JP5247271B2 - 蓋付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、分析対象のサンプルのサンプリングや使用後の危険物の回収などに使用する容器に関するものである。
食品や衛生用品、燃料、農薬などの薬剤等の液体保存容器や、レンタルビデオなど店頭展示用のケースなど蓋付の容器などでは、特許文献1などに見られるように、不意に、もしくは故意に容器の蓋が開くことの無いようにするための種々のロック機構付きの容器が提供されている。
特許第3202662号公報
しかしながら、このような従来の構成であれば比較的容易にロック機構が解除できて、繰り返し蓋の開閉を行うことが可能となり、その結果、例えば血液など二次感染が危惧される液体や汚染物の封入、または農薬など使用済み薬品の廃棄等においては、蓋の再開放による再使用が行われることで汚染や二次感染といった重大な事故が発生するおそれがある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、蓋の再開放を防止できるロック機構を備えた蓋付き容器を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の蓋付き容器は、容器本体と、この容器本体の保護対象個所を覆う蓋部材と、前記容器本体と前記蓋部材のうちの一方に基端が連結されると共に先端にフックが形成されたフック部と、前記容器本体と前記蓋部材のうちの他方に前記フック部の前記フックに対応して形成された係止部とを設け、前記フック部は、前記蓋部材が前記容器本体の保護対象箇所を覆っている未使用の状態では、前記フック部の前記フックが前記係止部に係合せず、前記容器本体の前記保護対象箇所を露出させる位置に前記蓋部材を移動させた開放状態では、前記フック部と前記係合部との接触が解消されて前記基端と前記先端の間の連結部の弾性変形が解除され、前記開放状態から前記容器本体の保護対象個所を覆う位置に前記蓋部材を戻した使用済み状態では、前記フックが前記係合部に接触し前記連結部が弾性変形することで前記フックが前記係合部を越えて前記係止部に係合して、前記容器本体の保護対象個所を露出させる位置に前記蓋部材を移動できないように構成したことを特徴とする。
本発明の請求項2記載の蓋付き容器は、請求項1において、前記蓋部材の一端を前記容器本体の保護対象個所を覆う位置と前記保護対象個所を露出する位置とに回動自在に前記容器本体に枢支し、前記容器本体の主面に前記係止部を設け、前記蓋部材の主面に前記フック部を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項3記載の蓋付き容器は、請求項1において、前記蓋部材の一端を前記容器本体の保護対象個所を覆う位置と前記保護対象個所を露出する位置とに回動自在に前記容器本体に枢支し、前記容器本体の主面に隣接する周面に前記係止部を設け、前記蓋部材の主面に隣接する周面に前記フック部を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項4記載の蓋付き容器は、請求項1において、前記容器本体の保護対象個所を覆う位置にセットされた前記蓋部材を、前記容器本体と前記蓋部材との間の摺動面に沿って摺動させることによって前記保護対象個所を露出する状態に取り外し自在に構成し、前記容器本体と前記蓋部材のうちの一方の前記摺動面に沿った面に前記フック部を設け、前記容器本体と前記蓋部材のうちの他方の前記摺動面に沿った面に前記係止部を設けたことを特徴とする。
本発明の再使用防止ロック機構を用いた蓋付き容器であれば、使用者は蓋の開閉操作を行うだけで、蓋部材にロックがかかり再開放ができなくなるので使用済みの容器を簡単に判別することができるようになる。また誤って使用済みの容器や例えば注射器のようなものの再使用が困難となることにより、その結果として血液等からの感染や汚染といった事故を防止することも可能となる。
