JP5256494B2 - 磁気検出システム - Google Patents

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Description

この発明は、磁気検出システム、特に地磁気補償がなされた磁気検出システムに関する。
従来、一般に、複数の磁気センサを用いて磁気検出を行う場合、図1に示すように複数の磁気センサ1−1、1−2、・・・の磁気検出信号を信号処理装置(計算機)2に取り込むようにしている。そして磁気センサ1−1、1―2、・・・のあるセンサの地磁気補償を行う場合、予め補償用に用いる磁気センサ(補償センサ)1−3(1−c)を決めておき、この補償センサ1−cの検出磁界を他の被補償磁気センサ(磁気センサ1―1、1−2、・・・)の検出磁界から引き算し、地磁気補償している。この場合の補償前と、補償後の磁気センサ1−1,1−2、補償センサ1−cの波形の例を図7の(a)と(b)に示している。
具体的には補償方法として、例えば、時間tにおける磁気センサ1―1、磁気センサ1−2、補償センサ1−cの検出磁界をFD1(t),FD2(t)、FDc(t)、とすると
Figure 0005256494
で表せる。
ここで、S1、S2、Scは、各磁気センサ周囲での局所的な磁界変動成分であり、目標体がセンサ近傍に存在することを判断するための信号である。
Noiseは地磁気変動成分である、磁気センサ1―1、磁気センサ1−2にて検出される地磁気変動成分(Noise)を打ち消すために、以下の計算により、地磁気補償を行う。
Figure 0005256494

ここで、B1、B2は、最終的な磁気センサ1―1、磁気センサ1−2の検出磁界となり、α1、α2は以下の関係を満たすようにした定数となる。
Figure 0005256494
なお、地磁気補償をするために補償センサの検出磁界を補償センサに隣接する2つの被補償用磁気センサの検出磁界より減算して地磁気補償し、2つの被補償磁気センサの検出磁界の相関を取り、相関があれば、補償センサの近傍に磁気変動、相関がなければ2つの磁気センサのいずれか一方の近傍に磁気変動があると判別する方法が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開平2−254394号公報
上記した従来の地磁気補償では、補償センサ近傍で局所的な磁界変動があった場合に、上記(2)式より、磁気センサ1―1、1−2の波形に大きく影響する。つまり、図8に示すように補償センサ1−cの検出磁気を減算した磁気センサ1―1、磁気センサ1−2の検出磁気も大きく変動する。そのため、磁気センサ1―1、磁気センサ1−2の波形のみでは磁気センサ1−1、1−2の検出磁気波形の大きな変化が目標体の到来による磁気変動と判断され、磁気センサ1−1,1−2の近傍に目標体が存在すると判断される可能性がある。この場合、局所的な磁界変動があったのが磁気センサ1―1、磁気センサ1−2の近傍なのか補償センサ1−cの近傍なのかは、観測者が波形を見て判断するため経験を要し、被補償磁気センサの数が多ければ、そのセンサ数分の波形を個々に見る必要があるため確認作業に時間を要する。
又、磁気センサ1―1の近傍と補償センサ1−cの近傍で同時に局所的な磁界変動があった場合(図9参照)磁気センサ1−1の磁気変動波形を補償センサ1−cの波形で打ち消したようになり、磁気センサ1―1の近傍での磁気変動を見逃してしまう可能性があり、微妙な波形の差より判断せねばならず、これも見逃せないため波形観測に経験を要する。
また、上記引用文献1に記載の技術では、2つの磁気センサのいずれか一方の近傍に磁気変動があると判別できるが、しかし、時間がなければ、2つの磁気センサのどちらの近傍で局所的な磁界変動が起こっているのか直に把握できないという問題がある。
この発明は、上記問題点に着目してなされたものであって、磁気波形を観測している観測者が、客観的に観測している磁気センサ(対象被補償磁気センサ)の近傍で局所的な磁界変動が起こっているのか否かを短時間で容易に判断し得る磁気検出システムを提供することを目的とする。
