JP5259433B2 - 医療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、患者の体内に導入される撮像手段を備え、この撮像手段によって取得する体内情報信号を外部機器へ無線通信する医療装置に関する。
周知のように、医療機器である内視鏡装置は、撮像手段である撮像装置を備えており、患者の体腔内へ導入されて、撮像装置によって撮影された観察像により、体内患部の各種検査、各種処置などを行うためのものである。このような内視鏡には、体内の管腔管路である、食道、胃、大腸、十二指腸などの消化臓器内に口腔、または肛門から導入するもの、臍部近傍から体壁を穿刺して貫通して、腹腔内へ導入するものがある。内視鏡装置である腹腔鏡を腹腔内へ導入して、患部の治療を行なう手術は、腹腔鏡下外科手術という。
例えば、特許文献1には、腹腔鏡下外科手術時に使用され、患部の探し出し、及び感部の処置時に良好なモニタ画面を提供できる体腔内観察装置が開示されている。
この従来の体腔内観察装置は、観察ユニットがトラカールの穿刺位置の近傍で腹部を切除して広げられた開口部に固定され、観察ユニット内の撮像手段であるCCDからの出力信号が腹部上に配置される映像信号送信部のアンテナから映像信号処理機に無線通信される。
このように体内の撮像手段により取得した撮像信号などの体内情報を無線通信で外部装置に送信する技術は、例えば、特許文献2、及び特許文献3に開示されるようなカプセル型内視鏡に用いられている。また、例えば、特許文献4には、内視鏡先端部から撮像手段を備えた撮像部を切り離して、この撮像手段により取得した撮像信号などの体内情報が送信器から送信され内視鏡装置に設けられたアンテナにより受信する無線通信を用いた電子内視鏡装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1の体腔内観察装置は、観察ユニットを設置するため、腹部を切除して広げた大きな開口部を形成しなければならず、腹腔鏡下外科手術であっても患者に対して低侵襲な手術とならないという問題がある。
また、特許文献2から特許文献4に開示されるような撮像手段により取得した体内情報を無線通信する技術では、カプセル内視鏡、または撮像部のアンテナからの出力信号の指向性、及び送信部のアンテナと受信側のアンテナの位置、及び方向によって、送信する信号強度の利得が異なり、受信感度が安定しない問題があった。特に、体内情報のデータ量が多い場合においては、受信感度が良くないと、適切な体内情報の受信ができないという問題がある。
さらに、このように体内情報のデータ量が多い場合、特許文献2、及び特許文献3に開示されるような従来のカプセル内視鏡では、体壁を介して、体内側からの体内情報を体外側で受信しなければならず、さらに、受信感度が悪くなるという問題があった。
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは体内に導入された医療機器の撮像手段から無線により送信された体内情報の受信感度が向上し、体内情報を安定して受信することができる医療装置を提供することである。
上記目的を達成すべく、本発明による一態様の医療装置は、被検体に導入されて体内情報を取得する複数の医療機器を備える医療装置において、可動自在に配設された送信部を有し、体内情報取得手段が取得した前記体内情報と共に、前記送信部の位置情報を無線送信する第1の送信手段と、前記送信部を駆動して無線信号の照射方向を変更する駆動手段と、外部からの制御信号を受信する第1の受信手段と、前記体内情報取得手段、及び前記駆動手段を制御する制御手段と、前記第1の送信手段から無線送信された前記体内情報、及び前記位置情報を受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段により受信した前記体内情報の受信感度、及び前記送信部の前記位置情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶した前記受信感度が最大となる前記位置情報を選定する比較手段と、前記比較手段が選定した前記位置情報に基づく制御信号を前記第1の受信手段へ無線送信する第2の送信手段と、前記第2の受信手段、及び前記第2の送信手段が内蔵され、前記被検体の体内へ穿刺することで、前記第1の送信手段、及び前記第1の受信手段が導入されている前記体内の同一空間内に前記第2の受信手段、及び前記第2の送信手段を設置する穿刺手段と、を具備し、前記制御手段が前記比較手段によって選定された前記位置情報に基づいて、前記送信部の位置を駆動するように前記駆動手段を制御する。
本発明によれば、体内に導入された医療機器の撮像手段から無線により送信された体内情報の受信感度が向上し、適切な体内情報のデータ量を安定して受信することができる医療装置を実現することができる。
第1実施形態に係る内視鏡システムの構成を示す図 同、腹腔内設置カメラ、固定ユニット、及び穿刺アンテナユニットが腹腔内に設置された状態を示す図 同、腹腔内設置カメラの構成を示す断面図 同、腹腔内設置カメラの送信アンテナユニットの構成を示す断面図 同、穿刺アンテナユニットの構成を示す図 同、穿刺アンテナユニットの内部構成を示す図 同、内視鏡システムの電気的構成を示すブロック図 同、電源起動時の内視鏡システムの制御例を示すフローチャート 同、起動中の内視鏡システムの制御例を示すフローチャート 第2の実施の形態に係る被検体に設置された腹腔内設置カメラ、固定ユニット、及び穿刺アンテナユニットを示す斜視図 同、固定ユニットの上面図 同、腹腔内に設置された腹腔内設置カメラを示すと共に、固定ユニットの構成を示す断面図 第3の実施の形態に係る腹腔内設置カメラの構成を示す断面図 同、腹腔内設置カメラ、固定ユニット、及び穿刺アンテナユニットが腹腔内に設置された状態を示す図 第4の実施の形態に係る腹腔内設置カメラの構成を示す断面図 同、図15の腹腔内設置カメラを矢視XI方向から見た正面図 同、別形態の腹腔内設置カメラの構成を示す断面図 同、図17の送受信アンテナユニット周辺の構成を示す拡大図 第5の実施の形態に係る硬性内視鏡に受信アンテナ、及び送信アンテナを設けた構成を示す図 同、別形態である処置具に受信アンテナ、及び送信アンテナを設けた構成を示す図 同、別形態であるトラカールに受信アンテナ、及び送信アンテナを設けた構成を示す断面図 第6の実施の形態に係る送受信プローブユニットの構成を示す斜視図 同、送受信プローブユニットの構成を示す断面図 同、固定ユニットにより腹腔内に留置されたカメラと胃から腹腔内へ穿刺された送受信プローブユニットを示す図 同、送受信プローブユニットの変形例の構成を示す図 同、内視鏡に設置された送受信プローブユニットを示す正面図 同、内視鏡に設置された送受信プローブユニットを示す断面図 同、送受信プローブユニットを体内へ設置する手順を説明するための第1の図 同、送受信プローブユニットを体内へ設置する手順を説明するための第2の図 同、送受信プローブユニットを体内へ設置する手順を説明するための第3の図 同、送受信プローブユニットを体内へ設置する手順を説明するための第4の図 同、送受信プローブユニットを体内へ設置する手順を説明するための第5の図 同、送受信プローブユニットのピンコネクタをカメラコントロールユニットに接続する手順を説明するための図 第7の実施の形態に係る送受信プローブユニットの構成を示す斜視図 同、送受信プローブユニットの構成を示す断面図 同、固定ユニットにより腹腔内に留置されたカメラと胃壁に装着された送受信プローブユニットを示す図 同、送受信プローブユニットを体内へ設置する手順を説明するための第1の図 同、送受信プローブユニットを体内へ設置する手順を説明するための第2の図 第8の実施の形態に係る、患者が嚥下したカプセル内視鏡と送受信アンテナを備えるカプセル内視鏡ユニットの構成を示す斜視図 同、カプセル内視鏡の構成を示す断面図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、以下の説明において、例えば、腹腔鏡下外科手術時に用いられる撮像手段を備えた医療機器を例示する。
(第1の実施の形態)
先ず、腹腔鏡下外科手術に用いられる本発明の医療機器である腹腔内設置カメラについて、以下に説明する。尚、図1から図9は本発明の第1実施形態に係り、図1は内視鏡システムの構成を示す図、図2は腹腔内設置カメラ、固定ユニット、及び穿刺アンテナユニットが腹腔内に設置された状態を示す図、図3は腹腔内設置カメラの構成を示す断面図、図4は腹腔内設置カメラの送信アンテナユニットの構成を示す断面図、図5は穿刺アンテナユニットの構成を示す図、図6は穿刺アンテナユニットの内部構成を示す図、図7は内視鏡システムの電気的構成を示すブロック図、図8は電源起動時の内視鏡システムの制御例を示すフローチャート、図9は起動中の内視鏡システムの制御例を示すフローチャートである。
