JP2015175786A - 埋設金属の探知方法及びその探知装置 - Google Patents

埋設金属の探知方法及びその探知装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 地中に埋設されている金属管や通信ケーブル、電力ケーブル等の水平方向及び垂直方向の特異点を探知出来る埋設金属の探知方法及びその探知装置を提供すること。
【解決手段】 XYZ軸の3軸方向の磁界成分を検出可能とする方向にそれぞれ設置した複数の磁気センサにより、埋設金属に誘起した磁場の磁界を検出する。これらの磁界成分を同期検波し、3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相を求めるとともに画像処理して表示器に出力する。これらの画像データから、特異点の位置を求めるとともに、特異点が、上越し状態であるか下越し状態であるか分岐した状態であるかを判別する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、地中やコンクリート等に埋設されている金属管やケーブル等のように、ある程度の長さを有するとともに、導電性を有する金属を探知するための埋設金属の探知方法及びその探知装置に関し、特に、地中に埋設されている金属管や通信ケーブル等の水平方向及び垂直方向に屈曲しあるいは分岐する特異点を探知することの出来る埋設金属等の探知方法及びその探知装置に関するものである。
通常、地中には、水道管やガス管、下水管等の多くの金属管、あるいは通信ケーブル、電力ケーブル等のケーブルが多数埋設されている(以下、従来例部分を除き、これらを総称して、単に、埋設金属と記す)。これらの埋設金属は、単純に水平方向及び垂直方向とも直線的に埋設されているのではなく、必要に応じて水平方向に、あるいは、垂直方向に屈曲され、あるいは分岐されて、互いに複雑に交差、輻輳した状態で埋設されている。
このように、地中には多くの埋設金属があるので、他企業の工事による事故防止及び自社の埋設金属の効率的な維持管理の必要性から、非掘削で、地中の埋設金属の真上の位置やその埋設深さを探知するための技術が提案されている。一般的な従来の技術としては、地中レーダと、通称、パイプロケータと呼ばれる電磁誘導式管路探知器がある。
地中レーダの探知原理は、電波を地中に放射し、地中に埋設されている金属管からの反射波を受信して、信号処理、映像化を行うことにより、地中の金属管の探知を行うものである。電波は物性が変化する面から反射するので、金属管、非金属管、空洞等の地中の構造物もこの方法で探知することが出来る。
一方、非特許文献1に示す電磁誘導式管路探知器(商品名:パイプロケータ)の探知原理は、図30(a)〜(c)に示すように、交流電流を地中50に埋設されている金属管51に流すと、この金属管51を中心として同心円状の磁場(磁界Hとする)が発生する(図30(b))。この磁界Hを地上にある受信機の磁気センサ52aで検出するとともに、その磁界Hを算出し、さらに、誘起電圧を算出する。この誘起電圧が最大となる位置から、金属管51の位置を探知することが出来る(図30(c))。又、この誘起電圧から金属管51の埋設深さを算出している。従って、探知される対象物は、導電性を有する金属管に限定される。
このように、パイプロケータは、金属管に電流を流すための送信機と、電流が流れることにより発生した磁場の磁界Hを検出する磁気センサを備えた受信機とにより構成されている。さらに、送信機から金属管に電流を流す方法としては、直接法と誘導法の2種類がある。
直接法は、図31に示すように、金属管51が地上に露出している部分に送信機53を接続し、あるいは、地中50に埋設されている金属管51にリード線54を介して送信機53を接続し、電流を流す方法である。なお、金属管51から地中50へ流れる漏洩電流は、アース55を介して送信機53に帰還するように構成されている。
又、誘導法は、図32に示すように、地上に設置した送信機53aから地中50に向けて電波を放射して磁場を発生させ、地中50の金属管51に非接触で電磁誘導による電流を流す方法で、発生した誘導電流による磁界を、地上にある磁気センサ53aを備えた受信機53で受信し、その磁界成分の振幅から埋設されている金属管の位置及び埋設深度等を探知している。
一般に、図31に示すように、直接法は、探知対象の金属管だけに電流を流せるので、発生する磁場の磁界Hの値も大きくなり、誘導法に比べて探知精度は良い。しかしながら、直接法は、送信機を金属管に直接接続しなければならないので、地上に露出部分がない金属管には適用しにくい。
一方、図33に示すように、発明者等は、先に棒状埋設金属物体61に交流電流を流し、これにより発生した磁場の磁界Hの変化を探査コイル62によって検出し、棒状埋設金属物体61の埋設位置及び深度を探査する方法として、少なくとも2つの埋設探査測定方法を採用し、それらによる測定結果に基づいて探査測定値を補正するようにした発明を出願した(特許文献1)。
以下、これについて説明する。図33に示すように、探査コイル62から垂直距離yの位置に、直線状に十分長い線状埋設金属物体61が埋設されており、この線状埋設金属物体61には、Isin(ωt)の電流が流れているとする。そこで、この線状埋設金属物体61の直上付近に、地表と平行な探査コイル62を配置した場合、探査コイル62に誘起される起電力Eは、一般に、下記式(1)で表される。
=k{(y)/(x+y)}Iωsin(ωt)・・・・・(1)
