JP5253007B2 - 塵芥収集車、その制御プログラムおよびその制御方法 - Google Patents
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Description
塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車であって、
(a)塵芥投入前におけるリセット操作が行われた場合にはリセット信号を出力し、塵芥投入後における計量操作が行われた場合には計量値取得信号を出力する計量操作手段と、
(b)リセット信号を受けると、前記計量装置の計量値をリセットするリセット手段と、
(c)計量値取得信号を受けると、前記計量装置から計量値を取得する計量値取得手段と、
(d)リセット信号または計量値取得信号を受けると、これらの信号に対応する操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、
(e)前記計量操作手段からリセット信号または計量値取得信号を受けると、少なくとも前記操作履歴記憶手段が記憶した操作履歴を参照し、操作順序が所定の順序で行われていない場合に誤操作であると判断する計量制御手段を備えたこと
を特徴とする。したがって、作業者がリセット操作または計量操作について誤操作を行った場合にこれを検出することができる。
計量制御手段は、リセット操作の前に計量操作が行われていない場合に誤操作であると判断し、計量値取得手段に対して計量値取得信号を出力すること
を特徴とする。したがって、作業者が計量操作を抜かす誤操作を行った場合であっても、計量を行うことができる。
計量制御手段は、計量値取得手段に対して計量値取得信号を出力した後に、前記リセット手段に対してリセット信号を出力すること
を特徴とする。したがって、作業者が計量操作を抜かす誤操作を行った場合であっても、計量を行うとともに、その後の計量に備えてロードセルの計量値をリセットすることができる。
計量制御手段は、計量操作の前にリセット操作が行われていない場合に誤操作であると判断し、計量値取得手段に対して計量値取得信号を出力して計量値を取得し、当該計量値と直近に取得した計量値との差分に基づいて今回の計量値を算出すること
を特徴とする。したがって、作業者がリセット操作を抜かす誤操作を行った場合であっても、正確に計量値を取得することができる。
直近に取得した計量値は、計量制御手段によって記録部に記録されたものであること
を特徴とする。したがって、作業者がリセット操作を抜かす誤操作を行った場合であっても、前回の計量値に基づいて正確に計量値を取得することができる。
(f)塵芥収集車は、計量装置における計量値の時間変化を記録する計量値変化記録手段を備えており、
直近に取得した計量値は、前記計量値変化記録手段において記録された計量値のうち、所定時間値が変化しない計量値であること
を特徴とする。したがって、作業者がリセット操作を抜かす誤操作を行った場合であっても、前回の計量値に基づいて正確に計量値を取得することができる。
(g)計量操作手段において誤操作であると判断された場合に、誤操作である旨を作業者に警告する誤操作警告手段を備えたこと
を特徴とする。したがって、作業者が誤操作を行った場合に、その旨を通知することができる。
計量操作手段は、実施形態においては、図4のステップS401または図5のステップS501の機能がこれに該当する。リセット手段は、実施形態においては、図4のステップS415の機能がこれに該当する。計量値取得手段は、実施形態においては、図4のステップS409ならびに図5のステップS509またはS515の機能がこれに該当する。操作履歴記憶手段は、実施形態においては、図4のステップS417または図5のステップS521の機能がこれに該当する。
1−1.概要
図3に、この発明の一実施形態による塵芥収集の概念図を示す。本実施形態においては、塵芥収集車は、塵芥の収集作業に用いる車両であり、計量装置を少なくとも備えている。
図3のAにおいて、塵芥収集車がX商店およびY商店の塵芥の収集場所のあるビルに到着すると、作業者はまずリセット操作を行い計量装置の計量値をリセットする。その後、塵芥収集車の投入箱にX商店の塵芥を投入する。X商店塵芥の投入が完了した後において、作業者は投入箱の塵芥を収容箱に積み込むために積込操作ボタン51を押下して積込装置を作動させる。
図3のBにおいて、塵芥収集車がX商店およびY商店の塵芥の収集場所のあるビルに到着すると、作業者はまずリセット操作を行い計量装置の計量値をリセットする。その後、塵芥収集車の投入箱にX商店の塵芥を投入する。X商店塵芥の投入が完了した後において、作業者は投入箱の塵芥を収容箱に積み込むために積込操作ボタン51を押下して積込装置を作動させる。