また、ディスクローターのような蓋付き容器が回転装置上で用いられても、容器の蓋部材が固定されることで遠心力により開放することを防ぐ役割も担っており、動作中の誤開放によるセンサーおよび機器の破損を未然に防ぐ効果も期待できる。
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図24に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図8は本発明の実施の形態1を示す。
これは血液など感染性物質とされる液体をサンプリングして分析装置にセットするために使用される蓋付き容器の場合を示している。
図1は分析対象の液体をサンプリングする際の蓋付き容器10を示している。この蓋付き容器は、蓋部材1の一端が、容器本体2に形成されている保護対象個所としての血液吸引部3を露出する位置と、血液吸引部3を覆う位置(図5参照)とに回動自在に容器本体2の軸4にセットして枢支されている。
この蓋付き容器10は蓋部材1を閉じた状態でユーザーに提供され、ユーザーは使用する際に始めて蓋部材1を図1に示すように開放し、受診者の指先を針で刺して指先に載っている血液を血液吸引部3に点着し、点着が終われば蓋部材1を閉じる。
そして図2に示したように分析装置11にセットする。図3、図4は、蓋付き容器10を分析装置11のターンテーブル12とドア13との間に挟んで保持して回転して分析中の状態をあらわしている。14はモータ、15は光学的読み取り装置である。なお、図1では図2〜図4で見られる蓋付き容器10の主面上の突部10a,10bは図示が省略されている。
図5はユーザーに提供された未使用の蓋付き容器10を示している。
容器本体2の主面2aに係止部としての係止片2bが設けられ、蓋部材1の主面1aにはフック部1bが設けられている。図6はこのときの係止片2bとフック部1bの部分の拡大図を示している。この未使用の状態では、フック部1bにはこのフック部1bを弾性変形させる応力が作用していない状態または弾性変形させる応力が殆ど作用していない状態にあって、蓋付き容器10を使用前に長期保存した場合においても樹脂変形による機能低下を生じることがない。
血液のサンプリングに際して、容器本体2の軸4を中心に蓋部材1を矢印16方向に開くと、図7(a)(b)に示すように、フック部1bの先端が容器本体2の係止片2bの第1の摺動面2cに沿ってフック部1bが弾性変形しながら矢印17方向にスライドし、ついには図7(c)に示すようにフック部1bの先端が係止片2bから外れて前記弾性変形が再び解除される。蓋部材1を全開することで図1のように容器本体2の血液吸引部3が露出する。
血液を血液吸引部3に点着してから、容器本体2の軸4を中心に蓋部材1を矢印18方向に閉じると、図8(a)(b)に示すように係止片2bの第2の摺動面2dに沿ってスライドしながらフック1cが係止片2bに乗り上げてフック部1bが矢印19方向に弾性変形する。ついには図8(c)に示すようにフック部1bの先端のフック1cが係止片2bを乗り越えてフック部1bの弾性によって、フック1cが係止片2bの底部2eに係合する。
この図8(c)に示すようにフック部1bが係止片2bの底部2eに係合してロックされた状態で分析装置11での分析に供された蓋付き容器10は、蓋部材1の再度の開放を試みても、前記ロックされた状態のために容易には開放することができない。
また、蓋部材1のロック機構が働くことで、分析装置11における分析中の遠心力による蓋部材1の誤開放も防止され、蓋付き容器10や分析装置11の破損を未然に防ぐこともできる。
測定後、使用済みの蓋付き容器は速やかに廃棄されることが望ましいが、もし誤って再使用を試みても再使用防止機構を有した蓋部材1により容易には蓋を開放することができなくなり、ユーザーの誤使用による二次感染や血液汚染を防止できる。このような、主に血液を貯留する蓋付き容器は、内部に血液を分析するための電極、酵素、色素やメディエーターといった化学物質を内包しており、使い捨てセンサーとして簡便な方法による分析を可能にしているが、必ずしも血液に限らず、尿や汗を用いた健康管理、もしくは環境化学分析などに使う場合にも再使用防止を実現することは有用である。
