JP5256468B2 - 絶縁カバーと該絶縁カバーを使った導電キャップの被着構造 - Google Patents

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本発明は、積算電力量計等の計器において接続のため電源側・負荷側の電線に用いる導電キャップに被着される絶縁カバーと該絶縁カバーを使った導電キャップの被着構造に関するものである。
従来、各家庭には計器としての積算電力量計を介して電線が引き込まれている。これを更に詳しく説明すると、積算電力量計に電源側(電柱側)と負荷側(家庭側)とに分けて電線の端末を接続する計器端子ブロックが設けられ、この計器端子ブロックには複数の端子接続口が有る。一方、電源側又は負荷側の電線の端末は、電線の被覆層を剥がして導電部としての芯線を露出し、該芯線を導電キャップに挿入すると共に圧迫して固定し、更に、該導電キャップには安全のため絶縁カバーが被着される。
導電キャップは、基端面が開口し、前記電線の導電部としての芯線が挿入される筒状の結線筒部と該結線筒部の先端から中心軸線に沿って突設され積算電力量計の計器端子ブロックに挿入する棒体部とからなる。該結線筒部は、その外径が電線の外径とほぼ同じになる。また、絶縁カバーは、円筒状に形成され、一端に導電キャップの棒体部を挿通する挿通孔が開設され、胴部の内径は導電キャップの結線筒部や電線の外径とほぼ同じに設定されている。そして、電線の端末に導電キャップを装着した状態で、該導電キャップに絶縁カバーを被着すると、絶縁カバーの内周面と導電キャップの結線筒部及び電線の外周面とがぴったりと合わさり、その間に大きな隙間はできないようになっている。また、絶縁カバーは電線の外周面にまで達しており、結線筒部は絶縁カバーにより完全に覆われる(例えば、特許文献1参照。)。
これに対し、例えば、電柱間に架設される電線から分岐され前記積算電力量計に接続される電源側の電線にあっては、ヒューズ電線にスリーブ接続によって引込線の一端が接続され、該引込線の他端にスリーブ接続によって引込口配線の一端が接続される。そして、引込口配線の他端に導電キャップが装着されて、積算電力量計の計器端子ブロックに接続されるようになっている。
特開平5−198324号公報(第2頁、図2、図5)
しかしながら、前記特許文献1に係る絶縁カバーを使った導電キャップの被着構造では、次のような課題が有る。
すなわち、ヒューズ電線と引込線との接続部や引込線と引込口配線との接続部は露出しており、このため雨が降ると雨水が前記接続部から引込線や引込口配線の内部すなわち芯線に沿って侵入する。そして、最終的には引込口配線としての電線の先端から導電キャップの外周面と絶縁カバーの内周面との僅かな隙間を通って棒体部に進み、積算電力量計の計器端子ブロックに到達する。このように、雨水が計器端子ブロックまで達すると、その中で隣の端子に接触して短絡事故を発生させることになる。これは、雨水の通る道が狭いがために毛細管現象によって計器端子ブロックにまで雨水が達してしまうからである。特に、海岸線近くにある塩害地域にあっては、計器端子ブロックにおける導電キャップの棒体部が挿通される端子接続口の周囲に汚損物が堆積し、これが隣の端子接続口の周囲に堆積した汚損物にまで伸びて繋がり短絡事故が起きている。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、電線を通って積算電力量計の計器端子ブロックにまで雨水が到達しないようにして雨水の浸入による短絡事故を未然に防止するようにした絶縁カバーと該絶縁カバーを使った導電キャップの被着構造を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するため本発明に係る絶縁カバーは、一端に導電キャップを挿通する開口が開設され、胴部には前記導電キャップが挿通されたとき該導電キャップの外周面と対向位置して該導電キャップの外径寸法より内径寸法の大きい大径胴部を設け、前記導電キャップの外周面と前記大径胴部の内周面との間に所定間隔の環状空間部が形成されるようにしたことを特徴とする。
また、絶縁カバーを使った導電キャップの被着構造は、電線の端末に露出させた導電部としての芯線を導電キャップに挿入して固定すると共に該導電キャップに絶縁カバーを被着する絶縁カバーを使った導電キャップの被着構造であって、前記絶縁カバーの胴部に前記導電キャップの外周面と対向位置して該導電キャップの外径寸法より内径寸法の大きい大径胴部を設け、前記導電キャップの外周面と前記大径胴部の内周面との間に所定間隔の環状空間部が形成されるようにしたことを特徴とする。