図1に、本発明にかかる塵芥収集車の機能ブロック図を示す。塵芥収集車の計量操作手段aは、操作ボタンに応じた計量操作の信号を出力するためのものである。リセット手段bは、計量装置の計量値をリセットするためのものである。計量値取得手段cは、計量装置から計量値を取得するためのものである。操作履歴記憶手段dは、計量操作手段からの計量操作の信号に基づき、操作種別を記憶するためのものである。計量制御手段eは、計量操作手段からの計量操作の信号を受けると、操作履歴記憶手段の操作履歴を参照して、操作順序が所定の順序で行われているか否かの判断を行うためのものである。計量値変化記録手段fは、計量装置における計量値の時間変化を記録するためのものである。誤操作警告手段gは、計量操作手段において誤操作であると判断された場合に、その旨をディスプレイにおいて作業者に警告するためのものである。
図1に示す塵芥収集車のハードウェア構成の一例を図2に示す。この塵芥収集車は、計量装置201、積込装置202、操作ボタン205、ディスプレイ207、プリンタ209、PLC215を備えている。なお、操作ボタン205は、積込操作ボタン51、リセット操作ボタン2051および計量操作ボタン2053を含んでいる。
図3〜9を用いて、本実施形態における処理詳細を説明する。図4は、本実施形態におけるリセット処理を示すフローチャートである。図5は、本実施形態における計量処理を示すフローチャートである。PLC215においては、制御プログラム2251が、CPU221上において実行されているものとする。
図3のAの例におけるリセット処理について以下説明する。
図3のAにおいて、X商店およびY商店の塵芥の共同の収集場所であるビルに塵芥収集車が到着すると、作業者は計量装置201の計量値をリセットするためにリセット操作ボタン2051を押下する。なお、塵芥の収集順序は、X商店の塵芥収集を終えた後にY商店の塵芥収集を行うものとする。
図3のAにおいて、X商店の塵芥を投入し積み込み操作を終えた作業者が、X商店の塵芥についての計量操作を忘れた場合について説明する。
以上により、作業者がX商店の塵芥を投入後に計量操作を忘れた場合であっても、Y商店のリセット操作に基づいてX商店の塵芥の計量を実行することができる。これにより、塵芥収集作業における作業者の誤操作を検出して、正しく計量処理を行うことができる。
以下においては、図3のBの例を用いて、計量操作に関する処理詳細を説明する。
図3のBにおいて、X商店およびY商店の塵芥の共同の収集場所であるビルに塵芥収集車が到着すると、作業者は計量装置201の計量値をリセットするためにリセット操作ボタン2051を押下する。なお、以下に示すX商店の塵芥収集における処理は正常な処理であって、誤操作は発生しない。
図3のBにおいて、X商店の塵芥を投入して計量操作を終えた作業者が、Y商店の塵芥の投入前にリセット操作をし忘れた場合について説明する。
以上により、作業者がX商店の塵芥を計量後であって、Y商店の塵芥の投入前にリセット操作をし忘れた場合であっても、Y商店の塵芥のみについての計量処理を実行することができる。これにより、塵芥収集作業における作業者の誤操作を検出して正しく計量処理を行うことができる。
第1の実施形態においては、今回の計量値を算出するために、データ記録エリア2253に記録した前回計量値データを読み出すように構成した(図5のステップS511〜S513)。しかし、他の方法で前回計量値を取得してもよい。
図7に、計量装置201から所定時間毎に計量値を取得し、これを計量値経時経時変化データとして記録する処理のフローチャートを示す。この処理はPLC215のCPU221において常時実行されているものとする。
図5a、図8および図9を用いて、本実施形態における処理詳細を説明する。図5aは、本実施形態における計量処理を示すフローチャートである。PLC215においては、制御プログラム2251が、CPU221上において実行されているものとする。
図3のBにおいて、X商店の塵芥を投入して計量操作を終えた作業者が、Y商店の塵芥の投入前にリセット操作をし忘れた場合について説明する。
以上により、作業者がX商店の塵芥を計量後であって、Y商店の塵芥の投入前にリセット操作をし忘れた場合であっても、定期的に取得した計量値の変化に基づいて前回のX商店の計量値を推定して、Y商店の塵芥のみについての計量処理を実行することができる。これにより、塵芥収集作業における作業者の誤操作を検出して正しく計量処理を行うことができる。
3−1.
