JP5257457B2 - 受信装置およびそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ホーム用テレビ、携帯電話、車載ナビゲーションシステム等に用いられるアナログ変調やデジタル変調された信号の受信装置と、この受信装置を用いた電子機器に関するものである。
図17は、ホーム用テレビ等に用いられる従来のアナログ変調された信号の受信装置の構成図である。図17において、従来のアナログ変調された信号の受信装置100は、連続可変利得増幅器101、混合器103、バンドパスフィルタ(以降、BPFと記載する)104、復調器105、信号品質検出器106、制御器107を有する。
連続可変利得増幅器101は、アナログ変調された信号が入力され、連続的に利得が変化する。混合器103は、連続可変利得増幅器101の出力側に接続され、発振器102において生成されるローカル信号が入力される。BPF104は、混合器103において中間周波数に変換されたアナログ変調された信号が入力される。更に、復調器105は、BPF104の出力側に接続され、アナログ変調された信号を復調する。信号品質検出器106は、復調器105から出力されるアナログ変調された信号の電力値を検波する。制御器107は、信号品質検出器106において検波された電力値データが入力され、この電力値データに基づき連続可変利得増幅器101の利得を変化させる。
従来の受信装置100においては、良好な画質を得るために連続可変利得増幅器101を用いているが、連続可変利得増幅器101の利得制御には5V程度の高い電圧値が必要となる。半導体プロセスが微細化し、高い電圧値を得る事が困難となった場合、連続可変利得増幅器101を構成することが困難となる課題を有していた。
尚、本出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2003−179830号公報
本発明の受信装置は、離散的に利得が変化するステップ可変利得増幅器と、アナログ変調された信号を復調する復調器と、復調器から出力されるアナログ変調された信号の電力値を検波する信号品質検出器と、信号品質検出器が検出した電力値を基に前記ステップ可変利得増幅器の利得を制御する制御器とを備える。ステップ可変利得増幅器は、第1利得から第N利得までのN個(Nは3以上の整数であり、第1番目から第N番目の利得に向けて利得の番号を大きくするに従い、利得が大きくなる)の利得で変化し、制御器がステップ可変利得増幅器の利得を変化させる際は、利得の番号を一つずつ変化させる構成となっている。連続可変利得増幅器に比べて制御電圧の低いステップ可変利得増幅器を用いているため、半導体プロセスが微細化し、高い電圧値を得る事が困難となった場合においても、受信装置を提供する事ができる。
また、ステップ可変利得増幅器の利得変化が大きい場合、アナログ放送の受信の際に、画面にノイズが現れるという課題を有するため、ステップ可変利得増幅器の利得を変化する際は、利得の番号を一つずつ変化させることにより、アナログ放送の受信画像を良好にする事ができる。
さらに、ステップ可変利得増幅器の利得変化が大きい場合、情報伝送レートの高い多値変調方式のデジタル放送の受信の際に、画面にノイズが現れるという課題を有するため、ステップ可変利得増幅器の利得を変化する際は、利得の番号を一つずつ変化させることにより、情報伝送レートの高い多値変調方式のデジタル放送の受信画像を良好にする事ができる。
図1は、実施の形態1に係る受信装置の構成図である。 図2は、ステップ可変利得増幅器2の制御電圧対利得特性である。 図3は、受信装置1においてアナログ変調された信号の入力レベルに対する増幅器利得を示した図である。 図4は、実施の形態2に係る受信装置の構成図である。 図5は、アナログ変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器の制御電圧対利得特性を示す図である。 図6は、デジタル放送受信時のステップ可変利得増幅器の制御電圧対利得特性を示す図である。 図7は、情報伝送レートの高い多値変調方式のデジタル放送受信時のステップ可変利得増幅器の制御電圧対利得特性を示す図である。 図8は、実施の形態3に係る受信装置の構成図である。 図9は、受信装置301におけるステップ可変利得増幅器の制御電圧対利得特性を示す図である。 図10は、放送信号の入力レベルと受信装置で復調した後の出力信号S/Nの関係を示す図である。 図11は、受信装置301において、放送信号の入力レベルに対する各ステップ可変利得増幅器の利得、およびそれら増幅器のトータル利得特性を示す図である。 図12は、アナログ変調された信号を受信時の選局期間および選局後の映像信号受信期間に、受信信号の入力レベルが変動した場合において、図1中のステップ可変利得増幅器2の制御方法を示す図である。 図13は、時間軸におけるアナログ変調された信号の信号強度を示す図である。 図14は、アナログ変調された信号を受信時の映像信号受信期間もしくは同期信号受信期間に、受信信号の入力レベルが変動した場合において、ステップ可変利得増幅器2の制御方法を示す図である。 図15は、実施の形態5に係る受信装置の構成図である。 図16Aは、アナログ変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器の利得の時間的変化を示す図である。 図16Bは、デジタル変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器の利得の時間的変化を示す図である。 図17は、ホーム用テレビ等に用いられる従来のアナログ変調された信号の受信装置の構成図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る受信装置の構成図である。なお、従来例で示した図17と同じものは同じ番号を用いて説明を簡略化している。