本発明に係る絶縁カバーと該絶縁カバーを使った導電キャップの被着構造にあっては、絶縁カバーの胴部に導電キャップが挿通されたとき該導電キャップの外周面と対向位置して該導電キャップの外径寸法より内径寸法の大きい大径胴部を設けてなるので、該絶縁カバーを導電キャップに被着したとき、該導電キャップの外周面と大径胴部の内周面との間に所定間隔の環状空間部が形成される。このように、所定間隔の環状空間部を形成することにより、該導電キャップの外周面と大径胴部の内周面との間ではその間隔が広いため、毛細管現象が起き得ないことから、雨水の水路としては成り立たなくなる。よって、その部位で水路が絶たれ、雨水が積算電力量計の計器端子ブロックにまで到達しなくなり、該積算電力量計における短絡事故が未然に防止されるという効果を奏する。
電線を接続した導電キャップに絶縁カバーを被着した状態の斜視図。 同分解斜視図。 電力量計収納箱を分解して示す積算電力量計の斜視図。 電線を積算電力量計に接続した状態の要部を断面にして示す正面図。 (イ)は他の形態の絶縁カバーを被着した状態の正面半断面図、(ロ)は図5(イ)のX−X線断面図、(ハ)は他の形態の絶縁カバーを被着した状態の正面半断面図。 電線の途中に介在させた連結用の導電キャップに絶縁カバーを被着した状態の斜視図。 同分解斜視図。 同電線を積算電力量計に接続した状態の要部を断面にして示す正面図。
以下、本発明に係る絶縁カバーと該絶縁カバーを使った導電キャップの被着構造の最良の実施の形態を図面に基づき詳しく説明する。図1は電線を接続した導電キャップに絶縁カバーを被着した状態の斜視図、図2は同分解斜視図である。まず、導電キャップ10について説明する。該導電キャップ10は、導電性を持たせるため例えば銅製により製作される。そして、その一側に後端面が開口11すると共に前端面が前端壁13により閉塞する結線筒部12が設けられ、他側に該結線筒部12の中心軸線に沿って前端壁13の前面から外側へ突出する棒体部14が設けられている。該棒体部14の先端は、半球状に形成される。結線筒部12には後記する電線20端末の導電部としての芯線22が挿入され、棒体部14は後記する積算電力量計30の計器端子ブロック31に接続される。導電キャップ10における結線筒部12は、電線20と同じ太さに設定されている。16は導電キャップ10の適宜位置に開設され結線筒部12の内部と連通する水抜孔であり、結線筒部12の内部に溜まる雨水を水抜孔16から外側へ排出できるようになっている。
絶縁カバー1は、絶縁部材からなり前記導電キャップ10に被着するもので、一端すなわち前端が開口4すると共に他端すなわち後端が開口3する略円筒状に形成される。胴部1aの内径は、導電キャップ10における結線筒部12や電線20の外径と同じに設定される。そして、胴部1aの他端側すなわち後端側に、結線筒部12や電線20の外径寸法よりも大きい内径寸法を有する大径胴部5が形成されている。具体的には、例えば結線筒部12の外周面と絶縁カバー1の大径胴部5の内周面との間に3〜5mmの間隔を開けた環状空間部6が形成される。この寸法は、前記結線筒部12の外周面と絶縁カバー1における大径胴部5の内周面との間を毛細管現象により雨水が浸入して絶縁カバー1の開口4へ向かって進まない範囲で設定されるものである。また、該大径胴部5の前端位置fは、導電キャップ10における結線筒部12後端の開口端面15よりも棒体部14側に寄っている必要がある。これにより、導電キャップ10における結線筒部12後端の開口端面15と電線20における絶縁被覆層21の端末の端面21aとの間の周囲は環状空間部6により囲まれる。
本発明に係る絶縁カバー1は上記構成からなり、次にその使用方法を説明する。図3は電力量計収納箱を分解して示す積算電力量計の斜視図である。該積算電力量計30は、電力量計本体32の一側に電線20の端末を挿入し接続する計器端子ブロック31が設けられ、該計器端子ブロック31には複数個の端子接続口33が開設されている。また、34は積算電力量計30を収納する電力量計収納箱であって、積算電力量計30を収納するため該収納箱本体34aの前側が開口すると共に該開口に該開口を開閉するカバー蓋35が被着される。該カバー蓋35には、上端縁の両側に収納箱本体34aの上端部に設けられた係合凸部37,37に係合する係合凹部38,38が設けられ、下端縁に収納箱本体34aに設けられた螺子孔39に対向位置して螺子挿通孔45が設けられる。そして、前記係合凸部37,37に係合凹部38,38を係合させると共に螺子挿通孔45を介して螺子孔39に螺子46を螺締めすることによりカバー蓋35が被着される。また、計器端子ブロック31側の側壁に複数の電線20を電源側と負荷側とに分けて引き入れるため一対の凹窪み部36,36が開設されている。そこで、例えば電源側にあっては、電線20の端末部の絶縁被覆層21を結線筒部12の中心軸線方向の寸法より少し長め(2〜5mm)に剥離して導電部である芯線22を露出させる。
