JP5249561B2 - 圧電振動片及び圧電デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、圧電振動片と、パッケージ内にその圧電振動片を収容した圧電デバイスとの改良に関する。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話などのクロック源等において、圧電振動片や圧電発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
特許文献1に示される音叉型圧電振動片は、水晶ウエハなどの圧電材料をウェットエッチングすることにより、音叉型の外形形状を形成する。その音叉型圧電振動片のクリスタルインピーダンス(CI)値を低くするために、一対の振動腕の幅と厚さとの関係を調整している。また、特許文献2では、音叉型圧電振動片のCI値のバラツキ(標準偏差σ)を安定させるとともに小型化を図るため、振動腕に溝部を形成するとともに基部に切り込み部を形成して、各素子間のCI値のバラツキを小さくしている。
特開2001−203560 特開2004−266871
しかし、特許文献2に示されるように、基部に切り込み部が形成された音叉型圧電振動片であっても未だCI値のバラツキが大きく、切れ込み部がない音叉型圧電振動片と比べてもCI値のバラツキを大きく改善していない。また、頂点温度のバラツキも大きく、製品検査時には規格に入らない音叉型圧電振動片が不良品として多数発生していた。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、小型化を進める上でCI値のバラツキをより小さくしまた頂点温度のバラツキを改善した圧電振動片又は圧電デバイスを提供することを目的とする。
第1の観点の圧電デバイスは、振動腕に形成された励振電極と導通する基部電極を有する音叉型圧電振動片と、内面にこの音叉型圧電振動片を実装するキャビティを形成し、外面に外部端子を有する絶縁性パッケージと、絶縁性パッケージ内面に形成され、外部端子から接続された接続端子と、接続端子の表面の一部を覆う絶縁層と、基部電極と接続端子とを導通するとともに音叉型圧電振動片を固定する導電性接着剤と、を備える。
第1の観点の構成によれば、接続端子の表面の一部が絶縁層で覆われているため、CI値のバラツキが小さくなりさらに頂点温度のバラツキも小さくなる。このためCI値又は頂点温度の検査などで不良品の発生率が下がる。
第2の観点による圧電デバイスは、接続端子と導電性接着剤とが導通する領域は、導電性接着剤の塗布面積よりも小さい。
第2の観点の構成によれば、導電接着剤が塗布される量を変えることなく圧電振動片を接着固定しても、絶縁層があるため接続端子が導電性接着剤と導通する領域は導電性接着剤の塗布領域の面積よりも小さくなる。
第3の観点による圧電デバイスにおいて、接続端子と導電性接着剤とが導通する領域は、絶縁層により円形又は矩形に形成されている。
第3の観点の構成によれば、接続端子と導電性接着剤とが導通する領域は導電性接着剤の塗布領域の面積よりも小さくなる。
第4の観点による圧電デバイス。絶縁層は二酸化ケイ素(SiO)又は酸化アルミニウム(Al)で形成されている
第4の観点による圧電デバイスの構成によれば、二酸化ケイ素又は酸化アルミニウムは接続電極、特に金メッキ又は金バンプに結合し易い絶縁層である。
第5の観点による圧電デバイスは、接続端子の表面にはバンプが形成され、このバンプと導電性接着剤とが導通する。
第5の観点の構成によれば、接続端子の表面にはバンプが形成されている圧電デバイスであってもよい。
第6の観点による圧電デバイスの接続端子は、第1接続端子と第2接続端子とから構成され、第1接続端子及び第2接続端子がそれぞれ絶縁層で覆われている。
第6の観点の構成によれば、第1接続端子のみに絶縁層が形成されるのではなく、第1接続端子及び第2接続端子がそれぞれ絶縁層で覆われるようと。接続端子と導電性接着剤とが導通する領域はより小さくできる。
また、第7の観点による圧電デバイスにあっては、接続端子が導電性接着剤と導通する領域は、塗布領域の面積の30パーセントから75パーセントである。
第7の観点の構成によれば、接続端子が導電性接着剤と導通する領域が30パーセント以上であれば実際に圧電振動片を固定させることができる。一方、図6から理解できるように、接続端子が導電性接着剤と導通する領域が80パーセント以上であると頂点温度(ZTC)のバラツキσが1以上となり、従来の接続端子と同様バラツキが大きくなってしまう。
