設けられている上衣ならば、右前でも左前でも良い。
(第3の実施形態)
図1は、第3の実施形態に係る上衣111の胸元付近を裏側から見た図であり、図1は、図1の線F−F´に沿う断面を模式的に示す図である。第1の実施形態の構成要素と同一または対応する構成要素は同一の参照符号で示し、詳細な説明は省略する。上衣111は、第1の実施形態に係る上衣1に、挿通孔40と連通する袋1100を備えたものである。以下、袋1100を備えた上衣111の詳細について説明する。
本実施形態では、袋1100は、表側及び裏側の2枚の布を、底辺を合わせ表側の布の上端が突出するように重ね合わせ、底辺部と側端部とを縫い付け糸1101で縫い合わせることによって形成されている。袋1100の上端側は開放されている。また、袋1100の表側を構成する布であって、裏側の布とは重ならない部分である上端部1120が、第1の実施形態における飾り布20としての役割を兼ねている。
図1、1に示すように、ファスナー3のき止まり部分においては、上衣111の内側から順に、ファスナー3と、袋1100の上端部1120と、前身頃4とが重ね合わされて、ファスナー3の長手方向に延びる縫い付け糸21によって縫い付けられている。ただし、ファスナー3を横断する方向においては、袋1100の表側の布と、前身頃4とが縫い付け糸22によって縫い付けられ、袋1100の裏側の布と、ファスナー3とが縫い付け糸1102によって縫い付けられているが、袋1100の表側の布と、裏側の布とはファスナー3の横断方向に延びる縫い付け糸によっては縫い付けられておらず、ファスナー3と、前身頃4とはファスナー3の横断方向に延びる縫い付け糸によって縫い付けられていない。
このように縫製することによって、ファスナー3と前身頃4との間には、挿通孔40が形成されると共に、この挿通孔40と袋1100とが連通する。この挿通孔40にペン122を挿通孔40に差し込むことによって、ペン122を上衣111内側に落下させることなく保持することができる。また、ペン122のペン先などによる、上衣111内側に着用する衣服の破損や汚れ、肌が傷つくことを防止することができる。
また、本実施形態では、袋1100の上端部1120が飾り布として機能するように、袋1100を形成したが、飾り布とは別体で形成した袋を設けてもよい。
(第4の実施形態)
図1は、第4の実施形態に係る上衣131の胸元付近を裏側からみた図であり、図1は、図1の線G−G´に沿う断面を模式的に示す図であり、図1は、図1の線H−H´に沿う断面を模式的に示す図であり、図1は、図1の線I−I´に沿う断面を模式的に示す図である。第2の実施形態の構成要素と同一または対応する構成要素は同一の参照符号で示し、詳細な説明は省略する。上衣131は、第2の実施形態に係る上衣61において、挿通孔70と連通する袋1300を更に備えたものである。袋1300は、布を折り返し、側端部を縫い付け糸1301で縫い付けることにより形成したものである。以下、袋1300を備えた上衣131の詳細について説明する。
図1〜図1に示すように、前立て62と、前立て62に重なる前身頃63との縫い付け部分において、上衣131の内側から順に、前立て62に重なる前身頃63と、袋1300と、前立て62とが、前立て62の長手方向に延びる縫い付け糸73によって縫い付けられている。ただし、前立て62を横断する方向においては、前立て62及び前身頃63の間が部分的に縫い合わされていない。より詳細には、前立て62及び前身頃63の重なり部のうち、図1における左側の部分702においては、図1に示すように、前立て62と前身頃63とが縫い付け糸71で縫い付けられると共に、前立て62と袋1300と前身頃63とが全て縫い付け糸72で縫い付けられている。一方、前立て62及び前身頃63の重なり部のうち、図1における右側の部分701においては、図1に示すように、前立て62と前身頃63とが互いに縫い付けられていない。袋1300が挟まれた箇所では、前立て62と袋1300の表側の布とが縫い付け糸75によって縫い合わされ、前身頃63と袋1300の裏側の布とが縫い付け糸1501によって縫い合わされている。
このように縫製することによって、前立て62と前身頃63との間には、挿通孔70が形成されると共に、この挿通孔70と袋1300とが連通する。この挿通孔70にペン122を挿通孔70に差し込むことによって、ペン122を上衣131内に落下させることなく保持することができる。また、ペン122のペン先などによる、上衣131内側に着用する衣服の破損や汚れ、肌が傷つくことを防止することができる。
また、本実施形態では、袋1300を前立て62及び前立て62に重なる前身頃63と別体に形成したが、前立て62または前立て62に重なる前身頃63の一部を構成するために縫い合わせている布を裾側に長く延伸させ、この延伸部分で袋1300を形成してもよい。
(第5の実施形態)
図1は、第5の実施形態に係る上衣171の正面図であり、図1は、図1に示した上衣171の胸元付近の前立て172を裏側から見た図である。ただし、図1においては、フレームを除く眼鏡2の記載を省略している。
