JP5256759B2 - 微粒状農薬組成物 - Google Patents
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Description
〔1〕 吸油能が1〜50ml/100グラムかつ粒径が45〜212μmである微粒状鉱物質担体に、粒径が0.1〜20μmである微粉状農薬活性成分及び粒径が0.1〜20μmである微粉状固体担体を含む微粉状物質と、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを含む油状物質とが保持されてなる微粒状農薬組成物。
〔2〕 微粒状鉱物質担体100重量部に対して、微粉状物質の含有割合が0.1〜10重量部であり、油状物質の含有割合が0.1〜10重量部である〔1〕記載の微粒状農薬組成物。
〔3〕 ポリオキシエチレンアルキルエーテルがポリオキシエチレンオクチルエーテルである〔1〕又は〔2〕記載の微粒状農薬組成物。
〔4〕 微粒状農薬活性成分が、殺菌活性化合物及び殺虫活性化合物を含有する組成物である〔1〕〜〔3〕いずれか一項記載の微粉状農薬組成物。
〔5〕 微粉状農薬活性成分が、クロチアニジンを含有する組成物である〔1〕〜〔3〕いずれか一項記載の微粒状農薬組成物。
〔6〕 微粒状鉱物質担体が、炭酸カルシウム又は硅砂である〔1〕〜〔5〕いずれか一項記載の微粒状農薬組成物。
〔7〕 粒径63〜212μmである農薬微粒子の含有割合が90〜100重量パーセントである〔1〕〜〔6〕いずれか一項記載の微粒状農薬組成物。
かかる界面活性剤のうち、非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルフェノールホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシングリセリルモノ脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、高級脂肪酸グリセリンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルキロールアミド及びポリオキシエチレンアルキルアミンが挙げられ、
陽イオン性界面活性剤の具体例としては、ドデシルアミン塩酸塩等のアルキルアミン塩酸塩;アルキル四級アンモニウム塩、ドデシルトリメチルアンモニウム塩等のアルキルトリメチル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリミジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモルホリニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ポリアルキルビニルピリジニウム塩が挙げられ、
陰イオン性界面活性剤の具体例としては、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸ナトリウム;ポリオキシエチレンラウリルエーテルカルボン酸ナトリウム等のエーテルカルボン酸ナトリウム;ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等の高級脂肪酸のアミノ酸縮合物;高級アルキルスルホン酸塩;ラウリン酸エステルスルホン酸塩等の高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等のジアルキルスルホサクシネート塩;オレイン酸アミドスルホン酸塩等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸塩;ジイソプロピルナフタレンスルホン酸塩;アルキルアリルスルホン酸塩ホルマリン縮合物;アルケニルスルホン酸塩;ペンタデカン−2−スルフェート塩等の高級アルコール硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩;ジポリオキシエチレンドデシルエーテルリン酸エステル塩等のポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩;スチレン−マレイン酸共重合体の塩;アルキルビニルエーテル−マレイン酸共重合体の塩が挙げられ、
両性界面活性剤の具体例としては、N−ラウリルアラニン、N、N、N−トリメチルアミノプロピオン酸、N、N、N−トリヒドロキシエチルアミノプロピオン酸、N−ヘキシル−N、N−ジメチルアミノ酢酸、1−(2−カルボキシエチル)ピリジニウムベタインが挙げられる。
本発明の微粒状農薬組成物の使用にあたっては、本発明の微粒状農薬組成物を単独で用いることができるが、適宜その用途により他の剤、例えば、農薬粒剤、粒状肥料、粒状培土、粒状植物栄養剤、粒状植物調整制御剤、粒状ホルモン剤、種子等の粒状農業資材等を混合して用いることもできる。
本発明の微粒状農薬組成物が水田や畑地において使用される場合には、その施用量は1000m2あたり、通常0.1〜10kg、好ましくは0.25〜5kgである。
また、本発明の微粒状農薬組成物が播種期に施用される場合には、例えば苗床を作成する際に床土と覆土の間に種子と本発明の微粒状農薬組成物との層を形成するように本発明の微粒状農薬組成物が施用される。かかる苗床は通常育苗箱に作成されるものであり、その施用量は育苗箱(通常、面積0.16m2程度)1枚あたり、通常5〜300g、好ましくは25〜100gである。その際の施用方法としては、例えば手で直接施用する方法、ホッパー付き播種機により施用する方法が挙げられる。