図1において、実施の形態1に係る受信装置1は、離散的に利得が変化するステップ可変利得増幅器2にアナログ変調された信号が入力される。ステップ可変利得増幅器2の利得は制御器3からの利得制御電圧で制御され、入力された受信信号を増幅する。次に受信信号は混合器103の一方の入力に入力された後、中間周波数に周波数変換され、BPF104を通して復調器105に入力される。混合器103の他方の入力には発振器102において生成されるローカル信号が入力される。
復調器105に入力された受信信号は信号品質検出器106によって電力検波され、受信信号の信号品質値を現す電力値データが検出される。電力値データは制御器3に入力される。この電力値データに基づきステップ可変利得増幅器2の利得を制御する。
受信装置1の出力に映像復元手段4と表示部5を接続することによって、アナログ放送受信表示装置6を構成することができ、受信特性の優れた電子機器を提供できる。
このように構成された受信装置1において、ステップ可変利得増幅器2の動作について以下に詳述する。
図2は、ステップ可変利得増幅器2の制御電圧対利得特性である。ステップ可変利得増幅器2の利得は、制御器3の利得制御電圧で利得を可変することができ、利得制御電圧を大きくするに従い、増幅器利得が大きくなる極性(第1利得から第N利得に向けて番号を大きくするに従い利得が大きくなる)を有している。ここで各々の利得制御電圧での増幅器利得は第1番目から第N番目までのN個の利得値のいずれかを持つことになる。
このN個の利得値は、受信信号復調後の映像信号に対する雑音耐性や、受信信号の信号品質値(たとえば信号対雑音比や受信信号電力値など)によってあらかじめ決められ、その利得ステップに基づいて1つずつ利得を変化するように動作する。
図3は、受信装置1においてアナログ変調された信号の入力レベルに対する増幅器利得を示した図である。信号品質検出器106で検波された電力値データに基づき、制御器3の利得制御電圧でステップ可変利得増幅器2の利得を制御し、常に一定の復調出力を得られるように制御する。ここで、アナログ変調された信号の入力レベルが小さくなる方向へ変化した場合には、制御器3はステップ可変利得増幅器2の利得をその利得ステップに基づいて1つずつ大きくし、また、アナログ変調された信号の入力レベルが大きくなる方向へ変化した場合には、制御器3はステップ可変利得増幅器2の利得をその利得ステップに基づいて1つずつ小さくして、所要の利得となるよう制御する。
アナログ変調された信号は雑音に対する耐性が低い為、ステップ可変利得増幅器2の利得変化が大きいと、復調された映像信号を表示部に映し出した画面にノイズが発生する。そこで、ステップ可変利得増幅器2の利得の番号を1つ以上飛ばして変化させず、一つずつ変化させることによって、ステップ可変利得増幅器2の利得が短時間に大きく変化する事を防止できるため、アナログ変調された信号を良好に受信する事ができる。
尚、これまで、アナログテレビの受信の際には、ステップ可変利得増幅器2は使用されてこなかった。これは、アナログテレビの受信には、高い感度が要求され、ステップ可変利得増幅器2を用いた場合、利得変化幅が大きくなり、画面上にノイズが発生するためである。また、利得変化が滑らかな連続可変利得増幅器に必要な高い電圧値が、携帯端末等で使用可能であったことにも起因している。よって、ステップ可変利得増幅器2は、デジタルテレビの受信の際においてのみ、使用されていた。これは、デジタルテレビの受信においては、アナログテレビの受信時よりも、必要とされる受信感度が低いためであった。
本発明の受信装置1においては、アナログ受信の際には採用されていなかったステップ可変利得増幅器2を採用する。また本発明の受信装置は、これまでのデジタルテレビに用いられていたステップ可変利得増幅器2にはない、1つずつ利得番号が変化する機能を有している。
これにより、低電圧でステップ可変利得増幅器2を実現可能とし、受信品質の高いアナログ受信装置1を実現可能とした。
また、従来の連続可変利得増幅器に比べて、数種の減衰器を組み合わせたステップ型の可変利得増幅器を用いることで、半導体プロセスの微細化に伴い、コア電圧が例えば3.3V以下のように低い電圧値となった場合も、回路の高い線形性と広い利得可変範囲を確保することが可能となる。
尚、N個の利得値において、第X利得と第X+1利得(Xは任意の整数)の利得差や、利得変化の時間幅は同一の値でなくても良い。これにより、時々刻々と変化する復調出力電力値を、高速に、且つ、ノイズの発生を抑えた形で、所定の復調出力に収束させることが可能となる。具体的には、復調出力電力値が所定値から大きくずれた場合には、ノイズが発生しない範囲で、第X利得と第X+1利得(Xは任意の整数)の利得差を大きくし、又は、利得変化の時間幅を短くすることにより、短い期間で復調出力電力値を所定値へ戻すことが可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図面を用いて説明する。図4は、実施の形態2に係る受信装置の構成図である。
図4において、実施の形態2に係る受信装置201は、離散的に利得が変化するステップ可変利得増幅器202に放送信号が入力される。ステップ可変利得増幅器202の利得は制御器212からの利得制御電圧で制御され、入力された受信信号を増幅する。次に受信信号は混合器204の一方の入力に入力され中間周波数に周波数変換され、スイッチ205に入力される。混合器204の他方の入力には発振器203において生成されるローカル信号が入力される。
アナログ放送を受信する場合、スイッチ205は出力端子205aに接続され、受信信号はノイズ除去を行うBPF206を通してアナログ信号復調器207に入力され、アナログ変調された信号を復調する。