ここで、xは線状埋設金属物体61の直上から探査コイル62迄の水平距離、kは探査コイル62により定まる定数である。上記式(1)から、起電力Eは、線状埋設金属物体61の直上位置で最大となり、その値は線状埋設金属物体61を流れる電流に比例し、垂直深度yに反比例する。
そこで、線状埋設金属物体61の埋設深度yを測定する方法としては、探査コイル62を、線状埋設金属物体61の直上位置(x=0)から水平方向に移動させた場合、探査コイル62に誘起される起電力Eは、上記式(1)に、x=0を代入すればよく、下記式(2)で表される。
=k{(1/y)}Iωsin(ωt)・・・・・(2)
次いで、線状埋設金属物体61の直上位置(x=0)から水平方向(x方向)に距離xだけ移動させ、探査コイル62に誘起される起電力Eが、上記式(2)で表される起電力Eの1/2になる点を求めると、線状埋設金属物体61の直上位置(x=0)からの水平移動距離xは、埋設深度yに等しくなる。従って、探査コイル62を移動させた水平移動距離xを測定することによって、線状埋設金属物体61の埋設深度yを求めることが出来る。
又、線状埋設金属物体61の埋設深度yを測定する他の方法としては、離散的に深度測定信号を検出し、所定時間内における最高値と最低値とを除去した後、残存するその他の検出値を平均して、求める深度測定値としている。
特開2006−284386号公報
国内雑誌 「配管・装置・プラント技術」、Vol.31、No.6、page.4−6、タイトル「埋設探査技術の現状」長嶋伸吾著
非特許文献1に記載のものは、埋設された金属管が無限長で、且つ、直線状の物体であることを前提としたものであるため、埋設された金属管が有限長であり、且つ、屈曲部分や分岐部分が存在した場合、又、埋設された金属管と他の埋設された金属管等が地中で交差した状態や輻輳した状態の場合には、他の埋設された金属管による影響により、二次・三次誘導磁場が発生し、これが測定誤差の原因となり、目的とする埋設された金属管の位置を正確に測定することが出来ないという問題があった。
又、発明者等が出願した特許文献1に記載の線状埋設金属物体探査方法は、上記非特許文献1に記載のものと同様に、埋設金属物体61が無限長で且つ直線状の物体であることを前提としたものであるが、測定誤差の原因となる埋設金属物体61が有限長であり、且つ、屈曲部分や分岐部分が存在した場合、又、埋設金属物体61が地中で交差した状態や輻輳した状態の場合でも2つの埋設深度測定方法を採用することにより、他の埋設金属物体による影響による誘導磁場の発生を抑制して、測定誤差の原因を低減しているが、必ずしも十分ではなかった。
その上、埋設金属物体61に、特異点である屈曲部分や分岐部分が存在した場合、これらの特異点では、埋設金属物体61の中心軸が変化するため、磁界Hの向きも変化することとなり、それらが合成された磁界成分の振幅で判断しているため、地表方向(y方向)に上向いた上越し状態であるか、あるいはy方向に下向いた下越し状態であるか、あるいは分岐部分であるか等の特異点を判別することは出来ないという問題があった。
又、埋設金属物体61が通信ケーブルや電力ケーブル等の場合には、これらのケーブルに流れている各種の電流による磁場が発生し、これが測定誤差の原因となっていた。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、地中の埋設金属の位置及び特異点(屈曲部分や分岐部分)を探知するとともに、その特異点が、垂直方向に上向いている上越し状態であるか、あるいは、下向いている下越し状態であるか、あるいは分岐部分であるかをも判別する事の出来る埋設金属の探知方法及びその探知装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、送信機から埋設金属に交流電流を流し、埋設金属に流れる交流電流により発生する磁界を受信機の磁気センサで検出することにより、埋設金属を探知する埋設金属の探知方法において、受信機は、XYZ軸の3軸方向の磁界成分を検出可能とする方向にそれぞれ設置した複数の磁気センサと、磁気センサによりそれぞれ検出した3軸方向の磁界成分の検波を行う検波器と、3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相の信号処理を行う機能を有するCPUと、このCPUで信号処理した結果を表示する表示器とからなり、磁界から、XYZ軸の3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相をそれぞれ求め、
各振幅から、特異点の位置を求めるとともに、各位相から、特異点が、上越し状態であるか下越し状態であるか分岐した状態であるかを判別することを特徴とする埋設金属の探知方法である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、検波器は、埋設金属に交流電流を流すための送信機からの送信信号を参照信号として、同期検波することにより、磁界から、XYZ軸の3軸方向の磁界成分の各位相をそれぞれ求めるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1〜請求項2の何れかに記載の発明において、CPUは、3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相を画像処理して、XYZ軸の磁界成分についてそれぞれ画像データを作成するとともに、これらの画像データを前記表示器に出力し、これらの画像データから、特異点の位置を求めるとともに、特異点が、上越し状態であるか下越し状態であるか分岐した状態であるかを判別するようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の発明において、受信機は、X軸方向の磁界成分を検出可能とする方向に設置した磁気センサから一定距離離して設置し、且つ、X軸方向の磁界成分を検出可能とする方向に設置した第2の磁気センサを有し、検波器は、第2の磁気センサにより検出した第2のX軸方向の磁界成分の検波を行い、CPUは、第2のX軸方向の磁界成分の振幅及び位相をそれぞれ求めるとともに、この求めた第2のX軸方向の磁界成分の振幅及び位相と、X軸方向の磁界成分の振幅及び位相とから特異点の深度を求め、表示器は、特異点の深度を表示するようにしたものである。
