JP2927684B2 - グローブボックス用グローブポート遮蔽体 - Google Patents
グローブボックス用グローブポート遮蔽体Info
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- JP2927684B2 JP2927684B2 JP18733794A JP18733794A JP2927684B2 JP 2927684 B2 JP2927684 B2 JP 2927684B2 JP 18733794 A JP18733794 A JP 18733794A JP 18733794 A JP18733794 A JP 18733794A JP 2927684 B2 JP2927684 B2 JP 2927684B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射性物質を取り扱
うグローブボックスで使用されるグローブの基端部を取
り付けるグローブポートから漏洩してくる放射線を効果
的に遮蔽するためのグローブポート遮蔽体に関するもの
である。
うグローブボックスで使用されるグローブの基端部を取
り付けるグローブポートから漏洩してくる放射線を効果
的に遮蔽するためのグローブポート遮蔽体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】グローブボックスは比較的少量の放射性
物質を取り扱う際に広く利用されており、作業者はグロ
ーブポートに取り付けられたゴム製グローブを介してボ
ックス内で作業を行っている。
物質を取り扱う際に広く利用されており、作業者はグロ
ーブポートに取り付けられたゴム製グローブを介してボ
ックス内で作業を行っている。
【0003】かようなグローブボックスは図5に例示す
るように、ボックス前面に透明な前窓1が多数設けられ
ていて作業者がボックス内部を視認できるようになって
おり、グローブ基端部を装着するための円筒状グローブ
ポート2が前窓の一部に気密的に取付けられている。グ
ローブの基端部をグローブポート外周に装着した後、グ
ローブ先端の指状部分を作業者がボックス内部へ押し込
み、グローブ内部に作業者の腕を挿入して作業を行う。
るように、ボックス前面に透明な前窓1が多数設けられ
ていて作業者がボックス内部を視認できるようになって
おり、グローブ基端部を装着するための円筒状グローブ
ポート2が前窓の一部に気密的に取付けられている。グ
ローブの基端部をグローブポート外周に装着した後、グ
ローブ先端の指状部分を作業者がボックス内部へ押し込
み、グローブ内部に作業者の腕を挿入して作業を行う。
【0004】プルトニウム等の核燃料物質は放射線(γ
線)を放出するため、グローブボックス前面に設けた前
窓1には放射線に対する遮蔽効果の大きい鉛入りのガラ
スあるいはアクリル板を用いることによって、作業者が
放射線によって被曝することを防止しており、さらに、
グローブポート2から漏洩する放射線による被曝を防止
するために作業者は鉛エプロンを着用して作業を行って
いる。
線)を放出するため、グローブボックス前面に設けた前
窓1には放射線に対する遮蔽効果の大きい鉛入りのガラ
スあるいはアクリル板を用いることによって、作業者が
放射線によって被曝することを防止しており、さらに、
グローブポート2から漏洩する放射線による被曝を防止
するために作業者は鉛エプロンを着用して作業を行って
いる。
【0005】グローブ作業中にグローブポート2からの
放射線の漏洩を低減させるために遮蔽体3をグローブポ
ートに取付けることも考えられており、このためのグロ
ーブポート遮蔽体が本願と同一出願人により提案されて
いる(実開平2−99397号)。この遮蔽体3は、図
6および図7に示すように、グローブポートの外周部に
冠着させる周胴部4と、周胴部4の一端開口を塞ぐ緩い
円錐状に形成した頂板部5とからなり、頂板部5には、
中央部から外部に向って多数の放射状の切り筋6を設け
てこれらの切り筋が自由に切り離せるように構成してあ
る。遮蔽体3はゴム又は合成ゴム製であり、効果的な遮
蔽を行うために一般に鉛を含有させている。
放射線の漏洩を低減させるために遮蔽体3をグローブポ
ートに取付けることも考えられており、このためのグロ
