JP5255382B2 - 保護チューブ及び給電装置 - Google Patents

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この発明は、例えば自動車の車体からスライドドアへ給電するワイヤハーネス等の電線を保護する際に用いられる保護チューブ及び給電装置に関する。
前記自動車のスライドドアへ給電するワイヤハーネスを保護する方法としては、例えばワイヤハーネスに外装された外装部材の屈曲方向・屈曲半径を規制して、外装部材に挿通されたワイヤハーネスを外部との干渉から防止する特許文献1のハーネス用外装部材とそれを用いたハーネス配索構造と、ワイヤハーネスに外装された可撓性保護管に屈曲規制部を設けて、該可撓性保護管に挿通された電線が損傷するのを防止する特許文献2のハーネス用可撓性保護管および保護管付きワイヤハーネスがある。
前記特許文献1の外装部材、特許文献2の可撓性保護管等の筒状部材には、山部と谷部からなる蛇腹が筒状部材の長手方向に対し垂直に設けられている。これは、筒状部材を、スライドドアの開閉に応じて屈曲しやすくしたものである。例えば山部及び谷部を筒状部材の長手方向に平行に設けると、屈曲しにくくなり、スライドドアの給電装置には適用できなくなる。それを利用したものが特許文献2の可撓性保護管であり、屈曲規制部として網目状の山部及び谷部が設けられている。
しかしながら、車体からスライドドアへ給電する際に用いられる外装部材や可撓性保護管等の筒状部材には、前記の屈曲性が求められるほかに、屈曲部以外の部分について剛性も求められる。これは、スライドドア周辺のスペースが小さくなる傾向にあるので、スライドドアの開閉時における筒状部材の形状変化について、毎回のドア開閉時にほぼ同一形状に屈曲し、屈曲方向及び屈曲半径が一定となるようにする必要があるためである。
これまでの外装部材及び保護管では、屈曲部の課題のみに着目していた。そのため、屈曲部以外では、車体の傾斜、風の影響などで外装部材及び保護管の位置が上下や左右に変位することがあった。スライドドアが開閉移動されるに伴って、外装部材及び保護管の屈曲部が長手方向に移動していく。外装部材及び保護管のある一部分は、スライドドアの開閉位置によって、屈曲性が求められる部であるが、別の位置では剛性が求められることになる。これまでの蛇腹状を有する外装部材及び保護管では、屈曲性と剛性の両立は困難であった。
特開2004−248366号公報 特開2007−60780号公報
この発明は、屈曲部では屈曲しやすく、しかも、スライドドアの開閉時における形状状態が外部環境に影響されにくくなる屈曲性と剛性の両立した保護チューブ及び給電装置を提供することを目的とする。
この発明は、電線に外装される可撓性を有する断面縦長形状の保護チューブの少なくとも一部外面に、該保護チューブの長手方向に対し山部と谷部とが傾斜して蛇腹状に配置し、前記保護チューブの外面に、該保護チューブの長手方向と平行してリブが形成され、前記保護チューブの一端側と他端側とで、前記山部及び谷部の傾斜方向を異ならせた保護チューブであることを特徴とする。
またこの発明は、電線に外装される可撓性を有する保護チューブの少なくとも一部外面に、該保護チューブの長手方向に対し山部と谷部とが傾斜して蛇腹状に配置し、前記保護チューブの外面に、該保護チューブの長手方向と平行してリブが形成され、前記保護チューブの長手方向に垂直な面に対し、前記山部及び谷部が左右対称に配置された保護チューブであることを特徴とする。
た、この発明は、上述した保護チューブを備えた給電装置であって、前記保護チューブの一端を、スライドドアの取り付け本体に固定される固定部材に取り付け、該保護チューブの他端を、スライドドアに固定される移動部材に取り付けた給電装置であることを特徴とする。
また、この発明の態様として、前記保護チューブを、前記取り付け本体側の固定部材とスライドドア側の移動部材との間に配索される電線に外装することができる。
前記電線は、例えばワイヤハーネス、フラットケーブル等で構成することができる。