図1に示すように、本実施の形態の医療装置である内視鏡システム1は、腹腔101内の腹壁102の体内側に留置される医療機器である腹腔内設置カメラ(以下、単にカメラと言う。)2と、このカメラ2を腹壁102の体外側で固定保持するための固定ユニット21と、腹壁102の体外側から腹腔101内へ穿刺される穿刺アンテナユニット4と、腹壁102に穿刺されたトラカール110を介して腹腔101内に導入される硬性内視鏡5と、カメラ2及び硬性内視鏡5の撮影画像を処理するCCU(カメラコントロールユニット)6と、カメラ2及び硬性内視鏡5の撮影画像を表示するモニタ7と、によって主に構成されている。尚、CCU6は、穿刺アンテナユニット4、及び硬性内視鏡5から夫々延設された通信ケーブル4a,5aのコネクタ4b,5bが着脱自在に接続され、これら通信ケーブル4a,5aを介して、穿刺アンテナユニット4、及び硬性内視鏡5に対する各種信号を授受する構成となっている。
本実施の形態のカメラ2は、図2に示すように、撮像手段が内蔵された外形がカプセル形状の医療機器本体であるカメラ本体11と、カメラ本体11に嵌着された固定手段であって腹壁固定部である吸盤12と、この吸盤12の中央から延設されたワイヤ13と、を有して構成されている。尚、カメラ2には、被写体へ照明光を照射する、図示しない照明ユニットが設けられている。
このカメラ2は、腹腔鏡下外科手術に用いられ、患者の体腔の1つである腹腔101内の臓器などを治療するときに治療部位を撮影するために用いられる。
先ず、カメラ2は、腹壁102に穿刺した、図1に示したトラカール110を介して、把持鉗子などの処置具によって、患者の腹腔101内へ導入される。そして、カメラ2は、腹腔101に穿刺された、図示しない穿刺針などによりワイヤ13が掛止され、このワイヤ13が腹壁102を貫通するように体外に引き出される。
次に、カメラ2のワイヤ13は、患者の腹部側に準備された固定ユニット21の孔部21aに通され、腹壁102側に牽引される。そして、カメラ2は、腹壁102に近づくように持ち上げられ、吸盤12が腹壁102の体内側の面に吸着されるまで、ワイヤ13が体外側へ牽引される。このように、カメラ2は、吸盤12が腹壁102の体内側の面に吸着することで、腹腔101内に留置固定される。
尚、固定ユニット21には、カメラ2のワイヤ13を体外側で固定する固定レバー22が設けられている。この固定レバー22は、中途部にワイヤ13が貫挿する孔部22aが形成され、この孔部22aの位置が固定ユニット21の孔部21aの位置とズレが生じるように固定ユニット21内に設けられたバネ23により、固定ユニット21の一側方向へ付勢されている。
つまり、ユーザは、固定ユニット21の孔部21aと、固定レバー22の孔部22aが略一致する位置まで、固定レバー22をバネ23の付勢力に抗して固定ユニット21内へ押し込むと、ワイヤ13を容易に牽引することができる。そして、ユーザは、固定レバー22の固定ユニット21内への押し込みを解除すると、バネ23の付勢力を受けて固定レバー22がスライドする。
そのため、固定ユニット21の孔部21aの位置に対して、固定レバー22の孔部22aの位置にズレが生じるため、各孔部21a,22aに挿通するカメラ2のワイヤ13は、固定ユニット21内で挟持固定される。こうして、カメラ2は、腹腔101内において腹壁102に腹壁固定部である吸盤12が吸着した安定した状態で留置固定される。また、穿刺アンテナユニット4は、カメラ2が留置された近傍に体外側の腹壁102から腹腔101内へ穿刺されて設置される。
次に、上述したように、体内、ここでは、腹腔101内に留置固定されるカメラ2の具体的な構成について、図3、及び図4を用いて、詳しく説明する。
カメラ2のカメラ本体11内には、制御手段である制御部14と、電源部である、ここでは2つのバッテリ15と、第1の送信手段である送信アンテナユニット16と、第1の受信手段である受信アンテナユニット17と、体内情報取得手段であって、ここでは撮像手段である撮像部を構成する撮像ユニット30と、が設けられている。
制御部14は、電力供給のためのバッテリ15が電気的に接続されている。そして、制御部14は、バッテリ15からの駆動電力、及び各種制御信号を伝送するため送信アンテナユニット16、受信アンテナユニット17、及び撮像ユニット30と電気的に接続されている。
第1の送信手段である送信アンテナユニット16は、図3、及び図4に示すように、カメラ本体11の一端部分をドーム状に形成する半球状の空間部11a側に配置され、送信部である送信アンテナ24と、通信ケーブル25と、第1の可動台26と、第2の可動台27と、第1のモータ28と、第2のモータ29と、によって主に構成されている。
送信部である送信アンテナ24は、本実施の形態において、第1の可動台26のここでは前面部となる端面中央に固設されたコイル状のアンテナであって、通信ケーブル25を介して、カメラ本体11内の制御部14と電気的に接続されている。
第1の可動台26は、断面コの字形状をした部品である。この第1の可動台26は、断面コの字状の第2の可動台27と重畳された2箇所の部位の夫々に同一軸上で回動保持する回動軸となる枢支部26aが設けられている。つまり、第1の可動台26は、第2の可動台27に対して枢支部26a回りに回動自在に連結されている。
第2の可動台27には、モータ保持部27aが設けられ、このモータ保持部27aに第2のモータ29が固定保持されている。第2のモータ29は、モータ軸29aが一方の枢支部26aに接続固定されており、送信アンテナ24が固設された第1の可動台26を枢支部26a回りに回動駆動する駆動手段の1つを構成している。尚、第2のモータ29も、通信ケーブル25を介して、カメラ本体11内の制御部14と電気的に接続されている。
第1のモータ28は、カメラ本体11に固設され、モータ軸28aが第2の可動台27のここでは後面部となる端面中央に固定されており、第2の可動台27をモータ軸回りに回動駆動する駆動手段の1つを構成している。また、第1のモータ28は、カメラ本体11内の制御部14と電気的に接続されている。
以上のように構成された送信アンテナユニット16は、制御部14により、第1のモータ28、及び第2のモータ29が駆動制御され、送信アンテナ24の無線信号の照射方向(指向性)を変更することができる。具体的には、送信アンテナユニット16は、第1のモータ28の駆動によって、送信アンテナ24が図中のX軸回りで回動し、第2のモータ28の駆動によって、送信アンテナ24が図中のY軸回りで回動する、2つの軸回りに可動する構成となっている。これにより、送信アンテナユニット16は、送信アンテナ24の無線信号の照射方向(指向性)が変更される。
第1の受信手段である受信アンテナユニット17は、受信機35と、受信アンテナ36と、を有して構成されている。この受信アンテナユニット17は、カメラ本体11の空間部11aに受信アンテナ36が配置され、受信機35が制御部14と電気的に接続されている。尚、本実施の形態においては、送信アンテナユニット16と受信アンテナユニット17とを別体の構成としたが、これに限定されることなく、無線信号の照射方向(指向性)が可動する送信アンテナユニット16を送受信兼用のアンテナユニットとしても良い。
体内情報取得手段である撮像ユニット30は、CCD、CMOSなどの固体撮像素子31と、この固体撮像素子31が実装される撮像基板32と、複数の対物レンズ33と、観察窓となるカバーレンズ34と、を有して構成されている。この撮像ユニット30は、光電変換した撮像信号を制御部14へ出力する。
また、2つのバッテリ15は、制御部14、送信アンテナユニット16、受信アンテナユニット17、撮像ユニット30、及び照明ユニット(不図示)を駆動するための電源部を構成している。尚、2つのバッテリ15は、制御部14と電源供給の電気ケーブル(不図示)によって電気的に接続されており、制御部14には送信アンテナユニット16、受信アンテナユニット17、及び撮像ユニット30と個別に接続される電源供給、及び信号の授受のための電気的な配線がされている。
制御手段である制御部14は、撮像ユニット30から出力された撮像信号、及び送信アンテナ24の位置情報信号を体内情報信号である、ここでは画像データ信号として送信アンテナユニット16に出力する。また、制御部14には、受信アンテナユニット17が受信した外部からの信号が入力され、この信号に基づいて送信アンテナユニット16から送信される画像データ信号の無線電波の照射方向(指向性)を変更するため、第1のモータ28、及び第2のモータ29を駆動制御する。
次に、上述したように、体外から体内、ここでは、腹腔101内に穿刺される穿刺アンテナユニット4の具体的な構成について、図5、及び図6を用いて、詳しく説明する。
