JP5256028B2 - トリス(ヒドロキシフェニル)トリアジン - Google Patents

トリス(ヒドロキシフェニル)トリアジン Download PDF

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Description

本発明は、例えば自動車用塗料組成物のための新規なトリス(ヒドロキシフェニル)トリアジン塗料組成物、及び420nm迄の有意な吸収を伴う長波長シフトした吸収スペクトルを有する、新規なトリス(ヒドロキシフェニル)トリアジンUV吸収剤に関するものである。本発明の更なる局面は、新規なUV吸収剤を含有するUV安定化された組成物、有機材料及び塗膜を安定化させる方法、ならびに該化合物の、有機材料及び塗膜のためのUV光安定剤としての使用である。
芳香族部分を含むポリマー基材、例えば芳香族エポキシド、芳香族ポリエステル又は芳香族(ポリ)イソシアナートに基づく接着剤又は塗膜樹脂は、波長約420nm迄のUV/VIS放射に対して高い感応性を有する。
これらの接着剤又は塗膜層を、頂部のUV吸収層で保護することは極めて困難である。これはUVを吸収する頂部塗膜を貫通する非常に少量の放射−410nm前後の波長帯でも−、保護塗膜の剥離やはがれを起こすのに十分なためである。
長波長シフトしたUV吸収剤が極めて有用である一般的な用途は、自動車用塗膜である。
今日の自動車用塗膜は、防食陰極電着塗膜を鋼板上に直接適用している。陰極樹脂の有意に赤方シフトした光感応性(約400〜420nm迄)のために、頂部塗膜中の従来の先行技術によるUV吸収剤で陰極電着塗膜を十分保護することは不可能である。
これらの感応性層をより良好に保護するために、トリアジンのUV吸収を、より長波長側へシフトさせる試みが実施されている。例えば、米国特許第5354794号、米国特許第5476937号及び米国特許第5556973号には、赤方シフトしたヒドロキシフェニルトリアジンが記載されている。
数種のトリス(ヒドロキシフェニル)トリアジンが、CAN 81:152177、CAN 118:240480、CAN 135:296246、EP 762197A、GB 975966及びWO 94/05645に記載されており、これらのトリアジンの遷移金属錯体が、GB 1294322に記載されている。
しかしながら、本発明の化合物は、最新技術と比較して420〜450nm迄、特に420nm迄のより多量の光を吸収し得る。本発明の化合物は、予想外に光化学的安定性を維持し、通常の塗膜の用途の移行を示してない。
本発明の一局面は、
式(I):
Figure 0005256028
(式中、
1、R1′及びR1″は、独立して、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C18アルケニル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C15フェニルアルキル、又は上記フェニルアルキルは、フェニル環上において1〜3個のC1〜C4アルキルで置換され;
2、R2′及びR2″は、独立して、非置換の若しくは一つ若しくはそれ以上の−OH、−COO−R14、−OCO−R11、−OR14、−NCO及び/若しくは−NH2基で置換されたC1〜C24アルキル;又はC2〜C18アルケニル;又はC1〜C24アルキル若しくは上記アルケニルは、一つ若しくはそれ以上の−O−、−NH−及び/若しくは−NR14−基で中断され、かつ非置換の若しくは一つ若しくはそれ以上の−OH、−OR14及び/若しくは−NH2基で置換され;又はC5〜C12シクロアルキル、フェニル若しくはC7〜C15フェニルアルキル、若しくは上記フェニル若しくは上記フェニルアルキルは、フェニル環上において1〜3個のC1〜C4アルキルで置換され;又は−C(O)−O−R14、−C(O)−NHR14、−C(O)−NR1414′若しくは−(CH2m−CO−X1−(Z)−Y−R15であり;
11は、水素、C1〜C18アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C3〜C8アルケニル、フェニル、ナフチル又はC7〜C15フェニルアルキルであり;
14は、C1〜C24アルキルであり;
14′は、R14に関して定義したとおりであり;
1は、−O−又は−N(R16)−であり;
Yは、−O−若しくは−N(R17)−又は直接結合であり;
Zは、C2〜C12−アルキレン、1〜3個のN(R20)及び/若しくは酸素原子で中断されたC4〜C12アルキレン、又はその各々が非置換の若しくはヒドロキシル基で置換されたC3〜C12アルケニレン、ブチニレン、シクロヘキシレン若しくはフェニレン;
或いは
下記:
Figure 0005256028
基であり、
ここで、は、結合を示し、
或いはYが直接結合のとき、Zも更に直接結合であってもよく;
mは、0、1又は2であり;
15は、水素、C1〜C12アルキル若しくは−CO−C(R18)=C(H)R19基であり、又はYが−N(R17)−のとき、R17と共に−CO−CH=CH−CO−基を形成し;
16及びR17は、互いに独立して、水素、C1〜C12アルキル、1〜3個の酸素原子で中断されたC3〜C12アルキル、又はシクロヘキシル若しくはC7〜C15フェニルアルキルであり、そしてZがエチレンの場合、R16も、R17と共にエチレンを形成し;
18は、水素又はメチルであり;
19は、水素、メチル又は−CO−X1−R20であり;かつ
20は、水素又はC1〜C12アルキルである。)
で示される化合物を含有する塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物である。
任意の置換基がアルキルの場合、これらは直鎖又は分岐鎖アルキルであってもよく、上記アルキルは、所定の炭素原子の制限内で、例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、2−エチルヘキシル、tert−オクチル、ラウリル、tert−ドデシル、トリデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル又はエイコシルを含む。
任意の上記置換基がアルケニルの場合、これらは直鎖又は分岐鎖アルケニルであり、これらの基は、所定の炭素原子の制限内で、例えばアリル、ペンテニル、ヘキセニル、ドデセニル(doceneyl)又はオレイルである。
2〜C18アルケニルの場合、C3〜C16アルケニル、特にC3〜C12アルケニル、例えばC2〜C6アルケニルが好ましい。
任意の上記置換基が、5〜12個の炭素原子からなるシクロアルキルの場合、これらの基は、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル又はシクロドデシルである。
任意の上記基が、7〜15個の炭素原子からなるフェニルアルキルの場合、これらの基は、例えばベンジル、フェネチル、α−メチルベンジル又はα,α−ジメチルベンジルである。
フェニルが1〜3個のアルキル、例えば1〜2個のアルキルで置換されている場合、これは、例えばトリル又はキシリルである。
一つ又はそれ以上の−O−基で中断され、かつ非置換の又は一つ若しくはそれ以上の−OHで置換されたアルキルは、例えば−(OCH2CH2wOH又は−(OCH2CH2wO(C1〜C22アルキル)であってもよく、式中、wは、1〜12である。
一つ又はそれ以上の−O−で中断されたアルキルは、エチレンオキシド単位若しくはプロピレンオキシド単位、又は両方の混合物から誘導し得る。
アルキルが−NH−又は−NR14−で中断されている場合、この基は、上記の−O−中断基と同様に誘導される。エチレンジアミンの反復単位が好ましい。
アルケニルが−O−、−NH−又は−NR14−で中断されている場合、この基は、上記の−O−中断アルキルと同様に誘導される。
そのような中断基の例は、CH3−O−CH2CH2−、CH3−NH−CH2CH2−、CH3−N(CH3)−CH2−、CH3−O−CH2CH2−O−CH2CH2−、CH3−(O−CH2CH2−)2O−CH2CH2−、CH3−(O−CH2CH2−)3O−CH2CH2−及びCH3−(O−CH2CH2−)4O−CH2CH2−である。
アルキレンは、例えばエチレン、テトラメチレン、ヘキサメチレン、2−メチル−1,4−テトラメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、デカメチレン又はドデカメチレンである。
酸素又は−NR20−で中断されたアルキレンは、例えば−CH2CH2−O−CH2CH2−、−CH2CH2−NH−CH2CH2−、−CH2CH2−N(CH3)−CH2CH2−、−CH2CH2−O−CH2CH2−O−CH2CH2−、−CH2CH2−(O−CH2CH2−)2O−CH2CH2−、−CH2CH2−(O−CH2CH2−)3O−CH2CH2−、−CH2CH2−(O−CH2CH2−)4O−CH2CH2−又は−CH2CH2−NH−CH2CH2−である。
任意の上記置換基が、直鎖又は分岐鎖アルケニレンであるアルケニレンの場合、これらの基は、例えばアリレン、ペンテニレン、ヘキセニレン又はドデセニレン(docenylene)である。
本発明の化合物及びそれらの出発物質は、当該技術分野で周知の方法により調製し得る。
例えば、トリス(ヒドロキシフェニル)トリアジンは、EP 0648753A及び本明細書に引用した文献に記載されているように、即ちo−ヒドロキシベンゾニトリルを反応させて調製される。
反応時間は、通常2〜24時間であり、好ましくは2〜6時間である。反応には、溶媒及び更なる添加剤は必要でない。触媒の使用も、省略し得る。
好ましい反応温度は、180〜260℃、特に180〜230℃の範囲内である。
反応は、通常、o−ヒドロキシベンゾニトリルを撹拌して一緒にした後、反応関与体が完全に縮合する迄加熱し、指定する反応時間の間、この温度で更に撹拌して実施される。
例えば、トリス(ヒドロキシフェニル)トリアジンは、ハロトリアジンとフェノールとの間のフリーデル−クラフツ反応により、EP−A−434608、又は最初に言及した刊行物の一つに特定されている方法の一つと同様に、又はH. Brunetti and CE. Luthi, Helv. Chim. Acta 55, 1566(1972)による刊行物中に特定されている方法の一つと同様に製造し得る;米国特許第5726310号、米国特許第6057444号、米国特許第6225468、EP−A−941989及びWO 00/29392も参照されたい。
トリス(ヒドロキシフェニル)トリアジンを調製するには、一等量の塩化シアヌルを出発物質として使用して、約三等量の例えばtert−ブチルフェノール等のフェノール(1〜3個の異なるフェノール)、好ましくは三等量の同一のフェノールと反応させることが有利である。適切なフェノールは、芳香族化合物上に少なくとも1つのC−H結合、好ましくは3つ又は4つのC−H結合、特に3つのC−H結合を有する必要があり;使用する全フェノールは、そのように非置換のオルト位を有する必要がある。フェノールは、1個若しくは2個のアルキル、又は1個若しくは2個のフェニルアルキルで置換されたフェノール、特にメチルフェノール、tert−ブチルフェノール、ジ(tert−ブチル)フェノール又はtert−ブチルメチルフェノールが好ましい。
反応は、出発物質を不活性溶媒中、無水AlCl3の存在下で塩化シアヌルと反応させることにより、それ自体公知の方法で実施される。三塩化アルミニウムは、過剰量で及び/又はHCl、例えば濃塩酸水溶液との混合物で、使用し得る。
適切な溶媒は、例えば炭化水素、塩素化炭化水素、SO若しくはSO2基を含む炭化水素、又はニトロ化芳香族炭化水素;高沸点炭化水素、例えばリグロイン、石油エーテル、トルエン若しくはキシレン、又はスルホランが好ましい。
温度は、一般に重要ではない;使用する温度は、通常、−20℃〜溶媒の沸点、例えば0〜100℃である。
上述した反応からの生成物は、式(I)に関する所定の定義の範囲内で、公知の方法に従って更に変性され得る。
反応は、例えばアルゴン等の不活性ガスをフラッシュすることにより、酸素を排除して実施し得る;しかしながら、酸素は各場合において不具合を生じず、従って反応は、言及した手段を使用せずとも実施し得る。反応が完了したら、習慣的な方法に従って処理し得る。
1、R1′及びR1″が、独立して、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C18アルケニル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C15フェニルアルキル、又は上記フェニルアルキルが、フェニル環上において1〜3個のC1〜C4アルキルで置換され;
2、R2′及びR2″が、独立して、非置換の若しくは一つ若しくはそれ以上の−OH、−COO−R14、−OCO−R11、−OR14、−NCO及び/若しくは−NH2基で置換されたC1〜C24アルキル;又はC2〜C18アルケニル;又はC1〜C24アルキル若しくは上記アルケニルが、一つ若しくはそれ以上の−O−、−NH−及び/若しくは−NR14−基で中断され、かつ非置換の若しくは一つ若しくはそれ以上の−OH、−OR14及び/若しくは−NH2基で置換され;又はC5〜C12シクロアルキル、フェニル若しくはC7〜C15フェニルアルキルであり、若しくは上記フェニル若しくは上記フェニルアルキルが、フェニル環上において1〜3個のC1〜C4アルキルで置換され;