この、出願の請求項1に係る発明の磁気検出システムは、補償センサと、この補償センサの検出磁界値によって磁気補償される複数の被補償磁気センサと、前記補償センサの検出磁界値によって前記被補償磁気センサにて検出される磁界の地磁気成分を打ち消す地磁気補償演算手段とを有する磁気測定システムにおいて、前記補償センサの検出磁界値と、前記被補償磁気センサの検出磁界値と前記補償センサの検出磁界値とから地磁気成分を打ち消す処理を行った後の信号との相関を求める相関演算手段と、求められた相関結果から前記補償センサの近傍にて磁気変動が起こっているか、前記被補償磁気センサの近傍で磁気変動が起こっているかを判別する磁気変動判別手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の磁気検出システムは、請求項1に係る発明において、前記磁気変動判別手段が、前記求められた相関結果値が所定値以下か否かを判別する判別手段を含み、相関結果値が所定値以下でないとの判別に応じ前記被補償磁気センサ近傍にて磁気変動有と判定するようにしたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の磁気検出システムは、補償センサと、この補償センサの検出磁界値によって磁気補償される複数の被補償磁気センサと、前記補償センサの検出磁界値によって前記被補償磁気センサにて検出される磁界の地磁気成分を打ち消す地磁気補償演算手段とを有する磁気測定システムにおいて、前記補償センサの検出磁界値と、前記被補償磁気センサの検出磁界値と前記補償センサの検出磁界値とから地磁気成分を打ち消す処理を行った後の信号との相関を求める相関演算手段と、求められた相関結果値が所定値以下か否かを判別する手段と、この判別手段による相関結果値が所定値以下でないとの判定に応じて、その旨を示す出力を出し、相関結果値が所定値以下であるとの判定に応じて前記その旨を示す出力をしない出力手段と、を備えることを特徴とする。
また請求項4に係る発明の磁気検出システムは、複数の磁気センサ中の少なくとも一つが設定される補償センサと、この補償センサ以外の磁気センサである被補償磁気センサと、前記補償センサの検出磁界値によって前記被補償磁気センサにて検出される磁界の地磁気成分を打ち消す地磁気演算手段とを有する磁気検出システムにおいて、前記補償センサの検出磁界値と、前記被補償磁気センサの検出磁界値と前記補償センサの検出磁界値とから地磁気成分を打ち消す処理を行った後の信号との相関を求める相関演算手段と、求められた相関結果値が所定値以下か否かを判別する手段と、この判別手段による相関結果値が所定値以下であるとの判定に基づいて、当該相関を求めた前記被補償磁気センサを新たな補償センサと設定し、当該相関を求めた前記補償センサを新たな被補償磁気センサと設定するセンサ切替手段と、備え、センサ切替後に、新たな補償センサの検出磁界によって新たな被補償磁気センサにて検出された磁界の地磁気成分を打ち消すようにしたことを特徴とする。
請求項1、請求項2に係る発明によれば、補償センサと被補償磁気センサとの検出磁界の相関を求め、求められた相関結果から前記補償センサ近傍にて磁気変動が起こっているか、前記被補償磁気センサの近傍で磁気変動が起こっているかを判別するので、磁気波形を観測している観測者が、客観的に観測している被補償磁気センサの近傍で磁界変動が起こっているか否かを容易に判断することができる。
また、被補償磁気センサが複数ある場合、ある値以下の波形のみを一括で選択表示機能を付加することにより、波形を一つ一つ確認する作業時間を軽減出来る。
また、請求項3に係る発明によれば、磁気センサの近傍に磁気変動が生じた場合に相当する相関結果値が所定値以下でないとの判定でのみその旨を示す出力をし、相関結果値が所定値以下であるとの判定では何らの出力もしないので、観測者は、対象磁気センサの近傍に磁気変動が生じた場合のみを確実に知ることができる。
また請求項4に係る発明によれば、当初補償センサとしていたセンサの近傍で磁気変動があったとされた場合に、その磁気センサでの磁気変動をきっちりと確認出来る。また最適な補償センサを自動的に設定できる。
