JP5248499B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
なし
発明の分野
本発明は、直流電動機に関する。
発明の背景
エネルギコストが上昇し、かつ供給が減少し続けているので、特に電動機用のエネルギのより効率的な利用に関するかなりの必要性がある。電動機は多くの装置に動力を供給するので、所与の入力エネルギに対して電動機の電力出力を改善することは、エネルギコストのかなりの節約を意味するであろう。
特に、改良された電動機から利益を得るであろう1つの使用法は、電気自動車における利用である。電気自動車は、100年以上にわたって存在してきたが、それらは、ごく最近になって広く用いられるようになった。電動機の電力出力における改善は、電気自動車がさらに一層実用的になり、市場で受け入れられるようになるのを支援することになろう。
既存の電気自動車が直面する1つの問題は、従来のガソリンまたはディーゼル車と比較して、電気自動車の購入価格がより高いことである。これは、一つには、かかる車両が用いる高価な電動機のためである。かかる電動機の設計は単純であるが、しかしそれらの構造は非常に複雑である。さらに、かかる電動機用の制御システムは、高電圧ならびに電流、特に、関連する高突入電流という必要条件のために、複雑である。最後に、現在の電気自動車の電動機は、複雑な伝動システムを必要とする。
金属コアなしに電磁気コイルを有する電動機が、例えば、低出力用途で一般に用いられる「パンケーキ」型電動機において以前は用いられた。しかしながら、プラスチックなどの非磁化コア材料は、高出力電動機用には用いられなかった。
よりエネルギ効率の良い電動機を製造するために電動機を構築および制御するための新しいアイデアが当該技術分野において必要とされている。
発明の概要
一実施形態において、本発明は、非磁化コアを囲む複数のワイヤコイルを含む固定子と、自身に永久磁石が埋め込まれた回転子であって、固定子に隣接して配置され、かつ回転可能な駆動軸に取り付けられた回転子と、電源と、回転子に動作可能に接続された位置センサと、ワイヤコイルへの電気エネルギの分配を制御するために、電源、位置センサおよびワイヤコイルに動作可能に接続された制御回路と、を含む多相電動機であって、制御機構が、第1のコイルから第2のコイルに電荷を転送する多相電動機である。
別の実施形態において、本発明は、非磁化コアを囲む複数のワイヤコイルを含む固定子と、固定子に隣接して回転可能に取り付けられた回転子と、回転子に取り付けられた複数の永久磁石と、電源と、回転子に動作可能に接続された位置センサと、ワイヤコイルへの電気エネルギの分配を制御するために、電源、位置センサおよびワイヤコイルに動作可能に接続された制御回路と、を含む電動機を提供するステップを含む、電動機を動作させる方法である。本実施形態の本発明には、電源を用いて第1のコイルに電気的に通電することと、第1のコイルを第2のコイルに電気的に接続し、それによって、コントローラの指示の下で第1のコイルから第2のコイルに電気エネルギを転送することと、がさらに含まれる。
さらに別の実施形態において、本発明は、非磁化コアを囲む複数のワイヤコイルを含む固定子であって、非磁化コアがプラスチック管を含む固定子と、自身に永久磁石が埋め込まれた回転子であって、固定子に隣接して配置され、かつ回転可能な駆動軸に取り付けられた回転子と、電源と、駆動軸を通して回転子に動作可能に接続された位置センサと、ワイヤコイルへの電気エネルギの分配を制御するために、電源、位置センサおよびワイヤコイルに動作可能に接続された制御回路と、を含む多相電動機であって、制御機構が、第1の放電しているコイルから第2の充電しているコイルに電荷を転送し、回転子が、周囲エッジが自身の間にある対向面のペアを有するディスクを含み、回転子が、周囲エッジの近くで面に装着された鋼リングをさらに含み、永久磁石が、少なくとも1つの希土類磁石が固定子に隣接するように、2つの希土類磁石断片の間に挟まれた一片の鋼を含む多相電動機である。
本発明のさらなる適用可能分野は、下記で提供される詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明および特定の例は、本発明の好ましい実施形態を示すが、あくまで例示を目的としており、本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
本発明は、詳細な説明および添付の図面からより完全に理解されよう。
図面の簡単な説明
電動機の一実施形態の概略図を示す。 単一コイルの一実施形態を示す。 永久磁石および電磁気コイルの組み合わせが、どのように様々なレベルの力を生成するかを示す。 永久磁石および電磁気コイルの組み合わせが、どのように様々なレベルの力を生成するかを示す。 永久磁石および電磁気コイルの組み合わせが、どのように様々なレベルの力を生成するかを示す。 永久磁石および電磁気コイルの組み合わせが、どのように様々なレベルの力を生成するかを示す。 固定子コイルを支持するために用いられるタイプの長手方向ストリップの一実施形態を示す。 図4Aに示すストリップなどの複数の長手方向ストリップに固定子コイルが取り付けられた固定子の断面を示す。 コイルから通じるワイヤを通すために、スロットを側部に形成した長手方向ストリップの一実施形態を示す。 ワイヤを通すためのワイヤチャネルを取り付けられた長手方向ストリップの別の実施形態を示す。 コイルを保持する取り付けブラケットが、どのように長手方向ストリップに装着されるかの一実施形態を示す。 任意選択の鋼シャントリングが用いられる回転子の一実施形態を示す。 異なるタイプのコアの回りに巻かれたワイヤコイルのいくつかの実施形態を示す。 異なるタイプのコアの回りに巻かれたワイヤコイルのいくつかの実施形態を示す。 異なるタイプのコアの回りに巻かれたワイヤコイルのいくつかの実施形態を示す。 モジュール回転子構成要素の一実施形態における正面図および側面図をそれぞれ示す。 モジュール回転子構成要素の一実施形態における正面図および側面図をそれぞれ示す。 回転子で用いるための合成磁石の一実施形態を示す。 本発明の電動機における一実施形態の断面における永久磁石と電磁気コイルとの間の磁束線の図を示す。 本発明の電動機のコイルに通電するための回路の一実施形態を示す。 本発明の電動機のコイルに通電するための回路の別の実施形態を示す。 位置センサの一実施形態を示す。 鉄削り粉を用いた直接的評価によって決定された、本発明の電動機における一実施形態の磁力線を示す。 鉄削り粉を用いた直接的評価によって決定された、本発明の電動機における一実施形態の磁力線を示す。 徐々に大きくなる永久磁石の磁力線を示す。 徐々に大きくなる永久磁石の磁力線を示す。 徐々に大きくなる永久磁石の磁力線を示す。 永久磁石の2つのスライス間に挟まれた鋼スラグを含む合成磁石の磁力線を示す。 電動機において、放電しているコイルから充電されたかまたは充電しているコイルへ、崩壊磁場電流を分路するための回路の一実施形態を示す。 電動機において、放電しているコイルから充電されたかまたは充電しているコイルへ、崩壊磁場電流を分路するための回路の別の実施形態を示す。 電動機において、放電しているコイルから充電されたかまたは充電しているコイルへ、崩壊磁場電流を分路するための回路のさらに別の実施形態を示す。 電動機において、放電しているコイルから充電されたかまたは充電しているコイルへ、崩壊磁場電流を分路するための回路のさらに別の実施形態を示す。 電磁気コイルの相対的位置が破線で示される、本発明の回転子における一実施形態の側面図を示す。 本発明の電動機の一実施形態における永久磁石およびコイルの相対的位置を示す図20のライン21−21に沿った断面を示す。 本発明の電動機の別の実施形態における永久磁石およびコイルの相対的位置を示す図20のライン21−21に沿った断面を示す。 本発明の電動機の別の実施形態における永久磁石およびコイルの相対的位置を示す図20のライン21−21に沿った断面を示す。 本発明の電動機の別の実施形態における永久磁石およびコイルの相対的位置を示す図20のライン21−21に沿った断面を示す。 三相電動機の一実施形態のタイミング図を示す。 四相18永久磁石電動機の一実施形態のタイミング図を示す。 8つのコイルおよび18の永久磁石を有する四相電動機の一実施形態における永久磁石およびコイルの側面図を示す。