前記保護チューブは、例えばプラスチック、合成ゴム等の可撓性を有する材質或いは柔軟性を有する材質で形成することができる。また、保護チューブの断面形状は、例えば楕円形状、矩形状、正方形状等の所望する形状に形成することができる。
前記凹凸部の山部と谷部は、例えば矩形状、台形状、半円形状、三角形状、半楕円形状等の所望する断面形状に形成することができる。また、凹凸部53の傾斜角度θ1,θ2,θ3を、該角度θ1,θ2,θ3より大きい角度或いは小さい角度に変更してもよい。また、山部51及び谷部52のピッチP1,P2を、該ピッチP1,P2より大きいピッチ或いは小さいピッチに変更してもよい。
前記リブは、例えば保護チューブの対向する上下外面或いは左右外面に形成することができる。また、リブの長さは、例えば保護チューブの長手方向に対して所定間隔に隔てて部分的に形成することができる。また、リブの本数は、例えば1条、2条、3条等の本数に設定することができる。
前記保護チューブの一端が取り付けられる固定部材は、例えば自動車の車体に固定される車体側固定部で構成することができる。また、保護チューブの他端が取り付けられる移動部材は、スライドドアに固定されるドア側固定部で構成することができる。
この発明によれば、屈曲部では屈曲しやすく、しかも、スライドドアの開閉時における形状状態が外部環境に影響されにくくなり、屈曲性と剛性の両立が可能となる。
図1〜図4は、図5に示す自動車10の車体20とスライドドア30との間に配索された給電用のワイヤハーネス40に外装され、該ワイヤハーネス40を外部環境の影響から保護する際に用いられる第1実施形態の保護チューブ50Aを示すものである。なお、外部環境とは、例えば車体の傾斜、振動、風等を含むものである。
図1は山部51と谷部52からなる凹凸部53が正面から見て左側斜め上方から右側斜め下方に傾斜して配置された保護チューブ50Aの斜視図を示し、図2は保護チューブ50Aの凹凸部53の拡大正面図を示し、図3は保護チューブ50Aを長手方向Aに水平な面で切断した横断斜視図を示し、図4は保護チューブ50Aを長手方向Aに垂直な面で切断した中央縦断面図を示している。
第1実施形態の保護チューブ50Aは、該保護チューブ50Aの長手方向Aに対し山部51と谷部52からなる凹凸部53が左側斜め上方から右側斜め下方に向けて傾斜して配置されている。また、保護チューブ50Aは、可撓性を有する材質で中空形状に形成され、水平方向に対して屈曲自在な蛇腹状に形成されている。
また、保護チューブ50Aの全長は、後述する車体側固定部21とドア側固定部31とに固定された両端部を除いて、該車体側固定部21及びドア側固定部31から引き出された残りの中間部全体が覆われる長さに形成されている。
また、保護チューブ50Aの下端側中央部は長手方向Aに対し左右に分割されており、ワイヤハーネス40の挿入或いは抜取りが許容される幅に拡張自在に設けられている。
つまり、ワイヤハーネス40に対し保護チューブ50Aを外装する際には、保護チューブ50Aの下端側対向縁部をワイヤハーネス40の横幅より幅広となる左右間隔に拡張して、ワイヤハーネス40を保護チューブ50A内に収容する。収容直後において、保護チューブ50A自体の復元力によって、保護チューブ50Aの下端側対向縁部が近接するか当接される。これにより、ワイヤハーネス40の外面に対し保護チューブ50Aが被覆され、外装作業が完了する(図4参照)。
また、保護チューブ50Aの内部は、1本又は複数本のワイヤハーネス40の挿通が許容される大きさ及び形状に形成され、一端から他端に向けて同一の幅及び高さに形成されている。また、保護チューブ50Aの長手方向Aに垂直な面で切断した断面形状は、一端から見て縦長の楕円形状(長円形状)に形成されているのが、横方向に屈曲しやすくて好ましい。なお、真円以外の断面形状であれば、例えば矩形状、正方形状等の断面形状に形成してもよい。また、横長の断面形状に形成してもよい。
また、保護チューブ50Aの両側外面には、該保護チューブ50Aの長手方向Aに対し山部51と谷部52からなる凹凸部53が左右対称に形成されるとともに、同一の傾斜方向Bに向けて、同一の角度θ1に傾斜して配置されている。
また、凹凸部53の山部51と谷部52は、傾斜方向Bと平行して並列に配置され、保護チューブ50Aの長手方向Aに対し同一のピッチP1で配列されている。