アナログ信号復調器207に入力された受信信号は、信号品質検出器211によって電力検波され、制御器212に受信信号の電力値データが入力される。この電力値データに基づき、制御器212はステップ可変利得増幅器202の利得を制御して、一定の復調出力を得られるように制御する。アナログ変調された信号の入力レベルが変化した場合、制御器212はステップ可変利得増幅器202の利得をその利得ステップに基づいて1つずつ変化させて、所要の利得となるよう制御する。これにより、短時間にステップ可変利得増幅器202の利得が大きく変化する事を防止できるため、アナログ放送を良好に受信する事ができる。
なお、信号品質検出器211は、信号品質値を検出する回路ブロックであり、信号品質値とは、例えば、信号電力値や信号対雑音比(S/N)、C/N値、エラー率等の信号品質を表す値である。
デジタル放送を受信する場合、スイッチ205は出力端子205bに接続され、受信信号はステップ可変利得増幅器208に入力される。ステップ可変利得増幅器208の利得は制御器212からの利得制御電圧で制御され、入力された受信信号を増幅する。次に受信信号はBPF209を通してデジタル信号復調器210に入力され、デジタル変調された信号を復調する。
デジタル信号復調器210に入力された受信信号は信号品質検出器211によって電力検波され、制御器212に受信信号の電力値データが入力される。この電力値データに基づき、制御器212は、ステップ可変利得増幅器202およびステップ可変利得増幅器208の利得を制御して、一定の復調出力を得られるようにする。具体的には、デジタル変調された信号の入力レベルが変化した場合に、制御器212は、ステップ可変利得増幅器202およびステップ可変利得増幅器208の利得をその利得ステップに基づいて1つずつ変化させて、所要の利得となるよう制御する。
このように構成された受信装置201において、ステップ可変利得増幅器の利得ステップ幅の設定方法について、以下に詳述する。
なお、利得ステップ幅とは、離散的な利得を有するステップ可変利得増幅器において、第X利得と第X+1利得(Xは任意の整数)の利得差を意味する。
図5、図6、図7は、各方式でのステップ可変利得増幅器202とステップ可変利得増幅器208の制御電圧対利得特性、およびそれら増幅器のトータル利得特性を示している。
図5は、アナログ変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器の制御電圧対利得特性を示す図である。アナログ変調された信号の受信時は、スイッチ205が出力端子205aに接続されており、ステップ可変利得増幅器202は第1利得から第L利得までのL個の離散的な利得値で変化する。このL個の利得値は、受信信号復調後の映像信号に対する雑音耐性や、受信信号の信号品質値によってあらかじめ決められ、その利得ステップ(一例として、0.3dBより小さい利得ステップ)に基づいて1つずつ利得を変化するように動作する。
アナログ変調された信号の入力レベルが小さくなる方向へ変化した場合には、制御器212は、ステップ可変利得増幅器202の利得をその利得ステップに基づいて1つずつ大きくし、また、アナログ変調された信号の入力レベルが大きくなる方向へ変化した場合には、ステップ可変利得増幅器202の利得をその利得ステップに基づいて1つずつ小さくして、所要の利得となるよう制御する。
アナログ変調された信号は、デジタル変調された信号と比較して、雑音に対する耐性が低い為、ステップ可変利得増幅器202の利得変化が大きいと、復調された映像信号を表示部に映し出した画面にノイズが発生する。そこで、ステップ可変利得増幅器202の利得の番号を1つ以上飛ばして変化させず、利得の番号を一つずつ変化させることによって、ステップ可変利得増幅器202の利得が短時間に大きく変化する事を防止できるため、アナログ変調された信号を良好に受信する事ができる。
また、アナログ変調された信号の電力値以外の信号品質値(例えば、S/N等が該当)に基づいて、利得ステップ幅を変えることもできる。
具体的には、受信信号のS/Nが大きい場合には、雑音に対する耐性が高くなるので、利得ステップ幅を大きくとっても画面にノイズが現れにくくなる。信号品質値のレベルとして、第1信号品質値と、第1信号品質値よりも優れた第2信号品質値とを想定する。信号品質検出器211によって検出した信号品質値が第1信号品質値の時の利得ステップ幅は、信号品質値が第2信号品質値の時の利得ステップ幅よりも小さく設定してもよい。
これにより、受信信号の信号品質値が第1信号品質値の時は、アナログ変調された信号を良好に受信できる。また、受信信号の信号品質値が第2信号品質値の時は、受信信号の入力レベルが変化した際、ステップ可変利得増幅器の利得が所定利得になるまでの収束時間を短くすることができる。
図6は、デジタル放送受信時のステップ可変利得増幅器の制御電圧対利得特性を示す図である。デジタル放送受信時は、スイッチ205が出力端子205bに接続されており、ステップ可変利得増幅器202の利得とステップ可変利得増幅器208の利得とを足し合わせた利得は、第1利得から第M利得までのM個の離散的な利得値で変化する。
デジタル変調された信号はアナログ変調された信号に比べて雑音に対する耐性が高い為、ステップ可変利得増幅器202、208の利得ステップ幅を大きくしても、良好に信号を受信することができる。よって、デジタル変調された信号を受信時の利得ステップ幅(図6参照)は、アナログ変調された信号を受信時の利得ステップ幅(図5参照)よりも大きく設定することにより、受信信号の入力レベルが変化した際、ステップ可変利得増幅器202、208が所定利得になるまでの収束時間を短くすることができる(放送方式にもよるが、一例として、2dB程度の利得ステップ幅)。
