JPH10245293A - 害虫防除用農薬含有肥料組成物及びそれを用いる害虫防除方法 - Google Patents

害虫防除用農薬含有肥料組成物及びそれを用いる害虫防除方法

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JPH10245293A
JPH10245293A JP9051430A JP5143097A JPH10245293A JP H10245293 A JPH10245293 A JP H10245293A JP 9051430 A JP9051430 A JP 9051430A JP 5143097 A JP5143097 A JP 5143097A JP H10245293 A JPH10245293 A JP H10245293A
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fertilizer
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pesticide
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JP9051430A
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Seigo Ouchi
誠悟 大内
Akira Nishikawa
章 西川
Shoji Okada
昭二 岡田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】畑地作物の栽培において、殺虫化合物の残効を
長く延ばし、栽培後期まで殺虫化合物の効果を維持さ
せ、一度施用するだけで、コナジラミ類、総翅目及びア
ブラムシ類に代表される畑作害虫を充分に防除でき、し
かも施肥効果をも発揮し、畑地作物の栽培における大巾
な省力化を図ることができる畑作害虫防除用農薬含有肥
料組成物及び該農薬含有肥料組成物を用いる畑地害虫の
防除方法を提供すること。 【解決手段】農薬成分としてのN−アミノ−1、2、4
−トリアジノン系殺虫化合物と肥料成分とを含有する、
コナジラミ類、総翅目及びアブラムシ類に代表される畑
作害虫防除用農薬含有肥料組成物及び該農薬含有肥料組
成物を畑地作土における種子の播種部又は苗の定植部の
深層に施用した後、該畑地作土に畑作物の種子を播種す
るか又は苗を定植することによる、コナジラミ類、総翅
目及びアブラムシ類に代表される畑地害虫の防除方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畑作害虫防除用農
薬含有肥料組成物及びそれを用いる畑作害虫防除方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】畑作物を加害する主要な害虫としてコナ
ジラミ類、総翅目及びアブラムシ類害虫があげられる。
これら害虫は、非常に多くの個体が作物に寄生するが、
極めて短小であるために人目につきにくい。このため、
発生に気付いたときには既に作物が大きく加害されてい
たということが多く、農家にとって、その対策が重要な
課題となっている。現在、このような害虫を防除するた
めに、主として殺虫剤希釈液の茎葉散布処理が行われて
いる。また一部には殺虫剤水和剤の種子の播種溝や苗の
植穴への土壌潅注処理も行われている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の処
理においては、散布むらが生じ易く、又、複数回の処理
が必要であり、人手や費用がかかり、又後者の処理にお
いては、種子の播種溝や苗の植穴への土壌潅注処理にお
ける機械化が難しく、又一般に薬剤の効力持続期間も短
いために作物の栽培後期に殺虫剤希釈液の茎葉散布処理
を行う必要があり、何れも効力的な防除法とは言い難
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような状況下に、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、ある特定の化学構造
を持つ殺虫化合物を含有する農薬含有肥料組成物を、畑
地作土の、種子の播種部又は苗の定植部の深層、即ち、
畑作物の成長期から収穫期において、畑作物の根が位置
し、根から当該農薬含有肥料組成物の含有成分を吸収し
うる層に施用した後、該畑地作土に畑作物の種子を播種
又は苗を定植することによって、代表的な畑作害虫であ
るコナジラミ類、総翅目及びアブラムシ類が効率的に防
除できることを見出し、本発明に至った。すなわち、本
発明は、農薬成分としてのN−アミノ−1、2、4−ト
リアジノン系殺虫化合物と肥料成分とを含有する、コナ
ジラミ類、総翅目及びアブラムシ類に代表される畑作害
虫防除用農薬含有肥料組成物(以下、本発明組成物と記
す。)を提供する。又本発明は、該農薬含有肥料組成物
を畑地作土における種子の播種部又は苗の定植部の深層
に施用した後、該畑地作土に畑作物の種子を播種するか