なお、蓋部材1を成形する樹脂材料としては、柔軟性が必須であるが、PP、PE、ABS、POMなどであれば十分であるが、この限りではない。
この実施の形態1では、蓋部材1にフック部1bを設け、容器本体2に係止片2bを設けたが、容器本体2にフック部1bを設け、蓋部材1に係止片2bを設けて構成することも出来る。
(実施の形態2)
図9〜図15は本発明の実施の形態2を示す。また、図22〜図23は変形例を示す。
実施の形態1の蓋付き容器では、蓋付き容器10の主面上にフック部1bと係止片2bを設けたが、この実施の形態2では図9と図10に示すように蓋付き容器10の主面に隣接する周面20にフック部1bと係止片2bが設けられている。
図9は血液のサンプリングに際して蓋部材1を開いて血液吸引部3を露出させた状態を示している。図10は図9のように蓋部材1を開く前の状態を示している。
図11に示すように、蓋部材1の周面にはフック部1bが形成されている。容器本体2の周面には山形の突部2fと第1,第2のガイド壁2g,2hが形成されている。
突部2fの蓋部材1の回動経路に沿う方向の断面Aを図12に示す。この突部2fは、蓋部材1を開放する方向に登り勾配の第1の傾斜面2f1と、第1の傾斜面2f1の頂上2ffに接続されており蓋部材1を開放する方向に下り勾配の第2の傾斜面2f2とで構成されている。
第2のガイド壁2hには、第1のガイド壁2gと向き合った内側ガイド面2h1と、突部2fの第2の傾斜面2f2とはガイド面の向きを90°異ならせて突部2fの外周側に形成された側面ガイド面2h2と、側面ガイド面2h2の前記第2の傾斜面2f2は反対側の端部に形成された凹部2h3とが形成されている。側面ガイド面2h2は、第2の傾斜面2f2の側の一端から凹部2h3にかけて蓋付き容器10の外周側に近づくように次第に傾斜している。
蓋部材1を開く前の状態では、図13と図14に示すように蓋部材1のフック部1bの先端のフック1cが、容器本体2の突部2fの第1の傾斜面2f1を乗り越えて停止している。この未使用の状態では、フック部1bにはこのフック部1bを弾性変形させる応力が作用していない状態または弾性変形させる応力が殆ど作用していない状態にあって、蓋付き容器10を使用前に長期保存した場合においても樹脂変形による機能低下を生じることがない。
この状態から容器本体2の軸4を中心に蓋部材1を開いていくと、フック1cは第1の傾斜面2f1を頂上に向かって摺動して図15(a)に示すように蓋付き容器10の厚み方向に次第にフック部1bが弾性変形するとともに、第2のガイド壁2hの内側ガイド面2h1によって蓋付き容器10の内側にフック部1bが押し込まれて弾性変形しながら摺動する。フック1cが内側ガイド面2h1を通過すると、フック部1bに作用していた蓋付き容器10の内側に押し込む方向の弾性変形が解除され、さらに蓋部材1が開かれることによって、フック1cは第2の傾斜面2f2を摺動して、ついにはフック部1bと突部2fとの係合が解除されて、フック部1bにいかなる応力もかからない状態になる。仮想線Jがこのときのフック部1bの移動経路を示している。
なお、第2の傾斜面2f2は蓋部材1を未使用状態にセットするために蓋部材1を閉じる際に有効に作用する。
受診者の指先を針で刺して指先に載っている血液を血液吸引部3に点着し、点着が終われば蓋部材1を閉じる。この際には、蓋部材1の先端のフック1cは、図15(b)に示すように側面ガイド面2h2に沿って外周方向に押し出されて次第に弾性変形し、ついには図15(c)に示すようにフック1cが、側面ガイド面2h2の終端位置に形成された係止部としての凹部2h3にフック部1bの弾性力によって係合する。この図15(c)の状態では、再使用防止機構が働いて再使用が容易ではなくなっている状態を表している。
なお、図14の仮想線で示すフック部1bは、フック1cが凹部2h3に係合する直前の水平方向に最大に弾性変形した状態を示している。
このように、蓋部材1の開放時においては容器本体2の側に設けられた突部2fに乗り上げ、平面に対して垂直な方向に弾性変形を生じることで、比較的抵抗が少なく蓋部材1の開放が実現できる。