故に、図4において、デジタル変調された信号のみ通過するステップ可変利得増幅器208の利得ステップ幅を大きく設定してもよい。これにより、ステップ可変利得増幅器208の回路規模を小さく抑える事が可能となる。そして、図4において、アナログ変調された信号とデジタル変調された信号の両方の信号が通過するステップ可変利得増幅器202については、アナログ変調された信号を復調する上でノイズが発生しないように、ステップ可変利得増幅器208よりも小さい利得ステップ幅としてもよい。これにより、受信装置201の回路規模を最小限に抑えつつ、受信装置201の受信特性を良好なものとすることができる。
また、アナログ変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器202の利得ステップ幅(図5参照)と、デジタル変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器202の利得ステップ幅(図6参照)とは幅が異なっている。これらの特性は、1つのステップ可変利得増幅器202にて実現する事ができる。具体的には、アナログ変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器202の利得(図5参照)における第4利得を、デジタル変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器202の利得(図6参照)における第2利得として用いる。同様に、アナログ変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器202の利得(図5参照)における第7利得を、デジタル変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器202の利得(図6参照)における第3利得として用いる。これにより、回路規模を増やすことなく、1つのステップ可変利得増幅器202にて、2つのプロファイルを有するステップ可変利得増幅器202を実現する事ができる。
図7は、情報伝送レートの高い多値変調方式のデジタル放送受信時のステップ可変利得増幅器の制御電圧対利得特性を示す図である。デジタル変調された信号は変調方式により雑音に対する耐性を示す所要C/Nが異なり、伝送情報量が大きくなればなるほど雑音に対する耐性が低くなる。よって、利得ステップ幅を小さく設定することにより、情報伝送レートの高い多値変調方式のデジタル放送を良好に受信することができる。
また、所要C/Nは変調方式に加えて復調部に含まれる誤り訂正回路(図示せず)の誤り訂正能力、移動受信などの受信環境などによっても雑音耐性が異なるため、誤り訂正能力や受信環境などを考慮して利得ステップ幅、及び、単位時間当たりの利得変化幅を決めても良い。この利得ステップ幅、及び、単位時間当たりの利得変化幅については、予め決めておいても良いし、信号品質検出器211が検出した信号品質値を基に、随時、制御器212により調整しても良い。
例えば、予め分かっている変調方式や誤り訂正能力等の情報を基に、予め適当な利得ステップ幅、及び、単位時間当たりの利得変化幅の初期値を定めておき、その初期値を基準に信号品質値を基に微調整する形態としても良い。これにより、時々刻々変化する受信環境に適応しつつエラーの発生の少ない受信装置を実現できる。更に、利得ステップ幅、及び、単位時間当たりの利得変化幅の初期値は、変調方式等により複数用意しておき、受信されるデジタル変調信号に合わせて、それらの初期値を選択しても良い。これにより、回路規模の小さなステップ可変利得増幅器により、さまざまなデジタル変調信号の受信に最適な利得プロファイルを提供できる。
以上説明したように、スイッチ205はデジタル放送受信時とアナログ放送受信時で確実に後段回路を選択するために設置しているが、性能が確保できるのであれば必ずしも必要がない。例えば、スイッチ205をなくして、混合器204の出力をBPF206、及びステップ可変利得増幅器208に直接接続しても良い。この場合、アナログ変調信号の受信の際に、ステップ可変利得増幅器208の入力インピーダンスの影響で受信性能が劣化することが考えられるが、アナログ放送受信時にはステップ可変利得増幅器208の入力インピーダンスが高くなる所定利得にすることによって、アナログ変調信号の受信への影響を少なくできる。
尚、デジタル変調された信号を受信時に、受信品質に大きな影響を与えないガードインターバル等の期間だけ、図4のスイッチ205の接続を205aから205bへ変更しても良い。混合器204とステップ可変利得増幅器208との間における信号の信号品質値を、信号品質検出器211にて導出する。これにより、妨害波と希望波の電力値の把握が可能となるため、ステップ可変利得増幅器202、208の利得を効果的に制御する事が可能となり、受信品質の高い受信装置を実現できる。また、上記の通り、スイッチ205をなくした場合には、常時、混合器204とステップ可変利得増幅器208との間における信号の信号品質値を導出可能となる。これを利用して、ステップ可変利得増幅器202、208の利得を効果的に制御してもよい。尚、上記の場合、BPF206により妨害波の検知が良好に行えない場合には、BPF206を介さず信号品質検出器211へ入力可能な経路を追加しても良い。具体的には、例えば、スイッチ205に、更に出力端子を1つ追加し、その出力端子と信号品質検出器211をスイッチ切替により接続する形態としても良いし、BPF206を経由せずアナログ信号復調器207へ接続可能なスイッチ付のバイパス線路を追加した形態としても良い。
更に、消費電力を低減する目的で、アナログ変調された信号を受信する際は、ステップ可変利得増幅器208とデジタル信号復調器210との機能を停止させ、デジタル変調された信号を受信する際は、アナログ信号復調器207の機能を停止させてもよい。
尚、図4においては、デジタル変調された信号を受信する場合にのみ、ステップ可変利得増幅器208を使用したが、これに限る必要はなく、受信する上で必要とされる利得に応じて、増幅器の数を増減させてもよい。例えば、アナログ変調された信号を受信する場合に、ステップ可変利得増幅器208を挿入しても良い。