又は苗を定植することによる、コナジラミ類、総翅目及
びアブラムシ類に代表される畑地害虫の防除方法(以
下、本発明方法と記す。)を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる肥料成分とし
ては、たとえば窒素、リン酸、カリウム、珪酸、マグネ
シウム、カルシウム、マンガン、ホウ素、鉄、アルミニ
ウム、ナトリウム等の畑作物が要求する種々の元素を挙
げることができる。中でも窒素(N)、リン酸(P)お
よびカリウム(K)が好適であり、これらの肥料成分の
一種以上、特にこれら三種の肥料成分を含むことが好ま
しい。より具体的には、NPK成分型(N−P2 5
2 O)肥料が挙げられ、かかる肥料としては、例え
ば、5-5-7 、12-12-16等の1型平上り型、5-5-5 、14-1
4-14等の2型水平型、6-6-5 、8-8-5 等の3型平下がり
型、4-7-9 、6-8-11等の4型上り型、4-7-7 、10-20-20
等の5型上り平型、4-7-4 、6-9-6 等の6型山型、6-4-
5 、14-10-13等の7型谷型、6-5-5 、18-11-11等の8型
下がり平型、7-6-5 、14-12-9 等の9型下がり型、3-20
-0、18-35-0 等の10型NP型、16-0-12 、18-0-16 等
の11型NK型、0-3-14、0-15-15 等の12型PK型等
を挙げることができる。尚上記の肥料成分の原料として
は、たとえば、尿素、硝酸アンモニウム、硝酸苦土アン
モニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン
酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、硝酸ソーダ、硝酸
カルシウム、硝酸カリウム、石灰窒素、ホルムアルデヒ
ド加工尿素肥料(UF)、アセトアルデヒド加工尿素肥
料(CDU)、イソブチルアルデヒド加工尿素肥料(I
BDU)、グアニール尿素(GU)等の窒素質肥料、過
リン酸石炭、重過リン酸石炭、苦土過リン酸、リン酸ア
ンモニウム、苦土リン酸、硫リン安、リン硝安カリウ
ム、塩リン安等のリン酸質肥料、塩化カリウム、硫酸カ
リウム、硫酸カリソーダ、硫酸カリ苦土、重炭酸カリウ
ム、リン酸カリウム、硝酸カリウム等のカリウム質肥
料、珪酸カルシウム等の珪酸質肥料、硫酸マグネシウ
ム、塩化マグネシウム等のマグネシウム質肥料、生石
灰、消石灰、炭酸カルシウム等のカルシウム質肥料、硫
酸マンガン、硫酸苦土マンガン、鉱さいマンガン等のマ
ンガン質肥料、ホウ酸、ホウ酸塩等のホウ素質肥料、鉄
鋼スラグ等の含鉄肥料等の肥料取締法に定められる普通
肥料(複合肥料を含む)を挙げることができる。用いる
肥料の形態は、粒状、粉状、塊状、液状等の何れでもよ
く、種々の形態の肥料を用いることができる。徐放性が
付与された化成肥料を用いることにより、前記の畑作害
虫の防除効果の向上を図ることができ、徐放性の付与方
法としては、たとえば、リン酸をリン酸カルシウムの形
で含有させたり、ピッチ、イオウ、樹脂等を添加する等
の方法や、被覆資材を溶媒に溶解あるいは分散し、この
溶液を肥料成分の表面に被覆し、乾燥後、溶媒を除去す
ることにより被覆肥料とする方法を挙げることができ
る。なお、被覆資材の被覆肥料に対する重量割合、すな
わち被覆率は、たとえば約2から30重量%の範囲であ
る。本発明で用いられる肥料成分には、必要に応じて、
本発明の効果を損なわない範囲で上述の成分以外の助
剤、たとえば、タルク、ろう石、炭酸カルシウム、シリ
カ等の水不溶性無機物質等を加えることにより、ブロッ
キング防止を図ることもできる。
【0006】本発明において用いられるN−アミノ−
1、2、4−トリアジノン系殺虫化合物は、下記の一般
式 化2
【化2】 (式中、R1 は水素原子、分岐していてもよいC1〜C
4アルキル基又はシクロプロピル基を表わし、Zは−N
=CH−基又は−NH−CH2 −基を表わす。)で示さ
れる化合物であり、これらの化合物を単独でも、又二種
以上を混合して用いてもよい。なお、これら化合物は、
特開平1−132580号公報等に記載される製造方法
により、市販または公知の化合物から製造することがで
きる。
【0007】該化合物は、他の何らの成分も加えず、そ
のまま本発明組成物の農薬成分として使用することがで
き、又、固体担体、液体担体等の各種担体と混合し、必
要であればさらに添加剤として界面活性剤、その他の製
剤用補助剤を加えて、乳剤、水和剤、水中懸濁剤、水中
乳濁剤、粒剤、粉剤等に製剤して使用してもよい。これ
らの製剤には、有効成分として前記のN−アミノ−1、
2、4−トリアジノン系化合物を、通常、重量比で0.00
1 %〜95%含有する。
【0008】このような製剤に際し用いられる固体担体
としては、たとえば粘土類(カオリンクレー、ベントナ
イト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク類、珪藻