本実施の形態の穿刺アンテナユニット4は、図5、及び図6に示すように、体内への挿入部となる穿刺手段である挿入穿刺部37と、この挿入穿刺部37に連設され、CCU6に接続される通信ケーブル4aが延出する把持部を構成する本体部38と、を有して構成されている。
挿入穿刺部37は、先端に体壁である腹壁102を容易に穿刺できるように鋭利な穿刺針部37aが設けられ、内部に第2の受信手段であって、検知手段となり検知部を構成する受信アンテナ41と、第2の送信手段である送信アンテナ42と、が内蔵されている。
これら受信アンテナ41、及び送信アンテナ42には、挿入穿刺部37に連設された本体部38を介して、通信ケーブル4a内に挿通配置される通信線41a,42aがそれぞれ電気的に接続されている。
受信アンテナ41は、カメラ2の送信アンテナユニット16から送信された無線信号である画像データ信号を受信し、入力された画像データ信号を、CCU6内に設けられた、後述の画像処理部46(図7参照)に出力する。送信アンテナ42は、CCU6内に設けられた、後述の比較部45(図7参照)から出力された制御信号をカメラ2の受信アンテナユニット17に無線信号を送信する。尚、受信アンテナ41は、カメラ2の送信アンテナユニット16から送信された無線信号である画像データ信号、及び送信アンテナ24の位置情報信号を受信し、CCU6内に設けられた、後述の記憶手段である記憶部44(図7参照)に入力された画像データ信号の強度(感度)、及びそのときの位置情報信号を出力する。
尚、本体部38は、挿入穿刺部37が延設される端面部が腹壁102の体表側の面に当接することで挿入穿刺部37の腹腔101内への穿刺を規制するストッパ部38aを構成している。
次に、本実施の形態のCCU6について、以下に説明する。
本実施の形態のCCU6には、従来から設けられている画像処理手段である画像処理部46などのほか、図7のブロック図に示すように、記憶手段である記憶部44、及び比較手段である比較部45が内蔵されている。
画像処理部46は、入力された画像データ信号を処理して、図1に示したモニタ7にカメラ2で撮影した映像が表示されるようにモニタ7へ映像信号として出力する。記憶部44は、穿刺アンテナユニット4の受信アンテナ41から入力された画像データ信号、及び位置情報を記憶する。そして、比較部45は、記憶部44に記憶された画像データ信号のうち信号強度が最大の画像データ信号の位置情報を選定し、その位置情報に基づく制御信号を穿刺アンテナユニット4の送信アンテナ42に出力する。
ここで、以上のように構成された本実施の形態の内視鏡システム1の制御例について図8のフローチャートに基づいて以下に詳しく説明する。
先ず、図1に示したように内視鏡システム1が患者100にセットされて、全ての機器の電源が投入されると、内視鏡システム1は、図8に示すフローチャートに基づくルーチンが実行される。
具体的には、先ず、内視鏡システム1は、電源が投入されたとき、カメラ2の制御部14が送信アンテナユニット16の送信アンテナ24を予め設定された複数の位置のうちの1つ(n番目)へ駆動する(S1)。このとき、制御部14は、第1のモータ28、及び第2のモータ29を駆動制御して、送信アンテナ24を予め設定されたn番目の位置に移動させる。
そして、制御部14は、送信アンテナ24が移動した位置(n番目)において、撮像ユニット30が撮像した画像データ信号、及び送信アンテナ24の位置情報を送信アンテナユニット16に出力し、送信アンテナユニット16の送信アンテナ24から画像データ信号、及び位置情報が送信される(S2)。
そして、穿刺アンテナユニット4の受信アンテナ41が送信アンテナ24から送信された画像データ信号を受信して、CCU6の画像処理部46に出力する。また、穿刺アンテナユニット4の受信アンテナ41は、送信アンテナ24から送信された画像データ信号、及び位置情報信号を受信して、画像データ信号の受信感度を検出し、この画像データ信号の受信感度と共に位置情報を記憶部44に出力する。そして、記憶部44は、入力された画像データ信号の受信感度、及び位置情報を記憶する(S3)。
また、制御部14は、送信アンテナ24が移動する設定された全ての位置において、画像データ信号、及び位置情報を送信したか否かを判断する(S4)。このステップS4のルーチンにおいて、制御部14は、送信アンテナ24が移動する設定された全ての位置(n箇所)で画像データ信号、及び位置情報を送信していない場合、再度、ステップS1に戻る。つまり、このステップS1〜ステップS3のルーチンは、送信アンテナユニット16の送信アンテナ24が移動する設定された全ての複数の位置(n箇所)において、画像データ信号、及び位置情報が送信されるまで実行される。
そして、比較部45は、記憶部44に記憶された全ての画像データ信号の受信感度のうち、最も受信感度が良い(受信強度が大きい)位置情報を選定する(S5)。次に、比較部45は、選定した位置情報を穿刺アンテナユニット4の送信アンテナ42に出力して、送信アンテナ42から選定した位置情報に基づいた制御信号が送信される(S6)。
カメラ2の受信アンテナユニット17が穿刺アンテナユニット4の送信アンテナ42から送信された制御信号を受信し、選定された位置情報に基づいて、制御部14が送信アンテナユニット16の送信アンテナ24の位置を変更する(S7)。このときも、制御部14は、第1のモータ28、及び第2のモータ29を駆動制御して、選定された位置情報に基づいた位置へ送信アンテナユニット16の送信アンテナ24を設定する。
次に、内視鏡システム1は、起動している状態のとき、穿刺アンテナユニット4が受信している画像データ信号の受信感度が予め設定された所定の規定値よりも下回ったときに、図9のフローチャートに示すようなルーチンを実行するようにしても良い。尚、以下に説明する図9のフローチャートのルーチンのうち、図8のフローチャートと同一のルーチンについては、同じステップS番号を用い、上述と同じ制御が実行されるためそれらの説明を省略する。
内視鏡システム1は、起動している状態のとき、比較部45が常に穿刺アンテナユニット4が受信している画像データ信号の受信感度を設定された所定の規定値と比較しており、受信した画像データ信号の受信感度が前記所定の規定値よりも下回ったときに、比較部45から図9に示すフローチャートのルーチンを実行する制御信号が出力される。この出力された制御信号は、穿刺アンテナユニット4の送信アンテナ42から無線送信され、カメラ2の受信アンテナユニット17によって受信されて、制御部14に出力される。こうして、図9に示すフローチャートのルーチンが実行される。
具体的には、内視鏡システム1は、図9のフローチャートに示すように、ステップS3の次にステップS11のルーチンに移行する。このステップS11のルーチンでは、比較部45によって、記憶部44により記憶した画像データ信号の受信感度が設定された所定の規定値を上回っているか否かの判断が行なわれる。
このとき、比較部45が記憶部44により記憶された画像データ信号の受信感度が設定された所定の規定値を上回っていないと判断した場合、制御部14により、送信アンテナ24が移動する設定された全ての位置において、画像データ信号、及び位置情報を送信したか否かが判断される(S4)。
一方で、比較部45が記憶部44により記憶された画像データ信号の受信感度が設定された所定の規定値を上回っていると判断した場合、ステップS12に移行する。このステップS12のルーチンでは、比較部45が所定の規定値を上回ったときの画像データ信号の受信感度の位置情報を穿刺アンテナユニット4の送信アンテナ42に出力して、送信アンテナ42から選定した位置情報が送信される。
そして、カメラ2の受信アンテナユニット17が穿刺アンテナユニット4の送信アンテナ42から送信された制御信号を受信し、そのときの位置情報に基づいて、制御部14が送信アンテナユニット16の送信アンテナ24の位置を変更する(S7)。
このように、図9のフローチャートに示す制御例を実行する起動中(使用時)の内視鏡システム1では、穿刺アンテナユニット4が受信している画像データ信号の受信感度が予め設定された所定の規定値よりも上回った時点で、送信アンテナユニット16の送信アンテナ24の位置を設定して変更する構成となっている。
尚、本実施の形態の内視鏡システム1は、送信アンテナユニット16の送信アンテナ24の位置を設定するため、送信アンテナ24が駆動している受信感度のスキャン中において、モニタ7へ表示する画像の表示モードを選択することができるようになっている。具体的には、内視鏡システム1は、例えば、多少ノイズが入った画像ではあるが受信感度のスキャン中の画像をそのまま表示させる第1のモード、送信アンテナ24が駆動している受信感度のスキャン中に記憶部44に記憶されている、それまでの良好な画像を読み込んで数フレームの間だけ良好な画像を表示させる第2のモードなど、ユーザが所望のモードを選択してカメラ2が撮影する画像をモニタ7に表示させることができるようになっている。