更に、アナログ変調された信号を受信する場合には、ステップ可変利得増幅器202のみで利得をステップ可変し(図5参照)、デジタル変調された信号を受信する場合には、ステップ可変利得増幅器202、208の2つを増幅器で利得をステップ可変している(図7参照)が、これに限る必要はない。図4〜図7においては、アナログ放送とデジタル放送とを受信できる受信装置を想定したため、アナログ放送受信時に必要となる増幅器の利得レンジがデジタル放送受信時に必要となる増幅器の利得レンジより狭いため、図4の回路ブロック構成および図5〜図7に示した特性のようになった。具体的には、ステップ可変利得増幅器202の利得レンジでアナログ放送受信を対応し、デジタル放送受信を対応する上で不足するレンジ幅は、ステップ可変利得増幅器208を追加する事で対応している。
尚、デジタル信号復調器210が、フェージングレベル検出器(図示せず)を有しており、デジタル信号復調器210へ入力されるデジタル変調された信号の少なくとも一部が入力される構成としてもよい。このフェージングレベル検出器は、入力されたデジタル変調された信号のフェージングのレベルを検出する機能を有している。
ここで、フェージングとは、電波が地上の障害物や大気中の電離層などによって反射したり、あるいは移動体通信において、送受信端末そのものが移動することで生じる。受信アンテナに時間差を持って到来した複数の信号が合成される際に、互いに強めあったり弱めあったりし、周波数軸上で時間的に信号レベルが変動する事を言う。フェージングレベルとは、受信信号の周波数軸上における時間的な電力変動の大きさを表す指標である。
フェージングレベル検出器がフェージングレベルを検出する方法の具体例としては、受信信号のキャリア周波数のずれからドップラー周波数を推定し、ドップラー周波数から受信装置の移動速度を導出し、その移動速度よりフェージングレベルを推定する方法などが考えられる。
デジタル信号復調器210が、フェージングレベル検出器を有した構成において、デジタル変調された信号が入力される場合、ステップ可変利得増幅器208の利得ステップ幅は、フェージングレベル検出器から出力されるフェージングレベル信号に基づいて、制御器により変化される事としても良い。具体的には、フェージングレベルが高い(周波数軸上で時間的に信号レベルの変動が大きい場合)には、ステップ可変利得増幅器208の利得ステップ幅は小さくなり、フェージングレベルが低い場合には、ステップ可変利得増幅器208の利得ステップ幅は大きくなってもよい。これにより、フェージングレベルに応じて、最適なステップ可変利得増幅器208の利得ステップ幅を選択する事が可能となり、フェージング環境化において受信特性の優れた受信装置を実現できる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、図面を用いて説明する。図8は、実施の形態3に係る受信装置の構成図である。なお、実施の形態2で示した図4と同じものは同じ番号を用いて、説明を簡略化している。
図8において、実施の形態3に係る受信装置301は、離散的に利得が変化する第1ステップ可変利得増幅器302に、例えば、放送信号が入力される。第1ステップ可変利得増幅器302の利得は、制御器304からの利得制御電圧で制御され、入力された受信信号を増幅する。
次に、受信信号は混合器204の一方の入力に入力され、中間周波数に周波数変換される。混合器204の他方の入力には、発振器203において生成されるローカル信号が入力される。混合器204によって中間周波数に変換された受信信号は、第2ステップ可変利得増幅器303に入力される。第2ステップ可変利得増幅器303の利得は、制御器304からの利得制御電圧で制御され、受信信号は第2ステップ可変利得増幅器303を介してスイッチ205に入力される。
アナログ放送を受信する場合、スイッチ205は出力端子205aに接続され、受信信号はBPF206を通してアナログ信号復調器207に入力され、アナログ変調された信号を復調する。
アナログ信号復調器207に入力された受信信号は、信号品質検出器211によって電力検波され、制御器304に受信信号の電力値データが入力される。この電力値データに基づき制御器304は、第1ステップ可変利得増幅器302および第2ステップ可変利得増幅器303の利得を制御して、一定の復調出力を得られるように制御する。アナログ変調された信号の入力レベルが変化した場合は、制御器304が第1ステップ可変利得増幅器302および第2ステップ可変利得増幅器303のそれぞれの利得を、その利得ステップに基づいて1つずつ変化させて、所要の利得となるよう制御する。
なお、信号品質検出器211は信号品質値を検出する回路ブロックであり、信号品質値は信号電力値や信号対雑音比(S/N)等を含んでいる。
デジタル放送を受信する場合、スイッチ205は出力端子205bに接続され、受信信号はBPF209を通してデジタル信号復調器210に入力され、デジタル変調された信号を復調する。
デジタル信号復調器210に入力された受信信号は、信号品質検出器211によって電力検波され、制御器304に受信信号の電力値データが入力される。この電力値データに基づき、第1ステップ可変利得増幅器302および第2ステップ可変利得増幅器303の利得を制御して一定の復調出力を得られるように制御する。デジタル変調された信号の入力レベルが変化した場合は、増幅器利得をその利得ステップに基づいて1つずつ変化させて、所要の利得となるよう制御される。
なお、信号品質検出器211は信号品質値を検出する回路ブロックであり、信号品質値は信号電力値やC/N値、エラー率などを含んでいる。
このように構成された受信装置301において、第1及び第2ステップ可変利得増幅器302、303の利得ステップ幅の設定方法について、図9〜図11を用いて以下に詳述する。