好ましい実施形態の詳細な説明
好ましい実施形態の下記の説明は、本質的にはあくまで例示的なものであり、決して、本発明、その用途または使用法を限定するものではない。
本明細書で説明する電動機は「マグネトロン」電動機と呼ばれるが、いくつかの点で従来の電動機と異なり、その結果、電動機の挙動を説明する典型的な方式が、必ずしもマグネトロン電動機には当てはまらない。これは、次のいくつかの要因による。
1.従来の電動機出力は、磁束を集中させるために鋼を必要とする。
2.従来の電動機は、金属部材において電気力を磁束に変換し、それにより、固定子および回転子を通して磁気回路を完成し、この磁気回路が、回転子に印加されるトルクを発生する。
これらの要因のために、典型的な電動機の最大電力出力は、巻線における銅の量と同様に、磁場および回転子における鋼の量によって制限される。
本明細書で説明する電動機は、次の構成要素において異なる。
1.マグネトロン電動機は、磁束を集中させるための鋼を必要とせず、実際には、ほとんどの実施形態において、鋼は、電動機の動作に有害である。
2.マグネトロン電動機において、磁気回路は、回転子における永久磁石、および2つの外側または端部回転子上の鋼の端部プレートの構成によって完成される。磁束の集中は、コイルが通電されたときに電力の増加をもたらす構成によって達成される(図3A−3D、14A、14B)。図3A−3Cは、1つまたは複数の回転子に取り付けられた永久磁石と、固定子における充電された電磁気ワイヤコイルとの組み合わせが、どのように様々なレベルの力を生成するかを示し、より多くの永久磁石を所与のコイルに関連させることによって、増加する量の力がもたらされるという結論を伴う。例えば、各回転子36が、8つの永久磁石52を取り付けられている場合に、単一コイル34を2つの回転子36に関連させることによって、一実施形態では、2フィートポンドを少し上回る力が生成される。最初の2つの回転子36のどちらかの側において、この構成に第3の回転子36を加えることによって、電動機は、3フィートポンドを少し上回る力を生成するようにされる。同様に、最初の3つの回転子36のどちらかの側に第4の回転子36を加えることによって、電動機は、4フィートポンドの力を発生するようにされる。最後に、最初の4つの回転子36のどちらかの側に第5の回転子36を加えることによって、電動機は、5フィートポンドの力を発生するようにされる。
さらに、図3Dに示すように、より多くのコイルを永久磁石52と組み合わせることによって、さらに大きな力を生成することができる。例えば、1つのコイル34および5つの回転子36(この場合に、各回転子36は、合計で40の永久磁石52に対して8つの永久磁石52を含む)を有することによって、5フィートポンドの力が与えられる。同じ5回転子の電動機に第2のコイル34を加えることによって、力は、10フィートポンドへと2倍にされる。第3のコイル34の追加によって、力は、15フィートポンドへと増加され、第4のコイル34によって、20フィートポンドの力が与えられる。コイル34は、電動機30の周囲回りの任意の位置に追加してもよく、それぞれは、5フィートポンドの力を追加する。
別の相違は、磁束線の方向である。典型的な電動機では、全ての磁束線が巻線に対して直角であり、これは、(発生される逆起電力により)回転子が回転するときに回転子における抵抗の原因となる。典型的な電動機では、この逆起電力は必要であるか、または電流は巻線が燃え尽きるほどに高い。
マグネトロン電動機では、磁束の一部が、巻線と平行であり、抵抗または発生される逆起電力を低減する。この磁束方向は、回転子間の間隔に対する、回転子における永久磁石のスペーシングによって、変更することができる。さらに、逆起電力の不足によって引き起こされる突入または高電流がない。したがって、マグネトロン電動機の設計によって、電流は自動的に制御される。
マグネトロン電動機は、機能上の差異を生じるいくつかの重要な差異をその構成に有する。
典型的な電動機では、巻線は、それらが互いに重なり合うような方法で、鋼のスロットに配置される。このために、1つの巻線が熱くなると、それは重なり合っている巻線を加熱し、電動機全体が過熱して燃え尽きる。たとえ1つの巻線だけが燃え尽きた場合であっても、いずれかの巻線を交換するために、巻線の全てを取り除かなければならない。
マグネトロン電動機では、巻線は単純なボビンコイルであり、それぞれは互いに独立し、一つずつ取り除くかまたは電動機に配置することができる。この設計によって、電動機は、完全にモジュール式になる。回転子モジュールを追加し、それによって電動機を延長することができるが、これは、コイルモジュール用のスロットを追加し、かくして電動機出力を増加させる。このモジュール概念によって、新しい電動機を設計することがはるかに簡単になる。
最後のことは典型的な電動機には当てはまらないが、逆起電力を用いて入力電力を再発生または補足することによって、これらの電動機をより効率的にする試みには当てはまる。
マグネトロン電動機は、その動作において非常によく働き、2つの別個の方法によって実現される新しいアプローチを用いる。
1.本出願の他のところで言及するように、磁束方向を変化させることによる、回転子抵抗または逆起電力の低減。
2.コイルが通電を遮断されるときに崩壊磁場エネルギを利用した、異なるコイル、好ましくはちょうどターンオンしているコイルへの入力電力の補足。
したがって、多相電動機30には、複数のコイル34を含む固定子32と、駆動軸38に取り付けられた回転子36と、コイル34を充電するための電源40と、電源40によってコイル34の充電を制御するための制御機構42と、が含まれる(図1および2)。
一実施形態において、固定子32には複数のワイヤコイル34が含まれるが、これらのワイヤコイル34は、非磁化コア44に巻かれる。非磁化コア44は、限定するわけではないが、固体棒でも中空管でも、プラスチックを含む様々な材料のいずれかで作製してもよい。コイルコア44は、断面が円形で、ワイヤコイル34自体も円形になるようにするのが好ましい。とはいえ、コア44およびワイヤコイル34の他の形状が可能である。一実施形態において、巻きワイヤは、コア44の中心を通り、かつ外側の回りにある一連の放射状の留め具によって適所に保持される。さらに、一実施形態において、コイル34は、グラスファイバなどの樹脂を用いて成形される。鋳型によって樹脂に形状が与えられ、樹脂が、コイル34が装着される取り付けブラケット46(下記を参照)を補完する。次に、関連する樹脂を備えたコイル34は、接着剤または他の装着手段を用いて、取り付けブラケット46に装着される。
典型的な構成において、コイルコア44の断面直径は、1インチである。さらに、一実施形態において、コイルワイヤは、11ゲージの銅線で、コア44の回りに約300回巻かれる。本実施形態において、ワイヤコイル34の外径は、3インチである。とはいえ、他の構成が可能であり、本発明内に包含される。
コイル34のワイヤ巻線は、均一な方向を有するが、この場合に、巻線は、コイル34が固定子32に取り付けられたときに回転子36の回転面と平行な平面にある。コイル34が固定子32内に配置され、電気的に通電された場合に、生成される磁界は、固定子32から隣接する回転子36へ横に広がる。方向は、コイル34の一側が磁北(N)であり、他側が磁南(S)であるようになる。この方向は、入力電気の極性を逆にすることによって変更することができる。下記でさらに説明するように、各コイル34は、ワイヤコイル34の端部を適切な電源40に接続することによって、電気的に通電される。