この発明の一実施形態に係る磁気検出システムの概略機器構成を説明する図である。 同実施形態に係る磁気検出システムの回路構成を示すブロック図である。 同実施形態磁気検出測定システムの処理動作を説明するフロー図である。 この発明の第2の実施形態磁気検出システムの処理動作を説明するフロー図である。 同第2の実施形態磁気検出システムにおける、処理動作を説明するための磁気センサと補償センサの波形例を示す図である。 この発明の第3の実施形態磁気検出システムの処理動作を説明するフロー図である。 従来の磁気検出システムにおける補償前と補償後の磁気センサ及び補償センサの波形例を示す図である。 従来の磁気検出システムにおける磁気センサおよび補償センサの他の波形例を示す図である。 従来の磁気検出システムにおける磁気センサおよび補償センサの、さらに他の例を示す波形図である。
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。
〈実施形態1〉
図1は、この発明の一実施形態に係る磁気検出システムの機器構成を示す概略図である。図2は、同磁気検出システムの回路構成を示すブロック図である。
この実施形態の磁気検出システムは、複数の磁気センサ1−1、1−2、・・・が例えば海中に設置され、それぞれの磁気センサ1−1、1−2、・・・で検出された各磁気は、信号処理装置2に取り込まれるようになっている。実際の磁気検出においては、磁気センサ1−1、1−2、・・・のいずれかが地磁気補償センサとして使用される。例えば磁気センサ1−3を補償センサ1−cとして使用する。
信号処理装置2は、図2に示すように、磁気センサ1−1、1−2、・・・から取り込んだ磁気データにつき所要の演算処理をする信号処理部3と、取込んだ磁気データ及び演算データを記憶するデータ記憶部4と、演算データや観測波形を表示する表示部5と、観測中に必要な報知を行うブザー6と備えている。
もっとも、ここで示す磁気検出システムの機器構成は、従来のものと変わるところはない。
この実施形態磁気検出システムは、信号処理装置2に、対象とする磁気センサと補償センサとの検出値の相関係数を求める機能、求めた相関係数が所定値以下かを判断し、被補償磁気センサの近傍で磁気変動があったか、補償センサの近傍で磁気変動があったかを判断する機能を備えている。
この磁気検出システムにおいて、磁気検出を時間tにおいて行うと、磁気センサ1−1と、補償センサ1−cで検出される磁界は以下のように表される。
Figure 0005256494

時間tがt1からt1+Δtの間で測定されたデータに対して、以下の式で両者の相関係数rを求める。
Figure 0005256494
ここでnはB1及びBcの時間t1からt1+Δtの間に測定されたデータ点数
以上のようにして求めた磁気センサ1−1と、補償センサ1−cの磁気検出状況について以下の各パターンが考えられる。
<パターン1>磁気センサ1−1のみ近傍にて局所的な磁気変動が起こった場合
この場合、式(4)について、Sc=0となり、計測波形は以下のようになる。
Figure 0005256494
この場合、B1とBcには相関がないので、磁気センサ1−1の近傍で局所的な磁気
変動が起こったと判断できる。
<パターン2>補償センサ1−cのみ近傍にて局所的な磁気変動が起こった場合
この場合、式(4)において、S1=0となり、計測波形は以下のようになる。
Figure 0005256494
ここで、ScがNoise値よりも大きく、
Figure 0005256494
と近似できる場合、式(7)は、
Figure 0005256494
となり、B1とBcには負の相関が成り立つため、磁気センサ1−1の近傍で局所的な磁気変動が起こっていないと判断できる。
<パターン3>磁気センサ1―1、補償センサ1−c両方の近傍にて局所的な磁気変動が起こった場合
計測波形は、式(4)のままとなり、B1とBcには相関がないので、磁気センサ1―1の近傍で局所的な磁気変動が起こったと判断できる。