次に、該導電部である芯線22を導電キャップ10の結線筒部12にその後端の開口11から挿入する。そして、挿入した状態で、結線筒部12の外周面を絞り込むように圧迫する。このように圧迫することで、結線筒部12はその外形が中心軸線方向に沿って波形状に変形し、その外形の変形に追随して結線筒部12の内形もまた中心軸線方向に沿って波形状に変形して芯線22を変形させる。これにより、芯線22に導電キャップ10がしっかりと咬合し被着される。このとき、導電キャップ10後端の開口端面15と電線20における絶縁被覆層21端末の端面21aとの間には少しの隙間(2〜5mm)が形成される。
更に、導電キャップ10にその棒体部14側から絶縁カバー1を被着する。棒体部14は、前端の開口4から外側へ突出する。これにより、図4に示すように導電キャップ10に絶縁カバー1が被着される。このとき、大径胴部5の前端位置fは、導電キャップ10における結線筒部12後端の開口端面15よりも棒体部14側に寄っている。これにより、導電キャップ10における結線筒部12後端の開口端面15と電線20における絶縁被覆層21端末の端面21aとの間の周囲は環状空間部6により囲まれる。このようにして絶縁カバー1が被着された電線20の端末を図4に示すように積算電力量計30の計器端子ブロック31の端子接続口33に挿入し、図示しないネジ締めにより固定する。他の電線20の端末部についても、同様な手順で端子接続口33に挿入して固定する。
前記電線20にあっては、雨水が引込線や引込口配線としての電線20の内部すなわち芯線22に沿って侵入し、しかも、引込口配線としての電線20における絶縁被覆層21端末の端面21aと導電キャップ10の開口端面15との間に達しても、その間の外周は絶縁カバー1の大径胴部5が対応位置し環状空間部6により囲われているので、その部位では毛細管現象が起きない。よって、雨水がそれ以上導電キャップ10の棒体部14側へ進んで計器端子ブロック31に達することはない。これにより、積算電力量計30の短絡事故が未然に防止される。導電キャップ10の開口端面15と電線20における絶縁被覆層21端末の端面21aとの間から染み出た雨水は、絶縁被覆層21の外表面に沿って下方へ排出される。
図5(イ)(ロ)(ハ)は、他の形態の絶縁カバーを被着した状態を示すものである。図5(イ)は他の形態の絶縁カバーを被着した状態の正面半断面図、図5(ロ)は図5(イ)のX−X線断面図である。なお、この形態は本発明と同じ構成を有するので、同一部位は同一番号を附すことにより詳しい説明は省略する。すなわち、電線20の端末の導電部である芯線22を挿入して固定した導電キャップ10に絶縁カバー1−1が被着される。
他の形態の絶縁カバー1−1も絶縁部材からなり、一端すなわち前端が開口4すると共に他端すなわち後端が開口3する略円筒状に形成される。胴部1aの内径は、導電キャップ10における結線筒部12や電線20の外径と同じに設定される。そして、胴部1aの他端側すなわち後端側に、結線筒部12や電線20の外径寸法よりも大きい内径寸法を有する大径胴部5が形成されている。この場合も、例えば、結線筒部12の外周面と絶縁カバー1における大径胴部5の内周面との間に、3〜5mmの間隔を開けた環状空間部6が形成される。この寸法は、前記結線筒部12の外周面と絶縁カバー1の大径胴部5の内周面との間を毛細管現象により雨水が浸入して絶縁カバー1−1の開口4へ進まない範囲で設定されるものである。また、該大径胴部5の前端位置fは、導電キャップ10における結線筒部12後端の開口端面15よりも棒体部14側に寄っている。これにより、導電キャップ10における結線筒部12後端の開口端面15と電線20における絶縁被覆層21端末における端面21aとの間の周囲は、環状空間部6により囲まれる。