次に、蓋部材1を閉じる際にはフック部1bは、側面ガイド面2h2に案内されて水平方向に外側(矢印21方向)に向かって、フック部1bの基端を中心に弾性変形することで、フック1cが凹部2h3に係合して容易には開放できない状態が作られる。これにより、使用者は再使用によるトラブルから解放される。
この実施の形態2に示したロック機構では、蓋部材1の開閉に伴うフック部1bの動きが、平面に対して垂直な動きと平行な動きが組み合わされることにより、平面方向のみで同様の機能を実現した場合に比較して、フック部1bの基端からのたわみ量が最大60%少なくでき、例えばフック部1bの長さL1が8mm、厚み22が1mm、容器本体2の軸4からフック部1bまでの距離が46mmのときであれば図14で表すたわみ量23が、実施の形態1のロック機構では2.5mmであったものが、1.7mmと32%少なくできる。
なお、蓋部材1を成形する樹脂材料としては、柔軟性が必須であるが、PP、PE、ABS、POMなどであれば十分であるが、この限りではない。
この実施の形態1では、蓋部材1にフック部1bを設け、容器本体2に係止片2bを設けたが、容器本体2にフック部1bを設け、蓋部材1に係止片2bを設けて構成することも出来る。
次に図22〜図24に示す変形例を説明する。
図9〜図15に示した実施の形態2では、図11〜図15に示したように突部2fと第1のガイド壁2gが容器本体2に形成されていたが、図22〜図23に示す変形例では、図12に示した山形の突部2fと第1のガイド壁2gが設けられていない。同じ作用を成すものには図9〜図15と同一の符号を付けて説明する。
具体的には、蓋部材1を開く前の状態では図22と図23に示すように、蓋部材1のフック部1bの先端のフック1cが、第2のガイド壁2hの内側ガイド面2h1の内側に位置して停止している。この未使用の状態では、フック部1bにはこのフック部1bを弾性変形させる応力が作用していない状態または弾性変形させる応力が殆ど作用していない状態にあって、蓋付き容器10を使用前に長期保存した場合においても樹脂変形による機能低下を生じることがない。
この状態から容器本体2の軸4を中心に蓋部材1を開いていくと、フック1cは摺動して内側ガイド面2h1によって図24(a)に示すように蓋付き容器10の内側にフック部1bが押し込まれて弾性変形しながら摺動する。蓋付き容器10の内側にフック部1bを押し込む方向の弾性変形は、フック1cと第2のガイド壁2hとの当接が解除される時点まで続いて、フック1cが内側ガイド面2h1を通過すると、フック部1bに作用していた蓋付き容器10の内側に押し込む方向の弾性変形が解除される。
蓋部材1を閉じる際には、蓋部材1の先端のフック1cは、図24(b)に示すように側面ガイド面2h2に沿って外周方向に押し出されて次第に弾性変形し、ついには図24(c)に示すようにフック1cが、側面ガイド面2h2の終端位置に形成された凹部2h3にフック部1bの弾性力によって係合する。
(実施の形態3)
図16〜図20は本発明の実施の形態3を示す。
実施の形態1と実施の形態2では、蓋部材1の一端を容器本体2の保護対象個所を覆う位置と保護対象個所を露出する位置とに回動自在に容器本体2に枢支した蓋付き容器を説明したが、この実施の形態3では、容器本体2の保護対象個所を覆う位置にセットされた前記蓋部材1を、容器本体2と蓋部材1との間の摺動面に沿って摺動させることによって保護対象個所を露出する状態に取り外し自在に構成した蓋付き容器10Bの場合を説明する。
分析に必要な血液を得るためには、穿刺器具を使用して受診者が自身の指先を刺して少量の血液を得ている。この蓋付き容器10Bは、穿刺器具で使用した複数の使用済みの穿刺針を廃棄に際して収めることが出来る。
図16と図17または図20に示すように、蓋部材1は容器本体2の開口側の周囲に形成された挿入用ガイド24に外嵌して容器本体2の開口を閉塞することが出来る。