以上の説明により、本実施の形態の内視鏡システム1は、カメラ2、及び穿刺アンテナユニット4が腹腔101内における設置位置、及び穿刺される位置に応じて、カメラ2の送信アンテナユニット16から無線送信される撮像ユニット30が撮像した画像データ信号を穿刺アンテナユニット4によって受信する受信感度が最も良くなる位置へ送信アンテナユニット16の送信アンテナ24を駆動制御して画像データ信号の照射方向(指向性)を最適な位置へ変更する構成となっている。
また、内視鏡システム1は、画像データ信号の受信感度が予め設定された所定の規定値よりも下回ったときにも、カメラ2の送信アンテナユニット16から無線送信される撮像ユニット30が撮像した画像データ信号を穿刺アンテナユニット4によって受信する受信感度が最も良くなる位置へ送信アンテナユニット16の送信アンテナ24を駆動制御して画像データ信号の照射方向(指向性)を最適な位置に変更することができる構成となっている。
これにより、内視鏡システム1は、送信側のカメラ2の設置位置と受信側の穿刺アンテナユニット4の穿刺位置に応じて、カメラ2の送信アンテナユニット16の送信アンテナ24の指向性を変更し、送信する信号強度の利得が安定するため、穿刺アンテナユニット4による受信感度を安定させることができる。特に、本実施の形態では、画像データ信号のようなデータ量が多い信号の場合、カメラ2の送信アンテナユニット16の送信アンテナ24の指向性を変更し、穿刺アンテナユニット4による受信感度を良好にすることで、モニタ7に表示する画像をクリアなものとなる。
さらに、内視鏡システム1は、腹腔101内に導入された医療機器であるカメラ2から無線により送信された画像データ信号を腹腔101内に穿刺した穿刺アンテナユニット4により、同一の空間(腹腔101)内であり、カメラ2と穿刺アンテナユニット4との間に介在、つまり遮蔽するものなく画像データ信号を送受信する構成となっているため、データ量の多い高画質な画像データ信号を安定して送受信することができる。
また、本実施の形態の内視鏡システム1は、トラカール110を介して、カメラ2を腹腔101内へ導入し、穿刺アンテナユニット4を腹腔101に穿刺する構成であるため、患者に対して低侵襲な手術となる。
尚、本実施の形態では、撮像ユニット30が撮影する腹腔101内の映像の情報を体外と授受する構成を例に挙げたが、勿論、体内に導入される医療機器により取得する体温、脈拍などの各種体内情報を体外と授受する構成においても適用することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図10から図12を用いて、本発明の内視鏡システム1に係る第2の実施の形態について、以下に説明する。尚、図10から図13は、本発明の第2の実施の形態に係り、図10は被検体に設置された腹腔内設置カメラ、固定ユニット、及び穿刺アンテナユニットを示す斜視図、図11は固定ユニットの上面図、図12は腹腔内に設置された腹腔内設置カメラを示すと共に、固定ユニットの構成を示す断面図である。
また、以下の説明においては、第1の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成については、同一の符号を用い、それら構成、及び作用効果の説明を省略する。
図10から図12に示すように、本実施の形態の固定ユニット21は、カメラ2が腹腔101内に設置されたときに、ユーザによる穿刺アンテナユニットを穿刺する方向が分かり易くするため、カメラ2の送信アンテナユニット16が臨んでいる方向を示す指標部71を備えた構成となっている。
本実施の形態の固定ユニット21は、腹壁102の表面に設置される円盤状の設置部21bと、この設置部21bから突出し、孔部21aが上面で開口すると共に、固定レバー22が側部から延出する外形円柱形状の突起部21cと、この突起部21c回りに設置部21b上で回動自在に設けられたドーナッツ状の回動円盤体70と、を有して構成されている。尚、ワイヤ13を挿通する孔部21aは、設置部21bの下面で開口している。
この回動円盤体70は、設置部21bの上面部に形成された凹部に配置され、図示しないベアリングなどにより突起部21cと回動自在に連結されている。これにより回動円盤体70は、設置部21bとの摩擦を受けないよう突起部21c回りで抵抗無く回動できるように、設置部21b上で若干浮いた状態となっている。
この回動円盤体70には、図4に示すように、2つの永久磁石70a,70bが盤面の中心を通る線対称位置に埋め込まれている。尚、これら2つの永久磁石70a,70bは、回動円盤体70の盤面上下方向において、N極とS極が異なる方向となるように配設されている。
また、回動円盤体70は、上面部に印刷、シールなどによって、ここでは矢印形状の指標部71が設けられている。この指標部71は、一方の永久磁石70a上の回動円盤体70の盤面上で、且つ、矢印の向きが2つの永久磁石70a,70bを結ぶ方向に沿って回動円盤体70の外周側となるように設けられている。
本実施の形態のカメラ2にも、図5に示すように、回動円盤体70の2つの永久磁石70a,70bに対して、引力/斥力作用が働くようにカメラ本体11の上部側であって、回動円盤体70の2つの永久磁石70a,70bが離間する距離と同等の距離で離間する位置に2つの永久磁石47a,47bが内蔵されている。
カメラ2の2つの永久磁石47a,47bのうち、送信アンテナユニット16側の一方の永久磁石47aは、回動円盤体70の指標部71下に設けられた一方の永久磁石70aと引力作用が働くように異なる極性(SN極)の向きが設定され、他方の永久磁石47bが回動円盤体70の他方の永久磁石70bと引力作用が働く異なる極性(SN極)の向きが設定されている。そのため、固定ユニット21の回動円盤体70は、埋設された各永久磁石70a,70bがカメラ2に設けられた各永久磁石47a,47bに対する引力/斥力作用により、指標部71がカメラ2の送信アンテナユニット16の送信アンテナ24が臨む方向を示す位置に設置部21b上で突起部21c回りに回動する。
以上から、術者であるユーザは、本実施の形態の内視鏡システム1のカメラ2、及び固定ユニット21の構成とすることで、腹腔101内に留置したカメラ2の送信アンテナユニット16の送信アンテナ24が臨んでいる方向を固定ユニット21の指標部71により容易に判断することができる。つまり、ユーザは、固定ユニット21の指標部71が示す方向を確認するだけで、体外側から体内(腹腔101内)のカメラ2の送信アンテナユニット16の送信アンテナ24が臨んでいる方向を容易に判断することができる。
そして、ユーザは、固定ユニット21から所定の距離だけ離間した指標部71が示す方向の体表(腹壁102)から穿刺アンテナユニット4の挿入穿刺部37を腹腔101内へ穿刺する。これにより、本実施の形態の内視鏡システム1のカメラ2、及び固定ユニット21は、第1の実施の形態の効果に加え、送信アンテナユニット16の送信アンテナ24の近傍に挿入穿刺部37を穿刺できるため、良好な相互無線通信が行なえる構成となっている。
(第3の実施の形態)
次に、図13、及び図14を用いて、本発明の内視鏡システム1に係る第3の実施の形態について、以下に説明する。尚、図13、及び図14は、本発明の第3の実施の形態に係り、図13は腹腔内設置カメラの構成を示す断面図、図14は腹腔内設置カメラ、固定ユニット、及び穿刺アンテナユニットが腹腔内に設置された状態を示す図である。
また、以下の説明においても、第1の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成については、同一の符号を用い、それら構成、及び作用効果の説明を省略する。
本実施の形態の内視鏡システム1のカメラ2は、図13に示すように、ここでは両側部に送信アンテナユニット16が内蔵された構成となっている。カメラ2は、2つの送信アンテナユニット16の送信アンテナ24が可動できるように半球状の空間部11aが両側部に形成され、これら両側部の空間部11aに送信アンテナ24が配置されている。尚、送信アンテナユニット16は、2つに限定することなく、カメラ2に内蔵可能な数を設けても良い。
これら2つの送信アンテナユニット16は、第1の実施の形態と同一の構成であり、制御部14によって第1のモータ28、及び第2のモータ29(ここでは不図示)が駆動制御されることで、各可動台26,27の回動駆動に伴って送信アンテナ24の方向を変更する構成となっている。