土、合成含水酸化珪素、セラミック、その他の無機鉱物
(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、
水和シリカ等)等の微粉末あるいは粒状物等があげら
れ、液体担体としては、たとえば水、アルコール類(メ
タノール、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチ
ルエチルケトン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン
等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、
灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル
等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリ
ル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキ
サン等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭
化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化
炭素等)、ジメチルスルホキシド、大豆油、綿実油等の
植物油等があげられる。
【0009】界面活性剤としては、たとえばアルキル硫
酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそ
のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエ
ーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘
導体等があげられる。
【0010】固着剤や分散剤等の製剤用補助剤として
は、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(デンプン
粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸
等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶
性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸類等)等があげられ、安定剤として
は、たとえばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BH
T(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノ
ールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの
混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸または
そのエステル等があげられる。
【0011】フロアブル剤(水中懸濁剤または水中乳濁
剤)の製剤は、一般に1〜75%の化合物を0.5〜1
5%の分散剤、0.1〜10%の懸濁助剤(たとえば、
保護コロイドやチクソトロピー性を付与する化合物)、
0〜10%の適当な補助剤(たとえば、消泡剤、防錆
剤、安定化剤、展着剤、浸透助剤、凍結防止剤、防菌
剤、防黴剤等)を含む水中で微小に分散させることによ
って得られる。水の代わりに化合物がほとんど溶解しな
い油を用いて油中懸濁剤とすることも可能である。保護
コロイドとしては、たとえばゼラチン、カゼイン、ガム
類、セルロースエーテル、ポリビニルアルコール等が用
いられる。チクソトロピー性を付与する化合物として
は、たとえばベントナイト、アルミニウムマグネシウム
シリケート等の無機微粉末、キサンタンガム、ナトリウ
ムカルボキシメチルセルロ−ス、ポリアクリル酸等の水
溶性高分子、合成含水酸化珪素があげられる。
【0012】上記の肥料成分とN−アミノ−1、2、4
−トリアジノン系化合物とを含有する本発明組成物は、
たとえば、以下の方法によって製造することができる。
1.粒状または塊状の肥料(約50〜99.9重量部)
を粉砕要素のない混合機中に入れ、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアセテート等の粘着剤(約0.1〜5重
量部)を含む水溶液を混合操作過程でスプレーする。ポ
リビニルアルコール、ポリビニルアセテート等の粘着剤
の溶液を肥料の表面上に均一に分布させた後、該混合機
に水和性粉剤に製剤したN−アミノ−1、2、4−トリ
アジノン系化合物(有効成分量として約1〜50重量
%)を入れ、約10〜30分間混合した後、混合機を運
転しながら、顆粒を温度約50〜150℃で乾燥するこ
とにより顆粒状の本発明組成物を得る。2.アセトン、
キシレン等の溶剤にN−アミノ−1、2、4−トリアジ
ノン系化合物(有効成分量として約0.01〜20重量