上記実施形態においては、図4のステップS405において前回の操作が「リセット操作」であるか否かに基づいて、「操作順序が所定の順序で行われていないこと」または「計量操作が行われていないこと」を判断するように構成した。しかしながら、前回の操作が「計量操作」であるか否かに基づいて同判断を行うようにしてもよい。
上記実施形態においては、図5のステップS505において前回の操作が「計量操作」であるか否かに基づいて、「操作順序が所定の順序で行われていないこと」または「リセット操作が行われていないこと」を判断するように構成した。しかしながら、前回の操作が「リセット操作」であるか否かに基づいて同判断を行うようにしてもよい。
上記実施形態においては、図4のステップS405および図5のステップS505において、操作履歴に記録された前回の操作に基づいて「操作順序が所定の順序で行われていないこと」を判断するように構成した。しかしながら、現在行われている操作と直近に行われた同一の操作との間に所定の操作が存在しないことに基づいて誤操作を判断するようにしてもよい。
上記第2の実施形態においては、計量装置201から定期的に計量値を取得しておき、計量値の変動データに基づいて前回の計量値を取得する例について説明した。しかし、第2の実施形態において取得した「前回の計量値」を、第1の実施形態で取得した「前回の計量値」を検証するための用いてもよい。または、その玉に第1の実施形態において取得した「前回の計量値」を、第2の実施形態で取得した「前回の計量値」を検証するための用いてもよい。
上記実施形態においては、塵芥収集車のPLCのメモリに塵芥の計量値を記録するように構成しているが、通信回路を介して他の装置に計量値を出力するようにしてもよい。例えば、携帯電話、PDAまたは小型コンピュータに計量値を近距離無線通信等により出力するようにしてもよい。これにより、作業者が所持する携帯電話に計量値を直接出力できる。このため、必要に応じて計量値を携帯プリンタ等に印刷したり、メール送信することができる。
上記実施形態においては、塵芥収集車のPLCのメモリに塵芥の計量値を記録するように構成しているが、通信回路を介して計量管理サーバに送信し、複数の塵芥集収車からの計量値データを集中管理するようにしてもよい。これにより、複数の塵芥収集車における塵芥の収集状況を管理サーバで管理することができる。
上記実施形態においては、積込装置202の作動は、(1)反転行程、(2)1次プレス行程、(3)2次プレス行程、(4)押込み行程の各工程を1サイクル行なった後に停止するものとして説明した。しかしながら、積込装置202の各工程を連続的に行う連続作動の場合であっても、本発明を適用することができる。この場合、作業者が停止ボタン等を押下することにより積込装置202の動作を停止させる操作を行うと、上記いずれかの工程の途中であっても動作はすぐには停止せず、最終工程である(4)押込み行程の完了後に動作が停止される。
上記実施形態においては、2以上のシリンダの伸縮動作によりプレスプレート10を揺動させることで積み込み動作を行う積込装置を用いて説明したが、他の方法により積み込み動作を行うような積込装置を用いてもよい。
上記実施形態において示したロードセルは、荷重に応じた電圧値を出力するものである。リセット操作を受けると、PLCは、その時点でロードセルから取得している電圧値を基準値として記憶し、出力する計量値を0とする。なお、電圧値から換算した後の重量値を基準値としてもよい。
上記実施形態においては、図1に示す各機能を実現する為に、CPUを用いソフトウェアによってこれを実現している。しかし、その一部もしくは全てを、ロジック回路等のハードウェアによって実現してもよい。なお、プログラムの一部の処理をさらに、オペレーティングシステム(OS)にさせるようにしてもよい。
b:リセット手段
c:計量値取得手段
d:操作履歴記憶手段
e:計量制御手段
f:計量値変化記録手段
g:誤操作警告手段
Claims (8)
- 塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車であって、
(a)塵芥投入前におけるリセット操作が行われた場合にはリセット信号を出力し、塵芥投入後における計量操作が行われた場合には計量値取得信号を出力する計量操作手段と、
(b)リセット信号を受けると、前記計量装置の計量値をリセットするリセット手段と、
(c)計量値取得信号を受けると、前記計量装置から計量値を取得する計量値取得手段と、
(d)リセット信号または計量値取得信号を受けると、これらの信号に対応する操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、