図9は、受信装置301におけるステップ可変利得増幅器の制御電圧対利得特性を示す図である。第1ステップ可変利得増幅器302の利得は、制御器304の利得制御電圧で利得を可変することができ、利得制御電圧を大きくするに従い、増幅器利得が大きくなる極性(第1利得から第N利得に向けて番号を大きくするに従い利得が大きくなる)を有している。
ここで、各利得制御電圧での増幅器利得は、第1番目から第N番目までのN個の利得値のいずれかを持つことになる。また、第2ステップ可変利得増幅器303の利得は、制御器304の利得制御電圧で利得を可変することができ、利得制御電圧を大きくするに従い、増幅器利得が大きくなる極性(第1利得から第n利得に向けて番号を大きくするに従い利得が大きくなる)を有している。ここで各利得制御電圧での増幅器利得は第1番目から第n番目までのn個の利得値のいずれかを持つことになる。
図10は、放送信号の入力レベルと受信装置で復調した後の出力信号S/Nの関係を示す図である。放送信号の入力レベルが高くなるにつれて、雑音に対する信号レベル比が向上しS/Nが大きくなる。放送信号入力ベルが低い場合は、S/Nが小さくなり雑音に対する耐性が低くなり、放送入力レベルが高い場合は、S/Nが大きくなり雑音に対する耐性が高くなる。
図11は、受信装置301において、放送信号の入力レベルに対する各ステップ可変利得増幅器の利得、およびそれら増幅器のトータル利得特性を示す図である。
このように、放送信号の入力レベルが高い領域と比べて放送信号の入力レベルが低い領域の場合は、優先的に動作する第2ステップ可変利得増幅器303の利得ステップ幅を小さく設定する。これにより、雑音に対する耐性が低い領域において、放送信号を良好に受信することができる。つまり、放送信号の入力レベルが低い領域にある場合には、NF特性への影響が少ない後段増幅器である第2ステップ可変利得増幅器303の利得を優先的に変化させる。また、その利得ステップ幅は、放送信号の入力レベルが高い領域において、優先的に可変される第1ステップ可変利得増幅器302の利得ステップ幅よりも小さく設定される。
一方で、放送信号の入力レベルが高い領域においては、優先的に動作する第1ステップ可変利得増幅器302の利得ステップ幅を第2ステップ可変利得増幅器303より大きく設定する。これにより、ステップ可変利得増幅器が所定の利得になるまでの収束時間を短くすることができる。また、ステップ幅を大きく設定することにより、ステップ可変利得増幅器302の回路規模を小さく抑えることも可能である。
なお、第1ステップ可変利得増幅器302の後段には第2ステップ可変利得増幅器303を含めて多数の増幅器が置かれていてもよい。そのうちの少なくとも1つの増幅器が第1ステップ可変利得増幅器302の利得ステップ幅より小さく設計されていれば良い。
更に、受信信号の信号品質値(例えば、BERやC/N等)に基づいて、制御するステップ可変利得増幅器を変えることもできる。受信信号の信号品質値が劣悪な第1領域にある場合には、第2ステップ可変利得増幅器303が制御されることにより、放送信号を良好に受信できる。また、受信信号の信号品質値が前記第1領域よりも優れた第2領域にある場合には、第1ステップ可変利得増幅器302の利得を制御させることにより、ステップ可変利得増幅器が所定利得になるまでの収束時間を短くすることができる。また、利得ステップ幅を大きく設定することにより、第1ステップ可変利得増幅器302の回路規模を抑えることも可能である。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4について、図面を用いて説明する。実施の形態4に係る受信装置の基本的な構成図は、実施の形態1に係る受信装置の構成図である図1と同様である。また実施の形態4のステップ可変利得増幅器2の基本的な制御電圧対利得特性は、実施の形態1の図2と同様である。図1および図2は実施の形態1において説明したので、ここでは説明を省略する。
図12は、アナログ変調された信号を受信時の選局期間および選局後の映像信号受信期間に、受信信号の入力レベルが変動した場合において、図1中のステップ可変利得増幅器2の制御方法を示す図である。図2に示す制御電圧対利得特性を有するステップ可変利得増幅器2において、増幅器利得の初期値を第1利得とし、選局後の所要利得を第13利得とすると、図12に示すようにステップ可変利得増幅器2の利得の番号を一つ以上飛ばして制御する。
アナログ放送受信時の選局期間中は映像信号を映し出す必要がなく、ステップ状に変化する利得により発生する雑音に対する所要抑圧値が低い為、ステップ可変利得増幅器2の利得ステップ幅を大きくすることができる。これにより、利得の番号を一つ以上飛ばして制御することにより、ステップ可変利得増幅器2が所定利得になるまでの収束時間を短くすることができる。なお、放送信号は必ずしもアナログ放送に限定するものではなく、デジタル変調された信号を受信時も同様の効果が得られる。
選局後の映像信号受信期間に受信信号の入力レベルが変動して、所要利得が第21利得となった場合は、図12に示すように、ステップ可変利得増幅器2の利得の番号を一つずつ変化させるよう制御する。アナログ変調された信号は雑音に対する耐性が低い為、ステップ可変利得増幅器2の利得変化が大きいと、復調された映像信号を表示部に映し出した画面にノイズが発生する。そこで利得の番号を一つずつ変化させることによって、ステップ可変利得増幅器2の利得変化を小さくすることができ、アナログ放送を良好に受信する事ができる。
次に、アナログ放送の同期信号受信時におけるステップ可変利得増幅器2の利得制御方法について図13、図14を用いて説明する。
図13は、時間軸におけるアナログ変調された信号の信号強度を示す図である。図13において、同期信号受信期間Tに含まれる同期信号は、画面の水平走査間を移るための切り替え信号である。
図14は、アナログ変調された信号を受信時の映像信号受信期間もしくは同期信号受信期間に、受信信号の入力レベルが変動した場合において、ステップ可変利得増幅器2の制御方法を示す図である。