また、山部51と谷部52は、傾斜方向Bから見て断面矩形状に形成され、傾斜方向Bに向けて略直線状に形成されている。つまり、後述するスライドドア30の開閉動作に対応できる屈曲性、すなわち可撓性を備えるべく、凹凸部53の山部51と谷部52の幅、高さ、深さ、ピッチが適宜選定されている。
また、保護チューブ50Aの上端側中央外面には、該保護チューブ50Aの長手方向Aと平行して凸状のリブ54aが形成されている。また、保護チューブ50Aの下端側対向縁部には、該保護チューブ50Aの長手方向Aと平行して凸状のリブ54b,54bが形成されている。また、リブ54a,54bは、保護チューブ50Aの一端側から他端側に至る全長に形成され、山部51と谷部52からなる凹凸部53と直交して形成されている。
保護チューブ50Aは、図5に示す自動車10の車体20とスライドドア30との間に配索された給電用のワイヤハーネス40に外装される場合を想定しており、図1〜図4に示す上方が車体20の上側に対応し、図の下方が車体20の下側に対応している。
図5〜図7は、前記保護チューブ50Aを、ワイヤハーネス40に外装してなる給電装置45を示すものである。図5はワイヤハーネス40に外装された保護チューブ50Aの斜視図を示し、図6は保護チューブ50Aが取り付けられたドア部分の平面図を示し、図7は車体側固定部21とドア側固定部31とに取り付けられた保護チューブ50Aの平面図を示している。
給電装置45は、車体20とスライドドア30とがブラケット28で連結された自動車10に適用されるもので、車体20の所定位置に固定される車体側固定部21と、スライドドア30の所定位置に固定されるドア側固定部31とを備えている。また、ワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aが車体側固定部21から車体後方側(斜線矢印の方向)へ引き出される構造を有している。
第1実施形態の保護チューブ50Aは、車体側固定部21とドア側固定部31との間に配索されたワイヤハーネス40に外装されている。また、保護チューブ50Aの屈曲部56が車体後ろ向き(白抜き矢印の方向)に形成されるように設けられている。また、保護チューブ50Aの一端から見た楕円形状の断面が垂直方向に縦長になるように配設されている。これにより、ワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aが水平方向に対して屈曲しやすく、水平方向に比較的自由に移動できる構造となっている。
ワイヤハーネス40の両端には、車体20側に接続するためのコネクタ41と、スライドドア30側に接続するためのコネクタ42とが取り付けられている。なお、ワイヤハーネス40は、1本であってもよいし、2本以上を束ねたものであってもよい。図5ではワイヤハーネス40を複数本束ねて配索した例を示している。
車体側固定部21は、前記車体20の所定位置に固定され、ワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aの一端を保持する役割を有している。すなわち、ワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aの一端は、車体側固定部21の前面に形成された挿入口22に挿入して図示しない固定手段で固定されている。保護チューブ50Aに挿通されたワイヤハーネス40は、保護チューブ50Aの一端から取り出され、車体側固定部21に形成された余長収納部23を経由して、側面に形成された引出口24から前記車体20後方に向けて引き出され該車体20に配索されている。
また、引出口24の引き出し側には、ワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aを後方に向けて屈曲するための支持部25と折返し部26とが設けられている。これにより、保護チューブ50Aの屈曲部56が引出口24の位置より後方(図面右側)で形成されやすくしている。