ーブポート遮蔽体が本願と同一出願人により提案されて
いる(実開平2−99397号)。この遮蔽体3は、図
6および図7に示すように、グローブポートの外周部に
冠着させる周胴部4と、周胴部4の一端開口を塞ぐ緩い
円錐状に形成した頂板部5とからなり、頂板部5には、
中央部から外部に向って多数の放射状の切り筋6を設け
てこれらの切り筋が自由に切り離せるように構成してあ
る。遮蔽体3はゴム又は合成ゴム製であり、効果的な遮
蔽を行うために一般に鉛を含有させている。
【0006】このグローブポート遮蔽体3は、図5に示
したように、グローブボックスのグローブポート2に冠
着することにより、グローブポートからの放射線の漏洩
を防止することができる。作業に際しては作業者の腕を
グローブポート外部から遮蔽体3の頂板部5を突き破る
ようにして押し込むと頂板部の切り筋6が押し広げら
れ、グローブ7内に腕を挿入することができる。グロー
ブ作業終了時には、作業者の腕を抜き取った後のグロー
ブ7を図5に示したように遮蔽体3の外側に引き出し、
グローブボックス内の負圧によりグローブ7がボックス
内に引き込まれないように左右のグローブを遮蔽体外側
で結んでおく。
したように、グローブボックスのグローブポート2に冠
着することにより、グローブポートからの放射線の漏洩
を防止することができる。作業に際しては作業者の腕を
グローブポート外部から遮蔽体3の頂板部5を突き破る
ようにして押し込むと頂板部の切り筋6が押し広げら
れ、グローブ7内に腕を挿入することができる。グロー
ブ作業終了時には、作業者の腕を抜き取った後のグロー
ブ7を図5に示したように遮蔽体3の外側に引き出し、
グローブボックス内の負圧によりグローブ7がボックス
内に引き込まれないように左右のグローブを遮蔽体外側
で結んでおく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したような先願の
従来技術におけるグローブポート遮蔽体は、グローブポ
ートからの放射線の漏洩をある程度まで防止する効果は
あるが、遮蔽効果を高めるために鉛の含有量を多くする
と(鉛当量で0.6mm以上)、遮蔽体の柔軟性が低下
して、グローブ作業に支障をきたすため、線量当量率が
高いグローブボックスでは十分な遮蔽をすることが不可
能となる。
従来技術におけるグローブポート遮蔽体は、グローブポ
ートからの放射線の漏洩をある程度まで防止する効果は
あるが、遮蔽効果を高めるために鉛の含有量を多くする
と(鉛当量で0.6mm以上)、遮蔽体の柔軟性が低下
して、グローブ作業に支障をきたすため、線量当量率が
高いグローブボックスでは十分な遮蔽をすることが不可
能となる。
【0008】またグローブ作業終了後には、グローブボ
ックスの負圧によりグローブがグローブボックスの中へ
引き込まれるのを防止するのに、グローブを遮蔽体の外
側に引き出しておく必要があるため、グローブに付着し
た核燃料物質等の放射性物質からの放射線を遮蔽するこ
とができない。
ックスの負圧によりグローブがグローブボックスの中へ
引き込まれるのを防止するのに、グローブを遮蔽体の外
側に引き出しておく必要があるため、グローブに付着し
た核燃料物質等の放射性物質からの放射線を遮蔽するこ
とができない。
【0009】そこでこの発明は、グローブボックスのグ
ローブポートに簡単に取付けでき、グローブ作業時にグ
ローブポートから漏洩してくる放射線を確実に遮蔽で
き、さらにはグローブ作業終了後にグローブをグローブ
ポート外部に引き出さずにすむためグローブに付着した
放射性物質からの放射線を効果的に遮蔽することができ
る、改良されたグローブボックス用グローブポート遮蔽
体を提供することを目的としてなされたものである。
ローブポートに簡単に取付けでき、グローブ作業時にグ
ローブポートから漏洩してくる放射線を確実に遮蔽で
き、さらにはグローブ作業終了後にグローブをグローブ
ポート外部に引き出さずにすむためグローブに付着した
放射性物質からの放射線を効果的に遮蔽することができ
る、改良されたグローブボックス用グローブポート遮蔽
体を提供することを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明のグロ
ーブボックス用グローブポート遮蔽体は、グローブポー