11が、水素、C1〜C18アルキル、C5〜C12シクロアルキル、C3〜C8アルケニル、フェニル、ナフチル又はC7〜C15フェニルアルキルであり;かつ
14が、C1〜C24アルキルである塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物が興味深い。
1、R1′及びR1″が、独立して、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C18アルケニル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C15フェニルアルキル、又はフェニル環上において1〜3個のC1〜C4アルキルで置換された上記フェニルアルキルであり;
2、R2′及びR2″が、独立して、C1〜C24アルキル、C2〜C18アルケニル、C5〜C12シクロアルキル、フェニル若しくはC7〜C15フェニルアルキル、若しくはフェニル環上において1〜3個のC1〜C4アルキルで置換された上記フェニル若しくは上記フェニルアルキル;又は−(CH22−CO−X1−(Z)−Y−R15であり;
1が、−O−であり;
Yが、−O−又は直接結合であり;
Zが、C2〜C12−アルキレン、1〜3個のN(R20)及び/若しくは酸素原子で中断されたC4〜C12アルキレン、又はYが直接結合のとき、Zも更に直接結合であってもよく;かつ
15及びR20が、独立して、水素又はC1〜C12アルキルである塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物も興味深い。
一つの例は、式(I)で示される化合物が、
式(IIa)又は(IIb):
Figure 0005256028
(式中、
21は、水素、又はR2に関して定義されたとおりであり;
21′は、水素、又はR2′に関して定義されたとおりであり;
21″は、水素、又はR2″に関して定義されたとおりであり;かつ
1、R1′、R1″、R2、R2′及びR2″は、上記に定義したとおりであるが;
但し、各フェノール環は、各々、水素ではない少なくとも一つの置換基R1及びR21、R1′及びR21′、R1″及びR21″を支持する。)、
好ましくは式(IIa)に相当する塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物である。
1、R1′及びR1″が、独立して、水素、C1〜C24アルキル、C2〜C18アルケニル、C5〜C12シクロアルキル、C7〜C15フェニルアルキル、又はフェニル環上において1〜3個のC1〜C4アルキルで置換された上記フェニルアルキルであり;
2、R2′及びR2″が、独立して、C1〜C24アルキル、C2〜C18アルケニル、C5〜C12シクロアルキル、フェニル若しくはC7〜C15フェニルアルキル、若しくはフェニル環上において1〜3個のC1〜C4アルキルで置換された上記フェニル若しくは上記フェニルアルキル;又は−(CH22−CO−O−(Z)−O−R15であり;
Zが、C2〜C12−アルキレン、又は1〜3個の酸素原子で中断されたC4〜C12アルキレンであり;かつ
15が、水素又はC1〜C12アルキルである塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物が、より興味深い。
1、R1′及びR1″が、独立して、水素、C1〜C12アルキル又はC7〜C15フェニルアルキルであり;かつ
2、R2′及びR2″が、独立して、C1〜C12アルキル、フェニル若しくはC7〜C15フェニルアルキルであり、又は上記フェニル若しくは上記フェニルアルキルが、フェニル環上において1〜3個のC1〜C4アルキルで置換された塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物が、更により興味深い。
1、R1′及びR1″が、独立して、水素又はC1〜C12アルキルであり;かつ
2、R2′及びR2″が、独立して、C1〜C12アルキルである塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物が、最も興味深い。
別の一例は、
置換基R1、R1′、R1″、R2、R2′及びR2″のいずれも水素ではない塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物である。
更なる例は、
1、R1′及びR1″が水素のとき、
2、R2′及びR2″は、独立して、一つ若しくはそれ以上の−COO−R14、−OCO−R11、−OR14、−NCO及び/若しくは−NH2基で置換されたC1〜C24アルキル;又はC2〜C18アルケニル;又はC1〜C24アルキルは、一つ若しくはそれ以上の−O−、−NH−及び/若しくは−NR14−基で中断され、かつ非置換の若しくは一つ若しくはそれ以上の−OR14及び/若しくは−NH2基で置換され;又は上記アルケニルは、一つ若しくはそれ以上の−O−、−NH−及び/若しくは−NR14−基で中断され、かつ非置換の若しくは一つ若しくはそれ以上の−OH、−OR14及び/若しくは−NH2基で置換され;又はC5〜C12シクロアルキル;又は−C(O)−NHR14、−C(O)−NR1414′若しくは−(CH2m−CO−X1−(Z)−Y−R15であり;かつmは、1又は2であり;かつ
他の基は、上記に定義したとおりである塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物である。
下記:
Figure 0005256028
ではない、式(I)で示される化合物が興味深い。
そのうちの少なくとも一つが、水素でもメチルでもなく、好ましくは水素でもメチルでもエチルでもない、置換基R1、R1′、R1″、R2、R2′及びR2″が興味深い。
そのうちの少なくとも一つが、水素でもメチルでもなく、好ましくは水素でもメチルでもエチルでもない、置換基R1、R1′、R1″、R21、R21′及びR21″も興味深い。
各対の少なくとも一つの置換基が、水素でもメチルでもなく、好ましくは水素でもメチルでもエチルでもない、置換基R1及びR2、R1′及びR2′、R1″及びR2″が、特に興味深い。
各対の少なくとも一つの置換基が、水素でもメチルでもなく、好ましくは水素でもメチルでもエチルでもない、置換基R1及びR21、R1′及びR21′、R1″及びR21″も特に興味深い。
式(I)で示される化合物が、Ni、Co、Zn、Cd又はCu錯体の一部、例えば遷移金属錯体の一部、特に金属錯体の一部ではない塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物が好ましい。そのようなNi、Co、Zn、Cd又はCuの錯体は、GB 1294322に記載されている。
例えば、本発明の塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物中、式(I)で示される化合物は、塗料組成物の重量に基づき、0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜15%、最も好ましくは1〜10重量%の量で存在する。
本発明の別の局面は、上記に定義した塗料組成物、好ましくは自動車用塗料組成物を、基材上に適用して獲得される塗膜、好ましくは自動車用塗膜である。
この基材は、例えばガラス、金属、木、プラスチック又はセラミック材料、特に金属である。或いは、このような基材は、他の塗膜、好ましくは他の自動車用塗膜である。
自動車用塗膜は、以下の層:
(d)金属基材に付着する、陰極に堆積させた塗膜
(e)陰極に堆積させた塗膜に付着する、上記で定義した式(I)で示される化合物を含有する少なくとも1つの次の塗膜層;ならびに
(f)式(I)のものとは異なる一種又はそれ以上のUV吸収剤、及び場合により更に光安定剤を含有する透明頂部塗膜、を含むことが最も好ましい。
例えば、塗膜層e)は、塗膜層d)と直隣し、塗膜層f)は、塗膜層e)と直隣する。
例えば、そのような自動車用塗膜において、金属基材は、例えば習慣的なリン酸亜鉛浴内で前処理される。
例えば、塗膜、好ましくは自動車用塗膜は、380nmを越える波長の電磁放射に感応する基材上に適用される。
典型的な感応性基材は、例えば金属基材に付着する、陰極に堆積させた塗膜である。このような塗膜は、一般に自動車産業で使用されている。
380nmを越える波長の電磁放射に対する感応性に基づき、例えば450nm迄、好ましくは440nm迄、特に420nmの波長帯におけるUV又は可視光が理解される。
塗膜、好ましくは自動車用塗膜中に使用する樹脂は、一般に、例えばアルデヒドを一方の成分として、フェノール、尿素及びメラミンを他方の成分として誘導した架橋ポリマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂である。
飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコールのコポリエステル、及び架橋剤としてビニル化合物から誘導した不飽和ポリエステル樹脂、ならびにまた、それらの低燃焼性のハロゲン含有変性物も有用である。
置換アクリラート、例えばエポキシアクリラート、ウレタンアクリラート又はポリエステルアクリラートから誘導した架橋性アクリル樹脂が、好ましく使用される。
メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアナート、イソシアヌラート、ポリイソシアナート又はエポキシ樹脂と架橋したアルキド樹脂、ポリエステル樹脂及びアクリラート樹脂も可能である。
促進剤を伴い、又は伴わずに、例えば無水物又はアミン等の習慣的な硬化剤で架橋させた、脂肪族、環式脂肪族、複素環式又は芳香族グリシジル化合物から誘導した架橋エポキシ樹脂、例えばビスフェノールA及びビスフェノールFのジグリシジルエーテル生成物。
塗膜材料は、エチレン型不飽和モノマー又はオリゴマー、及びポリ不飽和脂肪族オリゴマーを含有する放射線硬化組成物であってもよい。
光の作用に対して安定化され得る本発明によるアルキド樹脂ラッカーは、特に自動車(自動車用仕上げラッカー)の塗膜に使用される従来の焼き付けラッカー、例えばアルキド/メラミン樹脂及びアルキド/アクリル/メラミン樹脂に基づくラッカー(H. Wagner and H. F. Sarx, "Lackkunstharze" (1977), pages 99-123参照)である。他の架橋剤は、グリコウリル樹脂、ブロックイソシアナート又はエポキシ樹脂を含む。
本発明の化合物は、場合によりケイ素、イソシアナート又はイソシアヌラートで変性された非酸触媒熱硬化性樹脂、例えばエポキシ、エポキシ−ポリエステル、ビニル、アルキド、アクリル及びポリエステル樹脂中での使用に適合することも理解される。エポキシ及びエポキシ−ポリエステル樹脂は、従来の架橋剤、例えば酸、酸無水物、アミン及び同様物で架橋される。これに対応して、エポキシドは、バックボーン構造上の反応性基の存在により変性されている様々なアクリル又はポリエステル樹脂系の架橋剤として使用し得る。
水溶性、水混和性又は水分散性塗装が所望される場合、樹脂中に存在する酸基のアンモニウム塩が形成される。メタクル酸グリシジルを選択されたアルコール成分と反応させることにより、粉末塗料組成物を調製し得る。
本発明の更なる局面は、UV及び/又は可視光の有害な影響に対して塗膜、好ましくは自動車用塗膜を安定化させる方法であり、該方法は、上記塗膜に安定剤として上記に定義した式(I)の化合物を混合及び/又は適用することを含む。
自動車用塗工が、
(g)金属基材に付着する、陰極に堆積させた塗膜を適用すること
(h)陰極に堆積させた塗膜に付着する少なくとも1つの塗膜に、上記に定義した式(I)で示される化合物を組み込むこと;そして
(j)陰極に堆積させた塗膜に付着する塗膜上に、透明頂部塗膜を適用すること(該透明頂部塗膜は、式(I)で示されるものとは異なる一種又はそれ以上のUV吸収剤、及び場合により更に光安定剤を含有する)を含む方法が、最も好ましい。
例えば、塗膜層(h)は、塗膜層(g)と直隣し、塗膜層(j)は、塗膜層(h)と直隣している。
本発明の別の局面は、上記に定義した式(I)で示される化合物の、塗膜、特に自動車用塗膜中の紫外(UV)及び可視(VIS)光吸収剤としての使用である。
本発明の別の局面は、
1、R1′及びR1″が水素のとき、
2、R2′及びR2″は、独立して、一つ若しくはそれ以上の−COO−R14、−OCO−R11、−OR14、−NCO及び/若しくは−NH2基で置換されたC1〜C24アルキル;又はC2〜C18アルケニル;又はC1〜C24アルキルは、一つ若しくはそれ以上の−O−、−NH−及び/若しくは−NR14−基で中断され、かつ非置換の若しくは一つ若しくはそれ以上の−OR14及び/若しくは−NH2基で置換され;又は上記アルケニルは、一つ若しくはそれ以上の−O−、−NH−及び/若しくは−NR14−基で中断され、かつ非置換の若しくは一つ若しくはそれ以上の−OH、−OR14及び/若しくは−NH2基で置換され;又はC5〜C12シクロアルキル;又は−C(O)−NHR14、−C(O)−NR1414′若しくは−(CH2m−CO−X1−(Z)−Y−R15であり;かつmは、1又は2であり;かつ