容器本体2の挿入用ガイド24の一部には、係止片2iが形成されている。係止片2iに対応して蓋部材1の一部に切り欠き1hを形成して、挿入用ガイド24に沿った面にフック部1dが形成されている。
図17は未使用の蓋付き容器10Bを示している。
蓋部材1を開く前の状態では、図18にも示すように蓋部材1のフック部1dの先端のフック1eの第1の傾斜部1fが、容器本体2の係止片2iの第1の傾斜面2jに係合している。なお、この未使用の状態では、フック部1bにはこのフック部1bを弾性変形させる応力が作用していない状態または弾性変形させる応力が殆ど作用していない状態にあって、蓋付き容器10Bを使用前に長期保存した場合においても樹脂変形による機能低下を生じることがない。
容器本体2に対して蓋部材1を矢印25方向に持ち上げると、フック1eの第1の傾斜部1fが係止片2iの第1の傾斜面2jの上を摺動してフック部1dが仮想線で示すように弾性変形してフック部1dの先端は図18に矢印26で示すように外側に移動し、ついにはフック1eが係止片2iから外れる。
容器本体2が使用済みの穿刺針によって定量になって蓋部材1を容器本体2に挿入(矢印27方向)していくと、弾性変形が解除された状態のフック部1dは、図19に示すようにフック1eの傾斜した底部1gが係止片2iの上面に形成されている第2の傾斜面2kに当接する。さらに蓋部材1を容器本体2に挿入していくと、フック1eの底部1gが係止片2iの第2の傾斜面2kの上面を摺動してフック部1dが仮想線で示すように弾性変形し、フック1eが矢印27で示すように外側に移動し、ついにはフック部1dが係止片2iから外れて、フック部1dの弾性力によってフック1eが図20に示すように係止部としての係止片2iの凹部2mに係合する。この図20に示す状態では、再使用防止機構が働いて再使用が容易ではなくなっている状態を表している。
(実施の形態4)
図21は本発明の実施の形態4を示す。
実施の形態3では蓋部材1に切り欠き1hを形成してフック部1dを一体に形成したが、この図21に示す蓋付き容器10Bの場合には、フック部1dの材質と蓋部材1の材質とが異なっている。具体的には、フック部1dは腕1iが蓋部材1とは異なる材質の棒状体で形成され、この腕1iの先端に所定の形状の樹脂製のフック1eが連結されている。
図21の未使用の状態では、腕1iにはこの腕1iを弾性変形させる応力が作用していない状態または弾性変形させる応力が殆ど作用していない状態にあって、蓋付き容器10Bを使用前に長期保存した場合においても樹脂変形による機能低下を生じることがない。
このように、柔軟な弾性変形が要求される腕1iの部分を蓋部材1よりも柔軟な材料で形成したり、または金属であればその特性を生かして細くしてしなやかな構成とすることで、再使用防止機構を実現することが可能となる。
また、金属製の腕1iを蓋部材1にインサートするだけでなく、蓋部材1とは異なる材料、例えばエラストマーであるブタジエンゴムなどでフック1eから腕1iまでを形成し、蓋部材1に嵌合や接着剤による接着によりロック機構を実現しても良い。
なお、実施の形態3,実施の形態4では、蓋部材1にフック部1dを設け、容器本体2に係止片2bを設けたが、容器本体2にフック部1dを設け、蓋部材1に係止片2bを設けて構成することも出来る。
本発明は、感染や危険性のある物質との接触による二次感染や汚染物質による汚染の防止に寄与することが出来る。更には、使用中の蓋付き容器が回転する場合には、遠心力による誤開放を防止し、蓋付き容器および回転装置や各種分析装置の破損を防止し、安全性の向上を期待できる。
