JP5258375B2 - 円筒形アルカリ二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は円筒形アルカリ二次電池に関する。
円筒形アルカリ二次電池としては、ニッケルカドミウム二次電池やニッケル水素二次電池が知られている。円筒形アルカリ電池の用途としては、例えば、携帯型ノートパンコン等の電子機器や、電動アシスト自転車等の電動機械等をあげることができる。
円筒形ニッケル水素二次電池は負極端子を兼ねる容器を有し、容器内には、平面でみてそれぞれ渦巻き形状の正極板、負極板及びセパレータがアルカリ電解液とともに収容される。
正極板は多孔質の金属体を有し、金属体は正極活物質としてのニッケル酸化物を含む正極合剤を保持している。この正極板は、まず、金属多孔体へ正極活物質を含むペーストを充填してから、ペーストを乾燥させて正極合剤にし、この後、正極合剤を保持した金属多孔体を圧延・裁断して製造される(例えば特許文献1参照)。
特開昭54−82632号公報
円筒形アルカリ二次電池に対しては、更なる高容量化が要求されている。
高容量化のためにセパレータの厚さ及び密度を低減して正極板及び負極板の体積を増大した場合、正極板と負極板とがセパレータを突き破って接触し易くなる。従ってこの場合、内部短絡発生率が高くなってしまう。特に、特許文献1のように、余分の活物質(正極合剤)を発泡メタル(金属体)が露出するまで除去した場合、内部短絡発生率が顕著に高くなってしまう。
本発明は、上述した事情に基づいてなされたものであって、その目的とするところは、容量が確保されながら内部短絡発生率が低い円筒形アルカリ二次電池を提供することにある。
上記した目的を達成するため、本発明によれば、導電性を有する円筒形状の容器内に、平面でみたときにそれぞれ渦巻き形状の正極板、負極板及びセパレータがアルカリ電解液とともに収容された円筒形アルカリ二次電池において、前記正極板は、多孔質の金属体と、前記金属体に保持され、正極活物質を含む正極合剤とを含み、前記正極合剤の一部は前記金属体の内部に充填され、前記正極合剤の他の一部は、前記金属体の両面のうち前記容器の径方向内側に位置付けられる面を覆う被覆層を形成していることを特徴とする円筒形アルカリ二次電池が提供される(請求項1)。
本発明の請求項1の円筒形アルカリ二次電池においては、径方向内側に位置付けられる正極板の面に正極合剤からなる被覆層を設けることにより、正極板の金属体と負極板とがセパレータを突き破って接触することが抑制される。
一方、径方向外側に位置付けられる正極板の面には被覆層を設けないことにより、正極板からの集電効率の低下が防止されている。
これらの結果として、この電池では、電池容量の低下が防止されながら、内部短絡発生率が低い。そして、内部短絡発生率が低いことによって、電池の生産性及び信頼性が向上する。
図1は、本発明の一実施形態の円筒形アルカリ二次電池として、AAサイズの円筒形ニッケル水素二次電池を示す。
ニッケル水素二次電池は、有底円筒形状の導電性を有する容器1を備え、容器1内には電極群2が収容されている。電極群2は、それぞれ帯状の正極板3、負極板4及びセパレータ5を渦巻き状に巻回して形成されている。平面(ニッケル水素二次電池の横断面)でみて、正極板3、負極板4及びセパレータ5は渦巻き形状をそれぞれ有し、セパレータ5を挟んで、正極板3と負極板4とが重ね合わされている。
電極群2の最外周は、負極板4の一部(最外周部)によって形成され、負極板4の最外周部が容器1の内周面と接触して容器1と負極板4とが電気的に接続されている。
容器1の開口端には、円形の封口板6が配置され、封口板6は中央にガス抜き孔7を有する。封口板6の外周縁と容器1の開口端縁との間には、リング状の絶縁性ガスケット8が配置されている。容器1の開口端縁を径方向内側に縮径するかしめ加工によって、容器1の開口端に絶縁性ガスケット8を介して封口板6が気密に固定されている。