また、本実施の形態の内視鏡システム1は、図14に示すように、無線による各種信号(撮像ユニット30によって光電変換された画像データ信号、各送信アンテナ24の位置情報信号、及び各モータ28,29を駆動する制御信号)を授受し、カメラ2に内蔵される2つの送信アンテナユニット16の夫々と対を構成するように設定された穿刺アンテナユニット4を2つ備え、これら穿刺アンテナユニット4の挿入穿刺部37が腹壁102の所定の位置から腹腔101内へ穿刺される。尚、ここでは2つの送信アンテナユニット16であるため、その数に合わせて、穿刺アンテナユニット4も2つとなっている。
尚、これら2つの穿刺アンテナユニット4は、図1、及び図7に示した、CCU6に接続され、CCU6内の比較部45からカメラ2の送信アンテナユニット16を制御部14により駆動制御する制御信号を挿入穿刺部37に内蔵された送信アンテナ42から出力する。尚、2つの穿刺アンテナユニット4は、夫々の本体部38が固定ユニット21の周囲に巻き付けた固定紐38aの端部に巻き付け固定されている。この固定紐38aは、固定ユニット21から各穿刺アンテナユニット4が離間する距離を略均等にするためのものである。
以上のように構成した内視鏡システム1は、カメラ2内に2つの送信アンテナユニット16と、各送信アンテナユニット16の夫々と信号を授受する2つの穿刺アンテナユニット4と、を備えることで、対が構成された一方の送信アンテナユニット16、及び穿刺アンテナユニット4の送受信感度が低下、例えば、所定の規定値以下となった場合、対が構成された他方の送信アンテナユニット16、及び穿刺アンテナユニット4により無線信号の授受を行なうようにCCU6で切換制御する構成とすることができる。
先ず、これら対が構成された2つの送信アンテナユニット16、及び穿刺アンテナユニット4は、電源投入時に、カメラ2の制御部14、及びCCU6の記憶部44と比較部45の制御により、第1の実施の形態にて説明した図8に示したフローチャートのルーチンが夫々実行され、最も送受信感度の良い一方によって無線信号の授受が選択される。次いで、選択されていない他方の送信アンテナユニット16、及び穿刺アンテナユニット4の組は、図9に示したフローチャートのルーチンが実行され、受信感度が所定の規定値を上回る位置に送信アンテナユニット16の送信アンテナ24の位置が設定され待機状態となる。
また、選択されている一方の送信アンテナユニット16、及び穿刺アンテナユニット4による受信感度が所定の規定値を下回った場合、待機状態の他方の送信アンテナユニット16、及び穿刺アンテナユニット4の組により無線による各種信号(撮像ユニット30によって光電変換された画像データ信号、各送信アンテナ24の位置情報信号、及び各モータ28,29を駆動する制御信号)の授受が切換えられる。そして、受信感度が所定の規定値を下回った一方の送信アンテナユニット16、及び穿刺アンテナユニット4の組は、図9に示したフローチャートのルーチンが実行され、受信感度が所定の規定値を上回る位置に送信アンテナユニット16の送信アンテナ24の位置が設定され待機状態となる。
以上のように構成された本実施の形態の内視鏡システム1では、第1の実施の形態の効果に加え、カメラ2に送信アンテナユニット16を2つ設けて、これら送信アンテナユニット16に夫々対応して信号を授受する穿刺アンテナユニット4も2つ備えることにより、無線伝送経路を選択的に切換え制御して、良好な画像データ信号の授受を常に行なうことができるため、モニタ7に表示する画像も常にクリアなものとすることができる。
(第4の実施の形態)
次に、図15から図18を用いて、本発明の内視鏡システム1の腹腔内設置カメラに係る第4の実施の形態について、以下に説明する。尚、図15から図18は、本発明の第4の実施の形態に係り、図15は腹腔内設置カメラの構成を示す断面図、図16は図15の腹腔内設置カメラを矢視XI方向から見た正面図、図17は別形態の腹腔内設置カメラの構成を示す断面図、図18は図17の送受信アンテナユニット周辺の構成を示す拡大図である。
また、以下の説明においても、第1の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成については、同一の符号を用い、それら構成、及び作用効果の説明を省略する。尚、本実施の形態では、腹腔内設置カメラの画像データ信号を送信する送信(送受信)アンテナの方向を可変する構成が第1の実施の形態と異なる2つの形態について説明する。
図15、及び図16に示すように、本実施の形態のカメラ2は、カメラ本体11の一側部側に球状の空間部11bが形成され、この空間部11b内に送受信アンテナユニット50が可動自在に配設されている。
送受信アンテナユニット50は、外形が球体の一部を削り取って平面形成された形状をした中空の可動体51と、この可動体51の半球状の空間51a内に設けられ、平面形成された部分の内部側に固定された、第1の送信手段、及び第1の受信手段となる送受信アンテナ52と、可動体51の平面形成された肉厚部分の対称位置に埋め込まれた2つの永久磁石53と、送受信アンテナ52に電気的に接続され、可動体51の平面形成された表面部分から外部に延設された通信ケーブル54と、を有して主に構成されている。
尚、本実施の形態では、送受信アンテナユニット50は、送受信アンテナ52を有した構成であるが、第1の実施の形態と同様な送信アンテナと受信アンテナを別体とした構成としても良い。
この送受信アンテナユニット50は、可動体51の可動体51の球状部分の外形寸法が空間部の寸法よりも若干に小さくなるようにカメラ本体11の球状の空間部11bに可動自在に収容される外径寸法が設定されている。
通信ケーブル54は、所定の長さを有して空間部11b内で弛んだ状態で収容され、カメラ本体11の制御部14と電気的に接続され、送受信アンテナ52によって送受信する画像データ信号、位置情報信号、及び制御信号を伝送する。
この送受信アンテナユニット50は、2つの永久磁石53にカメラ本体11の空間部11bの近傍に埋設される複数の電磁石ユニット55の引力/斥力作用により、全体が空間部11b内で回動し、送受信アンテナ52の向きが可変されて、各種信号の照射受信方向(指向性)の変更が設定される。尚、本実施の形態においては、送受信アンテナユニット50に2つの永久磁石53を設けた構成としたが、単に、各電磁石ユニット55の磁性により、引力が与えられる鉄などから形成された2つの磁性体を設けても良い。また、通信ケーブル54は、上述したように空間部11b内で弛んでいるため、送受信アンテナユニット50の所定範囲の回動を邪魔することがないようになっている。
カメラ本体11内に設けられる電磁石ユニット55は、略等間隔に設けられ、送受信アンテナユニット50の2つの永久磁石53と共に、送受信アンテナユニット50を回動駆動する駆動手段を構成している。これら電磁石ユニット55は、図15、及び図16に示すように、空間部11bの周囲に、少なくとも6つ設けられており、夫々が制御部14と電気的に接続されている。つまり、これらの電磁石ユニット55は、制御部14により、電気的な磁性の極性変更、及び磁性停止の切換が制御される。
このように構成した本実施の形態のカメラ2は、制御部14によって、ここでは6つの電磁石ユニット55を駆動制御するとで、2つの永久磁石53に6つの電磁石ユニット55からの引力/斥力作用が与えて、送受信アンテナユニット50を所定の回動範囲で自由に回動させることができる。
また、内視鏡システム1は、第1の実施の形態と同様に、図8、及び図9のフローチャートの制御例に基づいて、送受信アンテナユニット50の回動位置を設定する。つまり、カメラ2の送受信アンテナユニット50は、内視鏡システム1の全ての機器が電源投入されると、送信する画像データ信号を受信する穿刺アンテナユニット4の受信感度が最も良い位置に設定される。そして、送受信アンテナユニット50は、送信する画像データ信号を受信する穿刺アンテナユニット4の受信感度が予め設定された所定の規定値よりも下回ったときに、この設定された規定値を上回る位置に設定される。
このように構成された内視鏡システム1のカメラ2においても、第1の実施の形態と同様に送信側のカメラ2の設置位置と受信側の穿刺アンテナユニット4の穿刺位置に応じて、カメラ2の送受信アンテナユニット50の送受信アンテナ52の指向性を変更し、送信する信号強度の利得を安定することができる。そのため、内視鏡システム1は、穿刺アンテナユニット4によってカメラ2から無線送信された画像データ信号の受信感度を安定させることができる。また、画像データ信号のようなデータ量が多い信号においても、穿刺アンテナユニット4による受信感度が良好となる位置に送受信アンテナユニット50の送受信アンテナ52の指向性を変更することで、モニタ7に表示する画像をクリアなものとすることができる。
次に、図17、及び図18に示す本実施の別形態のカメラ2の構成について、以下に詳しく説明する。