本発明によれば、パッケージ内の接続端子上に絶縁層を形成し導電接着剤と導通する領域を小さくすることで、CI値のバラツキをより小さくしまた頂点温度のバラツキを小さくすることができる。
<水晶振動子50の構成>
以下、本発明の各実施形態にかかる水晶振動子50について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第一実施形態にかかる水晶振動子50の概略図を示している。図1(a)は全体斜視図であり、図1(b)は断面図であり、図1(c)は金属蓋体71を取り外した上面図である。
表面実装型の水晶振動子50は、絶縁性のセラミックパッケージ51と水晶振動子50のパッケージを覆う金属蓋体71とからなる。金属蓋体71は、コバール(鉄(Fe)/ニッケル(Ni)/コバルト(Co)合金)製である。セラミックパッケージ51は、アルミナを主原料とするセラミック粉末およびバインダ等を含むスラリーを用いたグリーンシートからプレス抜きされた底面用セラミック層51a、壁用セラミック層51bおよび台座用セラミック層51cからなる。パッケージを構成するセラミックパッケージ51の材料として、アルミナを主原料とするセラミック粉末の代わりにガラスセラミックを使用したりしてもよい。図1(b)から理解されるように、これら複数のセラミック層51a〜51cから構成されたパッケージは、キャビティ58を形成し、このキャビティ58内に、音叉型水晶振動片20を実装する。
台座用セラミック層51cの上面の一部には、音叉型水晶振動片20の第1基部電極23aと第2基部電極25a(図2参照)と導通する接続端子81が形成されている。セラミックパッケージ51の底面に形成された少なくとも2つの外部端子82が形成されている。接続端子81と外部端子82とは、スルーホール配線83によって導通している。壁用セラミック層51bの上端には封止材37があり、金属蓋体71の接合している。
<第1圧電振動片の構成>
図2(a)は、本発明の第1の音叉型水晶振動片20の実施形態を示した平面図である。(b)はB―B断面図である、
第1の音叉型水晶振動片20は、例えば水晶Z板10となるように水晶単結晶ウエハを切り出して形成されている。水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。また、第1の音叉型水晶振動片20は32.768KHzで信号を発振する小型の振動片である。このような音叉型水晶振動片20は、基部29とこの基部29からX方向に突出する一対の振動腕21を有している。この振動腕21の表面には、溝部27が図2に示すように各振動腕21に2箇所ずつ形成されている。この溝部27は振動腕21の裏面側にも同様に形成されているため、図2(b)に示されるように、振動腕21の溝部27の断面図はほぼH型になっている。溝部27は、CI(クリスタル・インピーダンス)値の上昇を抑えるために設けられている。
図2(a)に示すように、第1の音叉型水晶振動片20の基部29は、その全体がほぼ板状に形成されている。そして、図において縦方向の長さL2が、例えば0.58mmに形成されている。一方、この基部29から突出して配置されている振動腕21の図において縦方向の長さL1は約1.70mmに形成されている。したがって、この振動腕21に対する基部29の長さは約34パーセントとなっている。また振動腕21の腕幅W3は約0.12mm程度である。
基部29は、各振動腕21側の第1基部29−1と第2基部29−2とを形成している。第1基部29−1はY方向の長さ(幅)がW1であり、第2基部29−2はY方向の長さ(幅)が、第1基部29−1の幅W1よりも広い幅W2である。幅W1は幅W2の約75パーセントから90パーセントである。例えば、幅W1は0.42mmに幅W2は0.50mmに形成されている。このため、振動腕21の振動により溝部27から漏れてきた漏れ振動は、第2基部29−2に伝わり難くなる。
また、第2基部29−2には、2箇所の連結部28が形成されている。2箇所の連結部28は、この水晶単結晶ウエハから音叉型水晶振動片20を切り取る際に残る部材であり、一般に一枚の水晶単結晶ウエハには、数千個の第1の音叉型水晶振動片20が連結されている。