電極群2と封口板6との間には正極リード9が配置されている。正極リード9の一端は電極群2中の正極板3に接続され、正極リード9の他端は封口板6の内面に接続されている。封口板6の外面上には、ガス抜き孔7を閉塞するようにゴム製の弁体10が配置され、更に、弁体10を囲むようにフランジ付きの円筒形状の正極端子11が取り付けられている。
また、容器1の開口端縁上には、絶縁材料からなる環状の押さえ板12が配置され、正極端子11の円筒部は、押さえ板12の中央孔を貫通して突出している。押さえ板12の外周部は、外装チューブ13によって覆われ、外装チューブ13は、容器1の外周面及び容器1の他端部の外周縁も被覆している。
負極板4は、導電性の負極基板と、負極基板に保持された負極合剤とから構成される。
負極基板としては、パンチドメタル、エキスパンデッドメタル、ニッケルネットなどの二次元基板等を用いることができる。
負極合剤は、水素吸蔵合金の粉末、結着剤、及び必要に応じて導電剤から構成される。
負極合剤の結着剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルアルコール(PVA)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等を用いることができる。
負極合剤の導電剤としては、例えば、黒鉛、カーボンブラックなどを用いることができる。
水素吸蔵合金は、少なくとも希土類元素及びニッケルを含むものが好ましい。水素吸蔵合金は、1種若しくは2種以上の希土類元素を含んでいてもよく、La、Pr、Ce、Nd及びSmよりなる群から選ばれる1種以上の希土類元素を含んでいるのが好ましい。
例えば、水素吸蔵合金として、LaNi、MmNi(Mmはミッシュメタル)、LmNi(LmはLa富化したミッシュメタル)、これら合金のNiの一部をAl、Mn、Co、Ti、Cu、Zn、Zr、Cr及びBよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素で置換した多元素系のものを用いることができる。中でも、一般式:LmNivCowMnxAlyZrz(ただし、Lmは少なくとも1種類以上の希土類元素を示し、原子比v,w,x,y及びzの合計値は5.0≦v+w+x+y+z≦5.4で示される関係を満たす。)で表される組成を有する水素吸蔵合金を用いることが好ましい。特に、Lmは、Laを含むのが好ましく、La,Pr,Ce及びNdを含むのが更に好ましい。
水素吸蔵合金の粉末の平均粒径は、20〜70μmの範囲にあることが好ましい。
上述した負極板4は、例えば、以下のようにして作製することができる。まず、水素吸蔵合金の粉末、導電剤及び結着剤を水とともに混練し、ペーストを調製する。得られたペーストを負極基板に塗布してから、ペーストを乾燥させて負極合剤にする。かくして負極合剤を保持した負極基板をプレス処理して、負極板4が作製される。
セパレータ5としては、例えば、ポリアミド繊維製不織布、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのボリオレフィン繊維製不織布、または、これらの不織布に親水性官能基を付与したものを用いることができる。
アルカリ電解液としては、例えば、水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液と水酸化リチウム(LiOH)水溶液の混合液、水酸化カリウム(KOH)水溶液とLiOH水溶液の混合液、KOH水溶液とLiOH水溶液とNaOH水溶液の混合液等を用いることができる。
正極板3は、図2にその一部を展開して示したように、導電性を有する正極基板20と、正極基板20に保持された正極合剤22とから構成されている。正極基板20は、多孔質の金属体であり、導電性の枝部と、枝部によって区画されて相互に連通した複数の空孔とを有する。このような正極基板20として、例えば、ニッケルめっきによって作製された網状、スポンジ状、繊維状、若しくはフエルト状の金属体を用いることができる。