図17、及び図18に示すように、カメラ2は、ここでは略円柱形状のカメラ本体56の周回り方向(撮像ユニット30の撮影光軸O回り)に送受信アンテナユニット60が回動自在に配設されている。この送受信アンテナユニット60は、カメラ本体56の周回りに回動自在に配設された回動環体61と、この回動環体61の一側周部にボールジョイントによって可動自在に配設された、第1の送信手段、及び第1の受信手段となる送受信アンテナ部62と、を主に有して構成されている。
回動環体61、及びカメラ本体56は、スリップリング63を介して信号を授受するための電気的な接点が取られ、このスリップリング63が制御部14と電気的に接続されている。また、回動環体61は、カメラ本体56に内蔵される駆動手段の1つを構成する第1のモータ57によって、カメラ本体56の周回り方向に回動制御される。
尚、カメラ2は、第1のモータ57の平歯状のギヤ57aが回動環体61の上面で円を描くように形成されたギヤ溝61aに噛合され、第1のモータ57が制御部14により駆動制御されることで、回動環体61をカメラ本体56の周回りに回動駆動する構成となっている。
回動環体61内には、送受信アンテナ部62を駆動する駆動手段となる第2のモータ64、及び第3のモータ65が夫々直交する方向に回動軸を有するように内蔵されている。これら第2のモータ64、及び第3のモータ65は、スリップリング63を介して、カメラ本体56の制御部14と電気的に接続され、この制御部14によって駆動制御される。
送受信アンテナ部62は、板体であって、回動環体61と回動自在にジョイントされた球体部62aが一端部から延設されている。また、送受信アンテナ部62には、送受信アンテナ66が内蔵されている。この送受信アンテナ66は、送受信アンテナ部62の球体部62a近傍から延出する所定の長さを有して弛んだ状態の通信ケーブル67と電気的接続されている。尚、ここでも、送受信アンテナユニット60は、送受信アンテナ66を有した構成であるが、第1の実施の形態と同様な送信アンテナと受信アンテナを別体とした構成としても良い。
また、通信ケーブル67は、回動環体61内へ挿通されて、スリップリング63を介して、カメラ本体56の制御部14と電気的に接続される。
送受信アンテナ部62の球体部62aは、表面が回動環体61内で第2のモータ64、及び第3のモータ65の各モータ軸に取り付けられたゴムなどの弾性体から形成されたローラ64a,65aに接触されており、これら第2のモータ64、及び第3のモータ65によって、直交する2軸回りに回動駆動される。
以上のように構成されたカメラ2は、駆動手段を構成する第1のモータ57、第2のモータ64、及び第3のモータ65によって、送受信アンテナユニット60の送受信アンテナ部62をカメラ本体56の周回りの位置を変更できると共に、送受信アンテナ部62の傾きを自由に変更することができる。
また、ここでの内視鏡システム1も、第1の実施の形態と同様に、図8、及び図9のフローチャートの制御例に基づいて、送受信アンテナユニット60の送受信アンテナ部62のカメラ本体56に対する回動位置、及び送受信アンテナ部62の傾き設定する構成となっている。
このように構成された内視鏡システム1においても、第1の実施の形態と同様に送信側のカメラ2の設置位置と受信側の穿刺アンテナユニット4の穿刺位置に応じて、カメラ2の送受信アンテナユニット60の送受信アンテナ部62に内蔵された送受信アンテナ66の指向性を変更し、送信する信号強度の利得が安定するよう、穿刺アンテナユニット4による受信感度が良好となる位置にカメラ本体56に対する回動位置、及び送受信アンテナ部62の傾きを設定することで、モニタ7に表示する画像をクリアなものとなる。
尚、本実施で示した2つの形態のカメラ2は、送受信アンテナユニット50,60を1つ設けた構成を示したが、これに限定されることなく第3の実施の形態と同様に送受信アンテナユニット50,60を2つ設けても勿論構わない。
(第5の実施の形態)
次に、図19から図21を用いて、本発明の内視鏡システム1に係る第5の実施の形態について、以下に説明する。尚、図19から図21は、本発明の第5の実施の形態に係り、図19は硬性内視鏡に受信アンテナ、及び送信アンテナを設けた構成を示す図、図20は処置具に受信アンテナ、及び送信アンテナを設けた構成を示す図、図21はトラカールに受信アンテナ、及び送信アンテナを設けた構成を示す断面図である。
また、以下の説明においても、第1の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成については、同一の符号を用い、それら構成、及び作用効果の説明を省略する。尚、本実施の形態では、穿刺アンテナユニットに設けられている各アンテナを硬性内視鏡、処置具、またはトラカールに設けて、穿刺アンテナユニットの機能を別の医療機器に設けた形態を示す。
先ず、図19に示すように、本実施の形態の内視鏡システム1では、硬性内視鏡5の挿入部5bに穿刺アンテナユニット4に設けられている受信アンテナ41、及び送信アンテナ42を設けて、穿刺アンテナユニット4を使用しないで、カメラ2との各種信号を授受する構成としても良い。
硬性内視鏡5は、図1に示したように通信ケーブル5aを介してCCU6と接続されるため、受信アンテナ41、及び送信アンテナ42の各通信線41a,42aが通信ケーブル5aに挿通される。そして、これら通信線41a,42aは、夫々が対応するCCU6内の画像処理部46、記憶部44、及び比較部45と電気的に接続される構成となっている。
また、硬性内視鏡5に限らず、受信アンテナ41、及び送信アンテナ42を、例えば、図20に示すように、把持鉗子等の処置具120の挿入部120aに設けても良いし、図21に示すように、トラカール110の挿入部110aに設けても良い。また、通信線41a,42aは、CCU6に接続される処置具120から延設された通信ケーブル121、またはトラカール110から延設された通信ケーブル111に挿通されて、CCU6と電気的に接続される。
以上のように穿刺アンテナユニット4の機能である受信アンテナ41、及び送信アンテナ42を硬性内視鏡5、処置具120、またはトラカール110に設けることで、穿刺アンテナユニット4が必要なくなり、腹壁102に穿刺する医療機器を減らすことができるため、より低侵襲な内視鏡システム1を構成することができる。
(第6の実施の形態)
次に、図22から図33を用いて、本発明の内視鏡システム1に係る第6の実施の形態について、以下に説明する。尚、図22から図33は、本発明の第6の実施の形態に係り、図22は送受信プローブユニットの構成を示す斜視図、図23は送受信プローブユニットの構成を示す断面図、図24は固定ユニットにより腹腔内に留置されたカメラと胃から腹腔内へ穿刺された送受信プローブユニットを示す図、図25は送受信プローブユニットの変形例の構成を示す図、図26は内視鏡に設置された送受信プローブユニットを示す正面図、図27は内視鏡に設置された送受信プローブユニットを示す断面図、図28から図32は送受信プローブユニットを体内へ設置する手順を説明するための図、図33は送受信プローブユニットのピンコネクタをカメラコントロールユニットに接続する状態を説明するための図である。
また、以下の説明においても、第1の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成については、同一の符号を用い、それら構成、及び作用効果の説明を省略する。尚、本実施の形態では、経口的に挿入した内視鏡を使って、胃から腹腔にアプローチする各種手術であるNOTES(Natural orifice transgastric endoscopic surgery)に対応する送受信プローブユニットの形態を示す。
本実施の形態の内視鏡システム1は、第1の実施の形態の穿刺アンテナユニット4の代わりに送受信プローブユニット75を有している。この送受信プローブユニット75は、図22、及び図23に示すように、プローブ本体76と、このプローブ本体76の先端面から突没する穿刺手段である穿刺針部77と、プローブ本体76の基端面から延設された所定の可撓性を備えた導入チューブ78と、導入チューブ78の基端側に設けられ穿刺針部77をプローブ本体76に対して突没させるスライド自在な円筒形状の操作体79と、導入チューブ78の基端に配設されたピンコネクタ80と、によって主に構成されている。
プローブ本体76は、円柱部材を外周部から円形の切り欠き76aが形成された、正面から見たときに所謂、三日月形状をしている。このプローブ本体76は、中央から外周部の位置で厚さ方向に向かって穿刺針部77が挿通配置される孔部76bが形成され、この孔部76bに導入チューブ78が連通するように接続されている。
穿刺手段である穿刺針部77は、ここでは図示しないが第1の実施の形態で示した受信アンテナ41、及び送信アンテナ42が内蔵されており、導入チューブ78内にも挿通できる外径を備え、基端が導入チューブ78に進退自在に挿通された操作ワイヤ77aの先端と接続固定されている。