請求項5に係る発明は、送信機から埋設金属に交流電流を流し、埋設金属に流れる交流電流により発生する磁界を受信機の磁気センサで検出することにより、埋設金属を探知する埋設金属の探知装置において、受信機は、XYZ軸の3軸方向の磁界成分を検出可能とする方向にそれぞれ設置した複数の磁気センサと、磁気センサによりそれぞれ検出した3軸方向の磁界成分の検波を行う検波器と、3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相の信号処理を行う機能を有するCPUと、このCPUで信号処理した結果を表示する表示器とからなり、CPUの信号処理機能は、少なくとも磁界から、XYZ軸の3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相をそれぞれ求める機能と、各振幅から、特異点の位置を求める機能と、各位相から、特異点が、上越し状態であるか下越し状態であるか分岐した状態であるかを判別可能とする機能を有することを特徴とする埋設金属の探知装置である。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の発明において、検波器は、埋設金属に交流電流を流すための送信機からの送信信号を参照信号として、同期検波することにより、磁界から、XYZ軸の3軸方向の磁界成分の各位相をそれぞれ求める機能を有するようにしたものである。
請求項7に係る発明は、請求項5〜請求項6の何れかに記載の発明において、CPUは、3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相を画像処理して、XYZ軸の磁界成分についてそれぞれ画像データを作成する機能と、これらの画像データを表示器に出力する機能とを有し、これらの画像データから、特異点の位置を求めるとともに、特異点が、上越し状態であるか下越し状態であるか分岐した状態であるかを判別可能とする機能を有するようにしたものである。
請求項8に係る発明は、請求項5〜請求項7の何れかに記載の発明において、受信機は、X軸方向の磁界成分を検出可能とする方向に設置した磁気センサから一定距離離して設置し、且つ、X軸方向の磁界成分を検出可能とする方向に設置した第2の磁気センサを有し、検波器は、第2の磁気センサにより検出した第2のX軸方向の磁界成分の検波を行う機能を有し、CPUは、第2のX軸方向の磁界成分の振幅及び位相をそれぞれ求める機能と、この求めた第2のX軸方向の磁界成分の振幅及び位相と、X軸方向の磁界成分の振幅及び位相とから特異点の深度を求める機能とを有し、表示器は、特異点の深度を表示する機能を有するようにしたものである。
請求項1及び請求項5に係る発明は、上記のように構成したので、特異点の位置を特定することが出来るとともに、この特異点が上越し状態であるのか、あるいは、下越し状態であるのか、あるいは、分岐した状態であるのかを判別することが出来る。
請求項2及び請求項6に係る発明は、請求項1または請求項5に記載の発明において、上記のように構成したので、請求項1及び請求項5に記載の発明と同様な効果が得られる。
請求項3及び請求項7に係る発明は、請求項1〜請求項2の何れかまたは請求項5〜請求項6の何れかに記載の発明において、上記のように構成したので、請求項1〜請求項2及び請求項5〜請求項6に記載の発明と同様な効果が得られる。さらに、特異点の位置や、特異点が上越し状態であるのか、あるいは、下越し状態であるのか、あるいは、分岐した状態であるのかを一目瞭然に表示することが出来るので、特異点の位置の特定や判別がさらに容易となる。
請求項4及び請求項8に係る発明は、請求項1〜請求項3の何れかまたは請求項5〜請求項7の何れかに記載の発明において、上記のように構成したので、請求項1〜請求項3及び請求項5〜請求項7に記載の発明と同様な効果がある。さらに、特異点の深度を測定可能である。
この発明の実施例を示すもので、この発明による埋設金属の探知装置1の受信機2のブロック図である。 この発明の実施例を示すもので、この発明による埋設金属の探知装置1を用いて埋設管路が上越し状態である部分を測定した際の磁界分布を示す図で、(a)はX軸方向の磁界成分の分布、(b)はY軸方向の磁界成分の分布、(c)はZ軸方向の磁界成分の分布を示す図である。 この発明の実施例を示すもので、この発明による埋設金属の探知装置1を用いて埋設管路が下越し状態である部分を測定した際の磁界分布を示す図で、(a)はX軸方向の磁界成分の分布、(b)はY軸方向の磁界成分の分布、(c)はZ軸方向の磁界成分の分布を示す図である。 この発明の実施例を示すもので、この発明による埋設金属の探知装置1を用いて埋設管路が分岐した状態である部分を測定した際の磁界分布を示す図で、(a)はX軸方向の磁界成分の分布、(b)はY軸方向の磁界成分の分布、(c)はZ軸方向の磁界成分の分布を示す図である。 この発明の実施例を示すもので、(a)〜(c)は、X、Y、Z軸成分の各位相について、それぞれグラフ化したもので、(a)は上越し状態で、Y=0.58の場合、(b)は下越し状態で、Y=0.8の場合、(c)は分岐した状態の位相の変化を示す図である。 従来例を示すもので、電磁誘導式管路探知器(パイプロケータ)の探知原理を示す模式図である。 従来例を示すもので、電磁誘導式管路探知器(パイプロケータ)の直接法による電流の送信方法を示す模式図である。 従来例を示すもので、電磁誘導式管路探知器(パイプロケータ)の誘導法による電流の送信方法を示す模式図である。 従来例を示すもので、先に発明者の出願した埋設金属物体探査装置の模式図である。
