JP5259176B2 - 携帯電子機器 - Google Patents
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Description
OLEDディスプレイは、TFT(Thin Film Transistor)基板上に有機層を形成してRGBの発色を行なうものであり、液晶やブラズマよりも薄型化が可能で、自発光のためコントラストが高く、斜め方向からでも良く見える特徴を有する。
また、特許文献2に開示された技術によれば、画素毎に明るさの閾値に応じて輝度変化するため、表示中のオブジェクトや背景色によっては色の変化が分散し、画面全体としてのデザイン性が損なわれてしまうといった問題がある。
各種データとは、音声通話時の音声データ、メール送受信時のメールデータ、Web(World Wide Web)閲覧時のWebページデータ等である。
表示部13は、例えば、通信部11による無線発呼時における発呼先の電話番号、着信時における発呼元の電話番号、受信メールや送信メールの内容、Webページ、日付、時刻、電池残量、発呼成否、待ち受け画面等を表示する。
表示部13はまた、制御部16による制御にしたがい、例えば、Webページと送受信メールに関して表示領域を区分して同時に表示するマルチウインドウ表示を可能とする。
すなわち、音声入出力部14は、マイクロフォンから入力される音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部16に出力する。
また、音声入出力部14は、制御部16から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカに出力する。
記憶部15は、例えば、制御部16が実行するコンピュータのプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレスおよびアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータ等を記憶する。
記憶部15は、ここでは、更に、表示部13に表示されるウィンドウ毎の表示内容が記憶されるVRAM(Video RAM)領域151と、後述する節電移行タイマ値引当テーブル152が任意の領域に割り付けられ記憶される。
節電移行タイマ値引当テーブル152のデータ構造等、詳細は後述する。
制御部16は、記憶部15に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて擬似マルチタスク処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。すなわち、記憶部15に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
制御部16は、後述する節電移行タイマ値を決定するために、ウィンドウ毎の表示内容の輝度分布を解析するが、このとき、アニメーション等、頻繁に表示内容が更新されるケースもあるため、一定時間分の更新データをサンプリングした後に行う。なお、VRAM領域151には、表示内容がRGBで格納されているため、YUV(Yは輝度信号、Uは輝度信号と青色成分との差、Vは輝度信号と赤色成分との差)に変換した後、画面の明るさを示す輝度信号Yの値を用いて解析するものとする。
ここで、画素ごとの輝度をもとに、アクティブなウィンドウ内における全画素を、4つのグループに分けて考える。すなわち、輝度100未満のグループ、輝度100から150のグループ(グループ1とする)、輝度150から200のグループ(グループ2とする)、輝度200から255のグループ(グループ3とする)の4つのグループである。ただし、輝度100未満のグループに関しては輝度分布の計算からは除外する。また、グループ1に属する画素の数をG1,グループ2に属する画素の数をG2、グループ3に属する画素の数をG3とする。
次に、グループ1から3のそれぞれについて、ウィンドウ内の全画素数に対する比率を計算する。仮に、ウィンドウが、縦X個、横Y個の画素にて構成されている場合、グループ1の面積比率は、X×Y÷G1、グループ2の面積比率は、X×Y÷G2、グループ3の面積比率は、X×Y÷G3である。
このようにして、各グループの画素の面積比率を算出すると、次に、面積比率をもとに節電移行タイマ値引当テーブルを参照する。
節電移行タイマ値引当テーブルは、各グループについて、その面積比率に対応して係数(タイマ比率)が割り当てられている。たとえば、グループ2の面積比率が50%であった場合には、そのタイマ比率は30%が割り当てられている。このように、グループ番号と、面積比率を基に、3つのグループごとのタイマ比率を特定する。
ところで、このようなウィンドウ表示を行っていないときにでも表示部13の節電移行を行うためのタイマとして標準節電移行時間なるものが設定される。これは表示部13を節電移行させるための時間をユーザの好みにより設定できるものであって、操作部12の操作により指定される時間である。この標準節電移行時間を時間Nとし、この値に上述したように特定された平均タイマ比率を乗算すること(N×平均タイマ比率)により、節電移行タイマ値が計算される。
また、制御部16は、ウィンドウがアクティブ状態の場合、インアクティブ状態のウィンドウに比較して節電移行タイマ値を短く設定する。また、そのウィンドウがインアクティブになったことを契機にそのウィンドウ用の最適な節電移行タイマ値を設定し、タイムアウトを検出して黒で塗り潰した画面、もしくは暗い色を基調としたスクリーンセーバ等の節電画面を表示部13に表示する。