ト内部に嵌挿する円筒部と、該円筒部の外側端開口部の
外周に形成したグローブポート取付用鍔部と、該円筒部
の内側端開口部に形成した該開口部を塞ぐ内側遮蔽板
と、該内側遮蔽板から間隔をおいて該円筒部外側端開口
部近傍に形成した該開口部を塞ぐ外側遮蔽板とからな
り、前記円筒部と鍔部と内側および外側遮蔽板とはゴム
又は合成ゴムにより一体的に成形されており、前記内側
および外側遮蔽板には中央部から外部に向って多数の放
射状の切り筋を設けてこれらの切り筋が自由に切り離せ
るように構成してあることを特徴とするものである。
ーブボックス用グローブポート遮蔽体は、グローブポー
ト内部に嵌挿する円筒部と、該円筒部の外側端開口部の
外周に形成したグローブポート取付用鍔部と、該円筒部
の内側端開口部に形成した該開口部を塞ぐ内側遮蔽板
と、該内側遮蔽板から間隔をおいて該円筒部外側端開口
部近傍に形成した該開口部を塞ぐ外側遮蔽板とからな
り、前記円筒部と鍔部と内側および外側遮蔽板とはゴム
又は合成ゴムにより一体的に成形されており、前記内側
および外側遮蔽板には中央部から外部に向って多数の放
射状の切り筋を設けてこれらの切り筋が自由に切り離せ
るように構成してあることを特徴とするものである。
【0011】グローブポート遮蔽体の材質であるゴム又
は合成ゴム中には、放射線遮蔽効果のある鉛を含有させ
ることが望ましい。
は合成ゴム中には、放射線遮蔽効果のある鉛を含有させ
ることが望ましい。
【0012】
【作用】この発明のグローブポート遮蔽体によれば、内
側遮蔽板と外側遮蔽板による二重の遮蔽ができるため、
先願従来技術における1枚の頂板部による遮蔽に比べ
て、より有効な放射線の遮蔽ができる。
側遮蔽板と外側遮蔽板による二重の遮蔽ができるため、
先願従来技術における1枚の頂板部による遮蔽に比べ
て、より有効な放射線の遮蔽ができる。
【0013】また、内側遮蔽板と外側遮蔽板との間の円
筒部を、グローブの収納に利用できる。この収納部分に
グローブを収納しておけば、グローブボックス内部の負
圧によりグローブがボックス内部に引き込まれることが
ない。従って、グローブ作業終了後のグローブをグロー
ブポート遮蔽体の外側へ引き出す必要がないため、グロ
ーブに付着した放射性物質からの放射線を有効に遮蔽す
ることができる。
筒部を、グローブの収納に利用できる。この収納部分に
グローブを収納しておけば、グローブボックス内部の負
圧によりグローブがボックス内部に引き込まれることが
ない。従って、グローブ作業終了後のグローブをグロー
ブポート遮蔽体の外側へ引き出す必要がないため、グロ
ーブに付着した放射性物質からの放射線を有効に遮蔽す
ることができる。
【0014】
【実施例】図1はこの発明のグローブポート遮蔽体10
の実施例を説明するものであって、図1Aは左側面図、
図1Bは正面図、図1Cは右側面図である。図1Bは一
部を切欠して断面も示してある。
の実施例を説明するものであって、図1Aは左側面図、
図1Bは正面図、図1Cは右側面図である。図1Bは一
部を切欠して断面も示してある。
【0015】グローブポート内部に嵌挿される円筒部1
1の外側端(グローブボックス外部側)開口部の外周に
は、グローブポートに被せて取付ける鍔部12が形成さ
れ、円筒部11の内側端(グローブボックス内部側)開
口部には、この開口部を塞ぐ内側遮蔽板13が形成され
ている。さらに、内側遮蔽板13から間隔をおいて円筒
部11の外側端開口部近傍に、この開口部を塞ぐ外側遮
蔽板14が形成されている。
1の外側端(グローブボックス外部側)開口部の外周に
は、グローブポートに被せて取付ける鍔部12が形成さ
れ、円筒部11の内側端(グローブボックス内部側)開
口部には、この開口部を塞ぐ内側遮蔽板13が形成され
ている。さらに、内側遮蔽板13から間隔をおいて円筒
部11の外側端開口部近傍に、この開口部を塞ぐ外側遮
蔽板14が形成されている。
【0016】内側遮蔽板13には図1Aに示したよう
に、中央部から外部に向って多数の放射状の切り筋15
が形成されており、同様に外側遮蔽板14にも、図1C
に示したように多数の放射状切り筋15が形成されてい
る。遮蔽板13,14を突き破るようにして作業者の腕
を押し込むと、これらの切り筋15が押し広げられ、グ