送信機から埋設金属に交流電流を流し、埋設金属に流れる交流電流により発生する磁界を受信機の磁気センサで検出することにより、埋設金属を探知する埋設金属の探知方法において、受信機は、XYZ軸の3軸方向の磁界成分を検出可能とする方向にそれぞれ設置した複数の磁気センサと、磁気センサによりそれぞれ検出した3軸方向の磁界成分の検波を行う検波器と、3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相の信号処理を行う機能を有するCPUと、このCPUで信号処理した結果を表示する表示器とからなり、埋設金属に交流電流を流すための送信機からの送信信号を参照信号として、同期検波することにより、磁界から、XYZ軸の3軸方向の磁界成分の各位相をそれぞれ求め、3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相を画像処理して、XYZ軸の磁界成分についてそれぞれ画像データを作成するとともに、これらの画像データを前記表示器に出力し、これらの画像データから、特異点の位置を求めるとともに、特異点が、上越し状態であるか下越し状態であるか分岐した状態であるかを判別することを特徴とする埋設金属の探知方法。
この発明の実施例を、図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、この発明の実施例を示すもので、図1は、この発明による埋設金属の探知装置1の受信機2のブロック図である。図2は、埋設金属の探知装置1を用いて埋設管路が上越し状態である部分を測定した際の磁界分布を示す図、図3は、埋設金属の探知装置1を用いて埋設管路が下越し状態である部分を測定した際の磁界分布を示す図で、図4は、埋設金属の探知装置1を用いて埋設管路が分岐した状態である部分を測定した際の磁界分布を示す図である。この図2〜図4において、それぞれ(a)はX軸方向の磁界成分(以下、X軸成分と記す。)の磁界分布、(b)はY軸方向の磁界成分(以下、Y軸成分と記す。)の磁界分布、(c)はZ軸方向の磁界成分(以下、Z軸成分と記す。)の磁界分布を示す図である。図5(a)〜(c)は、X、Y、Z軸成分の各位相について、それぞれグラフ化したもので、(a)は上越し状態で、Y=0.58の場合、(b)は下越し状態で、Y=0.8の場合、(c)は分岐した状態で、Y=0の場合の位相の変化を示す図である。
図1において、埋設金属の探知装置1は、地中に埋設された水道管やガス管、下水管、通信ケーブル、電力ケーブル等の金属製の埋設管路(以下、埋設金属と記す。)に交流電流を流すための送信機(図示せず)と、この送信機により埋設金属に誘導される磁場の磁界を検出して特異点の検出を行う受信機2とから構成されている。
この受信機2は、磁気センサ3(3a、3b、3c、3d)と、I/V変換器4(4a、4b、4c、4d)と、第1の増幅器5(5a、5b、5c、5d)と、バンドパスフィルタ6(6a、6b、6c、6d)と、第2の増幅器7(7a、7b、7c、7d)と、光受信機11と、フィルター12と、位相調整器13と、方形波変換器14と、検波器21(21a、21b、21c、21d)と、ローパスフィルタ22(22a、22b、22c、22d)と、直流増幅器23(23a、23b、23c、23d)と、A/D変換器24(24a、24b、24c、24d)と、CPU31と、表示器32と、スイッチ33とから構成されている。
磁気センサ3(3a、3b、3c、3d)は、コイルであり、このコイルに発生する誘導起電力をコイルに流れる電流として検出する。また、磁気センサ3は、埋設金属に誘導される磁場の磁界を3次元的に捉えることにより特異点の検出を容易とするために、X軸成分を検出可能とする方向にコイルを設置した磁気センサ3aと、同様にY軸成分検出用の磁気センサ3b、Z軸成分検出用の磁気センサ3cとから構成されている。さらに、この実施例では、特異点の深度を測定するために、磁気センサ3aのコイルから一定距離離して設置し、且つ、X軸方向の磁界成分を検出可能とする方向にコイルを設置した第2のX軸成分検出用の磁気センサ3dを設けている。これは、埋設金属の深度を測定するためには、一定距離離れた2点でX軸の振幅を測定する必要があるからである。ここで、X軸とは、埋設金属と直交方向、即ち、埋設金属に電流を流した方向と直交する方向で、且つ、地表と平行な方向をいい、Y軸とは、埋設金属と平行方向、即ち、埋設金属に電流を流した方向で、且つ、地表と平行な方向をいい、Z軸は、地表と垂直な方向をいう。
また、検波器21は、この実施例では、アナログスイッチである。なお、受信機2における磁気センサ3からA/D変換器24までの各軸(X軸、Y軸、Z軸)の受信回路は、後述する同期検波を行うために、その振幅特性、周波数特性及び位相特性が等しくなるように構成されている。
次に、埋設金属の探知装置1を用いて特異点を探索する際の作用動作について、詳細に説明する。