また、大径胴部5後端の開口3の内周面に、先端がそれぞれ電線20における絶縁被覆層21の外周面に当接するスペーサ7がその周方向に沿って等間隔位置に4個突設される。これにより、各スペーサ7,7間に雨水を排出するための排出口8が開設される。前記各スペーサ7は、導電キャップ10に対して絶縁カバー1−1をぐらつかせずにしっかりと被着する機能と、環状空間部6をその一部でも潰れることなく保持する機能を兼ね備えている。さらに、電線20における絶縁被覆層21端末の端面21aと導電キャップ10の開口端面15との間から滲み出る雨水は、各排出口8から外部へ排出されることになる。前記スペーサ7は絶縁カバー1−1に一体に設けたが、絶縁カバー1−1とは別体に設けるようにしても良い。この場合は、各スペーサ7を連結環に一体に設けるようにする。また、図示は省略するが、逆に導電キャップ10の後端部外周面に先端が絶縁カバー1−1の後端部の内周面に当接するスペーサを設けるようにしても良い。
図5(ハ)に係る他の絶縁カバー1−2も絶縁部材からなる。該絶縁カバー1−2は、一端すなわち前端が開口4すると共に他端側がその後端に進むに従い漸次窄まる漏斗状に形成され、また、その後端に開口3が形成され、全体に略円筒状に形成される。絶縁カバー1−2の胴部1aの内径は、導電キャップ10における結線筒部12や電線20の外径と同じに設定される。そして、胴部1aの他端側すなわち後端側に、結線筒部12や電線20の外径寸法よりも大きい内径寸法を有する大径胴部5が形成されている。具体的には、例えば、結線筒部12の外周面と絶縁カバー1の大径胴部5の内周面との間に3〜5mmの間隔を開けた環状空間部6が形成される。この寸法は、前記結線筒部12の外周面と絶縁カバー1−2の大径胴部5の内周面との間を毛細管現象により雨水が浸入して絶縁カバー1−2の開口4へ進まない範囲で設定される。また、該大径胴部5の前端位置fは、導電キャップ10における結線筒部12後端の開口端面15よりも棒体部14側に寄っている。これにより、導電キャップ10における結線筒部12後端の開口端面15と電線20における絶縁被覆層21端末の端面21aとの間の周囲は、環状空間部6により囲まれる。
前記大径胴部5の他端側である後端側には、その漏斗状部の周面に中心軸線方向に沿って開口3と連通する複数のスリット9が設けられている。このように、絶縁カバー1−2の他端側を開口3に向けて窄まる漏斗状に形成することにより、導電部である芯線22や導電キャップ10がしっかりと保護される。また、電線20における絶縁被覆層21端末の端面21aと導電キャップ10の開口端面15との間から滲み出る雨水は、各スリット9から外部へ排出されることになる。
図6乃至図8は、電線20の途中に設けた連結用の導電キャップに被着された絶縁カバーに本発明が適用される場合を示す。通常、芯線22の外径が所定寸法以下であると、電線20端末部の絶縁被覆層21を剥がして露出させた芯線22を積算電力量計30における計器端子ブロック31の端子接続口33に直接に接続するようにしている。ところが、この状態のままであると、雨水が電線20の芯線22に伝ってその端末すなわち計器端子ブロック31まで簡単に到達してしまう。そこで、電線20の途中を切断すると共に該切断部位を連結用の導電キャップ40により接続し、該導電キャップ40に絶縁カバー50を被着する。この場合は、電線20の端末側を例えば10〜15cmといった寸法で切断し、短く切断した後記する短電線23における前端部の絶縁被覆層21を剥がして露出させた芯線22を、積算電力量計30における計器端子ブロック31の端子接続口33に直接に挿入するようにしており、必ずしもその短電線23の前端に導電キャップ10及び絶縁カバー1を被着する必要はない。
図6は電線の途中に介在させた連結用の導電キャップに絶縁カバーを被着した状態の斜視図、図7は同分解斜視図である。連結用の導電キャップ40は両端が開口41,41する円筒状に形成され、その内部の中心軸線方向に沿った中間位置に仕切壁42が設けられている。また、該導電キャップ40の外径は、電線20の外径とほぼ同じである。44は導電キャップ40の仕切壁42を挟んで両側に位置し、導電キャップ40内部と連通する水抜孔であり、導電キャップ40の内部に溜まる雨水を水抜孔44,44から外側へ排出できるようになっている。絶縁カバー50は、一端側すなわち前端側の小径胴部51と他端側すなわち後端側の大径胴部52とからなり、両端が開口53,54する筒状に形成される。小径胴部51の内径は導電キャップ40や短電線23の外径と同じ寸法を有し、大径胴部52の内径は導電キャップ40や電線20の外径よりも大きい。すなわち、導電キャップ40に絶縁カバー50を被着したとき、該導電キャップ40の外周面と絶縁カバー50における大径胴部52の内周面との間に、3〜5mmの間隔を開けた環状空間部55が形成される。この寸法は、前記導電キャップ40の外周面と絶縁カバー50における大径胴部52の内周面との間を毛細管現象により雨水が浸入して短電線23側へ進まない範囲で設定されるものである。