他の基は、上記に定義したとおりである、本明細書に定義する式(I)で示される化合物(1)である。
式(I)は
下記:
Figure 0005256028
である。
置換基R1、R1′、R1″、R2、R2′及びR2″のいずれも水素ではない化合物(1)が好ましい。
更に、塗料組成物中の式(I)で示される化合物に関して上記したような化合物(1)が好ましい。
本発明の別の局面は、
(a)光誘起分解を受け易い有機材料、及び
(b)化合物(1)を含有する、光誘起分解に対して安定化された組成物である。
例えば、組成物は、更に添加剤を含有する。
更なる添加剤の例を、以下に記載する。
1.酸化防止剤
1.1.アルキル化モノフェノール、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチル−フェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、側鎖において直鎖又は分岐鎖であるノニルフェノール、例えば、2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−メチルウンデカ−1′−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−メチルヘプタデカ−1′−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−メチルトリデカ−1′−イル)フェノール及びその混合物。
1.2.アルキルチオメチルフェノール、例えば2,4−ジオクチルチオメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,4−ジオクチル−チオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。
1.3.ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシ−フェノール、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアラート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジパート。
1.4.トコフェロール、例えばα−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール及びその混合物(ビタミンE)。
1.5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、例えば2,2′−チオビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2′−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(3,6−ジ−sec−アミルフェノール)、4,4′−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−ジスルフィド。
1.6.アルキリデンビスフェノール、例えば2,2′−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)−フェノール]、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチル−フェノール)、2,2′−エチリデンビス(6−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2′−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4′−メチレンビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル−フェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3′−tert−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)ブチラート]、ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−tert−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタラート、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
1.7.O−、N−及びS−ベンジル化合物、例えば3,5,3′,5′−テトラ−tert−ブチル−4,4′−ジヒドロキシジ−ベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセタート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルメルカプトアセタート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタラート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセタート。
1.8.ヒドロキシベンジル化マロナート、例えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロナート、ジ−オクタデシル−2−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロナート、ジ−ドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロナート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロナート。
1.9.芳香族ヒドロキシベンジル化合物、例えば1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
1.10.トリアジン化合物、例えば2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌラート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌラート、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソ−シアヌラート。
1.11.ベンジルホスホナート、例えばジメチル−2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホナート、ジエチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホナート、ジオクタデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホナート、ジオクタデシル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホナート、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。
1.12.アシルアミノフェノール、例えば4−ヒドロキシラウルアニリド、4−ヒドロキシステアルアニリド、オクチルN−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバマート。
1.13.β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステル、一価又は多価アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
1.14.β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の一価又は多価アルコール類とのエステル、アルコール類は、例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラート、N,N′−ビス−(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン;3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]−ウンデカンとのエステルである。
1.15.β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の一価又は多価アルコール類とのエステル、アルコール類は、例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステルである。
1.16.3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸の一価又は多価アルコール類とのエステル、アルコール類は、例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステルである。
1.17.β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えばN,N′−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N′−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N′−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N′−ビス[2−(3−[3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(Naugard(登録商標)XL-1、Uniroyal社から供給)。
1.18.アスコルビン酸(ビタミンC)
1.19.アミン酸化防止剤、例えばN,N′−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N′−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N′−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N′−ジメチル−N,N′−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニル−アミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−tert−オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p′−ジ−tert−オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチル−アミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ジメチルアミノ−メチルフェノール、2,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N′,N′−テトラ−メチル−4−4′−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニル−アミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1′,3′−ジメチルブチル)フェニル]アミン、tert−オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノ及びジアルキル化tert−ブチル/tert−オクチルジフェニルアミンの混合物、モノ及びジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ及びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ及びジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノ及びジアルキル化tert−ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノ及びジアルキル化tert−ブチル/tert−オクチルフェノチアジンの混合物、モノ及びジアルキル化tert−オクチル−フェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N′,N′−テトラフェニル−1,4−ジアミノブタ−2−エン。
2. UV吸収剤及び光安定剤