まず、図1において、送信機からの送信信号により埋設金属に交流電流を流す。このとき、埋設金属の一部が地面に露出しているような場合には、直接法により、即ち、この露出した部分に送信機の出力を直接接続して交流電流を流すようにしても良い。また、埋設金属が地面に全く露出していない場合には、誘導法により、即ち、地上に設置した送信機から交流磁場を発生させ、地中の埋設金属に対し、電磁誘導により非接触で交流電流を流すようにしても良い。なお、この実施例では、誘導法により埋設金属に交流電流を流した場合について説明している。
受信機2は、埋設金属に流れている交流電流により発生した磁界を、磁気センサ3(3a、3b、3c、3d)により、各軸の磁界成分毎に検出するとともに、埋設金属に交流電流を流すための送信機からの送信信号を、参照信号として入力して、同期検波を行う。この同期検波により、受信機2のCPU32は、埋設金属から発生した各軸の磁界成分の振幅や位相を求めるとともに、このようにして求めた各軸の磁界成分の振幅や位相から、その磁界分布や埋設金属の深度を求めて表示器33に出力される。この表示器33に出力された埋設金属から発生した各軸の磁界成分の磁界分布や埋設金属の深度をもとに、特異点の探索を行う。
ここで、埋設金属から発生した磁界のX軸成分を例にとって詳細に説明する。送信機からの送信信号により埋設金属に交流電流を流し、この交流電流により埋設金属に誘導される磁場の磁界は、X軸方向に設置した磁気センサ3aのコイルに誘導起電力を誘起する。この誘導起電力により、磁気センサ3aのコイルに流れる電流は、I/V変換器4aで電圧に変換され、第1の増幅器5aで増幅された後、バンドパスフィルタ6aで不要な周波数成分が除去され、第2の増幅器7aで再度増幅される。
一方、送信機からの送信信号は、この実施例では光ケーブル(図示せず)を介して、光受信機11へ参照信号として入力される。この参照信号は、フィルター12により雑音成分が除去され、位相調整器13により位相調整が行われ、方形波変換器14により方形波に変換される。位相調整を行うのは、同期検波では入力信号と参照信号の位相を合わせておく必要があるためで、誘導法と直接法では埋設金属に流れる電流の位相が90°異なり、また、埋設金属のインピーダンスにより位相が変化するためである。
第2の増幅器7aで増幅されたX軸成分の信号は、検波器21aのアナログスイッチを方形波変換器14において方形波に変換された参照信号によって切り替えることで検波され、ローパスフィルタ22aで高調波成分を除去して信号が抽出される。この抽出されたX軸成分の信号は、直流増幅器23aで増幅された後、A/D変換器24aでデジタル信号に変換されて、CPU31に取り込まれる。CPU31は、X軸成分の信号の信号処理を行い、X軸成分の振幅や位相が求められる。このようにして求められたX軸成分の振幅や位相からX軸成分の磁界分布が求められて表示器32に出力される。
Y軸成分についても、X軸成分と同様に、送信機からの送信信号により埋設金属に交流電流を流し、この交流電流により埋設金属に誘導される磁場の磁界は、Y軸方向に設置した磁気センサ3bのコイルに誘導起電力を誘起する。この誘導起電力により、磁気センサ3bのコイルに流れる電流は、I/V変換器4bで電圧に変換され、第1の増幅器5bで増幅された後、バンドパスフィルタ6bで不要な周波数成分が除去され、第2の増幅器7bで再度増幅される。このY軸成分の信号は、方形波変換器14により方形波に変換された参照信号により、検波器21bで検波され、次いで、ローパスフィルタ22bで高調波成分が除去され、信号が抽出される。この抽出されたY軸成分の信号は、直流増幅器23bで増幅された後、A/D変換器24bでデジタル信号に変換されて、CPU31に取り込まれる。CPU31は、Y軸成分の信号の信号処理を行い、Y軸成分の振幅や位相が求められる。このようにして求められたY軸成分の振幅や位相からY軸成分の磁界分布が求められ、表示器32に出力される。
Z軸成分についても同様に、埋設金属に誘導される磁場の磁界は、Z軸方向に設置した磁気センサ3cのコイルに誘導起電力を誘起する。この誘導起電力により、磁気センサ3cのコイルに流れる電流は、I/V変換器4cで電圧に変換され、第1の増幅器5cで増幅された後、バンドパスフィルタ6cで不要な周波数成分が除去され、第2の増幅器7cで再度増幅される。このZ軸成分の信号は、方形波に変換された参照信号により、検波器21cで検波され、ローパスフィルタ22cで高調波成分が除去されて、信号が抽出される。この抽出されたZ軸成分の信号は、直流増幅器23cで増幅された後、A/D変換器24cでデジタル信号に変換されて、CPU31に取り込まれる。CPU31は、Z軸成分の信号の信号処理を行い、Z軸成分の振幅や位相が求められ、このようにして求められたZ軸成分の振幅や位相からZ軸成分の磁界分布が求められて表示器32に出力される。
第2のX軸成分についてもほぼ同様に、埋設金属に誘導される磁場の磁界は、磁気センサ3aのコイルから一定距離離して設置し、且つ、X軸方向の磁界を検出可能とする方向にコイルを設置した第2のX軸成分検出用の磁気センサ3dのコイルに誘導起電力を誘起する。この誘導起電力により、磁気センサ3dのコイルに流れる電流は、I/V変換器4dで電圧に変換され、第1の増幅器5dで増幅された後、バンドパスフィルタ6dで不要な周波数成分が除去され、第2の増幅器7dで再度増幅される。この第2のX軸成分の信号は、方形波に変換された参照信号により、検波器21dで検波され、ローパスフィルタ22dで高調波成分が除去されて、信号が抽出される。この抽出された第2のX軸方向の成分の信号は、直流増幅器23dで増幅された後、A/D変換器24dでデジタル信号に変化されて、CPU31に取り込まれる。CPU31は、第2のX軸成分の信号とX軸成分の信号の信号処理を行い、特異点の深度が求められ、表示器32に出力される。