ワイヤコイル34は、フレーム構造47によって固定子32内の適所に保持されるが、このフレーム構造47は、一実施形態ではアルミニウムで作製される。フレームには、駆動軸38の長軸と平行に、すなわち回転軸と平行に延在する複数の長手方向ストリップ48材料が含まれる。一実施形態において、長手方向ストリップ48材料には、正確な方向で正確な位置にコイル34を配置するために、一連のノッチ50が形成されている。
コイル34は、取り付けブラケット46に保持され、次に、このブラケット46は、フレーム構造47の長手方向ストリップ48に装着される(図4A、4B)。一実施形態において、ブラケット46は、長手方向ストリップ48と適切に結合するように、端部でわずかに曲げられる。ブラケット46は、元へ戻せるファスナを用いて、長手方向ストリップ48に装着するのが好ましく、それによって、欠陥があるかまたは損傷したコイル34を修理または交換することが、より容易になる。一実施形態において、長手方向ストリップ48には、コイル取り付けブラケット46の装着用のねじまたはボルトを受け入れるための一連のねじ穴があけられている。コイル34は、長手方向ストリップ48に沿って離間配置され、回転子36に対して、自身との間に空間を残すようにする。各コイル34は、多くの永久磁石52が埋め込まれた回転子36を、自身にごく隣接して有する。コイル34を適所に保持するためのフレーム構造47(この構造47は電動機の周辺部に存在する)を除けば、他の点では、固定子32は、一実施形態において他の多くの電動機と異なり、空所である。この構成によって、はるかに容易な製造および組み立てが可能になる。
支持構造47における長手方向ストリップ48の端部は、電動機30のどちらかの端部で端部プレート54に装着される。これらの端部プレート54はまた、駆動軸38を支持し、今度は駆動軸38が回転子36を支持し、それによって、電動機30はその全体的な構造を与えられる。一実施形態において、駆動軸38は、端部プレート54の1つまたは両方を通過しかつ越えて突出し、続いて、駆動される装置に結合される。
特定の一実施形態において、端部プレート54は、厚さが0.625インチで、直径が11.75インチである。さらに、端部プレート54には、駆動軸38用の軸受を保持するための軸受保持プレート56(図1)が取り付けられていてもよく、この軸受保持プレート56には、内径が2.5インチ、外径が4インチのリングが含まれる。
一実施形態において、各コイル34からのリード線58は、取り付けブラケット46を通して提供される(図2)。別の実施形態において、長手方向ストリップ48には、ワイヤが通るためのチャネル60が形成されている(図5A、5B、6)。この場合に、ワイヤは、側部において、ストリップの長いエッジに形成されたスロット62を通ってコイル34から離れる(図5A)。一実施形態において、コイル取り付けブラケット46の側部部分は、メインチャネル60に隣接するスロット62を覆うように十分に広くされる(図6)。さらに別の実施形態において、隆起されたワイヤチャネル64が、長手方向ストリップ48の一側に形成または装着されるが、この場合には、ワイヤが通過するように、各コイル34と位置合わせされた、チャネル64の側部の穴がある(図5B)。これらの後者の実施形態のどちらでも、ワイヤは、長手方向ストリップ48を通って電動機の一端部または両端部へと延在し、そこで電源40および制御機構42と接続する。
本明細書では、集合的には、円形に取り付けられた一連のワイヤコイル34が、固定子32と呼ばれる。一実施形態において、電動機30は、各固定子32が、その両側に回転子36を有するように、4つの固定子32および5つの回転子36を有するが、しかし電動機の両端部における回転子36は、一側に固定子32を有するだけで、他側には有しない。さらに、いくつかの実施形態において、電動機30の両端部における回転子36は、永久磁石52の上で回転子36の外周に沿って延在する鉄含有金属(例えば鋼)のシャントリング66を有する(図7A、7B)。永久磁石52が、磁石および他の材料のスライスの層状複合物である場合には、磁石は、リング66を装着した回転子36の側部には含まれない。リング66は、電動機30における磁束を改善し、馬蹄効果を生じ、また、いずれかの導電材料が電動機の端部にある場合に生じるであろう抵抗を除去する。鋼リング66が省略される実施形態において、導電性でない材料、例えばフェノール樹脂またはある他のタイプの樹脂で端部プレート54を作製することが好ましい。
ワイヤのゲージ、コイル巻線の長さ、巻数、および用いられるコア材料のタイプが、それぞれ、電動機30の特性を変化させる。さらに、永久磁石52の形状と同様にコア44材料の形状がまた、電動機30が回転を止める方法を変えることができる。いくつかの可能なタイプのコア44構造、およびコア44構造がコイル34の特性に対して与える影響のいくつかを下記に挙げる(図8A、8B、8C)。
一構造において、ワイヤ巻きコイル34は、固体の積層コア44を有する(図8A)。この構成は、高インダクタンスおよびかなりのヒステリシス損失を有し、磁束はコアに集中される。
別の構成では、中空コア44を備えたワイヤ巻きコイル34が設けられる(図8B)。この構成は、中程度のインダクタンス、中程度のヒステリシス損失を有し、磁束はコア44に集中される。この構成の一例は、中空の鉄コアを備え、コイルの回りに巻かれたワイヤである。
さらに別の構成では、空心44を備えたワイヤ巻きコイル34が設けられる(図8C)。この構成は、低インダクタンスを有し、ヒステリシス損失がなく、磁束は、全磁極面にわたってより均一に分配される。
また、ワイヤは、典型的で平坦な積層ではない積層として用いられる。さらに、ワイヤは、円形、パイ形、または中空積層パイプを含む任意の形状とすることができる。高回転速度(RPMにおける)用には、高効率な空心が最良であるはずだが、他方で、積層コアは、高RPMおよび効率が問題とされない場合に、より高いトルク用に、より適している可能性がある。
一実施形態において、回転子36は、フェノール樹脂から作製されるが、他のタイプの樹脂も同様に働くであろう。別の実施形態では、回転子36は、アルミニウムで作製される。いずれの場合も、回転子36は、一実施形態において、駆動される構成要素に電動機30の動力を伝達するために、駆動軸38に固定して装着される。回転子36は、永久または固定磁石52を収容するために一連の穴が開けられた、本質的には平坦な円形ディスクである。
任意の可変数の回転子36および固定子32(一般に、固定子の数より1つ多くの回転子がある)を単一の電動機30に組み立てることができるように電動機30をモジュール方式で作製して、任意のサイズおよび出力の電動機30を、限られた数の基本要素から作製できるようにすることができる。回転子間の正確な間隔をなお維持しながら電動機30のモジュールを作製するために、一実施形態において、回転子36は、中心近くの一側から突出する中空スペーサ68を有する(図9B)。一実施形態において、スペーサ68は、鋼である。一実施形態においてアルミニウムである回転子36、および装着されたスペーサ68の両方は、駆動軸38を収容する穴を中央に有し、かつまた駆動軸38から突出する隆起部72を収容するスロット70を穴の内部に有するが、この場合に、隆起部72およびスロット70は、互いに相補的である。隆起部72およびスロット70の組み合わせによって、駆動軸38に対するずれもなく、回転子36から駆動軸38への動力の伝送が支援される。あるいは、隆起部72は、回転子36の開口部の内部にあってもよく、その結果、スロット70は駆動軸38に作製される(図20)。
特定の一実施形態において、回転子36は、厚さが1.5インチ、直径が9インチである。鋼スペーサ68は、直径が3インチで、回転子36の面から2.7インチだけ突出している。駆動軸38の直径は、駆動軸を収容するための、回転子36およびスペーサ68内の穴と同様に、約1.5インチである。一実施形態において、スペーサ8は、4つの0.25インチボルトを用いて回転子36に装着されるが、2つの部品を連結する他の手段が、本発明内に包含される(図9A)。