第1の音叉型水晶振動片20の振動腕21及び基部29には、第1電極パターン23と第2電極パターン25とが形成されている。第1電極パターン23と第2電極パターン25とはともに、50オングストローム〜700オングストロームのクロム(Cr)層の上に400オングストローム〜3000オングストロームの金(Au)層が形成された構成になっている。クロム(Cr)層の代わりに、タングステン(W)層又はチタン(Ti)層を使用してもよく、また金(Au)層の代わりに、銀(Ag)層を使用してもよい。また1層からなる場合もあり、例えばAl(アルミ)層が用いられる。
音叉型水晶振動片20の基部29には、第1基部電極23aと第2基部電極25aとが形成され、腕部21の溝部27には、第1溝電極23d及び第2溝電極25dがそれぞれ形成される。この第1溝電極23d及び第2溝電極25dの幅は、振動腕21の腕幅W3と同等である。図2(b)に示すように、左側の振動腕21の両側面には、第2側面電極25cが形成されている。図示しない右側の振動腕21の両側面には、第1側面電極23cが形成されている。第1基部電極23a1と第1側面電極23c及び第1溝電極23dとを導通するため第1接続電極23bが形成されており、第2基部電極25a1と第2側面電極25c及び第2溝電極25dとを導通するため第2接続電極25bが形成されている。
<セラミックパッケージ51の構成>
次に、セラミックパッケージ51の製造方法について説明する。図3(a)は(b)に示すセラミックパッケージ51のA−A断面図であり、(b)は上面図であり、(c)は(b)のC−C断面図である。
積層圧着されたセラミックパッケージ51には、セラミックパッケージ51の表裏面の導通をとるためのスルーホール83が形成される。スルーホール83はタングステン(W)又はモリブデン(Mo)等の高融点金属からなる導電ペーストを充填して形成される。キャビティ58側の一対の接続端子81及び底面側の一対の外部端子82も高融点金属からなる導電ペーストを厚く塗布することにより形成される。さらに接続端子81及び外部端子82は、電気メッキにより接続端子81及び外部端子82上にニッケル(Ni)メッキ及び金(Au)メッキが施され配線として完成する。
さらに導電性接着剤31との導通を良くするために金メッキされた接続端子81及び外部端子82上に、金(Au)バンプ84が形成されている。さらに金バンプ84上の一部に絶縁層87が形成される。絶縁層87は例えば二酸化ケイ素(SiO)又は酸化アルミニウム(Al)が好ましい。絶縁層87は導電接着剤31が金バンプ84に導通する領域を小さくする役割を有している。なお、図3に示した絶縁層87は金バンプ84の導通する導通領域が円形になるように形成されており、その直形はφ0.01mmからφ0.18mmである。また、金バンプ84を形成せずに、直接金メッキされた接続端子81上に絶縁層87を形成しても良い。
音叉型水晶振動片20を底面に対して水平に片持ち支持するために、金バンプ84及び絶縁層87の上に導電性接着剤31が塗布される。導電性接着剤31は、エポキシ、シリコーン、ポリイミド又はポリウレタン系樹脂等をバインダとし、銀、ニッケル又はカーボン等の導電性フィラーから構成される。音叉型水晶振動片20が衝撃などで剥がれることのないように図3に描かれる塗布領域に導電性接着剤31が塗布される。この導電性接着剤31の塗布領域は、長さL11が例えば0.30mm前後であり幅W11が0.15mm〜0.20mmである。これより小さな塗布領域になると接着力が弱く音叉型水晶振動片20が衝撃などで剥がれるおそれがある。
<接続端子に形成される絶縁層の形状>
図3の絶縁層87は金バンプ84の導通する導通領域が円形になるように形成されていたが、それ以外の導通領域の形状に形成されてもよい。
図4及び図5は、セラミックパッケージ51のキャビティ58側の台座用セラミック層51c周辺を拡大した図である。
<<実施形態1>>
図4(a)は、台座用セラミック層51cには接続端子81が形成されその上に金バンプ84が形成されており、さらに絶縁層87aが形成されている。この絶縁層87aは、台座用セラミック層51cの両端に金バンプ84が現れるように形成されている。金バンプ84のX方向の長さWAは約0.01mmから約0.15mmでありY方向の長さLAが0.3mmである。そして、この金バンプ84及び絶縁層87aに導電接着剤31が塗布され、音叉型水晶振動片20の基部29が接着される。例えば、左右一対の金バンプ84のX方向の長さWAは約0.05mmであると、導電接着剤31と金バンプ84とが導通する領域は導電接着剤31の塗布領域の25パーセント程度になる。