ローブ内に腕を挿入することができるようになっている
点は、図6に示した従来のグローブポート遮蔽体と同様
である。
に、中央部から外部に向って多数の放射状の切り筋15
が形成されており、同様に外側遮蔽板14にも、図1C
に示したように多数の放射状切り筋15が形成されてい
る。遮蔽板13,14を突き破るようにして作業者の腕
を押し込むと、これらの切り筋15が押し広げられ、グ
ローブ内に腕を挿入することができるようになっている
点は、図6に示した従来のグローブポート遮蔽体と同様
である。
【0017】円筒部11、鍔部12、内側遮蔽板13お
よび外側遮蔽板14は、鉛(鉛当量1mm)を含有させ
た合成ゴムにより一体的に成形されている。
よび外側遮蔽板14は、鉛(鉛当量1mm)を含有させ
た合成ゴムにより一体的に成形されている。
【0018】このグローブポート遮蔽体10を使用する
に際しては、図2に示したようにグローブポート20に
グローブ21の基端部21aを装着した後、遮蔽体10
の円筒部11を内側遮蔽板側13からグローブポート2
0内に挿入して嵌合させ、遮蔽体の鍔部12をグローブ
基端部21aの上からグローブポート20に装着する。
に際しては、図2に示したようにグローブポート20に
グローブ21の基端部21aを装着した後、遮蔽体10
の円筒部11を内側遮蔽板側13からグローブポート2
0内に挿入して嵌合させ、遮蔽体の鍔部12をグローブ
基端部21aの上からグローブポート20に装着する。
【0019】次いで図3に示したように、グローブポー
ト20に作業者の腕22を差し込み、外側遮蔽板14の
切り筋15を押し広げ、さらに内側遮蔽板13の切り筋
15を押し広げてグローブ21先端の手指部分まで挿入
する。この状態で通常のグローブ作業を行うことができ
る。
ト20に作業者の腕22を差し込み、外側遮蔽板14の
切り筋15を押し広げ、さらに内側遮蔽板13の切り筋
15を押し広げてグローブ21先端の手指部分まで挿入
する。この状態で通常のグローブ作業を行うことができ
る。
【0020】グローブ作業が終了した時には、腕を引き
抜いた後のグローブ21を、図4に示したように、遮蔽
体10の内側遮蔽板13と外側遮蔽板14との間の円筒
部11内に収納し、グローブボックス内部の負圧により
グローブ21がボックス内部に引き込まれないようにす
るためにグローブ21を結んでおくことが望ましい。
抜いた後のグローブ21を、図4に示したように、遮蔽
体10の内側遮蔽板13と外側遮蔽板14との間の円筒
部11内に収納し、グローブボックス内部の負圧により
グローブ21がボックス内部に引き込まれないようにす
るためにグローブ21を結んでおくことが望ましい。
【0021】
【発明の効果】上述したごとき構成を有するこの発明の
グローブポート遮蔽体によれば、次のような効果が得ら
れる。
グローブポート遮蔽体によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0022】(1) 内側および外側遮蔽板の二重構造とし
てあるため、グローブポートからの放射線漏洩を効果的
に遮蔽することができる。図5、6に図示した従来のグ
ローブポート遮蔽体(頂板部1枚による遮蔽)を用いる
場合、作業者の被曝線量を低減させるために、グローブ
ポート部に遮蔽体(鉛当量0.6mm)を取付け、さら
に作業者は鉛エプロン(鉛当量0.35mm)を着用し
て作業を実施している。この鉛エプロンは重量が4kg
あり、作業者の身体的負担が大となっている。
てあるため、グローブポートからの放射線漏洩を効果的
に遮蔽することができる。図5、6に図示した従来のグ
ローブポート遮蔽体(頂板部1枚による遮蔽)を用いる
場合、作業者の被曝線量を低減させるために、グローブ
ポート部に遮蔽体(鉛当量0.6mm)を取付け、さら
に作業者は鉛エプロン(鉛当量0.35mm)を着用し
て作業を実施している。この鉛エプロンは重量が4kg
あり、作業者の身体的負担が大となっている。
【0023】これに対してこの発明の二重遮蔽板構造の
遮蔽体(鉛当量1.0mm)は、上記した従来のグロー
ブポート遮蔽体(鉛当量0.6mm)と鉛エプロン(鉛
当量0.35mm)とを合わせた以上の遮蔽効果となる
ため、作業者は鉛エプロンを着用する必要がなくなり、