2.1.ベンゾトリアゾール、例えば2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ−tert−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ−tert−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−sec−ブチル−5′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ−tert−アミル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ビス−(α,α−ジメチルベンジル)−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−5′−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−オクチルオキシカルボニル−エチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−5′−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2′−ヒドロキシ−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−ドデシル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2′−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノール];2−[3′−tert−ブチル−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)−2′−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾトリアゾールのポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物;
Figure 0005256028
(式中、R=3′−tert−ブチル−4′−ヒドロキシ−5′−2H−ベンゾトリアゾール−2−イルフェニル、2−[2′−ヒドロキシ−3′−(α,α−ジメチルベンジル)−5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェニル]−ベンゾトリアゾール;2−[2′−ヒドロキシ−3′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5′−(α,α−ジメチルベンジル)−フェニル]ベンゾトリアゾール。
2.2. 2−ヒドロキシベンゾフェノン、例えば4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2′,4′−トリヒドロキシ及び2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ誘導体。
2.3.安息香酸塩、例えば4−tert−ブチル−フェニルサリチラート、フェニルサリチラート、オクチルフェニルサリチラート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−tert−ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾアート、ヘキサデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾアート、オクタデシル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾアート、2−メチル−4,6−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾアート。
2.4.アクリル酸塩、(α−シアノアクリラートなどの)、例えばエチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリラート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリラート、メチルα−カルボメトキシシンナマート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナマート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナマート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナマート、N−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン、ネオペンチルテトラ(α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリラート。
2.5.ニッケル化合物、例えば、n−ブチルアミン、トリエタノールアミン又はN−シクロヘキシルジエタノールアミンなどのリガンドを場合により更に有する、1:1又は1:2錯体などの2,2′−チオ−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)フェノール]のニッケル錯体、ニッケルジブチルジチオカルバマート、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルホスホン酸の、モノアルキルエステル例えばメチル又はエチルエステルのニッケル塩、ケトキシム、例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯体、リガンドを場合により更に有する1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体。
2.6.立体障害性アミン安定剤、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバカート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)コハク酸、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバカート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバカート、ビス(1、2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロナート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸の縮合物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−tert−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの直鎖又は環式縮合物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセタート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシラート、1、1′−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジル)マロナート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバカート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)コハク酸、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの直鎖又は環式縮合物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−と4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの混合物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの縮合物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンならびに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(CAS登録番号[136504-96-6])の縮合物;1,6−ヘキサンジアミンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンならびにN,N−ジブチルアミンと4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(CAS登録番号[192268-64-7])の縮合物;N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4,5]デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ−[4,5]デカンとエピクロリヒドリンの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エタン、N,N′−ビス−ホルミル−N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサ−メチレンジアミン、4−メトキシメチレンマロン酸の1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、マレイン酸無水物−α−オレフィン共重合体の2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジン又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物、2,4−ビス[N−(1−シクロへキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−N−ブチルアミノ]−6−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジン、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、5−(2−エチルヘキサノイル)−オキシメチル−3,3,5−トリメチル−2−モルホリノン、SANDUVOR(登録商標)(Clariant;CAS登録番号106917-31-1)、5−(2−エチルヘキサノイル)オキシメチル−3,3,5−トリメチル−2−モルホリノン、2,4−ビス[(1−シクロへキシルオキシ−2,2,6,6−ピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]−6−クロロ−s−トリアジンのN,N′−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン)との反応生成物、1,3,5−トリス(N−シクロヘキシル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペラジン−3−オン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン、1,3,5−トリス(N−シクロヘキシル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペラジン−3−オン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン。
2.7.オキサニドリド、例えば4,4′−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2′−ジエトキシオキサニリド、2,2′−ジオクチルオキシ−5,5−ジ−tert−ブトキサニリド、2,2′−ジドデシルオキシ−5,5′−ジ−tert−ブトキサニリド、2−エトキシ−2′−エチルオキサニリド、N,N′−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2′−エトキサニリド及びその2−エトキシ−2′−エチル−5,4′−ジ−tert−ブトキサニリドとの混合物、o−及びp−メトキシ−二置換オキサニリドの混合物及びo−及びp−エトキシ−二置換オキサニリドの混合物。
2.8. s−トリアジン、例えば2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピル−オキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル−フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(4−[2−エチルヘキシルオキシ]−2−ヒドロキシフェニル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン。
3.金属不活性化剤、例えばN,N′−ジフェニルオキサミド、N−サリチラール−N′−サリチロイルヒドラジン、N,N′−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N′−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、N,N′−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N,N′−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、N,N′−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