一実施形態において、永久磁石52には、2つの希土類永久磁石52Aと、中間の鋼棒52Bとの複合物が含まれる。一実施形態において、複合構造は、全体的に円筒状で、1インチの直径および1.5インチの長さを有する(図9C)。本実施形態において、永久磁石52Aは、それぞれ、厚さが0.25インチであり、鋼棒52Bは、厚さが1インチである。一実施形態において、磁石52Aおよび鋼棒52Bは、接着剤を用いて、互いにおよび回転子36に装着される。
本実施形態には8つの合成永久磁石52があり、永久磁石52は、エッジ近くで回転子36の回りに等間隔で配置される。8つの1インチ直径の穴が、回転子36のエッジから約0.125インチ離れて回転子36に形成される。本実施形態においておよび一般的に、永久磁石52は、極性が、磁北であることと磁南であることとの間で交番し、回転子の一側または他側を指すように、配置される。回転子36の回りでこの交番構成を連続的に達成するために、偶数の永久磁石52またはその複合物が常にあることが好ましい。
一実施形態において、回転子36において隣接する永久磁石52間の距離は、隣接する回転子36間の距離にほぼ等しいが(図10)、隣接する永久磁石52間の距離は、ときには、回転子間の間隔より大きくてもよい。一実施形態において、これらの距離は、両方とも約2.5インチである。一般に、逆起電力は、所与の回転子36において隣接する永久磁石52間の距離が低減されるとともに、低減される。また、一般的な問題として、逆起電力、rpmおよびトルクは、回転子間の間隔および回転子36内における永久磁石52間の間隔に応じて変化する。
一実施形態において、制御機構42には、位置センサ80に接続された回路74が含まれ、回路74は、コイル34および電源40に接続される。下記でさらに説明するが、別の実施形態において、制御機構42にはまた、マイクロプロセッサ43が含まれる。電動機30の本実施形態を制御するための回路74の一例を図11に示す。この回路74は、8つの永久磁石52を有する6コイル三相電動機用であるが、単一の電源40を用いる。スイッチ78は、双極双投スイッチとして動作する。これらのスイッチ78は、下記でさらに説明するように、回転子36または駆動軸38に関連する位置センサ80によって制御される。コイル1および4、2および5ならびに3および6は、固定子32の正反対の側に位置し、常にもう一方と逆の状態にある。すなわち、コイル1がオンの場合に、コイル4はオフであり、コイル4がオンの場合に、コイル1はオフである。この特定の実施形態において、ダイオード82は、特定のコイルからの崩壊磁場エネルギが、正反対の相手のコイルを変化させる助けとなるように、回路74における電流の方向性フローを制御する。
図12は、前の回路の半分のスイッチ78を用いて、本発明の電動機30を制御するための回路74の別の実施形態を示す。この代替構成では、2つの電源40があり、これによって、システムの構成が単純化される。この回路74は、「プッシュオンリー」電動機用には好ましい。なぜなら、それは、特定のコイル34に供給される電力の極性の切り替えに容易には備えられず、したがって、サイクル中に、コイル34の磁気極性の切り替えには備えられないからである。繰り返すと、ダイオード82は、ペアのコイル34間に配置されて、崩壊磁場エネルギをコイル34間に導く。また、スイッチ78は、下記でさらに説明するが、位置センサ80によって制御される。
図13は、本実施形態の6コイル、三相、8永久磁石52電動機用の位置センサ80、特に磁気的に制御される位置センサ80用の一般的な要件を示す。一実施形態において、位置センサ80には、駆動軸38に装着された制御ホイール84が含まれ、制御ホイール84が駆動軸38の運動を追跡し、今度は駆動軸38が回転子36の位置を追跡するようにする。磁気ストリップ86の存在または欠如を検出するために、磁気センサ88またはピックアップがホイール84の周囲回りに取り付けられた状態で磁気ストリップ86を含む様々な手段を用いて、制御ホイール84の位置を追跡してもよい。図13に示すように、制御ホイール84に隣接して15度の間隔で磁気センサ88を離間配置し、かつ磁気ストリップ86をホイール86のひと巻きの長さの1/8延伸させれば、これは、下記でさらに説明するように、正確な順序で適切な期間、磁気センサ88のそれぞれを作動させ、コイル34に通電する効果がある。
8つの永久磁石52を有する電動機30にとって、所与のコイル34用の好ましいオンタイムは、回転子36のひと巻きの長さの1/8、または45度にほぼ等しい。したがって、コイル34を作動させる、位置センサ80における磁気ストリップ86は、制御ホイール84のひと巻きの長さの1/8にわたって延伸する。制御ホイール84は、回転子36および駆動軸38の回転が制御ホイール84を回すように、回転子36または駆動軸38に固定して装着される(図1を参照)。適切な位相を維持するために、磁気センサ88は、制御ホイールに沿って15度離れて配置されて、連続してコイルをターンオンしかつペアコイルの一方を、同じペアのもう一方のコイルがターンオンされたときにターンオフするようにする。本実施形態において、コイル1−3は、コイル4−6とは反対の極性で通電される。同様に、コイル1、2および3が、通電され、それぞれ、コイル4、5および6と反対の時間に通電を遮断される。
6つのコイル、3つの位相、および8つの永久磁石を有する上記の実施形態の一般的な原理は、2を超える任意の数の位相、任意の偶数の永久磁石、および任意の数のコイルへ拡張することができる。あるコイルから別のコイルへの崩壊磁場エネルギの転送をより容易に調整するために、偶数のコイルを有することが好ましいが、本明細書で論じる原理を用いて、奇数のコイルを有する電動機を設計することもまた可能である。
また、電動機30においてコイル34および位相の数を増加させることによって、電動機30、特に、コイル30を駆動するために必要とされる電子機器を製造する複雑さおよびコストが増加する。他方で、より多数のコイル34および位相を有することによって、電動機30の効率が向上する。なぜなら、各コイルの充電サイクルのちょうど正しいポイントで、あるコイルから別のコイルへの崩壊磁場エネルギの分路を実行することがより容易だからである。一実施形態において、8つのコイルおよび18の永久磁石を備えた四相電動機は、製造コストと電動機性能との間のほどよい両立を呈する。
電動機性能に大きな効果を与え得る別の要因は、「逆起電力」である。逆起電力は、回転子における磁石と固定子における巻線との間の相対運動によって電動機に生じる。電動機のコイル間のエリアにおいて絶えず変化する磁束が、「逆起電力」と呼ばれる、回転子の回転に抵抗する起電力を誘導する。また、回転子における任意の導電性材料に電圧が誘導される可能性があるので、回転子は、非導電性材料で作製されるのが好ましい。とはいえ、一実施形態では、アルミニウムを用いて、負の効果が制限された回転子を作製した。
従来の電動機では、合計トルクは、電動機において回転子および固定子における鋼量および銅量によって決定される。最良の効率を得るためには、銅および鋼を釣り合わせるようにバランスを取らなければならない。しかしながら、本発明の電動機では、回転子または固定子における鋼部材に対する厳密な要求はない。合計トルクは、永久磁石52、およびコイル34の電流によって生成される磁場における合計磁束によって決定される。次に、コイル34の磁束は、コイル34を通して流れる電流のアンペア×コイル34回りのワイヤの巻数の関数である。