映像信号受信期間中において、増幅器利得の初期値を第9利得とし、入力信号レベル変動後の増幅器利得の所要値を第2利得とすると、図14に示すように、ステップ可変利得増幅器2の利得の番号を一つずつ変化させるよう制御する。アナログ変調された信号は雑音に対する耐性が低い為、ステップ可変利得増幅器2の利得変化が大きいと、復調された映像信号を表示部に映し出した画面にノイズが発生する。そこで、利得の番号を一つずつ変化させることにより、ステップ可変利得増幅器2の単位時間当たりの利得変化を小さくすることができ、アナログ放送を良好に受信する事が可能となる。
一方、同期信号受信期間中においては、増幅器利得の初期値を第2利得とし、入力信号レベル変動後の増幅器利得の所要値を第12利得とすると、図14に示すように、ステップ可変利得増幅器2の利得の番号を一つ以上飛ばして制御する。
同期信号期間中は映像信号を映し出す必要がなく、ステップ状に変化する利得により発生する雑音に対する所要抑圧値が低い為、ステップ可変利得増幅器2の利得ステップ幅を大きくすることができる。故に、利得の番号を一つ以上飛ばして制御することにより、ステップ可変利得増幅器2が所定利得になるまでの収束時間を短くすることができる。
なお、同期期間中であっても、入力信号レベルの電力変動値が小さい場合には、利得の番号を一つずつ変化させるように制御する場合もある。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5について、図面を用いて説明する。図15は、実施の形態5に係る受信装置の構成図である。なお、実施の形態1で示した図1と同じものは同じ番号を用いて説明を簡略化している。
図15において、実施の形態5に係る受信装置401は、離散的に利得が変化するステップ可変利得増幅器2に、アナログ変調された信号やデジタル変調された信号が入力される。ステップ可変利得増幅器2の利得は、制御器404からの利得制御電圧で制御され、ステップ可変利得増幅器2に入力された受信信号を増幅する。
次に、受信信号は混合器103の一方の入力に入力された後、中間周波数に周波数変換され、アナログ・デジタル信号復調器402に入力される。混合器103の他方の入力には発振器102において生成されるローカル信号が入力される。
アナログ・デジタル信号復調器402に入力された受信信号は、信号品質検出器403によって電力検波され、制御器404に受信信号の電力値データが入力される。この電力値データに基づきステップ可変利得増幅器2の利得が制御される。
ブロック制御部405から制御器404に受信信号の情報を入力し、アナログ変調された信号かデジタル変調された信号かに応じて、制御器404から出力される増幅器制御電圧を適切に制御する。
ここで、アナログ・デジタル信号復調器402はアナログ放送およびデジタル放送用の復調機能を有しており、またアナログ放送およびデジタル放送のチャネル選択BPFも復調器の中に含まれている。なお、このチャネル選択BPFは必ずしも復調器の中に含まれていなくても良く、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ等のパッシブ部品で構成することも可能である。信号品質検出器403は、アナログ変調された信号もしくはデジタル変調された信号の少なくとも1つの受信信号電力を検波し、制御器404に電力値データが入力される。
このように構成された受信装置401において、アナログ放送もしくはデジタル変調された信号を受信する場合のステップ可変利得増幅器2の動作について、図16A、図16Bを用いて説明する。
図16Aは、アナログ変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器の利得の時間的変化を示す図である。図16Bは、デジタル変調された信号を受信時のステップ可変利得増幅器の利得の時間的変化を示す図である。
図2に示す制御電圧対利得特性を有するステップ可変利得増幅器2において、増幅器利得の初期値を第1利得とし、所要利得を第N利得とする。アナログ変調された信号を受信時は、ブロック制御部405より受信信号がアナログ変調された信号である旨の信号を制御器404に入力し、図16Aに示すように、制御器404は、ステップ可変利得増幅器2の利得の番号を一つずつ変化させるよう制御する。アナログ変調された信号は雑音に対する耐性が低い為、ステップ可変利得増幅器2の単位時間当たりの利得変化が大きいと、復調された映像信号を表示部に映し出した画面にノイズが発生する。そこで利得の番号を一つずつ変化させることによって、ステップ可変利得増幅器の単位時間当たりの利得変化を小さくすることができ、アナログ放送を良好に受信する事ができる。
デジタル変調された信号を受信時は、ブロック制御部405より受信信号がデジタル変調された信号である旨の信号を制御器404に入力し、図16Bに示すようにステップ可変利得増幅器2の利得の番号を一つ飛ばして制御する。デジタル変調された信号はアナログ変調された信号に比べて雑音に対する耐性が高い為、ステップ可変利得増幅器2の利得ステップ幅を大きくしても、良好に放送信号を受信することができる。
利得の番号を一つ以上飛ばして制御することにより、ステップ可変利得増幅器2が所定利得になるまでの収束時間を短くすることができる。なお、デジタル変調された信号を受信時に、ステップ可変利得増幅器2の利得番号は必ずしも一つ以上飛ばして制御する必要はない。
さらに、デジタル放送受信時においてガードインターバル期間中にステップ可変利得増幅器2の利得番号を一つ以上飛ばして制御することも可能である。ガードインターバルはマルチパスによる遅延波の影響を抑える為に設けられており、ガードインターバル部のデータは無視して復調されるため、ガードインターバル期間中は利得の変化幅を大きくすることができる。これにより、ステップ可変利得増幅器2が所定利得になるまでの収束時間を短くすることができる。