4.ホスファイト及びホスホナイト、例えば トリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキル ホスファイト、フェニルジアルキルホスファイト、トリス(ノニルフェニル) ホスファイト、トリラウリル ホスファイト、トリオクタデシル ホスファイト、ジステアリルペンタエリトリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−クミルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)−ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリス(tert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4′−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイト、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、2,2′,2″−ニトリロ−[トリエチルトリス(3,3′,5,5′−テトラ−tert−ブチル−1,1′−ビフェニル−2,2′−ジイル)ホスファイト]、2−エチルヘキシル(3,3′,5,5′−テトラ−tert−ブチル−1,1′−ビフェニル−2,2′−ジイル)ホスファイト、5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノキシ)−1,3,2−ジオキサホスフィラン。
以下のホスファイトは特に好ましい。
トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(lrgafos(登録商標)168、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・インコーポレーテッド)、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、
Figure 0005256028
5.ヒドロキシルアミン、例えばN,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、水素化獣脂アミンから誘導したN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
6.ニトロン、例えば、N−ベンジル−α−フェニルニトロン、N−エチル−α−メチルニトロン、N−オクチル−α−ヘプチルニトロン、N−ラウリル−α−ウンデシルニトロン、N−テトラデシル−α−トリデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−ヘプタデシル−α−ヘプタ−デシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘキサデシルニトロン、水素化獣脂アミンから誘導したN,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導したニトロン。
7.チオ相乗剤、例えばジラウリルチオジプロピオナート、ジミストリルチオジプロピオナート、ジステアリルチオジプロピオナート又はジステアリルジスルフィド。
8.過酸化物スカベンジャー、例えばβ−チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルエステル、メルカプトベンズイミダゾール又は2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオナート。
9.ポリアミド安定剤、例えばヨウ化物及び/又はリン化合物と組み合わせた銅塩、及び二価マンガンの塩。
10.塩基性補助安定剤、例えばメラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌラート、ウレア誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ベヘン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、リシノール酸ナトリウム及びパルミチン酸カリウム、ピロカテコール酸アンチモン又はピロカテコール酸亜鉛。
11.核剤、例えば、タルクなどの無機物質、二酸化チタン又は酸化マグネシウムなどの金属酸化物、好ましくはアルカリ土類金属のリン酸塩、炭酸塩又は硫酸塩;モノ又はポリカルボン酸及びその塩などの有機化合物、例えば4−tert−ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、コハク酸ナトリウム又は安息香酸ナトリウム;イオンコポリマー(イオノマー)などのポリマー化合物。特に好ましいものは1,3:2,4−ビス(3′,4′−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(パラメチルジベンジリデン)ソルビトール、及び1,3:2,4−ジ(ベンジリデン)ソルビトール。
12.フィラー及び強化剤、例えば炭酸カルシウム、ケイ酸塩、ガラス繊維、ガラス球、アスベスト、タルク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物及び水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉及び他の天然物の粉末又は繊維、合成繊維。
13.その他の添加剤、例えば可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、レオロジー添加剤、触媒、流れ調整剤、蛍光増白剤、防炎加工剤、静電防止剤及び発泡剤。
14.ベンゾフラノン及びインドリノン、例えば米国特許第4,325,863号;米国特許第4,338,244号;米国特許第5,175,312号;米国特許第5,216,052号;米国特許第5,252,64号;DE−A−4316611;DE−A−4316622;DE−A−4316876;EP−A−0589839、EP−A−0591102;EP−A−1291384に開示されるもの、又は3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、5,7−ジ−tert−ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシ−エトキシ)フェニル]ベンゾフラン−2−オン、3,3′−ビス[5,7−ジ−tert−ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラン−2−オン]、5,7−ジ−tert−ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラン−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(2−アセチル−5−イソオクチルフェニル)−5−イソオクチル−ベンゾフラン−2−オン。
更なる添加剤は、フェノール系及び/若しくはアミン系抗酸化剤、立体障害アミン安定剤、化合物(1)とは異なるUV吸収剤、ホスファイト、ホスホナイト、ベンゾフラノン、ステアリン酸金属塩、金属酸化物、顔料、染料、有機リン化合物、ヒドロキシルアミンならびに/又は難燃剤が好ましい。
更なる添加剤は、オキサニリド、ヒドロキシベンゾフェノン、ベンゾアート、α−シアノアクリラート、ベンゾトリアゾール及び化合物(1)とは異なるs−トリアジンからなる群より選択される、立体障害アミン安定剤及び/又はUV吸収剤が最も好ましい。
更なるUV吸収剤が添加される場合、それらは、有機材料の重量に基づき、0.1〜30%、より好ましくは0.5〜15%最も好ましくは1〜10重量%の量で添加されることが好ましい。例えば、これらの選択は、塗膜、塗料組成物及び記録材料に適用される。例えば、ポリマー組成物中、更なるUV吸収剤は、有機材料の重量に基づき、0.1〜10%、好ましくは0.1〜5%、特に0.1〜2%の量で添加される。
立体障害アミン安定剤が更に添加される場合、該安定剤は、有機材料の重量に基づき、0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量%、最も好ましくは1〜3重量%の量で添加されることが好ましい。例えば、これらの選択は、塗膜、塗料組成物及び記録材料に適用される。例えば、ポリマー組成物中、立体障害アミン安定剤の量は、有機材料の重量に基づき、0.1〜5%、好ましくは0.1〜2%、特に好ましくは0.1〜0.5%である。
化合物(1)のUV吸収剤、及び他のUV吸収剤、及び/又は立体障害アミン安定剤の合計量は、有機材料の重量に基づき、例えば0.5〜15重量%である。
立体障害アミン安定剤と、異なるクラスのUV吸収剤の例は、上記に記載されている。
特に好ましいUV吸収剤は、以下のs−トリアジン及びベンゾトリアゾールである:
下記:
Figure 0005256028

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Figure 0005256028

Figure 0005256028
ヒドロキシフェニルトリアジンUV吸収剤は公知であり、その一部は市販品目である。
最も適切なベンゾトリアゾールUV吸収剤は、商品名TINUVIN(登録商標)384、TINUVIN(登録商標)928、TINUVIN(登録商標)900、TINUVIN(登録商標)328及びTINUVIN(登録商標)1130の下で市販されている。
好ましいオキサニリドUV吸収剤は、SANDUVOR(登録商標)VSU及びSANDUVOR(登録商標)3206を含む。
好ましいヒドロキシベンゾフェノンは、CHIMASSORB(登録商標)81及びUVINUL(登録商標)3049を含む。
立体障害アミン安定剤は、以下の市販製品からなる群より選択されることが好ましい:
DASTIB(登録商標)845、TINUVIN(登録商標)770、TINUVIN(登録商標)765、TINUVIN(登録商標)144、TINUVIN(登録商標)123、TINUVIN(登録商標)111、TINUVIN(登録商標)783、TINUVIN(登録商標)791、TINUVIN(登録商標)123、TINUVIN(登録商標)292、TINUVIN(登録商標)152、TINUVIN(登録商標)144、MARK(登録商標)LA52、MARK(登録商標)LA57、MARK(登録商標)LA62、MARK(登録商標)LA67、HOSTAVIN(登録商標)N20、HOSTAVIN(登録商標)N24、SANDUVOR(登録商標)3050、SANDUVOR(登録商標)3058、DIACETAM(登録商標)5、SUMISORB(登録商標)TM61、UVINUL(登録商標)4049、SANDUVOR(登録商標)PR31、GOODRITE(登録商標)UV3034、GOODRITE(登録商標)UV3150、GOODRITE(登録商標)UV3159、GOODRITE(登録商標)3110x128、UVINUL(登録商標)4050H、CHIMASSORB(登録商標)944、CHIMASSORB(登録商標)2020、CYASORB(登録商標)UV3346、CYASORB(登録商標)UV3529、DASTIB(登録商標)1082、CHIMASSORB(登録商標)119、UVASIL(登録商標)299、UVASIL(登録商標)125、UVASIL(登録商標)2000、UVINUL(登録商標)5050H、LICHTSCHUTZSTOFF(登録商標)UV31、LUCHEM(登録商標)HA B 18、MARK(登録商標)LA63、MARK(登録商標)LA68、UVASORB(登録商標)HA88、TINUVIN(登録商標)622、HOSTAVIN(登録商標)N30及びFERRO(登録商標)AM806。
TINUVIN(登録商標)770、TINUVIN(登録商標)292、TINUVIN(登録商標)123、TINUVIN(登録商標)144、TINUVIN(登録商標)152及びSANDUVOR(登録商標)3058が、特に好ましい。
有機材料が記録材料である組成物が、興味深い。
本発明による記録材料は、感圧複写システム、マイクロカプセルを使用した写真複写システム、感熱複写システム、写真材料及びインクジェット印刷に適切である。
本発明による記録材料は、特に日光堅牢度に関する品質面での予想外の改善により際立っている。
本発明による記録材料は、特定の用途に関する周知の構造を有する。それらは、習慣的な担体、例えば1つ又はそれ以上の層を被覆した紙又はプラスチックフィルムから構成される。材料の種類に応じて、これらの層は、適切な必要成分を含み、写真材料の場合、例えばハロゲン化銀エマルジョン、染料カプラー、染料及び同様物を含む。インクジェット印刷に特に適切な材料は、習慣的な担体上に、インクに対して特に吸収力のある層を有する。インクジェット印刷には、非被覆紙も使用し得る。この場合、紙は、担体材料とインク吸収層の両方として働く。インクジェット印刷に適切な材料は、例えば米国特許第5,073,448号に記載されている。
記録材料はまた、例えば映写フィルムの場合、透明でもあり得る。
本発明の化合物(1)は、紙の製造中において、早期の梳毛材料の製造中に、例えば紙パルプに添加することにより、梳毛材料中に組み込んでもよい。適用の第二の方法は、梳毛材料に本発明の化合物(1)の水溶液をスプレーし、又は本発明の化合物(1)を塗料組成物に添加することである。
