以下に、本発明による情報処理装置の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置が適用された開閉自在の折畳み型移動通信装置の、上下筐体の折畳みを開いた時の外観を示し、図1(a)は前面図を、図1(b)は側面図をそれぞれ示している。
この移動通信装置は、上筐体MS1と下筐体MS2とが、ヒンジ部MS3によって軸A−Aを中心に回動自在に連結されてなることによって、上下筐体MS1、MS2の角度がほぼ0度(閉状態)からほぼ180度(開状態)の間で開閉自在に構成されている。また、上筐体MS1の内面には、受話に用いられるスピーカ14aと、使用者に操作を促す表示や、使用者が操作した内容の表示や、カーソル位置や、装置の動作状態の表示などに用いられるバックライト付きのLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部15とが設置されている。
一方、下筐体MS2の内面には、送話に用いられるマイクロフォン14bと、キーパッドからなる入力部16とが設けられている。また、下筐体MS2の内部には、電波の送受に用いられるアンテナ(図示せず)が設置されている。
入力部16は、各機能での確定や選択を指示するために用いられる決定キー16aと、決定キー16aに隣接して決定キー16aを取り囲んで設置され、決定キー16aの上、下、左、及び、右方向に位置する4つのキーからなり、表示部15上のカーソル位置の移動指示などに用いられる十字選択キー16bと、下筐体MS2内面の上部左、即ち、表示部15の下部左近くに設置された機能キー16cとから構成されている。
なお、入力部16は、英数字や文字、記号の入力などに用いられる数字キーと、移動通信装置の電源の投入及び切断などの動作指示の入力に用いられる複数の機能キーも備えている。
図2は、本発明の実施形態に係る移動通信装置の構成を示すブロック図である。この移動通信装置は、携帯電話のように移動通信網の基地局(図示せず)を介した通信等を行う装置であり、装置全体の制御を行い、装置の各部へ情報の通知を行なう制御部11と、基地局との間で電波の送受を行うアンテナ12aと、通信部12bと、送受信部13と、受話音声発生用のスピーカ14aと、送話音声入力用のマイクロフォン14bと、通話部14cと、表示部15と、入力部16とを備えている。
また、この移動通信装置は、更に、報知用に振動を発生させるバイブレータ21と、報知用に点灯されるLEDであるランプ22と、放送受信部23と、放送受信部23によって受信された音声出力用、また、報知音声発生用のスピーカ24と、放送受信部23によって受信された音声出力用のイヤホンがケーブルを介して接続されたプラグが抜き挿しされるイヤホンジャック25と、記憶部26も備えている。
なお、プログラムを実行することで実現される本発明に関する機能として、制御部11には、メニュー項目選択実行機能11aと、ヘルプ情報表示機能11bとが存在している。また、記憶部26には、データフォルダ26aと、設定情報26bと、メニュー構造26cと、通話記録26dと、メニューノード選択情報26eと、ヘルプ情報26fとが記憶される。
図3は、メニューノード選択情報26eの詳細な構成を示しており、階層間移動情報26gと、カテゴリ間移動情報26hと、カテゴリ内移動情報26iと、経過時間26jと、階層滞在時間26kと、キー操作回数26mとからなる。
上記のように構成された、本発明の実施形態に係る移動通信装置の各部の機能を、図2を参照して説明する。
制御部11は、送受信部13によって着信信号が受信されると、その信号の受信を装置の使用者に報知する。この報知は、設定情報26bよって指定される着信報知音楽をデータフォルダ26aから読み出すとともに、設定情報26bに記憶された音量でスピーカ24から発生させ、及び/又は、バイブレータ21を振動させ、及び/又は、ランプ22を点灯させることにより行う。
また、制御部11は、通話が終了したときに通話の通話時間と、その通話に要した料金とを通話記録26dに記憶させる。更に、制御部11は、USB端子(図示せず)に接続された外部記憶媒体との接続を、設定情報26bに従って制御する。なお、外部記憶媒体には、記憶部26と同様に、データフォルダが記憶されているものとする。
通信部12bは、アンテナ12aによって受信された高周波信号を送受信部13へ出力し、また、送受信部13から出力された高周波信号をアンテナ12aより送信する。送受信部13は、通信部12bからの高周波信号を増幅、周波数変換及び復調し、それによってデジタル信号を得て、得られた通話音声信号を通話部14cに、制御信号を制御部11に送る。
更には、送受信部13は、デジタル信号、即ち、通話部14cから出力された通話音声信号と、制御部11から出力された制御信号とを変調、周波数変換及び増幅し、高周波信号を得て、それを通信部12bに送って送信させる。
通話部14cは、送受信部13から出力されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、それを増幅してスピーカ14aに送る。また、マイクロフォン14bから出力されたアナログ音声信号を増幅し、それをデジタル音声信号に変換して送受信部13に送信する。
表示部15は、制御部11に制御されることで、文字・数字や映像データの表示動作を行う。ここで、表示部15の表示の輝度は、設定情報26bに従って制御部11が制御する。また、表示されているデータは、入力部16からの入力操作や着信信号に応答して制御部11からの指示を受けることで切換わる。
入力部16は、通信相手の電話番号等を指定するため、また、文字を入力するための数字キーと複数の機能キーを含むキーからなる。そして、入力部16のキーが操作されると、そのキーの識別子が制御部11に通知され、制御部11によって、表示部15に文字として表示され、又は、制御が行われる。
更に、入力部16のキーが操作されると、その操作が装置に入力されたことを報知するため、制御部11によって、所定の操作音がスピーカ24から発生される。この操作音の有無、また、音量は、設定情報26bに記憶された設定に従う。
放送受信部23は、制御部11によって起動され、放送局から送信された電波を受信し、受信された高周波信号から制御部11によって指示されたチャンネルの信号を選択し、選択された高周波信号を復調することによってデジタル放送された信号を得る。そして、このようにして得られた信号を復号することで、復号された映像信号を表示部15に表示させる。また、制御部11からの指示に従って、復号された音声信号をスピーカ24から発生させ、又は、その信号をイヤホンジャック25に送る。また、発生させる音量と、イヤホンジャック25に送る信号の音量は、設定情報26bの設定に従った制御部11からの指示に従う。
メニュー項目選択実行機能11aは、メニュー構造26cとして記憶された階層構造のメニューを表示部15に表示させ、入力部16の所定のキー操作に従って、表示されたメニュー内のメニュー項目の選択処理を実行することで、表示されたメニューの階層の上位/下位の階層のメニューを表示部15に表示させる。また、メニュー項目の選択によって設定画面が表示部15に表示されると、入力部16の所定のキー操作に従って、設定を入力して設定情報26bに記憶させる。