上衣171は、前身頃174と、襟元から裾にかけて延びる前立て172とを備える。また、前立て172の幅方向の略中央にボタンホール181が設けられている。前立て172は、2枚の布を重ね合わせ周囲を縫い合わせることによって袋状に形成されている。本実施形態にかかる上衣171では、前立て172の胸元付近におけるボタンホール181のない領域に、前立て172を横断する方向に延びるスリット180が形成されている。このスリット180は、前立て172を構成する裏側の布にのみ形成されており、上衣171の表側からは見えなくなっている。本実施形態では、前立て172を構成するために前身頃174の裏面に縫い合わされる布を襟元側部175と、裾側部176とに分離し、裾側部176の上端縁と前身頃174とを縫い合わせないことによってスリット180が形成されている。ただし、必ずしもこのように前立て172の幅方向の全体にわたってスリット180を形成する必要はなく、2枚合わせの布で構成される前立て172のうち、ボタンホール181が設けられていない領域において、裏側の布に切れ目が形成されていれば良い。
図1は、図1の線J−J´に沿う断面を模式的に示す図である。図1及び図1に示すように、前立て172と、前身頃174とが、前立て172の長手方向に延びる縫い付け糸1801及び1802で袋状に縫合されている。したがって、図1の二点鎖線で示すように、スリット180から眼鏡2のテンプルや筆記具等を差し込むことによって、眼鏡2を引っ掛けて保持することができる。
尚、本実施形態では、前立て172を横断する方向において、前立て172のスリット180より襟元側部175の裏側の布と、前身頃174とが、縫い付け糸1803で縫い付けられているが、必ずしも縫い付けられていなくても良い。
本実施形態によれば、スリット180に眼鏡2のテンプルを先セルから丁番まで差し込むことができ、眼鏡2のテンプルの先セルをボタンホール181に引っ掛けることができるので、眼鏡2を安定に保持することができる。さらに前立て172のスリット180より裾側部176の裏側の布で眼鏡2のテンプルを押さえることができるので、かがんだときなども容易に脱落することなくより安定して眼鏡2を保持することができる。また、図1に示すように、眼鏡2をスリット180に引っ掛けていない状態においても、スリット180が外見上見えることがないため、上衣171のデザイン性を損なわない。
前立て172にボタンホール181を設けない場合やボタンホールのない領域にスリット180を設ける場合は、前立て172の幅方向の略中央に表側及び裏側の布の縫い付け箇所を設け、眼鏡2のテンプルの先セルを引っ掛けることができるようにしても良い。また、前立て172が横断する方向において、前立て172及びスリット180の幅を約5.4cm以上の長さで形成すると、スリット180より裾側にあるボタンホール181が、前立て172のスリット180より裾側部176の裏側の布と、前身頃174との間で裾側への落下防止のストッパーとなり、スリット180内でクレジットカードなどを取り出し自在に保持することができる。尚、前立て172を構成する表側の布の幅を変えず、前立て172を構成する裏側の布の幅のみを広くすることができる。この場合、前立て172を構成する裏側の布の幅及びこれに設けるスリットの幅を収容対象となるカードの幅より大きくしても良い。このようなスリットを形成した場合、前立て172の幅が外見上広く見えることがないため、上衣171のデザイン性を損なわずに、クレジットカードなどを取り出し自在に保持することができる。
尚、本実施形態では、前立て172を横断する方向にスリット180を形成したが、前立て172のうち、ボタンホール181が設けられていない領域において、裏側の布に前立て172の長手方向に延びるスリット180を形成してもよいし、斜め方向等のその他の方向に延びるスリット180を形成してもよい。特に、挿入対象物(例えば、眼鏡)を挿入可能に形成すれば、スリット180を形成する方向は限定されない。また、スリット180の代わりに、裏側の布に開口部を設けても良い。また、前立て172に設けるスリットや開口部の数は1以上の任意で良い。
また、本実施形態では、襟とボタンを有する左前合わせの上衣を用いているが、襟の形状に限定されない。また、襟元から裾にかけて前立てが設けられている上衣ならば、右前でも左前でも良い。
(第6の実施形態)
19は、第6の実施形態に係る上衣201の胸元付近の前立て202を裏側から見た図である。第5の実施形態の構成要素と同一または対応する構成要素は同一の参照符号で示し、詳細な説明は省略する。上衣201は、表側及び裏側の2枚の布を重ね合わせて、襟元から裾にかけて延びる縫い目で縫い合わせた前立て202を備える。前立て202の一部には、長手方向に延びる縫い目を部分的に設けないことによって、表側及び裏側の布の間にスリット200が形成されている。より具体的には、表側及び裏側の2枚の布の内側部分は長手方向の全体にわたって縫い付け糸1802によって縫い合わされているが、2枚の布の外側の端縁部分は、所定間隔を空けて縫い付け糸2001及び2002で縫合されている。