また、以上の実施の形態1から5においては、図2、図5〜図7、図9〜図11に示すように、ステップ可変利得増幅器は利得制御電圧(V)により制御されるものとして説明したが、利得制御電圧を表すデジタル値で制御が可能なステップ可変利得増幅器を用いても良い。
各実施の形態において、特に記載はしなかったが、本発明の装置を構成する各要素は、基本的には電気的に接続されている。また、各実施の形態では、受信装置を用いて説明を行なったが、本発明は受信装置だけでなく、送信装置にも適用が可能である。つまり受信装置、送信装置、送受信装置のうち、いずれの伝送装置にも用いる事が可能であり、低い制御電圧により実現可能な伝送特性の優れたアナログ信号およびデジタル信号の伝送が可能になる。
本発明は、ホーム用テレビ、携帯電話、車載ナビゲーションシステム等に用いられるアナログ変調された信号の受信装置において、低い制御電圧においても動作可能であると共に、受信特性の良好な受信装置を提供することができる。
1 受信装置
2 ステップ可変利得増幅器
3 制御器
4 映像復元手段
5 表示部
102 発振器
103 混合器
104 BPF
105 復調器
106 信号品質検出器

Claims (11)

  1. アナログ変調された信号またはデジタル変調された信号が入力され、離散的に利得が変化するステップ可変利得増幅器と、
    前記アナログ変調された信号または前記デジタル変調された信号の信号品質値を検出する信号品質検出器と、
    前記信号品質検出器が検出した信号品質値を基に前記ステップ可変利得増幅器の利得を制御し、アナログ変調された信号またはデジタル変調された信号のうち、どちらを復調するかに基づいて、前記ステップ可変利得増幅器の利得ステップ幅を変更する制御器と、を備え、
    前記ステップ可変利得増幅器は、前記アナログ変調された信号を復調する場合は第1利得から第L利得までのL個(Lは3以上の整数)の利得で変化し、前記デジタル変調された信号を復調する場合は第1利得から第M利得までのM個(Mは3以上の整数)の利得で変化し、
    前記制御器が前記ステップ可変利得増幅器の利得を変化させる際は、前記利得の番号を一つずつ変化させる
    受信装置。
  2. 前記信号品質値が第1信号品質値の時の前記利得ステップ幅は、前記信号品質値が第1信号品質値よりも優れた第2信号品質値の時の前記利得ステップ幅よりも小さい
    請求項に記載の受信装置。
  3. デジタル変調された信号が入力される場合、入力される信号の変調方式に基づいて、前記制御器が前記ステップ可変利得増幅器の前記利得ステップ幅を変化させる
    請求項に記載の受信装置。
  4. アナログ変調された信号またはデジタル変調された信号が入力され、離散的に利得が変化する第1ステップ可変利得増幅器と、
    前記第1ステップ可変利得増幅器の出力側に接続された第2ステップ可変利得増幅器と、
    前記アナログ変調された信号または前記デジタル変調された信号の信号品質値を検出する信号品質検出器と、
    前記信号品質値を基に前記第1、第2ステップ可変利得増幅器の利得を制御する制御器と、を備え、
    前記第1ステップ可変利得増幅器は、第1利得から第A利得までのA個(Aは3以上の整数)の利得で変化し、
    前記第2ステップ可変利得増幅器は、第1利得から第a利得までのa個(aは3以上の整数)の利得で変化し、
    前記制御器が前記第1ステップ可変利得増幅器または前記第2ステップ可変利得増幅器のうち、少なくとも一方の利得を変化させる際、前記利得の番号を一つずつ変化させ、
    前記第1ステップ可変利得増幅器の利得ステップ幅は、前記第2ステップ可変利得増幅器の利得ステップ幅よりも大きい
    受信装置。
  5. 前記信号品質検出器が検出した前記アナログ変調された信号または前記デジタル変調された信号の信号品質値が第1領域にある場合には、前記第2ステップ可変利得増幅器の前記利得が制御され、
    前記信号品質検出器が検出した前記アナログ変調された信号または前記デジタル変調された信号の信号品質値が、前記第1領域よりも優れた第2領域にある場合には、前記第1ステップ可変利得増幅器の前記利得が制御される請求項に記載の受信装置。
  6. 選局時において、前記制御器は、前記ステップ可変利得増幅器の前記利得の番号を1つ以上飛ばして変化させる
    請求項に記載の受信装置。
  7. 前記アナログ変調された信号の同期信号を受信する期間において、前記制御器は、前記ステップ可変利得増幅器の前記利得の番号を1つ以上飛ばして変化させる
    請求項に記載の受信装置。
  8. 前記アナログ変調された信号を受信しておらず、前記デジタル変調された信号のみを受信している期間において、前記制御器は、前記ステップ可変利得増幅器の前記利得の番号を1つ以上飛ばして変化させる
    請求項に記載の受信装置。
  9. 前記デジタル変調された信号のガードインターバル期間において、前記制御器は、前記ステップ可変利得増幅器の前記利得の番号を1つ以上飛ばして変化させる
    請求項に記載の受信装置。
  10. 前記ステップ可変利得増幅器の出力側に接続されると共に、デジタル変調された信号のフェージングレベルを検出するフェージングレベル検出器を有し、
    デジタル変調された信号が入力される場合、前記ステップ可変利得増幅器の前記利得ステップ幅は、前記フェージングレベル検出器から出力される前記フェージングレベルに基づいて前記制御部により制御される
    請求項に記載の受信装置。
  11. 請求項に記載の受信装置と、
    前記受信装置の出力側に接続される映像復元手段と、
    前記映像復元手段の出力側に接続される表示部と、を備えた
    電子機器。
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