ヘルプ情報表示機能11bは、メニュー項目選択実行機能11aによって行われた表示部15の表示の変化、表示がされた時間などの履歴をメニューノード選択情報26eに記憶させる。そして、メニューノード選択情報26eに記憶された情報に基づいて、ヘルプ情報26fを表示部15に表示させるか否か、更に、如何なる表示が適切かを判断する。そして、表示が適切と判断された情報をヘルプ情報26fから選択して、表示部15に表示させる。
続いて、記憶部26に記憶されている各データについて詳細に説明する。
データフォルダ26aは、フォルダ及びファイルの階層構造に従って記憶部26に記憶された情報であって、制御部11内のファイルシステム管理機能によって管理される。データフォルダ26aにファイルとして記憶される情報は、その内容に何ら制約はない。
設定情報26bは、装置の各部が動作に当たって参照するパラメータ情報であり、例えば、図4に示されるように、パラメータを一意に識別する情報である設定項目26b−1と、設定項目26b−1によって識別されるパラメータに設定された値である設定値26b−2とが関連付けられた情報からなる。そして、1組の情報が1つのパラメータを示している。なお、設定値26b−2は、入力部16の所定のキー操作によって、装置の使用者によって入力された、又は、選択された値である。
メニュー構造26cは、メニュー項目選択実行機能11aが表示部15に表示させるメニューの構造を示す情報であり、例えば、図5に示されるように、メニュー名26c−1と、メニュー階層26c−2と、メニュー項目26c−3とが関連付けられた情報からなる。そして、1組の関連付けられた情報が1つのメニューを示している。
メニュー名26c−1は、メニューを識別する情報であり、この実施形態では、表示部15に表示される文字列であるとする。なお、以後、メニュー名26c−1によってメニューは一意に識別されるとして説明するが、一意に識別されない場合、メニュー名26c−1に関連付けてメニューを一意に識別するメニュー識別情報を記憶させれば良い。
メニュー階層26c−2は、ツリー構造であるメニュー構造26cに含まれるメニューの階層を示し、ルート階層にあっては「0」であり、また、メニュー階層26c−2がiであるメニューに含まれるメニュー項目26c−3が選択、決定されることによって表示されるメニューのメニュー階層26c−2はi+1(ここで、iは0以上の自然数。)へ移動する。
なお、メニューの表示開始の際、表示されるメニューは、メニュー階層26c−2が「0」であるメニューであり、図5で、メニュー名26c−1が「ルートメニュー」であるメニューである。
メニュー項目26c−3は、メニュー名26c−1によって識別されるメニューに含まれるメニュー項目を示し、メニュー項目名26c−4と、カテゴリ26c−5と、メニュー項目種別26c−6とが関連付けられた情報からなる。そして、1組の関連付けられた情報が1つのメニュー項目26c−3を示している。
なお、後で詳述するが、メニューの表示に際し、メニュー項目26c−3は、記憶された順に従って表示される。つまり、図5の例では、上に記載されたメニュー項目26c−3が、表示部15の表示画面上で上位の位置に表示されるとする。そして、表示されたメニュー項目26c−3の中の1つが選択され、選択されたメニュー項目26c−3は、入力部16の十字選択キー16bの操作に従って、隣接して表示されたメニュー項目26c−3へ移動される。選択されたメニュー項目26c−3には、カーソルが置かれる。
メニュー項目名26c−4は、メニュー項目26c−3を識別する情報であり、この実施形態では、表示部15に表示される文字列であるとする。
カテゴリ26c−5は、メニュー項目名26c−4によって識別されるメニュー項目26c−3が入力部16の所定のキー操作によって選択されることによって、如何なる種類の機能が選択されるか、例えば、如何なる種類の設定項目26b−1の設定値26b−2の値の変更機能が行なわれるかを示している。
なお、図5に示すように、カテゴリ26c−5は、「音/バイブ/ランプ」なるメニュー項目名26c−4と関連付けられたカテゴリ26c−5に示しているように、複数のカテゴリ値を持つことがある。
メニュー項目種別26c−6は、メニュー項目名26c−4によって識別されるメニュー項目26c−3が入力部16の所定のキー操作によって選択されることによって、表示部15に、新たなメニューが表示されるか、また、機能画面、具体的には、設定項目26b−1の設定値26b−2の値の変更機能を実行する設定画面が表示されるかを示している。
ここで、図6を用いて、図5に例示したメニュー構造26cに基づいて表示部15に表示されるメニューを階層的に説明する。図6において、上位の段は、メニュー階層26c−2の値が小さいメニュー名26c−1を、下位の段は、メニュー階層26c−2の値が大きいメニュー名26c−1を示している。
まず、最上位の段の階層は、メニュー階層26c−2が「0」であるメニュー名26c−1である「ルートメニュー」を示しており、この階層において、箱内の文字は、表示部15に表示されるメニューのタイトルであるメニュー名26c−1を示している。なお、この階層では、関連付けられたカテゴリ26c−5が存在しないことから、表示部15にはカテゴリは表示されないため、このことを「(−)」によって示している。そして、この「ルートメニュー」であるメニューでは、この階層で選択可能なメニュー階層が「1」であるメニュー項目名26c−4が、例えば、アイコンや一覧リストとして表示部15に表示される。
なお、後述するように、メニュー名26c−1が「ルートメニュー」であるメニューは、待ち受け画面が表示部15に表示されている際、入力部16の所定のキー操作、例えば、決定キー16aの操作によって表示されるメニューである。
上から2段目の階層には、メニュー階層26c−2が「1」であるメニュー名26c−1を示している。この階層では、箱内の文字は、メニュー項目名26c−4を、また、括弧内の文字は、そのメニュー項目名26c−4と関連付けられたカテゴリ26c−5をそれぞれ示している。なお、この階層のメニュー名は、メニュー階層26c−2が「0」のメニューで選択項目として表示されたメニュー項目名26c−4の1つが選択、決定されたときに表示部15に表示されるタイトルであり、いずれか1つのメニュー項目名26c−4の選択、決定に応じて表示される。また、上記と同様、この階層で選択可能なメニュー階層が「2」であるメニュー項目名26c−4が、例えば、アイコンや一覧リストとして表示部15に表示される。
上から3段目の階層には、メニュー階層26c−2が「2」であるメニュー名26c−1を示している。そして、上記と同様にメニュー名26c−1は、メニュー階層26c−2が「1」のメニューで選択項目として表示されたメニュー項目名26c−4の1つが選択、決定されたときに表示部15に表示されるタイトルであり、更に、この階層で選択可能なメニュー階層が「3」であるメニュー項目名26c−4(この例では、メニュー名26c−1が「機能」であるメニュー。)がアイコンや一覧リストとして表示される。