(e)前記計量操作手段からリセット信号または計量値取得信号を受けると、少なくとも前記操作履歴記憶手段が記憶した操作履歴を参照し、操作順序が所定の順序で行われていない場合に誤操作と判断する計量制御手段を備え、
前記計量制御手段は、リセット操作の前に計量操作が行われていない場合に誤操作であると判断し、計量値取得手段に対して計量値取得信号を出力すること、または前記計量操作手段において誤操作であると判断された場合に、誤操作警告手段によって誤操作である旨を作業者に警告すること
を特徴とする塵芥収集車。 - 請求項1の塵芥収集車において、
前記計量制御手段は、前記計量値取得手段に対して計量値取得信号を出力した後に、前記リセット手段に対してリセット信号を出力すること
を特徴とする塵芥収集車。 - 請求項1または2のいずれかの塵芥収集車において、
前記計量制御手段は、計量操作の前にリセット操作が行われていない場合に誤操作であると判断し、計量値取得手段に対して計量値取得信号を出力して計量値を取得し、当該計量値と直近に取得した計量値との差分に基づいて今回の計量値を算出すること
を特徴とする塵芥収集車。 - 請求項3の塵芥収集車において、
前記直近に取得した計量値は、前記計量制御手段によって記録部に記録されたものであること
を特徴とする塵芥収集車。 - 請求項3の塵芥収集車において、
(f)前記塵芥収集車は、計量装置における計量値の時間変化を記録する計量値変化記録手段を備えており、
前記直近に取得した計量値は、前記計量値変化記録手段において記録された計量値のうち、所定時間値が変化しない計量値であること
を特徴とする塵芥収集車。 - 請求項1〜5のいずれかの塵芥収集車において、
(g)前記計量操作手段において誤操作であると判断された場合に、誤操作である旨を作業者に警告する誤操作警告手段を備えたこと
を特徴とする塵芥収集車。 - 塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車をコンピュータを用いて制御するためのプログラムであって、コンピュータを
(a)塵芥投入前におけるリセット操作が行われた場合にはリセット信号を出力し、塵芥投入後における計量操作が行われた場合には計量値取得信号を出力する計量操作手段と、
(b)リセット信号を受けると、前記計量装置の計量値をリセットするリセット手段と、
(c)計量値取得信号を受けると、前記計量装置から計量値を取得する計量値取得手段と、
(d)リセット信号または計量値取得信号を受けると、これらの信号に対応する操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、
(e)前記計量操作手段からリセット信号または計量値取得信号を受けると、少なくとも前記操作履歴記憶手段が記憶した操作履歴を参照し、操作順序が所定の順序で行われていない場合に誤操作であると判断する計量制御手段として機能させるためのプログラムであって、
前記計量制御手段は、リセット操作の前に計量操作が行われていない場合に誤操作であると判断し、計量値取得手段に対して計量値取得信号を出力すること、または前記計量操作手段において誤操作であると判断された場合に、誤操作警告手段によって誤操作である旨を作業者に警告すること
を特徴とするプログラム。 - 塵芥を計量するための計量装置を有する塵芥収集車についての制御方法であって、:
(a)塵芥投入前におけるリセット操作が行われた場合にはリセット信号を出力し、塵芥投入後における計量操作が行われた場合には計量値取得信号を出力する計量操作ステップと、
(b)リセット信号を受けると、前記計量装置の計量値をリセットするリセットステップと、
(c)計量値取得信号を受けると、前記計量装置から計量値を取得する計量値取得ステップと、
(d)リセット信号または計量値取得信号を受けると、これらの信号に対応する操作履歴を記憶する操作履歴記憶ステップと、
(e)前記計量操作手段からリセット信号または計量値取得信号を受けると、少なくとも前記操作履歴記憶手段が記憶した操作履歴を参照し、操作順序が所定の順序で行われていない場合に誤操作であると判断する計量制御ステップを実行する塵芥収集車についての制御方法であって、
前記計量制御手段は、リセット操作の前に計量操作が行われていない場合に誤操作であると判断し、計量値取得手段に対して計量値取得信号を出力すること、または前記計量操作手段において誤操作であると判断された場合に、誤操作警告手段によって誤操作である旨を作業者に警告すること
を特徴とする塵芥収集車の制御方法。
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