この操作ワイヤ77a内には、受信アンテナ41、及び送信アンテナ42の夫々と電気的に接続される通信線41a,42aが挿通されている。また、操作ワイヤ77aは、基端部分が導入チューブ78にスライド自在に配設された操作体79に接続されており、この操作体79のスライド操作により進退することで、穿刺針部77がプローブ本体76に対して突没する構成となっている。尚、導入チューブ78には、操作体79と操作ワイヤ77aを連結するために、操作体79のスライドする範囲に図示しないスリットが形成されている。
受信アンテナ41、及び送信アンテナ42の通信線41a,42aは、操作体79のスライド操作により進退する操作ワイヤ77aの動きを規制しないだけの弛みが設定された長さを有してピンコネクタ80まで延設されている。
また、ピンコネクタ80には、各通信線41a,42aの各電気接点部81が外周に絶縁されるように配設されている。このピンコネクタ80は、CCU6の後述するコネクタ部に接続される。尚、ピンコネクタ80、及び操作体79は、後述する内視鏡130のチャンネルに挿通可能な外径が設定されている。
このように構成された本実施の形態の内視鏡システム1の送受信プローブユニット75は、図24に示すように、穿刺針部77が胃103の胃壁104に穿刺されて、腹腔101内へ穿刺針部77のみが導入される。すなわち、送受信プローブユニット75は、経口的に導入されて、腹腔101へ穿刺した穿刺針部77によって、カメラ2と各種信号を無線によって授受する構成となっている。
尚、送受信プローブユニット75は、図25に示すように、外周部のここでは2箇所にワイヤ82aに接続されたクリップ82を設けて、これらクリップ82により胃壁104を摘んで固定できるようにしても良い。
ここで、本実施の形態の送受信プローブユニット75を経口的に胃103に導入して、腹腔101内へ穿刺針部77を穿刺して設置する手順について、図26から図33を用いて以下に説明する。
先ず、送受信プローブユニット75は、内視鏡(軟性内視鏡)130(図29参照)の先端部131で開口する内視鏡チャンネル134にピンコネクタ80側から導入チューブ78が挿入される。このとき、ピンコネクタ80が内視鏡130の操作部に配設されるチャンネル口から延出されて、図26、及び図27に示すように、送受信プローブユニット75のプローブ本体76の基端面が内視鏡130の先端部131の先端面に当接するように設置され送受信プローブユニット75が内視鏡130に取り付けられた状態で準備される。このとき、プローブ本体76に形成される切り欠き76aは、内視鏡130の先端部131に配設される観察窓132、及び照明窓133を露出する位置に装着される。
そして、図28に示すように、患者100の腹壁102に気腹針(べレスニードル)140が穿刺され腹腔101にCO2ガスが送り込まれて、腹腔101が気腹、拡張される。次に、図29に示すように、送受信プローブユニット75が装着された内視鏡130を経口的に体腔、胃103内に挿入され、送受信プローブユニット75の操作体79が前方へスライド操作されて、胃103内に導入されたプローブ本体76から穿刺針部77が突出される。
次に、図30に示すように、内視鏡130の湾曲操作によって、胃壁104に穿刺針部77が腹腔101内へ穿刺される。尚、図25に示したプローブ本体76にクリップ82を設けた送受信プローブユニット75の場合には、図31に示すように、内視鏡130を介して導入した把持鉗子などの処置具120の操作によって、クリップ82が胃壁104を挟むように取り付けられて、プローブ本体76が胃壁104に固定される。
そして、図32に示すように、送受信プローブユニット75の導入チューブ78が患者100の体腔内へ残るように内視鏡130のみが体腔内から抜き取られる。最後に、送受信プローブユニット75のピンコネクタ80がCCU6に配設されたコネクタ部6aに接続される。
このようにして、本実施の形態の送受信プローブユニット75が経口的に導入され、穿刺針部77が胃壁104から腹腔101内へ穿刺されて、プローブ本体76が胃103に設置されたのちに、第1の実施の形態と同様にして、カメラ2が腹腔101内に留置固定される。
本実施の形態の内視鏡システム1は、上述したように構成された送受信プローブユニット75を用いることにより、経口的に挿入した内視鏡を使って、胃103から腹腔101にアプローチするNOTES手技に対応した構成とすることができる。この内視鏡システム1は、第1の実施の形態の効果に加え、穿刺アンテナユニット4を腹壁102に穿刺する必要がなくなり、体腔側の胃103からカメラ2と各種信号を無線により授受する送受信プローブユニット75の穿刺針部77を胃壁104から腹腔101内へ穿刺して、より低侵襲となる構成となる。
(第7の実施の形態)
次に、図34から図38を用いて、本発明の内視鏡システム1に係る第7の実施の形態について、以下に説明する。尚、図34から図38は、本発明の第7の実施の形態に係り、図34は送受信プローブユニットの構成を示す斜視図、図35は送受信プローブユニットの構成を示す断面図、図36は固定ユニットにより腹腔内に留置されたカメラと胃壁に装着された送受信プローブユニットを示す図、図37から図38は送受信プローブユニットを体内へ設置する手順を説明するための図である。
また、以下の説明においても、第1の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成については、同一の符号を用い、それら構成、及び作用効果の説明を省略する。尚、本実施の形態は、経口的に挿入した内視鏡を使って、胃から腹腔にアプローチする各種手術であるNOTESに対応した、上述の第6の実施の形態の送受信プローブユニットと異なる送受信プローブユニットを示す。
本実施の形態の送受信プローブユニット83は、図34、及び図35に示すように、送受信アンテナ部85が設けられ、腹腔101に導入され胃壁104上に留置される中継器84、及び胃103に導入される送受信プローブ86を有し、この送受信プローブ86から通信ケーブル87が延設されている。
中継手段である中継器84は、送受信プローブユニット83に、図示しないが、第1の実施の形態で説明した受信アンテナ41、及び送信アンテナ42が内蔵されており、これら各アンテナ41,42,43が内蔵される送受信部91と電気的に接続されている。また、中継器84の平面形成された底面部には、ここではリング状の永久磁石89が配設されている。
送受信プローブ86は、中継器84の送受信部91と無線により各種信号(撮像ユニット30によって光電変換された画像データ信号、各送信アンテナ24の位置情報信号、及び各モータ28,29を駆動する制御信号)を授受する送受信部92が内蔵されている。また、送受信プローブ86の平面形成された上面部には、中継器84の永久磁石89と引力作用により吸着する極性が設定された、ここではリング状の永久磁石88が配設されている。
送受信プローブ86の送受信部92は、通信ケーブル87内に挿通配置される通信線と接続されている。尚、通信ケーブル87の端部には、第6の実施の形態と同様にCCU6と接続されるピンコネクタ80が設けられている。また、通信ケーブル87は、内視鏡130の内視鏡チャンネル134(図27参照)に挿通可能な径が設定されている。
以上のように構成された送受信プローブユニット83は、図35、及び図36に示すように、腹腔101内における胃103の胃壁104に留置された中継器84と胃103内に導入された送受信プローブ86とが夫々の永久磁石89,88が胃壁104を挟んで吸着され体内に設置される。
そして、送受信プローブユニット83は、腹腔101内に留置された中継器84により、カメラ2と各種信号を授受して、中継器84と送受信プローブ86の各送受信部91,92が胃壁104を介して各種信号を無線で授受する。この各種信号は、通信ケーブル87を介してCCU6と通信される。
ここで、本実施の形態の送受信プローブユニット83の送受信プローブ86を経口的に胃103に導入して、中継器84を腹腔101内へ設置する手順について、図36から図38を用いて以下に説明する。尚、第6の実施の形態と共通する手順には、図28、及び図33を用いて説明する。
先ず、図37に示すように、送受信プローブユニット83の送受信プローブ86は、内視鏡(軟性内視鏡)130の先端部131で開口する内視鏡チャンネル134にピンコネクタ80側から通信ケーブル87が挿入される。このときも、ピンコネクタ80が内視鏡130の操作部に配設されるチャンネル口から延出された状態で準備される。