また、回転子36における永久磁石52間の平均磁束密度および回転子36間の平均磁束の追加効果によって、ここで説明している電動機30のトルクが影響される。逆起電力は、磁束に直角なワイヤを磁束が通過する場合にのみ生じる。しかしながら、ここで説明している電動機30の回転子36では、永久磁石52間の磁束は、巻線と平行である。したがって、逆起電力は、これらの磁束線に沿った回転子36の運動によっては発生されない。隣接する回転子36の永久磁石52間に延在する磁束線は、巻線に直角であり(図10)、したがって、回転子36が回転する場合に逆起電力を生じる。利用可能な合計電力が、永久磁石52およびコイル34磁束の結合磁束であるので、ビオ・サバールの法則によれば、コイル34と永久磁石52との間の間隔がまた、効力を生じる。ちょうどコイル34および永久磁石52の数が合計磁束を増加させるように、コイル34および永久磁石52の両方のそれぞれのサイズが、利用可能な合計磁束を増加させることに留意されたい。
固定した直径ならびに固定したコイルおよび永久磁石サイズの電動機では、平均磁束密度もまた固定される。しかしながら、回転子により多くの永久磁石を追加することによって、回転子における合計磁束が増加されるだけでなく、回転子における永久磁石間の平均磁束密度も増加される。回転子から回転子への合計磁束もまた増加するが、しかし間隔は同じままであり、その結果、平均磁束密度は、かなり一定したままになる。回転子における永久磁石間の平均磁束密度がより強くなると、逆起電力は、磁束線が巻線と平行なので、減少する。低回転速度(RPMにおける)で電流が高い代わりに、この非常に低い逆起電力を用いると、これらの条件下の電流は、回転子内および回転子から回転子への複雑な磁束線ゆえに、実際には非常に低い。電流がコイルの抵抗によって制御されるという点において、電流は、電界効果トランジスタが、自身を通る電流フローを制御する方法と類似した方法で制限される。本発明の電動機は、回転子における磁束が、固定子巻線における比較的小さな電流によって制御されるという点で、電界効果トランジスタに似ている。最終結果は、電動機が、突入またはピーク電流を有さないということ、電動機が、磁性金属を有しないので、非常に高い回転速度(RPMにおける)で動作できるということである。さらに、利用可能な高い合計磁束のために、電動機は、非常に高いトルクを有する。
本明細書で説明するような典型的な電動機30の磁束線90を、図10に概略的に示す。さらに、図14Aおよび14Bは、電動機構成要素に対する金属削り粉の分布に従って決定された、本明細書で説明するような電動機30における磁束線90の直接的評価の結果を示す。見て分かるように、主磁束線90は、回転子36の永久磁石52間、すなわち別個の回転子36の永久磁石52間および同じ回転子36の永久磁石52間の両方の空間にある。
一実施形態において、永久磁石52は、希土類磁石である。上記のように、別の実施形態では、永久磁石52は、別の材料52Bが中間に挟まれた2つのスライスの永久磁石52A好ましくは希土類磁石を含む複合構造である。好ましい実施形態において、2つのスライスの磁石52Aは、ほぼ同じ厚さである。スライスの磁石52Aは、南磁極が積層部の一側に面し、北磁極が、積層部の反対側に面するような向きにされる。一実施形態において、永久磁石52A間の中間材料52Bは、鉄または鋼などの非磁性材料であり、一般に、材料52Bは、永久磁石52Aにおける磁束密度を可能にする高透磁率を有するのが好ましい。好ましい実施形態において、永久磁石52は、単一の断片であっても複合物であっても、断面が円形で、全体として円筒状であるが、他の断面形状が可能である。
電動機の永久またはときには固定と呼ばれる磁石52は、電磁石と相互作用するが、これらの電磁石自体は、交番極性を有し、回転子36の回転につれて回転子36を永久磁石52の方へかまたはそこから離れるように交互にプッシュおよびプルするようにする。永久磁石52に高磁束密度、例えば12,000ガウスを有することが望ましい。
前述のように、この目的のために、希土類磁石は特にうまく働く。図15A、15Bおよび15Cに示すように、北および南磁極間の距離が増加するとともに、磁場強度は、磁極面からさらに拡張される。今度は、増加した磁場強度によって、電動機30の出力が向上する。しかしながら、これは、希土類磁石のコストを考えれば、かかる大きな永久磁石で作製された電動機の価格を非常に高価にしてしまう。したがって、匹敵する磁場強度を生成する代替機構を図15Dに示す。上記のように、図15Dでは、非磁性材料52Bのスライスが、2つの希土類磁石52A間に挟まれて、少ない希土類磁石材料ひいては少ないコストで同様の磁束長さを有するユニットを生成する。一実施形態において、非磁化材料52Bは、鉄などの金属または鋼スラグなどの鉄含有合金である。別の実施形態では、材料52Bは、ニッケルコバルトである。一般に、中間のフィラー材料52Bは、永久磁石52Aにおける磁束密度を可能にする高透磁率を有するべきである。上記の挟まれた磁石ユニットの磁束密度は、同じ寸法の完全な磁石と同じであるが、挟まれたユニットの保磁力強度が、完全な磁石と比較してわずかに低減されることは、注目に値しない。最後に、完全な磁石ではなく複合永久磁石を提供する主な動機が、金銭を節約することであるので、実際に、完全な磁石のコストが、複合磁石構成要素を組み立てるコストに対して均衡をとらなければならない。
回転子36および固定子32は、互いに対してサイズが異なってもよい。一実施形態において、固定子32は、回転子36より大きな直径を有して、回転子36が電動機30内に位置できるようにし、他方で、固定子32のコイル34を保持するための構造的支持体が、電動機30の周囲に位置している。
同様に、永久磁石52および電磁気コイル34は、互いに異なる直径かまたは同じ直径を有することができる。しかしながら、直径に関係なく、好ましい実施形態において、永久磁石52および電磁気コイル34の中心は、駆動軸38の中心から同じ半径方向距離で互いに整列されて、それぞれの構成要素の磁場が最適に整列されるようにする。
一実施形態において、永久磁石(または上記の複合物)は、回転子と同じ厚さで、同じ磁石が、回転子の両側で外側に向いて、南磁極が一側に面し、かつ北磁極が他側に面するようにする。
電源40は、48ボルトにおいてコイル当たり30アンペアを供給できる任意のタイプの従来型直流(DC)電源が好ましい。しかしながら、電圧およびアンペアは、速度(RPMにおける)およびトルクに依存して異なってもよい。速度(RPMにおける)は電圧依存性であり、他方でトルクは、アンペア依存性である。一般に、電源40は、コイル34を巻くために用いられるワイヤのゲージに釣り合わせるべきである。例えば、コイル34が、30アンペアで定格された10ゲージのワイヤで巻かれる場合には、電源40は、所与の時間に活性化する各コイル34に対して、30アンペアの電流を供給できなければならない。したがって、電動機が6つのコイル34を有し、それらの全てが同時に通電される可能性がある場合には、これは、180アンペアの電流を供給できる電源40を必要とすることになろう。一実施形態において、電源40は、12ボルトの自動車用バッテリであるが、所与の直流(DC)電圧で十分なアンペアを提供できる他のタイプの電源40もまた、用いることが可能である。一般に、電源40は、電動機30のサイズおよび電力と釣り合うべきであり、より小さな電動機30は、より小さな電源40を必要とし、より大きな電動機30は、より大きな電源40を必要とする。
制御機構42は、回転子36が回転するときに適切な順序でコイル34間の電力を迅速に切り替えできる任意のタイプとすることができる。制御機構42には、位置センサ80が含まれるが、この位置センサ80は、米国特許第4,358,693号明細書(これは、あらゆる目的のために参照により本明細書に援用されている)に示されているように、駆動軸に結合されたブラシおよび物理的または光学的スイッチを含む、回転子36の位置を追跡する様々な位置検出機構を用いる。さらに、上記のような磁気センサ88およびストリップ86もまた用いることができる。用いられる位置検出機構のタイプにかかわらず、位置検出機構は、回転子36の位置を追跡するために回転子36の運動に結び付けられて、コイル34の充電を、回転子36の運動と適切に調整できるようにするのが好ましい。上記のように、一実施形態において、制御ホイール84が駆動軸38に固定して装着され、位置検出機構が、制御ホイール84に関連付けられる。