この実施形態磁気検出システムでは、上記パターン1〜3の場合分けの判断処理を実行することにより、客観的に観測している磁気センサの近傍で局所的な磁気変動が起こっているか否かを判断している。
なお、各磁気センサの実際の検出磁界値には、オフセットが存在するため、式(4)は厳密には以下のようになる。
Figure 0005256494
ここで、A1、Acは磁気センサ1−1、補償センサ1−cのオフセット分で定数である。
しかし、式(5)を用いて相関係数を算出するため、オフセット分は相関係数に影響しない。そのため、各磁気センサのオフセット調整が厳密に出来ていない場合であっても、問題はない。
次に、図3に示すフロー図を参照して実施形態磁気検出システムの処理動作を説明する。処理が開始されると、先ずステップST1において、各磁気センサの検出磁界値FD1(t)、FD2(t)、・・・を取得する。次にステップステップST2へ移行する。
ステップST2においては、各磁器センサ1−1,1−2、・・・の検出磁界値より補償センサ1−cの検出磁界値を減算して地磁気補償を行い、補償後の磁界値B1(T),B2(t)、・・・を得る。続いてステップST3へ移行する。
ステップST3においては、磁気センサ1−1,1−2、・・・の測定値が所定値以上か否か判定し、測定値が所定値以上の場合には、磁気センサの近傍で磁気変動がったものとして、ステップST4へ移行する。一方、測定値が所定値以上でない場合は、処理を終了する。
ステップST4においては、測定値が所定値以上と判断したタイミングt=t1を記憶する。次に、ステップST5へ移行する。
ステップST5においては、時間tがt=t1+Δtであるか否か、つまり、時間t1からΔtの時間が経過したか否か判断する。時間tがt1+Δtに達した場合には次にステップST6へ移行する。一方t1+Δtに達していない場合は、処理を終了する。
ステップST6においては、Δtの間で得た磁気センサ1―1と補償センサ1−cの各n個のデータを用い、上記式(5)により両センサの検出値の相関係数rを求める。次にステップST7へ移行する。
ステップST7においては、求めた相関係数rが所定値以下か否かを判定する。相関係数rが所定値以下でない場合には、ステップST8へ移行する。一方、所定値以下の場合は、ステップST9へ移行する。
ステップST8は、上記した<パターン1>,<パターン3>の場合に相当し、磁気センサ1―1近傍で磁気変動があったものとする。一方,ステップST9においては、<パターン2>の場合に相当し、補償センサ1−cの近傍で局所的な磁気変動があったものとする。この場合は、磁気センサ1−1の近傍で局所的な磁気変動が起こっていないことになる。
なお、上記説明では、ステップST6以降では、磁気センサ1−1について補償センサ1−cの相関をとる場合について説明したが、他の複数の磁気センサ1−2、・・・について、それぞれと補償センサ1−cとの相関を図3のフロー図の処理にて順次求め、磁気センサ1−1と同様に、その磁気センサの近傍に磁気変動が生じたのか、補償センサの近傍に磁気変動が生じたのかを判断することが出来る。
この場合において、図3のフローでは示していないが、観測者が各波形を表示部5に表示して各波形を観測する場合がある。
この場合に、ステップST3での測定値が所定値以下となる磁気センサが多数あると、所定値以下の波形のみ一括して選択表示する機能を信号処理装置2に付加しておくことにより、それらの波形を同時に確認でき、確認の必要がある沢山の波形を1つ1つ順次表示して確認するという手間、作業時間を軽減出来る。
〈実施形態2〉
上記第1の実施形態では、磁気センサと補償センサとの相関係数を求め、相関係数が所定値以下でない場合にその磁気センサ近傍で磁気変動があったことし、所定値以下の場合に補償センサの近傍で磁気変動があったことを判別するようにしているが、この相関係数が所定値以下であるか否かの判別結果に応じ、以下でない場合は磁気センサ(被補償磁気センサ)近傍で磁気変動があったとしてその旨を報知し、相関係数が所定値以下である場合は磁気変動が生じていないとして磁気センサ近傍で磁気変動があったとする旨の報知をしないようにすることができる。この処理を採用した磁気検出システムを以下に第2の実施形態として説明する。