また、第6の実施の形態と同様に、患者100の腹壁102に気腹針(べレスニードル)140が穿刺され腹腔101にCO2ガスが送り込まれて、腹腔101が気腹、拡張される(図28参照)。次に、送受信プローブ86が装着された内視鏡130を経口的に体腔、胃103内に挿入される。そして、送受信プローブ86の通信ケーブル87が患者100の体腔内へ残るように内視鏡130のみが体腔内から抜き取られる。また、第6の実施の形態と同様に、ピンコネクタ80がCCU6に配設されたコネクタ部6aに接続される(図33参照)。また、カメラ2は、ここでも第1の実施の形態と同様にして、腹腔101内に留置固定される。
次に、図38に示すように、送受信プローブユニット83の中継器84が把持鉗子などの処置具120を用いて、腹壁102に穿刺されたトラカール110を介して、腹腔101内に導入される。そして、送受信プローブユニット83は、図36に示したように、腹腔101内に導入された中継器84と胃103内に導入された送受信プローブ86とが胃壁104を介して対向する位置が調整され、夫々の永久磁石89,88が胃壁104を挟んで吸着されて体内に設置される。
このように、本実施の形態の内視鏡システム1においても、上述したように構成された送受信プローブユニット83を用いることにより、経口的に挿入した内視鏡を使って、胃103から腹腔101にアプローチするNOTES手技に対応した構成とすることができる。この内視鏡システム1でも、第1の実施の形態、及び第6の実施の形態と同様の効果を有する構成とすることができる。
(第8の実施の形態)
次に、図39、及び図40を用いて、第8の実施の形態について、以下に説明する。尚、図39、及び図40は、本発明の第8の実施の形態に係り、図39は患者が嚥下したカプセル内視鏡と送受信アンテナを備えるカプセル内視鏡ユニットの構成を示す斜視図、図40はカプセル内視鏡の構成を示す断面図である。
また、以下の説明においても、第1の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成については、同一の符号を用い、それら構成、及び作用効果の説明を省略する。尚、本実施の形態は、経口的に挿入したカプセル内視鏡と体外から各種信号を授受する体表貼り付けタイプの送受信アンテナを備えたカプセル内視鏡ユニットの構成を示す。
図39に示すように、本実施の形態のカプセル内視鏡ユニット95は、患者100により経口的に体腔内へ嚥下されるカプセル内視鏡90と、患者の体表に貼り付けられる体外設置送受信ユニット96と、CCU6、及びモニタ7と、を有して構成されている。
体外設置送受信ユニット96は、図示しないが、第1の実施の形態で説明した受信アンテナ41、及び送信アンテナ42が内蔵されており、CCU6と通信ケーブル91aにより電気的に接続され、この通信ケーブル96aを介して、カプセル内視鏡90と授受した各種信号をCCU6とも授受する構成となっている。
カプセル内視鏡90は、図40に示すように、撮像ユニット30、制御部14、バッテリ15、送受アンテナユニット16、及び受信アンテナユニット17がカプセル本体97に内蔵されている。尚、カプセル本体97は、一方の側部分に撮像ユニット30の観察窓となるドーム状の透明カバー98が設けられている。尚、カプセル本体97は、撮像ユニット30の周囲に照明手段を構成する複数のLED光源99が配設されている。
また、送信アンテナユニット16、及び受信アンテナユニット17は、カプセル本体97内において、撮像ユニット30が設けられる反対側となる他方の側部分に形成された空間部97aに配置される。つまり、体腔内のカプセル内視鏡90は、送信アンテナユニット16、及び受信アンテナユニット17によって、体外の体外設置送受信ユニット96と各種信号(撮像ユニット30によって光電変換された画像データ信号、各送信アンテナ24の位置情報信号、及び各モータ28,29を駆動する制御信号)を無線通信により授受する。
このように本実施の形態のカプセル内視鏡ユニット95は、カプセル内視鏡90に内蔵した送信アンテナユニット16と受信アンテナユニット17を設けることで、第1の実施の形態と同様に、送信アンテナユニット16から無線送信される撮像ユニット30が撮像した画像データ信号を体表に配置される体外設置送受信ユニット96によって受信する受信感度が最も良くなる位置へ送信アンテナユニット16の送信アンテナ24を駆動制御して画像データ信号の照射方向(指向性)を最適な位置に変更することができる構成となっている。つまり、腹腔101内へ設置するカメラ2だけでなく、胃103などの体腔内に導入されるカプセル内視鏡103においても、第1〜第3の実施の形態で説明した技術を適用することができる。
以上の各実施の形態に記載した発明は、その実施の形態、及び変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…内視鏡システム
2…腹腔内設置カメラ
3…固定ユニット
4…穿刺アンテナユニット
5…硬性内視鏡
7…モニタ
14…制御部
15…バッテリ
16…送受アンテナユニット
17…受信アンテナユニット
21…固定ユニット
24…送信アンテナ
25…通信ケーブル
26…可動台
28…第1のモータ
29…第2のモータ
30…撮像ユニット
35…受信機
36…受信アンテナ
37…挿入穿刺部
41…受信アンテナ
42…送信アンテナ
44…記憶部
45…比較部
46…画像処理部
特開2007−222239号公報 特開2006−026205号公報 特開2007−014634号公報 特開平7−275195号公報

Claims (5)

  1. 被検体に導入されて体内情報を取得する複数の医療機器を備える医療装置において、
    可動自在に配設された送信部を有し、体内情報取得手段が取得した前記体内情報と共に、前記送信部の位置情報を無線送信する第1の送信手段と、
    前記送信部を駆動して無線信号の照射方向を変更する駆動手段と、
    外部からの制御信号を受信する第1の受信手段と、
    前記体内情報取得手段、及び前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記第1の送信手段から無線送信された前記体内情報、及び前記位置情報を受信する第2の受信手段と、
    前記第2の受信手段により受信した前記体内情報の受信感度、及び前記送信部の前記位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶した前記受信感度が最大となる前記位置情報を選定する比較手段と、
    前記比較手段が選定した前記位置情報に基づく制御信号を前記第1の受信手段へ無線送信する第2の送信手段と、
    前記第2の受信手段、及び前記第2の送信手段が内蔵され、前記被検体の体内へ穿刺することで、前記第1の送信手段、及び前記第1の受信手段が導入されている前記体内の同一空間内に前記第2の受信手段、及び前記第2の送信手段を設置する穿刺手段と、
    を具備し、
    前記制御手段が前記比較手段によって選定された前記位置情報に基づいて、前記送信部の位置を駆動するように前記駆動手段を制御することを特徴とする医療装置。
  2. 前記第1の送信手段、及び前記駆動手段を備えた第1のアンテナユニットと、
    前記第2の送信手段、及び前記第2の受信手段を備えた第2のアンテナユニットと、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  3. 少なくとも2つの前記第1のアンテナユニット、前記体内情報取得手段、前記駆動手段、及び前記制御手段が配設された第1の医療機器と、
    前記少なくとも2つの第1のアンテナユニットのうちの1つと対を構成して無線信号を授受する前記第2のアンテナユニットが配設された少なくとも2つの第2の医療機器と、
    を備え、
    前記少なくとも2つの第2の医療機器から前記記憶部に入力されて記憶された前記体内情報の受信感度のうち、最も良い感度で無線伝送している前記第1のアンテナユニットと前記第2のアンテナユニットの対を前記比較手段によって選定して、前記制御手段が選定された無線伝送経路に切換制御することを特徴とする請求項2に記載の医療装置。
  4. 前記穿刺手段は、体壁に穿刺して、内蔵する前記第2の送信手段、及び前記第2の受信手段を体外から前記体内へ導入することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の医療機器。
  5. 前記穿刺手段は、内視鏡を用いて経口的に体腔内に導入するプローブに配設され、前記体腔内から体内壁に穿刺して、内蔵する前記第2の送信手段、及び前記第2の受信手段を前記体腔内から前記体内へ導入することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の医療機装置。
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