JP5249938B2 - グローブボックスの開口に使用される可撓性グローブホルダ - Google Patents

Description

本発明の目的は、グローブが設置されるボックスの開口内で使用される可撓性グローブホルダである。グローブボックスは、通常、危険な製品を直接的な接触無しではあるが、壁を貫通して処理しなければならない箇所である、核、薬剤及びその他の産業で使用される。

この可撓性グローブホルダは、重要な開発作業がグローブボックス内で行われ、かつ、これらのグローブが引きちぎれる危険性を回避するために外部に向かって該グローブが引っ張られることを要する。現状技術の手順は、これらのグローブを保持するために該グローブをボックスから取り出した後に結ぶ(nouer)段階から成る。

結びはグローブに損傷を与え得るものであり、及び、汚染された空気のポケットが外部に出現し、かつ、放射、あるいは密封欠陥に続く漏出がある場合の偶発的事故又は他の損傷が生じ得る点で不利である。この危険性は、通気が減圧を維持する箇所であるグローブボックス内の通常の状態に反して、周囲圧力よりも大きな圧力まで結ぶ間に圧縮し得る点でより重要である。

本発明による可撓性グローブホルダは、結びを形成する必要性無しにグローブボックスの開口に可撓性グローブを維持するのに好ましく、及び、従って、上述した欠点を回避する新しいタイプの装置である。さらにまた、可撓性グローブホルダ上へのグローブの配置及びグローブボックスの開口上への可撓性グローブホルダの設置は迅速であり、これは、操作者が受ける放射線量を極めて低いレベルに維持する。そして、このグローブは配置後には可撓性グローブホルダ上で極めて安定したままである。

この可撓性グローブホルダは、３つの略平行なブランチを具備する平坦な構造体であって、ブランチの１つは中央ブランチであり、その他の２つのブランチは側部ブランチであり、中央ブランチは、側部ブランチの各々に該中央ブランチの反対両側によってそれぞれ連結されている、平坦な構造体と、該構造体から放射状に外向きに広がり、かつグローブボックスの開口に配置されるように構成された脚部と、を含んでいることを特徴とする。

本発明の他の態様及び利点を以下に記載する。

本発明を以下の図面を参照して説明する。

可撓性グローブホルダの正面図である。 本体の配置、及びグローブボックスの開口に可撓性グローブホルダを設置することを例示する図である。

図１に例示されている可撓性グローブホルダには参照符号が付されている。可撓性グローブホルダ１は３つの略平行なブランチで作られた平坦な構造体１３を含んでおり、これらのブランチは、１つの中央ブランチ２、第１側部ブランチ３及び第２側部ブランチ４を含んでいる。中央ブランチ２には２つの平行な端縁５及び６が設けられている。第１側部ブランチ３には１つの凹んだ内側端縁７と、１つの凸状の外側端緑８が設けられている。そして、同様に、第２側部ブランチ４には１つの凹んだ内側端縁９と、１つの凸状の外側端縁１０が設けられているが、大きな中央平坦部２２も設けられている。側部ブランチ３及び４には、中央ブランチ２への接続部を具備する薄厚の領域１１及び１２が設けられている。側部ブランチ３及び４の中央ブランチ２への接続部はこれら側部ブランチ３及び４の反対両側に設けられており、これらにより構造体１３は全体的にＳ字形状を呈している。

可撓性グローブホルダ１はグローブボックスの開口に可撓性グローブホルダ１を設置するように構成されている。脚部１４、１５及び１６の各々は構造体１３に連結される部分１７と、この構造体１３に直角に延在する部分１７、及び第１部分１７の反対端部に取り付けられた構造体１３に平行な停止部１８を含んでいる。これらの停止部は可撓性グローブホルダ１の外側に向かって放射状に広がっている。