第2の実施形態磁気検出システムの機器構成、回路構成は図1、図2に示すものと同様である。この実施形態磁気検出システムの処理動作を図4に示すフロー図を参照して説明する。この第2の実施形態は、観測対象の磁気センサの検出磁気が所定値以上を超えた場合に、ブザー6をONして鳴動させ、その観測対象の磁気センサの近傍で局所的に磁気変動が生じたことを観測者まで知らせるものであり、観測対象の磁気センサの検出磁気が所定値以上を超えた場合であっても、それが補償磁気センサの近傍で局所的に磁気変動が生じたものによる場合は、ブザー6をONしないようにしている。
処理が開始されると、先ずステップST11において、上記した第1の実施形態のステップST1と同様に、各磁気センサの検出磁界値FD1(t)、FD2(t)、・・・を取得する。次にステップST12へ移行する。
ステップST12においても、第1の実施形態のステップST2と同様に、各磁器センサ1−1、1−2、・・・の検出値磁界値より補償センサ1−cの検出磁界値を減算して地磁気補償を行い、補償後の磁界値B1(t)、B2(t)、・・・を得る。続いてステップST13へ移行する。
ステップST13においては、磁気センサ1−1、1−2、・・・の測定値が所定値以上か否か判定し、測定値が所定値以上の場合には、磁気センサの近傍で磁気変動があったものとして、ステップST14へ移行する。図5に、磁気センサ1−1と補償センサ1−cの磁気検出波形例が示してあり、t1とt1で磁気センサ1−1の測定値が所定値を越えた例を示している。
ステップST14においては、測定値が所定値以上と判断したタイミングt=t1を記憶する。次に、ステップST15へ移行する。
ステップST15においては、時間tがt=t1の現時点よりΔt前の時間t1―Δtまで戻り,t1−Δt〜t1における磁気センサ1−1と補償センサ1−cの検出データを取り出し上記式(5)により両センサの検出値の相関係数rを求める。次にステップST16へ移行する。
ステップST16においては、求めた相関係数rが所定値以下か否かを判定する。相関係数rが所定値以下でない場合には、ステップST17へ移行する。一方所定値以下の場合には、ステップST18へ移行する。図5では、t1においては、磁気センサ1−1近傍にて磁気変動が生じた場合の波形となっており、t1−Δt〜t1では相関係数が所定値を越えている。そのためこの場合は、ステップST17へ移行する。
ステップST17においては、上記した実施形態1のステップST8で示すように磁気センサ1―1で磁気変動があったとして、ブザー6をONし、鳴動させる。このブザー6の鳴動により、観測者は対象とする磁気センサの近傍で局所的に磁気変動が検出されたことを知ることができる。
一方、図5の時間t1を想定すると、ここでは補償センサ1−cの近傍で磁気変動が生じておりt1−Δt〜t1では相関係数が所定値以下である。そのためステップST16の判定はYESで、ステップST18へ移行する。ステップST18においては、補償センサ1−c近傍で磁気変動があったとして、ブザー6をONしない。したがって、磁気センサ1−1の検出磁界値が所定値を越えていても、ブザー6がONしないので、つまり何らの報知もしないので、観測者は対象とする磁気センサ1−1の近傍で局所的に磁気変動が検出されたと誤って知らされることがない。
この実施形態で、磁気センサの近傍で磁気変動が生じた旨の報知は、ブザー6を使用しているが、これに代えて点滅表示などの報知手段を用いても良い。




〈実施形態3〉
次に、実施形態3として、上記実施形態1の図3のフロー図のステップST7以下を図6に示すように処理しても良い。
この実施形態においては、ステップST1〜ST7までは、図3と同様の処理を行う(ST1〜ST6図示省略)。ステップST7において、相関係数が所定値以下であると判定されるとステップST9へ移行する。ステップST9においては、補償センサ1−c(1−3)近くで磁気変動があったものと判断する。そして、ステップST21へ移行する。