要約すると、回転子の位置を追跡して、この情報を制御回路に提供することができ、それに応じて、今度はこの回路がコイルに通電する任意の機構、すなわち、ブラシ/整流子、光センサ、磁気ピックアップ、カム駆動スイッチ、誘導センサおよびレーザセンサを、本発明の電動機と共に用いることができる。したがって、等間隔で配置されたスイッチ、ブラシ、ライトセルまたは他の適切なスイッチ手段を用いることができ、それらの動作は、適切なローブもしくは光の通過、または他のシーケンシング手段の要素によって制御される。
制御機構40の好ましい1つの特徴は、放電しているコイル34から、充電ポイントにある電動機30の別のコイル34へ電力を方向転換すべきだということである。多相電動機30がそのサイクルを通過するときに、様々なコイル34は、電動機サイクルの位相、ならびにコイルおよび永久磁石52の相対的位置に従って、充電および放電される。
例えば、電磁気コイル34の南極が、永久磁石52の北極の方へ動くときに、電磁気コイル34と永久磁石52との間には引力が存在し、今度は、この引力が、電動機30における回転トルクを生成する力を発生する。しかしながら、2つの磁気ユニット34、52が整列された場合には、トルクを生成する力は終わり、磁石間の引力は、電動機30の抵抗になる。この状況を回避するために、コイル34における電磁電荷は、電磁気コイル34が永久磁石52と整列されるポイントでかまたはそのポイントの前に解放される。
コイル34における電荷は、コイル34への電力を遮断することによって解放される。コイル34への電力の遮断は、電磁場の崩壊につながる。電磁場が崩壊するときに解放されるエネルギの多くは、電動機30における別のコイル34、好ましくは、自身のサイクルにおいてちょうど充電されるポイントにあるコイル34の充電を支援するために、再捕捉して用いることができる。いくつかの電動機では、崩壊磁場エネルギを捕捉および利用できないために、かなりの量のエネルギが失われ、したがって熱として消散される。さらに、崩壊磁場に関連するエネルギの解放は熱を発生するので、この熱は、電動機が過熱しないように消散しなければならない。なぜなら、この熱は、とりわけコントローラを損傷する可能性があるからである。したがって、効率を向上させ、かつ熱の蓄積を低減するために、一実施形態において、崩壊磁場エネルギを第2のコイルへと方向転換して、第2のコイルを充電するエネルギを供給する(図16)。
一実施形態において、1つのコイル34からの崩壊磁場エネルギは、図16に示す回路などの回路74を用いて、別のコイル34に供給される。図16に示す回路74は、第1のコイルにおける崩壊磁場によって発生された電圧を用いて、電動機システムにおける第2のコイルの電流を生じる電圧を供給する。この再分配システムによって、効率が向上され、かつ電動機の崩壊磁場に関連する熱に変換される電力量を低減する。本実施形態において、スイッチ78(トランジスタまたは他の適切なスイッチング装置であってもよい)が閉じられると、電源40(たとえばバッテリ)は、コイルA1を充電する。スイッチ78が開かれると、コイルA1からの崩壊磁場は、コイルA2に通電する。しかしながら、電力損失ゆえに、コイルA2は、コイルA1ほど完全には充電されない可能性がある。したがって、いくつかのコイルを、コイルA1と同様に並行して充電してもよく、次に、これら2つ以上のA1コイルからの全崩壊磁場電荷をコイルA2に供給して、単一のコイルA1が電源40から受け取るのと等しい完全な電荷をコイルA2に供給することができる。
図17に示す回路74の別の実施形態は、図16に示すそれに類似しているが、この場合には、コイルA2が、コイルA1に直接結び付けられた第1の電源40とは別個に、コイルA2に結び付けられた追加電源40を同様に有することを除いて類似している。スイッチa1およびa2が、交互に開かれて閉じられる場合には(常に互いに反対の構成において、すなわち、a2が閉じられる場合にはa1は開けられ、逆もまた同様である)、それぞれの電源からちょうど切断されたコイルからの崩壊磁場は、もう一方のコイルを充電するのを支援する。前の回路と同様に、ダイオード82または他の類似の装置がラインに差し込まれて、電流を順方向だけに導く。例えば「プッシュプル」タイプの電動機構成用のいくつかの実施形態において、強力な崩壊磁場電荷による、スイッチ全体にわたるスパーキングを避けるために、過渡期中に一瞬、スイッチa1およびa2の両方を、同時に閉じることが必要である。図16および17において、コイルは、それらがターンオンされるたびに、常に同じ電気極性で充電される。すなわち、それは、いわゆる「プッシュオンリー」構成である。
最後に、図18は、図17の回路に似た、回路74の別の構成を示すが、この場合には、コイルA1およびA2の両方は、同じ電源40を利用することができ、他方でまた、一方のコイルからの崩壊磁場をもう一方のコイルに供給できるようにして、このもう一方のコイルに通電するように支援する。本発明の電動機30において、この原理は、回路に存在するどんな数のコイルにも拡張して、単一の電源40によって電動機30に電力を供給可能にすることができる。さらに、トランジスタまたは他のスイッチ78は、位置センサ80に結合され、今度は、位置センサ80が、回転子36の運動に結び付けられて、コイル34のスイッチオンおよびオフが、回転子36の運動で調整されるようにする。
特定の一実施形態では、カスケード回路74を生成する4つのコイルA−Dがある(図19)。電源40は、コイルAに通電する。コイルAが通電を遮断されると、コイルAからの崩壊磁場は、コイルBに通電する。次に、コイルBからの崩壊磁場は、コイルCに通電し、最後に、コイルCからの崩壊磁場は、コイルDに通電する。次に、コイルDからの崩壊磁場は、コイルAにフィードバックされ、サイクルを完成することができる。続く各パルスは、各ステップにおける抵抗損失ゆえに、より弱くなる可能性がある。しかしながら、これらの損失を取り戻すために、電源40からの入力回路を確立して、各コイル用の充電パルスが完全にコイルを充電するほど強くなるようにすることができる。
電流がコイル間を正確な方向に流れるのを確実にするために、ダイオード82が、ラインと直列に差し込まれて、逆流を防止する(図19)。図示のダイオード82の代替として、崩壊磁場を別のコイルへ適切に導く任意のスイッチまたは装置を用いることができる。これによって、崩壊磁場エネルギが、常に、サイクルにおける次のダイオードへ「順方向」方式で流れ、前のコイルへと「逆方向」には流れないことが保証される。
崩壊磁場エネルギを電動機の他のコイルに供給する原理の一実施形態を、図20の側面図で示された電動機などの三相電動機用に示す。本実施形態において、永久磁石52は、回転子36に取り付けられ、電磁気コイル34は、固定子32に取り付けられる(図20)。図20において、回転子36および固定子32は、2つの構成要素間の関係を示すために、互いに重ね合わされて示されている。6つのコイルが破線で示されて、A−Cのラベルを付けられ、各相の2つの対向して配置されたコイル、すなわち、2つの位相Aコイル、2つの位相Bコイルおよび2つの位相Cコイルがある。回転子36の永久磁石52は、それらの極(NまたはSのラベルを付けられる)が固定子32に面するような向きにされるが、この場合に、隣接する永久磁石52は、互いに反対の向きにあり、それらが回転子36の回りで交番極性を有するようにする(図20)。簡単にするために、単一の固定子32および2つの隣接する回転子36を示すが、原則として、多数の隣接する回転子36および固定子32を組み立てて、さらに大きな出力を生成することが可能である。