作業者の身体的負担を大きく軽減することができる。ま
た、グローブポート部に遮蔽体のない場合のグローブポ
ートからの線量当量率は500μSv/hであるのに対
して、この発明の内側および外側遮蔽板を備えた二重構
造の遮蔽体を取付けた場合のグローブポートからの線量
当量率は8μSv/hと大幅に低減し、プルトニウム等
の核燃料物質を取り扱うグローブボックスからの放射線
を有効に遮蔽することが可能となる。
遮蔽体(鉛当量1.0mm)は、上記した従来のグロー
ブポート遮蔽体(鉛当量0.6mm)と鉛エプロン(鉛
当量0.35mm)とを合わせた以上の遮蔽効果となる
ため、作業者は鉛エプロンを着用する必要がなくなり、
作業者の身体的負担を大きく軽減することができる。ま
た、グローブポート部に遮蔽体のない場合のグローブポ
ートからの線量当量率は500μSv/hであるのに対
して、この発明の内側および外側遮蔽板を備えた二重構
造の遮蔽体を取付けた場合のグローブポートからの線量
当量率は8μSv/hと大幅に低減し、プルトニウム等
の核燃料物質を取り扱うグローブボックスからの放射線
を有効に遮蔽することが可能となる。
【0024】(2) グローブ作業終了後にグローブを遮蔽
体の中に収納できるため、グローブに付着した放射性物
質からの放射線を有効に遮蔽することができる。汚染し
たグローブをグローブポート遮蔽体の外側に引き出した
場合のグローブからの線量当量率は150μSv/hで
あるのに対して、この発明のグローブポート遮蔽体にお
ける内側遮蔽板と外側遮蔽板との間の収納部に収納した
場合のグローブポートからの線量当量率は8μSv/h
となり、グローブに付着した放射性物質から放出される
放射線によってグローブボックス外部の空間の線量当量
率が上昇する危険を効果的に防止することが可能とな
る。また、グローブを遮蔽体の中に収納できる結果、オ
ゾンによるグローブの劣化や物体との接触によるグロー
ブの破損を防止することも可能となる。
体の中に収納できるため、グローブに付着した放射性物
質からの放射線を有効に遮蔽することができる。汚染し
たグローブをグローブポート遮蔽体の外側に引き出した
場合のグローブからの線量当量率は150μSv/hで
あるのに対して、この発明のグローブポート遮蔽体にお
ける内側遮蔽板と外側遮蔽板との間の収納部に収納した
場合のグローブポートからの線量当量率は8μSv/h
となり、グローブに付着した放射性物質から放出される
放射線によってグローブボックス外部の空間の線量当量
率が上昇する危険を効果的に防止することが可能とな
る。また、グローブを遮蔽体の中に収納できる結果、オ
ゾンによるグローブの劣化や物体との接触によるグロー
ブの破損を防止することも可能となる。
【図1】この発明のグローブポート遮蔽体の実施例を示
す左側面図(A)、正面図(B)および右側面図(C)
である。正面図(A)は一部を切欠いて断面図も示して
いる。
す左側面図(A)、正面図(B)および右側面図(C)
である。正面図(A)は一部を切欠いて断面図も示して
いる。
【図2】グローブポート遮蔽体をグローブポートに取付
けた状態を示す断面図である。
けた状態を示す断面図である。
【図3】グローブポート遮蔽体をグローブポートに取付
けてグローブ作業を行っている状態を示す断面図であ
る。
けてグローブ作業を行っている状態を示す断面図であ
る。
【図4】グローブ作業終了時にグローブポート遮蔽体の
中にグローブを収納した状態を示す断面図である。
中にグローブを収納した状態を示す断面図である。
【図5】グローブボックスの前面部を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】従来のグローブポート遮蔽体の一例を示す平面
図である。
図である。
【図7】図6の従来のグローブポート遮蔽体をグローブ
ポートに取付けた状態を示す断面図である。
ポートに取付けた状態を示す断面図である。
10…グローブポート遮蔽体 11…円筒部 12…鍔部 13…内側遮蔽板 14…外側遮蔽板 15…切り筋 20…グローブポート 21…グローブ
Claims (2)
- 【請求項1】 グローブポート内部に嵌挿する円筒部
と、該円筒部の外側端開口部の外周に形成したグローブ
ポート取付用鍔部と、該円筒部の内側端開口部に形成し