このように形成したスリット200に眼鏡2のテンプルを差し込むことによって、眼鏡2のテンプルの先セルをボタンホール181に引っ掛けることができ、眼鏡2を安定に保持することができる。前立て202を構成する表側及び裏側の布の間で、眼鏡2のテンプルを押さえることができるので、かがんだときなどの脱落を防止し、より安定して眼鏡2を保持することができる。また、スリット200は、2枚の布の間に設けられているため、眼鏡2をスリット200に引っ掛けていない状態においても、スリット200が外見上見えることがないため、上衣201のデザイン性を損なわない。
尚、本実施形態では、図19における右側の部分において、縫い付け糸2001と、縫い付け糸2002との間を縫い付けないことによりスリット200を形成しているが、図19における左側の部分(内側部分)に、長手方向に延びる縫い目を部分的に設けないことによってスリットを形成してもよい。また、スリットの長さは挿入対象物(例えば、眼鏡)を挿入可能であれば、特に限定されるものではない。また、ボタンホール181を設けない場合は、前立て202を構成する表側及び裏側の布との縫い付け箇所を設け、眼鏡2のテンプルの先セルを引っ掛けることができるようにしても良い。
(変形例)
図2は、変形例に係る上衣211の裾付近を裏側から見た図である。上衣211は、前身頃と、襟元から裾にかけて前立て212とを備え、前立て212の下端部213にあるボタンホール214の下方側に、前立て212を横断する方向において、前立て212または前立て212を構成する裏側の布のみ、幅を約5.4cm以上とし、スリット210の幅が約5.4cm以上となるように、スリット210を、第5の実施形態と同様の方法で形成したものである。
このスリット210を利用して、例えばICカードをスリット210内に保持することができ、ICカードを保持している裾付近をICカードの読み取り部にかざすことにより、ICカードを取り出さず容易に使用することができる。
尚、本変形例では、下端部213からの高さが挿入対象物(例えば、ICカード)の長手方向の寸法以下となる位置にスリット210を設けると良い。
第5の実施形態、第6の実施形態及び変形例において、スリットは任意の箇所に設けても良い。スリットを任意の箇所に設け、ストッパーとなるボタンホール等がない場合は、適宜前立てと前身頃との縫い合わせ箇所を設ける等によりストッパーを設けても良い。
本発明に係る各実施形態及び変形例においては、眼鏡やペン等を保持する例を説明したが、保持対象物は、挿通孔またはスリットに差し込むことができるものであれば、特に限定されるものではない。
本発明によれば、上衣のデザイン性を損なわず、また特別な部材を必要とせずに眼鏡等を安定的に保持できる上衣を提供することができる。
本発明は、眼鏡等を挿入して保持できるシャツ等の上衣に有用である。
1、61、111,131、171、201、211 上衣
2 眼鏡
3 ファスナー
4、174 前身頃
20 飾り布
21、22、23、71、72、73、74、75、1101、1102、1301、1501、1801、1802、1803、2001、2002 縫い付け糸
30 見返し
40、70 挿通孔
62、172、202、212 前立て
63 前立てに重なる前身頃
122 ペン
175 襟元側部
176 裾側部
180、200、210 スリット
181、214 ボタンホール
213 下端部
700 前立ての端縁
701 前立ての端縁側部
702 前立ての端縁と反対側部
1100、1300 袋
1120 袋の上端部

Claims (3)

  1. 前身頃の襟元から胸元にかけて縫い付けられたファスナーと、前記ファスナーの胸元側の開き止まり部分を覆うように縫い付けられる飾り布とを有する上衣において、
    前記ファスナーの開き止まり部分において、前記上衣の内側から順に、前記ファスナーと、前記飾り布と、前記前身頃とが重ね合わされており、前記ファスナーの長手方向においては、前記ファスナーと前記飾り布と前記前身頃とが、前記ファスナーの両側端部で前記ファスナーの長手方向に延びる縫い目によって縫合されており、前記ファスナーを横断する方向においては、前記飾り布と前記前身頃とが、前記ファスナーを横断する縫い目によって縫合されているが、前記飾り布と前記ファスナーとが、前記ファスナーを横断する方向に延びる縫い目によって縫合されておらず、前記飾り布と前記ファスナーとの間に、前記ファスナーの長手方向に保持対象物を挿通可能な挿通孔が形成されていることを特徴とする、上衣。
  2. 前身頃の襟元から胸元にかけて前立てが設けられた上衣において、
    前記前立ての胸元側端部において、前記前立ての長手方向においては、前記前立てと、前記前立てと重なる前身頃とが、前記前立ての両側端縁近傍で縫合されているが、前記前立てを横断する方向においては、前記前立てと前記前立てと重なる前身頃の少なくとも一部とが、前記前立てを横断する方向に延びる縫い目によって縫合されておらず、前記前立てと前記前立てと重なる前身頃との間に、前記前立ての長手方向に保持対象物を挿通可能な挿通孔が形成されていることを特徴とする、上衣。
  3. 前記挿通孔と連通する袋体を更に備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の上衣。
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