図21A−21Eは、コイルがどのように通電されるか、および第2のコイルが通電されるときに、第1のコイルからの崩壊磁場がどのように第2のコイルに供給されるかを、三相電動機用に段階的に示す。図21Aでは、位相Aコイルは、スイッチングの過程にあり、位相BおよびCコイルは、通電される。このポイントでは、位相Aコイルからの崩壊磁場は、位相BおよびCコイルのどちらかまたは両方に供給することができる。図21Bでは、3つの全ての位相A−Cのコイルが、通電される。図21Cでは、位相AおよびBコイルが通電されるが、他方で位相Cコイルは、スイッチングの過程にある。このポイントでは、位相Cコイルからの崩壊磁場は、位相AおよびBコイルのどちらかまたは両方に供給することができる。図21Dでは、3つの全ての位相A−Cのコイルが、再度通電される。最後に、図21Eでは、位相AおよびCコイルは通電されるが、他方で位相Bコイルは、スイッチングしている。このポイントでは、位相Bコイルからの崩壊磁場は、位相AおよびCコイルのどちらかまたは両方に供給することができる。
上記の例は三相電動機用に示すが、これらの原理は、実際には、2以上の任意の位相を有する電動機に適用することができる。
本明細書で説明する電動機30は、多相電動機として制御されるのが好ましい。多相電動機30を製造するために、コイル34が、固定子32の回りの様々なポイントに位置している。これらのコイル34は、特定の連続パターンでターンオンされるが、これには、場合によっては、各段階で、電荷の極性を逆にして磁気極性を逆にすることが含まれる。好ましい実施形態において、電動機サイクルの同じポイントで一緒に通電される、固定子32の対向する側におけるコイル34の対応するペアがある。すなわち、それらは、互いに同相である。例えば、三相電動機では、6つのコイルがあるのが好ましく、この場合に、固定子の正反対の側に(180度離れて)あるコイルのペアには、一緒に通電してもよい。とはいえ、各相は、より多くのコイルを含むことが可能で、例えば、3つのコイルを各相にグループ化することできるが、これには、三相電動機用に合計9つのコイルを必要とすることになろう。この場合に、所与の位相に属するコイルは、固定子の回りに、120度離れて等間隔で配置されることになろう。本明細書に開示する概念を用いて、2以上の位相を有する電動機を構成できるが、好ましい実施形態では、電動機は、3以上の位相を有して、放電しているコイルから充電しているコイルへの電力の転送により容易に対処する。
一実施形態において「プッシュオンリー」電動機と呼ばれるが、コイル34の電気極性は、コイル34が通電されるときはいつも同じであって、コイル34が通電されるときはいつも磁気極性がまた同じであることを意味する。別の実施形態において、電気ひいては磁気極性は、コイルが通電されるたびに、逆にされる。ときには「プッシュプル」実施形態と呼ばれる、この後者の実施形態では、電動機は、より多くの出力を発生することができる。なぜなら、各コイルが、2倍頻繁に活性化され、近くの磁石をコイルの方へ引っ張るか、または近くの磁石をコイルから押しやるからである。とはいえ、電動機は、コイルが均一の極性を有してもまたは反転する極性を有しても、やはり動作可能である。
回転子における永久磁石の数によって、各相が持続する、回転子の回転における小部分が決定される。例えば、8つの永久磁石が回転子の回りに分配される場合には、各相は、45度の回転に対応する、回転の8分の1の間持続する。同様に、10の永久磁石がある場合には、各相は、回転の1/10または36度の間持続し、12の永久磁石がある場合には、各相は、30度の回転である。
図22A、22Bおよび22Cは、6つのコイル34および8つの永久磁石52を有する三相電動機30における、永久磁石52と電磁気コイル34との間の関係の線形表現を示す。図は、コイル34および永久磁石52のそれぞれの中心を通る輪状線に沿った断面である。永久磁石52は、回転子36に取り付けられ、コイル34は、固定子32に取り付けられる。図は、1つの固定子32に隣接する2つの回転子36を示すが、基本原理は、任意の数の回転子および固定子に拡張することができる。しかしながら、好ましくは、回転子36は、回転子および固定子の積み重ねのどちらかの端部における最後の要素である。
図22A、22Bおよび22Cに示すように、永久磁石52は、交互する極性で配列される。好ましい実施形態において、電動機30は、偶数の永久磁石52を有して、永久磁石52の極性が回転子36の回りで連続的に交番するようにする。図示の実施形態において、コイル34は、単一の極性で通電されるだけであり、その結果、コイル34は、1つの極性で通電されるかまたは通電されないかである。図示の実施形態において、同じ位相だが固定子の対向側にあるペアコイル34は、互いに反対の極性で通電されて、磁気極性が互いに対して逆にされるようにする。
図23は、図22A、22Bおよび22Cの線形表現に示す電動機30などの電動機30用のタイミング図を示す。図の上部に、回転子36の回転サイクルに対応する、15度の増分で印を付けられた数直線がある。したがって、この数直線の下にある、各相に関連するラインは、位相がどのように回転子36の位置に関連するかを示す。各相において、対をなす対向側コイル34は、ペアコイル34が反対の電気および磁気極性を有するペアとして、ターンオンおよびオフされる。例えば、コイル1がターンオンされて、その磁北極が第1の方向に面する場合には、対向して配置されたコイル4は、オフである。その後、コイル4がターンオンされ、その磁南極が第1の方向にある場合には、コイル1は、ターンオフされる。上記のように、この電動機は、ときには「プッシュオンリー」電動機と呼ばれる。なぜなら、この図示の実施形態におけるコイルは、それらが通電される場合には常に同じ極性を有するからである。図23の上部における状態図の下に、状態図に示す種類などの、互いに重ね合わされた回転子36および固定子32の側面図が示されている。電動機30の側面図は、永久磁石52の位置がコイル34の位置にどのように関連するかを示す。
図24および25は、回転子36における18の永久磁石52および固定子32における8つのコイルを有する電動機30用の類似の状態図および側面図を示す。繰り返すと、コイル34は、電動機30が「プッシュオンリー」の種類であるように、通電されるときに常に同じ極性を有する。また、もう一方の状態図に関して、特定の位相を表わすラインがハイである場合には、ペアコイルの第1のコイルがターンオンされて第2のコイルがターンオフされ、ラインがローである場合には、第1のコイルはオフであり、第2のコイルは、第1のコイルと反対の電気および磁気極性を備えてオンである。
上記の両方の場合において、コイルの特定のペアが、通電と非通電との間で遷移するときに、ターンオフされているコイルからのエネルギは、ターンオンされているコイルに供給され、その結果、一コイルからの崩壊磁場エネルギは、捕捉され、単に消散されないようにすることができる。
単に一方のコイルをスイッチオンし、もう一方のコイルをスイッチオフするのではなく、状態図に示す遷移時にコイルに通電するために用いられる電力の極性を交番することによって、上記の電動機のどちらかなどの電動機を「プッシュプル」モードに変換することが可能である。
プッシュプル構成の場合には、各ペアのコイルからの崩壊磁場エネルギは、固定子における異なるコイルセット、すなわち異なる位相にあるコイルセットに転送される。しかしながら、この後者のプッシュプルの場合では、もう一方の位相のコイルは、崩壊磁場エネルギがこれらのコイルに供給されるときには既に充電され、その結果、崩壊磁場エネルギは、もう一方のコイルの充電を支援するのではなく、代りに充電の維持を支援することになろう。
一実施形態において、電動機30の制御機構42には、コイル34の充電および放電を制御するための、プログラム可能なマイクロプロセッサ43が含まれる(図1)。マイクロプロセッサ43は、位置センサ80から入力を受信し、回路74におけるスイッチ78を制御する。マイクロプロセッサ43が提供する、程度が向上した制御を用いれば、多くの追加機構を電動機30に加えることができる。