ドア側固定部31は、前記スライドドア30の所定位置に固定され、ワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aの他端を保持する役割を有している。すなわち、ワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aの他端は、ドア側固定部31に設けられたドアホルダー32の取出部33に図示しない固定手段で固定されている。また、保護チューブ50Aに挿通されたワイヤハーネス40は、保護チューブ50Aの他端から取り出され、前記取出部33を経由して、スライドドア30に配索されている。なお、取出部33及びドアホルダー32はホルダーカバー34で覆われている。
また、取出部33の引き出し側には、ワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aを前方へ屈曲するための第1の曲面部35と第2の曲面部36とが設けられている。これにより、第1の曲面部35と第2の曲面部36との間に配索されたワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aは、スライドドア30が全開された際に第1の曲面部35に沿って屈曲(図6に示す実線)され、スライドドア30が全閉された際に第2の曲面部36に沿って屈曲(図6に示す仮想線)される。
すなわち、ワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aの長さは、スライドドア30の全閉時及び全開時において、車体側固定部21からドア側固定部31までの距離をほぼ等しくすることができる。その結果、車体側固定部21からドア側固定部31までのワイヤハーネス40及び保護チューブ50Aの長さを、スライドドア30の全閉時又は全開時に弛まない長さとすることができる。これにより、スライドドア30が全閉と全開の途中にあるとき、ワイヤハーネス40を含む保護チューブ50Aの一端と他端との間に屈曲部56が形成される。
図6は、スライドドア30を全閉から全開に向けて移動させた際に描かれる保護チューブ50Aの軌跡を示している。スライドドア30が全閉される際には、車体側固定部21の折返し部26に沿って屈曲され車体20前方に伸ばされている。伸ばされた状態では、保護チューブ50Aに緩みが生じないので、屈曲部56は形成されない。
次に、スライドドア30が全開方向へ移動されるに伴って、保護チューブ50Aの余長分で屈曲部56が形成される。この屈曲部56は、折返し部26を起点に車体20後ろ向きに形成されて徐々に後方に移動していく。
ワイヤハーネス40の余長分は、スライドドア30が1/2開放され、ドア側固定部31と車体側固定部21とが最接近したときに最長となり、以降は再び短くなっていく。この間、屈曲部56は、徐々に後方へ移動しながら、常に車体20後ろ向きに形成されている。
スライドドア30が全開された際は、保護チューブ50Aの余長分が再びなくなり、屈曲部56は、ドア側固定部31の曲面部35に接するようになる。以上のように、スライドドア30を全閉から全開に向けて移動させる間、保護チューブ50Aの一端と他端との間には、車体側固定部21の折返し部26を起点に屈曲部56が形成され、屈曲部56の突出する向きが常に車体20後ろ向きに維持された状態で、ドア側固定部31の曲面部35まで移動していく。
また、ワイヤハーネス40の両端は、車体側固定部21とドア側固定部31とで保持されているが、中間部分を保持するものは設けられていない。したがって、スライドドア30を全閉から全開に向けて移動させる際に、ワイヤハーネス40の中間部分が下方向に自重で垂れ下がることがある。また、水平方向への移動量が大きくなることも考えられる。
そこで、本発明の保護チューブ50Aをワイヤハーネス40に外装することによって、ワイヤハーネス40が水平方向に移動してスライドドア30またはブラケット28に接触して損傷したり異音を発したりすることを防止することができる。
前記スライドドア30の開閉動作によって、ワイヤハーネス40に外装された保護チューブ50Aが湾曲された際、山部51と谷部52からなる凹凸部53の形状変化によって、保護チューブ50Aの屈曲し易い方向が決まる。これにより、保護チューブ50Aの上下方向軌跡を規制できるようになる。