<<実施形態2>>
図4(b)は、台座用セラミック層51cには接続端子81が形成されその上に金バンプ84が形成されており、さらに絶縁層87bが形成されている。この絶縁層87bは、台座用セラミック層51cの中央に金バンプ84が現れそのY方向の長さが短く形成されている。金バンプ84のX方向の長さWBは約0.01mmから約0.15mmでありY方向の長さLBが0.01mmから約0.3mmである。例えば、左右一対の金バンプ84のX方向の長さWBは約0.05mmでY方向の長さLBが0.15mmあると、導電接着剤31と金バンプ84とが導通する領域は導電接着剤31の塗布領域の12パーセント程度になる。
<<実施形態3>>
図4(c)は、台座用セラミック層51cには接続端子81が形成されその上に金バンプ84が形成されており、さらに絶縁層87cが形成されている。この絶縁層87cは、台座用セラミック層51cの中央X方向に延びた金バンプ84が現れている。金バンプ84のX方向の長さWCは約0.2mmでありY方向の長さLCが0.01mmから0.1mmである。例えば、左右一対の金バンプ84のY方向の長さLCは約0.05mmであると、導電接着剤31と金バンプ84とが導通する領域は導電接着剤31の塗布領域の18パーセント程度になる。
<<実施形態4>>
図5(a)は、図4に示した実施形態1から実施形態3とは異なり、一対の台座用セラミック層51c上に形成される絶縁層87の形状が左右で異なっている実施形態である。図5(a)では、左側の絶縁層87cは実施形態3の絶縁層87cと同じであるが、右側台座用セラミック層51cには絶縁層87がまったく形成されていない。図5(a)では、左側を実施形態3の絶縁層87cとしたが、逆に右側のみに実施形態3の絶縁層87cを形成しても良い。さらに、実施形態1の絶縁層87a又は実施形態2の絶縁層87bを形成してもよい。図5(a)の片側のみの絶縁層87cでは、導電接着剤31と金バンプ84とが導通する領域は両方の導電接着剤31の塗布領域の68パーセント程度になる。
<<実施形態5>>
図5(b)は、台座用セラミック層51cには接続端子81及び金バンプ84が形成されており、さらに絶縁層87dが形成されている。この絶縁層87dは、台座用セラミック層51cの中央領域に矩形の金バンプ84が現れている。矩形の金バンプ84の一辺の長さは約0.01mmから約0.15mmである。例えば、矩形の金バンプ84の一辺の長さは約0.05mmであると、導電接着剤31と金バンプ84とが導通する領域は導電接着剤31の塗布領域の4パーセント程度になる。
<金バンプとCI値のバラツキ及び頂点温度のバラツキ(標準偏差σ)>
図6は、CI値のバラツキ及び頂点温度のバラツキ(標準偏差σ)に関して、第1実施形態の絶縁層87aが形成された接続端子81及び第2実施形態の絶縁層87bが形成された接続端子81に対して調べた結果である。調べた母数は各30個である。
図6(a)は、第1実施形態の絶縁層87aが形成された接続端子81及び第2実施形態の絶縁層87bが形成された接続端子81に関してCI値の変化を示した表である。縦軸にバラツキを採り、横軸に導電性接着剤31に対する金バンプ84の面積比率を採っている。なお、絶縁層87aの長さLA及び長さWA又は絶縁層87bの長さLB及び長さWBを変化させることによって、導電性接着剤31と金バンプ84とが導通する面積比率を30パーセント、50パーセント、75パーセント及び90パーセントと変えた。
図6(b)は、第1実施形態の絶縁層87aが形成された接続端子81及び第2実施形態の絶縁層87bが形成された接続端子81に関して頂点温度(ZTC)の変化を示した表である。縦軸にバラツキを採り、横軸に導電性接着剤31と金バンプ84とが導通する面積比率を採っている。
従来の音叉型水晶振動片には、CI値のバラツキが2.5であり、頂点温度のバラツキが1.3であった。
その一方で、第1実施形態及び第2実施形態の水晶振動子50は、導電性接着剤31と金バンプ84とが導通する面積比率が下がるほどCI値のバラツキ及び頂点温度のバラツキが小さくなった。特に第1実施形態の絶縁層87aが形成された接続端子81の方がCI値のバラツキ及び頂点温度のバラツキが小さくなる。