なお、輝度分布について、画素ごとで算出する例を示したが、より細かい制御を行うために、発光素子ごとに輝度分布を算出するようにしても良い。
図3(a)に示すように、上部筐体101には、制御部16によりマルチウインドウ表示が行われる表示部13が、下部筐体102には、図3(b)に示されるように携帯電話100の閉状態において外部には露出しない一面に操作部12が配置されている。
具体的には、例えば上部筐体101に配置した図示しない突起部により、下部筐体102の図示しない検出スイッチが押しているか否かを制御部16が監視することにより閉状態を検出している(すなわち検出スイッチが押下されていれば閉状態、そうでなければ開状態と判定)。なお、開閉検出は、スイッチに限らず、各種センサにより行ってもよい。
まず、アクティブなウィンドウ(アクティブなアプリ)について、その画面データ解析について説明する。
ユーザ操作などによりアクティブなアプリが変更されると、選択されたアプリに対応したウィンドウをアクティブとし、このウィンドウについての画面データ解析が開始される。
表示部13への描画は、一定時間周期でVRAM領域151に更新される画面情報を表示部13に含まれるドライバが描画することによってなされている。そして、画面データ解析は、この描画の更新周期ごとで行われる。そして、本実施の形態においては、描画の更新1回で画面データ解析を1回だけ行うのではなく、複数回の画面更新を監視し、その間の画素ごとの輝度データをサンプリングしてウィンドウの平均輝度の測定を行う例を示す。ここで解析した結果に基づいて、アクティブになったウィンドウがインアクティブになってから、省電力制御が働くまでの時間(第1の時間)を決定する。
以下、図4に示すフローチャートを参照しながら、図1〜図3に示す本発明の実施の形態に係る携帯電子機器のウィンドウの画面更新処理動作について詳細に説明する。
画面データ解析用タイマとは、このタイマが動作中の間の画面描画更新を監視し、全画素についての輝度データを収集するためのタイマである。
ウィンドウの一つがアクティブになった直後や、前回の解析終了直後の場合にはこのタイマは動作していないため、S401はNoとなりタイマをスタートに設定する(S402)。そして、タイマが開始されて以降は画面データを収集する。
画面データの収集処理としては、初めに、対象とするウィンドウの全画素分のサンプリングデータが有るかどうか判定する(S403)。画面データ解析用タイマが設定された直後は当然ながらサンプリングデータをまだ取得していないため(S403“No”)、まずはウィンドウに表示中の画像に関して、全画素のデータをRGB形式からYUV形式に変換して(S404)輝度データを収集してサンプリングデータとする(S405)。
次に、この場合にはステップS409に進む。ところで、画面データ解析用タイマは、画像描画更新の結果に基づく更新データを複数回分収集するために、画像描画更新1回の周期よりも長く設定される。つまり、ステップS405からステップS409に移行した場合には、画面データ解析用タイマはまだ満了していないため(S409“No”)、一旦処理を終了し、次の画面描画更新周期の到来を待つ。
このようにして、ウィンドウ内のサンプリングデータを、画面データ解析用タイマが満了するまでの間収集して最新に更新し続ける。
そして、画面データ解析用タイマが満了すると(S409“Yes”)、ウィンドウ内の輝度分布の算出処理に入る。
ここでは、図2に示した処理を行う。すなわち、まず、ウィンドウ内の全画素を、輝度の大きさごとに3つのグループに分類し(実際は暗すぎる輝度のものは除外するため、除外するグループも加えると実質4つのグループに分類)、ウィンドウを構成する画素数をグループごとの画素数で除算して、輝度分布ごとの画素分布を算出する。
輝度の変更を、データをここでは、画面描画更新の際に、更新が指示された画素のうちの1つについて、それぞれの輝度が前回サンプリングしたときの同画素の輝度から変更が生じているかどうかを判定する。この判定処理を更新の生じた画素すべてについて行う。その後、計算された輝度分布に基づき記憶部15の節電移行タイマ値引当テーブル152から最適な節電移行タイマ値を取得する(ステップS411)。
続いて、制御部16は、取得した節電移行タイマ値(現在表示中のウィンドウがインアクティブになったときに何秒後に暗くするか)を設定して画面更新処理を終了する(ステップS412)。すなわち、アプリ毎に節電移行タイマ値を決定する。
なお、画面データ解析用タイマが満了していない状態では(ステップS409“No”)、なにもせず、ウィンドウの画面更新処理を終了する。
つまり、節電移行タイマ値はインアクティブになったウィンドウだけではなく、アクティブになったウィンドウに対しても設定される。しかもその値は別個に設定される。インアクティブになるウィンドウについての節電移行タイマ値(第1の時間)は、先に述べたとおりの手法で決定されるが、アクティブ状態のウィンドウについての節電移行タイマ値(第2の時間)は異なる。先に述べたように、操作部12の操作により、無操作状態検出時に表示部13を節電移行させるための標準節電移行時間として、時間Nを指定している。この標準節電移行時間Nをアクティブ状態のウィンドウについての節電移行タイマ値とし、この値Nに先に述べた輝度分布に基づいて決定した係数を乗算して求めた値nがインアクティブになるウィンドウについての節電移行タイマ値となる。ここで、係数は1よりも小さい値であるため、アクティブウィンドウのタイマ値(第2の時間であるN)よりもインアクティブウィンドウ側のタイマ値(第1の時間であるn)のほうが小さくなる。なお、制御部16は、アクティブ側のウィンドウの節電移行処理として、インアクティブからアクティブに遷移してからタイマスタートさせるが、操作部12による操作がなされる都度、このタイマをリセットする。つまり、制御部16は、実質的に無操作状態の時間を計測しており、無操作状態が標準節電移行時間Nを計時するアクティブ側のウィンドウを節電移行させることになる。