ワイヤハーネス40に外装された保護チューブ50Aは、山部51と谷部52からなる蛇腹状の凹凸部53が左向きに傾斜されている点が特徴である。つまり、凹凸部53が左向きに傾斜しているとはいえ、長手方向Aに対し蛇腹状に配置されているので、スライドドア30の開閉に応じて保護チューブ50Aが屈曲しやすい。しかし、凹凸部53が左側斜め上方から右側斜め下方に向けて傾斜されているので、その凹凸部53の傾斜方向Bが、保護チューブ50Aの屈曲方向に対して垂直となるように力が働く。極論すれば、従来の外装部材や可撓性保護管(長手方向Aに対し垂直に山部及び谷部が向く)と同じように、図1の保護チューブ50Aの上下と平行に蛇腹状の凹凸部53が向くような力が働く。また、その力は、保護チューブ50Aの両端部まで伝達される。
しかし、保護チューブ50Aの両端部は、車体20側とスライドドア30側とに固定されているので、前記長手方向Aに対して垂直に働く力によって上側又は下側へ移動されることはない。
そこで、保護チューブ50Aの屈曲部56と両端部の間において、一定方向に移動するような力が働く。左向きに傾斜された凹凸部53によって、上側又は下側へ移動するような力が働く。この力は、屈曲部56の両端部で最も大きくなる。保護チューブ50Aの剛性よりも、前記の力の方が上回ると、保護チューブ50Aは上側あるいは下側へ変形される。なお、蛇腹状の凹凸部53を、下記の図4〜図6に示すように右側斜め上方から左側斜め下方に向けて傾斜すると、上下に働く力の向きも逆向きとなる。
これにより、保護チューブ50Aの屈曲部56では屈曲しやすく、しかも、スライドドア30の開閉時における形状状態が外部環境に影響されにくくなり、屈曲性と剛性の両立が可能となる。
図8〜図10は、第2実施形態の保護チューブ50Bを示すものである。図8は山部51と谷部52からなる凹凸部53が正面から見て右側斜め上方から左側斜め下方に傾斜して配置された保護チューブ50Bの斜視図を示し、図9の保護チューブ50Bの凹凸部53の拡大正面図を示し、図10は保護チューブ50Bを長手方向Aに水平な面で切断した横断斜視図を示している。
保護チューブ50Bは、該保護チューブ50Bの長手方向Aに対し山部51と谷部52からなる凹凸部53が右側斜め上方から左側斜め下方に向けて傾斜して配置されている。つまり、凹凸部53の山部51と谷部52は、第1実施形態の保護チューブ50Bに対し左右逆向きとなる角度θ2に傾斜され、同一のピッチP1で形成されている。
保護チューブ50Bを、車体20とスライドドア30との間に配索されたワイヤハーネス40に外装した場合、第1実施形態の保護チューブ50Bとは上下逆方向へ屈曲するが、前記第1実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
なお、図8の保護チューブ50Bを長手方向Aに垂直な面で切断した中央縦断面図は、第1実施形態の保護チューブ50Aと略同一であるので、その詳細な説明を省略する。
図11〜図14は、第3実施形態の保護チューブ50Cを示すものである。図11は山部51と谷部52からなる凹凸部53が正面から見てV字状に配置された保護チューブ50Cの斜視図を示し、図12は保護チューブ50Cの凹凸部53の拡大正面図を示し、図13は保護チューブ50Cを長手方向Aに水平な面で切断した横断斜視図を示し、図14は保護チューブ50Cを長手方向Aに垂直な面で切断した中央縦断面図を示している。
保護チューブ50Cは、該保護チューブ50Cの長手方向Aの中央部前後面に、正面から見て三角部55が形成されている。また、三角部55は、一つの辺部が下方に位置し、鋭角を成す頂部が上方に位置する向きに形成されている。
前記凹凸部53は、保護チューブ50Cの長手方向Aに垂直な面、すなわち、三角部55の中心点を通る垂直な面に対し、該保護チューブ50Cの中央部から両端部に向けて左右対称に配置されている。
また、左側及び右側の凹凸部53は、正面から見て左右対称となる角度θ3に傾斜され、第1実施形態の保護チューブ50Aと同一のピッチP1で形成されている。つまり、一端側である左側の凹凸部53は、右側斜め上方から左側斜め下方に向けて傾斜され、他端側である右側の凹凸部53は、左側斜め上方から右側斜め下方に向けて傾斜され、左右異なる方向に向けて傾斜されている。