た該開口部を塞ぐ内側遮蔽板と、該内側遮蔽板から間隔
をおいて該円筒部外側端開口部近傍に形成した該開口部
を塞ぐ外側遮蔽板とからなり、前記円筒部と鍔部と内側
および外側遮蔽板とはゴム又は合成ゴムにより一体的に
成形されており、前記内側および外側遮蔽板には中央部
から外部に向って多数の放射状の切り筋を設けてこれら
の切り筋が自由に切り離せるように構成してあることを
特徴とするグローブボックス用グローブポート遮蔽体。 - 【請求項2】 前記遮蔽体の材質であるゴム又は合成ゴ
ム中に鉛を含有させてある請求項1記載のグローブボッ
クス用グローブポート遮蔽体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18733794A JP2927684B2 (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | グローブボックス用グローブポート遮蔽体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18733794A JP2927684B2 (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | グローブボックス用グローブポート遮蔽体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0850197A JPH0850197A (ja) | 1996-02-20 |
JP2927684B2 true JP2927684B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=16204239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18733794A Expired - Fee Related JP2927684B2 (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | グローブボックス用グローブポート遮蔽体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2927684B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2741745B1 (fr) * | 1995-11-23 | 1998-02-20 | Neyrpic Framatome Mecanique | Dispositif de protection complementaire d'une enceinte de traitement de produits contamines |
FR2906749B1 (fr) * | 2006-10-05 | 2009-01-30 | Cogema | Support de gant souple utilisable dans une ouverture d'une boite a gant. |
JP5913950B2 (ja) * | 2011-12-14 | 2016-05-11 | 日立アロカメディカル株式会社 | 体表面モニタ |
FR3002362A1 (fr) * | 2013-02-21 | 2014-08-22 | Commissariat Energie Atomique | Dispositif de protection contre les rayonnements ionisants et enceinte de confinement equipee d'un tel dispositif |
CN111430775A (zh) * | 2020-05-14 | 2020-07-17 | 程凌雯 | 一种锂电池封装设备 |
-
1994
- 1994-08-09 JP JP18733794A patent/JP2927684B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0850197A (ja) | 1996-02-20 |
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