上から4段目の階層には、メニュー項目名26c−4を示している。そして、この場合も同様に、メニュー名26c−1は、メニュー階層26−2が「2」のメニューで選択項目として表示されたメニュー項目名26c−4の1つが選択、決定されたときに表示部15に表示されるタイトルである。なお、この階層で選択可能なメニュー項目名26c−4として表示されるメニューは、選択、決定されたときに1つ下の階層のメニューを表示させるのではなく、起動される設定画面(この例では、メニュー名26c−1が「音/バイブ/ランプ」であるメニューと、メニュー名26c−1が「ユーザ補助」であるメニュー。)としている。
そして、最下の階層は、設定画面を示し、上から4段目の階層に示すメニュー項目名26c−4と関連付けられたメニュー項目種別26c−6としてメニュー構造26cに記憶されている。この関連付けを、上から4段目の階層の箱と直線で結ぶことにより示している。
メニューノード選択情報26eには、メニュー構造26cに基づくメニューが表示されている間のカーソルのノード間の移動に関する情報が記憶される。以下、カーソルのメニュー項目26c−3間の移動に関する情報が記憶されるとして説明する。ここで、カーソルは、表示されているメニューのメニュー項目26c−3の1つに、具体的には、表示されたメニュー項目26c−3のメニュー項目名26c−4の1つに置かれる。
次に、メニューノード選択情報26eについて図7〜図10を用いて詳細に説明する。
まず、階層間移動情報26gには、カーソルがメニュー項目26c−3からそのメニュー項目26c−3に関連付けられたメニュー階層26c−2との差が1であるメニュー階層26c−2に関連付けられたメニュー項目26c−3へ移動した回数が記憶され、図7は、階層間移動情報26gの構成の一例を示している。この階層間移動情報26gは、異階層メニュー項目対26g−1と、回数26g−2とが関連付けられた情報からなる。
異階層メニュー項目対26g−1は、メニュー項目名26c−4の対であって、それらの2つのメニュー項目名26c−4と関連付けられたメニュー階層26c−2の差は、1である。なお、メニュー項目名26c−4の対において、両者の順は意味を持たない。逆の順であっても同じ対を意味する。回数26g−2は、関連付けられた異階層メニュー項目対26g−1で示される2つのメニュー項目26c−3の間でカーソルが移動した回数を示している。
図7に示す階層間移動情報26gの異階層メニュー項目対26g−1は、図5に示すメニュー構造26cに対応する。ここで、メニュー名26c−1が「ルートメニュー」であるメニューは、メニュー項目26c−3ではないとして説明する。また、設定画面は、メニュー項目26c−3ではないとして説明する。
また、この階層間移動情報26gの回数26g−2は、カーソルが移動したメニュー項目26c−3が、例えば、「機能」から「音/バイブ/ランプ」へ移動し、その後、「着信音設定」へ移動して「音/バイブ/ランプ」へ戻り、更に、一旦「着信音楽設定」へ移動して「音/バイブ/ランプ」へ戻り、そして、「着信音楽設定」に移動していることを示している。以上の説明で、カーソルが移動したメニュー項目26c−3をそのメニュー項目名26c−4で示した。
必ずしも回数26g−2によって、カーソルの移動の履歴の全てが記憶される訳ではないが、複数のメニューの表示に際し、メニュー階層26c−2が「0」であるメニューから表示されるので、この例では、一例として、上記のように判断されることは、図6を参照すれば容易に理解される。
ここで、カーソルが移動したメニュー項目26c−3について説明する。メニュー項目名26c−4が「音/バイブ/ランプ」であるメニュー項目26c−3が選択、決定されると、メニュー項目名26c−4が「着信音設定」、「着信音楽設定」、「イヤホン設定」、「ランプ設定」・・・であるメニューが新たに表示され、その際、カーソルは、これらの項目中の最初の項目に置かれるとした。そこで、カーソルが、例えば、「音/バイブ/ランプ」から「着信音楽設定」に移動するには、装置の使用者の操作に係らず、一旦「着信音設定」を経由する。
このような、装置の使用者の操作に係らず発生するカーソルが移動したメニュー項目26c−3について、図7を参照した説明においては、カーソルが移動したメニュー項目26c−3としないとした。言い換えると、あるメニュー項目26c−3から、その項目の選択によって新たに表示されるメニューの全てのメニュー項目26c−3へは、直接カーソルが移動されるとした。なお、装置の使用者の意思によらないカーソルの移動の扱いについては、後に詳述する。
カテゴリ間移動情報26hには、カーソルが異なるカテゴリ26c−5のメニュー項目26c−3の間で移動した回数が記憶される。図8及び図9は、カテゴリ間移動情報26hの構成の一例を示し、カテゴリ対26h−1と、回数26h−2とが関連付けられた情報からなる。
カテゴリ対26h−1は、2つの異なるカテゴリ26c−5の対であって、2つの異なるカテゴリ26c−5のいずれが先で、いずれが後であるかを問わない。ここで、2つの異なるカテゴリ26c−5は、2つの異なるメニュー項目26c−3に付されたカテゴリ26c−5であって、入力部16のキーの1回の操作によってカーソルが移されるメニュー項目26c−3に付されたカテゴリ26c−5である。
図8は、カテゴリ間移動情報26hの第1の種類であって、カテゴリ対26h−1は、同じメニューに含まれる2つの異なるメニュー項目26c−3に付されたカテゴリ26c−5である。図6を参照すると、横方向に配置されたメニュー項目26c−3間のカーソルの移動に係る情報である。
図9は、カテゴリ間移動情報26hの第2の種類であって、カテゴリ対26h−1は、異なるメニューに含まれる2つの異なるメニュー項目26c−3に付されたカテゴリ26c−5である。図6を参照すると、縦方向に配置されたメニュー項目26c−3間のカーソルの移動に係る情報である。
カテゴリ対26h−1は、2つの異なるカテゴリ26c−5の対であり、2つの異なるカテゴリ26c−5は、入力部16のキー操作によってカーソルが移されるメニュー項目26c−3に付されたカテゴリ26c−5であるが、入力部16の何回のキー操作によってカーソルが移される場合、カテゴリ対26h−1とされるかについて説明する。
例えば、図5に示すメニュー構造26cで(図6も参照のこと。)、メニュー項目名26c−4が「機能」であるメニュー項目26c−3(カテゴリ26c−5は「機能」。)から、メニュー項目名26c−4が「放送受信」であるメニュー項目26c−3(カテゴリ26c−5は「放送」。)へ至るには、2回のキー操作を必要とし、メニュー項目名26c−4が「ツール」であるメニュー項目26c−3(カテゴリ26c−5は「ツール」。)を経ることが必要である。
しかし、装置の使用者は、止むを得ず、メニュー項目名26c−4が「ツール」であるメニュー項目26c−3を経ることによって、「ツール」であるカテゴリ26c−5を経たのであって、装置の操作に習熟した使用者の意識では、「機能」であるカテゴリ26c−5から「放送」であるカテゴリ26c−5へ直接移動したとみなすことが適切である。
また、図5に示すメニュー構造26cによる別の例で(図6も参照のこと。)、メニュー項目名26c−4が「機能」であるメニュー項目26c−3(カテゴリ26c−5は「機能」。)から、メニュー項目名26c−4が「ランプ設定」であるメニュー項目26c−3(カテゴリ26c−5は「ランプ」。)へ至るには、複数回のキー操作によってメニュー項目名26c−4が「音/バイブ/ランプ」であるメニュー項目26c−3(カテゴリ26c−5は「音」。)を経ることが必要である。