映写に適切な透明記録材料を意図する塗料組成物は、例えば顔料及びフィラー等の、光を散乱する任意の粒子を含有することができない。
染料結合塗料組成物は、多数の他の添加剤、例えば抗酸化剤、光安定剤(本発明によるUV吸収剤に属さないUV吸収剤も含む)、増粘剤、蛍光増白剤、殺生物剤及び/又は帯電防止剤を含有し得る。
塗料組成物は、通常、以下のように調製される:
水溶性成分、例えばバインダーを水に溶解し、一緒に撹拌する。固体成分、例えば既に記載したフィラー及び他の添加剤を、この水性媒体中に分散する。分散は、装置を用いて、例えば超音波サンプル、タービン攪拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、ビーズミル、サンドミル、高速攪拌機及び同様物により、有利に梳き出される。化合物(1)は、塗料組成物中に容易に組み込むことができる。
本発明による記録材料は、1〜5000mg/m2、特に50〜1200mg/m2の本発明の化合物(1)を含有することが好ましい。
既に述べたように、本発明による記録材料は、幅広い分野を包含する。本発明の化合物(1)は、例えば感圧複写システムに使用し得る。化合物は、紙中に導入されて、マイクロカプセル内に封入した染料前駆体を光から保護し、又は現像剤層のバインダー中に導入されて、そこで形成される染料を保護し得る。
圧力により現像される感光性マイクロカプセルを使用した写真複写システムは、米国特許第4,416,966号;米国特許第4,483,912号;米国特許第4,352,200号;米国特許第4,535,050号;米国特許第4,5365,463号;米国特許第4,551,407号;米国特許第4,562,137号及び米国特許第4,608,330号、ならびにEP−A139,479;EP−A162,664;EP−A164,931;EP−A237,024;EP−A237,025又はEP−A260,129にも記載されている。これらの全システムにおいて、化合物を染料受容層中に導入することができる。しかしながら、化合物は、発色剤を光から保護するために、供与層中にも導入され得る。
安定化され得る写真材料は、写真染料、及びそれら染料又はその前駆体を含有する層、例えば写真紙及びフィルムである。適切な材料は、例えば、米国特許第5,364,749号に記載されている。本発明の化合物は、ここでは静電フラッシュに対するUVフィルターとして作用する。カプラー及び染料は、カラー写真材料中で、光化学的分解に対しても保護され得る。
本発明の化合物(1)は、カラー写真材料の全種類に使用し得る。例えば、化合物は、カラー紙、カラーリバーサル紙、直接ポジカラー材料、カラーネガフィルム、カラーポジフィルム、カラーリバーサルフィルム等に使用し得る。化合物は、とりわけリバーサル基材を含む、又はポジを形成するカラー写真材料に使用することが好ましい。
カラー写真記録材料は、通常、支持体上に、青感性及び/又は緑感性及び/又は赤感性ハロゲン化銀エマルジョン層と、所望であれば保護層を含み、化合物は、好ましくは、緑感性層若しくは赤感性層中に、又は緑感性層と赤感性層の間の層中に、又はハロゲン化銀エマルジョン層の頂部の層中に存在する。
本発明の化合物(1)は、光重合、光可塑化、又はマイクロカプセルの破裂の原理に基づく記録材料中にも使用し得、或いは感熱及び感光性の場合、ジアゾニウム塩、酸化剤を有するロイコ染料、又はルイス酸を有するラクトン染料が使用される。
更に、該化合物は、染料拡散転写印刷、熱転写印刷及びドットマトリクス印刷のための記録材料として使用し得、また静電、電子写真、電気泳動、磁気図形及びレーザー電子写真プリンター及びペンプロッターと共に使用し得る。上記の中でも、例えばEP−A−507,734に記載されているように、染料拡散転写印刷のための記録材料が好ましい。
該化合物は、例えば、更に米国特許第5,098,477号に記載されているように、インク、好ましくはインクジェット印刷のためのインク中にも使用し得る。
更に、有機材料が、天然、半合成又は合成ポリマー、特に熱可塑性ポリマーである組成物が興味深い。
そのようなポリマーの例を以下に示す。
1 モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブタ−1−エン、ポリ−4−メチルペンタ−1−エン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリイソプレン又はポリブタジエン、ならびにシクロオレフィン、例えばシクロペンテン又はノルボルネンのポリマー、ポリエチレン(場合により架橋され得る)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度及び高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度及び超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)及び(ULDPE)。
ポリオレフィン、即ち、前の段落に例示したモノオレフィンのポリマー、好ましくはポリエチレン及びポリプロピレンは、異なる方法、特に以下の方法により調製し得る:
a)ラジカル重合(通常、高圧及び高温下)。
b)通常、周期律表の第IVb、Vb、VIb又はVIII族の1つ又はそれ以上の金属を含む触媒を用いた触媒重合。これらの金属は、通常、1つ又はそれ以上のリガンドを有し、それらは一般に、π−又はσ−共役型であるオキシド、ハライド、アルコラート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル及び/又はアリールである。これらの金属錯体は、遊離形態、又は基体、一般に活性化塩化マグネシウム、塩化チタン(III)、アルミナ若しくは酸化ケイ素上に固定され得る。これらの触媒は、重合媒体に可溶又は不溶であり得る。触媒は、重合に単独で使用してもよく、又は更に一般に金属アルキル、金属ハライド、金属アルキルハライド、金属アルキルオキシド若しくは金属アルキルオキサンである活性剤を使用してもよく、上記金属は、周期律表の第Ia、IIa及び/又はIIIa族の元素である。活性剤は、更にエステル、エーテル、アミン又はシリルエーテル基で都合良く変性され得る。これらの触媒系は、通常、Phillips、Standard Oil Indiana、ジーグラー(-Natta)、TNZ(DuPont)、メタロセン又はシングルサイト触媒(SSC)と称される。
2 1)で言及したポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレン、ポリプロピレンとポリエチレンの混合物(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)、及び異なる種類のポリエチレンの混合物(例えばLDPE/HDPE)。
3 モノオレフィン及びジオレフィンの互いの、又は他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、及びその低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブタ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブタ−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキサンコポリマー、エチレン/シクロオレフィンコポリマー(例えば、エチレン/ノルボルネン様COC)、エチレン/1−オレフィンコポリマー、ここで1−オレフィンは、インサイツで生成される;プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキセンコポリマー、エチレン/アクリル酸アルキルコポリマー、エチレン/メタクリル酸アルキルコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの塩(イオノマー)、ならびにエチレンのプロピレンとジエン、例えばヘキサジエン、ジシクロペンタジエン又はエチリデン−ノルボルネンとのターポリマー;ならびにそれらコポリマーの互いの、及び上記の1)に言及したポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAA、ならびに交互又はランダムポリアルキレン/炭素モノオキシドコポリマー及びその他のポリマー、例えばポリアミドとの混合物。
4 その水素化変性物を含む炭化水素樹脂(例えばC5〜C9)(例えば、タッキファイヤー)、及びポリアルキレンと澱粉の混合物。
1)〜4)からのホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、イソタクチック、ヘミイソタクチック又はアタクチックを含む任意の立体構造を有し得る;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーも含まれる。
5 ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
6 スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンの全異性体、特にp−ビニルトルエン、エチルスチレンの全異性体、プロピルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン、及びビニルアントラセンを含むビニル芳香族モノマーから誘導した芳香族ホモポリマー及びコポリマー、ならびにそれらの混合物。ホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、イソタクチック、ヘミイソタクチック又はアタクチックを含む任意の立体構造を有し得る;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーも含まれる。
6a 前述したビニル芳香族モノマーと、エチレン、プロピレン、ジエン、ニトリル、酸、無水マレイン酸、マレイミド、酢酸ビニル及び塩化ビニルから選択されるコモノマー又はアクリル誘導体とのコポリマー、ならびにそれらの混合物、例えばスチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/エチレン(インターポリマー)、スチレン/メタクリル酸アルキル、スチレン/ブタジエン/アクリル酸アルキル、スチレン/ブタジエン/メタクリル酸アルキル、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸メチル;スチレンコポリマーと他のポリマーとの高衝撃強度の混合物、例えばポリアクリラート、ジエンポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエンターポリマー;ならびに例えばスチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン又はスチレン/エチレン/プロピレン/スチレン等の、スチレンのブロックコポリマー。
6b 6)で言及したポリマーの水素化により誘導した水素化芳香族ポリマー、特に、多くの場合、ポリビニルシクロヘキサン(PVCH)と称される、アタクチックポリスチレンの水素化により調製されるポリシクロヘキシルエチレン(PCHE)を含む。
6c 6a)で言及したポリマーの水素化により誘導した水素化芳香族ポリマー。
ホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、イソタクチック、ヘミイソタクチック又はアタクチックを含む任意の立体構造を有し得る;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーも含まれる。
7 例えばスチレン又はα−メチルスチレン等のビニル芳香族モノマーのグラフトコポリマー、例えばポリブタジエン上のスチレン、ポリブタジエン−スチレン又はポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマー上のスチレン;ポリブタジエン上のスチレン及びアクリロニトリル(又はメタクリロニトリル);ポリブタジエン上のスチレン、アクリロニトリル及びメチルメタクリラート;ポリブタジエン上のスチレン及び無水マレイン酸;ポリブタジエン上のスチレン、アクリロニトリル及び無水マレイン酸又はマレイミド;ポリブタジエン上のスチレン及びマレイミド;ポリブタジエン上のスチレン及びアクリル酸又はメタクリル酸アルキル;エチレン/プロピレン/ジエンターポリマー上のスチレン及びアクリロニトリル;アクリル酸ポリアルキル又はメタクリル酸ポリアルキル上のスチレン及びアクリロニトリル、アクリラート/ブタジエンコポリマー上のスチレン及びアクリロニトリル、ならびにそれらの6)で列挙したコポリマーとの混合物、例えばABS、MBS、ASA又はAESポリマーとして公知のコポリマー混合物。
8 ハロゲン含有ポリマー、例えばポリクロロプレン、塩素化ゴム、イソブチレン−イソプレンの塩素化及び臭素化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩素化又はスルホ塩素化ポリエチレン、エチレンと塩素化エチレンとのコポリマー、エピクロロヒドリンホモ及びコポリマー、特にハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、及び例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニル又は塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマー等のそれらのコポリマー。