次に、前記連結用の導電キャップ40及び絶縁カバー50の使用方法を説明する。前記短電線23の前端部と後端部とは、共に絶縁被覆層21を剥がして導電部としての芯線22,22を露出しておく。この場合、露出する前記電線20の芯線22の長さは、導電キャップ40内部の開口41から仕切壁42までの寸法より少し長め(2〜5mm)に設定される。
そして、引込口配線としての電線20端末の芯線22を連結用の導電キャップ40内に後端の開口41から挿入し、また、短電線23の他端である後端の芯線22を連結用の導電キャップ40内に同じく前端の開口41から挿入する。挿入した状態で、前記のように導電キャップ40の外周面を絞り込むように圧迫する。このように圧迫することで、連結用の導電キャップ40はその外形が中心軸線方向に沿って波形状に変形し、その外形の変形に追随して該導電キャップ40の内形もまた中心軸線方向に沿って波形状に変形して各芯線22を変形させる。これにより、各芯線22に連結用の導電キャップ40がしっかりと咬合し被着される。このとき、連結用の導電キャップ40における一方の開口端面43と電線20における絶縁被覆層21端末の端面21aとの間には少しの隙間(2〜5mm)が形成される。
次に、大径胴部52後端の開口53側から短電線23を介して絶縁カバー50を連結用の導電キャップ40に被せて被着する。このとき、大径胴部52の前端位置fは、導電キャップ40における後端の開口端面43よりも前側すなわち短電線23側に寄っている。これにより、導電キャップ40後端の開口端面43と電線20における絶縁被覆層21端末の端面21aとの間の周囲は、環状空間部6により囲まれる。このようにして短電線23の前端の芯線22を図8に示すように積算電力量計30における計器端子ブロック31の端子接続口33に挿入し、図示しないネジ締めにより固定する。他の電源側と負荷側の電線20についても、同様な手順で端子接続口33に挿入して固定する。
このように、途中で分割かつ連結された電線20にあっては、雨水が引込線や引込口配線の内部すなわち芯線22に沿って侵入し、しかも、引込口配線としての電線20であって連結用の導電キャップ40の開口端面43と導電キャップ40の後端の開口端面43との間に達しても、その間の外周は絶縁カバー50の大径胴部52が対応位置し環状空間部55により囲われているので、その部位では毛細管現象が起きない。よって、雨水がそれ以上短電線23側へ進んでその前端の芯線22を介して計器端子ブロック31に達することはない。これにより、積算電力量計30の短絡事故が未然に防止される。連結用の導電キャップ40後端の開口端面43と電線20における絶縁被覆層21端末の端面21aとの間から染み出た雨水は、該絶縁被覆層21の外周面に沿って下方へ排出される。
前記短電線23の長さは、10〜15cmと説明したが、これは該短電線23が積算電力量計30と共に電力量計収納箱34内に収納できれて都合が良いからであり、許される範囲であれば、短電線23に長さを1m、2mまたはそれ以上長くしても構わない。また、この連結用の導電キャップ40に被着される絶縁カバー50についても、前記他の形態の絶縁カバー1−1,1−2に示したスペーサ7やスリット9といった形状が同様にして適用できることは勿論である。
1 絶縁カバー
1a 胴部
4 開口
5 大径胴部
6 環状空間部
10 導電キャップ
20 電線
22 芯線
40 導電キャップ
50 絶縁カバー
52 大径胴部
55 環状空間部

Claims (2)

  1. 一端に導電キャップを挿通する開口が開設され、胴部には前記導電キャップが挿通されたとき該導電キャップの外周面と対向位置して該導電キャップの外径寸法より内径寸法の大きい大径胴部を設け、前記導電キャップの外周面と前記大径胴部の内周面との間に所定間隔の環状空間部が形成されるようにしたことを特徴とする絶縁カバー。
  2. 電線の端末に露出させた導電部としての芯線を導電キャップに挿入して固定すると共に該導電キャップに絶縁カバーを被着する絶縁カバーを使った導電キャップの被着構造であって、前記絶縁カバーの胴部に前記導電キャップの外周面と対向位置して該導電キャップの外径寸法より内径寸法の大きい大径胴部を設け、前記導電キャップの外周面と前記大径胴部の内周面との間に所定間隔の環状空間部が形成されるようにしたことを特徴とする絶縁カバーを使った導電キャップの被着構造。
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