しかし、このメニュー構造26cに習熟した使用者は、何ら迷うことなく、何ら考えることなく、上記複数回のキー操作を行なう。使用者の意識では、「機能」であるカテゴリ26c−5から「ランプ」であるカテゴリ26c−5へ直接移動したとみなすことが適切である。
そこで、図8に示すカテゴリ間移動情報26hのカテゴリ対26h−1には、同じメニューの中の異なる全てのメニュー項目26c−3のカテゴリ26c−5の対を含めてある。また、図9に示すカテゴリ間移動情報26hのカテゴリ対26h−1には、表示された親メニューのメニュー項目26c−3のカテゴリ26c−5と、そのメニュー項目26c−3の選択によって表示された子メニューの全てのメニュー項目26c−3のカテゴリ26c−5の対を含めてある。
図8及び図9に示すカテゴリ間移動情報26hは、図7に示す階層間移動情報26gに対応しており、カーソルが、メニュー項目26c−3が「機能」(カテゴリ26c−5は「機能」。)から、「音/バイブ/ランプ」(カテゴリ26c−5は「音」、「バイブ」及び「ランプ」。)へ1回移動したことに伴い、「機能、音」、「機能、バイブ」及び「機能、ランプ」であるカテゴリ対26h−1に関連付けられた回数26h−2に「1」が記憶されている。
更に、カーソルが、メニュー項目26c−3が「音/バイブ/ランプ」(カテゴリ26c−5は「音」、「バイブ」及び「ランプ」。)から「着信音設定」(カテゴリ26c−5は「音」。)を経て「音/バイブ/ランプ」へ戻り、更に、一旦「着信音楽設定」(カテゴリ26c−5は「音」。)へ移動して「音/バイブ/ランプ」へ戻り、そして、「着信音楽設定」に移動していることを示している。以上の説明で、カーソルが移動したメニュー項目26c−3をそのメニュー項目名26c−4で示した。
このように、カテゴリ26c−5が複数の値からなる場合、全ての値からなるカテゴリ対26h−1に関連付けられた回数26h−2に値を設定する。
カテゴリ内移動情報26iは、カーソルが等しいカテゴリ26c−5のメニュー項目26c−3の間で移動した回数が記憶される。ここで、カテゴリ26c−5が複数の値を持つ場合、1つの値同士が等しければ、等しいカテゴリ26c−5であるとみなす。図10は、カテゴリ内移動情報26iの構成の一例を示し、カテゴリ26i−1と、回数26i−2とが関連付けられた情報からなる。
カテゴリ26i−1は、カテゴリ26c−5の一部又は全部であり、2つの異なるメニュー項目26c−3のカテゴリ26c−5が等しく、かつ、それらの2つの異なるメニュー項目26c−3間のカーソル移動が入力部16のキーの所定回の操作によって可能であることを条件とするカテゴリ26c−5である。この所定回の操作によってカーソルが移されることは、カテゴリ間移動情報26hのカテゴリ対26h−1に含まれる2つの異なるカテゴリ26c−5の説明で述べた通りである。
なお、図10に示すカテゴリ内移動情報26iのカテゴリ26i−1には、図8及び図9に示すカテゴリ間移動情報26hのカテゴリ対26h−1と同じく、同じメニューの複数のメニュー項目26c−3に共通なカテゴリ26c−5を含めてある。また、メニュー項目26c−3と、そのメニュー項目26c−3の選択によって表示されたメニューに含まれるメニュー項目26c−3とに共通なカテゴリ26c−5を含めてある。
図10に示すカテゴリ内移動情報26iは、図7に示す階層間移動情報26gに対応しており、メニュー項目名26c−4が「音/バイブ/ランプ」であるメニュー項目26c−3と、メニュー項目名26c−4が「着信音設定」であるメニュー項目26c−3との間の1往復のカーソル移動、メニュー項目名26c−4が「音/バイブ/ランプ」であるメニュー項目26c−3と、メニュー項目名26c−4が「着信音楽設定」であるメニュー項目26c−3との間の1往復のカーソル移動を含む。
更に、メニュー項目名26c−4が「音/バイブ/ランプ」であるメニュー項目26c−3からメニュー項目名26c−4が「着信音楽設定」であるメニュー項目26c−3へのカーソル移動を含み、合計5回のカーソル移動が、等しいカテゴリ26c−5である「音」のメニュー項目26c−3の間での移動回数であって、回数26i−2に「5」が記憶されている。
経過時間26jは、ルートメニューが表示開始されてからの経過時間である。階層滞在時間26kは、カーソルがある階層のメニューに置かれてからの経過時間であり、その階層のメニューが表示開始されてからの経過時間である。言い換えると、カーソルが1つのメニュー中のメニュー項目26c−3に置かれてからの経過時間であり、又は、カーソルが等しいメニュー階層26c−2のメニュー項目26c−3に置かれてからの経過時間である。キー操作回数26mは、ルートメニューが表示開始されてからのキー操作の回数である。
ヘルプ情報26fは、以下の情報からなる。第1に、カテゴリ26c−5毎のヘルプ情報26fである。この情報は、複数のカテゴリ26c−5を対比させたヘルプ情報26fを含む。第2にメニュー名26c−1で識別されるメニューに関するヘルプ情報26fである。この情報は、複数のメニュー名26c−1で識別されるメニューを対比させたヘルプ情報26fを含む。第3にキーワード毎に分類されたヘルプ情報26fである。ここで、キーワードは、機能を示す言葉であり、また、設定画面を示す言葉であり、更には、カテゴリ26c−5を示す言葉である。
以下、上記構成の移動通信装置によるメニュー項目の選択処理、及びヘルプ情報の表示処理について説明する。
図11は、メニュー項目選択実行機能11aの動作のフローチャートを示す。メニュー項目選択実行機能11aは、装置が待ち受け状態にある際に入力部16の所定のキー操作によって動作を開始し(ステップS11a−1)、表示するメニューとして、メニュー名26c−1が「ルートメニュー」であるメニューを選択し(ステップS11a−2)、選択されたメニューを表示部15に表示させる(ステップS11a−3)。
図12は、メニュー名26c−1が「ルートメニュー」であるメニューが表示部15に表示された一例を示しており、表示部15の上部には、メニュー名26c−1である「ルートメニュー」なるメニュー名表示15aが表示され、表示部15の中央部には、そのメニュー名26c−1のメニュー項目26c−3、具体的には、メニュー項目名26c−4が縦方向に一覧表示されたメニュー項目一覧表示15bが表示されている。メニュー項目名26c−4に併せて、そのメニュー項目名26c−4のカテゴリ26c−5が表示されても良い。
メニュー項目一覧表示15b中の1つの項目には、カーソルが置かれる。カーソルが置かれた項目は、識別可能に異なる表示がされる。異なる表示は、例えば、異なる色での表示、異なる背景色での表示など、任意であり、図12では、カーソルが置かれた項目である「機能」は、ハッチングを施して示している。メニュー項目一覧表示15bが新たに表示された際、カーソルは、メニュー項目一覧表示15b中の最上の項目に置かれる。