%)を溶解させた液を、流動コーティング装置や粉砕要
素のない混合機を用い、粒状又は塊状の肥料にコーティ
ングまたは含浸させた後、約50〜150℃で乾燥する
か、もしくは風乾することにより、本発明組成物を得
る。3.N−アミノ−1、2、4−トリアジノン系化合
物又はその水和剤もしくは粉剤(有効成分量として約
0.01〜5重量%)と粉状の肥料とを混合した後、皿
型造粒機等の造粒機を用いて造粒することにより本発明
組成物を得る。なお本発明組成物が粒状の場合、その粒
径は、ハンドリングの面から約1〜10mmの範囲が好
ましい。本発明組成物において、肥料成分の含有量は、
通常99.999〜約75重量%、好ましくは99.9
9〜約98重量%であり、また、N−アミノ−1、2、
4−トリアジノン系化合物の含有量は、有効成分量とし
て、通常約25〜0.001重量%、好ましくは約2〜
0.01重量%である。
【0013】このように調製される本発明組成物は、こ
れを畑地作土における種子の播種部又は苗の定植部の深
層に施用した後、該畑地作土に畑作物の種子を播種する
か又は苗を定植することにより、コナジラミ類、総翅目
及びアブラムシ類に代表される畑地害虫を充分に防除す
ることができる。ここで深層とは、畑作物の成長期から
収穫期において、該畑作物の根が位置し、本発明組成物
に含まれる農薬成分及び/又は肥料成分を充分利用し得
る層を意味する。本発明組成物を畑地作土の深層に施用
する方法としては、例えば、1)畑地作土の表面に本発
明組成物を散布した後、トラクター、耕うん機等を用い
て通常深さ10〜50cm程度の土壌と撹拌混和すること
により、深層を含む層に本発明組成物を均一に分布させ
る方法、2)畝立て後ベッドを前記と同様に処理するこ
とにより、ベッドの深層を含む層に本発明組成物を分布
させる方法、3)種子の播種部や苗の定植部から5〜3
0cm程度の深さになるような位置の畑地作土に本発明組
成物を帯状に施用し、次いで10〜50cm程度畝立てす
ることにより、畑土壌深層に農薬含有肥料組成物を分布
させる方法が挙げられる。尚、本発明組成物の施用に際
しては、上記深層部以外の部分にも本発明組成物が分布
することがあるが、上記害虫を防除する上で何ら支障は
ない。このように本発明組成物を、畑作物の種子を播種
するか又は苗を定植する前に畑地作土の種子の播種部又
は苗の定植部の深層に、一度施用するだけで、コナジラ
ミ類、総翅目及びアブラムシ類に代表される畑作害虫を
充分に防除でき、しかも施肥効果をも発揮し得ることか
ら、畑地作物の栽培における大巾な省力化を図ることが
可能となる。ここで、防除対象としてのコナジラミ類、
総翅目及びアブラムシ類害虫としては、たとえば、以下
のものが挙げられる。 コナジラミ類 オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum )、 タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、 ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)、 総翅目 ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi ) 、 ハナアザミウマ(Thrips hawaiiensis )、 チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis )、 アブラムシ類 モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、 ユキヤナギアブラムシ(Aphis citricola )、 ワタアブラムシ(Aphis gossypi )、 ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、 ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon solan
i)
【0014】本発明組成物が施用された畑地作土は、そ
のまま露地栽培に供することができ、又、例えば、ハウ
ス栽培、トンネル栽培、マルチ栽培等の各種栽培に供す
ることもできる。本発明組成物の施用量、施用濃度は、
作物の種類、気象条件により変わり得るが通常、本発明
組成物の施用量としては、肥料成分の有効成分量とし
て、約1〜20000g/a 、好ましくは約10〜200
0g/a 、N−アミノ−1、2、4−トリアジノン系化合
物の有効成分量として、約0.1〜100g/a 、好まし
くは約0.5〜10g/a である。また、本発明組成物
は、他の植物病害防除剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫
剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料及び土壌改良剤から
なる群より選ばれる1種以上と混合して施用するか、あ
るいは同時に施用することもできる。
【0015】本発明方法が適用できる畑作物としては、