他の図は可撓性グローブホルダ１の用途を例示している。可撓性グローブホルダ１に近接されているのはグローブボックスの開口２０を覆うグローブ１９である。可撓性グローブホルダ１は開口２０の正面に配置されている。グローブ１９は外側に向かって引っ張られ、かつ一連のブランチ２、３及び４の周りに引き続いて巻回される。大きな摩擦表面が、グローブ１９に接触し、かつ、グローブ１９のブランチ２、３及び４との接触を通じて積み重なった全長に亘って出現する。グローブ１９の十分な表面が可撓性グローブホルダ１を包囲する際に、グローブ１９は定位置に保持され、停止部１８が開口２０に接触するまで、可撓性グローブホルダ１は開口２０内に押し戻すことができる。グローブは開口２０内にさらに押し戻されるが、外側に露出せずに損傷しないように保護されたままである。そのガス状の内容物は隠されたままであり、かつ、ガス状の内容物が放射性を有している場合に周囲に対する何らかの危険性を生じさせない。

例示された実施形態では、第１に、グローブ１９を中央ブランチ２、それから、平坦な部分２２の位置にある第２側部ブランチ４、及び、最後に自身の自由端をグローブボックスに向けて押圧する以前に、第１側部ブランチ３、の周りに巻回されている。

脚部１４、１５及び１６は比較可能ではあるが、異なる角度距離で配置されている。第１脚部１４は、第２側部ブランチ４に連結させるための、中央ブランチ２の延長部であり、第２脚部１５は第２側部ブランチ４の端部にあり、第３脚部１６は第１側部ブランチ３の中央にある。脚部１４、１５及び１６、凹んだ端縁７及び９、平坦な部分２２、及び中央ブランチ２の反対両側にあるブランチ間の連結部は、何れの側における、グローブ１９の摺動を阻止する。何故なら、脚部及びこれらの反対両側にある連結部、並びに凹んだ端縁はグローブ１９をこれらに巻回されるように維持するからである。この横方向の摺動は可撓性グローブホルダ１が分離する主な危険性をはらんでいるから、これにより排除される。

構造体１３は、少しの遊びを有して、グローブボックスの開口２０の部分に含まれている。グローブ１９の容積は、可撓性グローブホルダ１を、該グローブ１９が押し込まれた際に略中央位置である開口２０の適所に維持し、かつ無意識の落下に抵抗する。

１ 可撓性グローブホルダ
２ 中央ブランチ
３ 第１側部ブランチ
４ 第２側部ブランチ
５、６ 端縁
７ 内側端縁
８ 外側端縁
９ 内側端縁
１１、１２ 領域
１３ 構造体
１４、１５、１６ 脚部
１７ 連結された部分
１８ 停止部
１９ グローブ
２０ 開口
２２ 中央平坦部

Claims (6)

1. グローブボックスの開口（２０）に使用される、可撓性グローブホルダ（１）において、
   前記可撓性グローブホルダ（１）は、
   ３つの略平行なブランチ（２、３、４）を具備する平坦な構造体（１３）であって、
   前記ブランチの１つは中央ブランチ（２）であり、その他の２つの前記ブランチは側部ブランチ（３、４）であり、前記中央ブランチは、前記側部ブランチの各々に対して該中央ブランチの反対両側によってそれぞれ連結されている、前記平坦な構造体（１３）と、
   前記構造体から外向きに放射状に広がり、かつ前記グローブボックスの開口に配置されるように構成された脚部（１４、１５、１６）と、を含んでいることを特徴とする可撓性グローブホルダ。
2. 前記脚部は前記構造体（１３）に略直角な部分（１７）と、該構造体に略平行な部分（１８）と、を含んでいることを特徴とする、請求項１に記載の可撓性グローブホルダ。
3. 前記側部ブランチは前記構造体の外側に凸状端縁（８、１０）を具備していることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載の可撓性グローブホルダ。
4. 前記ブランチは薄厚の領域（１１、１２）を有していることを特徴とする、請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載の可撓性グローブホルダ。
5. 前記側部ブランチは前記構造体の内部に凹んだ端縁（９、７）を具備していることを特徴とする、請求項１から請求項４までのいずれか１項に記載の可撓性グローブホルダ。
6. ３つの脚部が設けられており、前記脚部の１つは前記中央ブランチ（２）に延在し、前記脚部の別の１つ（１５）は前記側部ブランチ（４）の１つの自由端に位置し、前記脚部の第３の１つ（１６）は前記側部ブランチ（３）の別の中央部分に位置していることを特徴とする、請求項１から請求項５までのいずれか１項に記載の可撓性グローブホルダ。
   

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