正極合剤22は、正極活物質としてのニッケル酸化物(水酸化ニッケル)を主成分とする粉末(水酸化ニッケル粉末)と、必要に応じて導電剤と、結着剤とを含む。
水酸化ニッケル粉末としては、ニッケルの平均価数が2価よりも大きく且つ各粒子の表面の少なくとも一部若しくは全部がコバルト化合物、例えばオキシ水酸化コバルト(CoOOH)で被覆されている粉末を用いるのが好ましい。また、水酸化ニッケル粉末は、コバルト及び亜鉛が固溶していてもよい。
正極合剤22の導電剤としては、例えばコバルト酸化物(CoO)、コバルト水酸化物(Co(OH))などのコバルト化合物や金属コバルトから選択された1種又は2種以上の粉末を用いることができる。なお、水酸化ニッケル粉末の粒子の表面がコバルト化合物で被覆されている場合、この被覆のコバルト化合物も導電剤として機能し、正極合剤22は導電剤の粉末を含んでいなくてもよい。つまり、導電剤の形態は、粉末又は被覆のいずれであってもよく、双方であってもよい。
正極合剤22の結着剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリテトラフルオロエチレンなどを用いることができる。
本実施形態では、正極合剤22の一部は、正極基板20の空孔に充填され、正極合剤22の残部は、正極基板20の一方の面上にて、略一定の厚さの層(正極合剤層22a)を形成している。正極合剤層22aは、電極群2を形成するために正極板3が巻回されたときに、電池の径方向でみて、内側に位置付けられる。すなわち、渦巻き形状の正極板3は、電池の径方向でみて、内側を向いた面と、外側を向いた面とを有するが、内側を向いた面は、正極合剤層22aによって形成される。
例えば、正極板3の厚さは0.60mm〜0.70mmの範囲にあるときに、正極合剤層22aの厚さは0.005mm〜0.2mmの範囲にあり、好ましくは0.01mm〜0.10mmの範囲にある。
正極基板20の他方の面では、正極基板20の枝部と正極合剤22とが面一をなしており、正極基板20の枝部が露出している。換言すれば、正極基板20の他方の面では、正極基板20の枝部と正極合剤とが海島構造をなしている。
上述した正極板3は、例えば以下のようにして作製することができる。
まず、水酸化ニッケル粉末、必要に応じて導電剤、結着剤及び水を混練することによりペーストを調製する。得られたペーストを帯状の正極基板20の空孔に充填するとともに、正極基板20の一方の面上に層をなすように塗着する。それから、正極基板20の一方の面上にてペーストの層の厚さが一定になるように余分のペーストを掻き落とすとともに、正極基板20の他方の面上の余分のペーストを掻き落とす。この後、正極基板20に保持されたペーストを乾燥させて正極合剤22にし、正極合剤22を保持した正極基板20を圧延して裁断することにより、正極板3を得ることができる。
また、正極板3は、以下のようにしても作製することができる。
ペーストを正極基板20の空孔に充填してから、正極基板20の両面上のペーストを掻き落とす。かくして正極基板20に充填されたペーストを乾燥させて正極合剤にし、正極合剤を内部に保持した正極基板20を圧延する。圧延された正極基板20の一方の面上に、層をなすようにペーストを塗着してから、ペーストの層の厚さが一定になるように余分のペーストを掻き落とす。この後、ペーストの層が乾燥して正極合剤にしてから、正極合剤の層を保持した正極基板20を圧延して裁断することにより、正極板3を得ることができる。
更に、上記した作製方法においては、正極合剤を内部に保持した正極基板20を圧延してからペーストの層を塗着したけれども、正極基板20を圧延せずにペーストの層を塗着してもよい。
なお、余分のペーストを掻き落とすには、例えば、ペーストを塗着した正極基板を一定幅のスリットに通せばよい。この場合、スリットのエッジによって、余分のペーストが掻き落とされる。
上述したニッケル水素二次電池によれば、例えば高容量化のために、正極板3を厚くして電極群2の体積を増加させても、内部短絡の発生が抑制される。これは以下の理由による。