本発明の実施の形態1の蓋付き容器の蓋部材を開放した使用状態の斜視図 同実施の形態の蓋付き容器を分析装置にセットする状態を説明する斜視図 図2の断面図 分析装置で分析中の断面図 同実施の形態の蓋付き容器の未使用状態の斜視図 図5の要部の拡大図 同実施の形態の蓋付き容器の蓋部材を開放する過程の要部拡大図 同実施の形態の蓋付き容器の蓋部材を閉塞する過程の要部拡大図 本発明の実施の形態2の蓋付き容器の蓋部材を開放した使用状態の斜視図 同実施の形態の蓋付き容器の未使用状態の斜視図 同実施の形態の蓋付き容器の分解斜視図 図11におけるA断面図 図10の要部の拡大図 同実施の形態の蓋付き容器の未使用状態の要部の拡大平面図 同実施の形態の蓋付き容器の蓋部材を開放して閉塞する過程の要部拡大図 本発明の実施の形態3の蓋付き容器の蓋部材を開放した使用状態の斜視図 同実施の形態の蓋付き容器の未使用状態の斜視図 同実施の形態の蓋付き容器の蓋部材を開放する過程中の要部拡大図 同実施の形態の蓋付き容器の蓋部材を閉塞する過程中の要部拡大図 同実施の形態の蓋付き容器の使用済み状態の斜視図 本発明の実施の形態4の蓋付き容器の要部の斜視図 本発明の実施の形態2の変形例の要部の拡大斜視図 本発明の実施の形態2の同変形例の要部の拡大平面図 本発明の実施の形態2の同変形例の開放して閉塞する過程の要部拡大図
符号の説明
1 蓋部材
1a 蓋部材1の主面
1b フック部
1c フック
1d フック部
1f フック1eの第1の傾斜部
1g フック1eの傾斜した底部
1h 蓋部材1の切り欠き
1i フック部1dの腕
2 容器本体
2a 容器本体2の主面
2b 係止片(係止部)
2c 係止片2bの第1の摺動面
2d 係止片2bの第2の摺動面
2e 係止片2bの底部
2f 突部
2f1 第1の傾斜面
2f2 第2の傾斜面
2g,2h 第1,第2のガイド壁
2h1 内側ガイド面
2h2 側面ガイド面
2h3 凹部(係止部)
2i 係止片(係止部)
2j 係止片2iの第1の傾斜面
2k 係止片2iの上面に形成されている第2の傾斜面
2m 係止片2iの凹部
3 血液吸引部(保護対象個所)
4 軸
10,10B 蓋付き容器
10a,10b 突部
11 分析装置
12 ターンテーブル
13 ドア
14 モータ
15 光学的読み取り装置
20 周面
24 挿入用ガイド

Claims (4)

  1. 容器本体と、
    この容器本体の保護対象個所を覆う蓋部材と、
    前記容器本体と前記蓋部材のうちの一方に基端が連結されると共に先端にフックが形成されたフック部と、
    前記容器本体と前記蓋部材のうちの他方に前記フック部の前記フックに対応して形成された係止部とを設け、
    前記フック部は、
    前記蓋部材が前記容器本体の保護対象箇所を覆っている未使用の状態では、前記フック部の前記フックが前記係止部に係合せず、
    前記容器本体の前記保護対象箇所を露出させる位置に前記蓋部材を移動させた開放状態では、前記フック部と前記係合部との接触が解消されて前記基端と前記先端の間の連結部の弾性変形が解除され、
    前記開放状態から前記容器本体の保護対象個所を覆う位置に前記蓋部材を戻した使用済み状態では、前記フックが前記係合部に接触し前記連結部が弾性変形することで前記フックが前記係合部を越えて前記係止部に係合して、前記容器本体の保護対象個所を露出させる位置に前記蓋部材を移動できないように構成した
    蓋付き容器。
  2. 前記蓋部材の一端を前記容器本体の保護対象個所を覆う位置と前記保護対象個所を露出する位置とに回動自在に前記容器本体に枢支し、
    前記容器本体の主面に前記係止部を設け、
    前記蓋部材の主面に前記フック部を設けた
    請求項1記載の蓋付き容器。
  3. 前記蓋部材の一端を前記容器本体の保護対象個所を覆う位置と前記保護対象個所を露出する位置とに回動自在に前記容器本体に枢支し、
    前記容器本体の主面に隣接する周面に前記係止部を設け、
    前記蓋部材の主面に隣接する周面に前記フック部を設けた
    請求項1記載の蓋付き容器。
  4. 前記容器本体の保護対象個所を覆う位置にセットされた前記蓋部材を、前記容器本体と前記蓋部材との間の摺動面に沿って摺動させることによって前記保護対象個所を露出する状態に取り外し自在に構成し、
    前記容器本体と前記蓋部材のうちの一方の前記摺動面に沿った面に前記フック部を設け、前記容器本体と前記蓋部材のうちの他方の前記摺動面に沿った面に前記係止部を設けた
    請求項1記載の蓋付き容器。
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