9 α,β−不飽和酸及びその誘導体から誘導したポリマー、例えばポリアクリラート及びポリメタクリラート;アクリル酸ブチルで衝撃変性(impact−modified)したポリメチルメタクリラート、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル。
10 9)で言及したモノマーの互いの、又は他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/アクリル酸アルキルコポリマー、アクリロニトリル/アクリル酸アルコキシアルキル若しくはアクリロニトリル/ビニルハライドコポリマー、又はアクリロニトリル/アルキルメタクリラート/ブタジエンターポリマー。
11 不飽和アルコール及びアミン又はアシル誘導体若しくはそのアセタールから誘導したポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリステアリン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニル、ポリマレイン酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリフタル酸アリル又はポリアリルメラミン;ならびにそれらの上記の1)に言及したオレフィンとのコポリマー。
12 環状エーテルのホモポリマー及びコポリマー、例えばポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、又はそれらのビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
13 ポリアセタール、例えばポリオキシメチレン、及びエチレンオキシドをコモノマーとして含むポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリラート又はMBSで変性させたポリアセタール。
14 ポリフェニレンオキシド及びスルフィド、ならびにポリフェニレンオキシドとスチレンポリマー又はポリアミドとの混合物。
15 ヒドロキシル末端ポリエーテル、ポリエステル又はポリブタジエンを一方の成分として、脂肪族又は芳香族ポリイソシアナートを他方の成分として誘導したポリウレタン、ならびにその前駆体。
16 ジアミン及びジカルボン酸、ならびに/又はアミノカルボン酸若しくは対応するラクタムから誘導したポリアミド及びコポリアミド、例えばポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12、4/6、12/12、ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミン及びアジピン酸から出発した芳香族ポリアミド;ヘキサメチレンジアミンならびにイソフタル酸又は/及びテレフタル酸から、変性剤としてエラストマーを用いて又は用いずに調製したポリアミド、例えばポリ−2,4,4,−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミド;ならびにまた、前述したポリアミドのポリオレフィン、オレフィンコポリマー、イオノマー又は化学的に結合し若しくはグラフトしたエラストマーとのブロックコポリマー;又はポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール若しくはポリテトラメチレングリコールとのブロックポリマー;ならびにEPDM又はABSで変性させたポリアミド又はコポリアミド;ならびに加工中に縮合させたポリアミド(RIMポリアミド系)。
17 ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド−イミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン及びポリベンゾイミダゾール。
18 ジカルボン酸とジオール及び/又はヒドロキシカルボン酸若しくは対応するラクトンから誘導したポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート(PAN)及びポリヒドロキシベンゾアート、ならびにヒドロキシル末端ポリエーテルから誘導したブロックコポリエーテルエステル;ならびにまた、ポリカーボネート又はMBSで変性させたポリエステル。
19 ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート。
20 ポリケトン。
21 ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン。
22 アルデヒドを一方の成分として、フェノール、尿素及びメラミンを他方の成分として誘導した架橋ポリマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂。
23 乾燥及び非乾燥アルキド樹脂。
24 飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコールのコポリエステル、及び架橋剤としてのビニル化合物から誘導した不飽和ポリエステル樹脂、ならびにまた、それらの低燃焼性のハロゲン含有変性物。
25 置換アクリラート、例えばエポキシアクリラート、ウレタンアクリラート又はポリエステルアクリラートから誘導した架橋性アクリル樹脂。
26 メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアナート、イソシアヌラート、ポリイソシアナート又はエポキシ樹脂と架橋したアルキド樹脂、ポリエステル樹脂及びアクリルラート樹脂。
27 促進剤を伴い、又は伴わずに、例えば無水物又はアミン等の習慣的な硬化剤で架橋させた、脂肪族、環式脂肪族、複素環式又は芳香族グリシジル化合物から誘導した架橋エポキシ樹脂、例えばビスフェノールA及びビスフェノールFのジグリシジルエーテル生成物。
28 例えばセルロース、ゴム、ゼラチン等の天然ポリマー、及び化学的に変性させたそれらの同族誘導体、例えば酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース及び酪酸セルロース、又は例えばメチルセルロース等のセルロースエーテル;ならびにロジン及びその誘導体。
29 前述したポリマーのブレンド(ポリブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/EPDM若しくはABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリラート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/アクリラート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6及びコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABS又はPBT/PET/PC。
本発明の化合物(1)を、合成有機ポリマー、例えば塗膜若しくはバルクポリマー又はそれらから形成された物品、特に熱可塑性ポリマー及び対応する組成物、ならびに塗料組成物、例えば酸又は金属触媒された塗料組成物中の安定剤として使用することが、興味深い。
一般に、本発明の化合物(1)は、安定化させる有機ポリマーに、(安定化させる有機ポリマーに基づき)0.01〜10%、好ましくは0.01〜5%、特に0.01〜2%の量で添加される。本発明の化合物は、0.05〜1.5%、特に0.1〜0.5%の量で使用することが特に好ましい。
有機ポリマー中への組み込みは、例えば、本発明の化合物(1)、及び所望であれば更に添加剤を、当該技術分野にて習慣的な方法により混合又は適用することにより達成され得る。組み込みは、成形操作前若しくは操作中に実施し得るか、又は溶解し若しくは分散した化合物をポリマーに適用し、続いて溶媒を蒸発させ、若しくは蒸発させなくてもよい。エラストマーの場合、これらはラテックスとしても安定化され得る。本発明の化合物(1)をポリマー中に組み込む別の可能性は、化合物を対応するモノマーの重合前、重合中若しくは重合直後、又は架橋前に添加することである。この文脈において、本発明の化合物は、そのままで又はさもなくば(例えばロウ、油又はポリマー中の)封入形態で添加され得る。
本発明の化合物(1)は、上記化合物を例えば2.5〜25重量%の濃度で含むマスターバッチの形態で、安定化されるポリマーに添加されてもよい。
本発明の化合物(1)は、賢明には以下の方法で組み込み得る:
−エマルジョン又は分散液として(例えば、ラテックス又はエマルジョンポリマーへ)、
−更なる成分又はポリマー混合物の混合中に、乾燥混合物として、
−加工装置(例えば、押出機、内部混合機等)内への直接導入によって、
−溶液又は溶融物として。
新規なポリマー組成物は、様々な形態で、様々な製品、例えばフィルム、繊維、テープ、成形組成物、プロファイル(を与え)、又は塗膜材料、接着剤若しくはパテのためのバインダーとして、使用され及び/又は加工され得る。
例えば、本発明の組成物中、本発明の化合物(1)は、有機材料の重量に基づき、0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜15%、最も好ましくは1〜10重量%の量で存在する。これらの濃度は、塗料組成物若しくは塗膜又は記録材料である有機材料として特に興味深い。ポリマー組成物のための好ましい濃度は、上記に記載されている。
本発明の更なる局面は、UV及び/又は可視光の有害な影響に対して有機材料を安定化させる方法であり、該方法は、上記材料に、安定剤として本発明の化合物(1)を混合し及び/又は適用することを含む。
本発明の別の局面は、本発明の化合物(1)の、有機材料中の紫外(UV)及び可視(VIS)光吸収剤としての使用である。
別に示さない限り、百分率は、重量百分率である。
本発明を以下の実施例にて説明する。
実施例
全ての反応は、別に示さない限り、不活性かつ乾燥条件下で実施した。
略語:
H-NMR:Bruker 300/400MHz(CDCl3、DMSO−d
RT:室温
mp:融点(℃)
ε:吸光係数(1.mol-1.cm-1
λmax:吸収極大(nm)
適用例において使用する市販の安定剤:
Figure 0005256028
実施例1:出発物質の調製
Figure 0005256028
328.5g(2mol)をトルエン2600gに溶解した。溶液を15℃の温度に冷却し、トリブチルアミン148.3g(0.8mol)及びSnCl4 52.1g(0.2mol)をこの溶液に段階的に少量ずつ加えた。反応混合物をT=25℃で30分間撹拌し、次にパラホルムアルデヒド 132g(4.4mol)を加えた。黄色の反応混合物をT=130℃まで10時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水/氷混合物中、HCl 150ml(32%)で加水分解した。生成物を酢酸エチルで抽出し、水相をNaClで飽和した。酢酸エチル抽出物をMgSO4で乾燥し、溶媒を留去した。残渣を減圧下(p=0.5torr)で蒸留し、生成物を85〜90℃のヘッド温度で蒸留した。生成物をT=−20℃でジエチルエーテルから再結晶化し、生成物 204gを53.1%の収率で得た(融点:64〜73℃)。
実施例2:出発物質の調製
Figure 0005256028
ヒドロキシルアミン14.4g(0.21mol)をピリジン60mlに溶解し、溶液をT=0〜5℃の温度に冷却した。 30g(0.156mol)を少量ずつ加え、反応混合物をT=0〜5℃で保持すると、橙色に変化し、僅かな発熱が観察された。混合物をT=0〜5℃で更に2時間保持し、次に温度をT=20℃より低く保持しながら、無水酢酸145.1g(0.72mol)を30分間少量ずつ加えた。反応混合物を、T=100〜105℃の温度まで3時間加熱し、反応混合物を室温に冷却し、氷混合物中で加水分解した。固体生成物を濾過し、水で洗浄し、最後に真空オーブン中、T=35℃で乾燥した。生成物を97%の収率で得た(融点:64〜69℃)。
実施例3:出発物質の調製
Figure 0005256028
30g(0.13mol)をエタノール50mlに溶解した。溶液を、T=80℃の温度で、水70mlに溶解したNaOH 6.7g(0.17mol)の混合物に滴下した。反応混合物をT=80℃で8時間保持し、次に室温に冷却した。次に、反応混合物をHCl溶液16g(36.5%)を加えて酸性化し、酢酸エチル150mlを加えて抽出した。有機抽出物をMgSO4で乾燥し、溶媒を留去した。残渣をキシレンから再結晶化した。生成物を結晶の形態で、56%の収率にて得た(融点:113〜117℃)。
実施例4:
Figure 0005256028