例えば、トマト、ナス、ピーマン、メロン、スイカ、キ
ュウリ、カボチャ、イチゴ、レタス、ハクサイ、キャベ
ツ、ホウレンソウ、ネギ、タマネギ、セルリー、カリフ
ラワー、ブロッコリー、ニラ、シュンギク、フキ、ワケ
ギ、ラッキョウ、ニンニク、ショウガ、ダイコン、ニン
ジン、サトイモ、カブ、ヤマノイモ、スイートコーン等
の野菜類、タバコ、菜種、テンサイ、サトウキビ、コン
ニャクイモ等の工芸農作物、キク、カーネーション、バ
ラ、ストック、リンドウ、宿根カスミソウ、洋ラン類、
スターチス、ガーベラ、トルコギキョウ、チューリッ
プ、ユリ、グラジオラス、フリージア、アイリス、スイ
セン、キンセンカ、マーガレット等の花き類、陸稲、小
麦、大麦、裸麦等の穀類、カンショ、馬鈴薯等の芋類、
大豆、小豆、トウモロコシ、ソバ、落花生、インゲンマ
メ、エンドウ、ソラマメ等の雑穀・豆類等を挙げること
ができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を製造例及び試験例でさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 製造例1 (農薬含有肥料組成物の製造) 粒状肥料(住友化学製、N−P2 5 −K2 O=14%
−14%−14%、粒度1.4mm〜2.6mm)99
9部を粉砕要素のない混合機中に入れ、一般式化2にお
いて、R1 がCH3 であり、Zが−N=CH−である化
合物(以下化合物Aと記す)を3部含むアセトン液50
部を、混合機を回転させながら該粒状肥料に含浸させた
後、風乾によりアセトンを除去して農薬含有肥料組成物
(農薬有効成分量:0.3重量%)を製造した。
【0017】試験例1 畑地作土と、29.4kg/a(農薬有効成分量として
88.2g/a、N成分量として4.1kg/a、P成
分量として4.1kg/a、K成分量として4.1kg
/a)相当の、製造例1に準じて製造された農薬含有肥
料組成物とを混和し、上面直径18cmのプラスチック
製ポットに約20cmの深さになるよう充填した。内容
量90mlのプラスチック製カップで育苗した本葉2枚
期のサイトウ(品種:長鶉菜豆)を移植した。栽培を継
続し、移植14、21、29日後に自然発生したアブラ
ムシ数を調査した。試験は1区3反復制で行い、調査は
株全体を対象とした。なお、比較区として、上記農薬含
有肥料組成物の代わりに、29.4kg/a(N成分量
として4.1kg/a、P成分量として4.1kg/
a、K成分量として4.1kg/a)相当の肥料組成物
を用い、又、化合物Aを有効成分として25重量%含有
する農薬水和剤352.8g/a(農薬有効成分量とし
て88.2g/a)相当をポット当り50mlの水に希
釈して土壌潅注処理すること以外は、上記と同様な方法
でサイトウ苗の移植、肥料施用、栽培、調査を行った。
また、農薬無処理区として、上記農薬含有肥料組成物の
代わりに、29.4kg/a(N成分量として4.1k
g/a、P成分量として4.1kg/a、K成分量とし
て4.1kg/a)相当の肥料組成物を用いた以外は、
上記と同様な方法でサイトウ苗の移植、肥料施用、栽
培、調査を行った。結果を表1に示す(小数点第1位で
四捨五入した値)。表1から明らかなように本発明組成
物で処理された区では、サイトウ苗定植後29日経過後
におても、比較区及び農薬無処理区に比して、アブラム
シの発生の顕著な抑制が認められた。
【表1】
【0018】試験例2 畑圃場において、畝立て(条間120cm、畝上面の幅8
0cm、高さ15cm)を行い、3kg/a(農薬有効成
分量として9g/a、N成分量として420g/a、P
成分量として420g/a、K成分量として420g/
a)相当の製造例1に準じて製造された農薬含有肥料組
成物及び43.0kg/a(N成分量として6.02k
g/a、P成分量として6.02kg/a、K成分量と
して6.02kg/a)相当の肥料組成物を畝上面に均
一に散布後、小型耕うん機を用いて深さ15cmまで攪
拌混和した。次いで、このようにして上記農薬含有肥料
組成物が全層施用された畑地作土にピーマン(品種:翠
玉2号)苗を定植した。その後、栽培を継続し、定植2
0、43、56日後に自然発生したミナミキイロアザミ
ウマの個体数を調査した。試験は1区6株、3.6
2 、3反復制で行い、調査は全株について1株当たり
1葉を対象とした。尚、農薬無処理区として、上記農薬
含有肥料組成物の代わりに農薬を含有していない肥料組
成物を用いること以外は、上記と同様な方法でピーマン
苗の定植、肥料の施用、栽培、調査を行った。結果を表
2に示す(小数点第1位で四捨五入した値)。表2から
明らかなように、本発明組成物で処理された区では、ピ
ーマン苗の定植後約2ヶ月経過後においても、農薬無処
理区と比較して、ミナミキイロアザミウマの発生の顕著
な抑制が認められた。
【表2】
【0019】試験例3 ビニルハウス内において、畝立て(条間120cm、畝上
面の幅80cm、高さ15cm)を行い、20kg/a
(農薬有効成分量として6g/a、N成分量として2.