なお、この実施例では、参照信号を光ケーブルにより伝送しているが、これに限定されるものではなく、例えば無線で伝送するようにしても良い。また、この実施例では、同期検波は、検波器21のアナログスイッチを方形波の参照信号で切り替えることで実現しているが、これに限定されるものではない。検波器21を、アナログスイッチではなくアナログ乗算器とし、且つ、方形波変換器14の構成を省いて、正弦波の参照信号を検波器21の乗算器で積算するようにしても良い。
また、この実施例では、深度を測定するために、一定距離離れた2点でX軸の振幅を測定する必要があるため、受信機2における磁気センサ3からA/D変換器24までの系統を、X軸方向については2系統とし、さらにY軸方向、Z軸方向の系統を加えて、4系統としているが、これに限定されるものではない。X軸方向、Y軸方向、Z軸方向についてそれぞれ1系統ずつの3系統として構成しても良い。
次に、発明者等は、この発明による埋設金属の探知装置1を用いて、特異点を探知するための実験を行った。埋設管路の形状は、(1)上越し状態、(2)下越し状態、(3)分岐した状態の場合について実験を行った。
まず、実験を行った埋設金属の形状について説明する。埋設金属は、十分に長い直線状に形成された埋設管路で、地表から1[m]の深さに埋設されている。なお、この実施例では、この埋設管路を例にとって記載する。
(1)上越し状態
埋設管路の中央部分が特異点となるように形成する。さらに、特異点である上越し状態である部分は、埋設管路から0.5[m]立ち上がっており、深さが0.5[m]、長さが1[m]となるように形成されている。埋設管路における特異点以外の部分の長さは、左右それぞれ1,000,000[m]とした。なお、特異点以外の部分の長さをこの値にしたのは、計算上無限長とするためである。下記(2)下越し状態及び(3)下越し状態の場合も同様である。
(2)下越し状態
上記(1)上越し状態の場合と同様に、埋設管路の中央部分が特異点となるように形成する。さらに、特異点である下越し状態である部分は、埋設管路から0.5[m]立ち下がっており、深さが1.5[m]、長さが1[m]となるように形成されている。埋設管路における特異点以外の部分の長さは、左右それぞれ1,000,000[m]となっている。
(3)分岐した状態
上記(1)上越し状態や(2)下越し状態の場合と同様に、埋設管路の中央部分が特異点となるように形成する。さらに、特異点である分岐した状態は、埋設管路と同じ深さで分岐しており、長さが10[m]となるように形成されている。埋設管路における特異点以外の部分の長さは、左右それぞれ1,000[m]となっている。
次に、図2〜図5を用いて実験結果について説明する。発明者等は、上記(1)〜(3)のような特異点を有する埋設管路に対して、この発明による埋設金属の探知装置を用いて実験を行い、特異点の探知を行った。図2〜図4は、その際の実験結果である各軸の磁界成分の磁界分布を示している。また、図5(a)〜(c)は、各軸の磁界成分の各位相について、それぞれグラフ化したもので、(a)は上越し状態、(b)は下越し状態、(c)は分岐した状態の位相の変化を示している。
(1)上越し状態
図2において、縦軸及び横軸は、埋設管路の中央、即ち、特異点である上越し状態である部分の中心からの距離を示し、縦軸はX軸方向[m]、横軸はY軸方向[m]の距離である。さらに、図2において、(a)はX軸成分の磁界分布、(b)はY軸成分の磁界分布、(c)はZ軸成分の磁界分布である。
図2(a)〜(c)の何れの図においても、特異点である上越し状態である部分の中心の位置がある程度判別可能であるが、特に、図2(b)のY軸成分の磁界分布における磁界パターンが非常に特徴的で、特異点の中心の位置が一目瞭然に表示されており、Y軸成分がピークとなる座標の位置は、X=±0.42、Y=±0.58となる。又、ピークのレベルは、埋設管路直上のX軸と比較すると、上越し状態では、0.14程度となり、後述する下越し状態では、0.035程度である。
また、図2(a)から、磁界が強くなっている部分の長さが、中心から約±0.5[m]、即ち、約1[m]となっているのが分るため、上越し状態である部分の長さがおよそ推定可能である。
(2)下越し状態
上越し状態とほぼ同様に、図3において、縦軸及び横軸は、埋設管路の中央、即ち、特異点である下越し状態である部分の中心からの距離を示し、縦軸はX軸方向[m]、横軸はY軸方向[m]の距離である。さらに、図3において、(a)はX軸成分の磁界分布、(b)はY軸成分の磁界分布、(c)はZ軸成分の磁界分布である。
図3(a)〜(c)の何れの図においても、特異点である下越し状態である部分の中心の位置がある程度判別可能であるが、特に、図2(b)のY軸成分の磁界分布における磁界パターンが非常に特徴的で、特異点の中心の位置が一目瞭然に表示されており、Y軸成分がピークとなる座標の位置は、X=±0.71、Y=±0.80となる。
また、図3(a)から、磁界が弱くなっている部分の長さが、中心から約±0.5[m]、即ち、約1[m]であることが分るため、下越し状態である部分の長さは概略推定可能である。
ここで、(1)上越し状態と(2)下越し状態の結果である図2及び図3を比較すると興味深い点がある。それぞれの図の(a)X軸成分の磁界分布を比較すると、上越し状態の場合は、特異点の周囲は磁界が強くなっているのに対し、下越し状態の場合は、逆に弱くなっている。このような事象から、X軸成分の磁界分布により、特異点が上越し状態であるか下越し状態であるかをある程度判別可能である。さらに、興味深い点は、Y軸成分の磁界分布である。それぞれの図の(b)Y軸成分の磁界分布を比較すると、磁界分布における磁界のパターンは非常に似ているが、上越し状態と下越し状態とでは逆位相となっている点である。従って、Y軸成分の磁界分布において、X軸を基準にY軸の位相を調べることで、特異点が上越し状態であるか下越し状態であるかを判別可能である。