なお、図4に示すフローチャートによれば、ウィンドウの画面更新処理についてのみ説明したが、画面データ解析用タイマがタイムアウトになった場合も同様の動作を行う。
図5(a)に示されるように、制御部16は、表示部13の上半分の表示領域(ウィンドウA)にブラウザアプリを、下半分の表示領域(ウィンドウB)にメーラを割り付けて起動しており、ここでは、画面下半分に位置するウィンドウBがアクティブ状態になっているものとして説明する。
ここで、n秒間の無操作状態が継続すると、図5(c)に示すように、インアクティブ状態になっているメーラに対応するウィンドウAが黒で塗り潰した節電画面に変化する。なお、ここで、監視される時間n秒は、上記したように制御部16がメーラの表示内容を輝度分析して決定されるものである。
そして、輝度分布が第1の所定値以上に集中している場合(例えば、表示領域が、図2のG3に示す明るさの輝度のみで構成されている場合)、第1の時間を0にし、当該表示領域がインアクティブ状態になっているアプリに切り替わった場合即時に第1の輝度低下処理を行う。
また、輝度分布が第2の所定値以下に集中している場合(例えば、表示領域が、図2のG1より小さい輝度100未満の画素のみで構成されている場合)、第1の時間を設定せず、当該表示領域に対応するアプリがインアクティブ状態になっても第1の輝度低下処理を行わない。
また、ウィンドウに対応する表示部13の表示領域が更新されるタイミングで、一定時間分更新データをサンプリングして解析した輝度分布にしたがい表示領域の明るさを判定するため、表示中のオブジェクトや背景色に依存することが無く、したがって、画面全体としてのデザイン性が損なわれることがない。
また、上記した本発明の実施の形態に係る携帯電子機器によれば、携帯電子機器として携帯電話100のみ例示したが、同様の構成を有する、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)、ゲーム機、テレビ、PC等にも同様に適用が可能である。
Claims (8)
- 複数の発光素子を有する複数の表示素子を縦横に配して構成される表示部と、
複数のアプリケーションプログラムを実行可能であり、前記アプリケーションプログラムごとに表示領域を対応付けて区分して表示させる制御部と、を備え、
前記制御部は、
アクティブ状態になっているアプリケーションプログラムがインアクティブ状態になってから第1の時間が経過すると、当該アプリケーションプログラムに対応する表示領域を構成する発光素子の輝度を低下させる第1の輝度低下処理を行う
ことを特徴とする携帯電子機器。 - 前記制御部は、
無操作状態が第2の時間継続すると、前記アクティブ状態になっているアプリケーションプログラムに対応する表示領域を構成する発光素子の輝度を低下させる第2の輝度低下処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。 - 前記第1の時間は、前記第2の時間より短い
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。 - 前記制御部は、
予め、アクティブ状態になっているアプリケーションプログラムが対応する表示領域の明るさを算出し、この明るさに基づいて当該表示領域に関する前記第1の時間を可変設定する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。 - 前記制御部は、
前記第1の時間を可変設定するにあたり、前記アクティブ状態になっているアプリケーションプログラムに対応する表示領域が明るい方を暗い方よりも短くする
ことを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器。 - 前記制御部は、
前記アクティブ状態になっているアプリケーションプログラムが対応する表示領域の明るさを、当該アプリケーションプログラムに対応する表示領域を構成している表示素子、あるいはその中の発光素子の輝度分布により判定する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の携帯電子機器。 - 前記制御部は、
前記輝度分布が第1の所定値以上に集中している場合には、前記第1の時間を0にし、当該表示領域がインアクティブ状態になっているアプリケーションプログラムに切り替わった場合、即時に前記第1の輝度低下処理を行う
ことを特徴とする請求項6に記載の携帯電子機器。 - 前記制御部は、
前記輝度分布が第2の所定値以下に集中している場合、前記第1の時間を設定せず、当該表示領域に対応するアプリケーションプログラムがインアクティブ状態になっても前記第1の輝度低下処理を行わない
ことを特徴とする請求項6に記載の携帯電子機器。
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