図11に示すフローチャートを参照したメニュー項目選択実行機能11aの動作説明に戻る。メニュー項目選択実行機能11aは、続いて、入力部16のキー操作を入力し、操作されたキーの種類を判断する(ステップS11a−4)。操作されたキーが十字選択キー16bである場合、その上又は下方向の操作によって、メニュー項目選択実行機能11aは、カーソルが置かれたメニュー項目26c−3を、それぞれ上又は下に1つ移動させ(ステップS11a−5)、ステップS11a−3の選択されたメニューを表示する動作に移る。
ステップS11a−4で、操作されたキーが決定キー16aである場合、メニュー項目選択実行機能11aは、メニュー項目一覧表示15b中でカーソルが置かれているメニュー項目名26c−4のメニュー項目種別26c−6を判断する(ステップS11a−6)。メニュー項目種別26c−6が「メニュー」である場合、下位階層のメニュー、具体的には、上記メニュー項目名26c−4と等しい値のメニュー名26c−1を検索し、検索されたメニュー名26c−1で識別されるメニューを選択し(ステップS11a−7)、ステップS11a−3の選択されたメニューを表示する動作に戻る。
図13は、図12に示すルートメニューが表示され、「機能」なるメニュー項目名26c−4にカーソルが置かれている際、決定キー16aが操作され、メニュー名26c−1が「機能」であるメニューが表示された一例を示している。
表示部15の上部には、メニュー名26c−1である「機能」なるメニュー名表示15aが表示され、表示部15の中央部には、そのメニュー名26c−1のメニュー項目名26c−4からなるメニュー項目一覧表示15bが縦方向に一覧表示されている。ここで、このメニューが表示された後、十字選択キー16bの操作によって、カーソルは、メニュー項目一覧表示15b中の1つの項目である「音/バイブ/ランプ」に移動されている。更に、表示部15に左下部には、「戻る」なる機能表示15cが表示されている。
ここで、メニュー名表示15aに伴い、表示されているメニューのメニュー名26c−1と等しいメニュー項目名26c−4のカテゴリ26c−5が表示されても良い。メニュー名表示15a及びメニュー項目一覧表示15bについては、図12を参照して説明した表示と同様であるため、これ以上の説明を省略する。
図14は、図13に示す「機能」メニューが表示され、メニュー項目一覧表示15b中の1つの項目である「音/バイブ/ランプ」にカーソルが置かれている際、ステップS11a−4で決定キー16aが操作され、メニュー名26c−1が「音/バイブ/ランプ」であるメニューが表示された一例を示しており、表示部15の上部には、メニュー名26c−1である「音/バイブ/ランプ」なるメニュー名表示15aが表示され、表示部15の中央部には、そのメニュー名26c−1のメニュー項目名26c−4からなるメニュー項目一覧表示15bが縦方向に一覧表示されている。更に、表示部15に左下部には、「戻る」なる機能表示15cが表示されている。この一例では、メニュー項目一覧表示15b中の1つの項目である「着信音楽設定」にカーソルが置かれている。
図11に示すフローチャートを参照したメニュー項目選択実行機能11aの動作説明に戻る。ステップS11a−6で、上記メニュー項目名26c−4のメニュー項目種別26c−6が設定画面を示す場合、メニュー項目選択実行機能11aは、そのメニュー項目種別26c−6が示す設定画面を表示部15に表示させる(ステップS11a−8)。
図15は、表示された設定画面の一例を示している。この一例は、上記メニュー項目種別26c−6が「着信音楽設定画面」である設定画面が表示部15に表示されたものであり、表示部15の上部には、「着信音楽設定画面」なる設定画面名表示15dが表示され、表示部15の中央部には、その設定画面中の項目名である音楽名が縦方向に一覧表示された設定可能項目一覧表示15eが表示されている。更に、表示部15に左下部には、「戻る」なる機能表示15cが表示されている。
この設定可能項目一覧表示15eに含まれる音楽名は、データフォルダ26aに記憶された音楽の名称である。この設定画面は、図14に示す「音/バイブ/ランプ」であるメニューが表示され、そのメニューのメニュー項目一覧表示15b中の1つの項目である「着信音楽設定」にカーソルが置かれている際、決定キー16aが操作された場合に表示される。
図11に示すフローチャートを参照したメニュー項目選択実行機能11aの動作説明に戻る。メニュー項目選択実行機能11aは、続いて、入力部16のキー操作を入力し、操作されたキーの種類を判断する(ステップS11a−9)。操作されたキーが十字選択キー16bである場合、その上又は下方向の操作によって、メニュー項目選択実行機能11aは、カーソルを設定可能項目一覧表示15eの中のそれぞれ上又は下に隣接する項目に移動させ(ステップS11a−10)、ステップS11a−8の選択された設定画面を表示する動作に戻る。
ステップS11a−9で、操作されたキーが決定キー16aである場合、メニュー項目選択実行機能11aは、カーソルが置かれた項目を選択して、選択された項目を設定情報26bに記憶させ(ステップS11a−11)、ステップS11a−8の選択された設定画面を表示する動作に戻る。
例えば、図15に例示したメニュー項目種別26c−6が「着信音楽設定画面」である設定画面が表示部15に表示され、設定可能項目一覧表示15e中の音楽を示す項目の中で「AAA」にカーソルが置かれている際、決定キー16aが操作されると、メニュー項目選択実行機能11aは、設定項目26b−1が「着信報知音楽」、設定値26b−2が「AAA」である設定情報26bを記憶部26に記憶させる。
ステップS11a−9で、「戻る」なる機能表示15cに近い位置に配置された機能キー16cが操作された場合、メニュー項目選択実行機能11aは、1段上の階層のメニューを選択し(ステップS11a−12)、ステップS11a−3の選択されたメニューを表示する動作に移る。
ここで、1段上の階層のメニューとは、表示されている設定画面のメニュー項目種別26c−6のメニュー名26c−1と等しいメニュー項目名26c−4を含むメニュー名26c−1のメニューである。言い換えると、ステップS11a−7の動作によって下位階層のメニュー又は設定画面が表示された順と逆順のメニューの表示である。このメニューの表示の際、上記メニュー項目名26c−4にカーソルが置かれる。
図15を参照して、メニュー項目種別26c−6が「着信音楽設定画面」である設定画面を介して、メニュー項目選択実行機能11aは、「着信報知音楽」である設定項目26b−1の設定値26b−2に値を設定する動作を説明したが、それ以外の設定画面を介した設定値26b−2に値を設定する動作を説明する。
メニュー項目種別26c−6が「着信音設定画面」である設定画面を介して、メニュー項目選択実行機能11aは、「着信報知音音量」である設定項目26b−1の設定値26b−2に値を設定する。この設定値26b−2は、着信報知音楽をスピーカ24から発生させる際の音量であり、0以上の自然数で表され、より大きい自然数は大きな音量を、また、0は無音を示している。
メニュー項目種別26c−6が「イヤホン設定画面」である設定画面を介して、メニュー項目選択実行機能11aは、「イヤホン音量」である設定項目26b−1の設定値26b−2に値を設定する。この設定値26b−2は、放送受信部23が復号された音声信号をイヤホンジャック25に送る際の音量でありは、0以上の自然数で表され、より大きい自然数は大きな音量を、また、0は無音を示している。