(3)分岐した状態
上越し状態や下越し状態とほぼ同様に、図4に示すように、縦軸及び横軸は、埋設管路の中央、即ち、特異点である分岐した状態の中心からの距離を示し、縦軸はX軸方向[m]、横軸はY軸方向[m]の距離である。さらに、図4おいて、(a)はX軸成分の磁界分布、(b)はY軸成分の磁界分布、(c)はZ軸成分の磁界分布である。
図4(a)〜(c)の何れの図においても、特異点である分岐した状態の中心の位置や、分岐した状態の埋設管路の向きがある程度判別可能であるが、特に、図2(b)のY軸成分の磁界分布における磁界パターンが非常に特徴的で、特異点の中心の位置や分岐した状態の埋設管路の向きが一目瞭然に表示されている。また、図5(c)において、磁界のY軸成分は、埋設管路の左右では変化しない。
この発明は、地中に埋設されている水道管やガス管、下水管等の多くの金属管、あるいは通信ケーブル、電力ケーブル等の埋設金属を探知することが出来るだけではなく、建屋の鉄筋・鉄骨の探知等、又、地中に長年埋設されている爆弾等の探知にも幅広く利用可能である。
1 埋設金属の探知装置
2 受信機
3(3a、3b、3c、3d) 磁気センサ
21(21a、21b、21c、21d) 検波器
31 CPU
32 表示器
この発明の実施例を示すもので、この発明による埋設金属の探知装置1の受信機2のブロック図である。 この発明の実施例を示すもので、この発明による埋設金属の探知装置1を用いて埋設管路が上越し状態である部分を測定した際の磁界分布を示す図で、(a)はX軸方向の磁界成分の分布、(b)はY軸方向の磁界成分の分布、(c)はZ軸方向の磁界成分の分布を示す図である。 この発明の実施例を示すもので、この発明による埋設金属の探知装置1を用いて埋設管路が下越し状態である部分を測定した際の磁界分布を示す図で、(a)はX軸方向の磁界成分の分布、(b)はY軸方向の磁界成分の分布、(c)はZ軸方向の磁界成分の分布を示す図である。 この発明の実施例を示すもので、この発明による埋設金属の探知装置1を用いて埋設管路が分岐した状態である部分を測定した際の磁界分布を示す図で、(a)はX軸方向の磁界成分の分布、(b)はY軸方向の磁界成分の分布、(c)はZ軸方向の磁界成分の分布を示す図である。 この発明の実施例を示すもので、(a)〜(c)は、X、Y、Z軸成分の各位相について、それぞれグラフ化したもので、(a)は上越し状態で、Y=0.58の場合、(b)は下越し状態で、Y=0.8の場合、(c)は分岐した状態の位相の変化を示す図である。 従来例を示すもので、電磁誘導式管路探知器(パイプロケータ)の探知原理を示す模式図である。 従来例を示すもので、電磁誘導式管路探知器(パイプロケータ)の直接法による電流の送信方法を示す模式図である。 従来例を示すもので、電磁誘導式管路探知器(パイプロケータ)の誘導法による電流の送信方法を示す模式図である。 従来例を示すもので、先に発明者の出願した埋設金属物体探査装置の模式図である。
一方、非特許文献1に示す電磁誘導式管路探知器(商品名:パイプロケータ)の探知原理は、図(a)〜(c)に示すように、交流電流を地中50に埋設されている金属管51に流すと、この金属管51を中心として同心円状の磁場(磁界Hとする)が発生する(図(b))。この磁界Hを地上にある受信機の磁気センサ52aで検出するとともに、その磁界Hを算出し、さらに、誘起電圧を算出する。この誘起電圧が最大となる位置から、金属管51の位置を探知することが出来る(図(c))。又、この誘起電圧から金属管51の埋設深さを算出している。従って、探知される対象物は、導電性を有する金属管に限定される。
直接法は、図に示すように、金属管51が地上に露出している部分に送信機53を接続し、あるいは、地中50に埋設されている金属管51にリード線54を介して送信機53を接続し、電流を流す方法である。なお、金属管51から地中50へ流れる漏洩電流は、アース55を介して送信機53に帰還するように構成されている。
又、誘導法は、図に示すように、地上に設置した送信機53aから地中50に向けて電波を放射して磁場を発生させ、地中50の金属管51に非接触で電磁誘導による電流を流す方法で、発生した誘導電流による磁界を、地上にある磁気センサ53aを備えた受信機53で受信し、その磁界成分の振幅から埋設されている金属管の位置及び埋設深度等を探知している。
一般に、図に示すように、直接法は、探知対象の金属管だけに電流を流せるので、発生する磁場の磁界Hの値も大きくなり、誘導法に比べて探知精度は良い。しかしながら、直接法は、送信機を金属管に直接接続しなければならないので、地上に露出部分がない金属管には適用しにくい。
一方、図に示すように、発明者等は、先に棒状埋設金属物体61に交流電流を流し、これにより発生した磁場の磁界Hの変化を探査コイル62によって検出し、棒状埋設金属物体61の埋設位置及び深度を探査する方法として、少なくとも2つの埋設探査測定方法を採用し、それらによる測定結果に基づいて探査測定値を補正するようにした発明を出願した(特許文献1)。
以下、これについて説明する。図に示すように、探査コイル62から垂直距離yの位置に、直線状に十分長い線状埋設金属物体61が埋設されており、この線状埋設金属物体61には、Isin(ωt)の電流が流れているとする。そこで、この線状埋設金属物体61の直上付近に、地表と平行な探査コイル62を配置した場合、探査コイル62に誘起される起電力Eは、一般に、下記式(1)で表される。