一実施形態において、電動機30は、全ての動作可能なコイル34より少数で動作することができる。例えば、多数の固定子32を有する電動機において、個別の固定子32をターンオンまたはオフすることができ、したがって、電動機は、必要に応じて、様々なレベルの出力を発生することが可能になる。例えば、各固定子32が、100馬力(hp)を発生し、かつ5つの固定子32がある場合には、電動機は、いくつか固定子32が作動されるかに依存して、100、200、300、400または500hpを発生することができる。さらに、固定子32の任意の組み合わせを所定の時間に作動させることができ、固定子32が互いに隣接しなければならないという要件はない。
別の実施形態において、異なる固定子32におけるコイル34のグループを、他のコイル34が不作動の間に作動させることによって、さらに程度が進んだ制御を達成することができる。例えば、3つの固定子32を備えた三相電動機30において、第1の固定子32における1ペアのコイル34を、第2の固定子32における別のペアを、および第3の固定子32における別のペアを作動させることができる。しかしながら、そうするためには、コイル34が、同じ固定子32において対向するペアで作動されること、およびコイル34のペアが、それぞれ、電動機サイクルの異なる位相であること、すなわち、その意味として、ペアが電動機の周囲回りに等しく分配されることを必要とする。
特定の固定子32が、または固定子32の個別コイル34が不作動の間も、電動機30が引き続き動作しているときでさえ、不作動のコイル34は、修理または交換のために取り除くことができる。
本発明の範囲を逸脱せずに、対応する図に関連した上記のような例示的な実施形態に、様々な修正を施すことが可能であるため、前述の説明に含まれ、添付の図面に示された全ての事項は、限定ではなく実例として解釈すべきであるものと意図されている。したがって、本発明の幅および範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、本明細書に添付された下記の特許請求の範囲およびその均等物にしたがってのみ定義されるべきである。

Claims (19)

  1. 非磁化コアを囲む複数のワイヤコイルを含む固定子であって、前記複数のワイヤコイルは、相ごとのコイル配置を含む、固定子と
    永久磁石が埋め込まれた少なくとも1つの回転子であって、前記固定子に隣接して配置され、かつ回転可能な駆動軸に取り付けられた、回転子と、
    電源と、
    前記回転子に動作可能に接続された位置センサと、
    前記ワイヤコイルへの電気エネルギの分配を制御するために、前記電源、前記位置センサおよび前記ワイヤコイルに動作可能に接続された制御回路と、
    を含み、
    前記制御回路が、各相において、前記コイル配置における第1のコイルから、該第1のコイルがターンオフされたときにターンオンされる、前記コイル配置における第2のコイルに電荷を転送する多相電動機。
  2. 前記第1のコイルが放電しているコイルである、請求項1に記載の多相電動機。
  3. 前記第2のコイルが充電しているコイルである、請求項2に記載の多相電動機。
  4. 前記回転子が、周囲エッジがその間にある一対の対向面を有するディスクを含み、前記ディスクが非磁化材料で作製される、請求項3に記載の多相電動機。
  5. 前記回転子が、周囲エッジ近くの面に装着された鋼リングをさらに含む、請求項4に記載の多相電動機。
  6. 前記永久磁石が、少なくとも1つの希土類磁石が前記固定子に隣接するように、2つの希土類磁石の断片の間に挟まれた一片の鋼を含む、請求項5に記載の多相電動機。
  7. 前記位置センサが、カム駆動ばね接点、ブラシ、磁気分配器および光電分配器の少なくとも1つを含む、請求項6に記載の多相電動機。
  8. 前記位置センサが、前記駆動軸を通して前記回転子に動作可能に接続される、請求項7に記載の多相電動機。
  9. 各ワイヤコイルが、前記回転子の回転面と平行な平面にあるワイヤ巻線を含む、請求項8に記載の多相電動機。
  10. 前記非磁化コアが、プラスチック管、棒および空心の少なくとも1つを含む、請求項9に記載の多相電動機。
  11. 前記回転子の面から突出する中空管スペーサであって、前記駆動軸と同軸の前記回転子の回転中心に取り付けられ、かつこのスペーサが前記回転子と第2の隣接する回転子との間で固定した距離を維持するように前記駆動軸を囲むスペーサをさらに含む、請求項10に記載の多相電動機。
  12. 一対の端部プレートに固定して装着された複数の長手方向ストリップを含む、前記回転子に対して前記固定子を支持するためのフレーム構造をさらに含み、
    前記駆動軸が端部プレートによって支持され、
    前記固定子の前記ワイヤコイルが前記長手方向ストリップに着脱自在に装着された、請求項11に記載の多相電動機。
  13. 前記固定子が6つのコイルを含み、前記回転子が8つの永久磁石を含む、請求項12に記載の多相電動機。
  14. 多相電動機を提供するステップであって、当該多相電動機は、
    非磁化コアを囲む複数のワイヤコイルを含む固定子であって、前記複数のワイヤコイルは、相ごとのコイル配置を含む、固定子と
    前記固定子に隣接して回転可能に取り付けられた回転子と、
    前記回転子に取り付けられた複数の永久磁石と、
    電源と、
    前記固定子に回転可能に接続された位置センサと、
    前記ワイヤコイルへの電気エネルギの分配を制御するために、前記電源、前記位置センサおよび前記ワイヤコイルに動作可能に接続された制御回路と、
    を含む、多相電動機を提供するステップと、
    各相において、前記電源を用いて、前記コイル配置における第1のコイルに電気的に通電するステップと、
    各相において、前記第1のコイルを、該第1のコイルがターンオフされたときにターンオンされる、前記コイル配置における第2のコイルに電気的に接続し、それによって、前記制御回路の指示の下で前記第1のコイルから前記第2のコイルに電気エネルギを転送するステップと、
    前記電源から前記第1のコイルを切断するステップと、
    を含む、多相電動機を動作させる方法。
  15. 非磁化コアを囲む複数のワイヤコイルを含む固定子であって、前記複数のワイヤコイルが、相ごとのコイル配置を含み、前記非磁化コアがプラスチック管を含む固定子と、
    自身に永久磁石が埋め込まれた回転子であって、前記固定子に隣接して配置され、かつ回転可能な駆動軸に取り付けられた回転子と、
    電源と、
    前記駆動軸を通して前記回転子に動作可能に接続された位置センサと、
    前記ワイヤコイルへの電気エネルギの分配を制御するために、前記電源、前記位置センサおよび前記ワイヤコイルに動作可能に接続された制御回路と、
    を含む多相電動機であって、
    前記制御回路が、各相において、前記コイル配置における第1の放電しているコイルから、該第1の放電しているコイルがターンオフされたときにターンオンされる、前記コイル配置における第2の充電しているコイルに電荷を転送し、
    前記回転子が、周囲エッジがその間にある一対の対向面を有するディスクを含み、
    前記回転子が、前記周囲エッジ近くの面に装着された鋼リングをさらに含み、
    前記永久磁石が、少なくとも1つの希土類磁石が前記固定子に隣接するように、2つの希土類磁石の断片の間に挟まれた一片の鋼を含む多相電動機。
  16. 前記位置センサが、カム駆動ばね接点、ブラシ、および光電分配器の少なくとも1つを含む、請求項15に記載の多相電動機。
  17. 前記ディスクが、アルミニウムおよびフェノール樹脂の少なくとも1つで作製される、請求項16に記載の多相電動機。
  18. 各ワイヤコイルが、前記回転子の回転面と平行な平面にあるワイヤ巻線を含む、請求項17に記載の多相電動機。
  19. 前記固定子が6つのコイルを含み、前記回転子が8つの永久磁石を含む、請求項18に記載の多相電動機。
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