メニュー項目種別26c−6が「ランプ設定画面」である設定画面を介して、メニュー項目選択実行機能11aは、「表示部輝度」である設定項目26b−1の設定値26b−2に値を設定する。この設定値26b−2は、表示部15に文字・数字や映像データが表示される際の輝度である。
メニュー項目種別26c−6が「操作音設定画面」である設定画面を介して、メニュー項目選択実行機能11aは、「入力部操作音」である設定項目26b−1の設定値26b−2に値を設定する。この設定値26b−2は、入力部16のキーの操に伴ってスピーカ24から発生される所定の操作音の音量であり、0以上の自然数で表され、より大きい自然数は大きな音量を、また、0は無音を示している。
メニュー項目種別26c−6が「USB設定画面」である設定画面を介して、メニュー項目選択実行機能11aは、「USBインターフェース」である設定項目26b−1の設定値26b−2に値を設定する。この設定値26b−2は、USB端子に接続された外部記憶媒体との接続を、行うか否かであり、行なう場合「オン」なる値、行なわない場合「オフ」なる値である。
ステップS11a−4で、操作されたキーが機能キー16cである場合、メニュー項目選択実行機能11aは、1段上の階層のメニューを選択し(ステップS11a−13)、ステップS11a−3の選択されたメニューを表示する動作に移る。ここで、1段上の階層のメニューとは、ステップS11a−12の動作説明で述べた通りである。
なお、図12に例示したルートメニューには、「戻る」なる表示が含まれず、ルートメニューが表示されている際、メニュー項目選択実行機能11aは、機能キー16cが操作されても何も動作しない。なぜなら、ルートメニューより上位階層のメニューがないからである。
メニュー項目選択実行機能11aは、入力部16の所定のキー操作、例えば、電源投入を指示する機能キーの操作によって動作を終了する。メニュー項目選択実行機能11aの動作終了に伴い、表示部15には、制御部11によって待ち受け画面が表示される。
以上の説明で、メニュー項目選択実行機能11aは、装置が待ち受け状態にある際に入力部16の所定のキー操作によって動作を開始し、メニュー名26c−1が「ルートメニュー」であるメニューを表示するとしたが、これに限るものではなく、例えば、装置の電源投入時に動作を開始し、上記メニューを表示するとしても良い。電源投入時に動作を開始する場合、上記表示されるメニューが待ち受け画面であるとみなしても良い。
また、ルートメニューの表示には、「戻る」なる表示が含まれ、ルートメニューが表示されている際に機能キー16cが操作されると、メニュー項目選択実行機能11aは、動作を終了し、表示部15には、制御部11によって待ち受け画面が表示されるとしても良い。
また、ステップS11a−11で選択された項目を設定情報26bに記憶させる動作を終了後、メニュー項目選択実行機能11aは、ステップS11a−8の選択された設定画面を表示する動作に戻るとしたが、この動作に戻ると限るものではない。所望の情報を設定情報26bに記憶させたのであるから、メニュー項目選択実行機能11aは、動作を終了し、その結果、表示部15には、待ち受け画面が表示されるとしても良い。
次に、ヘルプ情報表示機能11bの動作を説明する。図16は、ヘルプ情報表示機能11bの動作のフローチャートを示す。ヘルプ情報表示機能11bは、メニュー項目選択実行機能11aが動作開始の際、制御部11によって起動され、動作を開始する(ステップS11b−1)。そして、メニューノード選択情報26eの初期化を行なう(ステップS11b−2)。
メニューノード選択情報26eの初期化は、具体的には、階層間移動情報26gの全ての回数26g−2に「0」を設定し、カテゴリ間移動情報26hの全ての回数26h−2に「0」を設定し、カテゴリ内移動情報26iの全ての回数26i−2に「0」を設定する。更に、経過時間26jに「0」を設定し、階層滞在時間26kに「0」を設定し、キー操作回数26mに「0」を設定する。
ヘルプ情報表示機能11bは、経過した時間を常に計測して経過時間26jに更新記憶させるタスク(図示せず)を起動させ、メニュー項目選択実行機能11aに与えられた入力部16のキー操作の回数をキー操作回数26mに更新記憶させるタスク(図示せず)を起動させ、更に、経過した時間を常に計測階層滞在時間26kに更新記憶させるタスク(図示せず)を起動させる(ステップS11b−3)。
ヘルプ情報表示機能11bは、メニュー項目選択実行機能11aによって表示部15に表示された内容の変化を、例えば、メニュー項目選択実行機能11aとの通信によって受信する(ステップS11b−4)。表示された内容は、メニューが表示された場合、表示されたメニューのメニュー名26c−1及びメニュー項目一覧表示15bの中でカーソルが置かれた項目である。また、設定画面が表示された場合、設定画面の名称及び設定可能項目一覧表示15eの中でカーソルが置かれた項目である。なお、設定画面の名称は、メニュー項目種別26c−6に記憶されているものである。
ここで、メニューに多くのメニュー項目26c−3が含まれる場合、表示部15に表示されるメニュー項目一覧表示15bがスクロールされることがある。このスクロールに伴って、カーソルが置かれたメニュー項目名26c−4が変化するなら、ヘルプ情報表示機能11bは、この変化を受信する。また、カーソルが置かれたメニュー項目名26c−4が変化しないなら、ヘルプ情報表示機能11bは、この変化を受信しない。設定画面に多くの項目が含まれる場合についても同じである。
なお、ステップS11b−4で、ヘルプ情報表示機能11bは、表示部15に表示された内容の変化を受信するとしたが、入力部16のキー操作を受信しても同じ動作が可能である。この場合、そのキー操作によって、表示部15の表示が変化しないなら、例えば、キー操作が上述したスクロールを目的とし、このスクロールに伴って、カーソルが置かれたメニュー項目名26c−4が変化しないなら、ヘルプ情報表示機能11bは、そのキー操作を受信したとはみなさない。また、キー操作がメニューに係らない操作である場合、当然、そのキー操作を受信したとはみなさない。
ヘルプ情報表示機能11bは、表示部15に表示された内容の変化の種類を判断する(ステップS11b−5)。その変化が設定画面に従った設定を行ったものである場合、ステップS11b−2のメニューノード選択情報26eの初期化動作に移る。なぜなら、設定が行われた場合、装置の使用者は目的を達したのであり、操作の支援であるヘルプ情報26fの表示の必要性はなくなったと判断されるからである。
設定画面に従った設定を行った場合に限らず、設定画面が表示されたことによって、ステップS11b−2のメニューノード選択情報26eの初期化動作に移っても良い。なぜなら、設定画面が表示されたことによって、装置の使用者は目的を達するための画面を表示させたのであり、操作の支援であるヘルプ情報26fの表示の必要性はなくなったと判断されるからである。
メニューの表示から設定画面の表示へ移った、及び、設定画面の表示からメニューの表示へ移った場合、ヘルプ情報表示機能11bは、ステップS11b−4の表示部15に表示された内容の変化を受信する動作に移る。設定画面の表示へ、又は、からの表示の変化単体では、装置の使用者が操作の支援を必要とすることを意味しないからである。