ステップST21においては、磁気センサ1−1を補償センサに切替える。つまり、図2において磁気センサ1−1、1−2、1−3、1−4、・・・というセンサグル−プにおいて、事前に磁気センサ1−3を補償センサ1−cとして設定されたものを、補償センサ1−cの近傍にて磁気変動が生じている、との判断をトリガとして、磁気センサ1−1を補償センサに切替える。続いて、ステップST22へ移行する。
ステップST22においては、時間をt=t1の時点まで戻してデータを取り出し、上記(2)式を演算することにより、地磁気補償された磁気センサ1−3の検出磁気を得ることが出来る。
以上のようにすることにより、当初補償センサとしていたセンサの近傍で磁気変動があったとされた場合に、その磁気センサでの磁気変動を明確に確認出来る。
この実施形態では、最適な補償センサが自動的に設定されるという、大きな特徴がある。



1−1,1−2、・・・ 磁気センサ
1−c 補償センサ
2 信号処理装置
3 信号処理部
4 データ記憶部
5 表示部
6 ブザー


Claims (4)

  1. 補償センサと、この補償センサの検出磁界値によって磁気補償される複数の被補償磁気センサと、前記補償センサの検出磁界値によって前記被補償磁気センサにて検出される磁界の地磁気成分を打ち消す地磁気補償演算手段とを有する磁気測定システムにおいて、
    前記補償センサの検出磁界値と、前記被補償磁気センサの検出磁界値と前記補償センサの検出磁界値とから地磁気成分を打ち消す処理を行った後の信号との相関を求める相関演算手段と、
    求められた相関結果から前記補償センサの近傍にて磁気変動が起こっているか、前記被補償磁気センサの近傍で磁気変動が起こっているかを判別する磁気変動判別手段と、
    を備えることを特徴とする磁気検出システム。
  2. 前記磁気変動判別手段は、前記求められた相関結果値が所定値以下か否かを判別する判別手段を含み、相関結果値が所定値以下でないとの判別に応じ前記被補償磁気センサ近傍にて磁気変動有と判定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の磁気検出システム。
  3. 補償センサと、この補償センサの検出磁界値によって磁気補償される複数の被補償磁気センサと、前記補償センサの検出磁界値によって前記被補償磁気センサにて検出される磁界の地磁気成分を打ち消す地磁気補償演算手段とを有する磁気測定システムにおいて、
    前記補償センサの検出磁界値と、前記被補償磁気センサの検出磁界値と前記補償センサの検出磁界値とから地磁気成分を打ち消す処理を行った後の信号との相関を求める相関演算手段と、
    求められた相関結果値が所定値以下か否かを判別する手段と、
    この判別手段による相関結果値が所定値以下でないとの判定に応じて、その旨を示す出力を出し、相関結果値が所定値以下であるとの判定に応じて前記その旨を示す出力をしない出力手段と、
    を備えることを特徴とする磁気検出システム。
  4. 複数の磁気センサ中の少なくとも一つが設定される補償センサと、この補償センサ以外の磁気センサである被補償磁気センサと、前記補償センサの検出磁界値によって前記被補償磁気センサにて検出される磁界の地磁気成分を打ち消す地磁気演算手段とを有する磁気検出システムにおいて
    記補償センサの検出磁界値と、前記被補償磁気センサの検出磁界値と前記補償センサの検出磁界値とから地磁気成分を打ち消す処理を行った後の信号との相関を求める相関演算手段と、
    求められた相関結果値が所定値以下か否かを判別する手段と、
    この判別手段による相関結果値が所定値以下であるとの判定に基づいて、当該相関を求めた前記被補償磁気センサを新たな補償センサと設定し、当該相関を求めた前記補償センサを新たな被補償磁気センサと設定するセンサ切替手段と、備え、
    センサ切替後に、新たな補償センサの検出磁界によって新たな被補償磁気センサにて検出された磁界の地磁気成分を打ち消すようにしたことを特徴とる磁気検出システム。
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