Claims (8)

  1. 送信機から埋設金属に交流電流を流し、前記埋設金属に流れる交流電流により発生する磁界を受信機の磁気センサで検出することにより、前記埋設金属を探知する埋設金属の探知方法において、
    前記受信機は、XYZ軸の3軸方向の磁界成分を検出可能とする方向にそれぞれ設置した複数の磁気センサと、前記磁気センサによりそれぞれ検出した前記3軸方向の磁界成分の検波を行う検波器と、前記3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相の信号処理を行う機能を有するCPUと、このCPUで信号処理した結果を表示する表示器とからなり、
    前記磁界から、XYZ軸の3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相をそれぞれ求め、
    各振幅から、特異点の位置を求めるとともに、
    各位相から、前記特異点が、上越し状態であるか下越し状態であるか分岐した状態であるかを判別すること
    を特徴とする埋設金属の探知方法。
  2. 前記検波器は、前記埋設金属に交流電流を流すための送信機からの送信信号を参照信号として、同期検波することにより、前記磁界から、XYZ軸の3軸方向の磁界成分の各位相をそれぞれ求めること
    を特徴とする請求項1に記載の埋設金属の探知方法。
  3. 前記CPUは、前記3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相を画像処理して、XYZ軸の磁界成分についてそれぞれ画像データを作成するとともに、これらの画像データを前記表示器に出力し、
    これらの前記画像データから、特異点の位置を求めるとともに、前記特異点が、上越し状態であるか下越し状態であるか分岐した状態であるかを判別すること
    を特徴とする請求項1〜請求項2の何れかに記載の埋設金属の探知方法。
  4. 前記受信機は、X軸方向の磁界成分を検出可能とする方向に設置した磁気センサから一定距離離して設置し、且つ、X軸方向の磁界成分を検出可能とする方向に設置した第2の磁気センサを有し、
    前記検波器は、前記第2の磁気センサにより検出した第2のX軸方向の磁界成分の検波を行い、
    前記CPUは、第2のX軸方向の磁界成分の振幅及び位相をそれぞれ求めるとともに、この求めた第2のX軸方向の磁界成分の振幅及び位相と、X軸方向の磁界成分の振幅及び位相とから前記特異点の深度を求め、
    前記表示器は、前記特異点の深度を表示すること
    を特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の埋設金属の探知方法。
  5. 送信機から埋設金属に交流電流を流し、前記埋設金属に流れる交流電流により発生する磁界を受信機の磁気センサで検出することにより、前記埋設金属を探知する埋設金属の探知装置において、
    前記受信機は、XYZ軸の3軸方向の磁界成分を検出可能とする方向にそれぞれ設置した複数の磁気センサと、前記磁気センサによりそれぞれ検出した前記3軸方向の磁界成分の検波を行う検波器と、前記3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相の信号処理を行う機能を有するCPUと、このCPUで信号処理した結果を表示する表示器とからなり、
    前記CPUの信号処理機能は、少なくとも前記磁界から、XYZ軸の3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相をそれぞれ求める機能と、各振幅から、特異点の位置を求める機能と、各位相から、前記特異点が、上越し状態であるか下越し状態であるか分岐した状態であるかを判別可能とする機能を有すること
    を特徴とする埋設金属の探知装置。
  6. 前記検波器は、前記埋設金属に交流電流を流すための送信機からの送信信号を参照信号として、同期検波することにより、前記磁界から、XYZ軸の3軸方向の磁界成分の各位相をそれぞれ求める機能を有すること
    を特徴とする請求項5に記載の埋設金属の探知装置。
  7. 前記CPUは、前記3軸方向の磁界成分の各振幅及び各位相を画像処理して、XYZ軸の磁界成分についてそれぞれ画像データを作成する機能と、これらの画像データを前記表示器に出力する機能とを有し、
    これらの前記画像データから、特異点の位置を求めるとともに、前記特異点が、上越し状態であるか下越し状態であるか分岐した状態であるかを判別可能とする機能を有すること
    を特徴とする請求項5〜請求項6の何れかに記載の埋設金属の探知装置。
  8. 前記受信機は、X軸方向の磁界成分を検出可能とする方向に設置した磁気センサから一定距離離して設置し、且つ、X軸方向の磁界成分を検出可能とする方向に設置した第2の磁気センサを有し、
    前記検波器は、前記第2の磁気センサにより検出した第2のX軸方向の磁界成分の検波を行う機能を有し、
    前記CPUは、第2のX軸方向の磁界成分の振幅及び位相をそれぞれ求める機能と、この求めた第2のX軸方向の磁界成分の振幅及び位相と、X軸方向の磁界成分の振幅及び位相とから前記特異点の深度を求める機能とを有し、
    前記表示器は、前記特異点の深度を表示する機能を有すること
    を特徴とする請求項5〜請求項7の何れかに記載の埋設金属の探知装置。
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