中間体 10g(53mmol)を固体としてT=190〜215℃の温度に加熱した。2時間40分後、黒色の固体が紫色の溶液に変化し、反応混合物を室温に冷却した。黒色固体の反応塊を微粉砕し、冷蔵庫中でエチルセルソルブから再結晶化した。濾過後、生成物を固体の形態で32%の収率にて得た(融点:306〜312℃;mトルエン)。生成物を結晶の形態で32%の収率にて得た。融点:306〜312℃;UV/Vis(CHCl3):λmax(ε):298(56600)、348(24017))l/mol.cm。
実施例5:出発物質の調製
Figure 0005256028
マグネシウム7.3g(0.3mol)をメタノール150ml及びトルエン50mlに分散した。この懸濁液に、Mg(OCH32 5ml(4mmol、トルエン中8%)を加え、反応混合物をT=56℃の温度で1時間撹拌した。この時、マグネシウム金属は反応混合物に完全に溶解した。 103.2g(0.5mol)を溶液に加えた。10分後、無色の固体が形成され、反応混合物をT=50℃で更に2時間撹拌した。次にトルエン400mlを加え、メタノールを反応混合物から蒸留し、温度をT=100℃に上げた。パラホルムアルデヒド46.4g(1.5mol)がトルエン150ml中にあり、反応混合物をT=95〜100℃で45分間保持した。混合物を室温に冷却し、水1.2kg及びH2SO4 45ml(98%)の混合物中で加水分解し、そこで2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル500mlで抽出し、有機抽出物を飽和NaCl溶液200mlで2回洗浄した。抽出物をMgSO4で乾燥し、溶媒を留去した。生成物を、オーバーヘッド蒸留において、減圧下、130〜150℃の浴温度かつ0.6〜0.4torrの真空度で単離した。生成物 84.1g(沸点:105〜110℃)を単離した。これは72%の収率に相当する。
実施例6:出発物質の調製
Figure 0005256028
ヒドロキシルアミン31.5g(0.45mol)をピリジン133mlに溶解し、溶液をT=0〜5℃の温度に冷却した。 80g(0.34mol)を少量ずつ加え、反応混合物をT=0〜5℃で保持すると、黄色に変化し、僅かな発熱が観察された。混合物をT=0〜5℃で更に2時間保持し、次に温度をT=20℃より低く保持しながら、無水酢酸294g(1.57mol)を40分間少量ずつ加えた。反応混合物を、T=100〜105℃の温度まで3時間加熱し、反応混合物を室温に冷却した。酢酸エチル250mlを加え、反応混合物をHCl 200ml(1N)及び水200ml中で加水分解した。有機相をHCl 250ml(1N)で3回洗浄し、次に飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶媒を留去し、残留油状物を減圧下で乾燥した。生成物 92.35gを単離したが、そのスペクトルデータ及び元素分析は生成物と一致した(収率:99%)。
実施例7:出発物質の調製
Figure 0005256028
90g(0.33mol)をエタノール150mlに溶解した。溶液を、T=80℃の温度で、水175mlに溶解したNaOH 17.1g(0.43mol)の混合物に滴下した。反応混合物をT=80℃で8時間保持し、次に室温に冷却した。次に、反応混合物をHCl溶液40ml(36.5%)を加えて酸性化し、酢酸エチル300mlを加えて抽出した。有機抽出物を水150mlで2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、溶媒を留去した。残渣をキシレンから再結晶化した。生成物10 42.3gを結晶の形態で、56%の収率にて得た(融点:131〜133℃)。
実施例8:
Figure 0005256028
中間体10 15g(65mmol)を固体としてT=190〜215℃の温度に加熱した。4時間後、固体が橙色の溶液に変化し、反応混合物を室温に冷却した。固体の反応塊を微粉砕し、冷蔵庫中でエチルセルソルブから再結晶化した。濾過後、生成物11を固体の形態で48%の収率にて得た(融点11:203〜207℃;UV/Vis(CHCl3):λmax(ε):289(57250)、372(21930)l/mol.cm。
実施例9:出発物質の調製
Figure 0005256028
12 412.7g(2mol)をトルエン2600gに溶解した。溶液を15℃の温度に冷却し、トリブチルアミン148.3g(0.8mol)及びSnCl4 52.1g(0.2mol)をこの溶液に段階的に少量ずつ加えた。反応混合物をT=25℃で30分間撹拌し、次にパラホルムアルデヒド 132g(4.4mol)を加えた。黄色の反応混合物をT=100〜110℃まで14時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水/氷混合物中、HCl 150ml(32%)で加水分解した。生成物を酢酸エチルで抽出し、水相をNaClで飽和した。酢酸エチル抽出物をMgSO4で乾燥し、溶媒を留去した。残渣を減圧下(p=0.6〜0.7torr)で蒸留し、生成物を105〜110℃のヘッド温度で蒸留した。生成物をT=−20℃でジエチルエーテルから再結晶化し、生成物13 201gを43%の収率で得た(融点:53〜57.5℃)。
実施例10:出発物質の調製
Figure 0005256028
ヒドロキシルアミン塩酸塩46.3g(0.66mol)をピリジン200mlに溶解し、溶液をT=0〜5℃の温度に冷却した。13 117.2g(0.5mol)を少量ずつ加え、反応混合物をT=0〜5℃で保持すると、黄色に変化し、僅かな発熱も観察された。混合物をT=0〜5℃で更に2時間保持し、次に温度をT=20℃より低く保持しながら、無水酢酸430ml(2.3mol)を55分間少量ずつ加えた。反応混合物を、T=100〜105℃の温度まで3時間加熱し、反応混合物を室温に冷却し、氷混合物中で加水分解した。固体生成物14を濾過し、水で洗浄し、最後に真空オーブン中、T=35℃で乾燥した。生成物14を100%の収率で得た(融点:106〜109℃)。
実施例11:出発物質の調製
Figure 0005256028
14 30.1g(0.11mol)をエタノール50mlに溶解した。溶液を、T=70℃の温度で、NaOH(水50mlに溶解)9.2g(0.23mol)の混合物に滴下した。反応混合物をメタノール20mlで希釈し、T=70℃で20時間、還流条件下で更に20時間保持した。次に、反応混合物を室温に冷却し、固体生成物を濾別し、最後に酢酸エチル300mlに溶解した。有機相をHCl溶液15g(36.5%)を加えて酸性化し、水で洗浄し、最後にMgSO4で乾燥した。溶媒を留去し、生成物15 18.3g(収率:72%)を固体として得た(融点:104.5〜111℃)。
実施例12:
Figure 0005256028
中間体15 15g(65mmol)を固体として、T=190〜215℃の温度に加熱した。5時間後、固体は橙色の溶液に変化し、反応混合物を室温に冷却した。固体の反応塊を微粉砕し、エチルセルソルブ400mlから再結晶化した。濾過後、生成物16 6.7gを固体の形態で45%の収率にて得た(融点16:324〜340℃;UV/Vis(CHCl3):λmax(ε):299(57325)、382(23320)l/molcm。
適用例
実施例13:本発明のUV吸収剤の光耐久性
本発明のUV吸収剤の光耐久性を下記のとおり評価した:
本発明のUV吸収剤を、熱硬化性アクリル/メラミンクリアコート(Viacryl(登録商標)SC 303/Viacryl(登録商標)SC 370/Maprenal(登録商標)MF 650を基剤とする)に、配合物の固形分(固形分:50.4%)に対して3%の濃度で組み込んだ。クリアコートをガラスプレートに噴霧すると、硬化(130℃/30′)後、乾燥フィルム厚20μmのクリアコートが得られた。
試験片の暴露の前に、UV/VIS分光計(Perkin Elmer、Lamda 40)を使用して、UV吸収スペクトルを記録した。基準:非安定化アクリル/メラミンクリアコート。その後、SAE J 1960に従って、試験片をXenon-WOMウェザロメーター(Atlas Corp.)内で暴露した。暴露の際の保持されたUV吸収剤の割合(λmaxで測定)を、規則的な暴露間隔後にUV吸収スペクトルを記録することによってモニターした。試験結果を表1にまとめた。
Figure 0005256028
実施例14
2つの連続するクリアコートを互いの上に塗布した。第1クリアコート(クリアコートI)を安定化し、実施例13に非常に詳細に記載しているとおりに塗布した。その後、第2熱硬化性アクリル/メラミンクリアコート(Viacryl(登録商標)SC 303/Viacryl(登録商標)SC 370/Maprenal(登録商標)MF 650を基剤とする)を第1クリアコートに噴霧すると、硬化(130℃/30分)後、乾燥フィルム厚40μmの第2クリアコート(クリアコートII)が得られた。TINUVIN(登録商標)109 3%/TINUVIN(登録商標)400 1.5%及びTINUVIN(登録商標)152(HALS)1%のUV吸収剤の組合せを補助安定剤として使用して、第2クリアコートを安定化した。基準:非安定化第1クリアコート。実施例13に記載のとおり、試験片の暴露の前に、UV/VIS分光計(Perkin Elmer、Lamda 40)を使用して、UV分光透過を記録した。その後、SAE J 1960に従って、試験片をXenon-WOMウェザロメーター(Atlas Corp.)に暴露した。暴露時間の関数としての透過値(394nmで測定)を、規則的な暴露間隔後に透過スペクトルを記録することによってモニターした。試験結果を表2にまとめた。
Figure 0005256028
実施例15:電着コート上に塗布されたクリアコートの接着性
実施例14に非常に詳細に記載しているとおり、2つの連続するクリアコートを、ACT Laboratories(ACT Laboratories, Inc., Southfield, Michigan 48 075, USA)から市販の、電着コートされたアルミニウムパネル(ED 6950A, 10x30cm)の上に塗布した。
基準:a)両クリアーコート層は非安定化、(b)第2クリアコートはTINUVIN(登録商標)109/TINUVIN(登録商標)400を基剤とする従来のUV吸収剤パッケージで安定化、すなわち300〜385nmの範囲の全てのUV光を除外した。
その後、SAE J 1960に従って、試験片をXenon-WOMウェザロメーター(Atlas Corp.)内で暴露した。クリアコートと光感受性電着コートの間の接着性を、規則的な間隔で、クロスハッチ(cross hatch)(ISO 2409)、続いてテープ試験により測定した。試験結果を表3にまとめた。
Figure 0005256028
クリアコート配合物:
a)Viacryl SC 3031 27.51g
(キシレン/ブタノール中65%溶液、26:9 wt./wt.)
b)Viacryl SC 3702 23.34g
(Solvesso 1003中75%)
c)Maprenal MF 6504 27.29g
(イソブタノール中55%)
d)酢酸ブチル/ブタノール(37:8wt./wt.) 4.33g
e)イソブタノール 4.87g
f)Solvesso 1505 2.72g
g)Crystal oil 306 8.74g
h)Baysilone MA7 (Solvesso 150中1%) 1.20g
合計 100.00g
原材料
1Viacryl SC 303:アクリル樹脂(Solutia、以前のVianova Resins)
2Viacryl SC 370:アクリル樹脂(Solutia、以前のVianova Resins)
3Solvesso 100:芳香族炭化水素、沸点163〜180℃(Exxon Corp.)
4Maprenal MF 650:メラミン樹脂(Solutia、以前のVianova Resins)
5Solvesso 150:芳香族炭化水素、沸点180〜203℃(Exxon Corp.)
6Crystal oil 30:脂肪族炭化水素、沸点145〜200℃(Shell Corp.)
7Baysilone MA:レベリング剤(Bayer AG)

Claims (5)

  1. 式(IIa):
    Figure 0005256028

    (式中、
    、R′及びR″は、独立して、水素、 〜C24アルキル、C〜C18アルケニル又は〜C12シクロアルキル;並びに
    21 、R 21 ′及びR 21 は、独立して、C 〜C24アルキル、C 〜C18アルケニル又はC 〜C12シクロアルキルである。)
    で示される化合物を含有する自動車用塗料組成物。
  2. 、R ′及びR ″が、独立して、水素又はC 〜C 12 アルキル;並びに
    21 、R 21 ′及びR 21 ″は、独立して、C 〜C 12 アルキルである請求項1記載の自動車用塗料組成物。
  3. 式(IIa)の化合物が、前記自動車用塗料組成物の重量に基づいて0.1〜30重量%存在する請求項1記載の自動車用塗料組成物。
  4. 請求項1記載の自動車用塗料組成物を、基材上に適用して獲得される自動車用塗膜。
  5. 自動車用塗膜をUV及び/又は可視光の有害な影響に対して安定化させる方法であって、請求項1記載の式(IIa)で示される化合物を、前記自動車用塗膜に、安定剤として混合し及び/又は適用することを含む方法。
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