しかし、この場合、装置の使用者は、必ずしも操作の支援が不要と限るものではない。例えば、メニューの表示から設定画面の表示へ移り、直ちに機能キー16cの操作によって、直前のメニューの表示に戻った場合、装置の使用者は、設定画面の表示によって設定を確かめた可能性がある一方、予想外の設定画面が表示されたため、直前のメニューの表示に戻した可能性もある。そこで、設定が行われずに設定画面の表示からメニューの表示へ移った場合、ヘルプ情報表示機能11bは、後述するカーソルが異なるメニュー項目26c−3に移った場合と同様の処理を行っても良い。
ステップS11b−5で、表示部15に表示された内容の変化の前後共、表示されていたのはメニューである場合、言い換えると、カーソルが異なるメニュー項目26c−3に移った場合、ヘルプ情報表示機能11bは、カーソルの移動の前後にカーソルが置かれた2つのメニュー項目26c−3のカテゴリ26c−5を判断する(ステップS11b−6)。
2つのカテゴリ26c−5が同じ場合、そのカテゴリ26c−5と等しいカテゴリ26i−1の回数26i−2に1を加えて、カテゴリ内移動情報26iを更新記憶させる(ステップS11b−7)。
ここで、カテゴリ26c−5が複数の値を持つ場合、少なくとも1つの値が等しければ、2つのカテゴリ26c−5が同じと判断するが、例えば、過半数のカテゴリ26c−5同士が等しい場合、等しいと判断しても良い。
一方、2つのカテゴリ26c−5が異なる場合、それらの2つのカテゴリ26c−5からなるカテゴリ対26h−1の回数26h−2に1を加えて、カテゴリ間移動情報26hを更新記憶させる(ステップS11b−8)。ここで、カテゴリ26c−5が複数の値を持つ場合、全ての値から作成された全てのカテゴリ対26h−1の回数26h−2を更新する。
ステップS11b−7又はステップS11b−8の動作の後、ヘルプ情報表示機能11bは、カーソルの移動の前後にカーソルが置かれた2つのメニュー項目26c−3のメニュー階層26c−2を判断する(ステップS11b−9)。
2つのメニュー階層26c−2が異なると判断された場合、ヘルプ情報表示機能11bは、2つのメニュー項目26c−3それぞれのメニュー項目名26c−4が含まれる異階層メニュー項目対26g−1の回数26g−2に1を加えて階層間移動情報26gを更新記憶させる(ステップS11b−10)。更に、階層滞在時間26kに「0」を設定する(ステップS11b−11)。
続いて、又は、ステップS11b−9で2つのメニュー階層26c−2が同じと判断された場合、ヘルプ情報表示機能11bは、ヘルプ情報26fの表示が必要か否かを判断する(ステップS11b−12)。その表示が必要と判断された場合、ヘルプ情報26fを表示(ステップS11b−13)した後、ステップS11b−2のメニューノード選択情報26eの初期化動作に移る。このとき、ステップS11b−12のヘルプ情報26fの表示が必要か否かを判断する際に用いられる閾値(後で詳述する。)を変化させても良い。一方、ステップS11b−12で、その表示が不要と判断された場合、ステップS11b−4の表示部15に表示された内容の変化を受信する動作に移る。
なお、ステップS11b−13のヘルプ情報26fの表示後、ヘルプ情報表示機能11bは、ステップS11b−4の表示部15に表示された内容の変化を受信する動作に移っても良い。この場合、ステップS11b−12のヘルプ情報26fの表示が必要か否かを判断する際に用いられる閾値の中で、少なくともヘルプ情報26fの表示をさせるとの判断の契機となった閾値を増加させる。例えば、n回ヘルプ情報26fを表示させた後、閾値を初期値の(n+1)倍の値にさせる(ここで、nは1以上の自然数。)。具体的には、1回ヘルプ情報26fを表示させた後、閾値を2倍の値に増加させる。
なお、ステップS11b−13のヘルプ情報26fの表示後、ステップS11b−2のメニューノード選択情報26eの初期化動作に移る際、上記閾値を変化させることにより、また、その表示後、ステップS11b−4の表示部15に表示された内容の変化を受信する動作に移る際、例えば、1回ヘルプ情報26fを表示させた後、閾値を2倍未満又は2倍を超える値に増加させることにより、ヘルプ情報表示機能11bは、ヘルプ情報26fの表示をされ易く、又は、され難くすることができる。
具体的には、例えば、1回目のヘルプ情報26fの表示から2回目のヘルプ情報26fの表示までに必要とされる経過時間や、入力部16の操作回数を、動作開始から1回目のヘルプ情報26fの表示までに必要とされる上記時間や、上記回数より小さく、又は、大きくすることができる。
ステップS11b−13のヘルプ情報26fの表示が装置の使用者との対話型であって、入力部16のキー操作を伴う場合、ヘルプ情報表示機能11bは、ヘルプ情報26fの表示の終了を指示するキー操作の後、ステップS11b−4の表示部15に表示された内容の変化を受信する動作に移る。
ステップS11b−12のヘルプ情報26fの表示が必要か否かを判断する動作と、ステップS11b−13のヘルプ情報26fの表示の動作を併せて詳述する。ヘルプ情報表示機能11bは、以下の場合、ヘルプ情報26fの表示が必要と判断して、ヘルプ情報26fを表示部15に表示させる。
第1に、階層間移動情報26gのいずれかの回数26g−2が所定の閾値より大きい値となった場合、階層間移動情報26gの全ての回数26g−2の和が所定の閾値より大きい値となった場合、また、階層間移動情報26gの回数26g−2を、異階層メニュー項目対26g−1に含まれるメニュー項目26c−3毎に分類し、分類された回数26g−2の和が所定の閾値より大きい値となった場合である。
これらの場合、ヘルプ情報表示機能11bは、大きな回数26g−2の異階層メニュー項目対26g−1で識別される2つのメニューに関するヘルプ情報26f、又は、その2つのメニューを対比させたヘルプ情報26fを表示させる。例えば、メニュー項目26c−3毎の詳細な説明を表示させる。また、上述したメニュー項目26c−3毎に分類した場合、分類された回数26g−2が大きいメニュー項目26c−3に関するヘルプ情報26fを表示させる。
第2に、カテゴリ間移動情報26hのいずれかの回数26h−2が所定の閾値より大きい値となった場合、カテゴリ間移動情報26hの全ての回数26h−2の和が所定の閾値より大きい値となった場合、また、カテゴリ間移動情報26hの回数26h−2を、カテゴリ対26h−1に含まれるカテゴリ26c−5毎に分類し、分類された回数26h−2の和が所定の閾値より大きい値となった場合である。
これらの場合、ヘルプ情報表示機能11bは、大きい回数26h−2のカテゴリ対26h−1で識別される2つのカテゴリ26c−5に関するヘルプ情報26f、又は、その2つのカテゴリ26c−5を対比させたヘルプ情報26fを表示させる。例えば、カテゴリ26c−5を含むメニュー項目26c−3がいかなるメニューにあるかを表示させる。
なお、ヘルプ情報表示機能11bは、図8に例示した第1の種類のカテゴリ間移動情報26hと、図9に例示した第2の種類のカテゴリ間移動情報26hとを異なるものとして記憶させ、第1の種類と第2の種類のカテゴリ間移動情報26hのカテゴリ対26h−1毎にヘルプ情報26fの表示が必要か否かを判断し、また、異なるヘルプ情報26fが表示されるようにしても良い。