保護チューブ50Cを、車体20とスライドドア30との間に配索されたワイヤハーネス40に外装した場合、保護チューブ50Cの右側は、第1実施形態の保護チューブ50Aと同一方向へ屈曲され、保護チューブ50Cの左側は、第2実施形態の保護チューブ50Bと同一方向へ屈曲されるが、前記第1実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
図15〜図18は、第4実施形態の保護チューブ50Dを示すものである。図15は山部51と谷部52からなる凹凸部53が正面から見て上下逆V字状に配置された保護チューブ50Dの斜視図を示し、図16は保護チューブ50Dの凹凸部53の拡大正面図を示し、図17の保護チューブ50Dを長手方向Aに水平な面で切断した横断斜視図と、図18は保護チューブ50Dを長手方向Aに垂直な面で切断した中央縦断面図を示している。
保護チューブ50Dは、該保護チューブ50Dの長手方向Aの中央部前後面に、正面から見て上下逆向きの三角部55が形成されている。また、三角部55は、一つの辺部が上方に位置し、鋭角を成す頂部が下方に位置する向きに形成されている。
前記凹凸部53は、保護チューブ50Dの長手方向Aに垂直な面、すなわち、三角部55の中心点を通る垂直な面に対し、該保護チューブ50Dの中央部から両端部に向けて左右対称に配置されている。また、左側及び右側の凹凸部53は、正面から見て左右対称となる角度θ3に傾斜され、第1実施形態の保護チューブ50Aと同一のピッチP1で配列されている。つまり、左側の凹凸部53は、左側斜め上方から右側斜め下方に向けて傾斜され、右側の凹凸部53は、右側斜め上方から左側斜め下方に向けて傾斜されている。
保護チューブ50Dを、車体20とスライドドア30との間に配索されたワイヤハーネス40に外装した場合、保護チューブ50Dの両端部は、第3実施形態の保護チューブ50Cとは上下逆方向へ屈曲されるが、前記第3実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
なお、第3、第4実施形態における凹凸部53の角度θ3を、第1、第2実施形態における凹凸部53と同一の角度に傾斜してもよい。
図19は、山部51と谷部52からなる凹凸部53が正面から見てV字状に配置された第5実施形態の保護チューブ50Eの正面図を示すものである。
前記凹凸部53は、保護チューブ50Eの長手方向Aに垂直な面に対し、該保護チューブ50Eの中央部から両端部に向けて左右対称に配置されている。また、左側及び右側の凹凸部53は、前記第4実施形態の保護チューブ50Dと同一の角度θ3及び同一のピッチP1で配列されている。
保護チューブ50Eを、車体20とスライドドア30との間に配索されたワイヤハーネス40に外装した場合、前記第3実施形態の保護チューブ50Cと略同等の作用及び効果を奏することができる。
なお、図19の保護チューブ50Eを長手方向Aに水平な面で切断した横断斜視図と、長手方向Aに垂直な面で切断した縦断面図は、第4実施形態の保護チューブ50Dと略同一であるので、その詳細な説明を省略する。
図20は、山部51と谷部52からなる凹凸部53が正面から見て上下逆V字状に配置された第6実施形態の保護チューブ50Fの正面図を示すものである。
前記凹凸部53は、保護チューブ50Fの長手方向Aに垂直な面に対し、該保護チューブ50Fの中央部から両端部に向けて左右対称に配置されている。また、左側及び右側の凹凸部53は、第3実施形態の保護チューブ50Cと同一の角度θ3及び同一のピッチP1で配列されている。
保護チューブ50Fを、車体20とスライドドア30との間に配索されたワイヤハーネス40に外装した場合、保護チューブ50Fの両端部は、第5実施形態の保護チューブ50Eとは上下逆方向へ屈曲されるが、前記第4実施形態の保護チューブ50Dと略同等の作用及び効果を奏することができる。
なお、図20の保護チューブ50Fを長手方向Aに水平な面で切断した横断斜視図と、長手方向Aに垂直な面で切断した縦断面図は、第3実施形態の保護チューブ50Cと略同一であるので、その詳細な説明を省略する。