フェリムゾンのジェットミル粉砕物(平均粒子径5μm;以下、フェリムゾン粉砕物と記す。)2.14部、フサライドのジェットミル粉砕物(平均粒子径4μm;以下、フサライド粉砕物と記す。)1.56部、クロチアニジンと粒剤用クレー(商品名:勝光山クレーS、勝光山鉱業所株式会社製)との重量比7:3の混合物のターボミル乾式粉砕物(平均粒子径15μm、以下、クロチアニジン/クレー粉砕混合物と記す。)0.74部及び硅砂(ネオライト興産株式会社製)89.06部をナウターミキサーに入れて10分間撹拌混合した。次いで、該混合物にポリオキシエチレンオクチルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数4、HLB値7.9、商品名:ニューカルゲンD−1504、竹本油脂株式会社製)1.5部を加え、ナウターミキサーで30分間撹拌した後、クレー(平均粒子径9.4μm、商品名:粒剤用クレー、勝光山鉱業所株式会社製)5部を加え、ナウターミキサーで10分間撹拌混合することにより、微粒状農薬組成物を得た。
フェリムゾン粉砕物2.14部、フサライド粉砕物1.56部、クロチアニジン/クレー粉砕混合物0.74部及び硅砂(ネオライト興産株式会社製)88.96部をナウターミキサーに入れて10分間撹拌混合した。次いで、該混合物にポリオキシエチレンオクチルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数4、HLB値7.9、商品名:ニューカルゲンD−1504、竹本油脂株式会社製)1.5部及びジオクチルコハク酸ナトリウム(商品名:ニューカルゲンEP−60P、竹本油脂株式会社製)0.1部を加え、ナウターミキサーで30分間撹拌混合した後、クレー(平均粒子径9.4μm、商品名:粒剤用クレー、勝光山鉱業所株式会社製)5部を加え、ナウターミキサーで10分間撹拌混合することにより、微粒状農薬組成物を得た。
フェリムゾン粉砕物2.14部、フサライド1.56部、クロチアニジン/クレー粉砕混合物0.74部及び硅砂(ネオライト興産株式会社製)89.16部をナウターミキサーに入れて10分間撹拌混合した。次いで、該混合物にポリオキシエチレンオクチルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数4、HLB値7.9、商品名:ニューカルゲンD−1504、竹本油脂株式会社製)1.0部、ジオクチルコハク酸ナトリウム(商品名:ニューカルゲンEP−60P、竹本油脂株式会社製)0.1部及び合成イソパラフィン系炭化水素(商品名:IPソルベント2835、出光石油化学株式会社製)1.0部を加え、ナウターミキサーで30分間撹拌混合した後、クレー(平均粒子径9.4μm、商品名:粒剤用クレー、勝光山鉱業所株式会社製)5部を加え、ナウターミキサーで10分間撹拌混合することにより、微粒状農薬組成物を得た。
フェリムゾン粉砕物2.06部、クロチアニジン/クレー粉砕混合物0.74部、トリシクラゾールのジェットミル乾式粉砕物(平均粒子径4μm)0.52部及び硅砂(ネオライト興産株式会社製)90.38部をナウターミキサーに入れて10分間撹拌混合した。次いで、該混合物にポリオキシエチレンオクチルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数4、HLB値7.9、商品名:ニューカルゲンD−1504、竹本油脂株式会社製)1.3部及びジオクチルコハク酸ナトリウム(商品名:ニューカルゲンEP−60P、竹本油脂株式会社製)0.1部を加え、ナウターミキサーで30分間撹拌混合した後、クレー(平均粒子径9.4μm、商品名:粒剤用クレー、勝光山鉱業所株式会社製)5部を加え、ナウターミキサーで10分間撹拌混合することにより、微粒状農薬組成物を得た。
各製剤例で得られた微粒状農薬組成物の各々を目開き212μm及び63μmの篩で篩別した。供試した微粒状農薬組成物のうち、目開き212μmの篩を通過しない微粒状農薬微粒子の含有割合(重量比)を測定し、造粒時の農薬微粒子の製造効率を下記の通り6段階評価した。
製造効率評価 評価基準
(目開き212μmの篩を不通過の農薬微粒子の含有割合)
+++ : 10重量%未満
++ : 10〜20重量%
+ : 20〜40重量%
− : 40〜60重量%
−− : 60〜80重量%
−−− : 80重量%超
その結果を〔表2〕に示す。
試験例1と同様に篩別して目開き212μmの篩を通過しかつ63μmの篩を不通過であった供試微粒状農薬組成物10gを、予め農薬有効成分含量を測定した後、微粒状農薬組成物10gを内蔵されているフィルター(直径 40mm)が水平になるように設置されたグラスフィルター(11G−2)のフィルター上に平らになるように載置し、グラスフィルターの下部より風量30リットル/分で2分間通気した。その後、グラスフィルター内の供試微粒状農薬組成物を回収して農薬有効成分含量を測定し、下式(A)により剥離率を求めた。
A1:供試前の農薬有効成分含量(重量%)
A2:供試後の農薬有効成分含量(重量%)
その結果を、〔表3〕に示す。
Claims (7)
- 吸油能が1〜50ml/100グラムかつ粒径が45〜212μmである微粒状鉱物質担体に、粒径が0.1〜20μmである微粉状農薬活性成分及び粒径が0.1〜20μmである微粉状固体担体を含む微粉状物質と、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを含む油状物質とが保持されてなる微粒状農薬組成物。
- 微粒状鉱物質担体100重量部に対して、微粉状物質の含有割合が0.1〜10重量部であり、油状物質の含有割合が0.1〜10重量部である請求項1記載の微粒状農薬組成物。
- ポリオキシエチレンアルキルエーテルがポリオキシエチレンオクチルエーテルである請求項1又は2記載の微粒状農薬組成物。
- 微粒状農薬活性成分が、殺菌活性化合物及び殺虫活性化合物を含有する組成物である請求項1〜3いずれか一項記載の微粉状農薬組成物。
- 微粉状農薬活性成分が、クロチアニジンを含有する組成物である請求項1〜3いずれか一項記載の微粒状農薬組成物。
- 微粒状鉱物質担体が、炭酸カルシウム又は硅砂である請求項1〜5いずれか一項記載の微粒状農薬組成物。
- 粒径63〜212μmである農薬微粒子の含有割合が90〜100重量パーセントである請求項1〜6いずれか一項記載の微粒状農薬組成物。
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