電極群2の体積を増加した場合、正極板3と負極板4とがセパレータ5を介して相互に強く押し付けられる。このため、負極板4の表面に突起があると、突起がセパレータ5を突き破って正極板3と接触し易くなる。
このような場合であっても、上述したニッケル水素二次電池では、正極板3の径方向内面に正極合剤層22aが存在するため、負極板4の突起と正極基板20とが直接接触することが抑制される。正極合剤22a層の導電性は、正極基板20の導電性に比べて低いため、負極板4の突起がセパレータ5を突き破っても、内部短絡にまで直ぐには至らず、内部短絡の発生が抑制される。
ここで、負極板4の突起は、負極合剤の層に亀裂が入ったり、負極合剤の層の表面に合金の粒子が付着することによって発生する。そして、負極合剤の層の亀裂は、負極板4が巻回されることによって、負極板4の径方向外側の面で多く発生する。そこで、負極板4の径方向外側の面が押し付けられる正極板3の径方向内面に正極合剤層22aを設けることで、内部短絡の発生が効率的に抑制される。
一方、正極板3の径方向外面では正極基板20が露出していることによって、正極板3の集電性の低下はない。このため、上述したニッケル水素二次電池では、容量が殆ど低下しない。
I.電池の製造
1.実施例1
(1)正極板の作製
水酸化ニッケル粉末90質量部及び一酸化コバルト粉末10質量部からなる混合粉に、カルボキシメチルセルロース(CMC)0.25質量部と、ポリアクリル酸ナトリウム0.25質量部と、ポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン(比重1.5、固形分60質量%)を固形分換算で3.0質量部と、水とを添加して混合することによりペーストを調製した。
得られたペーストを正極基板の内部に充填するとともに、正極基板の一方の面上に層をなすように塗着した。かくしてペーストが付与された正極基板をスリットに通し、正極基板の一方の面上に所定厚さのペーストの層を形成し、正極基板の他方の面を露出させた。
それから、ペーストを乾燥させて正極合剤にし、正極合剤を保持した正極基板をローラプレスにより圧延した。圧延された正極基板を裁断し、長さが100mmで厚さが0.65mmの正極板を作製した。
(2)負極板の作製
La、Ce、Pr及びNdを主成分とし且つLa富化されたミッシュメタル(Lm)の粉末と、Ni、Co、Mn及びAlの各粉末とを混合した。得られた混合物をアルゴン雰囲気中の高周波溶解炉で溶解させてから、水素吸蔵合金のインゴットを鋳造した。なお、インゴットの水素吸蔵合金の組成はLmNi4.0Co0.4Mn0.3Al0.3であった。
得られた水素吸蔵合金のインゴットを機械粉砕し、200メッシュの篩を通すことにより水素吸蔵合金の粉末を用意した。
この水素吸蔵合金の粉末100質量部に、ポリアクリル酸ナトリウム0.5質量部、カルボキシメチルセルロース(CMC)0.125質量部、ボリテトラフルオロエチレンのディスパージョン(比重1.5、固形分60質量%)を固形分換算で2.5質量部と、カーボンブラック1.0質量部と、水50質量部とを添加して混合することによりペーストを調製した。このペーストを負極基板としてのパンチドメタルに塗布してから、ペーストを乾燥させて負極合剤にした。そして、負極合剤を保持したパンチドメタルを圧延して裁断することにより、負極板を作製した。
(3)電池の組立
得られた正極板と負極板とを親水処理が施されたポリオレフイン製不織布からなるセパレータを介在させて渦巻き状に巻回し、電極群を作製した。
この電極群を有底円筒状の容器に収納した後、アルカリ電解液を注液し、さらに容器の開口端を封口体等によって閉塞して、前述した図1に示す構造を有するAAサイズの円筒形ニッケル水素二次電池を組み立てた。
2.比較例1
正極板を作製する際、ペーストを正極基板の内部に充填してから、正極基板の両面上のペーストを掻き落とした。ペーストを乾燥させて正極合剤にしてから、正極合剤を保持した正極基板をローラプレスにより圧延した。圧延された正極基板を裁断し、長さが100mmで厚さが0.65mmの正極板を作製した。