この異なるヘルプ情報26fの表示によれば、装置の使用者が異なるカテゴリ26c−5の複数のメニュー項目26c−3の選択に支援の必要を感じている際、それらのメニュー項目26c−3が1つのメニューにあるか、異なるメニューにあるかによって、それぞれ適切なヘルプ情報26fを表示させることができる。
第3に、カテゴリ内移動情報26iの回数26i−2が所定の閾値より大きい値となった場合である。この場合、ヘルプ情報表示機能11bは、その回数26i−2のカテゴリ26i−1と等しいカテゴリ26c−5に関するヘルプ情報26fを表示させる。例えば、そのカテゴリ26c−5を含むメニュー項目26c−3がいかなるメニューにあるかを表示させる。
第4に、経過時間26jが所定の閾値より大きい値となった場合である。この場合、ヘルプ情報表示機能11bは、表示部15にキーワードの入力を促す表示をさせ、その表示に応じて入力されたキーワードに分類されたヘルプ情報26fを表示させる。
第5に、階層滞在時間26kが所定の閾値より大きい値となった場合である。この場合、ヘルプ情報表示機能11bは、その時点で表示しているメニューに関するヘルプ情報26fを表示させる。又は、その時点で表示しているメニューのメニュー階層26c−2に対応するメニューに関するヘルプ情報26fを表示させる。
第6に、キー操作回数26mが所定の閾値より大きい値となった場合である。この場合、ヘルプ情報表示機能11bは、表示部15にキーワードの入力を促す表示をさせ、その表示に応じて入力されたキーワードに分類されたヘルプ情報26fを表示させる。
以上の6つの場合をそれぞれ単独に、又は、組合せることによって、ヘルプ情報表示機能11bは、ヘルプ情報26fの表示が必要であるか否かを判断する。例えば、同時に第1〜第3の場合のいずれかと、第4〜第6の場合のいずれかとの両方に該当した場合、ヘルプ情報表示機能11bは、ヘルプ情報26fの表示が必要と判断しても良い。
上記の閾値は、それぞれ独立の値でよく、また、装置の使用者が入力部16のキーを操作する時間間隔に依存して変更しても良い。その間隔が長ければ閾値を大きくし、その間隔が短ければ閾値を小さくする。更に、閾値は、入力部16の所定のキー操作によって変更が可能であっても良い。
以上のヘルプ情報26fの表示が必要と判断された全ての場合、ヘルプ情報表示機能11bは、表示部15にキーワードの入力を促す表示をさせ、その表示に応じて入力されたキーワードに分類されたヘルプ情報26fを表示させても良い。
ヘルプ情報表示機能11bは、メニュー項目選択実行機能11aの動作終了の際、動作を終了する(図示せず)。
なお、ヘルプ情報表示機能11bは、ステップS11b−2のメニューノード選択情報26eの初期化の動作を行わないとしても良い。この初期化を行なわないことによれば、長期間に渡ってメニューノード選択情報26eを記憶させ、装置の使用者の長期的な使用状況に基づいて、ヘルプ情報26fを表示させるか否かを判断することができる。
なお、メニュー項目選択実行機能11aのカーソルが置かれたメニュー項目26c−3を移動させる動作の際、連続した操作によって異なるメニューに含まれるメニュー項目26c−3へ移動させることができる場合、図6を参照して具体的に説明すると、第2階層の「音/バイブ/ランプ」メニューが表示され、十字選択キー16bの操作を続けることによって、「着信音楽設定」から「イヤホン設定」へ、「イヤホン設定」から「ランプ設定」へ、「ランプ設定」から「操作音設定」へとカーソルを移動させることができる場合がある。
この場合、ヘルプ情報表示機能11bは、機能キー16cの操作によって、一段階上の階層の「機能」メニューが表示された後、十字選択キー16bの操作に続く決定キー16aの操作によって、「ユーザ補助」のメニューが表示された上で、カーソルが「操作音」の置かれたとして、メニューノード選択情報26eを更新記憶させる動作をする。
カーソルが置かれるメニュー項目26c−3は、必ずしも装置の使用者の意思に従って決定されるものではない。例えば、メニューが表示された際、カーソルは、そのメニューの先頭に表示されたメニュー項目26c−3に置かれる。
また、メニューが多くのメニュー項目26c−3を持ち、メニュー項目一覧表示15bがスクロールされる場合、スクロール後に表示されたメニュー項目一覧表示15bの冒頭に表示されたメニュー項目26c−3にカーソルが置かれることがある。更に、離れたメニュー項目26c−3へカーソルを移動させるには、その離れた2つのメニュー項目26c−3の間に表示されたメニュー項目26c−3へカーソルが置かれる。
また、メニュー階層26c−2の差が2以上あるメニューのメニュー項目26c−3へのカーソル移動を行う場合、メニュー階層26c−2の差が1であるメニューをたどる際に、そのメニューのメニュー項目26c−3へカーソルが置かれる。
ヘルプ情報表示機能11bは、これらの装置の使用者の意思に従うことなくカーソルが置かれたメニュー項目26c−3に、カーソルが置かれないとみなしても良い。また、これらのメニュー項目26c−3に所定時間以上カーソルが置かれた場合に限ってカーソルが置かれたとみなしても良い。
また、このカーソルが置かれないとみなす処理に伴い、階層間移動情報26gの異階層メニュー項目対26g−1は、異なるメニュー階層26c−2のメニュー項目26c−3の全ての対とする。また、カテゴリ間移動情報26hのカテゴリ対26h−1は、異なるカテゴリ26c−5の全ての対とする。
以上の説明で、ノードは、メニュー項目26c−3であるとしたが、これに限るものではない。ノードは、メニューであるとしても良い。また、メニュー項目26c−3及びメニューであるとしても良い。また、ノードは、設定画面を含み、設定画面に関連付けてカテゴリ26c−5が記憶されるとしても良い。
以上の説明で、メニュー構造26cを記憶させる動作の説明を省いたが、メニュー構造26cは、装置の出荷時に記憶されているとする。しかし、これに限らず、出荷前の記憶に代えて、又は、加えて、入力部16の所定のキー操作に基づいて記憶されるとしても良い。
このキー操作に基づいてメニュー構造26cが記憶される場合、階層間移動情報26gの異階層メニュー項目対26g−1、カテゴリ間移動情報26hのカテゴリ対26h−1、及び、カテゴリ内移動情報26iのカテゴリ26i−1は、記憶されたメニュー構造26cに基づいて更新される。
以上の説明は、装置の使用者が所望の機能を動作させるため、複数の階層をなすメニュー中のメニュー項目26c−3を選択することを繰り返すことによって、所望の機能の動作を指示するための表示をさせ、その表示を介して動作させるとしたが、これに限るものではない。
例えば、メニューの階層の数は任意であって、1段でも良い。また、装置は表示部15にアイコンを表示させ、各アイコンが機能に対応し、装置の使用者は、所望の機能を動作させるために、マウスの動きに応じて表示部15の表示画面を任意の方向へ動くカーソルをその機能に対応するアイコンへ移動させることによって、そのアイコンを選択するとしても良い。このアイコンを選択する動作において、アイコンが上記説明のメニュー項目26c−3に対応し、アイコンに関連付けてカテゴリ26c−5が記憶される。本発明は以上の構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。