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の電線は、ワイヤハーネス40に対応し、
以下同様に、
取り付け本体は、自動車10の車体20に対応し、
固定部材は、車体側固定部21に対応し、
移動部材は、ドア側固定部31に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば凹凸部53の角度θ1,θ2,θ3と、ピッチP1,P2を、保護チューブ50A〜50Fの所望する部分において異なる角度或いは異なるピッチに形成してもよい。また、中空に形成された山部51及び三角部55の内側を、リブ54a,54bのように中実に形成してもよい。また、リブ54b,54bの対向面を、例えばマグネット、面ファスナー、両面粘着テープ等で着脱自在に固定してもよい。
また、前記第1〜第6の実施形態では、本願発明の保護チューブ50A〜50Fを、主として自動車10の車体20からスライドドア30へ給電するワイヤハーネス40に外装した例を説明しているが、自動車10以外の給電箇所に用いられる電線に外装してもよく、実施形態の用途のみに限定されるものではない。
第1実施形態の保護チューブを示す斜視図。 保護チューブの凹凸部を示す拡大正面図。 保護チューブを長手方向に水平な面で切断した横断斜視図。 保護チューブを長手方向に垂直な面で切断した中央縦断面図。 保護チューブを車体とスライドドアとの間に配索されたワイヤハーネスに外装した例を示す斜視図。 車体とスライドドアとの連結構造を示す平面図。 車体側固定部及びドア側固定部に対する保護チューブの取り付け状態を示す平面図。 第2実施形態の保護チューブを示す斜視図。 保護チューブの凹凸部を示す拡大正面図。 保護チューブを長手方向に水平な面で切断した横断斜視図。 第3実施形態の保護チューブを示す斜視図。 保護チューブの凹凸部を示す拡大正面図。 保護チューブを長手方向に水平な面で切断した横断斜視図。 保護チューブを長手方向に垂直な面で切断した中央縦断面図。 第4実施形態の保護チューブを示す斜視図。 保護チューブの凹凸部を示す拡大正面図。 保護チューブを長手方向に水平な面で切断した横断斜視図。 保護チューブを長手方向に垂直な面で切断した中央縦断面図。 第5実施形態の保護チューブの凹凸部を示す拡大正面図。 第6実施形態の保護チューブの凹凸部を示す拡大正面図。
A…長手方向
B…傾斜方向
10…自動車
20…車体
21…車体側固定部
30…スライドドア
31…ドア側固定部
40…ワイヤハーネス
45…給電装置
50A〜50F…保護チューブ
51…山部
52…谷部
53…凹凸部
54a,54b…リブ
55…三角部
56…屈曲部

Claims (4)

  1. 電線に外装される可撓性を有する保護チューブの少なくとも一部外面に、該保護チューブの長手方向に対し山部と谷部とが傾斜して蛇腹状に配置し、
    前記保護チューブの外面に、該保護チューブの長手方向と平行してリブが形成され
    前記保護チューブの一端側と他端側とで、前記山部及び谷部の傾斜方向を異ならせた
    護チューブ。
  2. 電線に外装される可撓性を有する保護チューブの少なくとも一部外面に、該保護チューブの長手方向に対し山部と谷部とが傾斜して蛇腹状に配置し、
    前記保護チューブの外面に、該保護チューブの長手方向と平行してリブが形成され、
    前記保護チューブの長手方向に垂直な面に対し、前記山部及び谷部が左右対称に配置された
    護チューブ。
  3. 請求項1又は2に記載の保護チューブを備えた給電装置であって、
    前記保護チューブの一端を、スライドドアの取り付け本体に固定される固定部材に取り付け、該保護チューブの他端を、スライドドアに固定される移動部材に取り付けた
    給電装置。
  4. 前記保護チューブを、前記取り付け本体側の固定部材とスライドドア側の移動部材との間に配索される電線に外装した
    請求項に記載の給電装置。
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