作製された正極板においては、正極板の両面に正極基板が露出していた。この正極板を用いたこと以外は前述した実施例1と同様にして、AAサイズの円筒形ニッケル水素二次電池を組み立てた。なお、正極板の容量は実施例1と同じになるよう、正極基板にペーストを付与した。
3.比較例2
正極板を作製する際、ペーストを正極基板の内部に充填するとともに、正極基板の両面の上に層をなすように塗着した。かくしてペーストが付与された正極基板をスリットに通し、正極基板の両方の面上に所定厚さのペーストの層を形成した。
それから、ペーストを乾燥させて正極合剤にし、正極合剤を保持した正極基板をローラプレスにより圧延した。圧延された正極基板を裁断し、長さが100mmで厚さが0.65mmの正極板を作製した。
作製された正極板においては、正極板の両面に正極合剤の層が存在していた。この正極板を用いたこと以外は、前述した実施例1と同様にして、AAサイズの円筒形ニッケル水素二次電池を組み立てた。なお、正極板の容量は実施例1と同じになるよう、正極基板にペーストを付与した。
II.電池の評価
1.内部短絡発生数
得られた実施例1および比較例1、2の電池それぞれ1000個について、内部短絡発生数を測定した。これらの結果を下記表1に示す。
2.最大放電容量
得られた実施例1および比較例1、2の電池について、25℃の環境下で、1Cの充電電流で1時間充電した後、1Cの放電電流で終止電圧1.0Vまで放電させる充放電を繰り返した。この充放電の間、放電容量を測定した。各電池の測定結果のうち、最大の放電容量を表1に示す。
Figure 0005258375
3.評価結果
(i)表1から明らかなように、正極板の片面及び両面に正極合剤層がそれぞれ存在する実施例1及び比較例2の二次電池では、正極合剤層を設けなかった比較例1の二次電池に比べて内部短格発生率が低いことがわかる。
(ii)また、正極板の片面に正極合剤層を設けた実施例1の二次電池と両面に正極合剤層を設けた比較例2の二次電池では、内部短絡が発生していない。これより径方向内側のみに正極合剤層を設けることによって、内部短絡の発生が有効に防止されることがわかる。
(iii)正極板の片面に正極合剤層が存在する実施例1及び正極合剤層を設けなかった比較例1の二次電池では、最大容量が略同じであることがわかる。
(iv)これに対し、正極板の両面に正極合剤層を設けた比較例2では、実施例及び比較例1と比べて、最大容量が低下している。これより正極板の径方向外側の面にて正極基板を露出させることによって、容量低下が防止されることがわかる。
本発明は上記した一実施形態及び実施例に限定されることはなく、種々変形が可能である。例えば、一実施形態の円筒形アルカリ二次電池はニッケル水素二次電池であったけれども、ニッケルカドミウム二次電池であってもよい。また、電池の寸法、安全弁の仕組み、及び、電極と電極端子との間の接続方法等も上述の記載に限定されることはない。
一実施形態の円筒形ニッケル水素二次電池を正極板、負極板及びセパレータの一部を展開して示す部分切欠斜視図である。 図1の電池に適用された正極板の一部を展開して示す断面図である。
符号の説明
1 容器
2 電極群
3 正極
4 負極板
5 セパレータ
20 正極基板(金属体)
22 正極合剤
22a 正極合剤層(被覆層)

Claims (1)

  1. 導電性を有する円筒形状の容器内に、平面でみたときにそれぞれ渦巻き形状の正極板、負極板及びセパレータがアルカリ電解液とともに収容された円筒形アルカリ二次電池において、
    前記正極板は、多孔質の金属体と、前記金属体に保持され、正極活物質を含む正極合剤とを含み、
    前記正極合剤の一部は前記金属体の内部に充填され、前記正極合剤の他の一部は、前記金属体の両面のうち前記容器の径方向内側に位置付けられる面を覆う被覆層を形成している
    ことを特徴とする円筒形アルカリ二次電池。
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