導電性接着剤31と金バンプ84とが導通する領域が30パーセント以上であれば実際に水晶振動片20を台座用セラミック層51cに固定させることができるので、導電性接着剤31と金バンプ84とが導通する面積比率の最低限度は30パーセントである。逆に、導電性接着剤31と金バンプ84とが導通する面積比率が80パーセント以上であると、特に第2実施形態の頂点温度のバラツキが1.0となってしまい、従来の基部電極と比べて差異が小さくなってしまう。そこで導電性接着剤31と金バンプ84とが導通する面積比率の最高限度は75パーセント程度である。
図6(a)及び(b)から理解できるように、導電性接着剤31と金バンプ84とが導通する面積比率は30パーセントから70パーセントが特に好ましい。
<第2圧電振動片の構成>
図7は、本発明の第2の音叉型水晶振動片120の実施形態を示した平面図である。同じ構成の部材については図2などで使用した符号を使用している。第2の音叉型水晶振動片120は基部29を小型にして、第1の音叉型水晶振動片20よりもY方向の長さを小さくすることができる。
第2の音叉型水晶振動片120は、水晶Z板10となるように水晶単結晶ウエハを切り出して形成されている。第2音叉型水晶振動片120は、基部29の振動腕21を形成した端から2箇所の連結部28への途中において、基部29の幅方向に延長され、振動腕21の両外側の位置で振動腕21と平行に延びる支持用腕部29−3を備えている。支持用腕部29−3の電極幅W6は0.05mmから0.08mm程度と狭く形成されている。支持用腕部29−3の先端には、導電接着のための広域部29−4を設けている。この広域部29−4の電極幅W7は0.14mmから0.20mm程度で長さL7が0.14mmから0.20mm程度に形成されている。このような第2の音叉型水晶振動片120の外形は水晶単結晶ウエハなどをウェットエッチングなどで精密に形成している。
第2音叉型水晶振動片120の基部29を小さくしても支持用腕部29−4の所定長さを隔てていることから、屈曲振動する振動腕21からの振動漏れは広域部29−4にほとんど及ぶことがない。第2の音叉型水晶振動片120を支持するために、広域部29−4において導電性接着剤31で固定される。
<セラミックパッケージ151の構成>
図8は第2の音叉型水晶振動片120用のセラミックパッケージ151である。図8(a)は(b)に示すセラミックパッケージ151のA−A断面図であり、(b)は上面図であり、(c)は(b)のC−C断面図である。図3で説明した第1の音叉型水晶振動片20用のセラミックパッケージ51とほぼ同じ構成であり、同じ部材には同じ符号を付している。
図8のセラミックパッケージ151が図3のセラミックパッケージ51と異なる点は、台座用セラミック層151cの位置である。台座用セラミック層151c上には、タングステン(W)又はモリブデン(Mo)等の高融点金属からなる一対の接続端子81が形成される。さらに接続端子81は、電気メッキにより接続端子81及び外部端子82上にニッケル(Ni)メッキ及び金(Au)メッキが施され配線として完成する。
さらに金メッキされた接続端子81及び外部端子82上に、金(Au)バンプ84が形成されている。さらに金バンプ84上の一部に絶縁層87が形成される。絶縁層87は導電接着剤31が金バンプ84に導通する領域を小さくする役割を有している。そして、第2の音叉型水晶振動片120を底面に対して水平に片持ち支持するために、金バンプ84及び絶縁層87の上に導電性接着剤31が塗布される。
図8では、金バンプ84の導通する導通領域が円形になるように絶縁層87が形成されているが、図4ないし図5で示したように、導電性接着剤31と金バンプ84とが導通する形状及び面積は変更することが可能である。そして、セラミックパッケージ151においても、導電性接着剤31と金バンプ84とが導通する面積比率は約1パーセントから80パーセント程度が好ましい。このような絶縁層87は、CI値のバラツキが小さくなりさらに頂点温度のバラツキも小さくすることができる。