8kg/a、P成分量として2.8kg/a、K成分量
として2.8kg/a)相当の、製造例1に準じて製造
された農薬含有肥料組成物を畝上面に均一に散布後、小
型耕うん機を用いて深さ15cmまで攪拌混和した。次
いで、このようにして上記農薬含有肥料組成物が全層施
用された畑地作土にトマト(品種:瑞栄)苗を定植し
た。その後、栽培を継続し、定植8、20、38日後に
自然発生したタバココナジラミ成虫の個体数を調査し
た。試験は1区6株、3.6m2 、2反復制で行い、調
査は3株について1株当たり5葉を対象とした。尚、農
薬無処理区として、上記農薬含有肥料組成物の代わりに
農薬を含有しない肥料組成物を用いること以外は、上記
と同様な方法でトマト苗の定植、肥料の施用、栽培、調
査を行った。結果を表3に示す(小数点第1位で四捨五
入した値)。表3から明らかなように、本発明組成物で
処理された区では、トマト苗の定植後約1ヶ月経過後に
おいてもタバココナジラミの発生の顕著な抑制が認めら
れた。
【表3】
【0020】
【発明の効果】本発明により、殺虫化合物の残効が著し
く延長し、栽培後期まで殺虫化合物の効果を維持するこ
とが可能となり、従って、コナジラミ類、総翅目及びア
ブラムシ類に代表される畑地害虫を1回の施用によって
充分に防除でき、しかも施肥効果をも発揮できることか
ら、畑地作物の栽培における大巾な省力化を図ることが
できる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農薬成分としての一般式 化1 【化1】 (式中、R1 は水素原子、分岐していてもよいC1〜C
    4アルキル基又はシクロプロピル基を表わし、Zは−N
    =CH−基又は−NH−CH2 −基を表わす。)で示さ
    れるN−アミノ−1、2、4−トリアジノン系殺虫化合
    物と肥料成分とを含有することを特徴とする畑作害虫防
    除用農薬含有肥料組成物。
  2. 【請求項2】畑作害虫がコナジラミ類、総翅目及びアブ
    ラムシ類の1種以上である請求項1に記載の農薬含有肥
    料組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の、畑地作土におけ
    る深層施用用である農薬含有肥料組成物。
  4. 【請求項4】N−アミノ−1、2、4−トリアジノン系
    殺虫化合物が、一般式 化1において、R1 がCH3
    あり、Zが−N=CH−基である化合物である、請求項
    1、2または3記載の農薬含有肥料組成物。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の農薬含有肥料組成物を、
    畑地作土における種子の播種部又は苗の定植部の深層に
    施用した後、該畑地作土に畑作物の種子を播種するか又
    は苗を定植することを特徴とする畑作害虫の防除方法。
  6. 【請求項6】畑作害虫がコナジラミ類、総翅目及びアブ
    ラムシ類の1種以上である請求項5に記載の防除方法。
  7. 【請求項7】N−アミノ−1、2、4−トリアジノン系
    殺虫化合物が、一般式 化1において、R1 がCH3
    あり、Zが−N=CH−基である化合物である、請求項
    5または6に記載の防除方法。
  8. 【請求項8】畑作害虫がコナジラミ類である請求項5、
    6又は7に記載の防除方法。
  9. 【請求項9】畑作害虫がミナミキイロアザミウマである
    請求項5、6又は7に記載の防除方法。
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