本発明の第一実施形態にかかる水晶振動子50の概略図を示している。 (a)は全体斜視図であり、(b)は断面図であり、(c)は金属蓋体71を取り外した上面図である。 (a)は、音叉型水晶振動片20の全体構成を示した図であり、(b)は、音叉型水晶振動片20の一本の振動腕21のB−B断面図である。 (a)は(b)に示すセラミックパッケージ51のA−A断面図である。 (b)は上面図であり、(c)は(b)のC−C断面図である。 セラミックパッケージ51のキャビティ58側の台座用セラミック層51c周辺を拡大した図である。 セラミックパッケージ51のキャビティ58側の台座用セラミック層51c周辺を拡大した図である。 (a)は、第1実施形態の絶縁層87aが形成された接続端子81及び第2実施形態の絶縁層87bが形成された接続端子81に関してCI値の変化を示した表である。 (b)は、第1実施形態の絶縁層87aが形成された接続端子81及び第2実施形態の絶縁層87bが形成された接続端子81に関して頂点温度(ZTC)の変化を示した表である。 本発明の第2の音叉型水晶振動片120の実施形態を示した平面図である。 第2の音叉型水晶振動片120用のセラミックパッケージ151である。(a)は(b)に示すセラミックパッケージ151のA−A断面図であり、(b)は上面図であり、(c)は(b)のC−C断面図である。
符号の説明
10 … 水晶Z板
20 … 音叉型水晶振動片
21 … 振動腕
23 … 第1電極パターン(23a … 第1基部電極,23b … 第1接続電極,23d … 第1溝電極,23c … 第1側面電極)
25 … 第2電極パターン(25a … 第2基部電極,25b … 第2接続電極,25c … 第2側面電極,25d … 第2溝電極)
27 … 溝部
28 … 連結部
29 … 基部(29−1 … 第1基部,29−2 … 第2基部,29−3 … 支持用腕部,29−4 … 広域部)
31 … 導電性接着剤
37 … 封止材
50 … 水晶振動子
51,151 … セラミックパッケージ(51a … 底面用セラミック層,51b … 壁用セラミック層,51c,151c … 台座用セラミック層)
58 … キャビティ
71 … 金属蓋体
81 … 接続端子
82 … 外部端子
83 … スルーホール配線
84 … 金バンプ
87,87a,87b,87c … 絶縁層
120 … 第2音叉型水晶振動片

Claims (5)

  1. 振動腕に形成された励振電極と導通する基部電極を有する音叉型圧電振動片と、
    内面にこの音叉型圧電振動片を実装するキャビティを形成し、外面に外部端子を有する絶縁性パッケージと、
    前記絶縁性パッケージ内面に形成され、前記外部端子から接続された接続端子と、
    前記接続端子の上面の一部を覆う絶縁層と、
    前記接続端子及び前記絶縁層の上面に形成され、前記基部電極と前記接続端子とを導通するとともに、前記音叉型圧電振動片を固定する導電性接着剤と、を備え、
    前記接続端子と前記導電性接着剤とは、前記接続端子と前記導電性接着剤とが互いに接触し、前記絶縁層により全周が囲まれる導通領域を介して導通し、
    前記導通領域の面積は、前記導電性接着剤が前記接続端子及び前記絶縁層の上面に形成される領域である塗布領域の面積よりも小さいことを特徴とする圧電デバイス。
  2. 振動腕に形成された励振電極と導通する基部電極を有する音叉型圧電振動片と、
    内面にこの音叉型圧電振動片を実装するキャビティを形成し、外面に外部端子を有する絶縁性パッケージと、
    前記絶縁性パッケージ内面に形成され、前記外部端子から接続された接続端子と、
    前記接続端子の上面に形成されるバンプと、
    前記バンプの上面の一部を覆う絶縁層と、
    前記バンプ及び前記絶縁層の上面に形成され、前記バンプを介して前記基部電極と前記接続端子とを導通するとともに、前記音叉型圧電振動片を固定する導電性接着剤と、を備え、
    前記バンプと前記導電性接着剤とは、前記バンプと前記導電性接着剤とが互いに接触し、前記絶縁層により全周が囲まれている導通領域を介して導通し、
    前記導通領域の面積は、前記導電性接着剤が前記バンプ及び前記絶縁層の上面に形成される領域である塗布領域の面積よりも小さいことを特徴とする圧電デバイス。
  3. 記導通領域は、前記絶縁層により円形又は矩形に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の圧電デバイス。
  4. 前記絶縁層は二酸化ケイ素(SiO )又は酸化アルミニウム(Al )で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の圧電デバイス。
  5. 記導通領域は、前記塗布領域の面積の30パーセントから75パーセントであることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の圧電デバイス。
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